JP3664548B2 - 地下立体駐車装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車両移送にパレットを使用する地下の立体駐車装置に係り、特に比較的小規模な立体駐車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
限られた敷地に車両を効率よく経済的に収容するための立体駐車装置の一つとして大規模地下立体駐車装置があり、かかる立体駐車装置においては、高速で車両を入出庫させるために複数基のリフトを設け、さらに該リフトに対する車両の入出及びリフトから保管場所までの車両の移動を、より安全に且つ高速で行えるようにするために、取り扱いが容易でしかも安全性の高いパレット上に車両を載置した状態で移送する形式がある。
【0003】
図8ないし図10は前記の立体駐車装置の一例を示し、建屋a内中央部の水平方向へ延びる空間に上下方向に所定の間隔を置き且つ水平方向へ延びる複数段(本例では3段)の走行路bを設け、該走行路b上に、パレットcを介して車両dを積載し得る台車eを走行自在に上架している。
【0004】
前記の台車eは、図10に示すように台車本体fと、該台車本体fの前後方向両端部近くに配設された4個の車輪gと、1対の車輪gを回転駆動し得るように設けた走行駆動装置hと、台車本体fの上面に互いに平行で、台車本体f幅方向へ水平に延びてパレットcを搬送し得るようにローラを配設したローラフレームiとからなり、前記の台車本体f上面の略中央部に、台車eと後述のリフトゲージjとの間、及び台車eと後述の格納棚kとの間で、車両dを載せた実車パレットc、または車両dを載せていない空パレットcを受け渡しし得るパレット移載装置mが設けられている。なお、パレット移載装置mは回転アームの先端上面にローラを取り付け、アームを上昇させてローラをパレットcの側面に設けた溝に挿入し、アームを回転させてパレットcを横行させるものである。
【0005】
また、後述の入庫用リフトn及び出庫用リフトoを設けた部分以外の各走行路bの幅方向の両側部に、走行路bに平行に延び、且つ車両dを載せた実車パレットcを格納し得る複数段(本例では3段)の格納棚kが配設されている。
【0006】
さらに、前記の建屋a内における走行路b幅方向の片側位置に在って建屋aの最下部から地上へ達するように上下方向へ延びる空間を2箇所に設け、該空間に、図示しない昇降装置によって駆動され、且つ車両dを載せた実車パレットcを積載し得るリフトケージjを有する入庫用リフトn、及び出庫用リフトoを設けている。
【0007】
而して、前記の立体駐車装置では、車両dを入庫する以前に、前記の入庫用リフトnの入庫バースpに必ず空のパレットcが必要になり、また、出庫バースqでは出庫完了後に必ず空のパレットcが残されてしまうことになるため、前記のリフトケージjにおいては、空のパレットcを連続的に処理できるようにする必要がある。
【0008】
そのため、前記のリフトケージjはパレットcを移動させるために3段のローラフレームを設けた構成としてある。即ち、図9に示すようにリフトケージjの最上部の前後方向の両側に、入庫用リフトn(或いは出庫用リフトo)の入口前に形成された入庫バースp(或いは出庫バースq)側との間で車両dを積載した実車パレットcの受け渡しを行うための実車パレット移載用ローラフレームrの直下の位置に、入庫バースp(或いは出庫バースq)側との間で空のパレットcの受け渡しを行うための空パレット移載用ローラフレームsを、前後方向へ拡縮変位可能に組み付け、さらに、前記リフトケージjの下部に、空のパレットcの段積み(例えば5段)が可能で且つ前記の空パレット移載用ローラフレームsとの間で空のパレットcの受け渡しを行ない得る段積みパレット移載用ローラフレームtを、昇降装置uにより昇降可能に装備し、さらにまた、前記の空パレット移載用ローラフレームsの直上部に、空のパレットcを一時的に担持させるためのパレット保持装置vを、前記のリフトケージj内に出入り可能に取り付けた構成としている。
【0009】
また、入庫バースp(或いは出庫バースq)には、前記リフトケージjに設けた実車パレット移載用ローラフレームrと対応する実車パレット移載用ローラフレームwを、前後方向へ拡縮変位可能に設けると共に、前記の空パレット移載用ローラフレームsと対応する空パレット移載用ローラフレームxを昇降装置yにより昇降可能に装備した構成としてある。ローラフレームr,s,t,w,xのローラは図示しない駆動装置により回転駆動される。なお図8のzはピットである。
【0010】
