JP3649035B2 - エアバッグカバー - Google Patents

エアバッグカバー Download PDF

Info

Publication number
JP3649035B2
JP3649035B2 JP08245199A JP8245199A JP3649035B2 JP 3649035 B2 JP3649035 B2 JP 3649035B2 JP 08245199 A JP08245199 A JP 08245199A JP 8245199 A JP8245199 A JP 8245199A JP 3649035 B2 JP3649035 B2 JP 3649035B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
airbag
cap
locking
mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP08245199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000272457A (ja
Inventor
文武 小林
裕 永井
千春 戸谷
博幸 田嶌
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP08245199A priority Critical patent/JP3649035B2/ja
Publication of JP2000272457A publication Critical patent/JP2000272457A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3649035B2 publication Critical patent/JP3649035B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車に折り畳んで収納されるエアバッグ装置のエアバッグを覆うためのエアバッグカバーに関するもので、詳しくは、カバー本体をボディに取付固定する際に使用したボルト等の固着手段を覆うためのキャップを備えたエアバッグカバーに関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
従来、この種のエアバッグ装置のエアバッグカバーでは、折り畳まれたエアバッグを覆うカバー本体と、カバー本体を自動車のボディに取付固定するためのボルトを隠すキャップと、を備えて構成されるものが知られていた。
【0003】
そして、カバー本体は、エアバッグの展開膨張時、エアバッグを突出させるように強い衝撃を受けて変形することから、キャップが外れないように、エアバッグカバーには、キャップとカバー本体とを結合するための抜け止め部材が設けられていた。
【0004】
しかし、エアバッグを素早く突出させるように、エアバッグへ膨張用ガスを供給するためのインフレーターの出力を高める等した場合には、カバー本体が、一層、急激にエアバッグに押されて変形することから、抜け止め部材のカバー本体とキャップとに対する係止力を高める必要が生じ、図1〜3に示す構造が考えられる。
【0005】
このエアバッグカバー6は、折り畳まれたエアバッグを覆うカバー本体7が、取付ボス部8をボルト4止めして、ボディ1に取付固定されている。ボルト4は、ボディ1にナット3を固着させて形成した取付孔2に、締め付けられている。また、カバー本体7の取付ボス部8は、ボルト4を挿通させる取付孔8aを備えるとともに、ボルト4の締結力を高めるために、金属製の略円筒状のスリーブ8bを、取付孔8aの内周面に配置させている。なお、カバー本体7は、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂から射出形成により形成される成形部7aと、成形部7aの表面側に貼着されるファブリック等の表皮7bと、から構成されている。
【0006】
そして、ボルト4を隠すキャップ11が、取付孔8aの車内側周縁に配設されている。キャップ11は、ポリアミド等の合成樹脂から射出成形により形成された成形部11aと、成形部11aの表面に貼着されたファブリック等の表皮11bと、から構成され、ボルト4に形成された係止溝4aに係止される係止脚12と、抜け止め部材15を係止させるための成形部11aに設けられた係止孔13と、を備えて構成されている。係止孔13は、係止突起13aと係止段部13bとを、内周面に2段に配置させて、構成されている。
【0007】
抜け止め部材15は、ポリアミド等の合成樹脂から形成されて、係止孔13に係止される係止爪部15aと、カバー本体7の挿通孔9を挿通可能に延びる連結軸部15eと、挿通孔9の内径寸法より大きな外形寸法として挿通孔9の車外側周縁に係止可能な略球状の膨出部15fと、を備えて構成されている。係止爪部15aは、幅寸法を大きくした板状の基部15bと、基部15bの厚さ方向の両面から、それぞれ、2段に突出する爪片15c・15dと、を備えて構成されている。爪片15c・15cは、係止突起13aに係止され、爪片15d・15dが、係止段部13bに係止されることとなる。
