JP3933427B2 - 車両用フード制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用フード制御装置に関し、特に、急ブレーキによって車輪がスリップしても、衝突対象物保護用のフードが正常に作動するようにした車両用フード制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術の一例として、特開平11−28994号公報で開示される歩行者保護用センサシステムを挙げる。この歩行者保護用センサシステムは、フロントバンパ周辺に取付けられた荷重センサと、車速センサとを備えている。荷重センサからの出力の特徴があらかじめ定められた条件に合致し、車速センサによって検出した車速があらかじめ設定された所定速度以上であるという条件が揃った場合に、跳ね上げ機構を作動させることによってフードを跳ね上げて歩行者を保護する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のセンサシステムにおいて、車速センサが車軸もしくは車輪の回転から車速を検出するタイプである場合、検出される車速は車軸もしくは車輪の回転に従属するものであるため、運転者が衝突の危険を感じて急ブレーキをかけたことによる車輪のスリップ状態では、車両自体の実際の速度よりも低い速度が車速として検出される。このため、車軸もしくは車輪の回転から得られる車速に基づいて、フードの作動制御を行うと、本来であれば作動する条件が揃っており作動する状況であっても、作動しない可能性がある。このような場合、システム作動によるダメージ低減効果の生じる速度での歩行者衝突でありながらシステムが作動しないので、歩行者の保護が十分ではなくなる。
【0004】
本発明の目的は、上記の問題に鑑み、急ブレーキ時に車輪のスリップが発生しても、正常に保護用フードを作動させることが可能な車両用フード制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】
本発明に係る車両用フード制御装置は、上記目的を達成するために、次のように構成される。
【0006】
本発明に係る第1の車両用フード制御装置(請求項1に対応)は、フードを跳ね上げるアクチュエータを備える車両に用いられ、車輪の回転信号から車速を検出し車速信号を出力する車速検出手段と、車両への所定対象物の衝突を検出し衝突検出信号を出力する衝突検出手段と、車速検出手段から入力される最新の現在車速信号値が所定の装置作動車速値以上であり、かつ衝突検出信号が入力されたことを条件として、アクチュエータを作動させ保護用フードを跳ね上げるフード作動制御手段から構成され、さらに車速検出手段が車輪の回転信号を取込み所定時間前に出力した車速信号の値を記憶するメモリと、このメモリに記憶された複数の車速信号の値に基づいて車輪のスリップを検出し、車輪スリップ信号を出力する車輪スリップ検出手段とを備え、車輪スリップ検出手段が、メモリに記憶された所定時間前の前回車速信号値が所定車速値以上であり、かつ前回車速信号値および現在車速信号値の差から算出される車速減速量が予め定められた車輪スリップ判定閾値より大きいことを条件として、車輪スリップ信号を出力し、現在車速信号値が前回車速信号値より大きく、かつ現在車速信号値が予め設定された車輪スリップ終了車速値より大きいことを条件として、出力中の車輪スリップ信号の出力を停止し、
フード作動制御手段が、最新の現在車速信号値が装置作動車速値より小さい場合であっても、車輪スリップ信号の入力があり、かつ衝突検出信号の入力があることを条件として、アクチュエータを作動させることを特徴とする。
【0007】
第1の車両用フード制御装置によれば、運転者が急ブレーキをかけているときに検出される車速信号値が装置作動車速値より小さい場合であっても、メモリに記憶された複数の車速信号値の変化状態に基づき車輪のスリップが検出され、かつ衝突が検出されたことを条件に、フード跳ね上げ用のアクチュエータを作動させる。また、所定時間毎に車速が検出されるので、所定時間毎に車速減速量が算出され、この車速減速量と車輪スリップ判定閾値から車輪のスリップ判定が行われる。所定時間毎に車輪スリップ信号が出力されるので、急ブレーキによる車速信号値の低下状態での衝突の際に迅速にスリップを検出できる。前回車速信号値が所定車速値以下の、アクチュエータの作動が不要である程度の低速状態で、車輪がスリップし当接物に衝突する場合には、車輪スリップ信号の出力を開始しない。さらに、車速が増加している状態であり、かつそのときの車速信号値が予め設定された車輪スリップ終了車速値以上である場合には、車輪スリップが終了したと判定するので、車輪スリップの終了を正確に検出できる。つまり、車速が加速状態となり、或る車速値になったことを条件として、車輪のスリップ状態が解消したことを検出する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施形態を添付図面に従って説明する。
