JPH087280A - 光ディスク記録再生装置 - Google Patents

光ディスク記録再生装置

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JPH087280A
JPH087280A JP13449194A JP13449194A JPH087280A JP H087280 A JPH087280 A JP H087280A JP 13449194 A JP13449194 A JP 13449194A JP 13449194 A JP13449194 A JP 13449194A JP H087280 A JPH087280 A JP H087280A
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JP
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optical
recording
laser
wavelength
reflectance
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JP13449194A
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Inventor
Makoto Miyamoto
真 宮本
Nobuhiro Tokujiyuku
伸弘 徳宿
Masaaki Kurebayashi
正明 榑林
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低出力の半導体レーザを用いて、CD−RO
M等の再生専用型の光ディスクの再生、あるいはこれと
互換性のある書換可能型光ディスクの記録再生を行うこ
とが可能な光ディスク記録再生装置を提供すること。 【構成】 光波長770〜830nmにおいて規格化さ
れた再生専用型光ディスクの再生、および、これと互換
性があり短波長領域において比較的低反射率となる書換
可能型光ディスクの記録再生を、光波長600〜700
nmのレーザが搭載され、プッシュプル方式と3スポッ
ト方式との両方のトラッキングサーボが可能な光ヘッド
を用いて行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク記録再生装
置に係り、特に、CD−ROM,追記型CD(CD−
R),書換可能型CD(CD−E)などの、光波長が7
70〜830nmにおける未記録部の反射率が65%以
上となる高反射率光ディスク用の光ディスク記録再生装
置に関する。
【0002】なお、便宜上、上記高反射率光ディスクの
再生専用型をCD−ROM、追記型をCD−R、書換可
能型をCD−Eと表現するが、本発明は、光波長が77
0〜830nmにおける未記録部の反射率が65%以上
となり、また、光波長600〜700nmにおける未記
録部の反射率が65%以下となり、さらに、光波長が6
00〜700nmのレーザスポットを用いて記録再生を
行うことを特徴とした光ディスク記録再生装置であれ
ば、たとえばコンパクトディスクやミニディスクのよう
な音楽用光ディスク、あるいはレーザディスクのような
映像用光ディスクの記録再生装置にも適応できる。した
がって、本発明はCD−ROM,CD−R,CD−E用
の光ディスク記録再生装置に限定されるものではない。
【0003】
【従来の技術】CD−ROMは大容量であり、大量生産
できてコストが低いため、コンピューター用ソフトウエ
アの配布などに使用されている。しかしながら、データ
の書き換えができないため、フロッピーディスクや光磁
気ディスクのように、ユーザデータのデータファイルと
しては使用できない。このため、ユーザはCD−ROM
再生装置の他に、フロッピーディスクや光磁気ディスク
の記録再生装置を用意する必要がある。しかしながら、
CD−ROMに書き換えの機能を持たせることにより、
1台のCD−ROM記録再生装置で、ソフトウエアの入
手とデータファイルが可能となる。
【0004】こうしたニーズに応え、書換可能なCD−
ROM(CD−E)の研究が成されている(従来例1:
第40回応用物理学関係連合講演会講演予稿集の第10
14頁(1993)、および、第5回相変化記録研究会
講演予稿集の第9頁〜第14頁(1993))。
【0005】CD−E開発の第1の技術課題は、CD−
Rの反射率規格(未記録部分の反射率65%以上,変調
度60%以上,再生レーザ波長770〜830nm)を
満足することである。また、記録感度向上も重要な課題
である。すなわち、未記録部の反射率が65%以上と高
いため、記録膜に吸収される光の吸収率は35%以下と
なり、このため、従来の書換可能型光ディスクに較べ、
記録のためのレーザパワーが2〜3倍程度必要であり、
低価格な低出力レーザを使用できないからである。
【0006】この問題を解決するための手段としては、
特開平2−113453号公報(従来例2)に開示され
ているような光ディスクを使用すればよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来例2の光
ディスクは、再生レーザ波長(780nm)の未記録部
の反射率が70%以上と高く、再生レーザ波長よりも1
00〜200nm短い波長では未記録部の反射率が低い
ことを特徴としている。そして、未記録部の反射率の低
い(吸収率の大きい)波長領域のレーザを用いて記録を
行なうことにより、記録感度が向上するとしている。
【0008】この従来例2は非常に優れたアイデアであ
るが、記録再生装置については言及されていない。
【0009】ところで、従来例2にあるような、光波長
770〜830nmでは70%以上の高反射率となり、
光波長600〜700nmでは比較的低反射率となる光
ディスク(CD−E)に情報を記録し、同じ記録再生装
置を用いて、追記型のCD(CD−R)の記録再生、C
D−ROMの再生を可能にするための問題点として、如
何にトラッキングサーボを行なうかという問題がある。
以下、この問題点について詳細に説明する。
【0010】通常、光ディスクのトラッキング法として
は、3スポット法とプッシュプル法がある。
【0011】3スポット法は、CD−ROMやレ−ザデ
