JP3909934B2 - ディスク装置用サスペンション - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばパーソナルコンピュータ等の情報処理装置等に内蔵されるハードディスクドライブのヘッドを支持するためのサスペンションに関する。
【0002】
【従来の技術】
図11にハードディスクドライブ(HDD)1の一部を示す。このディスクドライブ1のキャリッジ2は、ボイスコイルモータ等のポジショニング用モータ3によって、軸2aを中心に旋回駆動されるようになっている。このキャリッジ2は、モータ3のマグネット4の近傍に配置されるコイル部5と、コイル部5に固定して設けられたアーム(アクチュエータアームとも称す)6と、アーム6の先端側に位置するサスペンション7と、サスペンション7の先端部に装着されるヘッド8などから構成され、モータ3によってキャリッジ2を上記方向に駆動することにより、ヘッド8がハードディスク9の所望トラック(記録面)まで移動するようになっている。
【0003】
ヘッド8は、ディスク9のトラックと対向可能な位置に取付けたスライダ10と、スライダ10に保持されたトランスジューサ(図示せず)などを備え、ディスク9が高速回転することによってスライダ10がディスク9の表面から僅かに浮上し、ディスク9とスライダ10との間にエアベアリングが形成されるようになっている。
【0004】
図12から図14に、従来のサスペンション7の一例を示す。このサスペンション7は、精密な薄板ばねからなるロードビーム11と、ロードビーム11の先端部に固定された極薄い板ばねからなるフレキシャ(flexure )12と、ロードビーム11の基部に固定されたベースプレート13などを有し、フレキシャ12に形成された舌状のタング12aにスライダ10が装着されている。フレキシャ12は、低浮上時のスライダ10の姿勢が柔軟に変化できるようにするため、その剛性(スティッフネス)をかなり小さなものとしている。
【0005】
ロードビーム11の先端部には、フレキシャ12側に突出するディンプル15が形成されており、図13に示すようにディンプル15の先端がフレキシャ12のタング12aを押すようにしている。このためヘッド8は、ディンプル15を中心としてピッチング(pitching)とローリング(rolling) などの三次元的な変位を実現できる。なお、ディンプル15はロードビーム11側に設ける代りにフレキシャ12側に設ける場合もありえる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
近年、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置の小型化に伴い、ハードディスクドライブ(HDD)の耐衝撃特性が重要なファクタになってきている。それは、いわゆるノードブック形パソコンのような小形のハードディスク(2.5インチHDD)を使用するものでは、パソコンケース等の筐体のショック吸収能力が低いからであり、また、ディスクトップ形パソコン(3.5インチHDD)では、組付作業時にHDDの扱いを誤ると比較的大きな衝撃をHDDに与えてしまうことがあるからである。
【0007】
ところが前述した従来のサスペンション7は、許容限度を越える衝撃を与える試験を行ったときにヘッド8が不安定な挙動を示し、ヘッド8やディスク9が損傷することがあった。本発明者らは、高速度カメラ等を使用してショック入力時のヘッド8の動きを観察したところ、ショック入力時に、図14に示すようにロードビーム11の先端側が跳ね上がり、ヘッド8がピッチングあるいはローリングなどを生じることによって、ヘッド8のコーナー部分(角部8aなど)がディスク9の表面に衝突し、ヘッド8やディスク9が損傷する原因になることが判った。特に、フレキシャ12とディンプル15との間が離れる現象(ディンプルセパレート)は、上記の問題を助長する要因となる。
【0008】
図15は、従来のサスペンションに衝撃を与えたときのヘッドとディンプルの変位量を測定した結果である。試験条件は、衝撃作用時間(duration time) が1msec,加速度 460Gである。図15に示されるように、時間ゼロから5.5msecまでのディンプルセパレーションの平均値が0.21mmに及んでいる。図16は従来のサスペンションに衝撃を与えたときのピッチ方向のヘッド傾き角の変化を測定したものであり、角度変化範囲が36.78度と大きく、しかもヘッドの傾きがプラス(+)とマイナス(−)方向とに往復している。
【0009】
