JP3605616B2 - 図形編集用プログラムを記録した記録媒体、その図形編集方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,図形データに基づき作成された所定の図柄の編集を行うための処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体、及び当該プログラムの実行による図形編集方法並びに装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図形データを保有し、当該データに基づき所定の図柄を画面上に表示させ、それを編集する図形編集装置が知られている。
【0003】
これら従来の図形編集装置の場合、所定の記憶領域又はCD−ROMに記録された図形データを読み出し、当該読み出された図形データをコンピュータを用いて演算処理して表示させ、表示された図形をマウスなどを用いて手作業により編集するものであった。
【0004】
ところが、近年需要者の趣向の多様化により、予め記憶されている図形データに基づき表示された図形を編集するだけでなく、使用者の用途・目的に応じて図形の所定領域を容易に拡大・縮小・移動させ、編集が可能なプログラム、及びその編集方法、並びに装置が要望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の図形編集装置の場合、表示された図形の所定領域を拡大・縮小・移動などさせるためには、必ずマウスなどを用いて手作業により編集を行わなければならなかった。従って、使用者が特定領域について図形を例えば拡大したいと要望したとしても、当該特定領域を容易に拡大することは困難であった。
【0006】
本願発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、特定領域内の図柄を容易に拡大・縮小・移動させる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体、及び当該プログラムの実行による図形編集方法並びに装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題に鑑み、請求項1に記載の発明は、図形データに基づき矩形表示領域に描画された図形の編集処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であって:前記矩形表示領域が、第1及び第2の短縁部と、第1及び第2の長縁部と、を有するとともに、当該矩形表示領域内に、第1短縁部、第1境界線、第2境界線、第2短縁部の順に配置され、前記短縁部に平行な第1及び第2の境界線と、第1長縁部、第3境界線、第4境界線、第2長縁部の順に配置され、前記長縁部に平行な第3及び第4の境界線と、を有し;更に、前記図形データが、複数のオブジェクトデータを備え、当該オブジェクトデータが、それぞれ両端点の座標データと、各短点に連結される他のオブジェクトの端点データとを有し、前記第1、第2、第3及び第4の境界線によって囲まれる領域によって、前記描画された図形の編集対象領域を特定する処理と;第1短縁部と第1境界線と前記第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、第1及び第2の境界線と前記第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、第2境界線と第2短縁部と第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、にそれぞれ描画されている図形の長縁部に沿った方向のデータを、前記第1及び第2の境界線の長縁部に沿った方向への平行移動に対応させて変更する第1変更処理と;第1長縁部と第3境界線と前記第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、第3及び第4の境界線と前記第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、第4境界線と第2長縁部と第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、にそれぞれ描画されている図形の短縁部に沿った方向のデータを、前記第3及び第4の境界線の短縁部に沿った方向への平行移動に対応させて変更する第2変更処理と、;前記第1及び第2の変更処理の前に、前記各オブジェクトの端点間の連結を解除し、データの変更後に、前記端点データに基づき、再び前記端点間の連結を復元する処理と;をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能に構成される。
【0008】
以上のように構成された記録媒体には、図形データに基づき矩形表示領域に描画された図形の編集処理をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されている。ここで、前記矩形表示領域は、第1及び第2の短縁部と、第1及び第2の長縁部と、を有するとともに、当該矩形表示領域内に、第1短縁部、第1境界線、第2境界線、第2短縁部の順に配置され、前記短縁部に平行な第1及び第2の境界線と、第1長縁部、第3境界線、第4境界線、第2長縁部の順に配置され、前記長縁部に平行な第3及び第4の境界線と、を有している。
【0009】
まず、前記描画された図形の編集対象領域が、前記第1、第2、第3及び第4の境界線によって囲まれる領域によって特定される。そして、第1変更処理によって、第1短縁部と第1境界線と前記第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、第1及び第2の境界線と前記第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、第2境界線と第2短縁部と第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、にそれぞれ描画されている図形の長縁部に沿った方向のデータが、前記第1及び第2の境界線の長縁部に沿った方向への平行移動に対応させて変更される。さらに、第2変更処理によって、第1長縁部と第3境界線と前記第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、第3及び第4の境界線と前記第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、第4境界線と第2長縁部と第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、にそれぞれ描画されている図形の短縁部に沿った方向のデータが、前記第3及び第4の境界線の短縁部に沿った方向への平行移動に対応させて変更される。
従って、こうした図形編集用プログラムの実行により図形編集を行なえば、編集対象領域境界線の長縁部に沿った移動に対応させて、描画されている図形の長縁部に沿った方向のデータを修正するとともに、編集対象領域境界線の短縁部に沿った移動に対応させて、描画されている図形の短縁部に沿った方向のデータを修正しているので、特定領域内の図形を容易に拡大・縮小・移動させることができる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の記録媒体であって、倍率KをK>1又は0<K<1の実数、第1短縁部と第1境界線との間の距離をW1、第1境界線と第2境界線との間の距離を2・X,第2境界線と第2短縁部との間の距離をW2、第1長縁部と第3境界線との間の距離をH1、第3境界線と第4境界線との間の距離を2・Y、第4境界線と第2長縁部との間の距離をH2とする場合に、前記第1変更処理における第1及び第2の境界線の平行移動によって、第1境界線と第2境界線との間の距離をK倍するとともに、前記第2変更処理における第3及び第4の境界線の平行移動によって、第3境界線と第4境界線との間の距離をK倍し、これによって第1及び第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータをK倍するとともに、第3及び第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータをK倍し、第1長縁部と第3境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H1−(K−1)Y)/H1倍し、第2長縁部と第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H2−(K−1)Y)/H2倍し、第1短縁部と第1境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W1−(K−1)X)/W1倍し、第2短縁部と第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W2−(K−1)X)/W2倍するように構成される。
