JPH1091912A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JPH1091912A
JPH1091912A JP8245232A JP24523296A JPH1091912A JP H1091912 A JPH1091912 A JP H1091912A JP 8245232 A JP8245232 A JP 8245232A JP 24523296 A JP24523296 A JP 24523296A JP H1091912 A JPH1091912 A JP H1091912A
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magnetic
magnetic head
film
metal
core
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Seiji Kumagai
静似 熊谷
Junichi Honda
順一 本多
Norikatsu Fujisawa
憲克 藤澤
Takashi Kanno
丘 管野
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁路を構成する各部分における磁気抵抗の分
布を理想的とすることによって、電磁変換効率の向上が
図られた薄膜磁気ヘッドを提供する。 【解決手段】 磁気ヘッド1は、一対の非磁性基板4の
突合わせ面側に磁性材料よりなる補助コア5が接合され
るとともに、この補助コア5に接して金属磁性膜6が形
成され、上記金属磁性膜6の端面同士がギャップ材を介
して突き合わされ、磁気ギャップが形成されている。こ
の磁気ヘッド1は、金属磁性膜6及び補助コア5からな
る磁気コアの各部分における磁気抵抗の分布が理想的な
ものとされる。つまり、本発明に係る磁気ヘッド1は、
磁気抵抗が急激に変化することがないため、電磁変換特
性に優れたものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属磁性膜により
磁路を形成してなる磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ビデオテープレコーダ等の磁気
記録再生装置においては、画質を向上させるために信号
をデジタル化して記録するデジタル記録が進められてお
り、これに対応して記録の高密度化、記録周波数の高周
波数化がなされている。
【0003】ところで、磁気記録の高密度化、記録周波
数の高周波数化が進むにつれ、磁気記録再生装置に搭載
される磁気ヘッドには、高周波領域で出力が高く、ノイ
ズが少ないことが要求される。例えば、従来VTR用磁
気ヘッドとして多用されているフェライト材に金属磁性
膜を成膜して、捲線を施したいわゆる複合型メタル・イ
ン・ギャップタイプの磁気ヘッドでは、インダクタンス
が大きく、インダクタンス当たりの出力低下のため、高
周波領域で出力が低く、高周波、高密度が必要とされる
デジタル画像記録に充分対応することが難しい。
【0004】このような状況から、薄膜形成工程で作製
したいわゆる薄膜型の磁気ヘッドが、高周波対応の磁気
ヘッドとして検討されている。
【0005】この薄膜型の磁気ヘッドは、金属磁性膜を
備える一対の磁気ヘッド半体をギャップ材を介して接合
することによって形成される。この磁気ヘッド半体に
は、金属磁性膜が埋設され、その接合する面がガラス等
の非磁性材料からなるとともにその略中央部に略矩形状
のコイル形成用凹部が設けられている。また、磁気ヘッ
ド半体は、このコイル形成用凹部内に、フォトリソグラ
フィ等の薄膜形成手法によって形成されたコイル(図示
せず。)を備える。そして、一対の磁気ヘッド半体は、
非磁性体からなるギャップ材を介して接合されることに
より金属磁性膜間に磁気ギャップを形成する。
【0006】この磁気ヘッド半体を構成する金属磁性膜
100A,100Bは、図12に示すように、一対の磁
気ヘッド半体が接合されることによって、薄膜磁気ヘッ
ドにおける磁路となる磁気コア101を形成する。この
金属磁性膜100A,100Bには、凹部102が形成
されており、この凹部102が上述したコイル形成用凹
部を構成する。そして、これら金属磁性膜100A,1
00Bは、例えば、8mm用の磁気ヘッドとして用いら
