JP3696780B2 - 画像形成装置及びそこに装着される像担持体ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、像担持体と帯電ローラとその帯電ローラの外周面をクリーニングするローラクリーニング手段とを備えた画像形成装置及びそこに装着される像担持体ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、電子写真方式の画像形成装置である複写機,プリンタ,ファクシミリ等では、像担持体である感光体の表面を帯電させる帯電装置を備えている。
その帯電装置には、金属製の芯金上に導電性を有するローラ状に形成された弾性部材を一体に形成した帯電ローラを感光体の表面に接触させ、その帯電ローラの芯金と感光体との間に電圧を印加して感光体を帯電するようにした接触式の帯電装置がある。
【0003】
このような接触式の帯電装置では、帯電ローラのローラ状の弾性部材が感光体の表面に接触しながら回転するため、特に画像の転写後に感光体の表面に残留する転写残トナーが帯電ローラの弾性部材の部分に転移しやすい。
また、帯電ローラの弾性部材の両端部に、例えばテープ状のギャップ管理部材を巻きつけて固定することにより、その弾性部材の帯電有効領域の部分が感光体の表面に対して所定のギャップで非接触になるようにしている帯電装置(例えば特開平4−360167号公報参照)であっても、画像形成装置内に浮遊するトナーやゴミ等がその弾性部材の部分に付着するので、経時的に汚れてしまうということがあった。
【0004】
そこで、このような帯電ローラを使用する帯電装置には、その帯電ローラの弾性部材の外周面にスポンジ等からなるローラクリーニング部材を摺接させ、それにより弾性部材の外周面に付着したトナー等の汚れをクリーニングするローラクリーニング手段を設けているものがある。
【0005】
そして、そのローラクリーニング部材は、帯電ローラの軸方向で常に同じ位置にあると、そのローラクリーニング部材がスポンジ等で形成されているとそれが目詰まりを起こしてクリーニング性能が低下してしまうため、そのローラクリーニング部材をローラクリーニング部材揺動機構により帯電ローラの軸方向に揺動させたりしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のローラクリーニング部材揺動機構は、例えば図10に示すように、ローラクリーニング部材101を保持するブラケット102を帯電ローラ100の軸方向となる矢示E方向に揺動可能に図示しないガイドで支持し、そのブラケット102の一端部下面にコロ103を回転自在に支持するガイドピン104を固定している。
【0007】
そして、そのコロ103をカム105にバネ106により押し当て、カム105を矢示K方向に回転させることによりコロ103を矢示E方向に移動させてローラクリーニング部材101をブラケット102と共に揺動させる構成であったため、部品点数が多くなってコスト面で高価になってしまうという問題点があった。
また、部品点数が多い分だけ組付工数も多くかかってしまうという問題点があった。
【0008】
この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、帯電ローラの表面をクリーニングするローラクリーニング部材を帯電ローラの軸方向に揺動させる機構を安価にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、像担持体と、その像担持体に対向して配置されてその像担持体を帯電する帯電ローラと、その帯電ローラの外周面にローラクリーニング部材を摺接させてクリーニングすると共にそのローラクリーニング部材を上記帯電ローラの軸方向に揺動させるローラクリーニング部材揺動機構を有するローラクリーニング手段とを備えた画像形成装置を、次のように構成する。
【0010】
すなわち、画像形成装置が有する上記ローラクリーニング部材揺動機構に、上記ローラクリーニング部材を保持すると共に一方の端部を略L字状に曲げてその略L字状に曲げた部分に外側へ突出するように形成したカム当接部を兼ねる補強ビードを有する板金製のブラケットと、上記補強ビードの上記ローラクリーニング部材の揺動方向に突出した部位が当接されてカム回転手段により回転されるカムと、上記ブラケットを上記補強ビードの突出した部位が上記カムに押し当るように付勢する付勢部材とを設ける。
【0011】