【0008】
このキャップ11は、カバー本体7をボディ1にボルト4止めする前に、予め、挿通孔9の車外側から、係止爪部15aを挿通させて、係止爪部15aをキャップ11の係止孔13に係止させ、カバー本体7に対して組み付けておく。
【0009】
そして、エアバッグカバー6のボディ1への取り付けは、ボルト4を、取付ボス部8の取付孔8aを挿通させて、取付孔2に締め付け、カバー本体7をボディ1に取付固定し、ついで、係止脚12を係止溝4aに係止させて、キャップ11を取付孔8aの車内側周縁に配置させれば、エアバッグカバー6のボディ1への取付作業を完了させることができる。
【0010】
このエアバッグカバー6では、エアバッグの展開膨張時、カバー本体7が大きな変形力を受けて、キャップ11の係止脚12が係止溝4aから外れたとしても、抜け止め部材13の膨出部15fが、挿通孔9の内径寸法より大きいため、カバー本体7における挿通孔9の車外側周縁に強固に係止され、また、抜け止め部材15の係止爪部15aが、爪片15c・15dをキャップ11の係止孔13における係止突起13aと係止段部13bとに2段で強固に係止させていることから、カバー本体7からのキャップ11の外れ防止が図られて、キャップ11がカバー本体7に強固に結合されている。
【0011】
しかし、このエアバッグカバー6では、抜け止め部材15を、カバー本体7側である車外側から、キャップ11に係止させる構成であるため、キャップ11には、車内側を拡径させた係止孔13を設ける必要があり、キャップ11の車内側の外観意匠を向上させるためには、表皮11b等で、係止孔13の車内側の開口を塞ぐ必要が生じてしまう。
【0012】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、キャップに係止孔を設けることなく、カバー本体に対するキャップの結合力を向上させることができるエアバッグカバーを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るエアバッグカバーは、折り畳まれたエアバッグを覆うように配置されて、前記エアバッグの展開膨張時に前記エアバッグを突出可能に、固着手段によって、前記ボディに取付固定されるカバー本体と、
前記固着手段を隠すように前記カバー本体に配置されるキャップと、
を備えて構成されるエアバッグカバーであって、
前記カバー本体に、底部を、前記固着手段を挿入させる取付孔を有した取付座として、車内側から凹む収納凹部を有した取付ボス部が、配設され、
前記キャップが、前記収納凹部の車内側の部位に嵌合可能な外形形状を有して前記固着手段を覆う蓋本体と、前記固着手段を挿通させる挿通孔を有して前記取付座上に配置され、前記固着手段により前記カバー本体とともに前記ボディに共締めされるベース部と、前記蓋本体と前記ベース部とを連結するヒンジ部と、を備えて構成され
前記ベース部と前記カバー本体とに、前記カバー本体の前記ボディへの取付固定前における前記キャップの前記収納凹部への挿入時に、相互に係合可能な係合部が形成され、
前記ベース部と前記カバー本体との一方の前記係合部が、係止脚から構成され、他方の係合部が、前記係止脚を係止可能な係止縁から構成されて、
さらに、前記蓋本体に、前記固着手段を隠した状態を維持可能に、前記カバー本体若しくは前記ベース部に設けた係止孔に係止させる係止脚が、形成されていることを特徴とする。
【0015】
【発明の効果】
本発明に係るエアバッグカバーでは、カバー本体のボディへの取付固定時、キャップのベース部を共締めし、ついで、その固着手段を隠すように、ヒンジ部を曲げて、蓋本体を配置させれば、エアバッグカバーのボディへの取付作業を完了させることができる。
【0016】
そして、キャップは、係止孔を利用して連結する抜け止め部材を利用せずに、カバー本体をボディに取付固定する固着手段を利用して、カバー本体に結合されることから、係止孔を設けることなく、強固にカバー本体に結合されることとなる。
【0017】
したがって、本発明に係るエアバッグカバーでは、キャップに係止孔を設けることなく、カバー本体に対するキャップの結合力を向上させることができる。さらに、キャップに係止孔を設けなくとも良いことから、キャップの表面側に表皮等を設けなくとも、キャップの外観意匠を向上させることができる。
【0018】
そして、ベース部とカバー本体とに、相互に係合可能な係合部を形成しておけば、カバー本体のボディへの取付固定前に、予め、相互の係合部を係合させて、キャップをカバー本体に組み付けておくことができるため、エアバッグカバーの運搬やボディへの取付作業の取り扱いが良好となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
実施形態のエアバッグカバー26が使用されるエアバッグ装置Mは、図3に示すように、車内側のドアや窓部の開口Wの周縁におけるフロントピラー部PFとルーフサイドレール部Rとにわたって、折り畳んだエアバッグ18を配設させて、構成されている。
