JP4028455B2 - 車両用シート装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シート装置に関し、特に利便性の高い車両用シート装置に関する。
レクリエーショナルビークル等においては、多様なシートアレンジを可能とすることにより利便性の向上が図られている。例えば、下段フロアとこれより高い上段フロアとの境界位置にシートを設ける場合に、シートクッションの前部に折り畳み可能に設けられた前脚部を下段フロアに連結させるとともに、シートクッションの後部に上段フロアの係合部に対し着脱可能なフックを設け、シートを折り畳んだ状態でフックを係合部から取り外し前脚部を回動させることでこのシートを下段フロアに収納可能にしたものが開示されている(例えば特許文献1,2参照)。
特開2000−108745号公報 特開2001−47911号公報
上記特許文献に開示された装置では、シートを使用しない場合にこのシートを折り畳んで下段フロアに落とし込むことで後側の上段フロアとのフラット化を図ることができるもののシート使用時つまり乗員を着席させる際の自由度が低かった。
したがって、本発明は、シート使用時つまり乗員を着席させる際の自由度が高く、利便性をさらに向上させることができる車両用シート装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、シート(例えば実施の形態における前列シート15)のシートクッション(例えば実施の形態におけるシートクッション29)の下部に前脚部(例えば実施の形態における前脚部33)および後脚部(例えば実施の形態における後脚部35)を取り付け、前記前脚部を下段フロア(例えば実施の形態における下段フロア18)のレール(例えば実施の形態におけるレール23)に前後スライド可能に支持するとともに、前記後脚部を前記下段フロアの係合部(例えば実施の形態におけるストライカ27)に対し着脱可能かつ前記シートクッション側に折り畳み可能に設け、前記シートが前使用位置にあるとき、前記シートクッションの前部を前記レールの前部位置から立ち上がる前記前脚部で支持するとともに前記シートクッションの後部を前記下段フロアの前記係合部に係合されて立ち上がる前記後脚部で支持する一方、前記シートが後使用位置にあるとき、前記シートクッションの前部を前記レールの後部位置から立ち上がる前記前脚部で支持するとともに前記後脚部が前記下段フロアの前記係合部から外され折り畳まれた状態で前記シートクッションの後部を前記下段フロアより高い上段フロア(例えば実施の形態における上段フロア19)で支持し、
前記上段フロアには、前記後使用位置にある前記シートの前記シートクッションの下方位置に収納凹部(例えば実施の形態における収納凹部17)が設けられており、シートクッション(例えば実施の形態におけるシートクッション51)の上にシートバック(例えば実施の形態におけるシートバック52)を重ねた折り畳み状態で前記収納凹部に収納される一方、該収納凹部から立ち上がって使用状態となる昇降可能な別のシート(例えば実施の形態における収納式シート16)が設けられていることを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、シートクッションの前部を下段フロアのレールの前部位置から立ち上がる前脚部で支持するとともにシートクッションの後部を下段フロアの係合部に係合されて立ち上がる後脚部で支持する前使用位置と、シートクッションの前部を下段フロアのレールの後部位置から立ち上がる前脚部で支持するとともに後脚部が下段フロアの係合部から外され折り畳まれた状態でシートクッションの後部を下段フロアより高い上段フロアで支持する後使用位置とで使用可能であるため、下段フロアと上段フロアとの境界位置であっても前後にシートの位置を変更して使用つまり乗員を着席させることができる。したがって、シートの使用時つまり乗員を着席させる際の自由度を高くでき、利便性をさらに向上させることができる。
また、シートクッションの前部を下段フロアのレールの前部位置から立ち上がる前脚部で支持するとともにシートクッションの後部を下段フロアの係合部に係合されて立ち上がる後脚部で支持する前使用位置にシートがあるときに、このシートとは別のシートを上段フロアの収納凹部から立ち上げて使用状態とすると、前後両方のシートを使用可能となる。
本発明の最良の形態である実施例を図面を参照して以下に説明する。
