JP3606241B2 - 車載機器用機能設定装置 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両が地域の境界を越えて走行する際に車載機器の機能を自動的に設定する車載機器用機能設定装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、車載用オーディオ・ナビゲーションシステムにおいては、テレビ、ＶＴＲ或いはＤＶＤビデオ等による映像を車内に設置されたディスプレイに表示するようにしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、車両の走行中にディスプレイに表示することは、運転の支障となる虞があることから、日本では自主規制により車両が駐車された状態でのみ表示装置への映像表示を許可するようにしている。
【０００４】
ところで、アメリカでは州毎に法律が独自に制定されており、ディスプレイに対する映像表示を許可／禁止するかは州毎の法律により異なっていることから、車載用オーディオ・ナビゲーションシステムが搭載された車両をアメリカで販売するには、映像表示をしないシステムとするか、システムを州毎の法律に適合させる必要があり、システムのコスト高の要因となっている。また、ディスプレイへの表示が許可された州で発売された車両を表示が禁止された州で走行させた場合は、法律違反となることがあり、運転者が罰せられる虞がある。
【０００５】
このような事情は、ヨーロッパのように国境を越えて走行する場合も同様であると共に、今後日本でも、県或いは市等の自治体毎に車両走行中の映像出力を許可／禁止する条例が制定されることが予想される。
【０００６】
一方、ＤＶＤビデオにはリージョン（Ｒｅｇｉｏｎ）コードが記憶されており、ＤＶＤビデオから読取ったリージョンコードがＤＶＤビデオプレーヤに設定されているリージョンコードと一致した場合のみ、ＤＶＤビデオの再生可能となることから、車両が使用される地域に応じてＤＶＤビデオプレーヤにリージョンコードを特別な外付装置で設定するようにしており、このことも車載用オーディオ・ナビゲーションシステムのコスト高の要因となっている。
【０００７】
さらに、ヨーロッパでは国毎にテレビの映像方式が異なることから、テレビチューナの受信チャンネル周波数と映像方式を国毎に設定する必要があると共に、国境を越えて走行する場合は、テレビを見ることができなくなってしまうという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、車両が走行する地域に応じて車載機器の機能を自動的に設定することができる車載機器用機能設定装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明によれば、現在地取得手段が車両の現在地を取得すると、地域判断手段は、現在地が位置する地域を判断する。また、設定情報取得手段は、地域に応じて車載機器の機能を設定するための設定情報を取得する。
【０００９】
そして、機能設定手段は、地域判断手段が判断した地域に応じて設定情報取得手段が取得した設定情報に基づいて車載機器の機能を設定する。これにより、車両の現在位置している地域が変わるにしても、地域に応じて車載機器の機能を自動的に設定することができる。
ここで、現在地取得手段が取得する現在地に誤差を有している場合は、地域の境界を越えて車載機能の機能が禁止された地域に進入するにしても、車載機器の機能を許可した状態で走行してしまう虞があるものの、機能設定手段は、現在地取得手段が取得した現在地が地域の境界から所定距離内であった場合は、車載機器の機能を強制的に禁止するので、車載機器の機能が禁止された地域の境界付近で車載機器の機能を許可してしまうことを防止できる。
【００１０】
請求項２の発明によれば、起動時に車両が位置する地域に応じて車載機器の機能を設定するこができるので、車両を使用する地域が法律或いは条例などにより車載機器の機能を制限する地域であっても、法律或いは条例などを順守することができる。
【００１１】
請求項３の発明によれば、車両が位置する地域が表示装置に対する映像出力を制限する地域であっても、その制限を順守することができる。
【００１２】
請求項４の発明によれば、光ディスクビデオ読取装置に対して地域を示すリージョンコードを設定することができるので、地域にかかわらず光ディスクビデオ読取装置により光ディスクを読取ることができる。
【００１３】
請求項５の発明によれば、車両が位置する地域がカーナビゲーションの機能を制限する地域であっても、その制限を順守することができる。
【００１４】
請求項６の発明によれば、車両が位置する地域に応じて映像方式が異なるにしても、地域にかかわらず映像出力装置からの映像を表示することができる。
【００１５】
