JP3767730B2 - 印刷装置,印刷システムおよび印刷装置の制御方法 - Google Patents

印刷装置,印刷システムおよび印刷装置の制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークによって接続されている端末装置から送信された印刷ジョブに応じて画像を出力する印刷装置と、この印刷装置を含む印刷システムと、この印刷装置において用いられている印刷方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、端末装置(パソコンやワークステーション)とプリンター(印刷装置)とをネットワーク接続してなる印刷システムが利用されている。このようなシステムにおいては、プリンターは、端末装置から送信された印刷ジョブに応じて印刷を実行するとともに、その端末装置に印刷の終了したことを伝達するように設定されている。
【0003】
また、複数の端末装置を有するシステムでは、各端末装置のユーザー間で、プリンターを介した書類の配布(ネット配布)を行うこともできる。通常、ネット配布では、配布したい書類を印刷するための印刷ジョブをプリンターに送信するとともに、配布先ユーザーの端末装置に対し、プリンターに出力される書類を取得して欲しい旨を伝えるメッセージ(配布メッセージ)が送られるように設定されている。
【0004】
このようなネット配布を行えるシステムは、例えば、特開平7−162590号公報に開示されている。この公報のシステムでは、ネット配布を容易に行うために、印刷ジョブを受けたプリンターが、書類の出力とともに、配布先の端末装置に対する配布メッセージの伝達を行うようになっている。また、このシステムでは、書類をすぐには出力せず、印刷ジョブをプリンター内にスプールしておくこともできるように設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の公報に記載のシステムでは、プリンターにスプールされている印刷ジョブを守るための手段を講じていなかった。従って、配布メッセージを受けた端末装置のユーザーでなくても、印刷装置にスプールされている印刷ジョブを用いて書類を出力させることが可能であった。
このため、特定の配布相手だけに渡す必要のある秘密書類(重要書類や親展書類等)に関しては、ネット配布によって配布することができなかった。
【0006】
本発明は、上記のような従来の問題点を解決するために成されたものである。そして、その目的は、ネット配布による秘密書類の配布を可能とする印刷装置と、この印刷装置を含む印刷システムと、この印刷装置において用いられている印刷方法とを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の印刷装置(本印刷装置)は、ネットワークを介して接続された端末装置から、特定の配布先ユーザーに配布するための印刷書類に応じた配布ジョブを受信し、この配布ジョブに基づいて印刷書類の出力処理を行う印刷装置において、配布先ユーザーからの指示を受け付ける入力部と、特定の配布情報を含む印刷指示が入力部に入力された場合に、配布ジョブに応じた印刷書類の出力処理を実行するように設定されている出力部を有していることを特徴としている。
【0008】
本印刷装置は、ネットワークを介して、パーソナルコンピュータやワークステーション等の端末装置に接続されているものである。そして、本印刷装置は、端末装置から送信された配布ジョブに基づいて印刷処理を実行できるように設定されている。
【0009】
ここで、配布ジョブとは、特定の配布先ユーザーに配布するための印刷書類に応じた印刷ジョブのことである。すなわち、本印刷装置は、配布ジョブに応じて、特定の配布先ユーザーのために印刷書類を出力できるように設定されており、ネット配布(ネットワーク中の印刷装置を介した書類の配布)に対応したものとなっている。
【0010】
また、特に、本印刷装置では、入力部に対し、特定の配布情報を含む印刷指示が配布先ユーザーによって入力された場合に限り、出力部による印刷処理が実行されるように設定されている。
この配布情報とは、例えば、配布先ユーザーを特定するためのユーザー名・IDや、配布ジョブに与えられるジョブ名・ID等、特定の配布ジョブに関するキーワードとなる情報である。すなわち、本印刷装置では、キーワードである配布情報を入力しない場合には、印刷書類を取得できないようになっている。
【0011】
これにより、本印刷装置では、ネット配布に無関係のユーザーによる印刷書類の取得を防止できるようになっている。従って、特定の配布先ユーザーだけに渡す必要のある秘密書類(重要書類や親展書類等)であっても、ネット配布によって配布することが可能となっている。
また、本印刷装置と複数の端末装置とをネットワーク接続すれば、ネット配布によって秘密書類を配布できる印刷システムを構築できる。
【0012】
また、本印刷装置に、各配布先ユーザーに対して配布メッセージを伝達するためのメッセージ送信部を設けることが好ましい。さらに、このメッセージ送信部は、配布メッセージ内に、上記した特定の配布情報を含ませるように設定されていることが好ましい。
配布メッセージとは、配布先ユーザーに対して印刷書類の取得を促すためのものであり、ネット配布を行うためには非常に重要なものである。
【0013】
上記の構成では、本印刷装置におけるメッセージ送信部が配布情報の伝達を行うようになっている。これにより、配布ジョブの送信元ユーザーによる配布メッセージの伝達にかかる手間を省けるようになっている。
さらに、上記の構成では、メッセージ送信部が配布メッセージに配布情報を含ませて伝達するように設定されている。このため、送信元ユーザーは、配布先ユーザーに対して、配布情報を別途に告知する必要がないようになっている。
【0014】
なお、メッセージ送信部による配布先ユーザーに対する配布メッセージの伝達は、スピーカーによる放送や、電話,FAX,携帯電話,ポケットベル(登録商標),電子メール等の通信手段を利用して行うことが可能である。
【0015】
また、このメッセージ送信部は、配布先ユーザーに対する配布メッセージの伝達を、電子メールによって行うように設定されていることが好ましい。このように設定すれば、配布先ユーザーがネットワーク上に端末装置を有している場合、配布メッセージを非常に容易に伝達することが可能である。
【0016】
また、この場合、本印刷装置における入力部は、配布先ユーザーからの電子メールによる指示を受け付けられるように設定されていることが好ましい。そして、同じく出力部は、入力部に受け付けられた印刷指示が配布メッセージに対する電子メールによる返信である場合に、配布ジョブに応じた印刷書類を出力するように設定されていることが好ましい。
【0017】
この構成では、配布先ユーザーは、電子メールによって伝達された配布メッセージをそのまま返信するだけで、配布情報を含む印刷指示を本印刷装置の入力部に伝達できる。これにより、配布先ユーザーは、配布情報を含む印刷指示を、非常に容易に通知することが可能となる。
【0018】
また、本印刷装置の本体に、ユーザーの指示を入力可能な入力パネルを設け、このパネルを入力部として用いるようにしてもよい。このようにすれば、配布先ユーザーは、本印刷装置に対する直接的な操作によって、印刷書類を取得できる。また、上記の構成では、印刷書類を出力するためには、入力部に対して配布情報を適切に直接入力する必要がある。このため、配布先として設定されていないユーザーによる印刷書類の取得を確実に回避できる。
【0019】
また、上記したメッセージ送信部は、配布先ユーザーに配布メッセージを伝達した後に、配布ジョブの送信元ユーザーに対して、配布メッセージの伝達がなされたことを通知するように設定されていることが好ましい。また、このとき、メッセージ送信部は、配布ジョブの内容(印刷データの内容や、配布先ユーザーの名称・ID等)を同様に通知することも好ましい。このように設定すれば、送信元ユーザーは、自ら送信した配布ジョブを管理できる。
なお、送信元ユーザーに対する通知は、配布先ユーザーに対する配布メッセージの伝達と同様に、スピーカーによる放送や、電話,FAX,携帯電話,ポケットベル(登録商標),電子メール等の通信手段を利用して行える。
【0020】
また、本印刷装置に送信される配布ジョブは、印刷形式を設定するための形式データおよび印刷データに加えて、配布情報を含んでいることが好ましい。そして、上記のメッセージ送信部は、配布ジョブに含まれている配布情報を用いて、配布メッセージを作成するように設定されていることが好ましい。
この場合、配布情報としては、例えば、送信元ユーザーや配布先ユーザーの名称・ID、配布ジョブの名称・ID等を用いることが可能である。このように設定すれば、配布メッセージを容易に作成できるので、ネット配布を迅速に行うことが可能となる。
【0021】
