JP3748301B2 - コネクタの結合構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、相対応する第1コネクタと第2コネクタとを結合して電気的に導通状態とするコネクタの結合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば実開平3−126379号公報に示されるように、端子数が多く結合抵抗の大きい多極構造のコネクタを結合性を向上させるため、作業者によって駆動される操作部と、一対のコネクタを結合させる方向に駆動するカム板とを有し、上記操作部に入力された駆動力をカム板により増幅して両コネクタの結合力に変換するように構成された作動部材を設け、この作動部材を使用して両コネクタを結合させることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成のコネクタの結合構造では、作業者によって駆動される操作部の駆動力が作動部材により増幅されて両コネクタの結合力に変換されるため、結合抵抗の大きい多極構造のコネクタにおいても、一対のコネクタを確実に結合することができるという利点を有する反面、両コネクタのハウジング同士を仮係合した後に、上記作動部材の操作部を駆動することによって両コネクタを完全な結合状態に移行させる必要があり、少なくとも二段階の操作を行わなければならないので結合作業が煩雑であるという問題がある。
【0004】
特に、自動車のインストルメントパネルに組付けられるメータユニットまたは空調ユニット等からなる電子ユニットの先端部にコネクタの一方が取り付けられている場合には、上記電子ユニット等をインストルメントパネルに組付けてしまうと、上記作動部材の操作部を駆動することができなくなるため、上記コネクタと他方のコネクタとを結合させた後に、電子ユニットの組付けを行わなければならず、組付け作業が極めて煩雑であるという問題があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑み、簡単な操作で一対のコネクタを確実に結合することができるコネクタの結合構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、ホルダーに支持された第1コネクタと、この第1コネクタに結合される第2コネクタとを有するコネクタの結合構造において、上記第1コネクタに対する第2コネクタの結合方向に第1コネクタをスライド可能に支持する支持部をホルダーに設けるとともに、このホルダーの壁面と、これに対向する第1コネクタの壁面との間においてコネクタの設置部内に複数個の揺動レバーを配設してそれぞれ揺動支点により揺動自在に支持させ、かつ上記第1コネクタに対する第2コネクタの結合操作時に、第1コネクタのスライド動作に応じて上記揺動レバーを揺動変位させる駆動溝部およびこれに連続する係止溝部と係合ピンとからなる駆動部と、この揺動レバーの駆動力を増大しつつ上記第2コネクタに伝達して第2コネクタを第1コネクタに結合する方向に移動させる作動溝部と被駆動ピンとからなる作動部とを設け、上記係止溝部を駆動溝部の端部から後方側に延びるように設けたものである。
【0007】
上記構成によれば、第1コネクタと第2コネクタとを結合させる操作力に応じ、第1コネクタがホルダーの支持部に沿ってスライド変位すると、駆動部から入力される駆動力に応じて揺動レバーが揺動変位するとともに、その駆動力が増大されて第2コネクタに伝達され、第1コネクタと第2コネクタとが大きな力で結合されることになる。また、ホルダーおよび第1コネクタの相対向する壁面間に、複数の揺動レバーが配設されて、コネクタの設置範囲外に揺動レバーが突出することが防止されるとともに、駆動部から入力された駆動力が複数個の揺動レバーに分散されて第2コネクタに伝達されることになる。さらに、上記結合操作の最終段階では、駆動溝部から係止溝部に導入された上記係合ピンが真っ直に後方側に移動することとなって、揺動レバーが揺動変位することなく、第1コネクタと第2コネクタとが一体の状態でホルダーの支持部に沿ってスライド変位するため、第1,第2コネクタの結合状態を離脱させる方向に外力が作用しても、揺動レバーを揺動変位させる駆動力が付与されることがなく、両コネクタが安定した結合状態に維持されるとともに、上記結合操作量に多少のバラツキが生じた場合においても、上記両コネクタを完全結合状態に移行させることが可能となる。
【0008】
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載のコネクタの結合構造において、ホルダーの相対向する壁面に沿って少なくとも一対の揺動レバーを配設するとともに、これらの揺動レバーを点対称位置に配設したものである。
【0009】
上記構成によれば、ホルダーの相対向する壁面に沿って設置された各揺動レバーから、第2コネクタの点対称位置にそれぞれ駆動力が入力され、この第2コネクタの対角線上に位置する部位等に大きな結合力が付与されることになる。
【0010】
請求項3に係る発明は、上記請求項1または2に記載のコネクタの結合構造において、ホルダーと第1コネクタとの間に、少なくとも一対の揺動レバーを配設するとともに、相対向する揺動レバーの揺動方向が逆向きになるように構成したものである。
【0011】
上記構成によれば、第1コネクタと第2コネクタとを結合させる操作力に応じ、第1コネクタがホルダーに沿ってスライド変位すると、駆動部から入力される駆動力に応じて一対の揺動レバーが逆向きに揺動変位しつつ、両揺動レバーの作動部から第2コネクタに対してそれぞれ駆動力が入力されることになる。
【0012】
請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3のいずれかに記載のコネクタの結合構造において、同一形状に形成された少なくとも一対の揺動レバーをホルダーの相対向する壁面に沿って配設するとともに、相対向する揺動レバーをそれぞれ表裏逆向きに設置したものである。
【0013】
上記構成によれば、揺動レバーの量産化が可能になるとともに、第1コネクタと第2コネクタとを結合させる操作力に応じ、第1コネクタがホルダーに沿ってスライド変位すると、駆動部から入力される駆動力に応じて一対の揺動レバーがそれぞれ逆向きに揺動変位することになる。
【0014】
請求項5に係る発明は、上記請求項1〜4のいずれかに記載のコネクタの結合構造において、ホルダーと第1コネクタとの連結部に、ホルダーに支持された第1コネクタがホルダー外に引き出されるのを規制する抜け止め部を設けたものである。
【0015】
上記構成によれば、両コネクタの結合作業を行う前には、ホルダー内に支持された第1コネクタがホルダーの前方に引き出されてその連結状態が解除されることが上記抜け止め部によって阻止され、ホルダーと第1コネクタとの連結状態が安定して維持されることになる。
【0016】
請求項6に係る発明は、上記請求項1〜5のいずれかに記載のコネクタの結合構造において、ホルダーと第1コネクタとの連結部に第1コネクタを結合待機位置に仮止めする仮止め部を設けるとともに、第1コネクタと第2コネクタとを結合させる操作力に応じて上記仮止め部による第1コネクタの仮止め状態が解除されるように構成したものである。
【0017】
上記構成によれば、両コネクタを結合させる前には、第1コネクタが仮止め部によって結合待機位置に仮止めされるとともに、両コネクタの結合操作時には、上記仮止め部による第1コネクタの仮止め状態が解除され、この第1コネクタがホルダーに沿ってスライド変位することが許容されることになる。
【0018】
請求項7に係る発明は、上記請求項6記載のコネクタの結合構造において、第1コネクタの仮止め部を仮止め解除位置に押動する仮止め解除部を第2コネクタに設け、第1コネクタと第2コネクタとの結合操作時に、上記仮止め解除部によって第1コネクタの仮止め状態を解除するように構成したものである。
【0019】
上記構成によれば、両コネクタの結合操作時に、第2コネクタに設けられた仮止め解除部が仮止め部に当接してこの仮止め部が仮止め解除位置に押動されることにより、仮止め部による第1コネクタの仮止め状態が容易に解除されて第1コネクタがホルダーに沿ってスライド変位することが許容されることになる。
