JP3752498B2 - 補正値取得方法、プログラム及び記録媒体、並びに光ディスク装置 - Google Patents

補正値取得方法、プログラム及び記録媒体、並びに光ディスク装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は補正値取得方法、プログラム及び記録媒体、並びに光ディスク装置に係り、さらに詳しくは、情報記録媒体にデータを記録する際の記録開始タイミングの補正値を求める補正値取得方法、光ディスク装置で用いられるプログラム及び該プログラムが記録された記録媒体、並びに光ディスクへのデータの記録、再生及び消去のうち少なくとも記録を行う光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル技術の進歩及びデータ圧縮技術の向上に伴い、音楽、映画、写真及びコンピュータソフトなどのユーザデータを記録するための媒体として、CD(compact disc)や、CDの約7倍相当のデータをCDと同じ直径のディスクに記録可能としたDVD(digital versatile disc)などの光ディスクが注目されるようになり、その低価格化とともに、光ディスクをデータ記録の対象媒体とする光ディスク装置が普及するようになった。
【0003】
一般的に、DVD+R等の追記型光ディスクやDVD+RW等の書き換え可能型光ディスクでは、あらかじめ製造時にトラックを蛇行(ウォブリング)させ、その蛇行形状を変調することにより各種付帯情報に対応する情報を記録している。例えばDVD+R及びDVD+RW(以下、便宜上「DVD+系」ともいう)では位相変調方式が用いられている。
【0004】
そこで、例えばDVD+系に対応した光ディスク装置では、光ディスクへのアクセスの際に、光源から出射されトラックで反射した戻り光束から蛇行形状に対応したウォブル信号を検出し、該ウォブル信号を位相復調して前記各種付帯情報を取得している(例えば、特許文献1参照)。付帯情報として特に重要なものは、ADIP(ADdress In Pregroove)情報である。このADIP情報には同期情報やアドレス情報などが含まれている。
【0005】
また、ウォブル信号からは記録用クロック信号が生成される(例えば、特許文献2参照)。そして、ユーザデータを記録する際には、記録用クロック信号及びアドレス情報に基づいて記録位置の制御が行われる。
【0006】
ところで、ウォブル信号から記録用クロック信号及びアドレス情報を検出する回路には、ウォブル信号から所定の搬送波成分を抽出するためのバンドパスフィルタや、ノイズを除去するためのローパスフィルタなどが用いられている。これらのフィルタはウォブル信号の位相を変化させる要因となり、データの記録位置が目標位置からずれる場合があった。そして、この位置ずれが規格で定められた許容値(例えばDVD+系では±5T:Tはチャネルクロックの周期)を超えると、再生時に読み出しエラーとなるおそれがあった。
【0007】
そこで、ウォブル信号の位相変化を補正する回路が提案された(例えば、特許文献3参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−52446号公報
【特許文献2】
特開2001−35090号公報
【特許文献3】
特開2002−208141号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献3に記載の回路では、ウォブル信号から記録用クロック信号を生成するときの、バンドパスフィルタに起因する位相ずれを補正するのみであるため、今後記録密度が更に高くなると、バンドパスフィルタ以外の要因による位相ずれによって、データの記録開始位置の目標位置からのずれが前記許容値を超えるおそれがある。
【0010】
本発明は、かかる事情の下になされたもので、その第1の目的は、情報記録媒体にデータを記録する際の記録開始タイミングを精度良く補正するための補正値を求めることができる補正値取得方法を提供することにある。
【0011】
また、本発明の第2の目的は、光ディスク装置の制御用コンピュータにて実行され、光ディスクにデータを記録する際の記録開始タイミングを精度良く補正するための補正値を求めることができるプログラム及び該プログラムが記録された記録媒体を提供することにある。
【0012】
また、本発明の第3の目的は、光ディスクに対して記録品質に優れた記録を行なうことができる光ディスク装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、トラックが蛇行して形成されている情報記録媒体にデータを記録する際の記録開始タイミングの補正値を求める補正値取得方法であって、前記情報記録媒体の記録領域に記録開始位置を指定して所定のテストデータを記録する第1工程と;前記記録領域の前方の未記録領域と前記記録領域とを含む領域から得られる蛇行トラックに基づくウォブル信号に基づいて、前記記録開始位置及び前記テストデータが実際に記録された領域の先頭位置をそれぞれ検出する第2工程と;前記第2工程で検出された前記記録開始位置及び前記先頭位置に基づいて、前記記録開始位置と前記先頭位置との差が予め設定されている許容値以下となるときの前記補正値を求める第3工程と;を含む補正値取得方法である。
【0014】
これによれば、先ずトラックが蛇行して形成されている情報記録媒体の記録領域に記録開始位置を指定して所定のテストデータが記録される(第1工程)。次に記録領域の前方の未記録領域と記録領域とを含む領域から得られる蛇行トラックに基づくウォブル信号に基づいて、記録開始位置及びテストデータが実際に記録された領域の先頭位置がそれぞれ検出される(第2工程)。そして、第2工程で検出された記録開始位置及び先頭位置に基づいて、記録開始位置と先頭位置との差が予め設定されている許容値以下となるときの補正値が求められる(第3工程)。ここで得られた補正値には、データの記録位置と目標位置とのずれの要因であるウォブル信号から記録用クロック信号を検出する回路での位相遅れ及びアドレス情報を検出する回路での位相遅れがそれぞれ含まれることとなる。従って、情報記録媒体にデータを記録する際の記録開始タイミングを精度良く補正するための補正値を求めることができる。
【0015】
この場合において、請求項2に記載の補正値取得方法の如く、前記第2工程では、前記記録領域から得られるウォブル信号の振幅変化に基づいて前記先頭位置を検出することとすることができる。
【0017】
上記請求項1及び2に記載の各補正値取得方法において、請求項に記載の補正値取得方法の如く、前記記録領域は前記情報記録媒体に設けられている試し書き領域であることとすることができる。
【0018】
上記請求項1〜に記載の各補正値取得方法において、請求項に記載の補正値取得方法の如く、前記第1工程では、前記情報記録媒体に最適な記録パワーよりも所定量だけ大きなパワーで前記テストデータを記録することとすることができる。
【0019】
この場合において、請求項に記載の補正値取得方法の如く、前記第1工程に先立って、前記情報記録媒体に最適な記録パワーを取得する工程を更に含むこととすることができる。
【0022】
上記請求項1〜に記載の各補正値取得方法において、請求項に記載の補正値取得方法の如く、前記第3工程では、前記記録開始位置の情報を含む信号と、前記先頭位置の情報を含む信号との位相差に基づいて、前記補正値を求めることとすることができる。
【0023】
上記請求項1〜に記載の各補正値取得方法において、請求項に記載の補正値取得方法の如く、前記情報記録媒体はデータの書き換えが可能であり、前記記録領域にすでにデータが記録されている場合に、前記第1工程に先立って、前記記録領域に記録されているデータを消去する工程を更に含むこととすることができる。