ィスクのような再生専用タイプの光ディスクのトラッキ
ングに適した方法である。一般に、光ディスクからの再
生信号変調度は、ディスク上のピット深さに依存し、ピ
ット深さが光波長の1/4の時に最も大きくなる。3ス
ポット法では、この再生信号変調度が最大になる条件の
ときに、トラッキング誤差信号が最大となるため、安定
したトラッキングサーボを行なうことができるのであ
る。一方、3スポット法を用いて、相変化記録媒体のよ
うな、記録によって反射率が変化するような媒体に対し
て記録を行なうことは困難である。3スポット法は、先
行サブビームと後行サブビームの反射光量の差をトラッ
キング誤差信号としている。このため、後行サブビーム
からの反射光量が、記録マークの反射率変化の影響を受
けてしまうと、正確にトラッキングサーボを行なうこと
ができなくなるからである。
【0012】これに対して、プッシュプル法は、記録可
能な光ディスクのトラッキングに適している。これは1
つのスポットを用いて、情報の記録再生、およびトラッ
キングサーボを行なうことができるからである。一方、
プッシュプル法を用いて、再生専用タイプの光ディスク
を再生することは困難である。これは、ピット深さが光
波長の1/4のときにトラッキング誤差信号がゼロにな
るからである。CD−ROMでは、あらかじめこの点が
考慮されており、ピット深さが光波長の1/4とならな
いように規格されているが、本発明において用いる60
0〜700nmの光波長では、ピット深さが光波長の1
/4にならないとは保証されていない。
【0013】また、CD−Rに記録を行う場合、プッシ
ュプル法による記録再生、および、3スポット法による
再生が可能であるが、光波長600〜700nmでは、
反射率,変調度等の規格が存在しないため、CD−R
は、各社各様の反射率,変調度特性を有している。した
がって、実質的にこの光波長における記録再生は困難で
ある(もちろん、本発明の記録再生装置に準拠したCD
−R用の規格を設けた場合、この限りではない)。
【0014】このように、CD−Eに対して、記録が可
能であり、同じ記録再生装置を用いてCD−ROMの再
生、あるいはCD−Rの記録再生を行おうとすると、様
々な問題が生じる。
【0015】また、従来例2では、600〜700nm
のレーザを用いて記録を行うため、固有の問題が生じ
た。具体的には吸収率が大きくなるだけでは、充分な記
録感度向上が達成されにくいという問題がある。
【0016】したがって、本発明の目的は、 目的1:CD−ROM,CD−Eの2種類のディスクの
再生と、CD−Eの記録が可能な記録再生装置を提供す
ることにある。 目的2:CD−ROM,CD−R,CD−Eの3種類の
ディスクの再生と、CD−Eの記録が可能な記録再生装
置を提供することにある。 目的3:CD−ROM,CD−R,CD−Eの3種類の
ディスクの再生と、CD−R,CD−Eの記録が可能な
記録再生装置を提供することにある。 目的4:光波長600〜700のレーザを用いた場合
に、効率的に記録感度向上を達成する方法を提供するこ
とにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記した目的1は、光波
長が770〜830nmにおける未記録部の反射率が7
0%以上であり、平坦部にピットを設けることにより情
報が記録されている再生専用型光ディスクの再生と、光
波長が770〜830nmにおける未記録部の反射率が
65%以上であり、光波長が600〜700nmにおけ
る未記録部の反射率が65%以下となりうる情報の記録
消去が可能な書換可能型光ディスクの再生とが、可能な
光ディスク記録再生装置であって、少なくとも、上記再
生専用型光ディスクの再生と、上記書換可能型光ディス
クの記録再生とを、光波長600〜700nmのレーザ
が搭載されプッシュプル方式と3スポット方式の両方の
トラッキングサーボが可能な光ヘッドを用いて行なうこ
と、によって達成される。
【0018】また、前記した目的2は、光波長が770
〜830nmにおける未記録部の反射率が70%以上で
あり、平坦部にピットを設けることにより情報が記録さ
れている再生専用型光ディスクと、光波長が770〜8
30nmにおける未記録部の反射率が65%以上であ
り、光波長が770〜810nmのレーザスポットによ
り情報が記録される追記型光ディスクと、光波長が77
0〜830nmにおける未記録部の反射率が65%以上
であり、光波長が600〜700nmにおいて未記録部
の反射率が65%以下となりうる情報の記録消去が可能
な書換可能型光ディスクとの、再生が可能な光ディスク
記録再生装置であって、少なくとも、上記再生専用型光
ディスク、または、上記追記型光ディスクの再生を、光
波長770〜830nmのレーザが搭載されプッシュプ
ル方式もしくは3スポット方式のトラッキングサーボが
可能な光ヘッドを用い、また、上記書換型光ディスクの
記録を、光波長600〜700nmのレーザが搭載され
プッシュプル方式のトラッキングサーボが可能な光ヘッ
ドを用いて行なうこと、によって達成される。
【0019】さらに、前記した目的3は、光波長が77
0〜830nmにおける未記録部の反射率が70%以上
であり、平坦部にピットを設けることにより情報が記録
されている再生専用型光ディスクと、光波長が770〜
830nmにおける未記録部の反射率が65%以上であ
り、光波長が770〜810nmのレーザスポットによ
り情報が記録される追記型光ディスクと、光波長が77
0〜830nmにおける未記録部の反射率が65%以上
であり、光波長が600〜700nmにおいて未記録部
の反射率が65%以下となりうる情報の記録消去が可能
な書換可能型光ディスクとの、再生が可能な光ディスク
記録再生装置であって、少なくとも、上記再生専用型光
ディスクの再生、および、上記追記型光ディスクの記録
再生を、光波長770〜810nmのレーザが搭載され
プッシュプル方式のトラッキングサーボが可能な光ヘッ
ドを用い、また、上記書換可能型光ディスクの記録を、
光波長600〜700nmのレーザが搭載されプッシュ
プル方式のトラッキングサーボが可能な光ヘッドを用い
て行なうこと、により達成される。
【0020】さらに、前記した目的4は、光波長600
〜700nmのレーザを照射し、トラックピッチが1.
