JP4943603B2 - 車載用ルーフボックス - Google Patents

車載用ルーフボックス Download PDF

Info

Publication number
JP4943603B2
JP4943603B2 JP2001283804A JP2001283804A JP4943603B2 JP 4943603 B2 JP4943603 B2 JP 4943603B2 JP 2001283804 A JP2001283804 A JP 2001283804A JP 2001283804 A JP2001283804 A JP 2001283804A JP 4943603 B2 JP4943603 B2 JP 4943603B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bracket
box
cover
box body
lock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001283804A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003089329A (ja
Inventor
玄 可児
勝彦 堀口
Original Assignee
Piaa株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Piaa株式会社 filed Critical Piaa株式会社
Priority to JP2001283804A priority Critical patent/JP4943603B2/ja
Publication of JP2003089329A publication Critical patent/JP2003089329A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4943603B2 publication Critical patent/JP4943603B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車のルーフに取付けられる車載用ルーフボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近では、自動車のルーフに荷物収納用のルーフボックスが取付けられることがある。この種のルーフボックスは、ルーフに固定される容器形状のボックス本体と、該ボックス本体の一端側に設けられたヒンジを中心にしてボックス本体の上部を開閉自在に覆うボックスカバーとから成っている(実開平7−8097号公報参照)。前記ボックスカバーは、ロック装置により、前記ボックス本体に対して閉状態が維持され、その係合を解除することにより、前記ボックスカバーを上開きできるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、ボックスカバーとボックス本体とで形成する空間が決まっているので、収納するものが多い場合、収納できず、改善が望まれている。
【0004】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、収納する量に応じてボックスカバーとボックス本体とで形成する空間を制御できる車載用ルーフボックスを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、自動車のルーフに固定される容器形状のボックス本体と、該ボックス本体の一端側のヒンジ機構を中心にしてボックス本体の上部開閉自在なるボックスカバーと、該ボックスカバーをボックス本体に対して閉じた状態を保持可能なるロック装置とを少なくとも備えてなる車載用ルーフボックスであって、前記ヒンジ機構は、前記ボックス本体の外側に保持されるボトムブラケットと、該ボトムブラケットに対向する位置の前記ボックスカバーの内側に保持されるカバーブラケットと、前記両ブラケットに回転自在に軸支されてなるアジャスターとを少なくとも備え、前記ボックス本体に対して前記ボックスカバーを閉じた状態で上下可変である。
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、ヒンジ機構のカバーブラケットと、アジャスターとが、ボックス本体に対してボックスカバーを閉じた状態で上下可変であるため、ルーフボックス内に収納する量に応じてボックスカバーとボックス本体とで形成する空間を制御できる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、前記ヒンジ機構は、前記ボトムブラケットに回転自在に軸支されてなると共に一方に前記アジャスターのカバーブラケット側のピンに係合離脱自在な鉤部が形成され且つ他方に操作手段が形成されてなるロックブラケットと、前記カバーブラケットに回転自在に軸支されてなると共に前記アジャスターに係合可能なる爪部が形成されてなるバックルとを少なくとも備えてなる
