JP3723690B2 - コンソールボックス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の車室内に装備されているコンソールボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の運転席と助手席との間に小物や自動車電話等を収納するコンソールボックスが装備されている。このコンソールボックスのリッドは、助手席側の側面をヒンジとして回転開閉する横開き式やコンソールボックスの後端部をヒンジとして後方に回転開閉する縦開き式が一般的である。
【0003】
しかしながら、前記横開き式の場合は、リッドを開いた時の物の出し入れにおいて、運転席側からはリッドに干渉されることなく容易であるが、助手席側からは、助手席側に立ち上がっているリッドを跨いで物を出し入れすることになり不便である。また、縦開き式の場合は、コンソールボックスの後端部をヒンジてリッドの長手方向の全長を回転半径として開閉するため、運転姿勢で開閉操作をすることが難しい人もあり、また、運転席及び助手席の着座者の側方に立ち上がるため、肘等がリッドに当たったりすることがある。
【0004】
そこで、これらの問題を解消するために、図6(a),(b),(c)で示すように、コンソールボックス本体20上にレバー23によって操作されるフック22のロック機構を備えたリッド21を前後方向にスライド可能に設け、後退端にスライドしてロック解除したリッド21を後方に回転して開口するコンソールボックスが提供されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記スライド式のリッドでは図6(c)で示すように、後方にスライドして後方へ回転したリッド21の前端が下方に位置し、かつ回転半径が小さいため、使い勝手が良く、従来の縦開き式の問題を解消している。しかしながら、リッド21は自由にフルストロークで前後方向にスライドするため、例えば図6(d)及び図7で示すように、ボックス25内に、その開口部より上方に突出するような物24を収納しているときにリッド21を閉めると、この閉める動作でリッド21が前方にスライドして閉止される。開口部より上方に突出するような物24が収納されていても、リッド21の内側は凹みが形成されているため、リッド21はこの物24に干渉されることなく閉止するが、リッド21を開くときには、一度後退端までスライドさせなければ後方回転ができない。従って、図7で示すように、後方へスライドしたときにリッド21の先端内面の顎部が物24に引っ掛かって後方へのスライドが不能となり、これを解消するには後方回転をロックしているフック22の係合を解除しなければならないが、そのためには、ドライバー等の細い工具を小さな隙間から差し込んでフック22のロックを解脱する甚だ面倒な操作を必要とする。
【0006】
本発明の目的は、前後方向へのスライド式のリッドを備えたコンソールボックスにおいて、リッドの回転開閉時にリッドのスライドを規制してボックス内の物との引っ掛かりを解消したコンソールボックスを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本発明は、ボックス(2)の後端上部をヒンジ(4)として後方に回転可能であり前記ボックス(2)の開口部後方の一部を塞ぐヒンジカバー(3)と、このヒンジカバー(3)上に前後方向にスライド可能に取り付けられ、前記ヒンジカバー(3)と一体で前記ヒンジ (4) を回転中心として後方に回転して前記ボックス(2)の開口部を開閉するリッド(5)と、前記ヒンジカバー(3)に回転可能に取り付けられているシャフト(6)に固設され、前記ボックス(2)に設けられているストライカ(9)に係合してヒンジカバー(3)の回転をロックするフック(7)と、このフック(7)を前記ストライカ(9)に係脱させる前記リッド(5)の前端に設けられたレバー (10) と、前記シャフト (6) にスプリング(13)によって常時上方へ付勢されて回転可能に嵌挿支持され、前記ストライカ(9)に当接して下方に回転するカム(11)と、前記リッド(5)にリッド(5)の後方スライド端での回転開閉時に前記カム(11)が係合してリッド(5)のスライドを規制するカム係合穴(12)とを設けたことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、1はコンソールボックス本体、2は上方に開口部を有するボックスである。このボックス2の後端上部をヒンジ4として後方に回転可能であり前記ボックス2の開口部後方の一部を塞ぐヒンジカバー3が取り付けられている。
