JP3744932B2 - 機器連携制御装置 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、家電機器等の複数の機器を連携させて制御する装置に関し、特に、ユーザの生活に合わせて複数の機器を制御する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが複数の機器を利用する場合、複数の機器に具備される各機能の設定内容を全て設定しなければならず、煩雑な作業を必要とする。
【0003】
従来、このような複数の設定における問題に鑑み、様々な制御システムが提案されている。
【0004】
たとえば、通信用のバスを介して接続された複数のAV機器において、タイマー予約の設定及び実行を行うAV機器が、これと連携して動作するAV機器に対してタイマー予約内容を通知し、連携して動作するAV機器側のタイマー予約設定を行うAV機器システムが提案されている(特開平11−177919号公報等)。このAV機器システムは、ユーザがあるAV機器のタイマー予約を行うと、これに連携して動作するAV機器に同じ予約内容を自動的に転送するものである。
【0005】
また、他の家電機器の状態の変化に応じて発生するイベントに対応させて、家電機器の動作を記述したスクリプトを実行するネットワーク用家電機器も提案されている(特開平10−198734号公報等)。このネットワーク家電機器によれば、他の機器に連動して関連する処理が自動実行されるというものである。
【0006】
さらに、ネットワークにコントローラを設け、そのコントローラが制御、連携動作の対象とする各家電機器の動作状態を取得し、取得したデータを他の各家電機器に送信するようにした家電機器制御ネットワークシステムも提案されている(特開2001−86572号公報等)。この家電機器制御ネットワークによれば、各家電機器の連携動作、ネットワーク全体としての効率的な連携動作がなされるというものである。
【0007】
しかしながら、上記従来のAV機器システムは、複数の機器に予約内容を転送することにより、同じ設定を他の機器に対して繰り返し行うことできるが、異なる機能を持つ複数機器において、異なる内容の設定を自動的に行うことはできない。
【0008】
また、上記従来のAV機器システム、ネットワーク用家電機器及び家電機器制御ネットワークシステムは、各種事象に対して固定的に対応づけられた連携動作を実行させる制御を行うに止まる。たとえば、上記従来のネットワーク用家電機器によれば、洗濯が終わったときに、洗濯が終わった旨のメッセージがテレビに表示されるが、そのような連携動作は固定的である。つまり、居住者が洗濯中にテレビを見るという習慣があることが前提とされ、そのような習慣がなくなってしまった場合には、もはや、そのような連携動作は役に立たない。
【発明の開示】
【0009】
そこで、本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、ユーザの生活パターンに合わせて、関連する複数機器を自動的に選択し、異なる内容を自動的に設定することができる機器連携制御装置等を提供することを目的とする。
【0010】
上記目的を達成するために、本発明に係る機器連携制御装置は、複数の機器間が関連して利用される頻度を特定し、関連して利用する頻度の高い機器群を連携させて制御する機器連携制御装置であって、前記複数の機器の利用履歴を示す生活データを蓄積する生活データ蓄積手段と、生活データから、関連して利用された機器であることを判定するエピソード作成規則に基づき、関連して利用された複数の機器をデータとする複数のエピソードデータを作成するエピソードデータ作成部と、前記複数のエピソードデータから、各機器群間を関連して利用する頻度を木構造により示す頻出パターン木を作成するエピソード解析部と、前記頻出パターン木により関連して利用する頻度の高い機器群の組み合わせを生活パターン情報として特定する生活パターン解釈部と、関連して利用する頻度の高い機器群を連携させて制御する制御手段とを備え、前記エピソード解析部が、前記頻出パターン木の各ノードを根とする部分木においても、最も頻度の大きい要素データが部分木の根となる構造を持つ頻出パターン木を構築することにより、関連して利用される頻度の高い機器Aおよび機器Bが、他に様々な機器との組み合わせで関連して利用されたとしても、前記機器Aと前記機器B間の関連性の頻度が高い組合せであることを前記生活パターン解釈部が特定し、前記制御手段によって少なくとも前記機器Aおよび前記機器Bが連携して制御されることを特徴とする。
ここで、本発明の一実施形態として、本願第1の発明に係る機器連携制御装置は、複数の機器を連携させて制御する装置であって、ユーザの日常生活における前記機器の利用を検出することによって前記利用を示す生活データを生成し、生成した生活データを蓄積する生活データ蓄積手段と、蓄積された生活データに基づいて、ユーザの日常生活において一緒に、又は、関連して用いられる2以上の機器を前記複数の機器の中から特定し、特定した2以上の機器を示す生活パターン情報を生成する生活パターン情報生成手段と、生成された生活パターン情報が示す2以上の機器を連携させて制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
ここで、前記生活パターン情報生成手段は、前記生活データに基づいて、前記複数の機器それぞれに対応づけられた要素データの2以上の集まりを1つのエピソードデータとする複数のエピソードデータを作成するエピソード作成部と、前記エピソードデータそれぞれに含まれる2以上の要素データ間の共起関係を構造化するエピソード解析部と、構造化された共起関係に基づいて、前記生活パターン情報を生成する生活パターン解釈部とを有し、前記エピソード解析部は、前記エピソード作成部によって作成された複数のエピソードデータに含まれる要素データの出現頻度と組合せのパターンとを、要素データの種類と前記出現頻度を示す頻出度とを各ノードに対応させた頻出パターン木で表現することにより、前記共起関係を構造化する。
【0012】
上記第1の発明によれば、ユーザによる機器の利用履歴やコンテンツの視聴履歴情報が自動的に生活データとして記録され、生活データより所定の規則にしたがってユーザに特徴的な生活パターン情報が抽出され、この生活パターン情報を利用することにより、ユーザの生活パターンや状況に合わせた複数機器の連携制御が行うことができる。
【0013】
また、本願第2の発明に係る機器連携制御装置は、前記エピソード解析部が、前記頻出パターン木として、どのノードを根とする部分木についても、最も頻出度の大きい要素データが部分木の根となるような構造を持つ頻出パターン木を構築することを特徴とする。
【0014】
上記第2の発明によれば、生活パターンの抽出において作成するFP−Treeの構造を、FP−Tree内のどの部分木においても必ず部分木の中で頻出度が最も大きい要素データが根となるFP−Treeを構築することにより、FP−Tree内での同一種類のノードが複数のノードに分散するのを減らし、頻出パターンの探索効率を向上させることができる。
【0015】
また、本願第3の発明に係る機器連携制御装置は、前記エピソード解析部が、前記エピソード作成部によって作成された複数のエピソードデータを入力エピソードデータとして記憶する入力エピソードデータ記憶部と、前記入力エピソードデータ記憶部に記憶されている入力エピソードデータの数を求める入力エピソード数判定部と、各入力エピソードデータの中から最も頻出度の大きい要素データを特定する最頻出要素特定部と、各入力エピソードデータの中から最も頻出度の大きい要素データを取り出して出力エピソードデータに追加する最頻出要素抽出部と、前記出力エピソードデータを記憶する出力エピソードデータ記憶部と、入力エピソードデータを要素データの種類ごとに分類する入力エピソード分類部と、前記出力エピソードデータ記憶部に記憶された出力エピソードデータに含まれる要素データの出現頻度と組合せのパターンとを、要素データの種類と前記出現頻度を示す頻出度とを各ノードに対応させた頻出パターン木を生成する頻出パターン木生成部とを有することを特徴とする。
【0016】
上記第3の発明によれば、生活パターンの抽出において作成するFP−Treeの構築を行う時に、FP−Treeに組み込む入力データの順番を所定の計算手順に従って並び替えたものを用いることによって、FP−Treeの構築にかかる処理回数を減らすことができる。
【0017】
また、本願第4の発明に係る機器連携制御装置は、前記エピソード作成部が、前記生活データに基づいて、機器と当該機器の利用時間とを示す要素データを作成し、前記要素データの利用時間どうしが一定の包含関係又は重なり関係を有する場合に、それらの要素データを含むエピソードデータを作成することを特徴とする。
【0018】
上記第4の発明によれば、ユーザにより同時に利用された機器やコンテンツの組合せをエピソードデータとすることで、ユーザに特徴的な機器やコンテンツ利用の共起パターンを抽出することができる。
【0019】
また、本願第5の発明に係る機器連携制御装置は、前記エピソード作成部が、前記生活データに基づいて、機器と当該機器で発生したイベントと当該イベントの発生時間とを示すイベントデータを作成し、前記イベントデータの発生時間どうしが一定の包含関係又は重なり関係を有する場合に、それらのイベントデータが示す機器に対応する要素データを含むエピソードデータを作成することを特徴とする。
【0020】
上記第5の発明によれば、ユーザにより所定のイベント下において利用された機器やコンテンツ組合せをエピソードデータとすることで、ユーザに特徴的なイベントに依存した機器やコンテンツ利用の共起パターンを抽出することができる。
【0021】
また、本願第6の発明に係る機器連携制御装置は、前記生活パターン解釈部が、前記頻出パターン木における親子関係にあるノードごとに、共起関係の強度を示す確信度を算出し、一定以上の確信度で接続されたノードだけを対象として、前記生活パターン情報を生成することを特徴とする。
【0022】
上記第6の発明によれば、FP−Tree内の各ノードに記録されている要素データ数についてノード間で確信度を求め、頻出パターンの探索範囲を確信度が閾値以上のノードに限定することにより、出現回数の少ないエピソードに含まれる共起パターンも抽出することが可能となる。
【0023】
また、本願第7の発明に係る機器連携制御装置は、前記第1及び第2の機器が、それぞれ、タイマー手段を備え、前記制御手段は、前記第1の機器が備えるタイマー手段に対する設定内容が変更されたことを検知した場合に、前記第2の機器が備えるタイマー手段に対する設定内容を変更することを特徴とする。
【0024】
上記第7の発明によれば、ユーザは任意の機器のタイマー設定内容(プリセット時刻)を変更すると、タイマー連携設定システムが所定のユーザ行動パターンに基づくタイマー連携情報により、タイマー設定内容を変更された機器と連携して動作する機器を特定し、特定された機器の各タイマー設定内容を自動的に変更するため、ユーザは複数機器の機能の異なるタイマー設定にかかる煩雑な作業を軽減することができる。
【0025】
また、本願第8の発明に係る機器連携制御装置は、前記制御手段が、前記生活パターン情報が示す第1の機器において状態が変化したことを検知した場合に、前記生活パターン情報が示す第2の機器の状態を変化させる旨を示す変更情報を生成して記録しておき、予め定められた時間が経過した後に、前記変更情報に従って、前記第2の機器を制御することによって前記第2の機器の状態を変化させることを特徴とする。
【0026】
上記第8の発明によれば、複数のタイマー設定内容を記憶できない機器が、複数のタイマー設定を記憶する必要が生じた場合、タイマー管理装置側で2番目以降に実行されるタイマー変更情報を一時的に記憶し、前記機器に設定されているタイマー設定内容が実行された後に、次のタイマー変更情報を通知し、前記機器のタイマー設定内容を再設定することができるため、タイマー設定内容を複数記憶できない機器が、異なる時刻において他の機器とタイマー連携を行うことができる。
【0027】
また、本願第9の発明に係る機器連携制御装置は、前記制御手段が、前記制御の内容を特定する複数の連携情報及び前記複数の連携情報の中から1つを選択するための条件を示す選択条件情報を予め記憶しており、前記生活パターン情報が示す第1の機器において状態が変化したことを検知した場合に、前記選択条件情報を参照することによって前記複数の連携情報の1つを選択し、選択した連携情報に従って前記生活パターン情報が示す第2の機器を制御することにより、前記第2の機器の状態を変化させることを特徴とする。
【0028】
上記第9の発明によれば、ユーザが設定した機器のタイマー設定内容の日時条件によって、タイマー設定内容を設定された前記機器と連携して動作する他の複数機器の組み合わせや、タイマー設定時刻の関係が変更されるため、日時条件に合わせたユーザの行動パターンに、より適した複数機器のタイマー設定を自動的に設定することができる。
【0029】
また、本願第10の発明に係る機器連携制御装置は、前記第1及び第2の機器が、それぞれ、タイマー手段を備え、前記制御手段は、前記第1の機器が備えるタイマー手段に対する設定内容が解除されたことを検知した場合に、前記第2の機器が備えるタイマー手段に対する設定内容を解除することを特徴とする。
【0030】
上記第10の発明によれば、ユーザは任意の機器のタイマー設定を解除すると、タイマー管理装置によりタイマー設定を解除された前記機器に連携して動作する他の機器のタイマー設定を一括して解除することができるため、ユーザの複数機器のタイマー解除における作業を軽減させることができる。
【0031】
また、本願第11の発明に係る機器連携制御装置は、前記第1及び第2の機器が、それぞれ、タイマー手段を備え、前記制御手段は、前記第1の機器が備えるタイマー手段に対する設定内容が変更されたことを検知した場合に、前記第2の機器を制御することによって、前記設定内容が変更された旨を前記第2の機器から音声出力又は表示出力させることを特徴とする。
【0032】
上記第11の発明によれば、タイマー管理装置によりタイマー設定内容を変更された機器の変更後のタイマー設定内容を、任意の機器に具備されるインターフェイスを利用してユーザに確認させることができる。
【0033】
なお、本発明は、上記のような機器連携制御装置として実現することができるだけでなく、その方法及びプログラムとして実現することができる。さらに、上記機器連携制御装置に制御対象機器を加えた機器連携制御システムとして実現したり、上記機器連携制御装置における生活データ蓄積手段と生活パターン情報生成手段とからなる生活パターン情報生成装置、その方法及びプログラムとして実現したり、上記機器連携制御装置から生活データ蓄積手段を除外した機器連携制御装置として実現したり、上記生活パターン情報生成装置から生活データ蓄積手段を除外した生活パターン情報生成装置として実現したりすることもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における機器連携制御システムの全体構成を示すブロック図である。この機器連携制御システムは、生活パターン抽出装置n101、生活データ記憶部n102、生活パターン記憶部n106、生活データ記録装置n107、制御装置n108及び家電機器n109〜n112から構成される。なお、これらの各モジュール(構成要素)と機器はEthernet(登録商標)などの有線ネットワークや802.11bに代表される無線ネットワークにより接続されており、このネットワークを介して互いに情報の送受信や制御が行われる。
【0035】
家電機器n109〜n112は、TVやビデオ、冷蔵庫、レンジ、照明などの機器である。
【0036】
生活データ記録装置n107は、ユーザによる機器の利用があった場合に、そのことを検出し、その利用内容を示す生活データを生成して生活データ記憶部n102に記録する装置である。
【0037】
生活データ記憶部n102は、そのような生活データを保持するためのハードディスク等の記憶部である。
【0038】
生活パターン抽出装置n101は、ユーザによる機器の利用履歴やコンテンツの視聴履歴を記録した生活データから、ユーザに特徴的な生活パターン情報を抽出する装置であり、エピソード作成部n103、エピソード解析部n104及び生活パターン解釈部n105を備える。ここで、生活パターン情報とは、ユーザの日常生活において一緒に、又は、関連して用いられる2以上の機器を機器n109〜n112の中から特定し、特定した2以上の機器を示す情報である。
【0039】
エピソード作成部n103は、生活データを構成する要素データから所定の規則に従ってエピソードデータを作成する処理部である。ここで、エピソードデータとは、家電機器n109〜n112それぞれに対応づけられた要素データの2以上の集まりからなるデータである。
【0040】
エピソード解析部n104は、エピソードデータに含まれる各要素データの関係を解析する処理部である。そのために、エピソードデータそれぞれに含まれる2以上の要素データ間の共起関係を構造化する
生活パターン解釈部n105は、ユーザに特徴的な要素データの組み合せを抽出する処理部である。つまり、エピソード解析部n104によって構造化された共起関係に基づいて、生活パターン情報を生成する
生活パターン記憶部n106は、生活パターン解釈部n105によって生成されたユーザに特徴的な生活パターン情報を記憶しているハードディスク等の記憶部である。
【0041】
制御装置n108は、生活パターン記憶部n106に記憶された生活パターン情報から、ユーザの生活パターンや状況に適した機器を連携させて制御する制御装置である。
【0042】
次に、図1に示したシステムにおける各装置間の一連の動作(処理A)について図2に示されるフローチャートを用いて説明する。
【0043】
生活データ記録装置n107は、ユーザがネットワークを介して接続されている機器n109〜n112を利用すると、利用された機器の種類や機能、サービス、利用時刻、利用場所、利用者、利用コンテンなどの情報を生活データとして生活データ記憶部n102に記録する(ステップA1)。
【0044】
生活パターン抽出装置n101は、生活データ記憶部n102に記録されている生活データから、所定の規則に従ってユーザに特徴的な生活パターン情報を抽出し、これを生活パターン記憶部n106に記録する(ステップA2)。
【0045】
制御装置n108は、生活パターン記憶部n106に記録されているユーザの生活パターン情報を利用することで、ネットワークを介して接続された複数機器に対して、ユーザの生活パターンや状況に合わせた連携制御を行う(ステップA3)。
【0046】
次に、上記の機器連携制御システムにおける生活パターン抽出装置において、ユーザの機器利用の履歴やコンテンツの視聴履歴を記録した生活データより、ユーザに特徴的な生活パターン情報を抽出する方法について詳細に説明する。ここでは、複数機器に対するユーザの操作履歴情報を生活データとし、これからユーザに特徴的な機器利用における共起関係を生活パターン情報として抽出する場合を例にあげて、図1に示された生活パターン抽出装置n101の詳細な構成と動作について説明する。
【0047】
まず、生活パターン抽出装置n101を構成する各モジュールの動作(処理B)について図3に示されるフローチャートを用いて説明する。
【0048】
エピソード作成部n103は、生活データ記憶部n102から生活データを取り出し、所定の規則に従って生活データの一部を要素データとして、これを組み合せることによりエピソードデータを作成する(ステップB1)。
【0049】
エピソード解析部n104は、各エピソードデータに含まれている要素データ間の関係を定量的に解析し、評価を行う(ステップB2)。
【0050】
生活パターン解釈部n105は、要素データの関係からユーザに特徴的な部分を生活パターン情報として抽出し、これを生活パターン情報記憶部n106に記録する(ステップB3)。
【0051】
以上の動作により、図1のシステムでは、ユーザにより機器が利用されると、その利用内容が生活データとして記録され、この生活データよりユーザに特徴的な生活パターン情報が抽出される。また、抽出された生活パターン情報を利用することで、ユーザの生活パターンや状況にあわせた複数機器の連携制御が可能となる。
【0052】
次に、生活パターン抽出装置n101が備えるエピソード作成部n103の詳細な構成と動作について説明する。
【0053】
図4は、エピソード作成部n103の詳細な構成を示すブロック図である。このエピソード作成部n103は、生活データ抽出部n401、エピソード作成規則記憶部n402、エピソード判定部n403、エピソード作成部n404、要素追加部n405及びエピソード記憶部n406を備える。
【0054】
生活データ抽出部n401は、生活データ記憶部n102より生活データの内容を読み込む処理部である。
【0055】
エピソード作成規則記憶部n402は、エピソードデータの作成規則を記述したエピソード作成規則を記録している記憶部である。
【0056】
エピソード判定部n403は、生活データ記憶部n102より読み込まれた生活データの内容がエピソード作成規則の条件に従うかどうかを判定する処理部である。
【0057】
エピソード作成部n404は、新しいエピソードデータを作成する処理部である。
要素追加部n405は、既存のエピソードデータに新たな要素データを追加する処理部である。
【0058】
エピソード記憶部n406は、エピソードデータを記憶している記憶部である。
以上のように構成されたエピソード作成部n103において、図6に示されるエピソード作成規則が与えられた場合に、図7に示される生活データから、エピソードデータが作成される動作(処理C)を図5に示されるフローチャートを用いて説明する。なお、生活データは、図7に示されるように、ここでは、機器n109〜n112に対する操作ごとのデータの集まり(データ701〜712)であり、各データは、機器n109〜n112を操作した日時を示す「操作日時」、操作した機器n109〜n112を識別する「機器種別」、操作の内容を示す「操作内容」等の項目からなる。また、エピソード作成規則は、図6に示されるように、エピソードデータとして採用する生活データの条件を記述したデータである。
【0059】
生活データ抽出部n401は、生活データ記憶部n102に記憶されている内容を調べ、エピソード作成のために読み込むべき生活データがあるかどうかを判定する(ステップC1)。本実施の形態では、図7の生活データの内容を調べた結果、読み込むべき生活データが存在するのでステップC2に移る。
【0060】
生活データ抽出部n401は、生活データ記憶部n102より順に生活データを読み込む(ステップC2)。本実施の形態では、図7の生活データから、まず、データ701が取り出される。
【0061】
エピソード判定部n402は、エピソード作成規則記憶部n402からエピソード作成規則を取得する(ステップC3)。本実施の形態では、図6のエピソード作成規則が取得される。
【0062】
エピソード判定部n403は、読み込まれた生活データがエピソード作成規則に従うかどうかを判定する(ステップC4)。生活データの内容がエピソード作成規則に従う場合はステップC5に移り、従わない場合はステップC1に移る。本実施の形態では、データ701の内容が図6のエピソード作成規則に従うのでステップC5に移る。
【0063】
エピソード判定部n403は、生活データの内容を追加するエピソードデータがすでに用意されているかどうかの判定を行う(ステップC5)。本実施の形態においてはエピソード抽出条件によりエピソードを日付ごとに区別して作成される。データ701であれば、8月30日の生活データであり、8月30日のエピソードデータがまだ用意されていないのでス、テップC6に移る。
【0064】
エピソード作成部n404は、新しくエピソードデータを作成し、読み込まれた生活データの一部を要素データとしてエピソードデータに追加する(ステップC6)。本実施の形態では、エピソード作成規則に従って新しく8月30日のエピソードが作成され、データ701の機器名「照明」が追加される。全ての処理が終わればステップC1に移る。
【0065】
次に、図7のデータ702を読み込んだ場合についてもデータ701の場合と同様にステップC1〜C4が行われステップC5に移る(ステップC1〜C4)。このデータ702については、エピソード判定部n403により、データ702を追加する8月30日のエピソードがすでにあると判定されるため、ステップC7に移る(ステップC5)。
【0066】
そして、要素追加部n405は、エピソードデータに要素データを追加する(ステップC7)。本実施の形態では、8月30日のエピソードデータにデータ702の機器名「エアコン」が追加される。全ての処理が終わればステップC4に移る。
【0067】
同様の処理を図7に示した全ての生活データについて行う。図7に示される生活データからエピソード作成部n103によって作成されたエピソードデータの結果の一例を図8に示す。日付ごとに、要素データ(機器名)が列挙されたエピソードデータが生成される。
【0068】
次に、エピソード解析部n104による、各エピソードデータに含まれる各要素データ間の関係を解析する方法について説明を行う。
【0069】
ここでは、要素データ間の関係を表現する方法として、各要素データが同一のエピソードデータに含まれる頻度を表現した頻出パターン木(以下、「FP−Tree」という。)を構築し、FP−Treeの構造を評価する方法を用いる。
【0070】
図9は、FP−Treeの一例を示す。FP−Treeでは、エピソードデータに含まれている要素データの名前と数を記録しているノードを用いて、木を構築することにより要素データ間の頻出パターンの関係を表現する。FP−Treeでは頻出度の大きい要素データほどFP−Treeの根に近いノードに現れる特徴をもつ。また、各エピソードデータに含まれる要素データの組は、FP−Treeの根から各ノードへとたどる際に通過するノードにより表現される。