【0018】
実施形態で説明される構成、形状、配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値については例示にすぎない。従って本発明は、以下に説明される実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
【0019】
図1は、本実施形態に係る車両用フード制御装置の全体を示す構成図である。車両用フード制御装置は、車両1と当接物Mとの衝突により車両前端部2のバンパ3に発生する前後方向の衝撃を検出するバンパセンサ11と、バンパセンサ11で検出した衝撃の大きさから、所定の当接物Mとの衝突であることを検出したときに衝突検出信号を出力する衝突検出部12と、車輪4の1回転あたり規定数のパルスを出力する車輪速センサ13と、この車輪速センサ13が出力したパルスから車速を検出し車速信号を出力する車速検出部14と、車速信号に基づいて車輪スリップを検出して車輪スリップ信号を出力する車輪スリップ検出部15と、フード16を所定量跳ね上げるアクチュエータ17と、車速信号と車輪スリップ信号と衝突検出信号の各々の入力に応じてアクチュエータ17に動作信号を出力するフード作動制御部18とから構成される。図中の二点鎖線はアクチュエータ17が作動し、フード16を跳ね上げた状態を示している。
【0020】
図2は本実施形態に係る車両用フード制御装置のフード作動制御部18のブロック構成図である。フード作動制御部18は、比較・判定処理部21と車速信号受信部22と車輪スリップ信号受信部23と衝突検出信号受信部24と動作信号出力部25と装置作動車速値を格納するメモリ26から構成される。比較・判定処理部21は、車速信号受信部22で受信された現在車速信号値とメモリ26に予め設定されている装置作動車速値とを比較する。現在車速信号値が装置作動車速値以上のときは、衝突検出信号が衝突検出信号受信部24で受信されるのを待つ状態となる。この状態のときに、衝突検出信号が受信されると、比較・判定処理部21によって動作信号出力部25から動作信号がアクチュエータ17に出力される。
【0021】
一方、現在車速信号値が装置作動車速値よりも小さいときは、車輪スリップ信号が車輪スリップ信号受信部23で受信されるのを待つ状態となる。車輪スリップ信号の受信があり、かつ衝突検出信号受信部24で衝突検出信号が受信されると、比較・判定処理部21によって動作信号出力部25から動作信号がアクチュエータ17に出力される。なお、現在車速信号値が装置作動車速値よりも小さく、車輪スリップ信号の入力がないまま、衝突があった場合には、動作信号出力部25から動作信号が出力されず、アクチュエータ17は作動しない。次に、図2を参照しつつ、車両用フード制御装置の動作処理をフローチャートに従って説明する。
【0022】
図3は本実施形態に係る車両用フード制御装置の動作処理のフローチャートである。車速検出部14が出力する現在車速Vnが、車輪スリップ検出部15とフード作動制御部18で受信される。フード作動制御部18の車速信号受信部22で現在車速Vnが受信され、読込みが行われる(ステップST101)。比較・判定処理部21が、読み込まれた現在車速Vnと予めメモリ26に設定されている装置作動車速V1とを比較する(ステップST102)。現在車速Vnが装置作動車速V1以上であればステップST105に進み、衝突検出信号が入力されているか否かが比較・判定処理部21で判定される。一方、現在車速Vnが装置作動車速V1より小さい場合にはステップST103に進む。
【0023】
車輪スリップ信号受信部23が車輪スリップ検出部15からの車輪スリップ信号を受信し、読み込む(ステップST103)。比較・判定処理部21で車輪スリップ信号が入力されているか否かが判定される(ステップST104)。車輪スリップ信号が入力されている場合にはステップST105に進む。車輪スリップ信号が入力されていない場合にはステップST101に戻る。
【0024】
衝突検出信号受信部24が衝突検出部12からの衝突検出信号を受信し、読み込む(ステップST105)。比較・判定処理部21で衝突検出信号が入力されているか否かが判定される(ステップST106)。衝突検出信号が入力されている場合には、作動信号出力部25からアクチュエータ17に作動信号が出力され、アクチュエータ17の作動によってフード16が跳ね上げられる(ステップST107)。なお、衝突検出信号が入力されていない場合には、フード16を作動させる必要がないので、ステップST101に戻り、再び車速が読み込まれる。