車両dを入庫する場合には、図9に示すように、入庫バースpの実車パレット移載用ローラフレームw上のパレットcに車両dが停車している状態において、該実車パレット移載用ローラフレームwのローラを駆動すると、車両dはパレットcと一緒に入庫用リフトn側へ移動し、リフトケージjの最上部に位置する実車パレット移載用ローラフレームr上に受け渡される。一方、同時にリフトケージj側の空パレット移載用ローラフレームsのローラが駆動され、該空パレット移載用ローラフレームs上に載置しておいた空パレットcが入庫バースp側の空パレット移載用ローラフレームx上に移載される。
【0011】
リフトケージj側から入庫バースp側へ空のパレットcが移載されると、リフトケージj側では、空パレット移載用ローラフレームsが前後方向外方へ退避し、次に段積みされた最上段のパレットcを前記の空パレット移載用ローラフレームsよりも上方レベルに位置させるように、段積みパレット移載用ローラフレームtが昇降装置uによって上昇し、この状態で、空パレット移載用ローラフレームsの直上部に具備してあるパレット保持装置vが内方へ突出して前記最上段の空のパレットcを支持する。
【0012】
然るのち、段積みパレット移載用ローラフレームtが下降すると共に、退避させておいた空パレット移載用ローラフレームsが元の位置へ戻され、前記のパレット保持装置vが後退することによって、空パレットcが空パレット移載用ローラフレームs上に供給される。
【0013】
この間に、前記リフトケージjは指定階層へ降下し、当該指定階層に配設されている台車eへ、該台車eに備えられているパレット移載装置mによって車両dが積載されている実車パレットcを送り渡したのち、入庫バースpの位置まで上昇し、次の入庫に備える。
【0014】
一方、入庫バースp側では、該入庫バースpに設けられた実車パレット移載用ローラフレームwが前後方向外方へ退避した状態で、空のパレットcを載せている空パレット移載用ローラフレームxが昇降装置yによって実車パレット移載用ローラフレームwの位置まで一旦上昇し、次に退避させておいた実車パレット移載用ローラフレームwが元に戻され、然るのち、空パレット移載用ローラフレームxが下降することによって、空パレットcが実車パレット移載用ローラフレームw上に載置されて次の入庫に備える。
【0015】
このようにして、入庫バースp側へ供給する多数のパレットcを予めリフトケージj内に格納しておくことによって連続的な入庫が可能となるようにしてある。
【0016】
なお、出庫用リフトo及び出庫バースq側についても、前述の入庫用リフトn及び入庫バースpと同様の構成を有するので、車両dを出庫する際の出庫動作は前記の入庫動作と逆の手順で行うことがきる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明した従来の大規模地下立体駐車装置を比較的小規模な地下立体駐車装置にそのまま適用しようとすると次のように問題がある。
(1)入庫バースpと出庫バースqが別に設けられ、かつ、入出庫バースp,qと入出庫用リフトn,oが別になっているので、地上に大きなスペースを必要とする 。
(2)リフトn,oを最下段の格納棚kのレベルまで降下させるためリフトn,oの下にピットzを設けなければならず、建築費用が嵩む。
【0018】
(3)リフトケージjに昇降装置uを設けているので設備費用が嵩む。
(4)入・出庫バースp,qにターンテーブルを内蔵していないので地形によっては前進入庫、前進出庫ができない。
【0019】
本発明は以上述べた問題点に鑑み案出されたもので、入出庫を1箇所のバースで行うことができると共に入出庫バースの下方にリフトを設けることによりスペースの節約が可能であり、入出庫バースにターンテーブルを内蔵することにより前進入庫、前進出庫が可能であり、さらにリフトケージに昇降装置が不用で、かつ、リフトの下にピットが不要なので建設費用が安価にできる地下立体駐車装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の地下立体駐車装置は、入出庫バースに設けられ、中央にパレットが出没可能な開口部が設けられると共に、開口部でパレットを支持するパレット受け装置を有するターンテーブルと、ターンテーブルの下方に設けられ、車両および段積みパレットを支持して1対の支柱に沿って昇降する片持式の昇降台を有するリフトと、前後にパレット横行用レールを有し、パレットに載せた車両を格納する複数段の水平方向に延在する格納棚と、格納棚に沿って設けられた走行路を移動し、パレットに載せた車両をリフトと格納棚との間で移送すると共に、パレット横行用レールとパレット移載装置を有する昇降フレームが設けられた台車と、リフトを挟んで位置する格納棚の上部または中間部に設けられリフトの昇降台に載置されたパレットを受け取って支持する前後に拡縮変位可能な1対のパレット支持レールとを有してなり、パレットには前後に横行用ローラを有している。