なお、ディンプルセパレーションを抑制したりヘッドの傾きを抑制する手段として、フレキシャの剛性(スティッフネス)を大きくすることも考えられる。しかしながらフレキシャの剛性を高めると、スライダの低浮上時にスライダの姿勢を柔軟に変化させることが困難になるため、フレキシャの剛性を高くすることは問題である。
【0010】
従って本発明の目的は、フレキシャの剛性を大きくせずとも、ショック入力時にヘッドが過剰に傾いたりディンプルセパレーションが生じることを抑制でき、耐衝撃性に優れたディスク装置用サスペンションを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を果たすための本発明のサスペンションは、請求項1に記載したように、ロードビームと、上記ロードビームに設けられかつ先端側にヘッドを装着するタング部を有するフレキシャと、上記フレキシャとは別体に形成されかつ上記フレキシャに固定され上記タング部の傾き角度を規制するリミッター部材とを具備し、上記タング部は上記ロードビームと上記タング部との間のディンプルを中心に傾動可能であり、上記リミッター部材は、上記タング部の後端部に対してその厚み方向の一面側に離間対向する第1のリミッター凸部と、上記タング部の後端部に対してその厚み方向の他面側に離間対向する第2のリミッター凸部とを有している。このものによれば、サスペンションに衝撃が入力された時に、フレキシャの可動部分が傾き過ぎることをリミッター部材によって抑制でき、ヘッドがピッチ角プラス方向に傾いたときに、タング部の後端部が第1のリミッター凸部に当接することにより、それ以上傾くことが抑制される。また、ヘッドがピッチ角マイナス方向に傾いたときには、タング部の後端部が第2のリミッター凸部に当接することにより、それ以上傾くことが抑制される。
【0012】
上記フレキシャは、請求項2に記載したように、左右一対のアウトリガー部とこれらアウトリガー部間に位置するタング部とを備え、このタング部にヘッドを構成するスライダ等を装着したものである。この場合のタング部は、フレキシャの可動部分に相当する。
【0013】
上記リミッター部材の一形態は、請求項3に記載したように、アウトリガー部に対してその厚み方向に離間対向するリミッターアームを有している。このものは、ヘッドがピッチ角プラス方向に傾いたときに、タング部の後端部がリミッター部材に当接することにより、それ以上傾くことが抑制される。また、ヘッドがピッチ角マイナス方向に傾いたときには、アウトリガー部がリミッターアームに当接することにより、それ以上傾くことが抑制される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に開示例1について、図1〜図6を参照して説明する。
図3に示すハードディスクドライブ装置(HDD)用のサスペンション20の一例は、ステンレス鋼などの精密な薄板ばねからなるロードビーム21と、ロードビーム21にレーザ溶接等によって固定された極薄い板ばねからなるフレキシャ(flexure )22を含んでいる。フレキシャ22は例えば18μm〜30μm前後のばね性のある薄いステンレス鋼板からなる。
【0018】
ロードビーム21の基部にベースプレート25が設けられており、ベースプレート25を介してロードビーム21がキャリッジ(例えば図11に示すキャリッジ2)に固定されるようになっている。
フレキシャ22はロードビーム21の軸線方向(長手方向)に延びており、その先端部分に、可動部分として機能する舌状のタング部30と、タング部30の左右両側にフレキシャ22の長手方向に延びる左右一対のアウトリガー部31,32とが形成されている。
【0019】
図4に示すようにタング部30の前端35は、フレキシャ22の幅方向に延びる連設部36を介してアウトリガー部31,32の前端に連なっている。タング部30の周囲には、エッチング等によって平面視コ字形の隙間37が形成されている。
【0020】
タング部30は、図2に示すように例えば2〜3°以下のピッチ角θで傾斜するように曲げ加工されている。タング部30とアウトリガー部31,32とは、それぞれ、ピッチ角プラス(矢印P1方向)あるいはマイナス方向(矢印P2方向)に撓むことができる。タング部30の裏面はロードビーム21の先端部21aに設けたディンプル40に当接している。ディンプル40は、タング部30側に突出する半球状の凸部であり、ディンプル40の先端がフレキシャ22を押している。
【0021】
タング部30にスライダ41が接着等によって固定されている。スライダ41には、磁電変換素子としてのトランスジューサ(図示せず)が設けられている。記録媒体であるハードディスクが高速回転すると、スライダ41がディスク表面から低浮上し、ハードディスクとスライダ41との間にエアベアリングが形成されるようになっている。スライダ41やトランスジューサ等はヘッド42を構成する。
【0022】
上記ディンプル40の先端がフレキシャ22のタング部30を押すため、スライダ41を乗せているタング部30は、ディンプル40を中心とするピッチング(図4中の矢印P方向)とローリング(図4中の矢印R方向)といった三次元的な変位を実現できる。なお、ディンプル40はロードビーム21側に設ける代りに、フレキシャ22側に設ける場合もある。
【0023】
フレキシャ22に配線部43が設けられている。配線部43の一端側に第一の端子部45が設けられている。この端子部45はスライダ41の端子46に電気的に接続される。図3に示すように配線部43の他端側はフレキシャ22の長手方向に延び、ベースプレート25の近傍に第二の端子部47が設けられている。第二の端子部47は外部リード線(図示せず)に接続される。この実施例では、配線部43に湾曲部43aを設けることにより、配線部43を撓みやすくしているが、場合によっては湾曲部43aを設けずにストレートな配線形状としてもよい。
【0024】
フレキシャ22に、タング部30の傾き角度を規制するためのリミッター部材50が設けられている。リミッター部材50はフレキシャ22と同程度の厚さの極薄い金属板からなり、その基端側にはプレス加工によってフレキシャ22側に凸となるように成形された段部51を有する取付部52が設けられている。取付部52の近傍には、プレスによる取付部52の成形を容易にするために、適宜箇所に孔53があけられている。
【0025】
リミッター部材50の先端側には、アウトリガー部31,32に沿うように前方に突出する左右一対のリミッターアーム55,56が設けられている。リミッターアーム55,56間にはスライダ41との干渉を避けるために、凹部57が形成されている。リミッターアーム55,56間の距離S(図4に示す)は、タング幅Wよりも大きい。このリミッター部材50の外形輪郭や孔53等は、エッチング等によって所定形状に形成されている。
【0026】
取付部52は、レーザ溶接等の適宜の固定手段によってフレキシャ22に固定される。図1,2等に示すように、取付部52がフレキシャ22に固定された状態において、このリミッター部材50は、取付部52を除く箇所60がフレキシャ22に対して厚み方向(図2に矢印Fで示す方向)に離間対向するようにフレキシャ22から浮いた状態となっている。
【0027】
そして、リミッターアーム55,56間に位置するリミッター前縁部61が、タング後端部30aに対して厚み方向に対向している。リミッター前縁部61とタング後端部30aとの間には、タング部30が厚み方向にある程度変位できるようにするための隙間G1 が確保されている。
【0028】
リミッターアーム55,56は、アウトリガー部31,32のそれぞれの長手方向中間部に対して、厚み方向に離間対向している。これらリミッターアーム55,56とアウトリガー部31,32との間には、アウトリガー部31,32が厚み方向にある程度変位できるようにするための隙間G2 が確保されている。このような隙間G1 ,G2 を設けたことにより、ハードディスクに対するスライダ41の低浮上時の柔軟な変形を可能ならしめている。
【0029】
次に、上記開示例1のサスペンション20の作用について説明する。
サスペンション20に衝撃が加わった場合、ヘッド42のピッチ角プラス方向(図2中の矢印P1方向)の動きに対しては、タング後端部30aが図2において上方に移動し、リミッター前縁部61に当たることによって、それ以上傾くことが抑制される。逆に、ピッチ角マイナス方向(図2中の矢印P2方向)の動きに対しては、アウトリガー部31,32が図2において上方に移動し、リミッターアーム55,56に当たることによって、それ以上傾くことが抑制される。
【0030】
図5は、開示例1のサスペンション20に衝撃を与えたときのヘッドとディンプルの変位量を測定した衝撃試験結果を示している。試験条件は、衝撃作用時間(duration time) が1msec,加速度 460Gである。図5に示されるように、このサスペンション20はヘッドとディンプルの変位量および移動速度が小さく、時間ゼロから5.5msecまでのディンプルセパレーションの平均値が0.11mmであった。
【0031】
これに対し、リミッター部材を設けない従来のサスペンションは、図15に示すように、ディンプルセパレーションの平均値が0.21mmであった。ディンプルセパレーションについて、開示例1のサスペンション20は、従来品に比較して47.6%の改善率が達成された。