【0020】
請求項8に係る発明は、上記請求項1〜7のいずれかに記載のコネクタの結合構造において、第1コネクタと第2コネクタとの結合状態を解除する結合解除操作時に、第1コネクタをスライド変位させて結合待機位置に引き出す引出駆動部を、第1コネクタと第2コネクタとの間に設けたものである。
【0021】
上記構成によれば、結合状態にある第2コネクタを引っ張って両コネクタの結合状態を解除する結合解除操作時に、上記第2コネクタに連動して第1コネクタが前方にスライド変位するように引出駆動部によって駆動され、第1コネクタが前方の結合待機位置に移動することになる。
【0022】
請求項9に係る発明は、上記請求項8記載のコネクタの結合構造において、第1コネクタと第2コネクタとの結合状態を解除する結合解除操作時に、第2コネクタがホルダーから離脱するのを防止する離脱防止機構を設けるとともに、第1コネクタが引出駆動部によって結合待機位置に引き出された時点で上記離脱防止機構による第2コネクタの離脱防止状態を解除するように構成したものである。
【0023】
上記構成によれば、第1コネクタと第2コネクタとの結合状態を解除する結合解除操作時に、引出駆動部によって第1コネクタが前方の結合待機位置に引き出されるまで、離脱防止機構によって第2コネクタがホルダーから離脱することが防止され、第1コネクタが結合待機位置に引き出された時点で第2コネクタをホルダーから離脱させることが許容されることになる。
【0024】
請求項10に係る発明は、上記請求項9記載のコネクタの結合構造において、第1コネクタと第2コネクタとの結合状態を解除する結合解除操作時に、第2コネクタに引き抜き抵抗を付与する規制部を、揺動レバーとその作動部との間に設けたものである。
【0025】
上記構成によれば、第1コネクタと第2コネクタとの結合状態を解除する結合解除操作時に、規制部において作用する引き抜き抵抗に応じて第1コネクタの支持姿勢が修正された後、第2コネクタが第1コネクタから引き抜かれて上記結合状態が解除されることになる。
【0026】
請求項11に係る発明は、上記請求項1〜10のいずれかに記載のコネクタの結合構造において、第1コネクタに対する第2コネクタの結合操作の最終段階で、ホルダーに沿って両コネクタを一体にスライド変位させるように構成したものである。
【0027】
上記構成によれば、第1コネクタに対して第2コネクタが完全に結合された後、この結合状態を維持しつつ、両コネクタが一体の状態で所定距離に亘りホルダーに沿ってスライド変位することになる。
【0028】
請求項12に係る発明は、上記請求項1〜11のいずれかに記載のコネクタの結合構造において、第1コネクタに結合された第2コネクタが結合解除方向に移動するのを規制するロック機構を第2コネクタとホルダーとの間に設けたものである。
【0029】
上記構成によれば、第1コネクタと第2コネクタとの結合状態において、第2コネクタがホルダーにロックされることにより、上記両コネクタの結合状態が保持されることになる。
【0030】
請求項13に係る発明は、上記請求項1〜12のいずれかに記載のコネクタの結合構造において、ホルダーに支持された第1コネクタが後方に引き抜かれるのを阻止する抜け止め部を、上記ホルダーと第1コネクタとの連結部に設けたものである。
【0031】
上記構成によれば、第1コネクタから端子を取り外す際等に、ホルダーの後方側に第1コネクタが引き抜かれることが、上記抜け止め部によって阻止されることになる。
【0032】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係るコネクタの結合構造の実施形態を示している。このコネクタは、自動車のステー部材等からなる取付け部Sに取り付けられたホルダー1と、このホルダー1にスライド可能に支持された第1コネクタ2と、電子ユニット22を構成する回路基板3上に取り付けられた第2コネクタ4と、この第2コネクタ4を上記第1コネクタ2に結合させる方向に駆動する揺動レバー5とを有している。
【0033】
上記ホルダー1は、図2に示すように、上下一対の水平板6と、左右一対の側板7とを有する筒状に形成され、上記取付け部Sに形成された取付け孔に嵌入されてビス止め等の手段で固着されるように構成されている。そして、上記左右の両側板7の内壁面には、第1コネクタ2をスライド自在に支持する上下一対の凹溝8等からなる支持部がそれぞれ水平方向に形成されている。
【0034】
上記水平板6には、揺動レバー5の後端部上面に突設された係合ピン9が係合される案内溝10が形成されている。この案内溝10は、ホルダー1の前端部からその後方側に伸びる導入部10aと、この導入部10aの端部から後部内方側に伸びる円弧状の駆動溝部10bと、この駆動溝部10bの端部から後方側に伸びる係止溝部10cとからなっている。そして、上記案内溝10の駆動溝部10bと係合ピン9とにより、後述する第1コネクタ2のスライド変位に応じて揺動レバー5を揺動変位させる駆動部が構成されている。
【0035】
なお、この実施形態では、上記案内溝10の駆動溝部10bを円弧状に形成しているが、上記導入部10aの端部から後部内方側に向けて直線状に伸びる駆動溝部、あるいは放物線等の曲線状に伸びる駆動溝部を、上記ホルダー1に設けた構造としてもよい。
【0036】
また、上記上方の水平板6に形成された案内溝10と、下方の水平板6に形成された案内溝10とは、点対称位置に配設されるとともに、第1コネクタ2の上方に設置された揺動レバー5と、下方に配設された揺動レバー5とを互いに逆向きに揺動変位させるように構成されている。すなわち、上方の水平板6には、ホルダー1の前面側から見て右側に案内溝10が配設されるとともに、駆動溝部10bが斜め左側に伸びるように形成されている。また、下方の水平板6には、ホルダー1の前面側から見て左側に案内溝10が配設されるとともに、その駆動溝部10bが斜め右側に伸びるよう形成されることにより、上記両駆動溝部10bの設置方向が逆向きになっている。
【0037】
上記ホルダー1の水平板6には、図3に示すように、その内壁面の左右に所定幅のスリット12aが形成されることにより、上記第1コネクタ2を前方の結合待機位置において係止する抜け止め部12が設けられ、この抜け止め部12の先端部には、第1コネクタ2の後部に設けられた突部17に対向する係止用段部12bが形成されている。そして、上記係止用段部12bの後面に上記突部17の前面が当接することにより、第1コネクタ2が前方に引き抜かれることが防止されるようになっている。また、上記係止用段部12bは、その先端部外面にテーパ面12cが設けられることにより、先窄まり形状に形成されている。
【0038】
上記第1コネクタ2は、ホルダー1内に挿入されてスライド可能に支持される雄型のコネクタハウジング14と、このコネクタハウジング14の端子収容室内に配設された複数の雌型端子15とを有している。上記コネクタハウジング14の後端部には、ホルダー1の凹溝8に沿って摺動する上下一対の突部16が左右両側面に形成されるとともに、上記抜け止め部12の係止用段部12bに係止される突部17が後端部の上面および下面の左右にそれぞれ突設されている。
【0039】
また、上記コネクタハウジング14の左右両側面には、図4に示すように、第1コネクタ2を上記結合待機位置に仮止めすることにより、後述する結合操作を行う前に、第1コネクタ2がホルダー1内に押し込まれるのを阻止する仮止め部18が設けられている。上記仮止め部18は、コネクタハウジング14の側壁面に突設された基端部18aと、コネクタハウジング14の側壁面と所定間隔を置いて対向しつつ後方側に伸びる板状部18bと、この板状部18bの後部外面に突設された突部18cとからなっている。
【0040】
上記仮止め部18の突部18cは、平面から見て三角形状に形成され、その外側面に一対のテーパ面が形成されている。また、ホルダー1の前面には、上記突部18cのテーパ面に対応する一対のテーパ面を有する突起19が形成されている。そして、上記仮止め部18に設けられた突部18cの後部テーパ面が、上記ホルダー1に設けられた突起19の前部テーパ面に当接することにより、第1コネクタ2が上記結合待機位置に仮止めされるようになっている。