【0024】
請求項に記載の発明は、トラックが蛇行して形成されている光ディスクに対して、データの記録、再生及び消去のうち少なくとも記録を行なう光ディスク装置に用いられるプログラムであって、前記光ディスクにデータを記録する際の記録開始タイミングの補正値の取得要求に応答して、前記光ディスクの記録領域に記録開始位置を指定して所定のテストデータを記録する手順と;前記記録領域の前方の未記録領域と前記記録領域とを含む領域から得られる蛇行トラックに基づくウォブル信号に基づいて、前記記録開始位置及び前記テストデータが実際に記録された領域の先頭位置をそれぞれ検出する手順と;前記検出する手順で検出された前記記録開始位置及び前記先頭位置に基づいて、前記記録開始位置と前記先頭位置との差が予め設定されている許容値以下となるときの前記補正値を求める手順と;を前記光ディスク装置の制御用コンピュータに実行させるプログラムである。
【0025】
これによれば、本発明のプログラムが所定のメモリにロードされ、その先頭アドレスがプログラムカウンタにセットされると、光ディスク装置の制御用コンピュータは、トラックが蛇行して形成されている光ディスクにデータを記録する際の記録開始タイミングの補正値の取得要求に応答して、光ディスクの記録領域に記録開始位置を指定して所定のテストデータを記録した後、該記録領域の前方の未記録領域と記録領域とを含む領域から得られる蛇行トラックに基づくウォブル信号に基づいて、記録開始位置及びテストデータが実際に記録された領域の先頭位置をそれぞれ検出し、検出された記録開始位置及び先頭位置に基づいて記録開始位置と先頭位置との差が予め設定されている許容値以下となるときの補正値を求める。すなわち、本発明のプログラムによれば、光ディスク装置の制御用コンピュータに請求項1に記載の発明に係る補正値取得方法を実行させることができ、これにより、情報記録媒体にデータを記録する際の記録開始タイミングを精度良く補正するための補正値を求めることが可能となる。
【0026】
請求項に記載の発明は、請求項に記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0027】
これによれば、請求項に記載のプログラムが記録されているために、コンピュータに実行させることにより、情報記録媒体にデータを記録する際の記録開始タイミングを精度良く補正するための補正値を求めることが可能となる。
【0028】
請求項10に記載の発明は、トラックが蛇行して形成されている光ディスクに対して、データの記録、再生及び消去のうち少なくとも記録を行なう光ディスク装置であって、前記光ディスクの記録領域に記録開始タイミング信号によって記録開始位置を指定し、所定のテストデータを記録するデータ記録手段と;前記記録領域の前方の未記録領域と前記記録領域とを含む領域から得られる蛇行トラックに基づくウォブル信号に基づいて、前記記録開始位置及び前記テストデータが実際に記録された領域の先頭位置をそれぞれ検出し、検出された前記記録開始位置及び前記先頭位置に基づいて、前記記録開始位置と前記先頭位置との差が予め設定されている許容値以下となるときの、前記記録開始タイミング信号の補正値を求める補正値取得手段と;を備える光ディスク装置である。
【0029】
これによれば、データ記録手段により、トラックが蛇行して形成されている光ディスクの記録領域に記録開始タイミング信号によって記録開始位置を指定し、所定のテストデータが記録される。次に、補正値取得手段により、記録領域の前方の未記録領域と記録領域とを含む領域から得られる蛇行トラックに基づくウォブル信号に基づいて、記録開始位置及びテストデータが実際に記録された領域の先頭位置がそれぞれ検出され、検出された記録開始位置及び先頭位置に基づいて、記録開始位置と先頭位置との差が予め設定されている許容値以下となるときの、補正値が求められる。ここで得られた補正値には、データの記録位置と目標位置とのずれの要因であるウォブル信号から記録用クロック信号を検出する回路での位相遅れ及びアドレス情報を検出する回路での位相遅れがそれぞれ含まれることとなる。すなわち、記録開始タイミングを精度良く補正するための補正値を取得することができ、それによって、目標位置とのずれが小さい記録開始タイミング信号を生成することができる。従って、結果として光ディスクに対して記録品質に優れた記録を行なうことが可能となる。
【0030】
この場合において、請求項11に記載の光ディスク装置の如く、前記補正値取得手段では、前記記録領域から得られるウォブル信号の振幅変化に基づいて前記先頭位置を検出することとすることができる。
【0032】
上記請求項10及び11に記載の各光ディスク装置において、請求項12に記載の光ディスク装置の如く、前記記録領域は前記情報記録媒体に設けられている試し書き領域であることとすることができる。
【0033】
上記請求項10〜12に記載の各光ディスク装置において、請求項13に記載の光ディスク装置の如く、前記データ記録手段では、前記光ディスクに最適な記録パワーよりも所定量だけ大きなパワーで前記テストデータを記録することとすることができる。
【0034】
この場合において、請求項14に記載の光ディスク装置の如く、前記光ディスクに最適な記録パワーを取得する最適パワー取得手段を更に備えることとすることができる。
【0036】
上記請求項10〜14に記載の各光ディスク装置において、請求項15に記載の光ディスク装置の如く、前記光ディスクデータの書き換えが可能であり、前記記録領域にすでにデータが記録されている場合に、前記記録領域に記録されているデータを消去する消去手段を更に備えることとすることができる。
【0037】
上記請求項10〜15に記載の各光ディスク装置において、請求項16に記載の光ディスク装置の如く、前記補正値は、前記光ディスクにユーザからのデータを記録する際に取得されることとすることができる。
【0038】
上記請求項10〜15に記載の各光ディスク装置において、請求項17に記載の光ディスク装置の如く、前記補正値は、装置の製造工程及び調整工程の少なくとも一方において取得されることとすることができる。
【0039】
上記請求項10〜17に記載の各光ディスク装置において、請求項18に記載の光ディスク装置の如く、前記補正値が格納されるメモリと;前記光ディスク装置にて得られた前記補正値を前記メモリに格納する格納手段と;を更に備えることとすることができる。
【0040】
この場合において、請求項19に記載の光ディスク装置の如く、前記メモリは不揮発性のメモリであることとすることができる。
【0041】
上記請求項18及び19に記載の各光ディスク装置において、請求項20に記載の光ディスク装置の如く、前記格納手段は、前記補正値が取得されたときの記録速度に関する情報と対応付けて前記補正値を前記メモリに格納することとすることができる。
【0042】
この場合において、請求項21に記載の光ディスク装置の如く、前記データ記録手段は、前記メモリに格納されている異なる記録速度に対応する補正値を参照して所定の演算を行い、前記光ディスクにユーザからのデータを記録する際の補正値を求めることとすることができる。
【0043】
この場合において、請求項22に記載の光ディスク装置の如く、前記演算は、近似演算又は補間演算であることとすることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1〜図19に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る光ディスク装置の概略構成が示されている。
【0046】
