JP3816893B2 - 油圧駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベル等の建設機械に備えられ、複数の油圧シリンダの複合操作が可能な油圧駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
建設機械に備えられ、複数の油圧シリンダの複合操作を実施する油圧駆動装置として、従来から多くの技術が提案されている(例えば、特許文献1。)。
【0003】
図11は、この種の従来技術に備えられる油圧駆動装置の要部構成を示す油圧回路図、図12は図11に示す油圧駆動装置が備えられる油圧ショベルを示す側面図である。
【0004】
図12に示す油圧ショベルは、走行体1と、この走行体1上に設けられる旋回体2と、この旋回体2に上下方向の回動可能に装着されるブーム3と、このブーム3に上下方向の回動可能に装着されるアーム4と、このアーム4に上下方向の回動可能に装着されるバケット5とを備えている。ブーム3、アーム4、バケット5はフロント作業機を構成している。また、ブーム3を駆動する第1油圧シリンダを構成するブームシリンダ6と、アーム4を駆動する第2油圧シリンダを構成するアームシリンダ7と、バケット5を駆動するバケットシリンダ8とを備えている。
【0005】
図11は、上述した油圧ショベルに備えられる油圧駆動装置のうちのブームシリンダ6、アームシリンダ7を駆動するセンタバイパス型の油圧駆動装置を示している。
【0006】
この図11に示すように、ブームシリンダ6はボトム側室6a、ロッド側室6bを備え、ボトム側室6aに圧油が供給されることにより、当該ブームシリンダ6が伸長してブーム上げが実施され、ロッド側室6aに圧油が供給されることにより、当該ブームシリンダ6が収縮してブーム下げが実施される。アームシリンダ7もボトム側室7a、ロッド側室7bを備え、ボトム側室7aに圧油が供給されることにより、アームクラウドが実施され、ロッド側室7bに圧油が供給されることによりアームダンプが実施される。
【0007】
このようなブームシリンダ6、アームシリンダ7を含む油圧駆動装置は、エンジン20と、このエンジン20によって駆動される主油圧ポンプ21と、この主油圧ポンプ21からブームシリンダ6に供給される圧油の流れを制御する第1方向制御弁であるブーム用方向制御弁23と、主油圧ポンプ21からアームシリンダ7に供給される圧油の流れを制御する第2方向制御弁であるアーム用方向制御弁24と、ブーム用方向制御弁23を切換え制御する第1操作装置であるブーム用操作装置25と、アーム用方向制御弁24を切換え制御する第2操作装置であるアーム用操作装置26と、エンジン20によって駆動されるパイロットポンプ22とを備えている。
【0008】
主油圧ポンプ21の吐出管路に連なる管路28中にブーム用方向制御弁23が設けられ、上述の吐出管路に連なる管路27中にアーム用方向制御弁24が設けられている。
【0009】
ブーム用方向制御弁23とブームシリンダ6のボトム側室6aとは主管路29aで接続され、ブーム用方向制御弁23とブームシリンダ6のロッド側室6bとは主管路29bで接続されている。同様に、アーム用方向制御弁24とアームシリンダ7のボトム側室7aとは主管路30aで接続され、アーム用方向制御弁24とアームシリンダ7のロッド側室7bとは主管路30bで接続されている。
【0010】
ブーム用操作装置25はパイロットポンプ22に接続され、操作量に応じて発生したパイロット圧をパイロット管路25a,25bのいずれかを介してブーム用方向制御弁23の制御室に供給し、このブーム用方向制御弁23を同図11の左位置、あるいは右位置に切換える。同様に、アーム用操作装置26もパイロットポンプ22に接続され、操作量に応じて発生したパイロット圧をパイロット管路26a,26bのいずれかを介してアーム用方向制御弁24の制御室に供給し、このアーム用方向制御弁24を同図11の左位置、あるいは右位置に切換える。
【0011】
このように構成される油圧駆動装置を備えた油圧ショベルでは、土砂の掘削時等には、図11に示すブーム用操作装置25が操作され、例えばパイロット管路25aにパイロット圧が発生し、ブーム用方向制御弁23が同図11の左位置に切換えられると、主油圧ポンプ21から吐出される圧油が管路28、ブーム用方向制御弁23、主管路29aを介してブームシリンダ6のボトム側室6aに供給され、ロッド側室6bの圧油が主管路29b、ブーム用方向制御弁23を介してタンク43に戻される。これによってブームシリンダ6は図12の矢印13に示すように伸長し、ブーム3が同図12の矢印12に示すように回動して、ブーム上げがおこなわれる。
【0012】
また、このブーム上げ操作とともに、アーム用操作装置26が操作され、例えばパイロット管路26aにパイロット圧が発生し、アーム用方向制御弁24が図11の左位置に切換えられると、主油圧ポンプ21から吐出された圧油が管路27、アーム用方向制御弁24、主管路30aを介してアームシリンダ7のボトム側室7aに供給され、ロッド側室7bの圧油が、主管路30b、アーム用方向制御弁24を介してタンク43に戻され、これによってアームシリンダ7は図12の矢印9に示すように伸長し、アーム4が同図12の矢印11に示すように回動して、アームクラウド操作がおこなわれる。
【0013】
さらに、このようなブーム上げ・アームクラウド操作とともに、図示しないバケット用操作装置を操作して、バケット用方向制御弁を切換えて図12に示すバケットシリンダ8を同図12の矢印10方向に伸長させると、バケット5が矢印11方向に回動して所望の土砂の掘削作業等がおこなわれる。
【0014】
図13は上述した複合操作におけるパイロット圧特性及びシリンダ圧特性を示す特性図である。この図13の下図は、横軸に掘削作業時間を、縦軸に操作装置によって発生するパイロット圧をとってある。図13の下図中の31は、図11に示すアーム用操作装置26によって発生し、パイロット管路26aに供給されるパイロット圧、すなわちアームクラウド時のパイロット圧を示し、図13の下図中の32は、図11に示すブーム用操作装置25によって発生しパイロット管路25aに供給されるパイロット圧、すなわちブーム上げ時のパイロット圧を示している。T1,T2,T3は、ブーム上げ操作が実施された時点を示している。
【0015】
また、図13の上図は、横軸に掘削作業時間を、縦軸に油圧シリンダ6,7に発生する負荷圧、すなわちシリンダ圧をとってある。図13の上図中の33は、アームシリンダ7のボトム側室7aに発生するボトム圧、すなわちアームシリンダボトム圧を示し、34はブームシリンダ6のロッド側室6bに発生するロッド圧、すなわちブームシリンダロッド圧を示している。このようなブーム上げ・アームクラウド複合操作がおこなわれると、バケット5が土砂を掘削する際の反力によってブーム3に図12の矢印12方向の力が伝えられ、ブームシリンダ6は同図12の矢印13方向に引っ張られる傾向となり、これによって図13の上図のブームロッド圧34で示すように、このブームシリンダ6のロッド側室6bに高い圧力が発生する。
【0016】
【特許文献1】
特開2000−337307公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上述した図11に示す従来技術においても、ブーム上げ・アームクラウド複合操作を介して土砂の掘削作業等を支障なく実施できるが、より効率の良い作業の実現が望まれている。
【0018】
本発明者らは、上述したブーム上げ・アームクラウド複合操作時、すなわちブームシリンダ6である第1油圧シリンダ、アームシリンダ7である第2油圧シリンダのそれぞれのボトム側室6a,7aに圧油が供給されて、これらの駆動側圧力が高くなり、これに伴ってブームシリンダ6である第1油圧シリンダのロッド圧が高くなる操作が実施されたとき、ブームシリンダ6である第1油圧シリンダのロッド側室6bの圧油すなわち保持側圧油が、今まではタンク43にそのまま捨てられていて活用されていない現状に着目した。
【0019】
なお上記では、ブーム上げ・アームクラウド複合操作について説明したが、第2油圧シリンダであるアームシリンダ7のロッド側室7bに圧油が供給されて、この駆動側圧力が高くなるブーム上げ・アームダンプ複合操作で、土砂を押す動作を実施する場合も同様である。このブーム上げ・アームダンプ複合操作に伴って、ブームシリンダ6である第1油圧シリンダのロッド圧が高くなる。このようなときも従来は、ブームシリンダ6である第1油圧シリンダのロッド側室6bの圧油すなわち保持側圧油が、タンク43にそのまま捨てられていて活用されることがなかった。
【0020】
本発明は、上述した従来技術における実状に鑑みてなされたもので、その目的は、第1,第2油圧シリンダ複合操作時に、第1油圧シリンダの保持側圧油を第2油圧シリンダの増速のために活用できる油圧駆動装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、主油圧ポンプと、この主油圧ポンプから吐出される圧油によって駆動する第1油圧シリンダ、第2油圧シリンダと、上記主油圧ポンプから上記第1油圧シリンダに供給される圧油の流れを制御する第1方向制御弁、上記主油圧ポンプから上記第2油圧シリンダに供給される圧油の流れを制御する第2方向制御弁と、上記第1方向制御弁を切り換え制御する第1操作装置と、上記第2方向制御弁を切り換え制御する第2操作装置とを備えた油圧駆動装置において、上記第2油圧シリンダの駆動側圧力が所定圧以上の高圧となったときに、上記第1油圧シリンダの保持側圧油を上記第2方向制御弁の上流側へ供給する圧油供給手段を備えたことを特徴としている。
【0022】
このように構成した本発明は、第1操作装置、第2操作装置の操作によって第1方向制御弁、第2方向制御弁をそれぞれ切り換え、主油圧ポンプの圧油を第1方向制御弁、第2方向制御弁を介して第1油圧シリンダ、第2油圧シリンダのそれぞれに供給し、これらの第1油圧シリンダ、第2油圧シリンダの複合操作を実施する際、第2油圧シリンダの駆動側圧力が所定圧以上の高圧になったときには圧油供給手段が作動して、第1油圧シリンダの保持側圧油が第2方向制御弁の上流側に供給される。したがって、この第2方向制御弁を介して第2油圧シリンダに、主油圧ポンプから吐出される圧油と第1油圧シリンダから供給される圧油とが合流して供給される。これにより、第2油圧シリンダの増速を実施できる。このように、従来はタンクに捨てられていた第1油圧シリンダの保持側圧油を、選択的に第2油圧シリンダの増速に活用させることができる。
【0023】
また本発明は、上記発明において、上記主油圧ポンプが、上記第1油圧シリンダ、上記第2油圧シリンダへ圧油を供給可能な第1ポンプと、上記第1油圧シリンダ、上記第2油圧シリンダへ圧油を供給可能な第2ポンプとから成り、上記第1方向制御弁が、上記第1ポンプと上記第1油圧シリンダ間に介在される方向制御弁と上記第2ポンプと上記第1油圧シリンダ間に介在される方向制御弁の2つの方向制御弁から成り、上記第2方向制御弁が、上記第1ポンプと上記第2油圧シリンダ間に介在される方向制御弁と上記第2ポンプと上記第2油圧シリンダ間に介在される方向制御弁の2つの方向制御弁から成ることを特徴としている。
【0024】
このように構成した本発明は、第1操作装置、第2操作装置の操作によって、第1方向制御弁に係る2つの方向制御弁、第2方向制御弁に係る2つの方向制御弁をそれぞれ切り換え、第1ポンプ、第2ポンプの圧油を例えば第1方向制御弁に係る2つの方向制御弁のいずれかを介して第1油圧シリンダに供給し、第1ポンプ、第2ポンプの圧油を第2方向制御弁に係る2つの方向制御弁のいずれかを介して第2油圧シリンダに供給して、これらの第1油圧シリンダ、第2油圧シリンダの複合操作を実施する際、第2油圧シリンダの駆動側圧力が所定圧以上の高圧となったときには、圧油供給手段が作動して、第1油圧シリンダの保持側圧油が第2方向制御弁の上流側に供給される。これにより第2油圧シリンダの増速を実施できる。
【0025】
また本発明は、主油圧ポンプと、この主油圧ポンプから吐出される圧油によって駆動する第1油圧シリンダ、第2油圧シリンダと、上記主油圧ポンプから上記第1油圧シリンダに供給される圧油の流れを制御する第1方向制御弁、上記主油圧ポンプから上記第2油圧シリンダに供給される圧油の流れを制御する第2方向制御弁と、上記第1方向制御弁を切り換え制御する第1操作装置と、上記第2方向制御弁を切り換え制御する第2操作装置とを備えた油圧駆動装置において、
上記第2操作装置が所定量以上操作されたときに、上記第1油圧シリンダの保持側圧油を上記第2方向制御弁の上流側に供給する圧油供給手段を備えたことを特徴としている。
【0026】
このように構成した本発明は、第1操作装置、第2操作装置の操作によって第1方向制御弁、第2方向制御弁をそれぞれ切り換え、主油圧ポンプの圧油を第1方向制御弁、第2方向制御弁を介して第1油圧シリンダ、第2油圧シリンダのそれぞれに供給し、これらの第1油圧シリンダ、第2油圧シリンダの複合操作を実施する際、第2操作装置が所定量以上操作されたとき、すなわち第2油圧シリンダの駆動側圧力が高くなったときには、圧油供給手段が作動して第1油圧シリンダの保持側圧油が第2方向制御弁の上流側に供給される。したがって、この第2方向制御弁を介して第2油圧シリンダに、主油圧ポンプから吐出される圧油と第1油圧シリンダから供給される圧油とが合流して供給される。これにより、第2油圧シリンダの増速を実施できる。このように、従来はタンクに捨てられていた第1油圧シリンダの保持側圧油を、選択的に第2油圧シリンダの増速に活用させることができる。
【0027】
また本発明は、上記発明において、上記圧油供給手段は、上記主油圧ポンプの吐出圧が所定圧以上の高圧になったときに、上記第1油圧シリンダの保持側圧油を上記第2方向制御弁の上流側に供給するものであることを特徴としている。
【0028】
このように構成した本発明は、第2操作装置の操作量が所定量以上操作され、しかも主油圧ポンプの吐出圧が所定圧以上の高圧になったときに、圧油供給手段が作動する。これにより第2油圧シリンダを増速させる時点を精度良く一定に保つことができる。
【0029】
また本発明は、上記発明において、上記第2操作装置の操作量を検出する操作量検出手段と、上記主油圧ポンプの吐出圧を検出するポンプ吐出圧検出手段を備えるとともに、上記操作量検出手段で検出された上記第2操作装置の操作量、及び上記ポンプ吐出圧検出手段で検出された主油圧ポンプの吐出圧に応じて、上記圧油供給手段を作動させる信号を出力するコントローラを備えたことを特徴とている。
【0030】
このように構成した本発明は、操作量検出手段で第2操作装置が所定量以上操作されたことが検出され、ポンプ吐出圧検出手段で主油圧ポンプの吐出圧が所定圧以上の高圧になったことが検出されたとき、コントローラから圧油供給手段を作動させる信号が出力される。これにより圧油供給手段が作動して、第1油圧シリンダの保持側圧油が第2方向制御弁の上流側に供給され、第2油圧シリンダの増速を実施できる。
【0031】
また本発明は、上記発明において、上記圧油供給手段の作動を可能にするモードと、上記圧油供給手段の作動を不能にするモードのいずれかを選択可能なモードスイッチを備えたことを特徴としている。
【0032】
このように構成した本発明は、モードスイッチの切り換えにより、第2油圧シリンダの増速が必要な作業と、第2油圧シリンダの増速を要しない作業のそれぞれに選択的に対応できる。
【0033】
また本発明は、上記発明において、上記油圧ポンプの最大圧を制御するメインリリーフ弁と、上記第1油圧シリンダ、上記第2油圧シリンダそれぞれの最大圧を制御し、上記メインリリーフ弁より高い設定圧でセットされたオーバロードリリーフ弁とを備えるとともに、上記圧油供給手段が、上記第1油圧シリンダの保持側圧油を上記第2方向制御弁の上流側へ導く連通路を備え、この連通路の圧油を上記メインリリーフ弁へ導く管路を設けたことを特徴としている。
【0034】
このように構成した本発明は、第2油圧シリンダの駆動側圧力が所定圧以上の高圧となったときには、連通路を介して第1油圧シリンダの保持側圧油が第2方向制御弁の上流側に供給されるが、このとき連通路の圧油が管路を介してメインリリーフ弁へも導かれる。したがって、第1油圧シリンダから第2方向制御弁の上流側に導かれる圧油の圧力は、第2油圧シリンダの最大圧を制御するオーバロードリリーフ弁の設定圧よりも低く保たれる。これにより、合流時における圧油の圧力からの第2油圧シリンダの保護を実現できる。
【0035】
また本発明は、上記発明において、上記第1操作装置の操作量が所定値を超えたとき、上記第1油圧シリンダの保持側圧油を上記第2方向制御弁の上流側に供給しないように上記圧油供給手段の作動を解除させる解除手段を備えたことを特徴としている。
【0036】
第1油圧シリンダを例えばフルストロークに至るまで大きく操作したい作業の中には、第2油圧シリンダの増速を必要としないことがあるが、本発明では、第1油圧シリンダを大きく操作することを意図して第1操作装置の操作量が所定値を超えたときには、解除手段が作動して圧油供給手段の作動が解除される。したがって、このように圧油供給手段の作動が解除されると、第1油圧シリンダの保持側圧油が第2方向制御弁の上流側に供給されることはなく、第2油圧シリンダの増速は実施されない。
【0037】
また本発明は、上記発明において、上記第1操作装置が所定量操作されたときに上記圧油供給手段を作動させる手段を備えたことを特徴としている。
【0038】
このように構成した本発明は、第1油圧シリンダの作動と圧油供給手段による第2油圧シリンダの増速とを関連づけることができる。すなわち、第1,第2油圧シリンダの複合操作に際して、第1油圧シリンダの作動に関連させて圧油供給手段を作動させ、第2油圧シリンダの増速を実施させることができる。
【0039】
また本発明は、上記発明において、上記第1油圧シリンダの保持側圧油を上記第1方向制御弁で切り換え制御させて、上記第2方向制御弁の上流側へ供給することを特徴としている。
【0040】
このように構成した本発明は、第1方向制御弁で切り換え制御させて、第2方向制御弁の上流へ合流させるので、合流制御用の圧油供給手段が第2方向制御弁側へ連通状態で故障した場合にも、第1油圧シリンダは第1操作装置を操作した場合にのみ動き、安全である。
【0041】
また本発明は、上記発明において、上記第1方向制御弁を形成する2つの方向制御弁のうちの少なくとも一方の方向制御弁は、上記第1油圧シリンダの保持側圧油を上記第2方向制御弁の上流側へ供給する圧油供給手段への通路と、上記第1油圧シリンダの保持側圧油をタンクに導く通路とを備えたことを特徴としている。
【0042】
また本発明は、上記発明において、上記第1方向制御弁の上記第1油圧シリンダの保持側圧油を上記第2方向制御弁の上流側へ供給する圧油供給手段への通路は、上記第1操作装置が所定量以下で操作された状態から全開となることを特徴としている。
【0043】
このように構成した本発明は、第1操作装置が所定量以下の操作の時から、第1油圧シリンダの保持側圧油を全量、第2方向制御弁の上流側へ供給することができる。
【0044】
また本発明は、上記発明において、上記第1方向制御弁の上記第1油圧シリンダの保持側圧油をタンクへ導く通路は、上記第1操作装置が所定量以上で操作された状態から開き始めることを特徴としている。
【0045】
このように構成した本発明は、合流制御用の圧油供給手段が第2方向制御弁へ連通状態で故障したときであっても、第1操作装置が所定量以上で操作された場合には、第1油圧シリンダの保持側圧油をタンクへ逃がすことができるので、第1シリンダを作動させることができる。
【0046】
また本発明は、上記発明において、上記第1油圧シリンダがブームシリンダから成り、上記第2油圧シリンダがアームシリンダから成ることを特徴としている。
【0047】
このように構成した本発明は、ブーム上げ・アームクラウド複合操作、あるいはブーム上げ・アームダンプ複合操作に際して、アームシリンダの増速を実施させることができる。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の油圧駆動装置の実施形態を図に基づいて説明する。
【0049】
図1は本発明の油圧駆動装置の第1実施形態を示す油圧回路図である。
【0050】
この図1において、前述した図11に示すものと同等のものは同じ符号で示してある。なお、この図1に示す第1実施形態及び後述の第2〜4実施形態も、建設機械例えば前述した図12に示したような油圧ショベルに備えられるものである。したがって、以下にあっては必要に応じて図12に示した符号を用いて説明する。
【0051】
図1に示す第1実施形態も、例えば第1油圧シリンダであるブームシリンダ6、第2油圧シリンダであるアームシリンダ7を駆動するセンタバイパス型の油圧駆動装置から成っている。図11における説明と重複するが、この図1に示す第1実施形態も、ブームシリンダ6はボトム側室6aとロッド側室6bとを備え、アームシリンダ7もボトム側室7aとロッド側室7bとを備えている。
【0052】
また、エンジン20と、このエンジン20によって駆動される主油圧ポンプ21、及びこの主油圧ポンプ21の吐出圧の最大圧を制御するメインリリーフ弁38と、エンジン20によって駆動されるパイロットポンプ22、及びこのパイロットポンプ22のパイロット圧の最大圧を制御するパイロットリリーフ弁22aと、ブームシリンダ6に供給される圧油の流れを制御する第1方向制御弁、すなわちセンタバイパス型のブーム用方向制御弁23、アームシリンダ7に供給される圧油の流れを制御する第2方向制御弁、すなわちセンタバイパス型のアーム用方向制御弁24とを備えている。さらに、ブーム用方向制御弁23を切換え制御する第1操作装置、すなわちブーム用操作装置25と、アーム用方向制御弁24を切換え制御する第2操作装置、すなわちアーム用操作装置26とを備えている。
【0053】
主油圧ポンプ21の吐出管路に管路27,28が接続され、管路27中にアーム用方向制御弁24を設けてあり、管路28中にブーム用方向制御弁23を設けてある。
【0054】
ブーム用方向制御弁23とブームシリンダ6のボトム側室6aとは主管路29aで接続してあり、ブーム用方向制御弁23とブームシリンダ6のロッド側室6bとは主管路29bで接続してある。アーム用方向制御弁24とアームシリンダ7のボトム側室7aとは主管路30aで接続してあり、アーム用方向制御弁24とアームシリンダ7のロッド側室7bとは主管路30bで接続してある。
【0055】
ブーム用操作装置25、アーム用操作装置26は、例えばパイロット圧を発生させるパイロット式操作装置から成り、パイロットポンプ22に接続してある。
【0056】
また、ブーム用操作装置25はパイロット管路25a,25bを介してブーム用方向制御弁23の制御室にそれぞれ接続され、アーム用操作装置26はパイロット管路26a,26bを介してアーム用方向制御弁24の制御室にそれぞれ接続してある。
【0057】
以上の基本構成については、前述した図11に示すものとほぼ同等である。
【0058】
この第1実施形態では特に、第2油圧シリンダを構成するアームシリンダ7の駆動側圧力、例えばボトム圧が所定圧以上の高圧となったときに、第1油圧シリンダを構成するブームシリンダ6のロッド側室6bの圧油、すなわち保持側圧油をアーム用方向制御弁24の上流側へ供給する圧油供給手段を備えている。
【0059】
この圧油供給手段は、例えば同図1に示すように、ブームシリンダ6のロッド側室6bに連通可能なタンク通路42と、このタンク通路42とアーム用方向制御弁24の上流側とを連通させる連通路40と、この連通路40中に設けられ、アーム用方向制御弁24からブーム用方向制御弁23方向への圧油の流れを阻止する逆止弁41と、タンク通路42中に設けられ、アームシリンダ7のボトム圧が所定圧より低いときにはタンク通路42をタンク43に連通させ、ボトム圧が所定圧以上の高圧となったときにタンク43に対して遮断されたタンク通路42、連通路40を介して、ブームシリンダ6のロッド側室6bの圧油をアーム用方向制御弁24の上流側へ供給する合流切換弁44とを含んでいる。この合流切換弁44は、例えば制御圧により切換えられるパイロット式切換弁から成っている。
【0060】
アームシリンダ7のボトム側室7aに連なる主管路30aに一端が連通し、他端が合流切換弁44の制御室に連通する制御管路45を設けてあり、この制御管路45で検出されるアームシリンダ7のボトム圧に相応する制御圧に応じて合流切換弁44を作動、すなわち、ばねの力に抗して同図1の右位置に切換え制御するようになっている。
【0061】
また、一端が、逆止弁41の上流側に位置する連通路40部分に接続され、他端が、タンク43に連絡される管路46と、この管路46中に設けられ、第1操作装置であるブーム用操作装置25の所定の操作に応じて、例えばブーム下げを実施させるために、パイロット管路25bに圧油を供給する操作に応じて、当該管路46を開くパイロット式逆止弁47を設けてある。上述のパイロット管路25bとパイロット式逆止弁47とは、制御管路48によって接続してある。
【0062】
さらに、上述した圧油供給手段に含まれる連通路40は、管路37を介してメインリリーフ弁38に接続してある。連通路40の圧油をメインリリーフ弁38に導く管路37中には、主油圧ポンプ21から吐出された圧油が連通路40へ流出することを阻止する逆止弁39を設けてある。なお、図示しないが、ブームシリンダ6の最大圧を制御するオーバロードリリーフ弁、及びアームシリンダ7の最大圧を制御するオーバロードリリーフ弁も備えている。これらのオーバロードリリーフ弁の設定圧は、メインリリーフ弁38の設定圧よりも高くなるように予めセットされている。
【0063】
このように構成した第1実施形態において実施されるブームシリンダ6とアームシリンダ7の複合操作は以下のとおりである。
【0064】
[ブーム上げ・アームクラウド複合操作]
ブーム用操作装置25を操作してパイロット管路25aにパイロット圧を供給し、同図1に示すようにブーム用方向制御弁23を左位置に切換えるとともに、アーム用操作装置26を操作してパイロット管路26aにパイロット圧を供給し、アーム用方向制御弁24を左位置に切換えると、主油圧ポンプ21から吐出される圧油が管路28、ブーム用方向制御弁23、主管路29aを介してブームシリンダ6のボトム側室6aに供給され、また、主油圧ポンプ21から吐出される圧油が管路27、アーム用方向制御弁24、主管路30aを介してアームシリンダ7のボトム側室7aに供給される。これらにより、ブームシリンダ6、アームシリンダ7が共に伸長する方向に作動し、図12に示すブーム3が矢印12方向に回動し、アーム4が矢印11方向に回動し、ブーム上げ・アームクラウド複合操作が実施される。
【0065】
上述の複合操作の間、ブーム操作系のパイロット管路25bにはパイロット圧が供給されず、タンク圧となるので、制御管路48はタンク圧となりパイロット式逆止弁47は閉じられた状態に保たれ、管路46を介しての連通路40とタンク43との連通は阻止される。
【0066】
また、アームシリンダ7のボトム圧が所定圧よりも低い状態にあっては、制御管路45を介して合流切換弁44の制御室に与えられる制御圧による力がばね力よりも小さく、合流切換弁44は同図1に示す右位置に保持される。この状態では、ブームシリンダ6のロッド側室6bは、主管路29b、ブーム用方向制御弁23、タンク通路42、合流切換弁44を介してタンク43に連通する。したがって、ブームシリンダ6の伸長動作の間、このブームシリンダ6のロッド側室6bの圧油はタンク43に戻され、このロッド側室6bの圧油が連通路40を介してアーム用方向制御弁24の上流側へ供給されることはない。
【0067】
このような状態から、アームシリンダ7のボトム圧が所定圧以上の高圧となると、制御管路45を介して合流切換弁44の制御室に与えられる制御圧による力がばね力よりも大きくなり、合流切換弁44は、同図1の左位置に切換えられる。この状態になると、タンク通路42が合流切換弁44によって遮断され、ブームシリンダ6のロッド側室6bから主管路29b、ブーム用方向制御弁23、タンク通路42に導かれた圧油が、逆止弁41を介して連通路40に供給される。
【0068】
この連通路40に供給された圧油は、アーム用方向制御弁24の上流側に供給される。すなわち、アーム用方向制御弁24には、主油圧ポンプ21から吐出される圧油と、連通路40を介して供給されるブームシリンダ6のロッド側室6bからの圧油とが合流して供給され、この合流された圧油が主管路30aを介してアームシリンダ7のボトム側室7aに供給される。これにより、アームシリンダ6の伸長方向の増速を実現できる。すなわち、アームクラウドの操作速度を速くすることができる。
【0069】
図2は図1に示す第1実施形態におけるパイロット圧特性及びシリンダ流量特性を示す特性図である。
【0070】
この図2中、下図は前述した図13に示すものと同等である。上図の49はブームシリンダロッド流量、50は第1実施形態によって得られるアームシリンダボトム流量、51は前述した図11〜13に示す従来技術におけるアームシリンダボトム流量を示している。この図2から明らかなように、従来技術に比べてアームシリンダボトム流量を多くすることができ、上述したようにアームクラウドの増速を実現できる。
【0071】
[ブーム下げ・アームクラウド複合操作]
ブーム用操作装置25を操作してパイロット管路25bにパイロット圧を供給し、ブーム用方向制御弁23を同図1の右位置に切換えるとともに、アーム用操作装置26を操作してパイロット管路26aにパイロット圧を供給し、アーム用方向制御弁24を左位置に切換えると、主油圧ポンプ21から吐出される圧油が管路28、ブーム用方向制御弁23、主管路29bを介してブームシリンダ6のロッド側室6bに供給され、また前述したように、主油圧ポンプ21から吐出される圧油が管路27、アーム用方向制御弁24、主管路30aを介してアームシリンダ7のボトム側室7aに供給される。これにより、ブームシリンダ6が収縮する方向に作動し、アームシリンダ7が伸長する方向に作動し、ブーム3が図12の矢印12と反対の下げ方向に回動し、アーム4が矢印11方向に回動し、ブーム下げ・アームクラウド複合操作が実施される。
【0072】
このような複合操作の間、ブーム操作系のパイロット管路25bにパイロット圧が供給されることに伴い制御管路48に制御圧が導かれ、パイロット式逆止弁47が作動して管路46が開かれる。これにより、合流切換弁44の上流側の連通路40部分がタンク43に連通する。
【0073】
また、アームシリンダ7のボトム圧が所定圧以上の高圧となると、前述したように合流切換弁44は、同図1の左位置に切換えられる。しかし、上述のように連通路40部分はパイロット式逆止弁47、管路46を介してタンク43に連通しているので、結局、ブームシリンダ6のボトム側室6aはタンク43に連通した状態となる。
【0074】
この状態にあっては、ブームシリンダ6のボトム側室6aの圧油は、主管路29a、ブーム用方向制御弁23、タンク通路42、管路46を介してタンク43に戻されるので、連通路40を介してアーム用方向制御弁24の上流側に圧油が供給されることはなく、アームクラウドの増速は実施されない。
【0075】
なお、この第1実施形態では、アームシリンダ7のロッド側室7bに圧油が供給されるアームダンプに係る複合操作時には、アームシリンダ7のボトム側室7aがタンク43に連通することから制御管路45に圧が立たず、アームシリンダ7の増速は実施されない。
【0076】
このように構成した第1実施形態にあっては、土砂の掘削作業時等において頻繁に実施されるブーム上げ、アームクラウド複合操作時において、掘削反力によって高圧となったブームシリンダ6のロッド側室6aの圧油をアームシリンダ7のボトム側室7aに合流させることができ、従来ではタンク43に捨てられていたこのブームシリンダ6のロッド側室6aの圧油をアームシリンダ7の増速に有効に活用させることができ、作業の能率向上を実現できる。
【0077】
また、アームシリンダ7のボトム圧が所定圧以上の高圧であっても、ブームシリンダ6を収縮させるブーム下げを実施する場合には、パイロット式逆止弁47を開くことによりアームシリンダ7の増速、すなわちアームクラウドの操作速度の増速を抑えることができ、ブーム下げ・アームクラウド複合操作による所望の作業形態を維持できる。
【0078】
また、上記第1実施形態にあっては、ブーム上げ・アームクラウド複合操作に際し、アームシリンダ7のボトム圧が所定圧以上の高圧となったときには、上述したように連通路40を介してブームシリンダ6のロッド側室6bの圧油がアーム用方向制御弁24の上流側に供給されるが、このとき連通路40の圧油が管路37、逆止弁39を介してメインリリーフ弁38へ導かれる。したがって、ブームシリンダ6からアーム用方向制御弁24の上流側に導かれる圧油の圧力は、アームシリンダ7の最大圧を制御する図示しないオーバロードリリーフ弁の設定圧よりも低く保たれる。これにより、上述した合流時における圧油の圧力からのアームシリンダ7の保護を実現でき、アームシリンダ7の耐久性を確保することができる。
【0079】
なお、上記第1実施形態では、アームシリンダ7のボトム側室7aに連なる主管路30aと合流切換弁44の制御室とを連絡する制御管路45を設け、ブーム上げ・アームクラウド複合操作時にアームシリンダ7の増速を実現させているが、本発明は、このようなブーム上げ・アームクラウド複合操作時のアームシリンダ7の増速を実現させるものに限らない。すなわち、例えばアームシリンダ7のロッド側室7bに連なる主管路30bと、合流切換弁44の制御室とを連絡する別の制御管路を設け、ブーム上げ・アームダンプ複合操作時にアームシリンダ7の増速を実現させるように構成してもよい。このように構成した場合には、図12に示すバケット5で土砂を押す作業の場合に好適であり、その作業の能率向上を実現できる。
【0080】
図3は本発明の第2実施形態を示す油圧回路図、図4は図3に示す第2実施形態に備えられる第1ブーム用方向制御弁23aのブーム上げメータアウト開口面積特性を示す特性図、図5は図3に示す第2実施形態に備えられる第2ブーム用方向制御弁23bのブーム上げメータアウト開口面積特性を示す特性図、図6は図3に示す第2実施形態に備えられる合流切換弁65の開口面積特性を示す特性図である。
【0081】
図3に示す第2実施形態は、エンジン20によって駆動される主油圧ポンプが、第1油圧シリンダすなわちブームシリンダ6、第2油圧シリンダすなわちアームシリンダ7のそれぞれへ圧油を供給可能な第1ポンプ21aと、ブームシリンダ6、アームシリンダ7のそれぞれへ圧油を供給可能な第2ポンプ21bとから成っている。
【0082】
ブームシリンダ6に供給される圧油の流れを制御する第1方向制御弁すなわちブーム用方向制御弁が、第1ポンプ21aとブームシリンダ6間に介在される第1ブーム用方向制御弁23aと、第2ポンプ21bとブームシリンダ6間に介在される第2ブーム用方向制御弁23bの2つの方向制御弁から成っている。
【0083】
同様に、アームシリンダ7に供給される圧油の流れを制御する第2方向制御弁、すなわちアーム用方向制御弁が、第2ポンプ21bとアームシリンダ7間に介在される第1アーム用方向制御弁24aと、第1ポンプ21aとアームシリンダ7間に介在される第2アーム用方向制御弁24bの2つの方向制御弁から成っている。
【0084】
ブーム上げ時のパイロット圧、すなわちパイロット管路25aによって導かれるパイロット圧によって切り換えられる第1ブーム用方向制御弁23aの同図3の右位置には、タンク43に連通可能な通路23cと、この通路23cから分岐し、第1アーム用方向制御弁24aの上流側に接続される連通路67に連通可能な通路23dとを設けてある。
【0085】
図4に示すように例えば、上述した通路23dを、ブーム操作装置25の操作量であるブーム上げ操作量が比較的小さいときから開口させ、その開口面積がブーム上げ操作量の増加に伴って徐々に大きくなるようにし、その後一定の開口面積を維持するように設定してある。また例えば、上述したタンク43に接続される通路23cを、ブーム上げ操作量が比較的大きくなったときに開口させ、その開口面積がブーム上げ操作量の増加に伴って徐々に大きくなるようにし、その後一定の開口面積を維持するように設定してある。
【0086】
したがって、ブーム上げ操作装置25の操作量が比較的小さい間、すなわち微操作の間は、通路23dが図3に示す連通路67に連通するものの、通路23cは閉じられた状態に保たれ、ブーム上げ操作装置25を例えば最大に操作すると、通路23cが開かれ、この通路23cを介して圧油がタンク43に戻されるようになっている。
【0087】
また図5に示すように、ブーム上げ操作時の第2ブーム用方向制御弁23bを、ブーム上げ操作量が比較的小さいときから開口させ、そのメータアウト開口面積をブーム上げ操作量の増加に伴って緩やかに大きくなるように設定してある。
【0088】
上述した連通路67中には、アームシリンダ7のボトム側室7aの負荷圧力の大きさに応じて切り換えられる合流切換弁65を設けてある。アームシリンダ7のボトム側室7aの圧力は制御管路66により合流切換弁65の制御室に与えられる。
【0089】
合流切換弁65の開口面積は、図6に示すように設定してある。すなわち、合流切換弁65は、制御管路66を介して与えられるアームシリンダ7のボトム側室7aの圧力が比較的小さい間は、ばねの力により同図3の上段の切換位置に保たれ、第2ブーム用方向制御弁23bに連絡される管路に対する開口面積が最大になり、第1アーム用方向制御弁24aに連絡される連通路67に対する開口面積が0になるように設定してある。
【0090】
また、アームシリンダ7のボトム側室7aの圧力が次第に高くなり、ばねの力に抗して動き始めると、連通路67に対する開口面積が徐々に増加し、これに対して第2ブーム用方向制御弁23bに連絡される管路に対する開口面積が次第に小さくなるように設定してある。
【0091】
そして、アームシリンダ7のボトム側室7aが所定圧以上の高圧になると、第2ブーム用方向制御弁23bに連絡される管路に対する開口面積が0になり、連通路67に対する開口面積が最大となるように設定してある。
【0092】
なお、図3に示すように、連通路67中には、第2ポンプ21bから吐出された圧油が合流切換弁65方向へ流出することを阻止する逆止弁68を設けてある。
【0093】
上述した第1ブーム用方向制御弁23aの同図3の右位置に設けた通路23dと、連通路67と、合流切換弁65と、制御管路66と、逆止弁68とは、第2油圧シリンダすなわちアームシリンダ7の駆動側圧力、例えばアームシリンダ6のボトム圧が所定圧以上の高圧となったときに、第1油圧シリンダすなわちブームシリンダ6の保持側圧油であるロッド側室6bの圧油を、第1アーム用方向制御弁24aの上流側へ供給する圧油供給手段を構成している。
【0094】
また前述の図4に示すように、第1ブーム用方向制御弁23aの右位置に設けた通路23cと通路23dとの開口関係は、通路23cの開口面積の特性線と通路23dの開口面積の特性線とが交わる点Pを所定値として、ブーム上げ操作量がこの所定値よりも大きくなると、通路23cからタンク43に戻されるブームシリンダ6のロッド側室6bの圧油の量が多くなる。すなわち、この通路23cと通路23dとは、ブーム用操作装置25の操作量が図4の点Pである所定値を超えたとき、ブームシリンダ6の保持側圧油であるロッド側室6bの圧油を第1アーム用方向制御弁23aの上流側に供給しないように上述した圧油供給手段の作動を解除させる解除手段を構成している。
【0095】
また、第1ブーム用方向制御弁23aが所定量切り換えられたときに連通路67に連通可能な通路23dは、ブーム用操作装置25が所定量操作されたときに、上述した圧油供給手段を作動させる手段を構成している。
【0096】
また、この第2実施形態は、図3に示すように、ブームシリンダ6の最大圧を制御し、メインリリーフ弁60より高い設定圧でセットされたオーバロードリリーフ弁61,62と、アームシリンダ7の最大圧を制御し、メインリリーフ弁60より高い設定圧でセットされたオーバロードリリーフ弁63,64を設けてある。また、連通路67とメインリリーフ弁60とを連絡する管路69と、この管路69中に設けられ、第2ポンプ21bから吐出された圧油が連通路67方向へ流出することを阻止する逆止弁70とを設けてある。
【0097】
このように構成した第2実施形態の動作は、以下のとおりである。
【0098】
[ブーム上げ単独操作]
例えばブーム上げ単独操作を意図してブーム用操作装置25を操作して、パイロット管路25aにパイロット圧を発生させると、第1ブーム用方向制御弁23aが図3の右位置に切り換えられ、第2ブーム用方向制御弁23bが図3の左位置に切り換えられる。これにより、第1ポンプ21aの圧油が第1ブーム用方向制御弁23a、主管路29aを介してブームシリンダ6のボトム側室6aに供給され、第2ポンプ21bの圧油が第2ブーム用方向制御弁23b、主管路29aを介してブームシリンダ6のボトム側室6aに供給される。すなわち、第1ポンプ21a、第2ポンプ21bの圧油が合流してブームシリンダ6のボトム側室6aに供給される。また、ブームシリンダ6のロッド側室6bの圧油が主管路29bに流出する。
【0099】
このとき、ブーム用操作装置25の操作量が比較的小さい場合には、図4の通路23dの開口面積特性と通路23cの開口面積特性で示すように、通路23dがわずかに開かれ、あるいは一定開口面積となるように開かれるものの、通路23cは閉じられた状態に保たれる。主管路29aに流出したブームシリンダ6のロッド側室6bの圧油は、第1ブーム用方向制御弁23aの通路23d、図3に示す上段位置に保たれている合流切換弁65を介して第2ブーム用方向制御弁23bに導かれ、この第2ブーム用方向制御弁23bからタンク43に戻される。したがって、図4に示す通路23dの開口面積と図5に示す第2ブーム用方向制御弁23bのブーム上げメータアウト開口特性とに依存する比較的少量の圧油がタンク43に戻され、ブーム上げ微操作を実施させることができる。
【0100】
また、このブーム上げ単独操作に際して、ブーム用操作装置25の操作量が大きい場合には、図4の通路23cの開口特性で示すように、この通路23cを介して主管路29bがタンク43に連通する。したがって、ブームシリンダ6のロッド側室6bの圧油は、主管路29bから第1ブーム用方向制御弁23aの通路23c及び第2ブーム用方向制御弁23bを介してタンク43に戻される。すなわち、速やかにブーム上げを実施できる。
【0101】
なお、ブーム下げ単独操作を意図してブーム用操作装置25を操作した場合には、パイロット管路25bを介して導かれるパイロット圧により、第1ブーム用方向制御弁23aが左位置に、第2ブーム用方向制御弁23bが右位置に、それぞれ切り換えられ、第1ポンプ21aの圧油が第1ブーム用方向制御弁23aを介して主管路29bに供給され、第2ポンプ21bの圧油が第2ブーム用方向制御弁23bを介して主管路29bに供給される。すなわち、第1ポンプ21a、第2ポンプ21bの圧油が合流して主管路29bを介してブームシリンダ6のロッド側室6bに供給され、ボトム側室6aの圧油が第1ブーム用方向制御弁23a及び第2ブーム用方向制御弁23bを介してタンク43に戻される。これによりブーム下げを実施できる。
【0102】
[アーム単独操作]
例えば、アームクラウド単独操作を意図してアーム用操作装置26を操作した場合には、パイロット管路26aを介して導かれるパイロット圧により、第1アーム用方向制御弁24aが右位置に、第2アーム用方向制御弁24bが左位置に、それぞれ切り換えられ、第2ポンプ21bの圧油が第1アーム用方向制御弁24aを介して主管路30aに供給され、第1ポンプ21aの圧油が第2アーム用方向制御弁24bを介して主管路30aに供給される。すなわち、第1ポンプ21a、第2ポンプ21bの圧油が合流して主管路30aを介してアームシリンダ7のボトム側室7aに供給され、ロッド側室7bの圧油が、第1アーム用方向制御弁24aを介してタンク43に戻される。これによりアームクラウドを実施できる。
【0103】
また、アームダンプ単独操作を意図してアーム用操作装置26を操作した場合には、パイロット管路26bを介して導かれるパイロット圧により、第1アーム用方向制御弁24aが左位置に、第2アーム用方向制御弁24bが右位置に、それぞれ切り換えられ、第2ポンプ21bの圧油が第1アーム用方向制御弁24aを介して主管路30bに供給され、第1ポンプ21aの圧油が第2アーム用方向制御弁24bを介して主管路30bに供給される。すなわち、第1ポンプ21a、第2ポンプ21bの圧油が合流して主管路30bを介してアームシリンダ7のロッド側室7bに供給され、ポトム側室7aの圧油が、第1アーム用方向制御弁24a及び第2アーム用方向制御弁24bを介してタンク43に戻される。これによりアームダンプを実施できる。
【0104】
[ブーム上げ・アームクラウド複合操作]
また例えば、ブーム上げ・アームクラウド複合操作の実施に際しては、ブーム用操作装置25を操作して第1ブーム用方向制御弁23aを右位置に、第2ブーム用方向制御弁23bを左位置にそれぞれ切り換えるとともに、アーム用操作装置26を操作して第1アーム用方向制御弁24aを右位置に、第2アーム用方向制御弁24bを左位置に、それぞれ切り換える。
【0105】
これにより、第1ポンプ21aの圧油が第1ブーム用方向制御弁23aを介して、第2ポンプ21bの圧油が第2ブーム用方向制御弁23bを介して、それぞれ主管路29aに供給され、さらにブームシリンダ6のボトム側室6aに供給される。ブームシリンダ6のロッド側室6bの圧油は主管路29bに流出する。
【0106】
また、第2ポンプ21bの圧油が第1アーム用方向制御弁24aを介して、第1ポンプ21aの圧油が第2アーム用方向制御弁24bを介して、それぞれ主管路30aに供給され、さらにアームシリンダ7のボトム側室7aに供給される。アームシリンダ7のロッド側室7bの圧油は、主管路30b、第1アーム用方向制御弁24aを介してタンク43に戻される。これにより、アームクラウドを実施できる。
【0107】
ところで、上述したブーム上げ・アームクラウド複合操作において、アームシリンダ7のボトム圧、すなわちボトム側室7aの圧力が所定圧力よりも低いときには、合流切換弁65は、図3に示す上段位置に保持される。この場合において、ブーム用操作装置25の操作量が比較的小さいときには、前述したように、第1ブーム用方向制御弁23aの通路23dが開かれるものの、通路23cが閉じられることから、主管路29bの圧油は、第1ブーム用方向制御弁23aの通路23d、図3に示す上段位置に保たれている合流切換弁65を介して、第2ブーム用方向制御弁23bに導かれ、この第2ブーム用方向制御弁23bからタンク43に戻される。これにより、ブーム上げの微操作等を実施できる。すなわち、微操作を含むブーム上げ・アームクラウド複合操作を実施できる。
【0108】
また、上述したブーム上げ・アームクラウド複合操作において、アームシリンダ7のボトム側室7aの圧力が所定圧力以上になったときには、このボトム側室7aの圧力が制御管路66を介して合流切換弁65の制御室に与えられ、この合流切換弁65がばねの力に抗して下段位置に切り換えられる。この場合において、ブーム用操作装置25の操作量が比較的小さい場合、すなわち図3に示す通路23dは開口するものの通路23cが開口しない程度に小さいときは、主管路29bに導かれたブームシリンダ6のロッド側室6bの圧油は、第1ブーム用方向制御弁23aの通路23d、下段位置に切り換えられた合流切換弁65、連通路67、逆止弁68を介して第1アーム用方向制御弁24aの上流側に供給される。すなわち、ブームシリンダ6のロッド側室6bの圧油が、第2ポンプ21bの圧油に合流して第1アーム用方向制御弁24aに供給され、さらにアームシリンダ7のボトム側室7aに供給される。これにより、アームシリンダ7を増速させ、速い速度でアームクラウドを実施できる。すなわち、ブーム上げ・増速したアームクラウド複合操作を実施できる。
【0109】
また例えば、上述したブーム上げ・アームクラウド複合操作において、ブーム用操作装置25の操作量が大きい場合は、上述したように第1ブーム用方向制御弁23aの通路23cがタンク43に連通する。したがって、仮に上述のように合流切換弁65が下段位置に切り換えられていて、第1ブーム用方向制御弁23aの通路23dと連通路67とが連通状態にあっても、ブームシリンダ6のロッド側室6bから主管路29bに流出した圧油は、第1ブーム用方向制御弁23aの通路23cを介してタンク43に戻される。すなわち、ブーム上げ・第1,第2ポンプ21a,21bの圧油のみによるアームシリンダ7の作動に伴うアームクラウド複合操作を実施できる。
【0110】
[ブーム上げ・アームダンプ複合操作]
ブーム用操作装置25、アーム用操作装置26の操作により、第1ブーム用方向制御弁23aが右位置に、第2ブーム用方向制御弁23bが左位置に切り換えられるとともに、第1アーム用方向制御弁24aが左位置に、第2アーム用方向制御弁24bが右位置に切り換えられる。
【0111】
このとき、アームシリンダ7のボトム側室7aは、第1アーム用方向制御弁24a及び第2アーム用方向制御弁24bを介してタンク43に連通する。これにより制御管路66に導かれる圧力は低く、合流切換弁65は同図3に示す上段位置に保たれる。
【0112】
したがって、第1ポンプ21a、第2ポンプ21bの圧油は、第1ブーム用方向制御弁23a、第2ブーム用方向制御弁23bを介してブームシリンダ6のボトム側室6aに導かれ、ロッド側室6bの圧油は、ブーム用操作装置25の操作量に応じて、第1ブーム用方向制御弁23aの通路23dから上段位置に保たれている合流切換弁65、第2ブーム用方向制御弁23bを介して、あるいは第1ブーム用方向制御弁23aの通路23cを介して及び第1ブーム用方向制御弁23aの通路23d、上段位置に保たれている合流切換弁65、第2ブーム用方向制御弁23bを介してそれぞれタンク43に戻される。これによりブーム上げを実施できる。
【0113】
また、第2ポンプ21b、第1ポンプ21aの圧油が、第1アーム用方向制御弁24a、第2アーム用方向制御弁24bを介してアームシリンダ7のロッド側室7bに供給され、アームシリンダ7のボトム側室7aの圧油が、第1アーム用方向制御弁24a、第2アーム用方向制御弁24bを介してタンク43に戻される。これによりアームダンプを実施できる。すなわち、ブーム上げ・アームダンプ複合操作を実施できる。
【0114】
[ブーム下げ・アームクラウド複合操作]
ブーム用操作装置25、アーム用操作装置26の操作により、第1ブーム用方向制御弁23aが左位置、第2ブーム用方向制御弁23bが右位置に切り換えられるとともに、第1アーム用方向制御弁24aが右位置に、第2アーム用方向制御弁24bが左位置に切り換えられる。
【0115】
したがって、第1ポンプ21a、第2ポンプ21bの圧油は、第1ブーム用方向制御弁23a、第2ブーム用方向制御弁23bを介してブームシリンダ6のロッド側室6bに供給され、ボトム側室6aの圧油は第1ブーム用方向制御弁23a、第2ブーム用方向制御弁23bを介してタンク43に戻される。これにより、ブーム下げを実施できる。
【0116】
また、第2ポンプ21b、第1ポンプ21aの圧油は、第1アーム用方向制御弁24a、第2アーム用方向制御弁24bを介してアームシリンダ7のボトム側室7aに供給され、ロッド側室7bの圧油は、第1アーム用方向制御弁24aを介してタンク43に戻される。これによりアームクラウドを実施できる。すなわち、ブーム下げ・アームクラウド複合操作を実施できる。
【0117】
なおこのとき、第1ブーム用方向制御弁23aの左位置への切り換えにより、この第1ブーム用方向制御弁23aの通路23dは閉じられた状態に維持される。したがって、仮にアームシリンダ7のボトム側室7aの圧力が所定圧力以上の高圧となって合流切換弁65が図3の下段位置に切り換えられても、ブームシリンダ6側の圧油がアームシリンダ7の増速用として供給されることはない。
【0118】
[ブーム下げ・アームダンプ複合操作]
ブーム用操作装置25、アーム用操作装置26の操作により、第1ブーム用方向制御弁23aが左位置、第2ブーム用方向制御弁23bが右位置に切り換えられるとともに、第1アーム用方向制御弁24aが左位置、第2アーム用方向制御弁24bが右位置に切り換えられる。
【0119】
したがって、第1ポンプ21a、第2ポンプ21bの圧油は、第1ブーム用方向制御弁23a、第2ブーム用方向制御弁23bを介してブームシリンダ6のロッド側室6bに供給され、ボトム側室6aの圧油は第1ブーム用方向制御弁23a、第2ブーム用方向制御弁23bを介してタンク43に戻される。これにより、ブーム下げを実施できる。
【0120】
また、第2ポンプ21b、第1ポンプ21aの圧油は、第1アーム用方向制御弁24a、第2アーム用方向制御弁24bを介してアームシリンダ7のロッド側室7bに供給され、ボトム側室7aの圧油は、第1アーム用方向制御弁24a及び第2アーム用方向制御弁24bを介してタンク43に戻される。これによりアームダンプを実施できる。すなわち、ブーム下げ・アームダンプ複合操作を実施できる。
【0121】
このときも、第1ブーム用方向制御弁23aの通路23dは閉じられるので、ブームシリンダ6側の圧油がアームシリンダ7の増速用として供給されることはない。
【0122】
このように構成した第2実施形態にあっても、上述した第1実施形態におけるのと同様に、ブーム上げ・アームクラウド複合操作において、従来ではタンク43に捨てられていた圧油、すなわち掘削反力によって高圧となっているブームシリンダ6のロッド側室26aの圧油を、アームシリンダ7の増速に有効に活用させることができ、作業の能率向上を実現できる。
【0123】
また、ブーム上げ・アームクラウド複合操作に際し、アームシリンダ7のボトム圧が所定圧力以上の高圧となったときには、連通路67に連なる管路69、逆止弁70を介して連通路67の圧油がメインリリーフ弁60に導かれる。したがって、ブームシリンダ6から第1アーム用方向制御弁24aの上流側に導かれる圧油の圧力は、オーバロードリリーフ弁63の設定圧よりも低く保たれる。これにより、上述した合流時における圧油の圧力からのアームシリンダ7の保護を実現でき、アームシリンダ7の耐久性を確保できる。
【0124】
また、図4に示すように、第1ブーム用方向制御弁23aの通路23dの開口面積にメータリング特性をもたせてあることから、この通路23dを介して第1アーム用方向制御弁24aの上流側へ圧油を合流させる際に、アームシリンダ7の作動時のショックを軽減でき、このアームシリンダ7の円滑な増速への移行を実現できる。
【0125】
なお、この第2実施形態では、第1ブーム用方向制御弁の通路23cと通路23dとにより、ブーム上げ・アームクラウド複合操作に際し、ブーム用操作装置25の操作量が図4の点Pである所定値を超えたとき、ブームシリンダ6の保持側圧油であるロッド側室6bの圧油を第1アーム用方向制御弁23aの上流側に供給しないように合流切換弁65を含む圧油供給手段の作動を解除させる解除手段を構成してあるが、このような解除手段を前述した第1実施形態において設けるようにしてもよい。
【0126】
また、この第2実施形態では、第1ブーム用方向制御弁23aの右位置に、この第1ブーム用方向制御弁23aが所定量切り換えられたときに連通路67に連通可能な通路23dを設けたことにより、ブーム用操作装置25が所定量操作されたときに、上述した合流切換弁65を含む圧油供給手段を作動させる手段を構成してあるが、このようなブーム用操作装置25が所定量操作されたときに圧油供給手段を作動させる手段を、前述した第1実施形態においても設けるようにしてもよい。
【0127】
図7は本発明の第3実施形態を示す油圧回路図、図8は図7に示す第3実施形態に備えられる切換弁73の開口面積特性を示す特性図である。
【0128】
この第3実施形態は、第2操作装置すなわちアーム用操作装置26が所定量以上操作され、しかも例えば主油圧ポンプ、すなわち第2ポンプ21bの吐出圧が所定圧以上の高圧になったときに、第1油圧シリンダすなわちブームシリンダ6の保持側圧力であるロッド側室6bの圧油を、第2方向制御弁すなわち第1アーム用方向制御弁24aの上流側に供給する圧油供給手段を備えている。
【0129】
この圧油供給手段は、連通路67と、逆止弁68と、合流切換弁65と、第2ポンプ21bの吐出管路に連なる管路71と、この管路71の圧力を制御圧として取り出し、合流切換弁65の制御室に導く制御管路72と、この制御管路72中に設けた切換弁73とによって構成されている。切換弁73は、図8に示すように、アーム用操作装置26の操作量が所定量以上のとき、すなわちアームクラウドに係る操作量に応じたパイロット圧が、所定圧以上のときに開口する特性を有している。その他の構成は、前述した第2実施形態と同等である。
【0130】
このように構成した第3実施形態において、ブーム単独操作、アーム単独操作、ブーム上げ・アームダンプ複合操作、ブーム下げ・アームクラウド複合操作、及びブーム下げ・アームダンプ複合操作については、前述した第2実施形態におけるのとほぼ同様の動作が実施される。
【0131】
なお、ブーム単独操作のうちのブーム上げ操作の場合には、アームクラウド操作がなされないことに伴って切換弁73が閉位置に保持されるので合流切換弁65は切り換えられず、図7に示す上段位置に保持される。
【0132】
また、ブーム下げ単独操作、及びブーム下げとアームの複合操作の場合は、第1ブーム用方向制御弁23aの通路23dが閉じられた状態に保たれることから、この通路23dと連通路67とが連通しない状態となる。したがって、ブーム下げとアームの複合操作に際して、ブームシリンダ6側の圧油がアームシリンダ7の合流用に供給されることはない。
【0133】
また、アーム単独操作のうちのアームクラウド操作に際しては、アーム用操作装置26の操作に伴ってパイロット管路26aに発生するパイロット圧により切換弁73が開位置に切り換えられ、第2ポンプ21bの吐出圧が所定圧以上の高圧になると、その高圧が管路71、制御管路72、切換弁73を介して合流切換弁65の制御室に与えられ、この合流切換弁65が図7の下段位置に切り換えられる。したがって、第1アーム用方向制御弁24aの上流側に連絡される連通路67は開状態となる。しかし、このとき第1ブーム用方向制御弁23aは切り換えられていないので、連通路67に連通可能な第1ブーム用方向制御弁23aの通路23dは閉じられた状態、つまり連通路67に連通しない状態となっている。
【0134】
また、アームダンプ単独操作、及びアームダンプとブームとの複合操作の場合は、アームクラウド操作がなされないことに伴って切換弁73が閉位置となるので、合流切換弁65は図7に示す上段位置に保たれ、これによって連通路67が閉じられた状態となる。したがって、アームダンプとブームの複合操作に際して、ブームシリンダ6側の圧油がアームシリンダ7の合流用に供給されることはない。
【0135】
[ブーム上げ・アームクラウド複合操作]
そして、ブーム上げ・アームクラウド複合操作に際しては、ブーム用操作装置25を操作して第1ブーム用方向制御弁23aを右位置に、第2ブーム用方向制御弁23bを左位置にそれぞれ切り換えるとともに、アーム用操作装置26を操作して第1アーム用方向制御弁24aを右位置に、第2アーム用方向制御弁24bを左位置に、それぞれ切り換える。
【0136】
これにより、第1ポンプ21aの圧油が第1ブーム用方向制御弁23aを介して、第2ポンプ21bの圧油が第2ブーム用方向制御弁23bを介して、それぞれ主管路29aに供給され、さらにブームシリンダ6のボトム側室6aに供給される。ブームシリンダ6のロッド側室6bの圧油は主管路29bに流出する。
【0137】
また、第2ポンプ21bの圧油が第1アーム用方向制御弁24aを介して、第1ポンプ21aの圧油が第2アーム用方向制御弁24bを介して、それぞれ主管路30aに供給され、さらにアームシリンダ7のボトム側室7aに供給される。アームシリンダ7のロッド側室7bの圧油は、主管路30b、第1アーム用方向制御弁24aを介してタンク43に戻される。これにより、アームクラウドを実施できる。
【0138】
ところで、このブーム上げ・アームクラウド複合操作において、アーム用操作装置26の操作量が比較的小さい場合は、切換弁73に与えられるパイロット圧が比較的低く、切り換え圧力に至らない。したがって切換弁73が閉位置に保たれ、合流切換弁65は図7の上段位置に保たれる。これにより、連通路67が閉じられ、ブームシリンダ6側の圧油が合流用としてアームシリンダ7に供給されることはない。
【0139】
なお、上述のようにアーム用操作装置26の操作量が比較的小さい場合に、第2ポンプ21bの吐出圧が所定圧以上の高圧になっても、切換弁73が閉位置に保たれていることから、合流切換弁65は図7の上段位置に保たれる。すなわち、第2ポンプ21bの吐出圧が高圧になっても、このような場合に、ブームシリンダ6側の圧油が合流用としてアームシリンダ7に供給されることはない。
【0140】
アーム用操作装置26の操作量が所定量以上に大きくなると、切換弁73に与えられるパイロット圧が高くなり、切換弁73が開位置に切り換えられる。
【0141】
この場合、第2ポンプ21bの吐出圧が所定圧よりも低いときには、管路71、制御管路72、切換弁73を介して合流切換弁65の制御室に与えられる圧力が低く、合流切換弁65は切り換えられず、図7に示す上段位置に保たれる。したがって、連通路67が閉じられ、ブームシリンダ6側の圧油が合流用としてアームシリンダ7に供給されることはない。
【0142】
上述のように、合流切換弁65が図7の上段位置に保たれ連通路67が閉じられた状態において、例えばブーム用操作装置25の操作量が比較的小さい場合には、前述したように、第1ブーム用方向制御弁23aの通路23dが開かれるものの、通路23cが閉じられることから、主管路29bに流出した圧油は、第1ブーム用方向制御弁23aの通路23d、図3に示す上段位置に保持されている合流切換弁65を介して、第2ブーム用方向制御弁23bに導かれ、この第2ブーム用方向制御弁23bからタンク43に戻される。これにより、ブーム上げの微操作等を実施できる。すなわち、微操作を含むブーム上げ・アームクラウド複合操作を実施できる。
【0143】
そして特に、この第3実施形態は、上述のようにアーム用操作装置26の操作量が所定量以上に大きくなり、切換弁73が開位置に切り換えられた状態において、第2ポンプ21bの吐出圧が所定圧以上の高圧となり、合流切換弁65がばねの力に抗して図7の下段位置に切り換えられ、連通路67が開かれ、連通状態となったときのブーム上げとの複合操作に特徴を有する。
【0144】
このように連通路67が連通している状態において、ブーム用操作装置25の操作量が比較的小さい場合、すなわち図3に示す通路23dが開口するものの通路23cが開口しない程度に小さい場合には、上述のように主管路29bに導かれたブームシリンダ6のロッド側室6bの圧油は、第1ブーム用方向制御弁23aの通路23d、下段位置に切り換えられた合流切換弁65、連通路67、逆止弁68を介して第1アーム用方向制御弁24aの上流側に供給される。すなわち、ブームシリンダ6のロッド側室6bから流出した圧油が、第2ポンプ21bの圧油に合流して第1アーム用方向制御弁24aに供給され、さらにアームシリンダ7のボトム側室7aに供給される。これにより、アームシリンダ7を増速させ、速い速度でアームクラウドを実施できる。すなわち、ブーム上げ・増速したアームクラウド複合操作を実施できる。
【0145】
また例えば、ブーム上げ・アームクラウド複合操作において、ブーム用操作装置25の操作量が大きい場合には、前述した第2実施形態で述べたのと同様に、第1ブーム用方向制御弁23aの通路23cがタンク43に連通する。したがって、仮に合流切換弁65が下段位置に切り換えられていても、前述したようにブームシリンダ6のロッド側室6bから流出した圧油がアームシリンダ7の増速に活用されることはない。すなわち、前述したようにブーム上げ・第1,第2ポンプ21a,21bの圧油のみによるアームシリンダ7の作動に伴うアームクラウド複合操作を実施できる。
【0146】
このように構成した第3実施形態も、合流切換弁65の切り換えにより第2実施形態におけるのと同様の作用効果が得られる。
【0147】
また特に、アーム用操作装置26の操作量が所定量以上で、しかも第2ポンプ21bの吐出圧が所定圧以上の高圧になったときのみ、合流切換弁65が合流を可能とする図7の下段位置に切り換えられるので、アームシリンダ7を増速させる時点を精度良く一定に保つことができ、このブーム上げ・アームクラウド複合操作におけるアームシリンダ6の増速制御の精度を高めることができる。
【0148】
なお、上記第3実施形態は、切換弁73の切り換え圧力として、所定圧以上の高圧となったときの第2ポンプ21bの吐出圧を用いてあるが、これに代えて、所定圧以上の高圧となったときのアームシリンダ7のボトム側室7aの圧力を切換弁73の切り換え圧力として用いる構成にしてもよい。
【0149】
図9は本発明の第4実施形態を示す油圧回路図、図10は図9に示す第4実施形態に備えられるコントローラの要部構成を含む制御フロー図である。
【0150】
この第4実施形態は、第1操作装置すなわちブーム用操作装置25のブーム上げ時の操作量を検出する操作量検出手段、すなわちブーム上げ操作量センサ83と、第2操作装置すなわちアーム用操作装置26のアームクラウド時の操作量を検出する操作量検出手段、すなわちアームクラウド操作量センサ84と、主油圧ポンプすなわち第2ポンプ21bの吐出圧を検出するポンプ吐出圧検出手段、すなわち吐出圧センサ85とを備えている。
【0151】
また、ブーム上げ操作量センサ83で検出されたブーム上げ操作量、アームクラウド操作量センサ84で検出されたアームクラウド操作量、及び吐出圧センサ85で検出された第2ポンプ21bの吐出圧に応じて、信号を出力するコントローラ86と、モードスイッチ87とを備えている。
【0152】
さらに、連通路67に設けられ、制御圧に応じて切り換えられる合流切換弁80と、パイロットポンプ22の吐出管路に接続したパイロット管路81の圧力を制御圧として合流切換弁80の制御室に供給可能で、コントローラ86から出力される信号に応じて作動する比例電磁弁82とを備えている。
【0153】
上述した連通路67と、この連通路67中に設けた逆止弁68と、合流切換弁80と、パイロット管路81と、比例電磁弁82とによって、第2操作装置すなわちアーム用操作装置26が所定量以上操作されたときに、しかも例えば主油圧ポンプすなわち第2ポンプ21bの吐出圧が所定圧以上の高圧になったときに、第1油圧シリンダすなわちブームシリンダ6の保持側圧油であるロッド側室6bの圧油を、第2方向制御弁すなわち第1アーム用方向制御弁24aの上流側に供給する圧油供給手段が構成されている。
【0154】
上述したコントローラ86は、同図10に示すように、ブーム上げ操作量に応じて合流切換弁80のアームへの開口面積、すなわち第1アーム用方向制御弁24aに連絡される連通路67への開口面積に相当する信号を出力するテーブル88と、アームクラウド操作量に応じて合流切換弁80のアームへの開口面積、すなわち連通路67の開口面積に相当する信号を出力するテーブル89と、第2ポンプ21bの吐出圧に応じて合流切換弁80のアームへの開口面積、すなわち連通路67への開口面積に相当する信号を出力するテーブル90とを備えている。
【0155】
また、上述したテーブル88,89,90から出力される信号のうちの最小値を選択し、目標開口として出力する最小値選択器91と、この最小値選択器91で選択された目標開口に相応する指令圧力を演算するテーブル92と、このテーブル92で求められた指令圧力に相応する指令電流を演算し出力するテーブル93とを備えている。
【0156】
上述したモードスイッチ87は、合流切換弁80、比例電磁弁82等を含む上述した圧油供給手段の作動を可能にする増速モードと、圧油供給手段の作動を不能にする非増速モードのいずれかを選択可能なスイッチから成っている。
【0157】
その他の構成は、前述した第3実施形態と同等である。
【0158】
なお上述の構成において、コントローラ86のテーブル88で、ブーム上げ操作量が所定量を超えると、合流切換弁80の開口面積を徐々に増加させ(図10の領域88a)、その後一定の大きな開口面積とする(図10の領域88b)点は、第1ブーム用方向制御弁23aに設けた通路23dとともに、ブーム用操作装置25が所定量操作されたときに、合流切換弁80を含む上述の圧油供給手段を作動させる手段を構成している。
【0159】
また、上記構成において、コントローラ86のテーブル88で、ブーム上げ操作量が所定値よりも大きくなったとき、合流切換弁80の開口面積をそれまでの一定の開口面積から徐々に減少させ、ついには0にする(図10の領域88c)点は、第1ブーム用方向制御弁23aに設けた上述の通路23cと通路23dとともに、ブーム用操作装置25の操作量が所定値(図10の領域88bと領域88cの境界点P1)を超えたとき、ブームシリンダ6の保持側圧油であるロッド側室6bの圧油を第1アーム用方向制御弁23aの上流側に供給しないように、合流切換弁80を含む上述の圧油供給手段の作動を解除させる解除手段を構成している。
【0160】
このように構成した第4実施形態において、ブーム単独操作、アーム単独操作、ブーム上げ・アームダンプ複合操作、ブーム下げ・アームクラウド複合操作、及びブーム下げ・アームダンプ複合操作時には、コントローラ86の最小値選択器91で選択される信号値は0であり、図9に示す比例電磁弁82は同図9に示す上段位置に保持され、これに伴って合流切換弁80は同図9に示す上段位置に保持される。したがって、上述した各操作に伴う動作は、前述した第3実施形態におけるのとほぼ同様である。
【0161】
[ブーム上げ・アームクラウド複合操作]
例えば、ブーム上げ・アームクラウド複合操作時のアームシリンダ7の増速を実施させるためにモードスイッチ87が増速モードに設定された状態において、ブーム用操作装置25を操作して第1ブーム用方向制御弁23aを右位置に、第2ブーム用方向制御弁23bを左位置にそれぞれ切り換えるとともに、アーム用操作装置26を操作して第1アーム用方向制御弁24aを右位置に、第2アーム用方向制御弁24bを左位置に、それぞれ切り換える。
【0162】
これにより、前述した第3実施形態におけるのと同様に、第1ポンプ21aの圧油が第1ブーム用方向制御弁23aを介して、第2ポンプ21bの圧油が第2ブーム用方向制御弁24bを介して、それぞれ主管路29bに供給され、さらにブームシリンダ6のボトム側室6aに供給される。ブームシリンダ6のロッド側室6bの圧油は主管路29bに流出する。
【0163】
また、第2ポンプ21bの圧油が第1アーム用方向制御弁24aを介して、第1ポンプ21aの圧油が第2アーム用方向制御弁24bを介して、それぞれ主管路30aに供給され、さらにアームシリンダ7のボトム側室7aに供給される。アームシリンダ7のロッド側室7bの圧油は、主管路30b、第1アーム用方向制御弁24aを介してタンク43に戻される。これにより、アームクラウドを実施できる。
【0164】
この間、ブーム用操作装置25の操作量に応じたパイロット管路25aの圧力が、ブーム上げ操作量センサ83で検出され、アーム用操作装置26の操作量に応じたパイロット管路26aの圧力が、アームクラウド操作量センサ84で検出され、第2ポンプ21bの吐出圧が吐出圧センサ85で検出され、これらの信号がコントローラ86に入力される。
【0165】
今例えば、アーム用操作装置26の操作量が大きく、第2ポンプ21bの吐出圧が所定圧以上の高圧になっているものの、ブーム用操作装置25の操作量が図10のテーブル88の上り勾配の領域88aに含まれる比較的小さいものとすると、コントローラ86の最小値選択器91ではブーム上げ操作量センサ83から出力される比較的小さな信号値を最小値と選択し、その信号値に相応する目標開口をテーブル92に出力する。テーブル92は入力した目標開口に相応する指令圧力を演算し、テーブル93に出力する。テーブル93は入力した指令圧力に相応する比較的小さな指令電流を出力する。この指令電流が、コントローラ86から図9に示す比例電磁弁82に出力される。
【0166】
上述の比較的小さな指令電流に応じて比例電磁弁82が全開までには至らない程度に開口し、パイロット管路81によって導かれたパイロットポンプ22の吐出圧を一次圧とする制御圧が合流切換弁80の制御室に出力される。今は例えば、比例電磁弁82から出力される制御圧力による力がばねの力よりも小さく、したがって合流切換弁80は、図9に示す上段位置に保持される。すなわち、連通路67が閉じられた状態に維持される。
【0167】
このとき、ブーム用操作装置25の操作量が比較的小さいことから、前述したように、第1ブーム用方向制御弁23aの通路23dが開かれるものの、通路23cは閉じられた状態に保たれる。したがって、主管路29bに流出した圧油は、第1ブーム用方向制御弁23aの通路23d、図9に示す上段位置に保たれている合流切換弁80を介して、第2ブーム用方向制御弁23bに導かれ、この第2ブーム用方向制御弁23bからタンク43に戻される。これにより、ブーム上げの微操作を実施できる。すなわち、微操作を含むブーム上げ・アームクラウド複合操作を実施できる。
【0168】
また、上述したようにアーム用操作装置26の操作量が大きく、第2ポンプ21bの吐出圧が所定圧以上の高圧になっている状態で、ブーム用操作装置25の操作量が比較的大きくなり、図10に示すテーブル88の水平領域88bに含まれるものとすると、すなわち、第1ブーム用方向制御弁23aの通路23dは開口しているものの、例えば通路23cは閉じられた状態が維持される程度には小さい操作量となると、最小値選択器91は、例えばブーム上げ操作量センサ83から出力される信号値を最小値として選択する。上述のように、この最小値に応じた演算がテーブル92,93で実施され、大きな指令電流がコントローラ86から図9に示す比例電磁弁82に出力される。
【0169】
この大きな指令電流に応じて比例電磁弁82が全開するように動作する。これにより、比例電磁弁82を介して大きな制御圧力が合流切換弁80の制御室に出力される。したがって、その制御圧力による力がばねの力に打ち勝って、合流切換弁80は図9の下段位置に切り換えられる。これにより連通路67が開かれる。
【0170】
このとき、主管路29bに導かれたブームシリンダ6のロッド側室6bの圧油は、第1ブーム用方向制御弁23aの通路23d、下段位置に切り換えられた合流切換弁65、連通路67、逆止弁68を介して第1アーム用方向制御弁24aの上流側に供給される。すなわち、ブームシリンダ6のロッド側室6bの圧油が、第2ポンプ21bの圧油に合流して第1アーム用方向制御弁24aに供給され、さらにアームシリンダ7のボトム側室7aに供給される。これにより、アームシリンダ7を増速させ、速い速度でアームクラウドを実施できる。すなわち、ブーム上げ・増速したアームクラウド複合操作を実施できる。
【0171】
また、アーム用操作装置26の操作量が大きく、第2ポンプ21bの吐出圧が所定圧以上の高圧になっている状態で、ブーム操作量が大きくなり、図10に示すテーブル88の下り勾配の領域88cの例えば下側部分に含まれるものとなると、すなわち、第1ブーム用方向制御弁23aの通路23cがタンク43に連通する大きな操作量となると、最小値選択器91は、ブーム上げ操作量センサ83から出力される信号値を最小値として選択する。この最小値に応じた演算がテーブル92,93でなされ、小さな指令電流、例えば信号値が0に近い指令電流がコントローラ86から比例電磁弁82に出力される。
【0172】
この小さな指令電流に応じて比例電磁弁82は例えば図9に示す上段位置に保持される。したがって、この比例電磁弁82を介して合流切換弁80の制御室に与えられる制御圧力はタンク圧程度に低く、合流切換弁80は図9に示す上段位置に保持される。すなわち、連通路67が閉じられる。
【0173】
したがって、ブームシリンダ6のロッド側室6bから主管路29bに流出した圧油は、第1ブーム用方向制御弁23aの通路23c、及び第2ブーム用方向制御弁23bを介してタンクに戻される。すなわち、主管路29bに流出した圧油がアームシリンダ7の増速に活用されることはない。この場合には、ブーム上げ・第1,第2ポンプ21a,21bの圧油のみによるアームシリンダ7の作動に伴うアームクラウド複合操作を実施できる。
【0174】
なお、図9に示すモードスイッチ87を非増速モードに切り換えた場合には、合流切換弁80は同図9の上段位置に保持され、連通路67が閉じられるので、ブーム上げ・アームクラウド複合操作に際してアームシリンダ7の増速はおこなわれない。
【0175】
このように構成した第4実施形態では、モードスイッチ87を増速モードに切り換えた状態で、アーム用操作装置26を所定量以上操作し、ブーム用操作装置25を最大操作量に至らない程度に操作し、第2ポンプ21bの吐出圧が所定圧以上の高圧になると、合流切換弁80が図9の下段位置に切り換えられ、ブームシリンダ6側の圧油を第1アーム用方向制御弁24aに合流用として供給できる。すなわち、前述した第3実施形態におけるのと同様の作用効果が得られる。
【0176】
また特に、モードスイッチ87の切り換えにより、アームシリンダ7の増速が必要な作業と、アームシリンダ7の増速を要しない作業のそれぞれに選択的に対応でき、優れた作業性を有する。
【0177】
なお上記では、ブーム上げ・アームクラウド複合操作時に増速を実施させるように構成してあるが、図10のテーブル89と同様のテーブルをアームダンプ操作量に関連して設け、図9に示すパイロット管路26bの圧力を検出するアームダンプ操作量センサを設けて、ブーム上げ・アームダンプ複合操作時にアームシリンダ7の増速を実施させる構成とすることもできる。
【0178】