【0071】
図10は、エピソード解析部n104の構成を示すブロック図である。このエピソード解析部n104は、エピソード入力部n901、頻出度抽出部n902、頻出度記憶部n903、ソート部n904、要素取り出し部n905、要素名判定部n906、ノード作成部n907、FP−Tree憶部n908及び要素数変更部n909を備える。
【0072】
エピソード入力部n901は、エピソード記憶部n406よりエピソードデータを読み込む入力手段である。
【0073】
頻出度抽出部n902は、要素データが、各エピソードデータに含まれる割合を表す頻出度を求める処理部である。ここで頻出度の値は以下の数式により求められる。
【0074】
要素Aの頻出度=要素Aを含むエピソード数/全エピソード数
頻出度記憶部n903は、エピソードデータに含まれる各要素データの頻出度を記録するハードディスク等の記憶部である。
【0075】
ソート部n904は、エピソードデータに記録されている要素データの順番を、頻出度の大きい順に並び替える処理部である。
【0076】
要素取り出し部n905は、エピソードデータから順に要素データを取り出す処理部である。
【0077】
要素名判定部n906は、各ノードに記録されている要素データの名前を判定する処理部である。
【0078】
ノード作成部n907は、FP−Treeに新しくノード作成する処理部である。
FP−Tree憶部n908は、FP−Treeの内容を保持するメモリ等の記憶部である。
【0079】
要素数変更部n909は、ノードに記録されている要素データの数を変更する処理部である。
【0080】
以上のように構成されたエピソード解析部n104において図8のエピソードデータが与えられた時にFP−Treeを構築する動作を図11のフローチャートを用いて説明する。
【0081】
エピソード入力部n901は、エピソードデータを読み込む(ステップD1)。本実施の形態では、図8に示されるエピソードデータがエピソード解析部n104に読み込まれる。
【0082】
頻出度抽出部n902は、エピソードデータに含まれる各要素データの頻出度を求め、頻出度記憶部n903に結果を記録する(ステップD2)。本実施の形態では、図8のエピソードデータより各要素データの頻出度が求められ、頻出度記憶部n903に記録される。頻出度記憶部n903に記録された結果を図12に示す。ここで、頻出度とは、全エピドーソデータのうち、その要素データが出現したエピソードデータの割合である。
【0083】
ソート部n904は、各エピソードデータに含まれる要素を頻出度の大きい順に並び替える(ステップD3)。本実施の形態では、エピソードデータは図13に示されるように要素データを並び替えられる。
【0084】
ノード作成部n907は、FP−Treeの根となるノードを作成する(ステップD4)。本実施の形態では、図14のノードN1が作成される。
【0085】
要素取り出し部n905は、FP−Treeに加えるエピソードデータがあるかどうかを調べる(ステップD5)。エピソードデータがあればステップD6に移り、なければ処理を終了する。本実施の形態では、8月30日のエピソードデータが選ばれ、ステップD6に移る。
【0086】
FP−Treeの根となるノードに移る(ステップD6)。本実施の形態では、図14のノードN1に移る。
【0087】
要素取り出し部n905は、エピソードデータ内にFP−Treeに組み込む要素データがあるかどうかを判定する(ステップD7)。要素データが残っている場合は、ステップD8に移り、エピソードデータ内に要素データがない場合は、ステップD5に移る。本実施の形態では、8月30日のエピソードに要素データがあるのでステップD8に移る。
【0088】
要素取り出し部n905は、エピソードデータから順に要素データを取り出す(ステップD8)。本実施の形態では、8月30日のエピソードから、まず、要素データ「エアコン」が取り出される。
【0089】
要素名判定部n906は、現在いるノードの子供のノードに取り出された要素データと同じ名前のノードがあるかどうかを判定する(ステップD9)。ここで同じ名前の子供のノードがない場合にはステップD10に移り、同じ名前のノードがある時はステップD11に移る。本実施の形態では、現在いるノードN1(根)に子供のノードがないのでステップD10に移る。
【0090】
ノード作成部n907は、現在のノードに取り出した要素データと同じ名前を持つ子供のノードを作成し、子供のノードに移る(ステップD10)。また、移った先のノードに記録されている要素データの数を1とする。本実施の形態おいては、現在のノードN1(根)に新しく「エアコン」という名前のノードN2が作成され、ノードN2に移る。
【0091】
全ての処理が終了したらステップD7に移る。
10月30日のエピソードデータについて、残りの要素データについてもステップD07〜D10を同様に繰り返し、ステップD5に移る。
【0092】
要素取り出し部n905は、次に、10月31日のエピソードデータを取り出す(ステップD5)。
【0093】
10月30日のエピソードデータと同様の処理を行い。ステップD9に移る。本実施の形態では、ステップD6〜D8により要素データ「エアコン」が取り出される(ステップD6〜D8)。
【0094】
本実施の形態において、要素名判定部n906は、現在のノードN1(根)の子供のノードに要素データ「エアコン」と同じ名前の子供のノードN2があると判定する。よって、ステップD11に移る(ステップD9)。
【0095】
要素変更部n909は、要素データと同じ名前の子供のノードに移り、ノードに保持されている要素数を1つ増やす(ステップD11)。本実施の形態では、名前が「エアコン」であるノードN2に移り、ノードN2に記録されている要素データの数を1から2に変更する。
【0096】
以下、ステップD5〜D11の処理を各エピソードデータに含まれる全ての要素データについて同様に繰り返し、全ての要素データがFP−Tree取り込まれた後、ステップD5において処理を終了する。本実施の形態では、図8のエピソード対して上記の処理を行うことにより、図14に示されるFP−Treeが構築される。なお、図14のFP−Treeのノード番号はノードが作成された順に付与されている。
【0097】
次に、生活パターン解釈部において、FP−Treeからユーザに特徴的な機器の利用パターンを抽出する方法について説明する。
【0098】
図15は生活パターン解釈部n105の構成を示すブロック図である。この生活パターン解釈部n105は、FP−Tree入力部n1401、ノード探索部n1402、親ノード探索部n1403及び生活パターン記憶部n1404を備える。
【0099】
FP−Tree入力部n1401は、FP−Tree記憶部n908からFP−Treeのデータを取り出す処理部である。
【0100】
ノード探索部n1402は、ノード内に記憶されている要素データの名前が所定の名前であるノードの場所を探し、そのノードへ移動する処理部である。
【0101】
親ノード探索部n1403は、現在いるノードに親のノードが在るかどうかを調べ、親ノードがあれば親ノードへ移動する処理部である。
【0102】
生活パターン記憶部n1404は、探索されたノードに記憶されている情報を生活パターン記憶部n106に記録する処理部である。
【0103】
以上のように構成された生活パターン解釈部n105の動作(処理E)について、図14に示したFP−Treeを用いて、「目覚し」といっしょに利用される機器を特定する場合を例にとり、図16に示されるフローチャートを用いて説明する。
【0104】
FP−Tree入力部n1401は、FP−Tree記憶部n908に記憶されているFP−Treeデータを読み込む(ステップE1)。本実施の形態では、図14のFP−Treeが読み込まれる。
【0105】
ノード探索部n1402は、所定の名前を持つノードの場所を探索する(ステップE2)。図17は、FP−Tree内のノード探索の一例を示す図である。本実施の形態では、名前が「目覚し」となるノードの探索を行い、図17のN5に移る。
【0106】
ノード探索部n1402は、所定のノード名を持つ未探索のノードがあるかどうかを判定する(ステップE3)。ノードがない場合はステップE7に移り、ノードがある場合はステップE4に移る。本実施の形態では、「目覚し」という名前のノードN5が存在するのでステップE4に移る。
【0107】
親ノード探索部n1403は、現在のノードに親が存在するかどうかを判定する(ステップE4)。親ノードがあればステップE5に移る。親ノードがない場合はステップE2に移る。本実施の形態では、現在のノードN5には親ノードN3があるのでステップE5に移る。ただし親のノードが「根」である場合はステップE2に移る。
【0108】
現在いるノードの親ノードに移る(ステップE5)。本実施の形態では、現在いるノードN4からその親のノードN3へ移る。
【0109】
生活パターン記録部n1404は、現在いるノードに記録されている要素データの名前を初めに探索を行った所定の名前の要素データと利用における共起関係にあるとして記憶する(ステップE6)。本実施の形態では、「目覚し」と一緒に利用する要素データとして「炊飯器」を記憶する。
【0110】
以降、FP−Treeの残りの未探索ノードについても同様にステップE2〜E6を繰り返し、ステップE3において全てのノードを探索したこと判定した場合にはステップE7に移る。
【0111】
生活パターン記録部n1404は、ステップE6で記憶された要素データの組み合せを、ユーザに特徴的な生活パターン情報として生活パターン記憶部n106に記録する(ステップE7)。
【0112】
本実施の形態では、以上の一連の処理によって、図14のFP−Treeより図18に示される生活パターン情報が生活パターン記憶部n106に記憶される。
【0113】
以上説明したように、本実施の形態では、ユーザの生活内容を記録した生活データからユーザに特徴的な生活パターン情報として、ユーザに特徴的な機器利用の共起パターンの抽出が可能となる。つまり、本実施の形態によれば、ユーザによる機器の利用履歴やコンテンツの視聴履歴情報が自動的に生活データとして記録され、生活データより所定の規則にしたがってユーザに特徴的な生活パターン情報が抽出され、この生活パターン情報を利用することにより、ユーザの生活パターンや状況に合わせた複数機器の連携制御が行うことができる。
【0114】
なお、本実施の形態では、図6のエピソード作成規則により、毎日朝6時から9時の間にタイマー機能を利用された機器の組み合せを1つの生活のエピソードデータとしたが、タイマー機能や利用時間以外の条件でエピソードデータを作成してもよい。
【0115】
例えば、図6(b)に示されるエピソード作成規則のように、機器の電源操作と利用された場所に関するエピソード作成規則にすることにより、特定の場所で利用される機器の組合せをエピソードデータすることが可能となり、特定の場所における機器利用の共起パターンを抽出することが可能となる。
【0116】
また、例えば、図6(c)に示されるエピソード作成規則のように、利用したコンテンツの視聴内容やサービスの利用内容、また、それを一緒に利用した人間関係を条件にすることにより、コンテンツ利用の共起関係や、人間関係に依存した共起関係を抽出することが可能となる。
【0117】
また、本実施の形態では、生活パターンの解釈において任意のノードの親ノードをたどることで、任意のノードと強い共起関係にある要素データを特定したが、これ以外にFP−Treeのデータ構造の特性を利用してユーザに特徴的な生活パターンを特定してもよい。
【0118】
例えば、各ノードに記録されている要素データの数が一定の閾値以上のノードの組合せを抽出し、これらを互いに共起関係が高い要素データとすることができる。
【0119】
なお、上記の生活パターン抽出装置n101による生活パターン情報の抽出では、例えば、ユーザによるテレビやビデオレコーダなどのAV機器の利用における機器の組み合せパターンの抽出することが可能となり、これを利用してAV機器の連携起動や連携終了するなどの機器操作支援に利用することができる。
【0120】
また、例えばテレビの視聴内容と空調や照明の設定などの関係を抽出することが可能となり、これを利用してユーザが視聴しているコンテンツ(内容やジャンル等)に合わせて、ユーザに代わって空調や照明の設定を自動的に連携制御するなどのコンテンツ視聴依存型の連携機器制御に利用することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における機器連携制御システムについて説明する。本実施の形態2は、実施の形態1におけるエピソード解析部n104においてFP−Tree内のどの部分木についても部分木に含まれる要素データのうち最も頻出度の高い要素データが部分木の根になるFP−Treeを構築することで、頻出パターンの探索をより効率的に行うエピソード解析部に関するものである。
【0121】
つまり、本実施の形態における機器連携制御システムは、実施の形態1の機器連携制御システムとほぼ同様の構成を備えるが、実施の形態1のエピソード解析部n104に代えて新たなエピソード解析部n104aを備える点に特徴を有する。
【0122】
図19は、本実施の形態におけるエピソード解析部n104aの構成を示すブロック図である。このエピソード解析部n104aは、図10に示された実施の形態1のエピソード解析部n104が備えるモジュールn901〜n909に加えて、部分木抽出部n910、エピソード作成部n911及び部分木結合部n912を備える。なお、このエピソード解析部n104aのモジュールn901〜n909は実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0123】
部分木抽出部n910は、FP−Treeの根となるノードの子供のノードを新たに根とする部分木を取り出す処理部である。
【0124】
エピソード作成部n911は、部分木内のノードを根から順にたどり、ノードに記憶されている要素データを組み合わせることにより改めてエピソードデータを作成する処理部である。
【0125】
部分木結合部n912は、複数の部分木を再び1つの木に結合する処理部である。
以上のように構成されたエピソード解析部n104aにおいて、図8のエピソードデータからFP−Treeが構築されるまでの一連の動作(処理F)を図20に示されるフローチャートを用いて説明する。
【0126】
まず、図11に示される実施の形態1のステップD1〜D11の動作と同様の処理を行う(ステップF1)。
【0127】
部分木抽出部n910は、データ構造記憶部に記憶されているFP−Treeのデータを読み込む(ステップF2)。本実施の形態では、図14に示されるFP−Treeのデータが読み込まれる。
【0128】
部分木抽出部n910は、FP−Treeの根となるノードに子供のノードがあるかどうかを調べる(ステップF3)。子供のノードがある場合はステップF4に移る。子供のノードがない場合は処理を終了する。本実施の形態では、ノードN1の子供のノードとしてノードN2があるのでステップF4に移る。
【0129】
部分木抽出部n910は、FP−Treeの根に相当するノードの子供のノードを新たに根とする部分木を抽出する(ステップF4)。本実施の形態では、ノードN2を根とする部分木が抽出される。本実施の形態においては図14のFP−TreeよりノードN2を根とする図21に示される部分木が作成される。
【0130】
エピソード作成部n911は、各部分木のノードを根から順にたどり、ノードに記憶されている要素データを組み合わせることで改めてエピソードを作成する(ステップF5)。本実施の形態においては図21に示される部分木について、根より各ノードを順に辿ることにより図22に示されるエピソードデータが作成される。
【0131】
部分木より作成されたエピソードに対して、図20に示される処理Fを再帰的に行う。実施の形態においては図20に示されるエピソードデータについて同じ処理Fを再帰的に行う(ステップF6)。例えば図21のFP−TreeについてノードN4とノードN5を根とする部分木は、それぞれ、図23(a)及び(b)に示され、図23(a)及び(b)の部分木からは、それぞれ、図24(a)及び(b)に示されるエピソードデータが作成される。これを部分木がなくなるまで繰り返し、ステップF7に戻る。
【0132】
部分木結合部n912は、再帰的に構築された部分木のFP−Treeを元のFP−Treeの場所に統合する(ステップF7)。本実施の形態では、以上処理を行うことにより、図25のFP−Treeが構築される。
【0133】
図26(a)及び(b)は、このようなエピソード解析部n104aによって構築されたFP−Treeが続く生活パターン解釈部n105によってどのように解釈されるかを実施の形態1と比較して説明する図であり、図26(a)は、図14に示された実施の形態1のFP−Treeに対する解釈を示し、図26(b)は、図25に示された本実施の形態のFP−Treeに対する解釈を示す。図26(a)に示されるように、図14のFP−Treeでは、ノード「照明」の親としてノード「ラジオ」が存在しないことから、「照明」に対して「ラジオ」は利用に際して共起関係がない要素データとなるが、図26(b)に示されるように、図25のFP−Treeでは、ノード「照明」の親としてノード「ラジオ」が存在することから、「照明」に対して「ラジオ」は部分的に利用に際して共起関係にある要素となる。
【0134】
また、図27(a)及び(b)に示されるように、FP−Treeの探索領域に対して、各ノードの要素数に対して閾値(例えば、「1」)を与えて探索領域を限定した場合に(例えば、要素数が1よりも大きいノードだけを探索した場合)、図27(a)に示されるように、実施の形態1のFP−Treeでは、要素データ「ラジオ」は除かれてしまうが、本実施の形態のFP−Treeでは、分散していた要素を集約することにより、要素データ「ラジオ」が探索範囲から除去されることを防ぐことができる。
【0135】
以上説明したように、実施の形態1のエピソード解析部n104により構築されたFP−Treeでは、実際には頻出度の高い要素データが他のさらに頻出度の高い要素データよって根から遠いノードに追いやられるために同じ種類の要素データが複数のノードに分散され、要素データの探索効率が下がってしまうことが起こり得るが、本実施の形態のエピソード解析部n104aでは、そのような要素データの分散による探索効率の低下が防止され、より的確に共起関係が抽出される。つまり、本実施の形態によれば、生活パターンの抽出において作成するFP−Treeの構造を、FP−Tree内のどの部分木においても必ず部分木の中で頻出度が最も大きい要素データが根となるFP−Treeを構築することにより、FP−Tree内での同一種類のノードが複数のノードに分散するのを減らし、頻出パターンの探索効率を向上させることができる。
【0136】
また、本実施の形態のエピソード解析部n104aにより構築されたFP−Treeは、実施の形態1のエピソード解析部n104により構築されたFP−Treeに比べ、エピソードデータの内容によってFP−Treeに含まれるノードの数が少なくなるため、FP−Treeのデータを記憶するためのメモリの容量が削減されるという効果もある。
【0137】
このように、本実施の形態におけるエピソード解析部n104aを具備した生活パターン抽出装置n101の生活パターン情報の抽出では、実施の形態1よりも利用に際して共起関係にある要素データの見逃しを減らし、例えば、ユーザによるテレビやビデオレコーダなどのAV機器の利用における機器の組み合せパターンの抽出することが可能となり、これを利用してAV機器の連携起動や連携終了するなどの機器操作支援に利用することができる。
【0138】
また、例えば、テレビの視聴内容と空調や照明の設定などの関係を抽出することが可能となり、これを利用してユーザが視聴しているコンテンツ(内容やジャンル等)に合わせて、ユーザに代わって空調や照明の設定を自動的に連携制御するなどのコンテンツ視聴依存型の連携機器制御に利用することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3における機器連携制御システムについて説明する。本実施の形態は、実施の形態1におけるエピソード解析部n104を利用するだけで実施の形態2におけるエピソード解析部n104aが構築するFP−Treeと同様の構造をもつFP−Treeが構築されるよう、エピソードデータに含まれる要素データの並び方を変える処理に関するものである。
【0139】
図28は、本実施の形態における機器連携制御システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態における機器連携制御システムは、実施の形態1の機器連携制御システムとほぼ同様の構成を備えるが、生活パターン抽出装置n101aに新たなエピソードソート部n113を備える点、及び、実施の形態1のエピソード解析部n104に代えて、より簡素なエピソード解析部n104bを備える点に特徴を有する。
【0140】
エピソードソート部n113は、エピソード作成部n103より抽出されたエピソードに含まれる要素の順番を並び替える処理部である。
【0141】
図29は、エピソードソート部の構成を示すブロック図である。このエピソードソート部n113は、エピソード入力部n2801、入力エピソード記憶部n2802、入力エピソード数判定部n2803、最頻出要素特定部n2804、エピソード抽出部n2805、出力エピソード記憶部n2806及び入力エピソード分類部n2807を備える。
【0142】
エピソード入力部n2801は、エピソード記憶部n406よりエピソードデータを読み込む入力手段である。
【0143】
入力エピソード記憶部n2802は、読み込まれたエピソードデータを入力エピソードデータとして記憶するメモリ等の記憶部である。
【0144】
入力エピソード数判定部n2803は、入力エピソードデータの数を判定する処理部である。
【0145】
最頻出要素特定部n2804は、入力エピソードデータの中から最も頻出度の大きい要素を見つける処理部である。
【0146】
エピソード抽出部n2805は、入力エピソードデータの中から最も頻出度の大きい要素を取り出す処理部である。
【0147】
出力エピソード記憶部n2806は、最頻出度抽出部n2803より取り出された要素データを出力エピソードデータとして記憶するメモリ等の記憶部である。
【0148】
入力エピソード分類部n2807は、最頻出要素を取り除かれた後の入力エピソードデータを、取り除いた要素データの種類ごとにグループ分けを行う処理部である。
【0149】
次に、エピソードソート部において、エピソードデータの内容が並びかえられる一連の動作(処理G)を図30に示されるのフローチャートと図31のエピソードデータを用いて説明する。
【0150】
ここで図31のエピソードデータの並び替えを説明するにあたり、説明の簡略化のために要素データの名前をアルファベット文字に置き換えて説明する。
【0151】
エピソード入力部n2801は、エピソード記憶部n406よりエピソードデータを読み込み、入力エピソード記憶部n2802に記憶する(ステップG1)。本実施の形態では、図31に示される左側のエピソードが読み込まれる。
【0152】
入力エピソード数判定部n2803は、入力エピソード記憶部n2802に記憶されている要素データを含む入力エピソードデータがあるかどうか調べ、要素データを含む入力エピソードデータがあればステップG3へ移り、なければ処理を終了する(ステップG2)。本実施の形態では、入力エピソード記憶部に入力エピソードがあるのでステップG3に移る。
【0153】
最頻出要素特定部n2804は、各エピソードデータの中から最も頻出度の大きい要素データを特定する(ステップG3)。
【0154】
最頻出要素抽出部n2805は、各入力エピソードデータから最頻出要素データを取り出し、出力エピソード記憶部n2806に記録する(ステップG4)。
【0155】
入力エピソード分類部n2807は、入力エピソードを取り除かれたエピソードデータの種類ごとに分類を行う(ステップG5)。
【0156】
これらのステップG3〜G5の処理の様子は、図32に示される通りである。ここでは、図中の矢印で区切られた左の表がG3の処理の様子を示し、真ん中の表がG4の処理の様子を示し、右の表がG5の処理の様子を示している。
【0157】
続いて、分類された入力エピソードデータごとにステップG2〜G5を繰り返し行う(ステップG6)。本実施の形態では、分類された入力エピソードデータに対してステップG2〜G5を繰り返し行うことで出力エピソードデータが作成さる過程を図33〜図36に示す。図33〜図36は、それぞれ、第1巡目、第2巡目、第3巡目、第4巡目におけるステップG3〜G5での処理の様子を示している。
【0158】
以上の処理によって、図36の右の表に対応した出力エピソードデータ、つまり、図37に示される出力エピソードデータが求められる。
【0159】
次に、本実施の形態におけるエピソード解析部n104bについて説明する。
図38は、エピソード解析部n104bの構成を示すブロック図である。このエピソード解析部n104bは、図10に示された実施の形態1におけるエピソード解析部n104が備えるモジュールの一部のモジュールn901、n905〜n909を備える。これらのモジュールn901、n905〜n909は実施の形態1におけるエピソード解析部と同様のモジュールであるため説明を省略する。
【0160】
次に、このエピソード解析部n104bにおける動作(処理D)を図39のフローチャートと図37の出力エピソードを用いて説明する。
【0161】