この図1に示される光ディスク装置20は、光ディスク15を回転駆動するためのスピンドルモータ22、光ピックアップ装置23、レーザコントロール回路24、エンコーダ25、モータドライバ27、再生信号処理回路28、サーボコントローラ33、バッファRAM34、バッファマネージャ37、インターフェース38、フラッシュメモリ39、CPU40及びRAM41などを備えている。なお、図1における接続線は、代表的な信号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接続関係の全てを表すものではない。また、光ディスク装置20は、DVD+系の規格に準拠した光ディスクに対応可能であるものとする。
【0047】
DVD+系の規格によると、トラックの蛇行形状は情報フレームで決定される。この情報フレームは種々の情報が含まれているADIPユニットと基準クロック形成用の搬送波部とから構成されている。1つの情報フレームの大きさは、一例として図2に示されるように、搬送波の1周期(ウォブル周期ともいう)分の大きさを1ウォブルとすると、93ウォブル(ウォブル番号0〜92)である。そして、ウォブル番号0〜7がADIPユニット、ウォブル番号8〜92が搬送波部である。データが記録される領域であるデータ・ゾーンにおけるADIPユニットは、同期情報が含まれている同期情報部とアドレス情報が含まれているADIP情報部とから構成されている。そして、ウォブル番号0〜3が同期情報部、ウォブル番号4〜7がADIP情報部である。すなわち、同期情報部は4ウォブル、ADIP情報部は4ウォブルである。上記各情報部はそれぞれ位相変調(PSK:Phase Shift Keying)されている。
【0048】
ADIP情報部は、4ウォブルが1ビットデータを表している。ビットデータが「0」のときは、図3(A)に示されるように、前方の2ウォブルを搬送波部と同位相とし、後方の2ウォブルを搬送波部と逆位相とする。一方、ビットデータが「1」のときは、図3(B)に示されるように、前方の2ウォブルを搬送波部と逆位相とし、後方の2ウォブルを搬送波部と同位相とする。なお、アドレスデータとしては51ビットが必要である。
【0049】
同期情報部は、次の情報フレームにおけるADIP情報部がアドレスデータの先頭ビットのときには、図4(A)に示されるように、ワード同期(word sync)信号、すなわち4ウォブル全てを搬送波部と逆位相とする。また、ADIP情報部にビットデータが含まれているときには、図4(B)に示されるように、ビット同期(bit sync)信号、すなわち先頭の1ウォブルを搬送波部と逆位相とし、残りの3ウォブルを搬送波部と同位相とする。従って、図5に示されるように、52個の情報フレーム(ADIPビット)によって1つのアドレス情報(ADIPワード)が得られる。
【0050】
前記光ピックアップ装置23は、図6に示されるように、受発光モジュール51、回折素子50、コリメートレンズ52、対物レンズ60及び駆動系(フォーカシングアクチュエータ、トラッキングアクチュエータ及びシークモータ(いずれも図示省略))などを備えている。なお、本実施形態では、フォーカス方向をZ軸方向、トラッキング方向をX軸方向とする。
【0051】
受発光モジュール51は、波長が660nmのレーザ光を発光する光源としての半導体レーザLD、及び戻り光束を受光する受光器PDなどを含んで構成されている。なお、ここでは受発光モジュール51から出射される光束の最大強度出射方向を+Z方向とする。
【0052】
前記受光器PDは半導体レーザLDの近傍に配置され、回折素子50で回折された戻り光束を受光する。この受光器PDは一例として図7に示されるように、4つの部分受光素子(Qa,Qb,Qc,Qd)からなる4分割受光素子Pd1と、2つの部分受光素子(Qe,Qf)からなる2分割受光素子Pd2と、2つの部分受光素子(Qg,Qh)からなる2分割受光素子Pd3とを含んで構成されている。
【0053】
4分割受光素子Pd1は、トラックの接線方向に対応する方向(ここではY軸方向)の分割線DL1と、トラックの接線方向に直交する方向(ここではX軸方向)に対応する方向の分割線DL2とによって4分割されている。前記部分受光素子Qaは分割線DL1の+X側で、かつ分割線DL2の+Y側に位置している。前記部分受光素子Qbは分割線DL1の−X側で、かつ分割線DL2の+Y側に位置している。前記部分受光素子Qcは分割線DL1の−X側で、かつ分割線DL2の−Y側に位置している。前記部分受光素子Qdは分割線DL1の+X側で、かつ分割線DL2の−Y側に位置している。
【0054】
2分割受光素子Pd2は、トラックの接線方向に対応する方向の分割線DL3によって2分割されている。前記部分受光素子Qeは分割線DL3の−X側に位置している。前記部分受光素子Qfは分割線DL3の+X側に位置している。
【0055】
2分割受光素子Pd3は、トラックの接線方向に対応する方向の分割線DL4によって2分割されている。前記部分受光素子Qgは分割線DL4の−X側に位置している。前記部分受光素子Qhは分割線DL4の+X側に位置している。
【0056】
上記各部分受光素子はそれぞれ光電変換を行なって受光量に応じた電流信号を生成する。各部分受光素子で生成された電流信号は、それぞれ再生信号処理回路28に出力される。
【0057】
図6に戻り、前記回折素子50は、受発光モジュール51の+Z側に配置され、グレーティング50a及びホログラム50bを含んで構成されている。なお、本実施形態では一例として、回折素子50と受発光モジュール51とは一体化されている。これにより、組み付け時の部品点数が減少し、作業性を向上させることができる。また、調整工程を簡素化することも可能となる。
【0058】
上記グレーティング50aは、受発光モジュール51から出射された光束(以下、便宜上「出射光束」ともいう)を主ビームとしての0次光と、副ビームとしての2つの1次回折光(+1次回折光及び−1次回折光)に分割(3ビーム化)する。そして、一例として図8に示されるように、記録面において、0次光の光スポットSP0の中心からトラッキング方向に関してトラックピッチPtの1/2だけずれた位置に、2つの1次回折光の光スポットSP1がそれぞれ形成されるように設定されている。
【0059】
ホログラム50bは、グレーティング50aの+Z側に配置され、光ディスク15の記録面からの戻り光束を受光素子PDの受光面方向に回折する。ここでは、一例として図9に示されるように、0次光の戻り光束は4分割受光素子Pd1で受光され、各1次回折光の戻り光束は2分割受光素子Pd2及び2分割受光素子Pd3でそれぞれ受光されるように設定されている。なお、ホログラム50bからの回折光がグレーティング50aで回折されないように、例えばホログラム50bとグレーティング50aとの間隔は1.5〜2.0mm程度に設定されている。
【0060】
図6に戻り、前記コリメートレンズ52は回折素子50の+Z側に配置され、回折素子50にて3ビーム化された各光束をそれぞれ略平行光とする。前記対物レンズ60はコリメートレンズ52の+Z側に配置され、コリメートレンズ52を透過した各光束を集光し、光ディスク15の記録面に光スポットをそれぞれ形成する。
【0061】
前記再生信号処理回路28は、図10に示されるように、I/Vアンプ28a、サーボ信号検出回路28b、ウォブル信号検出回路28c、RF信号検出回路28d、デコーダ28e、クロック生成回路28f、アドレス検出回路28g及び記録開始タイミング信号生成回路28hなどから構成されている。
【0062】
I/Vアンプ28aは、各部分受光素子からの電流信号をそれぞれ電圧信号に変換する。
【0063】
サーボ信号検出回路28bは、I/Vアンプ28aの出力信号に基づいてサーボ信号(フォーカスエラー信号及びトラックエラー信号など)を検出する。ここではトラックエラー信号は、一例としていわゆる差動プッシュプル法(DPP法)を用いて検出されるものとする。