れる場合、磁気ヘッドの厚み寸法により規定される幅寸
法(図12中Aで示す幅寸法)が約200μmとされ、
また、媒体摺接部の厚み寸法により規定される幅寸法
(図12中Bで示す幅寸法)が約50μmとされる。し
たがって、この一対の金属磁性膜100A,100Bが
接合されると、磁気コア101は、中心部付近を開口部
103とする略凸字状に形成されることとなる。
【0007】このように、薄膜型の磁気ヘッドは、磁気
コア101の媒体摺接部の厚み寸法により規定される幅
寸法Bが磁気ヘッドの厚み寸法により規定される幅寸法
Aに対して大とされてなる。このため、磁気ヘッドは、
磁気記録媒体との接触状態を良好に保つとともに、磁気
抵抗を良好に維持している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の薄膜磁気ヘッドでは、磁気記録媒体に対して信号磁
界を再生する又は信号磁界を記録する際、金属磁性膜1
00A,100Bが接合されてなる磁気コア101が磁
路となる。すなわち、コイル形成用凹部に形成されたコ
イルから発生する磁界又は磁気記録媒体から発生する信
号磁界は、金属磁性膜100A,100Bが接合される
ことにより形成される磁気コア101を磁化することと
なる。
【0009】また、上述した従来の薄膜型の磁気ヘッド
は、磁気ヘッド厚み寸法により規定される幅寸法Aが媒
体摺接部の厚み寸法により規定される幅寸法Bに対して
大とされて構成されている。これによって、薄膜型の磁
気ヘッドでは、図13に示すように、磁路となる磁気コ
ア101の形状が略凸字状とされる。さらに、この薄膜
型の磁気ヘッドには、上述したようにコイル形成用凹部
が形成されている。これによって、この薄膜磁気ヘッド
では、略凸字状に形成された磁気コア101の略中心部
が開口部103とされている。
【0010】従来の薄膜型の磁気ヘッドにおいては、磁
気コア101の形状が上述したように略凸字状に形成さ
れると、磁気コア101の各部分における断面積が異な
るものとなる。そして、この薄膜型の磁気ヘッドでは、
磁気コア101の各部分における断面積が異なると、断
面積の変化に応じて磁気抵抗が変化することとなる。す
なわち、薄膜型の磁気ヘッドでは、図13中Rで示すよ
うに、急激に断面積が小となる部分において、急激に磁
気抵抗が大きくなってしまう。
【0011】一般に、磁気ヘッドでは、コイルが巻回さ
れている部分から磁気ギャップにかけて徐々に磁気抵抗
が大きくなるような構成であると、電磁変換効率がよい
と考えられている。しかしながら、上述した薄膜磁気ヘ
ッドでは、領域Rにおいて、上述したように急激に磁気
抵抗が大きくなってしまう。このため、従来の薄膜型の
磁気ヘッドでは、電磁変換効率が低下してしまうといっ
た問題点があった。
【0012】そこで、本発明は、上述した従来の薄膜磁
気ヘッド問題点を解決して、磁気抵抗が磁気ギャップに
向かうにつれて徐々に大となるようにすることによっ
て、電磁変換効率の向上が図られた薄膜磁気ヘッドを提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決し
た本発明にかかる磁気ヘッドは、一対の非磁性基板の突
合わせ面側に磁性材料よりなる補助コアが接合されると
ともに、この補助コアに接して金属磁性膜が形成され、
上記金属磁性膜の端面同士がギャップ材を介して突き合
わされ、磁気ギャップが形成されていることを特徴とす
る。
【0014】以上のように構成された本発明に係る磁気
ヘッドでは、補助コアが磁性材料から形成されているた
め、補助コアでも磁路を形成することとなる。このた
め、この磁気ヘッドにおいて、金属磁性膜の磁気抵抗が
大きくなるような部分では、補助コアが磁路を補助す
る。したがって、本発明に係る磁気ヘッドは、磁気コア
の磁気抵抗が理想的に分布しているため、電磁変換特性
に優れたものとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気ヘッドの
実施の形態を図面を参照にしながら詳細に説明する。
【0016】本発明に係る磁気ヘッド1は、図1及び図
2に示すように、一対の磁気ヘッド半体2,3が非磁性
体からなるギャップ材(図示せず。)を介して接合され
て構成されている。この磁気ヘッド1は、磁気ヘッド半
体2,3が接合した状態で図中矢印Aで示した方向に磁
