JP3873810B2 - 車両用ダクト構造 - Google Patents
車両用ダクト構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3873810B2 JP3873810B2 JP2002135853A JP2002135853A JP3873810B2 JP 3873810 B2 JP3873810 B2 JP 3873810B2 JP 2002135853 A JP2002135853 A JP 2002135853A JP 2002135853 A JP2002135853 A JP 2002135853A JP 3873810 B2 JP3873810 B2 JP 3873810B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- duct
- vehicle
- instrument panel
- defroster
- driver
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
- Instrument Panels (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インストルメントパネルの内側に配置されて空調空気を流通させる車両用ダクトの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、インストルメントパネル(以下、計器盤と呼ぶ)の内側には、熱交換器等を内蔵して空調空気を吹き出す空調ユニットが搭載されている。そして、この空調ユニットには、計器盤に備えられた吹出口まで空調空気を流通させるダクトが接続されている。
【0003】
因みに、上記吹出口としては、図6に示すセンタおよびサイドデフロスタグリル12、13、14、センタおよびサイドフェイスグリル11a、11b、15、16等が挙げられ、上記ダクトとしては、センタおよびサイドデフロスタダクト32、33、34、センタおよびサイドフェイスダクト31、35、361、362、363等が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ダクト31〜36は、計器盤10の内側にて大きな搭載スペースを必要とする。しかも、メータユニット40等の他部品との干渉による異音を防止するために、ダクト31〜36と他部品40との間には8mm程度の隙間をあける必要があるので、より一層大きな搭載スペースを必要とする。
【0005】
本発明は、上記点に鑑み、計器盤内側にて搭載スペースを小さくすることが可能な車両用ダクト構造の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、計器盤(10)の内側に配置されて空調空気を流通させるダクト(34)の一部を、計器盤(10)に搭載されたメータユニット(40)の壁面(41a)で構成したことを特徴としている。
【0007】
これにより、ダクト(34)の一部を構成した壁面(41a)の大きさ分だけ、ダクト(34)の搭載スペースを小さくできることに加え、メータユニット(40)とダクト(34)との間に、干渉による異音防止のための隙間をあける必要がなくなるので、ダクト(34)の搭載スペースを小さくできる。
【0008】
また、請求項1に記載の発明では、ダクト(34)は、計器盤(10)の運転席側部分に備えられて車両側方の窓ガラスに向けて空調空気を吹き出すサイドデフロスタグリル(14)に接続された、運転席側サイドデフロスタダクトであることを特徴としている。
【0009】
ここで、一般的に、計器盤(10)内側にて車両左右方向に延びるサイドデフロスタダクト(33、34)のうち運転席側に延びる部分(34)は、メータユニット(40)近傍に位置している。よって、上記したダクト(34)として、運転席側サイドデフロスタグリル(14)に接続されたサイドデフロスタダクト(34)に用いて好適である。
【0010】
また、請求項1に記載の発明では、計器盤(10)のうちサイドデフロスタグリル(14)が備えられた上面部分(10a、17)を、開口部(17a)を有する袋状に形成し、開口部(17a)をメータユニット(40)の壁面(41a)で閉塞することにより空気通路(17b)を形成して、上面部分(10a、17)と壁面(41a)とにより運転席側サイドデフロスタダクト(34)の一部を構成したことを特徴としている。
【0011】
ここで、従来では、計器盤(10)のうちサイドデフロスタグリル(14)が備えられた上面部分(10a、17)の内側であって、図7の符号Pに示す空間部分は、特に利用されていないことが多い。よって、請求項1に記載の発明によれば、このような空間部分Pをサイドデフロスタダクト(34)の一部として利用できるので、好適である。
【0014】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図に基づいて説明する。
【0016】
図1は、計器盤10、空調装置の室内ユニット20、室内ユニット20に接続された各種ダクト31、32、33、34、35、36、メータユニット40、ディスプレイユニット50、意匠パネル60等の分解斜視図であり、図中の矢印は、車両搭載状態における車両に対する前後左右上下方向を示している。