請求項７の発明によれば、地域にかかわらずテレビチューナに対して車両が使用される地域の映像方式を設定することができる。
【００１６】
請求項８の発明によれば、設定情報が記憶された設定情報記憶手段を設けることにより、設定情報取得手段は、設定情報記憶手段に記憶された設定情報を取得するので、設定情報を容易に設定することができる。
【００１７】
請求項９の発明によれば、設定記憶手段に記憶されている設定情報を変更することにより、設定情報を容易に変更することができる。
【００１８】
請求項１０の発明によれば、設定情報読取手段が記憶媒体から設定情報を読取ると、設定情報取得手段は、設定情報読取手段が記憶媒体から読取った設定情報を取得することができるので、記憶媒体を変更することにより、設定情報を容易に変更することができる。
【００１９】
請求項１１の発明によれば、地図データが記憶された光ディスクに設定情報が記憶されているので、カーナビゲーションの光ディスク読取装置により光ディスクを読取ることにより、設定情報取得手段は、設定情報を取得することができるので、光ディスクを最新のものに変更することにより、最新の設定情報を取得することができる。
【００２０】
請求項１２の発明によれば、受信手段が設定情報を非接触通信で受信すると、設定情報取得手段は、受信手段が受信した設定情報を取得することができるので、設定情報を記憶しておくための手段を用いることなく、設定情報を容易に取得することができる。
【００２１】
請求項１３の発明によれば、交通情報受信機から設定情報を得ることにより地域に応じた設定情報を容易に設定することができる。特に光通信で行う場合は、路上側通信機との通信領域が極めて狭いことから、地域に応じた設定情報を設定するには有利である。
【００２２】
請求項１４の発明によれば、カーナビゲーションから現在地を得ることができるので、カーナビゲーションが設けられている場合には、現在地取得手段を特別に設ける必要がない。
【００２４】
請求項１５の発明によれば、車載機器の機能を禁止したことを報知することができるので、車載機器の機能が禁止されるにしても、使用者が戸惑ってしまうことを防止できる。
【００２５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を車載用オーディオ・ナビゲーションシステムに適用した一実施の形態を図面を参照して説明する。
図１は、車載用オーディオ・ナビゲーションシステムの全体の電気的構成を概略的に示している。この図１において、車載用オーディオ・ナビゲーションシステム１は、位置検出器２、地図データ読取器３、操作スイッチ群４、これらに接続された設定情報取得手段、現在地取得手段、地域判断手段、機能設定手段及び報知手段たる制御装置５、この制御装置５に接続され例えばＶＩＣＳシステム等のインフラとの間でデータの送受信を行なう外部情報入出力装置６、例えばフルカラー液晶ディスプレイからなる車載機器及び表示装置たるディスプレイ７、車載機器及び映像出力装置たるＴＶチューナ８、車載機器、映像出力装置及び光ディスクビデオ読取装置たる及びＤＶＤビデオプレーヤ９、並びにＶＴＲ１０を備えて構成される。
【００２６】
位置検出器２は、衛星からの電波に基づいて車両の位置を測位するＧＰＳ受信機１１に加えてジャイロスコープ１２及び距離センサ１３を含んで構成されている。つまり、位置検出器２の各センサ１１〜１３は性質の異なる誤差を有していることから、制御装置５は、これらの各センサ１１〜１３からの入力に基づいて、車両の現在位置、進行方向、速度或いは走行距離等を検出するようになっている。
【００２７】
地図データ読取器３はＤＶＤドライブ装置からなり、地図データソースたるＤＶＤ１４からの地図データ等の読取りが可能となっている。ＤＶＤ１４には、ナビゲーション処理に用いる地図データ及びそれに付随した施設等の検索用データ等の各種データが記憶されている。この地図データは、道路形状、道路幅、道路名、建造物、各種施設、地名、地形等のデータを含むと共に、その道路地図をディスプレイ７の画面上に再生するためのデータを含んで構成されている。また、検索用のデータは、各種の施設や店舗等の名称、住所や電話番号，郵便番号などの電話帳（タウンページ及びハローページ）に相当するデータを含んで構成される。
【００２８】
操作スイッチ群４は、使用者が目的地の検索，指定や、ディスプレイ７に表示される道路地図の選択、オーディオ，ビデオ機能に係る指示等の各種のコマンドを入力するための各種のメカニカルスイッチから構成されている。また、この操作スイッチ群４の一部は、前記ディスプレイ７の画面上に設けられたタッチパネル（図示せず）からも構成されるようになっている。
【００２９】