【0011】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の記録媒体であって、第1短縁部と第1境界線との間の距離をW1、第1境界線と第2境界線との間の距離をW,第2境界線と第2短縁部との間の距離をW2、第1長縁部と第3境界線との間の距離をH1、第3境界線と第4境界線との間の距離をH、第4境界線と第2長縁部との間の距離をH2とする場合に、第1境界線と第2境界線との間の距離を一定のまま、前記第1変更処理において第1及び第2の境界線を長縁部に沿った方向へΔXだけ平行移動させるとともに、第3境界線と第4境界線との間の距離を一定のまま、前記第2変更処理において第3及び第4の境界線を短縁部に沿った方向へΔYだけ平行移動させ、これによって第1及び第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータにΔXを加えるとともに、第3及び第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータにΔYを加え、第1長縁部と第3境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H1−ΔY)/H1倍し、第2長縁部と第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H2−ΔY)/H2倍し、第1短縁部と第1境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W1−ΔX)/W1倍し、第2短縁部と第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W2−ΔX)/W2倍するように構成される。
【0013】
請求項4に記載の発明は、第1及び第2の短縁部と第1及び第2の長縁部とを有する矩形表示領域であって、第1短縁部・第1境界線・第2境界線・第2短縁部の順に配置され、前記短縁部に平行な第1及び第2の境界線と、第1長縁部・第3境界線・第4境界線・第2長縁部の順に配置され、前記長縁部に平行な第3及び第4の境界線と、を有する矩形表示領域内に、図形データであって、複数のオブジェクトデータを備え、当該オブジェクトデータが、それぞれ両端点の座標データと、各短点に連結される他のオブジェクトの端点データとを有する図形データに基づき描画された図形の編集方法であって:前記第1、第2、第3及び第4の境界線によって囲まれる領域によって、前記描画された図形の編集対象領域を特定する工程と;第1短縁部と第1境界線と前記第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、第1及び第2の境界線と前記第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、第2境界線と第2短縁部と第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、にそれぞれ描画されている図形の長縁部に沿った方向のデータを、前記第1及び第2の境界線の長縁部に沿った方向への平行移動に対応させて変更する第1変更工程と;第1長縁部と第3境界線と前記第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、第3及び第4の境界線と前記第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、第4境界線と第2長縁部と第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、にそれぞれ描画されている図形の短縁部に沿った方向のデータを、前記第3及び第4の境界線の短縁部に沿った方向への平行移動に対応させて変更する第2変更工程と、;前記第1及び第2の変更工程における変更前に、各オブジェクトの端点間の連結を解除し、データの変更後に、前記端点データに基づき、再び前記端点間の連結を復元する工程と;を備えるように構成される。
【0014】
上記構成の方法によれば、図形データに基づき、矩形表示領域内に描画された図形が編集される。ここで、当該矩形表示領域は、第1及び第2の短縁部と第1及び第2の長縁部とを有するとともに、第1短縁部・第1境界線・第2境界線・第2短縁部の順に配置され、前記短縁部に平行な第1及び第2の境界線と、第1長縁部・第3境界線・第4境界線・第2長縁部の順に配置され、前記長縁部に平行な第3及び第4の境界線と、を有する。
【0015】
まず、前記描画された図形の編集対象領域が、前記第1、第2、第3及び第4の境界線によって囲まれる領域によって特定され、そして、第1変更工程によって、第1短縁部と第1境界線と前記第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、第1及び第2の境界線と前記第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、第2境界線と第2短縁部と第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、にそれぞれ描画されている図形の長縁部に沿った方向のデータが、前記第1及び第2の境界線の長縁部に沿った方向への平行移動に対応させて変更される。
【0016】
さらに、第2変更工程によって、第1長縁部と第3境界線と前記第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、第3及び第4の境界線と前記第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、第4境界線と第2長縁部と第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、にそれぞれ描画されている図形の短縁部に沿った方向のデータも、前記第3及び第4の境界線の短縁部に沿った方向への平行移動に対応させて変更される。
【0017】
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の方法であって:倍率KをK>1又は0<K<1の実数、第1短縁部と第1境界線との間の距離をW1、第1境界線と第2境界線との間の距離を2・X,第2境界線と第2短縁部との間の距離をW2、第1長縁部と第3境界線との間の距離をH1、第3境界線と第4境界線との間の距離を2・Y、第4境界線と第2長縁部との間の距離をH2とする場合に;前記第1変更工程における第1及び第2の境界線の平行移動によって、第1境界線と第2境界線との間の距離をK倍するとともに、前記第2変更工程における第3及び第4の境界線の平行移動によって、第3境界線と第4境界線との間の距離をK倍し、これによって第1及び第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータをK倍するとともに、第3及び第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータをK倍する工程と;第1長縁部と第3境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H1−(K−1)Y)/H1倍する工程と;第2長縁部と第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H2−(K−1)Y)/H2倍する工程と;第1短縁部と第1境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W1−(K−1)X)/W1倍する工程と;第2短縁部と第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W2−(K−1)X)/W2倍する工程と;を備えているように構成される。