また、本印刷装置における出力部を、配布ジョブに含まれている印刷データおよび形式データを記憶するための印刷用メモリと、形式データに従って印刷データを記録用紙に出力するエンジン部と、出力制御部とから構成できる。この出力制御部は、配布情報を含む印刷指示が入力部に入力された場合に、印刷データおよび形式データを印刷用メモリから読み出し、形式データに従って印刷データをエンジン部に出力させるものである。
【0022】
なお、この場合、本印刷装置の入力部は、形式データの変更指示を受け付けるように設定されていることが好ましい。
そして、出力制御部が、配布情報を含む変更指示が入力部に入力された場合に、この変更指示に応じて、印刷用メモリに記憶されている形式データを変更するように設定されていることが好ましい。このように設定すれば、配布先ユーザーは、自分の所望とする形式で、印刷書類を出力することが可能となる。
【0023】
また、本印刷装置に、配布先ユーザーに対する印刷書類の出力状況を把握するジョブ管理部を備えることが好ましい。
そして、このジョブ管理部が、配布先ユーザーに対する印刷書類の出力処理の終了したときに、印刷用メモリに記憶されている形式データおよび印刷データを削除するように設定されていることが好ましい。これにより、不要となったデータを、印刷用メモリから削除できる。
【0024】
また、このジョブ管理部が、メッセージ送信部による配布メッセージの送信から所定時間が経過した場合に、印刷用メモリに記憶されている形式データおよび印刷データを削除するように設定されていることも好ましい。このように設定すれば、長期間に渡るデータの残存を回避できるので、印刷用メモリの容量を有効に利用できる。
【0025】
さらに、このジョブ管理部は、印刷用メモリに記憶されている形式データおよび印刷データを削除した際、データを削除したことを、配布ジョブの送信元ユーザーおよび配布先ユーザーに対して通知するように設定されていることが好ましい。これにより、送信元ユーザーは、自ら送信した配布ジョブが削除されたことを確認できる。さらに、配布先ユーザーに、印刷書類を取得できなくなったことを検知させられる。
なお、送信元ユーザーおよび配布先ユーザーに対する通知は、配布メッセージの伝達等と同様に、スピーカーによる放送や、電話,FAX,携帯電話,ポケットベル(登録商標),電子メール等の通信手段を利用して行える。
【0026】
また、本印刷装置に、配布先ユーザーに対する印刷書類の出力状況を把握するための状況通知部を備えることが好ましい。そして、この状況通知部が、把握した出力状況を、配布ジョブの送信元ユーザーに対して通知するように設定されていることが好ましい。
ここで、印刷書類の出力状況(印刷状況)とは、例えば、印刷指示を入力した(あるいは入力していない)配布先ユーザーの名称・ID,実際に出力された印刷書類の部数等のことである。これにより、送信元ユーザーは、自ら送信した配布ジョブに関する印刷書類の出力状況を容易に確認できる。
【0027】
また、この状況通知部は、配布ジョブの送信元ユーザーからの要求に応じて、印刷用メモリに記憶されている形式データおよび印刷データを削除するように設定されていることが好ましい。
さらに、状況通知部は、印刷用メモリに記憶されている形式データおよび印刷データを削除したことを、配布ジョブの送信元ユーザーおよび配布先ユーザーに対して通知するように設定されていることが好ましい。
【0028】
このように設定すれば、配布ジョブの送信元ユーザーは、配布状況を確認した後、自らの判断で配布ジョブに応じたデータを削除できる。
また、送信元ユーザーは、配布ジョブに応じた印刷書類にミスを発見したとき等、印刷書類の配布を取り消したいと考えることもある。このような場合に、上記の構成では、送信元ユーザーは、配布ジョブに応じたデータを簡単に削除できる。これにより、印刷書類の配布を中止することが容易となる。
【0029】
また、本発明の印刷方法(本印刷方法)は、ネットワークを介して接続された端末装置から、特定の配布先ユーザーに配布するための印刷書類に応じた配布ジョブを受信し、この配布ジョブに基づいて印刷書類の出力処理を行う印刷方法において、特定の配布情報を含む印刷指示が入力された場合に、配布ジョブに応じた印刷書類の出力処理を実行する印刷工程を含んでいることを特徴とする方法である。
【0030】
本印刷方法は、上記した本印刷装置に用いられている印刷方法である。すなわち、本印刷方法におけるネット配布では、特定の配布情報が印刷指示に含まれている場合に限り、印刷処理が実行されるように設定されている。
これにより、本印刷方法では、ネット配布に無関係のユーザーによる印刷書類の取得を防止することが可能となっている。従って、特定の配布先ユーザーだけに渡す必要のある秘密書類であっても、ネット配布によって配布することが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態について説明する。
図2は、本実施の形態にかかる印刷システム(以下、本システムとする)の構成を示す説明図である。この図に示すように、本システムは、PC(パーソナルコンピュータ;端末装置)11A〜11Dと、プリンター(印刷装置)12とを、LAN(Local Area Network)上に備えている構成である。
【0032】
これらPC11A〜11Dおよびプリンター12は、それぞれ特定の電子メールアドレス(以下、単にアドレスとする)を有している。
すなわち、図2に示すように、各PC11A〜11D,プリンター12は、それぞれ[email protected][email protected][email protected][email protected] および[email protected]なるアドレスを有している。そして、通信先のアドレスを指定することにより、LAN上でのデータ通信(印刷ジョブや電子メールの送受信等)を行えるように設定されている。
【0033】
また、各PC11A〜11Dは、印刷データ(様々な形態のデータファイルを印刷可能な形態に変換したデータ)を含む印刷ジョブをプリンター12に送信することで、データファイルをシート(記録用紙)に出力し、印刷書類を作成できるようになっている。
【0034】
さらに、本システムでは、各PC11A〜11Dのユーザー間で、プリンター12を介した印刷書類の配布(ネット配布)を行うこともできる。
ネット配布では、他のユーザーに配布したい印刷書類を作成するための印刷ジョブをプリンター12に送信するとともに、配布先ユーザーのPCに対し、プリンター12に出力される印刷書類を取得して欲しい旨を伝えるメッセージ(配布メッセージ)が送られるようになっている。
【0035】
特に、本システムでは、配布メッセージの送信が、プリンター12によって行われるように設定されている。また、配布メッセージは、LANを介して電子メールにて送信されるようになっている。そこで、以下では、本システムにおける配布メッセージを、配布メールと称する。
また、以下では、ネット配布用の印刷ジョブを配布ジョブと称する一方、ネット配布用ではない印刷ジョブを通常ジョブと称する。また、配布ジョブの送信元ユーザーの有するPCを送信元PCとする一方、印刷書類の配布先ユーザーの有するPCを配布先PCとする。
【0036】
ここで、本システムの詳細な構成について説明する。
PC11A〜11Dは、ワープロソフトやCADソフト等の様々なソフトウエアを有しており、ユーザーの指示に基づいて、データファイルの作成・記憶を行う情報処理装置である。また、PC11A〜11Dは、データファイルから印刷データを生成するとともに、印刷データを含む印刷ジョブを作成し、プリンター12に送信して印刷を行わせる機能も有している。
【0037】
プリンター12は、各PC11A〜11Dから送信された印刷ジョブを受信し、印刷ジョブ内に含まれている印刷データを印刷する印刷装置である。
また、プリンター12は、送信元PCから配布ジョブを受信した場合に、配布先PCに対し、配布メールを送信するように設定されている。そして、特に、このプリンター12は、配布メールに対する配布先PCの返信(電子メールによる返信;返信メール)に応じて、印刷書類を出力するように設定されている。
【0038】
図1は、プリンター12の構成を示す説明図である。この図に示すように、プリンター12は、データ送受信部21,印刷用メモリ22,プリンタエンジン23,配布ジョブ管理部24,配布ジョブ用メモリ25,タイマー26,表示装置27および制御部28を備えた構成である。
【0039】
データ送受信部(入力部)21は、プリンター12におけるネットワークインターフェースである。すなわち、データ送受信部21は、PC11A〜11Dとの間で送受信される通信データ(電子メールあるいは印刷ジョブ)の出入力処理を実行するものである。
【0040】
印刷用メモリ22は、印刷ジョブに含まれている形式データ(印刷形式(シートサイズ,印刷枚数,印刷面の種類,N−upの種類等)を設定するためのデータ)および印刷データを記憶するためのものである。
また、プリンタエンジン(出力部,エンジン部)23は、所定のシートに対し、形式データおよび印刷データに応じた画像を形成するものである。表示装置27は、表示パネルおよび入力パネル(ともに図示せず)を備えており、印刷処理の経過・結果を表示するとともに、ユーザーの指示を受け付ける機能を有している。
