JP3721089B2 - 車両診断システム及び該システムを用いた自動車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両における診断システムに関し、特に、無線通信により車両の診断情報を車両外部に送信する車両診断システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両診断は、エンジンや変速機などの異常を自己診断するものであり、この車両診断システムの一例としては、米国のOBD II(On-Board Diagnosis II)システムが挙げられる。
【0003】
このシステムは、特に排気ガス中の排気物質低減のため、排気悪化を引き起こす故障、例えば触媒や酸素センサの劣化、失火等をエンジン電子制御ユニット(以下、エンジンECUと記載)で検出し、その故障発生を警告ランプによって車両ユーザーに知らせて修理を促すものであり、車両搭載が義務付けられているシステムである。この時の診断情報は、故障に応じたコードとしてエンジンECU内部のメモリに記憶され、修理工場において、外部スキャンツールを診断コネクタ経由で前記エンジンECUに接続することにより読み出すことができる。修理工場では、読み出した故障コードに応じた修理が可能となる。
【0004】
ここで、現在においては、診断コスト削減や、故障から修理までの期間短縮を目的として、前記OBD IIシステムをさらに発展させ、各車両から診断情報を無線送信することにより、監視局等が診断情報を自動的に集めるシステムであるOBD IIIシステムの法制化が米国カリフォルニア州大気資源局により検討されている。
そして、このような無線通信により車両の診断情報を車両外部に送信する車両診断システムとしては、特開平7−50886号公報、特開平11−255078号公報特開平11−326140号公報などが公知である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記OBD IIIのように、無線通信により車両の診断情報を車両外部に送信する車両診断システムでは、車両機器に故障が発生した際には、この診断情報を確実に車両外部に送信する必要がある。つまり、車両診断システム自体の故障のほか、車両ユーザーが診断情報を無線送信することを拒み、車両診断システムを故意に破壊または改造するなどの不正を行うことにより生じる車両診断システムの異常が検出された場合にも、車両ユーザーに警告を促したり、車両外部に前記車両診断システムの異常を知らせることにより、その情報が自動的に集められるようにしなければならない。
【0006】
しかしながら、前記特開平7−50886号公報と特開平11−326140号公報のいずれの公知例に関しても、このような要求に応じ得る手段については言及されていない。一方、特開平11−255078号公報では、車両診断情報が監視局等に向けて正しく発信されているか否かを車両側で認識できる仕組みについては言及されているものの、エンジンECUと無線用トランスポンダとの間で無線通信を行う必要があるため、エンジンECUと無線用トランスポンダの設置場所に制約が生じたり、エンジンECUのコストが、アンテナ及び無線用入力回路を設ける分だけ増加してしまうなどの問題が予想される。
【0007】
また、前記特開平11−255078号公報と特開平11−326140号公報には、診断情報送信用の無線通信手段を他の車載機器が有する無線通信手段と兼用化させることに関しては示唆がなされておらず、前記OBD IIIなどに対応させるためには、専用の無線通信手段と、この無線通信手段とエンジンECUとを接続する通信線とを別途備える必要があり、車両コストや通信線敷設のための車両組み立て工数が増大してしまうという問題がある。
【0008】
すなわち、本発明者は、車両診断システムに対する不正行為の防止を図るとともに、この行為に基づく情報及びシステム自体の故障情報からなる車両診断システムの異常に関する情報を、既存の無線通信手段等を介して監視局等に自動的に集めることによって、不正行為に対する抑止力を備え、かつ、車両コストを抑えてOBD IIIに対応した車両診断システムを得ることができるとの新たな知見を得たものであるが、前記従来の技術は、上記点についていずれも格別な配慮がなされていない。
【0009】
本発明は以上のような問題に鑑みてなされたものであり、OBD IIIのように、無線通信により車両の診断情報を車両外部に送信する車両診断システムにおいて、特別なハードウェアを追加せずに低コストで、車両診断システム自体の故障や、車両ユーザーの不正行為による車両診断システムの異常を検出し、車両ユーザーに警告したり、車両診断システムの異常を車両外部に知らせる車両診断システムを構築することを目的としている。
【0010】
また、本発明の別の目的は、無線通信により車両の診断情報を車両外部に送信するための専用の無線通信手段や、エンジンECUと前記無線通信手段を接続する通信線を新たに追加することなく、低コストでOBD IIIなどの車両診断システムを構築することである。
さらに、このような車両診断システムを用いることにより、車両から確実に診断情報を無線送信でき、かつ、無線通信手段付加のコストアップを最小限にしてOBD IIIなどに対応する自動車を提供することも本発明の目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明に関わる車両診断システムは、車両機器の制御及び該車両機器の診断を行う電子制御ユニットと、前記車両機器の診断情報を車両外部の無線通信機器または基地局に送信するための無線送信回路及びアンテナから成る無線通信手段と、を有する車両診断システムにであって、該システムは、前記電子制御ユニットと前記無線通信手段との間の有線または無線通信が正常に行われているか否かを確認する機能を有することを特徴としている。
【0012】
具体的には、前記システムは、前記無線通信手段が前記電子制御ユニットに通信診断信号を送信し、該電子制御ユニットが前記無線通信手段に前記通信診断信号に応じた返答信号を返信し、前記無線通信手段が前記返答信号を解読することにより、前記電子制御ユニットと前記無線通信手段との間の有線または無線通信が正常に行われているか否かを判断することを特徴とする。また、前記システムは、前記電子制御ユニットと前記無線通信手段との間の有線または無線通信が異常であると判断された場合には、前記車両診断システムの異常を車両ユーザーに警告するとともに、前記車両外部の無線通信機器または基地局に無線で知らせることを特徴とする。
【0013】
本発明に関わる別の車両診断システムは、車両機器の制御及び該車両機器の診断を行う電子制御ユニットと、前記車両機器の診断情報を車両外部の無線通信機器または基地局に送信するための無線送信回路及びアンテナから成る無線通信手段と、を有する車両診断システムであって、該システムは、前記無線通信手段が前記電子制御ユニットにエンジン動作許可信号または動作不許可信号を送信することによって、車両を走行可能または走行不能にすることを特徴とする。