【0064】
RF信号検出回路28dは、I/Vアンプ28aの出力信号に基づいてRF信号を検出する。
【0065】
デコーダ28eは、RF信号検出回路28dで検出されたRF信号に対して復調処理及び誤り検出処理等を行なった後、再生データとしてバッファマネージャ37を介してバッファRAM34に格納する。なお、デコーダ28eは、誤り検出処理において誤りが検出されると、所定の誤り訂正処理を行う。
【0066】
ウォブル信号検出回路28cは、I/Vアンプ28aの出力信号に基づいてウォブル信号を検出する。ここではウォブル信号検出回路28cは、一例として図11に示されるように、2つの加算器(c1,c2)、2つのハイパスフィルタ(HPF:c3,c4)、2つのAGCアンプ(c5,c6)及び減算器c7を備えている。
【0067】
加算器c1は、I/Vアンプ28aの出力信号SaとSdを加算する。ここで、信号Saは部分受光素子Qaの出力信号に対応するI/Vアンプ28aの出力信号であり、信号Sdは部分受光素子Qdの出力信号に対応するI/Vアンプ28aの出力信号である。
【0068】
加算器c2はI/Vアンプ28aの出力信号SbとScを加算する。ここで、信号Sbは部分受光素子Qbの出力信号に対応するI/Vアンプ28aの出力信号であり、信号Scは部分受光素子Qcの出力信号に対応するI/Vアンプ28aの出力信号である。
【0069】
ハイパスフィルタc3は、加算器c1の出力信号に含まれる低周波成分を除去する。ハイパスフィルタc4は、加算器c2の出力信号に含まれる低周波成分を除去する。
【0070】
AGCアンプc5は、ハイパスフィルタc3の出力信号が所定の信号レベルを維持するように信号調整を行なう。AGCアンプc6は、ハイパスフィルタc4の出力信号が所定の信号レベルを維持するように信号調整を行なう。これにより、AGCアンプc5の出力信号とAGCアンプc6の出力信号とは、互いにほぼ同じ信号レベルとなる。
【0071】
減算器c7は、AGCアンプc5の出力信号からAGCアンプc6の出力信号を減算する。これにより、光ディスク15の偏芯や対物レンズ60のレンズシフトに起因するオフセット、及びノイズ(同相ノイズ)を除去することができる。減算器c7の出力信号は、ウォブル信号Swbとして、クロック生成回路28f及びアドレス検出回路28gに供給される。
【0072】
図10に戻り、前記クロック生成回路28fは、ウォブル信号Swbに基づいて基準クロック(Wckとする)を生成する。ここではクロック生成回路28fは、一例として図12に示されるように、バンドパスフィルタf1、2値化回路f2、PLL(Phase Locked Loop)回路f3、及び位相補正回路f4を備えている。なお、バンドパスフィルタf1の中心周波数は光ディスク15へのアクセス速度に応じたウォブル信号が得られるように設定されている。
【0073】
バンドパスフィルタf1はウォブル信号Swbから搬送波成分を抽出する。2値化回路f2はバンドパスフィルタf1の出力信号を2値化する。PLL回路f3は2値化回路f2の出力信号に同期した逓倍クロック信号を生成し、基準クロック信号Wckとしてエンコーダ25などに供給する。位相補正回路f4は基準クロック信号Wckの位相を補正し、基準クロック信号Wck’としてアドレス検出回路28gに供給する。なお、位相補正回路f4では、バンドパスフィルタf1の中心周波数のずれによる位相遅れが補正される。
【0074】
図10に戻り、前記アドレス検出回路28gは、ウォブル信号Swbからアドレスデータを検出する。ここでは、アドレス検出回路28gは、一例として図13に示されるように、ハイパスフィルタ(HPF)g1、ローパスフィルタ(LPF)g2、AD変換器g3、位相復調回路g4、及びADIP復号回路g5を備えている。なお、ウォブル信号は位相変調部を有し、該位相変調部の周波数成分は搬送波成分よりも広帯域であるため、バンドパスフィルタf1を通過した際に位相変調部の波形が鈍り、位相復調の精度が低下するおそれがある。そこで、ローパスフィルタg2のカットオフ周波数はウォブル周波数から十分乖離した周波数に設定されている。
【0075】
上記ハイパスフィルタg1はウォブル信号Swbに含まれる低周波成分を除去する。ローパスフィルタg2はハイパスフィルタg1の出力信号に含まれる高周波成分を除去する。
【0076】
AD変換器g3は、基準クロック信号Wck’に同期してローパスフィルタg2の出力信号をデジタル信号に変換する。ここでは、一例として1ウォブルに対して16回のサンプリングを行い、各サンプル値をデジタル化する。AD変換器g3の出力信号Scvは、位相復調回路g4及び記録開始タイミング信号生成回路28hにそれぞれ出力される。
【0077】
位相復調回路g4はAD変換器g3の出力信号Scvを復調する(特開2001−052446号公報参照)。ADIP復号回路g5は位相復調回路g4の出力信号からアドレス情報を抽出し、抽出したアドレス情報が所定量(ここでは、51データビット分)に達するとアドレスデータに復号する。ここで復号されたアドレスデータは、アドレス信号SadとしてCPU40及び記録開始タイミング信号生成回路28hに出力される。
【0078】
図10に戻り、前記記録開始タイミング信号生成回路28hは、アドレス信号Sadに基づいて記録開始のタイミングを指示する記録開始タイミング信号を生成する。ここで生成された記録開始タイミング信号はエンコーダ25に出力される。また、記録開始タイミング信号生成回路28hは、CPU40の指示に応答して、指定された記録開始位置(以下「指定開始位置」ともいう)と実際にデータが記録された領域の先頭位置とのずれを検出する。
【0079】
本実施形態では、この記録開始タイミング信号生成回路28hは、一例として図14に示されるように、記録指定位置検出回路h1、データ記録位置検出回路h2、位相比較回路h3、RAMh4、及びタイミング信号生成・補正回路h5を備えている。
【0080】
記録指定位置検出回路h1はAD変換器g3の出力信号Scvに基づいて、指定した記録開始位置(以下「指定開始位置」ともいう)を検出する。データ記録位置検出回路h2は信号Scvに基づいてデータが実際に記録された領域の先頭位置を検出する。ここでは、データ記録位置検出回路h2は信号Scvの振幅変化に基づいて先頭位置を検出する。一般的に既記録領域からのウォブル信号は、一例として図15(A)に示されるように、RF信号の残留成分がノイズとして重畳されるため、一例として図15(B)に示される未記録領域からのウォブル信号に比べて信号レベルが低下する。そこで、データ記録位置検出回路h2は、例えば1ウォブル周期あたりのサンプリング数を16回(サンプル番号1〜サンプル番号16とする)、指定開始位置のウォブル番号をNとしたとき、先ずウォブル番号(N−1)に対応するウォブル信号をサンプリングし、得られた各サンプル値の70%を各サンプル番号での閾値とする。そして、ウォブル番号Nに対応するウォブル信号をサンプリングし、サンプル値が同じサンプル番号での閾値以下となると、その位置を先頭位置とする。なお、ウォブル番号Nの前方にある複数のウォブル番号に対応するウォブル信号をサンプリングし、サンプル番号毎に平均値を求め、その平均値の70%を各サンプル番号での閾値としても良い。また、未記録領域の平均ウォブル振幅から推定される各サンプル番号でのサンプル値(理論値)の60%を各サンプル番号での閾値としても良い。
【0081】
位相比較回路h3は、一例として図16に示されるように、記録指定位置検出回路h1の出力信号Sh1とデータ記録位置検出回路h2の出力信号Sh2とを比較し、それらの信号の位相差に関する情報を含む信号Sh3をCPU40に出力する。