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の効果に加え、ボックス本体に対してボックスカバーを下側の位置で、ピンとロックブラケットの鉤部とが係合してその位置に保持でき、ロックブラケットの操作手段を操作することで、その係合が解除され、ボックス本体に対してボックスカバーを上側の位置で、アジャスターにバックルの爪部が係合させることで、その位置に保持できるので、ルーフボックスの体積を変更できるし、その変更を保持できる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、前記ヒンジ機構は、ロック機構付きヒンジ機構と、ロック機構の無いヒンジ機構とより構成されてなり、前記ロック機構付きヒンジ機構は、前記ボックス本体の外側に保持されるボトムブラケットと、前記ボックスカバーの内側で前記ボトムブラケットに対向する位置に保持されるカバーブラケットと、前記両ブラケットにそれぞれピンにより回転自在に軸支されてなるアジャスターと、前記ボトムブラケットに回転自在に軸支されてなると共に一方に前記アジャスターのカバーブラケット側のピンに係合離脱自在な鉤部が形成され且つ他方に操作手段が形成されてなるロックブラケットと、前記カバーブラケットに回転自在に軸支されてなると共に前記アジャスターに係合可能なる爪部が形成されてなるバックルとより構成されてなり、前記ロック機構の無いヒンジ機構は、前記ボックス本体の外側に保持されるボトムブラケットと、前記ボックスカバーの内側で前記ボトムブラケットに対向する位置に保持されるカバーブラケットと、前記両ブラケットにそれぞれピンにより回転自在に軸支されてなるアジャスターとより構成されてなる。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の効果に加え、ロック機構付きヒンジ機構により、ボックス本体に対してボックスカバーを下側の位置で、ピンとロックブラケットの鉤部とが係合してその位置に保持でき、ロックブラケットの操作手段を操作することで、その係合が解除され、ボックス本体に対してボックスカバーを上側の位置で、アジャスターにバックルの爪部が係合させることで、その位置に保持できるので、ルーフボックスの体積を変更できるし、その上下移動変更を保持できる。また、ロック機能の無いヒンジ機構により、ボックス本体が前後寸法が長くても、かかる移動が安定的に行える。
【0011】
請求項4に記載の発明は、前記ロック装置は、前記ボックス本体の内側に配設されてなる第1ハウジングと、該第1ハウジングから離間した位置の前記ボックス本体の内側に配設されてなる第2ハウジングと、前記第1ハウジング及び第2ハウジング間に架設されてなると共に回転自在なる断面四角状のシャフトと、前記第1ハウジング内にあって該シャフトに固設されてなるプッシュフックと、前記第1ハウジングに対して進退自在なると共に前記ボックス本体の外側よりキーにより該進退を阻止した係合状態及び該係合を離脱した状態に自在なるキーシリンダーと、前記第2ハウジング内にあって前記シャフトに固設されてなるフックとより構成されてなり、前記フックは、前記キーシリンダーにより押圧されることで、前記ボックスカバー側に支持されたロック軸から離脱が可能なる構成である。
【0012】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の効果に加え、常時はボックスカバー側に支持されたロック軸に係合されてなるボックス本体側に支持されたフックが、キーシリンダーを操作することで、フックがロック軸から離脱可能であり、ボックス本体に対してボックスカバーが開閉が可能となる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、前記フックは、リターンスプリングにより、前記ロック軸に常時係合するように付勢されてなる。
【0014】
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の効果に加え、前記ロック軸から離脱したフックは、リターンスプリングにより再び前記ロック軸に係合可能なる位置に復帰してなるので、ボックスカバー開成時にキーシリンダーを操作していなくても良いことになる。
【0015】
請求項6に記載の発明は、前記ボックスカバーの内側に保持されたカバーブラケットには、前記ボックス本体側に支持された状態のスライドブラケットが固定支持されてなり、該スライドブラケットには、上下に長い長孔が形成されてなる。
【0016】