以上述べた無線通信手段は、無線送信回路の他に、前記車両外部の無線通信機器または基地局からの情報を受信するための無線受信回路を備えていても良い。
【0014】
本発明に関わるさらに他の車両診断システムは、車両機器の制御及び該車両機器の診断を行い、該車両機器の診断情報を記憶する電子制御ユニットと、前記車両機器の診断情報を車両外部の無線通信機器または基地局に送信するための無線送信回路及び前記車両外部の無線通信機器または基地局からの情報を受信するための無線受信回路並びにアンテナから成る無線通信手段と、を有する車両診断システムであって、該システムは、前記車両機器の異常発生時には、前記診断情報を前記車両外部の無線通信機器または基地局に無線で送信し、該車両外部の無線通信機器または基地局から前記診断情報を再度受信して、この受信した診断情報と前記電子制御ユニットに記憶された診断情報とを比較することにより、前記無線通信手段が正常であるか否かを判断することを特徴とする。また、前記システムは、前記無線通信手段が異常であると判断された場合には、車両ユーザーに前記車両診断システムの異常を警告するとともに、この異常が所定期間以上続く場合には、車両を走行不能にすることを特徴とする。
【0015】
さらに、専用の無線通信手段や、エンジンECUと前記無線通信手段を接続する通信線を新たに追加することなく、低コストでOBD IIIなどの車両診断システムを構築するために、本発明に関わる別の車両診断システムは、車両機器の制御及び該車両機器の診断を行う電子制御ユニットと、前記車両機器の診断情報を車両外部の無線通信機器または基地局に送信する、若しくは該車両外部の無線通信機器または基地局からの情報を受信するための無線送受信回路及びアンテナから成る無線通信手段と、を有する車両診断システムであって、前記無線通信手段は、前記車両機器の診断情報以外の情報を送信する、若しくは受信することを特徴とする。
【0016】
具体的には、前記無線通信手段は、車両に既存の車載情報機器、携帯電話機、車両盗難防止システム、キーレスエンジン始動システム、または、ミリ波レーダ送受信装置が具備する無線通信手段であることを特徴とする。また、前記無線通信手段は、車両盗難防止システム、キーレスエンジン始動システムで用いるイグニッションキーであることを特徴とする。さらに、前記無線通信手段は、前記車両診断情報を読み出すための外部スキャンツール用コネクタに接続されることを特徴とする。
【0017】
前記無線通信手段が車両診断に関する情報以外の情報を送信または受信する車両診断システムの他に、専用の無線通信手段や、エンジンECUと前記無線通信手段を接続する通信線を新たに追加することなく、低コストでOBD IIIなどの車両診断システムを構築するために、本発明に関わる他の車両診断システムは、車両機器の制御及び該車両機器の診断を行う電子制御ユニットと、前記車両機器の診断情報を車両外部の無線通信機器または基地局に送信するための無線送信回路及びアンテナから成る無線通信手段と、を有する車両診断システムであって、該システムは、前記無線通信手段を車両のエンジンルーム内または該エンジンルーム内に配置される前記電子制御ユニットに設けられることを特徴とする。
【0018】
さらに、本発明に関わるさらに他の車両診断システムは、車両機器の制御及び該車両機器の診断を行う電子制御ユニットと、前記車両機器の診断情報を車両外部の無線通信機器または基地局に送信するための無線送信回路及びアンテナから成る無線通信手段と、を有する車両診断システムであって、該システムは、前記アンテナとして、前記電子制御ユニットと前記車両機器とを接続するハーネスを用いることを特徴とする。無線送信回路の他に、前記車両外部の無線通信機器または基地局からの情報を受信するための無線受信回路を備えていても良い。これら態様の場合は、前記無線通信手段が、路面に設けた前記車両外部の無線通信機器との間で信号の送受信を行うことを特徴とする。
【0019】
また、以上に記載の車両診断システムは、米国のOBD IIIに準拠することを特徴とし、さらに、前記車両機器の診断情報は、前記車両外部の無線通信機器を備えた店舗のコンピュータで集められ、該店舗のコンピュータと前記基地局のコンピュータとを接続するインターネットを介して前記基地局に送信されることを特徴とする。
最後に、以上に記載の車両診断システムを自動車に搭載することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の車両診断システムの各実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に関する車両診断システムの構成図を示す。
本実施形態の車両診断システム1は、電子制御ユニット2、無線通信手段3、前記電子制御ユニット2と無線通信手段3を接続するシリアル通信線4から構成される。ここで、電子制御ユニットとは、エンジン、自動変速機、ブレーキ等の各種車両機器の制御及びこの車両機器の診断を行う制御装置であり、無線通信手段とは、無線送信回路及び/または無線受信回路、並びにアンテナを有する装置を指すものとする。
【0021】
電子制御ユニット2は、各種センサ28の信号を入力回路11経由でマイコン10のI/O15に入力し、この入力信号に基づき、マイコン10のCPU17がROM18にあらかじめ記憶している制御プログラムに従って演算を行い、最適な制御信号をI/O15経由で出力ドライバ12に送り、この出力ドライバ12により各種アクチュエータ29を駆動するものである。
【0022】
ここで、車両走行中には、電子制御ユニット2のマイコン10は、前述したように前記車両機器を制御するとともに、各種センサ28や、出力ドライバ12のアクチュエータ29の状態に関するダイアグ信号から得られる情報をもとに前記車両機器の状態を診断し、この診断情報を診断結果に対応したコードとしてRAM19に記憶する。故障発生時には、警告ランプ27を点灯させて故障発生を車両ユーザーに知らせて修理を促すとともに、RAM19に記憶した車両機器の診断情報たる車両診断情報Dをシリアル通信線4により無線通信手段3に送信する。
【0023】
無線通信手段3は、この車両診断情報Dを無線送受信回路33で高周波変調することにより、診断情報信号としてアンテナ34から車両外部通信機器または基地局6(以下、単に車両外部通信機器と称する)に無線送信する。
このようにして前記車両機器に故障が発生した場合には、電子制御ユニット2で診断した前記車両機器の状況を、車両外部通信機器6に車両機器の診断情報として無線送信することができる。なお、本明細書において、車両外部通信機器6に無線送信する車両機器の診断情報とは、前記診断コード及び各車両に固有の車両コード(VIN)を指すものとする。
【0024】
なお、本実施形態のように前記車両機器に故障が発生した場合だけでなく、故障が発生していないときでも、常にある一定期間毎に診断情報を車両外部通信機器6に無線送信しても良い。また、車両外部通信機器6の診断情報要求信号を無線信号として受信した時には、この要求に応じて前記診断情報を車両外部通信機器6に無線送信しても良い。本明細書では、以下特に断らない限り、前記車両機器に故障が発生したときに前記診断情報を自動的に送信する場合を想定して各実施形態の説明を行う。
