JP3612906B2 - 磁気ヘッド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一対の磁気コア半体がギャップ膜を介して各々の突合せ面にて接合されて磁気ギャップが形成されてなる磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、ビデオテープレコーダ(VTR)に設けられている磁気ヘッドは、回転ドラムの周面に設けられて回転型磁気ヘッド装置とされ、磁気記録媒体である磁気テープに磁気記録媒体摺動面が摺動することにより映像や音声等の記録・再生を行うものである。
【0003】
近時では、VTRの小型軽量化及び高品質化を図るための技術革新はめざましく、磁気記録媒体である磁気テープの高記録密度化が一層進められている。特に、保磁力(Hc)の大きい磁気テープにおける高いC/Nを実現するために、各磁気コア半体の突合せ面に高飽和磁束密度をもつ金属磁性膜が成膜されてなる、いわゆるメタル・イン・ギャップの磁気ヘッド(MIGヘッド)が実用化されている。
【0004】
また、上記高記録密度化に伴い、トラック幅やギャップ長等の狭小化が進行し、磁気テープの摺動時における当該磁気テープと磁気ヘッドの磁気記録媒体摺動面との相対速度も大きくなっている。このため、上記磁気ヘッドを構成する磁気コアの材料としては、優れた加工性と耐摩耗性が要求され、単結晶フェライトが広く用いられている。
【0005】
具体的に、磁気コアの材料として単結晶フェライトが用いられたMIG型の磁気ヘッドは、図21に示すように、トラック幅規制溝103により形成された突合せ面に金属磁性膜が成膜されてなる一対の磁気コア半体101,102がSi0等の絶縁材料よりなるギャップ膜を介して突き合わせられ、溶融された融着ガラスにより接合されて所定のアジマス角をもつ磁気ギャップgが形成されて構成されている。
【0006】
そして、巻線溝104及びガイド溝105に銅線等の線材が巻回され図示しない磁気コイルが形成されて上記磁気ヘッドが構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、磁気コアの材料として単結晶フェライトが用いられた磁気ヘッドには、以下に示すような問題がある。
【0008】
磁気コアの材料として単結晶フェライトが用いられた磁気ヘッドは、多結晶フェライトが用いられたものに比して出力特性や耐摩耗性、精密加工性等に優れているが、摺動ノイズが大きくC/Nが劣化する。特に、記録波長の短波長化に伴って使用周波数帯がより高域へと拡がるために、ノイズレベルを低減させて高い出力特性を確保することが益々厳しくなっている。
【0009】
そこで本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、記録・再生を行う際の電磁変換特性や耐摩耗特性を損なうことなく、摺動ノイズ特性を大幅に向上させることを可能とする磁気ヘッドを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために提案される本発明は、フェライトからなる一対の磁気コア半体の各突合せ面に高飽和磁束密度をもつ金属磁性膜が成膜され、上記一対の磁気コア半体がギャップ膜を介して各突合せ面にて接合されて磁気ギャップが形成されるとともに、磁気記録媒体摺動面における磁気記録媒体との当り幅を規定する当り幅規制溝が形成されてなり、上記当り幅規制溝の深さが25μm以上45μm以下であって、上記磁気記録媒体摺動面の当り幅が上記当り幅規制溝の深さより大となるようになされたメタル・イン・ギャップ(MIG)型の磁気ヘッドである。
【0011】
ここで、各磁気コア半体は、単結晶フェライトを材料とするものや、その磁気ギャップ近傍が単結晶フェライトからなるとともに、その他の部分が多結晶フェライトからなるものに主眼を置いている。
【0012】
本発明の磁気ヘッドは、上記当り幅規制溝の深さが磁気記録媒体摺動面の当り幅より小となるようになされて構成される。
【0013】
ここで具体的には、磁気記録媒体摺動面の当り幅が55±6μmの値とされ、当り幅規制溝の深さが37±12μmとされ、当り幅規制溝の角部のRが16μm以下とされるように形成されることが好適である。