【0082】
RAMh4には、記録開始タイミング信号の補正値が格納されている。
【0083】
タイミング信号生成・補正回路h5は、アドレス信号Sadに基づいて記録開始タイミング信号を生成するとともに、RAMh4に格納されている補正値を参照して記録開始タイミング信号を補正する。タイミング信号生成・補正回路h5で生成・補正された記録開始タイミング信号は、エンコーダ25に出力される。
【0084】
図1に戻り、前記サーボコントローラ33は、サーボ信号検出回路28bからのフォーカスエラー信号に基づいてフォーカスずれを補正するためのフォーカス制御信号を生成するとともに、トラックエラー信号に基づいてトラックずれを補正するためのトラッキング制御信号を生成する。ここで生成された各制御信号は、サーボオンのときにモータドライバ27に出力され、サーボオフのときには出力されない。サーボオン及びサーボオフはCPU40によって設定される。
【0085】
前記モータドライバ27は、上記フォーカス制御信号に基づいてフォーカシングアクチュエータの駆動信号を光ピックアップ装置23に出力し、上記トラッキング制御信号に基づいてトラッキングアクチュエータの駆動信号を光ピックアップ装置23に出力する。すなわち、サーボ信号検出回路28b、サーボコントローラ33及びモータドライバ27によってトラッキング制御及びフォーカス制御が行われる。また、モータドライバ27は、CPU40からの制御信号に基づいてスピンドルモータ22及び前記シークモータの駆動信号をそれぞれ出力する。
【0086】
前記バッファRAM34は、光ディスクに記録するデータ(記録用データ)、及び光ディスクから再生したデータ(再生データ)などが一時的に格納されるバッファ領域と、各種プログラム変数などが格納される変数領域とを有している。
【0087】
前記バッファマネージャ37は、バッファRAM34へのデータの入出力を管理する。そして、バッファ領域に蓄積されたデータ量が所定量になるとCPU40に通知する。
【0088】
前記エンコーダ25は、CPU40の指示に基づいて、バッファRAM34に蓄積されている記録用データをバッファマネージャ37を介して取り出し、データ変調及びエラー訂正コードの付加などを行ない、光ディスク15への書き込み信号を生成する。ここで生成された書き込み信号は、前記基準クロック信号Wckとともにレーザコントロール回路24に出力される。
【0089】
前記レーザコントロール回路24は、半導体レーザLDの発光特性、エンコーダ25からの書き込み信号及び基準クロック信号Wckなどに基づいて半導体レーザLDの駆動信号を生成する。すなわち、光ディスク15に照射されるレーザ光のパワーを制御する。
【0090】
前記インターフェース38は、ホストとの双方向の通信インターフェースであり、一例としてATAPI(AT Attachment Packet Interface)の規格に準拠している。
【0091】
前記フラッシュメモリ39はプログラム領域とデータ領域とを備えており、プログラム領域には、CPU40にて解読可能なコードで記述された後述する記録開始タイミング信号の補正値を取得する際に用いられる本発明に係るプログラム(以下、「補正値取得プログラム」という)を含むプログラムが格納されている。また、データ領域には、半導体レーザLDの発光特性に関する情報、光ピックアップ装置23のシーク動作に関する情報(以下「シーク情報」ともいう)、及び記録ストラテジ情報などが格納されている。
【0092】
前記CPU40は、フラッシュメモリ39のプログラム領域に格納されているプログラムに従って上記各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータなどをバッファRAM34の変数領域及びRAM41に保存する。
【0093】
ここで、前記記録開始タイミング信号の補正値を取得する処理(以下、「補正値取得処理」という)について図17を用いて説明する。この図17のフローチャートは、CPU40によって実行される一連の処理アルゴリズムに対応し、所定のタイミングで補正値の取得要求が発生すると、図17のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスがCPU40のプログラムカウンタにセットされ、補正値取得処理がスタートする。
【0094】
最初のステップ401では、ウォブル信号検出回路28cの各AGCアンプをスリープ状態に設定する。
【0095】
次のステップ403では、補正値が格納される変数ΔWTに0をセットし初期化する。
【0096】
次のステップ405では、補正値取得用の記録パワーを設定する。ここでは、一例として最適な記録パワーよりも10〜20%程度大きなパワーを記録パワーとして設定する。
【0097】
次のステップ407では、記録開始タイミング信号の補正値としてΔWTの値をRAMh4に格納する。これにより、タイミング信号生成・補正回路h5から出力される記録開始タイミング信号はΔWT分だけ補正されることとなる。
【0098】
次のステップ409では、予め設けられているPCA(Power Calibration Area)と呼ばれる試し書き領域に所定のテストデータを記録する。ここでは、一例として1回の記録長を1セクタ、記録開始周期を2セクタとして、所定の回数だけ記録を行うものとする。すなわち、1セクタ毎に既記録領域と未記録領域とが複数回繰り返し存在することとなる。
【0099】
次のステップ411では、PCAの再生を再生信号処理回路28に指示する。これにより、PCAでのウォブル信号が検出され、該ウォブル信号が前記記録開始タイミング信号生成回路28hに供給されることとなる。
【0100】
次のステップ413では、位相比較回路h3を介して指定開始位置と先頭位置とのずれ量dを取得する。
【0101】
次のステップ415では、ずれ量dの絶対値が5T(T:チャネルクロック周期)以下であるか否かを判断する。ずれ量dの絶対値が5Tを超えていれば、ここでの判断は否定されステップ417に移行する。
【0102】
このステップ417では、ΔWTにずれ量dを加算する。そして、上記ステップ407に戻る。
【0103】
以下、上記ステップ415での判断が肯定されるまで、上記ステップ407〜417の処理を繰り返し行う。
【0104】
ずれ量dの絶対値が5T以下となれば、ステップ415での判断は肯定されステップ419に移行する。
【0105】
このステップ419では、ΔWTの値をフラッシュメモリ39のデータ領域に格納する。なお、RAMh4にはすでにΔWTの値が補正値として格納されている。
【0106】
次のステップ421では、ウォブル信号検出回路28cの各AGCアンプをアクティブ状態に設定する。そして、補正値取得処理を終了する。
【0107】
《記録処理》
次に、ホストからの記録要求コマンドを受信したときの光ディスク装置20における処理(記録処理)について図18を用いて簡単に説明する。この図18のフローチャートは、CPU40によって実行される一連の処理アルゴリズムに対応し、ホストから記録要求コマンドを受信すると、図18のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスがCPU40のプログラムカウンタにセットされ、記録処理がスタートする。
【0108】
最初のステップ501では、記録速度に基づいてスピンドルモータ22の回転を制御するための制御信号をモータドライバ27に出力するとともに、ホストから記録要求コマンドを受信した旨を再生信号処理回路28に通知する。また、ホストから受信したデータ(記録用データ)のバッファRAM34への蓄積をバッファマネージャ37に指示する。
【0109】