エピソード入力部n901は、出力エピソード記憶部n2806に記憶されている出力エピソードデータを読み込む(ステップD1)。本実施の形態では、図37に示される出力エピソードデータが読み込まれる。
【0162】
ノード作成部n907は、FP−Treeの根となるノードを作成する(ステップD4)。本実施の形態では、図14のノードN1が作成される。
【0163】
要素取り出し部n905は、FP−Treeに加えるエピソードデータがあるかどうかを判定する(ステップD5)。本実施の形態では、8月30日のエピソードが選ばれステップD6に移る。
【0164】
FP−Treeの根となるノードに移る(ステップD6)。本実施の形態では、図14のN1に移る。
【0165】
要素取り出し部n905は、エピソードデータ内にFP−Treeに組み込む要素データがあるかどうかを判定する(ステップD7)。要素データがある場合はステップD8に移り、要素データない場合はステップD5に移る。本実施の形態では、8月30日のエピソードデータに要素データが残っているのでステップD8に移る。
【0166】
要素取り出し部n905は、エピソードデータから順に要素データを取り出す(ステップD8)。本実施の形態では、8月30日のエピソードから、まず、要素データ「エアコン」が取り出される。
【0167】
要素名判定部n906は、現在いるノードの子供に要素データと同じ名前のノードがあるかどうかを判定する(ステップD9)。同じ名前のノードがない場合にはステップD10に移り、同じ名前のノードがある場合にはステップD11に移る。本実施の形態では、現在いるノードN1(根)に子供がいないのでステップD10に移る。
【0168】
ノード作成部n907は、現在いるノードに要素名と同じ名前を持つ子供のノードを作成し子供のノードに移る(ステップD10)。また、子供のノードに保持されている要素数を1にする。本実施の形態おいては、現在いるノードN1(根)に新しく「エアコン」という名前のノードN2を作成し、ノードN2に移る。全ての処理が終了したらステップD7に移る。
【0169】
8月30日のエピソードデータの残りの要素データについても同様の動作ステップD07〜D10を繰り返しステップD5に移る。
【0170】
他のエピソードデータについても実施の形態1の生活パターン構想化部と同様にステップD07〜D11を繰り返し、ステップD5においてFP−Treeに取り込むエピソードデータがないことが判定されれば処理を終了する。
【0171】
以上の処理により、実施の形態2で得られた図25に示されるFP−Treeと同様の構造を持つFP−Treeを構築することが可能となる。
【0172】
このように、本実施の形態におけるエピソード解析部n104bでは、エピソードデータに対してFP−Treeを1回構築するだけで、実施の形態2におけるエピソード解析部が構築するFP−Treeを作ることができる。つまり、本実施の形態によれば、生活パターンの抽出において作成するFP−Treeの構築を行う時に、FP−Treeに組み込む入力データの順番を所定の計算手順に従って並び替えたものを用いることによって、FP−Treeの構築にかかる処理回数を減らすことができる。
【0173】
なお、実施の形態1〜3におけるFP−Treeの構築において、これまでノード間の関係は親子関係だけを考慮してFP−Treeを構築すればよい場合を説明したが、FP−Treeの探索効率の向上などを目的として、ノード間の親子関係にないノードとの関係も考量した木構造を構築する場合があり、この場合、実施の形態2で説明したFP−Treeを部分木に分解し、再構築する方法は大変煩雑な処理を伴ってしまう。このため本実施の形態では、エピソードデータ内の要素データの並び替えを行うことにより、1回のFP−Treeの構築によってFP−Treeの部分木の最適化を完了することが可能となり、煩雑な処理を必要せず、高速に、部分木から最適化されたFP−Treeを構築できるという効果がある。
【0174】
なお、本実施の形態におけるエピソード解析部n104bを具備する生活パターン抽出装置n101aの生活パターン情報の抽出では、実施の形態2よりも生活パターン抽出を早く行うことが可能となり、例えば、ユーザによるテレビやビデオレコーダなどのAV機器の利用における機器の組み合せパターンの抽出することが可能となり、これを利用してAV機器の連携起動や連携終了するなどの機器操作支援に利用することができる。
【0175】
また、例えば、テレビの視聴内容と空調や照明の設定などの関係を抽出することが可能となり、これを利用してユーザが視聴しているコンテンツ(内容やジャンル等)に合わせて、ユーザに代わって空調や照明の設定を自動的に連携制御するなどのコンテンツ視聴依存型の連携機器制御に利用することができる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4における機器連携制御システムについて説明する。本実施の形態は、実施の形態1におけるエピソード作成部n103のように生活データ記憶部n102に記録されている生活データの一部をエピソード作成規則に従って各エピソードデータに振り分けるだけではなく、生活データから機器の利用期間に関する要素データを新たに作成し、要素データ間の時間的な利用関係からエピソードデータを作成することで、ユーザに特徴的な機器利用の共起パターンを抽出する方法に関するものである。
【0176】
つまり、本実施の形態における機器連携制御システムは、実施の形態1の機器連携制御システムとほぼ同様の構成を備えるが、実施の形態1のエピソード作成部n103に代えて新たなエピソード作成部n103aを備える点に特徴を有する。
【0177】
まず、本実施の形態におけるエピソード作成部n103aの構成について説明する。
図40は、本実施の形態におけるエピソード作成部n103aのモジュール構成を示す。このエピソード作成部n103aは、図4に示された実施の形態1における生活データ抽出部n401、エピソード作成部n404、要素追加部n405及びエピソード記憶部n406に加えて、要素データ記憶部n407、エピソード時間範囲記憶部n408、要素時間範囲比較部n409及び要素データ作成規則記憶部n410を備える。なお、モジュールn401、n404、n405、n406は実施の形態1のエピソード作成部n103と同様のモジュールであるため説明を省略する。
【0178】
要素データ記憶部n407は、生活データより要素データ作成規則により取り出された要素データを一時的に記憶しておくメモリ等の記憶部である。
【0179】
エピソード時間範囲記憶部n408は、要素データをエピソードデータに追加するかどうかを決める基準(時間条件)を記憶している記憶部である。
【0180】
要素時間範囲比較部n409は、要素データをエピソードデータに追加するかどうかを判定する処理部である。
【0181】
要素データ作成規則記憶部n410は、要素データを作成する規則の内容を示した要素データ作成規則を記憶する記憶部である。
【0182】
次に、エピソード作成部n103aにおいて生活データからエピソードデータが抽出される動作(処理H)を図41に示されるフローチャートを用いて説明する。本実施の形態では、図42の要素データ作成規則と図43の生活データが与えられた場合を例に説明する。
【0183】
生活データ抽出部n401は、生活データ記憶部n102に取り出すべき生活データがあるかどうかの判定を行う(ステップH1)。生活データがあればステップH2へ移り、生活データがなければステップH6に移る。本実施の形態で生活データ記憶部n102に生活データがあるのでステップH2に移る。
【0184】
生活データ抽出部n401は、生活データ記憶部n102から生活データを読み込み、要素データ作成規則記憶部n402に保持されている要素データ作成規則を参照する(ステップH2)。本実施の形態では、図43の生活データよりデータ4101が読み込まれ、図42の要素データ作成規則の内容が参照される。
【0185】
生活データ抽出部n401は、要素データ作成規則に従って生活データ記憶部n102から読み込まれた生活データの一部を新たな要素データとして要素データ記憶部n407に記録するかどうかを判定する(ステップH3)。記録する場合はステップH4に移る。記録を行わない場合はステップH1に移る。本実施の形態では、読み込まれた生活データ4201は機器の利用開始に関する内容であり、要素データ作成規則の内容に従うためステップH4に移る。
【0186】
生活データ抽出部n401は、読み込まれた生活データを要素データ作成規則の内容に従って、要素データ記憶部n404に記録する(ステップH4)。本実施の形態では、図42に示された要素データ作成規則の内容に従って、ユーザが利用した機器の種類と利用開始時刻、および終了時刻情報が要素データ記憶部n407に記録される。
【0187】
生活データ記憶部n102に記憶されている残りの生活データについても、同様に、ステップH1〜H4の処理を行う。全ての生活データ記憶部n102に記憶されている内容の読み込みが完了した後ステップH5に移る。本実施の形態では、ステップH1〜H4の処理の結果、要素データ記憶部n407には図44に示される新たな要素データが記録される。
【0188】
エピソード作成部n404は、全ての要素データについてエピソードデータが作成されたかどうかを判定する(ステップH5)。全ての要素データについてエピソードデータが作成されていれば処理を終了し、作成されていなければステップH6に移る。本実施の形態では、エピソードデータを作成する要素データがあるのでステップH6に移る。
【0189】
エピソードデータ作成部n404は、要素データ記憶部n407からエピソードデータを作成していない要素データを取り出し、要素データに関するエピソードデータを作成する(ステップH6)。本実施の形態では、図44に示される要素データから「テレビ」の利用に関する要素データが取り出され、「テレビ」の利用に関するエピソードデータが作られる。
【0190】
エピソード作成部n404は、エピソードデータを作られた要素データの利用開始時刻と利用終了時刻をエピソードの時間範囲としてエピソード時間範囲記憶部n408に記録する(ステップH7)。本実施の形態では、テレビの利用開始時刻「6:11」と終了時刻「8:31」がエピソード時間範囲記憶部n408に記録され、これがテレビの利用に関するエピソードの時間範囲となる。
【0191】
要素時間範囲比較部n409は、エピソードの時間範囲とその他の要素データの利用時間と比較を行う要素データが要素データ記憶部n407に残っているかどうかを調べる(ステップH8)。比較を行う要素データが残っていればステップH9に移り、残っていなければステップH5に移る。本実施の形態では、テレビと利用時間を比較する「エアコン」や「レンジ」などの要素データがあるのでステップH9に移る。
【0192】
要素時間範囲比較部n409は、要素データ記憶部n407から要素データを読み込み、エピソード時間範囲記憶部n408に記録されているエピソードデータの時間範囲を参照する(ステップH9)。本実施の形態では、要素データから順に、まず、「エアコン」の利用に関する要素が読み込まれ、テレビの利用に関するエピソードデータの時間範囲「開始時刻6:11〜終了時刻8:31」が参照される。
【0193】
要素時間範囲比較部n409は、読み込まれた要素データがエピソードデータの時間範囲に入るかどうかを判定する(ステップH10)。ここで条件が満たされればステップH11に移り、満たされなければステップH8に移る。ここでエピソードの時間範囲と要素データの利用時間の時間関係を判定する条件としては、図45に示されるように、各要素データの利用時間がエピソードデータの時間範囲にあるものとする。実施の形態においてエアコンの利用時間はテレビの利用時間の範囲にあるのでステップH11に移る。
【0194】
要素追加部n405は、エピソードデータに要素データを追加する。本実施の形態では、テレビの利用に関するエピソードデータに要素データ「エアコン」が追加される(ステップH11)。
【0195】
ステップH5〜H11を繰り返し行うことにより、要素データの利用に関するエピソードデータが作られる。実施の形態において作成されたエピソードデータを図46に示す。
【0196】
以上、エピソード作成部n103aは、生活データからユーザの同時に利用している機器の組み合せをエピソードデータとして抽出する。
【0197】
以上説明したように、実施の形態1では生活データの内容を各エピソードに分類するだけであったが、本実施の形態では生活データ記憶部n102に記憶されている生活データから、機器の種類と利用期間に関する新たな要素データを作成し、これの共起に関するエピソードデータの作成が行われるため、ユーザの機器利用の様子をより詳細に表わすエピソードデータを作成することが可能となり、さらにユーザの生活パターンの抽出をより詳細に行うことが可能となる。つまり、本実施の形態によれば、ユーザにより同時に利用された機器やコンテンツの組合せをエピソードデータとすることで、ユーザに特徴的な機器やコンテンツ利用の共起パターンを抽出することができる。
【0198】
なお、本実施の形態においては、機器の種類と利用期間の組を新たに要素データとして、要素データ間の利用時間の関係からエピソードデータを作成したが、機器の種類以外にも、利用された機能やコンテンツの種類等を利用して要素データを作成し、これを要素データ間の利用時間の関係からエピソードデータを作成してもよい。例えば、図47の要素データ作成規則を用いることにより、コンテンツの視聴時間と機器の機能の利用時間を要素データとし、コンテンツデータと、機能の利用時間関係を表すエピソードデータを作成することもできる。
【0199】
また、要素時間範囲比較部n409は、図45のような時間関係を用いて、判定を行ったが、これ以外の判定条件を利用してエピソードデータを作成してもよい。エピソードデータを作成する判定条件としては、例えば、図48に示されるような条件を用いてもよい。図48では、各要素データの利用時間の起動時刻又は終了時刻がエピソードデータの時間範囲にある例(左上の枠)、各要素データの利用時間の起動時刻がエピソードデータの時間範囲にある例(左下の枠)が示されている。
【0200】
なお、本実施の形態におけるエピソード作成部n103aを具備した生活パターン抽出装置n101の生活パターン情報の抽出では、例えば各部屋の照明が点灯している時間から、同時に点灯している照明の組み合せパターンを抽出することが可能となり、照明機器の連携点灯、連携消灯などの操作支援型の連携制御を行うことが可能となる。
【0201】
また、例えばPCにおいてアプリケーションの実行時間帯やコンテンツの視聴時間帯の関係から、同時に利用しているコンテンツとアプリケーションの組み合せパターンを抽出することが可能となり、PCでの作業内容に合わせたアプリケーションの連携起動や連携終了などの作業内容依存型の連携制御を行うことが可能となる。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5における機器連携制御システムについて説明する。本実施の形態は、実施の形態1における生活データ記憶部n102から生活の中で起こるイベントに関する情報を抽出し、イベントに依存したユーザに特徴的な機器利用関係をエピソードデータとして作成する方法に関するものである。
【0202】
つまり、本実施の形態における機器連携制御システムは、実施の形態1の機器連携制御システムとほぼ同様の構成を備えるが、実施の形態1のエピソード作成部n103に代えて新たなエピソード作成部n103bを備える点に特徴を有する。
【0203】
図49は、本実施の形態におけるエピソード作成部n103bの構成を示すブロック図である。このエピソード作成部n103bは、実施の形態4におけるエピソード作成部n103aが備えるモジュールn401〜n409に加えて、要素データ作成規則記憶部n410、イベント記憶部n411、イベント時間範囲記憶部n412及びイベント作成規則記憶部n413を備える。なお、モジュールn401〜n409は、実施の形態4と同様のモジュールであるため説明を省略する。
【0204】
要素データ作成規則記憶部n410は、要素データを作成する規則の内容を示した要素データ作成規則を記憶する記憶部である。
【0205】
イベント記憶部n411は、生活データに記録されているイベント情報を記憶しておくメモリ等の記憶部である。
【0206】
イベント時間範囲記憶部n412は、イベントが行われた時間範囲を記録しているメモリ等の記憶部である。
【0207】
イベント作成規則記憶部n413は、生活データからイベントを抽出する条件を示したイベント作成規則を記憶する記憶部である。
【0208】
次に、エピソード作成部において生活データからエピソードデータが抽出される動作(処理I)を図50に示されるフローチャートを用いて説明する。本実施の形態では、図42に示される要素データ作成規則と図51に示されるイベント作成規則と図43の生活データが与えられた場合を例に説明する。
【0209】
本実施の形態と同様に、生活パターン記憶部n102より生活データを読み込み、要素データ作成規則に従って要素データを作成し、要素データ記憶部n407に記録する(ステップI1〜I4)。本実施の形態では、図42の要素データ作成規則に従って図42の生活データから要素データが抽出され図44に示される要素データが要素データ記憶部n407に記録される。
【0210】
生活データ抽出部n401は、イベント作成規則記部n413に記録されているイベント作成規則を参照する(ステップI5)。本実施の形態では、図51のイベント作成規則が参照される。
【0211】
生活データ抽出部n401は、生活データがイベント作成規則に従うかどうかの判定を行う(ステップI6)。ここでイベント作成規則に従う場合はステップI7に移り、従わない場合はステップI1に移る。実施の形態において生活データ記憶部n102より、まず、データ4101が読み込まれ、この内容が「機器の電源ON」とういイベント作成規則の内容に従うのでステップI7に移る。
【0212】
生活データ抽出部n401は、生活データの内容をイベント情報としてイベント記憶部n411に記録する(ステップI7)。本実施の形態では、イベント作成規則の内容に従って、テレビの起動から5分間をテレビの起動イベントとしてその内容がイベント記録部n411に記録される。
【0213】
ステップI1〜I4、ステップI5〜I7の処理を繰り返し行うことにより、要素データとイベント情報を作成し、生活データ記憶部n102から全ての生活データの取り出しが完了した後、ステップI8に移る。本実施の形態では、ステップI1〜I4、ステップI5〜I7により、図43に示される生活データから、図44に示される要素データと図52に示されるイベントデータ作成される。
【0214】
エピソードデータ作成部n404は、イベント記憶部n411からエピソードデータが作られていないイベント情報を1つ取り出し、エピソードデータを作成する(ステップI9)。本実施の形態では、図52に示されるイベントデータから「テレビの起動」に関するイベント情報が取り出され、「テレビの起動」イベントに関するエピソードデータが作られる。
【0215】
エピソード作成部n404は、エピソードデータを作られたイベントの時刻範囲をイベント時間範囲記憶部n412に記録する(ステップI10)。本実施の形態では、テレビの起動イベントの時間範囲「6:11−6:16」がイベント時間範囲記憶部n412に記録される。
【0216】
要素時間範囲比較部n409は、エピソードの時間範囲と比較を行う必要のある要素データが要素データ記憶部n407にあるかどうかを調べる(ステップI11)。比較を行う要素データがあればステップI8に移り、要素データがなければステップI12に移る。本実施の形態では、イベント情報と利用時刻を比較する「エアコン」や「レンジ」などの要素データがあるのでステップI12に移る。
【0217】
要素時間範囲比較部n409は、要素データ記憶部n407から要素データを読み込み、イベント時間範囲記憶部n408に記録されているエピソードの時間範囲を参照する(ステップI12)。実施の形態において要素データから「テレビ」の利用に関する要素データが読み込まれ、「テレビの起動」イベントに関するエピソードデータの時間範囲「6:11−6:16」が参照される。
【0218】
要素時間範囲比較部n409は、読み込まれた要素データがエピソードデータの時間範囲に入るかどうかを判定する(ステップI13)。ここで条件が満たされればステップI14に移り、満たされなければステップI11に移る。ここでエピソードデータと要素データの時間関係を判定する条件としては図53のように各要素データの時間範囲がエピソードデータの時間範囲に含まれるものとする。実施の形態において要素データ「テレビ」はエピソードデータ「テレビの起動」の範囲に含まれないのでステップI11に移る。
【0219】
ステップI11において要素データ記憶部n407から要素データ「エアコン」の利用に関するデータが取り出された場合においても、同様に、ステップI11、I12を行う。
【0220】
次に、ステップI13において要素データ「エアコン」が「テレビの起動」イベントに関すエピソードデータの時間範囲に含まれるのでステップI14に移る。
【0221】
要素追加部n405は、エピソードデータに要素データを追加する。本実施の形態では、「テレビの起動」イベントに関するエピソードデータに要素データ「エアコン」が追加される(ステップI14)。
【0222】
以上のステップI8〜I14を繰り返し行うことにより、図54に示されるエピソードが抽出される。
【0223】
このように、生活データよりユーザの生活の中で発生するイベント情報を特定するモジュールを加えることにより、各イベントの発生時間と各機器の利用時間の関係を表すエピソードデータを作成することが可能となり、イベントに対するユーザの機器の利用パターンを抽出することが可能となる。つまり、本実施の形態によれば、ユーザにより所定のイベント下において利用された機器やコンテンツ組合せをエピソードデータとすることで、ユーザに特徴的なイベントに依存した機器やコンテンツ利用の共起パターンを抽出することができる。
【0224】
なお、本実施の形態においては、機器の種類を要素データとして説明を行ったが、利用された機能やコンテンツの種類を要素データとして、イベントとこれらの利用に関する共起関係を表すエピソードデータを作成してもよい。
【0225】
また、要素時間範囲比較部n409は、図53のような時間関係を用いて判定を行ったが、これ以外の判定条件を利用してエピソードデータを作成してもよい。エピソードデータを作成する判定条件としては、例えば、図55に示されるような条件を用いてもよい。図55では、各要素データの利用時間の起動時刻がエピソードデータの起動時刻よりも後で、かつ、要素データの終了時刻がエピソードデータの終了時刻よりも前にある例(左上の枠)、各要素データの利用時間の起動時刻又は終了時刻がエピソードデータの時間範囲にある例(左下の枠)が示されている。
【0226】
また、本実施の形態では、図51のイベント作成規則を用いることで、機器の起動に関係する他の機器の利用についてエピソードデータの作成を行ったが、これ以外のイベント作成規則を用いることでこれ以外のイベンに関するエピソードデータの作成を行うこともできる。
【0227】
なお、本実施の形態におけるエピソード作成部n103bを具備した生活パターン抽出装置n101の生活パターン情報の抽出では、例えば、帰宅時のドアの電子的なカギの操作イベントと、家の照明の点灯、テレビやエアコンの電源の立ち上げなどの利用時間の関係を抽出することにより、自宅への帰宅イベントに合わせて、家庭内の機器の連携起動を行うなどのイベント依存型の連携制御を行うことが可能となる。
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6における機器連携制御システムについて説明する。本実施の形態は、FP−Treeより出現回数の少ないエピソードデータに含まれる要素データにおいても共起関係の大きい要素データを特定する方法に関するものである。
【0228】
つまり、本実施の形態における機器連携制御システムは、実施の形態1の機器連携制御システムとほぼ同様の構成を備えるが、実施の形態1の生活パターン解釈部n105に代えて新たな生活パターン解釈部n105aを備える点に特徴を有する。
【0229】
図56は、本実施の形態における生活パターン解釈部n105aのモジュールの構成を示す。この生活パターン解釈部n105aは、図15に示された実施の形態1の生活パターン解釈部n105が備えるモジュールn1401〜n1404に加えて、ノード間確信度計算部n1405及びノード探索終了判定部n1407を備える。なお、モジュールn1401〜n1404は、実施の形態1と同様のモジュールであるため説明を省略する。
【0230】
ノード間確信度計算部n1405は、各ノード間の確信度を求める処理部である。
ノード探索終了判定部n1407は、全てのノードの探索が終了したかどうかを判定する処理部である。
【0231】
以上のように構成された生活パターン解釈部n105aが、図58に示されるFP−Treeが与えられた場合に、ユーザに特徴的な要素データの共起パターンを抽出する方法(処理J)について、図57に示されるフローチャートを用いて説明する。
【0232】
FP−Tree入力部n1401は、FP−Treeデータを読み込む。本実施の形態では、図57に示されるFP−Treeが読み込まれる(ステップJ1)。
【0233】
ノード間確信度計算部n1405は、読み込まれたFP−Treeの各ノード間の確信度を以下の数式により求める(ステップJ2)。
【0234】
要素Aに対する要素Bの確信度
=要素Aと要素Bの両方を含むエピソード数/要素Aを含むエピソード数
