JP3859905B2 - 車両用操舵制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両用操舵制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用操舵制御装置として、本出願人は、先に特開平7−47970号公報において、ヨーレート規範モデルを用いて検出した車速と舵角とから目標ヨーレートを演算し、演算した目標ヨーレートから目標軌跡を演算し、検出したヨーレートから演算した実軌跡との偏差に応じて操舵トルクをアシストする技術を提案している。
【0003】
さらに、本出願人は、例えば特開平5−197423号および特開平9−221054号公報などにおいて、車両進行方向を撮像して走行路(レーン)の白線を検出し、検出した白線に沿って車両を走行させるように操舵角度をアシストする技術を提案している。
【0004】
このように、車両の走行路からの逸脱を防止するレーンキーピング操舵アシスト制御を介して微小操舵を補助することによって、運転者の負担を大幅に軽減することができる。運転者の負担は、特に高速道路などを長時間走行するとき顕著となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したレーンキーピング操舵アシスト制御を精度良く行うためには、ある程度前方まで白線を検出して走行路を正確に認識する必要があるが、走行状況によって隣接車線(レーン)から他車が侵入しつつ白線を跨いで走行するなど、白線が十分に検出できない場合が生じ得る。
【0006】
そのような場合、レーンキーピング操舵アシスト制御をその度に停止し、白線が検出可能となった時点で再開するようにすると、停止、再開が繰り返されて快適性を低下させる。
【0007】
特に、上記した不都合は、レーンキーピング操舵アシスト制御に加え、先行車を設定した車間距離(時間)で追従走行する先行車追従走行制御を併せて行う場合に顕著となる。
【0008】
従って、この発明の目的は、上記した不都合を解消することにあり、レーンキーピング操舵アシスト制御を実行している場合に白線が検出できない事態が生じたときも、レーンキーピング操舵アシスト制御の停止、再開が繰り返されるのを回避し、よって快適性の低下を防止するようにした車両用操舵制御装置を提供することにある。
【0009】
この発明の第2の目的は、レーンキーピング操舵アシスト制御と先行車追従走行制御を併せて実行している場合に白線が検出できない場合でも、レーンキーピング操舵アシスト制御の停止、再開が繰り返されるのを回避し、よって快適性の低下を防止するようにした車両用操舵制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、請求項1項にあっては、車両の操舵車輪を転舵するアクチュエータを備えた車両用操舵制御装置であって、車両前方を撮像する撮像手段、前記撮像手段により得られた画像情報に基づいて走行路を検出する走行路検出手段、前記車両を減速させる減速手段、および前記検出された走行路に沿って前記車両を走行させるための操舵アシスト量を演算し、前記演算された操舵アシスト量に基づいて前記アクチュエータを駆動制御すると共に、前記減速手段の動作を制御する操舵アシスト制御手段、を備えた車両用操舵制御装置において、ナビゲーション装置を備えると共に、前記操舵アシスト制御手段は、前記走行路検出手段が前記走行路を検出できないとき、かつ、前記ナビゲーション装置によって前記車両が高速道路を走行していると判断されるとき、前記減速手段を作動させて前記車両を所定の速度を下回らないように減速させる如く構成した。
【0011】
操舵アシスト制御手段は、走行路を検出できないとき、かつ、ナビゲーション装置によって車両が高速道路を走行していると判断されるとき、減速手段を作動させて車両を所定の速度を下回らないように減速させる如く構成したので、換言すれば、車両を所定の速度を下回らないように減速しつつ操舵アシスト制御を継続するようにしたので、レーンキーピング操舵アシスト制御を実行している場合に白線が検出できない事態が生じたときも、レーンキーピング操舵アシスト制御の停止、再開が繰り返されるのを回避して快適性の低下を防止することができる
【0012】
請求項項にあっては、車両の操舵車輪を転舵するアクチュエータを備えた車両用操舵制御装置であって、車両前方を撮像する撮像手段、前記撮像手段により得られた画像情報に基づいて走行路を検出する走行路検出手段、前記車両の前を走行する先行車に追従走行させる追従走行制御手段、および前記検出された走行路に沿って前記車両を走行させるための操舵アシスト量を演算し、前記演算された操舵アシスト量に基づいて前記アクチュエータを駆動制御すると共に、前記追従走行制御手段の動作を制御する操舵アシスト制御手段を備えた車両用操舵制御装置において、ナビゲーション装置を備えると共に、前記走行路検出手段が前記走行路を検出できないとき、かつ、前記ナビゲーション装置によって前記車両が高速道路を走行していると判断されるとき、前記追従走行制御手段を作動させて前記車両を所定の速度を下回らないように減速させる如く構成した。
【0013】
