JP3803505B2 - 電圧発生回路及びd/a変換回路 - Google Patents

電圧発生回路及びd/a変換回路 Download PDF

Info

Publication number
JP3803505B2
JP3803505B2 JP13264399A JP13264399A JP3803505B2 JP 3803505 B2 JP3803505 B2 JP 3803505B2 JP 13264399 A JP13264399 A JP 13264399A JP 13264399 A JP13264399 A JP 13264399A JP 3803505 B2 JP3803505 B2 JP 3803505B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
circuit
node
impedance element
control current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13264399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000323991A5 (ja
JP2000323991A (ja
Inventor
久雄 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP13264399A priority Critical patent/JP3803505B2/ja
Priority to US09/458,803 priority patent/US6118262A/en
Priority to FR0000582A priority patent/FR2793618B1/fr
Priority to KR1020000004799A priority patent/KR100625752B1/ko
Publication of JP2000323991A publication Critical patent/JP2000323991A/ja
Publication of JP2000323991A5 publication Critical patent/JP2000323991A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3803505B2 publication Critical patent/JP3803505B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G9/00Cultivation in receptacles, forcing-frames or greenhouses; Edging for beds, lawn or the like
    • A01G9/02Receptacles, e.g. flower-pots or boxes; Glasses for cultivating flowers
    • A01G9/028Multi-compartmented pots
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/06Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters
    • H03M1/0602Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters of deviations from the desired transfer characteristic
    • H03M1/0612Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters of deviations from the desired transfer characteristic over the full range of the converter, e.g. for correcting differential non-linearity
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/66Digital/analogue converters
    • H03M1/74Simultaneous conversion
    • H03M1/76Simultaneous conversion using switching tree
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B80/00Architectural or constructional elements improving the thermal performance of buildings
    • Y02B80/32Roof garden systems