次のステップ503では、光ディスク15の回転が所定の線速度に達していることを確認すると、サーボコントローラ33に対してサーボオンを設定する。これにより、前述の如くトラッキング制御及びフォーカス制御が行われる。なお、トラッキング制御及びフォーカス制御は記録処理が終了するまで随時行われる。
【0110】
次のステップ505では、記録速度に基づいてOPC(Optimum Power Control)を行い、最適な記録パワーを取得する。すなわち、記録パワーを段階的に変化させつつ、前記PCA領域に所定のデータを試し書きした後、それらのデータを順次再生し、例えばRF信号から検出されたアシンメトリの値が予め実験等で求めた目標値とほぼ一致する場合を最も高い記録品質であると判断し、そのときの記録パワーを最適な記録パワーとする。
【0111】
次のステップ507では、前述した記録開始タイミングの補正値取得処理を行なう。この場合には、OPCにて得られた最適な記録パワーよりも10〜20%程度大きなパワーが補正値取得用の記録パワーとして設定される。そして、最適な補正値が取得され、RAMh4及びフラッシュメモリ39のデータ領域にそれぞれ格納される。
【0112】
次のステップ509では、再生信号処理回路28からのアドレス信号Sadに基づいて現在のアドレスを取得する。
【0113】
次のステップ511では、現在のアドレスと目標アドレスとの差分(アドレス差)を算出する。
【0114】
次のステップ513では、アドレス差に基づいてシークが必要であるか否かを判断する。ここでは、前記シーク情報の一つとしてフラッシュメモリ39に格納されている閾値を参照し、アドレス差が閾値を越えていれば、ここでの判断は肯定され、ステップ515に移行する。
【0115】
このステップ515では、アドレス差に応じたシークモータの制御信号をモータドライバ27に出力する。これにより、シークモータが駆動し、シーク動作が行なわれる。そして、前記ステップ509に戻る。
【0116】
なお、前記ステップ513において、アドレス差が閾値を越えていなければ、ここでの判断は否定され、ステップ517に移行する。
【0117】
このステップ517では、現在のアドレスが目標アドレスと一致しているか否かを判断する。現在のアドレスが目標アドレスと一致していなければ、ここでの判断は否定され、ステップ519に移行する。
【0118】
このステップ519では、アドレス信号Sadに基づいて現在のアドレスを取得する。そして、前記ステップ517に戻る。
【0119】
以下、前記ステップ517での判断が肯定されるまで、ステップ517→519の処理を繰り返し行う。
【0120】
現在のアドレスが目標アドレスと一致すれば、前記ステップ517での判断は肯定され、ステップ521に移行する。
【0121】
このステップ521では、エンコーダ25に書き込みを許可する。これにより、記録用データは、エンコーダ25、レーザコントロール回路24及び光ピックアップ装置23を介して光ディスク15に書き込まれる。記録用データがすべて書き込まれると、所定の終了処理を行った後、記録処理を終了する。
【0122】
《再生処理》
さらに、ホストから再生要求コマンドを受信したときの光ディスク装置20における処理(再生処理)について図19を用いて説明する。この図19のフローチャートは、CPU40によって実行される一連の処理アルゴリズムに対応し、ホストから再生要求コマンドを受信すると、図19のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスがCPU40のプログラムカウンタにセットされ、再生処理がスタートする。
【0123】
最初のステップ701では、再生速度に基づいてスピンドルモータ22の回転を制御するための制御信号をモータドライバ27に出力するとともに、ホストから再生要求コマンドを受信した旨を再生信号処理回路28に通知する。
【0124】
次のステップ703では、光ディスク15の回転が所定の線速度に達していることを確認すると、サーボコントローラ33に対してサーボオンを設定する。これにより、前述の如くトラッキング制御及びフォーカス制御が行われる。なお、トラッキング制御及びフォーカス制御は再生処理が終了するまで随時行われる。
【0125】
次のステップ705では、再生信号処理回路28からのアドレス信号Sadに基づいて現在のアドレスを取得する。
【0126】
次のステップ707では、現在のアドレスと再生要求コマンドから抽出した目標アドレスとの差分(アドレス差)を算出する。
【0127】
次のステップ709では、前記ステップ513と同様にして、シークが必要であるか否かを判断する。シークが必要であれば、ここでの判断は肯定され、ステップ711に移行する。
【0128】
このステップ711では、アドレス差に応じたシークモータの制御信号をモータドライバ27に出力する。そして、前記ステップ705に戻る。
【0129】
一方、前記ステップ709において、シークが必要でなければ、ここでの判断は否定され、ステップ713に移行する。
【0130】
このステップ713では、現在のアドレスが目標アドレスと一致しているか否かを判断する。現在のアドレスが目標アドレスと一致していなければ、ここでの判断は否定され、ステップ715に移行する。
【0131】
このステップ715では、アドレス信号Sadに基づいて現在のアドレスを取得する。そして、前記ステップ713に戻る。
【0132】
以下、前記ステップ713での判断が肯定されるまで、ステップ713→715の処理を繰り返し行う。
【0133】
現在のアドレスが目標アドレスと一致すれば、前記ステップ713での判断は肯定され、ステップ717に移行する。
【0134】
このステップ717では、再生信号処理回路28に読み取りを指示する。これにより、再生信号処理回路28にて再生データが取得され、バッファRAM34に格納される。この再生データはセクタ単位でバッファマネージャ37及びインターフェース38を介してホストに転送される。そして、ホストから指定されたデータの再生がすべて終了すると、所定の終了処理を行った後、再生処理を終了する。
【0135】
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る光ディスク装置20では、光ピックアップ装置23、データ記録位置検出回路、CPU40及び該CPU40によって実行されるプログラムとによって、データ記録手段、補正値取得手段、最適パワー取得手段、及び格納手段が実現されている。すなわち、図17のステップ409での処理によってデータ記録手段が、ステップ411〜417での処理によって補正値取得手段が、図18のステップ505での処理によって最適パワー取得手段が実現されている。また、図17のステップ419での処理によって格納手段が実現されている。しかしながら、本発明がこれに限定されるものではないことは勿論である。すなわち、上記実施形態は一例に過ぎず、上記のCPU40によるプログラムに従う処理によって実現した各手段の少なくとも一部をハードウェアによって構成することとしても良いし、あるいは全てをハードウェアによって構成することとしても良い。
【0136】
また、本実施形態では、フラッシュメモリ39にインストールされているプログラムのうち、図17に示されるフローチャートに対応するプログラムによって前記補正値取得プログラムが構成されている。
【0137】
そして、ステップ409での処理によって本発明に係る補正値取得方法の第1工程が実施されている。また、ステップ411の処理によって第2工程が、ステップ413〜417の処理によって第3工程が実施されている。
【0138】