【0041】
上記第2コネクタ4は、図5に示すように、第1コネクタ2のコネクタハウジング14に外嵌されて係合される雌型のコネクタハウジング20と、このコネクタハウジング20の端子収容室内に配設された複数の雄型端子21とを有し、上記コネクタハウジング20が回路基板3上にビス止め等の手段で固定されるとともに、上記雄型端子21の接続部21aがコネクタハウジング20の後端部から導出されて回路基板3上の導体部分に、はんだ付けされる等により接続されている(図1参照)。上記第2コネクタ4および回路基板3は、電子ユニット22のケース内に収容されている。また、上記コネクタハウジング20の上壁部および底壁部には、上記揺動レバー5によって駆動される被駆動ピン23が突設されるとともとに、上記揺動レバー5の揺動支点11の設置部に対応する位置にスリット24が形成されている。
【0042】
上記揺動レバー5は、図6に示すように、ホルダー1に形成された上記案内溝10に対向する位置において、支持ピン等からなる揺動支点11により第1コネクタ2のコネクタハウジング14に揺動自在に支持されている。そして、上記揺動レバー5の後端部外面、つまり上方の揺動レバー5の後端部上面および下方の揺動レバー5の後端部下面には、上記案内溝10に嵌入される係合ピン9がそれぞれ突設されている。また、上記揺動レバー5の先端部裏面、つまり上方の揺動レバー5の先端部下面および下方の揺動レバー5の先端部上面には、第2コネクタ4のコネクタハウジング20に突設された被駆動ピン23が係合される係合溝25がそれぞれ形成されている。
【0043】
上記揺動レバー5の係合溝25は、上記被駆動ピン23の導入案内部となる開口部25aと、この開口部25aに連続して揺動レバー5の後部内方側に伸びる作動溝部25bとを有している。そして、この作動溝部25bは、その前端部から後端部にかけて上記揺動支点11との間隔が次第に小さくなるように、この揺動支点11に対する距離が設定されることにより、上記駆動部から揺動レバー5に入力された駆動力を第2コネクタ4に伝達してこの第2コネクタ4を第1コネクタ2に結合させる方向に移動させる作動部が、上記作動溝部25bと、第2コネクタ4の被駆動ピン23とによって構成されている。
【0044】
すなわち、上記作動溝部25bは、その前端部から後端部に至る程、上記揺動支点11に次第に接近するように、揺動支点11に対する距離が設定され、これによって上記第1,第2コネクタ2,4の結合時に、第1コネクタ2がホルダー1内に押し込まれてスライド変位するのに応じ、上記被駆動ピン23を揺動支点11側に引き寄せて第2コネクタ4を第1コネクタ2側に移動させるように構成されている。
【0045】
また、上記ホルダー1内に押し込まれる第1コネクタ2の移動量に比べて、上記結合方向への第2コネクタ4の移動量が小さくなるように、上記揺動支点11に対する上記案内溝10の駆動溝部10bおよび上記係合溝25の作動溝部25bの位置および形状が設定されることにより、上記駆動部から揺動レバー5に入力された駆動力が増大されて上記作動溝部25bから第2コネクタ4の被駆動ピン23に伝達されるようになっている。
【0046】
上記構成の第1コネクタ2と第2コネクタ4とを結合する場合には、雄型のコネクタハウジング14内に雌型端子15が組み込まれた第1コネクタ2を、図3の仮想線で示すように、ホルダー1の先端開口部に対向させた後、上記コネクタハウジング14を、矢印に示す方向に押動してホルダー1内に挿入することにより、第1コネクタ2を図3の実線で示すように結合待機位置にセットする。
【0047】
すなわち、上記ホルダー1に対する第1コネクタ2の挿入操作に応じ、ホルダー1の水平板6に設けられた抜け止め部12のテーパ面12cに上記コネクタハウジング14の突部17が圧接されて、上記抜け止め部12が弾性変形することになる。そして、上記突部17が抜け止め部12の係止用段部12bを乗り越えてホルダー1内に嵌入され、図4に示すように、コネクタハウジング14の側面に設けられた仮止め部18の突部18cが、ホルダー1の側板7に設けられた突起19の前面に当接した結合待機位置に上記第1コネクタ2が仮止めされる。また、上記第1コネクタ2の挿入操作時に、揺動レバー5の後端部に突設された係合ピン9がホルダー1の案内溝10内に導入され、この案内溝10の導入部10aの後端位置に上記係合ピン9が係合されることになる。
【0048】
次いで、上記ホルダー1を車体側の取付け部Sに固定した後、第2コネクタ4が取り付けられた電子ユニット22を、上記第1コネクタ2に設置部に対向させて押動することにより、上記第2コネクタ4のコネクタハウジング20を第1コネクタ2のコネクタハウジング14に外嵌させて押し込み、第1コネクタ2と第2コネクタ4とを結合して電気的に導通状態とする。
【0049】
上記両コネクタ2,4の結合操作時に、第2コネクタ4によって第1コネクタ2が後方に押されることにより、第2コネクタ4の側面に設けられた仮止め部18の突部18cがホルダー1の突起19に圧接され、上記仮止め部18の板状部18bが弾性変形することになる。そして、上記仮止め部18の突部18cがホルダー1の突起19を乗り越えた後、上記第1コネクタ2のコネクタハウジング14が、図7に示すように、ホルダー1の支持部に沿って後方にスライド変位するとともに、第2コネクタ4の被駆動ピン23が上記揺動レバー5の係合溝25内に導入されて、上記被駆動ピン23と揺動レバー5とが係合状態となる。
【0050】
上記の状態から第2コネクタ4がさらに押し込まれて、第1コネクタ2が後方にスライド変位すると、これに応じて第1コネクタ2に支持された揺動レバー5の係合ピン9が上記案内溝10の駆動溝部10bに沿って摺動することにより、上記揺動レバー5が後端部がホルダー1の後部内方側に移動するため、上記揺動支点11を支点にして揺動レバー5が揺動変位する。また、上記揺動レバー5の揺動変位に伴い、その先端部に設けられた作動溝部25bに沿って上記第2コネクタ4の被駆動ピン23が摺動するため、この被駆動ピン23が上記揺動支点11側に引き寄せられて第2コネクタ4が第1コネクタ2側に押動されることになる。
【0051】
また、上記のように揺動レバー5を揺動変位させる第1コネクタ2のスライド変位量に比べ、上記揺動レバー5によって駆動される第2コネクタ4の結合方向への移動量が小さくなるように構成されているため、上記駆動部から揺動レバー5に入力された駆動力が増大されて上記作動溝部25bから被駆動ピン23に伝達されることになる。この結果、上記第1コネクタ2のスライド変位に応じて揺動レバー5の作動溝部25bから上記被駆動ピン23に入力される駆動力に応じて第2コネクタ4が第1コネクタ2側に大きな力で押圧され、この第1コネクタ2と第2コネクタ4とが確実に結合される。
【0052】
そして、上記第1コネクタ2に対する第2コネクタ4の結合操作の最終段階では、図8に示すように、揺動レバー5の係合ピン9が案内溝10の係止溝部10c内に導入されてホルダー1の後方側に真っ直に移動することにより、揺動レバー5が揺動変位することなく、第1コネクタ2と第2コネクタ4とが一体の状態でホルダー1の支持部に沿ってスライド変位することになる。
【0053】
なお、上記第1コネクタ2と第2コネクタ4との結合を解除する場合には、上記電子ユニット22を引っ張って第2コネクタ4を結合解除位置にスライド変位させることにより、揺動レバー5を上記結合操作と逆方向に揺動変位させつつ、この揺動レバー5および上記第1コネクタ2を前方にスライド変位させた後、両コネクタ2,4の結合状態を解除することができる。
【0054】
上記のように取付け部Sに取り付けられたホルダー1によって第1コネクタ2を、その結合方向にスライド可能に支持するとともに、この第1コネクタ2のスライド変位に応じて揺動変位する揺動レバー5を設け、この揺動レバー5の揺動変位に応じてその駆動力を増大しつつ第2コネクタ4に伝達してこの第2コネクタ4を第1コネクタ2に結合する方向に駆動するように構成したため、この第2コネクタ4を第1コネクタ2に対して結合させる方向に押動するだけの簡単な操作で、上記両コネクタ2,4に大きな結合力を付与することができる。