請求項6に記載の発明によれば、請求項4又は請求項5に記載の効果に加え、ボックス本体に対してボックスカバーを持ち上げれば、ボックス本体側に支持された状態のスライドブラケットに対して、長孔を介在してカバーブラケットがボックスカバーと共に移動できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な一実施形態を、図1〜図27に基づいて説明する。
【0018】
符号1は、自動車のルーフで、該ルーフ1には、前後に2本のキャリア2、2が設置されていて、該キャリア2、2の上に、ルーフボックス3がクランプ部材12を介在して取付けられている。ルーフボックス3は、前後方向に長いカプセル形状をしていて、キャリア2、2に固定される容器形状のボックス本体4と、該ボックス本体4の上部から開口を覆うボックスカバー5とから成っている。
【0019】
前記ボックス本体4は、ABS樹脂製で、前後長さが1936ミリメートル、左右幅が736ミリメートルの方形をなし、底部に適宜のビード4aが形成されている。前記ボックスカバー5は、ABS樹脂製で、前後長さが1950ミリメートル、左右幅が750ミリメートルの方形をなし、右側に設けられたロック機構付きヒンジ機構6及びロック機構無しヒンジ機構7を中心にして開閉自在な構造になっている。また、ボックス本体4とボックスカバー5との間には、図1に示すように、前後にガスステー8が設けられていて、ボックスカバー5が自動で開き且つその開いた位置を保持できるようになっている。ルーフボックス3の左端側には、ボックスカバー5の閉状態を維持するためのロック装置9が設けられている。
【0020】
前記ボックス本体4には、図2に破線で示すように、ボックス本体4に収納した図示しない部品を、ボックス本体4に固定するためのベルト10がストラップブラケット11によって固定されている。図3の符号13は、キーケースである。符号14,15は、前記ボックス本体4の側面及び底面を補強する補強部材である。
【0021】
ボックスカバー5の右側の周縁部に設けられたロック機構付きヒンジ機構6は、図6乃至図8に示すように、「ボトムブラケット」である第1ボトムブラケット20と、「カバーブラケット」である第1カバーブラケット21と、「アジャスター」である第1アジャスター24と、ロックブラケット29と、バックル33とより構成されてなる。
【0022】
前記第1ボトムブラケット20は、板厚2ミリメートルの平板状の鉄板で、該第1ボトムブラケット20の左右両端部(前記ボックス本体4に取り付いた状態での前後両端部)から外側(図6の左側)に第1ブラケット20a,20aが切り起こされて形成されてなると共に前記ボックス本体4の外側(図6の左側)にリベット25により保持されてなる。
【0023】
前記第1カバーブラケット21は、板厚2ミリメートルの平板状の鉄板で、該第1カバーブラケット21の左右両端部(前記ボックスカバー5に取り付いた状態での前後両端部)から内側(図6の右側)に第2ブラケット21a,21aが切り起こされて形成されてなると共に前記ボックスカバー5の内側(図6の右側)且つ前記第1ボトムブラケット20に対向する位置にリベット25により保持されてなる。
【0024】
前記第1アジャスター24は、板厚2ミリメートルの鉄板で、前記第1ブラケット20a,20a及び前記第2ブラケット21a,21aそれぞれに「ピン」である第1ピン22及び第2ピン23により回転自在に軸支されてなると共に前記第1ボトムブラケット20と第1カバーブラケット21との間に架橋される第1面24a,24aと、該第1面24a,24aの一方を架橋した第2面24bとより断面コの字状に形成されてなる。第1面24a,24aと第2面24bとの間の四隅に切り込み部が形成されていて、符号31で示す切り込み部のみを「係合部」と称する。
【0025】
前記ロックブラケット29は、断面コの字状に折り曲げられてなる板厚2ミリメートルの鉄板で、本体部29aと、該本体部29aの左右両端部(前記ボックス本体4に取り付いた状態での前後両端部)にそれぞれ形成された機能部29b、29bとよりなる。前記本体部29aの「他方」である下端部には、操作手段28が形成されてなる。前記機能部29b、29bには、前記第1ボトムブラケット20の下端部の左右両端部(前記ボックス本体4に取り付いた状態での前後両端部)から外側(図6の左側)に切り起こされた第3ブラケット20b、20bに、第3ピン26により回転自在に軸支されてなると共に「一方」である上端部に前記第1アジャスター24の第1カバーブラケット21側の第2ピン23に係合離脱自在な鉤部27が形成されてなる。符号38は第1リターンスプリングであり、前記第3ピン26に巻装されてなり、前記鉤部27が第2ピン23に係合する方向に常時付勢されてなる。
【0026】
