JPH05210817A - 複合型磁気ヘッド - Google Patents
複合型磁気ヘッドInfo
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- JPH05210817A JPH05210817A JP4015899A JP1589992A JPH05210817A JP H05210817 A JPH05210817 A JP H05210817A JP 4015899 A JP4015899 A JP 4015899A JP 1589992 A JP1589992 A JP 1589992A JP H05210817 A JPH05210817 A JP H05210817A
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Abstract
発生するフェライトノイズの低減を図った高S/Nの複
合型磁気ヘッドを提供することにある。 【構成】フェライト2と磁性メタル3から成る複合型磁
気ヘッドのコア5の周囲に帯締部材7を巻き付けること
により、信号再生時に発生するフェライトノイズの低減
を図った高S/Nの複合型磁気ヘッドを提供する。
Description
磁気記録媒体と摺接して情報の記録再生を行なう高S/
Nの磁気ヘッドに関するものである。
は、ヘッド自体が発生するノイズの抑圧が必要である。
従来の技術は、特開平2−282910に記載のように
一対の磁気コア半体の少なくとも一方の磁気コア半体の
突合せ面に巻線溝を有し、この巻線溝にコイルを形成し
てなる磁気ヘッドにおいて、コイルを接着剤で磁気コア
半体に固着させコイル自体の機械的振動を抑えることに
よりヘッドの共振で発生する摺動ノイズを低減するよう
になっている。また、特開平2−53211に記載のよ
うに所定のトラック幅を得るために磁気ギャップ部周辺
のコアを切削した磁気ヘッドにおいて、その切削部に接
着剤を主成分とする樹脂を充填し、その樹脂が振動吸収
材として摺動時の機械的振動を吸収し、摺動ノイズを低
減するようになっている。
タル材から成る複合型の磁気ヘッドは、信号再生時にそ
の摺動面に露出するフェライトと媒体とが摺動すると、
フェライトノイズを発生しS/N劣化につながる。本発
明者等の実験によれば、フェライトノイズには、信号の
有無に関わらず発生するフェライト摺動ノイズの他に、
信号の再生とテ−プ摺動に伴って発生するフェライト変
調ノイズが存在し、S/N劣化の大きな原因となってい
ることが明らかになった。
については、コイルの機械的振動の抑圧、テ−プ振動の
吸収などでヘッドに与える振動を緩和し間接的にフェラ
イトノイズの減少を図ることのみ考慮されており、フェ
ライト変調ノイズ発生に大きく関わる磁壁移動の抑圧に
ついては考慮されておらず、フェライト摺動ノイズ及び
フェライト変調ノイズの発生によりS/Nが劣化する問
題がある。本発明は、前記のような従来技術の問題点を
解決し、信号再生時に発生するフェライトノイズの低減
を図った複合型磁気ヘッドを提供することを目的とす
る。
に、磁気コアの周囲に、コアに応力を与えるように帯締
部材を巻き付けた。
ト材の摺動により生じる機械的振動による逆磁歪効果で
あるが、フェライト変調ノイズの場合はそれとは異なっ
ており、ヘッドコアの磁壁が段階的に動くことが発生原
因で、磁区構造が不安定な状態にあるため小さな外乱に
よっても磁壁が大きく移動するためである。フェライト
摺動ノイズはおもに摺動面付近のフェライトコアのエッ
ジ部で発生し、一方フェライト変調ノイズはおもにギャ
ップ近傍で発生する。巻きつけられた帯締部材はフェラ
イトコアに応力を与え、逆磁歪効果により磁区構造は不
整な不安定状態から準安定状態になる。その結果磁壁移
動が減少し、テ−プ摺動によるヘッドコアの磁壁移動は
抑圧され、フェライト変調ノイズは低減される。同時に
テ−プ摺動による機械的振動も抑えられ、フェライト摺
動ノイズも低減される。一方フェライトコアの磁区構造
が準安定状態になることにより、再生効率の周波数特性
は向上し、高S/Nの複合型磁気ヘッドを提供できる。
明する。
示す。図1において、磁気ヘッド1はフェライト2と磁
性メタル3により構成されており、巻線4は両コア5に
巻き回してある。両コア5の周囲には、摺動面6と巻線
4の間で帯締部材7が巻き付けられている。
応力を与えるようになっている。帯締前のヘッドコアの
磁区構造は、メタルコア材がスパッタされたときの残留
応力の不整な分布、磁気ギャップ接合のためのガラス
材、あるいは凹部充填のための壁ガラス材等とメタル
材、フェライト材間で接合界面より生じる残留応力の不
整によって磁壁が弱くピンニングされ、いわば不安定状