【0055】
したがって、上記第1コネクタ2および第2コネクタ4内に多数の雌型端子15および雄型端子21が配設された結合力の大きい多極構造のコネクタにおいても、上記両コネクタ2,4をワンタッチで確実に結合状態に移行させることができる。さらに、上記第2コネクタ4が自動車のメータユニット、空調ユニットまたはナビゲーション装置等からなる電子ユニット22の裏面側に配設されるとともに、この電子ユニット22が装着される取付け孔の底部に上記第1コネクタ2が取り付けられる等により、両コネクタ2,4の結合部に作業者の手を挿入することができない場合においても、両コネクタ2,4の結合作業を容易かつ確実に行うことができる。
【0056】
また、上記のようにホルダー1の内壁面と、これに対向する第1コネクタ2の外壁面との間に揺動レバー5を配設したため、この揺動レバー5がコネクタの設置部外に突出することに起因してデッドスペースが形成されることを防止しつつ、上記揺動レバー5を揺動変位させることができる。しかも、上記揺動レバー5をプレート状に形成してその板厚を小さくすることにより、コネクタの上下寸法が大きくなるのを防止することができる。
【0057】
また、上記実施形態では、ホルダー1の上下内壁面に沿って揺動レバー5をそれぞれ設置するとともに、これらの揺動レバー5を点対称位置に配設したため、簡単な構成で両コネクタ2,4の各部に均等な結合力を付与して両者を適正に結合することができる。すなわち、コネクタの幅寸法が大きい場合に、その両側端部に上記揺動レバー5をそれぞれ配設することにより、コネクタの対角線上の両端部に結合力を作用させることができるため、第2コネクタ4の一側辺部に偏った結合力が付与されることによる結合不良の発生を効果的に防止することができる。
【0058】
さらに、上記実施形態では、ホルダー1の上下内壁面に沿って設置された両揺動レバー5が互いに逆向きに揺動変位するように、その揺動方向を設定したため、上記両揺動レバー5から第2コネクタ4に対して伝達される駆動力の作用方向が、図7の矢印に示すように、それぞれ逆向きとなって上記両揺動レバー5から第2コネクタ4に伝達される駆動力の幅方向成分が打ち消し合うことになる。したがって、上記駆動力に応じ、第2コネクタ4をホルダー1に沿って真っ直にスライド変位させて第1,第2コネクタ2,4を適正に結合することができる。
【0059】
また、上記実施形態では、同一形状に形成された少なくとも一対の揺動レバー5をホルダー1の相対向する壁面に沿って配設するとともに、相対向する揺動レバー5をそれぞれ表裏逆向きに設置するように構成したため、部品の種類を少なくして生産性を向上させることができるとともに、上記のように両揺動レバー5の揺動方向を逆向きに設定して第2コネクタ4を真っ直にスライド変位させることができる。
【0060】
なお、上記構成に代えて第1コネクタ2の上方または下方にいずれか一方のみに、揺動レバー5を設けた構造としてもよい。また、図9に示すように、第1コネクタ2の上下に、それぞれ左右一対の揺動レバー5,5を配設し、あるいは3個以上の揺動レバー5を配設するとともに、これに対応した個数の被駆動ピン23を第2コネクタ4のコネクタハウジング20に突設した構造としてもよい。さらに、一対の揺動レバー5を配設した場合に、その揺動方向を必ずしも逆向きに設定する必要はなく、両揺動レバー5を同方向に揺動変位させるように構成してもよい。
【0061】
上記のようにホルダー1の壁面と、これに対向する第1コネクタ2の壁面との間に、複数個の揺動レバー5を配設した構成によると、第1コネクタ2と第2コネクタ4との結合時に、その幅方向の複数個所に均等な結合力を作用させることができるため、コネクタの幅寸法が大きい場合においても上記第1,第2コネクタ2,4が傾斜状態となるのを防止して両者を適正に結合することができる。しかも、上記第2コネクタ4の押し込み操作に応じて各揺動レバー5の1個当りに入力される駆動力を小さくすることができるため、上記揺動レバー5の揺動支点11の軸径を小さくすることができるとともに、揺動レバー5の板厚を薄くする等により、コネクタの全体寸法を小さくできるという利点がある。
【0062】
また、上記実施形態では、図3に示すように、ホルダー1の水平板6に第1コネクタ2が前方に引き抜かれるのを規制する抜け止め部12を設けるとともに、この抜け止め部12の係止用段部12bに対応する突部17を上記第1コネクタ2のコネクタハウジング14に設けたため、この突部17を上記係止用段部12bに当接させることによって上記ホルダー1と第1コネクタ2とを安定した連結状態に維持することができる。
【0063】
そして、上記のように係止用段部12bの先端部外面にテーパ面12cを形成して先窄まり形状に形成するとともに、上記ホルダー1の水平板6と抜け止め部12との間にスリット12aを設けることにより、上記コネクタハウジング14の突部17を上記係止用段部12bのテーパ面12cに圧接させて上記抜け止め部12を弾性変形させるように構成した場合には、上記ホルダー1に対する第1コネクタ2の連結作業をワンタッチで容易に行うことができる。さらに、上記抜け止め部12を弾性変形させることにより、上記ホルダー1内の第1コネクタ2を外方に抜き出すことも可能である。
【0064】
また、上記実施形態では、図4に示すように、第1コネクタ2のコネクタハウジング14の左右両側面に仮止め部18を設け、この仮止め部18の突部18cを、ホルダー1の前面に当接させて第1コネクタ2を前方の結合待機位置に仮止めするように構成したため、上記結合操作を行う前に、第1コネクタ2がホルダー1内に押し込まれるという事態が生じることを、簡単な構成で効果的に阻止することができる。
【0065】
そして、上記のように仮止め部18を、コネクタハウジング14の側壁面に突設された基端部18aと、コネクタハウジング14の側壁面から前方側に伸びる板状部18bと、この板状部18bの先端部外面に突設された突部18cとによって構成し、この突部18cの外側面に一対のテーパ面を形成するとともに、上記ホルダー1の前面に上記突部18cのテーパ面に対応する一対のテーパ面を有する突起19を形成した場合には、第1,第2コネクタ2,4の結合操作時に、上記両テーパ面同士を互いに圧接させて板状部18bを弾性変形させることにより、上記仮止め部18による仮止め状態をワンタッチで容易に解除して第1,第2コネクタ2,4を結合状態に移行させることができる。
【0066】
なお、コネクタの結合操作時に、上記仮止め部18の突部18cに形成されたテーパ面を、ホルダー1の前端部に設けられた突起19のテーパ面に圧接させて上記仮止め部18を弾性変形させることにより、第1コネクタ2の仮止め状態を解除するように構成された上記実施形態に代え、図10および図11に示すように、第2コネクタ4のコネクタハウジング20に、上記仮止め部18を仮止め解除位置に押動する仮止め解除部となる突部28を設けるとともに、この突部28が当接する突起29を仮止め部18の外面後端部に突設した構造としてもよい。
【0067】
そして、第1コネクタ2に対する第2コネクタ4の結合操作時に、図12に示すように、上記第2コネクタ4の突部28を仮止め部18の突起29に当接させ、この仮止め部18を揺動変位させて仮止め解除位置に押動することにより、上記第1コネクタ2の仮止め状態を強制的に解除するように構成してもよい。
【0068】
上記のように構成した場合には、仮止め部18の後端部に設けられた係止用の突部18cおよびホルダー1の突起19に、上記仮止め部18を弾性変形させるためのテーパ面を形成する必要がないので、上記係止用の突部18cの後面をコネクタの結合方向に対して直角に形成することにより、上記第1コネクタ2を安定して上記結合待機位置に保持できるという利点がある。しかも、第1,第2コネクタ2,4の結合操作時に、上記突部28を仮止め部18の突起29に当接させることによってこの仮止め部18による仮止め状態を確実に解除し、第1コネクタ2をホルダー1に沿ってスライド変位させつつ、両コネクタ2,4を結合状態に移行させることができる。