気記録媒体が摺動することによって、磁気記録媒体に記
録された信号磁界を再生又は信号磁界を磁気記録媒体に
記録する。一対の磁気ヘッド半体2,3は、非磁性基板
4と、この非磁性基板4上に形成された補助コア5と、
この補助コア5上に形成された金属磁性膜6とからそれ
ぞれ構成されている。また、一対の磁気ヘッド半体2、
3は、少なくとも一方に励磁用又は誘導起電圧検出用の
コイル7が形成されてなる。
【0017】この磁気ヘッド1において、金属磁性膜6
は、一対の磁気ヘッド半体2,3がギャップ材を介して
接合された状態で磁気コアを形成する。金属磁性膜6
は、補助コア5上に所定の角度を有して斜めに形成され
ている。このため、一対の磁気ヘッド2,3がギャップ
材を介して接合されると、磁気コアは、磁気記録媒体の
摺動方向に対して斜めに配されることとなる。
【0018】この磁気ヘッド半体2,3において、非磁
性基板4は、例えば、MnO−NiO系の非磁性材料か
らなるが、これに限定されず、チタン酸カルシウム、チ
タン酸バリウム、酸化ジルコニウム(ジルコニア)、ア
ルミナ、アルミナチタンカーバイド、SiO2 、Znフ
ェライト、結晶化ガラス、高硬度ガラス等からなるもの
であればよい。また、補助コア5は、例えば、Mn−Z
nフェライト等の磁性材料からなる。さらに、金属磁性
膜6は、例えば、Fe−Al−Si合金(センダスト)
等の金属磁性材料からなるが、これに限定されず、Fe
−Al合金、Fe−Si−Co合金、Fe−Ga−Si
合金、Fe−Ga−Si−Ru合金、Fe−Al−Ge
合金、Fe−Ga−Ge合金、Fe−Si−Ge合金、
Fe−Co−Si−Al合金、Fe−Ni合金等の結晶
質合金からなるものであればよい。あるいは、金属磁性
膜6は、Fe,Co,Niのうちの1以上の元素とP,
C,B,Siのうちの1以上の元素とからなる合金、ま
たはこれを主成分としAl,Ge,Be,Sn,In,
Mo,W,Ti,Mn,Cr,Zr,Hf,Nb等を含
んだ合金等に代表されるメタル−メタロイド系アモルフ
ァス合金や、Co,Hf,Zr等の遷移金属と希土類元
素を主成分とするメタル−メタル系アモルファス合金等
の非晶質合金からなるようなものであってもよい。
【0019】この磁気ヘッド半体2,3において、金属
磁性膜からなる一対の金属磁性膜6は、磁気ヘッド半体
2,3が接合することにより磁気コアを形成する。この
金属磁性膜6は、磁気記録媒体対向面側の端部が幅狭と
され、コイル7が形成されるための図示しないコイル形
成用凹部を有して構成されている。そして、この金属磁
性膜6は、磁気記録媒体対向面側をフロントギャップ8
とし、このフロントギャップ8と反対の端部をバックギ
ャップ9とする。このように構成された金属磁性膜6を
接合することにより磁気コアを形成すると、磁気コア
は、全体形状が略凸字状となり、略中心部にコイル形成
用凹部による開口部10を有するようになる。そして、
一対の金属磁性膜6は、ギャップ材を介して接合される
ことによって、フロントギャップ9間で磁気ギャップを
形成する。
【0020】この磁気ヘッド1は、上述した磁気コアに
一体に接合してなる補助コア5を有している。この補助
コア5は、磁性体からなり、上述した金属磁性膜6の一
側面に形成され、金属磁性膜6と磁気的に結合してい
る。すなわち、補助コア5は、非磁性基板4と金属磁性
膜6との間に配され、金属磁性膜6とともに磁路を構成
することとなる。ここで、この補助コア5は、図2中D
fで示す磁気ギャップを起点とする長さ寸法の最大値が
15μm以上、450μm以下とされることが好まし
い。
【0021】コイル7は、電解メッキ法等の薄膜形成法
を用いて導電性を有する金属により、上述したバックギ
ャップ9を中心として渦巻状に形成されている。
【0022】上述したように構成された本実施の形態に
係る磁気ヘッド1では、磁気記録媒体に対して信号を記
録する又は信号磁界を再生する際、上述した一対の金属
磁性膜6からなる磁気コアが主磁路を形成する。また、
金属磁性膜6において、断面積が小である部分では、補
助コア5が磁路を補助する。このように、この磁気ヘッ
ド1では、金属磁性膜6の磁気抵抗が大きくなるような
部分で補助コア5が磁路を補助する。
【0023】したがって、この磁気ヘッド1では、磁路
を構成する各部分における磁気抵抗が急激に変化するよ
うなことがない。磁気ヘッド1は、磁路における磁気抵