図1は、本実施例が適用される車両11を示すもので、この車両11はいわゆる2ボックスタイプの車両である。この車両11はフロア12上に前列シート(前側シート)15が配置され、さらに前列シート15の後側にフロア12の収納凹部17に収納可能な収納式シート16が配置されたシート配置構造となっている。
まず、前列シート15について説明する。
図2に示すように、前列シート15が配置される下段フロア18は、その後側で一段高くなる上段フロア19に接続されており、この上段フロア19の上側は荷室20を構成している。ここで、上段フロア19の後側には開閉可能なテールゲート21が設けられている。
下段フロア18には、前後方向に沿うレール23が左右一対、互いの前後方向の位置合わせて敷設されており、これらレール23にはそれぞれスライダ24が前後方向にスライド可能に設けられている。このスライダ24はスライドロック機構25によってレール23における所定の前部位置および所定の後部位置で固定可能とされており、このスライドロック機構25はスライダ24が所定の前部位置に位置したとき、および所定の後部位置に位置したときに自動的にスライダ24をロックする一方、図示せぬ操作部材への手動操作によってロックが解除されるようになっている。
下段フロア18には、レール23の前後方向における中間位置に下方に凹む左右一対の凹部26が、互いの前後方向の位置合わせて形成されている。図示は略すがこれら一対の凹部26は一対のレール23の左右両外側に設けられている。そして、これら凹部26のそれぞれの内側に、ストライカ(係合部)27が固定されている。これらの左右一対のストライカ27も、前後方向の位置合わせて下段フロア18に固定されている。ここで、各ストライカ27は、凹部26の底面の左右両側からそれぞれ立ち上がった後、上端同士を連結させる逆U字形状をなしている。
前列シート15は、乗員の主として臀部を支承するシートクッション29と、シートクッション29の後部から立ち上がって乗員の主として背部を支承するシートバック30と、シートバック30のシートクッション29に対し反対側に設けられて乗員の主として後頭部を支承するヘッドレスト31とを有しており、シートバック30がシートクッション29側に倒れることで折り畳まれるようになっている。また、ヘッドレスト31もシートクッション29側に倒れるようになっている。なお、シートバック30はシートクッション29に対しリクライニング機構32によって前倒および任意の角度位置でのロックが可能とされており、リクライニング機構32は図示せぬ操作部材への手動操作によってロックが解除されるようになっている。
前列シート15のシートクッション29には、その下部の前部に左右一対の前脚部33が取り付けられており、その下部の後部の取付部34に左右一対の後脚部35が取り付けられている。なお、左右一対の前脚部33は車幅方向に沿う連結部材36を介して一体的に連結されており、左右一対の後脚部35も連結部材37を介して一体的に連結されている。
前脚部33は、車幅方向(左右方向)に沿う連結軸39を介して一端側がシートクッション29の前部に回転可能に連結されており、車幅方向に沿う連結軸40を介して他端側が下段フロア18のスライダ24に回転可能に連結されている。ここで、前脚部33は所定の角度位置で回転ロック機構41により自動的にシートクッション29にロックされることになり、この回転ロック機構41は図示せぬ操作部材への手動操作によってロックが解除されるようになっている。また、前脚部33はスライダ24に対する所定の角度位置からの回転が回転規制機構42により規制されることになり、この回転規制機構42は図示せぬ操作部材への手動操作によって規制解除がなされるようになっている。なお、前脚部33はシートクッション29に対し回転することでシートクッション29側に折り畳み可能とされている。
後脚部35は、車幅方向に沿う連結軸44を介して一端側がシートクッション29の後部の取付部34に回転可能に連結されており、他端側が下段フロア18のストライカ27に着脱可能とされている。ここで、後脚部35はロック機構45によってストライカ27に固定可能とされており、このロック機構45はストライカ27に上側から押し込まれることで自動的にストライカ27にロックされる一方、図示せぬ操作部材への手動操作によってロックが解除されるようになっている。また、後脚部35は所定の角度位置で回転ロック機構46により自動的にシートクッション29にロックされることになり、この回転ロック機構46は図示せぬ操作部材への手動操作によってロックが解除されるようになっている。なお、後脚部35はシートクッション29に対し回転することでシートクッション29側に折り畳み可能とされている。