【0014】
また、具体的には、上記当り幅規制溝をその深さが25μm以上45μm以下の値となるように形成することも好適である。
【0015】
さらに、磁気記録媒体摺動面を、その磁気記録媒体の入端側をテーパ加工面とするとともに、出端側を除去した形状に形成することも好適である。
【0016】
さらにまた、磁気記録媒体摺動面の当り幅及び当り幅規制溝の深さを全体的に略々一定となるように、磁気記録媒体の摺動方向の曲率に略々沿うように当り幅規制溝を形成することも好適である。
【0017】
ここで、磁気ヘッドの摺動ノイズを低減させるにあたり、この摺動ノイズの発生メカニズムが、磁気記録媒体と磁気ヘッドが摺動することにより発生する振動が逆磁歪現象によって磁化に変換され、この磁化が磁気ヘッドの磁気コイルから検出されるものであると考えられる。
【0018】
そこで本発明者等は、磁気ヘッドの構成部材のなかで、磁気記録媒体との摺動によって最も振動しやすく、且つ電磁変換特性に影響を及ぼす可能性の高い領域を見つけ出し、その領域を振動し難い構造に改善することにより、摺動ノイズを低減させることを図った。
【0019】
それに加えて、上記領域が振動する場合には、振動体の寸法比に応じた共振現象が起こり、その共振周波数に対応した摺動ノイズが発生していると考えられるため、逆に共振に支配的な寸法を見つけ出し、その寸法比を変えることで共振周波数を使用周波数帯から除外することも図った。
【0020】
すなわち、磁気ヘッドにおいて、磁気記録媒体との摺動によって最も振動しやすく、且つ電磁変換特性に影響を及ぼす可能性の高い領域とは、磁気記録媒体摺動面における当り幅と当該当り幅を規定する当り幅規制溝とにより囲まれた領域である。この領域の高さ、則ち当り幅規制溝の深さを当り幅より小とすることにより、この領域の剛性が高まり共振し難くなる。さらに、磁気ヘッドにおいて、好ましくは、磁気記録媒体摺動面の当り幅を55±6μmの値とし、当り幅規制溝の深さを37±12μmとし、当り幅規制溝の角部のRを16μm以下することによって、さらに共振し難くなる。したがって、磁気記録媒体の摺動に伴う振動が抑制されて摺動ノイズの発生が低減することになる。さらに、好ましくは、当り幅規制溝の深さを(35±10)μmの範囲内の値とすることにより、さらに共振し難くなる。
【0021】
さらに、上記領域が共振する場合でも、当り幅規制溝の深さが当り幅より小とされているために、共振周波数が高域にシフトし、磁気記録媒体の使用周波数帯から当該共振周波数が除外されることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る磁気ヘッドの具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0023】
本実施の形態の磁気ヘッドは、各磁気コア半体の突合せ面にそれぞれ軟磁性金属材料からなる金属磁性膜が成膜されてなる、いわゆるメタル・イン・ギャップ(MIG)型のものである。
【0024】
この磁気ヘッドは、図1乃至図3に示すように、磁気記録媒体摺動面aに磁気ギャップgが形成されてなるものであり、所定の基板上上に接着固定されて構成されている。そして、この磁気ヘッドが図示しない回転ドラムの周面上に配設されて記録・再生が行われることになる。
【0025】
上記磁気ヘッドは、単結晶フェライトよりなる一対の磁気コア半体11,12のトラック幅規制溝13が形成された各一主面に軟磁性金属材料からなる金属磁性膜14及びギャップ膜15が順次成膜され、これら各磁気コア半体11,12が上記各主面にて突き合わされて、磁気記録媒体摺動面aにおいて所定のアジマス角をもつ磁気ギャップgが形成されて構成されている。
【0026】
この場合、磁気コア半体11,12を、その磁気ギャップgの近傍の材料として単結晶フェライトを用いるとともに、その他の部分の材料として多結晶フェライトを用いて構成してもよい。
【0027】
ここで、上記磁気ヘッドにおいては、磁気記録媒体摺動面aにおける磁気テープとの当り幅Wを規定する当り幅規制溝21が磁気記録媒体摺動面aの両側部にそれぞれ形成されており、当該当り幅規制溝21の深さHが磁気記録媒体摺動面aにおける当り幅Wより小、ここでは25μm以上45μm以下の所定値とされている。