5〜1.7μmの光ディスクに対して記録を行う光ディ
スク記録再生装置であって、光波長600〜700nm
のレーザを光ディスク上に絞り込むための対物レンズの
開口数(N.A.)が、 λ(nm)/1400≧N.A.≧λ(nm)/1750……式 但し、 N.A.:対物レンズのレンズ開口数 λ :レーザの光波長 上記式の範囲であることにより達成される。
【0021】
【作用】CD−ROMの再生、CD−Rの記録再生、C
D−Eの記録再生に、それぞれ適したレーザの光波長と
トラッキングサーボの方法を表1に示した。次に、前記
した各目的を達成するための手段について説明する。
【0022】
【表1】
【0023】まず、前記目的1の、CD−ROM,CD
−Eの2種類のディスクの再生と、CD−Eの記録とが
可能な記録再生装置を実現させる手段について説明す
る。
【0024】CD−Eの記録には、光波長が600〜7
00nmのレーザが搭載され、プッシュプル法によるト
ラッキングが可能な光ヘッドを用いて記録を行うことが
できる。しかしながら、CD−ROMの再生には適して
いない。これは、光波長600〜700nmにおいて、
CD−ROMのピット深さが光波長の1/4となり、ト
ラッキング誤差信号が得られない可能性があるためであ
る。
【0025】この問題を解決するためには、光波長が6
00〜700nmのレーザを搭載し、プッシュプル法と
3スポット法の両方の方法によるトラッキングサーボが
可能な光ヘッドを使用する方法を用いれば良い。
【0026】この方法を用いた場合、記録再生装置にデ
ィスクが挿入されたと同時に、ディスク面上にフォーカ
シングサーボを施し、ディスクの未記録部の反射率を検
知し、反射率の判定を行う。もし、未記録部の反射率が
低い場合、CD−Eが挿入されたことを示しているた
め、プッシュプル法によるトラッキング誤差信号を用い
てトラッキングをおこなう。
【0027】また、ディスク反射率が高かった場合、C
D−ROMが挿入されたことを示しているので、3スポ
ット法によるトラッキング誤差信号を用いてトラッキン
グを行う。
【0028】このような方法を用いることにより、CD
−Eの記録に際しては、光波長600〜700nmでは
低反射率(高吸収率)となっているため、低レーザパワ
ーで記録を行うことができ、同時にCD−ROMも再生
できる光ディスク記録再生装置を実現することができ
る。また、光ヘッドが1つですむため、構成が簡単であ
り記録再生装置の小型化に有利である。
【0029】つぎに、前記目的2の、CD−ROM,C
D−R,CD−Eの3種類のディスクの再生と、CD−
Eの記録が可能な記録再生装置を実現させるための手段
について説明する。
【0030】CD−Eの記録には、光波長が600〜7
00nmのレーザが搭載され、プッシュプル法によるト
ラッキングサーボが可能な光ヘッドを用いて記録を行う
ことができる。しかしながら、CD−Rの再生、およ
び、CD−ROMの再生には適していない。これは、光
波長600〜700nmでのCD−Rの反射率,変調度
などが規格化されていないことと、CD−ROMのピッ
ト深さが光波長の1/4となり、トラッキング誤差信号
が得られない可能性があるためである。
【0031】この問題を解決するためには、少なくと
も、CD−ROMの再生、およびCD−Rの再生に、光
波長が770〜830nmのレーザを用い、トラッキン
グサーボにプッシュプル法、もしくは3スポット法を用
いて行えば良い。さらに、CD−Eの記録に、光波長が
600〜700nmのレーザを用い、トラッキングサー
ボにプッシュプル法を用いればよい。
【0032】このようにすることにより、CD−Eに対
して高記録感度で記録を行うことが可能であり、CD−
R,CD−ROMに対しては、従来の規格に準拠した再
生が可能となる。ここで、CD−R,CD−ROMの再
生用のトラッキングサーボには、3スポット法を用いる
方が好ましい。技術的にはプッシュプル法,3スポット
法の両方式によるトラッキングサーボが可能であるが、
3スポット法の方が、トラッキングサーボの信頼性が高
く、また、音楽用CDの記録再生装置に使用されている
ため、低価格化を実現しやすいからである。
【0033】続いて、前記目的3の、CD−ROM,C
D−R,CD−Eの3種類のディスクの再生と、CD−
R,CD−Eの記録とが可能な記録再生装置を実現する
ための手段について説明する。
【0034】目的2の作用で説明した方法と同様に考え
ると、少なくとも、CD−ROMの再生、およびCD−
Rの記録再生には、光波長が770〜810nmのレー
ザを用い、トラッキングサーボにプッシュプル法を用い
れば良い。さらに、CD−Eの記録に、光波長が600
〜700nmのレーザを用い、トラッキングサーボにプ
ッシュプル法を用いればよい。
【0035】このようにすることにより、CD−Eの記
録に際しては、光波長600〜700nmでは低反射率
(高吸収率)となっているため、低レーザパワーで記録
を行うことができ、CD−R,CD−ROMに対して
は、従来の規格に準拠した記録再生、あるいは再生が可
能となる(ここで、CD−Rの記録再生に光波長が77
0〜810nmのレーザを用いているが、これは、CD
−Rの規格(オレンジブック)により定められた記録レ
ーザの光波長である)。
【0036】以上に示した目的2,目的3に対応する2
つの方法では、光ヘッドの数が2つになるため、構成が
若干複雑となるが、トラッキングサーボの方法が簡単な
ため、光ヘッドの低価格化を実現できる。さらに、光ヘ
ッドが2つあるため、記録再生を同時に行うことがで
き、長時間の連続情報(例えば、映像,音声等)の記録
再生を行う際に、記録が終了する前に再生を開始できる
ため、使い勝手が飛躍的に向上する。
【0037】最後に、前記目的4の光波長が600〜7
00nmのレーザを用いた場合に、効率的に記録感度向
上を実現させる方法について説明する。
【0038】まず、光波長が600〜700nmのレー
ザを用いた場合に、効率的に記録感度向上がなされなか
った理由を説明する。
【0039】通常、記録可能な光ディスク用の光ヘッド
のレンズN.A.(開口数)は、0.5〜0.6が使用
されている。一般に、光ディスク上でのレーザスポット
の直径は、 R=λ/N.A. ……式 但し、 R :レーザスポットの直径 λ :レーザの光波長 N.A.:対物レンズの開口数 上記の式のように表すことができる。
【0040】したがって、光波長λが小さいほどレーザ
スポット径Rが小さくなるので、記録密度を高めること
ができる。同様にして、レンズN.A.が大きいほど記
録密度が向上される。また、レンズN.A.が0.6以
上になると、レーザスポットの焦点深度が小さくなるた
め、フォーカスサーボが困難になり好ましくない。以上
の2点を考慮し、先に示した0.5〜0.6という値が
選択されていた。
【0041】本発明では、CD−Eの記録に光波長が6
00〜700nmという短波長のレーザを用いるため、
従来のレンズN.A.を有する対物レンズを用いると、
光ディスク上でのレーザスポット径Rが大幅に小さくな
る。
【0042】発明者等は、レーザスポット径Rが小さく
なると、再生解像度が向上するため再生信号の品質が向
上するが、記録感度が低下するという問題が生じること
を明らかにした。
【0043】鋭意研究の結果、この原因は、光ディスク
上での熱拡散と関係することがわかった。すなわち、レ
ーザスポット径Rが小さい場合、形成される記録マーク
の幅も小さくなるため、光波長が770〜830nmの
レーザによるレーザスポット径(約1.6μm)によ
り、大きな信号レベルが得られるほど、広幅の記録マー
クを形成することが困難になるためである。
【0044】この問題を解決するためには、レンズN.