【0025】
以上に述べた車両診断システムは公知であるが、例えば、電子制御ユニット2と無線通信手段3の間のシリアル通信線4が切れた場合には、前記車両機器に故障が発生しても、電子制御ユニット2は前記車両機器の診断情報を無線通信手段3に送ることができず、結果として車両外部通信機器6にも前記診断情報を無線送信することができなくなる。
【0026】
よって、本実施形態の車両診断システム1では、図1に示すように、無線通信手段3と電子制御ユニット2の間の通信が正常に行われているか否かを確認する機能を有している。すなわち、無線通信手段3が、電子制御ユニット2に対して通信診断信号Qを適宜送信し、それに応じて電子制御ユニット2が、無線通信手段3に返答信号Aを送り返しており、無線通信手段3が、この返信信号Aを解読して通信が正常に行われているか否かを確認・判断することを特徴としている。
【0027】
通信診断信号Qとしては、例えば、複数の数値を適当に演算させる命令や、送信の度に異なるローリングコードなどを用いれば良い。電子制御ユニット2は、前者の例ならば指定された演算を行い、後者の例ならばEEPROM14に記憶してある複数のコードの中から該当するコードを探し出して無線通信手段3に返信する。そして、無線通信手段3は、これをメモリ32に記憶してある所定値と比較することにより、通信の正常または異常を判断する。そして、通信が正常に行われていないと判断された場合には、無線通信手段3は、警告ランプを点灯させるなどして車両診断システムの異常を車両ユーザーに警告して修理あるいは改善を促すとともに、車両外部通信機器6に報告する。
【0028】
図2は、第2の実施形態に関する車両診断システムの構成図を示す。
本実施形態の車両診断システム1は、電子制御ユニット2が、車両のエンジンの燃料噴射や点火などを制御するエンジンECUの場合であり、無線通信手段3とこのエンジンECU2の間の通信が正常に行われないときには、エンジンを停止させる構成を設けて不正行為の抑止を図るものである。
【0029】
エンジンECU2は、エンジン回転数を計測する回転センサ21、前記エンジンに吸入する空気量を計測する空気流量センサ22、前記エンジンの失火検出を行うノックセンサ23、排気ガス中の酸素濃度を計測する酸素センサ24等の信号を入力回路11経由でマイコン10のI/O15に入力し、この入力信号に基づき、マイコン10のCPU17がROM18にあらかじめ記憶している制御プログラムに従って演算を行い、最適な制御信号をI/O15経由で出力ドライバ12に送り、この出力ドライバ12によりアクチュエータであるインジェクタ25、イグナイタ26等を駆動するものである。
【0030】
ここで、前記車両機器に故障が発生した場合において、車両外部通信機器6に車両診断情報Dを送信する方法は、前記第1の実施形態で説明した通りであり、そして、本実施形態では、無線通信手段3に対してイグニッションキーのオンあるいはオフを示すイグニッションスイッチ(IGN SW)信号を入力し、このイグニッションキーがオンになったときに、無線通信手段3がエンジンECU2にエンジン動作イネーブル信号Eを送信することによりエンジンを始動する。なお、エンジン動作イネーブル信号Eには前述したローリングコードを用いても良い。この場合、エンジンECU2は、送られてきたコードとEEPROM14に記憶してある複数のコードの中の該当するコードとを比較し、比較した結果、両者が同一の場合のみ、インジェクタ25、イグナイタ26を駆動してエンジンを始動させる。
【0031】
無線通信手段3にイグニッションスイッチ(IGN SW)信号を入力する方法の他に、図3に示した第3の実施形態のように、エンジン始動後に、エンジンECU2は、無線通信手段3にエンジン動作イネーブル要求信号EQを送信し、無線通信手段3からエンジン動作イネーブル信号Eを受け取ることによりエンジン動作を継続する、という方法も可能である。この場合、エンジン動作イネーブル要求信号EQを送信してから、所定の時間以内にエンジン動作イネーブル信号Eが戻ってこなければ、エンジンを停止させる。なお、無線通信手段3がエンジンECU2にエンジン動作不許可信号を送信することによって、車両を走行不能にさせても良い。
【0032】
図4は、第4の実施形態に関する車両診断システムの構成図を示す。
本実施形態は、無線通信手段3が正常に機能しているか否かを確認するためのものである。
前記車両機器の故障が発生すると、電子制御ユニット2は、車両診断情報DをRAM19に記憶するとともに、無線通信手段3に車両診断情報Dを送り、無線通信手段3が車両外部通信機器6に車両診断情報D1を無線送信する。車両外部通信機器6は、診断情報D1を受信すると、これと同一の車両診断情報D1を車両の無線通信手段3に送り返す。
【0033】
無線通信手段3は、この診断情報を電子制御ユニット2に送信し、電子制御ユニット2は、送られてきた診断情報D2と、送信した診断情報、つまりRAM19に記憶してある前記車両診断情報Dとを比較することにより、無線通信手段3が正常に機能しているか否かを確認する。
【0034】
なお、この方法では、電子制御ユニット2と無線通信手段3との間の通信が、シリアル通信線4の切断等により正常でない場合にも、無線通信手段3の異常であると判断されてしまうため、例えば、前記第1の実施形態で説明したような通信診断信号Qと返信信号Aとを用い、始めに電子制御ユニット2と無線通信手段3との間の通信が正常に行われていることを確認する。
【0035】
そして、本実施形態では、アンテナ34が故障した場合や、故意にアンテナ34が取り外されたり、シールドされたことによって通信が不能になった場合、あるいは車両外部通信機器6に送信する際にデータの書き換えなどが行われた場合には、前記診断情報D2が所定時間に送られてこない、または前記診断情報DとD2とは異なることになるので、電子制御ユニット2は、無線通信手段3が異常であると判断し、警告ランプ27を点灯させるなどして車両ユーザーに車両診断システムの異常として警告し、修理あるいは改善を促す。
【0036】
ここで、前記第1の実施形態の場合と異なり、無線通信手段3が故障した場合は、このことを車両外部通信機器6に報告することができないため、故障がある車両も何の罰則等も受けずに依然として走行可能である。これを防止するための実施形態を図5に示す。
【0037】
図5は、所定期間を経過しても修理または改善を行わない場合にはエンジンを停止する仕組みを機能ブロック図で示したものである。
電子制御ユニット2のマイコン10内部のCPU17は、前記車両機器に故障が発生したと判断すると、車両機器故障フラグ設定手段63にてフラグ1(High信号)をセットし、同時に警告ランプ27を点灯させる。比較回路62は、前述したように、RAM19に記憶している診断情報Dと、車両外部通信機器6から送り返されてきた診断情報D2を比較して、D=D2の場合のみ車両機器故障フラグ設定手段63のフラグをクリアして0(Low信号)とする。一方、D=D2が成り立たない場合、または所定期間内にD2が戻ってこない場合には、車両機器故障フラグ設定手段63のフラグは1のままである。また、IGN ON回数計数カウンタ60は、前記イグニッションキーのオンあるいはオフを示すイグニッションスイッチ(IGN SW)信号をモニタすることで、エンジン始動回数tをカウントする。比較回路61は、エンジン始動回数tが所定の値nを越えたかどうかを判定して、越えた場合には1を出力する。