【0025】
次に、車輪のスリップ検出についての第1実施例を説明する。
【0026】
図4は、第1実施例における車輪スリップ検出部15の構成概念図である。車輪スリップ検出部15での処理はCPU30で行われる。CPU30は、車速信号受信部31と現在車速Vnおよび前回車速V0を格納するメモリ32と計算・比較プログラム33とスリップ直前車速Viを格納するメモリ34と車輪スリップ信号の出力時間を計時するタイマ35と車輪スリップ信号出力部36とに接続している。
【0027】
車速信号受信部31は、一定時間毎に車速を検出する車速検出部14から車速を受信する。この車速の受信は一定時間毎に行われ、受信した車速は、現在車速Vnとして、メモリ32に記憶される。メモリ32では、一定時間毎に現在車速Vnが新しい車速に更新され、同時に、前回車速V0も更新される。ここで、現在車速Vnは、最新の車速であり、前回車速V0は一定時間前に受信した車速となっている。
【0028】
計算・比較プログラム33には、複数の計算プログラムと比較プログラムが格納されており、それぞれCPU30において処理される。詳細は、後述するフローチャートにおいて説明する。メモリ34には、スリップ信号が出力される直前の車速が記憶される。
【0029】
車輪スリップ信号出力部36は、計算・比較プログラム33の計算プログラム・比較プログラムがCPU30で行われ、ある一定の条件を満たしたときに、スリップ信号の出力の開始・停止を行う。CPU30によってスリップ判定が行われ、車輪スリップ信号出力部36からスリップ信号の出力が開始されると同時に、タイマ35が計時を始める。以下、図4を参照しつつ、図5のフローチャートに従って、車輪スリップ検出部15の動作処理を説明すると共に、それぞれの構成における処理を説明する。
【0030】
図5は、第1実施例における車輪スリップ検出部15の動作処理を示すフローチャートである。車輪スリップ検出において用いられる変数(現在車速Vn、前回車速V0、スリップ直前車速Vi、車速減速量ΔV、出力時間T)の値を0にする(ステップST201)。メモリ32の現在車速Vnの値を前回車速V0に代入する(ステップST202)。車速検出部14により検出された最新の車速を車速信号受信部31で受信し、読み込む(ステップST203)。読み込まれた最新の車速をメモリ32の現在車速Vnに代入する(ステップST204)。ステップST202〜ステップST204の処理によって、メモリ32の現在車速Vnおよび前回車速V0が、車速を読み込む毎に更新される。
【0031】
計算・比較プログラム33の計算プログラムのΔV=V0−Vnによって、車速減速量ΔVが、CPU30で計算される(ステップST205)。CPU30で車輪スリップ信号が出力されているか否かが判定され(ステップST206)、出力されていればステップST211に進み、出力されていなければステップST207に進む。
【0032】
まず、ステップST206において車輪スリップ信号が出力されていない場合を説明する。計算・比較プログラム33の比較プログラムのV0>V2によって、前回車速V0が予め定められたスリップ判定作動速度V2よりも大きいか否かがCPU30で判定される(ステップST207)。スリップ判定作動速度V2よりも前回車速V0が大きい場合にはステップST208に進むが、前回車速V0がスリップ判定作動速度V2以下である場合にはステップST201に戻り、車速の読込みが行われる。
【0033】
計算・比較プログラム33の比較プログラムのΔV>ΔVcによって、車速減速量ΔVが予め定められた車輪スリップ判定閾値ΔVcよりも大きいか否かがCPU30で判定される(ステップST208)。車速減速量ΔVが車輪スリップ判定閾値ΔVcよりも大きい場合には、車輪スリップであると判定してステップST209に進む。車速減速量ΔVが車輪スリップ判定閾値ΔVc以下である場合には、車輪スリップではないと判定してステップST201に戻り、車速の読込みが行われる。
【0034】
CPU30で車輪スリップであると判定されると、車輪スリップ信号検出部36が車輪スリップ信号の出力を開始する(ステップST209)。同時にタイマ35が計時を始め、この時点での前回車速V0がスリップ直前車速Viとしてメモリ34に記憶される(ステップST210)。
【0035】
次に、ステップST206において車輪スリップ信号検出部36から車輪スリップ信号が出力されている場合を説明する。なお、ステップST206において車輪スリップ信号が出力されているためには、ステップST209およびステップST210を経由していなければならない。つまり、スリップ中であって、すでにタイマ35が計時を始めている状態である。
【0036】