A.を小さくすることにより、従来の再生専用CD−R
OM再生装置並みの、レーザスポット径にすれば良い。
こうすることにより、トラック内の広い領域をレーザが
照射するため、広幅の記録マークを形成することが可能
となる。
【0045】従来の再生専用CD−ROM再生装置、あ
るいはCD−R記録再生装置の、レーザ波長は780n
mが使用されており、レンズN.A.は、最小で0.4
5、大きい場合でも0.55程度である。これを前記
式によりレーザスポット径に換算すると、およそ1.4
〜1.75(μm)になる。
【0046】したがって、CD−Eに記録するレーザス
ポット径としては、光波長600〜700nmであり、
しかも、N.A.が、 λ(nm)/1400≧N.A.≧λ(nm)/1750……式 上記の式の範囲であることが望ましい。
【0047】なお、先に述べたようにCD−Eの記録に
は、光波長が600〜700nmの半導体レーザーを用
いて行うとしたが、具体的には光波長620〜640n
m、あるいは、光波長が670〜690nmの半導体レ
ーザを想定している。特に光波長が670〜690nm
の半導体レーザは高出力(30mW)であるため、本発
明の光ディスク記録再生装置に適している。
【0048】なおまた、前記した目的1,目的2を達成
するための手段では、長波長(770〜830nm,7
70〜810nm)の半導体レーザを搭載した光ヘッド
と、比較的短波長(600〜700nm)の半導体レー
ザを搭載した光ヘッドとの、2つの光ヘッドにより、目
的を達成していたが、例えば、1つの光ヘッド(要する
に1つの対物レンズを有した光ヘッド)内に、上記した
2種類の光波長の半導体レーザを搭載し、光ディスク上
に2つの光スポットを照射するような方法を採用しても
良い。
【0049】この方式を採用した場合は、光ヘッドの設
計が困難になるが、2つの光ヘッドを形状的に1つの光
ヘッドとしたため、装置の小型化に有利である。
【0050】
【実施例】まず、本発明の第1実施例による、CD−R
OM,CD−Eの2種類の光ディスクの再生と、CD−
Eの記録とが可能な記録再生装置について説明する。
【0051】図1は、本発明の第1実施例に係る記録再
生装置のブロック図である。同図において、1は誤り訂
正処理回路、2はEFM(Eight to Fourteen Modulati
on)変復調器、3はレーザ出力駆動回路a、4は光ヘッ
ドa、5は光ディスク、6はRF回路a、7はサーボ回
路a、8はモーター、9は光ヘッド位置センサ、10は
アドレス情報デコード回路、11はシステムコントロー
ラである。
【0052】まずはじめに、本実施例装置にCD−Eが
挿入された場合について説明する。CD−Eには、あら
かじめリードインエリアよりも内周に、挿入されたディ
スクがCD−Eであることを示すアイデンティファイコ
ードが記録されている。また、光ヘッドa4には、光波
長680nmの半導体レーザが搭載され、プッシュプル
方式、および3スポット法によるトラッキングサーボが
可能である。
【0053】光ディスク5が挿入されると、光ヘッドa
4を用いて、フォーカスサーボ、およびトラッキングサ
ーボを行う。この際、3スポット法によるトラッキング
誤差信号を用いてトラッキングサーボを行う。そして、
光ディスク5の未記録部の反射率を測定し、光ディスク
5がCD−ROMか、CD−Eであるかを判定する。す
なわち、未記録部の反射率が65%以上の場合、CD−
ROMと判定し、未記録部の反射率が65%以下の場合
はCD−Eであると判定する。システムコントローラ1
1はこの計測情報を受け、挿入された光ディスク5の未
記録部の反射率を認識する。そして、RF回路a6内の
AGC(Auto Gain Control )回路により、光ヘッドa
4から伝送される再生信号の電圧レベルを適正な大きさ
に調整する。
【0054】さらに、ここではCD−Rが挿入された場
合を配慮して、前記アイデンティファイコードにより、
挿入された光ディスク5がCD−Eであることを確認す
るようにしてある。
【0055】システムコントローラ11は、光ディスク
5がCD−Eであることを認識すると、プッシュプル法
のトラッキング誤差信号を使用してトラッキングサーボ
を行うよう、サーボ回路a7に命令する。
【0056】CD−Eは光ヘッドa4によって情報が記
録される。まず、光ヘッドa4によりPCAエリア(Po
wer Caribration Area)に試し書きを行い、この結果が
システムコントローラ11に伝送され、最適記録パワー
が検出される。
【0057】本実施例装置に入力された情報(ここでは
デジタル信号)は、誤り訂正処理回路1により、誤り訂
正符号の付加、およびインターリーブ処理が行なわれ、
EFM変復調器2に伝送される。EFM変復調器2では
EFM変調(Eight to Fourteen Modulation)が行わ
れ、レーザ出力駆動回路a3により光ヘッドa4の半導
体レーザの出力を駆動する。この際、レーザ出力駆動回
路a3に対して、システムコントローラ11から、先に
検出した最適記録パワーが伝送される。
【0058】光ヘッドa4には、レンズN.A.(開口
数)が0.4の対物レンズが搭載されている。このた
め、光ディスク5上のスポットの直径は約1.7μmと
なっており、これにより幅の広い記録マークを比較的低
パワーで記録できる。本実施例装置では、およそ15m
Wのレーザパワーで記録が可能であった。レンズN.