【0028】
さらに、上記磁気ヘッドにおいては、磁気記録媒体摺動面aが、磁気テープ走行時における当該磁気テープの入端側mにテーパ加工が施されてテーパ加工面22が形成されるとともに、磁気テープの出端側nが除去されて切欠部23が形成されている。
【0029】
これら磁気コア半体11,12が突き合わされた際に、図示しないガラス溝に融着用のガラス材が挿入されて高温にて溶融され、これら磁気コア半体11,12が接合されている。
【0030】
ここで、上記磁気コア半体11,12には、コイルを巻回するための巻線溝16及びガイド溝17が形成されている。そして、これら磁気コア半体11,12が接合されることにより各巻線溝16が対向して巻線窓18が形成され、これら巻線窓18及び各ガイド溝17に図示しない巻線が施されて上記磁気ヘッドが構成される。
【0031】
ここで、磁気ヘッドの摺動ノイズを低減させるにあたり、この摺動ノイズの発生メカニズムが、磁気テープと磁気ヘッドが摺動することにより発生する振動が逆磁歪現象によって磁化に変換され、この磁化が磁気ヘッドの磁気コイルから検出されるものであると考えられる。
【0032】
そこで本実施の形態においては、磁気ヘッドの構成部材のなかで、磁気テープとの摺動によって最も振動しやすく、且つ電磁変換特性に影響を及ぼす可能性の高い領域を見つけ出し、その領域を振動し難い構造に改善することにより、摺動ノイズを低減させることを図った。
【0033】
それに加えて、上記領域が振動する場合には、振動体の寸法比に応じた共振現象が起こり、その共振周波数に対応した摺動ノイズが発生していると考えられるため、逆に共振に支配的な寸法を見つけ出し、その寸法比を変えることで共振周波数を使用周波数帯から除外することも図った。
【0034】
すなわち、上記磁気ヘッドにおいて、磁気テープとの摺動によって最も振動しやすく、且つ電磁変換特性に影響を及ぼす可能性の高い領域とは、磁気記録媒体摺動面aにおける当り幅Wと当該当り幅Wを規定する当り幅規制溝21とにより囲まれた領域Eである。この領域Eの高さ、則ち当り幅規制溝21の深さHを当り幅Wより小、具体的には(35±10)μmの範囲内の値とすることにより、当該領域Eの剛性が高まり共振し難くなる。したがって、磁気テープの摺動に伴う振動が抑制されて摺動ノイズの発生が低減する。
【0035】
さらに、上記領域Eが共振する場合でも、当り幅規制溝21の深さHが当り幅Wより小とされているために、共振周波数が高域にシフトし、磁気テープの使用周波数帯から当該共振周波数が除外されることになる。
【0036】
また、上記磁気ヘッドにおいては、各磁気コア半体11,12の材料として、特に磁気ギャップgの近傍を構成する材料として単結晶フェライトが用いられているために、上述のように摺動ノイズを低減させることが可能となるに加えて、出力特性や耐摩耗性、精密加工性等も向上させることができる。
【0037】
さらに、磁気記録媒体摺動面aの入端側mがテーパ加工面22とされるとともに、出端側nが切欠部23とされているために、磁気記録媒体摺動面aの形状が磁気テープとの摺動に起因して摩耗しても磁気テープとの所定の当り長を確保しつつ当り幅Wの長大化を回避することが可能となる。
【0038】
以下、上記磁気ヘッドの製造方法について説明する。
【0039】
上記磁気ヘッドを作製するに際しては、平面研削盤等を用いてMn−Zn等よりなるフェライト基板の平面出しを行う。
【0040】
ここでは、所定の面方位を有する単結晶基板を用いたが、他の面方位の単結晶基板や多結晶基板或は単結晶フェライトと多結晶フェライトとの接合基板を用いてもよい。
【0041】
続いて、上記フェライト基板の一主面に巻線溝及びガラス溝をスライサー等を用いて形成した後に、これら巻線溝及びガラス溝と略々直交する方向に複数の帯状のトラック幅規制溝を切削或は研削により形成する。
【0042】
次いで、上記フェライト基板の一主面にポリッシング等の鏡面加工を施す。その後、上記フェライト基板をその中心部にて切断し、一対の磁気コア半体ブロックを作製する。ここで、一方のコア半体ブロックは巻線溝及びガラス溝を有しており、他方の磁気コア半体ブロックはこれらの溝を有しない。