本実施の形態では、図58のノードN2を根とする部分木とノード10を根とする部分木について、それぞれ部分木の根とノード間の確信度を式により求める。確信度を求めた結果を図59に示す。
【0235】
FP−Treeの根に移る(ステップJ3)。本実施の形態では、図59のノードN1に移る。
【0236】
子ノード探索部n1406は、現在いるノードに未探索で確信度の値が閾値以上の子供のノードがあるかどうかを判定する(ステップJ4)。条件を満たす子供のノードがあればステップJ6に移り、なければステップJ5に移る。本実施の形態では、確信度の閾値を0.3とし、ノードN1の子供のノードに閾値以上の確信度を持つ未探索のノードを探索した結果、条件を満たすノード(N2、N10)があるので、ステップJ5に移る。
【0237】
子供のノードに移り、ノードに記録されている要素名を他の要素と共起関係の強い要素として記憶する(ステップJ5)。本実施の形態では、まずノードN2に移り、ノードN2に記憶されている要素名「エアコン」を記録する。
【0238】
ステップJ4、J5を繰り返し、条件を満たす子供のノードを持たないノードにまで移動する。この時、移動してきたノードに記憶されている要素名を他の要素と共起関係の強い要素として記憶する。本実施の形態では、図59のノードN4まで移動した後、条件を満たす子供のノードがなくなるのでステップJ6に移る。
【0239】
ノード探索終了判定部n1407は、全てのノードが探索されたかどうかを調べる(ステップJ6)。全てのノードが探索されていればステップJ8に移り、未探索のノードがあればステップJ7に移る。本実施の形態では、未探索のノードがあるのでステップJ7に移る。
【0240】
親ノード探索部n1403は、条件を満たす子供のノードを持つノードにたどり着くまで親ノードをたどる(ステップJ7)。本実施の形態では、ノードN4から条件を満たす子供のノードを持つノードN3に移る。
【0241】
ステップJ4〜J7を繰り返すことによりツリー内の全てのノードの探索を完了したのちステップJ8に移る。
【0242】
生活パターン記録部n1404は、探索の結果確信度が閾値以上のノードを共起関係の強い要素データの組み合せとして生活パターン記憶部n106に記録する(ステップJ8)。本実施の形態では、生活パターン情報として図60(a)及び(b)の内容が生活パターン記憶部n106に記録される。
【0243】
以上の説明により、本実施の形態では各ノードに記録されている要素データの数の確信度を求めることにより、エピソードデータの出現回数の数に係わらず、共起関係の強い、すなわちユーザに特徴的で意味のなる要素の組合せを抽出することが可能となる。つまり、本実施の形態によれば、FP−Tree内の各ノードに記録されている要素データ数についてノード間で確信度を求め、頻出パターンの探索範囲を確信度が閾値以上のノードに限定することにより、出現回数の少ないエピソードに含まれる共起パターンも抽出することが可能となる。
【0244】
なお、本実施の形態における生活パターン解釈部n105aを具備した生活パターン抽出装置n101の生活パターン情報の抽出では、例えば、一週間のうち平日はPCとオーディオを利用するが、土日にはテレビとビデオデッキを利用するといった場合でも、機器利用の組合せの回数に関係なく、PCとオーディオ、テレビとビデオデッキの組み合せパターンを抽出することが可能となり、それぞれの利用に際して操作支援などの連携制御を行うことができる。
【0245】
また、本実施の形態では、各部分木の根に対する確信度を用いて共起関係の強い要素データの組み合わせを抽出したが、このような確信度に替えて、各ノードのおける要素数を用いてもよい。たとえば、図61に示されるように、要素数が10を超えるノードを共起関係の強い要素データの組み合わせとして生活パターン記憶部n106に記録しても同様の効果が得られる。
【0246】
次に、ユーザによる複数の機器の利用履歴やコンテンツの視聴履歴を生活データとして生活データ記憶部n102に記録を行う生活データ記録装置n107と、ユーザの生活パターン情報を利用して複数機器を連携して制御する連携機器制御装置n108の具体的な構成と動作について、ユーザが任意の機器のタイマー設定を変更した場合に、これに関連して動作する機器を特定し、特定された機器のタイマー設定の内容を連携制御するシステムを例に説明を行う。
【0247】
ここで生活データ記録装置n107と連携機器制御装置n108により構成される、タイマー連携設定システムは、複数の機器のタイマーを設定又は変更するシステムであって、少なくとも一つの機器は、タイマーの設定又は変更の内容をタイマー管理部に通知するタイマー設定内容通知部と、各機器のタイマー設定内容(プリセット時刻等)及びタイマー連携情報を管理し、前記機器から通知されたタイマーの設定内容に基づき他の機器のタイマー設定内容を変更するタイマー変更情報を決定するタイマー管理部と、前記タイマー管理部により決定されたイマーの設定内容に基づき各機器側のタイマー設定を変更するタイマー設定内容変更部と、を具備し、前記複数機器を構成する任意の機器のタイマー設定内容が変更されると、変更された設定内容を前記タイマー管理部に通知し、前記タイマー管理部は前記タイマー連携情報に基づき、連携する機器のタイマー設定内容をタイマー変更情報として決定し、前記タイマー設定内容変更部に通知することを特徴とするタイマー連携設定システムである。
【0248】
図62は、本発明に係るタイマー連携設定システムの概略ブロック図である。概略ブロック図の主な構成は、アラーム機能付目覚まし時計や、タイマー機能付エアコン、タイマー機能付炊飯器、タイマー機能付照明、タイマー機能付換気扇、タイマー機能付洗濯機、タイマー機能付浴槽などの異なる機能を持つ複数の機器103、104、105、106と、複数の機器103、104、105、106からタイマーの設定又は変更内容を受信し、複数の機器に対してタイマー設定又は変更内容を送信するタイマー管理装置とを備えている。
【0249】
複数の機器103、104、105、106は、タイマー内容を設定、変更するタイマー設定内容変更部108と、タイマー内容をタイマー管理部に通知するタイマー設定内容通知部107を備えている。
【0250】
そして複数の機器は、それぞれ各機器に必要な機能(主機能)、例えば目覚し時計は目覚まし音を発生する機能、炊飯器は米類を炊飯する機能、エアコンは暖房、冷房、除湿などの機能、浴槽はお湯張りなどの機能、照明は点灯のON、OFFや照度調整、換気扇は換気機能、洗濯機は洗濯機能を有し、当該各機能はタイマーと連動し、タイマーに応じて各機器の機能が機器の制御部により制御できるようになっている。
【0251】
例えば、設定した時刻に各機能による作業が開始(例えばエアコンの暖房開始)したり、終了(例えば炊飯器の炊飯終了)したりする。
【0252】
このように複数の機器は異なる主機能を有し、各主機能はタイマーにより動作が制御可能となっている。
【0253】
タイマー管理装置101は、任意の前記機器から送られてきたタイマー設定の変更内容を検出し、タイマー設定内容を通知した機器103と連携して動作する機器104〜106に対して連携したタイマー変更情報を作成し、作成されたタイマー変更情報を複数機器104〜106へ通知を行うタイマー管理部109を具備する。すなわち、タイマー管理装置101は機器にタイマー設定を指示するタイマー指示装置である。
【0254】
具体的には、複数機器103〜106は、例えば、ユーザ110によりタイマー設定内容が変更されると、変更後のタイマー設定内容をタイマー管理装置に通知するタイマー設定内容通知部107と、他の機器から通知された信号を検出すると、検出された信号に応じてタイマー設定内容を変更するタイマー設定内容変更部108とを具備する。タイマー管理装置101は、任意の前記機器から送られてきたタイマー設定の変更内容を検出し、タイマー設定内容を通知した機器103と連携して動作する機器104〜106を特定し、特定された機器104〜106に対して所定のユーザ行動パターンに基づくタイマー連携情報によりタイマー変更情報を作成し、作成されたタイマー変更情報を複数機器104〜106へ通知を行う。そして前記機器103〜106及び前記タイマー管理装置101を接続する通信媒体102から構成される。
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7における機器連携制御システムについて説明する。以下、本実施の形態として、機器103には目覚まし時計を想定し、機器104には始動時刻をタイマー予約できるエアコンを想定し、機器105には炊き上がり時刻(プリセット時刻)をタイマー予約できる炊飯器を想定し、複数機器106にはその他の機器(特に何もない状態)を想定して説明を行う。
【0255】
図63は、本実施の形態における機器連携制御システムのハードウェア構成図である。図62と同様のものには同一の符号を付し、その説明を省略する。この機器連携制御システムは、タイマー管理装置101、通信媒体102、時計103、機器104及び炊飯器105から構成される。
【0256】
ネットワークインターフェイス201は、タイマー管理装置101が、他の機器103〜106通信を行うためのインターフェイスである。
【0257】
CPU202は、タイマー管理装置101において、所定の動作手順を実行するプロセッサである。
【0258】
主記憶部203は、CPU202で利用される情報を一時的に蓄えておくメモリ等である。
【0259】
記憶部204は、タイマーID管理情報、タイマー管理情報、タイマー連携情報を記憶しているハードディスク等の記憶部である。
【0260】
ネットワークインターフェイス205は、エアコン104がタイマー管理装置101と通信を行うためのインターフェイスである。
【0261】
CPU206は、エアコン104において、所定の動作手順(例えば送風、暖房、冷房、除湿などの動作)を実行するプロセッサである。
【0262】
記憶部207は、エアコン104のタイマーID、タイマー設定内容を記憶するメモリ等の記憶部である。
【0263】
ネットワークインターフェイス208は、目覚まし時計103がタイマー管理装置101と通信を行うためのインターフェイスである。
【0264】
CPU209は、目覚まし時計103において、所定の動作手順を実行するプロセッサである。
【0265】
記憶部210は、目覚まし時計のタイマーID、タイマー設定内容を記憶するメモリ等の記憶部である。
【0266】
ネットワークインターフェイス211は、炊飯器105がタイマー管理装置101と通信を行うためのインターフェイスである。
【0267】
CPU212は、炊飯器105において、所定の動作手順(例えば加熱動作)を実行するプロセッサである。
【0268】
記憶部213は、炊飯器105のタイマーID、タイマー設定内容を記憶するメモリ等の記憶部である。
【0269】
なお、タイマーID、タイマー設定内容について後に説明する。
次に、本実施の形態における機器連携制御システムを構成する各装置の詳細な機能について説明する。
【0270】
図64は、目覚まし時計、エアコン、炊飯器に共通して具備されている機能ブロックの構成を示したものである。また、図65はタイマー管理装置101に具備されている機能ブロックの構成を示したものである。なお、図64及び図65について図62と同様のものを示すものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0271】
まず、目覚まし時計、エアコン、炊飯器の各機器103〜106に具備される各機能ブロックについて説明を行う。各機器103〜106は、それぞれ、機能的には、タイマー設定内容通知部107としてのユーザ入力検出部301及び設定情報出力部302、タイマー設定記憶部303、タイマーID記憶部304、タイマー設定内容変更部108としてのタイマー設定更新部305及び設定情報検出部306を備える。
【0272】
ユーザ入力検出部301は、ユーザからの操作の有無を検出し、操作があった場合は設定情報出力部302へユーザからの操作があったことを通知する入力機器等である。
【0273】
タイマー設定記憶部303は、機器103〜106のタイマー設定の内容を記憶しているメモリ等の記憶部である。
【0274】
タイマーID記憶部304は、機器103〜106のタイマー設定内容を他のタイマー設定内容と区別するために固有に割り振られたタイマーIDを記録しているメモリ等の記憶部である。
【0275】
設定情報出力部302は、ユーザ入力検出部301より通知がある場合、タイマー設定記憶部303に記憶されているタイマー設定内容に変更がある場合に機器自身のタイマーIDとタイマー設定内容をタイマー管理装置101へ通知する出力部である。本実施の形態では、タイマー設定内容をタイマー設定記憶部303から読込み、タイマーIDをタイマーID記憶部304から読込んで、タイマー設定内容に変更があるか否かの検出あるいはタイマーIDやタイマー設定内容の通知の処理を行う。
【0276】
タイマー設定更新部305は、タイマー設定記憶部303に記憶されているタイマー設定内容を更新する処理部である。
【0277】
設定情報検出部306は、タイマー管理装置101から通知された信号の有無を検出し、信号を検出した場合は機器自身がタイマーID記憶部304に記憶しているタイマーIDと、タイマー管理装置101より通知された信号に含まれるタイマーIDを比較することで、タイマー管理装置101から通知された信号が機器自身宛の信号であるかどうかを判断する処理部である。
【0278】
次に、タイマー管理装置101に具備される各機能ブロックの機能ついて説明を行う。タイマー管理装置101は、図65に示されるように、機能的には、信号検出部401、タイマー管理情報更新部402、タイマー連携解析部403、タイマー連携情報記憶部404、タイマーID管理情報記憶部406、タイマー管理情報記憶部407及び信号出力部409を備える。
【0279】
信号検出部401は、任意の機器から通知された信号の有無を検出し、信号を検出した場合は検出された信号がタイマー管理装置101宛に通知された信号であるかどうかの判断を行う処理部である。
【0280】
タイマー管理情報更新部402は、タイマー管理情報記憶部407の内部に記憶されているタイマー管理情報を更新する処理部である。
【0281】
タイマー連携解析部403は、ユーザによりタイマー設定内容を変更された機器と連携して動作する他の機器を特定し、特定された機器の新しいタイマー設定内容をタイマー変更情報として作成する処理部である。
【0282】
タイマー連携情報記憶部404は、所定のユーザ行動パターンに基づいて複数機器103〜106間のタイマー設定の連携の方法を決定するタイマー連携情報を記憶しているメモリ等の記憶部である。
【0283】
タイマーID管理情報記憶部406は、本発明のタイマー設定システムを構成する全ての機器103〜106のタイマーIDを記憶しているメモリ等の記憶部である。
【0284】
タイマー管理情報記憶部407は、本発明のタイマー設定システムを構成する全ての機器103〜106のタイマー管理情報を記憶しているメモリ等の記憶部である。
【0285】
信号出力部409は、タイマー連携解析部403において作成されたタイマー変更情報を機器103〜106へ通知する出力部である。
【0286】
次に、本実施の形態に係る機器連携制御システム(ここでは、タイマー管理システム)のタイマー設定方法について説明する。
【0287】
まず、本実施の形態において、ユーザ110により機器103のタイマー設定内容が変更されてから、機器103に連携して動作する機器104のタイマー設定が変更されるまでの過程おける機器103、タイマー管理装置101、機器104の動作関係は、図66のシーケンス図によって示される。以下に図66のシーケンス図に示される動作関係について説明する。
【0288】
まず、操作者(ユーザ)110が、ある機器103のタイマー内容の設定、変更を行う。
【0289】
機器103は、ユーザによってタイマー設定が変更されたことを検出する(ステップ501)。
【0290】
機器103は、タイマー管理装置101へ、タイマーIDと変更されたタイマー設定内容を通知する(ステップ502)。
【0291】
タイマー管理装置101は、機器103から通知された信号を検出する(ステップ503)。
【0292】
タイマー管理装置101は、機器103と連携する機器を特定する(ステップ504)。
【0293】
タイマー管理装置101は、上記ステップ504で特定された機器104のタイマー変更情報(タイマーID、タイマー設定内容)を決定する(ステップ505)。
【0294】
タイマー管理装置101は、機器104へタイマー変更情報を通知する(ステップ506)。
【0295】
機器104は、タイマー管理装置101から通知された信号を検出する(ステップ507)。
【0296】
機器104は、タイマー管理装置101から通知されたタイマー変更情報にタイマー設定内容を更新する(ステップ508)。
【0297】
次に、図64及び図65に示した各機能ブロックにおける動作手順について説明する。
ここで、本実施の形態では、タイマー管理情報記憶部407には、図68(a)に示されるメモリマップが、タイマー連携情報記憶部404には、図67に示されるメモリマップがそれぞれ記憶されている場合を想定して説明を行う。
【0298】
また、ユーザにより機器103(目覚まし時計)のタイマー設定(アラーム)が変更された場合における、機器103(目覚まし時計)、機器104(エアコン)、機器105(炊飯器)、機器106(その他の機器、ここでは何もない場合を想定する)及びタイマー管理装置101の動作手順の説明を行う。
【0299】
まず、機器103(目覚まし時計)のタイマー設定内容(プリセット時刻、例えば、アラームの鳴る時刻)が変更され、変更後のタイマー設定内容がタイマー管理装置101に通知されるまでの動作手順は、図69のフローチャートに示される。
【0300】
以下、図69のフローチャートに示される動作手順について説明する。
ユーザ入力検出部301は、任意の機器103に対するユーザからの操作の有無を検出する(ステップ601)。ここでユーザからの操作を検出したならば、ユーザ入力検出部301は、設定情報出力部302へユーザから操作があったことを伝える。そして、下記ステップ602へ移る。ユーザからの操作を検出しない場合はステップ601を繰り返す。本実施の形態では、ユーザからの操作のあった目覚まし時計はステップ602へ移り、エアコンと炊飯器はステップ601を繰り返す。
【0301】
設定情報出力部302は、タイマー設定記憶部303を参照して、機器103のタイマー設定内容を参照する(ステップ602)。本実施の形態では、目覚まし時計はアラームの設定時刻を参照する。
【0302】
設定情報出力部302は、ステップ602で参照したタイマー設定内容に変更があるかどうかを調べる(ステップ603)。ここでタイマー設定内容に変更があればステップ604へ移る。アラームの設定に変更がない場合はステップ601へ戻る。本実施の形態では、目覚まし時計はユーザによりアラームの設定時刻が変更されたのでステップ604へ移る。
【0303】
設定情報出力部302は、タイマーID記憶部304に記憶されている機器103のタイマーIDを読み出してタイマー管理装置101へ通知する(ステップ604)。本実施の形態では、目覚まし時計のタイマーIDをタイマー管理装置101へ通知する。
【0304】
設定情報出力部302は、機器103のタイマー設定記憶部303に記憶されているタイマー設定内容をタイマー管理装置101へ通知する(ステップ605)。本実施の形態では、目覚まし時計はアラーム設定内容をタイマー管理装置101へ通知する。
【0305】
ここで、ステップ604とステップ605は順に行ったが並行して行うことも可能である。
【0306】
以上の説明より、ユーザによりタイマー設定内容を変更された機器103は、タイマー管理装置101へ機器103のタイマーIDと変更後のタイマー設定内容の通知を行う。
【0307】
なお、本実施の形態では、機器103がタイマー管理装置101に機器のタイマーIDと変更後のタイマー設定内容の通知を行ったが、機器103がタイマーIDを通知し、その通知があった場合にタイマー管理装置101が機器103のタイマー設定内容を読み込んでもよい。あるいは単に、機器103から設定の変更があった場合に、その旨を知らせる信号をタイマー管理装置に通知し、タイマー管理装置101が機器103のタイマーID、タイマー設定内容を読み込んでもよい。
【0308】
また、定期的にタイマー管理装置101が機器103にタイマー設定内容の変更があったのかを調べにいき、変更があった場合に変更後のタイマー設定内容をタイマー管理装置に読み込んでもよい。
【0309】
次に、ユーザによりタイマー設定内容を変更された機器103(目覚まし時計)から通知された信号をタイマー管理装置101が検出し、次に、機器103(目覚まし時計)と連携して動作する機器104〜105(エアコンと炊飯器)を特定し、さらに機器104〜105(エアコンと炊飯器)のタイマー変更情報を作成し、他の複数機器103〜106へ通知されるまでの動作手順について、図70(a)及び(b)のフローチャートを用いて説明する。なお、図70(a)に示された処理(b)の詳細が図70(b)に相当する。
【0310】
信号検出部401は、外部からタイマー管理装置101への通知の有無を検出する(ステップ701)。ここで信号を検出しない場合はステップ701を繰り返す。本実施の形態では、タイマー管理装置101は目覚まし時計からの信号を検出し、ステップ702へ移る。
【0311】
信号検出部401は、ステップ701で検出された信号が、機器103からタイマー管理装置101宛に通知された信号であるか否かを判定する(ステップ702)。ここで検出された信号がタイマー管理装置101宛に送られた信号であると判定された場合はステップ703へ移る。検出された信号が機器103から他の機器104〜106宛に通知された信号であった場合はステップ701へ戻る。本実施の形態では、目覚まし時計から送られてきた信号はタイマー管理装置101へ送られた信号であるのでステップ703へ移る。
【0312】
信号検出部401は、タイマーID管理情報記憶部406を参照し、信号がどの機器から通知された信号であるかを特定し、特定された機器情報(タイマーID、タイマー設定内容)をタイマー管理情報更新部402に伝える(ステップ703)。本実施の形態では、信号検出部401からタイマー管理情報更新部402へ、検出された信号が目覚まし時計のアラーム設定に関する情報であること通知する。
【0313】
タイマー管理情報更新部402は、タイマー管理情報記憶部407に記憶されている機器103のタイマー管理情報を機器103から送られてきたタイマー設定内容に更新する(ステップ704)。
【0314】
本実施の形態では、タイマー管理情報記憶部407に記憶されている図68(a)のメモリマップのうち、目覚まし時計のタイマー管理情報が更新され図68(b)のメモリマップに示される状態に更新される。ここでタイマー管理情報は図に示されるように、機器の識別子となる「タイマーID」、タイマーの「日付(Date)」、タイマーの「時間(Time)」、「機器の名称(Name)」、「機器の操作内容」を示している。
【0315】
例えば、目覚まし時計のタイマー設定内容のTimeを7:00から6:00に変更したとするとタイマー管理情報が、目覚まし時計のタイマーIDを参照し、該当するタイマーIDの時刻を図68(a)から図68(b)に示されるように、7:00から6:00に変更される。
【0316】
タイマー連携解析部403は、タイマー管理情報更新部402より、タイマー管理情報を変更された機器103のタイマーIDを取得する(ステップ705)。本実施の形態では、タイマー連携解析部403は目覚まし時計のタイマーID(002)を取得する。
【0317】
タイマー連携解析部403は、タイマー連携情報記憶部404の内部に記憶されている所定のユーザ行動パターンに基づくタイマー連携情報(図67に示される)を参照し、各機器103〜106間の連携した動作情報を取得する(ステップ706)。本実施の形態では、タイマー連携情報記憶部404に記憶されている図67のメモリマップを参照し、目覚まし時計、エアコン、炊飯器のそれぞれのタイマー設定の動作時刻関係を決定するタイマー連携情報を取得する。
【0318】
タイマー連携解析部403は、ステップ705で取得されたタイマーIDとステップ706で取得されたタイマー連携情報から、機器103と連携して動作する機器104〜106を特定する(ステップ707)。ここで連携して動作する機器がない場合はテップ701へ戻る。
【0319】
本実施の形態では、図67のタイマー連携情報と目覚まし時計のタイマーIDより、キーとなるタイマーIDを002とした時、目覚まし時計と連携する機器はエアコンと炊飯器が連携して動作することが特定される。
【0320】
タイマー連携解析部403は、タイマー管理情報記憶部407を参照して機器103の変更後のタイマー設定内容を取得する(ステップ708)。本実施の形態では、タイマー管理情報記憶部407に記憶されている図68(b)から、目覚まし時計のアラームの設定内容(午前6時)が取得される。
【0321】
タイマー連携解析部403は、タイマー連携情報記憶部404の内部に記憶されているタイマー連携情報を参照して、ステップ707で特定された機器104と機器103のタイマー設定内容の時間関係を取得する(ステップ709)。本実施の形態では、図67に示されるタイマー連携情報より、まず目覚まし時計に対するエアコンのタイマー設定内容の相対時間(−30分)が取得される。
【0322】