A.が0.50の対物レンズを使用して記録した場合に
は、レーザ出力限界の18mWでも完全には記録できな
かったことを考慮すると、大幅な記録感度向上を果たし
ていると言える。
【0059】また、CD−Eには、ディスク半径方向に
振幅を持たせたトラッキング用のグルーブ(いわゆる、
ウォブリンググルーブ)が設けられており、この振幅か
ら得られる信号をアドレス情報デコード回路10を用い
て復調することにより、CD−Eのアドレスや回転同期
信号等の情報を得ることができる。また、光ヘッド位置
センサ9により光ヘッドの位置を認識することができ
る。システムコントローラ11は、これらの情報をもと
に、モーター8の回転制御、および光ヘッドa4のディ
スク半径位置を移動させ、サーボ回路a7にアドレスサ
ーチ,トラックジャンプ等の命令を行い、所定のセクタ
にアクセスさせる。
【0060】記録の際には、1クラスタを36セクタ
(データ用:32セクタ)、1セクタを2324バイト
とし、クラスタ単位に記録を行った。また、再生の際に
は、セクタ単位に再生を行った。なお、本実施例に用い
たCD−Eは、情報の重ね書き、すなわちオーバーライ
トが可能であり、ユーザは情報の記録消去を自由に行う
ことができる。
【0061】光ヘッドa4によって検出された再生信号
は、RF回路a6を介してEFM変復調回路2に伝送さ
れ、EFM復調される。EFM復調された信号は、誤り
訂正処理回路1によりインターリーブ処理を解かれ、エ
ラー訂正が施され、再生信号として出力される。
【0062】次に、本実施例装置を用いて、CD−RO
Mの再生を行う場合の手順を説明する。CD−ROMを
本実施例装置に挿入すると、先に示した方法により、た
だちに、光ヘッドa4によって光ディスク5の未記録部
の反射率が測定される。この際、3スポット法のトラッ
キング誤差信号を用いてトラッキングサーボを行う。そ
して、未記録部の反射率が65%以上であれば、光ディ
スク5がCD−ROMであることを示しているので、R
F回路a6内のAGC回路により、再生信号の電圧レベ
ルを適正な大きさに調整する。
【0063】CD−ROMの場合、光波長680nmレ
ーザを用いるとプッシュプル法によるトラッキングサー
ボが可能であるとは限らないので、引き続き3スポット
法のトラッキング誤差信号を用いてトラッキングサーボ
を行う。
【0064】光ヘッドa4により再生された信号の処理
手順は、先に示したCD−Eの場合と同じため、ここで
は省略する。
【0065】なお、ここでは、光ヘッドa4には光波長
680nmの半導体レーザを搭載したが、光ヘッドa4
は、光波長600〜700nmのレーザを搭載し、プッ
シュプル法と3スポット法の両方のトラッキングサーボ
が可能なものであればよい。
【0066】次に、本発明の第2実施例による、CD−
ROM,CD−R,CD−Eの3種類の光ディスクの再
生と、CD−Eの記録とが可能な記録再生装置について
説明する。
【0067】図2は、本発明の第2実施例に係る記録再
生装置のブロック図であり、同図において、図1と均等
な構成要素には同一番号を付してある。図2において、
13は光ヘッドb、14はRF回路b、15はサーボ回
路b、16は入出力切換回路、17は光ヘッドcであ
る。
【0068】まずはじめに、本実施例装置にCD−Eが
挿入された場合について説明する。CD−Eには、あら
かじめリードインエリアよりも内周に、挿入されたディ
スクがCD−Eであることを示すアイデンティファイコ
ードが記録されている。また、光ヘッドb13には、光
波長780nmの半導体レーザが搭載され、3スポット
方式のトラッキングサーボが可能である。光ヘッドc1
7には、光波長680nmの半導体レーザが搭載され、
プッシュプル方式のトラッキングサーボが可能である。
【0069】光ディスク5が挿入されると、ただちに、
光ヘッドb13を用いて、アイデンティファイコードを
読み出す。検出されたアイデンティファイコードはRF
回路b14を介して、システムコントローラ11に伝送
される。システムコントローラ11はCD−Eのアイデ
ンティファイコードにより、挿入された光ディスク5が
CD−Eであることを認知する。そして、RF回路b1
4内のAGC(Auto Gain Control )回路により、光ヘ
ッドb13から伝送される再生信号の電圧レベルを適正
な大きさに調整する。
【0070】CD−Eは光ヘッドc17によって情報が
記録される。まず、光ヘッドc17によりPCAエリア
(Power Caribration Area)に試し書きを行い、この結
果がシステムコントローラ11に伝送され、最適記録パ
ワーが検出される。
【0071】本実施例装置に入力された情報(ここでは
デジタル信号)は、誤り訂正処理回路1により、誤り訂
正符号の付加、およびインターリーブ処理が行なわれ、
EFM変復調器2に伝送される。EFM変復調器2では
EFM変調(Eight to Fourteen Modulation)が行わ
れ、入出力切換回路16を介してレーザ出力駆動回路a
3により、光ヘッドc17の半導体レーザの出力を駆動
する。この際、記録ヘッドの選択は、システムコントロ
ーラ11がディスクの種類によって、入出力切換回路1
6に命令を行うことで実行する。また、入出力切換回路
16内には、バッファメモリを有しており、CD−Eに
記録する際に、回転待ち時間等の間に連続的に入力され
る情報を蓄積しておくことができる。
【0072】光ヘッドc17には、レンズN.A.(開
口数)が0.4の対物レンズが搭載されている。このた
め、光ディスク5上のスポットの直径は約1.7μmと
なっており、これにより幅の広い記録マークを比較的低
パワーで記録できる。
【0073】また、CD−Eには、ディスク半径方向に
振幅を持たせたトラッキング用のグルーブ(いわゆる、
ウォブリンググルーブ)が設けられており、この振幅か
ら得られる信号をアドレス情報デコード回路10により
復調することにより、CD−Eのアドレスや回転同期信
号等の情報を得ることができる。また、光ヘッド位置セ
ンサ9により各光ヘッドの位置を認識することができ
る。システムコントローラ11はこれらの情報をもと
に、モーター8の回転制御、および光ヘッドb13,光
ヘッドc17のディスク半径位置を移動させ、サーボ回
路b15,サーボ回路a7にアドレスサーチ,トラック