前記バックル33は、断面コの字状に折り曲げられてなる板厚2ミリメートルの鉄板で、本体部33aと、該本体部33aの左右両端部(前記ボックス本体4に取り付いた状態での前後両端部)にそれぞれ形成された機能部33b、33bとよりなる。前記本体部33aの図6、図20に示す上端部には、前記ボックスカバー5に面当たりするソフトタッチ部34が形成されている。前記機能部33b、33bには、前記第1カバーブラケット21の下端部から外側(図6の左側)に切り起こされた第4ブラケット21bに第4ピン30により回転自在に軸支されてなると共に下端部に前記第1アジャスター24の係合部31に係合可能なる爪部32が形成されてなる。符号39は第2リターンスプリングであり、前記第4ピン30に巻装されてなり、前記爪部32が係合部31に係合する方向に常時付勢されてなる。
【0027】
前記ボックスカバー5の右側の周縁部に設けられたロック機構無しヒンジ機構7は、図9及び図10に示すように、第2ボトムブラケット35と、第2カバーブラケット36と、第2アジャスター37とより構成されてなる。
【0028】
前記第2ボトムブラケット35は、板厚2ミリメートルの平板状の鉄板で、該第2ボトムブラケット35の左右両端部(前記ボックス本体4に取り付いた状態での前後両端部)から外側(図9の左側)に第5ブラケット35a,35aが切り起こされて形成されてなると共に前記ボックス本体4の外側(図9の左側)にリベット25により保持されてなる。
【0029】
前記第2カバーブラケット36は、板厚2ミリメートルの平板状の鉄板で、該第2カバーブラケット36の左右両端部(前記ボックスカバー5に取り付いた状態での前後両端部)から内側(図9の右側)に第6ブラケット36a,36aが切り起こされて形成されてなると共に前記ボックスカバー5の内側(図6の右側)且つ前記第2ボトムブラケット35に対向する位置にリベット25により保持されてなる。
【0030】
前記第2アジャスター37は、板厚2ミリメートルの鉄板で、前記第5ブラケット35a,35a及び前記第6ブラケット36a,36aそれぞれに第1ピン22及び第2ピン23により回転自在に軸支されてなると共に前記第2ボトムブラケット35と第2カバーブラケット36との間に架橋される第1面37a,37aと、該第1面37a,37aの一方を架橋した第2面37bとより断面コの字状に形成されてなる。
【0031】
前記ボックス本体4の左側の周縁部に設けられた前記ロック装置9は、図3に示すように、スライド装置16、16が遠隔操作されるもので、該ロック装置9は、図11乃至図14に示すように、前記ボックス本体4の内側(図11の右側)に配設されてなる第1ハウジング40と、該第1ハウジング40から前後にそれぞれ離間した位置の前記ボックス本体4の内側(図13の右側)に配設されてなる第2ハウジング41、41と、前記第1ハウジング40及び前記第2ハウジング41、41間に架設されてなると共に図11での左右方向に回転自在なる断面四角状のシャフト42と、前記第1ハウジング40内にあって該シャフト42に固設されてなるプッシュフック43と、前記第1ハウジング40に対して進退(図11で左右方向に移動)自在なると共に前記ボックス本体4の外側より操作した図示しないキーにより該進退を阻止した係合状態及び該係合を離脱した状態に自在なるキーシリンダー44と、前記第2ハウジング41,41内にあって前記シャフト42に固設されてなるフック45とより構成されてなる。符号46は、前記プッシュフック43を図11に示す立設状態に付勢してなる第3リターンスプリング、同47は、前記フック45を図13に示す立設状態に付勢してなる第4リターンスプリングである。前記フック45は、図13に示す立設状態で、前記第2ハウジング41、41に形成された切り込み41aに挿入されてなるロック軸48に係合している。符号49は、図12に示すように、前記ボックス本体4の周囲を覆うボックスカバー5の庇部5aに形成されたキー差込孔で、該キー差込孔49は、前記キーシリンダー44と同一軸線上に形成されてなる。
【0032】
前記スライド装置16は、図13及び図14に示すように、前記ボックスカバー5の内側(図13の右側)に配されて、リベット25により固定されてなる第3カバーブラケット51と、該第3カバーブラケット51のネジ下孔51aに螺合されてなるハンドル52により前記第3カバーブラケット51に固定される「スライドブラケット」である第1スライドブラケット53とよりなる。前記第1スライドブラケット53には、上下に長い長孔54が形成されてなり、前記ハンドル52の固定軸がスライド自在である。前記第1スライドブラケット53の下端部には、前記ロック軸48が固設されている。
【0033】
前記ガスステー8は、図15及び図16に示すように、前記ボックス本体4のの内側(図15の右側)にリベット25により配設されてなる第3ボトムブラケット56のネジ下孔56aに螺合されてなるハンドル57により前記第3ボトムブラケット56に固定される第2スライドブラケット58の上端部に支持されてなる。前記第2スライドブラケット58には、上下に長い長孔59が形成されてなり、前記ハンドル57の固定軸がスライド自在である。符号60は、前記ガスステー8を固定するためのナイロンナットである。