【0018】
また、請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の方法であって:第1短縁部と第1境界線との間の距離をW1、第1境界線と第2境界線との間の距離をW,第2境界線と第2短縁部との間の距離をW2、第1長縁部と第3境界線との間の距離をH1、第3境界線と第4境界線との間の距離をH、第4境界線と第2長縁部との間の距離をH2とする場合に;第1境界線と第2境界線との間の距離を一定のまま、前記第1変更工程において第1及び第2の境界線を長縁部に沿った方向へΔXだけ平行移動させるとともに、第3境界線と第4境界線との間の距離を一定のまま、前記第2変更工程において第3及び第4の境界線を短縁部に沿った方向へΔYだけ平行移動させる工程と;当該移動によって第1及び第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータにΔXを加えるとともに、第3及び第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータにΔYを加える工程と;第1長縁部と第3境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H1−ΔY)/H1倍する工程と;第2長縁部と第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H2−ΔY)/H2倍し;第1短縁部と第1境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W1−ΔX)/W1倍する工程と;第2短縁部と第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W2−ΔX)/W2倍する工程と;備えるように構成される。
【0020】
請求項7に記載の発明は、第1及び第2の短縁部と第1及び第2の長縁部とを有する矩形表示領域であって、第1短縁部・第1境界線・第2境界線・第2短縁部の順に配置され、前記短縁部に平行な第1及び第2の境界線と、第1長縁部・第3境界線・第4境界線・第2長縁部の順に配置され、前記長縁部に平行な第3及び第4の境界線と、を有する矩形表示領域内に、図形データであって、複数のオブジェクトデータを備え、当該オブジェクトデータが、それぞれ両端点の座標データと、各短点に連結される他のオブジェクトの端点データとを有する図形データに基づき描画された図形の編集装置であって:前記第1、第2、第3及び第4の境界線によって囲まれる領域によって、前記描画された図形の編集対象領域を特定する領域特定手段と;第1短縁部と第1境界線と前記第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、第1及び第2の境界線と前記第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、第2境界線と第2短縁部と第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、にそれぞれ描画されている図形の長縁部に沿った方向のデータを、前記第1及び第2の境界線の長縁部に沿った方向への平行移動に対応させて変更する第1変更手段と:第1長縁部と第3境界線と前記第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、第3及び第4の境界線と前記第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、第4境界線と第2長縁部と第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、にそれぞれ描画されている図形の短縁部に沿った方向のデータを、前記第3及び第4の境界線の短縁部に沿った方向への平行移動に対応させて変更する第2変更手段と、;前記第1及び第2の変更工程における変更前に、各オブジェクトの端点間の連結を解除し、データの変更後に、前記端点データに基づき、再び前記端点間の連結を復元する工程と:を備えるように構成される。
【0021】
上記構成の装置によれば、第1及び第2の短縁部と第1及び第2の長縁部とを有する矩形表示領域であって、第1短縁部・第1境界線・第2境界線・第2短縁部の順に配置され、前記短縁部に平行な第1及び第2の境界線と、第1長縁部・第3境界線・第4境界線・第2長縁部の順に配置され、前記長縁部に平行な第3及び第4の境界線と、を有する矩形表示領域内に、図形データに基づき描画された図形が編集される。
【0022】
まず、領域特定手段によって、前記描画された図形の編集対象領域が、前記第1、第2、第3及び第4の境界線によって囲まれる領域によって特定される。そして、第1変更手段によって、第1短縁部と第1境界線と前記第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、第1及び第2の境界線と前記第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、第2境界線と第2短縁部と第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、にそれぞれ描画されている図形の長縁部に沿った方向のデータが、前記第1及び第2の境界線の長縁部に沿った方向への平行移動に対応させて変更される。さらに、第2変更手段によって、第1長縁部と第3境界線と前記第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、第3及び第4の境界線と前記第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、第4境界線と第2長縁部と第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、にそれぞれ描画されている図形の短縁部に沿った方向のデータが、前記第3及び第4の境界線の短縁部に沿った方向への平行移動に対応させて変更される。
【0023】
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の装置であって:倍率KをK>1又は0<K<1の実数、第1短縁部と第1境界線との間の距離をW1、第1境界線と第2境界線との間の距離を2・X,第2境界線と第2短縁部との間の距離をW2、第1長縁部と第3境界線との間の距離をH1、第3境界線と第4境界線との間の距離を2・Y、第4境界線と第2長縁部との間の距離をH2とする場合に;前記第1変更手段における第1及び第2の境界線の平行移動によって、第1境界線と第2境界線との間の距離をK倍するとともに、前記第2変更手段における第3及び第4の境界線の平行移動によって、第3境界線と第4境界線との間の距離をK倍し、これによって第1及び第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータをK倍するとともに、第3及び第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータをK倍する手段と:
第1長縁部と第3境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H1−(K−1)Y)/H1倍する手段と:第2長縁部と第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H2−(K−1)Y)/H2倍する手段と:第1短縁部と第1境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W1−(K−1)X)/W1倍する手段と:第2短縁部と第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W2−(K−1)X)/W2倍する手段と:を備えるように構成される。
【0024】
