JP3708403B2 - 三人掛けシート - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、三人掛けシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、三人掛けシートとしては、図6に示すようなものが提案されている(実開昭64−36240号公報参照)。この三人掛けシート101は、車幅方向Sに三つに分割されており、中央に位置する中央シート102と、この中央シート102の両側に位置する右側シート103及び左側シート104とから構成されている。中央シート102は、そのシート幅W1が、右側シート103及び左側シート104のシート幅W2よりも小さく設定されている。
【0003】
また、中央シート102は、車体のフロアFに車体前後方向Tにスライド可能に設けられている。このため、図7に示すように、中央シート102を両側のシート103、104より前方へ移動させることにより、両側のシート103、104間に空間Xが形成されるので、この空間Xに長尺荷物Yを搭載することが可能になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような三人掛けシート101においては、中央シート102のシート幅W1が小さく設定されているため、中央シート102を前方または後方へ移動させて単独の状態にした際にはシートとしての機能が不十分となっている。それにもかかわらず、外観上はシートとしての形態が保たれているので乗員にシートとして認知されてしまい、着座されるおそれがあった。
【0005】
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、中央シートを単独の状態とした際に、着座を防止することができる三人掛けシートを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の請求項1記載の三人掛けシートでは、車幅方向に三つに分割され、中央に位置する中央シートと、この中央シートの両側に位置する右側シート及び左側シートとから構成されるとともに、前記中央シートのシート幅が、前記右側シート及び前記左側シートのシート幅よりも小さく設定された三人掛けシートにおいて、前記中央シートが、前記右側シートのシートクッションの左側面部と前記左側シートのシートクッションの右側面部のいずれか一方に、上下方向に回動自在に支持された回動シートクッションと、車体のフロアに車体前後方向にスライド可能に設けられ、前記右側シートの前記シートクッション及び前記左側シートの前記シートクッションと並列した状態で前記回動シートクッションを支持するシートレッグと、このシートレッグの後端部で支持されたシートバックと、を備えたものとしている。
【0007】
かかる構成において、中央シートを両側のシートより前方又は後方に移動させる際には、回動シートクッションを持ち上げてシートレッグを前方又は後方にスライドさせる。このため、単独の状態となった中央シートには、シートレッグに回動シートクッションが載っていない状態となる。
【0008】
また、中央シートを移動させる際に持ち上げた回動シートクッションは、移動後には下方に回動して傾いた状態になり、右側シートと左側シートとの間に空間が形成されるため、ウォークスルーが可能になる。
【0009】
また、請求項2記載の三人掛けシートにおいては、前記シートレッグにストライカを設けるとともに、前記回動シートクッションに前記ストライカと係脱可能な係合手段を設けたものとしている。
【0010】
かかる構成において、中央シートをシートとして使用する際に、回動シートクッションの係合手段をシートレッグのストライカに係合させることにより、回動シートクッションをシートレッグに固定することができるため、回動シートクッションをシートレッグに安定した状態で載せておくことができる。
【0011】
また、中央シートを移動させる際には、係合手段をストライカから外すことによりシートレッグをスライドさせるようにしているため、乗員に意識させて移動操作を行わせることが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図にしたがって説明する。
【0013】
図1は本発明の一実施の形態を示す三人掛けシート1の要部斜視図であり、図2は右側シート3の要部を示す斜視図である。この三人掛けシート1は、車幅方向Aに三つに分割されており、中央に位置する中央シート2と、この中央シート2の両側に位置する右側シート3及び左側シート4とから構成されている。
【0014】
中央シート2は、そのシート幅Waが、両側シート3、4のシート幅Wbよりも小さく設定されており、シート本体5と、右側シート3のシートクッション3aの左側面部3bに上下方向Cに回動自在に支持され、シート本体5に載置される回動シートクッション6とから構成されている。
【0015】
シート本体5は、車体のフロアFに車体前後方向Bにスライド可能に設けられ、両側シート3、4のシートクッション3a、4aと並列した状態で回動シートクッション6を支持するシートレッグ7と、シートレッグ7の後端部7aで車体前後方向Bに傾倒可能に支持されたシートバック8とから構成されている。
【0016】
シートレッグ7は、車体のフロアFの車体前後方向Bに延在して設けられたレール10、10にスライド自在に支持されており、レール10、10を介して車体前後方向Bにスライド可能となっている。シートレッグ7の前側部分には、シートレッグ7をスライドさせる際に操作する操作レバー71が備えられており、左側前端部7bには、下方へ開口したコ字状のストライカ9が設けられている。