【0034】
次に、この実施形態の作用について、説明する。まず、ボックスカバー5がボックス本体4に対して閉じられている状態で、前記キーシリンダー44が図11に示す位置にあって、プッシュフック43を押圧しない位置にあるので、図13に示すように、ロック軸48にフック45が係合された状態に保持され、自動車を走行させることによる振動が生じても、また、故意にボックスカバー5を開こうとしても、開かないし、開くことを防止している。
【0035】
この状態で、前記キー差込孔49を介在して、図示しないキーを前記キーシリンダー44に差し込むと、図示しないタンブラーが引っ込むなど解錠するので、キーシリンダー44が進退自在となる。その後、該キーを押し込むことで、前記キーシリンダー44が押し込まれ、該キーシリンダー44によってプッシュフック43が図12に示すように傾き、それによって、前記シャフト42が傾き、該シャフト42に固定されたフック45が、図14に示すように傾くことで、前記フック45がロック軸48から離脱する。この状態で、ガスステー8の力により、ロック軸48は、切り込み41aから離脱するように上方に移動して、図1に示すように、ボックス本体4に対してボックスカバー5は自動的に開成できることになる。この状態では、前記ガスステー8の力のみによることなく、ボックスカバー5を持ち上げると、より早くボックスカバー5を開くことができるが、これはガスステー8のバネ力の強さによる。
【0036】
前記ボックスカバー5の開成時には、第3,第4リターンスプリング46,47によりフック45が図13に示す立設状態に復帰しているので、前記ボックスカバー5を閉めると、下側に移動してきたロック軸48によりフック45を再び図14に示すように傾かせ、切り込み41a内に再びロック軸48が入り込むと共にフック45が復帰して立設することで、ロック軸48に係合し、ボックスカバー5の閉状態が保たれる。
【0037】
次に、ボックスカバー5がボックス本体4に対して閉じた状態で、ボックスカバー5の位置を上下させて、容量を変更する場合には、ロック機構付きヒンジ機構6の図6の状態のボックスカバー5とボックス本体4との間の空間17に手を入れて操作手段28を、図17の矢印で示すように、ボックスカバー5側に回転させる(第1リターンスプリング38に抗して)と、ロックブラケット29が第3ピン26を中心に回転して第2ピン23から鉤部27が外れ、そのままボックスカバー5を第1カバーブラケット21と共に持ち上げることができる。すると、図18から図19に示すように、ボックスカバー5(第1カバーブラケット21)は、第1アジャスタ24を介して上側に移動し、図20に示す状態から係合部31に臨み、係合部31に爪部32を係合させることで、図21に示すように、ロック機構付きヒンジ機構6が保持される。
【0038】
この時、ボックスカバー5の上側への移動により、ロック機構無しヒンジ機構7の第2カバーブラケット36は、ボックスカバー5と共に、図9に示す状態から、第2アジャスタ37を介して上側に移動し、図22に示す状態になる。また、同じくボックスカバー5の上側への移動により、予めハンドル52を弛めておくことで、第1スライドブラケット53に対して第3カバーブラケット51が長孔54上を移動自在であるから、図13の状態から図23に示す状態に移動できることになる。また、同じくボックスカバー5の上側への移動により、予めハンドル57を弛めておくことで、第3ボトムブラケット56に対して第2スライドブラケット58が長孔59上を移動自在であるから、図15の状態から図24に示す状態に移動できることになる。
【0039】
かかる状態にすると、ボックス本体4に対してボックスカバー5の容量が大きくなり、多くの収納物を納めることができる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ヒンジ機構のカバーブラケットと、アジャスターとが、ボックス本体に対してボックスカバーを閉じた状態で上下可変であるため、ルーフボックス内に収納する量に応じてボックスカバーとボックス本体とで形成する空間を制御できる。
【0041】
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の効果に加え、ボックス本体に対してボックスカバーを下側の位置で、ピンとロックブラケットの鉤部とが係合してその位置に保持でき、ロックブラケットの操作手段を操作することで、その係合が解除され、ボックス本体に対してボックスカバーを上側の位置で、アジャスターにバックルの爪部が係合させることで、その位置に保持できるので、ルーフボックスの体積を変更できるし、その変更を保持できる。
【0042】