【0009】
前記ヒンジカバー3上には前記ボックス2の開口部を開閉するリッド5が前後方向にスライド可能に設けられている。その構成は図3で示すように、ヒンジカバー3に前後方向に延在するガイドレール16が固設され、リッド5には前記ガイドレール16に摺動可能に案内されたガイド部材17を設けた構造である。
【0010】
さらに、前記ヒンジカバー3には前記ボックス2の幅方向の軸線でシャフト6が回転可能に取り付けられており、このシャフト6の両側端にはフック7が下向きに延在して固設されている。前記フック7が延在する部位のボックス2の上縁にはフック7が入り込む凹部8が形成されており、この凹部8には前記フック7が係合するストライカ9が配置されている。
【0011】
前記シャフト6の軸上には図3で示すように、シャフト回転用のスプリング13が嵌挿されており、このスプリング13によるシャフト6の回転付勢により前記フック7は前記ストライカ9に係合する方向に付勢されている。前記フック7がストライカ9に係合することにより、ヒンジカバー3はボックス2の後方の開口部の一部を塞いだ状態で後方回転を規制したロック状態になり、このヒンジカバー3上のリッド5は前後方向のスライドは可能であるが、前記ヒンジカバー3のロックによって回転開閉方向は拘束されている。
【0012】
前記ストライカ9に係合しているフック7を係合解脱してヒンジカバー3のロックを解除する手段は、リッド5の前端に設けられているレバー10の持ち上げ操作により連繋機構を介してシャフト6をスプリング13による回転付勢方向とは逆方向に回転させてフック7がストライカ9から係合が外れるようになっている。このロック解除によりヒンジカバー3はヒンジ4を回転中心にして後方へ回転が可能となり、ヒンジカバー3上のリッド5もヒンジカバー3と一体でヒンジ4を回転中心にして後方へ回転しボックス2の開口部を開閉する。
【0013】
前記リッド5を開くときは、全閉状態から後方にスライドさせ、後退端でフック7によるロックを解除してリッド5を持ち上げてヒンジカバー3とともに後方回転する。従って、後退端にスライドしたリッド5の前端の回転半径が小さいため、使い勝手を良くし、また、立ち上がりの長さも短くなり、運転席及び助手席の着座者の肘等がリッドに当たったりすることがない。
【0014】
そこで、本発明は上記の構成のコンソールボックスにおいて、リッド5の回転開閉時にリッド5のスライドを規制するようにしたものである。これはフック7が設けられている前記シャフト6にカム11を設け、リッド5にリッド5の回転開閉時にのみ前記カム11が係合するようにした。その具体的な構造について以下に説明する。
【0015】
図4で示すように、前記カム11はボス14に取り付けられ、また、ボス14にはカム11の係合解除用の突片11aが設けられている。前記カム11は図3で示すように、ボス14を介してシャフト6に回転可能に嵌装され、スプリング15によってカム11が常時上方へ付勢するよう回転付勢されている。また、カム11の係合解除用の突片11aはフック7と並列してボックス2の上縁に形成されている凹部8内でストライカ9と当接するよう位置している。
【0016】
前記カム11が係合するリッド5側には、図3及び図5で示すように、リッドインナ5aに係合穴12が開設されている。この係合穴12は少なくともリッド5のスライド後退端位置でカム11と対応する位置に開設されているが、この位置に限らず、スライド後退端に至るまでのスライド位置の2〜3箇所でカム11に対応するよう複数箇所に開設しても良い。
【0017】
本発明は上記の通りの構造であるから、ヒンジカバー3とともにリッド5がボックス2の開口部を閉じているときは、ボス14に設けられている突片11aがストライカ9に当接して図2においてスプリング15の付勢力に抗して右方向の時計回りに回転し、カム11を係合穴12には係合しない下方位置に回転している。従って、ヒンジカバー3がフック7によってロックされているので、リッド5も後方回転を拘束されているが、リッド5は前後方向に自由にスライド可能である。
【0018】
図2で示すように、リッド5を開くために後退端にスライドしてフック7のロックを解除し、リッド5をヒンジカバー3とともに持ち上げると、突片11aがストライカ9から離間するため、スプリング15による付勢によってカム11が上方に回転してリッドインナ5aに開設されている係合穴12に係合し、ヒンジカバー3に対するリッド5のスライドが規制され、前記リッド5はこのスライドが規制された状態で前記ヒンジカバー3のヒンジ4を中心として後方回転して開かれる。