次に上記の構成の前列シート15の作動について説明する。
例えば、図2に示すように、前列シート15は、ほぼ水平に沿うシートクッション29に対し、下方に延出するように前脚部33が所定の角度位置で回転ロック機構41により固定され、同様に下方に延出するように後脚部35が所定の角度位置で回転ロック機構46により固定されて、さらに前脚部33の下端が連結されたスライダ24がレール23の所定の前部位置でスライドロック機構25により固定され、後脚部35の下端のロック機構45がストライカ27に固定された状態とされる。つまり、シートクッション29の前部をレール23の前部位置から立ち上がる前脚部33で支持するとともにシートクッション29の後部を下段フロア18のストライカ27に連結されて立ち上がる後脚部35で支持する状態となる。この状態で、シートクッション29は下段フロア18に対して固定されることになり、シートバック30を立ち上げれば乗員の着席が可能な状態となる。この位置が前列シート15の前使用位置である。
一方、図3に示すように、ロック機構45のロックを解除して後脚部35をストライカ27から外すとともに、回転ロック機構46のロックを解除して後脚部35をシートクッション29側に折り畳み、さらに、スライドロック機構25のロックを解除してスライダ24をレール23に沿って所定の後部位置まで移動させて再度ロック状態とすると、ほぼ水平に沿うシートクッション29に対し、下方に延出するように前脚部33が所定の角度位置で固定された状態に維持され、シートクッション29の後部が、折り畳まれた後脚部35を間に介在させた状態で取付部34において上段フロア19に載置される。つまり、シートクッション29の前部をレール23の後部位置から立ち上がる前脚部33で支持するとともに後脚部35が下段フロア18のストライカ27から外され折り畳まれた状態でシートクッション29の後部を下段フロア18より高い上段フロア19で支持する。この状態では、前脚部33がシートクッション29に対し回転ロック機構41で固定されるとともに、スライダ24に対して回転規制機構42で前倒が規制されているため、この状態で、シートバック30を立ち上げ状態とすることにより乗員の着席が可能な状態となる。この位置が前列シート15の後使用位置である。なお、後使用位置にある前列シート15のシートクッション29の下方位置に収納式シート16を折り畳み状態で収納させる収納凹部17が設けられているため、前列シート15をこの後使用位置に位置させる際には、収納式シート16を予め収納状態にしておく必要がある(収納式シート16の収納状態については後述)。
さらに、図4に示すように、後使用位置にある状態で、前脚部33を回転規制機構42によるスライダ24への回転規制および回転ロック機構41によるシートクッション29へのロックを解除して、これらに対し回転させることで、前列シート15は、下段フロア18に落とし込まれ、この状態でヘッドレスト31を折り畳んでシートバック30を前倒させれば上段フロア19とフラットな状態となる。
ここで、上記とは逆にして、下段フロア18に落とし込まれた状態から、前脚部33をスライダ24およびシートクッション29に対し回転させて、シートクッション29を折り畳まれた後脚部35を介して上段フロア19の上側に載置させることで後使用位置となり、この後使用位置からスライダ24を所定の前部位置までスライドさせて後脚部35を開いてストライカ27に固定することで前使用位置となる。
次に、収納式シート16について説明する。
上述したように、下段フロア18の後側に設けられたこれより高い上段フロア19には下方に凹む収納凹部17が設けられており、この収納凹部17に収納式シート16が収納可能に設けられている。
収納式シート16は、図5に示すように、乗員の主として臀部を支承するシートクッション51と、シートクッション51の後部から立ち上がって乗員の主として背部を支承するシートバック52と、シートバック52のシートクッション51に対し反対側に設けられて乗員の主として後頭部を支承するヘッドレスト53とを有しており、シートバック52がシートクッション51側に倒れることで折り畳まれるようになっている。また、ヘッドレスト53もシートクッション51側に倒れるようになっている。なお、シートバック52はシートクッション51に対し回転ロック機構54によって所定の角度位置でロックされるようになっており、回転ロック機構54は図示せぬ操作部材への手動操作によってロックが解除されるようになっている。