【0069】
また、上記実施形態では、第1コネクタ2のコネクタハウジング14に仮止め部18を設けた例について説明したが、図13および図14に示すように、ホルダー1に板状の仮止め部18を設けるとともに、この仮止め部18の先端部に突設された係止用突部18cに当接して第1コネクタ2を結合待機位置に係止する突起19を第1コネクタ2の側壁面に設けた構造としてもよい。
【0070】
そして、第1コネクタ2に対する第2コネクタ4の結合操作時に、上記仮止め部18を弾性変形させて仮止め解除位置に押動する突部28を第2コネクタ4に形成するとともに、上記突部28に当接する突起29を上記仮止め部18の先端部に設け、この突起29に上記突部28を圧接させることにより、図15に示すように、上記仮止め部18を揺動変位させて、上記第1コネクタ2の仮止め状態を強制的に解除するように構成してもよい。
【0071】
また、上記仮止め部18に代え、第1コネクタ2を前方側に付勢する付勢部材を設け、この付勢部材の付勢力に応じて上記コネクタハウジング14の突部16を抜け止め部12の係止用段部12bに当接させることにより、第1コネクタ2を上記結合待機位置に係止するように構成してもよい。
【0072】
さらに、図16および図17に示すように、第1コネクタ2と第2コネクタ4との結合状態を解除する結合解除操作時に、第1コネクタ2をスライド変位させて結合待機位置に引き出す板状の引出駆動部30を、第2コネクタ4の上壁部および底壁部に設けるとともに、上記引出駆動部30によって駆動される突部31を第1コネクタ2に突設し、かつ上記引出駆動部30の先端部に一対のテーパ面を有する先窄まり形状の突起32を形成した構造としてもよい。
【0073】
上記構成によれば、第1コネクタ2と第2コネクタ4との結合操作時に、上記突起32の前部テーパ面を第1コネクタ2の突部31に圧接させて引出駆動部30を弾性変形させることにより、この引出駆動部30の先端部(突起32)を第1コネクタ2の奥側に進入させることができる。そして、コネクタの結合解除操作時には、第2コネクタ4を図17の矢印に示す方向に引っ張って、上記突起32の後部テーパ面を第1コネクタ2の突部31に当接させた状態で、第2コネクタ4を引出方向にさらにスライド変位させることにより、第1コネクタ2をホルダー1の前端部側に引き出して図3および図4に示す結合待機位置に、自動的に移動させることができる。
【0074】
なお、図18および図19に示すように、板状の引出駆動部30を第1コネクタ2に設けるとともに、上記引出駆動部30の突起32に当接する突部31を第2コネクタ4に突設することにより、第2コネクタ4の引出操作に応じて第1コネクタ2をホルダー1の前端部側にスライド変位させるように構成してもよい。
【0075】
また、図20および図21に示すように、第1コネクタ2を結合待機位置に仮止めするためにホルダー1に設けられた仮止め部18の外面先端部に突出部33を形成するとともに、第2コネクタ4の前端部に上記突出部33に対向する突起34を形成し、この突出部33および突起34からなる離脱防止機構により、第1コネクタ2が結合待機位置に引き出されるまで第2コネクタ4がホルダー1から離脱するのを防止するように構成することが望ましい。
【0076】
すなわち、通常時には、上記仮止め部18の突出部33と、第2コネクタ4の突起34とが互いに干渉しないようにその突出量が設定され、コネクタの結合操作時には、上記離脱防止機構に邪魔されることなく、第2コネクタ4を第1コネクタ2に外嵌して結合することができるようになっている。そして、第2コネクタ4の突部28が上記仮止め部18の突起29に当接してこの仮止め部18の先端部が外方に押動されたコネクタの結合解除過程、つまり図22に示すように、第1コネクタ2の突起19が上記仮止め部18の突部18cを乗り越える前の段階では、上記突出部33と突起34とが干渉して第2コネクタ4の離脱が阻止され、かつ第1コネクタ2が図21に示す結合待機位置に移動して上記仮止め部18の押動状態が解除された時点で、上記突出部33と突起34との干渉が解除され、第2コネクタ4をホルダー1から離脱させることができるように構成されている。
【0077】
上記構成によれば、コネクタの結合解除操作時に、第1コネクタ2が上記引出操作部30によってホルダー1の前方側に引き出されて結合待機位置に移動する過程で外力が作用した場合に、第1コネクタ2が上記結合待機位置に移動することが阻止されたままの状態で、第2コネクタ4が離脱するという事態の発生を上記離脱防止機構によって防止することができる。したがって、上記引出操作部30によって第1コネクタ2を上記結合待機位置に移動させ、揺動レバー5に形成された係合溝25の開口部25aが、上記第2コネクタ4に突設された被駆動ピン23に対向した初期位置に揺動レバー5をセットすることができる。
【0078】
また、図23に示すように、揺動レバー5に形成された係合溝25の開口端部に突起からなる規制部44を設け、第1コネクタ2と第2コネクタ4との結合状態を解除する結合解除操作時に、第2コネクタ4のコネクタハウジング20に突設された上記被駆動ピン23の鍔部等を上記規制部44に当接させることにより、第2コネクタ4に引き抜き抵抗を付与するように構成してもよい。このように構成した場合には、図24に示すように、上記結合解除操作時に第2コネクタ4が斜め向きに引っ張られたとしても、これに応じて第1コネクタ2が斜め向きになった状態で、第1コネクタ2と第2コネクタ4との結合が解除されるのを効果的に防止することができる。
【0079】
すなわち、上記のように第2コネクタ4が斜め向きに引っ張られた場合に、上記規制部44がないと、第2コネクタ4の一端部4aがホルダー1から離脱した時点で第2コネクタ4の引き出し抵抗が減少するために、第1,第2コネクタ2,4が離脱状態となって第1コネクタ2が斜め向きに取り残されることが避けられない。これに対して上記規制部44を設けることにより、第2コネクタ4に引き抜き抵抗を付与するように構成した場合には、第2コネクタ4の一端部4aがホルダー1から離脱しても、第2コネクタ4の幅方向中央部に位置する上記規制部44によって第1コネクタ2と第2コネクタ4との結合状態が維持され、上記規制部44を支点にして第1コネクタ2の傾斜を修正させる方向に引張り駆動力を作用させることができるため、この第1コネクタ2の姿勢を適正に修正することができる。
【0080】
また、上記のように、ホルダー1に形成された案内溝10の後端部に係止溝部10cを設け、この係止溝部10cに導入された上記係合ピン9を真っ直に後方側に移動させるようにした構成によると、第1コネクタ2に対する第2コネクタ4の結合操作の最終段階では、揺動レバー5が揺動変位することなく、第1コネクタ2と第2コネクタ4とが一体の状態でホルダー1の支持部に沿ってスライド変位することになる。
【0081】
このため、第1,第2コネクタ2,4の結合状態を離脱させる方向に外力が作用して、上記係合ピン9が案内溝10の前後に移動した場合においても、揺動レバー5を揺動変位させる駆動力が付与されることがなく、両コネクタ2,4を安定した結合状態に維持することができる。しかも、上記係止溝部10cの設置範囲内においては、上記第1,第2コネクタ2,4および揺動レバー5が一体の状態でホルダー1の前後方向に移動することになるため、上記電子ユニット22の押し込み量に多少のバラツキが生じた場合においても、上記両コネクタ2,4を完全結合状態に移行させることができるという利点がある。
【0082】
なお、ホルダー1に形成された案内溝10に係止溝部10cを設けることにより、第1コネクタ2に対する第2コネクタ4の結合操作の最終段階で、ホルダー1に沿って第1コネクタ2と第2コネクタ4とを一体にスライド変位させるようにした上記構成に代え、図25に示すように、揺動レバー5の揺動支点11からの距離が一定となるように円弧状に形成された係止溝部25cを、上記係合溝25の作動溝部25bに連設した構成としてもよい。
【0083】