【0021】
このエアバッグ装置Mは、エアバッグ18と、折り畳まれたエアバッグ18をボディ1のインナパネル1aに取付固定する複数の取付ブラケット19と、折り畳まれたエアバッグ18に膨張用ガスを供給するインフレーター22と、エアバッグ18とインフレーター22とを連結させるとともに、インフレーター22をボディ1のサイドパネル1bに取付固定する取付ブラケット23と、折り畳まれたエアバッグ18を覆うエアバッグカバー26・47aと、を備えて構成されている。キャップ41を配置させたエアバッグカバー26は、実施形態の場合、フロントピラーガーニッシュであり、また、エアバッグカバー47aは、ルーフサイドレール部Rに配置されたルーフ内装材47の下縁から構成されて、取付固定するボルトを隠すためのキャップを備えていない。
【0022】
エアバッグ18は、上縁側に、取付ブラケット19を取り付けた複数の取付部18aと、インフレーター22に外装される連結筒部18bと、を備えて構成されている。それぞれの取付ブラケット19と取付部18aとは、ボディ1のフロントピラー部PFやルーフサイドレール部Rにわたって延びるインナパネル1aに対して、取付ボルト20を使用して、取付固定されている。
【0023】
インフレーター22は、シリンダタイプとして、エアバッグ18の連結筒部18bに挿入され、さらに、その連結筒部18bの周囲に取付ブラケット23が組み付けられ、取付ボルト24を利用して、取付ブラケット23をサイドパネル1bに固定することにより、サイドパネル1bに取付固定されている。
【0024】
エアバッグカバー26は、インナパネル1aに取付固定されるカバー本体27と、カバー本体27をインナパネル1aに固定する固着手段としてのボルト49を隠すキャップ41と、を備えて構成されている。
【0025】
カバー本体27は、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂から形成されており、図4〜6に示すように、インナパネル1aにボルト49止めするための取付ボス部28を備えて構成されている。また、カバー本体27は、車外側の面に、インナパネル1aの係止孔5に係止される2つの係止脚部34を備えて構成されている。さらに、カバー本体27は、エアバッグ18の展開膨張時に、エアバッグ18に押されて開く扉部36を、下縁側に備えて構成されている。
【0026】
取付ボス部28は、図6〜8に示すように、段差31aを有して車内側から凹む収納凹部31を備えるとともに、収納凹部31の底部に配置され、取付孔29aを貫通させた取付座29を備えて、構成されている。取付孔29aの車外側の縁は、車内側に凹んで、キャップ41の後述する係止脚42bを係止させる係合部30としての係止縁29bを構成している。さらに、取付孔29aの内周面には、放射状の4箇所の位置から、内方へ突出する4つの突起29cが形成されている。これらの突起29cは、キャップ41の係止脚42b・42b間に挿入され、ボルト49止め時におけるキャップベース部42の回転を防止することとなる。そして、これらの突起29cの内周側には、ボルト49の締付力を確保するための金属製の鍔付きスリーブ32が圧入されて配設されている。このスリーブ32の軸方向の長さ寸法は、取付ボス部28の取付座29上にキャップ41の後述するベース部42を配置させた際の、取付座29とベース部42との合わせた厚さ寸法と略等しく設定されている。さらにまた、収納凹部31の段差31aの部位には、係止孔31bが形成されている。
【0027】
キャップ41は、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂から形成され、図6〜10に示すように、ボルト49を覆う蓋本体45と、ボルト49の頭部49aで、カバー本体27とともにボディ1のインナパネル1aに共締めされるベース部42と、蓋本体45とベース部42とを連結するヒンジ部44と、を備えて構成されている。
【0028】
ベース部42は、取付ボス部28の取付座29上に配置可能な外形形状として、中央に、ボルト49を挿通させる挿通孔42aを備えている。なお、実施形態の場合には、ボルト49の外周にスリーブ32が配設されているため、挿通孔42aの内径寸法は、スリーブ32の外形寸法に略等しく設定されている。また、挿通孔42aの車外側周縁には、車外側に突出する4本の係止脚42bが、取付ボス部28の突起29cを挿入させる隙間42c(図10参照)を有して、形成されている。これらの係止脚42bは、取付ボス部28の係止縁29bに係止される係合部43を構成するものである。さらに、ベース部42の車内側の縁には、挿通孔42aを中心とする係止孔31bと略対称的な位置から、収納凹部31の内周面に沿って上方へ延びる帯状の連結支持部42dが形成されている。
【0029】
蓋本体45は、収納凹部31の段差31a上における車内側の部位に嵌合可能な、外形形状と厚さ寸法とを有して形成され、ヒンジ部44から離れた先端側の車外側の面に、取付ボス部28の係止孔31bに係止可能な係止脚45aを、備えている。