上記補強ビードの断面形状は円弧形状にすると効果的である。
また、上記いずれかの画像形成装置に装着される像担持体ユニットであって、上記帯電ローラと、上記ローラクリーニング手段と、上記像担持体とを一体のユニットに構成して画像形成装置本体に対して着脱可能にした像担持体ユニットも提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明の一実施形態例である画像形成装置の帯電装置付近の構成を示す正面図、図2は同じくその画像形成装置に設けられているローラクリーニング部材を保持するブラケットの一端部を示す斜視図、図3は同じくその画像形成装置の一例として小型プリンタを示す全体構成図である。
【0013】
この画像形成装置は、図1に示すように像担持体である感光体ドラム5と、その感光体ドラム5に対向して配置されてその感光体ドラム5を帯電する帯電ローラ14と、その帯電ローラ14のローラ状に形成された弾性部材17の外周面にローラクリーニング部材49を摺接させてクリーニングすると共に、そのローラクリーニング部材49を帯電ローラ14の軸方向(矢示E方向)に揺動させるローラクリーニング部材揺動機構70を有するローラクリーニング手段であるローラクリーニング装置60とを備えている。
【0014】
そして、そのローラクリーニング部材揺動機構70に、ローラクリーニング部材49を保持すると共に図1で左方の一方の端部を略L字状に曲げてその略L字状に曲げた部分に図2にも示すように外側へ突出するように絞り加工により形成したカム当接部72aを兼ねる補強ビード72を有する板金製のブラケット71と、補強ビード72の図1に示したローラクリーニング部材49の揺動方向(図1で左方)に突出した部位となるカム当接部72aが当接されてカム回転手段であるモータ74により回転されるカム75と、ブラケット71を補強ビード72の突出したカム当接部72aがカム75に押し当るように矢示N方向に付勢する付勢部材であるコイルスプリング76とを設けている。
【0015】
なお、ローラクリーニング部材揺動機構70は、ブラケット71と、カム75と、モータ74と、コイルスプリング76とにより構成される。また、ローラクリーニング装置60は、ローラクリーニング部材揺動機構70と、そのローラクリーニング部材揺動機構70により揺動されるローラクリーニング部材49とにより構成される。
【0016】
この画像形成装置の帯電装置は、帯電ローラ14がローラ状に形成された弾性部材17の両端部の外周にそれぞれ取り付けた所定の厚さのギャップ管理部材であるフィルム材18,18を介して像担持体である感光体ドラム5の表面に接触し、それにより弾性部材17の両側のフィルム材18,18の内側間の領域となる帯電有効領域Caが、感光体ドラム5の表面に対してギャップGを形成する非接触となり、その状態で帯電ローラ14と感光体ドラム5との間に電圧を印加して感光体ドラム5を帯電するものである。
【0017】
帯電ローラ14は、例えばSUM−Niメッキ(鋼の表面をニッケルメッキ仕上げ)で形成した芯金16の外周に、例えばエピクロルヒドリンゴムからなり、体積固有抵抗値を1×103〜1×108Ω・cmとした導電性を有する弾性部材17を設けている。
【0018】
その弾性部材17は、例えばゴム硬度が旧JIS−Aで77度ぐらいで、ゴム自体のテストピース硬度が50度以上のものを使用する。
両側のフィルム材18,18は、例えば厚さが25〜125μmで幅が8mmのポリエチレンテレフタレート(PET)で形成して片面を粘着面とし、その粘着面側を帯電ローラ14の弾性部材17の両端部に、貼着により固定している。
【0019】
その帯電ローラ14は、芯金16の両端部が加圧スプリング19,19により滑り軸受30,30を介して感光体ドラム5側に、所定の加圧力で加圧されている。
なお、帯電ローラ14は、加圧スプリング19を使用せずに、自重により感光体ドラム5に両端部のフィルム材18,18を接触させるようにしてもよい。
【0020】
その芯金16の図1で右側の一端には、駆動用ギヤ40を固定し、そこに図示しないモータからの駆動力を伝達し、帯電ローラ14を感光体ドラム5と同一の線速で回転させるようにしている。
帯電ローラ14への電圧の印加は、芯金16の部分に、例えばDC−700Vを定電圧制御で印加すると共に、AC電圧を定電流制御で印加する。
【0021】
図1に示した帯電ローラ14を有する帯電装置は、例えば図3に示すような画像形成装置である小型プリンタに装着される。