【0041】
配布ジョブ管理部(ジョブ管理部,状況通知部)24は、送信元PCから送信された配布ジョブの管理を行うものである。また、配布ジョブ用メモリ25およびタイマー26は、配布ジョブ管理に利用される記憶装置およびタイマーである。なお、配布ジョブ管理部24による配布ジョブ管理については後述する。
【0042】
制御部(出力部,出力制御部,状況通知部)28は、プリンター12における各部材21〜27を制御して印刷処理を実行する、プリンター12の中枢部である。
すなわち、制御部28は、データ送受信部21の受信した印刷ジョブから形式データおよび印刷データを抽出して印刷用メモリ22に記憶させるものである。そして、制御部28は、プリンタエンジン23を制御して、シートに対する印刷を実行させる機能を有している。
また、制御部28は、配布ジョブを受信した場合に、配布ジョブ管理部24を制御して配布ジョブを管理させるとともに、配布先PCとの間における配布メール・返信メールの送受信を管理する機能も有している。
【0043】
図3は、制御部28の構成を示す説明図である。この図に示すように、制御部28は、データ判定部31,メール処理部32および印刷ジョブ解析部33を備えている。
【0044】
データ判定部31は、データ送受信部21の受信した通信データを受け取って、この通信データが印刷ジョブであるか、あるいは配布先PCからの返信メールであるかを判定するものである。そして、データ判定部31は、印刷ジョブを印刷ジョブ解析部33に伝達する一方、返信メールをメール処理部32に伝達するように設定されている。
【0045】
印刷ジョブ解析部(出力部,出力制御部,状況通知部)33は、印刷ジョブから形式データおよび印刷データを抽出し、印刷用メモリ22に記憶させるものである。また、印刷ジョブ解析部33は、データ判定部31から伝達された印刷ジョブが配布ジョブであるか否かを判断する機能も有している。
【0046】
ここで、印刷ジョブの構成について説明する。図4(a)(b)は、送信元PCがPC11A、配布先PCがPC11B〜11Dである場合の配布ジョブの例を示す説明図である。
図4(a)に示すように、印刷ジョブは、ヘッダーJ1,形式データJ2および印刷データJ3から構成されている。また、図4(b)は、図4(a)に示したヘッダーJ1の構成を示す説明図である。この図に示すように、ヘッダーJ1は、印刷ジョブの名称(ジョブ名;NAME)を示すジョブデータ欄K1、送信元PCのアドレス(Ad)を示す送信元データ欄K2を含んでいる。さらに、ヘッダーJ1は、配布ジョブマーク欄K3、および、配布先PCのアドレス(Ad)を示す配布先データ欄K4を含んでいる。
【0047】
なお、配布ジョブマーク欄K3は、印刷ジョブが配布ジョブであることを示すマーク(配布マーク;図4では「*」)が記載される欄である。また、通常ジョブでは、これらの配布ジョブマーク欄K3および配布先データ欄K4は空欄となる。
すなわち、印刷ジョブ解析部33は、配布ジョブマーク欄K3における配布マークの有無に応じて、印刷ジョブの種類(配布ジョブあるいは通常ジョブ)を判定するように設定されている。
そして、印刷ジョブ解析部33は、印刷ジョブが通常ジョブであると判断した場合には、印刷用メモリ22に記憶した印刷データを、遅滞なく、形式データに基づいてプリンタエンジン23に印刷させるように設定されている。
【0048】
一方、印刷ジョブが配布ジョブであると判断した場合、印刷ジョブ解析部33は、配布ジョブのヘッダーJ1に記載されているジョブ名および送信元・配布先PCのアドレスに基づいて、ジョブID,送信元ユーザーのID,配布先ユーザーのIDを生成(取得)する。
そして、これらのIDとヘッダーJ1の全データとからなるデータ(以下、ヘッダー情報とする)を配布ジョブ管理部24(図1参照)に伝達し、配布ジョブの管理を行わせる。さらに、印刷ジョブ解析部33は、ヘッダー情報をメール処理部32に伝達し、配布メールの送信を行わせるように設定されている。
【0049】
そして、印刷ジョブ解析部33は、配布先PCから到着した返信メールの内容を取得し、配布ジョブ管理部24に伝達するようになっている。
また、印刷ジョブ解析部33は、返信メールの内容に応じて、印刷用メモリ22に記憶されている印刷データをプリンタエンジン23に印刷させるように設定されている。
特に、印刷ジョブ解析部33は、返信メールに適切な固定情報(後述)が含まれており、さらに、返信メールが印刷データの出力を希望する内容であった場合にのみ、プリンタエンジン23に印刷を実行させるようになっている。
【0050】
図3に示すメール処理部(メッセージ送信部,状況通知部)32は、印刷ジョブ解析部33から受け取ったヘッダー情報に基づいて、送信元PCおよび配布先PCを特定するとともに、配布メールを作成するものである。そして、各配布先PCに対して配布メールを送信する機能を有している。また、メール処理部32は、データ判定部31に到着した返信メールの内容を解析し、解析結果を印刷ジョブ解析部33に伝達する機能も備えている。
【0051】
ここで、メール処理部32の詳細な構成について説明する。図3に示すように、メール処理部32は、メール作成部41,メール送信部42,メール受信部43,メール解析部44およびメール制御部45を備えている。
【0052】
メール作成部41は、印刷ジョブ解析部33から伝達されたヘッダー情報に基づいて、各配布先PCに伝達するための配布メールを作成するものである。また、メール送信部42は、メール作成部41によって作成された配布メールをデータ送受信部21(図1参照)に伝達し、各配布先PCに送信させる機能を有するものである。
【0053】
図5は、配布メールの例を示す説明図である。この図に示す配布メールは、PC11Aが送信元である配布ジョブに応じて、PC11Bに送信されたものである。なお、簡単のために、この図では、PC11A〜11Dのユーザー名を、A〜Dとしている。
【0054】
この図に示すように、配布メールには、定型のメッセージM0に加えて、ジョブIDおよびジョブ名,配布先ユーザーのID,シートサイズ等、配布ジョブおよび配布先ユーザー(配布先PC)を特定するための変更不可能な固定情報(配布情報)M1が記載されている。
さらに、配布メールには、印刷実行の適否,印刷面の種類(両面長辺/両面短辺)およびN−upの種類(2upあるいは4up)を選択するための可変情報M2が記載されている。
【0055】
すなわち、本システムでは、配布先ユーザーは、図5に示すような配布メールを受信した場合、配布メールにおける可変情報M2の内容を設定し、返信メールとしてプリンター12に送り返すようになっている。
そして、図3に示すメール受信部43が、配布先PCから送信されてきた返信メールをデータ判定部31から受け取り、メール解析部44が、返信メールにおける固定情報M1および可変情報M2における内容を解析するように設定されている。
【0056】
また、メール制御部45は、メール処理部32の各部材41〜44を制御して、配布メールの作成・送信および返信メールの受信・解析を実行するための制御機構である。
すなわち、メール制御部45は、印刷ジョブ解析部33から伝達されたヘッダー情報に基づいて、メール作成部41に配布メールを作成させるものである。また、メール制御部45は、メール送信部42を制御して、この配布メールを配布先PCに送信させる機能を有している。
【0057】
また、メール制御部45は、メール解析部44を制御して、返信メールにおける固定情報M1および可変情報M2の内容を解析させ、これを印刷ジョブ解析部33に伝達させる機能も有している。
そして、印刷ジョブ解析部33が、返信メールにおける固定情報M1の内容が適切であるか否かを判断する。このとき、印刷ジョブ解析部33は、返信メールの固定情報M1と、メール処理部32から送信された配布メールにおける固定情報M1とが一致している場合に、返信メールの固定情報M1を適切であると判断するように設定されている。
【0058】
さらに、印刷ジョブ解析部33は、返信メールにおける可変情報M2の内容に応じて、配布先ユーザーが印刷を希望しているか否か、および、形式データの変更を望んでいるか否かを変更する。なお、印刷ジョブ解析部33は、返信メールにおける可変情報M2欄の内容と、印刷用メモリ22に記憶されている形式データとの間に相違点のある場合に、形式データを変更する必要があると判断するように設定されている。
その後、印刷ジョブ解析部33は、プリンタエンジン23を制御して、形式データに基づいた印刷データの出力を実行させるように設定されている
ここで、配布ジョブ管理部24(図1参照)による配布ジョブ管理について説明する。配布ジョブ管理部24は、制御部28における印刷ジョブ解析部33から受け取るヘッダー情報および返信メールの内容に基づいて、配布ジョブの管理を行うものである。
【0059】