計算・比較プログラム33の比較プログラムのΔV<0によって、車速減速量ΔVが負の値であるか否かを判定する(ステップST211)。車速減速量ΔVが負の値である場合にはステップST212に進み、ΔVがゼロ以上である場合にはステップST213に進む。ここで車速減速量ΔVが負の値である場合とは、車速の値が増加しており、車輪の回転が加速をしていることを意味している。
【0037】
計算・比較プログラム33の比較プログラムのVn>Veによって現在車速Vnが予め定められたスリップ終了車速Veよりも大きいか否かを判定する(ステップST212)。ここで、スリップ終了車速Veとは、車輪が回っていることを検出できる程度の低車速のことである。
【0038】
現在車速Vnがスリップ終了車速Veよりも大きい場合にはステップST215に進む。現在車速Vnがスリップ終了車速Ve以下のときはステップST213に進む。現在車速Vnがスリップ終了車速Ve以下の場合には推定現在車速Vrの演算を行う(ステップST213)。演算には、メモリ34に記憶されたスリップ直前車速Vi、出力時間T、および予め設定された車両減速値Grを用いて、計算・比較プログラム33の計算プログラムのVr=Vi−Gr×Tによって算出される。
【0039】
ここで、車両減速値Grとは、急ブレーキによって車輪がスリップしたときの、車輪スリップ発生中の車両減速値に相当する。この車両減速値は、タイヤと路面の摩擦係数によって決まる値であり、最も滑り易い路面である凍結路を想定して設定することが、好ましい。
【0040】
計算・比較プログラム33の比較プログラムのVr>V3によって、推定現在車速Vrが推定車速下限値V3よりも大きいか否かがCPU30で判定される(ステップST214)。推定車速Vrが推定車速下限値V3よりも大きい場合にはステップST201に戻り、推定車速Vrが推定車速下限値V3以下である場合にはステップST215に進む。
【0041】
CPU30によって車輪スリップ信号検出部36から出力中の車輪スリップ信号の出力が停止される(ステップST215)。車輪スリップ信号の出力の停止と同時に、CPU30によってタイマ35の計時が停止される(ステップST216)。以上の処理が行われることによって、車輪スリップ信号検出部36からのスリップ信号の出力の開始と停止が行われる。次に、第1実施例における車輪スリップ判定閾値ΔVcの設定および装置作動車速V1とスリップ判定作動速度V2と推定車速下限値V3の関係について説明する。
【0042】
車輪スリップ判定は、車速の減速度(マイナスの加速度)が、タイヤと路面との摩擦係数から通常考えられる車両の最大減速度(例えば約9.8m/s)を越えたことにより判定する。そのため、スリップ判定基準となる減速度をGsとすると、車輪スリップ判定閾値ΔVcは、ΔVc=Gs×Δt(Δtは車速検出部14の車速検出周期)となるように設定される。
【0043】
スリップ判定作動速度V2は、装置作動車速V1以上での車輪スリップ発生による不作動を防止するために、V1≧V2を満足するように設定される。また、推定車速下限値V3は、推定現在車速Vrによる動作のために、V2≧V3となるように設定される。
【0044】
次に図6に従って、第1実施例のスリップ信号の開始・停止について、車速、車速減速量、車輪スリップ信号の時間変化の具体例を示して説明する。図6(a)は、急ブレーキにより車輪スリップが発生したときの、時間Δt毎に検出される車速(車速信号値)の時間変化を示す。図6(b)は、車輪スリップ検出部15で算出される車速減速量ΔVの時間変化を示す。図6(c)は、車輪スリップ検出部15から出力される車輪スリップ信号を示す。
【0045】
図6中の区間Aは、車両がほぼ一定の車速で走行している状態を示している。一定の車速で走行しているため、車速減速量ΔVはほとんど発生しない。図6中の区間Bは、急ブレーキによる車輪スリップで車速が急激に減少する状態を示している。ブレーキの初期ではスリップ量が小さいため、車両の速度と車速がほぼ同じように減速している状態となる。この状態で、車速減速量ΔVは発生しているが、車輪スリップ判定閾値ΔVcを超えるほどではない。
【0046】
次第にスリップ量が大きくなり車両の実際の速度と車速(車速信号値)との乖離が大きくなると、図6中の時刻T1で示すように車速が急激に減少する。これは、車輪の回転が少ないないにも拘わらず、車両がスリップして進行していることを示している。ブレーキを緩めないでいると、車輪の回転がなくなり、時刻T1以降の車速のように車速がゼロとなる(図6(a)区間Bの後半部分を参照)。
【0047】
時刻T1では、前回車速V0がスリップ判定作動速度V2よりも大きく、かつ車速減速量ΔVがスリップ判定閾値ΔVcを超えているため、車輪スリップが発生した事が検出されて車輪スリップ信号の出力が開始される。また、車輪スリップ検出と同時に図6(a)の点線で示される推定現在車速Vrの計算が車輪スリップ検出部15において開始される。