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は高電位電源と低電位電源の電位差を分圧して分圧電圧を生成する電圧発生回路に関し、詳しくは、D/A変換回路に組み込まれる電圧発生回路に関する。
【0002】
近年の半導体装置には、デジタルーアナログ変換回路(D/A変換回路)や電流発生回路等の様々な回路が1つのチップ上に搭載されるようになってきている。そして、それぞれの回路において特性の向上が要求されている。例えば、D/A変換回路は、デジタル回路とアナログ回路との間のインタフェース回路として搭載され、出力するアナログ信号の直線性の精度向上が要求されている。
【0003】
【従来の技術】
図7は、半導体装置に搭載された抵抗ストリング方式のデジタルーアナログ変換回路(D/A変換回路)11の回路図である。
【0004】
D/A変換回路11は、高電位電源VDDと低電位電源VSSとの間の電位差を均等に16分割し、デジタル信号D2,D1,D0に対応する電位((VDD−VSS)×(n/16)+VSS)を有するアナログ信号Aoutを生成する。D/A変換回路11は、3ビットデジタル信号D2〜D0に対応する数の抵抗R1〜R8を有する分圧回路12、スイッチSW1〜SW6、インバータ回路13〜15を含む。抵抗R1〜R8は、高電位電源VDDと低電位電源VSSとの間に直列に接続されている。各抵抗R1〜R8の抵抗値は、デジタル信号D2〜D0のビット数(=3)に応じて重み付けされている。
【0005】
抵抗R1が基準抵抗値「1」を有している場合、抵抗R2,R7は抵抗値「1」、抵抗R3,R6は抵抗値「2」に、抵抗R4,R5,R8は抵抗値「4」を有するように設定されている。尚、各抵抗R1〜R8の抵抗値は、同一抵抗値を有する抵抗素子を所定数並列接続することにより重み付けされている。即ち、抵抗R4,R5,R8を1つの抵抗素子にて構成され、それらと同一抵抗値を有する4つの抵抗素子を並列接続して抵抗R1,R2,R7を、2つの抵抗素子を並列接続して抵抗R3,R6を構成している。
【0006】
高電位電源VDD側の抵抗R2,R3にはスイッチSW3,SW4がそれぞれ並列に接続され、低電位電源VSS側の抵抗R6,R7にはスイッチSW5,SW6がそれぞれ並列に接続されている。スイッチSW3,SW4はPチャネルMOSトランジスタにて構成され、スイッチSW5,SW6はNチャネルMOSトランジスタにて構成される。スイッチSW3,SW6のゲートには、デジタル信号D0をインバータ回路15にて反転した信号が供給され、スイッチSW4,SW5のゲートには、デジタル信号D1をインバータ回路14にて反転した信号が供給される。これにより、D/A変換回路11は、下位2ビットデジタル信号D1,D0に従ってスイッチSW3〜SW6をオン又はオフするように制御する。
【0007】
例えば、下位2ビットデジタル信号「00」に従ってD/A変換回路11は、スイッチSW3,SW4をオフする(スイッチSW5,SW6をオン)。これにより、ノードN2と低電位電源VSSとの間の抵抗値は、「4」に設定される(高電位電源VDDとノードN1の間の抵抗値は「8」に設定される)。D/A変換回路11は、更に下位2ビットデジタル信号「01」に従ってスイッチSW4,SW6をオフにする(スイッチSW3,SW5をオン)。これにより、ノードN2と低電位電源VSSとの間の抵抗値は、「5」に設定される(高電位電源VDDとノードN1との間の抵抗値は「7」に設定される)。
【0008】
ノードN1とノードN2との間の抵抗値は、常に「4」(R5の抵抗値)である。従って、D/A変換回路11は、スイッチSW3〜SW6を制御して高電位電源VDDと低電位電源VSSとの間の抵抗値を常に一定の値「16」に保持する。D/A変換回路11は、更に下位2ビットデジタル信号D1,D0に従って高電位電源VDDとノードN1間との間の抵抗値及びノードN2と低電位電源VSSとの間の抵抗値を1ずつ変更する。
【0009】
ノードN1及びN2の電位は、高電位電源VDDと低電位電源VSS間の電位差と、高電位電源VDDとノードN1との間の抵抗値,ノードN1,N2間の抵抗値,ノードN2と低電位電源VSSとの間の抵抗値によって決定される。従って、D/A変換回路11は、下位2ビットデジタル信号D1,D0に従ってノードN1及びN2の電位を高電位電源VDDと低電位電源VSS間の電位差の1/16のステップで変更する。
【0010】
/A変換回路11は、上位ビットデジタル信号2に従ってスイッチSW1,SW2のうちの1つをオンする。そのオンされたスイッチを介して1つの生成された分圧電圧を持つアナログ信号Aoutが出力される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、各スイッチSW3〜SW6がオンしたときの抵抗値は0オーム(Ω)ではない。従って、抵抗R2,R3,R6,R7にスイッチSW1a〜SW3bのオン抵抗がそれぞれ並列に接続される。そして、各スイッチSW3〜SW6は、平行に接続された抵抗R2,R3,R6,R7との間を導電性の素材による配線で接続され、その配線の抵抗成分が各抵抗の抵抗値に加わる。この結果、ノードN1と高電位電源VDDとの間の抵抗値、ノードN2と低電位電源VSSとの間の抵抗値のそれぞれに誤差が生じ、ノードN1とノードN2との間の電位が変化する。この変化によって、高電位電源VDDと低電位電源VSSの間の電位差が均等に16分割された分圧電圧が得られなくなる。このことは、デジタル信号D2〜D0からアナログ信号Aoutへの変換精度の低下を招く。
【0012】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は精度の良い出力を得ることができる電圧発生回路及びD/A変換回路を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、高電位の第1電源と低電位の第2電源が供給され、前記第1電源と前記第2電源間を分割した電位を有する出力信号を発生する電圧発生回路であって、前記第1電源が供給される第1端子に接続された第1インピーダンス素子と、前記第1インピーダンス素子と同一インピーダンスを有し前記第2電源が供給される第2端子に接続された第2インピーダンス素子と、前記第1インピーダンス素子と前記第2インピーダンス素子との間に接続された所定のインピーダンスを有する第3インピーダンス素子と、前記第1インピーダンス素子と前記第3インピーダンス素子間の第1ノードに接続され、該第1ノードに第1制御電流を供給する第1電流源と、前記第2インピーダンス素子と前記第3インピーダンス素子間の第2ノードに接続され、該第2ノードに第2制御電流を供給する第2電流源と、を備え、前記第1電流源と前記第2電流源は、前記第1制御電流と前記第2制御電流とを流す方向が互いに逆であり、前記第1制御電流と前記第2制御電流の絶対値の合計が一定値となるように前記両制御電流を制御し、前記第1ノードの電位と前記第2ノードの電位を前記第1制御電流と前記第2制御電流の値に対応する電位に変更するものである。このように、制御電流により出力信号の電位を変更することで任意の電位を有する出力信号を発生し、分圧回路はインピーダンス素子にスイッチ回路等の余分な抵抗分を含まないため、それによる分圧精度の低下が抑えられる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、複数ビットのデジタル信号に基づいて複数の出力電圧を発生する電圧発生回路と、該複数の出力電圧のうちの1つを選択して生成したアナログ信号を出力する選択回路とを備えたD/A変換回路であって、前記電圧発生回路は、第1電源が供給される第1端子に接続された第1インピーダンス素子と、前記第1インピーダンス素子と同一のインピーダンスを有し第2電源が供給される第2端子に接続された第2インピーダンス素子と、前記第1インピーダンス素子と前記第2インピーダンス素子との間に接続された所定のインピーダンスを有する第3インピーダンス素子と、前記第1インピーダンス素子と前記第3インピーダンス素子との間の第1ノードに接続され、該第1ノードに第1制御電流を供給する第1電流源と、前記第2インピーダンス素子と前記第3インピーダンス素子との間の第2ノードに接続され、該第2ノードに第2制御電流を供給する第2電流源と、を備え、前記第1電流源と前記第2電流源は、前記第1制御電流と前記第2制御電流とを流す方向が互いに逆であり、前記第1制御電流と前記第2制御電流の絶対値の合計が一定値となるように前記両制御電流を制御するものである。このように、制御電流により出力信号の電位を変更することで任意の電位を有するアナログ信号を生成し、分圧回路はインピーダンス素子に並列に接続されるスイッチ回路を含まないため、それによる分圧精度の低下を抑え、精度の高いアナログ信号を出力する。
【0015】
請求項に記載の発明は、前記電圧発生回路は、前記デジタル信号の下位ビットのビット数に対応する複数の電圧を出力し、前記選択回路は、前記デジタル信号の上位ビットに基づいて前記複数の出力電圧から1つの電圧を選択する。
請求項に記載の発明は、前記第1電源に接続された第1インピーダンス素子と、前記第1インピーダンス素子と同一インピーダンスを有し前記第2電源に接続された第2インピーダンス素子と、前記第1インピーダンス素子と前記第2インピーダンス素子との間に接続された所定のインピーダンスを有する第3インピーダンス素子と、前記第1インピーダンス素子と前記第3インピーダンス素子との間の第1ノードから第1制御電流を引き込む第1電流源と、前記第2インピーダンス素子と前記第3インピーダンス素子との間の第2ノードに前記第1制御電流と相関する第2制御電流を供給する第2電流源と、を備え、前記第1電流源と前記第2電流源は、前記第1制御電流と前記第2制御電流の絶対値の合計が一定値となるように前記両制御電流を制御し、前記第1ノードの電位と前記第2ノードの電位を前記第1制御電流と前記第2制御電流の値に対応する電位に変更する。
請求項に記載の発明は、前記第1ノードと前記第2ノードと前記第3インピーダンスとの何れかに接続される少なくとも2つの出力端子を備えた。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図6に従って説明する。
図1は、一実施形態のD/A変換回路のブロック回路図である。
【0017】
D/A変換回路21は、複数ビット(本実施形態では3ビット)のデジタル信号D2〜D0に対応する電位を有するアナログ信号Aoutを生成する。D/A変換回路21は、電圧発生回路22、出力電圧選択回路23を備える。
【0018】
電圧発生回路22は、抵抗ストリングを有し、上位ビット数に対応して生成した複数(本実施形態では2つ)の出力信号Vout0,Vout1を選択回路23に出力する。電圧発生回路22は、下位2ビットのデジタル信号D1,D0に応答し、出力信号Vout0,Vout1の電位差を一定に保持し、且つ両信号Vout0,Vout1の電位を所定のステップで変更する。
【0019】
選択回路23は、上位ビットデジタル信号D2に応答して出力信号Vout0,Vout1の一方を選択し、その選択した信号の電位を有するアナログ信号Aoutを出力する。2ビットのデジタル信号D1,D0の論理組み合わせのパターン数は「4」であり、電圧発生回路22は、4パターンの電位を持つ出力信号Vout0,Vout1を出力する。従って、D/A変換回路21は、所定ステップ毎の8パターンの電位を持つアナログ信号Aoutを出力する。
【0020】
図2は、電圧発生回路22のブロック回路図である。
電圧発生回路22は、第1分圧回路31、(出力電圧)制御電流発生回路32、(出力電圧)制御電流反転回路33、定電流回路34、出力電圧補正回路35、高電圧端子電流補正回路(第1電流補正回路)36、低電圧端子電流補正回路(第2電流補正回路)37を含む。
【0021】
第1分圧回路31は、高電位の第1基準電源VRPが供給される第1端子T1と低電位の第2基準電源VRNが供給される第2端子T2の間に直列接続された複数(本実施形態では6個)のインピーダンス素子としての抵抗R11〜R16を含む。第1端子T1に接続された第1抵抗R11と、第2端子T2に接続された第6抵抗R16は、実質的に同一のインピーダンスを有する。尚、本実施形態では、第1抵抗R11と第6抵抗R16間の第2〜第5抵抗R12〜R15は、第1及び第6抵抗R11,R16と実質的に同一のインピーダンスを有する。
【0022】