この小型プリンタは、4ドラムフルカラーの電子写真方式の小型プリンタであり、装置本体1内には、4個の像担持体ユニットである感光体ユニット2A,2B,2C及び2Dを、装置本体1に対してそれぞれ着脱可能に装着している。
この小型プリンタは、装置本体1内の略中央に転写ベルト3を複数のローラ間に矢示A方向に回動可能に張装している。
【0022】
そして、その転写ベルト3の図3で上側の面に、4個の感光体ユニット2A,2B,2C,2Dにそれぞれ設けられている感光体ドラム5が接触するように、その感光体ユニット2A〜2Dをそれぞれ配設している。
そして、その感光体ユニット2A〜2Dに対応させて、それぞれ使用するトナーの色が異なる現像装置10A〜10Dを配設している。
【0023】
また、その感光体ユニット2A〜2Dの上方には書込みユニット6を、下方には両面ユニット7をそれぞれ配設している。
さらに、この小型プリンタは、装置本体1の図3で左方に、画像形成後の転写紙Pを反転させて排出したり、両面ユニット7へ搬送したりする反転ユニット8を装着している。
【0024】
転写ベルト3と反転ユニット8との間には、画像が転写された転写紙の画像を定着する定着装置9が設けられている。
その定着装置9の転写紙搬送方向下流側には、反転搬送路20を分岐させて形成し、そこに搬送した転写紙Pを排紙ローラ対25により排紙トレイ26上に排出可能にしている。
【0025】
また、装置本体1内の下部には、上下2段にサイズの異なる転写紙Pを収納可能な給紙カセット11と12を、それぞれ配設している。
さらに、装置本体1の右側面には、手差しトレイ13を矢示B方向に開閉可能に設け、その手差しトレイ13を開放することにより、そこから手差し給紙ができるようにしている。
【0026】
感光体ユニット2A〜2Dは、同一の構成をしたユニットであり、感光体ユニット2Aはイエロー色に対応する画像を形成し、感光体ユニット2Bはマゼンタ色に対応する画像を形成し、感光体ユニット2Cはシアン色に対応する画像を形成し、感光体ユニット2Dはブラック色に対応する画像を形成する。そして、それらを転写紙の搬送方向に間隔を置いてそれぞれ配置している。
【0027】
その感光体ユニット2A〜2Dは、図4に示すように帯電ローラ14と、その帯電ローラ14によって表面が帯電され、露光により静電潜像が形成されるOPCドラム方式の被帯電体である感光体ドラム5と、その感光体ドラム5の表面をクリーニングするクリーニング装置を構成するブラシローラ15と、前述したローラクリーニング手段として機能するローラクリーニング装置60とを一体のユニットに構成し、それを図3に示した装置本体1に対して着脱可能にしたものである。
【0028】
なお、この感光体ユニットは、ブラシローラ15を構成から外して、帯電ローラ14と感光体ドラム5とローラクリーニング装置60とで一体のユニットに構成するようにしてもよい。
また、この実施の形態では、感光体ドラム5は感光体径がφ30mmのものを使用する。
【0029】
感光体ユニット2A〜2Dの各感光体ドラム5は、それぞれ図4の矢示C方向に回転するが、それらの線速はモノクロ速度優先モード、モノクロ画質優先モード、カラー速度優先モード、カラー画質優先モード、厚紙・OHP通紙モードなどいくつかのモードによって185mm/sec、125mm/sec、62.5mm/secの三段階に調整することができるようになっている。
【0030】
その感光体ユニット2A〜2Dは、感光体ドラム5の表面に先端を摺接させて転写残トナーを掻き落とすクリーニングブレード47を備えており、そのクリーニングブレード47により掻き落としたトナーを、ブラシローラ15でトナー搬送オーガ48側に移動させ、そのトナー搬送オーガ48を回転させることにより回収した廃トナーを、所定の廃トナー収納部に搬送するようにしている。
【0031】
また、この感光体ユニット2A〜2Dは、帯電ローラ14の弾性部材17の表面にも、例えばスポンジからなるローラクリーニング部材49を接触させ、機内に浮遊するトナーやゴミ等が弾性部材17の表面に付着したときでも、それをクリーニングできるようにしている。
【0032】
なお、この感光体ユニット2A〜2Dには、それを装置本体1(図3参照)に対して着脱する際の基準として、位置決め主基準部51を設けると共に、手前側位置決め従基準部52と奥側位置決め従基準部53とをブラケット50にそれぞれ一体に設け、その感光体ユニット2A〜2Dを装置本体1に装着する際に、それらの基準部により、感光体ユニット2A〜2Dを所定の装着位置に確実に位置決めできるようにしている。