ジャンプ等の命令を行い、所定のセクタにアクセスさせ
る。
【0074】記録の際には、1クラスタを36セクタ
(データ用:32セクタ)、1セクタを2324バイト
とし、クラスタ単位に記録を行った。また、再生の際に
は、セクタ単位に再生を行った。なお、本実施例に用い
たCD−Eは情報の重ね書き、すなわちオーバーライト
が可能であり、ユーザは情報の記録消去を自由に行うこ
とができる。
【0075】CD−Eに記録された情報の再生には、光
ヘッドc17を用いることも可能であるが、本実施例で
は光ヘッドb13を用いて行った。これにより記録と同
時に再生が可能となるため、記録された情報の確認等を
迅速に行うことができる。
【0076】光ヘッドb13によって検出された再生信
号は、RF回路b14を介して入出力切換回路16に伝
送され、EFM変復調回路2によってEFM復調され
る。EFM復調された信号は、誤り訂正処理回路1によ
りインターリーブ処理を解かれ、エラー訂正が施され、
再生信号として出力される。
【0077】次に、本実施例装置を用いて、CD−RO
M、あるいはCD−Rの再生を行う場合の手順を説明す
る。ここで、CD−ROMおよびCD−Rは、共にCD
−R規格の光学特性条件を満足しているため、再生に関
しては装置側から区別する必要がないので、CD−RO
Mについて説明するに留める。
【0078】CD−ROMを本実施例装置に挿入する
と、ただちに、光ヘッドb13によってCD−Eのアイ
デンティファイコ−ドの有無が検出される。CD−RO
Mの場合、CD−Eのアイデンティファイコ−ドが存在
しないため、システムコントローラ11は挿入されたデ
ィスクがCD−ROMであることを認識する。そして、
RF回路b14内のAGC(Auto Gain Control )回路
により、光ヘッドb13から伝送される再生信号の電圧
レベルを適正な大きさに調整する。
【0079】CD−ROMの場合、再生用レーザーの光
波長は規格により770〜830nmに決められている
ため、CD−Eと同様に光ヘッドb13を用いて再生を
行う。光ヘッドb13により再生された信号の処理手順
は、先に示したCD−Eの場合と同じため、ここでは省
略する。
【0080】なお、ここでは、光ヘッドc17には光波
長680nmの半導体レーザを搭載したが、光ヘッドc
17は、光波長600〜700nmのレーザを搭載し、
プッシュプル法のトラッキングサーボが可能なものであ
ればよい。なおまた、ここでは、光ヘッドb13には光
波長780nmの半導体レーザを搭載したが、光ヘッド
b13は、光波長770〜830nmのレーザを搭載
し、3スポット法、もしくは、プッシュプル法、もしく
は、3スポット法とプッシュプル法の双方の、トラッキ
ングサーボが可能なものであればよい。
【0081】次に、本発明の第3実施例による、CD−
ROM,CD−R,CD−Eの3種類の光ディスクの再
生と、CD−R,CD−Eの2種類の光ディスクの記録
とが可能な記録再生装置について説明する。
【0082】図3は、本発明の第3実施例に係る記録再
生装置のブロック図であり、同図において、図1,図2
と均等な構成要素には同一番号を付してある。図3にお
いて、12はレーザ出力駆動回路bである。
【0083】まずはじめに、本実施例装置にCD−Eが
挿入された場合について説明する。CD−Eには、あら
かじめリードインエリアよりも内周に、挿入されたディ
スクがCD−Eであることを示すアイデンティファイコ
ードが記録されている。また、光ヘッドb13には、光
波長780nmの半導体レーザが搭載されプッシュプル
方式のトラッキングサーボが可能である。光ヘッドc1
7には、光波長680nmの半導体レーザが搭載され、
プッシュプル方式のトラッキングサーボが可能である。
【0084】光ディスク5が挿入されると、ただちに、
光ヘッドb13を用いて、アイデンティファイコードを
読み出す。検出されたアイデンティファイコードはRF
回路b14を介して、システムコントローラ11に伝送
される。システムコントローラ11はCD−Eのアイデ
ンティファイコードにより、挿入された光ディスク5が
CD−Eであることを認知する。そして、RF回路b1
4内のAGC(Auto Gain Control)回路により、光ヘ
ッドb13から伝送される再生信号の電圧レベルを適正
な大きさに調整する。
【0085】CD−Eは光ヘッドc17によって情報が
記録される。まず、光ヘッドc17によりPCAエリア
(Power Caribration Area)に試し書きを行い、この結
果がシステムコントローラ11に伝送され、最適記録パ
ワーが検出される。
【0086】本実施例装置に入力された情報(ここでは
デジタル信号)は、誤り訂正処理回路1により誤り訂正
符号の付加、およびインターリーブ処理が行なわれ、E
FM変復調器2に伝送される。EFM変復調器2ではE
FM変調(Eight to Fourteen Modulation)が行われ、
入出力切換回路16を介してレーザ出力駆動回路a3に
より、光ヘッドc17の半導体レーザの出力を駆動す
る。この際、記録ヘッドの選択は、システムコントロー
ラ11がディスクの種類によって、入出力切換回路16
に命令を行うことで実行する。また、入出力切換回路1
6内には、バッファメモリを有しており、CD−E、ま
たはCD−Rに記録する際に、回転待ち時間等の間に連
続的に入力される情報を蓄積しておくことができる。
【0087】光ヘッドc17には、レンズN.A.(開
口数)が0.4の対物レンズが搭載されている。このた
め、光ディスク5上のスポットの直径は約1.7μmと
なっており、これにより幅の広い記録マークを比較的低
パワーで記録できる。なお、発明者等が、同じCD−E
に対して光ヘッドb13を用いて記録を行ったところ、
レーザ出力限界の20mWのレーザパワーでは、CD規
格で要求される大きさの1/3程度の信号振幅しか得ら
れなかった。このことは、光波長780nmでのCD−
Eの光吸収率が約30%となっているため低記録感度な
のに対して、光波長680nmでの光吸収率が約60%
となっているため、高記録感度となっていることを示し
ている。
【0088】また、CD−Eには、ディスク半径方向に
振幅を持たせたトラッキング用のグルーブ(いわゆる、
ウォブリンググルーブ)が設けられており、この振幅か