抗の分布が理想的な状態とされると、電磁変換特性が良
好なものとなる。
【0024】ここで、補助コア5の長さ寸法と磁気ヘッ
ド1の出力との関係を図3に示す。この図3において、
横軸は、補助コア5の長さ寸法のDfを表し、縦軸は、
補助コア5の長さ寸法Dfが0μmのとき、すなわち、
補助コア5がないときを基準とした相対出力を表す。こ
のとき、上述した関係は、3次元有限要素法による線形
解析により算出された。この3次元有限要素法における
算出条件としては、要素数を約7000とし、金属磁性
膜の比透磁率を約1000とし、補助コア5の比透磁率
を約500とした。
【0025】この図3から明らかなように、図3中Rで
示す範囲、すなわち補助コア5の長さ寸法の最大値が1
5μm以上、450μm以下の場合には、補助コア5が
ない場合と比較して相対出力が1dB以上向上する。こ
れは、補助コア5が金属磁性膜6の断面積減少部分にお
ける急激な磁気抵抗の増大を緩和し、磁気コアの磁気抵
抗の分布を理想的な状態としたためである。このため、
この磁気ヘッド1では、その電磁変換特性が向上したも
のとなる。
【0026】一方、この磁気ヘッド1において、より好
ましくは、補助コア5の厚み寸法は、テープの当たり幅
よりも大とされる。本実施の形態に係る磁気ヘッド1の
場合、テープの当たり幅が約80μmとされているた
め、補助コア5の厚み寸法は、約80〜300μmとさ
れることが好ましい。
【0027】磁気ヘッド1は、補助コア5の厚み寸法を
テープの当たり幅よりも大とすることによって、磁気記
録媒体との当たりの状態が良好なものとなる。同時に、
この磁気ヘッド1では、磁気記録媒体と接触している領
域の外側に補助コア5と非磁性基板4との境界があるこ
とになる。これにより、この磁気ヘッド1では、補助コ
ア5と非磁性基板4との境界において発生する、いわゆ
るコンター効果により電磁変換特性が劣化することがな
い。
【0028】以上のように構成された本発明に係る磁気
ヘッド1は、複数個の磁気ヘッド半体2,3が同一基板
上に形成される。そして、磁気ヘッド1は、この基板を
一対貼り合わせ、個々の磁気ヘッド1に切り離すことに
より形成される。
【0029】先ず、この磁気ヘッド1を製造するには、
図4に示すように、略平板状の基板21を用意する。こ
の基板21は、例えば、厚み寸法が約2mmとされ、長
さ寸法及び幅寸法が約30mmとされてなる。この基板
21は、非磁性層22上に磁性層23が形成されてなる
構成を有している。ここで、磁性層23は、上述した磁
気ヘッド1における補助コア5となる層であり、その厚
み寸法が、上述したように、15μm以上450μm以
下となるように形成されることが好ましい。
【0030】次に、図5に示すように、上述した基板2
1の磁性層23が形成された一方側面21Aに対して第
1の溝加工を施す。この第1の溝加工では、その一方側
面21Aに対して、例えば約45゜の角度を有するよう
に複数本の磁気コア形成溝24を平行に形成する。そし
て、この第1の溝加工で形成された磁気コア形成溝24
によって、複数の傾斜面24Aが形成されることとな
る。
【0031】次に、図6に示すように、傾斜面24Aが
形成された面に対して、上述したような材料からなる金
属磁性膜25が成膜される。この成膜工程では、傾斜面
24Aが形成された面に対して均一の膜厚となるように
金属磁性膜25が形成される。この成膜工程は、例えば
マグネトロンスパッタリング法等のPVD法又はCVD
法等により行われる。
【0032】また、金属磁性膜25は、単層からなるも
のに限定されず、非磁性層を介して金属磁性層が積層さ
れてなる複数層からなるような構成であってもよい。金
属磁性膜25は、複数層からなるような場合、例えば、
Fe−Al−Si合金(センダスト)5μm上にアルミ
ナ0.25μmが交互に積層され、3層のFe−Al−
Si合金層を有するような構成であってもよい。
【0033】次に、図7に示すように、金属磁性膜25
が形成された面に対して磁気コア形成溝24と略直交す
る方向に第2の溝加工を施す。この第2の溝加工では、
所望の大きさの磁気コアに分離するために形成される分
離溝26と、この分離溝26により分離された各磁気コ
アにコイル形成用凹部を形成する巻線溝27とが形成さ
れる。
【0034】ここで、分離溝26は、磁気コアを基板2
1上で前後方向に磁気的に分離して各磁気コアを形成