ディスプレイ７の画面には、通常時には各種縮尺の道路地図が表示されると共に、その表示に重ね合わせて、車両の現在位置及び進行方向を示すポインタが表示されるようになっている。また、使用者が目的地などを検索，入力するための各種の入力用画面や、各種のメッセージやインフォメーション等も表示されるようになっている。さらには、目的地までの経路を探索し案内を行なうルートガイダンス機能の実行時には、道路地図に重ね合わせて進むべき経路等が表示されるようになっている。
【００３０】
制御装置５は通常のコンピュータとして構成され、詳しく図示はしないが、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ、入出力インタフェース及びそれらを接続するバスライン等から構成されている。そして、この制御装置５は、そのソフトウエア的構成により、車両の現在地を知るロケーション機能、使用者が指定した目的地までの経路を探索し案内するルートガイダンス機能などのナビゲーション処理を実行する制御手段として機能すると共に、ＴＶチューナ８、ＤＶＤビデオプレーヤ９及びＶＴＲ１０を制御するオーディオビデオコントロールとしての機能も備えている。
【００３１】
ここで、ＴＶチューナ８、ＤＶＤビデオプレーヤ９及びＶＴＲ１０の出力ラインは切換手段としてのスイッチング回路１５を介してディスプレイ７と接続されており、後述するように制御装置５によりスイッチング回路１５がオンに切換えられた状態でＴＶチューナ８、ＤＶＤビデオプレーヤ９及びＶＴＲ１０からの映像信号がディスプレイ７に出力可能となっている。
また、ＴＶチューナ８及びＤＶＤビデオプレーヤ９には複数の映像方式が設定されており、後述するように制御装置５による設定に応じた映像方式で映像信号を出力するようになっている。
【００３２】
さらに、ＤＶＤビデオプレーヤ９には複数のリージョン（Ｒｅｇｉｏｎ）コードが設定可能に設けられており、後述するように制御装置５による設定により所定のリージョンコードが設定されるようになっている。このリージョンコードとはＤＶＤビデオの著作権保護のために地域に応じて設けられているもので（例えばアメリカ、カナダは１、西ヨーロッパ、中等、南アフリカ、日本は２に設定されている）、ＤＶＤビデオに記憶されているリージョンコードとＤＶＤビデオプレーヤに設定されているリージョンコードとが一致した場合のみＤＶＤビデオの再生が可能となる。
【００３３】
上述したような制御装置５によるスイッチング回路１５、ＴＶチューナ８及びＤＶＤビデオプレーヤ９に対する設定は設定情報記憶手段としてのＲＯＭ１６（図１参照）に設定情報テーブルとして記憶されており、ＲＯＭ１６を交換することにより設定情報テーブルを変更可能となっている。
【００３４】
図２は設定情報テーブルの一例を示している。この図２において、設定情報テーブルには、国或いは州名を示す地域名に対応して、映像出力の可否、ＤＶＤビデオのリージョンコード及び映像方式が設定されており、この設定情報テーブルに基づいて制御装置５により後述するようにディスプレイ７、ＴＶチューナ８及びＤＶＤビデオプレーヤ９の機能が設定されるようになっている。尚、図２に示した設定情報テーブルは本実施の形態を説明するために仮に設定したもので、設定情報として実際の設定内容と異なっている場合がある。
【００３５】
次に上記構成の作用を説明する。
使用者がアクセサリスイッチをオンすると、制御装置５は、起動動作を実行する。
図３は制御装置５の起動動作を示している。この図３において、制御装置５は、位置検出器２から現在地を取得すると共に（Ｓ１０１）、ＤＶＤ１４から読取った地図データに基づいて現在地の地域を確定する（Ｓ１０２）。つまり、例えば現在地がアメリカの場合は州を確定し、ヨーロッパの場合は国を設定する。尚、このような位置検出器２からの現在地の取得はカーナビゲーションの機能がＯＦＦの状態であっても行われるようになっている。
【００３６】
続いて、ＤＶＤビデオプレーヤ９のリージョンコードを指定する（Ｓ１０３）。つまり、現在位置している国が所属する地域に応じて図２に示す設定情報テーブルに設定されているリージョンコードを取得し、ＤＶＤビデオプレーヤ９に設定する。この場合、ＤＶＤビデオは国によって映像方式が異なることから、ＤＶＤビデオプレーヤ９の映像方式（図２では省略）を同時に設定する。
【００３７】
続いて、ＴＶチューナ８の映像方式を設定する（Ｓ１０４）。つまり、テレビの映像方式は国によって異なることから、現在位置している国に応じて図２に示す設定情報テーブルに設定されている映像方式を取得し、ＴＶチューナ８に設定する。
以上のような起動処理が行われる結果、車両が使用される地域に応じたリージョンコード及び映像方式をＤＶＤビデオプレーヤ９に設定することができると共にＴＶチューナ８には映像方式を設定することができる。
【００３８】