請求項3記載の発明によれば、請求項1に記載の効果に加え、ロック機構付きヒンジ機構により、ボックス本体に対してボックスカバーを下側の位置で、ピンとロックブラケットの鉤部とが係合してその位置に保持でき、ロックブラケットの操作手段を操作することで、その係合が解除され、ボックス本体に対してボックスカバーを上側の位置で、アジャスターにバックルの爪部が係合させることで、その位置に保持できるので、ルーフボックスの体積を変更できるし、その上下移動変更を保持できる。また、ロック機能の無いヒンジ機構により、ボックス本体が前後寸法が長くても、かかる移動が安定的に行える。
【0043】
請求項4記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の効果に加え、常時はボックスカバー側に支持されたロック軸に係合されてなるボックス本体側に支持されたフックが、キーシリンダーを操作することで、フックがロック軸から離脱可能であり、ボックス本体に対してボックスカバーが開閉が可能となる。
【0044】
請求項5記載の発明によれば、請求項4に記載の効果に加え、前記ロック軸から離脱したフックは、リターンスプリングにより再び前記ロック軸に係合可能なる位置に復帰してなるので、ボックスカバー開成時にキーシリンダーを操作していなくても良いことになる。
【0045】
請求項6記載の発明によれば、請求項4又は請求項5に記載の効果に加え、ボックス本体に対してボックスカバーを持ち上げれば、ボックス本体側に支持された状態のスライドブラケットに対して、長孔を介在してカバーブラケットがボックスカバーと共に移動できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るルーフボックスを示す斜視図。
【図2】図1の平面図。
【図3】図1の側面図。
【図4】図2の矢視DAにかかる前側からの正面図。
【図5】図2の矢視DBにかかる後ろ側からの正面図。
【図6】図2中矢示SC−SC線に沿うロック機構付きヒンジ機構の断面図。
【図7】図6の矢視DDにかかるロック機構付きヒンジ機構の正面図。
【図8】図6の矢視DEにかかるロック機構付きヒンジ機構の平面図。
【図9】図2中矢示SF−SF線に沿うロック機構無しヒンジ機構の断面図。
【図10】図9の矢視DGにかかるロック機構無しヒンジ機構の正面図。
【図11】図3の矢視SH−SH線に沿うロック装置の断面図。
【図12】図11のキーシリンダーの作動後における断面説明図。
【図13】図3の矢視SI−SI線に沿うロック装置及びスライド装置の断面図。
【図14】図13のキーシリンダーの作動後における断面説明図。
【図15】図2の矢視SJ−SJ線に沿うガスステーの取付け構造の断面図。
【図16】図15の矢視DKにかかるガスステーの取付け構造の正面図。
【図17】図6のロック機構付きヒンジ機構のロックブラケットを作動させた状態の断面説明図。
【図18】図17のロック機構付きヒンジ機構のロックブラケットの鉤部と第2ピンが離脱した状態の断面説明図。
【図19】図18のロック機構付きヒンジ機構のボックスカバーを持ち上げた状態の断面説明図。
【図20】図19のロック機構付きヒンジ機構のバックルが第1アジャスターに係合する寸前の状態の断面説明図。
【図21】図20のロック機構付きヒンジ機構のバックルが第1アジャスターに係合した状態の断面説明図。
【図22】図9のロック機構無しヒンジ機構の作動後(ボックスカバーを持ち上げた後)の断面図。
【図23】図13のロック装置及びスライド装置の作動後(ボックスカバーを持ち上げた後)の断面図。
【図24】図15のガスステーの取付け構造の作動後(ボックスカバーを持ち上げた後)の断面図。
【図25】図24の矢視DLにかかる正面図。
【図26】図3のルーフボックスのボックス本体に対してボックスカバーを上げた状態における側面図。
【図27】図26の矢視DMにかかる正面図。
【符号の説明】
1 ルーフ
3 ルーフボックス
4 ボックス本体
5 ボックスカバー
6 ロック機構付きヒンジ機構(ヒンジ機構)
7 ロック機構無しヒンジ機構(ヒンジ機構)
9 ロック装置
20 第1ボトムブラケット(ボトムブラケット)
21 第1カバーブラケット(カバーブラケット)
22 第1ピン(ピン)
23 第2ピン(ピン)
24 第1アジャスター(アジャスター)
27 鉤部
28 操作手段
29 ロックブラケット
32 爪部
33 バックル
35 第2ボトムブラケット(ボトムブラケット)
36 第2カバーブラケット(カバーブラケット)
37 第2アジャスター(アジャスター)
40 第1ハウジング
41 第2ハウジング
43 プッシュフック
44 キーシリンダー
45 フック
46 第3リターンスプリング(リターンスプリング)
47 第4リターンスプリング(リターンスプリング)
48 ロック軸
51 第3カバーブラケット(カバーブラケット)