【0043】
次いで、各磁気コア半体ブロックの突合せ面となる各一主面上にFe−Ru−Ga−Si(SMX)等の軟磁性金属材料からなる金属磁性膜14を膜厚数μmに当該一主面全体に均一にスパッタ成膜する。
【0044】
ここでは、金属磁性膜14の材料としてSMXを用いたが、その代わりにセンダスト,センダスト+0,センダスト+N,SMX+0,SMX+N等の結晶質磁性膜或はFe系微結晶膜,Co系微結晶膜等を用いてもよい。また、フェライト基板21と金属磁性膜14との密着性向上のために、SiOやTa等の酸化物やSi等の窒化物、或はCr,Al,Si,Pt等の金属及びこれらの合金、並びにそれらを組み合わせた材料を用いてフェライト基板の一主面上に下地膜を成膜することが好ましい。本実施の形態においては、SiOよりなる下地膜を膜厚5nmに成膜した。
【0045】
さらに、上記金属磁性膜14上にSiOよりなる単層のギャップ膜17をスパッタ成膜する。なお、このギャップ膜17の材料としては、融着ガラスとの反応を防止するために上層にCr膜等を積層する2層構造或は多層構造としてもよい。
【0046】
続いて、各突合せ面が相対向するように当該各磁気コア半体ブロックを突き合わせ圧着させながら500〜700℃に加熱し、低融点のガラス材を用いて両者を接合して磁気コアブロックを作製する。
【0047】
続いて、この磁気コアブロックの磁気ギャップgが形成されてなる一主面に円筒研削を施して磁気記録媒体摺動面aを形成し、巻線用のガイド溝加工を施す。
【0048】
この磁気記録媒体摺動面aに対する当り幅Wを確保するための当り幅加工を施して当り幅規制溝21を形成する。このとき、当該当り幅規制溝21をその当り幅Wが56μm、深さHが25μm以上45μmの所定値となるように形成する。
【0049】
続いて、この磁気コアブロックに所定のアジマス角をもって切断加工を施してそれぞれ磁気ギャップgをもつ各ヘッドチップを作製する。
【0050】
その後、上記各ヘッドチップの磁気記録媒体摺動面aについて、磁気テープの走行時における当該磁気テープの入端側にテーパ加工を施してテーパ加工面22とするとともに、出端側を除去して切欠部23とする。これらの加工は、磁気記録媒体摺動面aの最大摩耗量(ここではデプス長D)を見込んで行うものであり、磁気テープとの接触による当り幅Wの長大化が防止されることになる。
【0051】
続いて、各ヘッドチップの磁気記録媒体摺動面aに対して、その長手方向及び当該長手方向に略々直交する当り幅方向に円筒研削を施して所定の曲率を持つ曲面に形成する。
【0052】
そして、上記各ヘッドチップに巻線等の後処理を施すことにより上記磁気ヘッドが完成する。
【0053】
ここで、本実施の形態に係る磁気ヘッドの変形例について説明する。この変形例の磁気ヘッドは、本実施の形態に係る磁気ヘッドと略々同様の構成を有するが、その磁気記録媒体摺動面の形状が異なる点で相違する。本実施の形態に係る磁気ヘッドと同一の部材等については同符号を記して説明を省略する。
【0054】
この変形例の磁気ヘッドにおいては、当該当り幅規制溝31の深さHが磁気記録媒体摺動面aにおける当り幅Wより小、ここでは25μm以上45μm以下の所定値とされるとともに、図4乃至図6に示すように、当り幅W及び当り幅規制溝31の深さHが全体的に略々一定となるように、磁気テープの摺動方向の曲率に略々沿うように当り幅規制溝31が形成されている。
【0055】
この磁気ヘッドも、本実施の形態に係る磁気ヘッドと同様に、上記高さHが(35±10)μmの範囲内の値とされており、当該領域Eの剛性が高まり共振し難くなる。したがって、磁気テープの摺動に伴う振動が抑制されて摺動ノイズの発生が低減する。
【0056】
さらに、上記領域Eが共振する場合でも、当り幅規制溝31の深さHが当り幅Wより小とされているために、共振周波数が高域にシフトし、磁気テープの使用周波数帯から当該共振周波数が除外されることになる。
【0057】
また、上記磁気ヘッドにおいては、各磁気コア半体11,12の材料として、特に磁気ギャップgの近傍を構成する材料として単結晶フェライトが用いられているために、上述のように摺動ノイズを低減させることが可能となるに加えて、出力特性や耐摩耗性、精密加工性等も向上させることができる。
【0058】
さらに、磁気テープの摺動方向の曲率に略々沿うように当り幅規制溝31が形成されているために、磁気記録媒体摺動面aの形状が磁気テープとの摺動に起因して摩耗しても磁気テープとの所定の当り長を確保しつつ当り幅Wの長大化を回避することが可能となる。
【0059】
ここで、本実施の形態に係る磁気ヘッド(変形例を含む)を用いたいくつかの実験例について説明する。
【0060】
(実験1)
先ず、実験1として、本実施の形態に係る磁気ヘッドについて、当り幅規制溝21の深さHが35±10μmの範囲内の各値とされたサンプル1〜4と、上記範囲外の各値とされた比較例のサンプル5,6とを用いて、無記録状態の磁気テープを走行させた際の摺動ノイズ・スペクトラムについて調べた。
【0061】
ここで、サンプル1〜4については、上記深さがこの順に25μm,35μm,45μm,55μmとし、サンプル5,6については、上記深さがこの順に65μm,135μmとした。
【0062】
また、上記各サンプルのアジマス角は全て10゜とし、摺動時における磁気テープとの相対速度を3.8m/sに設定した。さらに、回転ドラムにおける角サンプルの突き出し量を18.5±0.5μm、磁気記録媒体摺動面の曲率半径を6.5mmとした。
【0063】
この実験1の結果を、サンプル1〜6について順に図7〜図12にそれぞれ示す。ここで、これらの特性図においては、摺動ノイズNにアンプノイズAが重畳されている。
【0064】
このように、サンプル5,6については、ノイズレベルが大きく、使用周波数帯域(10MHz以下、10MHzの位置を図中破線Lで示す。)内における急峻なノイズ・スペクトラムが目立つ。それに対して、サンプル1〜4については、ノイズレベルが小さく、使用周波数帯域内におけるノイズは殆ど無視し得るレベルまで減少している。
【0065】
(実験2)
続いて、実験2について説明する。ここでは、本実施の形態及びその変形例の磁気ヘッドを用いて、比較例の磁気ヘッドとの比較に基づいて、磁気記録媒体摺動面の摩耗変化について調べた。
【0066】
この実験2においては、本実施の形態の磁気ヘッドをサンプル11、上記変形例の磁気ヘッドをサンプル12、サンプル11と同様の構成を有するがその磁気記録媒体摺動面の入端部及び出端部で上記深さHの小さい磁気ヘッドをサンプル13とした。そして、磁気テープの代わりに所定のラッピングテープを用いて3分間ずつ各磁気記録媒体摺動面に摺動させた。
【0067】
この実験2の結果としては、摺動後もサンプル11,12については磁気記録媒体摺動面aの当り幅Wに変化は無かったが、サンプル13については、図13に示すように、摺動後に摩耗によりその入端部41及び出端部42で当り幅Wが拡大した。
【0068】
これらの実験から分かるように、本実施の形態及びその変形例の磁気ヘッドによれば、優れた摩耗特性を維持しつつ、低ノイズを実現することができる。
【0069】
一方、本発明に係る磁気ヘッドは、上述した実施の形態に示したものに限定されるものではなく、以下に記す第2の実施の形態に示す磁気ヘッドであっても良い。なお、以下の第2の実施の形態に係る磁気ヘッドの説明において、上述した実施の形態に係る磁気ヘッドと同一の部材に関しては、同一の符号を付することによりその構成及び動作の詳細な説明は省略する。
【0070】
この第2の実施の形態に係る磁気ヘッドは、図14乃至図16に示すように、上述した実施の形態に係る磁気ヘッドと略々同一の構成を有するが、当り幅規制溝の形状が異なる点で相違する。この第2の実施の形態に係る磁気ヘッドでは、磁気記録媒体摺動面aの当り幅Wが55±6μmの所定値とされるとともに、当り幅規制溝51の深さHが37±12μmの所定値とされるように当り幅規制溝51が形成されている。上記磁気ヘッドにおいては、この当り幅規制溝51は、その角部51aのRが16μm以下の所定値となるように形成されている。この磁気ヘッドは、デプス長が15μm以上の所定値となるように構成されている。
【0071】
また、この磁気ヘッドでは、磁気記録媒体摺動面aが(110)結晶面であり、主磁路形成面11a、12aが(110)結晶面であり、突合せ面が(100)結晶面であるように構成されている。