態になっている。この不安定的な磁区構造が信号再生時
に摺動にともなって磁壁の段階的移動を発生さしめ、フ
ェライト変調ノイズを発生させていた。フェライト変調
ノイズはおもにギャップ付近で発生するため、帯締部材
7でギャップ部近傍のコア、すなわち、摺動面6と巻線
4の間を締め付けることにより、圧縮力がはたらき、逆
磁歪効果により磁区構造は不整な不安定状態から準安定
状態になる。その結果磁壁移動が減少し、テ−プ摺動に
よるヘッドコアの磁壁移動は抑圧され、フェライト変調
ノイズは低減される。このときの応力の大きさは、コア
材の飽和磁界の約10分の1程度のバイヤス磁界に相当
する大きさであり、磁歪定数と帯締部材7のヤング率か
ら決まる。このようにして帯締部材7でギャップ部近傍
のコアを締め付けることにより、コア材の磁歪定数の正
負にかかわらず磁壁を安定な状態に保つことができ、摺
動によるヘッドコアの段階的な磁壁移動が抑圧され、フ
ェライト変調ノイズを低減することができる。また、帯
締部材7を巻き付けることにより摺動による機械的振動
も抑えられ、フェライト摺動ノイズも低減される。一
方、フェライトコアに外部応力を与えることにより、再
生効率の周波数特性は向上する。
ニュ−ム等のメタル材、またエポキシ系、アルキド系、
ケイ素系等の樹脂等が挙げられるが、断面積を調整する
ことにより所定の力を印加できるので、いずれの場合も
その効果は同様である。
摺動面6と巻線4の間に設けたが、リアコアの周囲にさ
らにもう一本の帯締部材7を設けた場合にも同様の効果
が得られる。
及びフェライト摺動ノイズを低減した高S/Nの複合型
磁気ヘッドを提供することができる。
示す。図2において、磁気ヘッド1はフェライト2と磁
性メタル3により構成されており、巻線4は両コア5に
巻き回してある。両コア5の周囲には、ヘッド素子を包
囲するように帯締部材7が巻き付けられている。
与えるようになっている。帯締部材7でコア全体を締め
付けることにより、圧縮力がはたらき、逆磁歪効果によ
り磁区構造は不整な不安定状態から準安定状態になる。
その結果磁壁移動が減少し、テ−プ摺動によるヘッドコ
アの磁壁移動は抑圧され、フェライト変調ノイズは低減
される。このときの応力の大きさは、コア材の飽和磁界
の約10分の1程度のバイヤス磁界に相当する大きさで
あり、磁歪定数と帯締部材7のヤング率から決まる。フ
ェライト変調ノイズはおもにギャップ部近傍で発生する
が、このようにして帯締部材7でコア全体を締め付ける
ことにより、ギャップ部近傍に限らず摺動によるヘッド
コア全体の段階的な磁壁移動が抑制され、フェライト変
調ノイズを低減する効果が大きくなる。また、帯締部材
7を巻き付けることにより摺動による機械的振動も抑え
られ、フェライト摺動ノイズも低減される。一方、フェ
ライトコアに外部応力を与えることにより、再生効率の
周波数特性は向上する。
ド系、ケイ素系等の樹脂が挙げられるが、いずれの場合
もその効果は同様である。
及びフェライト摺動ノイズを低減した高S/Nの複合型
磁気ヘッドを提供することができる。
摺動面側の側面図を示す。図3において、磁気ヘッド1
はフェライト2と磁性メタル3により構成されておりク
リップ8がギャップ9近傍を接点としてヘッド1に付け
られている。クリップ8は片側のコアのみを取り巻く片
開きの構成となっている。
を与えた例であり、クリップ8とヘッド素子はギャップ
9近傍で接触しており、ギャップ部近傍に摺動方向に垂
直な圧縮力がはたらくので第1実施例と同様に磁壁移動
が抑制されフェライト変調ノイズが低減される。また、
クリップ8は片側コアのみを取り巻く構成となっている
ので、ヘッド素子を取り扱う場合の作業性に優れてい
る。一方、フェライトコアに外部応力を与えることによ
り、再生効率の周波数特性は向上する。
性のバネ材が挙げられるが、いずれの場合もその効果は
同様である。
の方向を変えても同様の効果が得られ、フェライト変調
ノイズを低減し、作業性に優れた高S/Nの複合型磁気
ヘッドを提供することができる。
摺動面側の側面図を示す。図4において、クリップ8は
ギャップ9近傍を接点として片側のコアのみを取り巻く
ようにヘッド1に付けられており、接触部近傍は樹脂1
0で固定されている。
及び第3実施例と同様の効果が得られるとともに、クリ
ップ8を樹脂10で固着させることにより、クリップ8
の脱落を防止することができる。また、摺動による機械
的振動も抑えられ、フェライト摺動ノイズも低減され
る。
性のバネ材が挙げられるが、いずれの場合もその効果は
同様である。
系、ケイ素系等の樹脂が挙げられるが、いずれの場合も
その効果は同様である。
及びフェライト摺動ノイズを低減した高S/Nの複合型
磁気ヘッドを提供することができる。
摺動面側の側面図を示す。図5において、クリップ8は
ギャップ9近傍を接点としてヘッド1に付けられてい
る。クリップ8は両コアを取り巻く閉じた構成となって
いる。
と同様の効果が得られるとともに、クリップ8は閉じて
おり両コアを取り巻く構成となっているので、その圧縮
力は片開きのものより大きく、磁区構造はさらに安定な
状態となり、フェライト変調ノイズを低減する効果は大
きくなる。
性のバネ材が挙げられるが、いずれの場合も同様の効果
が得られる。
低減した高S/Nの複合型磁気ヘッドを提供することが
できる。
摺動面側の側面図を示す。図6において、クリップ8は
ギャップ9近傍を接点としてヘッド1に付けられてい
る。クリップ8は両コアを取り巻く閉じた構成となって
おり接触部近傍は樹脂10で固定されている。
及び第5実施例と同様の効果が得られるとともに、クリ
ップ8を樹脂10で固着させることにより、クリップ8
の脱落を防止することができる。また、摺動による機械
的振動も抑えられ、フェライト摺動ノイズも低減され
る。
性のバネ材が挙げられるが、いずれの場合もその効果は
同様である。
系、ケイ素系等の樹脂が挙げられるが、いずれの場合も
その効果は同様である。
及びフェライト摺動ノイズを低減した高S/Nの複合型
磁気ヘッドを提供することができる。
ているので以下に記載されるような効果を奏する。
型磁気ヘッドのコア5の周囲に帯締部材7を巻き付ける
ことにより、フェライト変調ノイズ及びフェライト摺動
ノイズを低減させることができる。従って、信号再生時
に発生するフェライトノイズの低減を図った高S/Nの
複合型磁気ヘッドを提供することができる。
斜視図である。
斜視図である。
正面図である。
正面図である。
正面図である。
正面図である。
…巻線、5…コア、6…摺動面、7…帯締部材、8…ク
リップ、9…ギャップ、10…樹脂。
Claims (2)
- 【請求項1】フェライト(2)と磁性メタル(3)によ
り構成される複合型磁気ヘッドにおいて、磁気コア
(5)の周囲に帯締部材(7)を巻き付けたことを特徴
とする複合型磁気ヘッド。 - 【請求項2】帯締部材(7)が媒体との摺動面(6)と
巻線(4)の間に巻き付けられていることを特徴とする
請求項1記載の複合型磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4015899A JPH05210817A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 複合型磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4015899A JPH05210817A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 複合型磁気ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05210817A true JPH05210817A (ja) | 1993-08-20 |
Family
ID=11901631
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4015899A Pending JPH05210817A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 複合型磁気ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05210817A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0795852A2 (en) * | 1996-03-14 | 1997-09-17 | Sony Corporation | Magnetic head |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP4015899A patent/JPH05210817A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0795852A2 (en) * | 1996-03-14 | 1997-09-17 | Sony Corporation | Magnetic head |
EP0795852A3 (en) * | 1996-03-14 | 1999-04-07 | Sony Corporation | Magnetic head |
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