すなわち、配布ジョブ管理部24は、ヘッダー情報に基づいて、図6に示すような配布ジョブ管理用のテーブル(ジョブ管理テーブル)T1を作成し、配布ジョブ用メモリ25に記憶させるように設定されている。
なお、この図に示すジョブ管理テーブルT1の例は、PC11Aが送信元PCであり、配布先PCとしてPC11B〜11Dが設定されている配布ジョブに応じたものである。
【0060】
この図に示すように、ジョブ管理テーブルT1には、ヘッダー情報に応じたジョブID,送信元PCのアドレス、送信元ユーザーのID,配布先PCのアドレスおよび配布先ユーザーのID欄に加えて、返信メールの内容に応じた各配布先PC毎の印刷状況欄が設けられている。
この印刷状況欄は、印刷ジョブ解析部33から受ける返信メールの内容に応じて更新されるものであり、記載内容は、『返信メール未受信』,『印刷済』,『印刷不要』,『タイムアウト』の4種類となっている。
【0061】
すなわち、配布ジョブ管理部24は、ヘッダー情報からジョブ管理テーブルT1を作成したときに、各配布先PCの印刷状況欄を全て『返信メール未受信』に設定する。そして、各配布先PCから送信された返信メールにおける可変情報M2欄の内容に応じて、各配布先PCの印刷状況欄を『印刷済』あるいは『印刷不要』に更新するようになっている。
【0062】
また、配布ジョブ管理部24は、タイマー26を用いて、各配布先PCに対して配布メールを送信してからの経過時間を計測している。そして、所定時間が経過するまでに返信メールを送信してこない配布先PCに対しては、その印刷状況欄を『タイムアウト』に更新する。
【0063】
そして、全配布先PCの印刷状況欄が更新され、印刷を希望した全配布先PCに対する印刷データの出力が終了したときに、配布ジョブ管理部24は、この配布ジョブに応じたジョブ管理テーブルT1を配布ジョブ用メモリ25から削除する。さらに、このとき、配布ジョブ管理部24は、この配布ジョブに応じた印刷データおよび形式データについても、印刷用メモリ22から削除するように設定されている。
【0064】
次に、プリンター12における動作について説明する。
まず、印刷ジョブの受信動作について説明する。
図7は、この動作を示すフローチャートである。この図に示すように、データ送受信部21に印刷ジョブが受信されると(S1)、制御部28(印刷ジョブ解析部33)は、印刷ジョブが配布ジョブであるか否かを判定する(S2)。
【0065】
そして、配布ジョブでないと判断した場合、制御部28(印刷ジョブ解析部33)は、印刷用メモリ22を制御して、印刷ジョブに含まれている印刷データおよび形式データを印刷用メモリ22に記憶させる。その後、プリンタエンジン23を制御して、形式データに基づいて印刷データを印刷させる(S3)。
【0066】
一方、S2において、受信した印刷ジョブが配布ジョブであると判断した場合、制御部28(印刷ジョブ解析部33)は、印刷ジョブにおけるヘッダー情報を抽出・解析する(S4)。
そして、制御部28(印刷ジョブ解析部33)は、配布ジョブから抽出したヘッダー情報を配布ジョブ管理部24に伝達する。そして、配布ジョブ管理部24が、伝達されたヘッダー情報に基づいて、配布ジョブの管理を行う。
【0067】
さらに、制御部28(印刷ジョブ解析部33)は、配布ジョブから、形式データおよび印刷データを抽出し、印刷用メモリ22に記憶(スプール)させる(S5)。このS5の後、制御部28(メール処理部32)は、配布メールを作成して、データ送受信部21を介して各配布先PCに送信し(S6)、処理を終了する。
【0068】
次に、返信メールの受信動作について説明する。
図8は、この動作を示すフローチャートである。この図に示すように、制御部28(メール処理部32)は、受信した返信メールを解析する(S11)。そして、制御部28(印刷ジョブ解析部33)は、返信メールの固定情報M1が適切であるか否かを判断し、適切ではないと判断した場合には、処理を終了する(S12・S13)。
【0069】
一方、返信メールの固定情報M1が適切であると判断した場合、制御部28(印刷ジョブ解析部33)は、返信メールにおける可変情報M2欄の内容を参照して、この返信メールを発信した配布先ユーザーが印刷を希望しているか否かを判断する(S14)。
【0070】
そして、印刷を希望していると判断した場合、制御部28(印刷ジョブ解析部33)は、印刷用メモリ22を制御して、配布ジョブに含まれている形式データおよび印刷データを読み出させる。
【0071】
その後、制御部28(印刷ジョブ解析部33)は、返信メールにおける可変情報M2欄に応じて、読み出させた形式データを変更する必要があるか否かを判断する(S15)。そして、形式データを変更する必要はないと判断した場合、制御部28(印刷ジョブ解析部33)は、プリンタエンジン23を制御して、読み出させた形式データに応じて印刷データを印刷させる(S17)。
【0072】
一方、形式データを変更する必要があると判断した場合、制御部28(印刷ジョブ解析部33)は、可変情報M2欄の内容に応じて形式データを変更した後(S16)、プリンタエンジン23を制御して、変更した形式データに応じた印刷データの印刷を実行させる(S17)。
【0073】
S17の後、制御部28(印刷ジョブ解析部33)は、可変情報M2の内容を配布ジョブ管理部24に伝達して、ジョブ管理テーブルT1(図6参照)における印刷状況欄を更新させ(S18)、処理を終了する。
【0074】
以上のように、本システムにおけるプリンター12では、制御部28が、配布ジョブの配布先PCに対し、図5に示すような配布メールを送信するように設定されている。そして、各配布先PCから、配布メールの固定情報M1と同一の情報を含む返信メールが到達されたときに、印刷書類の出力が可能となるように設定されている。
【0075】
すなわち、プリンター12では、配布先ユーザーしか知り得ないキーワードである固定情報M1を入力しない場合には、印刷書類を取得できないようになっている。
これにより、プリンター12では、ネット配布に無関係のユーザーによる印刷書類の取得を防止することが可能となっている。従って、特定のユーザーだけに渡す必要のある秘密書類(重要書類や親展書類等)であっても、ネット配布によって配布することが可能となっている。
【0076】
また、プリンター12では、配布先ユーザーは、電子メールによって伝達された配布メールをそのまま返信するだけで、適切な固定情報M11を含む印刷指示をプリンター12に伝達できる。これにより、配布先ユーザーは、適切な固定情報M11を含む印刷指示を、プリンター12に対して非常に容易に通知することが可能となっている。
【0077】
また、プリンター12では、配布ジョブに含まれているヘッダー情報から、固定情報M1を含む配布メールを作成するように設定されている。これにより、配布メールを非常に容易に作成できるようになっている。
【0078】
また、プリンター12では、返信メールにおける可変情報M2の内容に応じて、形式データを変更するように設定されている。これにより、配布先ユーザーは、自分の所望とする形式で、印刷書類を出力することが可能となっている。
【0079】
また、プリンター12は、各配布先ユーザー(各配布先PC)に関する印刷書類の出力状況を把握する配布ジョブ管理部24を備えている。そして、この配布ジョブ管理部24が、全配布先PCの印刷状況欄が更新され、印刷を希望した全配布先PCに対する印刷データの出力が終了したときに、この配布ジョブに応じた印刷データおよび形式データを印刷用メモリ22から削除するように設定されている。
これにより、不要となったデータが長期間に渡って印刷用メモリ22に残存することを防止できる。
【0080】
また、プリンター12では、印刷ジョブ解析部33が、送信元PCから受信した配布ジョブの内容に基づいて、ジョブIDおよび送信元・配布先ユーザーのIDを設定するようになっている。
すなわち、本システムでは、プリンター12において、ジョブIDおよびユーザーIDを一元管理するように設定されている。このため、プリンター12に対して同一のジョブIDを有する配布ジョブが異なる送信元PCから送信される等、本システムにおけるIDの混乱を回避することが可能となる。さらに、プリンター12では、配布ジョブの管理を容易に行えるようになっている。
【0081】
なお、本実施の形態では、全配布先PCの印刷状況欄が更新され、印刷を希望した全配布先PCに対する印刷データの出力が終了したときに、配布ジョブ管理部24が、この配布ジョブに応じた印刷データおよび形式データを印刷用メモリ22から削除するとしている。
【0082】
しかしながら、これに限らず、配布ジョブ管理部24の指示に基づいて、制御部28が、図9に示すような印刷状況メールを送信元PCに送信するように設定されていてもよい。
ここで、印刷状況メールとは、送信元ユーザーに対し、印刷状況の確認、および、配布ジョブの削除を促すためのメッセージを記載した電子メールのことである。
【0083】
この印刷状況メールは、配布先PCに対する配布メールの送信時、および、全配布先PCの印刷状況欄が更新され、印刷を希望した全配布先PCに対する印刷データの出力が終了したときに、送信元PCに対して送られるものである。あるいは、この印刷状況メールは、送信元PCに対して定期的に送信されるように設定されていてもよい。
【0084】
図9に示すように、印刷状況メールには、定型のメッセージM10に加えて、ジョブIDおよびジョブ名,送信元ユーザーのID,シートサイズ等、配布ジョブおよび送信元PC(送信元ユーザー)を特定するための変更不可能な固定情報M11が記載されている。
【0085】
すなわち、この構成では、送信元ユーザーは、図9に示すような印刷状況メールを受理した場合、可変情報M12の内容を設定し、状況確認メールとしてプリンター12に返信するようになっている。
【0086】
そして、図3に示すメール受信部43が、送信元PCから送信されてきた状況確認メールをデータ判定部31から受け取る。そして、メール解析部44が、状況確認メールにおける固定情報M11および可変情報M12の内容を解析し、印刷ジョブ解析部33に伝達するように設定されている。
【0087】
そして、印刷ジョブ解析部33が、状況確認メールにおける固定情報M11の内容が適切であるか否かを判断する。なお、印刷ジョブ解析部33は、印刷状況メールと状況確認メールとの固定情報M11が互いに同一である場合に、状況確認メールの固定情報M11が適切であると判断するように設定されている。
【0088】
その後、印刷ジョブ解析部33は、状況確認メールにおける固定情報M11が適切であると判断した場合に限り、可変情報M12の内容を把握する。そして、把握した内容に基づいて、配布ジョブ管理部24を制御し、該当する配布ジョブの削除(ジョブ管理テーブルT1および形式データ・印刷データの削除)、あるいは、印刷状況の伝達(送信元PCに対するジョブ管理テーブルT1の内容の伝達)を実行させるように設定されている。
【0089】
このようにすれば、送信元PC印刷状況を伝達できるため、送信元ユーザーに対し、送信を依頼した配布ジョブに関する印刷状況を把握させられる。さらに、配布ジョブの削除を促すことによって、プリンター12内に不要なデータが長時間に渡って蓄積されることを抑制できる。
【0090】
また、送信元ユーザーは、配布ジョブに応じた印刷書類にミスを発見したとき等、印刷書類の配布を取り消したいと考えることもある。このような場合に、上記の構成では、配布ジョブに応じたデータを簡単に削除できるので、印刷書類の配布を中止することが容易となる。
【0091】
また、配布ジョブ管理部24は、配布ジョブの削除を行ったときに、制御部28に対し、配布ジョブを削除した旨のメールを送信元PCおよび配布先PCに向けて送信することを依頼するように設定されていることが好ましい。
これにより、送信元ユーザーは、自ら送信した配布ジョブが削除されたことを確認できる。さらに、配布先ユーザーに、印刷書類を取得できなくなったことを検知させられる。
【0092】
また、本実施の形態では、配布ジョブにおける印刷データの出力処理は、返信メールにおける固定情報M1の内容が適切であり、さらに、可変情報M2の内容が印刷データの出力を希望するように設定されている場合にのみ実行されるとしている。しかしながら、これに限らず、制御部28(印刷ジョブ解析部33)は、表示装置27(図1参照)に対して所定事項の入力がなされたときに、印刷を実行するように設定されていてもよい。
【0093】
図10は、表示装置27の入力パネルに、上記した所定事項が入力される様子を示す説明図である。この図に示すように、上記の構成では、配布先ユーザーは、プリンター12の表示装置27に対して、ジョブIDおよび自分のユーザーID(配布情報)を適切に入力することで、印刷実行、形式データの変更,印刷不要に関する指示を制御部28に入力できる。
すなわち、この構成では、制御部28(印刷ジョブ解析部33)が、表示装置27に入力されたジョブIDおよびユーザーIDが適切であるか否かを判断するようになっている。そして、適切であると判断した場合に限り、制御部28(印刷ジョブ解析部33)が、印刷実行、形式データの変更,印刷の要・不要に関する指示を受け付け、印刷データの出力処理およびジョブ管理テーブルT1の更新処理(図8におけるS14〜S18)を実行するように設定されている。
【0094】
このようにすれば、配布先ユーザーは、各PC11A〜11Dから返信メールを出すことなく、プリンター12に対する直接的な操作によって、印刷書類を取得できる。また、印刷データを出力する場合、ジョブID,ユーザーIDを適切に入力する必要があるため、配布先として設定されていないユーザーによる印刷書類の取得を確実に回避できる。
【0095】
また、本実施の形態では、プリンター12から送信元ユーザーに対し、電子メールによって配布メッセージが伝達されるように設定されている。しかしながら、これに限らず、配布先ユーザーに対する情報の伝達を、スピーカーによる放送や、電話,FAX,携帯電話,ポケットベル(登録商標)等の通信手段を利用して行うようにしてもよい。
そして、特定の資格を有するユーザーだけに知らされている配布情報をプリンター12に送信・入力することで、印刷書類を出力できるように設定されていてもよい。このように設定することで、PC11A〜11Dのユーザーでなくとも、配布先ユーザーとして指定できる。
【0096】
また、同様に、送信元ユーザーに対するプリンター12からの連絡(配布状況の確認等)も、電子メールに限らず、スピーカーによる放送や、電話,FAX,携帯電話,ポケットベル(登録商標)等の他の通信手段を利用して行われるように設定されていてもよい。
【0097】
また、本実施の形態では、プリンター12に送信される返信メールに適切な固定情報M1が含まれているときに、印刷書類を出力できるように設定されている。しかしながら、これに限らず、配布先ユーザーであることを示す別の情報(ユーザーID等)を含む通信情報(電子メールや電話によって通信される情報)がプリンター12に送信されたときに、印刷書類の出力が可能となるように設定されていてもよい。
【0098】
また、本実施の形態では、プリンター12が、配布ジョブに含まれているヘッダー情報に基づいて固定情報M1を含む配布メールを作成するように設定されている。しかしながら、これに限らず、プリンター12は、配布ジョブとは別の情報から固定情報M1を作成するようになっていてもよい。なお、上記した別の情報とは、配布先ユーザーであること特定する情報であり、例えば、あらかじめプリンター12に設定されている配布先ユーザーリスト等のことである。
【0099】
また、プリンター12における制御部28(メール処理部32,印刷ジョブ解析部33)は、配布先ユーザーに配布メールを伝達した後に、配布ジョブの送信元ユーザーに対して、配布メールの伝達がなされたことを通知するように設定されていることが好ましい。また、このとき、制御部28は、配布ジョブの内容(配布ジョブの名称・ID,印刷データの内容,配布先ユーザーの名称・ID等)を同様に通知することも好ましい。このように設定すれば、送信元ユーザーは、自ら送信した配布ジョブを管理できる。
【0100】
また、本実施の形態では、プリンター12から配布先ユーザーに対し、配布情報を含む配布メッセージ(固定情報M1を含む配布メール)が送達されるように設定されている。
しかしながら、これに限らず、配布情報および配布メッセージは、配布先ユーザーに対し、送信元ユーザーから伝達されるようになっていてもよい。そして、プリンター12は、送信元ユーザーから伝達された配布情報が、配布先ユーザーから送信された電子メールによる印刷指示(あるいは表示装置27の入力パネルに対する入力指示)に含まれている場合に、印刷処理を実行するように設定されていてもよい。
【0101】
また、本実施の形態では、プリンター12の印刷ジョブ解析部33が、配布ジョブに含まれている印刷ジョブの名称(ジョブ情報)や送信元・配布先PCのアドレスからジョブID・ユーザーIDを生成して配布メールの作成および配布ジョブの管理に使用するとしている。しかしながら、これに限らず、送信元PCにおいてジョブIDおよびユーザーIDを生成(取得)し、配布ジョブのヘッダーJ1におけるデータ欄K1・K2・K4に、ジョブIDおよび送信元・配布先ユーザーのIDを記載しておくように設定してもよい。
【0102】
また、本実施の形態では、本システムが、LANを介して接続されたPC11A〜11Dおよびプリンター12から構成されているとしている。しかしながら、これに限らず、本システムを、より大規模なネットワーク(例えばインターネット)を介して接続されたPC11A〜11Dおよびプリンター12から構成してもよい。
【0103】
また、図5に示した配布メールにおいて、配布先ユーザーは、N−up(2−upあるいは4−up)の種類を選択できるようになっている。このN−upとは、同一のシートに複数ページ(Nページ)分のデータを印刷する印刷方式のことである。すなわち、この方式では、2−upでは2ページ、4−upならば4ページ分のデータを同一のシートに印刷できるようになっている。従って、この方式を用いれば、印刷に必要なシート数を節約できる。
【0104】
また、本実施の形態では、PC11A〜11Dを端末装置と表現している。しかしながら、これに限らず、PC11A〜11Dを、LAN上のホスト装置であると表現することもできる。
また、本実施の形態では、配布ジョブ用メモリ25およびタイマー26が、配布ジョブ管理部24によって制御されているとしている。しかしながら、これに限らず、配布ジョブ用メモリ25およびタイマー26を制御部28に接続させ、制御部28によって配布ジョブ用メモリ25およびタイマー26を制御するように設定してもよい。
【0105】
また、制御部28における印刷ジョブ解析部33は、印刷ジョブ解析・処理部と表現することもできる。さらに、制御部28内に、LANを介して送信された通信データを入力するデータ受信部を設けるようにしてもよい。さらに、制御部28におけるメール処理部32のメール送信部42が、LANを介して、PC11A〜11Dに対して直接的に配布メッセージを送信するように設定されていてもよい。
【0106】
また、図4は、配布印刷ジョブデータ形式の例であるともいえる。さらに、図6に示したジョブ管理テーブルは、配布印刷ジョブ管理部(メモリ)の記憶状態であるとも表現できる。
【0107】
また、図8のS13は、配布先PCからの返信メールであるか否かを判断するステップであってもよい。また、このS13において、配布先PCからの返信メールでないと判断された後、S18に示す配布ジョブ管理処理に進むように設定されていてもよい。また、図8のS11は、メール受信・ID入力の工程であるともいえる。また、同じくS15は、印刷設定変更の工程であるともいえる。さらに、同じくS16は、画像処理・設定変更の工程であるともいえる。
なお、制御部28は、図8のS15において、図示しない画像処理部を制御して、可変情報M2の内容に応じて印刷データに画像処理を施すように設定されていてもよい。
【0108】
また、本発明の印刷装置における前提構成は、端末装置から送信された印刷ジョブに応じて印刷書類を出力する印刷装置であって、特定の配布先ユーザーに対して印刷書類を配布するための印刷ジョブである配布ジョブを受信したときに、配布先ユーザーの有する端末装置に対して、印刷書類を取得して欲しい旨を伝える配布メッセージを送信するように設定されている印刷装置である、と表現できる。
【0109】
また、本発明の印刷装置を、ネットワークを介して接続された端末装置から、特定の配布先ユーザーに対して配布する印刷書類を出力するための配布ジョブを受信し、この配布ジョブに応じて印刷処理を行う印刷装置において、配布先ユーザーの有する端末装置に対して、印刷書類の取得を促すための配布メッセージを送信するメッセージ送信部と、配布先ユーザーからの入力指示を受け付ける入力部と、配布ジョブに応じた印刷書類を出力する出力部とを有し、上記メッセージ送信部が、個々の配布先ユーザーを特定するための特定情報を配布メッセージに含ませるとともに、上記出力部が、入力部に受け付けられた入力指示内に上記特定情報が含まれている場合に、配布ジョブに応じた印刷書類を出力するように設定されている構成である、と表現することもできる。
【0110】
また、本発明は、以下の第1〜第11の印刷装置として表現することもできる。すなわち、第1の印刷装置は、ネットワークを介して印刷装置を共有している場合、配布依頼者(送信元ユーザー)が1もしくは複数の配布先にネットワークを介してプリントを配布する場合、配布対象者(配布先ユーザー)に配布依頼者からの印刷(プリント)ジョブが印刷装置に待機していることを電子メールで通知し、通知した電子メールの返信に応じてプリントジョブの印刷を開始するようにした構成である。
これにより、配布対象者に通知が入る、配布対象者の都合のよいときに印刷ジョブを取り出せる、印刷装置のスタッカーに印刷物が保留されない、等の効果を得られる。
【0111】
また、第2の印刷装置は、電子メールの送信、受信、解析機能を装備した印刷装置において、配布を目的とした印刷ジョブを受信した場合、印刷ジョブの解析を行ない、その解析した印刷データをメモリに保留し、配布対象者宛てに電子メールを作成し送信し、送信した電子メールの返信に応じて、印刷を開始するようにした構成である。
【0112】
また、第3の印刷装置は、電子メールの送信、受信、解析を装備した印刷装置において、配布を目的とした印刷ジョブを受信した場合、印刷ジョブの解析を行ない、その解析した印刷データをメモリに保留し、配布対象者宛てに電子メールを作成し送信し、送信した電子メールに記述されているIDがフロントパネル上で入力されて印刷実行がなされた場合、印刷を開始するようになっている構成である。
【0113】
第2および第3の印刷装置によれば、配布対象者宛てに電子メールを送ることで、配布依頼者の負担が軽減される。また、先にデータを解析しておくことで、印刷ジョブを取り出す時、速く印刷できる。さらに、電子メールを用いることで、配布対象者は、特別なシステムを導入する必要がない。また、配布対象者の意思で印刷ジョブを取り出せることで、スタッカーに印刷物が溜まらない。さらに、配布対象者の意思で取り出せるので機密性がある。
また、第3の印刷装置では、印刷装置の本体上での操作になるので、機密性をより高くできる。
【0114】
また、第4の印刷装置は、第2あるいは第3の印刷装置において、配布対象者宛てに電子メールを作成し送信する際に、配布依頼者に対して印刷ジョブの内容を電子メールで通知するようにした構成である。これにより、配布依頼者が自分の送信したジョブに対する管理を行うことが可能となる。
【0115】
また、第5の印刷装置は、第4の印刷装置において、配布依頼者による配布状況の確認要求に応じて、配布状況を配布依頼者に電子メールで通知するようにした構成である。これにより、配布依頼者の知りたい時に、配布状況を確認することが可能となる。
【0116】
また、第6の印刷装置は、第2あるいは第3の印刷装置において、所定時間が経過しても配布者対象者にプリントジョブが取り出されなかった場合、配布依頼者にどの配布対象者が印刷ジョブを取り出していないかを電子メールで通知するようにした構成である。これにより、配布状況の管理ができる。また、印刷ジョブが印刷装置に残ったままになるのを防げる。
【0117】
また、第7の印刷装置は、第6の印刷装置において、配布依頼者による印刷ジョブの削除や保留延長に応じるようにした構成である。
【0118】
また、第8の印刷装置は、第2あるいは第3の印刷装置において、配布対象者の全てに印刷ジョブが取り出された、もしくは印刷の不要を指示され、印刷ジョブの配布が完了した場合、印刷装置にある印刷ジョブを削除するようにした構成である。これにより、印刷ジョブが印刷装置に残ったままになるのを防げる。
【0119】
また、第9の印刷装置は、第8の印刷装置において、印刷ジョブが配布完了し、印刷ジョブを削除したことを配布依頼者に電子メールで通知するようにした構成である。これにより、配布依頼者が印刷ジョブの配布結果を確認できる。
【0120】
また、第10の印刷装置は、第2あるいは第3の印刷装置において、印刷開始を指示する際に、印刷設定を変更できるようにした構成である。これにより、配布対象者が印刷設定を選択できる。
【0121】
また、第11の印刷装置は、第4あるいは第7の印刷装置において、配布依頼者によるジョブ削除要求があった場合、印刷ジョブを削除し、配布依頼者と印刷の意思表示を行わなかった配布対象者に対してジョブを削除したことを電子メールで通知するようにした構成である。これにより、配布依頼者は、印刷ジョブが削除されたことを確認でき、配布対象者は印刷ができなくなったことを知ることができる。
【0122】
【発明の効果】
以上のように、本発明の印刷装置(本印刷装置)は、ネットワークを介して接続された端末装置から、特定の配布先ユーザーに配布するための印刷書類に応じた配布ジョブを受信し、この配布ジョブに基づいて印刷書類の出力処理を行う印刷装置において、配布先ユーザーからの指示を受け付ける入力部と、特定の配布情報を含む印刷指示が入力部に入力された場合に、配布ジョブに応じた印刷書類の出力処理を実行するように設定されている出力部を有している構成である。
【0123】
本印刷装置では、入力部に対し、特定の配布情報を含む印刷指示が配布先ユーザーによって入力された場合に限り、出力部による印刷処理が実行されるように設定されている。
この配布情報とは、例えば、配布先ユーザーを特定するためのユーザーの名称・IDや、配布ジョブの名称・ジョブID等、特定の配布ジョブに関するキーワードとなる情報である。すなわち、本印刷装置では、キーワードである配布情報を入力しない場合には、印刷書類を取得できないようになっている。
【0124】
これにより、本印刷装置では、ネット配布に無関係のユーザーによる印刷書類の取得を防止できるようになっている。従って、特定の配布先ユーザーだけに渡す必要のある秘密書類(重要書類や親展書類等)であっても、ネット配布によって配布することが可能となっている。