【0017】
シートバック8は箱状であって、図3に示すように、その背面に8aに開口部8bが形成されており、前方に倒してシートレッグ7に載せることによってシート本体5をコンソールボックスとして使用することが可能になっている。
【0018】
また、回動シートクッション6は、図4に示すように、その骨格を形成する環状の回動クッションフレーム6aの右側部6bが、右側シート3のシートクッション3aの骨格を形成するクッションフレーム3cの左側部3dに、ヒンジ11を介して取り付けられている。
【0019】
そして、両クッションフレーム3c、6aに、図2に示すようにクッション31、61がそれぞれ被せられて両シートクッション3a、6が形成されている。このため、回動シートクッション6は、右側シート3のシートクッション3aの左側面部3bで上下方向Cに回動するようになっている。
【0020】
また、回動クッションフレーム6aの左側部6cの前端部には、本発明の係合手段であるロック部12が設けられている。このロック部12は、回動クッションフレーム6aに取り付けられ、シートレッグ7のストライカ9(図1参照)と係合するロック12aと、このロック12aの後端に取り付けられて回動シートクッション6上に露出し、ロック12aをストライカ9から外す際に引いて操作するストラップ12bとから構成されている。
【0021】
かかる構成において、中央シート2を両側のシート3、4より前方へ移動させる際には、回動シートクッション6上に露出したストラップ12bを引いてロック12aをストライカ9から外して回動シートクッション6とシートレッグ7を分離可能な状態にする。そして、回動シートクッション6を持ち上げて操作レバー71を操作し、シートレッグ7を前方にスライドさせる。
【0022】
この結果、図5に示すように、両側のシート3、4より前方に移動して単独の状態となった中央シート2は、その構成部材がシート本体5のみとなっており、シートレッグ7に回動シートクッション6が載っていない状態となっている。このため、この状態における中央シート2は、外観上シートとしての形態を成していないので乗員にシートとして認知されることがない。よって、着座を防止することができる。
【0023】
加えて、この実施形態では、シートレッグ7上に立設されたストライカ9が露出するため、さらに着座防止効果が生じる。
【0024】
また、このときに、図3に示したように、シートバック8を前方に倒してシートレッグ7に載せることによりシート本体5をコンソールボックスとして使用することができる。よって、中央シート2の使い勝手を向上させることができる。
【0025】
この際、シートバック8側に掛止具を設けて、前記シートレッグ7上に立設されたストライカ9を用いて、シートバック8を前方に倒した状態を掛止するようにしても良い。
【0026】
また、中央シート2を移動させる際に持ち上げた回動シートクッション6は、移動させた後には下方に回動して傾き、底面6dが右側シート3のシートクッション3aの左側面部3bに沿って支持された状態になっている。これにより、両側のシート3、4間に空間Dが形成されるため、ウォークスルーが可能になる。よって、三人掛けシート1の利用範囲を広げることができる。
【0027】
また、中央シート2を移動させる際には、ストラップ12bを引いてロック12aをストライカ9から外すことによりシートレッグ7をスライドさせるようにしているため、乗員に意識させて移動操作を行わせることが可能になる。よって、中央シート2を不用意に移動させてしまうのを防ぐことができる。
【0028】
また、中央シート2をシートとして使用する際には、回動シートクッション6のロック12aをシートレッグ7のストライカ9に係合させることにより、回動シートクッション6をシートレッグ7に固定することが可能になる。このため、回動シートクッション6をシートレッグ7に安定して載せておくことができる。よって、シートとしての使い勝手を向上させることができる。
【0029】
なお、本実施の形態では、回動シートクッション6を右側シート3のシートクッション3aの左側面部3bに設けたが、左側シート4のシートクッション4aの右側面部4b(図1参照)に設けても良い。この場合も、シートレッグ7を前方又は後方にスライドさせた際にはシートレッグ7に回動シートクッション6が載っていない状態となるので、着座を防止することができる。
【0030】
また、シートレッグ7にストライカ9を設け、回動シートクッション6にストライカ9と係脱可能なロック部12を設けたが、ストライカ9及びロック部12を設けなくともシートレッグは7は回動シートクッション6を支持することが可能になっている。このため、この場合においても、中央シート2をシートとして使用することができ、またシートレッグ7を前方又は後方にスライドさせた際にはシートレッグ7に回動シートクッション6が載っていない状態となるので、着座を防止することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1記載の三人掛けシートにおいては、中央シートを両側のシートより前方又は後方に移動させる際に、回動シートクッションを持ち上げてシートレッグを前方又は後方にスライドさせるため、単独の状態となった中央シートには、シートレッグに回動シートクッションが載っていない状態となる。よって、乗員にシートとして認知されることがないので、着座を防止することができる。
【0032】
また、中央シートを移動させる際に持ち上げた回動シートクッションは、移動後には下方に回動して傾いた状態になり、右側シートと左側シートとの間に空間が形成されるため、ウォークスルーが可能になる。よって、シートの利用範囲を広げることができる。