【0038】
そして、車両機器故障フラグ設定手段63によるフラグが1で、かつ比較回路61により、エンジン始動回数tが所定の値nを越えたと判断されると、NAND回路64は0を出力する。そして、インジェクタ25やイグナイタ26等のアクチュエータ29を駆動する出力ドライバ12のイネーブル端子にこの出力信号Eが入力され、出力ドライバ12は常時オフとなり、エンジンが停止して車両を走行不能にする。なお、出力ドライバ12のイネーブル端子の極性が異なる場合はAND回路64とすれば良い。
【0039】
このようにして、前記車両機器の故障が発生してから所定期間を経過しても、車両ユーザーが修理または改善を行わない場合にはエンジンを停止させることができる。本実施形態は、無線通信手段3の異常が継続する場合に適応させたが、本実施形態の機能を無線通信手段3に備えさせ、電子制御ユニット2と無線通信手段3との間の通信が正常でない状態が続いた場合に、同様にエンジンを停止させることも可能である。
【0040】
以上説明した前記第1乃至第4の実施形態により生じる効果について以下に詳述する。
前記第1及び第4の実施形態によれば、電子制御ユニット2と無線通信手段3の間の通信が正常に行われているか、あるいは無線通信手段3が正常であるかをチェックすることにより、OBD IIIのような、無線通信により車両機器の診断情報を車両外部に送信する車両診断システムの故障や異常を検出することができる。
【0041】
また、前記第2から第4の実施形態によれば、車両ユーザーが前記車両機器に故障があるにもかかわらず、車両機器の診断情報を送信することを拒み、車両診断システムを故意に破壊、または改造する、例えば、電子制御ユニット2と無線通信手段3の間の通信線を切断したり、無線通信手段3のアンテナ34を除去、シールドしたり、車両機器の診断情報の書き換えたりなどの不正を行った場合には、エンジンの始動ができなくなり、車両を走行不能にすることができる。
【0042】
このように本実施形態によれば、排気ガス中の排気物質を増大させるような車両を確実に特定して、早期に修理を促したり、不正を行っている車両を走行させないようにすることができるため、OBD IIIのような車両診断システムの目的である大気環境保全を実現できる。前記実施形態を適当に組み合わせることにより、さらにこのような効果を確実に出すことができることは言うまでもない。
【0043】
なお、本発明の実施形態は、前記特開平11−255078公報と比較して、車両診断システムの故障や異常を検出するための特別なハードウェアの追加が不要であるため、以上のような効果を安価な車両診断システムで実現することが可能である。また、前記第4の実施形態に示すように、電子制御ユニット2から送信された診断情報が車両外部通信機器6に正しく送信されているかを確認するのに、電子制御ユニット2と無線通信手段3の間の通信線4を用いているため、電子制御ユニットと無線通信手段の設置場所にかかわらず、無線通信手段の故障や異常を検出することができる。
【0044】
図6は、第5の実施形態に関する車両診断システムの構成図を示す。
本実施形態は、無線通信手段3として、車載情報機器に備わっている無線通信手段を用いている。図6において、車室内の車載情報端末70や緊急時通報装置71は、サービスセンターなどの車両外部通信機器6に対して無線通信手段3を介して車両機器の診断情報以外の情報Iのやり取りを行っている。例えば、ドライバーが、現在走行している場所付近のレストランを探したい場合には、車載情報端末70を操作し、サービスセンターなどの車両外部通信機器6に情報の提供を求めることにより、車載情報端末70の画面に前記レストランまでの地図が表示される。また、車両の事故や走行に関わる故障、前記ドライバーの急な体調の変化などの緊急時に緊急時通報装置71のボタンを押すことにより、前記サービスセンターなどの車両外部通信機器6に援助を求めることができる。
【0045】
本実施形態は、このような既存の車載情報機器が有する無線通信手段3と電子制御ユニット2とを接続して、前記車両機器の故障時における車両診断情報Dをこの無線通信手段3から車両外部通信機器6に送信する。なお、車両診断情報Dを車載情報端末70を介して無線通信手段3に送っても良い。
【0046】
さらに、本実施形態は、前記第1の実施形態で説明したように、無線通信手段3は電子制御ユニット2に通信診断信号Qを適宜送り、電子制御ユニット2はこの信号に応じた返答信号Aを送り返すことにより、電子制御ユニット2と無線通信手段3の間の通信が正常であるか否かを判断している。なお、前記第1の実施形態だけでなく、前記第2から第4の実施形態を本実施形態に組み合わせても良い。
【0047】
図7は、第6の実施形態に関する車両診断システムの構成図を示す。
本実施形態は、図6の前記第5の実施形態と同様に、車載情報機器に備わっている無線通信手段を用いて、車両診断情報を車両外部通信機器6に無線送信するものであるが、電子制御ユニットと無線通信手段との間の通信を有線及び無線通信で行っている。
【0048】
つまり、エンジンECU2、第1のECU(例えば、エアバック制御用ECU)7、第2のECU(例えば、トランスミッション制御用ECU)8、近距離無線送受信装置74は、車内制御系LAN、例えばCAN(Controller Area Network)のような多重通信線4’により互いに接続され、近距離無線送受信装置74は、送受信コントローラ72と送受信回路73から構成されている。
【0049】
また、無線通信手段3は、車載情報端末70や緊急時通報装置71などと車内情報系LAN75で互いに接続されており、前記サービスセンターなどの車両外部通信機器6に対して無線通信手段3を介して車両機器の診断情報以外の情報Iのやり取りを行っている。前記各種ECU7、8からの車両診断情報Dは車内制御系LAN4’を介して近距離無線送受信装置74に送られ、ここから無線送信手段3に無線送信され、無線送信手段3は、さらに送られてきた診断情報を車両外部通信機器6に無線送信する。近距離無線送受信装置74には、例えばBluetoothモジュールなどを使用すれば良い。
【0050】
一方、無線通信手段としては、図8の第7の実施形態に示すように、車両情報機器に備わっている無線通信手段ではなく、携帯電話76が有する無線通信手段3を用いても良い。この場合には、制御系LAN4’だけでなく、情報系LAN75にも近距離無線送受信装置74を接続して、携帯電話76との間で通信を行う必要があるが、制御系LAN4’と情報系LAN75を接続して、一本の車内LANを構築すれば、近距離無線送受信装置74も一つで足りることは言うまでもない。なお、図示していないが、携帯電話76には車両外部通信機器6に通信するための無線通信手段3の他に、近距離無線送受信装置を内蔵したものを用いる。