操舵アシスト制御手段は、走行路を検出できないとき、かつ、ナビゲーション装置によって車両が高速道路を走行していると判断されるとき、追従走行制御手段を作動させて車両を所定の速度を下回らないように減速させる如く構成したので、換言すれば、車両を所定の速度を下回らないように減速しつつ操舵アシスト制御を継続するようにしたので、レーンキーピング操舵アシスト制御と先行車追従走行制御を併せて実行している場合に白線が検出できない場合でも、レーンキーピング操舵アシスト制御の停止、再開が繰り返されるのを回避して快適性の低下を防止することができる。また、請求項3にあっては、車両の操舵車輪を転舵するアクチュエータを備えた車両用操舵制御装置であって、車両前方を撮像する撮像手段、前記撮像手段により得られた画像情報に基づいて走行路を検出する走行路検出手段、前記車両を減速させる減速手段、および前記検出された走行路に沿って前記車両を走行させるための操舵アシスト量を演算し、前記演算された操舵アシスト量に基づいて前記アクチュエータを駆動制御すると共に、前記減速手段の動作を制御する操舵アシスト制御手段、を備えた車両用操舵制御装置において、ナビゲーション装置を備えると共に、前記操舵アシスト制御手段は、前記走行路検出手段が前記走行路を検出できないとき、かつ、前記ナビゲーション装置によって前記車両が高速道路を走行していると判断されるとき、前記減速手段を作動させて前記車両を所定の速度を下回らないように減速させると共に、前記走行路検出手段による前記走行路の検出結果に基づいて前記車両の減速を解除する如く構成した。また、請求項4にあっては、車両の操舵車輪を転舵するアクチュエータを備えた車両用操舵制御装置であって、車両前方を撮像する撮像手段、前記撮像手段により得られた画像情報に基づいて走行路を検出する走行路検出手段、前記車両の前を走行する先行車に追従走行させる追従走行制御手段、および前記検出された走行路に沿って前記車両を走行させるための操舵アシスト量を演算し、前記演算された操舵アシスト量に基づいて前記アクチュエータを駆動制御すると共に、前記追従走行制御手段の動作を制御する操舵アシスト制御手段を備えた車両用操舵制御装置において、ナビゲーション装置を備えると共に、前記走行路検出手段が前記走行路を検出できないとき、かつ、前記ナビゲーション装置によって前記車両が高速道路を走行していると判断されるとき、前記追従走行制御手段を作動させて前記車両を所定の速度を下回らないように減速させると共に、前記走行路検出手段による前記走行路の検出結果に基づいて前記車両の減速を解除する如く構成した。
【0014】
尚、上記において操舵アシスト量と記載したのは、操舵アシストとしてはトルクでも舵角でも良いからである。後述する実施の形態ではトルクを用いた。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に即してこの発明の実施の形態を説明する。
【0016】
図1はこの出願に係る車両用操舵制御装置を全体的に示す概略図であり、図2はその装置を操舵系に焦点をおいて示す同様の説明図である。
【0017】
以下、図1および図2を併せて参照して説明すると、車両10において運転席12に配置されたステアリングホイール14は、ステアリングシャフト16に連結され、ステアリングシャフト16はユニバーサルジョイント18,20を介してコネクティングシャフト22に連結される。
【0018】
コネクティングシャフト22は、ラック・ピニオン型ステアリングギア24のピニオン26に連結される。ピニオン26はラック28に噛み合っており、よってステアリングホイール14から入力された回転運動はピニオン26を介してラック28の往復運動に変換され、フロントアクスルの両端に配置されたタイロッド(ステアリングロッド)30およびキングピン(図示せず)を介して2個の前輪(操舵車輪)32を所望の方向に転舵させる。
【0019】
ラック28上には同軸に電動モータ38およびボールねじ機構40が配置され、モータ出力はボールねじ機構40を介してラック28の往復運動に変換され、ステアリングホイール14を介して入力された操舵力(操舵トルク)を減少する方向にラック28を駆動する。
【0020】
ここで、ステアリングギア24の付近にはトルクセンサ42が設けられ、運転者が入力した操舵力(操舵トルク)の方向と大きさに応じた信号を出力する。また、ステアリングシャフト16の付近にはロータリエンコーダなどからなる舵角センサ44が設けられ、運転者が入力した操舵角度(舵角。より詳しくは前輪舵角)θの方向と大きさに応じた信号を出力する。
【0021】
2個の前輪32の付近にはそれぞれ電磁ピックアップなどからなる車輪速センサ46が配置されて前輪1回転ごとに信号を出力すると共に、2個の後輪48の付近にも同種構造の車輪速センサ50がそれぞれ配置されて後輪1回転ごとに信号を出力する(図1で左側の後輪のみ示す)。尚、車両10においては内燃機関(図示せず)は前輪側に配置されており、前輪32を駆動輪、後輪48を従動輪とする。
【0022】
また、2個の前輪32および2個の後輪のサスペンション機構(図示せず)の付近には車高センサ52,54がそれぞれ設けられ、前後輪のサスペンションのストローク(変位)を通じてその部位の車両10の高さに応じた信号を出力する。
【0023】