【0048】
図6中の区間Cは、車輪スリップ中にブレーキが緩められて車速が加速していく状態を示している。時刻T2では、ブレーキが緩められることによって、車速が車両の速度と同じになろうと加速している状態を示している。この状態で、車速減速量ΔVは負の値になるとともに、車速がスリップ終了車速Veを超えるため、車輪スリップが終了したと判定され、車輪スリップ信号の出力が停止する。なお、推定現在車速Vrが推定車速下限値V3以下になる前に、車速がスリップ終了車速Veを超えたため、この例では、推定現在車速Vrは制御に関係しない。以上のようにして、車輪スリップが発生したこと、および車輪スリップが終了したことを適確に検出することができる。
【0049】
次に図7に従って、第1実施例の他の場合によるスリップ信号の開始・停止について、具体例を示して説明する。図7(a)は、急ブレーキにより車輪スリップが発生したときの、時間Δt毎に検出される車速の時間変化を示す。図7(b)は、車輪スリップ検出部15で算出される車速減速量ΔVの時間変化を示す。図7(c)は、車輪スリップ検出部15から出力される車輪スリップ信号を示す。
【0050】
図7中の区間Aは、車両がほぼ一定の速度で走行している状態を示している。一定の車速で走行しているため、車速減速量ΔVはほとんど発生しない。図7中の区間Bは、急ブレーキによる車輪スリップで車速が急激に減少する状態を示している。時刻T1では、前回車速V0がスリップ判定作動速度V2よりも大きく、かつ車速減速量ΔVがスリップ判定閾値ΔVcを超えるため、車輪スリップが発生したと判定されて車輪スリップ信号の出力が開始される。車輪スリップ信号の出力の開始と同時に図7(a)の点線で示されるように推定現在車速Vrの計算が車輪スリップ検出部15において開始される。
【0051】
図7中の区間Cは、車輪スリップが発生してからもブレーキが緩められないために、車輪が停止し続けている状態を示している。ブレーキが緩められないために、車速がゼロであり続け、車輪スリップ信号は出力され続ける。しかし、推定現在車速Vrが推定車速下限値V3以下になったことが判定されると、車輪スリップ信号の出力が停止する。図7では、車輪スリップ信号の出力が停止する時刻を時刻T3で示している。以上のようにして、ブレーキが緩められないために、車速がゼロであり続け、車輪スリップの終了が検出されなかったとしても、不必要に長い時間にわたって車輪スリップ信号が出力されることを防ぐことができる。
【0052】
ここで、推定現在車速Vrを求め、この推定現在車速Vrが推定車速下限値V3以下となったときに、スリップ信号の出力を停止するようにしたが、Vr=Vi−Gr×TとVr>V3から、T>(Vi−V3)/Grを満たした時刻にスリップ信号の出力を停止することもできる。推定車速下限値V3および車両減速値Grは定数であるため、スリップ直前車速Viがあれば、スリップ信号の出力を停止する時刻Tを算出することができる。
【0053】
なお、第1実施例は、車輪速センサ13がABS制御装置に用いられる車輪速センサと同等の分解能(車輪1回転あたり数十パルス出力)で車輪回転速度を検出できるものである場合に好適である。この場合、車速検出部14は車輪速センサ13が出力したパルスの数を一定周期(数mSec)毎にカウントした値から車速を検出するか、または一定時間(数mSec)毎のパルスの周波数を検出する方法などが考えられる。
【0054】
次に、車輪のスリップ検出についての第2実施例を説明する。
【0055】
図8は、第2実施例における車輪スリップ検出部15Aの構成概念図である。車輪スリップ検出部15Aでの処理はCPU30で行われる。CPU30は、車速信号受信部31と現在車速Vnおよび前回車速V0を格納するメモリ32と計算・比較プログラム38とスリップ直前車速Viを格納するメモリ34と車輪スリップ信号の出力時間を計時するタイマ35と車輪スリップ信号出力部36とV0−ΔVsマップ37とに接続している。なお、第1実施例の車輪スリップ検出部15の図4で示した要素と実質的に同一の要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0056】
車速検出部14Aは、車輪速センサ13からパルスが入力されると、前回のパルスが入力されてから今回のパルスが入力されるまでの経過時間から車速を算出し、この車速を車速信号として出力する。つまり、パルスが入力したときだけ、車速検出部14Aから車速信号が出力される。車速信号受信部31は、パルス入力毎に車速検出部14Aから車速を受信する。メモリ32では、パルス入力毎に現在車速Vnが新しい車速に更新され、同時に、前回車速V0も更新される。V0−ΔVsマップ37は、前回車速V0に応じて設定される車輪スリップ判定閾値ΔVsを決めるものであり、図9に示されるような特性を持っている。