収納式シート16は、それぞれの中間部分に設けられた車幅方向に沿う連結軸56で互いに交差するように回転可能に連結された一対の第1リンクアーム(リンクアーム)57および第2リンクアーム(リンクアーム)58を有しており、これら第1リンクアーム57および第2リンクアーム58のそれぞれの一端側がシートクッション51の下部に係合されている。また、これら第1リンクアーム57および第2リンクアーム58のそれぞれの他端側が収納凹部17に係合されている。これら第1リンクアーム57および第2リンクアーム58の組は、シートクッション51の下部の左右両側にそれぞれ設けられている。
第1リンクアーム57は、車幅方向に沿う連結軸60を介して一端側がシートクッション51の後部の下面側に回転可能に連結されており、また車幅方向に沿う連結軸61を介して他端側が収納凹部17内の前部の底面側に回転可能に連結されている。
第2リンクアーム58は、その一端側に設けられた車幅方向に沿うスライド軸63がシートクッション51の前部の下面に設けられたスライドガイド64に連結されており、スライド軸63はスライドガイド64に形成された前後方向に沿うガイド溝65内を摺動することで前後スライド可能とされている。また、第2リンクアーム58は、その他端側に設けられた車幅方向に沿うスライド軸67が収納凹部17の後部の底面上に設けられたスライドガイド68に連結されており、スライド軸67はスライドガイド68に形成された前後方向に沿うガイド溝69内を摺動することで前後スライド可能とされている。
つまり、第1リンクアーム57と第2リンクアーム58とシートクッション51と収納凹部17とで4節リンク機構を構成しており、第1リンクアーム57の一端側とシートクッション51とが回り対偶の関係で、第1リンクアーム57の他端側と収納凹部17とが回り対偶の関係で、第2リンクアーム58の一端側とシートクッション51とが滑り対偶の関係で、第2リンクアーム58の他端側と収納凹部17とが滑り対偶の関係で、第1リンクアーム57と第2リンクアーム58とが回り対偶の関係で、それぞれ連結されている。
ここで、例えば、シートクッション51に設けられたスライドガイド64には、第2リンクアーム58のスライド軸63がガイド溝65の後端部に位置すると自動的にこの第2リンクアーム58をガイド溝65に対する移動が不可となるようにロックするスライドロック機構70が設けられており、このスライドロック機構70は図示せぬ操作部材が手動操作されることによりロックが解除されるようになっている。
収納式シート16の背面には、収納凹部17に収納された状態で収納凹部17の開口部72を閉塞させて上段フロア19の一部を構成する二つ折り可能な床材73が取り付けられている。
次に上記の構成の収納式シート16の作動について説明する。
例えば、図2に示すように、収納式シート16は、第1リンクアーム57が収納凹部17に設けられた連結軸61から後方に延出する姿勢とされることで、シートクッション51の後部を最も後側かつ下側に位置させた状態としている。図5を参照して説明すると、このとき、第2リンクアーム58もスライド軸63をスライドガイド64のガイド溝65で前部に位置させ、スライド軸67をスライドガイド68のガイド溝69で後部に位置させることで前後方向に沿う姿勢とされ、シートクッション51の前部を最も後側かつ下側に位置させている。この状態で図2に示すように収納凹部17にシートクッション51が収納される。また、この状態でヘッドレスト53を折り畳んだ状態でシートバック52を前倒させるとこれらヘッドレスト53およびシートバック53も収納凹部17に収納される。このとき、シートバック53の背面に設けられた床材73が展開して収納凹部17の上部開口部72を閉塞させることになる。そして、この状態が、収納式シート16の収納状態である。このように収納式シート16が収納状態にあるとき、前列シート15は上記した図2に示す前使用位置および図3に示す後使用位置の両方での使用が可能となっている。