さて、使用者がテレビを見る操作、或いはＤＶＤビデオプレーヤ９にＤＶＤビデオをセットして再生する操作、或いはＶＴＲ１０にビデオテープをセットして再生する操作を実行すると、制御装置５は、映像出力制限動作を実行する。
図４は制御装置５による映像出力制限動作を示している。この図４において、制御装置５は、上述の起動動作と同様にして、車両が現在位置する地域を確定してから（Ｓ２０１、Ｓ２０２）、図２に示す設定情報テーブルに記憶されている設定情報から現在地の映像出力可否を決定する（Ｓ２０３）。つまり、例えばアメリカの場合は、州毎に設定されている映像出力の可否に応じてディスプレイ７の表示機能の許可／禁止を決定し、ヨーロッパの場合は、国毎に設定されている映像出力の可否に応じてディスプレイ７の表示機能の許可／禁止を決定する。
【００３９】
続いて、現在の映像出力可否の決定に基づいて映像出力がＯＫかを判断し（Ｓ２０４）、ＮＧの場合はスイッチング回路１５をＯＦＦした状態でディスプレイ７に『映像は、見れません』というメッセージを表示する（Ｓ２０７）。従って、使用者は、ディスプレイ７に表示されたメッセージにより映像の出力が禁止された地域を走行していることを認識することができる。
【００４０】
これに対して、映像出力がＯＫの場合は、現在地が境界（例えばアメリカの場合は州境、ヨーロッパの場合は国境）から５００ｍ以上離れていることを確認してから（Ｓ２０５）、スイッチング回路１５をＯＮする（Ｓ２０８）。従って、ＴＶチューナ８、ＤＶＤビデオプレーヤ９或いはＶＴＲ１０からの映像信号はスイッチング回路１５を介してディスプレイ７に出力されるので、使用者は、テレビ番組或いはＤＶＤビデオなどを楽しむことができる。
【００４１】
ところで、上述したような車両が現在位置する地域の判断は、ＧＰＳシステムと地図データに基づいて行われているという事情から、比較的大きな誤差を生じる場合がある。このため、車両の現在地が地域の境界（例えばアメリカの場合は州境、ヨーロッパの場合は国境）に近い場合は、実際には境界を越えてしまっているにもかかわらず境界を越えていないと誤判断する虞があり、このように誤判断した場合は、境界を越えた地域に制定されている法律違反或いは条例違反となる虞がある。
【００４２】
そこで、本実施の形態では、制御装置５は、現在地が境界から例えば５００ｍ以内であると判断した場合は、スイッチング回路１５をＯＦＦした状態で映像を見れない旨を表示する（Ｓ２０６）。これにより、制御装置５が判断した現在地と車両の実際の位置とがずれている場合であっても、法律違反或いは条例違反となることを確実に防止できる。
【００４３】
このような実施の形態によれば、車両の始動に伴ってシステムが起動した際に車両が現在位置する地域を判断し、その地域に応じた設定情報に基づいてＤＶＤビデオプレーヤ９のリージョンコード及びＴＶチューナ８の映像方式を設定するようにしたので、ＤＶＤビデオプレーヤにリージョンコードが固定的に設定されていたり、ＴＶチューナに映像方式が固定的に設定されている従来例のものと違って、車両を使用する地域に応じてリージョンコード及び映像方式を設定することができ、車両を使用する地域にかかわらず同一の車載用オーディオ・ナビゲーションシステムが搭載された車両を販売することができる。従って、車載用オーディオ・ナビゲーションシステムの製造、販売管理が容易となり、システムのコスト低減を図ることができる。
【００４４】
また、使用者が映像出力操作を実行したときは、車両が現在位置する地域を判断し、その地域に設定された設定情報に基づいてディスプレイ７に対する映像出力可否を決定するようにしたので、車両が映像出力が禁止された地域に進入した場合であっても、進入した地域に制定された法律或いは条例などを順守することができる。
【００４５】
さらに、車両の現在位置が地域の境界近傍となった場合では、ディスプレイ７に対する映像出力を強制的に禁止するようにしたので、現在位置が実際の位置からずれている場合であっても法律或いは条例などを確実に順守することができる。しかも、このようにディスプレイ７に対する映像出力を強制的に禁止した場合は、その旨をディスプレイ７に表示するようにしたので、使用者が戸惑ってしまうことを防止できる。
【００４６】
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
カーナビゲーションの機能のうち、所定の機能である例えばルート設定を現在地の地域に応じて設定された設定情報に基づいて許可／禁止するようにしてもよい。
地図データが記憶されたＤＶＤ１４に設定情報を記憶しておき、地図データ読取器３がＤＶＤ１４から設定情報を読取るようにしてもよい。この場合、地図データ読取器３が設定情報読取手段及び光ディスク読取装置に相当し、ＤＶＤ１４が記憶媒体及び光ディスクに相当する。尚、法律、条例等の改正により設定情報が変更されたときは、変更された設定情報が記憶されたＤＶＤ１４を使用者に配布するのが望ましい。