従って、第1分圧回路31は、各抵抗R11〜R16間のノードに第1基準電源VRPと第2基準電源VRN間の電位差を分圧した分圧電圧を発生する。そして、第3抵抗R13と第4抵抗R14間のノードN11の電位を有する第1出力信号Vout0と、第4抵抗R14と第5抵抗R15間のノードN12の電位を有する第2出力信号Vout1が図1の選択回路23に供給される。
【0023】
第1抵抗R11と第2抵抗R12間のノードN13には第1及び第2電流源としての制御電流発生回路32が接続され、第5抵抗R15と第6抵抗R16間のノードN14には第2電流源としての制御電流反転回路33が接続される。両回路32,33はノードN13とノードN14に対し、互いに相関のある電流値を有する制御電流Iaと制御電流Ibをそれぞれ印加する。更に、両回路32,33は、制御電流Iaと制御電流Ibを互いに逆方向に流す。
【0024】
詳述すると、制御電流発生回路32は、ノードN13から第1制御電流Iaを引き込み、その第1制御電流Iaの値と相関関係にある値を持つ電流Icを制御電流反転回路33から引き込むように動作する。更に、制御電流発生回路32は、第1制御電流Iaの絶対値と電流Icのそれの合計値を常に一定値とするようにそれらの値を制御する。制御電流反転回路33は、電流Icの方向を反転した電流Ibを流す。即ち、制御電流反転回路33は、第1制御電流Iaの値と相関関係にある値を持ち、且つ第1制御電流Iaと逆方向の第2制御電流IbをノードN14に供給する。尚、両回路32,33が流す第1制御電流Iaと第2制御電流Ibの方向を上記と逆にしても良い、
制御電流発生回路32が引き込む第1制御電流Iaは第1抵抗R11のみに流れ、制御電流反転回路33が供給する第2制御電流Ibは第6抵抗R16のみに流れる。従って、制御電流発生回路32及び制御電流反転回路33は、第1制御電流Iaと第2制御電流Ibの値を制御することで、第1抵抗R11と第6抵抗R16の実効的なインピーダンス値をそれぞれ制御する。
【0025】
更に、制御電流発生回路32は、両制御電流Ia,Ibの絶対値の合計を一定に保つ。従って、第1端子T1と第2端子T2間に流れる電流値は、各制御電流Ia,Ibの値が変更されても一定となる。即ち、これらにより、制御電流発生回路32及び制御電流反転回路33は、ノードN13とノードN14の電位、即ちノードN11とノードN12との間の電位差を一定に保ちつつ、それらの電位を制御する。
【0026】
制御電流発生回路32と制御電流反転回路33は定電流回路34に接続されている。定電流回路34は、出力信号Vout0,Vout1の電位を変更するステップに対応する値を持つ単位電流を発生させる機能を有する。単位電流の値は、出力信号Vout0,Vout1を変更するステップに応じて設定される。
【0027】
即ち、電圧発生回路22は、ノードN11とノードN12間の電位差を下位ビットデジタル信号D1,D0のパターン数「4」に等分割した値を1つのステップ(変化量)としている。従って、ノードN11とノードN12間のインピーダンス(抵抗値)をパターン数「4」で等分割した値(抵抗値)を持つ抵抗(単位抵抗)の両端の電位差を1ステップ分の変化量とする電流量を単位電流の値に設定する。制御電流Ia,Ibを単位電流毎に増減することで、両ノードN13,14の電位、即ち両出力信号Vout0,Vout1の電位をステップ毎に変更することができる。
【0028】
従って、制御電流発生回路32及び制御電流反転回路33は、制御電流Ia,Ibの値を、デジタル信号D1,D0に基づいて、単位電流の整数倍の値だけ変更する。詳述すると、制御電流発生回路32は、単位電流の整数倍の値ΔIだけ減少させた値を持つ第1制御電流IaをノードN13から引き込み、制御電流反転回路33は、値ΔI増加した値を持つ第2制御電流IbをノードN14に供給する。
【0029】
出力電圧補正回路35は、常に初期値を持つ設定電流IdをノードN14に供給する。この設定電流Idは、第6抵抗R16のみに流れ、その実効的なインピーダンスを変更する。これにより、第1端子T1と第2端子T2との間の実効的なインピーダンスを所定値に設定する。本実施形態では、第1端子T1と第2端子T2との間の実効的なインピーダンスを単位抵抗の36倍の値に設定している。これにより、電圧発生回路22は、第1基準電源VRPと第2基準電源VRN間の電位差を36分割したステップ毎の値を持つ出力信号Vout0,Vout1を出力する。尚、第1端子T1と第2端子T2との間の実効インピーダンスを適宜変更してもよい。
【0030】
第1電流補正回路36と第2電流補正回路37は第1端子T1と第2端子T2にそれぞれ接続されている。第1電流補正回路36と第2電流補正回路37は、制御電流Ia,Ibの値に対応する値を持つ補正電流Ie,Ifを第1端子T1と第2端子T2に供給する。これにより、第1電流補正回路36と第2電流補正回路37は、制御電流発生回路32と制御電流反転回路33が流す制御電流Ia,Ibにより第1基準電源VRPと第2基準電源VRNが変動するのを防ぐ。
【0031】
詳述すると、第1電流補正回路36は、制御電流反転回路33がノードN14に供給する第2制御電流Ibの値と同一値を持つ第1補正電流Ieを第1端子T1から引き込む。第2制御電流Ibの値は、第1制御電流Iaのそれと相関がある。従って、第1電流補正回路36は、第1制御電流Iaの値と相関値を持つ第1補正電流Ieを第1端子T1から引き抜く、ということもできる。これにより、第1端子T1と第2端子T2との間の電流量を一定に保ち、第1端子T1と第2端子T2の電位を安定させる。
【0032】
第2電流補正回路37は、制御電流発生回路32がノードN13から引き抜く第1制御電流Iaの値と同一値を持つ第2補正電流Ifを第2端子T2に供給する。同様に、第2電流補正回路37は、第2制御電流Ibの値と相関値を持つ第2補正電流Ifを第2端子T2に供給する、ということもできる。これにより、第1端子T1と第2端子T2との間の電流量を一定に保ち、第1端子T1と第2端子T2の電位を安定させる。
【0033】
次に、電圧発生回路22の動作原理を説明する。
図3は、図2の電圧発生回路22を簡略化したブロック回路図であり、この回路により電圧発生回路の動作原理が容易に説明される。
【0034】
図3の電圧発生回路は、抵抗R21,R22,R23と第1及び第2電流源41,42を含む。
抵抗R21〜R23は、高電位の第1基準電源VRPが供給される第1端子T1と、低電位の第2基準電源VRNが供給される第2端子T2の間に直列接続され、分圧回路43を構成する。
【0035】
第1端子T1に接続された第1抵抗R21と、第2端子T2に接続された第3抵抗R23は、実質的に同一のインピーダンスを有し、尚、本説明では、第2抵抗R22は抵抗R21,R23と実質的に同一のインピーダンスを有し、それらを「R」とする。
【0036】
第1抵抗R21と第2抵抗R22間のノードN13には第1電流源41が接続され、この第1電流源41はノードN13から第1制御電流Iaを引き込む。第2抵抗R22と第3抵抗R23間のノードN14には第2電流源42が接続され、この第2電流源42はノードN14に第1制御電流Iaと相関値を持つ第2制御電流Ibを供給する。
【0037】
そして、第1抵抗R21と第2抵抗R22間のノードN11の電位を持つ第1出力信号Vout0と、第2抵抗R22と第3抵抗R23間のノードN12の電位を持つ第2出力信号Vout1が生成される。
【0038】
今、第1基準電源VRPの値を「V1」、第2基準電源VRNの値を「0ボルト」とする。
先ず、出力信号Vout0,Vout1の初期電圧として、ノードN11,N12に与える電位を設定する。即ち、初期電圧設定値として、第1出力信号Vout0を「8/16×V1」に、第2出力信号Vout1を「4/16×V1」にするために第1電流源41が引き込む第1制御電流Iaの値(定常電流値)を設定する。設定電流値は、次式により算出される。
【0039】
第1電流源41が0アンペア(A)の第1制御電流Iaを流している時、第1出力信号Vout0は、
Vout0=(2R/3R)×V1=2/3×V1
となる。従って、設定する目標電圧値との差電圧ΔVは、
ΔV=2/3×V1-8/16×V1=1/6×V1
となる。そして、第1電流源41による制御電流Iaは第1抵抗R41にのみ流れる。このため電流源1に設定する電流値I(0) は、
I(0)=ΔV/R=(1/6×V1)/R
として求められる。
【0040】
次に、出力信号Vout0,Vout1を1ステップ、即ち「1/16×V1」上昇させるために第1電流源41と第2電流源42が流す制御電流Ia,Ibの制御量、即ち単位電流の電流値I(t)は、
|I(t)|=(1/16×V1)/R
となる。
【0041】
従って、第1出力信号Vout0を初期電圧設定値からステップ毎に変化させるときの第1電流源41の制御電流Iaの値I(1)は、
Figure 0003803505
となる。そして、第1及び第2電流源41,42は、制御電流Ia,Ibの絶対値の和を常に一定値に制御するため、第2電流源42の制御電流Ibの値I(2)は、
Figure 0003803505
となる。尚、D(n)はデジタル信号D1,D0の10進数値であり、「0」〜「3」の値を取る。従って、第1及び第2出力信号Vout0,Vout1をステップ毎に得るための第1及び第2制御電流Ia,Ibの値I(1),I(2)は、
Vout0=8/16×V1,Vout1=4/16×V1の時の設定電流値は、
I(1)=(1/6×V1)/R-((1/16×V1)/R)×0
I(2)=((1/16×V1)/R)×0
Vout0=9/16×V1,Vout1=5/16×V1の時の設定電流値は、
I(1)=(1/6×V1)/R-((1/16×V1)/R)×1
I(2)=((1/16×V1)/R)×1
Vout0=10/16×V1,Vout1=6/16×V1の時の設定電流値は、
I(1)=(1/6×V1)/R-((1/16×V1)/R)×2
I(2)=((1/16×V1)/R)×2
Vout0=11/16×V1,Vout1=7/16×V1の時の設定電流値は、
I(1)=(1/6×V1)/R-((1/16×V1)/R)×3
I(2)=((1/16×V1)/R)×3
となる。
【0042】
上記の第1及び第2電流源41,42が流す第1及び第2制御電流Ia,Ibの電流値I(1),I(2)と、第1及び第2出力信号Vout0,Vout1の組み合わせを適宜選択することで、「4/16×V1」〜「11/16×V1」の8パターンの電圧を得ることができる。
【0043】
上記のように、電圧発生回路22の第1分圧回路43、即ち抵抗ストリングに、分圧電圧を発生するための素子は抵抗素子のみしか存在しておらず、従来のD/A変換回路11で問題となるスイッチとそれを接続する配線による抵抗は存在していない。これらにより、電圧発生回路22及びそれを用いた抵抗ストリング方式D/A変換回路においては、高精度に均等分割した電圧を出力することが可能である。
【0044】
次に、各回路の構成及び動作を説明する。
図4は、第1分圧回路31、定電流回路34の回路図である。
第1分圧回路31の抵抗R11〜R16は、実質的に同一インピーダンスを有する複数(4個)の単位抵抗Raから構成される。
【0045】
定電流回路34は、第2及び第3分圧回路51,52、オペアンプ53、第1,第2カレントミラー回路54,55を含む。
第2分圧回路51は、第1基準電源VRPと第2基準電源VRNがそれぞれ供給される第1端子T1と第2端子T2との間に直列接続された32本の単位抵抗素子Rbを含む。全ての抵抗素子Rbは、第1分圧回路31を構成する単位抵抗Raと実質的に同一のインピーダンスを有する。従って、第1端子T1から数えて16番目の抵抗Rbと17番目の抵抗Rb間のノードN21は、第1基準電源VRPと第2基準電源VRNとの間の中間の電位((VRP-VRN)/2)を有する。
【0046】
第3分圧回路52は、第1端子T1と第2端子T2との間に直列接続された32本の単位抵抗素子Rcを含む。全ての抵抗素子Rcは、第1分圧回路31を構成する単位抵抗Raと実質的に同一のインピーダンスを有する。従って、8,9番目の抵抗Rc間のノードN22と第1端子T1の間の合成抵抗値と、24,25番目の抵抗Rc間のノードN23と第2端子T2の間の合成抵抗値は実質的に同じである。
【0047】
14,15番目の抵抗Rcの間のノードN24とノードN22の間の合成抵抗値は、第2分圧回路51のノードN21と第1端子T1の間の合成抵抗値よりも、2本の抵抗Rc、即ち単位抵抗Raの抵抗値の2倍の値だけ小さい値(=14×Ra)を持つ。ノードN24とノードN23の間の合成抵抗値は、ノードN21と第2端子T2の間の合成抵抗値よりも2本の抵抗Rc、即ち単位抵抗Raの抵抗値の2倍の値だけ大きい値(=18×Ra)を持つ。