なお、上記各実施形態では、ブーム上げ・アームクラウド複合操作、あるいはブーム上げ・アームダンプ複合操作に際して、アームシリンダ7の増速を実現させているが、本発明は、これに限らない。すなわち、ブーム・バケット複合操作に際して、第1油圧シリンダを構成するブームシリンダ側の圧油を、第2油圧シリンダを構成するバケットシリンダに供給し、このバケットシリンダを増速させるようにしてもよく、アーム・バケット複合操作に際して、第1油圧シリンダを構成するアームシリンダ側の圧油を、第2油圧シリンダを構成するバケットシリンダに供給し、このバケットシリンダを増速させるようにしてもよい。また、アームの先端にバケットに代えて特殊作業用のアタッチメントを設けた場合に、アーム・アタッチメント複合操作に際して、第1油圧シリンダを構成するアームシリンダ側の圧油を、第2油圧シリンダを構成するアタッチメント駆動用アクチュエータに供給し、このアタッチメント駆動用アクチュエータを増速させるようにしてもよい。
【0179】
【発明の効果】
以上のように、本発明の各請求項に係る発明によれば、第1油圧シリンダと第2油圧シリンダの複合操作時に、第2油圧シリンダの駆動側圧力が高くなった際、従来はタンクに捨てられていた第1油圧シリンダの保持側圧油を第2油圧シリンダの増速のために有効に活用でき、これらの第1油圧シリンダ、第2油圧シリンダの複合操作を介して実施される作業の能率向上を実現できる。
【0180】
また特に、請求項6に係る発明によれば、モードスイッチの切り換えにより、第2油圧シリンダの増速が必要な作業と、第2油圧シリンダの増速を要しない作業のそれぞれに選択的に対応でき、優れた作業性を有する。
【0181】
また請求項7に係る発明によれば、合流時における圧油の圧力からの第2油圧シリンダの保護を実現でき、第2油圧シリンダの耐久性を確保することができる。
【0182】
また請求項8に係る発明によれば、第1操作装置が大きく操作されたときは、第2油圧シリンダへの合流が解消されるので、一連の作業の中で合流を要しない場合に容易に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧駆動装置の第1実施形態を示す油圧回路図である。
【図2】図1に示す第1実施形態におけるパイロット圧特性及びシリンダ流量特性を示す特性図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す油圧回路図である。
【図4】図3に示す第2実施形態に備えられる第1ブーム用方向制御弁23aのブーム上げメータアウト開口面積特性を示す特性図である。
【図5】図3に示す第2実施形態に備えられる第2ブーム用方向制御弁23bのブーム上げメータアウト開口面積特性を示す特性図である。
【図6】図3に示す第2実施形態に備えられる合流切換弁65の開口面積特性を示す特性図である。
【図7】本発明の第3実施形態を示す油圧回路図である。
【図8】図7に示す第3実施形態に備えられる合流切換弁73の開口面積特性を示す特性図である。
【図9】本発明の第4実施形態を示す油圧回路図である。
【図10】図9に示す第4実施形態に備えられるコントローラの要部構成を含む制御フロー図である。
【図11】従来の油圧駆動装置を示す油圧回路図である。
【図12】図11に示す油圧駆動装置が備えられる建設機械の一例として挙げた油圧ショベルを示す側面図である。
【図13】従来の油圧駆動装置におけるパイロット圧特性及びシリンダ圧特性を示す特性図である。
【符号の説明】
3 ブーム
4 アーム
6 ブームシリンダ(第1油圧シリンダ)
6a ボトム側室
6b ロッド側室
7 アームシリンダ(第2油圧シリンダ)
7a ボトム側室
7b ロッド側室
21 主油圧ポンプ
21a 第1ポンプ(主油圧ポンプ)
21b 第2ポンプ(主油圧ポンプ)
22 パイロットポンプ
23 ブーム用方向制御弁(第1方向制御弁)
23a 第1ブーム用方向制御弁(第1方向制御弁)
23b 第2ブーム用方向制御弁(第1方向制御弁)
23c 通路
23d 通路(圧油供給手段)
24 アーム用方向制御弁(第2方向制御弁)
24a 第1アーム用方向制御弁(第2方向制御弁)
24b 第2アーム用方向制御弁(第2方向制御弁)
25 ブーム用操作装置(第1操作装置)
25a パイロット管路
25b パイロット管路
26 アーム用操作装置(第2操作装置)
26a パイロット管路
26b パイロット管路
29a 主管路
29b 主管路
30a 主管路
30b 主管路
37 管路
38 メインリリーフ弁
39 逆止弁
40 連通路(圧油供給手段)
41 逆止弁(圧油供給手段)
42 タンク通路(圧油供給手段)
43 タンク
44 合流切換弁(圧油供給手段)
45 制御管路(圧油供給手段)
46 管路
47 パイロット式逆止弁
48 制御管路
60 メインリリーフ弁
61 オーバロードリリーフ弁
62 オーバロードリリーフ弁
63 オーバロードリリーフ弁
64 オーバロードリリーフ弁
65 合流切換弁(圧油供給手段)
66 制御管路(圧油供給手段)
67 連通路(圧油供給手段)
68 逆止弁(圧油供給手段)
69 管路
70 逆止弁
71 管路(圧油供給手段)
72 制御管路(圧油供給手段)
73 切換弁(圧油供給手段)
80 合流切換弁(圧油供給手段)
81 パイロット管路(圧油供給手段)
82 比例電磁弁(圧油供給手段)
83 ブーム上げ操作量センサ
84 アームクラウド操作量センサ(操作量検出手段)
85 吐出圧センサ
86 コントローラ
87 モードスイッチ
88 テーブル
89 テーブル
90 テーブル
91 最小値選択器
92 テーブル
93 テーブル

Claims (14)

  1. 主油圧ポンプと、この主油圧ポンプから吐出される圧油によって駆動する第1油圧シリンダ、第2油圧シリンダと、上記主油圧ポンプから上記第1油圧シリンダに供給される圧油の流れを制御する第1方向制御弁、上記主油圧ポンプから上記第2油圧シリンダに供給される圧油の流れを制御する第2方向制御弁と、上記第1方向制御弁を切り換え制御する第1操作装置と、上記第2方向制御弁を切り換え制御する第2操作装置とを備えた油圧駆動装置において、上記第2油圧シリンダの駆動側圧力が所定圧以上の高圧となったときに、上記第1油圧シリンダの保持側圧油を上記第2方向制御弁の上流側へ供給する圧油供給手段を備えたことを特徴とする油圧駆動装置。
  2. 上記請求項1記載の発明において、
    上記主油圧ポンプが、上記第1油圧シリンダ、上記第2油圧シリンダへ圧油を供給可能な第1ポンプと、上記第1油圧シリンダ、上記第2油圧シリンダへ圧油を供給可能な第2ポンプとから成り、
    上記第1方向制御弁が、上記第1ポンプと上記第1油圧シリンダ間に介在される方向制御弁と上記第2ポンプと上記第1油圧シリンダ間に介在される方向制御弁の2つの方向制御弁から成り、
    上記第2方向制御弁が、上記第1ポンプと上記第2油圧シリンダ間に介在される方向制御弁と上記第2ポンプと上記第2油圧シリンダ間に介在される方向制御弁の2つの方向制御弁から成ることを特徴とする油圧駆動装置。
  3. 主油圧ポンプと、この主油圧ポンプから吐出される圧油によって駆動する第1油圧シリンダ、第2油圧シリンダと、上記主油圧ポンプから上記第1油圧シリンダに供給される圧油の流れを制御する第1方向制御弁、上記主油圧ポンプから上記第2油圧シリンダに供給される圧油の流れを制御する第2方向制御弁と、上記第1方向制御弁を切り換え制御する第1操作装置と、上記第2方向制御弁を切り換え制御する第2操作装置とを備えた油圧駆動装置において、上記第2操作装置が所定量以上操作されたときに、上記第1油圧シリンダの保持側圧油を上記第2方向制御弁の上流側に供給する圧油供給手段を備えたことを特徴とする油圧駆動装置。
  4. 上記請求項3記載の発明において、
    上記圧油供給手段は、上記主油圧ポンプの吐出圧が所定圧以上の高圧になったときに、上記第1油圧シリンダの保持側圧油を上記第2方向制御弁の上流側に供給するものであることを特徴とする油圧駆動装置。
  5. 上記請求項4記載の発明において、
    上記第2操作装置の操作量を検出する操作量検出手段と、上記主油圧ポンプの吐出圧を検出するポンプ吐出圧検出手段を備えるとともに、
    上記操作量検出手段で検出された上記第2操作装置の操作量、及び上記ポンプ吐出圧検出手段で検出された主油圧ポンプの吐出圧に応じて、上記圧油供給手段を作動させる信号を出力するコントローラを備えたことを特徴とする油圧駆動装置。
  6. 上記請求項5記載の発明において、
    上記圧油供給手段の作動を可能にするモードと、上記圧油供給手段の作動を不能にするモードのいずれかを選択可能なモードスイッチを備えたことを特徴とする油圧駆動装置。
  7. 上記請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、
    上記油圧ポンプの最大圧を制御するメインリリーフ弁と、上記第1油圧シリンダ、上記第2油圧シリンダそれぞれの最大圧を制御し、上記メインリリーフ弁より高い設定圧でセットされたオーバロードリリーフ弁とを備えるとともに、
    上記圧油供給手段が、上記第1油圧シリンダの保持側圧油を上記第2方向制御弁の上流側へ導く連通路を備え、
    この連通路の圧油を上記メインリリーフ弁へ導く管路を設けたことを特徴とする油圧駆動装置。
  8. 上記請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、
    上記第1操作装置の操作量が所定値を超えたとき、上記第1油圧シリンダの保持側圧油を上記第2方向制御弁の上流側に供給しないように上記圧油供給手段の作動を解除させる解除手段を備えたことを特徴とする油圧駆動装置。
  9. 上記請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、
    上記第1操作装置が所定量操作されたときに上記圧油供給手段を作動させる手段を備えたことを特徴とする油圧駆動装置。
  10. 上記請求項2〜9のいずれかに記載の発明において、
    上記第1油圧シリンダの保持側圧油を上記第1方向制御弁で切り換え制御させて、上記第2方向制御弁の上流側へ供給することを特徴とする油圧駆動装置。
  11. 上記請求項10記載の発明において、
    上記第1方向制御弁を形成する2つの方向制御弁のうちの少なくとも一方の方向制御弁は、上記第1油圧シリンダの保持側圧油を上記第2方向制御弁の上流側へ供給する圧油供給手段への通路と、上記第1油圧シリンダの保持側圧油をタンクに導く通路とを備えたことを特徴とする油圧駆動装置。
  12. 上記請求項11記載の発明において、
    上記第1方向制御弁の上記第1油圧シリンダの保持側圧油を上記第2方向制御弁の上流側へ供給する圧油供給手段への通路は、上記第1操作装置が所定量以下で操作された状態から全開となることを特徴とする油圧駆動装置。
  13. 上記請求項11または12記載の発明において、
    上記第1方向制御弁の上記第1油圧シリンダの保持側圧油をタンクへ導く通路は、上記第1操作装置が所定量以上で操作された状態から開き始めることを特徴とする油圧駆動装置。
  14. 上記請求項1〜13のいずれかに記載の発明において、
    上記第1油圧シリンダがブームシリンダから成り、上記第2油圧シリンダがアームシリンダから成ることを特徴とする油圧駆動装置。
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