【0072】
このように構成された第2の実施の形態に係る磁気ヘッドにおいて、磁気テープとの摺動によって最も振動しやすく、且つ電磁変換特性に影響を及ぼす可能性の高い領域とは、磁気記録媒体摺動面aにおける当り幅Wと当該当り幅Wを規定する当り幅規制溝51とにより囲まれた領域Eである。この領域Eの高さ、則ち、当り幅規制溝51の深さHを37±12μmの所定値とし、当り幅Wを55±6μmの所定値とし、当り幅規制溝51の角部51aのRを16μm以下の所定値とすることにより、当該領域Eの剛性が高まり共振し難くなる。したがって、磁気テープの摺動に伴う振動が抑制されて摺動ノイズの発生が低減する。また、上記領域Eが共振する場合でも、当り幅規制溝51の深さHが当り幅Wより小とされているために、共振周波数が高域にシフトし、磁気テープの使用周波数帯から当該共振周波数が除外されることになる。
【0073】
また、この磁気ヘッドにおいて、当り幅規制溝51の角部51aのRが16μm以下の所定値とされているため、磁気ギャップの幅が全体に亘って略々寸法となっている。すなわち、この磁気ヘッドでは、磁気ギャップの幅が下端側で幅広となることなく、上端と下端とで略々同寸法となっている。そして、この磁気ヘッドでは、Rの値を16μm以下とするために、高精度の砥石を用いて当り幅規制溝51が形成されている。
【0074】
このように、磁気ヘッドでは、磁気ギャップの幅が略均一であるため、磁気記録媒体摺動面aが摩耗するとともに当り幅Wが大きくなることがなく、常に略々一定の当り幅Wを有することとなる。これに対して、Rの値が16μmよりも大きいような場合、磁気記録媒体摺動面aの摩耗とともに当り幅Wが大きくなり、磁気テープの当たりの状態が悪くなる。さらに、磁気ヘッドにおいて、Rの値を大きくすると、振動を起こしたとき、複雑な振動を発生することとなる。これにより、磁気ヘッドでは、磁気記録媒体摺動面の当り幅Wと当り幅規制溝51の深さHを規定したとしても、大きな振動ノイズが発生してしまう虞れがある。
【0075】
ところで、この磁気ヘッドでは、上述した第1の実施の形態の磁気ヘッドと略々同様な製造工程を経て製造される。そして、このような磁気ヘッドでは、歩留まりを向上させる観点から、磁気ギャップのデプス長Dを正確に測定する必要がある。通常、磁気ギャップのデプス長Dは、磁気ギャップの側面方向から所定の光を照射し、この光を透過させて検出することにより測定される。
【0076】
この第2の実施の形態の磁気ヘッドでは、Rの値を16μm以下とするため、磁気ギャップの下端部付近、すなわちデプスゼロ付近で光が良好に透過する溜に正確なデプス長Dの測定を行うことができる。これに対して、Rが16μm以上の値を取ると、デプスゼロ付近において表面状態が悪くなる。このため、Rを16μm以上とするような磁気ヘッドでは、デプスゼロ付近で光が透過し難くなり、デプス長Dを正確に測定することができない。
また、上記磁気ヘッドにおいては、各磁気コア半体11,12の材料として、特に磁気ギャップgの近傍を構成する材料として単結晶フェライトが用いられているために、上述のように摺動ノイズを低減させることが可能となるに加えて、出力特性や耐摩耗性、精密加工性等も向上させることができる。
【0077】
さらに、磁気記録媒体摺動面aの入端側mがテーパ加工面22とされるとともに、出端側nが切欠部23とされているために、磁気記録媒体摺動面aの形状が磁気テープとの摺動に起因して摩耗しても磁気テープとの所定の当り長を確保しつつ当り幅Wの長大化を回避することが可能となる。
【0078】
ここで、第2の実施の形態に係る磁気ヘッドを用いたいくつかの実験例について説明する。
【0079】
(実験3)
先ず、実験3として、当り幅規制溝51の深さHを様々な値として作製した磁気ヘッドに関して、それぞれの磁気ヘッドの摺動ノイズ及び共振周波数を測定した。
【0080】
このとき、作製される全ての磁気ヘッドにおいて、同一の材料が用いられ、同一の面方位とされ、同一の当り幅Wとされた。また、これら磁気ヘッドでは、当り幅規制溝51の角部51aのRの値を約11μmとした。なお、これらの磁気ヘッドでは、アジマス角が約10℃になるように構成されている。
【0081】
この実験3では、上述のように作製された磁気ヘッドに対して、未使用の塗布型磁気テープを用い、磁気テープと磁気ヘッドとの相対速度を3.8m/sとした。このとき、磁気ヘッドは、回転ドラムに組み込まれて使用される。そして、磁気ヘッドは、回転ドラムに対して21±0.5μmの範囲内で突き出され、磁気テープとの当り幅を約56μmとし、先端部Rを6mmとした。
【0082】
当り幅規制溝51の深さHを変化させたときの摺動ノイズを測定した結果を図17に示す。この図17から明らかなように、深さHを37±12μmの所定値としたとき、摺動ノイズが低い値で抑えられている。具体的には、摺動ノイズとしては、そのレベルが約4.0dBを越えない値であると良好な電磁変換特性を有することとなる。
【0083】
また、当り幅規制溝51の深さHを変化させたときの共振周波数を測定した結果を図18に示す。この図18から明らかなように、深さHを37±12μmの所定値としたとき、共振周波数が高周波数となっている。具体的には、深さHが37±12μmの範囲内にあるとき、共振周波数は使用周波数帯域よりも高周波数帯域、すなわち、約10MHz以上の値をとる。したがって、深さHを上記範囲内の所定値とすることにより、共振周波数による悪影響が略々なく、良好な電磁変換特性を有することとなる。
【0084】
(実験4)
実験4として、当り幅規制溝51の角部51aのRの値を様々な値として作製した磁気ヘッドに関して、それぞれ磁気ヘッドの摺動ノイズを測定した。
【0085】
このとき、作製された磁気ヘッドは、当り幅規制溝51の深さHが37±12μmとされ、磁気記録媒体摺動面の当り幅Wを55±6μmとし、当り幅規制溝51を形成する際の砥石を調節することによって、当り幅規制溝51の角部51aのRの値を制御して作製された。
【0086】
この実験4では、上述のように作製された磁気ヘッドに対して、上述した実験3と同様な条件下で摺動ノイズを測定した。その結果を図19に示す。この図19り明らかなように、Rの値が大きくなるのに伴って、発生する摺動ノイズにばらつきが大きくなる。これに加えて、Rの値が大きい場合には、比較的大きな摺動ノイズも発生している。
【0087】
これに対して、Rの値が16μm以下であるような場合、発生する摺動ノイズが約4.0dBを略々越えるようなことはなく、さらに、摺動ノイズにばらつきも少なくて比較的大きな摺動ノイズも発生していない。したがって、磁気ヘッドにおいて、Rの値を16μm以下とすることによって、良好な電磁変換特性を有するものとなる。
【0088】
(実験5)
実験5として、当り幅規制溝51の角部51aのRを様々な値に変化させて作製した磁気ヘッドに関して、それぞれの磁気ヘッドの磁気ギャップに光を側面方向から透過させることによりデプス長Dを測定することができるかどうかを検証した。
【0089】
このとき、作製された磁気ヘッドは、当り幅規制溝51の深さHが37±12μmとされ、磁気記録媒体摺動面の当り幅Wを55±6μmとし、当り幅規制溝51を形成する際の砥石を調節することによって、当り幅規制溝51の角部51aのRの値を制御して作製された。
【0090】
この実験5では、上述のように作製された磁気ヘッドに対して、磁気ギャップ付近に光を照射し、この光の透過を検出することにより、デプス長Dの測定を行った。このとき、デプス長Dが測定可能である磁気ヘッドの割合を算出し、デプス長D認識歩留まりとした。そして、Rの値とデプス長D認識歩留まりとの関係を図20に示した。
【0091】
この実験5では、当り幅規制溝51の深さHを所定の範囲でグループ化し、各グループでのデプス長D認識歩留まりを測定した。図20から明らかなように、どのグループにおいてもRの値が16μm以下であるような場合、デプス長D認識歩留まりの値は略々50%を越えている。このことから、磁気ヘッドでは、Rの値を16μm以下とすることにより、デプス長Dを測定する際に測定不良を起こすことなく、正確にデプス長Dを測定できることがわかる。
【0092】