そして、収納式シート16を使用状態にする場合には、図2に示すように、予め前列シート15を前使用位置に位置させておき、この状態で、図5に示すように、第1リンクアーム57および第2リンクアーム58を立ち上げるとシートクッション51がほぼ水平に沿う状態のままほぼ真上に上昇して収納凹部17の上方で使用可能な状態となり第1リンクアーム57のスライド軸63がスライドロック機構70に固定され、使用状態となる。この使用状態で、シートバック52を立ち上げれば乗員の着席が可能な状態となる。つまり、第1リンクアーム57および第2リンクアーム58が収納凹部17から立ち上がるときに、第1リンクアーム57が収納凹部17の前部側の連結位置である連結軸61を中心に立ち上がるとともに、第1リンクアーム57の他端側に後部側の連結軸60で連結されたシートクッション51が上側に持ち上がる。このとき、第2リンクアーム58は、シートクッション51の前部に前後スライド可能に連結された一端側のスライド軸63および収納凹部17の後部に前後スライド可能に連結された他端側のスライド軸67がそれぞれ前後スライドして揺動する。また、このとき、第1リンクアーム57が収納凹部17内の前部の連結軸61に回転可能に連結されていることから、これら第1リンクアーム57および第2リンクアーム58つまり収納式シート16が収納凹部17の若干前部側に寄ることになる。そして、このときのシートクッション51の前端部が下段フロア18と上段フロア19との境界の壁部75の位置と合わせており、その結果、この壁部75で収納式シート16の足元高さを確保する。
収納時には、上記とは逆に、スライドロック機構70のロックを解除して第1リンクアーム57および第2リンクアーム58を下げることでシートクッション51をやや後方にずらしながら下降させて収納凹部17に入り込ませ、この状態でヘッドレスト53を折り畳みシートバック52を前倒させ、シートバック52の背面の床材73を展開させることで収納凹部17の上部開口部72を閉塞させる。これにより、荷室20がフラットになる。
なお、使用状態で、シートバック52を前倒させると、シートバック52の背面の床材73がシートバック52の上側に敷設された状態となり、この状態でも収納式シート16の上側に荷物の載置ができる。
ここで、第1リンクアーム57と第2リンクアーム58とシートクッション51と収納凹部17とで構成される4節リンク機構の設定によって、シートクッション51が収納状態では座面を水平にし、使用状態では座面を前側が上側に位置するように傾斜させるようにすることも可能である。
以上に述べた本実施例によれば、前列シート15が、シートクッション29の前部を下段フロア18のレール23の前部位置から立ち上がる前脚部33で支持するとともにシートクッション29の後部を下段フロア18のストライカ27に係合されて立ち上がる後脚部35で支持する前使用位置と、シートクッション29の前部を下段フロア18のレール23の後部位置から立ち上がる前脚部33で支持するとともに後脚部35が下段フロア18のストライカ27から外され折り畳まれた状態でシートクッション29の後部を下段フロア18より高い上段フロア19で支持する後使用位置とで使用可能であるため、下段フロア18と上段フロア19との境界位置であっても前後に前列シート15の位置を変更して使用つまり乗員を着席させることができる。したがって、前列シート15の使用時つまり乗員を着席させる際の自由度を高くでき、利便性をさらに向上させることができる。
また、前列シート15において、シートクッション29の前部を下段フロア18のレール23の後部位置から立ち上がる前脚部33で支持するとともに後脚部35が下段フロア18のストライカ27から外され折り畳まれた状態でシートクッション29の後部を下段フロア18より高い上段フロア19で支持する後使用位置にある状態から、前脚部33をレール23のスライダ24に対し回転させながら、シートクッション29側に折り畳むと、前列シート15を下段フロア18に落とし込むことができる。したがって、前列シート15を使用しない場合にこの前列シート15を折り畳んで下段フロア18に落とし込むことで後側の上段フロア19とのフラット化を図ることができる。
さらに、前列シート15において、シートクッション29の前部を下段フロア18のレール23の前部位置から立ち上がる前脚部33で支持するとともにシートクッション29の後部を下段フロア18のストライカ27に係合されて立ち上がる後脚部35で支持する前使用位置にあるときに、この前列シート15とは別の収納式シート16を上段フロア19の収納凹部17から立ち上げて使用状態とすると、前後両方のシート15,16を同時に使用可能となる。