ここでタイマー連携情報は、各機器が有するタイマー設定機能間における時間関係を情報化したものであり、本実施の形態では、キーとなる機器のタイマー設定時刻と、これに連携する機器のタイマー設定時刻との相対的時間関係を示している。例えばユーザが目覚まし時計のタイマーを変更した場合、目覚まし時計のタイマー設定内容をキーとしてエアコンと炊飯器とが連携してタイマー変更される。また、ユーザがエアコンのタイマー設定を変更した場合はエアコンのタイマー設定内容をキーとして目覚まし時計、炊飯器が連携してタイマー内容の変更が行われる。
【0323】
タイマー連携解析部403は、ステップ708において取得された機器103のタイマー設定内容と、ステップ709で取得された機器103に対する機器104のタイマー設定内容の時間関係から、機器104のタイマー変更情報を決定する(ステップ710)。本実施の形態では、目覚まし時計のアラームの設定内容(午前6時)と、目覚まし時計に対するエアコンのタイマー設定内容の時間関係(−30分)からエアコンのタイマー変更情報(午前5時30分)が決定される。
【0324】
信号出力部409は、タイマーID管理情報記憶部406を参照して、機器104のタイマーIDを複数機器103〜106へ通知する(ステップ711)。本実施の形態では、タイマーID管理情報記憶部406より、エアコンのタイマー設定内容を識別するタイマーIDが目覚まし時計、エアコン、炊飯器に通知される。
【0325】
信号出力部409は、タイマー変更情報を複数機器103〜106へ通知する(ステップ712)。本実施の形態では、エアコンのタイマー変更情報が目覚まし時計、エアコン、炊飯器に通知される。
【0326】
タイマー管理情報更新部402は、タイマー管理情報記憶部407の内部に記憶されている機器104のタイマー管理情報を機器104のタイマー変更情報に更新する(ステップ713)。本実施の形態では、タイマー管理情報記憶部407に記憶されている図68(b)に示されるメモリマップのエアコンのタイマー管理情報(午前6時30分)が、図71に示されるように、タイマー変更情報(午前5時30分)に更新される。
【0327】
機器105〜106の中に機器103と連携する機器が他にもある場合はステップ709へ移る(ステップ714)。連携する機器が他にない場合はステップ701へ戻る。本実施の形態では、目覚まし時計と連携して動作する機器として、エアコン以外に炊飯器があるのでステップ709へ戻る。
【0328】
炊飯器についてもエアコンと同様にステップ709〜714を繰り返し、タイマー変更情報記憶部408に炊飯器の新しいタイマー設定内容を記憶し、ステップ701へ戻る。
【0329】
以上の説明より、タイマー管理装置101はタイマー設定内容を変更された機器103から通知されたタイマー設定内容を検出し、所定のユーザ行動パターンに基づくタイマー連携情報より機器103と連携して動作する他の機器104〜106のタイマー変更情報を作成し、これを他の機器103〜106に通知することができる。
【0330】
なお、本実施の形態では、炊飯器とエアコンの各々個別にステップ709〜714を繰り返したが、炊飯器とエアコンを同時に並行して処理を行っても良い。
【0331】
また、ステップ704、710、713は同じ処理内で行う方が効率が良い。
次に、複数機器103〜106(エアコン、炊飯器)がタイマー管理装置101から通知されるタイマー変更情報を検出し、タイマー設定記憶部303に記憶されているタイマー設定内容をタイマー変更情報に更新するまでの動作手順について、図72に示されるフローチャートを用いて説明する。
【0332】
設定情報検出部306は、タイマー管理装置101より送られてくる信号の有無を検出する(ステップ801)。ここで信号を検出しない場合はステップ801を繰り返す。本実施の形態では、目覚まし時計、エアコン、炊飯器のタイマー管理装置101からの通知を検出してステップ802へ移る。
【0333】
設定情報検出部306は、タイマーID記憶部304を参照してタイマーIDを取得する(ステップ802)。本実施の形態では、目覚まし時計、エアコン、炊飯器のそれぞれが設定情報検出部306においてタイマーID記憶部304を参照し、各タイマー機能を識別するためのタイマーIDを取得する。
【0334】
設定情報検出部306は、タイマー管理装置101から送られてきた信号に含まれるタイマーIDとステップ802で取得された機器自身のタイマーIDを比較する(ステップ803)。ここでタイマーIDが一致する場合はステップ804へ移る。タイマーIDが一致しない場合はステップ801へ戻る。本実施の形態では、タイマー管理装置101から、エアコンと炊飯器のタイマーIDが送信されているので、エアコンと炊飯器はそれぞれステップ804へ移る。目覚まし時計はステップ801へ戻る。
【0335】
タイマー設定更新部305は、タイマー設定記憶部303に記憶されているタイマー設定内容をタイマー管理装置101から通知されたタイマー変更情報に更新する(ステップ804)。ここでタイマーIDを参照し、一致したタイマーIDに関するタイマー設定内容を変更する。本実施の形態では、タイマー設定更新部305は、エアコンのタイマー設定時刻が午前5時30分に、炊飯器のタイマー設定内容が午前6時30分にそれぞれ変更される。
【0336】
以上の説明より、機器103〜106のタイマー設定内容は、タイマー管理装置101より通知されたタイマーIDとタイマー変更情報によって新しいタイマー設定内容に変更される。したがって、ユーザは、1つの機器についてタイマー設定を変更した場合に、関連する他の全ての機器についても同様に設定変更をすることなく、その変更内容を他の機器にも自動的に反映させることができる。つまり、本実施の形態によれば、ユーザは任意の機器のタイマー設定内容を変更すると、タイマー連携設定システムが所定のユーザ行動パターンに基づくタイマー連携情報により、タイマー設定内容を変更された機器と連携して動作する機器を特定し、特定された機器の各タイマー設定内容を自動的に変更するため、ユーザは複数機器の機能の異なるタイマー設定にかかる煩雑な作業を軽減することができる。
【0337】
なお、本実施の形態においては、目覚まし時計、エアコン、炊飯器を用いて説明を行ったが、これ以外のタイマー機能を具備する機器を用いた場合においても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0338】
また、本実施の形態では、タイマー管理部109はタイマー管理装置101にのみ具備され、他の機器に具備されない場合を用いたが、図73に示される機能ブロックのように、タイマー管理部109が任意の機器103aに含まれる場合であっても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0339】
また、本実施の形態では、タイマー連携情報記憶部404に記憶されるメモリマップとして図67を、タイマー管理情報記憶部407に記憶されているメモリマップとして図68(a)、図68(b)、図71を用いたが、これ以外のメモリマップを用いても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0340】
また、本実施の形態では、タイマー設定内容を変更することについて述べたが、新たに機器のタイマー設定内容を設定する場合も同様の効果を奏し、設定動作には、変更、新規設定等も含まれる。
【0341】
また、本実施の形態においては、目覚まし時計、エアコン、炊飯器を用いて説明を行ったが、これ以外のタイマー機能を具備する機器を用いた場合においても、同様の効果が奏されることは言うまでもない。
【0342】
また、本実施の形態では、タイマー管理装置101は、タイマー管理情報更新部402とタイマー管理情報記憶部407を用いて全ての機器のタイマー設定内容を記憶し、管理を行う機能を有する場合を示したが、図74に示されるタイマー設定指示装置111のような機能構成をとることにより、他の機器のタイマー設定内容を管理せず、ユーザよりタイマー設定内容を変更された機器と連携する機器のタイマー設定内容をタイマー連携情報に基づいて変更し、変更したタイマー設定情報を通知することもできる。
【0343】
図74は、そのようなタイマー設定指示装置111の機能ブロック図である。このタイマー設定指示装置111は、図65に示されるタイマー管理装置101が備えるモジュール群の一部だけから構成される。図75(a)及び(b)は、そのようなタイマー設定指示装置111の動作手順を示すフローチャートである。なお、図75(a)に示された処理(b)の詳細が図75(b)に相当する。
【0344】
信号検出部401は、外部からタイマー設定指示装置111への通知の有無を検出する。ここで信号を検出しない場合はステップ3401を繰り返す(ステップ3401)。
【0345】
信号検出部401は、ステップ3401で検出された信号が、機器103からタイマー設定指示装置111宛に通知された信号であることを判定する(ステップ3402)。ここで検出された信号がタイマー設定指示装置111宛に送られた信号であると判定された場合はステップ3403へ移る。検出された信号が機器103から他の機器104〜106宛に通知された信号であった場合はステップ3401へ戻る。
【0346】
信号検出部401は、タイマーID管理情報記憶部406を参照し、信号がどの機器から通知された信号であるかを特定し、特定された機器情報(タイマーID、タイマー設定内容)をタイマー連携解析部403に伝える(ステップ3403)。
【0347】
タイマー連携解析部403は、信号検出部401より、タイマー設定内容を変更された機器103のタイマーIDを取得する(ステップ3404)。
【0348】
タイマー連携解析部403は、タイマー連携情報記憶部404の内部に記憶されている所定のユーザ行動パターンに基づくタイマー連携情報(図67に示される)を参照し、各機器103〜106間の連携した動作情報を取得する(ステップ3405)。
【0349】
タイマー連携解析部403は、ステップ3404で取得されたタイマーIDとステップ3405で取得されたタイマー連携情報から、機器103と連携して動作する機器104〜106を特定する(ステップ3406)。ここで連携して動作する機器がない場合はステップ3401へ戻る。
【0350】
タイマー連携解析部403は、信号検出部401を参照して機器103の変更後のタイマー設定内容を取得する(ステップ3407)。
【0351】
タイマー連携解析部403は、タイマー連携情報記憶部404の内部に記憶されているタイマー連携情報を参照して、ステップ3405で特定された機器104と機器103のタイマー設定内容の時間関係を取得する(ステップ3408)。
【0352】
タイマー連携解析部403は、ステップ3407において取得された機器103のタイマー設定内容と、ステップ3408で取得された機器103に対する機器104のタイマー設定内容の時間関係から、機器104のタイマー変更情報を決定する(ステップ3409)。
【0353】
信号出力部409は、タイマーID管理情報記憶部406を参照して、機器104のタイマーIDを複数機器103〜106へ通知する(ステップ3410)。
【0354】
信号出力部409は、タイマー変更情報を複数機器103〜106へ通知する(ステップ3411)。
【0355】
機器105〜106の中に機器103と連携する機器が他にもある場合はステップ3408へ移る。連携する機器が他にない場合はステップ3401へ戻る(ステップ3412)。
【0356】
ここで本実施の形態ではタイマー管理装置101の構成と動作については、タイマー連携情報があらかじめ用意されている場合を想定して説明したが、図76に示されるタイマー管理装置101eのように、実施の形態1〜6における生活パターン抽出装置n101の機能をもつタイマー連携情報作成部450をタイマー管理装置101に組み込んでいてもよい。
【0357】
また、本実施の形態における図67に示されるタイマー連携情報の作成方法については、実施の形態1〜6において説明した生活パターン抽出装置と同様にタイマー連携情報作成部450により無数の機器の中からタイマー機能利用において共起関係の強い機器の組合せが特定し、動作の時間関係については特定された各機器の利用履歴からタイマー機能の利用時時刻の関係を統計的に求めることにより作成することができる。
(実施の形態8)
次に、本発明の実施の形態8における機器連携制御システムについて説明する。本実施の形態は、タイマー管理装置101で決定されたタイマー変更情報を、一旦タイマー管理装置の内部で記憶し、その後に他の複数機器へ通知することにより、タイマー設定内容を複数記憶できない機器が、異なる時刻において他の機器とタイマー連携を行う方法に関するものである。
【0358】
つまり、本実施の形態における機器連携制御システムは、実施の形態7の機器連携制御システムとほぼ同様の構成を備えるが、実施の形態7のタイマー管理装置101に代えて新たなタイマー管理装置101aを備える点に特徴を有する。なお、本実施の形態における機器103〜106に具備される機能ブロックは本発明に係る第7形態と同様である。
【0359】
図77は、本実施の形態におけるタイマー管理装置101aの機能ブロック図である。このタイマー管理装置101aは、図65に示された本実施の形態におけるタイマー管理装置101が備えるモジュール401〜404、406、407、409に加えて、タイマー変更情報更新部405、タイマー変更情報記憶部408、タイマー変更情報実行部410及び計時部411を備える。図65と同一のものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0360】
タイマー変更情報更新部405は、タイマー変更情報記憶部408の内容を更新する処理部である。
【0361】
タイマー変更情報記憶部408は、タイマー連携解析部403により作成されたタイマー変更情報を記憶しているメモリ等の記憶部である。
【0362】
タイマー変更情報実行部410は、タイマー変更情報記憶部408に記憶されているタイマー変更情報を機器103〜106へ通知するタイミングを管理している処理部である。
【0363】
計時部411は、タイマー変更情報実行部410へ現在時刻を通知するタイマー等である。
【0364】
次に、以上のように構成されたタイマー管理装置101aの動作手順について説明する。ここで、タイマー管理情報記憶部407には、図68(a)に示されるメモリマップが、タイマー連携情報記憶部404には、図67に示されるメモリマップがそれぞれ記憶されている場合を想定して説明を行う。
【0365】
ユーザによりタイマー設定内容を変更された機器103(目覚まし時計)から通知された信号をタイマー管理装置101aが検出し、機器103(目覚まし時計)と連携して動作する機器104〜106(エアコン、炊飯器)を特定し、そのタイマー変更情報を作成するまでの動作手順は、図78(a)及び(b)のフローチャートに示される通りである。なお、図78(a)に示された処理(b)の詳細が図78(b)に相当する。また、図78(a)及び(b)のフローチャートに示された動作手順により作成されたタイマー変更情報が各機器へ通知されるまでの動作手順は、図79のフローチャートに示される通りである。
【0366】
以下、図78(a)、(b)及び図79のフローチャートの動作手順について説明する。なお、ステップ2901〜2910の動作手順は、実施の形態7におけるステップ701〜710の動作手順と同様である。
【0367】
タイマー変更情報更新部405は、タイマー連携解析部403で求められた機器104および機器103の新しいタイマー設定内容をタイマー変更情報記憶部408に記録する(ステップ2911)。本実施の形態では、ステップ2910で求められたエアコンのタイマー変更情報(午前5時30分)がタイマー変更情報記憶部408に記憶される。また、目覚し時計103のタイマー変更情報(午前6時00分)も記憶される。
【0368】
機器105〜106の中に機器103と連携する機器が他にもある場合はステップ2909へ移る。連携する機器が他にない場合はステップ2901へ戻る(ステップ2912)。本実施の形態では、目覚まし時計と連携して動作する機器として、エアコン以外に炊飯器があるのでステップ2909へ戻る。
【0369】
炊飯器についてもエアコンと同様にステップ2909〜2911を繰り返し、タイマー変更情報記憶部408に炊飯器のタイマー変更情報を記憶し、ステップ2901へ戻る。
【0370】
また、本実施の形態では、以上の処理が終了した後には、タイマー変更情報記憶部には、図80のメモリマップが記憶される。ここでタイマー変更情報は、タイマー連携解析部403により作成された各タイマー変更情報を識別する「変更ID」、タイマー変更を行う日を示す「変更日」、タイマー変更を行う時刻を示す「変更時刻」、変更する機器を示す「変更機器名」、機器の変更内容を示す「変更内容」、変更する設定する時刻を示す「設定時刻」から構成される。
【0371】
次に、タイマー管理装置101aからタイマー変更情報を機器103〜106に送信する動作を図79のフローチャートを用いて説明する。
【0372】
所定の時刻になった場合にタイマー変更情報実行部410は、計時部411より現在時刻を取得する(ステップ3001)。
【0373】
タイマー変更情報実行部410は、タイマー変更情報記憶部408の内部に記憶されているタイマー変更情報を参照し、タイマー変更情報を複数機器103〜106に通知すべき時刻情報を取得する(ステップ3002)。本実施の形態では、エアコンと炊飯器のタイマー設定時刻を変える時刻が指定されておらず、即実行を行うよう指定されている情報を取得する。
【0374】
タイマー変更情報実行部410は、ステップ3001で取得された現在の時刻と、ステップ3002で取得されたタイマー変更情報を複数機器103〜106へ通知する時刻情報を比較する(ステップ3003)。ここでタイマー変更情報を複数機器103〜106に通知する時刻であるならばステップ3004へ移る。タイマー変更情報を複数機器103〜106に通知するべき時刻でない場合はステップ3001へ戻る。本実施の形態では、エアコンと炊飯器のタイマー変更情報を即通知するよう指定されているためステップ3004へ移る。
【0375】
信号出力部409は、タイマーID管理情報記憶部406を参照して、機器104のタイマーIDを複数機器103〜106へ通知する(ステップ3004)。本実施の形態では、タイマーID管理情報記憶部406より、エアコンのタイマー設定内容を識別するタイマーIDが目覚まし時計、エアコン、炊飯器に通知される。
【0376】
信号出力部409は、タイマー変更情報を複数機器103〜106へ通知する(ステップ3005)。本実施の形態では、エアコンのタイマー変更情報が目覚まし時計、エアコン、炊飯器に通知される。
【0377】
タイマー管理情報更新部402は、タイマー管理情報記憶部407の内部に記憶されている機器104のタイマー管理情報を機器104のタイマー変更情報に更新する(ステップ3006)。
【0378】
他にもタイマー設定内容の変更を必要とする機器があれば、ステップ3001〜3006を繰り返す。
【0379】
本実施の形態では、タイマー管理情報記憶部407に記憶されている図68(b)に示されるメモリマップのエアコンのタイマー管理情報(午前6時30分)が新しい時刻(午前5時30分)に更新される。また、炊飯器についてもエアコンの場合と同様にステップ3001〜3006を繰り返し、タイマー管理情報記憶部407に記憶されているメモリマップは、図71に変更される。
【0380】
以上の説明より、タイマー管理装置101aはタイマー設定内容を変更された機器103から通知されたタイマー設定内容を検出し、これに連携して動作する他の機器103〜106のタイマー変更情報を作成し、そのタイマー変更情報を複数機器103〜106に通知する。
【0381】
なお、本実施の形態では、タイマー管理情報記憶部とタイマー変更情報記憶部とを別々に設けた場合を説明したが、共用化し、タイマー変更情報更新部がタイマー管理情報記憶部にタイマー変更情報を更新し、タイマー変更情報実行部がタイマー管理情報記憶部からタイマー変更情報を信号出力部に送信することも可能である。
【0382】
なお、機器103〜106において、ユーザにより変更された設定内容をタイマー管理装置101aに通知する情報処理方法は、図69のフローチャートに示される動作手順と同様である。また、機器103〜106のタイマー設定内容をタイマー管理装置101aより通知されたタイマー変更情報に更新する情報処理方法は、実施の形態7における図72のフローチャートに示される動作手順と同様である。
【0383】
以上、本実施の形態では、タイマー設定内容を複数記憶できない機器が、複数のタイマー設定を記憶する必要が生じた場合、タイマー管理装置101a側で2番目以降に実行されるタイマー変更情報を一時的に記憶し、機器に設定されているタイマー設定内容が実行された後に、次のタイマー変更情報を通知し、機器のタイマー設定内容を再設定することができるため、タイマー設定内容を複数記憶できない機器が、異なる時刻において他の機器とタイマー連携を行うことができる。つまり、本実施の形態によれば、複数のタイマー設定内容を記憶できない機器が、複数のタイマー設定を記憶する必要が生じた場合、タイマー管理装置側で2番目以降に実行されるタイマー変更情報を一時的に記憶し、前記機器に設定されているタイマー設定内容が実行された後に、次のタイマー変更情報を通知し、前記機器のタイマー設定内容を再設定することができるため、タイマー設定内容を複数記憶できない機器が、異なる時刻において他の機器とタイマー連携を行うことができる。
【0384】
なお、本実施の形態においては、目覚まし時計、エアコン、炊飯器を用いて説明を行ったが、これ以外のタイマー機能を具備する機器を用いた場合においても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0385】
また、本実施の形態では、タイマー管理部109はタイマー管理装置101aにのみ具備され、他の機器に具備されない場合を用いたが、図73に示される機能ブロックのようにタイマー管理部109が任意の機器に含まれる場合であっても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0386】
また、本実例形態ではタイマー変更情報記憶部408に記憶されるメモリマップとして図80を用いたが、これ以外のメモリマップを用いても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
(実施の形態9)
次に、本発明の実施の形態9における機器連携制御システムについて説明する。本実施の形態は、機器103から通知されるタイマー設定の内容によって、他の機器104〜106側のタイマー設定を変更する手段が変化する方法に関するものである。
【0387】
以下、タイマー設定を変更された目覚まし時計のアラーム設定時刻によって、エアコンと炊飯器のそれぞれのタイマー変更情報と目覚まし時計のアラーム設定時刻との時刻関係が変化する場合を例に説明を行う。
【0388】
本実施の形態における機器連携制御システムは、実施の形態7の機器連携制御システムとほぼ同様の構成を備えるが、実施の形態7のタイマー管理装置101に代えて新たなタイマー管理装置101bを備える点に特徴を有する。
【0389】
図81は、本実施の形態におけるタイマー管理装置101bの機能ブロック図である。このタイマー管理装置101bは、図77に示された実施の形態8におけるタイマー管理装置101aが備えるモジュール401〜411に加えて、タイマー連携情報選択部412を備える。図77と同一のものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0390】
本実施の形態におけるタイマー連携情報記憶部404は所定のユーザ行動パターンに基づくタイマー連携情報を複数保持し、さらに複数のタイマー連携情報の中からどのタイマー連携情報を選択すべきかを定義した利用条件情報を保持している。
【0391】
また、タイマー連携情報選択部412は、タイマー管理情報記憶部407から変更後のタイマー設定内容を通知してきた機器103のタイマー設定内容を参照し、タイマー連携情報記憶部404に保持されている利用条件情報から、タイマー連携解析部403で参照するタイマー連携情報を選択するタイマー連携情報選択部である。
【0392】
本実施の形態おいて、機器103〜106に具備されている各機能ブロックは、本発明に係る第7び実施の形態8と同じである。
【0393】
次に、本実施の形態におけるタイマー管理装置101bの動作手順について説明する。タイマー管理装置101bにおいて機器103(目覚まし時計)から通知された信号を検出し、この機器103(目覚まし時計)と連携して動作する他の機器(エアコンと炊飯器)を特定して、タイマー変更情報を作成するまでの動作手順は、図82(a)及び(b)のフローチャートに示される通りである。なお、図82(a)に示された処理(b)の詳細が図82(b)に相当する。
【0394】
信号検出部401は、外部からタイマー管理装置101bへ通知された信号の有無を検出する(ステップ1501)。ここで外部からの信号を検出しない場合はステップ1501を繰り返す。本実施の形態では、タイマー管理装置101bは目覚まし時計から通知された信号を検出し、ステップ1502へ移る。
【0395】
信号検出部401は、ステップ1501で検出された信号が、機器103からタイマー管理装置101b宛に通知された信号であることを判定する(ステップ1502)。ここで検出された信号がタイマー管理装置101b宛に通知されたタイマー設定内容に信号であると判定された場合はステップ1503へ移る。検出された信号が機器103から他の機器104〜106宛に通知された信号であった場合はステップ1501へ戻る。本実施の形態では、目覚まし時計から送られてきた信号はタイマー管理装置101bへ送られた信号であるのでステップ1503へ移る。
【0396】