【0057】
図9は、V0−ΔVsマップ37を示す図である。車輪スリップ判定閾値ΔVsは、前回車速V0が大きくなるほど、小さくなるという特性を基本的には持っているが、前回車速V0がスリップ判定作動速度であるV2以下の場合は、一定の値となっている。これは、以下の理由による。
【0058】
車速検出部14Aが出力する車速は、車速パルスが入力される時点で更新するように動作するため、車速が高い時は車速は短い周期で更新されるが、車速が低いと車速は長時間、更新されない。従って、車輪スリップ判定の基準となる車速の減速度Gsと、車輪スリップ判定閾値ΔVsとの関係式であるΔVs=Gs×Δtにおいて、車速検出部14Aの車速検出周期であるΔtが、車速が低いときは長く、車速が高いときは短くなる。このため、車輪スリップ判定閾値ΔVsを、図9に示すような特性にすることでGsが一定となるように設定されている。以下、図10のフローチャートに従って、上記の構成を有する車輪スリップ検出部15Aの動作処理を説明すると共に、それぞれの構成における処理を説明する。
【0059】
図10は、第2実施例における車輪スリップ検出部15Aの動作処理を示すフローチャートである。車輪スリップ検出において用いる変数(現在車速Vn、前回車速V0、スリップ直前車速Vi、ΔV、出力時間T)の値を0にする(ステップST301)。メモリ32の現在車速Vnの値を前回車速V0に代入する(ステップST302)。車速検出部14Aにより検出された最新の車速を車速信号受信部31で受信し、CPU30で読み込む(ステップST303)。車速の読込みがあればステップST305に進む。
【0060】
車速の読込みがない場合は、CPU30で車輪スリップ信号が出力されているか否かが判定される(ステップST304)。車輪スリップ信号が出力されていると判定されると、ステップST315へ進み、車輪スリップ信号が出力されていないと判定されると、ステップST302へ戻り、車速の読込みが行われる。
【0061】
ステップST303にて車速の読込みがあると、読み込まれた最新の車速を現在車速Vnに代入する(ステップST305)。計算・比較プログラム38の計算プログラムのΔV=V0−Vnによって、車速減速量ΔVがCPU30で算出される(ステップST306)。CPU30で車輪スリップ信号が出力されているか否かが判定され(ステップST307)、出力されていればステップST313に進み、出力されていなければステップST308に進む。
【0062】
まず、ステップST307において車輪スリップ信号が出力されていない場合を説明する。計算・比較プログラム38の比較プログラムのV0>V2によって、前回車速V0が予め定められたスリップ判定作動速度V2よりも大きいか否かがCPU30で判定される(ステップST308)。スリップ判定作動速度V2よりも現在車速Vnが大きい場合にはステップST309に進むが、現在車速Vnがスリップ判定作動速度V2以下である場合にはステップST302に戻る。
【0063】
図9に示したV0−ΔVsマップ37により、前回車速V0に応じて車輪スリップ判定閾値ΔVsが設定される(ステップST309)。計算・比較プログラム38の比較プログラムのΔV>ΔVsによって、車速減速量ΔVが車輪スリップ判定閾値ΔVsよりも大きいか否かが判定される(ステップST310)。車速減速量ΔVが車輪スリップ判定閾値ΔVsよりも大きい場合には、車輪スリップであると判定してステップST311に進む。車速減速量ΔVが車輪スリップ判定閾値ΔVs以下である場合には、車輪スリップではないと判定してステップST302に戻り、車速の読込みが行われる。
【0064】
CPU30で車輪スリップであると判定されると、車輪スリップ信号検出部36が車輪スリップ信号の出力を開始する(ステップST311)。同時にタイマ35が計時を始め、この時点での前回車速V0がスリップ直前車速Viとしてメモリ34に記憶される(ステップST312)。
【0065】
次に、ステップST307において車輪スリップ信号が出力されていた場合を説明する。なお、ステップST307において車輪スリップ信号が出力されているためには、ステップST311およびステップST312を経由していなければならない。つまり、スリップ中であって、すでにタイマ35が計時を始めている状態である。
【0066】
計算・比較プログラム38の比較プログラムのΔV<0によって、車速減速量ΔVが負の値であるか否かが判定される(ステップST313)。ΔVが負の値である場合にはステップST314に進み、ΔVがゼロ以上である場合にはステップST315に進む。計算・比較プログラム38の比較プログラムのVn>Veによって、現在車速Vnが予め定められたスリップ終了車速Veよりも大きいか否かが判定される(ステップST314)。