【0051】
前記第6及び第7のいずれの実施形態においても、前記第1の実施形態で説明したように、各々の電子制御ユニットと無線通信手段の間の通信が正常であるか否かをチェックする機能を有している。また、前記第1の実施形態だけでなく、前記第2から第4の実施形態を適当に組み合わせても良いことは、前記第5の実施形態で説明した通りである。
以上説明した前記第5から第7の実施形態により生じる効果について以下に述べる。
【0052】
いずれの実施形態も、前記第1から第4の実施形態において説明した効果に加えて、車両機器の診断情報の無線送信に、車両に既存の無線通信手段を用いており、診断情報以外の情報に用いられる線を併用してハードとして同じにしていることにより、新たな無線通信手段が不要になるため、OBD IIIのような無線通信により車両機器の診断情報を車両外部に送信する車両診断システムを低コストで構築することができる、という効果を有する。
【0053】
また、車両組み立て工数の削減、信号ハーネスのコストや重量低減を目的として、電子制御ユニットは、従来の車室内ではなく、制御及び診断する前記車両機器に近い場所、つまりエンジンルーム内に搭載されるようになっているのに対し、車載情報機器の無線通信手段は、一般に車室内に設けられているため、電子制御ユニットに近距離無線送受信装置を内蔵しても、車室内の無線通信手段と無線通信を行うことは困難であり、従来は電子制御ユニットと無線通信手段との間に通信線が必要であったが、前記第6及び第7の実施形態においては、制御系LANに接続する近距離無線送受信装置を車室内に設置することにより、電子制御ユニットと無線通信手段との間の通信線を不要にすることができる。
【0054】
図9は、第8の実施形態に関する車両診断システムの構成図を示す。
本実施形態は、車両盗難防止用コントロールユニット(以下、イモビライザECUと記載)、またはキーレスエンジン始動用コントロールユニットを車両診断情報送信のための無線通信手段としている。以下、無線通信手段としてイモビライザECUを例に取り、本実施形態の詳細を説明する。
【0055】
イモビライザECU77は、イグニッションキー5のトランスミッタ35から送られる車両各々に特有のIDコードの無線信号Cを、アンテナ34を介して受信し、この受信信号を無線送受信回路33で復調してメモリ32に記憶している照合コードとマイコン30により比較し、送られてきたIDコードと照合コードとが同一の場合のみシリアル通信回路31を介してエンジンECU2にエンジン動作イネーブル信号Eを送信する。このエンジン動作イネーブル信号Eは、エンジン始動毎に異なっており、エンジンECU2は、シリアル通信回路13経由でこの信号を受け取ると、EEPROM14に記憶してある複数のコードの中から該当するコードと比較する。そして、比較した結果両者が同一の場合のみ、インジェクタ25、イグナイタ26を駆動してエンジンを始動させる。
【0056】
車両走行中において、エンジンECU2は、前述したように前記車両機器を制御するとともに、ノックセンサ23、酸素センサ24等のセンサから得られる信号をもとに前記車両機器の状態を診断し、この車両機器の診断情報を診断結果に対応したコードとしてRAM19に記憶する。
【0057】
前記車両機器の故障発生時には、警告ランプ27を点灯させて故障発生を車両ユーザーに知らせて修理を促すとともに、RAM19に記憶した車両診断情報Dをシリアル通信線4によりイモビライザECU77に送信する。イモビライザECU77は、この診断情報Dを無線送受信回路33で高周波変調することにより、診断情報信号としてアンテナ34から車両外部通信機器6に無線送信する。
なお、本実施形態で示したイモビライザシステムを前記第5の実施形態で示した車載情報機器に組み込むことによって、この車載情報機器が有する無線通信手段を用いてイグニッションキーからのIDコードを受信しても良い。
【0058】
図10は、第9の実施形態に関する車両診断システムの構成図を示す。
本実施形態は、前記第8の実施形態と同一の構成であるが、イモビライザECU77に接続するアンテナが、キーシリンダー内部の送受信コイルの場合について示したものである。このキーシリンダー内部にアンテナがある場合には、車両外部との無線送受信は困難であるため、イグニッションキー5を無線通信手段3として車両外部との無線通信を行う。
【0059】
このイグニッションキー5は、無線送受信チップ35’を埋め込んでおり、前記第8の実施形態と同様に、エンジン始動時にはIDコードCを送受信コイル36に送信する。また、前記車両機器の故障発生時には、エンジンECU2のRAM19に保持した診断情報Dを送受信コイル36から受け取り、車両外部通信機器6に無線送信する。
【0060】
図11は、第10の実施形態に関する車両診断システムの構成図を示す。
前記第8及び第9の実施形態では、無線通信手段としてイモビライザECUまたはキーレスエンジン始動用コントロールユニットを使っているが、これら以外に車両の制御系において、エンジンECUと通信線により接続されている無線通信手段としては、例えば、ミリ波レーダ送受信装置がある。
【0061】
図11において、エンジンECU2、第1のECU(例えば、エアバック制御用ECU)7、第2のECU(例えば、トランスミッション制御用ECU)8、ミリ波レーダ送受信装置78は、車内制御系LAN、例えば、前記CANのような多重通信線4’により互いに接続されている。ミリ波レーダ送受信装置78は、送受信コントローラ37とミリ波レーダ38から構成されており、車両の自動追従走行システムなどに利用されるものである。
【0062】
ミリ波レーダ38は、図示しない前方の車両に向けて検出波R1を発信し、この車両からの反射波R2を受信する。また、ミリ波レーダ送受信装置78を車両診断システムとして使用するときは、前記車両機器の故障発生時には、エンジンECU2に記憶している診断情報Dをミリ波レーダ38からミリ波レーダ送受信装置78が具備する無線通信手段3を介して車両外部通信機器6に送信すれば良い。
【0063】
図12は、第11の実施形態に関する車両診断システムの構成図を示す。
本実施形態は、例えば、前記OBD II対応の車両に既に備わっている外部スキャンツール接続用コネクタ50に、このコネクタ50に嵌合可能なコネクタを備えた無線通信手段3を接続することによって、車両の診断情報を車両外部に無線送信する車両診断システムである。
【0064】
エンジンECU2や無線通信手段3の構成、車両機器の診断情報の送信方法、エンジンECU2と無線通信手段3の間の通信が正常に行われているか否かを確認する方法などについては、前記第1の実施形態と同様である。
以上説明した前記第8から第11の実施形態により生じる効果について以下に述べる。
【0065】