Claims (6)

  1. 自動車のルーフに固定される容器形状のボックス本体と、該ボックス本体の一端側のヒンジ機構を中心にしてボックス本体の上部開閉自在なるボックスカバーと、該ボックスカバーをボックス本体に対して閉じた状態を保持可能なるロック装置とを少なくとも備えてなる車載用ルーフボックスであって、
    前記ヒンジ機構は、前記ボックス本体の外側に保持されるボトムブラケットと、該ボトムブラケットに対向する位置の前記ボックスカバーの内側に保持されるカバーブラケットと、前記両ブラケットに回転自在に軸支されてなるアジャスターとを少なくとも備え、前記ボックス本体に対して前記ボックスカバーを閉じた状態で上下可変であることを特徴とする車載用ルーフボックス。
  2. 請求項1に記載の車載用ルーフボックスであって、
    前記ヒンジ機構は、前記ボトムブラケットに回転自在に軸支されてなると共に一方に前記アジャスターのカバーブラケット側のピンに係合離脱自在な鉤部が形成され且つ他方に操作手段が形成されてなるロックブラケットと、前記カバーブラケットに回転自在に軸支されてなると共に前記アジャスターに係合可能なる爪部が形成されてなるバックルとを少なくとも備えてなることを特徴とする車載用ルーフボックス。
  3. 請求項1に記載の車載用ルーフボックスであって、
    前記ヒンジ機構は、ロック機構付きヒンジ機構と、ロック機構の無いヒンジ機構とより構成されてなり、
    前記ロック機構付きヒンジ機構は、前記ボックス本体の外側に保持されるボトムブラケットと、前記ボックスカバーの内側で前記ボトムブラケットに対向する位置に保持されるカバーブラケットと、前記両ブラケットにそれぞれピンにより回転自在に軸支されてなるアジャスターと、前記ボトムブラケットに回転自在に軸支されてなると共に一方に前記アジャスターのカバーブラケット側のピンに係合離脱自在な鉤部が形成され且つ他方に操作手段が形成されてなるロックブラケットと、前記カバーブラケットに回転自在に軸支されてなると共に前記アジャスターに係合可能なる爪部が形成されてなるバックルとより構成されてなり、
    前記ロック機構の無いヒンジ機構は、前記ボックス本体の外側に保持されるボトムブラケットと、前記ボックスカバーの内側で前記ボトムブラケットに対向する位置に保持されるカバーブラケットと、前記両ブラケットにそれぞれピンにより回転自在に軸支されてなるアジャスターとより構成されてなることを特徴とする車載用ルーフボックス。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の車載用ルーフボックスであって、
    前記ロック装置は、前記ボックス本体の内側に配設されてなる第1ハウジングと、該第1ハウジングから離間した位置の前記ボックス本体の内側に配設されてなる第2ハウジングと、前記第1ハウジング及び第2ハウジング間に架設されてなると共に回転自在なる断面四角状のシャフトと、前記第1ハウジング内にあって該シャフトに固設されてなるプッシュフックと、前記第1ハウジングに対して進退自在なると共に前記ボックス本体の外側よりキーにより該進退を阻止した係合状態及び該係合を離脱した状態に自在なるキーシリンダーと、前記第2ハウジング内にあって前記シャフトに固設されてなるフックとより構成されてなり、
    前記フックは、前記キーシリンダーにより押圧されることで、前記ボックスカバー側に支持されたロック軸から離脱が可能なる構成であることを特徴とする車載用ルーフボックス。
  5. 請求項4に記載の車載用ルーフボックスであって、
    前記フックは、リターンスプリングにより、前記ロック軸に常時係合するように付勢されてなることを特徴とする車載用ルーフボックス。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の車載用ルーフボックスであって、
    前記ボックスカバーの内側に保持されたカバーブラケットには、前記ボックス本体側に支持された状態のスライドブラケットが固定支持されてなり、該スライドブラケットには、上下に長い長孔が形成されてなることを特徴とする車載用ルーフボックス。
JP2001283804A 2001-09-18 2001-09-18 車載用ルーフボックス Expired - Lifetime JP4943603B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001283804A JP4943603B2 (ja) 2001-09-18 2001-09-18 車載用ルーフボックス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001283804A JP4943603B2 (ja) 2001-09-18 2001-09-18 車載用ルーフボックス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003089329A JP2003089329A (ja) 2003-03-25
JP4943603B2 true JP4943603B2 (ja) 2012-05-30

