JP3871525B2 - 生体組織または器官再生用器具 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、生体組織または器官再生用器具に関し、さらに詳細には、病変、損傷のために切断したヒト組織または器官、例えば神経繊維、微細血管などを再生するための器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
事故や災害あるいは疾患により、ヒトの神経、腱などの組織または器官が損傷し、自己の回復力により損傷部を治癒できない場合には、知覚、感覚、運動能力等に障害が発生している。このような患者に対して、近年の顕微鏡下で損傷部位を接続する技術の発展にともない、切断された部位を接続する外科縫合手術や、自己の神経・腱などを他の部位から採取し、移植することにより失われた機能を回復する自己神経移植などの治療が効果をあげている。
【0003】
しかしながら、欠損した領域が大きすぎる場合は上記接続による修復は不可能であり、ある程度の障害が発生してもその損傷部分の障害よりも重要度が低いと思われる他の部分から神経を採取し、損傷部位へ移植することが必要であった。このような場合、最初に発生した部位の障害よりも重要度が低いとはいえ、損傷を受けていない健常な他の部分の神経を採取するので、その部位には知覚、感覚、運動能力などの障害を発生させることになる。
【0004】
自己神経移植の一例として、まず腓腹神経を採取し、損傷部分に該神経の移植を行うことが挙げられるが、通常、足首から足の甲部分の皮膚感覚等が消失することが問題であった。そこで、他の部分(足首など)に支障を来すことなく、損傷部分の修復が可能な治療方法が切望されている。
【0005】
自己神経移植の弊害を克服するために、損傷部位を人工器具で置き換えることにより、もとの機能を回復しようとして、種々の研究がなされている。例えば、ヒト体内に吸収されない非吸収性材料(珪素化合物、フッ素化合物および各種合成ポリマー)で作られた管状体(被覆材ともいう)で神経の断裂部分を覆い、管状体内部で切断された神経から新しい神経細胞が成長、増殖し、この切断された神経が再度接合することを期待したものがある(Ducker et al., Journal of Neurosurgery,28,582〜587(1968); Midgler et al., Surgical Forum,19,519〜528(1968); Lundborg et al., Journal of Neuropathology in Experimental Neurology,41,412〜422(1982); Molander et al., Muscle&Nerve,5,54〜58(1982); Uzman et al., Journal of Neuroscience Research,9,325〜338(1983); Nyilas et al., Transactions American Society of Artificial Internal Organs,29,307〜313(1983); USP4534349号等)。
これらの実験では、切断された神経の両端部から若干の細胞増殖は見られるが、切断した神経が再度接合して回復するには至っていない。これは、細胞が増殖する場合、一般的に管状体の足場に付着し、そこから切断部分を埋める方向に増殖して行くが、切断部分を覆うのみでは切断端の間に空隙があり、その部分を全て埋め尽くすまでの間に細胞の増殖が止まるためで、切断された間隙を再度修復するには至らなかったのである。
【0006】
また、植え込まれた管状体(被覆材ともいう)は人工的に合成されたものであるから、永久に体内に異物が存在することとなり、好ましくない。そこで、異物が残留する問題について、該管状体を生体吸収性材料に置き換えた例も存在している(Suzuki et al., Artificial Organs,27(2),490〜494(1998))。この管状体を生体吸収性材料とすることにより、異物が体内に残留し続けるという問題は解決されると考えられるが、依然として、空隙の問題は残り、細胞が増殖して欠損部分を修復することは困難であった。
【0007】