また、本印刷装置と複数の端末装置とをネットワーク接続すれば、ネット配布によって秘密書類を配布できる印刷システムを構築できる。
【0125】
また、本印刷装置に、各配布先ユーザーに対して配布メッセージを伝達するためのメッセージ送信部を設けることが好ましい。さらに、このメッセージ送信部は、配布メッセージ内に、上記した特定の配布情報を含ませるように設定されていることが好ましい。
配布メッセージとは、配布先ユーザーに対して印刷書類の取得を促すためのものであり、ネット配布を行うためには非常に重要なものである。
【0126】
上記の構成では、本印刷装置におけるメッセージ送信部が配布情報の伝達を行うようになっている。これにより、配布ジョブの送信元ユーザーによる配布メッセージの伝達にかかる手間を省けるようになっている。
さらに、上記の構成では、メッセージ送信部が配布メッセージに配布情報を含ませて伝達するように設定されている。このため、送信元ユーザーは、配布先ユーザーに対して、配布情報を別途に告知する必要がないようになっている。
【0127】
また、このメッセージ送信部は、配布先ユーザーに対する配布メッセージの伝達を、電子メールによって行うように設定されていることが好ましい。このように設定すれば、配布先ユーザーがネットワーク上に端末装置を有している場合、配布メッセージを非常に容易に伝達することが可能である。
【0128】
また、この場合、本印刷装置における入力部は、配布先ユーザーからの電子メールによる指示を受け付けられるように設定されていることが好ましい。そして、同じく出力部は、入力部に受け付けられた印刷指示が配布メッセージに対する電子メールによる返信である場合に、配布ジョブに応じた印刷書類を出力するように設定されていることが好ましい。
【0129】
この構成では、配布先ユーザーは、電子メールによって伝達された配布メッセージをそのまま返信するだけで、配布情報を含む印刷指示を本印刷装置の入力部に伝達できる。これにより、配布先ユーザーは、配布情報を含む印刷指示を、非常に容易に通知することが可能となる。
【0130】
また、本印刷装置の本体に、ユーザーの指示を入力可能な入力パネルを設け、このパネルを入力部として用いるようにしてもよい。このようにすれば、配布先ユーザーは、本印刷装置に対する直接的な操作によって、印刷書類を取得できる。また、上記の構成では、印刷書類を出力するためには、入力部に対して配布情報を適切に直接入力する必要がある。このため、配布先として設定されていないユーザーによる印刷書類の取得を確実に回避できる。
【0131】
また、上記したメッセージ送信部は、配布先ユーザーに配布メッセージを伝達した後に、配布ジョブの送信元ユーザーに対して、配布メッセージの伝達がなされたことを通知するように設定されていることが好ましい。また、このとき、メッセージ送信部は、配布ジョブの内容(印刷データの内容や、配布先ユーザーの名称・ID等)を同様に通知することも好ましい。このように設定すれば、送信元ユーザーは、自ら送信した配布ジョブを管理できる。
【0132】
また、本印刷装置に送信される配布ジョブは、印刷形式を設定するための形式データおよび印刷データに加えて、配布情報を含んでいることが好ましい。そして、上記のメッセージ送信部は、配布ジョブに含まれている配布情報を用いて、配布メッセージを作成するように設定されていることが好ましい。
この場合、配布情報としては、例えば、送信元ユーザーや配布先ユーザーの名称・ID、配布ジョブの名称・ID等を用いることが可能である。このように設定すれば、配布メッセージを容易に作成できるので、ネット配布を迅速に行うことが可能となる。
【0133】
また、本印刷装置における出力部を、配布ジョブに含まれている印刷データおよび形式データを記憶するための印刷用メモリと、形式データに従って印刷データを記録用紙に出力するエンジン部と、出力制御部とから構成できる。この出力制御部は、配布情報を含む印刷指示が入力部に入力された場合に、印刷データおよび形式データを印刷用メモリから読み出し、形式データに従って印刷データをエンジン部に出力させるものである。
【0134】
なお、この場合、本印刷装置の入力部は、形式データの変更指示を受け付けるように設定されていることが好ましい。
そして、出力制御部が、配布情報を含む変更指示が入力部に入力された場合に、この変更指示に応じて、印刷用メモリに記憶されている形式データを変更するように設定されていることが好ましい。このように設定すれば、配布先ユーザーは、自分の所望とする形式で、印刷書類を出力することが可能となる。
【0135】
また、本印刷装置に、配布先ユーザーに対する印刷書類の出力状況を把握するジョブ管理部を備えることが好ましい。
そして、このジョブ管理部が、配布先ユーザーに対する印刷書類の出力処理の終了したときに、印刷用メモリに記憶されている形式データおよび印刷データを削除するように設定されていることが好ましい。これにより、不要となったデータを、印刷用メモリから削除できる。
【0136】
また、このジョブ管理部が、メッセージ送信部による配布メッセージの送信から所定時間が経過した場合に、印刷用メモリに記憶されている形式データおよび印刷データを削除するように設定されていることも好ましい。このように設定すれば、長期間に渡るデータの残存を回避できるので、印刷用メモリの容量を有効に利用できる。
【0137】
さらに、このジョブ管理部は、印刷用メモリに記憶されている形式データおよび印刷データを削除した際、データを削除したことを、配布ジョブの送信元ユーザーおよび配布先ユーザーに対して通知するように設定されていることが好ましい。これにより、送信元ユーザーは、自ら送信した配布ジョブが削除されたことを確認できる。さらに、配布先ユーザーに、印刷書類を取得できなくなったことを検知させられる。
【0138】
また、本印刷装置に、配布先ユーザーに対する印刷書類の出力状況を把握するための状況通知部を備えることが好ましい。そして、この状況通知部が、把握した出力状況を、配布ジョブの送信元ユーザーに対して通知するように設定されていることが好ましい。
ここで、印刷書類の出力状況(印刷状況)とは、例えば、印刷指示を入力した(あるいは入力していない)配布先ユーザーの名称・ID,実際に出力された印刷書類の部数等のことである。これにより、送信元ユーザーは、自ら送信した配布ジョブに関する印刷書類の出力状況を容易に確認できる。
【0139】
また、この状況通知部は、配布ジョブの送信元ユーザーからの要求に応じて、印刷用メモリに記憶されている形式データおよび印刷データを削除するように設定されていることが好ましい。
さらに、状況通知部は、印刷用メモリに記憶されている形式データおよび印刷データを削除したことを、配布ジョブの送信元ユーザーおよび配布先ユーザーに対して通知するように設定されていることが好ましい。
【0140】
このように設定すれば、配布ジョブの送信元ユーザーは、配布状況を確認した後、自らの判断で配布ジョブに応じたデータを削除できる。
また、送信元ユーザーは、配布ジョブに応じた印刷書類にミスを発見したとき等、印刷書類の配布を取り消したいと考えることもある。このような場合に、上記の構成では、送信元ユーザーは、配布ジョブに応じたデータを簡単に削除できる。これにより、印刷書類の配布を中止することが容易となる。
【0141】
また、本発明の印刷方法(本印刷方法)は、ネットワークを介して接続された端末装置から、特定の配布先ユーザーに配布するための印刷書類に応じた配布ジョブを受信し、この配布ジョブに基づいて印刷書類の出力処理を行う印刷方法において、特定の配布情報を含む印刷指示が入力された場合に、配布ジョブに応じた印刷書類の出力処理を実行する印刷工程を含んでいる方法である。
【0142】
本印刷方法は、上記した本印刷装置に用いられている印刷方法である。すなわち、本印刷方法におけるネット配布では、特定の配布情報が印刷指示に含まれている場合に限り、印刷処理が実行されるように設定されている。
これにより、本印刷方法では、ネット配布に無関係のユーザーによる印刷書類の取得を防止することが可能となっている。従って、特定の配布先ユーザーだけに渡す必要のある秘密書類であっても、ネット配布によって配布することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるプリンターの構成を示す説明図である。
【図2】図1に示したプリンターを含む印刷システムの構成を示す説明図である。
【図3】図1に示したプリンターに含まれている制御部の構成を示す説明図である。
【図4】図4(a)は、図1に示したプリンターに対して送信される配布ジョブの構成を示す説明図であり、図4(b)は、配布ジョブにおけるヘッダーの構成を示す説明図である。
【図5】図1に示したプリンターから送信される配布メールの例を示している説明図である。
【図6】図1に示したプリンターにおいて作成されるジョブ管理テーブルの構成を示す説明図である。
【図7】図1に示したプリンターにおける印刷ジョブの受信動作を示すフローチャートである。