また、請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の装置であって:第1短縁部と第1境界線との間の距離をW1、第1境界線と第2境界線との間の距離をW,第2境界線と第2短縁部との間の距離をW2、第1長縁部と第3境界線との間の距離をH1、第3境界線と第4境界線との間の距離をH、第4境界線と第2長縁部との間の距離をH2とする場合に:第1境界線と第2境界線との間の距離を一定のまま、前記第1変更手段において第1及び第2の境界線を長縁部に沿った方向へΔXだけ平行移動させるとともに、第3境界線と第4境界線との間の距離を一定のまま、前記第2変更手段において第3及び第4の境界線を短縁部に沿った方向へΔYだけ平行移動させる手段と:当該移動によって第1及び第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータにΔXを加えるとともに、第3及び第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータにΔYを加える手段と:第1長縁部と第3境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H1−ΔY)/H1倍する手段と:第2長縁部と第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H2−ΔY)/H2倍し:第1短縁部と第1境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W1−ΔX)/W1倍する手段と:第2ーはと短縁部と第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W2−ΔX)/W2倍する手段と:備えるように構成される。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を説明する。なお、以下の説明は、本発明をパーソナルコンピュータに適用した場合について行う。また、当該実施の形態における図形データとしては、一例として、地図作成用データを使用する。
【0027】
図1に、本発明をパーソナルコンピュータに適用した場合の基本構成を説明するためのブロック図を示す。
【0028】
図1において、本発明による図形編集装置は、当該装置全体の制御を行うCPU(Central Processing Unit)1と、当該CPU1を制御する制御用プログラムが格納されたROM(Read Only Memory)2と、各種データを書き込み可能に格納するRAM(Random Access Memory)3と、CPU1の制御の下でCD−ROMディスクDKから各種図形データ及び図形の描画・編集を行うためのプログラムを読み出し、出力するCD−ROMドライブ4と、各種データを入力するための入力装置5(例えば、キーボード、マウス等)と、各種データに基づき作成される図形を表示するための表示装置6(例えば、液晶表示装置、CRT等)と、を備えている。これらCPU1、ROM2、RAM3、CD−ROMドライブ4、入力装置5、及び表示装置6は、バスライン7を介して接続される。
【0029】
なお、上記構成において、入力装置5が、領域特定手段に該当し、CPU1が、第1及び第2変更手段に対応している。
【0030】
次に、図2乃至図4を参照して、CD−ROMディスクDKから読み出され、RAM3上に作成された地図作成用のデータ構造について説明する。
【0031】
図2に示すように、RAM3上には、データ管理テーブル20が格納され、当該データ管理テーブル20は、道路オブジェクトデータ管理テーブル21と、鉄道オブジェクトデータ管理テーブル22と、河川オブジェクトデータ管理テーブル23と、その他のオブジェクトデータ管理テーブル24とを独立に備えている。
【0032】
ここで、道路オブジェクトデータ管理テーブル21は、各道路を所定の区間毎に分割して、そのオブジェクトデータを保持している。また、停留所、インターチェンジ、省略記号、トンネル、舗道などを接続データとして保持している。
【0033】
また、鉄道オブジェクトデータ管理テーブル22は、各線路を所定の区間毎に分割して、そのオブジェクトデータを保持している。また、駅や、省略記号、トンネルなどを接続データとして保持している。
【0034】
同様に、河川オブジェクトデータ管理テーブル23は、各河川を所定の区間毎に分割して、そのオブジェクトデータを保持している。また、省略記号、橋などを接続データとして有している。
【0035】
さらに、その他のオブジェクトデータ管理テーブル24は、例えば、地図上の家・地図記号など、上記データ管理テーブル21―23に格納されないオブジェクトデータを別個独立に保持している。
【0036】
ここで接続データとは、例えば所定の道路を描画する際に、付随するオブジェクトデータ、例えば停留所などのオブジェクトデータを読み出すためのポインタをいう。
【0037】
そして、管理テーブル21−24の中から、所定の道路・線路などが特定されると、必要なオブジェクトデータ25を読み出すことができるように構成されている。
【0038】
図3に、一例として、道路オブジェクトデータ管理テーブル21内に格納されている一つの道路に関するデータ構造を示す。他の鉄道オブジェクトデータ管理テーブル22、河川オブジェクトデータ管理テーブル23及びその他オブジェクトデータ管理テーブル24のデータ構造についても同様である。
【0039】
図3に示すデータ構造は、各道路を識別するためのデータ30と、所定の道路を描画するのに必要なオブジェクトの総数を示すデータ32と、各オブジェクトの番号33、34、35、36、…と、を保有している。
【0040】
次に、図4を参照して、オブジェクトデータの構造に関して説明する。CD−ROMディスクDK内から読み出され、RAM3上に作成された図4に示すオブジェクトデータの構造には、日本全国の道路・鉄道・河川の図を作成するのに必要な全てのオブジェクトへのポインタ41、42、43、…と、全てのオブジェクトデータ44、45、…が順次格納されている。一例として、オブジェクト1のオブジェクトデータとしては、オブジェクト1の両端の頂点1及び2の座標52及び53と、頂点1と接続される他の道路の頂点(接続点)の数54と、頂点1の接続点1、2…のポインタ(55、56、…)と、頂点2の接続点数58と、頂点2の接続点1(59)のポインタと、オブジェクト1を描画するためのデータ(図示せず)と、を備えている。具体的には、図5を参照して説明する。各頂点、接続点の座標は、緯度・経度をそのまま使用することもできるが、当該実施の形態では、独自の座標系を設定して2次元のデータ構成とする。
【0041】
図5に、一例として、4つのオブジェクトによって描画された道路構成図を示す。ここで、オブジェクトAは、2つの頂点A1及びA2を有し、頂点A1は、オブジェクトBの頂点B1及びオブジェクトCの頂点C1と接続されている。また、頂点A2は、オブジェクトDの頂点D2とのみ接続されている。
【0042】
このような場合のオブジェクトAのオブジェクトデータは、前記頂点A1及びA2の各座標(図4の52及び53に対応)と、頂点A1の接続点数:2(図4の54に対応)と、頂点A1の第1の接続点B1のポインタ(図4の55に対応)と、頂点A1の第2の接続点C1のポインタ(図4の56に対応)と、頂点A2の接続点数:1(図4の58に対応)と、頂点A2の接続点D2の座標(図4の59に対応)とを有している。なお、各オブジェクトデータは、各オブジェクトを描画するための頂点座標データをも備え、各頂点を所定の線図で連結することで各オブジェクトを描画する。
【0043】
ここで、図5のような道路構成図を描画するに際して、最初にオブジェクトAのオブジェクトデータが参照されたとすると、CPU1は、接続点B1、C1及びD2のポインタを参照して、頂点A1と接続点B1、C1とが接続され、頂点A2と接続点D2とが接続されているものと認識する。その後、オブジェクトAとオブジェクトBとが、頂点A1と頂点B1との連結によって結合され、オブジェクトAとオブジェクトCとが、頂点A1と頂点C1との連結によって結合され、オブジェクトAとオブジェクトDとが、頂点A2と頂点D2との連結によって結合される。
【0044】
図6に、図5に示す道路構成図を表示装置6の矩形表示領域上に描画した状態を示し、図7に、本発明による図形編集装置による図形描画動作について説明するフローチャートを示す。
【0045】
ここで、図形(当該実施の形態では前記オブジェクト)の描画・編集を行うための処理をコンピュータに実行させるためのプログラムは、CD−ROMディスクDKに格納されており、CD−ROMドライブ4によって読み出され、CPU1の制御の下、図形の描画・編集を可能にする。