【0048】
オペアンプ53のプラス入力端子は第2分圧回路51のノードN21に接続され、マイナス入力端子は第3分圧回路52のノードN24に接続されている。オペアンプ53の出力端子は、第1カレントミラー回路54に接続されている。
【0049】
第1カレントミラー回路54はPチャネルMOSトランジスタTP1.TP2から構成され、トランジスタTP1,TP2のソースは、第1基準電源VRPよりも高い電位を持つ高電位電源VDDが供給される第3端子T3に接続されている。入力側の第1PMOSトランジスタTP1のドレインがオペアンプ53の出力端子に接続され、出力側の第2PMOSトランジスタTP2のドレインが第2カレントミラー回路55に接続されている。
【0050】
第2カレントミラー回路55は、NチャネルMOSトランジスタTN1,TN2,TN3から構成され、各トランジスタTN1〜TN3のソースは、第2基準電源VRNよりも低い電位を持つ低電位電源VSSが供給される第4端子T4に接続されている。入力側の第1NMOSトランジスタTN1のドレインが第2トランジスタTP2のドレインに接続され、出力側の第2NMOSトランジスタTN2と第3NMOSトランジスタTN3のドレインが第3分圧回路52のノードN22,N23にそれぞれ接続されている。
【0051】
第2PMOSトランジスタTP2は,第1PMOSトランジスタTP1と実質的に同一値の電流を流すように形成され、第2及び第3NMOSトランジスタTN2,TN3は第1NMOSトランジスタTN1と実質的に同一値の電流を流すように形成されている。従って、第2NMOSトランジスタTN2と第3NMOSトランジスタTN3は、オペアンプ53の出力電流値と実質的に同一値の電流I11,I12をそれぞれノードN22,N23から第4端子T4に流す。
【0052】
オペアンプ53は両入力端子に同一電圧値を受けるように出力端子から電流を出力する。オペアンプ53の入力端子差電圧、即ちノードN21,N24の電位差は、単位抵抗Raの両端にかかる電位の2倍の値となり、この差電圧をゼロとするように、抵抗Rc8本分に対して電流を印加するようにオペアンプ53が動作する。
【0053】
オペアンプ53の出力電流値は、第2PMOSトランジスタTP2が流す電流値と実質的に同一であり、この電流値は、第2NMOSトランジスタTN2と第3NMOSトランジスタTN3がそれぞれ流す電流I11,I12の値と実質的に同一である。
【0054】
単位抵抗Ra(=Rb=Rc)の抵抗値を「1」とすると、電流I11,I12は、
Figure 0003803505
となる。この電流I11,I12の値と同じ電流値を持つ電流が単位電流である。以降、単位電流をI(t) で表す。
【0055】
尚、ノードN21が第1基準電源VRPと第2基準電源VRNとの間の中間電位((VRP-VRN)/2)に設定されれば、第2分圧回路51を構成する抵抗の数が変更されてもよい。また、各抵抗が異なる値を有していても良い。
【0056】
制御電流発生回路32は、第2カレントミラー回路55の入力側のトランジスタTN1とカレントミラー接続されたNMOSトランジスタTN21〜TN24を含む。トランジスタTN21〜TN24は、第2カレントミラー回路55の出力側のトランジスタTN2と実質的に同一の電気的特性を有する。従って、各トランジスタTN21〜TN24は、トランジスタTN2が流す電流I11と同じ電流値、即ち単位電流I(t) と同じ値を有する電流I21〜I24を流す。
【0057】
出力電圧補正回路35は、第2カレントミラー回路55のトランジスタTN1とカレントミラー接続されたNMOSトランジスタTN31を含む。トランジスタTN31は、第2カレントミラー回路55の出力側のトランジスタTN2の電気的特性と実質的に4倍の電気的特性を有する。従って、トランジスタTN31は、単位電流I(t) の電流値の4倍の電流値を持つ電流I31を流す。
【0058】
第2電流補正回路37は、第2カレントミラー回路55のトランジスタTN1とカレントミラー接続されたNMOSトランジスタTN41を含む。トランジスタTN41は、第2カレントミラー回路55の出力側のトランジスタTN2と実質的に同一の電気的特性を有する。従って、トランジスタTN41は、単位電流I(t) と同じ電流値を有する電流I41を流す。
【0059】
次に、制御電流発生回路32と制御電流反転回路33の構成及び動作を、図6に従って説明する。
制御電流発生回路32は、トランジスタTN21〜TN24、インバータ61〜66、スイッチ回路67〜69を含む。トランジスタTN21〜TN23は、ソースが低電位電源VSSが供給される第4端子T4(図4参照)に接続され、ドレインが各スイッチ回路67〜69に接続されている。
【0060】
各スイッチ回路67〜69は、トランジスタ対TN25a,TN25b、TN26a,TN26b、TN27a,TN27bを含む。第1トランジスタ対TN25a,TN25bはソースは互いに接続され、その接続点が第1トランジスタTN21のドレインに接続されている。第2トランジスタ対TN26a,TN26bはソースが互いに接続され、その接続点が第2トランジスタTN22のドレインに接続されている。第3トランジスタ対TN27a,TN27bは、ソースが互いに接続され、その接続点が第3トランジスタTN23のドレインに接続されている。
【0061】
第1インバータ61にはデジタル信号D0が入力され、出力端子はトランジスタTN25aのゲートと第2インバータ62の入力端子に接続され、第2インバータ62の出力端子はトランジスタTN25bのゲートに接続されている。第3インバータ63にはデジタル信号D1が入力され、出力端子はトランジスタTN26aのゲートと第インバータ64の入力端子に接続され、第4インバータ64の出力端子はトランジスタTN26bのゲートに接続されている。第5インバータ65にはデジタル信号D1が入力され、出力端子はトランジスタTN27aのゲートと第インバータ66の入力端子に接続され、第6インバータ66の出力端子はトランジスタTN27bのゲートに接続されている。
【0062】
トランジスタTN21〜TN24は定電流回路34のトランジスタTN3とカレントミラー接続され、各々電流I21〜I24を出力する。
インバータ61は、デジタル信号D0に応答してトランジスタTN25aとインバータ62を駆動する。インバータ62は、インバータ61からの信号に応答してトランジスタTN25bを駆動する。これにより、トランジスタ対TN25a,TN25bは、デジタル信号D0に応答して相補的にオン・オフする。
【0063】
インバータ63は、デジタル信号D1に応答してトランジスタTN26aとインバータ64を駆動する。インバータ64は、インバータ63からの信号に応答してトランジスタTN26bを駆動する。これにより、トランジスタ対TN26a,TN26bは、デジタル信号D1に応答して相補的にオン・オフする。
【0064】
インバータ65は、デジタル信号D1に応答してトランジスタTN27aとインバータ66を駆動する。インバータ66は、インバータ65からの信号に応答してトランジスタTN27bを駆動する。これにより、トランジスタ対TN27a,TN27bは、デジタル信号D1に応答して相補的にオン・オフする。
【0065】
このように、制御電流発生回路32は、デジタル信号D1,D0に応答してオンしたトランジスタの組み合わせにより、制御電流Iaと、その電流Iaの値と相関値を持つ電流Icを流す。
【0066】
[Lレベルのデジタル信号D1,D0のケース]
デジタル信号D1,D0に応答してトランジスタTN25a,TN26a,TN27aがオンする。これにより、制御電流発生回路32は、第1〜第4トランジスタTN21〜TN24が流す電流I21〜I24の合計値、即ち単位電流I(t) の4倍の値を持つ制御電流Iaを流す。ちなみに、この時の電流Icの値は0である。
【0067】
[Hレベルのデジタル信号D0,Lレベルのデジタル信号D1のケース]
デジタル信号D0に応答してトランジスタTN25bがオンし、デジタル信号D1に応答してトランジスタTN26a,TN27aがオンする。これにより、制御電流発生回路32は、第1トランジスタTN21が流す電流I21の値、即ち単位電流I(t) と同じ値を持つ制御電流Icと、第2〜第4トランジスタTN22〜TN24が流す電流I22〜I24の合計値、即ち単位電流I(t) の3倍の値を持つ制御電流Iaを流す。
【0068】
[Lレベルのデジタル信号D0,Hレベルのデジタル信号D1のケース]
デジタル信号D0に応答してトランジスタTN25aがオンし、デジタル信号D1に応答してトランジスタTN26b,TN27bがオンする。これにより、制御電流発生回路32は、第1トランジスタTN21と第4トランジスタTN24がそれぞれ流す電流I21,I24の合計値、即ち単位電流I(t) の2倍の値を持つ制御電流Iaと、第2〜第4トランジスタTN22〜TN24が流す電流I22,I23の合計値、即ち単位電流I(t) の2倍の値を持つ制御電流Icを流す。
【0069】
[Hレベルのデジタル信号D1,D0のケース]
デジタル信号D1,D0に応答してトランジスタTN25b,T26b,T27bがオンする。これにより、制御電流発生回路32は、第1〜第3トランジスタTN21〜TN23が流す電流I21〜I23の合計値、即ち単位電流I(t) の3倍の値を持つ制御電流Icと、第4トランジスタTN24が流す電流I24の値、即ち単位電流I(t) と同一値を持つ制御電流Iaを流す。
【0070】
上記をまとめると、次のようになる。
制御電流発生回路32は、デジタル信号D1,D0に対応して、
10進数換算値"0"の時、Ia=4×I(t) 、Ic=0×I(t) 、
10進数換算値"1"の時、Ia=3×I(t) 、Ic=1×I(t) 、
10進数換算値"2"の時、Ia=4×I(t) 、Ic=2×I(t) 、
10進数換算値"3"の時、Ia=1×I(t) 、Ic=3×I(t) 、
を各々出力する。
【0071】
制御電流反転回路33はPMOSトランジスタTP51,TP52を含み、トランジスタTP51,TP52はカレントミラー回路71を形成する。入力側のトランジスタTP51は、ドレインが制御電流発生回路32のスイッチ回路67〜69を構成する第2トランジスタTN25b,TN26b,TN27bのソースに接続され、制御電流Icが流れる。出力側の第2トランジスタTP52はドレインが第1分圧回路31のノードN14に接続されている。第2トランジスタTP52は、第1トランジスタTP51と実質的に同一の電気的特性を有し、トランジスタTP51に流れる電流Icの値と同一値を持つ制御電流IbをノードN14に供給する。
【0072】
第1分圧回路31のノードN14には図5の出力電圧補正回路35が接続され、その出力電圧補正回路35から単位電流I(t) の値の4倍の値を持つ設定電流Idが供給される。即ち、ノードN14には、制御電流反転回路33による制御電流Ibと、出力電圧補正回路35による設定電流Idの合成電流Igが供給される。
【0073】
制御電流Ib(=Ic)は、デジタル信号D1,D0の10進数換算値に対応する値を持ち、設定電流Idは常に一定の値を持つ。従って、ノードN14に供給される制御電流Igは、デジタル信号D1,D0に対応して、
10進数換算値"0"の時、Ig=4×I(t) 、
10進数換算値"1"の時、Ig=5×I(t) 、
10進数換算値"2"の時、Ig=6×I(t) 、
10進数換算値"3"の時、Ig=7×I(t) 、
となる。
【0074】
次に、出力電圧補正回路35、第1電流補正回路36、第2電流補正回路37の構成及び動作を、図5に従って説明する。
出力電圧補正回路35は、NMOSトランジスタTN31、PMOSトランジスタTP31,TP32を含む。
【0075】
トランジスタTN31は定電流回路34のトランジスタTN1とカレントミラー接続され、単位電流I(t) の4倍の値を持つ電流I31を流す。
トランジスタTP31,TP32はカレントミラー回路72を形成し、トランジスタTP31,TP32のソースには高電位電源VDDが供給される。入力側のトランジスタTP31のドレインはトランジスタTN31のドレインに接続され、トランジスタTN31の出力電流I31を受ける。出力側のトランジスタTP32は、トランジスタTP31と実質的に同一の電気的特性を持ち、トランジスタTP31が流す電流I31の値と同一値(単位電流I(t) の4倍の値)を持つ設定電流Idを出力する。
【0076】
第1電流補正回路36は、PMOSトランジスタTP61とNMOSトランジスタTN61,TN62を含む。トランジスタTP61は、ソースに高電位電源VDDが供給され、ドレインはNMOSトランジスタTN61に接続されている。トランジスタTP61は、制御電流反転回路33のカレントミラー回路71を構成する入力トランジスタTP51とカレントミラー接続され、そのトランジスタTP51が流す電流Icの値と同一値を持つ電流I61を流す。
【0077】
NMOSトランジスタTN61,TN62はカレントミラー回路73を形成する。トランジスタTN61,TN62のソースには低電位電源VSSが供給され、入力側のトランジスタTN61のPMOSトランジスタTP61のドレインに接続されている。出力側のトランジスタTN62は、ドレインが第1基準電源VRPが供給される第1端子T1(図2参照)に接続されている。
【0078】
出力側のトランジスタTN62は、入力側のトランジスタTN61と実質的に同一の電気的特性を有する。従って、出力側トランジスタTN62は、入力側トランジスタTN61に流れる電流I61の値と同じ値を持つ第1補正電流Ieを第1基準電源VRP(第1端子T1)から低電位電源VSSに流す。
【0079】
トランジスタTN61に流れる電流I61の値は、制御電流反転回路33が第1分圧回路31のノードN14に供給する制御電流Ibの値と同一である。従って、第1電流補正回路36は、制御電流Ibの値と同一値を持つ補正電流Ieを、第1基準電源VRPから低電位電源VSSに流す。これを、デジタル信号D1,D0の10進数換算値に対応して示すと、
10進数換算値"0"の時、Ie=0×I(t) 、
10進数換算値"1"の時、Ie=1×I(t) 、
10進数換算値"2"の時、Ie=2×I(t) 、
10進数換算値"3"の時、Ie=3×I(t) 、
となる。
【0080】
第2電流補正回路37は、NMOSトランジスタTN41,TN42、PMOSトランジスタTP41〜TP44を含む。
NMOSトランジスタTN41は定電流回路34のトランジスタTN1とカレントミラー接続され、単位電流I(t) と同一値を持つ電流I41を流す。
【0081】
NMOSトランジスタTN42は、第1電流補正回路36のトランジスタTN61とカレントミラー接続され、補正電流Ie、即ち制御電流Ibと同一値を持つ電流I42を流す。
【0082】
PMOSトランジスタTP41,TP42はカレントミラー回路74を形成し、トランジスタTP41,TP42は、ソースに高電位電源VDDが供給され、ドレインがカレントミラー回路74を形成するトランジスタTP43,TP44のソースに接続されている。また、トランジスタTP42のドレインはトランジスタTN42のドレインに接続されている。トランジスタTP43のドレインはトランジスタTN41のドレインに接続され、トランジスタTP44のドレインは第2基準電源VRNが供給される第2端子T2(図2参照)に接続されている。
【0083】
カレントミラー回路74を構成する出力側のトランジスタTP42は、入力側トランジスタTP41が持つ電気的特性の3倍の電気的特性を持つ。従って、カレントミラー回路74は、トランジスタTN41が流す電流I41を入力側トランジスタTP41で受け、出力側トランジスタTP42から電流I41の3倍の値(単位電流I(t) の3倍の値)を持つ電流I43を流す。
【0084】
第2カレントミラー回路75は、第1カレントミラー回路74にカスケード接続されている。カレントミラー回路75を構成する出力側のトランジスタTP44は、入力側のトランジスタTP43が持つ電気的特性の3倍のそれを持つ。
【0085】
入力側トランジスタTP43は、第1カレントミラー回路74の入力側トランジスタTP41の出力電流をそのままトランジスタTN41に通過させている。出力側のトランジスタTP44は、トランジスタTN42の出力電流I42とトランジスタTP42の出力電流I43を合成した第2補正電流Ifを第2基準電源VRNに供給する。
【0086】
トランジスタTP42は一定値を持つ電流I43を流す。従って、トランジスタTP44が流す補正電流Ifは、
If=I43-I42
となる。
【0087】
従って、デジタル信号D1,D0の10進数換算値に対応して示すと、
10進数換算値"0"の時、If=3×I(t) 、
10進数換算値"1"の時、If=2×I(t) 、
10進数換算値"2"の時、If=1×I(t) 、
10進数換算値"3"の時、If=0×I(t) 、
となる。
【0088】
次に、選択回路23の構成及び動作を、図6に従って説明する。
選択回路23は、第1及び第2スイッチ回路81,82、インバータ83を含む。第1スイッチ回路81は第1分圧回路31のノードN11に接続され、第2スイッチ回路82はノードN12に接続されている。
【0089】
第1及び第2スイッチ回路81,82は、それぞれ並列接続された一対のPMOSトランジスタとNMOSトランジスタにより構成されている。第1スイッチ回路81のNMOSトランジスタと第2スイッチ回路82のPMOSトランジスタのゲートにはデジタル信号D2が入力され、第1スイッチ回路81のPMOSトランジスタと第2スイッチ回路82のNMOSトランジスタのゲートには、デジタル信号D2が入力されるインバータ83の出力信号が入力される。
【0090】
このように構成された第1及び第2スイッチ回路81,82は、デジタル信号D2に応答して相補的にオン・オフする。そして、オンしたスイッチ回路81,82を介して出力信号Vout0,Vout1のうちの一方が、アナログ信号Aoutとして出力される。
【0091】
次に、上記のように構成されたD/A変換回路21の作用を説明する。
[10進数換算値"0"のケース(D0=Lo,D1=Lo,D2=Lo)]
単位電流I(t) の4倍の値を持つ制御電流Iaと、単位電流I(t) の4倍の値を持つ制御電流Igを受けて、第1分圧回路31のノードN13の電位は、第2分圧回路51の第1基準電源VRPから8本目と9本目の接点電圧と同電圧値に、第1分圧回路31のノードN14の電位は、第2分圧回路51の第1基準電源VRPから24本目と25本目の接点電圧と同電圧値になる。
【0092】
従って、第1分圧回路31のノードN13からノードN14までの抵抗素子間接点17個所の電圧は、第2分圧回路51の第1基準電源VRPから8本目と9本目の接点から、第1基準電源VRPから24本目と25本目の接点までの抵抗素子間接点17個所の電圧と各々一致する。
【0093】
Lレベルのデジタル信号D2に応答してスイッチ回路82がオンし、出力信号Vout0、即ちノードN11の電位(第2分圧回路51の第1基準電源VRPから20本目と21本目の接点の電位)を持つアナログ信号Aoutが出力される。このアナログ信号Aoutの電圧値は、
Aout=(VRP-VRN)×(12/32)+VRN
となる。
【0094】
[10進数換算値"1"のケース(D0=Lo,D1=Lo,D2=Lo)]
単位電流I(t) の4倍の値を持つ制御電流Iaと、単位電流I(t) の4倍の値を持つ制御電流Igを受けて、第1分圧回路31のノードN13の電位は、第2分圧回路51の第1基準電源VRPから7本目と8本目の接点電圧と同電圧値に、第1分圧回路31のノードN14の電位は、第2分圧回路51の第1基準電源VRPから23本目と24本目の接点電圧と同電圧値になる。
【0095】
従って、第1分圧回路31のノードN13からノードN14までの抵抗素子間接点17個所の電圧は、第2分圧回路51の第1基準電源VRPから7本目と8本目の接点から、第1基準電源VRPから23本目と24本目の接点までの抵抗素子間接点17個所の電圧と各々一致する。
【0096】
Lレベルのデジタル信号D2に応答してスイッチ回路82がオンし、出力信号Vout0、即ちノードN11の電位(第2分圧回路51の第1基準電源VRPから19本目と20本目の接点の電位)を持つアナログ信号Aoutが出力される。このアナログ信号Aoutの電圧値は、
Aout=(VRP-VRN)×(13/32)+VRN
となる。
【0097】
[10進数換算値"2"のケース(D0=Lo,D1=Lo,D2=Lo)]
単位電流I(t) の4倍の値を持つ制御電流Iaと、単位電流I(t) の4倍の値を持つ制御電流Igを受けて、第1分圧回路31のノードN13の電位は、第2分圧回路51の第1基準電源VRPから6本目と7本目の接点電圧と同電圧値に、第1分圧回路31のノードN14の電位は、第2分圧回路51の第1基準電源VRPから22本目と23本目の接点電圧と同電圧値になる。
【0098】
従って、第1分圧回路31のノードN13からノードN14までの抵抗素子間接点17個所の電圧は、第2分圧回路51の第1基準電源VRPから6本目と7本目の接点から、第1基準電源VRPから22本目と23本目の接点までの抵抗素子間接点17個所の電圧と各々一致する。
【0099】
Lレベルのデジタル信号D2に応答してスイッチ回路82がオンし、出力信号Vout0、即ちノードN11の電位(第2分圧回路51の第1基準電源VRPから18本目と19本目の接点の電位)を持つアナログ信号Aoutが出力される。このアナログ信号Aoutの電圧値は、
Aout=(VRP-VRN)×(14/32)+VRN
となる。
【0100】
[10進数換算値"3"のケース(D0=Lo,D1=Lo,D2=Lo)]
単位電流I(t) の1倍の値を持つ制御電流Iaと、単位電流I(t) の7倍の値を持つ制御電流Igを受けて、第1分圧回路31のノードN13の電位は、第2分圧回路51の第1基準電源VRPから5本目と6本目の接点電圧と同電圧値に、第1分圧回路31のノードN14の電位は、第2分圧回路51の第1基準電源VRPから20本目と21本目の接点電圧と同電圧値になる。
【0101】
従って、第1分圧回路31のノードN13からノードN14までの抵抗素子間接点17個所の電圧は、第2分圧回路51の第1基準電源VRPから5本目と6本目の接点から、第1基準電源VRPから20本目と21本目の接点までの抵抗素子間接点17個所の電圧と各々一致する。
【0102】
Lレベルのデジタル信号D2に応答してスイッチ回路82がオンし、出力信号Vout0、即ちノードN11の電位(第2分圧回路51の第1基準電源VRPから17本目と18本目の接点の電位)を持つアナログ信号Aoutが出力される。このアナログ信号Aoutの電圧値は、
Aout=(VRP-VRN)×(15/32)+VRN
となる。
【0103】
[10進数換算値"4"のケース(D0=Lo,D1=Lo,D2=Lo)]
このケースは、10進数換算値が"0" のケースと同様な電位設定を行う。そして、Hレベルのデジタル信号D2に応答してスイッチ回路81がオンし、出力信号Vout1、即ちノードN12の電位(第2分圧回路51の第1基準電源VRPから16本目と17本目の接点の電位)を持つアナログ信号Aoutが出力される。このアナログ信号Aoutのの電圧値は、
Aout=(VRP-VRN)×(16/32)+VRN
となる。
【0104】
[10進数換算値"5"のケース(D0=Lo,D1=Lo,D2=Lo)]
このケースは、10進数換算値が"1" のケースと同様な電位設定を行う。そして、Hレベルのデジタル信号D2に応答してスイッチ回路81がオンし、出力信号Vout1、即ちノードN12の電位(第2分圧回路51の第1基準電源VRPから15本目と16本目の接点の電位)を持つアナログ信号Aoutが出力される。このアナログ信号Aoutのの電圧値は、
Aout=(VRP-VRN)×(17/32)+VRN
となる。
【0105】
[10進数換算値"6"のケース(D0=Lo,D1=Lo,D2=Lo)]
このケースは、10進数換算値が"2" のケースと同様な電位設定を行う。そして、Hレベルのデジタル信号D2に応答してスイッチ回路81がオンし、出力信号Vout1、即ちノードN12の電位(第2分圧回路51の第1基準電源VRPから14本目と15本目の接点の電位)を持つアナログ信号Aoutが出力される。このアナログ信号Aoutのの電圧値は、
Aout=(VRP-VRN)×(18/32)+VRN
となる。
【0106】
[10進数換算値"7"のケース(D0=Lo,D1=Lo,D2=Lo)]
このケースは、10進数換算値が"3" のケースと同様な電位設定を行う。そして、Hレベルのデジタル信号D2に応答してスイッチ回路81がオンし、出力信号Vout1、即ちノードN12の電位(第2分圧回路51の第1基準電源VRPから13本目と14本目の接点の電位)を持つアナログ信号Aoutが出力される。このアナログ信号Aoutのの電圧値は、
Aout=(VRP-VRN)×(19/32)+VRN
となる。
【0107】
次に、第1電流補正回路36による第1端子T1に供給される第1基準電源VRPに対する電流変動補正動作を説明する。