上記構成によれば、第1コネクタ2に対する第2コネクタ4の結合操作時に、第2コネクタ4のスライド動作に応じて揺動レバー5が揺動変位することにより、図26(a)に示すように、第2コネクタ4に突設された被駆動ピン23が上記係止溝部25cに導入されると、この状態から図26(b)に示すように、さらに揺動レバー5が揺動変位しても、上記被駆動ピン23と揺動支点11との距離が変化することがないので、第1コネクタ2と第2コネクタ4とが一体のままホルダー1に沿ってスライド変位することになる。
【0084】
したがって、上記図26(a)に示すように、被駆動ピン23が上記係合溝25の係止溝部25bに導入された位置から、図26(b)に示すように、上記係止溝部25bの端部に被駆動ピン23が到達する位置に至るまでの距離Lが、両コネクタ2,4の結合操作時における遊びとなり、コネクタの製作誤差等に起因して第1,第2コネクタ2,4の結合最終段階における押し込み位置が、上記距離Lの範囲内において前後に移動した場合においても、上記両コネクタ2,4を常に完全締結状態に移行させることができる。
【0085】
また、図27および図28に示すように、ホルダー1の側壁に設けられたロックアーム35と、第2コネクタ4の側壁に設けられた係合用突部36とからなるロック機構を設けた構造としてもよい。上記ロックアーム35は、中央に設けられた連結部37を除く範囲に形成されたスリット38によってホルダー1の側壁から分離され、上記連結部37を捩じり変形させることにより、ロックアーム35が揺動するように構成されている。また、上記ロックアーム35の前端部内面には、上記係合用突部36に対向するロック用突部39が形成され、かつロックアーム35の後端部外面には、揺動操作用の突部40が突設されている。さらに、上記係合用突部36およびロック用突部39には、先窄まりのテーパ面が相対向して形成されている。
【0086】
上記構成によれば、ホルダー1に支持された第1コネクタ2と、第2コネクタ4との結合操作時に、上記ロックアーム35のロック用突部39を第2コネクタ4の係合用突部36によって押動することにより、上記連結部37を捩じり変形させてロックアーム35を揺動変位させ、上記係合用突部36を図29に示すロック状態に移行させることができる。したがって、上記両コネクタ2,4の結合状態において、第2コネクタ4が結合解除方向に移動するのを上記ロック機構により阻止し、第1コネクタ2と第2コネクタ4との結合を解除する方向に外力が作用した場合においても、両コネクタ2,4の結合状態を確実に維持し、揺動レバー5がロック解除方向に揺動変位することに起因する両コネクタ2,4の分離を効果的に防止することができる。
【0087】
そして、上記第1,第2コネクタ2,4の結合を解除する場合には、上記揺動操作用の突部40を内方側に押動することにより、上記係合用突部36とロック用突部39との係合を解除する方向にロックアーム35を揺動変位させた状態で、第2コネクタ4を後方に引っ張ることによって上記ロック機構による第2コネクタ4のロック状態を解除し、第2コネクタ4を結合解除方向に移動させて第1コネクタ2から第2コネクタ4を分離することができる。
【0088】
なお、上記ロック用突部39を有するロックアーム35を第2コネクタ4に設けるとともに、上記ロック用突部39に係合される係合用突部36をホルダー1に設けた構造としてもよい。また、上記ロックアーム35をロック解除方向に揺動操作するための上記突部40を必ずしも設ける必要はなく、上記ロック用突部39等をもってロックアーム35をロック解除方向に揺動操作し、あるいは第1コネクタ2と第2コネクタ4とを結合解除方向に引っ張る操作力に応じてロックアーム35をロック解除方向に揺動変位させように構成してもよい。
【0089】
また、上記ホルダー1に支持された第1コネクタ2から端子を後方側に引っ張って取り外す際等に、上記ホルダー1から第1コネクタ2が引き抜かれるのを防止するため、図30に示すように、第1コネクタ2に後端面に当接してこの第1コネクタ2がホルダー1の後方に引き抜かれるのを阻止する抜け止め部41をホルダー1の後端部内面に設けた構造とすることが望ましい。このように構成した場合には、上記第1コネクタ2をホルダー1の抜け止め部41によって係止されたホルダー1の後方部に位置させた状態で、第1コネクタ2をホルダー1から離脱させることなく、上記端子の取付作業または取外し作業を容易に行うことができる。
【0090】
なお、図31に示すように、ホルダー1の上壁部および底壁部に薄肉の可動壁42を設け、この可動壁42に上記抜け止め部41を突設した構成としてもよい。このように構成した場合には、上記ホルダー1の後方側から第1コネクタ2を挿入する際に、上記可動壁42を揺動変位させることによって第1コネクタ2をホルダー1内に容易に挿入できるという利点がある。
【0091】
さらに、図32に示すように、上記可動壁42に突設された抜け止め部41の前方側に、上記第2コネクタ4の後部に突設された突部17の前面に当接してこの第1コネクタ2をホルダー1の後方部側に仮係止する仮係止用突部43を設けた構造としてよく、このように構成した場合には、上記端子の取付作業を行う際に、第1コネクタ2をホルダー1の後方側に位置する上記仮係止位置に係止した状態で、端子を容易に挿入することができるという利点がある。
【0092】
なお、上記取付け部Sに支持された第1コネクタ2に結合される第2コネクタ4は、必ずしも電子ユニット22内に設けられた回路基板3上に取り付ける必要はなく、電気接続箱等のケースに第2コネクタのコネクタハウジングを一体に形成した構造としてもよく、あるいは図33に示すように、雌型のコネクタハウジング20と、後端部にハーネス26が接続された雄型端子27とからなる第2コネクタ4を上記第1コネクタ2に直接結合するように構成してもよい。また、上記ホルダー1および第1コネクタ2も、必ずしも取付け部Sに支持させる必要はなく、作業者が上記ホルダー1および第1コネクタ2を持って上記第2コネクタ4と直接結合するように構成してもよい。
【0093】
さらに、上記実施形態では、ホルダー1によってスライド可能に支持された第1コネクタ2を車体側の取付け部Sに取り付けるとともに、上記第1コネクタ2に結合される第2コネクタ4を電子ユニット22に取り付けた例について説明したが、上記電子ユニット22に、揺動レバー5および雄型のコネクタハウジング14等を有する第1コネクタ2と、ホルダー1とを設置するとともに、上記取付け部Sに、雌型のコネクタハウジング20等を有する第2コネクタ4を配設した構造としてもよい。また、上記第1コネクタ2を支持するホルダー1を、電気接続箱のケース、自動車のインストルメントパネルまたはトリムカバー等の成形部品と一体に成形するように構成してもよい。
【0094】
また、上記ホルダー1に形成された案内溝10に、揺動レバー5に突設された係合ピン9を導入して係合するようにした上記構成に代え、上記ホルダー1に係合ピン9を突設するとともに、この係合ピン9が係合される案内溝10を上記揺動レバー5に設けた構造としてもよい。さらに、上記ホルダー1に揺動レバー5を揺動自在に支持させるとともに、この揺動レバー5を揺動変位させる駆動部となる上記案内溝10の駆動溝部10bまたは係合ピン9を第1コネクタ2のコネクタハウジング14に設けた構造としてもよい。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明は、ホルダーに支持された第1コネクタと、この第1コネクタに結合される第2コネクタとを有するコネクタの結合構造において、上記第1コネクタに対する第2コネクタの結合方向に第1コネクタをスライド可能に支持する支持部をホルダーに設けるとともに、このホルダーの壁面と、これに対向する第1コネクタの壁面との間においてコネクタの設置部内に複数個の揺動レバーを配設してそれぞれ揺動支点により揺動自在に支持させ、かつ上記第1コネクタに対する第2コネクタの結合操作時に、第1コネクタのスライド動作に応じて上記揺動レバーを揺動変位させる駆動溝部およびこれに連続する係止溝部と係合ピンとからなる駆動部と、この揺動レバーの駆動力を増大しつつ上記第2コネクタに伝達して第2コネクタを第1コネクタに結合する方向に移動させる作動溝部と被駆動ピンとからなる作動部とを設け、上記係止溝部を駆動溝部の端部から後方側に延びるように設けたため、第1コネクタに対して第2コネクタを結合させるワンタッチの操作により、両コネクタの結合部に強固な結合力を作用させることができる。