【0046】
CPU1は、CD−ROMディスクDKに格納されているデータ管理テーブル20―24及びオブジェクトデータ25を、CD−ROMドライブ4によって読み出し、RAM3に一時的に格納する(ステップ70)。次に、入力装置5によって、上記データ管理テーブル21〜24の中から表示すべき範囲及びオブジェクトが選択されると(ステップ72、YES)、CPU1は、データ管理テーブル20―24から、選択された表示範囲における選択されたオブジェクトの地図を描画するのに必要なオブジェクトの番号(例えば、図3の33、34、35、36、…)を読み出し(ステップ74)、次いで、オブジェクト番号からオブジェクトデータへのポインタ(例えば、図4の41、42、43…)を取得する(ステップ76)。
【0047】
次に、CPU1は、ステップ76で取得されたポインタから対応するオブジェクトデータ(例えば、図4の52―59)を読み出し(ステップ78)、読み出されたオブジェクトデータの位置情報に基づき、CPU1は表示位置を算出する(ステップ79)。最終的に、図5を参照して説明したように、各オブジェクトの頂点と接続点とを連結して、選択したオブジェクトから成る地図を形成し、表示装置6に表示させる(ステップ80)。
【0048】
次に、図9及び図10のフローチャートを参照して、本発明による図形編集装置による図形編集処理を説明する。ここでは、一例として、図7に示すフローチャートに従って、図6のようにオブジェクトA、B、C及びDが表示装置6に表示されているものとする。
【0049】
1)選択された領域内の図形を拡大・縮小して編集する場合
まず、入力装置5によって、図6の表示画面中の拡大・縮小したい領域R5を選択する(ステップ90)。当該実施の形態では、拡大縮小率をK(倍)とする。ここで、KはK>1又は0<K<1の実数で、K>1のときに図形の拡大処理となり、0<K<1の時に図形の縮小処理となる。
【0050】
この場合の編集用座標系を図8に示す。図8において、表示装置6の矩形表示領域81は、第1及び第2長縁部82、83と、第1及び第2短縁部84、85と、前記第1及び第2短縁部84、85に平行な第1及び第2境界線86、87と、前記第1及び第2長縁部82、83に平行な第3及び第4境界線88、89と、を有して構成される。ここで、(x,y)座標系の原点を、領域R5の重心に設定し、長縁部82及び83に平行にx軸、短縁部84及び85に平行にy軸を設定する。また、領域R1、R4、R7の横幅をW1、領域R2、R5、R8の横幅を2・X、領域R3、R6、R9の横幅をW2とし、領域R1、R2、R3の縦幅をH1、領域R4、R5、R6の縦幅を2・Y、領域R7、R8、R9の縦幅をH2とする。
【0051】
次に、CPU1は、領域R2、R5、R8の横座標データをK倍するために図10のサブルーチンを呼び出す(ステップ91)。この時の矩形表示領域81は、図11に示すようになる。図11には、説明を簡単にするために、K>1の場合のみを示す。0<K<1の場合も処理としては同様である。
【0052】
まず、図10のステップ101において、領域R2、R5、R8内の道路・鉄道・河川オブジェクトの連結を解除して、各単位オブジェクトに分解する。次に、CPU1は、領域R2、R5、R8内の道路・鉄道・河川オブジェクトデータの頂点座標及びオブジェクト描画データのx座標をK倍する(ステップ102)。次に、CPU1は、道路・鉄道・河川オブジェクトを、接続点に関するデータ(図4の54〜59)を参照して図5を用いて説明した方法で連結する(ステップ103)。最後に、道路・鉄道・河川以外のその他のオブジェクトの位置、及びサイズを調整して(ステップ104)、図9のフローチャートに戻る。
【0053】
次に、CPU1は、R4、R5、R6の縦座標データをK倍するために図10のサブルーチンを呼び出す(ステップ93)。この時の矩形表示領域81は、図12に示すようになる。図11と同様に、図12には、説明を簡単にするために、K>1の場合のみを示す。0<K<1の場合も処理としては同様である。
【0054】
図10のステップ101において、CPU1は、領域R4、R5、R6内の道路・鉄道・河川オブジェクトの連結を解除して、各単位オブジェクトに分解する。次に、CPU1は、領域R4、R5、R6内の道路・鉄道・河川オブジェクトデータの頂点座標及びオブジェクト描画データのy座標をK倍する(ステップ102)。次に、CPU1は、道路・鉄道・河川オブジェクトを、接続点に関するデータ(図4の54〜59)を参照して図5を用いて説明した方法で連結する(ステップ103)。最後に、道路・鉄道・河川以外のその他のオブジェクトの位置、及びサイズを調整して(ステップ104)、図9のフローチャートに戻る。
【0055】
次に、CPU1は、R2の縦座標データの座標間隔を(H1−(K−1)Y)/H1倍し、R8の縦座標データの座標間隔を(H2−(K−1)Y)/H2倍するとともに、R4の横座標データの座標間隔を(W1−(K−1)X)/W1倍し、R6の横座標データの座標間隔を(W2−(K−1)X)/W2倍するために図10のサブルーチンを呼び出す(ステップ95)。
【0056】
図10のステップ101において、CPU1は、まず領域R2、R8、R4、R6内の道路・鉄道・河川オブジェクトの連結を解除して、各単位オブジェクトに分解する。次に、CPU1は、領域R2内の縦座標データの座標間隔を(H1−(K−1)Y)/H1倍し、領域R8内の縦座標データの座標間隔を(H2−(K−1)Y)/H2倍するとともに、領域R4内の横座標データの座標間隔を(W1−(K−1)X)/W1倍し、領域R6内の横座標データの座標間隔を(W2−(K−1)X)/W2倍する(ステップ102)。次に、道路・鉄道・河川オブジェクトを、接続点に関するデータ(図4の54〜59)を参照して図5を用いて説明した方法で連結する(ステップ103)。最後に、道路・鉄道・河川以外のその他のオブジェクトの位置、及びサイズを調整して(ステップ104)、図9のフローチャートに戻る。
【0057】
次に、CPU1は、R1の縦座標データの座標間隔を(H1−(K−1)Y)/H1倍し、横座標データの座標間隔を(W1−(K−1)X)/W1倍するとともに;R3の縦座標データの座標間隔を(H1−(K−1)Y)/H1倍し、横座標データの座標間隔を(W2−(K−1)X)/W2倍するとともに;R7の縦座標データの座標間隔を(H2−(K−1)Y)/H2倍し、横座標データの座標間隔を(W1−(K−1)X)/W1倍するとともに;R9の縦座標データの座標間隔を(H2−(K−1)Y)/H2倍し、横座標データの座標間隔を(W2−(K−1)X)/W2倍するために図10のサブルーチンを呼び出す(ステップ97)。
【0058】
図10のステップ101において、CPU1は、まず領域R1、R3、R7、R9内の道路・鉄道・河川オブジェクトの連結を解除して、各単位オブジェクトに分解する。次に、CPU1は、R1の縦座標データの座標間隔を(H1−(K−1)Y)/H1倍し、横座標データの座標間隔を(W1−(K−1)X)/W1倍するとともに;R3の縦座標データの座標間隔を(H1−(K−1)Y)/H1倍し、横座標データの座標間隔を(W2−(K−1)X)/W2倍するとともに;R7の縦座標データの座標間隔を(H2−(K−1)Y)/H2倍し、横座標データの座標間隔を(W1−(K−1)X)/W1倍するとともに;R9の縦座標データの座標間隔を(H2−(K−1)Y)/H2倍し、横座標データの座標間隔を(W2−(K−1)X)/W2倍する(ステップ102)。
【0059】
次に、道路・鉄道・河川オブジェクトを、接続点に関するデータ(図4の54〜59)を参照して図5を用いて説明した方法で連結し(ステップ103)、最後に道路・鉄道・河川以外のその他のオブジェクトの位置、及びサイズを調整して(ステップ104)、図9のフローチャートに戻り処理を終了する。
【0060】
このような図形の拡大縮小処理をパーソナルコンピュータに行わせることによって、表示枠内の特定領域のみを自動的に拡大、縮小させることができる。
【0061】
但し、上記拡大処理の場合に、第1及び第2境界線のそれぞれが、第1及び第2短縁部を超えることができず、また第3及び第4境界線のそれぞれが、第1及び第2長縁部を超えることができないので、Kの値は、4つの条件:H1−(K−1)Y≧0、H2−(K−1)Y≧0、W1−(K−1)X≧0、W2−(K−1)X≧0を具備しなければならない。