【0033】
また、請求項2記載の三人掛けシートにおいては、中央シートをシートとして使用する際に、回動シートクッションの係合手段をシートレッグのストライカに係合させることにより、回動シートクッションをシートレッグに固定することができるため、回動シートクッションをシートレッグに安定した状態で載せておくことができる。よって、シートとしての使い勝手を向上させることができる。
【0034】
また、中央シートを移動させる際には、係合手段をストライカから外すことによりシートレッグをスライドさせるようにしているため、乗員に意識させて移動操作を行わせることが可能になる。よって、中央シートを不用意に移動させてしまうのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す三人掛けシートの要部斜視図である。
【図2】右側シートの要部を示す斜視図である。
【図3】中央シートのシートバックを前方に倒した状態を示す斜視図である。
【図4】右側シートの左側部分の内部構造を示す斜視図である。
【図5】中央シートを前方に移動させた状態を示す斜視図である。
【図6】従来の三人掛けシートの斜視図である。
【図7】図6において、中央シートを前方に移動させた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 三人掛けシート
2 中央シート
3 右側シート
3a シートクッション
3b 左側面部
4 左側シート
4a シートクッション
6 回動シートクッション
7 シートレッグ
8 シートバック
9 ストライカ
12 ロック部
A 車幅方向
B 車体前後方向
C 上下方向
F フロア
Wa シート幅
Wb シート幅
【発明の属する技術分野】
本発明は、三人掛けシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、三人掛けシートとしては、図6に示すようなものが提案されている(実開昭64−36240号公報参照)。この三人掛けシート101は、車幅方向Sに三つに分割されており、中央に位置する中央シート102と、この中央シート102の両側に位置する右側シート103及び左側シート104とから構成されている。中央シート102は、そのシート幅W1が、右側シート103及び左側シート104のシート幅W2よりも小さく設定されている。
【0003】
また、中央シート102は、車体のフロアFに車体前後方向Tにスライド可能に設けられている。このため、図7に示すように、中央シート102を両側のシート103、104より前方へ移動させることにより、両側のシート103、104間に空間Xが形成されるので、この空間Xに長尺荷物Yを搭載することが可能になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような三人掛けシート101においては、中央シート102のシート幅W1が小さく設定されているため、中央シート102を前方または後方へ移動させて単独の状態にした際にはシートとしての機能が不十分となっている。それにもかかわらず、外観上はシートとしての形態が保たれているので乗員にシートとして認知されてしまい、着座されるおそれがあった。
【0005】
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、中央シートを単独の状態とした際に、着座を防止することができる三人掛けシートを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の請求項1記載の三人掛けシートでは、車幅方向に三つに分割され、中央に位置する中央シートと、この中央シートの両側に位置する右側シート及び左側シートとから構成されるとともに、前記中央シートのシート幅が、前記右側シート及び前記左側シートのシート幅よりも小さく設定された三人掛けシートにおいて、前記中央シートが、前記右側シートのシートクッションの左側面部と前記左側シートのシートクッションの右側面部のいずれか一方に、上下方向に回動自在に支持された回動シートクッションと、車体のフロアに車体前後方向にスライド可能に設けられ、前記右側シートの前記シートクッション及び前記左側シートの前記シートクッションと並列した状態で前記回動シートクッションを支持するシートレッグと、このシートレッグの後端部で支持されたシートバックと、を備えたものとしている。
【0007】
かかる構成において、中央シートを両側のシートより前方又は後方に移動させる際には、回動シートクッションを持ち上げてシートレッグを前方又は後方にスライドさせる。このため、単独の状態となった中央シートには、シートレッグに回動シートクッションが載っていない状態となる。
【0008】
また、中央シートを移動させる際に持ち上げた回動シートクッションは、移動後には下方に回動して傾いた状態になり、右側シートと左側シートとの間に空間が形成されるため、ウォークスルーが可能になる。
【0009】
また、請求項2記載の三人掛けシートにおいては、前記シートレッグにストライカを設けるとともに、前記回動シートクッションに前記ストライカと係脱可能な係合手段を設けたものとしている。
【0010】
かかる構成において、中央シートをシートとして使用する際に、回動シートクッションの係合手段をシートレッグのストライカに係合させることにより、回動シートクッションをシートレッグに固定することができるため、回動シートクッションをシートレッグに安定した状態で載せておくことができる。
【0011】