信号検出部401は、タイマーID管理情報記憶部406を参照し、検出された信号が、どの機器のタイマー設定から通知された信号であるかを特定し、特定された結果をタイマー管理情報更新部402に伝える(ステップ1503)。本実施の形態では、検出された信号が目覚まし時計のアラームに関する情報であることが信号検出部401からタイマー管理情報更新部402へ通知される。
【0397】
タイマー管理情報更新部402は、タイマー管理情報記憶部407に記憶されている機器103のタイマー管理情報を、機器103から通知されたタイマー設定内容に更新する(ステップ1504)。本実施の形態では、タイマー管理情報記憶部407に記憶されている図68(a)のメモリマップのうち、目覚まし時計のアラームの動作時刻が更新され、図68(b)のメモリマップに更新される。
【0398】
タイマー連携解析部403は、機器103のタイマー設定内容を参照し、タイマーIDを取得する(ステップ1505)。本実施の形態では、タイマー連携解析部403が目覚まし時計のタイマーID(002)を取得する。
【0399】
タイマー連携情報選択部412は、更新後のタイマー管理情報記憶部407より、機器103の変更後のタイマー管理情報を取得する(ステップ1506)。
【0400】
タイマー連携情報選択部412は、機器103のタイマー管理情報とタイマー連携情報記憶部404に記憶されている利用条件情報を比較することにより、タイマー連携解析部403で利用するタイマー連携情報を選択する(ステップ1507)。本実施の形態では、目覚まし時計のアラームは午前6時に設定されているため、図83に示される条件選択情報より、2番目のタイマー連携情報が選ばれる。
【0401】
ここでタイマー連携情報ID(図83に示される)は「002」というコードであり、このコードにより図84に示される条件付きタイマー連携情報のID:002のタイマー連携情報のファイル(詳細は図67に示されるものと同様)が選択され、そのファイル内でユーザ行動パターンが選択され処理が行われる。
【0402】
以下処理図82(b)のステップ1507〜1512の動作手順は、図78の処理(b)のステップ2907〜2912の動作手順と同様である。
【0403】
また、図82(a)及び(b)のフローチャートに示された動作手順により作成された機器103〜106のタイマー変更情報が、各機器104〜106へ通知されるまでの動作手順は、図79のフローチャートに示される動作手順と同様である。
【0404】
また、機器103〜106において、設定内容をタイマー管理装置101bに通知する情報処理方法は、図69のフローチャートに示される前記動作手順と同様である。さらに、機器103〜106のタイマー設定内容をタイマー管理装置101bより通知されたタイマー変更情報に更新する情報処理方法は、図70のフローチャートに示される動作手順と同様である。
【0405】
以上の説明より、ユーザが機器103を利用する時刻によって、機器103と連携して動作する機器104〜106の組み合わせや機能の連携方法が変更されるため、よりユーザの行動パターンに合わせた複数機器のタイマー設定を行うことが可能となる。つまり、本実施の形態によれば、ユーザが設定した機器のタイマー設定内容の日時条件によって、タイマー設定内容を設定された前記機器と連携して動作する他の複数機器の組み合わせや、タイマー設定時刻の関係が変更されるため、日時条件に合わせたユーザの行動パターンに、より適した複数機器のタイマー設定を自動的に設定することができる。
【0406】
なお、本実施の形態においては目覚まし時計、エアコン、炊飯器を用いて説明を行ったが、これ以外のタイマー機能を具備する機器を用いた場合においても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0407】
また、本実施の形態では、タイマー管理部109はタイマー管理装置101bにのみ具備され、他の機器に具備されない場合を用いたが、図73に示される機能ブロックのようにタイマー管理部109が任意の機器に含まれる場合であっても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0408】
また、本実施の形態では、利用条件情報として図83のメモリマップを用いたが、これ以外のメモリマップを用いても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0409】
また、本実施の形態では、利用条件情報の内容として時刻情報のみを参照してタイマー連携情報の選択を行う例を示したが、時刻情報以外にも日付、曜日、月、年、休日、平日などの日時情報を用いてタイマー連携情報を変更しても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
(実施の形態10)
次に、本発明の実施の形態10における機器連携制御システムについて説明する。本実施の形態は、タイマー設定が連携して動作する複数機器におけるタイマー設定の解除に関するものである。
【0410】
つまり、本実施の形態における機器連携制御システムは、実施の形態7の機器連携制御システムとほぼ同様の構成を備えるが、実施の形態7のタイマー管理装置101に代えて新たなタイマー管理装置101cを備える点に特徴を有する。
【0411】
図85は、本実施の形態におけるタイマー管理装置101cの機能ブロック図である。このタイマー管理装置101cは、図81に示された実施の形態9におけるタイマー管理装置101bが備えるモジュール401〜412に加えて、タイマー解除解析部413を備える。図81と同一のものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0412】
タイマー解除解析部413は、ユーザにタイマー設定内容を解除された機器103と連携して動作する他の複数機器を特定し、タイマー設定を解除するためのタイマー解除情報を出力する処理部である。
【0413】
また、タイマー管理情報記憶部407に記憶されているメモリマップとして、図86に示される、タイマー機能が有効になっているか解除されているかの状態を記憶しているメモリマップを用いる。
【0414】
なお、機器103〜106に具備される機能ブロックは、図64の機能ブロックと同様である。
【0415】
次に、本実施の形態における機器103(目覚まし時計)、機器104(エアコン)、機器105(炊飯器)、機器106(その他の機器、ここでは何もない場合を想定する。)及びタイマー管理装置101cの各機能ブロックの動作手順について説明を行う。
【0416】
機器103のタイマー設定がユーザによって解除された場合、機器103のタイマー設定が解除された情報がタイマー管理装置101cに通知されるまでの動作手順は、図87のフローチャートに示される通りである。以下、図87のフローチャートに示される動作手順を説明する。
【0417】
ユーザ入力検出部301は、機器103に対するユーザからの操作の有無を検出する(ステップ1801)。ここでユーザからの操作を検出した場合、ユーザ入力検出部301は設定情報出力部302へユーザから操作があったことを通知する。ここでユーザからの操作を検出しない場合はステップ1801を繰り返す。本実施の形態では、目覚まし時計に対してユーザからの操作があったので、目覚まし時計はステップ1802へ移り、それ以外のエアコンと炊飯器はそのままステップ1801を繰り返す。
【0418】
設定情報出力部302は、タイマー設定記憶部303の内容を参照して、タイマー設定内容を取得する(ステップ1802)。本実施の形態では、目覚まし時計は記憶部210を参照してアラームの設定内容を取得する。
【0419】
ステップ1802で取得したタイマー設定内容について、ユーザよる変更の有無を検出する(ステップ1803)。ここでアラームの設定に変更がない場合はステップ1801へ戻る。本実施の形態では、目覚まし時計は、ユーザによってタイマー設定が解除されているので、ステップ1804へ移る。
【0420】
設定情報出力部302は、タイマーID記憶部304より機器103のタイマーIDを取得しタイマー管理装置101cに通知する(ステップ1804)。本実施の形態では、目覚まし時計は目覚まし時計のアラームの設定であることを示すタイマーIDをタイマー管理装置101cに通知する。
【0421】
設定情報出力部302は、機器103のタイマー設定記憶部303よりタイマー設定内容が解除された情報をタイマー管理装置101cに通知する(ステップ1805)。本実施の形態では、目覚まし時計はアラーム設定が解除された情報をタイマー管理装置101cに通知する。
【0422】
このようにして、ユーザによってタイマー設定を解除された機器103は、タイマー管理装置101cへタイマー設定内容が解除された情報を通知する。
【0423】
次に、ユーザによってタイマー設定を解除された機器103から通知された信号をタイマー管理装置101cが検出し、機器103と連携して動作する他の機器を特定するまでの動作手順について、図88(a)及び(b)のフローチャートを用いて説明する。なお、図88(a)に示された処理(b)の詳細が図88(b)に相当する。また、図88(a)及び(b)のフローチャートに示される動作手順により特定された各機器104〜106のタイマー設定内容の解除信号を出力するまでの動作手順は、図89に示されるフローチャートの通りである。以下、図88(a)、(b)及び図89のフローチャートの動作手順について説明する。
【0424】
信号検出部401は、外部からタイマー管理装置101cへ通知された信号の有無を検出する(ステップ1901)。ここで外部からの信号を検出しない場合はステップ1901を繰り返す。本実施の形態では、タイマー管理装置101cは目覚まし時計からの信号を検出し、ステップ1902へ移る。
【0425】
信号検出部401は、ステップ1901で検出された信号が、機器103からタイマー管理装置101c宛に通知された信号であることを判定する(ステップ1902)。ここで検出された信号がタイマー管理装置101c宛に送られた信号であると判定された場合はステップ1903へ移る。検出された信号が機器103から他の機器104〜106宛に通知された信号であった場合はステップ1901へ戻る。本実施の形態では、目覚まし時計から送られてきた信号はタイマー管理装置101cへ送られた信号であるのでステップ1903へ移る。
【0426】
信号検出部401は、タイマーID管理情報記憶部406を参照し、検出された信号が、どの機器のタイマー設定から通知された信号であるかを特定し、特定された結果をタイマー管理情報更新部402に伝える(ステップ1903)。本実施の形態では、信号検出部401からタイマー管理情報更新部402へ、検出された信号が目覚まし時計のアラームに関する情報であること伝える。
【0427】
タイマー管理情報更新部402は、機器103から通知されたタイマー設定内容から、タイマー管理情報記憶部407に記憶されている機器103のタイマー管理情報を解除状態に更新する(ステップ1904)。本実施の形態では、タイマー管理情報記憶部407に記憶されている目覚まし時計のタイマー管理情報が解除状態に更新される。
【0428】
タイマー連携解析部403は、機器103のタイマー管理情報を参照し、タイマーIDを取得する(ステップ1905)。本実施の形態では、タイマー連携解析部403が目覚まし時計のタイマーID(002)を取得する。
【0429】
タイマー連携解析部403は、タイマー連携情報記憶部404の内部に記憶されているタイマー連携情報を取得する(ステップ1906)。本実施の形態では、タイマー連携情報記憶部404に記憶されている図67のメモリマップが取得される。
【0430】
タイマー連携解析部403は、ステップ1905で取得されたタイマーIDとステップ1906で取得されたタイマー連携情報から、機器103と連携して動作する機器104〜106を特定する(ステップ1907)。ここで機器103と連携して動作する機器104〜106がない場合はステップ1901へ戻る。本実施の形態では、図67のメモリマップと目覚まし時計のタイマーID(002)より、目覚まし時計のアラームと、エアコン、炊飯器がそれぞれ連携して動作することが特定される。
【0431】
タイマー変更情報更新部405は、タイマー連携解析部で特定された機器について、タイマー設定を解除状態にすることを通知するタイマー解除情報をタイマー変更情報記憶部408に記録する(ステップ1908)。本実施の形態では、まず、ステップ1907で求められたエアコンのタイマー解除情報がタイマー変更情報記憶部408に記録される。
【0432】
タイマー連携解析部403において機器103と連携して動作する機器が他にもある場合はステップ1908へ移る(ステップ1909)。連携して動作する機器105〜106がない場合はステップ1901へ戻る。本実施の形態では、目覚まし時計と連携して動作する機器として、エアコン以外に炊飯器があるのでステップ1908へ戻る。
【0433】
炊飯器についてもエアコンと同様にステップ1908〜1909を繰り返し、タイマー変更情報記憶部408に炊飯器のタイマー解除情報を記録し、ステップ1901へ戻る。
【0434】
タイマー変更情報実行部410は、計時部411より現在時刻を取得する(ステップ2001)。
【0435】
タイマー変更情報実行部410は、タイマー変更情報記憶部408の内部に記憶されているタイマー解除情報を参照し、他の機器にタイマー解除情報を通知する時刻を取得する(ステップ2002)。本実施の形態では、エアコンと炊飯器のタイマー解除情報を通知する時刻が指定されておらず、即実行するよう指定されている情報を取得する。
【0436】
タイマー変更情報実行部410は、ステップ2001で取得された現在の時刻と、ステップ2002で取得されたタイマー解除情報を他の機器に通知する時刻を比較する(ステップ2003)。ここでタイマー解除情報を他の機器に通知する時刻であるならばステップ2004へ移る。通知すべき時刻でない場合はステップ2001へ戻る。本実施の形態では、エアコンと炊飯器のタイマー設定を解除する時刻は指定されておらず、即実行するよう指定されているためステップ2004へ移る。
【0437】
信号出力部409は、タイマーID管理情報記憶部406を参照して、タイマー設定内容が解除される機器104のタイマーIDを複数機器103〜106に通知する(ステップ2004)。本実施の形態では、タイマー管理装置101cよりエアコンのタイマー設定のタイマーIDが複数機器103〜106へ通知される。
【0438】
信号出力部409は、機器104のタイマー解除情報を複数機器103〜106に通知する(ステップ2005)。本実施の形態では、タイマー管理装置101cよりエアコンのタイマー解除情報が複数機器103〜106に通知される。
【0439】
タイマー管理情報更新部402は、タイマー管理情報記憶部407の内部に記憶されている機器104のタイマー管理情報を解除状態に更新する(ステップ2006)。ステップ内の処理が終わればステップ2001へ戻る。
【0440】
このように、タイマー管理装置101cは、ユーザによってタイマー設定を解除された機器103から通知された信号を検出し、機器103に連携して動作する他の機器104〜106を特定し、特定された機器のタイマー解除情報を複数機器104〜106に通知する。
【0441】
次に、タイマー管理装置101cから解除信号を通知された機器103〜106が解除信号を検出し、機器103〜106自身のタイマー設定内容が解除されるまでの動作手順について、図90に示されるフローチャートを用いて説明する。
【0442】
設定情報検出部306は、タイマー管理装置101cからのタイマー解除情報の有無を検出する(ステップ2101)。ここで信号を検出しない場合はステップ2101を繰り返す。
【0443】
本実施の形態では、タイマー管理装置101cからタイマー解除情報が通知されると、目覚まし時計、エアコン、炊飯器の各機器はタイマー解除情報を検出してステップ2102へ移る。
【0444】
設定情報検出部306は、タイマーID記憶部304を参照して、機器自身が具備するタイマーIDを取得する。本実施の形態では、目覚まし時計、エアコン、炊飯器が各設定情報検出部306においてタイマーID情報を取得する(ステップ2102)。
【0445】
設定情報検出部306は、タイマー管理装置101cから通知された信号に含まれるタイマーIDとステップ2102で取得された機器103〜106自身のタイマーIDを比較する(ステップ2103)。ここで、それぞれのタイマーIDが一致する場合、タイマーIDが自分宛の信号が来たことをタイマー設定更新部305へ伝える。タイマーIDが一致しない場合はステップ2101へ戻る。
【0446】
本実施の形態では、タイマー管理装置101cより、エアコンと炊飯器へはタイマー解除情報と共にタイマーIDが通知されているので、エアコンと炊飯器はステップ2104へ移る。目覚まし時計はタイマー管理装置101cよりタイマーIDが通知されていないのでステップ2101へ戻る。
【0447】
タイマー設定更新部305は、タイマー管理装置101cから送られてきたタイマー解除情報を用いて、タイマー設定内容を解除状態に更新する(ステップ2104)。本実施の形態では、タイマー設定更新部305は、エアコンのタイマー設定及び炊飯器のタイマー設定がそれぞれ解除される。
【0448】
このように、複数機器103〜106のタイマー設定内容については、タイマー管理装置101cより送られてきたタイマーIDとタイマー解除情報より、複数の機器のタイマー設定が自動的に解除される。つまり、本実施の形態によれば、ユーザは任意の機器のタイマー設定を解除すると、タイマー管理装置によりタイマー設定を解除された前記機器に連携して動作する他の機器のタイマー設定を一括して解除することができるため、ユーザの複数機器のタイマー解除における作業を軽減させることができる。
【0449】
なお、本実施の形態においては、目覚まし時計、エアコン、炊飯器を用いて説明を行ったが、これ以外のタイマー機能を具備する機器を用いた場合においても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0450】
また、本実施の形態では、タイマー管理部109はタイマー管理装置101cにのみ具備され、他の機器に具備されない場合を用いたが、図73に示される機能ブロックのように、タイマー管理部109が任意の機器に含まれる場合であっても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0451】
また、本実施の形態では、タイマー管理情報記憶部407に記憶されているメモリマップとして図33を用いたが、これ以外のメモリマップを用いても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
(実施の形態11)
次に、本発明の実施の形態11における機器連携制御システムについて説明する。本実施の形態はタイマー管理装置101が複数機器に通知したタイマー変更情報の内容を、任意の機器に具備されるインターフェイスで確認可能な信号に変換し、通知することでタイマー設定の変更内容をユーザに確認させる方法に関するものである。
【0452】
つまり、本実施の形態における機器連携制御システムは、実施の形態7の機器連携制御システムとほぼ同様の構成を備えるが、実施の形態7のタイマー管理装置101に代えて新たなタイマー管理装置101dを備える点に特徴を有する。
【0453】
図91は、本実施の形態における機器連携制御システムのタイマー管理装置101dの機能ブロック図である。このタイマー管理装置101dは、図85に示された実施の形態10におけるタイマー管理装置101cが備えるモジュール401〜413に加えて、タイマー確認情報出力部419を備える。図85と同様のものを示すものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0454】
タイマー確認情報出力部419は、タイマー管理装置101dよりタイマー設定を通知される機器104〜106のタイマー変更情報を、機器103に具備されるインターフェイスで確認可能な信号に変換し、機器103へ通知する処理部であり、文字情報変換部415、音声情報変換部416及び光パターン情報変換部417からなる情報変換部418と、インターフェイス判定部420と、インターフェイス情報記憶部414とから構成される。
【0455】
インターフェイス判定部420は、インターフェイス情報記憶部414を参照して、タイマー確認情報出力部419よりタイマー確認情報を通知される機器に具備されるインターフェイスを特定する処理部である。
【0456】
インターフェイス情報記憶部414は、図92に示される各機器103〜106に具備されるインターフェイス情報を記憶しているメモリ等の記憶部である。
【0457】
文字情報変換部415は、インターフェイスとしてディスプレイを持つ機器に対して、タイマー変更情報をディスプレイ上で表示可能な文字情報に変換する処理部である。
【0458】
音声情報変換部416は、インターフェイスとしてスピーカを持つ機器に対して、タイマー変更情報をスピーカから流れる音声情報に変換する変換部である。
【0459】
光パターン情報変換部417は、インターフェイスとして発光部を持つ機器に対して、タイマー変更情報を発光部で表示される光パターン情報に変換する変換部である。
【0460】
情報変換部418は、タイマー変更情報を各インターフェイス上に出力できる情報に変換する処理部である。
【0461】
図93は、本実施の形態における機器103a〜106aそれぞれの機能ブロック図である。各機器103a〜106aは、それぞれ、図64に示された本実施の形態における各機器103〜106が備えるモジュール301〜306に加えて、タイマー確認情報出力部307、信号判別部308及びタイマー確認インターフェイス309を備える。図64と同様のものを示すものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0462】
信号判別部308は、タイマー管理装置101dから通知された信号がタイマー設定の変更に関係する信号であるのか、それともタイマー設定の確認に関係する情報であるのかを判別する処理部である。
【0463】
タイマー確認情報出力部307は、タイマー管理装置101dから通知された信号からタイマー確認情報を、機器103a〜106aに具備されるインターフェイス上に出力する出力部である。
【0464】
タイマー確認インターフェイス309は、機器103a〜106aが具備するタイマー設定内容を確認することが可能なインターフェイスである。
【0465】
次に、図91に示されるタイマー確認情報出力部419を構成している各機能ブロック間における動作手順について、図94のフローチャートを用いて説明する。ここでは、具体的な実施の形態として、タイマー管理装置101dにより、スピーカを具備する目覚まし時計のタイマー設定が変更された場合、エアコンのタイマー変更情報がタイマー確認情報出力部419により音声情報に変換されて、目覚まし時計のスピーカから出力される場合を説明する。
【0466】
タイマー変更情報実行部410は、計時部411より現在時刻を取得する(ステップ2501)。
【0467】
タイマー変更情報実行部410は、タイマー変更情報記憶部408の内部に記憶されているタイマー変更情報を参照し、タイマー設定内容の変更情報を通知する時刻を取得する(ステップ2502)。本実施の形態では、エアコンのタイマー設定時刻を変える時刻が指定されておらず、即実行するように指定されている情報を取得する。
【0468】
タイマー変更情報実行部410は、ステップ2501で取得された現在時刻と、ステップ2502で取得されたタイマー変更情報を通知する時刻を比較する(ステップ2503)。ここでタイマー変更情報を他の機器103a〜106aに通知する時刻ならばステップ2504へ移る。タイマー設定を通知すべき時刻でない場合はステップ2501へ戻る。本実施の形態では、エアコンのタイマー設定を変更する時刻は指定されておらず、即実行するように指定されているためステップ2504へ移る。
【0469】
インターフェイス判定部420は、インターフェイス情報記憶部414に記憶されているインターフェイス情報を参照して、ユーザによりタイマー設定内容を変更された機器103が具備するインターフェイス情報を取得する(ステップ2504)。本実施の形態では、ユーザによってタイマー設定を変更された目覚まし時計に具備されるインターフェイスは図92のメモリマップより、スピーカであることが参照される。
【0470】
インターフェイス判定部420は、ユーザによりタイマー設定内容を変更された機器103にディスプレイが具備されているかを判別する(ステップ2505)。ディスプレイが具備されていればタイマー変更情報より出力されたタイマー変更情報を文字情報変換部へ送る。ディスプレイが具備されていない場合はステップ2507へ移る。本実施の形態では、目覚まし時計にタイマー変更情報を表示するディスプレイは具備されていないためステップ2507へ移る。
【0471】
文字情報変換部415は、タイマー変更情報実行部410から出力されたタイマー変更情報を文字情報に変換する(ステップ2506)。
【0472】
インターフェイス判定部420は、ユーザによりタイマー設定を変更された機器103にスピーカが具備されているかを判別する(ステップ2507)。スピーカが具備されていればタイマー変更情報より出力されたタイマー変更情報を音声情報変換部416へ送りステップ2508へ移る。ディスプレイが具備されていない場合はステップ2509へ移る。本実施の形態では、目覚まし時計にはスピーカが具備されているためステップ2508へ移る。
【0473】
音声情報変換部416は、タイマー変更情報実行部410から出力されたタイマー変更情報を音声情報に変換する(ステップ2508)。本実施の形態では、エアコンのタイマー変更情報が音声信号に変換され、ステップ2511へ移る。