ら得られる信号をアドレス情報デコード回路10により
復調することにより、CD−Eのアドレスや回転同期信
号等の情報を得ることができる。また、光ヘッド位置セ
ンサ9により各光ヘッドの位置を認識することができ
る。システムコントローラ11はこれらの情報をもと
に、モーター8の回転制御、および光ヘッドb13,光
ヘッドc17のディスク半径位置を移動させ、サーボ回
路b15,サーボ回路a7にアドレスサーチ,トラック
ジャンプ等の命令を行い、所定のセクタにアクセスさせ
る。
【0089】記録の際には、1クラスタを36セクタ
(データ用:32セクタ)、1セクタを2324バイト
とし、クラスタ単位に記録を行った。また、再生の際に
は、セクタ単位に再生を行った。なお、本実施例に用い
たCD−Eは情報の重ね書き、すなわちオーバーライト
が可能であり、ユーザは情報の記録消去を自由に行うこ
とができる。
【0090】CD−Eに記録された情報の再生には、光
ヘッドc17を用いることも可能であるが、本実施例で
は光ヘッドb13を用いて行った。これにより記録と同
時に再生が可能となるため、記録された情報の確認等を
迅速に行うことができる。
【0091】光ヘッドb13によって検出された再生信
号は、RF回路b14を介して入出力切換回路16に伝
送され、EFM変復調回路2によってEFM復調され
る。EFM復調された信号は、誤り訂正処理回路1によ
りインターリーブ処理を解かれ、エラー訂正が施され、
再生信号として出力される。
【0092】次に、本実施例装置を用いて、CD−Rの
記録再生を行う場合の手順を説明する。CD−RにはC
D−Eと同様に、記録領域全体にウォブリンググルーブ
が設けられている。本実施例では、まず、光ヘッドb1
3によりウォブリンググルーブの有無を確認する。も
し、ウォブリンググルーブがない場合は、挿入された光
ディスク5がCD−ROMであることを示し、ウォブリ
ンググルーブがある場合は、CD−EあるいはCD−R
であることを示している。CD−EとCD−Rの識別
は、前述したCD−E専用のアイデンティファイコード
の有無により行う。挿入された光ディスク5がCD−R
であることをシステムコントローラ11が認識すると、
ただちに、光ヘッドb13によりPCAエリアに試し書
きを行い、この結果がシステムコントローラ11に伝送
され、最適記録パワーが検出される。
【0093】本実施例装置に入力された情報(ここでは
デジタル信号)は、誤り訂正処理回路1により誤り訂正
符号の付加、およびインターリーブ処理が行なわれ、E
FM変復調器2に伝送される。EFM変復調器2ではE
FM変調(Eight to Fourteen Modulation)が行われ、
入出力切換回路16を介してレーザ出力駆動回路b12
により、光ヘッドb13の半導体レーザの出力を駆動す
る。この際、記録ヘッドの選択は、システムコントロー
ラ11が光ディスク5の種類によって、入出力切換回路
16に命令を行うことで実行する。CD−Rが挿入され
た場合、CD−Rの規格により光波長が770〜810
nmの半導体レーザーによって記録されることが決めら
れているため、光ヘッドb13を選択する。
【0094】CD−Rの場合、再生用レーザーの光波長
は規格により770〜830nmに決められているた
め、CD−Eと同様に光ヘッドb13を用いて再生を行
う。光ヘッドb13により再生された信号の処理手順
は、先に示したCD−Eの場合と同じため、ここでは省
略する。
【0095】次に、本実施例装置を用いてCD−ROM
の再生を行う場合の手順を説明する。CD−ROMを本
実施例装置に挿入すると、ただちに、光ヘッドb13に
よってウォブリンググルーブの有無が検出される。CD
−ROMの場合、ウォブリンググルーブが存在しないた
め、システムコントローラ11は挿入されたディスクが
CD−ROMであることを認識する。そして、RF回路
b14内のAGC(Auto Gain Control )回路により、
光ヘッドb13から伝送される再生信号の電圧レベルを
適正な大きさに調整する。
【0096】CD−ROMの場合、再生用レーザーの光
波長は規格により770〜830nmに決められている
ため、CD−E,CD−Rと同様に光ヘッドb13を用
いて再生を行う。光ヘッドb13により再生された信号
の処理手順は、先に示したCD−E,CD−Rの場合と
同じであるため、ここでは省略する。
【0097】なお、ここでは、光ヘッドb13には光波
長780nmの半導体レーザを搭載したが、光ヘッドb
13は、光波長770〜810nmのレーザを搭載し、
プッシュプル法のトラッキングサーボが可能なものであ
ればよい。なおまた、ここでは、光ヘッドc17には光
波長680nmの半導体レーザを搭載したが、光ヘッド
c17は、光波長600〜700nmのレーザを搭載
し、プッシュプル法のトラッキングサーボが可能なもの
であればよい。
【0098】なおまた、作用の項で述べたように、上述
した本発明の各実施例においては、CD−Eの記録に光
波長が600〜700nmという比較的短波長のレーザ
を用いており、この光波長が600〜700nmのレー
ザを用いた場合に効率的に記録感度を向上させるため
に、N.A.(開口数)が、 λ(nm)/1400≧N.A.≧λ(nm)/1750……式 上記の式の範囲であるように設定している。何となれ
ば、従来の再生専用CD−ROM再生装置、あるいはC
D−R記録再生装置の、レーザ波長は780nmが使用
されており、レンズN.A.は、最小で0.45、大き
い場合でも0.55程度である。これをレーザスポット
径に換算すると、およそ1.4〜1.75(μm)にな
る。したがって、CD−Eに記録するレーザスポット径
としては、光波長600〜700nmであり、しかも、
N.A.(開口数)が上記の式の範囲であることが望
ましいからである。
【0099】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の光
ディスク記録再生装置を用いることにより、再生専用型
の光ディスクと互換性のある書換可能型光ディスクに対
して、低出力の半導体レーザを用いて記録が可能であ
り、しかも、1台の光ディスク記録再生装置を用意する
だけで、再生専用型の光ディスクの再生も可能となるた
め、廉価なシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による光ディスク記録再生