【0017】
室内ユニット20は、計器盤10内側のうち車両左右方向略中央に配置されており、図示しない蒸発器およびヒータコア等の熱交換器を樹脂製の空調ケース21内に配置して構成されている。そして、空調ケース21には、センタフェイス吹出口21a、デフロスタ吹出口21b、助手席側および運転席側のサイドフェイス吹出口21c、21dが形成されている。なお、本実施形態の車両は左ハンドル車であるため、運転席側が車両左側となる。
【0018】
センタフェイス吹出口21aには、樹脂製のセンタフェイスダクト31が接続されている。そして、センタフェイスダクト31の内部は、助手席側および運転席側に仕切られている。また、デフロスタ吹出口21bには、樹脂製のセンタデフロスタダクト32が接続されている。そして、センタデフロスタダクト32の左右両側には、サイドデフロスタダクト33、34が一体に成形されている。また、助手席側および運転席側のサイドフェイス吹出口21c、21dには、樹脂製の助手席側および運転席側のサイドフェイスダクト35、36が接続されている。
【0019】
計器盤10の車両左右方向略中央部分のうちディスプレイユニット50の下方には、乗員の上半身に向けて空調空気を吹き出す助手席側および運転席側のセンタフェイスグリル11a、11bが備えられている。そして、これらのグリル11a、11bには、センタフェイスダクト31の開口端部31a、31bが接続されている。
【0020】
また、計器盤10の上面部分10aには、車両左右方向略中央部分に位置して車両前方の窓ガラスに向けて空調空気を吹き出すセンタデフロスタグリル12と、車両左右両側に位置して車両側方の窓ガラスに向けて空調空気を吹き出す助手席側および運転席側のサイドデフロスタグリル13、14とが備えられている。そして、センタデフロスタグリル12には、センタデフロスタダクト32の上部に開口する開口部32aが接続されている。なお、サイドデフロスタダクト35、36の開口端部35a、36aの接続場所は、後に詳述する。
【0021】
また、計器盤10のうちサイドデフロスタグリル13、14の下方部分には、助手席側および運転席側のサイドフェイスグリル15、16が備えられている。そして、これらのグリル15、16には、助手席側および運転席側のサイドフェイスダクト35、36の開口端部35a、36aが接続されている。
【0022】
図2は、計器盤10を車両前方側から見た分解斜視図であり、計器盤10には、上面部分10aを有するひさし部17が、車両左右方向に延びるように形成されている。そして、計器盤10のうちひさし部17の下方部には、車両前後方向に貫通する貫通穴18が車両左右方向に延びるように形成されている。
【0023】
この貫通穴18のうち運転席側の部分にはメータユニット40が設置され、車両左右方向略中央部分にはディスプレイユニット50が設置され、助手席側の部分には意匠パネル60が設置されている。因みに、メータユニット40の真下には、ステアリングホイール71およびステアリングシャフト72が配置されている。メータユニット40、ディスプレイユニット50および意匠パネル60の上面および下面には、アッパーカバー82およびアンダーカバー81が備えられている。
【0024】
また、図2に示すように、ひさし部17は、車両前方側に開口部17aを有する袋状に形成されている。そして、メータユニット40の車両前方側部分を構成する壁部41のうち車両後方側の壁面41aで、図3に示す如く、ひさし部17の開口部17aのうちディスプレイユニット50に対して運転席側の部分を閉塞することにより、ひさし部17と壁面41aとで空気通路17bを形成している。
【0025】
そして、開口部17aのうちメータユニット40の壁部41の車両右側部分には、運転席側のサイドデフロスタダクト34の開口端部34aが接続されている。また、ひさし部17の袋状内部には仕切板19aが備えられており、この仕切板19aにより空気通路17bが車両左右方向に仕切られている。
【0026】
すなわち、開口部17aを有する袋状に形成された計器盤10のひさし部17を、計器盤10に搭載されたメータユニット40の壁面41aで閉塞することにより、空気通路17bを形成する。これにより、計器盤10のひさし部17とメータユニット40の壁面41aとで、計器盤10の内側に配置されて空調空気を流通させる運転席側サイドデフロスタダクト34の一部が構成されることとなる。
【0027】
また、ひさし部17の開口部17aのうちディスプレイユニット50に対して助手席側の部分は、意匠パネル60の壁部61の壁面61aにより閉塞されており、ひさし部17と壁面61aとで図1に示す空気通路17cを形成している。そして、開口部17aのうち壁面61aの車両左側部分には、助手席側のサイドデフロスタダクト33の開口端部33aが接続されている。また、図1の点線19bに示すように、ひさし部17の袋状内部には仕切板19bが備えられており、この仕切板19bにより空気通路17cが車両左右方向に仕切られている。
【0028】
また、図3の断面図である図4に示すように、サイドフェイスダクト36は、計器盤10内側にて車両左右方向に延びる強度部材91の、上方側に配置されている。因みに、図4中の符号92は、エンジンルームと車室内とを仕切るダッシュパネルを示しており、符号93はカウルを示している。