【0021】
次に本発明の作用を説明する。車両が入庫する場合には、入出庫口から、ターンテーブルに支持されたパレット上に乗り込む。運転者が車両から離れバース内から出た後、リフトを上昇させ、パレットに載せた車を、片持式の昇降台により受取って支持する。昇降台を下降させて、位置合わせを行ない、格納棚の上部に設けられた前後に拡縮変位可能な1対のパッレト支持レールの間隔を縮めてそのパレット支持レールにより車両を載せた実車パレットを受取って支持する。その後リフトの昇降台をわずかに下降させておく。台車をリフトの位置まで走行させ、台車に設けられた昇降フレームを上昇させ、上記パレット支持レール上の実車パレットを台車のパレット移載装置により、昇降フレーム上に移載する。それから台車を走行させて目的の格納棚の前で停止し、車両をパレットと共に格納棚に格納する。出庫は上述と逆の手順により行うが、ターンテーブルを180°回転させることにより前進出庫が可能になる。
【0022】
このように本発明では、1)入出庫バースにターンテーブルを内蔵しているので、前進入庫、前進出庫が可能である、2)ターンテーブルの下方に片持式のリフトを設けているのでリフトと入出庫バースを隣り合って設けた場合に比べてスペースの節約が可能である、3)リフトの昇降台上に段積みされたパレットの段ばらしを格納棚上部に設けられた拡縮変位可能な1対のパレット支持レールとリフトの昇降により行うので、リフトには段積み段ばらしのための昇降装置が不要である、4)台車に昇降フレームを設け、高い位置でパレットの受渡しができるので、リフトの下方にピットを設ける必要がない、などの作用効果がある。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下本発明の1実施形態について図面を参照しつつ説明する。先ず全体を概略説明し、次に各構成要素について詳細に説明する。図1は本発明の地下立体駐車装置の全体正面図であり、図2はその平面図であり、図3はその斜視図である。これらの図において1は入出庫バースで、車両の出入口1aにはパネルドア1bが、設けられている。2は入出庫バース1に設けられ、中央にパレット11が出没可能な開口部2aが設けられているターンテーブルである。ターンテーブル2の下面には、開口部2aに位置するパレット11を支持する4個のパレット受け装置5が設けられている。6はターンテーブル2の下方に設けられたリフトである。リフト6は地下室31に立設された1対の支柱8に沿って昇降する片持式の昇降台7を有しており、昇降台7の上に段積みパレット11および車両12を載置することができる。13は地下室31内に水平方向に延在する複数段(本実施形態では3段)の格納棚で、前後にパレット横行用レール14が固着されている。各格納棚13に車両12を載せた実車パレット11を格納する。15は格納棚13に沿って設けられた走行路で、1対のレール15aが敷設されている。16は上記走行路15を移動し、パレット11に載せた車両12をリフト6と格納棚13との間で移送する台車である。台車16には後に詳細に説明するように、パレット横行用レール17aとパレット移載装置17bを有する昇降フレーム17が設けられている(図5)。
【0024】
図3に示すようにリフト6を挟んで位置する格納棚13a,13bの上部には1対のパレット支持レール20が設けられている。パレット支持レール20は2本のサポート20b上に摺動可能に支持されており油圧シリンダを内蔵したプッシャ20aにより前後に拡縮変位可能になっている。
【0025】
パレット11は図3および図6、図7に示すようにチェッカープレート製の本体11aの下面の前後に1対の角型の支持脚11bを有しており、各支持脚11bから横行用ローラ11cが2個ずつ前後に張り出して設けられている。
【0026】
以下各構成要素について詳細に説明する。図1および図2に示すように、ターンテーブル2は入出庫バース1の床面1bに埋め込まれた、中央に開口2aを有する円板状の本体2bを有している。開口2aの大きさはパレット11よりわずかに大きく、パレット11が出没可能になっている。本体2b下面の外周には図1に示すように円環状に形成されたIビーム2cが固着されている。3はターンテーブルの回転駆動装置で図2に示すように2個設けられている。回転駆動装置3はモータ3a、減速機3bおよび減速機3bから張り出して設けられたゴム巻ローラ3cを有しており、ゴム巻ローラ3cを上記Iビーム2cの下面に当接させて、回転駆動する。4はターンテーブル支持装置で、図2に示すように12個設けられており、Iビーム2cのフランジ下面に当接してターテブル2を回転可能に支持するゴム巻の支持ローラ4aと、Iビーム2cのウェブに当接して、ターンテーブル2の水平方向の変位を防ぐゴム巻のローラ4bを有している。5はパレット受け装置で、図2に示すように本体2b下面に4個設けられている。パレット受け装置5は油圧シリンダ5aと、ターンテーブル本体2b下面に摺動可能に支持されたガイド5bとガイド先端に取り付けられた円板状でゴム製のパレット受け5cとからなり、パレット受け5cが開口2aに出没自在となっており、パレット受け5cが引込んだ状態ではパレット11が開口2aを通過することができ、パレット受け5cが突出した状態で、開口2aに位置するパレット11を支持する。
【0027】
図4はリフト6の全体斜視図である。図1図3および図4に示すように、リフト6は1対の支柱8、上フレーム8aおよび下フレーム8cから形成されるフレーム30を有している。支柱8はH型鋼製である。7は支柱8に沿って昇降する片持式の昇降台で、側面視L字状に形成されている。昇降台7の側面には前後上下に各1個(合計4個)のローラ7aか取り付けられており、ローラ7aを支柱8の外側の溝8b内に挿入して、このローラ7aにより片持の転倒モーメントを受けながら昇降台7が滑らかに昇降するようになっている。9はカウンターウエートである。図4に示すように10はリフトの昇降装置であり、モータ10a、減速機10b、減速機10bから左右に延びる回転軸10c、回転軸10cを回転可能に支持するピローブロック10e、回転軸10cの両端に固定されたチェーンスプロケット10dなどを有している。10fは無端ループ状に形成された昇降用チェーンであり、上フレーム8aに取り付けたチェーンスプロケット8gと回転軸10cに固着されたチェーンスプロケット10dとを巻回して移動する。昇降用チェーン10fはブラケット7cを介して昇降台7に接続されている。カウンターウエート9にはチェーンスプロケット9aが取り付けられている。カウンターウエート用チェーン9bは、一端が固定具8fにより上フレーム8aに固定され、カウンターウエート9に取り付けられたチェーンスプロケット9a、上フレーム8aに取り付けられたチェーンスプロケット8d、支柱8の上端に取り付けられたチェーンスプロケット8eを通って、他端が昇降台7から張り出して設けられたブラケット7bに固定されている。なお、図示していないがリフト6には昇降台7の昇降位置を検知する昇降用センサ、昇降台7の落下を防止するリフト落下防止装置などが設けられており、駆動装置10にはブレーキが取り付けられている。また、リフト6はパレット11を5枚と車両12を昇降させる容量を持っている。
【0028】
格納棚13は、図3に示すように柱13cと梁13dとを組合せて3段に形成されている。各段には前後にパレット横行用レール14が固着されている。
【0029】
図5は台車16の側面図である。図3および図5に示すように昇降フレーム17を有する台車16は台車本体16aの一方の端部に前記の昇降フレーム17を昇降駆動する昇降駆動装置18を配置し、他方の端部に走行駆動装置19を配置し、前記の昇降駆動装置18の近傍に支柱16bを台車本体16aに垂直に立設し、台車本体16aの他方端部の走行駆動装置19の近傍に、前記の支柱16bと平行して垂直に延びる支柱16cを配設している。
【0030】
また昇降フレーム17は前記の支柱16bと支柱16cの間にあって昇降自在にガイドされ、上面の前後に互いに平行して昇降フレーム17の幅方向へ水平に延び、且つパレット11を搬送し得るようにパレット横行レール17aが配設された上面の中央にパレット移載装置17bを備えている。パレット移載装置17bは回転アーム17cの先端にローラ17dが取り付けられており、回転アーム17cを上昇させて、パレット11の両側に取り付けられた下向きの溝(図示せず)にローラ17dを挿入し回転アーム17cを回転させることにより、パレット11を横行させて移載するものである。
【0031】
さらに前記台車本体16aの他方端部に立設した支柱16cの上部に、スプロケット16dを設け、台車本体16aの一方の端部に立設した支柱16bの上部に、前記のスプロケット16dと対峙して回転するスプロケット16eを設け、該スプロケット16eと同軸上の台車本体16a幅方向の内側に別のスプロケット16fを設け、前記の昇降駆動装置18の出力軸の前記各スプロケット16e,16fとそれぞれ相対する部位に4個の駆動用スプロケット16gを嵌設し、さらに該駆動用スプロケット16gの上方の前記支柱16b頂部に、前記の駆動用スプロケット16gと対峙する4個のスプロケット16hを配設する。
【0032】
そして、昇降フレーム17の一側端部に一端を接続した駆動用チェン16iを前記のスプロケット16fと駆動用スプロケット16gとに巻き掛け、さらに支柱16b頂部のスプロケット16hに巻き掛けたのち、その他端にカウンタウェイト16jを接続して吊り下げ、前記の昇降フレーム17の他側端部に一端を接続した駆動用ローラチェーン16kを前記の各スプロケット16d,16eと駆動用スプロケット16gとに巻き掛け、さらに支柱16b頂部のスプロケット16hに巻き掛けたのち、その他端にカウンタウェイト16mを接続して吊り下げ、前記の昇降駆動装置18を作動させると、昇降フレーム17が最下段の格納棚13レベルと3段目(最上段)の格納棚13レベルとの間を昇降し、昇降する該昇降フレーム17の上下動に対応して前記のカウンタウェイト16j,16mが支柱16bに沿って昇降し、該カウンタウェイト16j,16mが駆動用ローラチェーン16i,16kに対して常時一定の張力を与え得るように形成する。なお、図3において16nは横揺れ防止用のガイドローラである。
【0033】
図6および図7はパレット支持レール20の働きを説明するための図面である。図6はリフト6上の1番上のパレット11をパレット支持レール20により支持する前の図である。図7は1番上のパレット11をパレット支持レール20により支持した状態を示す図であり、それぞれ(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は要部斜視図である。これらの図において11はパレットであり、20は1対のパレット支持レールである。パレット支持レール20は溝型鋼製で、それぞれリフト6を挟んで位置する格納棚13a,13bの3段目(最上段)の端部からリフト6側に水平に張り出して設けられた2本のサポート20b上に摺動可能に支持されている。
【0034】
パレット支持レール20の両端に油圧シリンダを内蔵したプッシャ20aの先端が固着されており、プッシャ20aを作動させることにより拡縮変位可能になっている。図6に示すようにパレット支持レール20は通常は引込んだ状態になっていて、その間をパレット11を載置した昇降台7が昇降可能になっている。パレット11をパレット支持レール20に受取るときには、昇降台7上の一番上のパレット11の横行用ローラ11cの下面がパレット支持レール20の上面よりわずかに高くなるように昇降台7の高さを位置決めする。その後図7に示すようにパレット支持レール20をプッシャ20aにより押し出し、パレット支持レール20間の間隔を縮めて、昇降台7を降下させる。昇降台7が下降すると図7(B),(C)に示すように一番上のパレット11がパレット支持レール20上に残り、その他の段積みパレット11はそのまま下降を続けて、上記一番上のパレット11から離れる。パレット支持レール20上のパレット11は台車16に移載され、さらに格納棚13に格納される。なお、図6、図7には図示されていないが一番上のパレット11は車両12を載せた実車パレットである。
【0035】
次に本実施形態の作用を説明する。車両12が入庫する場合には、入出庫口1aからバース1内に乗り込んだ車両12は、図1に示すようにターンテーブル2の開口2aに、パレット受け装置5により支持されたパレット11上に位置させる。運転者が車両12を離れ、バース1内から出たことを確認した後、駐車装置の管理者はリフト6の昇降台7を上昇させ、車両12を載置した実車パレット11を昇降台7により受取って支持し、パレット受け装置5を引込める。昇降台7を下降させ、車両12を載せた実車パレット11の位置がパレット支持レール20により受取ることのできる位置になるように位置合わせする。プッシャ20aを押し出してパレット支持レール20間の間隔を縮める。その状態で昇降台7を下降させると図7に示すように車両12を載せた実車パレット11はパレット支持レール20上に残され、残りの段積みパレット11はさらに下降して、上記車両12を載せた実車パレット11から離れる。
【0036】
台車16をリフト6の位置まで走行させ、台車16に設けた昇降フレーム17を上昇させて、パレット支持レール20と昇降フレーム17上のパレット横行レール17aとを位置合わせする。パレット移載装置17bの回転アーム17cを作動させて、パレット支持レール20上の車両12を載せた実車パレット11を台車16上に移行させる。台車16を走行させて目的の格納棚13の前で停止させ、昇降フレーム17を昇降させて目的の格納棚13に位置合せする。再びパレット移載装置17bの回転アーム17cを作動させて、実車パレット11を台車16のパレット横行レール17aから格納棚13のパレット横行レール14に移載し、車両を格納する。出庫は上述と逆の手順により行うが、ターンテーブルを180°回転させることにより前進出庫が可能になる。