【0474】
インターフェイス判定部420は、ユーザによりタイマー設定を変更された機器103に発光部が具備されているか判別する(ステップ2509)。発光部が具備されていればタイマー変更情報より出力されたタイマー変更情報を光パターン情報変換部へ送りステップ2510へ移る。発光部が具備されていない場合はステップ2501へ戻る。
【0475】
光パターン情報変換部417は、タイマー変更情報実行部410から出力されたタイマー変更情報を光パターン情報に変換する(ステップ2510)。
【0476】
信号出力部409は、タイマーID管理情報記憶部406を参照して、ユーザによりタイマー設定内容を変更された機器103のタイマーIDを他の機器103a〜106aへ通知する(ステップ2511)。本実施の形態では、目覚まし時計のタイマーIDが信号出力部409より他の機器104〜106へ通知される。
【0477】
信号出力部409は、タイマー変更情報記憶部408に記憶されているタイマー変更情報を、ユーザがタイマー設定を変更した機器103に具備されるインターフェイスで通知できる信号に変換したものを他の機器に通知する(ステップ2512)。ステップ内の処理が終わればステップ2501へ戻る。
【0478】
このように、エアコンのタイマー変更情報が、音声情報としてタイマー管理装置101dから目覚まし時計、エアコン、炊飯器に通知される。
【0479】
次に、タイマー管理装置101dより通知されたタイマー確認情報を、機器103a〜106aに具備されるインターフェイス上に通知するまでの動作手順について、図95のフローチャートを用いて説明する。
【0480】
設定情報検出部306は、タイマー管理装置101dより通知される信号の有無を検出する。ここで信号を検出しない場合はステップ2601を繰り返す(ステップ2601)。本実施の形態では、タイマー管理装置101dから信号が送られてくると、目覚まし時計、エアコン、炊飯器のそれぞれの機器は信号を検出してステップ2602へ移る。
【0481】
設定情報検出部306は、タイマーID記憶部304から参照して、機器103a〜106a自身のタイマーIDを取得する(ステップ2602)。本実施の形態では、目覚まし時計、エアコン、炊飯器のそれぞれが設定情報検出部306からタイマーID情報を取得する。
【0482】
設定情報検出部306は、タイマー管理装置101dから送られてきた信号に含まれるタイマーIDとステップ2602で取得された機器104〜106自身のタイマーIDを比較する(ステップ2603)。ここでタイマーIDが一致しない場合はステップ2601へ戻る。本実施の形態では、タイマー管理装置101dよりエアコンと炊飯器はタイマーIDが通知されていないのでエアコンと炊飯器はそれぞれステップ2601へ戻る。目覚まし時計はタイマー管理装置101dによりタイマーIDが通知されているのでステップ2604へ移る。
【0483】
信号判別部308は、タイマー管理装置101dから送られてきた信号が、タイマー設定の更新に関する情報であるか、タイマー設定の確認に関する情報であるかを判別する(ステップ2604)。タイマー設定の確認に関する情報であればステップ2605へ移る。タイマー設定の更新に関する情報であればステップ2606へ移る。本実施の形態では、タイマー管理装置101dより、エアコンのタイマー変更情報の確認情報が送られてきているのでステップ2605へ移る。
【0484】
タイマー確認情報出力部307は、タイマー管理装置101dより送られてきたタイマー設定内容の確認情報を機器103に具備されているタイマー確認インターフェイスに出力する(ステップ2605)。ステップ内の処理が終わればステップ2601へ戻る。本実施の形態では、エアコンの新しいタイマー設定内容が目覚まし時計のスピーカから音声情報として出力される。
【0485】
タイマー設定更新部305は、タイマー管理装置101dから送られてきたタイマー変更情報を用いて、タイマー設定記憶部303の内部に記憶されているタイマー設定内容を更新する(ステップ2606)。ステップ内の処理が終わればステップ2601へ戻る。
【0486】
以上のように、本実施の形態では、タイマー管理装置101dによりタイマー変更情報を通知された機器のタイマー変更情報の内容を、各機器103a〜106aに具備されるインターフェイスを利用して確認することができる。このためユーザは特別なインターフェイスを用意しなくてもネットワークにつながれた機器のタイマー設定内容を確認することが可能になる。つまり、本実施の形態によれば、タイマー管理装置によりタイマー設定内容を変更された機器の変更後のタイマー設定内容を、任意の機器に具備されるインターフェイスを利用してユーザに確認させることができる。
【0487】
なお、本実施の形態においては、目覚まし時計、エアコン、炊飯器を用いて説明を行ったが、これ以外のタイマー機能を具備する機器を用いた場合においても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0488】
また、本実施の形態では、タイマー管理部109はタイマー管理装置101dにのみ具備され、他の機器に具備されない場合を用いたが、タイマー管理部109が任意の機器に含まれる場合であっても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0489】
また、本実施の形態では、機器に具備されているインターフェイスとして、ディスプレイ、スピーカ、発光部を例に示したが、これ以外のインターフェイスであってもユーザがタイマー変更情報を理解することが可能なインターフェイスを用いた場合であっても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0490】
また、機器に具備されるインターフェイスの判別において、本実施の形態では、ディスプレイ、スピーカ、発光部の順にインターフェイスの有無を調べたが、これ以外の順番でインターフェイスの有無を調べても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0491】
さらに、本実施の形態では、文字情報、音声情報、光パターン情報のどれか1つが選ばれてタイマー変更情報が通知される場合を示したが、例えば図96のフローチャートに示されるような動作手順を用いることによって複数のインターフェイスを具備する機器に対して、複数のインターフェイスを同時に利用して、タイマーの確認情報を通知しても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0492】
ここで、図96のステップ2801〜2805、2807、2809、2811、2812は、図94に示されるステップと同様であり、異なる点はステップ2806にて文字情報変換部415は、タイマー変更情報実行部410から出力されたタイマー変更情報を文字情報に変換して文字情報を作成した後、スップ2807に移動する。
【0493】
また、ステップ2808にて音声情報変換部416は、タイマー変更情報実行部410から出力されたタイマー変更情報を音声情報に変換して音声情報を作成した後、ステップ2809に移動する。
【0494】
以上、実施の形態7〜11について、ユーザの生活パターンに合わせて複数機器のタイマー設定の内容を連携して変更する場合を例にして説明したが、機器連携制御システムによる連携した動作は、タイマー設定だけに限られず、ユーザのおかれた状況や生活パターンにあわせて複数の機能を連携制御したり、ユーザの操作を支援したり、情報やサービスを提供するものであってもよい。
【0495】
また、連携したタイマー設定も含めたユーザの生活パターンに合わせて複数機器を連携して制御を行う機器連携システムは、図97に示されるモジュール構成をとる複数機器管理装置n6501と、図98に示されるモジュール構成をとる機器n109a〜n112aにより構成される。
【0496】
図97に示されるように、複数機器管理装置n6501は、生活パターン抽出装置n101、生活データ記憶部n102、生活パターン記憶部n106、生活データ記録装置n107、制御装置n108、制御信号検出部n6502、制御信号出力部n6503及び機器識別情報記憶部n6504を備える。
【0497】
制御信号検出部n6502は、機器連携システム内の任意の機器から通知された制御情報を検出し、情報を通知した機器とその内容を特定する検出部である。
【0498】
制御信号出力部n6503は、複数機器管理装置により作成された機器の制御情報を目的の機器に区別して通知する信号出力部である。
【0499】
機器識別情報記憶部n6504は、機器連携システム内の任意の機器から通知された制御情報を識別する機器識別情報を記憶している記憶部である。
【0500】
モジュールn101、n102、n106、n107、n108については本発明の実施の形態1〜6と同様であるため説明を省略する。
【0501】
一方、図98に示されるように、機器n109a〜n112aは、操作入力インターフェイスn6401、ユーザ入力検出部n6402、機器動作検出部n6403、制御情報出力部n6404、制御情報検出部n6405、動作内容変更部n6406及び機器制御部n6407を備える。
【0502】
操作入力インターフェイスn6401は、ユーザからの操作入力を受け付ける入力部である。ユーザ入力検出部n6402は、ユーザからの操作入力があったことを検出し、その内容を特定する処理部である。
【0503】
機器動作検出部n6403は、機器の内部で行われた制御内容を監視し、その内容を特定する検出部である。
【0504】
制御情報出力部n6404は、機器の内部で行われた制御内容を連携制御管理装置に通知する出力部である。
【0505】
制御情報検出部n6405は、複数機器管理装置から通知された制御情報を検出する検出部である。
【0506】
動作内容変更部n6406は、複数機器管理装置から通知された内容に従って機器の動作内容を変更する処理である。
【0507】
機器制御部n6407は、機器の動作を制御している機器制御部である。
以上のモジュール構成において、本実施の形態7〜11におけるタイマー管理装置と複数機器管理装置n6501では、信号検出部401が制御信号検出部n6502に、タイマーID管理情報記憶部406が機器識別情報記憶部n6504に、タイマー管理情報更新部402が生活データ記録装置n107に、タイマー管理情報記憶部407が生活データ記憶部n102に、タイマー連携解析部403が制御装置n108に、タイマー連携情報記憶部404が生活パターン情報記憶部n106に、タイマー連携情報作成部450が生活パターン抽出部n101に、信号出力部409が制御信号出力部n6503に、それぞれ対応しており、機器103〜106と機器n109a〜n112aの関係では、ユーザ入力検出部301がユーザ入力検出部n6402に、設定情報出力部302が機器動作検出部n6403と制御情報出力部n6404に、設定情報検出部306が制御情報検出部n6405に、タイマー設定更新部305が動作内容変更部n6406に、それぞれに対応している。
【0508】
また、上記実施の形態では、生活パターン抽出装置n101によって、図18に示されるような1種類の生活パターン情報が生成されたが、複数の種類の生活パターン情報を生成し、様々な生成環境やユーザなどに応じて複数の生活パターン情報を使い分ける方式を採用してもよい。たとえば、図99に示される機器連携制御システムのように、図1に示された機器連携制御システムに対して、学習部n120と選択部n121とを追加する。学習部n120は、内蔵のカレンダ機能やリモコン等を介してユーザから送信されるユーザID等によって現在日時(季節)や操作者を識別した後に、生活パターン抽出装置n101によって生成された生活パターン情報を、現在日時(季節)やユーザに応じて、「夏用」、「冬用」、ユーザ「太郎用」の生活パターン情報として区別した態様で生活パターン記憶部n106に格納する。一方、選択部n121も、内蔵のカレンダ機能やリモコン等を介してユーザから送信されるユーザID等によって現在日時(季節)や利用者を識別し、識別した現在日時(季節)や利用者に対応した生活パターン情報を生活パターン記憶部n106から読み出し、制御装置n108に送る。これによって、日時(季節)や利用者を区別したきめの細かい機器連携制御が可能になる。同様にして、平日と休日とを区別して機器連携制御を行うこともできる。
【0509】
さらに、共起関係の強いノードをFP−Treeから抽出する際の確信度等の閾値についても、時間帯、曜日、平日/休日、ユーザ、性別、年齢等に応じて区別された値を設定しておいたり、実行された連携制御に対するユーザの評価をフィードバックさせて閾値を更新していくことで、学習させながら最適な閾値に収束させる方式を採用してもよい。
【0510】
また、機器連携制御システムの適用例としては、実施の形態7〜11に示されるタイマー連携設定だけに限られず、例えば、図100に示される家電機器システムにおける様々な連携制御に適用することができる。具体的には、以下のような便利な各種制御を実現することができる。
【0511】
たとえば、ユーザに特徴的な照明や空調の利用パターンを抽出した場合には、ユーザの状況にあわせて、簡単なスイッチ操作で複数の照明501の点灯、消灯や空調500の温度変更などの暮らし環境における操作支援型制御が可能となる。
【0512】
また、例えば、帰宅時や外出時におけるドア506の電子的な鍵の操作を検出し、これに関連して操作される照明501やテレビ507、エアコン500などの操作パターンを抽出した場合には、ドア506の鍵を操作するだけで、外出や帰宅に伴う機器操作を自動的に完了するなどのイベント依存型連携制御を行うことが可能となる。
【0513】
また、例えば、ユーザが夕食を終えた後(食洗機510を始動した後)にPC504でウェブブラウザを利用するといった機能利用パターンを抽出した場合には、PCやPDA504、携帯電話503などのウェブブラウザ機能を有する機器のうち、ユーザの状況にあわせて最も利用に適した機器の電源を立ち上げ、ウェブブラウザ機能を実行するといった同一機能を持つ機器間での役割分担型連携制御を行うことができる。
【0514】
また、例えば、ユーザがTV507やオーディオ機器509などでテレビ番組や音楽を視聴やPC504でウェブページなど閲覧するといった時に、空調500や照明501などの機器の設定を変更するといったコンテンツの視聴と機器の利用の共起パターンを抽出した場合には、コンテンツの利用開始にあわせて、空調500や照明501の設定を連携して制御するといったコンテンツ視聴依存型連携制御を行うことができる。
【0515】
また、例えば、オーブン511などの調理機器や洗濯機などを利用している時に、別の場所でTV507やオーディオ機器509などでテレビ番組や音楽を視聴やPC504でウェブページなど閲覧するといった、機器の利用とコンテンツの視聴の共起パターンを抽出した場合には、オーブン511や洗濯機の利用における待ち時間にあわせて、事前にPC504の電源を立ち上げ制御や、テレビ507とDVDプレーヤ508間の映像出力のラインの切り替え制御、お勧めのコンテンツをホームサーバ505やウェブ上から集めてくるなどの状況依存型の連携制御を行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0516】
本発明は、複数の機器を連携させて制御する制御装置として、特に、家庭内のエアコン、照明、TV等の機器をユーザの生活パターンに合わせて適用的に自動制御する家電機器コントローラとして利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0517】
【図1】図1は、本発明の実施の形態1における機器連携制御システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、機器連携制御システムの一連の動作を示すフローチャートである。
【図3】図3は、生活パターン抽出装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】図4は、エピソード作成部の構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、エピソード作成部の動作を示すフローチャートである。
【図6】図6は、エピソード作成規則の例を示す図である。
【図7】図7は、生活データの例を示す図である。
【図8】図8は、エピソードデータの例を示す図である。
【図9】図9は、FP−Treeの一例を示す図である。
【図10】図10は、エピソード解析部の構成を示すブロック図である。
【図11】図11は、エピソード解析部の動作を示すフローチャートである。
【図12】図12は、頻出度記憶部に記録される頻出度の例を示す図である。
【図13】図13は、エピソードデータに含まれる要素データの並び替え例を示す図である。
【図14】図14は、エピソード解析部によって構築されるFP−Treeの例を示す図である。
【図15】図15は、生活パターン解釈部の構成を示すブロック図である。
【図16】図16は、生活パターン解釈部の動作を示すフローチャートである。
【図17】図17は、ノード探索部によるFP−Tree内のノード探索の一例を示す図である。
【図18】図18は、生活パターン記憶部に記憶される生活パターン情報の例を示す図である。
【図19】図19は、本発明の実施の形態2におけるエピソード解析部の構成を示すブロック図である。
【図20】図20は、エピソード解析部の動作を示すフローチャートである。
【図21】図21は、エピソード解析部によって抽出される部分木の例を示す図である。
【図22】図22は、図21の部分木から作成されるエピソードデータの例を示す図である。
【図23】図23(a)及び(b)は、それぞれ、図21のFP−TreeにおけるノードN4及びノードN5を根とする部分木を示す図である。
【図24】図24(a)及び(b)は、それぞれ、図23(a)及び(b)の部分木から作成されるエピソードデータを示す図である。
【図25】図25は、部分木結合部によって統合されたFP−Treeを示す図である。
【図26】図26(a)は、図14に示されたFP−Treeに対する生活パターン解釈部による解釈を示し、図26(b)は、図25に示されたFP−Treeに対する生活パターン解釈部による解釈を示す。
【図27】図27(a)及び(b)は、FP−Treeの探索領域を限定した場合において、それぞれ、図26(a)及び(b)のFP−Treeで抽出される要素データを示す図である。
【図28】図28は、本発明の実施の形態3における機器連携制御システムの構成を示すブロック図である。
【図29】図29は、エピソードソート部の構成を示すブロック図である。
【図30】図30は、エピソードソート部によるエピソードデータの並び替え動作を示すフローチャートである。
【図31】図31は、エピソードソート部によるエピソードデータの並び替え動作を説明するためのエピソードデータの例を示す図である。
【図32】図32は、図30におけるステップG3〜G5の処理の様子を示す図である。
【図33】図33は、図30におけるステップG6の処理の様子(ステップG2〜G5の繰り返しにおける第1巡目)を示す図である。
【図34】図34は、図30におけるステップG6の処理の様子(ステップG2〜G5の繰り返しにおける第2巡目)を示す図である。
【図35】図35は、図30におけるステップG6の処理の様子(ステップG2〜G5の繰り返しにおける第3巡目)を示す図である。
【図36】図36は、図30におけるステップG6の処理の様子(ステップG2〜G5の繰り返しにおける第4巡目)を示す図である。
【図37】図37は、エピソードソート部n113によって生成される出力エピソードデータの例を示す図である。
【図38】図38は、エピソード解析部の構成を示すブロック図である。
【図39】図39は、エピソード解析部の動作を示すフローチャートである。
【図40】図40は、本発明の実施の形態4におけるエピソード作成部の構成を示すブロック図である。
【図41】図41は、エピソード作成部によるエピソードデータの抽出動作を示すフローチャートである。
【図42】図42は、エピソード作成部によるエピソードデータの抽出動作を説明するための要素データ作成規則の例を示す図である。
【図43】図43は、エピソード作成部によるエピソードデータの抽出動作を説明するための生活データの例を示す図である。
【図44】図44は、要素データ記憶部に記録される要素データの例を示す図である。
【図45】図45は、エピソードの時間範囲と要素データの利用時間との時間関係と判定条件の例を示す図である。
【図46】図46は、エピソード作成部によって作成されるエピソードデータの例を示す図である。
【図47】図47は、要素データ作成規則の他の例を示す図である。
【図48】図48は、エピソードの時間範囲と要素データの利用時間との時間関係と判定条件の他の例を示す図である。
【図49】図49は、本発明の実施の形態5におけるエピソード作成部の構成を示すブロック図である。
【図50】図50は、エピソード作成部によるエピソードデータの抽出動作を示すフローチャートである。
【図51】図51は、エピソード作成部によるエピソードデータの抽出動作を説明するためのイベント作成規則の例を示す図である。
【図52】図52は、エピソード作成部によるエピソードデータの抽出動作を説明するための生活データの例を示す図である。
【図53】図53は、エピソードの時間範囲と要素データの利用時間との時間関係と判定条件の例を示す図である。
【図54】図54は、エピソード作成部によって作成されるエピソードデータの例を示す図である。
【図55】図55は、エピソードの時間範囲と要素データの利用時間との時間関係と判定条件の他の例を示す図である。
【図56】図56は、本発明の実施の形態6における生活パターン解釈部の構成を示すブロック図である。
【図57】図57は、生活パターン解釈部による共起パターンの抽出動作を示すフローチャートである。
【図58】図58は、生活パターン解釈部による共起パターンの抽出動作を説明するためのFP−Treeの例を示す図である。
【図59】図59は、図58におけるノードN2を根とする部分木とノード10を根とする部分木について求めた確信度を示す図である。
【図60】図60(a)及び(b)は、生活パターン記憶部に記録される生活パターン情報の例を示す図である。
【図61】図61は、要素数を閾値として共起関係の強い要素データの組み合わせからなる生活パターン情報を抽出する例を示す図である。
【図62】図62は、本発明の適用例としてのタイマー連携設定システムの概略ブロック図である。
【図63】図63は、本発明の実施の形態7における機器連携制御システムのハードウェア構成図である。
【図64】図64は、各機器に共通して具備されている機能構成を示すブロック図である。
【図65】図65は、タイマー管理装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図66】図66は、ユーザにより機器のタイマー設定内容が変更されてから、その機器に連携して動作する他の機器のタイマー設定が変更されるまでの過程おける各機器及びタイマー管理装置の動作を示すシーケンス図である。
【図67】図67は、タイマー連携情報記憶部に記憶されているタイマー連携情報の例を示す図である。
【図68】図68(a)及び(b)は、それぞれ、タイマー管理情報記憶部に記憶されているタイマー管理情報の例を示す図である。
【図69】図69は、機器(目覚まし時計)のタイマー設定内容が変更され、変更後のタイマー設定内容がタイマー管理装置に通知されるまでの動作手順を示すフローチャートである。
【図70】図70(a)及び(b)は、ユーザによりタイマー設定内容を変更された機器(目覚まし時計)から通知された信号をタイマー管理装置が検出してから、タイマー変更情報が他の複数機器へ通知されるまでの動作手順を示すフローチャートである。
【図71】図71は、タイマー管理情報記憶部に記憶されているタイマー管理情報が変更される様子を示す図である。
【図72】図72は、複数機器がタイマー管理装置から通知されるタイマー変更情報を検出してから、タイマー設定記憶部に記憶されているタイマー設定内容を更新するまでの動作手順を示すフローチャートである。
【図73】図73は、機器の中にタイマー管理部が備えられた例を示す図である。
【図74】図74は、タイマー設定指示装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図75】図75(a)及び(b)は、タイマー設定指示装置の動作手順を示すフローチャートである。
【図76】図76は、変形例に係るタイマー管理装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図77】図77は、本発明の実施の形態8におけるタイマー管理装置の機能ブロック図である。
【図78】図78(a)及び(b)は、ユーザによりタイマー設定内容を変更された機器(目覚まし時計)から通知された信号をタイマー管理装置が検出し、タイマー変更情報を作成するまでの動作手順を示すフローチャートである。
【図79】図79は、タイマー変更情報が各機器へ通知されるまでの動作手順を示すフローチャートである。
【図80】図80は、タイマー変更情報記憶部に記憶されるタイマー変更情報の例を示す図である。
【図81】図81は、本発明の実施の形態9におけるタイマー管理装置の機能ブロック図である。
【図82】図82は、タイマー管理装置において機器(目覚まし時計)から通知された信号を検出し、この機器(目覚まし時計)と連携して動作する他の機器(エアコンと炊飯器)を特定してタイマー変更情報を作成するまでの動作手順を示すフローチャートである。
【図83】図83は、条件選択情報の例を示す図である。