し、各磁気コアに閉磁路を構成するための溝である。こ
の分離溝26は、図7の例示では2本形成されている
が、形成される磁気ヘッド半体2,3の列の数だけ設け
る必要がある。また、この分離溝26は、前後方向に並
んで配される各磁気コアを磁気的に分離するため、金属
磁性膜25及び補助コア5となる磁性層23が完全に切
断される程度の深さ寸法を有するように形成される必要
がある。
【0035】一方、巻線溝27は、フロントギャップ8
とバックギャップ9とを有する磁気コアを形成し、コイ
ル形成用凹部を形成するために、金属磁性膜25を切断
しない程度の深さ寸法で形成される必要がある。巻線溝
27は、その形状がフロントギャップ8及びバックギャ
ップ9の長さ寸法に応じて決定されるが、ここでは、幅
寸法が約140μm程度とされ、フロントギャップ8が
約300μmとなり、バックギャップ9が約85μmと
なるように形成される。なお、この巻線溝27は、金属
磁性膜25を切断することのない程度の深さ寸法でよい
が、深すぎると磁路長が大きくなって磁束伝達の効率が
低下する虞れがある。また、巻線溝27は、その深さ寸
法が後述する工程で形成されるコイル7の厚み寸法に依
存するが、ここでは、例えば約20μmとした。さら
に、この巻線溝27は、その形状が限定されるものでは
ないが、ここでは、例えばフロントギャップ8側の側面
を約45゜の傾斜面27Aとする。これにより、この金
属磁性膜6は、フロントギャップ8側に磁束が集中する
構造となることによって、感度が向上したものとなる。
【0036】次に、図8に示すように、上述したように
磁気コア形成溝24、分離溝26及び巻線溝27が形成
された基板21の一主面に対して溶融した低融点ガラス
29を充填させる。そして、低融点ガラス29が充填さ
れた一主面に対して表面平坦化処理を施す。
【0037】次に、図9に示すように、バックギャップ
9を中心とするコイル7(この図9では図示せず。)を
形成する。このコイル7を形成するには、先ず、表面平
坦化処理された低融点ガラス29に対してエッチング等
の手法を用いて、例えば約5μmの深さ寸法を有するコ
イル形成用凹部30を形成する。
【0038】そして、このコイル形成用凹部30内で所
望のコイル形状に応じてパターニングされたフォトレジ
ストを形成する。その後、Cu等の導電材料を用いた電
解めっき等の手法を用いてコイル7を形成し、レジスト
を除去することにより所望のコイル7が形成される。な
お、コイル7の形成方法は、このような方法に限定され
ることなく、スパッタリングや蒸着法等の手法を用いて
もよい。
【0039】次に、コイル7を外気との接触から保護す
るための保護層31を形成する。この保護層31は、上
述したコイル7を形成するために形成されたコイル形成
用凹部30を埋め込むように形成される。その後、保護
層31が形成された表面に対して平坦化処理を行う。こ
れにより、バックギャップ8及びコイル接続端子7Aが
外方へ露出するように形成される。
【0040】次に、図10に示すように、上述のように
同時に形成された複数個の磁気ヘッド半体6を横方向に
一列に並ぶように切断して磁気ヘッド半体ブロック32
を作成する。その後、図11に示すように、一対の磁気
ヘッド半体ブロック32を張り合わせる。このとき、一
対の磁気ヘッド半体ブロック32は、保護層31が形成
された面が対向し、バックギャップ9及びコイル接続端
子7Aが正確に対向するように位置決めされる。そし
て、一対の磁気ヘッド半体ブロック32が張り合わされ
る際には、いわゆる金属拡散接合法が用いられる。この
金属拡散接合法によれば、一対の磁気ヘッド半体ブロッ
ク32間で電気的に接続する必要のある部分を確実に接
合することができる。
【0041】次に、上述のように一対の磁気ヘッド半体
ブロック32を接合することにより得られた磁気ヘッド
ブロック33を個々の磁気ヘッド1に分離する。このと
き、磁気ヘッドブロック33は、図12中B−B線で示
す部分で切断される。これにより、フロントギャップ間
に磁気ギャップを有する磁気ヘッド1が形成される。そ
して、図示しないが、この磁気ヘッド1の媒体摺動面に
対して表面が円筒形を呈するように研磨加工が施され
る。また、磁気記録媒体との当たり特性が良好なものと
なるために、媒体摺動面に対して当たり規制溝34を形
成する。この当たり規制溝34は、磁気記録媒体の摺動