さらに、生体吸収性材料の管状体内部にある空隙の問題を解決するために、コラーゲンの繊維束を挿入し、フィブロネクチン(FN)でコーティングしているものがある(特開平5-237139号公報、島田ひろき等、人工臓器22(2),359-363,1993)。この場合は、体内への異物残留の問題および空隙の問題を解決できると考えられるが、依然として次の問題が残っている。すなわち、コラーゲン繊維束は細く、切れやすいために取り扱いが難しく、管状体の内部を完全に充填するように挿入することが難しい。また、挿入することを容易にするために繊維束の充填量を少なくすると、繊維間の空隙が広がる、うまく繊維束を固定できない、管状体の内部で繊維束の偏りが発生するなどの弊害がが生じる。したがって、どちらの場合も内部の空隙が広くなるので、前記の空隙が大きい場合と同じことになるために好ましくない。
【0008】
また、繊維束の充填量を増やした場合でも、なお、他の問題が残っている。すなわち、管状体の内部にそれ自体の偏りが起きないようにコラーゲン繊維を充填した場合は、管状体内空の充填率は上がるが、細胞が増殖するスペースを狭くしてしまう。さらに、細胞が効率よく増殖していくためには、細胞が必要とする栄養分を速やかに補給し、代謝して発生した老廃物を速やかに除去してやる必要がある。しかし、繊維束が高い充填密度で挿入されている場合は、繊維束中心部に近くなるほど物資の交換が阻害されるために、細胞が増殖するのに適した環境になっているとはいえず、細胞を増殖させて神経を修復するには適していない。
【0009】
また、より効率よく細胞を増殖させるための手段として、管状体に細胞の成長因子を封入したものも報告されており(USP4,963,146)、また該内腔表面にフィブリノーゲン、フィブロネクチンなどをコーティングしたもの(Non-toxic Nerve Guide Tubes Support Neovasculer Growth in Transected Rat Optic Nerve,R.Madison et al., Experimental Neurology,86(3):448-461,1984)、さらに内腔に充填した繊維にラミニンをコーティングしたもの(特開平5-237139号公報、島田ひろき等、人工臓器22(2),359-363,1993)などが知られている。しかしながら、内腔面に成長因子などをコーティングした場合では表面積に限りがあり、また、細胞は三次元的に増殖していくために細胞成長因子がコーティングされた壁面から離れた細胞にまで行き渡らなくなる。また、内腔に充填した繊維にコーティングした場合でも、内腔表面積よりコーティング面積は広がるが、充填された繊維の容積があるために、内腔容積に対する細胞因子の量は減少してしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の神経または血管移植用チューブに代えて、体内への異物残留の問題および空隙の問題がなく、管状体の内部に神経または血管などが容易に挿入され、細胞が効率よく、三次元的に増殖していくことが可能である生体組織または器官再生用器具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記事情を考慮して、種々鋭意検討したところ、生体吸収性材料又は生体分解性材料の管状体の内腔に微細なスポンジ状のマトリックスを形成し、さらに、該管状体内部の空隙部分に細胞が再生する足場として、適切な密度を持たせると共に、その微細なスポンジ状の乾燥マトリックスがもつ多孔質体の特性から周囲の細胞が分泌する、又は人為的に注入された種々の成長因子を保持することが可能となり、種々の細胞、例えば神経細胞の増殖効率を高めることを見出した。また、該微細なスポンジ状のマトリックスに、再生していく細胞類の成長に方向性をあたえ、該成長を誘導していくための直線状の構造体を形成することにより、欠損した組織又は器官の間で再生していく細胞が、目的とする相手の組織と接合する時間を短縮し、その結果として、速やかに生体組織又は器官の再生が行われ、かつ生体吸収性が良く、生体内に残留異物を残さない生体組織又は器官再生用器具を完成した。
【0012】
すなわち、本発明は生体分解性材料又は生体吸収性材料で形成された支持体(A)が、生体分解性材料又は生体吸収性材料で形成された微細なスポンジ状のマトリックス(B)および直線状の生体組織又は器官誘導経路(C)を備えてなることを特徴とする生体組織又は器官再生用器具である。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明における生体組織または器官とは、ヒト霊長類、非ヒト霊長類または齧歯類動物の血管、気管、食道、腸管、腱(靱帯)、または神経などが例示される。本発明の組織としては、特に末梢神経または脊椎神経などのヒト神経が好ましい。
【0014】