以上、本発明を適用した実施の形態及びその変形例について説明してきたが、本発明がこれらに限定されるわけではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で形状、材質、寸法等、任意に変更することが可能である。
【0093】
【発明の効果】
本発明の磁気ヘッドによれば、記録・再生を行う際の電磁変換特性や耐摩耗特性を損なうことなく、摺動ノイズ特性を大幅に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における磁気ヘッドを模式的に示す斜視図である。
【図2】上記磁気ヘッドを模式的に示す側面図である。
【図3】上記磁気ヘッドを模式的に示す平面図である。
【図4】本実施の形態の変形例における磁気ヘッドを模式的に示す斜視図である。
【図5】上記磁気ヘッドを模式的に示す側面図である。
【図6】上記磁気ヘッドを模式的に示す平面図である。
【図7】サンプル1の摺動ノイズ・スペクトラムを示す特性図である。
【図8】サンプル2の摺動ノイズ・スペクトラムを示す特性図である。
【図9】サンプル3の摺動ノイズ・スペクトラムを示す特性図である。
【図10】サンプル4の摺動ノイズ・スペクトラムを示す特性図である。
【図11】サンプル5の摺動ノイズ・スペクトラムを示す特性図である。
【図12】サンプル6の摺動ノイズ・スペクトラムを示す特性図である。
【図13】摺動後に摩耗によりその入端部及び出端部で当り幅が拡大した様子を示す平面図である。
【図14】第2の実施の形態における磁気ヘッドを模式的に示す斜視図である。
【図15】上記磁気ヘッドを模式的に示す側面図である。
【図16】上記磁気ヘッドを模式的に示す平面図である。
【図17】当り幅規制溝の深さと摺動ノイズとの関係を示す特性図である。
【図18】当り幅規制溝の深さと共振周波数との関係を示す特性図である。
【図19】当り幅規制溝の角部のRの値と摺動ノイズとの関係を示す特性図である。
【図20】当り幅規制溝の角部のRの値とデプス長D認識歩留まりとの関係を示す特性図である。
【図21】従来の磁気ヘッドを模式的に示す斜視図である。
【符号の説明】
11,12 磁気コア半体 21,41 当り幅規制溝 D 領域 H 深さ
W 当り幅 a 磁気記録媒体摺動面 g 磁気ギャップ

Claims (6)

  1. フェライトからなる一対の磁気コア半体の各突合せ面に高飽和磁束密度をもつ金属磁性膜が成膜され、上記一対の磁気コア半体がギャップ膜を介して各突合せ面にて接合されて磁気ギャップが形成されるとともに、磁気記録媒体摺動面における磁気記録媒体との当り幅を規定する当り幅規制溝が形成されてなり、
    上記当り幅規制溝の深さが25μm以上45μm以下であって、上記磁気記録媒体摺動面の当り幅が上記当り幅規制溝の深さより大となるようになされたことを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 磁気記録媒体摺動面の当り幅が55±6μmの値とされ、当り幅規制溝の角部のRが16μm以下とされていることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。
  3. 磁気記録媒体摺動面の当り幅及び当り幅規制溝の深さが全体的に略々均一とされていることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。
  4. 磁気記録媒体摺動面が、磁気記録媒体の走行時における当該磁気記録媒体の入端側がテーパ加工面とされるとともに、出端側が除去されてなることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。
  5. 上記フェライトが、単結晶フェライトからなることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。
  6. 上記フェライトが、その磁気ギャップ近傍が単結晶フェライトからなるとともに、その他の部分が多結晶フェライトからなるものであることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。
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