したがって、結合抵抗の大きい多極構造のコネクタが、作業者の手を挿入することができない位置に配設されている場合においても、両コネクタの結合作業を容易かつ確実に行うことができるという利点がある。また、ホルダーの壁面と、これに対向する第1コネクタの壁面との間に、複数個の揺動レバーを配設したため、この揺動レバーがコネクタの設置部外に突出することに起因してデッドスペースが形成されることを防止しつつ、上記揺動レバーを揺動変位させて第2コネクタを結合方向に駆動することができるとともに、ホルダーの壁面と、これに対向する第1コネクタの壁面との間に、複数個の揺動レバーを配設したため、両コネクタの結合操作時に、その幅方向の複数個所に均等な結合力を作用させて両コネクタを適正状態で結合することができるとともに、揺動レバーの板厚を薄くする等により、コネクタの全体寸法を小さくできるという利点がある。さらに、上記結合操作の最終段階では、駆動溝部から係止溝部に導入された上記係合ピンを真っ直に後方側に移動させることにより、揺動レバーを揺動変位させることなく、第1コネクタと第2コネクタとを一体の状態でホルダーの支持部に沿ってスライド変位させることができるため、第1,第2コネクタの結合状態を離脱させる方向に外力が作用しても、揺動レバーを揺動変位させる駆動力が付与されることがなく、両コネクタを安定した結合状態に維持できるとともに、上記結合操作量に多少のバラツキが生じた場合においても、上記両コネクタを完全結合状態に移行させることができるという利点がある。
【0096】
また、請求項2に係る発明は、ホルダーの相対向する壁面に沿って一対の揺動レバーを設置するとともに、この両揺動レバーを点対称位置に配設したため、第1コネクタと第2コネクタとを結合させる駆動力に応じて第1コネクタがスライド変位するのに応じ、上記揺動レバーから両コネクタの対角線上において、その両端部に大きな結合力を作用させることにより、簡単な構成で両コネクタの両側辺部に均等な結合力を付与して両者を適正に結合することができる。
【0097】
また、請求項3に係る発明は、ホルダーと第1コネクタとの間に、少なくとも一対の揺動レバーを配設するとともに、相対向する揺動レバーの揺動方向が逆向きになるように構成したため、上記両揺動レバーから第2コネクタに伝達される駆動力の幅方向成分等を打ち消し合わせることにより、上記第2コネクタを真っ直にスライド変位させて第1コネクタに適正に結合することができる。
【0098】
また、請求項4に係る発明は、同一形状に形成された少なくとも一対の揺動レバーをホルダーの相対向する壁面に沿って配設するとともに、相対向する揺動レバーをそれぞれ表裏逆向きに設置したため、部品の種類を少なくして生産性を向上させることができるとともに、相対向する揺動レバーの揺動方向を逆向きに設定して第2コネクタを真っ直にスライド変位させることができる。
【0099】
また、請求項5に係る発明は、ホルダーに支持された第1コネクタが前方側に引き抜かれるのを規制する抜け止め部を、上記ホルダーと第1コネクタとの連結部に設けたため、このホルダーと第1コネクタとの連結状態を安定して維持し、上記ホルダーから第1コネクタが離脱するという事態の発生を効果的に防止することができる。
【0100】
また、請求項6に係る発明は、第1コネクタを結合待機位置に仮止めする仮止め部を、上記ホルダーと第1コネクタとの連結部に設けるとともに、第1コネクタと第2コネクタとを結合させる操作力に応じて上記仮止め部による第1コネクタの仮止め状態が解除されるように構成したため、上記両コネクタの結合操作を行う前に、第1コネクタがホルダー内に押し込まれるのを阻止することができるとともに、両コネクタの結合操作時に、上記仮止め部による第1コネクタの仮止め状態をワンタッチで解除し、この第1コネクタをホルダーに沿ってスライド変位させつつ、結合状態に移行させることができるという利点がある。
【0101】
また、請求項7に係る発明は、第1コネクタの仮止め部を仮止め解除位置に押動する仮止め解除部を第2コネクタに設け、第1コネクタと第2コネクタとの結合操作時に、上記仮止め解除部によって第1コネクタの仮止め状態を解除するように構成したため、両コネクタの結合を行う前には、上記第1コネクタを安定して結合待機位置に保持させることができるとともに、両コネクタの結合操作時には、上記仮止め部による第1コネクタの仮止め状態を容易に解除し、第1コネクタを結合状態に移行させることができる。
【0102】
また、請求項8に係る発明は、第1コネクタと第2コネクタとの結合状態を解除する結合解除操作時に、第1コネクタをスライド変位させて結合待機位置に引き出す引出駆動部を、第1コネクタと第2コネクタとの間に設けたため、コネクタの結合解除操作時に、第2コネクタを引っ張ることにより、第1コネクタをホルダーの前端部側にスライド変位させて結合待機位置に、自動的に移動させることができるという利点がある。
【0103】
また、請求項9に係る発明は、第1コネクタと第2コネクタとの結合状態を解除する結合解除操作時に、第2コネクタがホルダーから離脱するのを防止する離脱防止機構を設けるとともに、第1コネクタが引出駆動部によって結合待機位置に引き出された時点で上記離脱防止機構による第2コネクタの離脱防止状態を解除するように構成したため、コネクタの結合解除操作時に、第1コネクタが上記引出操作部によってホルダーの前方側に引き出されて結合待機位置に移動する過程で外力が作用した場合においても、第1コネクタが上記結合待機位置に移動することが阻止されたまま第2コネクタが離脱状態なることを上記離脱防止機構によって防止し、上記引出駆動部によって第1コネクタを確実に結合待機位置に移動させることができる。したがって、第2コネクタを第1コネクタに再結合する際に、揺動レバーを初期位置にセットして、両コネクタの結合操作を適正に実行できるという利点がある。
【0104】
また、請求項10に係る発明は、第1コネクタと第2コネクタとの結合状態を解除する結合解除操作時に、第2コネクタに引き抜き抵抗を付与する規制部を、揺動レバーとその作動部との間に設けたため、コネクタの結合解除操作時に、第2コネクタが斜め向きに引っ張られたとしても、これに応じて第1コネクタが斜め向きになった状態で、第2コネクタと第2コネクタとの結合が解除されるのを効果的に防止することができる。
【0105】
また、請求項11に係る発明は、第1コネクタに対する第2コネクタの結合操作の最終段階で、ホルダーに沿って両コネクタを一体にスライド変位させるように構成したため、第1,第2コネクタの結合状態を離脱させる方向に力が作用した場合においても、両コネクタを安定した結合状態に維持することができるとともに、コネクタの結合位置に多少のバラツキが生じた場合においても、上記両コネクタを完全結合状態に移行させることができるという利点がある。
【0106】
また、請求項12に係る発明は、第1コネクタに結合された第2コネクタが結合解除方向に移動するのを規制するロック機構を第2コネクタとホルダーとの間に設けたため、第1コネクタと第2コネクタとの結合状態において、第2コネクタが結合解除方向に移動するのを上記ロック機構により阻止し、第1コネクタと第2コネクタとの結合を解除する方向に外力が作用した場合においても、両コネクタ2,4の結合状態を確実に維持し、揺動レバーがロック解除方向に揺動変位して両コネクタが分離されることを効果的に防止することができる。
【0107】
また、請求項13に係る発明は、ホルダーに支持された第1コネクタが後方に引き抜かれるのを阻止する抜け止め部を、上記ホルダーと第1コネクタとの連結部に設けたため、第1コネクタから端子を取り外す際等に、ホルダーの後方側に第1コネクタが引き抜かれることを上記抜け止め部によって阻止し、上記端子の取外し作業等を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るコネクタの結合構造の実施形態を示す斜視図である。