【0062】
なお、ステップ91の工程と、ステップ93の工程を入れ替えることもできる。
【0063】
2)選択された領域内の図形を移動させて編集する場合
選択された領域内の図形を移動させて編集する処理のフローチャートは、上記図形の拡大縮小処理のそれと同一である。同様に、図9及び図10を参照して説明する。
【0064】
まず、入力装置5によって、図6の表示画面中の移動させたい領域R5を選択する(ステップ90)。当該実施の形態では、図13の座標系において、領域R5をx軸方向にΔX、Y軸方向にΔYだけ移動させる場合について説明する。
【0065】
図13において、表示装置6の矩形表示領域81は、第1及び第2長縁部82、83と、第1及び第2短縁部84、85と、前記第1及び第2短縁部84、85に平行な第1及び第2境界線86、87と、前記第1及び第2長縁部82、83に平行な第3及び第4境界線88、89と、を有して構成される。ここで、(x,y)座標系の原点を、領域R5の重心に設定し、長縁部82及び83に平行にx軸、短縁部84及び85に平行にy軸を設定する。また、領域R1、R4、R7の横幅をW1、領域R2、R5、R8の横幅をW、領域R3、R6、R9の横幅をW2とし、領域R1、R2、R3の縦幅をH1、領域R4、R5、R6の縦幅をH、領域R7、R8、R9の縦幅をH2とする。
【0066】
次に、CPU1は、領域R2、R5、R8の横座標データに、一律にΔXを加えるために図10のサブルーチンを呼び出す(ステップ91)。この時の矩形表示領域81は、図14に示すようになる。
【0067】
まず、CPU1は、図10のステップ101において、領域R2、R5、R8内の道路・鉄道・河川オブジェクトの連結を解除して、各単位オブジェクトに分解する。次に、CPU1は、領域R2、R5、R8内の道路・鉄道・河川オブジェクトデータの頂点座標及びオブジェクト描画データのx座標にΔXを加える(ステップ102)。次に、CPU1は、道路・鉄道・河川オブジェクトを、接続点に関するデータ(図4の54〜59)を参照して図5を用いて説明した方法で連結する(ステップ103)。最後に、道路・鉄道・河川以外のその他のオブジェクトの位置のx座標にΔXを加えて(ステップ104)、図9のフローチャートに戻る。
【0068】
次に、CPU1は、R4、R5、R6の縦座標データにΔYを加えるために図10のサブルーチンを呼び出す(ステップ93)。この時の矩形表示領域81は、図15に示すようになる。
【0069】
図10のステップ101において、CPU1は、領域R4、R5、R6内の道路・鉄道・河川オブジェクトの連結を解除して、各単位オブジェクトに分解する。次に、CPU1は、領域R4、R5、R6内の道路・鉄道・河川オブジェクトデータの頂点座標及びオブジェクト描画データのy座標にΔYを加える(ステップ102)。次に、CPU1は、道路・鉄道・河川オブジェクトを、接続点に関するデータ(図4の54〜59)を参照して図5を用いて説明した方法で連結する(ステップ103)。最後に、CPU1は、道路・鉄道・河川以外のその他のオブジェクトの位置のy座標にΔYを加えて(ステップ104)、図9のフローチャートに戻る。
【0070】
次に、CPU1は、R2の縦座標データの座標間隔を(H1−ΔY)/H1倍し、R8の縦座標データの座標間隔を(H2+ΔY)/H2倍するとともに、R4の横座標データの座標間隔を(W1+ΔX)/W1倍し、R6の横座標データの座標間隔を(W2−ΔX)/W2倍するために図10のサブルーチンを呼び出す(ステップ95)。
【0071】
図10のステップ101において、CPU1は、まず領域R2、R8、R4、R6内の道路・鉄道・河川オブジェクトの連結を解除して、各単位オブジェクトに分解する。次に、CPU1は、領域R2内の縦座標データの座標間隔を(H1−ΔY)/H1倍し、領域R8内の縦座標データの座標間隔を(H2+ΔY)/H2倍するとともに、領域R4内の横座標データの座標間隔を(W1+ΔX)/W1倍し、領域R6内の横座標データの座標間隔を(W2−ΔX)/W2倍する(ステップ102)。次に、CPU1は、道路・鉄道・河川オブジェクトを、接続点に関するデータ(図4の54〜59)を参照して図5を用いて説明した方法で連結する(ステップ103)。最後に、CPU1は、道路・鉄道・河川以外のその他のオブジェクトの位置、及びサイズを調整して(ステップ104)、図9のフローチャートに戻る。
【0072】
次に、R1の縦座標データの座標間隔を(H1−ΔY)/H1倍し、横座標データの座標間隔を(W1+ΔX)/W1倍するとともに;R3の縦座標データの座標間隔を(H1−ΔY)/H1倍し、横座標データの座標間隔を(W2−ΔX)/W2倍するとともに;R7の縦座標データの座標間隔を(H2+ΔY)/H2倍し、横座標データの座標間隔を(W1+ΔX)/W1倍するとともに;R9の縦座標データの座標間隔を(H2+ΔY)/H2倍し、横座標データの座標間隔を(W2−ΔX)/W2倍するために図10のサブルーチンを呼び出す(ステップ97)。
【0073】
図10のステップ101において、CPU1は、まず領域R1、R3、R7、R9内の道路・鉄道・河川オブジェクトの連結を解除して、各単位オブジェクトに分解する。次に、R1の縦座標データの座標間隔を(H1−ΔY)/H1倍し、横座標データの座標間隔を(W1+ΔX)/W1倍するとともに;R3の縦座標データの座標間隔を(H1−ΔY)/H1倍し、横座標データの座標間隔を(W2−ΔX)/W2倍するとともに;R7の縦座標データの座標間隔を(H2+ΔY)/H2倍し、横座標データの座標間隔を(W1+ΔX)/W1倍するとともに;R9の縦座標データの座標間隔を(H2+ΔY)/H2倍し、横座標データの座標間隔を(W2−ΔX)/W2倍する(ステップ102)。
【0074】
次に、道路・鉄道・河川オブジェクトを、接続点に関するデータ(図4の54〜59)を参照して図5を用いて説明した方法で連結し(ステップ103)、最後に道路・鉄道・河川以外のその他のオブジェクトの位置、及びサイズを調整して(ステップ104)、図9のフローチャートに戻り処理を終了する。
【0075】
このような図形の拡大縮小処理をパーソナルコンピュータに行わせることによって、表示枠内の特定領域のみを自動的に移動させることができる。
【0076】
なお、ステップ91の工程と、ステップ93の工程を入れ替えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をパーソナルコンピュータに適用した場合の基本構成を示すブロック図である。
【図2】RAM上に展開されたデータ格納状況を説明する図(1)である。
【図3】RAM上に展開されたデータ格納状況を説明する図(2)である。
【図4】RAM上に展開されたデータ格納状況を説明する図(3)である。
【図5】4つのオブジェクトによって描画された道路の構成図である。
【図6】図5に示す道路構成図を表示装置6の表示画面上に描画した状態を示す図である。
【図7】本発明による図形編集装置による地図描画動作について説明するフローチャートである。
【図8】図形の拡大による編集処理を説明するための図(1)である。
【図9】本発明による図形編集装置による図形編集処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明による図形編集装置による図形編集処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】図形の拡大による編集処理を説明するための図(2)である。
【図12】図形の拡大による編集処理を説明するための図(3)である。
【図13】図形の移動による編集処理を説明するための図(1)である。
【図14】図形の移動による編集処理を説明するための図(2)である。
【図15】図形の移動による編集処理を説明するための図(3)である。
【符号の説明】
1 CPU
2 ROM
3 RAM
4 CD−ROMドライブ
5 入力装置
6 表示装置
7 バスライン
DK CD−ROMディスク
Claims (9)
- 図形データに基づき矩形表示領域に描画された図形の編集処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であって、
前記矩形表示領域が、第1及び第2の短縁部と、第1及び第2の長縁部と、を有するとともに、当該矩形表示領域内に、第1短縁部、第1境界線、第2境界線、第2短縁部の順に配置され、前記短縁部に平行な第1及び第2の境界線と、第1長縁部、第3境界線、第4境界線、第2長縁部の順に配置され、前記長縁部に平行な第3及び第4の境界線と、を有し、