【0019】
前記開いた状態から閉じるときはヒンジカバー3のフック7がストライカ9に係合してロックされる直前までカム11が係合穴12に係合してリッド5のスライドを規制し、不用意に前方へのスライドを防止する。そして、リッド5が閉じた姿勢になったときに突片11aがストライカ9に当接することによってカム11を係合穴12から外され、リッド5はスライドを可能とし、ボックス2の前方までスライドしてボックス2の開口部を全閉する。
【0020】
このように、リッド5の後退端のスライド位置にて開閉時にリッド5のスライドを自動的に規制するため、特に閉止時に不用意に最前進端までスライドしてロック状態になることが避けられ、図7で示すように、ボックス2内にその開口部より上方に突出するような物24を収納しているとき、開口時のスライドでリッド5が物に引っ掛かって開口不能になることが防止される。
【0021】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、前後方向へのスライド式のリッドを備えたコンソールボックスにおいて、簡単な機構によりリッドの回転開閉時にリッドのスライドを自動的に規制するようにしたものであるから、ボックス内にその開口部より上方に突出するような物を収納しているとき、開口時のスライドでリッドが物に引っ掛かって開口不能になることが防止され、使い勝手の良いスライド式のリッドのコンソールボックスをさらに使用を高揚した利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明コンソールボックス本体の全体を示す断面図
【図2】本発明の要部拡大図
【図3】図2のA−A矢視断面図
【図4】カムの斜視図
【図5】係合穴を示す斜視図
【図6】従来のスライド式のリッドを備えたコンソールボックスの説明図
【図7】従来の問題点を示す説明図
【符号の説明】
1 コンソールボックス本体
2 ボックス
3 ヒンジカバー
4 ヒンジ
5 リッド
6 シャフト
7 フック
8 凹部
9 ストライカ
10 レバー
11 カム
11a 突片
12 係合穴
13 スプリング
15 スプリング
16 ガイドレール
17 ガイド部材
Claims (1)
- ボックス(2)の後端上部をヒンジ(4)として後方に回転可能であり前記ボックス(2)の開口部後方の一部を塞ぐヒンジカバー(3)と、このヒンジカバー(3)上に前後方向にスライド可能に取り付けられ、前記ヒンジカバー(3)と一体で前記ヒンジ (4) を回転中心として後方に回転して前記ボックス(2)の開口部を開閉するリッド(5)と、前記ヒンジカバー(3)に回転可能に取り付けられているシャフト(6)に固設され、前記ボックス(2)に設けられているストライカ(9)に係合してヒンジカバー(3)の回転をロックするフック(7)と、このフック(7)を前記ストライカ(9)に係脱させる前記リッド(5)の前端に設けられたレバー (10) と、前記シャフト (6) にスプリング(13)によって常時上方へ付勢されて回転可能に嵌挿支持され、前記ストライカ(9)に当接して下方に回転するカム(11)と、前記リッド(5)にリッド(5)の後方スライド端での回転開閉時に前記カム(11)が係合してリッド(5)のスライドを規制するカム係合穴(12)とを設けたことを特徴とするコンソールボックス。
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JP25054098A JP3723690B2 (ja) | 1998-09-04 | 1998-09-04 | コンソールボックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25054098A JP3723690B2 (ja) | 1998-09-04 | 1998-09-04 | コンソールボックス |
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Family
ID=17209438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP25054098A Expired - Fee Related JP3723690B2 (ja) | 1998-09-04 | 1998-09-04 | コンソールボックス |
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