【図8】図1に示したプリンターにおける返信メールの受信動作を示すフローチャートである。
【図9】図1に示したプリンターから送信される印刷状況メールの構成を示す説明図である。
【図10】図1に示したプリンターの表示装置に備えられている入力パネルを示す説明図である。
【符号の説明】
11A〜11D PC(端末装置)
12 プリンター(印刷装置)
21 データ送受信部(入力部)
22 印刷用メモリ(出力部)
23 プリンタエンジン(出力部,エンジン部)
24 配布ジョブ管理部(ジョブ管理部,状況通知部)
27 表示装置(入力部)
28 制御部(出力部,出力制御部,状況通知部)
31 データ判定部
32 メール処理部(メッセージ送信部,状況通知部)
33 印刷ジョブ解析部(出力部,出力制御部,状況通知部)
T1 ジョブ管理テーブル

Claims (21)

  1. ネットワークを介して接続された端末装置から、特定の配布先ユーザーに配布するための印刷書類に応じた配布ジョブを受信し、この配布ジョブに基づいて印刷書類の出力処理を行う印刷装置において、
    上記端末装置から上記配布ジョブを受信すると、上記配布先ユーザーの端末装置であるユーザー端末に対して、特定の配布情報を含む配布メッセージを送信するメッセージ送信部と、
    上記ユーザー端末からの通信データを受信する受信部と、
    上記ユーザー端末から、上記特定の配布情報を含む配布メッセージが上記受信部に返信されてきた場合、上記配布ジョブに応じた印刷書類の印刷処理を実行するように設定されている出力部と、
    を有していることを特徴とする印刷装置。
  2. 上記配布メッセージは、配布先ユーザーによって変更可能な情報であって印刷処理における印刷形式を示した可変情報を含み、
    上記出力部は、返信されてきた配布メッセージに含まれている可変情報に示される印刷形式に従った印刷処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 上記メッセージ送信部は、上記ユーザー端末に対して、電子メールによって配布メッセージを送信するように設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
  4. 上記受信部は、上記ユーザー端末からの電子メールを受け付けられるように設定されており、
    上記出力部は、上記特定の配布情報を含む配布メッセージが電子メールによって上記受信部に返信されてきた場合、配布ジョブに応じた印刷書類を印刷するように設定されていることを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 上記メッセージ送信部は、上記ユーザー端末に配布メッセージを送信した後に、配布ジョブの送信元ユーザーに対して、配布メッセージの送信がなされたことを通知するように設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
  6. 上記配布ジョブは、印刷形式を設定するための形式データ,印刷データおよび配布情報を含んでおり、
    上記メッセージ送信部は、配布ジョブに含まれている配布情報を用いて配布メッセージを作成するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  7. 上記出力部は、
    配布ジョブに含まれている印刷データおよび形式データを記憶するための印刷用メモリと、
    形式データに従って印刷データを記録用紙に出力するエンジン部と、
    上記特定の配布情報を含む配布メッセージが上記受信部に返信されてきた場合に、印刷データおよび形式データを印刷用メモリから読み出し、形式データに従って印刷データをエンジン部に出力させる出力制御部と、
    を備えていることを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
  8. 上記出力制御部は、上記受信部に返信されてきた配布メッセージに形式データの変更指示が含まれている場合、この変更指示に応じて、印刷用メモリに記憶されている形式データを変更するように設定されていることを特徴とする請求項7に記載の印刷装置。
  9. 配布先ユーザーに対する印刷書類の出力状況を把握するジョブ管理部を備えており、このジョブ管理部は、配布先ユーザーに対する印刷書類の印刷処理が終了した場合に、印刷用メモリに記憶されている形式データおよび印刷データを削除するように設定されていることを特徴とする請求項7に記載の印刷装置。
  10. 上記ジョブ管理部は、メッセージ送信部による配布メッセージの送信から所定時間が経過した場合に、印刷用メモリに記憶されている形式データおよび印刷データを削除するように設定されていることを特徴とする請求項9に記載の印刷装置。
  11. 上記ジョブ管理部は、印刷用メモリに記憶されている形式データおよび印刷データを削除したことを、配布ジョブの送信元ユーザーおよび配布先ユーザーに対して通知するように設定されていることを特徴とする請求項9あるいは10に記載の印刷装置。
  12. 配布先ユーザーに対する印刷書類の出力状況を把握するとともに、把握した出力状況を、配布ジョブの送信元ユーザーに対して通知する状況通知部を備えていることを特徴とする請求項9に記載の印刷装置。
  13. 上記状況通知部は、配布ジョブの送信元ユーザーからの要求に応じて、印刷用メモリに記憶されている形式データおよび印刷データを削除するように設定されていることを特徴とする請求項12に記載の印刷装置。
  14. 上記状況通知部は、印刷用メモリに記憶されている形式データおよび印刷データを削除したことを、配布ジョブの送信元ユーザーおよび配布先ユーザーに対して通知するように設定されていることを特徴とする請求項13に記載の印刷装置。
  15. 請求項1または2に記載の印刷装置と、
    この印刷装置とともにネットワークに接続された複数の端末装置とを含んでいることを特徴とする印刷システム。
  16. ネットワークを介して接続された端末装置から、特定の配布先ユーザーに配布するための印刷書類に応じた配布ジョブを受信し、この配布ジョブに基づいて印刷書類の出力処理を行う印刷装置の制御方法において、
    上記印刷装置が実行する工程として、
    上記端末装置から上記配布ジョブを受信すると、上記配布先ユーザーの端末装置であるユーザー端末に対して、特定の配布情報を含む配布メッセージを送信する工程と、
    上記ユーザー端末から、上記特定の配布情報を含む配布メッセージが上記印刷装置に返信されてきた場合、上記配布ジョブに応じた印刷書類の印刷処理を実行する工程と、
    を含むことを特徴とする印刷装置の制御方法。
  17. ネットワークを介して接続された端末装置から、特定の配布先ユーザーに配布するための印刷書類に応じた配布ジョブを受信し、この配布ジョブに基づいて印刷書類の出力処理を行う印刷装置において、
    上記端末装置から上記配布ジョブを受信すると、上記配布先ユーザーの端末装置であるユーザー端末に対して、当該配布先ユーザーによって変更可能であって印刷の要否を示した可変情報を含む配布メッセージを送信するメッセージ送信部と、
    上記ユーザー端末から、上記配布メッセージが上記印刷装置に返信され、かつ、返信された配布メッセージに含まれる上記可変情報が印刷要を示す場合のみ、上記配布ジョブに応じた印刷書類の印刷処理を実行するように設定されている出力部と、
    を含むことを特徴とする印刷装置。
  18. 上記可変情報には、印刷処理の印刷形式を示した情報が含まれ、
    上記出力部は、返信されてきた配布メッセージに含まれている可変情報に示される印刷形式に従った印刷処理を実行することを特徴とする請求項17に記載の印刷装置。
  19. 配布ジョブに含まれている印刷データを記憶するための印刷用メモリと、
    上記配布ジョブの管理を行なうジョブ管理部と、含み、
    このジョブ管理部は、上記メッセージ送信部によって配布メッセージが送信された全ての上記ユーザー端末から配布メッセージが返信されてきた場合、印刷用メモリに記憶されている印刷データを削除するように設定されていることを特徴とする請求項17または18に記載の印刷装置。
  20. 上記ジョブ管理部は、
    上記メッセージ送信部による配布メッセージの送信から所定時間が経過した場合に、印刷用メモリに記憶されている印刷データを削除するように設定されていることを特徴とする請求項19に記載の印刷装置。
  21. 上記メッセージ送信部によって送信される配布メッセージには特定の配布情報が含まれており、
    上記出力部は、返信された配布メッセージに上記特定の配布情報と同一の情報が含まれている場合に限り、上記印刷処理を実行することを特徴とする請求項17ないし20のいずれか1項に記載の印刷装置。
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