【0033】
図3に示した現像装置10A〜10Dは、構成が全て同一のものであり、それらは使用するトナーの色のみが異なるいずれも2成分現像方式の現像装置である。そして、現像装置10Aはイエロー色のトナーを使用し、現像装置10Bはマゼンタ色のトナーを使用し、現像装置10Cはシアン色のトナーを使用し、現像装置10Dはブラック色のトナーをそれぞれ使用する。
【0034】
図5に示す書込みユニット6は、レーザダイオード(LD)方式のカラー1ビーム、モノクロ2ビームで、2つの6面の回転多面鏡22a,22bを有する1ポリゴンモータの書込みユニットである。
その書込みユニット6は、光源となる図示しないレーザダイオードから射出されてポリゴンモータ21により回転される回転多面鏡22a,22bにより、イエロー用の走査光及びマゼンタ用の走査光と、シアン用の走査光及びブラック用の走査光とを右と左に分けて反射させる。
【0035】
そのイエロー用の走査光及びマゼンタ用の走査光は、2層fθレンズ23をそれぞれ通り、イエロー用の走査光はミラー27に反射されて長尺WTL24を通って、ミラー28,29を介して感光体ユニット2Aの感光体ドラム5上に照射される。
また、マゼンタ用の走査光は、ミラー31に反射されて長尺WTL32を通って、ミラー33,34を介して感光体ユニット2Bの感光体ドラム5上に照射される。
【0036】
さらに、シアン用の走査光及びブラック用の走査光は、2層fθレンズ35をそれぞれ通り、シアン用の走査光はミラー36に反射されて長尺WTL37を通って、ミラー38,39を介して感光体ユニット2Cの感光体ドラム5上に照射される。
また、ブラック用の走査光は、ミラー41に反射されて長尺WTL42を通って、ミラー43,44を介して感光体ユニット2Dの感光体ドラム5上に照射される。
【0037】
図3に示した両面ユニット7は、対をなす搬送ガイド板45a,45bと、対をなす複数(この例では4組)の搬送ローラ46とからなり、転写紙の両面に画像を形成する両面画像形成モード時には、片面に画像が形成されて反転ユニット8の反転搬送路54に搬送されてスイッチバック搬送された転写紙Pを受入れて、それを感光体ユニット2A〜2Dが設けられている作像部に向けて再搬送する。
【0038】
反転ユニット8は、それぞれ対をなす複数の搬送ローラと、対をなす複数の搬送ガイド板とからなり、上述したように両面画像形成する際の転写紙Pを表裏反転させて両面ユニット7へ搬出したり、画像形成後の転写紙Pをそのままの向きで機外に排出したり、表裏を反転させて機外に排出したりする働きをする。
給紙カセット11と12とが設けられている給紙部には、転写紙Pを1枚ずつ分離して給紙する分離給紙部55,56が、それぞれ設けられている。
【0039】
この小型プリンタは、転写ベルト3を使用したローラ曲率分離方式を採用しており、転写ベルト3の内側には4つの転写ブラシ57が4個の感光体ドラム5に対応してそれぞれ設けられている。
【0040】
この小型プリンタは、作像動作を開始させると、各感光体ドラム5が図3で時計回り方向にそれぞれ回転する。そして、その各感光体ドラム5の表面が、その感光体ドラム5と各帯電装置の帯電ローラ14との間に電圧が印加されることにより一様に帯電される。
そして、感光体ユニット2Aの感光体ドラム5の帯電面には、書込みユニット6によりイエロー色の画像に対応するレーザ光が照射される。
【0041】
また、感光体ユニット2Bの感光体ドラム5の帯電面には、書込みユニット6によりシアン色の画像に対応するレーザ光が、感光体ユニット2Cの感光体ドラム5の帯電面にはマゼンタ色の画像に対応するレーザ光が、さらに感光体ユニット2Dの感光体ドラム5の帯電面にはブラック色の画像に対応するレーザ光がそれぞれ照射され、そこに各色に対応した潜像がそれぞれ形成される。
そして、その各潜像は、感光体ドラム5が回転することにより現像装置10A,10B,10C及び10Dの位置に達すると、そこでイエロー,マゼンタ,シアン及びブラックの各トナーにより現像されて、4色のトナー像となる。
【0042】
一方、給紙カセット11あるいは12のうち、選択された給紙段から転写紙Pが分離給紙部55あるいは56により給紙され、それが感光体ユニット2Aの直前に設けられているレジストローラ対59により、各感光体ドラム5上に形成されているトナー像と一致する正確なタイミングで、それが感光体ユニット2Aの感光体ドラム5と転写ベルト3との間に向けて搬送される。