以上説明したように、本実施形態に係る光ディスク装置20によると、光ディスク15にユーザからのデータを記録する際に補正値取得処理を行なっている。この補正値取得処理では、光ディスク15のPCAに記録開始位置を指定して所定のテストデータを記録した後、PCAからのウォブル信号の振幅変化に基づいてテストデータの先頭位置を検出し、検出されたテストデータの先頭位置と指定した記録開始位置との差に基づいて記録開始タイミング信号の補正値を求めている。これにより、クロック生成回路28f及びアドレス検出回路28gにて生じるウォブル信号の位相遅れを補正することが可能となる。すなわち、光ディスクにデータを記録する際の記録開始タイミング信号を補正するための補正値を精度良く求めることができる。
【0139】
また、本実施形態によると、補正値取得処理に先立ってOPCを行ない、補正値取得処理ではOPCで得られた最適な記録パワーに基づいて、補正値取得用の記録パワーを設定している。これにより、テストデータの先頭位置を精度良く検出することができる。
【0140】
また、本実施形態によると、記録開始タイミング信号が精度良く補正されるため、結果として光ディスクに対して記録品質に優れた記録を行なうことができる。
【0143】
また、上記実施形態では、補正値取得処理において、PCAにテストデータを記録する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、PCA以外の記録領域であっても良い。
【0144】
また、上記実施形態では、OPCの直後に補正値取得処理を行なう場合について説明したが、例えば補正値取得用の記録パワーがすでに設定されているときには、OPCの前に補正値取得処理を行なっても良い。
【0145】
また、上記実施形態では、最適な記録パワーよりも10〜20%程度大きいパワーを補正値取得用の記録パワーとして設定する場合について説明したが、これに限定されるものではない。要するに、再生したときにテストデータの先頭位置が精度良く検出できれば良い。
【0146】
また、上記実施形態では、ユーザからのデータの記録の際に補正値取得処理を行なう場合について説明したが、本発明がこれに限定されるものではない。例えば、ユーザからのデータの記録の際に補正値がすでにRAMh4に格納されている場合には、補正値取得処理を行なわなくても良い。
【0147】
さらに、例えば光ディスク装置の製造工程や調整工程などにおいて、補正値取得処理を行ない、得られた補正値をフラッシュメモリ39のデータ領域に格納しておき、光ディスク装置に電源が投入されたときに、RAMh4に転送しても良い。
【0148】
また、上記実施形態において、記録速度毎に補正値を取得しても良い。そして、ユーザからのデータを記録する際に、指定された記録速度(指定記録速度)に対応する補正値がRAMh4に格納されていないときは、RAMh4に格納されている異なる記録速度に対応する補正値を参照して近似演算又は補間演算などの所定の演算を行い、指定記録速度での補正値を推定しても良い。
【0150】
また、上記実施形態では、光ディスク15が書き換え可能な情報記録媒体であって、補正値取得処理で使用されるPCAに既に何らかのデータが記録されている場合には、補正値取得処理に先立って、そのPCAに対してデータの消去処理を行なうことが好ましい。これにより、先頭位置のずれの計測精度を向上させることができる。この場合には、CPU40によって消去手段が実現されることとなる。
【0151】
また、上記実施形態では、AD変換器g3でのサンプリング回数が1ウォブルに対して16回の場合について説明したが、これに限定されるものではなく、必要な先頭位置のずれの計測精度に応じて任意に設定することができる。
【0152】
また、上記実施形態では、光ディスク15がDVD+系の規格に準拠した情報記録媒体の場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えばCD系の規格に準拠した情報記録媒体であっても良い。
【0153】
また、上記実施形態では、前記補正値取得プログラムはフラッシュメモリ39に記録されているが、他の記録媒体(CD系光ディスク、DVD系光ディスク、光磁気ディスク、メモリカード、フレキシブルディスク等)に記録されていても良い。この場合には、記録媒体に対応するドライブ装置を付加し、そのドライブ装置から補正値取得プログラムをフラッシュメモリ39に転送することとなる。また、ネットワーク(LAN、イントラネット、インターネットなど)を介して補正値取得プログラムをフラッシュメモリ39に転送しても良い。
【0154】
また、上記実施形態では、データの記録及び再生が可能な光ディスク装置について説明したが、これに限らず、データの記録、再生及び消去のうち、少なくともデータの記録が可能な光ディスク装置であれば良い。
【0155】
また、上記実施形態では、光ピックアップ装置が1つの半導体レーザを備える場合について説明したが、これに限らず、例えば互いに異なる波長の光束を発光する複数の半導体レーザを備えていても良い。この場合に、例えば波長が約405nmの光束を発光する半導体レーザ、波長が約660nmの光束を発光する半導体レーザ及び波長が約780nmの光束を発光する半導体レーザの少なくとも1つを含んでいても良い。すなわち、光ディスク装置が互いに異なる規格に準拠した複数種類の光ディスクに対応する光ディスク装置であっても良い。
【0156】
また、上記実施形態では、インターフェースがATAPIの規格に準拠する場合について説明したが、これに限らず、例えばATA(AT Attachment)、SCSI(Small Computer System Interface)、USB(Universal Serial Bus)1.0、USB2.0、IEEE1394、IEEE802.3、シリアルATA及びシリアルATAPIのうちのいずれかの規格に準拠しても良い。
【0157】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る補正値取得方法によれば、情報記録媒体にデータを記録する際の記録開始タイミングを精度良く補正するための補正値を求めることができるという効果がある。
【0158】
また、本発明に係るプログラム及び記録媒体によれば、光ディスク装置の制御用コンピュータにて実行され、光ディスクにデータを記録する際の記録開始タイミングを精度良く補正するための補正値を求めることができるという効果がある。
【0159】
また、本発明に係る光ディスク装置によれば、光ディスクに対して記録品質に優れた記録を行なうことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の光ディスクにおける蛇行形状を説明するための図である。
【図3】 図3(A)及び図3(B)は、それぞれADIP情報部の信号波形を説明するための波形図である。
【図4】 図4(A)及び図4(B)は、それぞれ同期情報部の信号波形を説明するための波形図である。
【図5】 ADIP情報部のデータビットを説明するための図である。
【図6】 図1における光ピックアップ装置の構成を説明するための図である。
【図7】 図6における受光器を説明するための図である。
【図8】 主ビームによる光スポットと副ビームによる光スポットとの位置関係を説明するための図である。
【図9】 各ビームの戻り光束と受光器を構成する各部分受光素子との位置関係を説明するための図である。
【図10】 図1における再生信号処理回路の構成を説明するためのブロック図である。
【図11】 図10におけるウォブル信号検出回路の構成を説明するためのブロック図である。
【図12】 図10におけるクロック生成回路の構成を説明するためのブロック図である。
【図13】 図10におけるアドレス検出回路の構成を説明するためのブロック図である。