本発明において、生体分解性材料または生体吸収性材料で形成された支持体(A)とは、管状体(中空体を含む)、平板、曲板などの形状を有する成形品であるが、再生すべき生体組織または器官に応じて種々選択される。特に、管状体は周囲にある組織の浸潤から生体組織または器官が再生する空間を確保する役割を果す。
本発明の支持体(A)としては、管状体(中空体を含む)、板状体、ゲルなどの形状を有し、生体分解性または生体吸収性材料からなる繊維性材料で構成された管状体、ステントなどが好ましい。該繊維性材料は、短繊維、長繊維、糸状体、綿状体、編織布、不織布などが例示される。該繊維性材料の繊維径は約5〜1000μm、好ましくは10〜100μmである。特に繊維間の間隙が0〜200μm、好ましくは0〜100μmである支持体(A)が好ましい。
【0015】
本発明の生体分解性材料とは、生体内の分解酵素、酸またはアルカリにより分解する材料であって、体液の浸透を許容する多孔質であることが特徴であり、例えば、コラーゲン、ゼラチンなどのタンパク質、ポリペプチド、またはそれらの誘導体が挙げられる。
また、生体吸収性材料とは、体液の浸透を許容する多孔質物質であり、例えば、タンパク質、ポリペプチド、またはそれらの誘導体、多糖類またはそれらの誘導体、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、グリコール酸と乳酸の共重合体、乳酸とε−アミノカプロン酸の共重合体、またはラクチド重合体などの脂肪族ポリエステル(特2939750号公報参照)が挙げられる。
本発明に使用されるコラーゲンとしては、その由来は特に限定されないが、一般的には、牛、豚、鳥類、魚類、霊長類、兎、羊、鼠、人などが挙げられる。また、コラーゲンはこれらの皮膚、腱、骨、軟骨、臓器などから公知の各種抽出方法により得られるものであるが、これらの特定の部位に限定されるものではない。さらに、本発明に利用されるコラーゲンのタイプについては、特定の分類可能な型に限定されるものではないが、取扱い上の観点から、I、III、IV型が好適である。
これらの材料から支持体(A)を製造するには常法に従う。
【0016】
本発明の生体組織又は器官を再生する補助手段の1つは、微細なスポンジ状のマトリックス(B)であり、例えば、コラーゲンスポンジ層、コラーゲン繊維などから構成される。微細なスポンジ状のマトリックス(B)は、その内部で再生する生体組織又は器官の細胞に対して適切な密度と足場をあたえる。また、コラーゲン繊維から構成された短繊維、綿状体、不織布なども同様な効果が期待される。
さらに、他の補助手段は直線状の誘導経路(C)であり、再生する細胞に成長する方向性をあたえて、目的とする組織又は器官まで接合する時間を短縮することができる。このような誘導経路(C)は、具体的には多数の長繊維、糸状体、織布、編物などで構成されるか、あるいは中空の管状構造体である。
中空の管状構造体は、スポンジ状のマトリックス(B)の成形中に基材を挿入しておいて、成形後に基材を取り除くことによって形成され得る。
【0017】
本発明の生体組織または器官再生用器具の具体的な例としては、支持体(A)が生体分解性材料または生体吸収性材料からなる管状体であり、該中空内の内部に前記補助手段として微細なマトリックス(B)と直線状の誘導経路(C)が設けられたものが挙げられる。該管状体(A)は、コラーゲン繊維が集束した成形品であり、該中空内部にコラーゲンスポンジ層(B)と該スポンジ層を貫通するようにコラーゲン繊維を挿入、もしくは管状の連通路(C)が設けられていることが好ましい。
【0018】
本発明の生体組織または器官再生用器具の一例としては、繊維径が約5〜1000μm、好ましくは10〜100μmであるコラーゲン繊維を集束した、外径約0.1〜50mm、好ましくは0.5〜25mmおよび内径約0.05〜40mm、好ましくは0.3〜20mmである管状体(a)の内部表面に、コラーゲンスポンジ層(b)を備え、かつ、スポンジ層を中空体の長手方向に貫通するようにコラーゲン繊維を挿入、もしくは管状の連通路(c)が形成されてなる末梢神経再生誘導路または脊椎神経再生誘導路を有する。
【0019】
上記器具としては、コラーゲンスポンジ層(b)は空隙率が約70〜99.9%、好ましくは80〜99%であり、このコラーゲンスポンジ層(b)は、長手方向に貫通するように直線状の誘導経路(c)を少なくとも1つ有していてもよい。前記直線状誘導経路(c)は、コラーゲン繊維、もしくは管状の連通路から成り、コラーゲン繊維であれば、直径約5〜1000μm、好ましくは10〜100μmであり、前記管状体(a)の内部容積に対して、5〜70%、好ましくは10〜60%に相当する量が挿入されていることが好適であり、直線状の連通路(c)であれば、直径5〜1000μm、好ましくは10〜100μmであり、前記管状体(a)の内部容積に対して、5〜70%、さらに好ましくは10〜60%を占める容積であることが好適である。