更に、前記図形データが、複数のオブジェクトデータを備え、当該オブジェクトデータが、それぞれ両端点の座標データと、各短点に連結される他のオブジェクトの端点データとを有し、
前記第1、第2、第3及び第4の境界線によって囲まれる領域によって、前記描画された図形の編集対象領域を特定する処理と、
第1短縁部と第1境界線と前記第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、第1及び第2の境界線と前記第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、第2境界線と第2短縁部と第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、にそれぞれ描画されている図形の長縁部に沿った方向のデータを、前記第1及び第2の境界線の長縁部に沿った方向への平行移動に対応させて変更する第1変更処理と、
第1長縁部と第3境界線と前記第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、第3及び第4の境界線と前記第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、第4境界線と第2長縁部と第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、にそれぞれ描画されている図形の短縁部に沿った方向のデータを、前記第3及び第4の境界線の短縁部に沿った方向への平行移動に対応させて変更する第2変更処理と、
前記第1及び第2の変更処理の前に、前記各オブジェクトの端点間の連結を解除し、データの変更後に、前記端点データに基づき、再び前記端点間の連結を復元する処理と
をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体。 - 倍率KをK>1又は0<K<1の実数、第1短縁部と第1境界線との間の距離をW1、第1境界線と第2境界線との間の距離を2・X,第2境界線と第2短縁部との間の距離をW2、第1長縁部と第3境界線との間の距離をH1、第3境界線と第4境界線との間の距離を2・Y、第4境界線と第2長縁部との間の距離をH2とする場合に、
前記第1変更処理における第1及び第2の境界線の平行移動によって、第1境界線と第2境界線との間の距離をK倍するとともに、前記第2変更処理における第3及び第4の境界線の平行移動によって、第3境界線と第4境界線との間の距離をK倍し、これによって第1及び第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータをK倍するとともに、第3及び第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータをK倍し、
第1長縁部と第3境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H1−(K−1)Y)/H1倍し、
第2長縁部と第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H2−(K−1)Y)/H2倍し、
第1短縁部と第1境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W1−(K−1)X)/W1倍し、
第2短縁部と第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W2−(K−1)X)/W2倍する請求項1に記載の記録媒体。 - 第1短縁部と第1境界線との間の距離をW1、第1境界線と第2境界線との間の距離をW,第2境界線と第2短縁部との間の距離をW2、第1長縁部と第3境界線との間の距離をH1、第3境界線と第4境界線との間の距離をH、第4境界線と第2長縁部との間の距離をH2とする場合に、
第1境界線と第2境界線との間の距離を一定のまま、前記第1変更処理において第1及び第2の境界線を長縁部に沿った方向へΔXだけ平行移動させるとともに、第3境界線と第4境界線との間の距離を一定のまま、前記第2変更処理において第3及び第4の境界線を短縁部に沿った方向へΔYだけ平行移動させ、
これによって第1及び第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータにΔXを加えるとともに、第3及び第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータにΔYを加え、
第1長縁部と第3境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H1−ΔY)/H1倍し、 第2長縁部と第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H2−ΔY)/H2倍し、 第1短縁部と第1境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W1−ΔX)/W1倍し、 第2短縁部と第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W2−ΔX)/W2倍する請求項1に記載の記録媒体。 - 第1及び第2の短縁部と第1及び第2の長縁部とを有する矩形表示領域であって、第1短縁部・第1境界線・第2境界線・第2短縁部の順に配置され、前記短縁部に平行な第1及び第2の境界線と、第1長縁部・第3境界線・第4境界線・第2長縁部の順に配置され、前記長縁部に平行な第3及び第4の境界線と、を有する矩形表示領域内に、図形データであって、複数のオブジェクトデータを備え、当該オブジェクトデータが、それぞれ両端点の座標データと、各短点に連結される他のオブジェクトの端点データとを有する図形データに基づき描画された図形の編集方法であって、
前記第1、第2、第3及び第4の境界線によって囲まれる領域によって、前記描画された図形の編集対象領域を特定する工程と、
第1短縁部と第1境界線と前記第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、第1及び第2の境界線と前記第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、第2境界線と第2短縁部と第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、にそれぞれ描画されている図形の長縁部に沿った方向のデータを、前記第1及び第2の境界線の長縁部に沿った方向への平行移動に対応させて変更する第1変更工程と、
第1長縁部と第3境界線と前記第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、第3及び第4の境界線と前記第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、第4境界線と第2長縁部と第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、にそれぞれ描画されている図形の短縁部に沿った方向のデータを、前記第3及び第4の境界線の短縁部に沿った方向への平行移動に対応させて変更する第2変更工程と、
前記第1及び第2の変更工程における変更前に、各オブジェクトの端点間の連結を解除し、データの変更後に、前記端点データに基づき、再び前記端点間の連結を復元する工程と
を備えている方法。 - 倍率KをK>1又は0<K<1の実数、第1短縁部と第1境界線との間の距離をW1、第1境界線と第2境界線との間の距離を2・X,第2境界線と第2短縁部との間の距離をW2、第1長縁部と第3境界線との間の距離をH1、第3境界線と第4境界線との間の距離を2・Y、第4境界線と第2長縁部との間の距離をH2とする場合に、
前記第1変更工程における第1及び第2の境界線の平行移動によって、第1境界線と第2境界線との間の距離をK倍するとともに、前記第2変更工程における第3及び第4の境界線の平行移動によって、第3境界線と第4境界線との間の距離をK倍し、これによって第1及び第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータをK倍するとともに、第3及び第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータをK倍する工程と、