【図2】 第1コネクタの具体的構造を示す分解斜視図である。
【図3】 抜け止め部により第1コネクタをホルダーに係止した状態を示す側面断面図である。
【図4】 仮止め部により第1コネクタを結合待機位置に仮止めした状態を示す平面断面図である。
【図5】 第2コネクタの具体的構造を示す斜視図である。
【図6】 第1コネクタと第2コネクタとを結合する前の状態を示す平面断面図である。
【図7】 第1コネクタと第2コネクタとの結合過程を示す平面断面図である。
【図8】 第1コネクタと第2コネクタとの結合状態を示す平面断面図である。
【図9】 本発明に係るコネクタの結合構造の別の実施形態を示す斜視図である。
【図10】 本発明に係るコネクタの結合構造のさらに別の実施形態を示す斜視図である。
【図11】 上記実施形態においてコネクタを結合する前の状態を示す断面図である。
【図12】 上記実施形態においてコネクタの結合過程を示す断面図である。
【図13】 本発明に係るコネクタの結合構造のさらに別の実施形態を示す斜視図である。
【図14】 上記実施形態においてコネクタを結合する前の状態を示す断面図である。
【図15】 上記実施形態においてコネクタの結合過程を示す断面図である。
【図16】 本発明に係るコネクタの結合構造のさらに別の実施形態を示す斜視図である。
【図17】 上記実施形態の作用を示す説明図である。
【図18】 本発明に係るコネクタの結合構造のさらに別の実施形態を示す斜視図である。
【図19】 上記実施形態の作用を示す説明図である。
【図20】 本発明に係るコネクタの結合構造のさらに別の実施形態を示す斜視図である。
【図21】 上記実施形態においてコネクタを結合する前の状態を示す断面図である。
【図22】 上記実施形態においてコネクタの結合解除過程を示す断面図である。
【図23】 本発明に係るコネクタの結合構造のさらに別の実施形態を示す断面図である。
【図24】 上記実施形態においてコネクタの結合解除過程を示す断面図である。
【図25】 本発明に係るコネクタの結合構造のさらに別の実施形態を示す断面図である。
【図26】 上記実施形態においてコネクタの結合過程および結合状態を示す断面図である。
【図27】 本発明に係るコネクタの結合構造のさらに別の実施形態を示す斜視図である。
【図28】 上記実施形態においてコネクタの結合過程を示す断面図である。
【図29】 上記実施形態においてコネクタの結合状態を示す断面図である。
【図30】 本発明に係るコネクタの結合構造のさらに別の実施形態を示す断面図である。
【図31】 本発明に係るコネクタの結合構造のさらに別の実施形態を示す断面図である。
【図32】 本発明に係るコネクタの結合構造のさらに別の実施形態を示す断面図である。
【図33】 本発明に係るコネクタの結合構造のさらに別の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ホルダー
2 第1コネクタ
4 第2コネクタ
5 揺動レバー
8 凹溝(支持部)
9 係合ピン(駆動部)
10b 駆動溝部(駆動部)
12 抜け止め部
18 仮止め部
23 被駆動ピン(作動部)
25b 作動溝部(作動部)
28 突部(仮止め解除部)
30 引出駆動部
33 突出部(離脱防止機構)
34 突起(離脱防止機構)
35 ロックアーム(ロック機構)
36 係合用突部(ロック機構)
41 抜け止め部
44 規制部
Claims (13)
- ホルダーに支持された第1コネクタと、この第1コネクタに結合される第2コネクタとを有するコネクタの結合構造において、上記第1コネクタに対する第2コネクタの結合方向に第1コネクタをスライド可能に支持する支持部をホルダーに設けるとともに、このホルダーの壁面と、これに対向する第1コネクタの壁面との間においてコネクタの設置部内に複数個の揺動レバーを配設してそれぞれ揺動支点により揺動自在に支持させ、かつ上記第1コネクタに対する第2コネクタの結合操作時に、第1コネクタのスライド動作に応じて上記揺動レバーを揺動変位させる駆動溝部およびこれに連続する係止溝部と係合ピンとからなる駆動部と、この揺動レバーの駆動力を増大しつつ上記第2コネクタに伝達して第2コネクタを第1コネクタに結合する方向に移動させる作動溝部と被駆動ピンとからなる作動部とを設け、上記係止溝部を駆動溝部の端部から後方側に延びるように設けたことを特徴とするコネクタの結合構造。
- ホルダーの相対向する壁面に沿って少なくとも一対の揺動レバーを設置するとともに、これらの揺動レバーを点対称位置に配設したことを特徴とする請求項1に記載のコネクタの結合構造。
- ホルダーと第1コネクタとの間に、少なくとも一対の揺動レバーを配設するとともに、相対向する揺動レバーの揺動方向が逆向きになるように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタの結合構造。
- 同一形状に形成された少なくとも一対の揺動レバーをホルダーの相対向する壁面に沿って配設するとともに、相対向する揺動レバーをそれぞれ表裏逆向きに設置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコネクタの結合構造。
- ホルダーに支持された第1コネクタが前方に引き抜かれるのを規制する抜け止め部を、上記ホルダーと第1コネクタとの連結部に設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のコネクタの結合構造。
- ホルダーと第1コネクタとの連結部に、第1コネクタを結合待機位置
に仮止めする仮止め部を設け、第1コネクタと第2コネクタとを結合させる操作力に応じて上記仮止め部による第1コネクタの仮止め状態が解除されるように構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のコネクタの結合構造。 - 第1コネクタの仮止め部を仮止め解除位置に押動する仮止め解除部を第2コネクタに設け、第1コネクタと第2コネクタとの結合操作時に、上記仮止め解除部によって第1コネクタの仮止め状態を解除するように構成したことを特徴とする請求項6記載のコネクタの結合構造。
- 第1コネクタと第2コネクタとの結合状態を解除する結合解除操作時に、第1コネクタをスライド変位させて結合待機位置に引き出す引出駆動部を、第1コネクタと第2コネクタとの間に設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のコネクタの結合構造。
- 第1コネクタと第2コネクタとの結合状態を解除する結合解除操作時に、第2コネクタがホルダーから離脱するのを防止する離脱防止機構を設けるとともに、第1コネクタが引出駆動部によって結合待機位置に引き出された時点で上記離脱防止機構による第2コネクタの離脱防止状態を解除するように構成したことを特徴とする請求項8に記載のコネクタの結合構造。
- 第1コネクタと第2コネクタとの結合状態を解除する結合解除操作時に、第2コネクタに引き抜き抵抗を付与する規制部を、揺動レバーとその作動部との間に設けたことを特徴とする請求項9記載のコネクタの結合構造。
- 第1コネクタに対する第2コネクタの結合操作の最終段階で、ホルダーに沿って両コネクタを一体にスライド変位させるように構成したことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のコネクタの結合構造。
- 第1コネクタに結合された第2コネクタが結合解除方向に移動するのを規制するロック機構を第2コネクタとホルダーとの間に設けたことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のコネクタの結合構造。
- ホルダーに支持された第1コネクタが後方に引き抜かれるのを阻止する抜け止め部を、上記ホルダーと第1コネクタとの連結部に設けたことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のコネクタの結合構造。
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