図1に示す如く、運転席12の上部には、フロントウインドウ60の内面にルームミラー62と組み合わされてCCDカメラ(撮像手段)64が1基、取りつけられる。後述する図7に示す如く、CCDカメラ64は車両進行方向道路を単眼視し、30mから60m程度前方の注視点までの走行路面を撮像して撮像信号を出力する。
【0024】
CCDカメラ64の出力は、図2に示す如く、マイクロコンピュータからなる画像処理ECU(走行路検出手段)66に送られ、前記した範囲の撮像信号に基づいて30mから60m程度前方の注視点までの走行路のレーン(車線)の区分線(白線)が抽出される。
【0025】
また、車両10のフロントバンパ付近の適宜位置にはレーザレーダ(図2で「レーダ」と示す)68が設けられる。レーザレーダ68は送光ビームを車両進行方向前方に送出すると共に、左右(車幅)方向に掃引させて所定範囲をスキャンし、前方に固形物、例えば先行車などの障害物が存在するときにそのリフレクタで反射された送光ビームの反射光を受光する。
【0026】
レーザレーダ68はマイクロコンピュータからなるレーダ出力処理ECU70に接続され、そこで送光ビームの送出から反射光の受光までの時間差に基づいて先行車などの障害物(反射体)までの距離が算出されると共に、反射光を受光したときの送光ビームの送出方向に基づいて障害物の方向を検出する。
【0027】
この出願に係る車両用操舵制御装置は、同様にマイクロコンピュータからなる第1の電子制御ユニット(「SAS ECU」と示す)74を備え、画像処理ECU66および前記したトルクセンサ42などの出力はSAS ECU74に入力される。
【0028】
また、この装置は第2の電子制御ユニット(「EPS ECU」と示す)76を備える。前記したトルクセンサ42および車輪速センサ46の出力はEPS ECU76にも入力される。
【0029】
SAS ECU74とEPS ECU76は信号線78を介して相互に通信可能に接続される。SAS ECU74は後述の如く、レーンキーピング操舵アシストトルク(操舵アシスト量)を演算し、EPS ECU76に送信する。
【0030】
EPS ECU76は操舵トルクが検出されるとき、それに応じてパワーステアリング操舵アシストトルクを演算し、レーンキーピング操舵アシストトルクとパワーステアリング操舵アシストトルクに基づいて最終操舵アシストトルクを演算し、それから操作量(電動モータ38の制御電流)を決定する。
【0031】
EPS ECU76には、モータ駆動回路80が接続される。モータ駆動回路80は4個のパワーFETスイッチング素子からなる公知のブリッジ回路(図示せず)を備え、FETスイッチング素子のオン・オフによって電動モータ38は正転あるいは逆転させられる。
【0032】
EPS ECU76は、モータ制御電流をデューティ比(PWMによるデューティ比)で決定し、モータ駆動回路80に出力する。より具体的には、EPS ECU76は、FETスイッチング素子をデューティ比制御してモータ通電電流を制御し、電動モータ38を駆動制御する。
【0033】
図1の説明に戻ると、車両10の重心位置付近にはヨーレートセンサ82が配置され、車両重心の鉛直(重力)軸回りのヨーレート(回転角速度。車両旋回挙動)に応じた信号を出力する。ヨーレートセンサ82の出力は、SAS ECU74に入力される。
【0034】
また、運転席12のダッシュボードの付近には警報装置84が設けられ、音声あるいは視覚で運転者に警報を報知すると共に、同様にダッシュボード付近にはナビゲーション装置88が配置される(図1で「NAVI」と示す)。
【0035】
ナビゲーション装置88は、CPU88a、車両走行予定地域を多数のノード(座標位置情報)で示すナビゲーション情報を記憶したCD−ROM88b、およびGPSからの信号をアンテナ88cを介して受信するGPS受信装置(『GPS』と示す)88dを備える。
【0036】
ナビゲーション装置88のCPU88aとSAS ECU74とは双方向通信自在に接続され、SAS ECU74はCPU88aを介して上記した多数のノードからなるナビゲーション情報を入力し、後述する如く、隣接するノード群から車両走行予定地域の曲率Rなどを演算し、演算値から検出舵角を補正する。
【0037】
さらに、運転席12の床面のブレーキペダル(図示せず)にはブレーキスイッチ90が設けられ、運転者のブレーキペダルの踏み込みに応じた信号を出力すると共に、アクセルペダル(図示せず)にはアクセルセンサ92が設けられ、運転者のアクセルペダルの踏み込みに応じた信号を出力する。
【0038】
さらに、この実施の形態に係る車両用操舵制御装置は、追従(定速)走行制御機能を備える。
【0039】
即ち、車両10の運転席12に配置されたステアリングホイール14の付近には、運転者による定速走行指令を入力するためのセットスイッチ100と、ブレーキ操作などで定速走行制御が中断された後に復帰指令を入力するためのリジュームスイッチ102と、定速走行指令のキャンセル指令を入力するためのキャンセルスイッチ104と、先行車との車間距離を遠・中・近のいずれかに設定する指令を入力するために車間スイッチ106が設けられる。
【0040】