また、中央シートを移動させる際には、係合手段をストライカから外すことによりシートレッグをスライドさせるようにしているため、乗員に意識させて移動操作を行わせることが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図にしたがって説明する。
【0013】
図1は本発明の一実施の形態を示す三人掛けシート1の要部斜視図であり、図2は右側シート3の要部を示す斜視図である。この三人掛けシート1は、車幅方向Aに三つに分割されており、中央に位置する中央シート2と、この中央シート2の両側に位置する右側シート3及び左側シート4とから構成されている。
【0014】
中央シート2は、そのシート幅Waが、両側シート3、4のシート幅Wbよりも小さく設定されており、シート本体5と、右側シート3のシートクッション3aの左側面部3bに上下方向Cに回動自在に支持され、シート本体5に載置される回動シートクッション6とから構成されている。
【0015】
シート本体5は、車体のフロアFに車体前後方向Bにスライド可能に設けられ、両側シート3、4のシートクッション3a、4aと並列した状態で回動シートクッション6を支持するシートレッグ7と、シートレッグ7の後端部7aで車体前後方向Bに傾倒可能に支持されたシートバック8とから構成されている。
【0016】
シートレッグ7は、車体のフロアFの車体前後方向Bに延在して設けられたレール10、10にスライド自在に支持されており、レール10、10を介して車体前後方向Bにスライド可能となっている。シートレッグ7の前側部分には、シートレッグ7をスライドさせる際に操作する操作レバー71が備えられており、左側前端部7bには、下方へ開口したコ字状のストライカ9が設けられている。
【0017】
シートバック8は箱状であって、図3に示すように、その背面に8aに開口部8bが形成されており、前方に倒してシートレッグ7に載せることによってシート本体5をコンソールボックスとして使用することが可能になっている。
【0018】
また、回動シートクッション6は、図4に示すように、その骨格を形成する環状の回動クッションフレーム6aの右側部6bが、右側シート3のシートクッション3aの骨格を形成するクッションフレーム3cの左側部3dに、ヒンジ11を介して取り付けられている。
【0019】
そして、両クッションフレーム3c、6aに、図2に示すようにクッション31、61がそれぞれ被せられて両シートクッション3a、6が形成されている。このため、回動シートクッション6は、右側シート3のシートクッション3aの左側面部3bで上下方向Cに回動するようになっている。
【0020】
また、回動クッションフレーム6aの左側部6cの前端部には、本発明の係合手段であるロック部12が設けられている。このロック部12は、回動クッションフレーム6aに取り付けられ、シートレッグ7のストライカ9(図1参照)と係合するロック12aと、このロック12aの後端に取り付けられて回動シートクッション6上に露出し、ロック12aをストライカ9から外す際に引いて操作するストラップ12bとから構成されている。
【0021】
かかる構成において、中央シート2を両側のシート3、4より前方へ移動させる際には、回動シートクッション6上に露出したストラップ12bを引いてロック12aをストライカ9から外して回動シートクッション6とシートレッグ7を分離可能な状態にする。そして、回動シートクッション6を持ち上げて操作レバー71を操作し、シートレッグ7を前方にスライドさせる。
【0022】
この結果、図5に示すように、両側のシート3、4より前方に移動して単独の状態となった中央シート2は、その構成部材がシート本体5のみとなっており、シートレッグ7に回動シートクッション6が載っていない状態となっている。このため、この状態における中央シート2は、外観上シートとしての形態を成していないので乗員にシートとして認知されることがない。よって、着座を防止することができる。
【0023】
加えて、この実施形態では、シートレッグ7上に立設されたストライカ9が露出するため、さらに着座防止効果が生じる。
【0024】
また、このときに、図3に示したように、シートバック8を前方に倒してシートレッグ7に載せることによりシート本体5をコンソールボックスとして使用することができる。よって、中央シート2の使い勝手を向上させることができる。
【0025】
この際、シートバック8側に掛止具を設けて、前記シートレッグ7上に立設されたストライカ9を用いて、シートバック8を前方に倒した状態を掛止するようにしても良い。
【0026】
また、中央シート2を移動させる際に持ち上げた回動シートクッション6は、移動させた後には下方に回動して傾き、底面6dが右側シート3のシートクッション3aの左側面部3bに沿って支持された状態になっている。これにより、両側のシート3、4間に空間Dが形成されるため、ウォークスルーが可能になる。よって、三人掛けシート1の利用範囲を広げることができる。
【0027】
また、中央シート2を移動させる際には、ストラップ12bを引いてロック12aをストライカ9から外すことによりシートレッグ7をスライドさせるようにしているため、乗員に意識させて移動操作を行わせることが可能になる。よって、中央シート2を不用意に移動させてしまうのを防ぐことができる。
【0028】
また、中央シート2をシートとして使用する際には、回動シートクッション6のロック12aをシートレッグ7のストライカ9に係合させることにより、回動シートクッション6をシートレッグ7に固定することが可能になる。このため、回動シートクッション6をシートレッグ7に安定して載せておくことができる。よって、シートとしての使い勝手を向上させることができる。
【0029】