【0043】
その際、転写紙Pは、転写ベルト3の入口付近に配設している紙吸着ローラ58によりプラスの極性に帯電され、それにより転写ベルト3の表面に静電的に吸着される。
そして、転写紙Pは、転写ベルト3に吸着した状態で、その転写ベルト3の矢示A方向への回動により同方向に搬送されながら、図3で上側の面にイエロー,マゼンタ,シアン及びブラック色の各トナー像が順次転写されていき、感光体ユニット2Dを通過したときには4色重ね合わせのフルカラーのトナー画像が形成される。
【0044】
その転写紙Pは、定着装置9で熱と加圧力が加えられることによりトナー像が溶融定着され、その後は指定されたモードに応じた排紙系を通って、装置本体上部の排紙トレイ26に反転排紙されたり、定着装置9から直進して反転ユニット8内を通ってストレート排紙されたりする。
【0045】
あるいは、両面画像形成モードが選択されているときには、前述した反転ユニット8内の反転搬送路54に送り込まれた後にスイッチバックされて両面ユニット7に搬送され、そこから再給紙されて感光体ユニット2A〜2Dが設けられている作像部で、裏面に画像が形成された後に排出される。
以後、2枚以上の画像形成が指示されているときには、上述した作像プロセスが繰り返される。
【0046】
ところで、この小型プリンタは、図1及び図2で説明したように、帯電ローラ14のローラ状に形成された弾性部材17の外周面をクリーニングするローラクリーニング部材49を有していて、そのローラクリーニング部材49はローラクリーニング部材揺動機構70により帯電ローラ14の軸方向(図1の矢示E方向)に揺動するようになっている。
【0047】
したがって、帯電ローラ14の弾性部材17の外周面には、画像形成装置内に浮遊するトナーやゴミ等が付着することにより汚れるが、その汚れをローラクリーニング部材49によりクリーニングすることができるので、良好な帯電性能が得られる。
【0048】
そして、そのローラクリーニング部材49が、帯電ローラ14に対してその帯電ローラの軸方向で常に同じ位置に接していると、ローラクリーニング部材49は目詰まりを起こしてクリーニング性能が低下するが、この小型プリンタではローラクリーニング部材49をローラクリーニング部材揺動機構70により帯電ローラ14の軸方向に揺動させるようにしているので、ローラクリーニング部材49と帯電ローラ14との軸方向の接触位置は常に変化する。
したがって、長期に亘って良好なクリーニング性を維持することができる。
【0049】
すなわち、この小型プリンタでは、図1に示したモータ74の駆動により、図6に示すように1回転する間にカム高さがH1からH2に変化する形状に形成したカム75を回転させ、図1に示したようにそのカム75にカム当接部72aがコイルスプリング76の付勢力により押し当てられているブラケット71をローラクリーニング部材49と共にH2−H1(図6)のストロークだけ揺動させ、それによりローラクリーニング部材49の帯電ローラ14に対する軸方向の接触位置を変化させる。
【0050】
そして、そのローラクリーニング部材49を揺動させるローラクリーニング部材揺動機構70は、ローラクリーニング部材49を保持する板金製のブラケット71の曲げ部を補強するために形成している補強ビード72の一部を、カム75と係合するカム当接部72aとして兼用する構成にしているので、図10で説明したカム105に転接するコロ103やそれを回転自在に支持するガイドピン104を使用する必要がない。
それにより、部品点数が少なくなる分だけ安価にすることができる。また、部品点数が少なくなる分だけ組付工数も削減することができる。
【0051】
なお、ブラケット71に絞り加工(プレス)で形成する補強ビード72は、その縦断面形状を図7に示すように円弧形状にすると効果的である。
このようにすると、その円弧形状に形成されたカム当接部72aは、図8に示すようにカム75のカム面75aに点接触(a部が点接触位置)で接触するようになるので、カム当接部72aがカム面75aに沿って正確な動きをする。
また、補強ビード72の縦断面形状は、V字状で先端をR形状にしたものであってもよい。
【0052】