Family

ID=19107250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001283804A Expired - Lifetime JP4943603B2 (ja) 2001-09-18 2001-09-18 車載用ルーフボックス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4943603B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101692495B1 (ko) * 2016-05-20 2017-01-03 정재경 자동개폐형 루프박스

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7740157B2 (en) * 2006-01-23 2010-06-22 Yakima Products, Inc. Coordinated latching mechanism for car top carrier
JP5096900B2 (ja) * 2007-12-14 2012-12-12 Piaa株式会社 車載用ルーフボックス
WO2012047452A1 (en) 2010-10-05 2012-04-12 Yakima Products, Inc. Stabilized cargo box for a vehicle rack system
CN104290674B (zh) * 2014-08-27 2016-08-24 宁波纽特汽车配件有限公司 一种行李箱
EP3112217B1 (en) * 2015-07-02 2018-01-10 Thule Sweden AB A load carrier comprising a lock arrangement
JP2021102411A (ja) 2019-12-25 2021-07-15 株式会社カーメイト ルーフボックス

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0668320B2 (ja) * 1985-07-19 1994-08-31 ヤマハ発動機株式会社 車両用無段自動変速機の走行制御装置
FR2679844A1 (fr) * 1991-08-02 1993-02-05 Lando Georges Coffre a volume variable.

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101692495B1 (ko) * 2016-05-20 2017-01-03 정재경 자동개폐형 루프박스

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003089329A (ja) 2003-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2586687B1 (en) Saddle type vehicle with mounting structure for trunk device
EP2127951B1 (en) Storage device for vehicles
JP4943603B2 (ja) 車載用ルーフボックス
JP4284660B2 (ja) 車両用ルーフコンソールボックス
JP2003341431A (ja) 自動車のラゲージフロア装置
JP5005397B2 (ja) 車両のゲート開閉装置
JP3723690B2 (ja) コンソールボックス
KR20190089400A (ko) 트럭 적재함용 록킹장치
JP5149656B2 (ja) 車両用収納装置
JP4420221B2 (ja) フロア構造
FR2894907A1 (fr) Dispositif accroche sac d'un element d'habillage interieur de vehicule
JP3625740B2 (ja) 車両用収納体
JP2000255322A (ja) リヤパーセルシェルフ
KR100369008B1 (ko) 자동차의 콘솔 암레스트 록킹 구조
JP5555587B2 (ja) 車両用着脱部品の取付構造
JPH0622579Y2 (ja) 自動車用ルーフパネル
JP4063799B2 (ja) ロック解除装置
JPS6343152Y2 (ja)
JP4298428B2 (ja) 荷役車両
JP4441755B2 (ja) フロアコンソール
KR0133779Y1 (ko) 화물자동차의 적재함 구조
JP4125825B2 (ja) 観音ゲートロック装置
JP2000128043A (ja) 自動二輪車用トランク
JPH0748916Y2 (ja) 耐振動型ラッチ装置
JPH0536919Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110712

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110901

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120221

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4943603

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term