前記第8及び第9の実施形態によれば、前記第2から第4の実施形態と同様に、車両ユーザーが車両機器に故障があるにもかかわらず、該車両機器の診断情報を送信することを拒み、車両診断システムを故意に破壊、または改造する、例えば、電子制御ユニットと無線通信手段の間の通信線を切断したり、無線通信手段のアンテナを除去、シールドしたりなどの不正を行った場合には、エンジンの始動ができなくなり、車両を走行不能にすることができる。例えば、前記第8の実施形態では、イモビライザECU77に接続するアンテナ34が、エンジンECU2に記憶した診断情報Dの送信機能の他に、イグニッションキー5からのIDコードCの受信機能も兼ねているため、前記ユーザーがアンテナ34を取り外したり、シールドした場合には、エンジンを始動することができなくなる。また、前記ユーザーがシリアル通信線4を切断した場合にも、エンジン動作イネーブル信号EがエンジンECU2に送られなくなるため、エンジンを始動することは不可能となる。
【0066】
前記第10や第11の実施形態についても、前記第1から4の実施形態を適当に適用することにより同様な効果を得ることができる。
また、イモビライザシステムやキーレスエンジン始動システムなどが有する、車両に既存の通信線と無線通信手段を用いることにより、新たな通信線及び無線通信手段が不要になり、また、新たな通信線敷設のための車両組み立て工数も不要になるため、OBD IIIのような無線通信により車両機器の診断情報を車両外部に送信する車両診断システムを低コストで構築することができる。前記第10及び第11の実施形態についても同様の効果が得られることは明らかである。
また、前記第11の実施形態によれば、修理工場等において、無線通信手段3を取り外し、従来通り、外部スキャンツールをコネクタ50に接続することによって車両診断情報を読み出すことも可能である。
【0067】
図13は、前記第8の実施形態における車両診断システムを搭載した車両の模式図を示す。
車両100は、前記車両機器の診断情報を外部に無線送信するために、エンジン110に取り付けられたエンジンECU2、無線通信手段3を有するイモビライザECUまたはキーレスエンジン始動用コントロールユニット77、これらを接続する通信線4、及びアンテナ34を具備している。そして、図13は、車両100のダッシュボード上にアンテナ34を取り付け、道路やガソリンスタンド等に設置された車両外部通信機器6との間で近距離通信を行う例である。
【0068】
このように近距離通信の場合には、出力パワーが小さいアンテナでも十分に通信が可能であり、既存のイモビライザシステムやキーレスエンジン始動システムが有するアンテナをそのまま用いることができる。また、前記第9の実施形態におけるイグニッションキーに搭載する無線送受信チップ35’を小型化することができるため、イグニッションキー5からの診断情報送信も可能となる。
【0069】
図14は、第12の実施形態に関する車両診断システムを示す。
本図は、エンジンECU2自体に無線通信手段を設けて車両外部に車両機器の診断情報を無線送信する場合のエンジンECU2の構成を示したものである。
エンジンECU2は、各種信号ハーネス44を接続したコネクタ43を嵌合するためのハーネス用コネクタ42の他に、アンテナ34を接続したコネクタ41を嵌合するためのアンテナ用コネクタ40を備えている。そして、エンジンECU2には、無線送受信回路33が搭載され、アンテナ用コネクタ40に嵌合したアンテナ34の無線送受信信号の変調または復調を行う。
【0070】
前記車両機器の故障発生時、または車両外部通信機器6からの診断情報要求信号を受信した時には、エンジンECU2に記憶した診断情報DをエンジンECU2から直接に車両外部通信機器6に無線送信する。なお、本実施形態では、エンジンECU2の基板上に無線送受信回路33を搭載しているが、アンテナ側コネクタ41またはエンジンECU側のアンテナ用コネクタ40に無線送受信回路33を内蔵するという構成も可能である。また、無線送受信回路には、近距離無線通信用のBluetoothモジュール等を使用しても良い。
【0071】
そして、本実施形態においては、エンジンECU自体をエンジンルーム内、つまり、修理工場等以外では取り外したり、手を触れたりできない場所に設置したり、また、前記第4の実施形態と組み合わせることにより、エンジンECUに設けた無線通信手段の除去などの不正行為を防止することが可能となる。
【0072】
また、本実施形態には、エンジンECUに無線通信手段が設けられているため、エンジンECUと無線通信手段を接続する通信線が不要になる。さらに、実装面では、本実施形態のようにコネクタ付きのアンテナまたはアンテナ及び無線送受信回路をエンジンECUとは別体で作っておくことで、このエンジンECUの防水性を損なうことなく、容易にエンジンECUに無線通信手段を装着することができる。
【0073】
図15は、第12の実施形態における車両診断システムを搭載した車両の模式図を示す。
車両100は、アンテナ34が、エンジン110に取り付けられたエンジンECU2に設けられており、このアンテナ34を使って車両外部通信機器と無線信号の送受信を行う。本実施形態では、前述した車両組み立て工数の削減、信号ハーネスのコストや重量低減を目的として、エンジンECUは、従来の車室内ではなく、エンジンルーム内に搭載されるようになっているため、図15ではアンテナ34を路面側に向けて近距離の通信を行わせている。この場合の車両外部無線通信機器6には、道路やガソリンスタンドの給油装置付近等に埋設された漏洩同軸ケーブル120を用いれば良い。そして、近距離の通信であるために、出力パワーが小さいアンテナでも十分に通信が可能であり、低コストで車両診断情報の送信が可能となる。
【0074】
図16は、第13の実施形態に関する車両診断システムを示す。
本実施形態では、エンジンECUと車両機器を接続するハーネスがアンテナとして使用される。
本図において、エンジンECU2の無線送受信回路33が、マイコン10から送られてきた車両機器の診断情報Dを変調し、低周波信号デカップリング用コンデンサ46を介してアンテナであるハーネス45に高周波電流を流すことにより、車両外部通信機器6に診断情報を無線送信する。また、信号受信時はハーネス45に生じる高周波電流を無線送受信回路33で復調する。このハーネス45は、出力回路12経由でアクチュエータ111のソレノイド48に電流を流す際の電流経路としても用いられるものであるが、この負荷に対する電流の周波数が、前記高周波電流の周波数に比べて十分に小さいため、ハーネス45はアンテナ機能とソレノイドに電流を流す機能とを兼ねることができる。
【0075】
なお、図16に示すように、無線送受信回路33と出力回路12の接続点と、出力回路12との間にコイル47を設けることで、高周波電流をバッテリーやグランドに流すことなく、効率の良い無線送受信ができる。また、本実施形態は、出力回路12に接続するハーネス45をアンテナとしたが、入力回路11に接続するハーネスをアンテナとして使用しても良く、この場合または出力回路12の負荷がコイルでない場合は、ハーネス45の適当な位置にコイルを挿入すれば前記のように効率良く無線送受信ができる。
【0076】
そして、本実施形態は、前記第12の実施形態と同様に、ECU自体をエンジンルーム内、つまり、修理工場等以外では取り外したり、手を触れたりできない場所に設置したり、前記第4の実施形態と組み合わせることにより、エンジンECUに設けた無線通信手段の除去などの不正行為を防止することが可能となる。また、例えば、エンジンクランク角センサやカムセンサの信号を入力するハーネスをアンテナとして使用すれば、これらのハーネスを切断した場合にはエンジンの適正な制御ができなくなって、車両を走行不能にすることができるため、不正行為防止に効果がある。
【0077】
さらに、エンジンECUと無線通信手段を接続する通信線だけでなく、車両機器の診断情報送信用のアンテナも不要になるため、OBD IIIのような無線通信により車両の診断情報を車両外部に送信する車両診断システムを低コストで構築することができる。
【0078】
図17は、前記第13の実施形態における車両診断システムを搭載した車両の模式図を示す。
車両100は、例えば、酸素センサ、酸素センサ加熱用ヒータ、キャニスタパージ用ソレノイド等のセンサまたはアクチュエータ111と、エンジン110に取り付けられたエンジンECU2とを接続するハーネス45を使って車両外部通信機器6と無線信号の送受信を行う。このハーネス45は車両下部にあるため、図6と同様に、車両外部無線通信機器6には、道路やガソリンスタンドの給油装置付近等に埋設した漏洩同軸ケーブル120が用いられる。
【0079】
このように、遠距離の通信によって直接に基地局や監視局等に対して車両診断情報を送るのではなく、図13、図15、または図17に示すように、近距離通信を行う車両診断システムを搭載した車両100から、遠方の基地局や監視局等に車両機器の診断情報を送る実施形態について図18を用いて説明する。
【0080】
図18は、ガソリンスタンドで給油中の車両を示している。
左側の車両100は、例えば、図9に示した前記第8の実施形態の車両診断システムを搭載しており、給油機200に設けられた車両外部通信機器6に前記車両機器の診断情報を無線送信する。
【0081】
また、右側の車両100’は、図14に示した前記第12の実施形態の車両診断システムを搭載しており、給油機200付近の路面に埋設された漏洩同軸ケーブル120に車両外部通信機器6の役割を果たさせて前記車両機器の診断情報を無線送信する。いずれの場合も、図示しないセンサによって車両100が給油機200前に停車したこと、あるいは給油が開始されたことを感知して、車両外部通信機器6側から診断情報要求信号を車両100に送信することにより、車両100から車両外部通信機器6への診断情報の送信が開始されるようになっている。なお、車両側から、車両機器に故障がある場合のみ、車両外部通信機器に診断情報を送信しても良い。また、前記ガソリンスタンドにおいては、アンテナ除去等の不正行為のために、車両外部通信機器6から車両100に送信した前記診断情報要求信号に対して車両100からの応答がない場合には、例えば、給油を停止するなどの措置をとることができる。
【0082】
そして、各車両100の診断情報は、車両外部通信機器6の無線送受信回路210により復調され、ガソリンスタンドの店舗や事務所等に設置されているコンピュータ220に送られる。このコンピュータ220に集められた各車両100に関する車両機器の診断情報は、インターネット230を通じて基地局または監視局等のサーバ240に送信される仕組みとなっている。このように、前記ガソリンスタンドは車両を走行させるためには必ず立ち寄る場所であるので、このインフラストラクチャを構築することにより、監視局等は全車両の車両機器の診断情報を確実に集めることが可能となる。
【0083】
【発明の効果】
本発明によれば、車両機器の制御及び前記車両機器の診断を行う電子制御ユニットと、前記車両機器の診断情報を車両外部の無線通信機器または基地局に送信するための無線送信回路及びアンテナから成る無線通信手段を有する車両診断システムにおいて、電子制御ユニットと無線通信手段の間の通信が正常に行われているか、あるいは無線通信手段が正常であるかをチェックすることにより、車両診断システム自体の故障や、車両ユーザーの不正行為による車両診断システムの異常を検出し、車両ユーザーに警告したり、車両診断システムの異常を車両外部に知らせることができる。また、本発明では、車両診断システムの故障や異常を検出するための特別なハードウェアの追加が不要であるため、上述の効果を安価な車両診断システムで実現することができる。
【0084】
さらに、車載情報機器、車両盗難防止システム、キーレスエンジン始動システム、ミリ波レーダ送受信装置等が具備する、車両に既存の通信線または無線通信手段を用いることにより、OBD III等に専用の通信線または無線通信手段が不要となり、また、新たな通信線敷設のための車両組み立て工数も不要になるため、低コストでOBD IIIのような無線通信により車両の診断情報を車両外部に送信する車両診断システムを構築することができる。さらにまた、無線通信手段を電子制御ユニットに設けたり、車両の診断情報を読み出すための外部スキャンツール用コネクタに無線通信手段を接続することによっても、新たな通信線や通信線敷設のための車両組み立て工数が不要になり、さらに、前記電子制御ユニットと車両機器を接続するハーネスをアンテナとして用いることによりアンテナも不要にできる。
そして、以上のような車両診断システムを用いることにより、車両から診断情報を確実に無線送信でき、かつ、無線通信手段付加のコストアップを最小限にしてOBD III等に対応する自動車を生産することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に関わる車両診断システムの構成図。
【図2】本発明の第2の実施形態に関わる車両診断システムの構成図。
【図3】本発明の第3の実施形態に関わる車両診断システムの構成図。
【図4】本発明の第4の実施形態に関わる車両診断システムの構成図。
【図5】図4の車両診断システムにおいて、所定期間を経過しても車両ユーザーが修理または改善を行わない場合にエンジンを停止するための機能ブロック図。
【図6】本発明の第5の実施形態に関わる車両診断システムの構成図。
【図7】本発明の第6の実施形態に関わる車両診断システムの構成図。
【図8】本発明の第7の実施形態に関わる車両診断システムの構成図。
【図9】本発明の第8の実施形態に関する車両診断システムの構成図。
【図10】本発明の第9の実施形態に関する車両診断システムの構成図。
【図11】本発明の第10の実施形態に関する車両診断システムの構成図。
【図12】本発明の第11の実施形態に関する車両診断システムの構成図。
【図13】図9の車両診断システムを搭載した車両の模式図。
【図14】本発明の第12の実施形態に関する車両診断システム。
【図15】図14の車両診断システムを搭載した車両の模式図。
【図16】本発明の第13の実施形態に関する車両診断システム。
【図17】図16の車両診断システムを搭載した車両の模式図。
【図18】前記各実施形態の近距離通信を行う車両診断システムを搭載した車両から、遠方の基地局や監視局等に車両診断情報を送信する実施形態に関する模式図。
【符号の説明】
1…車両診断システム、2…電子制御ユニット(エンジンECUなど)、3…無線通信手段、4…シリアル通信線、4’…車内制御系LAN、5…イグニッションキー、6…車両外部通信機器または基地局、7…ECU1、8…ECU2、10…エンジンECUのマイコン、11…入力回路、12…出力ドライバ、13…エンジンECUのシリアル通信回路、14…EEPROM、15…I/O、16…EEPROM用I/F、17…CPU、18…ROM、19…RAM、20…通信I/F、21…回転センサ、22…空気流量センサ、23…ノックセンサ、24…酸素センサ、25…インジェクタ、26…イグナイタ、27…警告ランプ、28…各種センサ、29…各種アクチュエータ、30…無線通信手段のマイコン、31…無線通信手段のシリアル通信回路、32…メモリ、33…無線送受信回路、34…アンテナ、35…イグニッションキーのトランスミッタ、35’…イグニッションキーの無線送受信チップ、36…送受信コイル、37…ミリ波レーダ送受信装置の送受信コントローラ、38…ミリ波レーダ、40…エンジンECUのアンテナ用コネクタ、41…アンテナ側コネクタ、42…エンジンECUのハーネス用コネクタ、43…ハーネス側コネクタ、44…ハーネス、45…ハーネス兼アンテナ、46…低周波信号デカップリング用コンデンサ、47…コイル、48…ソレノイド、50…外部スキャンツール接続用コネクタ、60…IGN ON回数計数カウンタ、61、62…比較回路、63…車両機器故障フラグ設定手段、64…NAND回路、65…車載情報機器とのインタフェース、70…車載情報端末、71…緊急時通報装置、72…近距離無線コントローラ、73…近距離無線送受信回路、74…近距離無線送受信装置、75…車内情報系LAN、76…携帯電話、77…イモビライザECUまたはキーレスエンジン始動用コントロールユニット、78…ミリ波レーダ送受信装置、100、100’…車両、110…エンジン、111…センサまたはアクチュエータ、120…漏洩同軸ケーブル、200…給油機、210…車両外部通信機器の無線送受信回路、220…店舗や事務所のコンピュータ、230…インターネット、240…監視局等のサーバ、A…返答信号、C…IDコード、D…車両診断情報、E…エンジン動作イネーブル信号、EQ…エンジン動作イネーブル要求信号、I…車両診断情報以外の情報、R1…検出波、R2…反射波、Q…通信診断信号
Claims (17)
- 車両機器の制御及び該車両機器の診断を行う電子制御ユニットと、前記車両機器の診断情報を車両外部の無線通信機器または基地局に送信するための無線送信回路及びアンテナから成る無線通信手段と、を有する車両診断システムにおいて、
前記システムは、前記電子制御ユニットと前記無線通信手段との間の有線または無線通信が正常に行われているか否かを確認する機能を有するものであって、
前記無線通信手段が前記電子制御ユニットに通信診断信号を送信し、該電子制御ユニットが前記無線通信手段に前記通信診断信号に応じた返答信号を返信し、前記無線通信手段が前記返答信号に基づいて前記電子制御ユニットと前記無線通信手段との間の有線または無線通信が正常に行われているか否かを判断することを特徴とする車両診断システム。 - 車両機器の制御及び該車両機器の診断を行う電子制御ユニットと、前記車両機器の診断情報を車両外部の無線通信機器または基地局に送信するための無線送信回路及びアンテナから成る無線通信手段と、を有する車両診断システムにおいて、
前記無線通信手段は、前記車両外部の無線通信機器または基地局からの情報を受信するための無線受信回路を有し、
前記システムは、前記無線通信手段が前記電子制御ユニットにエンジン動作許可信号または動作不許可信号を送信することによって、車両を走行可能または走行不能にすることを特徴とする車両診断システム。 - 前記システムは、前記電子制御ユニットと前記無線通信手段との間の有線または無線通信が異常であると判断された場合には、前記車両診断システムの異常を車両ユーザーに警告するとともに、前記車両外部の無線通信機器または基地局に無線で知らせることを特徴とする請求項1に記載の車両診断システム。
- 前記無線通信手段は、前記車両機器の診断情報以外の情報を送信または受信することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の車両診断システム。
- 前記無線通信手段は、車載情報機器が具備する無線通信手段であることを特徴とする請求項4に記載の車両診断システム。
- 前記無線通信手段は、携帯電話機が具備する無線通信手段であることを特徴とする請求項4に記載の車両診断システム。
- 前記無線通信手段は、車両盗難防止システムが具備する無線通信手段であることを特徴とする請求項4に記載の車両診断システム。
- 前記無線通信手段は、キーレスエンジン始動システムが具備する無線通信手段であることを特徴とする請求項4に記載の車両診断システム。
- 前記無線通信手段は、ミリ波レーダ送受信装置が具備する無線通信手段であることを特徴とする請求項4に記載の車両診断システム。
- 前記システムは、前記車両診断情報を読み出すための外部スキャンツール用コネクタに前記無線通信手段を接続することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の車両診断システム。
- 前記システムは、前記無線通信手段を車両のエンジンルーム内または該エンジンルーム内に配置される前記電子制御ユニットに設けていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両診断システム。
- 前記システムは、前記アンテナとして、前記電子制御ユニットと前記車両機器とを接続するハーネスを用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両診断システム。
- 前記無線通信手段は、前記車両外部の無線通信機器または基地局からの情報を受信するための無線受信回路を有することを特徴とする請求項11又は12に記載の車両診断システム。
- 前記無線通信手段は、路面に設けられた前記車両外部の無線通信機器または基地局に信号を送信する、若しくは前記車両外部の無線通信機器または基地局から信号を受信することを特徴とする請求項11から13のいずれか一項に記載の車両診断システム。
- 前記システムは、米国のOBD III(On-Board Diagnosis III)に準拠することを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の車両診断システム。
- 前記車両機器の診断情報は、前記車両外部の無線通信機器を備えた店舗のコンピュータで集められ、該店舗のコンピュータと前記基地局のコンピュータとを接続するインターネットを介して前記基地局に送信されることを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載の車両診断システム。
- 請求項1から16のいずれか一項に記載の車両診断システムを用いたことを特徴とする自動車。
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