これに対し、図9に縦断面形状を示す補強ビード72′のように平面部72bを有する形状にしたときには、そのカム当接部を兼ねる平面部72bが図示のようにカム面75aのa部で示す裾部に対向する位置になると、平面部72bはその裾部に当接できないため、実際にローラクリーニング部材49が揺動するストロークは、設計上の上述したストロークH2−H1(図6参照)よりも少なくなってしまう。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、次に記載する効果を奏する。
請求項1,2の画像形成装置及び請求項3の像担持体ユニットによれば、ローラクリーニング部材を保持する板金製のブラケットの曲げた部分を補強するために設けた補強ビードが、カムに係合するカム当接部を兼ねる構成にしたので、ローラクリーニング部材を揺動させる機構に、カムに転接するコロや、そのコロを回転自在に支持するガイドピンを設ける必要がないので、その分だけ部品点数を少なくして安価にすることができる。また、部品点数が少なくなる分だけ組付工数も削減することができる。
【0054】
そして、請求項2の画像形成装置によれば、補強ビードの断面形状は円弧形状であるため、その補強ビードのカム当接部がカムに点接触するので、そのカムにより揺動されるローラクリーニング部材を保持したブラケットが、カムのカム面に沿って正確な動きをする。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態例である画像形成装置の帯電装置付近の構成を示す正面図である。
【図2】同じくその画像形成装置に設けられているローラクリーニング部材を保持するブラケットの一端部を示す斜視図である。
【図3】同じくその画像形成装置の一例として小型プリンタを示す全体構成図である。
【図4】同じくその画像形成装置が備えている像担持体ユニットである感光体ユニットの一例を示す構成図である。
【図5】図3の画像形成装置に設けられている書込みユニットを示す構成図である。
【図6】同じくその画像形成装置が備えているローラクリーニング部材揺動機構の構成部品であるカムを示す斜視図である。
【図7】ローラクリーニング部材を保持するブラケットに形成された縦断面形状が円弧形状の補強ビードを示す縦断面図である。
【図8】図7に示した円弧形状のカム当接部の場合にはカム面に点接触で接触する様子を説明するための断面図である。
【図9】縦断面形状が平面部を有する形状の補強ビードの場合にはカム当接部がカム面の裾部に当接しない様子を説明するための断面図である。
【図10】従来のローラクリーニング部材を揺動させる機構のカム付近の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
2A〜2D:感光体ユニット(像担持体ユニット)
5:感光体ドラム(像担持体) 14:帯電ローラ
49:ローラクリーニング部材
60:ローラクリーニング装置(ローラクリーニング手段)
70:ローラクリーニング部材揺動機構
71:ブラケット 72:補強ビード
72a:カム当接部
74:モータ(カム回転手段) 75:カム
76:コイルスプリング(付勢手段)
Claims (3)
- 像担持体と、その像担持体に対向して配置されて該像担持体を帯電する帯電ローラと、該帯電ローラの外周面にローラクリーニング部材を摺接させてクリーニングすると共に該ローラクリーニング部材を前記帯電ローラの軸方向に揺動させるローラクリーニング部材揺動機構を有するローラクリーニング手段とを備えた画像形成装置において、
前記ローラクリーニング部材揺動機構に、前記ローラクリーニング部材を保持すると共に一方の端部を略L字状に曲げてその略L字状に曲げた部分に外側へ突出するように形成したカム当接部を兼ねる補強ビードを有する板金製のブラケットと、前記補強ビードの前記ローラクリーニング部材の揺動方向に突出した部位が当接されてカム回転手段により回転されるカムと、前記ブラケットを前記補強ビードの突出した部位が前記カムに押し当るように付勢する付勢部材とを設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記補強ビードの断面形状は円弧形状をしていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 請求項1又は2記載の画像形成装置に装着される像担持体ユニットであって、前記帯電ローラと、前記ローラクリーニング手段と、前記像担持体とを一体のユニットに構成して画像形成装置本体に対して着脱可能にしたことを特徴とする像担持体ユニット。
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