これらスイッチ100,102,104,106、ブレーキスイッチ90、ヨーレートセンサ82、車輪速センサ46およびレーダ出力処理ECU70などの出力は、同様にマイクロコンピュータからなると共に、追従(定速)走行制御を実行する第3の電子制御ユニット(「ACC ECU」と示す)110に入力される(図2でスイッチ100などの図示、およびACC ECU110への入力の図示を省略)。
【0041】
ACC ECU110は、スロットルアクチュエータ120(図2で図示省略)を備える。スロットルアクチュエータは、ダイヤフラム(図示せず)とダイヤフラムと前記内燃機関の吸気管(図示せず)に配置されたスロットルバルブ(図示せず)を連結するリンク機構(図示せず)を備え、吸気管から分岐路を介してスロットルバルブ下流の負圧を導入してスロットル開度を増減し、車速を制御する。尚、スロットルアクチュエータの詳細は特開平9−207616号に詳細に記載されているので、説明はこの程度に止める。
【0042】
また、ACC ECU110は、ブレーキアクチュエータ(減速手段。図2で図示省略)122を備える。ブレーキアクチュエータ122は負圧ブースタ(図示せず)を備え、負圧ブースタは、同種のダイヤフラムで画成された、機関吸気系から負圧が導入される室と大気圧が導入される室を備え、電磁バルブ(図示せず)を介して大気圧と負圧の割合を調節することで、運転者のブレーキ操作とは独立に、マスタシリンダ(図示せず)からブレーキ圧を前輪32および後輪48のブレーキ装置(図示せず)を作動させ、車両10を減速させる。
【0043】
ACC ECU110は、上記したセンサ出力を入力し、必要に応じてスロットルアクチュエータ120およびブレーキアクチュエータ122を作動させて後述する追従(定速)走行制御を行う。尚、ACC ECU110はSAS ECU74と相互に通信自在に接続される。
【0044】
同図の説明に入る前に、図4ブロック図を参照してこの装置の動作の中のレーンキーピング操舵アシスト制御を概説する。
【0045】
CCDカメラ64の出力は画像処理ECU66に入力され、そこで車両10が進行している道路の状況、より詳しくは走行路あるいは車線(レーン)の白線が検出される。
【0046】
他方、ナビゲーション装置88からナビゲーション情報としてその地域のノード群(座標位置情報)が出力され、SAS ECU74は、隣接するノード群の幾つかを選択して走行路の曲率Rを演算する。
【0047】
図5に、ナビゲーション情報によって得られた走行路の曲率Rを示す。SASECU74は、かく得られた走行路状態、より詳しくは、走行路の曲率Rなどから、検出された舵角θ(前輪32の舵角)を補正する。
【0048】
次いで、SAS ECU74は、補正した舵角θと車速Vから、以下の式で示されるヨーレート規範モデルを用いて目標ヨーレート(目標車両旋回挙動)γmを演算する。
【0049】
γm=θ・V/((1+A・V2 )・L)
上記で、Lは車両10のホイールベース長で、予め求めておく。また、Aはスタビリティファクタであり、以下の式から演算する。
A=(−M/2L2 )・(Lf・Kf−Lr・Kr)/Kf・Kr
【0050】
上記で、Mは車両10の慣性モーメント、Lfは車両10の重心から前輪32までの距離、Kfは前輪32のコーナリング力、Lrは車両10の重心から後輪48までの距離、Krは後輪48のコーナリング力であり、予め求めておく。
【0051】
図4の説明を続けると、次いで、演算された目標ヨーレートγmと検出された実ヨーレートγの偏差Δγを演算し、演算値に適宜なゲイン(図示省略)を乗じ、車両10がレーンに沿って、例えばレーン中心あるいはその近傍に沿って走行するに必要なレーンキーピング操舵アシストトルク(操舵アシスト量。以下「アシストトルクTLK」という)を演算する。
【0052】
かかる制御を行うことによって、図5に示す如く、例えば直線に平行な方向を向いていた車両10が、レーン線形に応じて破線で示す方向を向くように、操舵がアシストされる。
【0053】
尚、操舵トルクτhが検出されるとき、即ち、運転者により操舵トルクが入力されるとき、検出トルクτhに適宜なゲインを乗じてパワーステアリング操舵アシストトルク(以下「アシストトルクTPS」という)を演算する。アシストトルクTPSは、運転者が路上の障害物を回避するなどの積極的な操舵を行うときのアシストトルクである。
【0054】
図4において、SAS ECU74の行う処理を『SAS』と、EPS ECU76の行う処理を『EPS』と示す。尚、この実施の形態では、従来的なパワーステアリング用のアクチュエータ(電動モータ38)を兼用してレーンキーピング用の操舵アシストトルク制御を行うことで、構成を簡易にした。
【0055】
図6に、上記の如く決定されるアシストトルクTLKおよびアシストトルクTPSの特性を示す。図4ブロック図に示す制御により、偏差Δγあるいは検出トルクτhに応じ、結果として図示のようなアシストトルクが与えられる。
【0056】
尚、運転者操舵トルク(検出トルク)τhおよび検出舵角θに応じてアシストトルクTLKの値が補正されるが、それについては後述する。
【0057】
上記を前提として、図3フロー・チャートを参照し、この出願に係る車両用操舵制御装置の動作の中のレーンキーピング操舵アシスト制御を説明する。尚、図示のプログラムは、例えば66msecごとに実行される。
【0058】
先ずS10において前記した30mから60m程度前方の注視点までの白線が検出されたか否か判断する。先に述べたように、図7に示す如く、先行車200が白線300を跨いで走行している、あるいは別の先行車202との距離が近いときなどは前方注視点までの白線300の検出が不可能となる事態が生じる。尚、一般に、白線の長さは12mであり、白線間の間隔は8mである。
【0059】
S10で肯定されるときは、S11に進み、前記したナビゲーション情報、画像処理結果、センサ出力(ヨーレートγ、車速V、舵角θ、運転者操舵トルクτhなど)を読み込む。
【0060】
次いでS12に進み、ナビゲーション情報に基づく走行路状態(曲率Rなど)から検出舵角θを補正し、補正舵角θと検出車速Vから前記したヨーレート規範モデルを用いて目標ヨーレートγmを演算する。
【0061】
次いでS14に進み、演算された目標ヨーレートγmと検出された実ヨーレートγの偏差Δγを図示の如く演算する。
【0062】
次いでS16に進み、演算された偏差Δγが絶対値において所定値γrefを超えるか否か判断する。S16で否定されるときは車両10がレーン中心位置あるいはその近傍に沿って走行していると判断されるため、S18に進み、タイマ(アップカウンタ)T1,T2(後述)の値を0に設定する(スタートさせる)。
【0063】
次いでS20に進み、偏差Δγに応じ、図6に示す特性に従って操舵アシストトルクTLKを演算する。
【0064】
他方、S16で肯定されるときはS22に進み、偏差Δγが0以上か否か、即ち、偏差Δγがプラス側の値、換言すれば目標ヨーレートに対して実ヨーレートが不足するか、あるいはマイナス側の値、換言すれば目標ヨーレートを実ヨーレートが超えるか否か判断する。
【0065】
S22で肯定されて目標ヨーレートに対して実ヨーレートが不足すると判断されるときはS18を経てS20に進み、偏差Δγに応じてアシストトルクTLKを演算する。
【0066】
一方、S22で否定されて目標ヨーレートを実ヨーレートが超えると判断されるときはS24に進み、検出トルクτhが第1の所定トルクτhref1を超えるか否か判断する。
【0067】
この第1の所定トルクτhref1としては、運転者が路上の障害物を回避するなど、自ら積極的に操舵する意図を有することを推定するに足る値、例えば10kgf・cmを設定する。
【0068】
S24で肯定されるときは、運転者が自ら積極的に操舵する意図を有し、レーンキーピング操舵アシスト制御がその運転者の積極的な操舵操作に干渉するのを防止するためにS26に進み、アシストトルクTLKを零とする。即ち、レーンキーピング操舵アシスト制御を中止する。
【0069】
この結果、図4ブロック図に示す如く、EPS ECU76において検出トルクτhに応じ、図6に示す特性に従ってパワーステアリング用のアシストトルクTPSが演算され、演算値に基づいて運転者の障害物回避などの操舵動作がアシストされる。
【0070】
S24で否定されるときはS28に進み、検出トルクτhが第2の所定トルクτhref2以下か否か判断する。
【0071】
この第2の所定トルクτhref2としては、運転者が、レーンキーピング操舵アシスト制御に依存し過ぎていてステアリングホイール14の把持力も弱い状態を推定するに足る値、例えば5kgf・cmを設定する。
【0072】
S28で否定されるときは運転者がレーンキーピング操舵アシスト制御に過度に依存していることが窺えないので、S18を経てS20に進み、偏差Δγに応じてアシストトルクTLKを演算する。
【0073】
他方、S28で肯定されるときは運転者がレーンキーピング操舵アシスト制御に過度に依存していることが推定されるので、S30に進み、さらに確認のために検出された舵角θが所定舵角θrefを超えるか否か判断する。
【0074】
この所定舵角θrefも、運転者が、レーンキーピング操舵アシスト制御に依存し過ぎている状態を確認するに足る値、例えば5度を設定する。
【0075】
S30で否定されるときは運転者がレーンキーピング操舵アシスト制御に過度に依存していることが確認されないので、S18を経てS20に進み、偏差Δγに応じてアシストトルクTLKを演算する。
【0076】
他方、S30で肯定されるときはS32に進み、前記したタイマT1の値が第1の所定時間Tref1(例えば2sec)以上か否か判断し、否定されるときはS20に進む。
【0077】
他方、S32で肯定されるときはS34に進み、運転者に対して警報装置84を介して警報・警告動作を行い、運転者の注意を喚起してステアリングホイール14の把持を強めるように報知する。
【0078】
次いでS36に進み、前記したタイマT2の値が第2の所定時間Tref2(例えば5sec)以上か否か判断し、否定されるときはS20に進むと共に、肯定されるときはS38に進み、S34と同様の手法で運転者に報知し、S26に進み、アシストトルクTLKを零とし、レーンキーピング操舵アシスト制御を中止する。
【0079】
この結果、運転者が体感する操舵トルクは増加するので、これによって運転者の注意を一層良く喚起することができる。尚、かくの如くしてレーンキーピング操舵アシスト制御を中止した後、運転者が再びレーンキーピング操舵アシスト制御を指示した場合には、その制御を再開する。
【0080】
他方、S10で否定されるときはS40に進み、ACC ECU110に減速指令を送り、S42に進み、同様に運転者に対して警報装置84を介して警報・警告動作を行い、運転者の注意を喚起する。即ち、この場合、前方注視点(例えば30m先)まで検出できていないために走行路の検出精度が十分ではないことから、車両10を減速させつつ、レーンキーピング操舵アシスト制御を継続するようにした。
【0081】
図8は、この実施の形態に係る装置の動作の中の追従(定速)走行制御動作を示すフロー・チャートである。図示のプログラムは、例えば200msecごとに実行される。
【0082】
先ず、S100においてキャンセルスイッチ104がオンしているか否か、換言すれば運転者から定速走行制御のキャンセル指令が入力されたか否か判断し、否定されるときはS102に進み、ブレーキスイッチ90がオンしているか否か、即ち、運転者によりブレーキ操作がなされたか否か判断する。
【0083】
S102で否定されるときはS104に進み、セットスイッチ100がオンしているか否か、即ち、運転者から定速走行指令および設定車速が入力されたか否か判断する。
【0084】
S104で肯定されるときはS106に進み、セットスイッチ100を介して入力された設定車速(目標車速VD)検出して記憶する。尚、このとき、車間スイッチ106を介して先行車との目標車間距離として遠・中・近のいずれかが入力(設定)されたか否か判断し、入力されているときはその設定車間距離も記憶する。
【0085】
次いでS108に進み、前記したレーダ出力処理ECU70の出力から障害物(先行車)が存在するか否か判断する。尚、ACC ECU110は、障害物の有無を判断するに際し、前記したヨーレートセンサ82から車両10の予想経路を予測し、その予測経路を中心とする所定範囲内に障害物が検出されたか否か判断することで、隣接車線(レーン)あるいは車線外の構築物などを誤認するのを防止する。
【0086】
S108で否定されるときはS110に進み、通常の定速走行制御を実行する。即ち、設定車速(目標車速)VDと検出車速Vの偏差に応じてPID制御則などを用いてスロットルアクチュエータ120および/またはブレーキアクチュエータ122を作動させる。
【0087】
他方、S108で肯定されるときはS112に進み、SAS ECU74から減速指令が送信されているか否か判断し、肯定されるときはS114に進み、ブレーキアクチュエータ122を作動させて車両10(自車)を減速させる。このときの減速度は0.05Gから0.2G程度(最大でも0.2G)の、通常の運転時に用いられる程度の値とする。
【0088】
次いでS116に進み、フラグFDのビットを1にセットする。このフラグのビットを1にセットすることは、減速動作を行ったことを意味する。
【0089】
他方、S112で否定されるときはS118に進み、前記したフラグFDのビットが1にセットされているか否か判断し、肯定されるときはS120に進み、減速を解除、即ち、車速Vを上昇させる。このように、例えば30m前方までの白線が検出できないと判断される度に減速されることから、減速は徐々に行われ、運転者が違和感を感じることはない。
【0090】
そして、SAS ECU74からの減速指令がなくなった時点でS112の判断は否定され、S118を経てS120に進んで減速解除が行われるが、このとき、例えば40m以上前方までの白線検出が可能となったか否か判断し、肯定される場合に始めて減速を解除し、よって制御ハンチングが生じるのを防止することとする。次いでS122に進み、フラグFDのビットを0にセットする。これは減速を解除したことを意味する。
【0091】
また、S114における減速動作においては、前記したナビゲーション装置88を通じて車両10が高速道路を走行しているか否か判断し、肯定されるときは法定最低車速50km/hを下回らないように減速させることとする。
【0092】
次いでS124に進み、先行車追従(定速)走行制御を行う。S118で否定されるときも同様である。
【0093】
先行車追従(定速)走行制御においては、レーダ出力処理ECU70で算出された自車(車両10)に対する障害物の離間距離(相対距離)、その変化、自車の車V、自車の加速度(車速Vの差分値あるいは微分値から算出)に基づいて障害物の速度および加速度を算出すると共に、障害物が移動する物体であるときは先行車と判断し、それら算出したパラメータと検出ヨーレートなどから予測された自車軌跡に基づいて設定車間距離を維持するようにスロットルアクチュエータ120および/またはブレーキアクチュエータ122を作動させつつ先行車を追従走行するように制御される。
【0094】
尚、S100あるいはS102で肯定されるときは以降の処理をスキップすると共に、S104で否定されるときはS126に進み、リジュームスイッチ102がオンしているか否か、即ち、運転者から定速走行制御の再開指令が入力されたか否か判断する。
【0095】
S126で否定されるときは以降の処理をスキップすると共に、肯定されるときはS128に進み、記憶されていた設定(目標)車速VDと設定車間距離を読み込んでS108に進む。
【0096】
この実施の形態に係る装置にあっては上記の如く、前方注視点まで白線が検出されないとき、車両を減速させつつレーンキーピング操舵アシスト制御を継続するように構成した。即ち、レーンキーピング操舵アシスト制御の停止、再開を繰り返すことがないので、快適性を低下させることがない。
【0097】
上記の如く、この実施の形態においては、車両10の操舵車輪(前輪32)を転舵するアクチュエータ(電動モータ38)を備えた車両用操舵制御装置において、車両前方を撮像する撮像手段(CCDカメラ64)、前記撮像手段により得られた画像情報に基づいて走行路を検出する走行路検出手段(画像処理ECU66)、および前記検出された走行路に沿って前記車両を走行させるための操舵アシスト量(操舵アシストトルクTLK)を演算し、前記演算された操舵アシスト量に基づいて前記アクチュエータを駆動制御する操舵アシスト制御手段(SASECU74,S10からS38)、を備えた車両用操舵制御装置において、前記車両を減速させる減速手段(ブレーキアクチュエータ122)を備え、前記操舵アシスト制御手段は、前記走行路検出手段が前記走行路を検出できないとき、前記減速手段を作動させて前記車両を減速させる(S10,S112,S114)如く構成した。
【0098】
また、車両10の操舵車輪(前輪32)を転舵するアクチュエータ(電動モータ38)を備えた車両用操舵制御装置において、車両前方を撮像する撮像手段(CCDカメラ64)、前記撮像手段により得られた画像情報に基づいて走行路を検出する走行路検出手段(画像処理ECU66)、および前記検出された走行路に沿って前記車両を走行させるための操舵アシスト量(操舵アシストトルクTLK)を演算し、前記演算された操舵アシスト量に基づいて前記アクチュエータを駆動制御する操舵アシスト制御手段(SAS ECU74,S10からS38)、を備えた車両用操舵制御装置において、前記車両の前を走行する先行車に追従走行させる追従走行制御手段(ACC ECU110,S100からS128)を備え、前記操舵アシスト制御手段は、前記走行路検出手段が前記走行路を検出できないとき、前記追従走行制御手段を作動させて前記車両を減速させる(S10,S112,S114)如く構成した。
【0099】
尚、上記において、操舵アシスト量としてトルクを用いたが、舵角を用いても良い。
【0100】
また、レーンキーピング操舵アシスト制御を開示したものに限られるものではなく、例えば特開平11−78948号公報に記載される技術などであっても良い。また、上記において、車両旋回挙動をヨーレートから求めたが、舵角を用いても良い。
【0101】
さらに、先行車追従走行制御において先行車との間隔を距離で設定するようにしたが、時間で設定しても良い。
【0102】
さらに、EPS ECU76がパワーステアリング用のアシストトルクTPSを演算するようにしたが、SAS ECU74が行っても良い。
【0103】
また、上記した実施の形態において、レーザレーダなどは開示した構成以外に、例えばミリ波レーダでも良く、他のセンサも同様である。また、それらの配置位置も必要とする検出値が得られる限り、どこに配置しても良い。
【0104】
【発明の効果】
請求項1項にあっては、操舵アシスト制御手段は、走行路を検出できないとき、かつ、ナビゲーション装置によって車両が高速道路を走行していると判断されるとき、減速手段を作動させて車両を所定の速度を下回らないように減速させる如く構成したので、換言すれば、車両を所定の速度を下回らないように減速しつつ操舵アシスト制御を継続するようにしたので、レーンキーピング操舵アシスト制御を実行している場合に白線が検出できない事態が生じたときも、レーンキーピング操舵アシスト制御の停止、再開が繰り返されるのを回避して快適性の低下を防止することができる。
【0105】
請求項項にあっては、操舵アシスト制御手段は、走行路を検出できないとき、かつ、ナビゲーション装置によって車両が高速道路を走行していると判断されるとき、追従走行制御手段を作動させて車両を所定の速度を下回らないように減速させる如く構成したので、換言すれば、車両を所定の速度を下回らないように減速しつつ操舵アシスト制御を継続するようにしたので、レーンキーピング操舵アシスト制御と先行車追従走行制御を併せて実行している場合に白線が検出できない場合でも、レーンキーピング操舵アシスト制御の停止、再開が繰り返されるのを回避して快適性の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明に係る車両用操舵制御装置の全体を示す概略図である。
【図2】図1の装置を操舵系に焦点をおいて示す、図1と同様の全体概略図である。
【図3】図1の装置の動作の中のレーンキーピング操舵アシスト制御動作を示すフロー・チャートである。
【図4】図3フロー・チャートのレーンキーピング操舵アシスト制御などを概略的に示すブロック図である。
【図5】図4ブロック図に示すレーンキーピング操舵アシスト制御を説明する説明図である。
【図6】図4ブロック図に示すSAS ECUおよびEPS ECUにより決定(演算)される操舵アシストトルク特性を示す説明グラフである。
【図7】図1の装置の白線検出動作を示す走行路の説明上面図である。
【図8】図1の装置の動作の中の先行車追従(定速)走行制御動作を示すフロー・チャートである。
【符号の説明】
10 車両
14 ステアリングホイール
32 前輪(操舵車輪)
38 電動モータ(アクチュエータ)
42 トルクセンサ
44 舵角センサ
46,50 車輪速センサ
64 CCDカメラ(撮像手段)
66 画像処理ECU(走行路検出手段)
68 レーザレーダ
70 レーダ出力処理ECU
74 第1の電子制御ユニット(SAS ECU)
76 第2の電子制御ユニット(EPS ECU)
110 第3の電子制御ユニット(ACC ECU)
120 スロットルアクチュエータ
122 ブレーキアクチュエータ(減速手段)
200,202 先行車
300 白線

Claims (4)

  1. 車両の操舵車輪を転舵するアクチュエータを備えた車両用操舵制御装置であって、
    a.車両前方を撮像する撮像手段、
    b.前記撮像手段により得られた画像情報に基づいて走行路を検出する走行路検出手段、
    前記車両を減速させる減速手段、
    および
    .前記検出された走行路に沿って前記車両を走行させるための操舵アシスト量を演算し、前記演算された操舵アシスト量に基づいて前記アクチュエータを駆動制御すると共に、前記減速手段の動作を制御する操舵アシスト制御手段、
    を備えた車両用操舵制御装置において、
    .ナビゲーション装置、
    を備えると共に、前記操舵アシスト制御手段は、前記走行路検出手段が前記走行路を検出できないとき、かつ、前記ナビゲーション装置によって前記車両が高速道路を走行していると判断されるとき、前記減速手段を作動させて前記車両を所定の速度を下回らないように減速させることを特徴とする車両用操舵制御装置。
  2. 車両の操舵車輪を転舵するアクチュエータを備えた車両用操舵制御装置であって、
    a.車両前方を撮像する撮像手段、
    b.前記撮像手段により得られた画像情報に基づいて走行路を検出する走行路検出手段、
    前記車両の前を走行する先行車に追従走行させる追従走行制御手段、
    および
    .前記検出された走行路に沿って前記車両を走行させるための操舵アシスト量を演算し、前記演算された操舵アシスト量に基づいて前記アクチュエータを駆動制御すると共に、前記追従走行制御手段の動作を制御する操舵アシスト制御手段、
    を備えた車両用操舵制御装置において、
    .ナビゲーション装置、
    を備えると共に、前記操舵アシスト制御手段は、前記走行路検出手段が前記走行路を検出できないとき、かつ、前記ナビゲーション装置によって前記車両が高速道路を走行していると判断されるとき、前記追従走行制御手段を作動させて前記車両を所定の速度を下回らないように減速させることを特徴とする車両用操舵制御装置。
  3. 車両の操舵車輪を転舵するアクチュエータを備えた車両用操舵制御装置であって、
    a.車両前方を撮像する撮像手段、
    b.前記撮像手段により得られた画像情報に基づいて走行路を検出する走行路検出手段、
    前記車両を減速させる減速手段、
    および
    .前記検出された走行路に沿って前記車両を走行させるための操舵アシスト量を演算し、前記演算された操舵アシスト量に基づいて前記アクチュエータを駆動制御すると共に、前記減速手段の動作を制御する操舵アシスト制御手段、
    を備えた車両用操舵制御装置において、
    .ナビゲーション装置、
    を備えると共に、前記操舵アシスト制御手段は、前記走行路検出手段が前記走行路を検出できないとき、かつ、前記ナビゲーション装置によって前記車両が高速道路を走行していると判断されるとき、前記減速手段を作動させて前記車両を所定の速度を下回らないように減速させると共に、前記走行路検出手段による前記走行路の検出結果に基づいて前記車両の減速を解除することを特徴とする車両用操舵制御装置。
  4. 車両の操舵車輪を転舵するアクチュエータを備えた車両用操舵制御装置であって、
    a.車両前方を撮像する撮像手段、
    b.前記撮像手段により得られた画像情報に基づいて走行路を検出する走行路検出手段、
    前記車両の前を走行する先行車に追従走行させる追従走行制御手段、
    および
    .前記検出された走行路に沿って前記車両を走行させるための操舵アシスト量を演算し、前記演算された操舵アシスト量に基づいて前記アクチュエータを駆動制御すると共に、前記追従走行制御手段の動作を制御する操舵アシスト制御手段、
    を備えた車両用操舵制御装置において、
    .ナビゲーション装置、
    を備えると共に、前記操舵アシスト制御手段は、前記走行路検出手段が前記走行路を検出できないとき、かつ、前記ナビゲーション装置によって前記車両が高速道路を走行していると判断されるとき、前記追従走行制御手段を作動させて前記車両を所定の速度を下回らないように減速させると共に、前記走行路検出手段による前記走行路の検出結果に基づいて前記車両の減速を解除することを特徴とする車両用操舵制御装置。
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