装置のブロック図である。
【図2】本発明の第2実施例による光ディスク記録再生
装置のブロック図である。
【図3】本発明の第3実施例による光ディスク記録再生
装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 誤り訂正処理回路 2 EFM変復調器 3 レーザ出力駆動回路a 4 光ヘッドa 5 光ディスク 6 RF回路a 7 サーボ回路a 8 モーター 9 光ヘッド位置センサ 10 アドレス情報デコード回路 11 システムコントローラ 12 レーザ出力駆動回路b 13 光ヘッドb 14 RF回路b 15 サーボ回路b 16 入出力切換回路 17 光ヘッドc

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光波長が770〜830nmにおける未
    記録部の反射率が70%以上であり、平坦部にピットを
    設けることにより情報が記録されている再生専用型光デ
    ィスクと、 光波長が770〜830nmにおける未記録部の反射率
    が65%以上であり、光波長が600〜700nmにお
    ける未記録部の反射率が65%以下となりうる情報の記
    録消去が可能な書換可能型光ディスクと、の再生が可能
    な光ディスク記録再生装置であって、 上記再生専用型光ディスクの再生と、上記書換可能型光
    ディスクの記録再生とを、光波長600〜700nmの
    レーザが搭載されプッシュプル方式と3スポット方式の
    両方のトラッキングサーボが可能な光ヘッドを用いて行
    なうことを特徴とした光ディスク記録再生装置。
  2. 【請求項2】 光波長が770〜830nmにおける未
    記録部の反射率が70%以上であり、平坦部にピットを
    設けることにより情報が記録されている再生専用型光デ
    ィスクと、 光波長が770〜830nmにおける未記録部の反射率
    が65%以上であり、光波長が770〜810nmのレ
    ーザスポットにより情報が記録される追記型光ディスク
    と、 光波長が770〜830nmにおける未記録部の反射率
    が65%以上であり、光波長が600〜700nmにお
    いて未記録部の反射率が65%以下となりうる情報の記
    録消去が可能な書換可能型光ディスクと、の再生が可能
    な光ディスク記録再生装置であって、 少なくとも、上記再生専用型光ディスク、または、上記
    追記型光ディスクの再生を、光波長770〜830nm
    のレーザが搭載されプッシュプル方式もしくは3スポッ
    ト方式のトラッキングサーボが可能な光ヘッドを用い、
    また、上記書換可能型光ディスクの記録を、光波長60
    0〜700nmのレーザが搭載されプッシュプル方式の
    トラッキングサーボが可能な光ヘッドを用いて行なうこ
    とを特徴とした光ディスク記録再生装置。
  3. 【請求項3】 光波長が770〜830nmにおける未
    記録部の反射率が70%以上であり、平坦部にピットを
    設けることにより情報が記録されている再生専用型光デ
    ィスクと、 光波長が770〜830nmにおける未記録部の反射率
    が65%以上であり、光波長が770〜810nmのレ
    ーザスポットにより情報が記録される追記型光ディスク
    と、 光波長が770〜830nmにおける未記録部の反射率
    が65%以上であり、光波長が600〜700nmにお
    いて未記録部の反射率が65%以下となりうる情報の記
    録消去が可能な書換可能型光ディスクと、の再生が可能
    な光ディスク記録再生装置であって、 少なくとも、上記再生専用型光ディスクの再生、およ
    び、上記追記型光ディスクの記録再生を、光波長770
    〜810nmのレーザが搭載されプッシュプル方式のト
    ラッキングサーボが可能な光ヘッドを用い、また、上記
    書換可能型光ディスクの記録を、光波長600〜700
    nmのレーザが搭載されプッシュプル方式のトラッキン
    グサーボが可能な光ヘッドを用いて行なうことを特徴と
    した光ディスク記録再生装置。
  4. 【請求項4】 光波長600〜700nmのレーザを照
    射し、トラックピッチが1.5〜1.7μmの光ディス
    クに対して記録を行う光ディスク記録再生装置であっ
    て、 光波長600〜700nmのレーザを光ディスク上に絞
    り込むための対物レンズの開口数(N.A.)が、次の
    式の範囲であることを特徴とする光ディスク記録再生
    装置。 λ(nm)/1400≧N.A.≧λ(nm)/1750……式 但し、 N.A.:対物レンズのレンズ開口数 λ :レーザの光波長
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0789354A2 (en) * 1996-02-07 1997-08-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Optical disk device

Cited By (3)

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EP0789354A2 (en) * 1996-02-07 1997-08-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Optical disk device
EP0789354A3 (en) * 1996-02-07 1998-12-02 Kabushiki Kaisha Toshiba Optical disk device
US5901125A (en) * 1996-02-07 1999-05-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Recording and reproducing optical disk device with multi-disk type capability

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