【0020】
本発明の一実施態様は、繊維径が約10〜100μmであるコラーゲン繊維を集束した、外径約0.5〜20mmおよび内径約0.3〜15mmである管状体(a)の内部に、空隙率が約70〜99.9%である微細なコラーゲンスポンジ層(b)を備え、さらに該スポンジ層(b)を貫通して前記管状体(a)の内部長軸方向に設けられた直線状構造体(c)を少なくとも1つ有する生体組織または器官再生用器具である。
【0021】
また、本発明の別な実施態様は、繊維径が約10〜100μmであるコラーゲン繊維を集束した、外径約0.5〜20mmおよび内径約0.3〜10mmである管状体(a')の内部に、空隙率が約70〜99.9%であるコラーゲンスポンジ層(b')と、そのスポンジ層を貫通するように直線状の誘導経路(c')として、直径5〜1000μmのコラーゲン繊維を内腔部分の5〜70%の容積に相当する量を挿入し、もしくは、該スポンジ層を貫通するように直径5〜1000μmの管状構造体を内腔部分の5〜70%の容積で形成してなる、末梢神経再生誘導路または脊椎神経再生誘導路を有する生体組織または器官再生用器具である。
【0022】
さらに、本発明の一実施態様は、繊維径が約10〜100μmであるコラーゲン繊維を集束した外径約0.5〜20mmおよび内径約0.3〜10mmである管状体(a")の内部に、空隙率が約70〜99.9%であるコラーゲンスポンジ層(b")を備え、かつ、該スポンジ層を貫通するように、直線状の誘導経路(c")として、直径10〜100μmのコラーゲン繊維を内腔部分の10〜60%の容積に相当する量を挿入し、もしくは、該スポンジ層を貫通するように直径10〜1000μmの管状構造体を内腔部分の10〜60%の容積で備えてなる末梢神経再生誘導路または脊椎神経再生誘導路を有する生体組織または器官再生用器具である。
【0023】
本発明の器具は、管状体の両端に神経を挿入する空隙部を有することが好ましい。
【0024】
本発明の器具の製造法について以下に詳述する。
まず、生体分解性材料または生体吸収性材料、例えばコラーゲンの溶液から常法に準じ、繊維状材料、例えば短繊維、長繊維、糸状体、綿状体、編織布、不織布などを作成し、該材料から管状体を製造する。
コラーゲンを溶解する溶媒は、既知のいかなる物質を用いても良いが、常法に準じて水を使用することが好ましい。コラーゲン溶液濃度は、0.1〜30wt%であり、好ましくは0.5〜10wt%である。
コラーゲン繊維を製造すための押出成形法としては、特に制限されないが、通常、凝固浴はエチルアルコールであり、押出速度は約100〜500mm/秒である。凝固浴から取り出した繊維の冷却は、コラーゲンの変性が起きる約40℃付近以下であれば良いが、好ましくは4℃〜20℃に保つ。該繊維径は約10μm〜100μmであることが好ましい。
【0025】
上記繊維性材料から支持体(A)、例えば管状体(中空体を含む)などを作製するには、例えば、コラーゲン溶液を紡糸した連続繊維を、一定長さを有する板状基材に巻取ることにより、繊維方向が一定な連続した繊維束を得ることができる。該板状基材を取り除くことによって繊維束は中空な管状体を形成する。該管状体を末梢神経または脊椎神経などの神経の修復または再生のために用いる場合、好ましくは、該管状体の管壁の厚さは、約0.1mm〜5mmの範囲が適しており、外径は約0.3〜20mm、内径(内腔)は約0.1〜10mmおよび長さは任意である。内腔部分の直径は接続される神経の直径に依存するが、特に約0.5mm〜10mmの範囲が適している。
【0026】
支持体(A)である管状体の内腔部分に生体組織または器官を再生するための補助手段を設けるには、次のような方法がある。例えば、管状体の内腔部分に充填された微細なスポンジ状マトリックス(B)は、コラーゲン溶液を支持体の内腔部分に注入し、自然乾燥、真空乾燥、凍結真空乾燥などの方法により形成させる。コラーゲン溶液を充填後に凍結し、真空にて乾燥する凍結真空乾燥法で形成することが、微細なスポンジ状マトリックス(B)を均一に形成する上で好ましい。該コラーゲン溶液の濃度は0.05〜30%である。また、乾燥条件は、コラーゲン溶液が凍結した後、約0.08Torr以下の真空に保つことが好ましい。
【0027】