【0030】
ヒンジ部44は、連結支持部42dの先端と蓋本体45の縁とに連結されて、連結支持部42dより薄肉の帯状としたインテグラルヒンジから形成されている。ヒンジ部44は、連結支持部42dの先端における挿通孔42aから離れた外側の縁から、挿通孔42aの軸心側の内側に延びる元部44aと、元部44aの先端で挿通孔42aから離れる方向に屈曲して、蓋本体45の車外側の外縁に連結される先端部44bと、を備えて構成されている。このヒンジ部44は、蓋本体44を収納凹部31における段差31a上に配置させるように曲げる際、図9に示すように、元部44aと先端部44bとの交差する屈曲部44cと、元部44aと連結支持部42dとの連結部44dと、先端部44bと蓋本体45との連結部44eと、の3点を撓ませて、収納凹部31の段差31a上に、蓋本体45が奇麗に嵌合されるように、変形されることとなる。
【0031】
なお、実施形態の場合、ヒンジ部44は、厚さ寸法tを0.5mm、幅寸法wを8mmとしている(図9・7参照)。
【0032】
このエアバッグ装置Mの車両への装着について説明すると、まず、展開状態のエアバッグ18を上縁側に折り畳み、適宜、図示しない破断可能なテープ材でくるんでおき、各取付部18aに取付ブラケット19を取り付ける。なお、折り込まれた状態の取付部18aは、引っ張り出して、その部位に取付ブラケット19を取り付けることとなる。
【0033】
また、折り畳まれた連結筒部18bも折りを解消させて、その連結筒部18b内にインフレーター22を挿入し、さらに、取付ブラケット23を取り付けておく。そして、適宜、所定の取付ブラケット19に、取付ボルト20を仮組付けして、エアバッグ組付体を組み立てておく。
【0034】
その後、取付ボルト24を使用して取付ブラケット23をサイドパネル1bに取付固定するとともに、取付ボルト20を使用して各取付ブラケット19をインナパネル1aに取付固定して、エアバッグ組付体をボディ1に取り付ける。
【0035】
そして、リード線22aを所定のエアバッグ作動回路に接続させるとともに、図4〜6に示すように、フロントピラー部PFでは、インナパネル1aにピラーガーニッシュとしてのエアバッグカバー26を取付固定し、ルーフサイドレール部Rでは、ルーフ内装材47をインナパネル1aに取り付けて、エアバッグ18を覆うようにする。
【0036】
エアバッグカバー26のインナパネル1aへの取付固定は、予め、キャップ41のベース部42における各係止脚42bを、収納凹部31側から、取付ボス部28の取付座29における取付孔29a内に挿入して、係止縁29bに係止させて、さらに、スリーブ32を、車外側から各突起29cで囲まれた取付孔29a内に圧入させて、カバー本体27にキャップ41を組み付けておく。
【0037】
そして、カバー本体27の各係止脚部34をインナパネル1aの係止孔5に係止させるとともに、取付孔29aをインナパネル1aの取付孔2に一致させて、車内側から、ボルト49を取付孔2に締付固定する。ついで、キャップ41の蓋本体45をヒンジ部44を揺動中心として揺動させ、係止孔31bに蓋本体45の係止脚45aを係止させれば、ボルト49をキャップ41の蓋本体45で隠して、エアバッグカバー26をボディ1のインナパネル1aに、取付固定することができる。
【0038】
車両にエアバッグ装置Mを装着した後、インフレーター22が作動されれば、エアバッグ18に膨張用ガスが流入され、エアバッグ18が、図示しないテープ材を破断させ、さらに、カバー本体27の扉部36とルーフ内装材47の下縁47aを押し開けて、図4〜6の二点鎖線で示すように、開口Wを覆うように、大きく展開膨張することとなる。
【0039】
その際、カバー本体27が大きく変形し、キャップ41における蓋本体45の係止脚45aが、カバー本体27の係止孔31bから外れても、蓋本体45は、ヒンジ部44を間にして、ベース部42に連結されており、ベース部42が、カバー本体27をインナパネル1aに取付固定するボルト49の頭部49aにより、共締めされて、インナパネル1aに強固に取り付けられており、キャップ41が、カバー本体27から外れる虞れは生じない。なお、ヒンジ部44は、例えば、ヒンジ部44を長くする、あるいは、幅寸法を大きくする等の、蓋本体45を揺動させる可撓性を有して、引張強度を確保することができるため、蓋体部45が係止孔31bから外れる慣性力によって強く引っ張られても、破断する虞れは生じない。
【0040】
したがって、実施形態のエアバッグカバー26では、キャップ41が、従来のように、係止孔を利用して連結する抜け止め部材を利用せずに、カバー本体27をボディ1のインナパネル1aに取付固定するボルト49を利用して、カバー本体27に結合されることから、係止孔を設けることなく、強固にカバー本体27に結合されることとなる。
【0041】
さらに、キャップ41には、係止孔を設けなくとも良いことから、キャップ41の表面側に表皮等を設けなくとも、キャップ41の外観意匠を向上させることができる。
【0042】
そして、実施形態のように、キャップ41のベース部42とカバー本体27とに、相互に係合可能な係合部43・30を形成しておけば、カバー本体27のボディ1への取付固定前に、予め、相互の係合部43・30を係合させて、キャップ41をカバー本体27に組み付けておくことができるため、エアバッグカバー26の運搬やボディ1への取付作業の取り扱いが良好となる。
【0043】
なお、キャップ41のベース部42とカバー本体27との相互に係合する係合部43・30としては、カバー本体27に係止脚を設け、ベース部42側にその係止脚が係止可能な係止縁を形成しても良い。
【0044】
また、実施形態では、キャップ41の係合部43としての係止脚42b・42b間に、カバー本体27から延びる突起29cを挿入させるようにして、ボルト49止め時におけるキャップベース部42の回転を防止することができ、蓋本体45のずれを防止できるため、ボルト49止め作業後の、蓋本体45の収納凹部31への嵌合が円滑に行なえる。なお、ボルト49止め時におけるキャップベース部42の回転防止としては、実施形態のように、取付座29に設けた突起29cをキャップベース部42の係止脚42b間に挿入することを含めて、ベース部42と取付座29とに、相互に嵌合する凹部若しくは凸部からなる嵌合部を形成しても良い。
【0045】
さらに、実施形態では、キャップ41のヒンジ部44を長くして、蓋本体44を収納凹部31における段差31a上に配置させるように曲げる際、図9に示すように、元部44aと先端部44bとの交差する屈曲部44cと、元部44aと連結支持部42dとの連結部44dと、先端部44bと蓋本体45との連結部44eと、の3点を撓ませて、収納凹部31の段差31a上に、奇麗に、蓋本体45を嵌合させることができ、エアバッグカバー26の外観を良好にすることができる。また、ヒンジ部44を長くしているため、ヒジン部44が、可撓性と引張強度とを十分確保することができる。
【0046】
さらにまた、実施形態では、キャップ41の蓋本体45が、ヒンジ部44から最も離れた反対側の外周縁部位に、ボルト49を隠した状態を維持できるように、カバー本体27に係止される係止脚45aを備えており、蓋本体45がカバー本体27から離れる方向の慣性力を受けても、ヒンジ部44を中心とする係止力のモーメントを大きく作用させることができて、図2に示すようなキャップ11の中央付近に係止脚12を設ける場合に比べて、蓋本体45がカバー本体27から外れ難くなって、ボルト49が露出することを一層防止することができる。なお、実施形態では、蓋本体45の係止脚45aをカバー本体27に係止させる場合を示したが、キャップ41のベース部42に、係止脚45aを係止する係止孔を形成し、ベース部42に係止脚45aを係止させるようにしても良い。
【0047】
さらに、実施形態では、フロントピラー部PFに配置されるピラーガーニッシュをエアバッグカバー26として、例示したが、勿論、エアバッグカバーは、これに限定されるものでなく、センターピラー部PC(図4参照)やリアピラー部に配置されるピラーガーニッシュ、あるいは、他のボルト止めされるエアバッグカバーに、本発明を応用しても良い。
【0048】
また、実施形態では、エアバッグカバー26が、エアバッグ18を突出させる際、縁側の扉部36を開かせて突出させる場合を示したが、本発明のエアバッグカバーでは、扉部の周縁に、破断可能な薄肉の破断予定部を設けて、折り畳まれたエアバッグの展開膨張時に、破断予定部を破断させて扉部を開かせ、その開いた扉部からエアバッグを突出させるように、構成しても良い。
【0049】
さらに、実施形態では、カバー本体27をボディ1に取付固定する固着手段として、ボルト49を使用した場合を示したが、ナットやリベット等を固着手段として、カバー本体27をボディ1に固定しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例を改良したキャップの取付状態を示す断面図である。
【図2】同キャップを係止する抜け止め部材の要部の拡大図である。
【図3】同抜け止め部材の係止爪部の側面図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるエアバッグカバーの使用状態を示す車内側から見た正面図である。
【図5】図4のV−V部位の拡大概略断面図である。
【図6】図4のVI−VI部位の拡大概略断面図である。
【図7】同実施形態のキャップ付近の拡大正面図である。
【図8】図7のVIII−VIII部位の拡大断面図である。
【図9】同実施形態のキャップのヒンジ部の曲り状態を示す拡大図である。
【図10】同実施形態のキャップベース部の部分底面図である。
【符号の説明】
1…ボディ、
4・49…(固着手段)ボルト、
6・26…エアバッグカバー、
7・27…カバー本体、
11・41…キャップ、
18…エアバッグ、
29b(30)…係止縁(係合部)、
42…ベース部、
42b(43)…係止脚(係合部)、
44…ヒンジ部、
45…蓋本体、
M…エアバッグ装置。