【0029】
次に、デフロスタ吹出口21bを開口するデフロスタ吹出モードにおける本実施形態の作動を説明すると、空調ケース21内にて熱交換機により加熱、冷却された空調空気は、デフロスタ吹出口21bからセンタデフロスタダクト32を流通する。そして、上記センタデフロスタダクト32を流通した空調空気の一部は、センタデフロスタダクト32の開口部32aを介してセンタデフロスタグリル12から吹き出される。
【0030】
また、上記センタデフロスタダクト32を流通した空調空気の一部は、助手席側および運転席側のサイドデフロスタダクト33、34を流通した後、開口端部33a、34aを介して空気通路17b、17cに流入し、その後、サイドデフロスタグリル13、14から車両側方の窓ガラスに向けて吹き出される。
【0031】
以上により、本実施形態によれば、サイドデフロスタダクト34の一部を、メータユニット40の壁面41aと、計器盤10の上面部分10aを有するひさし部17とで構成しているので、壁面41aの大きさ分だけ、サイドデフロスタダクト34の搭載スペースを小さくできることに加え、メータユニット40とサイドデフロスタダクト34との間に、干渉による異音防止のための隙間をあける必要がなくなるので、サイドデフロスタダクト34の搭載スペースを小さくできる。
【0032】
また、本実施形態によれば、通常利用されていない計器盤10のひさし部17内部を空気通路17b、17cとして利用できるので、計器盤10内側のスペースを有効に利用できる。
【0033】
具体的には、図6、7に示す従来のダクト構造では、運転席側のサイドフェイスダクト362をステアリングシャフト72の下方に配置しなければならず、図6に示すようにサイドフェイスダクト361、362、363をステアリングシャフト72を迂回する分割構造にしていたのに対し、本実施形態によれば、ステアリングシャフト72の上方にサイドフェイスダクト36を配置できるので、分割構造にすることを廃止して部品点数を低減でき、かつ、サイドフェイスダクト36の形状をストレート化でき、ダクトによる圧力損失を大幅に低減できる。
【0034】
また、本実施形態によれば、ステアリングシャフト72の上方にサイドフェイスダクト36を配置できるので、サイドフェイスダクト36を設置する作業にあたり、従来のダクト構造におけるステアリングシャフト72の下方に潜り込んで行う設置作業を廃止でき、設置作業性を向上できる。
【0035】
(他の実施形態)
上記実施形態では、メータユニット40、ディスプレイユニット50および意匠パネル60は別体に構成されているが、本発明の実施にあたり、図5に示すようにメータユニット40、ディスプレイユニット50および意匠パネル60を一体に構成し、この一体化された構成物40、50、60を計器盤10の貫通穴18に取り付けるようにしてもよい。
【0036】
また、上記実施形態では、運転席側サイドデフロスタダクト34に本発明のダクト構造を適用させているが、本発明の実施にあたり、上記ダクト34以外のダクト31、32、33、35、36に適用させてもよい。
【0037】
また、上記実施形態では、計器盤10のひさし部17とメータユニット40の壁面41aとで空気通路17bを形成しているが、本発明の実施に当たり、ダクト31〜36の壁面の一部をメータユニット40の壁面41aのみで構成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るダクト構造を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示すダクト構造を車両前方側からみた分解斜視図である。
【図3】図1に示すダクト構造を車両前方側からみた斜視図である。
【図4】図3の断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係るメータユニット等を示す斜視図である。
【図6】従来のダクト構造を示す分解斜視図である。
【図7】図6の断面図である。
【符号の説明】
10…計器盤、31…センタフェイスダクト、32…センタデフロスタダクト、33…助手席側サイドデフロスタダクト、
34…運転席側サイドデフロスタダクト、
35…助手席側サイドフェイスダクト、36…運転席側サイドフェイスダクト、40…メータユニット、41a…メータユニットの壁面。
Claims (1)
- 計器盤(10)の内側に配置されて空調空気を流通させるダクト(34)の一部を、前記計器盤(10)に搭載されたメータユニット(40)の壁面(41a)で構成した車両用ダクト構造であって、
前記ダクト(34)は、前記計器盤(10)の運転席側部分に備えられて車両側方の窓ガラスに向けて前記空調空気を吹き出すサイドデフロスタグリル(14)に接続された、運転席側サイドデフロスタダクト(34)であり、
前記計器盤(10)のうち前記サイドデフロスタグリル(14)が備えられた上面部分(10a、17)を、開口部(17a)を有する袋状に形成し、