微細なスポンジ状マトリックス(B)とは、目視判定あるいは顕微鏡下に観察して、均一もしくは不均一な大きさの多数の空隙を有する区画が連続または不連続に分散した多孔質を構成した状態をいう。
該内腔に形成するスポンジ層のマトリックスは、使用するコラーゲン溶液のコラーゲン濃度を変化させ、コラーゲン濃度の高いものから、順次、コラーゲン濃度を少ないものを充填する。充填するコラーゲン溶液の濃度を調整することにより、空隙が異なる層を有するマトリックスを得ることができ、用途に応じた種々の形態のものを形成することができる。
管状体内腔の容積に対する、充填されたコラーゲン重量の割合を、充填率として表した場合、約0.05〜30%が好ましく、さらに好適な充填率は、約0.5〜15%である。
【0028】
本発明の生体組織または器官の再生用器具は、生体内で損傷した組織または器官に常法に従って縫合し、生体内で自然に治癒するまで放置する。縫合手段は通常の生体用縫合糸でもって所定の組織および器具と縫合するものである。
切断された神経の場合には、管状体(A)の末端にて複数箇所を切断された神経端と縫合することのみで神経の再生が見られる。
【0029】
【実施例】
次に本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0030】
【実施例1】
(生体組織または器官再生用器具の作製)
酵素可溶化コラーゲン(コラーゲンI型およびIII型の混合物)を水に溶解して5%水溶液を作製し、常法に準じて凝固浴中に押出すことにより、直径50μmのコラーゲン繊維を作製した。得られたコラーゲン繊維を金属製心棒に巻きつけて内径1mm、肉厚0.5mmのコラーゲン製の管状体を作製した。その内腔に直径50μmのコラーゲン繊維200本を5%コラーゲン溶液とともに同時に挿入し、急速冷凍した後に真空凍結乾燥を行って、内腔部分におけるコラーゲン繊維の充填率50%であり、各繊維の周囲を空孔率95%のコラーゲン製多孔質体が覆う構造を持つ、全体がコラーゲンから成る管状の生体組織または器官再生用器具を作製した。図1は上記再生用器具の一部断面図である。図2は該器具の側面図であり、図3は該器具の拡大図である。図1において、▲1▼はコラーゲン支持体、▲2▼はコラーゲン繊維、▲3▼はコラーゲンスポンジ層を示す。
【0031】
(組織再生実験)
作製した上記再生用器具を用いてラットの組織再生実験を実施した。再生する組織としてはラット末梢神経を選択した。
ラット腓骨神経を切断して10mmの欠損部分を作製した。この部位に予め欠損長と同じ10mmに切断し、25kGyのγ線滅菌処理を行った前記チューブ状のコラーゲン製器官再生用器具を挿入し、その両端を神経の切断端に10−0ポリアミド系縫合糸により複数箇所縫合固定した(図4)。また、対象群として別のラット群に対し、腓骨神経部分に同じく10mmの欠損を作製し、そのまま創傷部位を上記縫合糸にて縫合した。
【0032】
(実験結果)
埋植後、経時的な神経の快復を評価するための足跡評価と、12週目に埋植部分の組織を切りだして、Protein Gene Product 9.5(PGP 9.5)の免役組織染色による神経繊維再生の確認を行った。
足跡の評価方法は、WTA法(Walking Tracks Analyses)により評価した。すなわち腓骨神経を切断した場合は、ラットが爪先立ちして歩けなくなることから、足跡を記録した場合、神経を切断した側の足跡は、神経が正常な側の足跡と比較して長くなる。一方、健常側足跡長をX、神経麻痺側足跡長をYとして、[WTA値=(Y−X)/Y]の式よりWTA値を求め、経時的な歩行機能の回復を評価した。その結果を図5に示す。
図5から明らかなように、本発明による組織再生用器具を使用したラットの群では、第1週目のWTA値を100とした場合、2〜3週目にかけて急速にWTA値は低下している。これに対して使用していない群では殆ど回復傾向が見られていない。すなわち、組織再生用器具の使用群では急速に神経切断側足の爪先立ちが可能になってきている事が確認でき、これは、神経の回復を示すものである。
【0033】
次に、両群のラットから、施術後12週目の時点で神経切断部位を切りだし、免役組織染色による神経繊維再生の確認を行った。その結果を図6および7に示す。図6から明らかなように、組織再生用器具を使用した群では繊維状に再生された神経が染色されており、切断された神経が組織再生用器具内部で効果的に再生されたことが確認できる。これに対して、図7から明らかなように、組織再生用器具を使用していない群では、周囲の繊維性組織の浸潤により繊維状の神経が再生されていない事が確認できる。
また、図8は組織再生用器具を埋植した部分の末梢端側の組織を染色した結果を示す図面であるが、図中、A−A間より右側の部分で、組織再生用器具より末梢側方向に向けて神経組織が再生している様子が確認できる。
【0034】
【発明の効果】
本発明の生体組織または器官再生用器具は、迅速かつ確実に目的の組織または器官を再生し、修復することが可能であり、また、この再生用器具を構成する物質の総てにおいて、コラーゲンで構成する場合には、生体適合性が良く、かつ、生体吸収性素材であるので組織を修復した後には生体に吸収され、異物として残留しないという優れた効果を持つ。
なお、本発明の実施例に於いては末梢神経の再生に本組織再生用器具を使用しているが、中枢神経系、靱帯、腱など、種々の組織や器官の再生を行う場合にも有用である。本発明にかかる器具を使用すれば、再生していく細胞に対し、内部の繊維質の構造は成長の足場と共に、成長の方向性をあたえることで、短期間に再生することが可能となる。
したがって、本発明は神経の再生のみならず、他の組織や器官を再生する場合にも優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生体組織または器官再生用器具の模式図である。
【図2】本発明の実施例1の生体組織または器官再生用器具を示す図面に代わる写真である。
【図3】本発明の生体組織または器官再生用器具の断面を示す図面に代わる拡大写真である。
【図4】本発明の生体組織または器官再生用器具の埋植部位を示す図面に代わる写真である。
【図5】本発明の生体組織または器官再生用器具の歩行機能評価結果を示す図面である。
【図6】本発明の再生用器具埋植部分の12週目組織染色像を示す図面に代わる写真である。
【図7】本発明の再生用器具の対象群施術部分の12週目組織染色像を示す図面に代わる写真である。
【図8】本発明の器官再生用器具埋置換部分および置換部分以降の末梢側組織の12週目組織染色像を示す図面に代わる写真である。
Claims (8)
- 生体分解性材料または生体吸収性材料で管状に形成された支持体(A)が、その内部に生体分解性材料または生体吸収性材料で形成された微細なスポンジ状の乾燥マトリックス(B)および直線状の生体組織または器官誘導経路(C)を備えている生体組織または器官再生用器具であって、該生体組織または器官誘導経路(C)が、乾燥マトリックス(B)を貫通するように該支持体(A)の内部の長軸方向に挿入され、そして乾燥された生体分解性材料または生体吸収性材料からなる繊維である、生体組織または器官再生用器具。
- 前記生体分解性材料が、生体内の分解酵素、酸またはアルカリにより分解する材料であって、タンパク質、ポリペプチドまたはそれらの誘導体である、請求項1に記載の生体組織または器官再生用器具。
- 前記生体吸収性材料が、体液の浸透を許容する多孔質物質であり、タンパク質、ポリペプチド、またはそれらの誘導体、多糖類またはそれらの誘導体、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、グリコール酸と乳酸の共重合体、乳酸とε−アミノカプロン酸の共重合体または脂肪族ポリエステルである、請求項1または2に記載の生体組織または器官再生用器具。
- 前記支持体(A)が、短繊維、長繊維、糸状体、綿状体、編織布、および不織布からなる群から選択される繊維材料よりなる、請求項1から3のいずれかの項に記載の生体組織または器官再生用器具。
- 前記微細なスポンジ状の乾燥マトリックス(B)が、コラーゲンスポンジである、請求項1から4のいずれかの項に記載の生体組織または器官再生用器具。
- 前記支持体(A)がコラーゲン繊維が集束した管状体であり、前記微細なスポンジ状の乾燥マトリックス(B)が該管状体内部に設けられたコラーゲンスポンジであり、前記直線状の生体組織または器官誘導経路(C)が、該コラーゲンスポンジを貫通したコラーゲン繊維である、請求項1から5のいずれかの項に記載の生体組織または器官再生用器具。
- 前記生体組織または器官が、ヒト霊長類、非ヒト霊長類または齧歯類動物の血管、気管、食道、腸管、腱(靱帯)または神経である、請求項1から6のいずれかの項に記載の生体組織または器官再生用器具。
- 前記直線状の生体組織または器官誘導経路(C)が、末梢神経再生誘導路または脊椎神経再生誘導路である、請求項1から7のいずれかの項に記載の生体組織または器官再生用器具。
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