Claims (1)

  1. 折り畳まれたエアバッグを覆うように配置されて、前記エアバッグの展開膨張時に前記エアバッグを突出可能に、固着手段によって、前記ボディに取付固定されるカバー本体と、
    前記固着手段を隠すように前記カバー本体に配置されるキャップと、
    を備えて構成されるエアバッグカバーであって、
    前記カバー本体に、底部を、前記固着手段を挿入させる取付孔を有した取付座として、車内側から凹む収納凹部を有した取付ボス部が、配設され、
    前記キャップが、前記収納凹部の車内側の部位に嵌合可能な外形形状を有して前記固着手段を覆う蓋本体と、前記固着手段を挿通させる挿通孔を有して前記取付座上に配置され、前記固着手段により前記カバー本体とともに前記ボディに共締めされるベース部と、前記蓋本体と前記ベース部とを連結するヒンジ部と、を備えて構成され
    前記ベース部と前記カバー本体とに、前記カバー本体の前記ボディへの取付固定前における前記キャップの前記収納凹部への挿入時に、相互に係合可能な係合部が形成され、
    前記ベース部と前記カバー本体との一方の前記係合部が、係止脚から構成され、他方の係合部が、前記係止脚を係止可能な係止縁から構成されて、
    さらに、前記蓋本体に、前記固着手段を隠した状態を維持可能に、前記カバー本体若しくは前記ベース部に設けた係止孔に係止させる係止脚が、形成されていることを特徴とするエアバッグカバー。
JP08245199A 1999-03-25 1999-03-25 エアバッグカバー Expired - Lifetime JP3649035B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08245199A JP3649035B2 (ja) 1999-03-25 1999-03-25 エアバッグカバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08245199A JP3649035B2 (ja) 1999-03-25 1999-03-25 エアバッグカバー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000272457A JP2000272457A (ja) 2000-10-03
JP3649035B2 true JP3649035B2 (ja) 2005-05-18

Family

ID=13774892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08245199A Expired - Lifetime JP3649035B2 (ja) 1999-03-25 1999-03-25 エアバッグカバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3649035B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11878637B2 (en) 2021-03-30 2024-01-23 Honda Motor Co., Ltd. Attachment structure for a vehicle roof lining

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5603620B2 (ja) * 2010-03-05 2014-10-08 ホシザキ電機株式会社 冷却貯蔵庫
JP5996209B2 (ja) * 2012-02-24 2016-09-21 芦森工業株式会社 エアバッグ装置
JP2013237354A (ja) * 2012-05-15 2013-11-28 Ashimori Industry Co Ltd エアバッグ装置
JP6229435B2 (ja) * 2013-10-30 2017-11-15 トヨタ自動車株式会社 内装材固定具及び内装材固定構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11878637B2 (en) 2021-03-30 2024-01-23 Honda Motor Co., Ltd. Attachment structure for a vehicle roof lining

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000272457A (ja) 2000-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3715232B2 (ja) ピラーガーニッシュ締結構造
US7246817B2 (en) Head-protecting airbag device
US6883828B2 (en) Vehicle body structure with head protecting airbag
JP3705537B2 (ja) ピラートリムの取付構造
JP4061707B2 (ja) エアバッグカバー
US20060197317A1 (en) Airbag attachment structure
US20040113401A1 (en) Curtain air bag device
JP4539324B2 (ja) ピラーガーニッシュ
JPH04201756A (ja) エアバッグ装置のエアバッグ取付構造
JP2001219807A (ja) カーテンエアバッグ付き車両のクォータウィンドガーニッシュ部の構造
JP3750364B2 (ja) 乗員保護カーテン、その取付構造及び取付方法
JP3649035B2 (ja) エアバッグカバー
US20010009328A1 (en) Gas bag module
US5263738A (en) Air bag device for an automotive vehicle
JP3337821B2 (ja) インストルメントパネルのエアバッグ部の構造
JP3705149B2 (ja) ピラーガーニッシュ
JP2001114054A (ja) リヤピラーガーニッシュ
MXPA03001062A (es) Estructura de la carroceria de un vehiculo con bolsa de aire protectora para la cabeza.
JP4089074B2 (ja) 頭部保護エアバッグ装置
JP3331972B2 (ja) 頭部保護エアバッグ袋体を格納するピラーガーニッシュの取付構造
KR100836108B1 (ko) 차량용 에어백 모듈의 헤드라이닝 구조
KR100828582B1 (ko) 자동차용 무릎 에어백의 조립구조
JPH04342636A (ja) エアバッグ
JPH11321533A (ja) エアバッグカバー
JP4269497B2 (ja) 頭部保護エアバッグ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080225

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090225

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100225

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110225

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110225

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120225

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120225

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130225

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term