前記開口部(17a)を前記メータユニット(40)の壁面(41a)で閉塞することにより空気通路(17b)を形成して、前記上面部分(10a、17)と前記壁面(41a)とにより前記運転席側サイドデフロスタダクト(34)の一部を構成したことを特徴とする車両用ダクト構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002135853A JP3873810B2 (ja) | 2002-05-10 | 2002-05-10 | 車両用ダクト構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002135853A JP3873810B2 (ja) | 2002-05-10 | 2002-05-10 | 車両用ダクト構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003326947A JP2003326947A (ja) | 2003-11-19 |
JP3873810B2 true JP3873810B2 (ja) | 2007-01-31 |
Family
ID=29698067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002135853A Expired - Fee Related JP3873810B2 (ja) | 2002-05-10 | 2002-05-10 | 車両用ダクト構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3873810B2 (ja) |
-
2002
- 2002-05-10 JP JP2002135853A patent/JP3873810B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003326947A (ja) | 2003-11-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2000355210A (ja) | 空気調和装置とステアリングメンバのアセンブリ構造 | |
JP2001150931A (ja) | 車両用空気調和装置 | |
US6722970B2 (en) | Vehicle air conditioner and mounting structure | |
JP4246162B2 (ja) | キャビンのダクト構造 | |
JP3873810B2 (ja) | 車両用ダクト構造 | |
US11912342B2 (en) | Assembly and method for reversing driver's and passenger's sides in a truck cab | |
JPH06328952A (ja) | 車両用エンジン冷却装置 | |
JP2001171333A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2001180251A (ja) | 車両用コクピットモジュール組付体 | |
JP2003136942A (ja) | 空調装置の車両搭載構造および車両搭載方法 | |
JP2002079820A (ja) | 自動車用空調装置 | |
JP4246163B2 (ja) | キャビンのダクト構造 | |
JP2000135922A (ja) | 車両用エアコンユニット | |
JP3294659B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP4623439B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP4362816B2 (ja) | 空調ユニット | |
JP3710004B2 (ja) | 車両の空調用ダクト構造 | |
JPS6317107A (ja) | 自動車用空調装置 | |
JP2003104036A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP3574100B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP3415206B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2004249921A (ja) | 車両用空調装置のケース構造 | |
JP2000135920A (ja) | インストルメントパネルにおける空気案内ダクト | |
JP2004358995A (ja) | 車両用室内空調ユニットの支持構造 | |
JPS6313810A (ja) | 自動車用空調装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040527 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060711 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060901 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061003 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061016 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |