JP3960266B2 - 車輌用操舵制御装置 - Google Patents

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  • Mathematical Physics (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輌用操舵制御装置に係り、更に詳細には操舵アシストトルクを制御する操舵制御装置に係る。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車輌の操舵制御装置の一つとして、例えば下記の特許文献1に記載されている如く、車輌がアンダーステア状態になったときには操舵アシストトルクを低減し又は操舵方向とは逆方向にすることにより、運転者が切り増し方向へステアリングホイールを操舵することを抑制するよう構成された操舵制御装置が従来より知られている。
【0003】
かかる操舵制御装置によれば、車輌がアンダーステア状態になると切り増し方向への操舵反力が高くなるので、運転者が切り増し方向へステアリングホイールを操舵することを抑制し、アンダーステア状態が悪化することを抑制することができる。
【特許文献1】
特開平11−20728号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上述の如き従来の操舵制御装置に於いては、車輌がアンダーステア状態になると運転者の操舵状況等に関係なくステアリングホイールの切り増し方向への操舵反力が高くされるので、切り増し方向へのステアリングホイールの操舵を効果的に抑制することができない場合がある。
【0005】
例えば熟練した運転者は、車輌がアンダーステア状態に近づくと、ステアリングホイールをゆっくりと切り増し方向へ操舵する際の操舵反力の減少により車輌の旋回限界を察知するが、上述の如き従来の操舵制御装置に於いては、ステアリングホイールの切り増し方向への操舵反力が高くされるので、運転者が異和感を感じるだけでなく、車輌の旋回限界を察知することができず、切り増し方向へのステアリングホイールの操舵を効果的に抑制することができない。
【0006】
また上述の如き従来の操舵制御装置に於いては、運転者の操舵速度に関係なくステアリングホイールの切り増し方向への操舵反力が高くされるので、例えば切り増し方向への操舵反力の増大量がゆっくりとした操舵に合わせて設定されると、運転者が速く操舵する際の切り増し方向への操舵を効果的に抑制することができず、逆に切り増し方向への操舵反力の増大量が速い操舵に合わせて設定されると、運転者がゆっくりと操舵する際の切り増し方向への操舵反力が高くなりすぎ、運転者が異和感を感じてしまう。
【0007】
本発明は、車輌がアンダーステア状態になるとステアリングホイールの切り増し方向への操舵反力を高くするよう構成された従来の操舵制御装置に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、車輌がアンダーステア状態に近づいた場合に運転者の操舵状況等に応じて切り増し方向への操舵反力を適正に制御することにより、車輌がアンダーステア状態に近づいた状況に於いて運転者に異和感を感じさせることなくステアリングホイールの切り増し方向への操舵を効果的に抑制することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の主要な課題は、本発明によれば、少なくとも操舵トルクに応じて操舵アシストトルクを付与する手段と、車輌のアンダーステア状態を検出する手段と、車輌のアンダーステア状態の程度がその基準値よりも大きいとき、操舵速度の大きさがその基準値よりも大きくなければ、前記操舵アシストトルクを増大補正する増大補正手段とを有することを特徴とする車輌用操舵制御装置によって達成される。
【0009】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記の如き車輌用操舵制御装置に於いて、アンダーステア状態に関する前記基準値を第一の基準値としこれより大きい基準値を第二の基準値とすると、前記増大補正手段は、車輌のアンダーステア状態の程度が前記二の基準値より大きければ、前記操舵アシストトルク増大補正を行なわないようにされる
【0010】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記の如き車輌用操舵制御装置は、更に、車輌のアンダーステア状態の程度が前記第二の基準値よりも大きいときには前記操舵アシストトルクを低減補正する低減補正手段を有するよう構成される。
【0011】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記の如く車輌用操舵制御装置が低減補正手段を有する場合、前記低減補正手段は切り増し方向の操舵速度の大きさが大きいほど前記操舵アシストトルクの低減補正量を大きくするよう構成される。
【0012】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記の如き車輌用操舵制御装置に於いて、前記増大補正手段は車速がその基準値以下であるときには前記操舵アシストトルクを増大補正しないよう構成される。
【0013】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記の如き車輌用操舵制御装置に於いて、前記低減補正手段は車速がその基準値以下であるときには前記操舵アシストトルクを低減補正しないよう構成される。
【0014】
【発明の作用及び効果】
上記請求項1の構成によれば、車輌のアンダーステア状態が検出され、車輌のアンダーステア状態の程度がその第一の基準値よりも大きく且つ第二の基準値以下であるときには操舵アシストトルクが増大補正されるので、運転者が操舵反力の低下がないことによる異和感を覚えることを防止することができると共に、操舵反力の低下により運転者に旋回限界インフォーメーションを与え、運転者に確実に旋回限界が近づいていることを認識させ、切り増し操舵を自粛させることができる。
【0015】
また一般に、操舵反力の低下による旋回限界インフォーメーションは運転者が操舵反力を感じながらゆっくりと操舵する場合に必要であり、操舵速度が高い場合には不要である。特に運転者の切り増し方向の操舵速度が高い状況に於いて操舵反力が低下されると、切り増し方向への過剰操舵が助長されてしまう。
【0016】
上記請求項2の構成によれば、車輌のアンダーステア状態の程度がその基準値よりも大きい状況に於いて、操舵速度の大きさが操舵速度の基準値以下であるときには操舵アシストトルクが増大補正されるが、車輌のアンダーステア状態の程度がその基準値よりも大きい状況に於いて、操舵速度の大きさがその基準値よりも大きいときには操舵アシストトルクが増大補正されないので、ゆっくりとした操舵が行われる場合には操舵反力を確実に低下させ、運転者に確実に旋回限界インフォーメーションを与えることができると共に、速い操舵が行われる場合には操舵反力が不必要に低下されること及びこれに起因して過剰な切り増し操舵が行われることを効果的に防止することができる。
【0017】
また上記請求項3の構成によれば、車輌のアンダーステア状態の程度がその第一の基準値よりも大きく且つ第二の基準値以下である状況に於いて、操舵速度の大きさが操舵速度の基準値以下であるときには操舵アシストトルクが増大補正されるが、車輌のアンダーステア状態の程度がその第一の基準値よりも大きく且つ第二の基準値以下である状況に於いて、操舵速度の大きさが操舵速度の基準値よりも大きいときには操舵アシストトルクが増大補正されないので、上述の請求項2の構成の場合と同様の作用効果を得ることができる。
【0018】
また上記請求項4の構成によれば、車輌のアンダーステア状態の程度が第二の基準値よりも大きいときには操舵アシストトルクが低減補正されるので、車輌のアンダーステア状態の程度がその第一の基準値よりも大きく且つ第二の基準値以下である状況に於いて、操舵反力を低下させて運転者に旋回限界インフォーメーションを与えたにも拘らず、運転者が切り増し操舵し車輌のアンダーステア状態の程度が第二の基準値よりも大きくなった場合に、操舵反力を増大させてそれ以上の切り増し操舵を効果的に抑制することができる。
【0019】
また上記請求項5の構成によれば、切り増し方向の操舵速度の大きさが大きいほど操舵アシストトルクの低減補正量が大きくされるので、切り増し方向への操舵速度が高いほど操舵反力を高くし、ゆっくりと操舵される場合の操舵反力が過大になることを防止しつつ、勢いよく切り増し操舵される場合の過剰な切り増し操舵を効果的に抑制することができる。
【0020】
また一般に、低車速域に於いては車輌のアンダーステア状態の程度の判定精度が低く、また車速に拘らず操舵アシストトルクが増減補正されると、例えば交差点での左折や右折の如き状況に於いて操舵反力が不必要に増減補正される場合がある。また低車速域に於いては車輌がアンダーステア状態になっても操舵反力を低下させて運転者に旋回限界インフォーメーションを与える必要性や切り増し操舵を抑制する必要性が低い。
【0021】
上記請求項6の構成によれば、車速がその基準値以下であるときには操舵アシストトルクが増大補正されないので、低車速域に於いて操舵反力が不必要に増大補正されることを確実に防止することができ、また上記請求項7の構成によれば、車速がその基準値以下であるときには操舵アシストトルクが低減補正されないので、低車速域に於いて操舵反力が不必要に低減補正されることを確実に防止することができる。
【0022】
【課題解決手段の好ましい態様】
本発明の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至7の構成に於いて、車輌のアンダーステア状態の程度は車輌の目標ヨーレートと車輌の実際のヨーレートとの偏差に基づいて判定されるよう構成される(好ましい態様1)。
【0023】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項2又は3の構成に於いて、増大補正手段は操舵速度の大きさが大きいほど操舵アシストトルクの増大補正量を低減するよう構成される(好ましい態様2)。
【0024】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項4の構成に於いて、低減補正手段は車輌のアンダーステア状態の程度が大きいほど操舵アシストトルクの低減補正量を増大するよう構成される(好ましい態様3)。
【0025】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様3の構成に於いて、低減補正手段は予め設定された上限値以下の範囲に於いて車輌のアンダーステア状態の程度が大きいほど操舵アシストトルクの低減補正量を増大するよう構成される(好ましい態様4)。
【0026】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項4の構成に於いて、低減補正手段は車輌のアンダーステア状態の程度に基づく第一の低減補正量と、操舵速度に基づく第二の低減補正量とに基づき操舵アシストトルクを低減補正するよう構成される(好ましい態様5)。
【0027】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様5の構成に於いて、第二の低減補正量は車輌のアンダーステア状態の程度が大きいほど大きくなるよう車輌のアンダーステア状態の程度に応じて可変設定されるよう構成される(好ましい態様6)。
【0028】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項6の構成に於いて、増大補正手段は車速が低いほど操舵アシストトルクの増大補正量を低減するよう構成される(好ましい態様7)。
【0029】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1又は2の構成に於いて、低減補正手段は車速が低いほど操舵アシストトルクの低減補正量を低減するよう構成される(好ましい態様8)。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を好ましい実施の形態(以下単に実施形態という)について詳細に説明する。
【0031】
図1は電動式パワーステアリング装置を備えた車輌に適用された本発明による車輌用操舵制御装置の一つの実施形態を示す概略構成図である。
【0032】
図1に於いて、10FL及び10FRはそれぞれ車輌12の従動輪である左右の前輪を示し、10RL及び10RRはそれぞれ車輌12の駆動輪である左右の後輪を示している。操舵輪でもある左右の前輪10FL及び10FRは運転者によるステアリングホイール14の転舵に応答して駆動されるラック・アンド・ピニオン式の電動式パワーステアリング装置16によりタイロッド18L及び18Rを介して操舵される。
【0033】
図示の実施形態に於いては、電動式パワーステアリング装置16はラック同軸型の電動式パワーステアリング装置であり、電子制御装置20により制御される。電動式パワーステアリング装置16は電動機22と、電動機22の回転トルクをラックバー24の往復動方向の力に変換する例えばボールねじ式の変換機構26とを有し、ハウジング28に対し相対的にラックバー24を駆動する補助転舵力を発生することにより、運転者の操舵負担を軽減する操舵アシストトルクを発生する。
【0034】
各車輪の制動力は制動装置30の油圧回路32によりホイールシリンダ34FR、34FL、34RR、34RLの制動圧が制御されることによって制御されるようになっている。図には示されていないが、油圧回路32はリザーバ、オイルポンプ、種々の弁装置等を含み、各ホイールシリンダの制動圧は通常時には運転者によるブレーキペダル36の踏み込み操作に応じて駆動されるマスタシリンダ38により制御され、また必要に応じて電子制御装置40により制御される。
【0035】
ステアリングシャフト42には操舵角θを検出する操舵角センサ44及び操舵トルクTsを検出するトルクセンサ46が設けられ、車輌12には車速Vを検出する車速センサ48及びヨーレートγを検出するヨーレートセンサ50が設けられている。尚操舵角センサ44、トルクセンサ46、ヨーレートセンサ50は車輌の右旋回方向を正としてそれぞれ操舵角θ、操舵トルクTs、ヨーレートγを検出する。
【0036】
図示の如く、操舵角センサ44により検出された操舵角θを示す信号、トルクセンサ46により検出された操舵トルクTsを示す信号、車速センサ48により検出された車速Vを示す信号、ヨーレートセンサ50により検出されたヨーレートγを示す信号は電子制御装置20に入力される。尚図には詳細に示されていないが、電子制御装置20及び40は例えばCPUとROMとRAMと入出力ポート装置とを有し、これらが双方向性のコモンバスにより互いに接続された一般的な構成のマイクロコンピュータを含んでいる。
【0037】
電子制御装置20は、通常時には図2及び図3に示されたフローチャートに従い、操舵トルクTs及び車速Vに基づき運転者の操舵負担を軽減するための基本アシストトルクTabを演算し、基本アシストトルクTabに基づき電動式パワーステアリング装置16によるアシストトルクを制御する。
【0038】
また電子制御装置20は、車輌の目標ヨーレートγtと車輌の実ヨーレートγとの偏差に基づき車輌のドリフトバリューDVを演算し、ドリフトバリューDVの絶対値が第一の基準値A(正の定数)よりも大きく且つ第二の基準値B(Aよりも大きい正の定数)以下であるときには、旋回限界インフォーメーションを与えるための増加アシストトルクTa1を演算し、基本アシストトルクTab及び増加アシストトルクTa1に基づき電動式パワーステアリング装置16によるアシストトルクを制御することにより、操舵反力を低減して運転者に旋回限界に近づいたことを認識させる。
【0039】
また電子制御装置20は、ドリフトバリューDVの絶対値が第二の基準値Bよりも大きいときには、ドリフトバリューDVに基づくステアリングホイール14の切り過ぎ防止トルクTa2を演算すると共に、操舵角速度θdに基づくステアリングホイール14の切り過ぎ防止トルクTa3を演算し、基本アシストトルクTab及び切り過ぎ防止トルクTa2、Ta3に基づき電動式パワーステアリング装置16によるアシストトルクを制御することにより、操舵反力を増大して運転者がステアリングホイール14を切り増し方向へ操舵することを抑制する。
【0040】
次に図2に示されたフローチャートを参照して図示の実施形態に於ける操舵制御について説明する。尚図2に示されたフローチャートによる制御は図には示されていないイグニッションスイッチの閉成により開始され、所定の時間毎に繰返し実行される。
【0041】
まずステップ10に於いては操舵角θを示す信号等の読み込みが行われ、ステップ20に於いては操舵トルクTsに基き図4に示されたグラフに対応するマップより基本アシストトルクTab′が演算され、ステップ30に於いては車速Vに基づき図5に示されたグラフに対応するマップより車速係数Kvが演算され、ステップ40に於いては車速係数Kvと基本アシストトルクTab′との積として車速係数にて補正後の基本アシストトルクTabが演算される。
【0042】
ステップ50に於いては操舵角θに基づき前輪の実舵角δが演算され、HをホイールベースとしKhをスタビリティファクタとして下記の式1に従って目標ヨーレートγeが演算されると共に、Tを時定数としsをラプラス演算子として下記の式2に従って車速V及び操舵角θに基づく車輌の基準ヨーレートγtが演算される。尚目標ヨーレートγeは動的なヨーレートを考慮すべく車輌の横加速度Gyを加味して演算されてもよい。
γe=Vδ/{(1+KhV2)H} ……(1)
γt=γe/(1+Ts) ……(2)
【0043】
ステップ60に於いては下記の数3に従って車輌の基準ヨーレートγtと車輌の実ヨーレートγとの偏差としてドリフトバリューDVが演算される。尚ドリフトバリューDVは下記の数4に従って演算されてもよい。
DV=(γt−γ) ……(3)
DV=H(γt−γ)/V ……(4)
【0044】
ステップ70に於いてはドリフトバリューDVの絶対値が第一の基準値A(正の定数)よりも大きく且つ第二の基準値B(Aよりも大きい正の定数)以下であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ100へ進み、否定判別が行われたときにはステップ80へ進む。尚第一の基準値A及び第二の基準値Bは車輌のアンダーステア状態が進行し、車輌の旋回限界が近づいたときのドリフトバリューDVの大きさに対応する値に設定される。
【0045】
ステップ80に於いてはドリフトバリューDVの絶対値が第二の基準値Bよりも大きいか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ90に於いて旋回限界インフォーメーションを与えるための増加アシストトルクTa1が0に設定された後ステップ150へ進み、否定判別が行われたときにはステップ100に於いてアンダーステア用アシストトルクTusが0に設定された後ステップ220へ進む。
【0046】
ステップ110に於いてはドリフトバリューDVの大きさが大きいほど増加アシストトルクTa1′の大きさが漸次増大するよう、ドリフトバリューDVに基づき図6に示されたグラフに対応するマップより旋回限界インフォーメーションを与えるための増加アシストトルクTa1′が演算される。
【0047】
ステップ120に於いては操舵角速度θdが操舵角θの時間微分値として演算されると共に、操舵角速度θdの大きさが所定値以上であるときには操舵角速度θdの大きさが大きいほど操舵角速度に基づく係数Ksが小さくなるよう、操舵角速度θdに基づき図7に示されたグラフに対応するマップより操舵角速度に基づく係数Ksが演算される。
【0048】
ステップ130に於いては旋回限界インフォーメーションを与えるための増加アシストトルクTa1が係数Ksと増加アシストトルクTa1′との積として演算され、ステップ140に於いてはステアリングホイール14の切り過ぎ防止トルクTa2及びTa3がそれぞれ0に設定された後ステップ190へ進む。
【0049】
ステップ150に於いてはドリフトバリューDVの大きさが大きいほど切り過ぎ防止トルクTa2が操舵方向とは逆方向に漸次増大するよう、ドリフトバリューDVに基づき図8に示されたグラフに対応するマップよりステアリングホイール14の第一の切り過ぎ防止トルクTa2が演算される。
【0050】
ステップ160に於いては操舵角速度θdの大きさが大きいほど切り過ぎ防止トルクTa3′が操舵方向とは逆方向に漸次増大するよう、操舵角速度θdに基づき図9に示されたグラフに対応するマップよりステアリングホイール14の切り過ぎ防止トルクTa3′が演算される。
【0051】
ステップ170に於いてはドリフトバリューDVの大きさが大きいほど補正係数Kusの大きさが漸次増大するよう、ドリフトバリューDVに基づき図10に示されたグラフに対応するマップより補正係数Kusが演算され、ステップ180に於いてはステアリングホイール14の第二の切り過ぎ防止トルクKa3が補正係数Kusと切り過ぎ防止トルクTa3′の積として演算される。
【0052】
ステップ190に於いてはアンダーステア用アシストトルクTus′が下記の式5に従って増加アシストトルクTa1とステアリングホイールの切り過ぎ防止トルクTa2及びTa3との和として演算される。
【0053】
Tus′=Ta1+Ta2+Ta3 ……(5)
ステップ200に於いては車速Vが高いほど車速係数Kuvが漸次増大するよう、車速Vに基づき図11に示されたグラフに対応するマップより車速係数Kuvが演算され、ステップ210に於いてはアンダーステア用アシストトルクTusが車速係数Kuvとアンダーステア用アシストトルクTus′との積として演算される。
【0054】
ステップ220に於いては最終操舵アシストトルクTaが基本アシストトルクTabとアンダーステア用アシストトルクTusとの和として演算され、ステップ230に於いてはアシストトルクTaに対応する制御信号が電動機22へ出力され、これにより運転者に必要な操舵力を軽減する操舵アシストトルク制御が実行される。
【0055】
かくして図示の実施形態によれば、ステップ20〜40に於いて操舵トルクTsの大きさが大きいほど大きさが大きくなり且つ車速Vが高いほど大きさが小さくなるよう、操舵トルクTs及び車速Vに基づき基本アシストトルクTabが演算され、ステップ50及び60に於いて車輌の基準ヨーレートγtと車輌の実ヨーレートγとの偏差としてドリフトバリューDVが演算される。
【0056】
車輌が通常の安定した走行状態にあり、ドリフトバリューDVの絶対値が第一の基準値A以下であるときには、ステップ70及び80に於いて否定判別が行われ、これによりステップ220及び230に於いて基本アシストトルクTabを最終操舵アシストトルクTaとして操舵アシストトルク制御が実行され、運転者の操舵負担が軽減される。
【0057】
これに対し車輌が旋回限界に近づいており、ドリフトバリューDVの絶対値が第一の基準値Aよりも大きく且つ第二の基準値B以下であるときには、ステップ70に於いて肯定判別が行われ、ステップ110〜130に於いて旋回限界インフォーメーションを与えるための増加アシストトルクTa1が演算され、ステップ140に於いてステアリングホイール14の切り過ぎ防止トルクTa2及びTa3がそれぞれ0に設定され、ステップ190〜210に於いてアンダーステア用アシストトルクTusが増加アシストトルクTa1に設定され、これによりステップ220及び230に於いて基本アシストトルクTabとアンダーステア用アシストトルクTusとの和を最終操舵アシストトルクTaとして操舵アシストトルク制御が実行される。
【0058】
従って図示の実施形態によれば、車輌が旋回限界に近づき、ドリフトバリューDVの絶対値が第一の基準値Aよりも大きく且つ第二の基準値B以下であるときには、増加アシストトルクTa1によって最終操舵アシストトルクTaが増大され、操舵反力が積極的に低減されるので、操舵反力の低下により車輌が旋回限界に近づいたことを確実に運転者に認識させることができ、これによりそれ以上切り増し方向へ操舵することを控えるよう運転者に注意を喚起することができる。
【0059】
更に車輌が旋回限界状態あり、ドリフトバリューDVの絶対値が第二の基準値Bよりも大きいときには、ステップ70に於いて否定判別が行われると共にステップ80に於いて肯定判別が行われ、ステップ90に於いてステアリングホイール14の切り過ぎ防止トルクTa1が0に設定され、ステップ150に於いてドリフトバリューDVに基づきステアリングホイール14の切り過ぎ防止トルクTa2が演算され、ステップ160〜180に於いて操舵角速度θd及びドリフトバリューDVに基づきステアリングホイール14の切り過ぎ防止トルクTa3が演算され、ステップ190〜220に於いて基本アシストトルクTabが切り過ぎ防止トルクTa2及びTa3によって低減された値が最終操舵アシストトルクTaに設定される。
【0060】
従って図示の実施形態によれば、車輌が旋回限界状態になり、ドリフトバリューDVの絶対値が第二の基準値Bよりも大きいときには、最終操舵アシストトルクTaが切り過ぎ防止トルクTa2及びTa3によって低減され、操舵反力が積極的に増大されるので、運転者がそれ以上切り増し方向へ操舵すること及びこれによる車輌の旋回挙動の悪化を効果的に抑制することができる。
【0061】
例えば図12は図示の実施形態に於いて操舵角θが時間tの経過につれて漸次増大する状況に於ける操舵トルクTsの変化の一例(実線)を、本発明による操舵アシストトルクの制御が行われない場合(破線)及び従来の操舵制御装置の場合(一点鎖線)と対比して示す説明図である。
【0062】
本発明の制御が行われない場合には、図12に於いて破線にて示されている如く、操舵角θが時間tの経過につれて漸次増大すると、操舵トルクはピークを越えた後に漸次低下し、車輌のアンダーステア状態が漸次悪化する。また従来の操舵制御装置の場合には、例えば図12に於いて一点鎖線にて示されている如く、操舵角θが漸次増大すると、操舵トルクはピークを越えた後の例えば時点t1以降に於いて時間の経過と共に操舵トルクTsが漸次増大するので、操舵反力の増大によって運転者が切り増し方向へ操舵することが抑制されるが、運転者は車輌が旋回限界に近づいていることを認識することができない。
【0063】
これに対し図示の実施形態によれば、図12に於いて実線にて示されている如く、操舵角θが時間tの経過につれて漸次増大すると、操舵トルクはピークを越えた後の例えば時点t1より時点t2までの区間に於いて操舵トルクを積極的に低減し、これにより運転者は操舵反力の低下によって車輌が旋回限界に近づいていることを確実に運転者に認識させることができ、また時点t2以降には操舵反力の増大によって運転者がステアリングホイール14を切り増し方向へ操舵することを効果的に抑制し、車輌の挙動が悪化することを効果的に防止することができる。
【0064】
特に図示の実施形態によれば、ドリフトバリューDVの絶対値が第一の基準値Aよりも大きく且つ第二の基準値B以下であるときには、ステップ70に於いて肯定判別が行われ、ステップ110に於いてドリフトバリューDVに基づき旋回限界インフォーメーションを与えるための増加アシストトルクTa1′が演算され、ステップ120に於いて操舵角速度θdの大きさが所定値以上であるときには操舵角速度θdの大きさが大きいほど操舵角速度に基づく係数Ksが小さくなるよう、操舵角速度θdに基づき図7に示されたグラフに対応するマップより操舵角速度に基づく係数Ksが演算され、ステップ130に於いて旋回限界インフォーメーションを与えるための増加アシストトルクTa1が係数Ksと増加アシストトルクTa1′との積として演算される。
【0065】
従って操舵速度θdがθd1とθd2との間の範囲に於いては操舵速度θdが速いほど増加アシストトルクTa1が漸次低減され、操舵速度θdがθd2以上の範囲に於いては増加アシストトルクTa1が一定に維持されるので、操舵速度θdが遅い状況に於いて操舵アシストトルクTaを確実に増大させて運転者に確実に旋回限界インフォーメーションを与えると共に、操舵速度θdが速い状況に於いて操舵アシストトルクTaが過剰に増大されることを防止し、これにより運転者が勢いよくステアリングホイール14を切り増し方向へ過剰に操舵することを効果的に抑制することができる。
【0066】
また図示の実施形態によれば、ステップ150に於いてドリフトバリューDVに基づきステアリングホイール14の切り過ぎ防止トルクTa2が演算され、ステップ160〜180に於いて操舵角速度θd及びドリフトバリューDVに基づきステアリングホイール14の切り過ぎ防止トルクTa3が演算され、ステップ190に於いてアンダーステア用アシストトルクTus′が増加アシストトルクTa1とステアリングホイールの切り過ぎ防止トルクTa2及びTa3との和として演算されるので、切り過ぎ防止トルクTa2又はTa3のみが演算される場合に比して、切り過ぎ防止トルクを運転者の操舵状況に応じて最適に演算することができる。
【0067】
また図示の実施形態によれば、ステップ160に於いて操舵角速度θdの大きさが大きいほど切り過ぎ防止トルクTa3′が操舵方向とは逆方向に漸次増大するよう、操舵角速度θdに基づきステアリングホイール14の切り過ぎ防止トルクTa3′が演算され、ステップ170に於いてドリフトバリューDVの大きさが大きいほど補正係数Kusの大きさが漸次増大するよう、ドリフトバリューDVに基づき補正係数Kusが演算され、ステップ180に於いてステアリングホイール14の切り過ぎ防止トルクKa3が補正係数Kusと切り過ぎ防止トルクTa3′の積として演算される。
【0068】
従って操舵速度θdが速いほど切り過ぎ防止トルクKa3を大きくすることができると共に、ドリフトバリューDVの大きさが大きいほど切り過ぎ防止トルクKa3を大きくすることができ、これによりステアリングホイール14を切り増し方向へ操舵し易いほど操舵反力を高くすると共に、車輌のアンダーステア状態が悪化し易いほど操舵反力を高くし、車輌のアンダーステア状態の悪化を効果的に防止することができる。
【0069】
また図示の実施形態によれば、ステップ190に於いてアンダーステア用アシストトルクTus′が増加アシストトルクTa1とステアリングホイールの切り過ぎ防止トルクTa2及びTa3との和として演算され、ステップ200に於いて車速Vが高いほど車速係数Kuvが漸次増大するよう、車速Vに基づき車速係数Kuvが演算され、ステップ210に於いてアンダーステア用アシストトルクTusが車速係数Kuvとアンダーステア用アシストトルクTus′との積として演算される。
【0070】
従って低車速域に於いて操舵反力が不必要に低下されることを防止しつつ、高車速域に於いて確実に操舵反力を低下させ、運転者に確実に旋回限界インフォーメーションを与えることができ、また低車速域に於いてステアリングホイール14の切り増し方向への操舵反力が過剰に高くなることを防止しつつ、高車速域に於いてステアリングホイール14が切り増し方向へ操舵されることを効果的に抑制することができる。
【0071】
以上に於いては本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0072】
例えば上述の実施形態に於いては、ステアリングホイールの切り過ぎ防止トルクとしてドリフトバリューDVに基づく第一の切り過ぎ防止トルクTa2及び操舵角速度θd及びドリフトバリューDVに基づく第二の切り過ぎ防止トルクTa3が演算されるようになっているが、ステアリングホイールの切り過ぎ防止トルクはドリフトバリューDV及び操舵角速度θdに基づき例えば図13に示された車輌のグラフに対応するマップより切り過ぎ防止トルクTa4として演算されるよう修正されてもよい。
【0073】
また上述の実施形態に於いては、ドリフトバリューDVの大きさが第二の基準値Bよりも大きいときには、操舵方向に拘らずステップ150〜180が実行されるようになっているが、操舵方向が切り増し方向である場合にステップ150〜180が実行されるよう修正されてもよい。
【0074】
また上述の実施形態に於いては、増加アシストトルクTa1とステアリングホイールの切り過ぎ防止トルクTa2及びTa3との和として演算されるアンダーステア用アシストトルクTus′と車速係数Kuvとの積としてアンダーステア用アシストトルクTusが演算されるようになっているが、増加アシストトルクTa1と車速係数との積及びステアリングホイールの切り過ぎ防止トルクTa2及びTa3の和と車速係数との積が演算され、それらの和がアンダーステア用アシストトルクTusとされるよう修正されてもよい。
【0075】
更に上述の各実施形態に於いては、車輌は後輪駆動車であるが、本発明が適用される車輌は前輪駆動車や四輪駆動車であってもよく、また操舵アシストトルクを任意に制御し得る限りパワーステアリング装置は当技術分野に於いて公知の任意の構成のものであってよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動式パワーステアリング装置を備えた車輌に適用された本発明による車輌用操舵制御装置の一つの実施形態を示す概略構成図である。
【図2】実施形態に於ける操舵アシストトルク制御ルーチンの前半を示すフローチャートである。
【図3】実施形態に於ける操舵アシストトルク制御ルーチンの後半を示すフローチャートである。
【図4】操舵トルクTsと基本アシストトルクTabとの間の関係を示すグラフである。
【図5】車速Vと車速係数Kvとの間の関係を示すグラフである。
【図6】ドリフトバリューDVと増加アシストトルクTa1′との間の関係を示すグラフである。
【図7】操舵角速度θdと係数Ksとの間の関係を示すグラフである。
【図8】ドリフトバリューDVとステアリングホイールの切り過ぎ防止トルクTa2との間の関係を示すグラフである。
【図9】操舵角速度θdとステアリングホイールの切り過ぎ防止トルクTa3′との間の関係を示すグラフである。
【図10】ドリフトバリューDVと補正係数Kusとの間の関係を示すグラフである。
【図11】車速Vと車速係数Kuvとの間の関係を示すグラフである。
【図12】図示の実施形態に於いて操舵角θが時間tの経過につれて漸次増大する状況に於ける操舵トルクTsの変化の一例(実線)を、本発明の制御が行われない場合(破線)及び従来の操舵制御装置の場合(一点鎖線)と対比して示す説明図である。
【図13】ドリフトバリューDVと操舵角速度θdとステアリングホイールの切り過ぎ防止トルクTa4との間の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
14…ステアリングホイール
16…電動式パワーステアリング装置
20…電子制御装置
30…制動装置
40…電子制御装置
44…操舵角センサ
46…トルクセンサ
48…車速センサ
50…ヨーレートセンサ

Claims (6)

  1. 少なくとも操舵トルクに応じて操舵アシストトルクを付与する手段と、車輌のアンダーステア状態を検出する手段と、車輌のアンダーステア状態の程度がその基準値よりも大きいとき、操舵速度の大きさがその基準値よりも大きくなければ、前記操舵アシストトルクを増大補正する増大補正手段とを有することを特徴とする車輌用操舵制御装置。
  2. アンダーステア状態に関する前記基準値を第一の基準値としこれより大きい基準値を第二の基準値とすると、前記増大補正手段は、車輌のアンダーステア状態の程度が前記第二の基準値より大きければ、前記操舵アシストトルク増大補正を行なわないようになっていることを特徴とする請求項1に記載の車輌用操舵制御装置。
  3. 車輌のアンダーステア状態の程度が前記第二の基準値よりも大きいときには前記操舵アシストトルクを低減補正する低減補正手段を有することを特徴とする請求項2に記載の車輌用操舵制御装置。
  4. 前記低減補正手段は切り増し方向の操舵速度の大きさが大きいほど前記操舵アシストトルクの低減補正量を大きくすることを特徴とする請求項3に記載の車輌用操舵制御装置。
  5. 前記増大補正手段は車速がその基準値以下であるときには前記操舵アシストトルクを増大補正しないことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車輌用操舵制御装置。
  6. 前記低減補正手段は車速がその基準値以下であるときには前記操舵アシストトルクを低減補正しないことを特徴とする請求項3または4に記載の車輌用操舵制御装置。
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