【0067】
現在車速Vnがスリップ終了車速Veよりも大きい場合にはステップST317に進み、現在車速Vnがスリップ終了車速Veよりも小さい場合にはステップST315に進む。なお、第2実施例における車速の検出は、パルス入力によるものであるため、原理的に極低車速を検出することができない。このため、第2実施例のスリップ終了車速Veは、検出できる程度のごく低い車速に設定される。
【0068】
計算・比較プログラム38の計算プログラムのVr=Vi−Gr×Tによって、推定現在車速Vrの演算をおこなう(ステップST315)。演算には、スリップ直前車速Vi、出力時間T、予め設定された車両減速値Grを用いて算出される。算出された推定現在車速Vrを用いて、計算・比較プログラム38の比較プログラムのVr>V3によって、推定現在車速Vrが推定車速下限値V3よりも大きいか否かが判定される(ステップST316)。推定現在車速Vrが推定車速下限値V3よりも大きい場合にはステップST302に戻り、推定現在車速Vrが推定車速下限値V3以下である場合にはステップST317に進む。
【0069】
CPU30によって車輪スリップ信号検出部36から出力中の車輪スリップ信号の出力が停止される(ステップST317)。同時にタイマ35が停止される(ステップST318)。以上の処理が行われることによって、スリップ信号の出力の開始と停止がなされる。
【0070】
次に図11に従って、第2実施例のスリップ信号の開始・停止について、車速パルス、車速、車速減速量、車輪スリップ信号の時間変化の具体例を示して説明する。図11(a)は、急ブレーキにより車輪スリップが発生したときの車速パルスを示した例である。図11(b)は、図11(a)の車速パルスのタイミングで車速検出部14Aが検出する車速の時間変化を示す。図11(c)は、車輪スリップ検出装置5の内部にて算出された車速減速量ΔVの時間変化、および、車輪スリップ判定閾値ΔVsの時間変化を示す。図11(d)は、車輪スリップ検出装置5から出力される車輪スリップ信号を示す。車輪スリップ判定閾値ΔVsは、図9に示した特性に従って前回車速V0によって定まる値であり、図11(c)の点線で示される。
【0071】
図11中の区間Aは、車両がほぼ一定の速度で走行している状態を示している。このとき車速減速量ΔVはほとんど発生せず、図11(c)に示すように車輪スリップ判定閾値ΔVsを超えない。図11中の区間Bは、急ブレーキによる車輪スリップで車速が急激に減少する状態を示している。
【0072】
時刻T1ではすでに車輪スリップが発生しているが、この時点ではまだ車速が高いため、車速検出部14Aからの車速が短時間で更新されている。車速減速量ΔVはあまり大きくはないが、このときの車輪スリップ判定閾値ΔVsはV0−ΔVsマップ37によって低い値に設定されている。このため、車速減速量ΔVが車輪スリップ判定閾値ΔVsより大きくなり、車輪スリップが検出される。推定現在車速Vrの計算の開始や、区間Cにおける車輪スリップの終了の検出については、図6で説明した第1実施例の場合と同様であるので説明を省略する。
【0073】
以上のようにして、車速パルスが入力される度に車速パルスの周期から車速を検出するような場合においても、精度良く車輪スリップを検出できる。このため、車輪速センサに車速検出の分解能が低いものを用いても、第1実施例の車速の検出に基づくスリップ検出と同様に、車輪スリップの発生および車輪スリップの終了を適確に検出することができる。なお、第2実施例は、車速メータに用いられるような、車輪1回転あたりの出力が数パルス程度の車輪速センサで車速を検出する場合に好適である。
【0074】
【発明の効果】
本発明は上記の構成により次の効果を発揮する。
【0075】
本発明に係る車両用フード制御装置は、最新の現在車速信号値が装置作動車速値以下の場合であっても、車輪スリップ信号の入力があり、かつ衝突検出信号の入力あることを条件として、アクチュエータを作動させることができる。つまり、運転者が急ブレーキをかけているときに検出される車速が装置作動車速以下となっている場合であっても、メモリに記憶された複数の車速信号値に基づき車輪のスリップが検出され、かつ衝突が検出されたことを条件に、正常にアクチュエータを作動させることができる。
【0076】
また、所定時間毎に車速が検出されるタイプの車速検出の場合は、所定時間毎に車輪スリップ信号が出力されているか否か判定されるため、低速での衝突の際に迅速にスリップを検出し、アクチュエータを作動させることができる。さらに、パルスの周期毎に車速が検出されるタイプの車速検出の場合は、前回車速信号値に応じて定まる車輪スリップ判定閾値を基準にして、パルス入力毎に車輪スリップが判定されるので、正確に車輪スリップ信号を出力することができ、アクチュエータを正常に作動させることができる。
【0077】
また、前回車速信号値が所定車速値以下の、アクチュエータの作動が不要である程度の低車速で、車輪がスリップし当接物に衝突する場合には、車輪スリップ信号の出力を開始しないので、アクチュエータの不必要な作動を防止することができる。
【0078】
なお、車速が加速状態であり、かつそのときの車速が予め設定された車輪スリップ終了車速以上である場合には、車輪スリップが終了したと判定するので、車輪スリップの終了を正確に検出できる。また、車輪スリップ信号が出力される直前の車速値、および予め設定された車両減速値、および車輪スリップ信号の出力時間に基づいて算出された推定現在車速信号値が、アクチュエータの作動が不要な低い車速値になると、出力中の車輪スリップ信号の出力を停止するので、車輪スリップ信号による装置作動状態が、不必要に長い時間にわたり持続することを避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用フード制御装置の全体を示す構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る車両用フード制御装置のフード作動制御部のブロック構成図である。
【図3】本発明の実施形態に係る車両用フード制御装置の動作処理のフローチャートである。
【図4】第1実施例における車輪スリップ検出部の構成概念図である。
【図5】第1実施例における車輪スリップ検出部の動作処理を示すフローチャートである。
【図6】車速、車速減速量、車輪スリップ信号の時間変化の具体例を示す図である。
【図7】車速、車速減速量、車輪スリップ信号の時間変化の他の具体例を示す図である。
【図8】第2実施例における車輪スリップ検出部の構成概念図である。
【図9】V0−ΔVsマップを示す図である。
【図10】第2実施例における車輪スリップ検出部の動作処理を示すフローチャートである。
【図11】車速、車速減速量、車輪スリップ信号の時間変化の具体例を示す図である。
【符号の説明】
1 車両
11 バンパセンサ
12 衝突検出部
13 車輪速センサ
14 車速検出部
15 車輪スリップ検出部
16 フード
17 アクチュエータ
18 フード作動制御部
21 比較・判定処理部
22 車速信号受信部
23 車輪スリップ信号受信部
24 衝突検出信号受信部
25 動作信号出力部
31 車速信号受信部
32 メモリ
33 計算・比較プログラム
34 メモリ
35 タイマ
36 車輪スリップ信号出力部
37 V0−ΔVsマップ
V1 装置作動車速
V2 スリップ判定作動速度
V3 推定車速下限値
V0 前回車速
Vn 現在車速
Ve スリップ終了車速
Vi スリップ直前車速

Claims (1)

  1. フードを跳ね上げるアクチュエータを備える車両に用いられ、
    車輪の回転信号から車速を検出し車速信号を出力する車速検出手段と、前記車両への所定対象物の衝突を検出し衝突検出信号を出力する衝突検出手段と、前記車速検出手段から入力される最新の現在車速信号値が所定の装置作動車速値以上であり、かつ衝突検出信号が入力されたことを条件として、前記アクチュエータを作動させ前記フードを跳ね上げるフード作動制御手段から構成される車両用フード制御装置において、
    前記車速検出手段が車輪の回転信号を取込み所定時間前に出力した前記車速信号の値を記憶するメモリと、
    このメモリに記憶された複数の前記車速信号の値に基づいて、前記車輪のスリップを検出し車輪スリップ信号を出力する車輪スリップ検出手段とを備え、
    前記車輪スリップ検出手段が、前記メモリに記憶された前記所定時間前の前回車速信号値が所定車速値以上であり、かつ前記前回車速信号値および前記現在車速信号値の差から算出される車速減速量が予め定められた車輪スリップ判定閾値より大きいことを条件として、前記車輪スリップ信号を出力し、前記現在車速信号値が前記前回車速信号値より大きく、かつ前記現在車速信号値が予め設定された車輪スリップ終了車速値より大きいことを条件として、出力中の前記車輪スリップ信号の出力を停止し、
    前記フード作動制御手段が、前記現在車速信号値が前記装置作動車速値より小さい場合であっても、前記車輪スリップ検出手段から車輪スリップ信号の入力があり、かつ前記衝突検出手段から衝突検出信号の入力があることを条件として、前記アクチュエータを作動させることを特徴とする車両用フード制御装置
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