上記のように、第1基準電源VRPが供給される第1端子T1から第1分圧回路31への流入電流は、制御電流Iaによって変動する。これを相殺するために、第1電流補正回路36により、第1端子T1から補正電流Ieを流す。
【0108】
[10進数換算値"0"又は"4"のケース(D0=Lo,D1=Lo)]
この場合、単位電流I(t) の4倍の値を持つ制御電流IaがノードN13から引き抜かれる。従って、第1電流補正回路36は、単位電流I(t) の0倍の値を持つ補正電流Ieを流す。
【0109】
[10進数換算値"1"又は"5"のケース(D0=Hi,D1=Lo)]
この場合、単位電流I(t) の3倍の値を持つ制御電流IaがノードN13から引き抜かれる。従って、第1電流補正回路36は、単位電流I(t) の1倍の値を持つ補正電流Ieを流す。
【0110】
[10進数換算値"2"又は"6"のケース(D0=Lo,D1=Hi)]
この場合、単位電流I(t) の2倍の値を持つ制御電流IaがノードN13から引き抜かれる。従って、第1電流補正回路36は、単位電流I(t) の2倍の値を持つ補正電流Ieを流す。
【0111】
[10進数換算値"3"又は"7"のケース(D0=Hi,D1=Hi)]
この場合、単位電流I(t) の1倍の値を持つ制御電流IaがノードN13から引き抜かれる。従って、第1電流補正回路36は、単位電流I(t) の3倍の値を持つ補正電流Ieを流す。
【0112】
以上のように、第1電流補正回路36は、制御電流Iaの絶対値と補正電流Ieの絶対値の和を常に一定値(=単位電流I(t) の4倍の値)に保つように補正電流Ieの値を制御する。これにより、第1端子T1の電位変動が抑えられ、出力信号Vout0,Vout1の電圧精度、即ちアナログ信号Aoutの変換精度が高くなる。
【0113】
次に、第2電流補正回路37による第2端子T2に供給される第2基準電源VRNに対する電流変動補正動作を説明する。
上記のように第1分圧回路31から第2基準電源VRNが供給される第2端子T2への流出電流は、制御電流Ig(制御電流Ibと設定電流Idの合成電流)によって変動する。これを相殺する(絶対値の和を一定値に保つ)ために、第2電流補正回路37から、第2端子T2へ補正電流Ifを流し込む。
【0114】
[10進数換算値"0"又は"4"のケース(D0=Lo,D1=Lo)]
この場合、単位電流I(t) の4倍の値を持つ制御電流IgがノードN14に供給される。従って、第2電流補正回路37は、単位電流I(t) の3倍の値を持つ補正電流Ifを流す。
【0115】
[10進数換算値"1"又は"5"のケース(D0=Hi,D1=Lo)]
この場合、単位電流I(t) の5倍の値を持つ制御電流IgがノードN14に供給される。従って、第2電流補正回路37は、単位電流I(t) の2倍の値を持つ補正電流Ifを流す。
【0116】
[10進数換算値"2"又は"6"のケース(D0=Lo,D1=Hi)]
この場合、単位電流I(t) の6倍の値を持つ制御電流IgがノードN14に供給される。従って、第2電流補正回路37は、単位電流I(t) の1倍の値を持つ補正電流Ifを流す。
【0117】
[10進数換算値"3"又は"7"のケース(D0=Hi,D1=Hi)]
この場合、単位電流I(t) の7倍の値を持つ制御電流IgがノードN14に供給される。従って、第2電流補正回路37は、3倍の単位電流I(t) の0倍の値を持つ補正電流Ifを流す。
【0118】
以上のように、第2電流補正回路37は、制御電流Igの絶対値と補正電流Ifの絶対値の和を常に一定値(=単位電流I(t) の7倍の値)に保つように補正電流Ifの値を制御する。これにより、第2端子T2の電位変動が抑えられ、出力信号Vout0,Vout1の電圧精度、即ちアナログ信号Aoutの変換精度が高くなる。
【0119】
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)第1基準電源VRPが供給される第1端子T1に接続された第1抵抗R11と、第2基準電源VRNが供給される第2端子T2に接続され第1抵抗R11と同一インピーダンスを有する第6抵抗R16と、両抵抗R11,R16間に直列接続された抵抗R12〜R15を含む。第1抵抗R11と第2抵抗R12との間のノードN13から第1制御電流Iaを引き抜き、第5抵抗R15と第6抵抗R16間のノードN14に第1制御電流Iaと相関値を持つ第2制御電流Ibを供給する。そして、第1及び第2制御電流Ia,Ibを制御してノードN13,N14間の電位差を一定値に保ったまま、それらノードN13,N14の電位を変更し、第4抵抗R14の両端の電位を持つ第1,第2出力信号Vout0,Vout1を出力するようにした。この様に、制御電流Ia,Ibの値を制御することで第1及び第2出力信号Vout0,Vout1の電圧を変更することができる。その結果、第1〜第6抵抗R11〜R16にスイッチ回路等の抵抗分の影響がなく、第1及び第2出力信号Vout0,Vout1の電圧精度を高くする事ができる。これによりD/A変換回路21は、精度の高いアナログ信号Aoutを生成することができる。
【0120】
(2)第1電流補正回路36(高電位端子電流補正回路)は、第1基準電源VRPが供給される第1端子T1から第2制御電流Ibと同一値を有する第1補正電流Ieを引き抜く。第2電流補正回路37(停電異端視電流補正回路)は、第2基準電源VRNが供給される第2端子T2へ第1制御電流Iaと同一値を有する第2補正電流Ifを供給する。これにより、第2制御電流Ibにより第1及び第2基準電源VRP,VRNの電位が変動するのを防ぎ、精度の高い第1及び第2出力信号Vout0,Vout1を出力することができる。
【0121】
(3)電圧補正回路35は、ノードN14へ所定値の設定電流Idを供給する。これにより、ノードN14と第2端子T2間の抵抗R16の実効インピーダンスを変更し、第1端子T1と第2端子T2との間の分圧電圧を所定の電圧ステップに容易に初期設定することができる。
【0122】
尚、前記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
○ 制御電流発生回路32に含まれ、定電流回路34のカレントミラー回路55を構成する入力側のトランジスタTN1とカレントミラー接続されたトランジスタTN21〜TN24を、デジタル信号D1,D0のビット位置に応じて重み付けして構成しても良い。
【0123】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項,請求項,請求項に記載の発明によれば、出力信号の電圧を変更するために分圧回路に対して、余分なスイッチ回路等の抵抗分の影響なく、精度の高い出力信号を得ることが可能な電圧発生回路を提供することができる。
【0124】
請求項及び請求項に記載の発明によれば、出力信号の電圧を変更するために分圧回路に対して、余分なスイッチ回路等の抵抗分の影響なく、精度の高いアナログ信号を得ることが可能なD/A変換回路を提供することができる。
【0125】
以上の説明に関して以下の項を開示する。
(1)第1乃至第3インピーダンス素子は、所定の抵抗値を有する単位抵抗素子を複数接続して構成される、ことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか1項に記載の電圧発生回路。
(2)前記第3インピーダンス素子は、前記第1インピーダンス素子と同一インピーダンスを有する複数の副インピーダンス素子を直列接続して構成され、前記複数の副インピーダンス素子間のノードから前記出力信号を出力する、ことを特徴とする請求項1乃至3及び上記(1)のうちの何れか1項に記載の電圧発生回路。
(3)単位電流を発生する定電流回路を備え、前記第1電流源と前記第2電流源は、前記単位電流に基づいて前記第1制御電流と前記第2制御電流をそれぞれ変更する、ことを特徴とする請求項1乃至3及び上記(1)(2)のうちの何れか1項に記載の電圧発生回路。
(4)前記単位電流は、前記出力信号の電圧可変ステップに対応して設定される、ことを特徴とする上記(3)に記載の電圧発生回路。
(5)前記定電流回路は、前記第1基準電源と前記第2基準電源との差電圧を分圧して第1分圧電圧を生成する第2分圧回路と、前記第1基準電源と前記第2基準電源がそれぞれ供給される同一インピーダンスを有する第1及び第2インピーダンス素子と、前記第1インピーダンス素子と前記第2インピーダンス素子間に接続された第3インピーダンス素子を含む第3分圧回路と、を備え、前記第3インピーダンス素子は、前記第1分圧電圧と所定の電位差を有する第2分圧電圧を生成するための複数の副インピーダンス素子を含み、前記第1分圧電圧と前記第2分圧電圧が一致するように出力電流を出力する差動回路と、前記出力電流を受け、前記第1インピーダンス素子と前記第3インピーダンス素子間のノードと、前記第2インピーダンス素子と前記第3インピーダンス素子間のノードから前記出力電流と同一値を有する単位電流をそれぞれ流すカレントミラー回路と、を備えた、ことを特徴とする上記(3)又は(4)に記載の電圧発生回路。
(6)前記第1電流源と前記第2電流源は、デジタル信号に応答して前記単位電流のステップで変化させた前記第1制御電流を発生すると共に、該第1制御電流と相関値を持つ第3制御電流を発生する制御電流発生回路と、前記第3制御電流の方向を反転した前記第2制御電流を生成する制御電流反転回路と、から構成された、ことを特徴とする請求項1乃至3及び上記(1)乃至(5)のうちの何れか1項に記載の電圧発生回路。
(7)前記制御電流発生回路は、前記単位電流と同一値の電流を流すトランジスタを複数ビットのデジタル信号に対応した数だけ設け、前記複数のトランジスタのうち、複数ビットのデジタル信号に対応するトランジスタが流す電流に基づいて前記第1制御電流を発生させると共に、他のトランジスタが流す電流に基づいて前記第3制御電流を発生させる、ことを特徴とする上記(6)に記載の電圧発生回路。
(8)前記複数のトランジスタのうちの1つは、前記第1制御電流を発生させるために常時用いられる、ことを特徴とする上記(7)に記載の電圧発生回路。
(9)前記制御電流反転回路は、前記第3制御電流を受け、反対方向に流れる前記第2制御電流を発生するカレントミラー回路である、ことを特徴とする上記(6)に記載の電圧発生回路。
(10)前記第1分圧回路を構成する単位抵抗素子は、前記第1基準電源と前記第2基準電源間の分割数よりも少なく設けられ、前記第1及び第2ノードの少なくとも一方に所定値の設定電流を供給する電圧補正回路を備え、前記第1基準電源と前記第2基準電源間の合成インピーダンスが前記分割数に対応するように前記定電流を供給するノードと前記基準電源間の実効インピーダンスを補正する、ことを特徴とする上記(1)に記載の電圧発生回路。
(11)前記第1端子に接続され、該端子から前記第2制御電流と同一値を有する第1補正電流を引く抜く第1電流補正回路を備えた、ことを特徴とする請求項1乃至3及び上記(1)乃至(10)のうちの何れか1項に記載の電圧発生回路。
(12)前記第2端子に接続され、該端子へ前記第1制御電流と同一値を有する第2補正電流を供給する第2電流補正回路を備えた、ことを特徴とする請求項1乃至3及び上記(1)乃至(11)のうちの何れか1項に記載の電圧発生回路。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態のD/A変換回路のブロック回路図である。
【図2】 電圧発生回路のブロック回路図である。
【図3】 電圧発生回路の原理説明図である。
【図4】 分圧回路及び定電流回路の回路図である。
【図5】 電圧補正回路、第1,第2電流補正回路の回路図である。
【図6】 制御電流発生回路、制御電流反転回路、及び出力電圧選択回路の回路図である。
【図7】 従来のD/A変換回路の回路図である。
【符号の説明】
31 第1分圧回路
32 第1電流源及び第2電流源としての制御電流発生回路
33 第2電流源としての制御電流反転回路
34 定電流回路
35 電圧補正回路
36 第1電流補正回路
37 第2電流補正回路
41 第1電流源
42 第2電流源
R11,R21 第1インピーダンス素子
R16,R23 第2インピーダンス素子
R12〜R15,R22 第3インピーダンス素子
Ra,Rb,Rc 単位抵抗
Aout アナログ信号
D2〜D0 デジタル信号
Ia,Ib 制御電流
Id 設定電流
Ie 第1補正電流
If 第2補正電流
VRP 第1基準電源
VRN 第2基準電源
Vout0 第1出力信号
Vout1 第2出力信号

Claims (5)

  1. 高電位の第1電源と低電位の第2電源が供給され、前記第1電源と前記第2電源間を分割した電位を有する出力信号を発生する電圧発生回路であって、
    前記第1電源が供給される第1端子に接続された第1インピーダンス素子と、
    前記第1インピーダンス素子と同一インピーダンスを有し前記第2電源が供給される第2端子に接続された第2インピーダンス素子と、
    前記第1インピーダンス素子と前記第2インピーダンス素子との間に接続された所定のインピーダンスを有する第3インピーダンス素子と、
    前記第1インピーダンス素子と前記第3インピーダンス素子間の第1ノードに接続され、該第1ノードに第1制御電流を供給する第1電流源と、
    前記第2インピーダンス素子と前記第3インピーダンス素子間の第2ノードに接続され、該第2ノードに第2制御電流を供給する第2電流源と、
    を備え、
    前記第1電流源と前記第2電流源は、前記第1制御電流と前記第2制御電流とを流す方向が互いに逆であり、前記第1制御電流と前記第2制御電流の絶対値の合計が一定値となるように前記両制御電流を制御し、
    前記第1ノードの電位と前記第2ノードの電位を前記第1制御電流と前記第2制御電流の値に対応する電位に変更すること
    を特徴とする電圧発生回路。
  2. 複数ビットのデジタル信号に基づいて複数の出力電圧を発生する電圧発生回路と、該複数の出力電圧のうちの1つを選択して生成したアナログ信号を出力する選択回路とを備えたD/A変換回路であって、
    前記電圧発生回路は、
    第1電源が供給される第1端子に接続された第1インピーダンス素子と、
    前記第1インピーダンス素子と同一のインピーダンスを有し第2電源が供給される第2端子に接続された第2インピーダンス素子と、
    前記第1インピーダンス素子と前記第2インピーダンス素子との間に接続された所定のインピーダンスを有する第3インピーダンス素子と、
    前記第1インピーダンス素子と前記第3インピーダンス素子との間の第1ノードに接続され、該第1ノードに第1制御電流を供給する第1電流源と、
    前記第2インピーダンス素子と前記第3インピーダンス素子との間の第2ノードに接続され、該第2ノードに第2制御電流を供給する第2電流源と、
    を備え、
    前記第1電流源と前記第2電流源は、前記第1制御電流と前記第2制御電流とを流す方向が互いに逆であり、前記第1制御電流と前記第2制御電流の絶対値の合計が一定値となるように前記両制御電流を制御すること
    を特徴とするD/A変換回路。
  3. 前記電圧発生回路は、
    前記デジタル信号の下位ビットのビット数に対応する複数の電圧を出力し、
    前記選択回路は、
    前記デジタル信号の上位ビットに基づいて前記複数の出力電圧から1つの電圧を選択すること
    を特徴とする請求項2に記載のD/A変換回路。
  4. 第1電源に接続された第1インピーダンス素子と、
    前記第1インピーダンス素子と同一インピーダンスを有し前記第2電源に接続された第2インピーダンス素子と、
    前記第1インピーダンス素子と前記第2インピーダンス素子との間に接続された所定のインピーダンスを有する第3インピーダンス素子と、
    前記第1インピーダンス素子と前記第3インピーダンス素子との間の第1ノードから第1制御電流を引き込む第1電流源と、
    前記第2インピーダンス素子と前記第3インピーダンス素子との間の第2ノードに前記第1制御電流と相関する第2制御電流を供給する第2電流源と、
    を備え、
    前記第1電流源と前記第2電流源は、前記第1制御電流と前記第2制御電流の絶対値の合計が一定値となるように前記両制御電流を制御し、
    前記第1ノードの電位と前記第2ノードの電位を前記第1制御電流と前記第2制御電流の値に対応する電位に変更すること
    を特徴とする電圧発生回路。
  5. 前記第1ノードと前記第2ノードと前記第3インピーダンスとの何れかに接続される少なくとも2つの出力端子を備えること
    を特徴とする請求項4に記載の電圧発生回路。
JP13264399A 1999-05-13 1999-05-13 電圧発生回路及びd/a変換回路 Expired - Fee Related JP3803505B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13264399A JP3803505B2 (ja) 1999-05-13 1999-05-13 電圧発生回路及びd/a変換回路
US09/458,803 US6118262A (en) 1999-05-13 1999-12-10 Voltage generating circuit and D/A converter
FR0000582A FR2793618B1 (fr) 1999-05-13 2000-01-18 Circuit de generation de tension et convertisseur numerique/analogique
KR1020000004799A KR100625752B1 (ko) 1999-05-13 2000-02-01 전압 발생 회로 및 디지털 아날로그 변환 회로