なお、本実施の形態では、回動シートクッション6を右側シート3のシートクッション3aの左側面部3bに設けたが、左側シート4のシートクッション4aの右側面部4b(図1参照)に設けても良い。この場合も、シートレッグ7を前方又は後方にスライドさせた際にはシートレッグ7に回動シートクッション6が載っていない状態となるので、着座を防止することができる。
【0030】
また、シートレッグ7にストライカ9を設け、回動シートクッション6にストライカ9と係脱可能なロック部12を設けたが、ストライカ9及びロック部12を設けなくともシートレッグは7は回動シートクッション6を支持することが可能になっている。このため、この場合においても、中央シート2をシートとして使用することができ、またシートレッグ7を前方又は後方にスライドさせた際にはシートレッグ7に回動シートクッション6が載っていない状態となるので、着座を防止することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1記載の三人掛けシートにおいては、中央シートを両側のシートより前方又は後方に移動させる際に、回動シートクッションを持ち上げてシートレッグを前方又は後方にスライドさせるため、単独の状態となった中央シートには、シートレッグに回動シートクッションが載っていない状態となる。よって、乗員にシートとして認知されることがないので、着座を防止することができる。
【0032】
また、中央シートを移動させる際に持ち上げた回動シートクッションは、移動後には下方に回動して傾いた状態になり、右側シートと左側シートとの間に空間が形成されるため、ウォークスルーが可能になる。よって、シートの利用範囲を広げることができる。
【0033】
また、請求項2記載の三人掛けシートにおいては、中央シートをシートとして使用する際に、回動シートクッションの係合手段をシートレッグのストライカに係合させることにより、回動シートクッションをシートレッグに固定することができるため、回動シートクッションをシートレッグに安定した状態で載せておくことができる。よって、シートとしての使い勝手を向上させることができる。
【0034】
また、中央シートを移動させる際には、係合手段をストライカから外すことによりシートレッグをスライドさせるようにしているため、乗員に意識させて移動操作を行わせることが可能になる。よって、中央シートを不用意に移動させてしまうのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す三人掛けシートの要部斜視図である。
【図2】右側シートの要部を示す斜視図である。
【図3】中央シートのシートバックを前方に倒した状態を示す斜視図である。
【図4】右側シートの左側部分の内部構造を示す斜視図である。
【図5】中央シートを前方に移動させた状態を示す斜視図である。
【図6】従来の三人掛けシートの斜視図である。
【図7】図6において、中央シートを前方に移動させた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 三人掛けシート
2 中央シート
3 右側シート
3a シートクッション
3b 左側面部
4 左側シート
4a シートクッション
6 回動シートクッション
7 シートレッグ
8 シートバック
9 ストライカ
12 ロック部
A 車幅方向
B 車体前後方向
C 上下方向
F フロア
Wa シート幅
Wb シート幅
Claims (2)
- 車幅方向に三つに分割され、中央に位置する中央シートと、この中央シートの両側に位置する右側シート及び左側シートとから構成されるとともに、前記中央シートのシート幅が、前記右側シート及び前記左側シートのシート幅よりも小さく設定された三人掛けシートにおいて、
前記中央シートが、前記右側シートのシートクッションの左側面部と前記左側シートのシートクッションの右側面部のいずれか一方に、上下方向に回動自在に支持された回動シートクッションと、
車体のフロアに車体前後方向にスライド可能に設けられ、前記右側シートの前記シートクッション及び前記左側シートの前記シートクッションと並列した状態で前記回動シートクッションを支持するシートレッグと、
このシートレッグの後端部で支持されたシートバックと、
を備えたことを特徴とする三人掛けシート。 - 前記シートレッグにストライカを設けるとともに、前記回動シートクッションに前記ストライカと係脱可能な係合手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の三人掛けシート。
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JP2000117564A JP3708403B2 (ja) | 2000-04-19 | 2000-04-19 | 三人掛けシート |
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JP3708403B2 true JP3708403B2 (ja) | 2005-10-19 |
Family
ID=18628864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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-
2000
- 2000-04-19 JP JP2000117564A patent/JP3708403B2/ja not_active Expired - Fee Related
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