【0037】
ターンテーブル2にパレット11が載置されて、入庫ができる状態にあるときに、出庫指令がかかった場合について説明する。ターンテーブル2に載置されたパレット11をリフト6を上昇させて受取る。受取った時リフト6の昇降台7上に段積みされたパレット11が規定枚数(例えば4枚)以下であるときには、台車16が格納棚13から受取った車両12を載せた実車パレット11を、パレット支持レール20を介して、段積みされたパレット11上に載せ、昇降台7を上昇させて、実車パレット11をターンテーブル2の開口2aを通って上昇させ、パレット受け装置5を作動させて、開口部2aで実車パレット11を支持する。ターンテーブル2を180°回転させて前進出庫可能な状態とし、車両を出庫させる。
【0038】
出庫指令がかかったとき昇降台7上の段積みパレット11の枚数が規定枚数を超えているときには、少なくとも1枚のパレット11を、台車16を介して、空の格納棚13に仮置きし、その後台車16で実車パレット11を格納棚13から引き出し上述の手順で出庫させる。
【0039】
本発明は以上述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えばパレット支持レール20は格納棚の最上部に設けず中間高さ(例えば2段目の高さ)に設けてもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の地下立体駐車装置には以下のような優れた効果がある。
(1)入出庫バースにターンテーブルを内蔵しているので前進入庫、前進出庫が可能で、運転者の負担が軽減される。
【0041】
(2)ターンテーブルの下方に片持式のリフトを設けているので、入出庫バースをリフトと隣り合わせて設けた場合に比べてスペースの節約が可能である。
(3)リフトの昇降台上には段積みされたパレットの段ばらしを格納台上部に設けられた1対のパレット支持レールとリフトの昇降により行うので、リフトにはパレットの段積み、段ばらしのための昇降装置が不要であり、その分費用の節約が可能になる。
【0042】
(4)台車に昇降フレームを設け、高い位置でリフトと台車とのパレットの受渡しを行うので、リフト下方にピットを設ける必要がなく、その分建築費の節約が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地下立体駐車装置の全体正面図である。
【図2】本発明の地下立体駐車装置の平面図である。
【図3】本発明の地下立体駐車装置の斜視図である。
【図4】リフトの斜視図である。
【図5】台車の側面図である。
【図6】パレット支持レールの作動説明図であり、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は部分斜視図である。
【図7】パレット支持レールの作動説明図であり、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は部分斜視図である。
【図8】従来の地下立体駐車装置の全体正面図である。
【図9】図8の拡大部分正面図である。
【図10】従来の台車の側面図である。
【符号の説明】
1 入出庫バース
2 ターンテーブル
2a ターンテーブルの開口
5 パレット受け装置
6 リフト
7 リフトの昇降台
8 リフトの支柱
11 パレット
12 車両
11c パレットの横行用ローラ
13 格納棚
14 格納棚のパレット横行用レール
15 走行路
16 台車
17 台車の昇降フレーム
20 パレット支持レール
Claims (1)
- 入出庫バースに設けられ、中央にパレットが出没可能な開口部が設けられると共に、開口部でパレットを支持するパレット受け装置を有するターンテーブルと、ターンテーブルの下方に設けられ、車両および段積みパレットを支持して1対の支柱に沿って昇降する片持式の昇降台を有するリフトと、前後にパレット横行用レールを有し、パレットに載せた車両を格納する複数段の水平方向に延在する格納棚と、格納棚に沿って設けられた走行路を移動し、パレットに載せた車両をリフトと格納棚との間で移送すると共に、パレット横行用レールとパレット移載装置を有する昇降フレームが設けられた台車と、リフトを挟んで位置する格納棚の上部または中間部に設けられリフトの昇降台に載置されたパレットを受け取って支持する前後に拡縮変位可能な1対のパレット支持レールとを有してなり、パレットには前後に横行用ローラを有していることを特徴とする地下立体駐車装置。
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