【図14】 図10における記録開始タイミング信号生成回路の構成を説明するためのブロック図である。
【図15】 図15(A)は既記録領域から得られるウォブル信号を説明するための波形図であり、図15(B)は未記録領域から得られるウォブル信号を説明するための波形図である。
【図16】 図14における位相比較回路の作用を説明するためのタイミングチャートである。
【図17】 本発明に係る記録開始タイミング信号を補正するための補正値を取得する処理を説明するためのフローチャートである。
【図18】 ホストからの記録要求コマンドに応じて行なわれる光ディスク装置における記録処理を説明するためのフローチャートである。
【図19】 ホストからの再生要求コマンドに応じて行なわれる光ディスク装置における再生処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
15…光ディスク、20…光ディスク装置、23…光ピックアップ装置(データ記録手段の一部)、39…フラッシュメモリ(メモリ)、40…CPU(データ記録手段の一部、補正値取得手段の一部、最適パワー取得手段、消去手段、格納手段)、h2…データ記録位置検出回路(補正値取得手段の一部)、h7…RF検出信号生成回路(補正値取得手段の一部)。

Claims (22)

  1. トラックが蛇行して形成されている情報記録媒体にデータを記録する際の記録開始タイミングの補正値を求める補正値取得方法であって、
    前記情報記録媒体の記録領域に記録開始位置を指定して所定のテストデータを記録する第1工程と;
    前記記録領域の前方の未記録領域と前記記録領域とを含む領域から得られる蛇行トラックに基づくウォブル信号に基づいて、前記記録開始位置及び前記テストデータが実際に記録された領域の先頭位置をそれぞれ検出する第2工程と;
    前記第2工程で検出された前記記録開始位置及び前記先頭位置に基づいて、前記記録開始位置と前記先頭位置との差が予め設定されている許容値以下となるときの前記補正値を求める第3工程と;を含む補正値取得方法。
  2. 前記第2工程では、前記ウォブル信号の振幅変化に基づいて前記先頭位置を検出することを特徴とする請求項1に記載の補正値取得方法。
  3. 前記記録領域は前記情報記録媒体に設けられている試し書き領域であることを特徴とする請求項1又は2に記載の補正値取得方法。
  4. 前記第1工程では、前記情報記録媒体に最適な記録パワーよりも所定量だけ大きなパワーで前記テストデータを記録することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の補正値取得方法。
  5. 前記第1工程に先立って、前記情報記録媒体に最適な記録パワーを取得する工程を更に含むことを特徴とする請求項4に記載の補正値取得方法。
  6. 前記第3工程では、前記記録開始位置の情報を含む信号と、前記先頭位置の情報を含む信号との位相差に基づいて、前記補正値を求めることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の補正値取得方法。
  7. 前記情報記録媒体はデータの書き換えが可能であり、前記記録領域にすでにデータが記録されている場合に、
    前記第1工程に先立って、前記記録領域に記録されているデータを消去する工程を更に含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の補正値取得方法。
  8. トラックが蛇行して形成されている光ディスクに対して、データの記録、再生及び消去のうち少なくとも記録を行なう光ディスク装置に用いられるプログラムであって、
    前記光ディスクにデータを記録する際の記録開始タイミングの補正値の取得要求に応答して、前記光ディスクの記録領域に記録開始位置を指定して所定のテストデータを記録する手順と;
    前記記録領域の前方の未記録領域と前記記録領域とを含む領域から得られる蛇行トラックに基づくウォブル信号に基づいて、前記記録開始位置及び前記テストデータが実際に記録された領域の先頭位置をそれぞれ検出する手順と;
    前記検出する手順で検出された前記記録開始位置及び前記先頭位置に基づいて、前記記録開始位置と前記先頭位置との差が予め設定されている許容値以下となるときの前記補正値を求める手順と;を前記光ディスク装置の制御用コンピュータに実行させるプログラム。
  9. 請求項に記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  10. トラックが蛇行して形成されている光ディスクに対して、データの記録、再生及び消去のうち少なくとも記録を行なう光ディスク装置であって、
    前記光ディスクの記録領域に記録開始タイミング信号によって記録開始位置を指定し、所定のテストデータを記録するデータ記録手段と;
    前記記録領域の前方の未記録領域と前記記録領域とを含む領域から得られる蛇行トラックに基づくウォブル信号に基づいて、前記記録開始位置及び前記テストデータが実際に記録された領域の先頭位置をそれぞれ検出し、検出された前記記録開始位置及び前記先頭位置に基づいて、前記記録開始位置と前記先頭位置との差が予め設定されている許容値以下となるときの、前記記録開始タイミング信号の補正値を求める補正値取得手段と;を備える光ディスク装置。
  11. 前記補正値取得手段は、前記記録領域から得られるウォブル信号の振幅変化に基づいて前記先頭位置を検出することを特徴とする請求項10に記載の光ディスク装置。
  12. 前記記録領域は、前記光ディスクに設けられている試し書き領域であることを特徴とする請求項10又は11に記載の光ディスク装置。
  13. 前記データ記録手段は、前記光ディスクに最適な記録パワーよりも所定量だけ大きなパワーで前記テストデータを記録することを特徴とする請求項10〜12のいずれか一項に記載の光ディスク装置。
  14. 前記光ディスクに最適な記録パワーを取得する最適パワー取得手段を更に備えることを特徴とする請求項13に記載の光ディスク装置。
  15. 前記光ディスクはデータの書き換えが可能であり、前記記録領域にすでにデータが記録されている場合に、前記記録領域に記録されているデータを消去する消去手段を更に備えることを特徴とする請求項10〜14のいずれか一項に記載の光ディスク装置。
  16. 前記補正値は、前記光ディスクにユーザからのデータを記録する際に取得されることを特徴とする請求項10〜15のいずれか一項に記載の光ディスク装置。
  17. 前記補正値は、装置の製造工程及び調整工程の少なくとも一方において取得されることを特徴とする請求項10〜15のいずれか一項に記載の光ディスク装置。
  18. 前記補正値が格納されるメモリと;
    前記補正値を前記メモリに格納する格納手段と;を更に備えることを特徴とする請求項10〜17のいずれか一項に記載の光ディスク装置。
  19. 前記メモリは不揮発性のメモリであることを特徴とする請求項18に記載の光ディスク装置。
  20. 前記格納手段は、前記補正値が取得されたときの記録速度に関する情報と対応付けて前記補正値を前記メモリに格納することを特徴とする請求項18又は19に記載の光ディスク装置。
  21. 前記データ記録手段は、前記メモリに格納されている異なる記録速度に対応する補正値を参照して所定の演算を行い、前記光ディスクにユーザからのデータを記録する際の補正値を求めることを特徴とする請求項20に記載の光ディスク装置。
  22. 前記演算は、近似演算又は補間演算であることを特徴とする請求項21に記載の光ディスク装置。
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