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13264399A JP3803505B2 (ja) 1999-05-13 1999-05-13 電圧発生回路及びd/a変換回路

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2000323991A JP2000323991A (ja) 2000-11-24
JP2000323991A5 JP2000323991A5 (ja) 2005-02-17
JP3803505B2 true JP3803505B2 (ja) 2006-08-02

Family

ID=15086130

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13264399A Expired - Fee Related JP3803505B2 (ja) 1999-05-13 1999-05-13 電圧発生回路及びd/a変換回路

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6118262A (ja)
JP (1) JP3803505B2 (ja)
KR (1) KR100625752B1 (ja)
FR (1) FR2793618B1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002141803A (ja) * 2000-10-31 2002-05-17 Fujitsu Ltd D/a変換装置
US6667608B2 (en) * 2002-04-22 2003-12-23 King Billion Electronics Co., Ltd. Low voltage generating circuit
KR100796974B1 (ko) 2006-07-06 2008-01-22 한국과학기술원 전류공급회로 및 이를 포함하는 디지털 아날로그 변환기
JP5060871B2 (ja) * 2007-08-22 2012-10-31 セイコーインスツル株式会社 可変分圧回路及び磁気センサ回路
US7982447B2 (en) * 2007-12-13 2011-07-19 Texas Instruments Incorporated Switched mode power supply having improved transient response
JP5363074B2 (ja) * 2008-11-13 2013-12-11 セイコーインスツル株式会社 センサ回路
JP5233755B2 (ja) * 2009-03-05 2013-07-10 ヤマハ株式会社 D/a変換器の補正回路
JP2011071801A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Hitachi Ltd D/a変換回路およびa/d変換回路
JP5437871B2 (ja) * 2010-03-18 2014-03-12 セイコーインスツル株式会社 分圧回路及び半導体装置
KR101480917B1 (ko) 2013-10-02 2015-01-12 현대오트론 주식회사 프로그램 가능한 동적 전압 제어장치
US9124282B1 (en) 2014-03-10 2015-09-01 Analog Devices Global Digital-to-analog converter with correction for parasitic routing resistance

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3766402A (en) * 1971-03-09 1973-10-16 Western Electric Co Digital-to-analog converter parallel-current voltage regulating circuit
US3997892A (en) * 1973-07-27 1976-12-14 Trw Inc. Digital to analog converter with improved companding
JPS585024A (ja) * 1981-07-01 1983-01-12 Hitachi Ltd Ic化da変換器に用いる拡散抵抗の電圧依存性補償回路
JPS5944125A (ja) * 1982-09-07 1984-03-12 Toshiba Corp デジタル−アナログ変換器
US5111205A (en) * 1990-12-18 1992-05-05 Vlsi Technology, Inc. Digital-to-analog and analog-to-digital converters
KR960002146Y1 (ko) * 1991-12-19 1996-03-14 엘지산전 주식회사 전압연속 출력회로
US5283579A (en) * 1992-03-06 1994-02-01 Micro Power Systems, Inc. Digital to analog converter having high multiplying bandwidth
JPH05268093A (ja) * 1992-03-19 1993-10-15 Nec Corp ディジタル・アナログ変換装置
JPH10154937A (ja) * 1996-11-22 1998-06-09 Nec Corp ディジタルアナログコンバータ
KR19980065270A (ko) * 1997-01-07 1998-10-15 김광호 저항열을 이용한 디지탈-아날로그 변환기
JPH10256915A (ja) * 1997-03-11 1998-09-25 Mitsubishi Electric Corp ディジタル/アナログ変換回路
US5745065A (en) * 1997-04-07 1998-04-28 Holtek Microelectronics, Inc. Level-shift type digital to analog converter
US5952948A (en) * 1997-09-24 1999-09-14 Townsend And Townsend And Crew Llp Low power liquid-crystal display driver
JP3779056B2 (ja) * 1998-01-30 2006-05-24 富士通株式会社 電圧発生回路、及び、d/a変換回路

Also Published As

Publication number Publication date
US6118262A (en) 2000-09-12
KR100625752B1 (ko) 2006-09-20
FR2793618B1 (fr) 2005-02-25
KR20000076576A (ko) 2000-12-26
FR2793618A1 (fr) 2000-11-17
JP2000323991A (ja) 2000-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3779056B2 (ja) 電圧発生回路、及び、d/a変換回路
US8063808B2 (en) Multi-input operational amplifier circuit, digital/analog converter using same, and driver for display device using same
US5585795A (en) D/A converter including output buffer having a controllable offset voltage
EP1471702A1 (en) CMOS output driver with adjustable output impedance
JPH0810832B2 (ja) デイジタル―アナログ変換器
JP3803505B2 (ja) 電圧発生回路及びd/a変換回路
KR100431256B1 (ko) 디지털/아날로그 변환기
US7038502B2 (en) LVDS driver circuit and driver circuit
EP1098443B1 (en) Digital-analog conversion circuit
US7026971B2 (en) Monotonic precise current DAC
JP3439515B2 (ja) ディジタル/アナログ変換器
US6473020B2 (en) D/A conversion apparatus with divided voltage selecting unit
KR100316428B1 (ko) 전압선택회로및d/a변환기
KR20020059803A (ko) 디지털/아날로그 변환기
JP2598138B2 (ja) D/a変換器
JPS62155623A (ja) デジタル−アナログ変換器
JP3067903B2 (ja) アナログ/ディジタル変換器
JPH09246885A (ja) 入力回路及びオペアンプ回路並びに半導体集積回路装置
JP3113031B2 (ja) 並列型a/d変換装置
JPH06268523A (ja) D/a変換器
CN106253898B (zh) 具有寄生元件补偿的用于增益选择的装置和相关方法
JP4008473B2 (ja) 電流発生回路
JP2004260263A (ja) Ad変換器
WO2022030130A1 (ja) 電子回路
JPH0730427A (ja) D/a変換回路

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040312

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040312

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132

Effective date: 20060110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060508

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090512

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090512

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 5

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140512

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees