JP3972445B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、後席乗員の上半身へ吹き出し可能な車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
空調ユニットの温調手段の下流側にリヤベントダクトを接続して、後席の乗員に温調風を吹き出す車両用空調装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の空調装置では、視界確保のために所定風量の確保が要求されるデフモード時にリヤベントが開閉されるとデフ風量が大きく変化してしまい、結果的にリヤベントの開閉によってデフ性能が大きな影響を受けてしまう。
【0004】
【発明の目的】
本発明の目的は、空調ユニットにリヤベントダクトを接続した車両用空調装置であって、リヤベントが開閉されてもデフ風量の変動を抑えることのできる車両用空調装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1の手段〕
請求項1のように、冷風バイパス通路によって温調手段の上流側の冷風をリヤベントダクトに導くことにより、デフモード時にリヤベントが開閉されてもデフ風量の変動が抑えられる。
さらに、冷風バイパス通路に温調手段の下流と連通する冷風バイパス開口を設け、冷風バイパス通路の通路面積を可変する冷風バイパスドアを空調ユニットの吹出モードに連動させて、フェイス、バイレベルモード時に冷風バイパス通路が開かれると、温調手段上流の冷風が、冷風バイパス通路を介してリヤベントダクトに、さらに冷風バイパス通路及び冷風バイパス開口、温調手段の下流を介してフェイス吹出口に導かれ、フット、デフモード時に冷風バイパス通路が閉じられると、温調手段で温調された温調風が冷風バイパス開口及び冷風バイパス通路を介してリヤベントダクトに導かれる。つまり、フェイス、バイレベルモード時に後席側及びフェイス吹出口へ冷風バイパス通路を通過した冷風が吹き出されるため、フェイスモード時には後席への冷風が確保でき、バイレベルモード時には冷風バイパス開口を通過した冷風の一部がフェイス吹出口より吹き出され上下の温度差が確保できる。また、フット、デフモード時には、温調手段の下流側から後席側へ冷風バイパス開口及び冷風バイパス通路を通過した温調風を吹き出すことができる。
【0006】
〔請求項2の手段〕
請求項2のように、冷風バイパスドアをエアミックスドアに連動させてマックスホット時に冷風バイパス通路の通路面積を最大に絞ることにより、暖房時に冷風が後席側へ吹き出す不具合がない。
【0009】
〔請求項3の手段〕
請求項3のように、冷風バイパスドアをエアミックスドアに連動させて、ホット側の所定開度以上において冷風バイパス通路を閉じることにより、暖房時に後席側へ温調風が吹き出される。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、複数の実施例と変形例に基づき説明する。
〔第1実施例〕
図1および図2は第1実施例を示すもので、図1は車両用空調装置の概略図、図2は空調ユニットの要部概略図である。
車両用空調装置は、主に車両前席側の空調を行うための空調ユニット1と、この空調ユニット1に接続されて後席の乗員の上半身に冷風を吹き出すためのリヤベントダクト2とを備える。
【0011】
空調ユニット1は、冷風〜温風を吹き出し可能なユニットで、車室内に空気流を吹き出すダクト3と、このダクト3を介して車室に向かう空気流を生じさせる送風機4と、ダクト3内の上流に配置されて通過する空気を冷却する冷却手段5(例えば、エバポレータ)と、ダクト3内の下流において冷風と温風との割合を可変して吹き出し温度を調節する温調手段6とを備える。
この温調手段6は、冷却手段5の下流に配置されて通過する空気を加熱する加熱手段7と、この加熱手段7を迂回させるバイパス通路8と、加熱手段7を通過する温風とバイパス通路8を通過する冷風との割合を調節するエアミックスドア9とから構成される。
【0012】
また、空調ユニット1は、温調手段6の下流側にデフ吹出口10、フェイス吹出口11、フット吹出口(図示しない)を備え、各吹出口はそれぞれドア(図示しない)によって開閉される。なお、空調ユニット1は、主に冷風を前席乗員の上半身へ吹き出すフェイスモードと、冷風を乗員上半身に吹き出し、温風を乗員足元に吹き出すバイレベルモードと、主に温風を乗員足元に吹き出すフットモードと、主に温風を窓ガラスに吹き出すデフモードとが手動あるいは自動的に選択可能に設けられている。
【0013】
さらに、空調ユニット1の下流側の側面(具体的には、ヒータユニットの側面)には、冷却手段5で冷却された冷風を温調手段6を迂回させてリヤベントダクト2に直接導く冷風バイパス通路12が形成されており、この冷風バイパス通路12の下流にはリヤベントダクト2を接続するリヤベント吹出口13が設けられている。
冷風バイパス通路12は、ダクト3の側面に沿う略偏平な通路で、その通路抵抗は、温調手段6側の通路抵抗に比べて大きく設けられている。なお、この実施例に示す冷風バイパス通路12の形状は一例であって、偏平形状以外の他の形状であっても良い。
【0014】
リヤベントダクト2は、空調ユニット1の冷風バイパス通路12に接続されるダクトで、その下流端部には冷風を後席乗員の上半身へ向けて吹き出すリヤベントグリル14が設けられている。このリヤベントグリル14にはグリルシャット(図示しない)が設けられており、後席の乗員によってリヤベントグリル14を開閉できるように設けられている。
【0015】
〔実施例の作動〕
クールダウン等の高負荷時や、暖房時の後席頭部のもやつきを解消したい場合は、グリルシャットでリヤベントグリル14を開くことにより、冷却手段5を通過した冷風が、冷風バイパス通路12およびリヤベントダクト2を介してリヤベントグリル14より吹き出される。
後席への冷風吹き出しが不要な場合は、グリルシャットでリヤベントグリル14を閉じることで、後席への冷風吹き出しは行われない。
【0016】
〔実施例の効果〕
本実施例の車両用空調装置では、リヤベント専用の冷風バイパス通路12によって温調手段6を迂回する冷風をリヤベントダクト2に導く。このため、グリルシャットでリヤベントグリル14が開閉されても、前席側の各吹出口から吹き出される風量の変動が抑えられる。
つまり、視界確保のために所定風量の確保が要求されるデフモード時に、グリルシャットでリヤベントグリル14が開閉されても、デフ風量の変動が小さく抑えられることとなり、結果的にデフ性能への影響が小さく抑えられる。
【0017】
〔第2実施例〕
図3はヒータユニットの要部概略図である。
本実施例の冷風バイパス通路12には、その通路面積を全閉〜全開まで可変する冷風バイパスドア15が設けられている。この冷風バイパスドア15は、エアミックスドア9に連動して作動するもので、マックスクール時(エアミックスドア9による加熱手段7の全閉時)に冷風バイパス通路12を全開にし、マックスホット時(エアミックスドア9による加熱手段7の全開時)に冷風バイパス通路12を全閉にするように設けられている。
このように設けられることにより、暖房時にグリルシャットでリヤベントグリル14を閉じる必要がなくなる。
【0018】
〔第3実施例〕
図4はヒータユニットの要部概略図である。
冷風バイパス通路12には、第2実施例と同様、その通路面積を全閉〜全開まで可変する冷風バイパスドア15が設けられている。また、冷風バイパスドア15の下流側の冷風バイパス通路12には、温調手段6の下流に連通する冷風バイパス開口16が1つあるいは複数形成されている。
【0019】
本実施例の冷風バイパスドア15は、各吹出モードに連動して作動するもので、フェイス、バイレベルモード時は冷風バイパス通路12が開かれ、フット、デフモード時は冷風バイパス通路12が閉じられるものである。
フェイスモード時は、図4の(a)に示すように、冷風バイパス通路12が全開とされることにより、後席への冷風が確保される。
バイレベルモード時も図4の(a)に示すように、冷風バイパス通路12が開かれることにより、冷風バイパス開口16を通過した冷風の一部がフェイス吹出口11(符号図1参照)より吹き出され、結果的に上下の温度差が確保できる。
【0020】
フット、デフモード時は、図4の(b)に示すように、冷風バイパス通路12が閉じられることにより、温調手段6で温調された温調風が冷風バイパス開口16を介してリヤベントダクト2に導かれ、結果的に後席側へ温調風が吹き出される。
なお、冷風バイパス開口16の開口面積は、リヤベントグリル14の開閉によるデフ風量の影響が小さく抑えられるようにチューニングされている。
【0021】
〔変形例〕
上記の第3実施例では、冷風バイパスドア15を各吹出モードに連動させた例を示したが、冷風バイパスドア15を独立して開閉操作しても良いし、エアミックスドア9に連動させても良い。
なお、冷風バイパスドア15を独立して開閉操作する場合は、リヤベントダクト2を介して吹き出される温度を、冷風〜温調風の範囲で可変できる。
また、冷風バイパスドア15をエアミックスドア9に連動させて、ホット側の所定開度以上において冷風バイパス通路12を閉じるように設けることにより、暖房時に後席側へ温調風が吹き出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用空調装置の概略図である(第1実施例)。
【図2】空調ユニットの要部概略図である(第1実施例)。
【図3】ヒータユニットの要部概略図である(第2実施例)。
【図4】ヒータユニットの要部概略図である(第3実施例)。
【符号の説明】
1 空調ユニット
2 リヤベントダクト
6 温調手段
7 加熱手段
8 バイパス通路
9 エアミックスドア
12 冷風バイパス通路
13 リヤベント吹出口
14 リヤベントグリル
15 冷風バイパスドア
16 冷風バイパス開口
Claims (3)
- 通過する空気を加熱する加熱手段、この加熱手段を迂回するバイパス通路、および前記加熱手段を通過する温風と前記バイパス通路を通過する冷風との割合を調節するエアミックスドアよりなる温調手段を備えるとともに、デフ吹出口、フェイス吹出口、フット吹出口を備え、温調空気を車両前部の前記各吹出口より吹き出させる空調ユニットと、この空調ユニットから吹き出される空気を後席乗員の上半身へ向けて吹き出すリヤベントダクトと、を備える車両用空調装置であって、
前記空調ユニットは、前記温調手段の上流側より供給される冷風を前記温調手段を迂回させて前記リヤベントダクトに導く冷風バイパス通路を備え、
前記冷風バイパス通路は、前記冷風バイパス通路の上流側で通路面積を可変する冷風バイパスドアを備えるとともに、この冷風バイパスドアの下流側において前記温調手段の下流と連通する冷風バイパス開口を備え、
前記冷風バイパスドアは、前記空調ユニットの吹出モードに連動し、フェイスモード時およびバイレベルモード時に前記冷風バイパス通路を開き、前記冷風バイパス通路を通過した冷風は、前記リヤベンドダクトを介して前記後席乗員の上半身へ向けて吹き出されるとともに、前記冷風バイパス通路から前記冷風バイパス開口を通過した冷風の一部は前記温調手段の下流から前記フェイス吹出口より吹き出され、
さらに、前記冷風バイパスドアは、フットモード時およびデフモード時に前記冷風バイパス通路を閉じ、前記温調手段で温調された温調風が、前記冷風バイパス開口及び冷風バイパス通路を介してリヤベントダクトに導かれ、後席側へ吹き出されるようにしたことを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1の車両用空調装置において、
前記冷風バイパス通路は、通路面積を可変する冷風バイパスドアを備え、
この冷風バイパスドアは、前記エアミックスドアに連動し、マックスホット時に前記冷風バイパス通路の通路面積を最大に絞ることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1の車両用空調装置において、
前記冷風バイパスドアは、前記エアミックスドアに連動し、ホット側の所定開度以上において前記冷風バイパス通路を閉じることを特徴とする車両用空調装置。
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JPH11222022A JPH11222022A (ja) | 1999-08-17 |
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