方向に対して略平行となるように形成され、磁気記録媒
体との摩擦を規制している。
【0042】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明に係
る磁気ヘッドでは、磁路となる磁気コアに磁気的に接合
するように補助コアが形成されているため、磁気コアと
補助コアとが磁路として機能することとなる。このた
め、この磁気ヘッドでは、磁路の各部分における磁気抵
抗が急激に変化することがなく、理想的な磁気抵抗の分
布を呈することとなる。したがって、本発明に係る磁気
ヘッドでは、磁気記録媒体からの信号磁界を再生する又
は磁気記録媒体に信号磁界を記録する際の電磁変換効率
が向上したものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気ヘッドの斜視図である。
【図2】本発明に係る磁気ヘッドの要部斜視図である。
【図3】磁気ヘッドの補助コアの厚み寸法と相対出力と
の関係を示す特性図である。
【図4】本発明に係る磁気ヘッドを製造する際の製造工
程を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る磁気ヘッドを製造する際の製造工
程を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る磁気ヘッドを製造する際の製造工
程を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る磁気ヘッドを製造する際の製造工
程を示す斜視図である。
【図8】本発明に係る磁気ヘッドを製造する際の製造工
程を示す斜視図である。
【図9】本発明に係る磁気ヘッドを製造する際の製造工
程を示す斜視図である。
【図10】本発明に係る磁気ヘッドを製造する際の製造
工程を示す斜視図である。
【図11】本発明に係る磁気ヘッドを製造する際の製造
工程を示す斜視図である。
【図12】従来の磁気ヘッドを構成する磁気コアの斜視
図である。
【図13】従来の磁気コアの平面図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド、2,3 磁気ヘッド半体、4 非磁性
基板、5 補助コア、6金属磁性膜、7 コイル、8
フロントギャップ、9 バックギャップ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 管野 丘 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の非磁性基板の突合わせ面側に磁性
    材料よりなる補助コアが接合されるとともに、この補助
    コアに接して金属磁性膜が形成され、 上記金属磁性膜の端面同士がギャップ材を介して突き合
    わされ、磁気ギャップが形成されていることを特徴とす
    る磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 上記補助コアは、上記金属磁性膜の磁束
    密度が大なる箇所と接している部分の断面積が大とされ
    てなることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 上記金属磁性膜が磁気記録媒体走行方向
    に対して斜めに配されるとともに、この金属磁性膜の一
    側面に補助コアが配されていることを特徴とする請求項
    1記載の磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 上記補助コアは、磁気記録媒体走行方向
    での長さ寸法の最大値が15μm以上、450μm以下
    とされてなることを特徴とする請求項3記載の磁気ヘッ
    ド。
  5. 【請求項5】 少なくとも一方の金属磁性膜は、他方の
    金属磁性膜との突合せ面にコイルが形成される凹部が形
    成されるとともに、この凹部に薄膜形成工程により形成
    されたコイルが形成されてなることを特徴とする請求項
    1記載の磁気ヘッド。
JP8245232A 1996-09-17 1996-09-17 磁気ヘッド Withdrawn JPH1091912A (ja)

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