【図84】図84は、条件付きタイマー連携情報に対応するタイマー連携情報のファイルが選択される様子を示す図である。
【図85】図85は、本発明の実施の形態10におけるタイマー管理装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図86】図86は、タイマー管理情報記憶部に記憶されているタイマー管理情報の例を示す図である。
【図87】図87は、機器のタイマー設定がユーザによって解除されてから、その情報がタイマー管理装置に通知されるまでの動作手順を示すフローチャートである。
【図88】図88(a)及び(b)は、ユーザによってタイマー設定を解除された機器から通知された信号をタイマー管理装置が検出し、その機器と連携して動作する他の機器を特定するまでの動作手順を示すフローチャートである。
【図89】図89は、各機器のタイマー設定内容の解除信号を出力する動作手順を示すフローチャートである。
【図90】図90は、タイマー管理装置から解除信号を通知された機器が解除信号を検出してから、機器自身のタイマー設定内容が解除されるまでの動作手順を示すフローチャートである。
【図91】図91は、本発明の実施の形態11における機器連携制御システムのタイマー管理装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図92】図92は、インターフェイス情報記憶部に記憶されているインターフェイス情報の例を示す図である。
【図93】図93は、機器の構成を示す機能ブロック図である。
【図94】図94は、タイマー確認情報出力部の動作手順を示すフローチャートである。
【図95】図95は、タイマー管理装置より通知されたタイマー確認情報が各機器に具備されるインターフェイスに通知するまでの動作手順を示すフローチャートである。
【図96】図96は、他の動作例を示すフローチャートである。
【図97】図97は、複数機器管理装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図98】図98は、各機器の構成を示す機能ブロック図である。
【図99】図99は、変形例に係る機器連携制御システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図100】図100は、本発明の各種適用例を示す家電機器システムの構成を示す図である。

Claims (28)

  1. 複数の機器間が関連して利用される頻度を特定し、関連して利用する頻度の高い機器群を連携させて制御する機器連携制御装置であって、
    前記複数の機器の利用履歴を示す生活データを蓄積する生活データ蓄積手段と、
    生活データから、関連して利用された機器であることを判定するエピソード作成規則に基づき、関連して利用された複数の機器をデータとする複数のエピソードデータを作成するエピソードデータ作成部と、
    前記複数のエピソードデータから、各機器群間を関連して利用する頻度を木構造により示す頻出パターン木を作成するエピソード解析部と、
    前記頻出パターン木により関連して利用する頻度の高い機器群の組み合わせを生活パターン情報として特定する生活パターン解釈部と、
    関連して利用する頻度の高い機器群を連携させて制御する制御手段とを備え、
    前記エピソード解析部が、前記頻出パターン木の各ノードを根とする部分木においても、最も頻度の大きい要素データが部分木の根となる構造を持つ頻出パターン木を構築することにより、
    関連して利用される頻度の高い機器Aおよび機器Bが、他に様々な機器との組み合わせで関連して利用されたとしても、前記機器Aと前記機器B間の関連性の頻度が高い組合せであることを前記生活パターン解釈部が特定し、前記制御手段によって少なくとも前記機器Aおよび前記機器Bが連携して制御される
    ことを特徴とする機器連携制御装置。
  2. 前記エピソード作成部は、予め記憶しているエピソードデータの作成規則に従って、前記生活データ蓄積手段に蓄積された生活データそれぞれに含まれる要素データをまとめていくことにより、前記複数のエピソードデータを作成する
    ことを特徴とする請求項1記載の機器連携制御装置。
  3. 前記エピソード作成部は、前記生活データに基づいて、機器と当該機器の利用時間とを示す要素データを作成し、前記要素データの利用時間どうしが一定の包含関係又は重なり関係を有する場合に、それらの要素データを含むエピソードデータを作成する
    ことを特徴とする請求項1記載の機器連携制御装置。
  4. 前記エピソード作成部は、前記生活データに基づいて、機器と当該機器で発生したイベントと当該イベントの発生時間とを示すイベントデータを作成し、前記イベントデータの発生時間どうしが一定の包含関係又は重なり関係を有する場合に、それらのイベントデータが示す機器に対応する要素データを含むエピソードデータを作成する
    ことを特徴とする請求項1記載の機器連携制御装置。
  5. 前記エピソード解析部は、前記エピソード作成部によって作成された複数のエピソードデータに含まれる要素データの出現頻度と組合せのパターンとを、要素データの種類と前記出現頻度を示す頻出度とを各ノードに対応させた頻出パターン木で表現することにより、関連して利用される関係を構造化する
    ことを特徴とする請求項1記載の機器連携制御装置。
  6. 前記エピソード解析部は、
    前記複数のエピソードデータに含まれる各要素データの頻出度を計算する頻出度抽出部と、
    前記複数のエピソードデータについて、前記頻出度の大きい順に、前記エピソードデータ内の要素データを並び替えるソート部と、
    前記複数のエピソードデータについて、要素データを順に取り出し、取り出した要素データを頻出パターン木の新たなノードとして配置する、又は、既に配置されたノードの頻出度を増加させることによって、前記頻出パターン木を生成する頻出パターン木生成部とを有する
    ことを特徴とする請求項5記載の機器連携制御装置。
  7. 前記エピソード解析部は、
    前記複数のエピソードデータに含まれる各要素データの頻出度を計算する頻出度抽出部と、
    前記複数のエピソードデータについて、前記頻出度の大きい順に、前記エピソードデータ内の要素データを並び替えるソート部と、
    前記複数のエピソードデータについて、要素データを順に取り出し、取り出した要素データを頻出パターン木の新たなノードとして配置する、又は、既に配置されたノードの頻出度を増加させることによって、前記頻出パターン木を生成する頻出パターン木生成部と、
    生成された頻出パターン木を、根の子供となるノードを新たな根とする部分木に分離する部分木抽出部と、
    分離された部分木よりエピソードデータを作成するエピソード再作成部と、
    作成されたエピソードデータについて、前記頻出度抽出部による計算、前記ソート部による並び替え、及び、前記頻出パターン木生成部による頻出パターン木の生成を繰り返させることによって部分木を再構築する再構築部と、
    再構築された部分木を元の頻出パターン木に統合する部分木結合部とを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の機器連携制御装置。
  8. 前記エピソード解析部は、
    前記エピソード作成部によって作成された複数のエピソードデータを入力エピソードデータとして記憶する入力エピソードデータ記憶部と、
    前記入力エピソードデータ記憶部に記憶されている入力エピソードデータの数を求める入力エピソード数判定部と、
    各入力エピソードデータの中から最も頻出度の大きい要素データを特定する最頻出要素特定部と、
    各入力エピソードデータの中から最も頻出度の大きい要素データを取り出して出力エピソードデータに追加する最頻出要素抽出部と、
    前記出力エピソードデータを記憶する出力エピソードデータ記憶部と、
    入力エピソードデータを要素データの種類ごとに分類する入力エピソード分類部と、
    前記出力エピソードデータ記憶部に記憶された出力エピソードデータに含まれる要素データの出現頻度と組合せのパターンとを、要素データの種類と前記出現頻度を示す頻出度とを各ノードに対応させた頻出パターン木を生成する頻出パターン木生成部とを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の機器連携制御装置。
  9. 前記生活パターン解釈部は、前記頻出パターン木における親子関係にあるノードに対応する機器の組み合わせを示す情報を前記生活パターン情報として生成する
    ことを特徴とする請求項1記載の機器連携制御装置。
  10. 前記生活パターン解釈部は、
    前記頻出パターン木において、着目しているノードを探索するノード探索部と、
    探索されたノードに対して親となる全てのノードを探索する親ノード探索部と、
    探索された親ノードに対応する機器が前記着目ノードに対応する機器と関連して利用される関係にある旨を示す情報を前記生活パターン情報として出力する生活パターン出力部とを有する
    ことを特徴とする請求項9記載の機器連携制御装置。
  11. 前記生活パターン解釈部は、前記頻出パターン木における親子関係にあるノードごとに、関連して利用される関係の強度を示す確信度を算出し、一定以上の確信度で接続されたノードだけを対象として、前記生活パターン情報を生成する
    ことを特徴とする請求項9記載の機器連携制御装置。
  12. 記制御手段は、前記生活パターン情報が示す第1の機器において状態が変化したことを検知した場合に、前記生活パターン情報が示す第2の機器を制御することによって前記第2の機器の状態を変化させる
    ことを特徴とする請求項1記載の機器連携制御装置。
  13. 前記第1及び第2の機器は、それぞれ、タイマー手段を備え、
    前記制御手段は、前記第1の機器が備えるタイマー手段に対する設定内容が変更されたことを検知した場合に、前記第2の機器が備えるタイマー手段に対する設定内容を変更する
    ことを特徴とする請求項12記載の機器連携制御装置。
  14. 前記制御手段は、前記第1の機器が備えるタイマー手段に対するプリセット時刻の設定が変更されたことを検知した場合に、変更前の時刻と変更後の時刻の差が同一となるように、前記第2の機器が備えるタイマー手段に対するプリセット時刻の設定を変更する
    ことを特徴とする請求項13記載の機器連携制御装置。
  15. 前記制御手段は、前記生活パターン情報が示す第1の機器において状態が変化したことを検知した場合に、前記生活パターン情報が示す第2の機器の状態を変化させる旨を示す変更情報を生成して記録しておき、予め定められた時間が経過した後に、前記変更情報に従って、前記第2の機器を制御することによって前記第2の機器の状態を変化させる
    ことを特徴とする請求項12記載の機器連携制御装置。
  16. 前記第1及び第2の機器は、それぞれ、タイマー手段を備え、
    前記制御手段は、前記第1の機器が備えるタイマー手段に対する設定内容が変更されたことを検知した場合に、前記第2の機器が備えるタイマー手段に対する設定内容を変更させる旨の指示と変更すべき時刻の指定とを含む変更情報を生成して記録しておき、前記時刻が到来した時に、前記変更情報に従って、前記第2の機器を制御することによって前記第2の機器が備えるタイマー手段に対する設定内容を変更する
    ことを特徴とする請求項15記載の機器連携制御装置。
  17. 前記制御手段は、前記制御の内容を特定する複数の連携情報及び前記複数の連携情報の中から1つを選択するための条件を示す選択条件情報を予め記憶しており、前記生活パターン情報が示す第1の機器において状態が変化したことを検知した場合に、前記選択条件情報を参照することによって前記複数の連携情報の1つを選択し、選択した連携情報に従って前記生活パターン情報が示す第2の機器を制御することにより、前記第2の機器の状態を変化させる
    ことを特徴とする請求項12記載の機器連携制御装置。
  18. 前記第1及び第2の機器は、それぞれ、タイマー手段を備え、
    前記連携情報は、前記第1及び第2の機器が備えるタイマー手段に対するプリセット時刻の差を示し、
    前記選択条件情報は、前記第1の機器が備えるタイマー手段に対するプリセット時刻の設定値と選択すべき前記連携情報との対応を示し、
    前記制御手段は、前記第1の機器が備えるタイマー手段に対するプリセット時刻の設定内容が変更されたことを検知した場合に、前記選択条件情報を参照することによって、変更後のプリセット時刻に対応する1つの連携情報を前記複数の連携情報の中から選択し、選択した連携情報に従って前記第2の機器が備えるタイマー手段に対するプリセット時刻を変更する
    ことを特徴とする請求項17記載の機器連携制御装置。
  19. 前記第1及び第2の機器は、それぞれ、タイマー手段を備え、
    前記制御手段は、前記第1の機器が備えるタイマー手段に対する設定内容が解除されたことを検知した場合に、前記第2の機器が備えるタイマー手段に対する設定内容を解除する
    ことを特徴とする請求項12記載の機器連携制御装置。
  20. 前記第1及び第2の機器は、それぞれ、タイマー手段を備え、
    前記制御手段は、前記第1の機器が備えるタイマー手段に対する設定内容が変更されたことを検知した場合に、前記第2の機器を制御することによって、前記設定内容が変更された旨を前記第2の機器から音声出力又は表示出力させる
    ことを特徴とする請求項12記載の機器連携制御装置。
  21. 機器連携制御装置によって、複数の機器間が関連して利用される頻度を特定し、関連して利用する頻度の高い機器群を連携させて制御する方法であって、
    前記複数の機器の利用履歴を示す生活データを蓄積する生活データ蓄積ステップと、
    生活データから、関連して利用された機器であることを判定するエピソード作成規則に基づき、関連して利用された複数の機器をデータとする複数のエピソードデータを作成するエピソードデータ作成ステップと、
    前記複数のエピソードデータから、各機器群間を関連して利用する頻度を木構造により示す頻出パターン木を作成するエピソード解析ステップと、
    前記頻出パターン木により関連して利用する頻度の高い機器群の組み合わせを生活パターン情報として特定する生活パターン解釈ステップと、
    関連して利用する頻度の高い機器群を連携させて制御する制御ステップとを含み、
    前記生活データ蓄積ステップ、前記エピソードデータ作成ステップ、前記エピソード解析ステップ及び前記生活パターン解釈ステップは、前記機器連携制御装置によって実行され、
    前記エピソード解析ステップで、前記頻出パターン木の各ノードを根とする部分木においても、最も頻度の大きい要素データが部分木の根となる構造を持つ頻出パターン木を構築することにより、
    関連して利用される頻度の高い機器Aおよび機器Bが、他に様々な機器との組み合わせで関連して利用されたとしても、前記機器Aと前記機器B間の関連性の頻度が高い組合せであることを前記生活パターン解釈ステップで特定し、前記制御ステップによって少なくとも前記機器Aおよび前記機器Bが連携して制御される
    ことを特徴とする機器連携制御方法。
  22. 機器連携制御装置によって、複数の機器間が関連して利用される頻度を特定し、関連して利用する頻度の高い機器群を連携させて制御するプログラムであって、かつ、前記機器連携制御装置の記憶部に保持され、
    前記機器連携制御装置の動作を制御するCPUに対して、
    前記複数の機器の利用履歴を示す生活データを蓄積する生活データ蓄積ステップと、
    生活データから、関連して利用された機器であることを判定するエピソード作成規則に基づき、関連して利用された複数の機器をデータとする複数のエピソードデータを作成するエピソードデータ作成ステップと、
    前記複数のエピソードデータから、各機器群間を関連して利用する頻度を木構造により示す頻出パターン木を作成するエピソード解析ステップと、
    前記頻出パターン木により関連して利用する頻度の高い機器群の組み合わせを生活パターン情報として特定する生活パターン解釈ステップと、
    関連して利用する頻度の高い機器群を連携させて制御する制御ステップとをコンピュータに実行させ、
    前記エピソード解析ステップで、前記頻出パターン木の各ノードを根とする部分木においても、最も頻度の大きい要素データが部分木の根となる構造を持つ頻出パターン木を構築することにより、
    関連して利用される頻度の高い機器Aおよび機器Bが、他に様々な機器との組み合わせで関連して利用されたとしても、前記機器Aと前記機器B間の関連性の頻度が高い組合せであることを前記生活パターン解釈ステップで特定し、前記制御ステップによって少なくとも前記機器Aおよび前記機器Bが連携して制御される
    ことを特徴とする機器連携制御プログラム。
  23. 伝送路で接続された複数の機器と当該複数の機器を連携させて制御する制御装置とを備える機器連携制御システムであって、
    前記制御装置は、前記複数の機器の利用履歴を示す生活データを蓄積する生活データ蓄積手段と、
    生活データから、関連して利用された機器であることを判定するエピソード作成規則に基づき、関連して利用された複数の機器をデータとする複数のエピソードデータを作成するエピソードデータ作成手段と、
    前記複数のエピソードデータから、各機器群間を関連して利用する頻度を木構造により示す頻出パターン木を作成するエピソード解析手段と、
    前記頻出パターン木により関連して利用する頻度の高い機器群の組み合わせを生活パターン情報として特定する生活パターン解釈手段と、
    関連して利用する頻度の高い機器群を連携させて制御する制御手段とを備え、
    前記エピソード解析部が、前記頻出パターン木の各ノードを根とする部分木においても、最も頻度の大きい要素データが部分木の根となる構造を持つ頻出パターン木を構築することにより、
    関連して利用される頻度の高い機器Aおよび機器Bが、他に様々な機器との組み合わせで関連して利用されたとしても、前記機器Aと前記機器B間の関連性の頻度が高い組合せであることを前記生活パターン解釈部が特定し、前記制御手段によって少なくとも前記機器Aおよび前記機器Bが連携して制御される
    ことを特徴とする機器連携制御システム。
  24. 生活パターン情報に基づいて複数の機器を連携させて制御する機器連携制御装置のための前記生活パターン情報を生成する装置であって、
    前記複数の機器の利用履歴を示す生活データを蓄積する生活データ蓄積手段と、
    生活データから、関連して利用された機器であることを判定するエピソード作成規則に基づき、関連して利用された複数の機器をデータとする複数のエピソードデータを作成するエピソードデータ作成部と、
    前記複数のエピソードデータから、各機器群間を関連して利用する頻度を木構造により示す頻出パターン木を作成するエピソード解析部と、
    前記頻出パターン木により関連して利用する頻度の高い機器群の組み合わせを生活パターン情報として特定する生活パターン解釈部とを備え、
    前記エピソード解析部が、前記頻出パターン木の各ノードを根とする部分木においても、最も頻度の大きい要素データが部分木の根となる構造を持つ頻出パターン木を構築することにより、
    関連して利用される頻度の高い機器Aおよび機器Bが、他に様々な機器との組み合わせで関連して利用されたとしても、前記機器Aと前記機器B間の関連性の頻度が高い組合せであることを前記生活パターン解釈部が特定する
    ことを特徴とする生活パターン情報生成装置。
  25. 生活パターン情報に基づいて複数の機器を連携させて制御する機器連携制御装置のための前記生活パターン情報を生活パターン情報生成装置によって生成する方法であって、
    前記複数の機器の利用履歴を示す生活データを蓄積する生活データ蓄積ステップと、
    生活データから、関連して利用された機器であることを判定するエピソード作成規則に基づき、関連して利用された複数の機器をデータとする複数のエピソードデータを作成するエピソードデータ作成ステップと、
    前記複数のエピソードデータから、各機器群間を関連して利用する頻度を木構造により示す頻出パターン木を作成するエピソード解析ステップと、
    前記頻出パターン木により関連して利用する頻度の高い機器群の組み合わせを生活パターン情報として特定する生活パターン解釈ステップとを含み、
    前記生活データ蓄積ステップ、前記エピソードデータ作成ステップ、前記エピソード解析ステップ及び前記生活パターン解釈ステップは、前記生活パターン情報生成装置によって実行され、
    前記エピソード解析ステップで、前記頻出パターン木の各ノードを根とする部分木においても、最も頻度の大きい要素データが部分木の根となる構造を持つ頻出パターン木を構築することにより、
    関連して利用される頻度の高い機器Aおよび機器Bが、他に様々な機器との組み合わせで関連して利用されたとしても、前記機器Aと前記機器B間の関連性の頻度が高い組合せであることを前記生活パターン解釈ステップで特定する
    ことを特徴とする生活パターン情報生成方法。
  26. 生活パターン情報に基づいて複数の機器を連携させて制御する機器連携制御装置のための前記生活パターン情報を生活パターン情報生成装置によって生成するプログラムであって、かつ、前記生活パターン情報生成装置の記憶部に保持され、
    前記生活パターン情報生成装置の動作を制御するCPUに対して、
    前記複数の機器の利用履歴を示す生活データを蓄積する生活データ蓄積ステップと、
    生活データから、関連して利用された機器であることを判定するエピソード作成規則に基づき、関連して利用された複数の機器をデータとする複数のエピソードデータを作成するエピソードデータ作成ステップと、
    前記複数のエピソードデータから、各機器群間を関連して利用する頻度を木構造により示す頻出パターン木を作成するエピソード解析ステップと、
    前記頻出パターン木により関連して利用する頻度の高い機器群の組み合わせを生活パターン情報として特定する生活パターン解釈ステップとをコンピュータに実行させ、
    前記エピソード解析ステップで、前記頻出パターン木の各ノードを根とする部分木においても、最も頻度の大きい要素データが部分木の根となる構造を持つ頻出パターン木を構築することにより、
    関連して利用される頻度の高い機器Aおよび機器Bが、他に様々な機器との組み合わせで関連して利用されたとしても、前記機器Aと前記機器B間の関連性の頻度が高い組合せであることを前記生活パターン解釈ステップで特定する
    ことを特徴とする生活パターン情報生成プログラム。
  27. ユーザの日常生活における複数の機器の利用を示す生活データを蓄積している生活データ蓄積装置に接続して用いられ、前記複数の機器を連携させて制御する装置であって、
    前記複数の機器の利用履歴を示す生活データを蓄積する生活データ蓄積手段と、
    生活データから、関連して利用された機器であることを判定するエピソード作成規則に基づき、関連して利用された複数の機器をデータとする複数のエピソードデータを作成するエピソードデータ作成部と、
    前記複数のエピソードデータから、各機器群間を関連して利用する頻度を木構造により示す頻出パターン木を作成するエピソード解析部と、
    前記頻出パターン木により関連して利用する頻度の高い機器群の組み合わせを生活パターン情報として特定する生活パターン解釈部と、
    関連して利用する頻度の高い機器群を連携させて制御する制御手段とを備え、
    前記エピソード解析部が、前記頻出パターン木の各ノードを根とする部分木においても、最も頻度の大きい要素データが部分木の根となる構造を持つ頻出パターン木を構築することにより、
    関連して利用される頻度の高い機器Aおよび機器Bが、他に様々な機器との組み合わせで関連して利用されたとしても、前記機器Aと前記機器B間の関連性の頻度が高い組合せであることを前記生活パターン解釈部が特定し、前記制御手段によって少なくとも前記機器Aおよび前記機器Bが連携して制御される
    ことを特徴とする機器連携制御装置。
  28. ユーザの日常生活における複数の機器の利用を示す生活データを蓄積している生活データ蓄積装置に接続して用いられ、生活パターン情報に基づいて複数の機器を連携させて制御する機器連携制御装置のための前記生活パターン情報を生成する装置であって、
    前記複数の機器の利用履歴を示す生活データを蓄積する生活データ蓄積手段と、
    生活データから、関連して利用された機器であることを判定するエピソード作成規則に基づき、関連して利用された複数の機器をデータとする複数のエピソードデータを作成するエピソードデータ作成部と、
    前記複数のエピソードデータから、各機器群間を関連して利用する頻度を木構造により示す頻出パターン木を作成するエピソード解析部と、
    前記頻出パターン木により関連して利用する頻度の高い機器群の組み合わせを生活パターン情報として特定する生活パターン解釈部とを備え、
    前記エピソード解析部が、前記頻出パターン木の各ノードを根とする部分木においても、最も頻度の大きい要素データが部分木の根となる構造を持つ頻出パターン木を構築することにより、
    関連して利用される頻度の高い機器Aおよび機器Bが、他に様々な機器との組み合わせで関連して利用されたとしても、前記機器Aと前記機器B間の関連性の頻度が高い組合せであることを前記生活パターン解釈部が特定する
    ことを特徴とする生活パターン情報生成装置。
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