第1長縁部と第3境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H1−(K−1)Y)/H1倍する工程と、
第2長縁部と第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H2−(K−1)Y)/H2倍する工程と、
第1短縁部と第1境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W1−(K−1)X)/W1倍する工程と、
第2短縁部と第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W2−(K−1)X)/W2倍する工程と、
を備えている請求項4に記載の方法。 - 第1短縁部と第1境界線との間の距離をW1、第1境界線と第2境界線との間の距離をW,第2境界線と第2短縁部との間の距離をW2、第1長縁部と第3境界線との間の距離をH1、第3境界線と第4境界線との間の距離をH、第4境界線と第2長縁部との間の距離をH2とする場合に、
第1境界線と第2境界線との間の距離を一定のまま、前記第1変更工程において第1及び第2の境界線を長縁部に沿った方向へΔXだけ平行移動させるとともに、第3境界線と第4境界線との間の距離を一定のまま、前記第2変更工程において第3及び第4の境界線を短縁部に沿った方向へΔYだけ平行移動させる工程と、
当該移動によって第1及び第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータにΔXを加えるとともに、第3及び第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータにΔYを加える工程と、
第1長縁部と第3境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H1−ΔY)/H1倍する工程と、
第2長縁部と第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H2−ΔY)/H2倍し、 第1短縁部と第1境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W1−ΔX)/W1倍する工程と、
第2短縁部と第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W2−ΔX)/W2倍する工程と、
備えている請求項4に記載の方法。 - 第1及び第2の短縁部と第1及び第2の長縁部とを有する矩形表示領域であって、第1短縁部・第1境界線・第2境界線・第2短縁部の順に配置され、前記短縁部に平行な第1及び第2の境界線と、第1長縁部・第3境界線・第4境界線・第2長縁部の順に配置され、前記長縁部に平行な第3及び第4の境界線と、を有する矩形表示領域内に、図形データであって、複数のオブジェクトデータを備え、当該オブジェクトデータが、それぞれ両端点の座標データと、各短点に連結される他のオブジェクトの端点データとを有する図形データに基づき描画された図形の編集装置であって、
前記第1、第2、第3及び第4の境界線によって囲まれる領域によって、前記描画された図形の編集対象領域を特定する領域特定手段と、
第1短縁部と第1境界線と前記第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、第1及び第2の境界線と前記第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、第2境界線と第2短縁部と第1及び第2の長縁部とによって囲まれる領域と、にそれぞれ描画されている図形の長縁部に沿った方向のデータを、前記第1及び第2の境界線の長縁部に沿った方向への平行移動に対応させて変更する第1変更手段と、
第1長縁部と第3境界線と前記第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、第3及び第4の境界線と前記第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、第4境界線と第2長縁部と第1及び第2の短縁部とによって囲まれる領域と、にそれぞれ描画されている図形の短縁部に沿った方向のデータを、前記第3及び第4の境界線の短縁部に沿った方向への平行移動に対応させて変更する第2変更手段と、
前記第1及び第2の変更手段による変更前に、各オブジェクトの端点間の連結を解除し、データの変更後に、前記端点データに基づき、再び前記端点間の連結を復元する手段と
を備えている装置。 - 倍率KをK>1又は0<K<1の実数、第1短縁部と第1境界線との間の距離をW1、第1境界線と第2境界線との間の距離を2・X,第2境界線と第2短縁部との間の距離をW2、第1長縁部と第3境界線との間の距離をH1、第3境界線と第4境界線との間の距離を2・Y、第4境界線と第2長縁部との間の距離をH2とする場合に、
前記第1変更手段における第1及び第2の境界線の平行移動によって、第1境界線と第2境界線との間の距離をK倍するとともに、前記第2変更手段における第3及び第4の境界線の平行移動によって、第3境界線と第4境界線との間の距離をK倍し、これによって第1及び第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータをK倍するとともに、第3及び第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータをK倍する手段と、
第1長縁部と第3境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H1−(K−1)Y)/H1倍する手段と、
第2長縁部と第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H2−(K−1)Y)/H2倍する手段と、
第1短縁部と第1境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W1−(K−1)X)/W1倍する手段と、
第2短縁部と第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W2−(K−1)X)/W2倍する手段と、
を備えている請求項7に記載の装置。 - 第1短縁部と第1境界線との間の距離をW1、第1境界線と第2境界線との間の距離をW,第2境界線と第2短縁部との間の距離をW2、第1長縁部と第3境界線との間の距離をH1、第3境界線と第4境界線との間の距離をH、第4境界線と第2長縁部との間の距離をH2とする場合に、
第1境界線と第2境界線との間の距離を一定のまま、前記第1変更手段において第1及び第2の境界線を長縁部に沿った方向へΔXだけ平行移動させるとともに、第3境界線と第4境界線との間の距離を一定のまま、前記第2変更手段において第3及び第4の境界線を短縁部に沿った方向へΔYだけ平行移動させる手段と、
当該移動によって第1及び第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータにΔXを加えるとともに、第3及び第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータにΔYを加える手段と、
第1長縁部と第3境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H1−ΔY)/H1倍する手段と、
第2長縁部と第4境界線と第1及び第2短縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の短縁部に沿った方向のデータ間隔を(H2−ΔY)/H2倍し、 第1短縁部と第1境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W1−ΔX)/W1倍する手段と、
第2短縁部と第2境界線と第1及び第2長縁部とによって囲まれる領域内に描画された図形の長縁部に沿った方向のデータ間隔を(W2−ΔX)/W2倍する手段と、
備えている請求項7に記載の装置。
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