【００４７】
外部情報入出力装置６、特には光ビーコンにより地域に適合した設定情報を取得するようにしてもよく、この場合には、外部情報入出力装置６が受信手段及び交通情報受信機に相当することになる。
図２に示した設定情報テーブルの記憶内容を書替え可能としてもよい。
ＤＶＤビデオプレーヤ９に設定するリージョンコードを使用者が最初にシステムを起動した際の設定情報に固定するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態におけるシステム全体を示す概略図
【図２】設定情報テーブルの一例を示す図
【図３】制御装置による起動動作を示すフローチャート
【図４】制御装置による映像出力制限動作を示すフローチャート
【符号の説明】
１は車載用オーディオ・ナビゲーションシステム、５は制御装置（設定情報取得手段、現在地取得手段、地域判断手段、機能設定手段、報知手段）、７はディスプレイ（車載機器、表示装置），８はＴＶチューナ（車載機器、映像出力装置）、９はＤＶＤビデオプレーヤ（車載機器、映像出力装置、光ビデオディスク読取装置）、１０はＶＴＲ、１６はＲＯＭ（設定情報記憶手段）である。

Claims (15)

1. 地域に応じて車載機器の機能を設定するための設定情報を取得する設定情報取得手段と、
   車両の現在地を取得する現在地取得手段と、
   この現在地取得手段が取得した現在地が位置する地域を判断する地域判断手段と、
   この地域判断手段が判断した地域に応じて前記設定情報取得手段が取得した設定情報に基づいて車載機器の機能を設定する機能設定手段とを備え、
   前記機能設定手段は、前記現在地取得手段が取得した現在地が地域の境界から所定距離内であった場合は、車載機器の機能を強制的に禁止する
   ことを特徴とする車載機器用機能設定装置。
2. 前記機能設定手段は、起動時に車両が位置する地域に応じて車載機器の機能を設定することを特徴とすることを特徴とすることを請求項１記載の車載機器用機能設定装置。
3. 前記車載機器は表示装置であり、
   前記機能設定手段は、前記表示装置に対する映像出力の許可／禁止を設定することを特徴とする請求項１または２記載の車載機器用機能設定装置。
4. 前記車載機器は光ディスクビデオ読取装置であり、
   前記機能設定手段は、前記光ディスクビデオ読取装置に対して地域を示すリージョンコードを設定することを特徴とする請求項１または２記載の車載機器用機能設定装置。
5. 前記車載機器はカーナビゲーションであり，
   前記機能設定手段は、前記カーナビゲーションの機能を許可／禁止することを特徴とする請求項１または２記載の車載機器用機能設定装置。
6. 前記車載機器は映像出力装置であり、
   前記機能設定手段は、前記映像出力装置に対して映像方式を設定することを特徴とする請求項１または２記載の車載機器用機能設定装置。
7. 前記映像出力装置はテレビチューナであることを特徴とする請求項６記載の車載機器用機能設定装置。
8. 設定情報が記憶された設定情報記憶手段を備え、
   前記設定情報取得手段は、前記設定情報記憶手段に記憶された設定情報を取得することを特徴とする請求項１乃至７の何れかに記載の車載機器用機能設定装置。
9. 前記設定記憶手段に記憶されている設定情報は変更可能に設けられていることを特徴とする請求項８記載の車載機器用機能設定装置。
10. 設定情報が記憶された記憶媒体と、
    この記憶媒体に記憶された設定情報を読取る設定情報読取手段とを備え、
    前記設定情報取得手段は、前記設定情報読取手段が前記記憶媒体から読取った設定情報を取得することを特徴とする請求項１乃至７の何れかに記載の車載機器用機能設定装置。
11. 前記記憶媒体は地図データが記憶された光ディスクであり、
    前記設定情報読取手段はカーナビゲーションの光ディスク読取装置であることを特徴とする請求項１０記載の車載機器用機能設定装置。
12. 設定情報を非接触通信で受信する受信手段を備え、
    前記設定情報取得手段は、前記受信手段が受信した設定情報を取得することを特徴とする請求項１乃至７の何れかに記載の車載機器用機能設定装置。
13. 前記受信手段は交通情報受信機であることを特徴とする請求項１２記載の車載機器用機能設定装置。
14. 前記現在地取得手段はカーナビゲーションであることを特徴とする請求項１乃至１３の何れかに記載の車載機器用機能設定装置。
15. 前記車載機器の機能を禁止したことを報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項１乃至１４の何れかに記載の車載機器用機能設定装置。

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