加えて、一端側がシートクッション51の下部に係合し他端側が収納凹部17に係合するとともに互いに交差するように回転可能に連結された一対のリンクアーム57,58を有する収納式シート16を用いているため、この収納式シート16は、一対のリンクアーム57,58を立ち上げるとシートクッション51が上昇して収納凹部17の上方で使用可能な状態となり、逆に一対のリンクアーム57,58を下げるとシートクッション51が下降して収納凹部17に入り込む。このように収納式シート16は使用および収納の切り換えが一対のリンクアーム57,58に案内されることで容易になるとともに、使用時に収納凹部17の上方(ほぼ真上)に立ち上がるため、使用時のスペース効率を向上させることができる。しかも、下段フロア18の後側に設けられた上段フロア19に収納凹部17を設けているため、上段フロア19の高さによって足元高さを確保できることからシートクッション51の使用状態への上昇高さが低く済むことになり、リンクアーム57,58を小さくすることができる。
しかも、収納式シート16は、一対のリンクアーム57,58が収納凹部17から立ち上がるときに、一方の第1リンクアーム57が収納凹部17内の前部に回転可能に連結されていることから、収納凹部17の前部側に寄ることになる。したがって、収納式シート16を収納凹部17の前部側の上方に配置することができるため、例えば、使用時の収納式シート16の後側にテールゲート21が配置される場合にテールゲート21との干渉を防止できる。
収納式シート16は、具体的に、一対のリンクアーム57,58が収納凹部17から立ち上がるときに、一方の第1リンクアーム57が収納凹部17の前部側の連結位置を中心に立ち上がるとともに、この第1リンクアーム57の他端側に後部側が連結されたシートクッション51が上側に持ち上がる。このとき、他方のリンクアーム58は、シートクッション51の前部に前後スライド可能に連結された一端側および収納凹部17の後部に前後スライド可能に連結された他端側がそれぞれ前後スライドして揺動する。これにより、シートクッション51の立ち上げおよび下降の切り換え時に収納式シート16の部分的な着脱等の作業が不要となる。したがって、収納式シート16の使用および収納の切り換えをさらに容易に行うことができる。
以上に述べた実施例において、車両の前列シート15およびその後側に配置される収納式シート16は、いずれの列のシートに適用することも可能である。
本発明の実施例の車両用シート装置が適用された車両を概略的に示す側断面図である。 本発明の実施例の車両用シート装置を示す側断面図であって、前使用位置にある前列シートおよび収納状態にある収納式シートを示すものである。 本発明の実施例の車両用シート装置を示す側断面図であって、後使用位置にある前列シートおよび収納状態にある収納式シートを示すものである。 本発明の実施例の車両用シート装置を示す側断面図であって、落込状態にある前列シートおよび収納状態にある収納式シートを示すものである。 本発明の実施例の車両用シート装置を示す側断面図であって、前使用位置にある前列シートおよび使用状態にある収納式シートを示すものである。
符号の説明
15 前列シート(シート)
16 収納式シート(別のシート)
17 収納凹部
18 下段フロア
19 上段フロア
23 レール
24 スライダ
27 ストライカ(係合部)
29 シートクッション
33 前脚部
35 後脚部

Claims (1)

  1. シートのシートクッションの下部に前脚部および後脚部を取り付け、前記前脚部を下段フロアのレールに前後スライド可能に支持するとともに、前記後脚部を前記下段フロアの係合部に対し着脱可能かつ前記シートクッション側に折り畳み可能に設け、
    前記シートが前使用位置にあるとき、前記シートクッションの前部を前記レールの前部位置から立ち上がる前記前脚部で支持するとともに前記シートクッションの後部を前記下段フロアの前記係合部に係合されて立ち上がる前記後脚部で支持する一方、
    前記シートが後使用位置にあるとき、前記シートクッションの前部を前記レールの後部位置から立ち上がる前記前脚部で支持するとともに前記後脚部が前記下段フロアの前記係合部から外され折り畳まれた状態で前記シートクッションの後部を前記下段フロアより高い上段フロアで支持し、
    前記上段フロアには、前記後使用位置にある前記シートの前記シートクッションの下方位置に収納凹部が設けられており、シートクッションの上にシートバックを重ねた折り畳み状態で前記収納凹部に収納される一方、該収納凹部から立ち上がって使用状態となる昇降可能な別のシートが設けられていることを特徴とする車両用シート装置。
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