【0032】
図6は、開示例1のサスペンション20に衝撃を与えたときのピッチ方向のヘッド傾き角の変化を測定したものである。試験条件は衝撃作用時間が1msec,加速度 460Gである。開示例1のヘッドの角度変化範囲は29.06度であり、しかもヘッドの傾きがマイナス(−)方向に推移する頻度を低減させることができている。
【0033】
これに対し、リミッター部材を設けない従来のサスペンションは、図16に示すように、角度変化範囲が36.78度と大きく、しかもヘッドの傾きがプラス(+)とマイナス(−)両方向に往復している。ヘッドの傾きについて、開示例1のサスペンション20は、従来品に比較して18.0%の改善率が確認された。
【0034】
なお、ローリング方向の変位については、ピッチング方向の角度変化が双方のアウトリガー部31,32においてリミッターアーム55,56によって規制されることにより、抑制することができる。
【0035】
前記構成の開示例1のリミッター部材50は、形状が単純であるためエッチングやプレスによる成形が容易である。しかもこのリミッター部材50は、フレキシャ22の上方からフレキシャ22の上面に重ねてレーザ溶接を行うだけでフレキシャ22に固定できるので、フレキシャ22に対するリミッター部材50の組付けが容易である。
【0036】
図7と図8は、この発明の第1の実施形態のサスペンション20aを示している。このサスペンション20aは、リミッター部材50aの構成が前記開示例1のリミッター部材50と相違している。それ以外の構成は開示例1のサスペンション20と共通であるから、両者に共通の部位に共通の符号を付して説明は省略する。
【0037】
この第1実施形態のサスペンション20aのリミッター部材50aは、フレキシャ22にレーザ溶接等によって固定される取付部70と、タング後端部30aの上面(一方の面)に離間対向する第1のリミッター凸部71と、タング後端部30aの下面(他方の面)に離間対向する第2のリミッター凸部72とを有している。
【0038】
図8に示すように、第1のリミッター凸部71とタング後端部30aとの間には、タング後端部30aが厚み方向にある程度変位できるようにするための隙間G3 が確保されている。第2のリミッター凸部72とタング後端部30aとの間にも、タング後端部30aが厚み方向にある程度変位できるようにするために隙間G4 が確保されている。これらの隙間G3 ,G4 を設けたことにより、ハードディスクに対するスライダ41の低浮上時の柔軟な変形を可能ならしめている。なお、配線部については図示を省略した。
【0039】
このようなリミッター部材50aを備えたサスペンション20aに衝撃が加わった場合、ヘッド42のピッチ角プラス方向(図8中の矢印P1方向)の動きに対しては、タング後端部30aが図8において上方に移動し、第1のリミッター凸部71に当たることにより、それ以上傾くことが抑制される。逆に、ピッチ角マイナス方向(図8中の矢印P2方向)の動きに対しては、タング後端部30aが図8において下方に移動し第2のリミッター凸部72に当たることによって、それ以上傾くことが抑制される。
【0040】
このような構成と作用を有する第1実施形態のリミッター部材50aは、開示例1のリミッター部材50に比べて十分小形に構成することができ、質量も小さくてすむという利点がある。
【0041】
図9と図10は、この発明の第2の実施形態のサスペンション20bを示している。このサスペンション20bも、リミッター部材50bの構成が前記開示例1のリミッター部材50と相違するが、それ以外の構成は開示例1のサスペンション20と共通であるから、両者に共通の部位に共通の符号を付して説明は省略する。
【0042】
この第2実施形態のサスペンション20bのリミッター部材50bは、フレキシャ22にレーザ溶接等によって固定される取付部80と、開示例1と同様の左右一対のリミッターアーム55,56と、第1実施形態と同様のリミッター凸部71,72を有している。なお、配線部については図示を省略した。
【0043】
このようなリミッター部材50bを備えたサスペンション20bに衝撃が加わった場合、ヘッド42のピッチ角プラス方向(図10中の矢印P1方向)の動きに対しては、タング後端部30aが図10において上方に移動し、第1のリミッター凸部71に当たることによって、それ以上傾くことが抑制される。ピッチ角マイナス方向(図10中の矢印P2方向)に動くときには、タング後端部30aが図10において下方に移動して第2のリミッター凸部72に当たるか、あるいはアウトリガー部31,32が図10において上方に移動し、リミッターアーム55,56に当たることによって、それ以上傾くことが確実に抑制される。
【0044】
なお、この発明を実施するに当たって、この発明を構成するロードビームやフレキシャ、ヘッド、ディンプル、可動部分(タング部)、リミッター部材等の形状をはじめとして、各構成要素をそれぞれ適宜に変形して実施できることは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】
請求項1に記載した本発明によれば、ディンプルを中心としてヘッドが傾動するように構成したサスペンションに衝撃が加わると、ヘッドのピッチ角プラス方向の動きに対しては、タング後端部が第1のリミッター凸部に当たることによって、それ以上傾くことが抑制される。逆に、ピッチ角マイナス方向の動きに対しては、タング後端部が第2のリミッター凸部に当たることによって、それ以上傾くことが抑制される。このため衝撃が入力したときにヘッドの姿勢が大きく変化することを、フレキシャの剛性を高めることなしに抑制でき、ディンプルセパレーションも抑制される。
請求項2に記載したサスペンションは、衝撃が入力したときにアウトリガー部とタング部とが撓むため、リミッター部材によってタング部あるいはアウトリガー部の変位を規制することにより、ヘッドの角度変化が大きくなり過ぎたりディンプルセパレーションが生じることを抑制できる。
【0046】
請求項3に記載したリミッター部材は形状および構成が簡単であり、製造が容易であるとともに、フレキシャに対するリミッター部材の組付け(例えばレーザ溶接や接着等)の作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 開示例1を示すディスク装置用サスペンションの一部の平面図。
【図2】 図1に示されたサスペンションの側面図。
【図3】 図1に示されたサスペンションの全体の平面図。
【図4】 図1に示されたサスペンションの一部の分解斜視図。
【図5】 図1に示されたサスペンションの衝撃試験におけるヘッド等の変位を示す図。
【図6】 図1に示されたサスペンションの衝撃試験におけるヘッドの傾きの変化を示す図。
【図7】 本発明の第1の実施形態を示すディスク装置用サスペンションの一部の平面図。
【図8】 図7に示されたサスペンションの側面図。
【図9】 本発明の第2の実施形態を示すディスク装置用サスペンションの一部の平面図。
【図10】 図9に示されたサスペンションの側面図。
【図11】 ハードディスク装置を一部断面で示す側面図。
【図12】 従来のサスペンションを示す斜視図。
【図13】 図12に示されたサスペンションを模式的に示す側面図。
【図14】 図12に示されたサスペンションに衝撃が入力した状態を模式的に示す側面図。
【図15】 図12に示されたサスペンションの衝撃試験におけるヘッド等の変位を示す図。
【図16】 図12に示されたサスペンションの衝撃試験におけるヘッドの傾き角の変化を示す図。
【符号の説明】
20,20a,20b…サスペンション
21…ロードビーム
22…フレキシャ
30…タング部
31,32…アウトリガー部
40…ディンプル
41…スライダ
42…ヘッド
50…リミッター部材
55,56…リミッターアーム
71,72…リミッター凸部
Claims (3)
- ロードビームと、
上記ロードビームに設けられかつ先端側にヘッドを装着するタング部を有するフレキシャと、
上記フレキシャとは別体に形成されかつ上記フレキシャに固定され上記タング部の傾き角度を規制するリミッター部材とを具備し、
上記タング部は上記ロードビームと上記タング部との間のディンプルを中心に傾動可能であり、
上記リミッター部材は、上記タング部の後端部に対してその厚み方向の一面側に離間対向する第1のリミッター凸部と、上記タング部の後端部に対してその厚み方向の他面側に離間対向する第2のリミッター凸部とを有することを特徴とするディスク装置用サスペンション。 - 上記フレキシャは、その左右両側に位置するアウトリガー部と、これら一対のアウトリガー部間に位置しかつ前端部がアウトリガー部に連なる前記タング部とを備え、このタング部に上記ヘッドを設けたことを特徴とする請求項1記載のディスク装置用サスペンション。
- 上記リミッター部材は、上記アウトリガー部に対してその厚み方向に離間対向するリミッターアームを有することを特徴とする請求項2記載のディスク装置用サスペンション。
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