JP3599495B2 - 折曲げ機の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、折曲げ機の制御装置に関し、より詳しくは3軸以上の駆動軸を有するラムに支持される駆動金型(パンチ)と、このラムに対向配置されて両端部が固定されるテーブルに支持される固定金型(ダイ)との協働によって板状のワークを折り曲げる折曲げ機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の折曲げ機として、図9に示されているようなプレスブレーキ51が知られている。このプレスブレーキ51においては、ラム52と固定テーブル53とが対向配置されるとともに、固定テーブル53の両端部に一対のサイドフレーム54,55が一体に設けられ、各サイドフレーム54,55の上端部に設けられる油圧シリンダ56,56によってラム52が昇降動されるように構成されている。そして、ラム52の下端部には上型(パンチ)57が、固定テーブル53の上面には下型(ダイ)58がそれぞれ配置され、これら上型57と下型58との間に板状のワークを挿入して油圧シリンダ56,56を作動させることにより、これら上型57と下型58との間でワークを挟圧して所要の曲げ角度に折り曲げるようにされている。
【0003】
ところで、このようなプレスブレーキ51を用いてワークの曲げ加工を行う際に、ワークが機械の中心線Cに対して左右いずれかの方向に偏って位置決めされたときには、この偏った側のサイドフレームが他方のサイドフレームより大きく変形するために曲げ加工後のワークの曲げ角度が各端部において一致しなくなるという問題点があった。このような問題点に対処したものとして、特開平7−39939号公報に開示されているものがある。この公報に記載の技術によれば、目標とする曲げ角度に対応する軸毎の動作量だけ左右一対の駆動機構によりラムを2軸駆動した後に、被加工物の両端部の曲げ角度を計測し、これら実測される曲げ角度と目標曲げ角度との誤差に応じて軸毎の動作量を修正するように構成されている。
【0004】
また、例えば特公平8−32341号公報に開示されているように、ラムを左右各1軸ずつの駆動軸により駆動するプレスブレーキにおいて、ワークの曲げ加工に伴うプレスブレーキの機械的変形を加味したクラウニング調整を行うようにしたものも提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平7−39939号公報に記載のものでは、被加工物の両端の曲げ角度差の補正については傾き量を調整することにより行うことが可能であるが、中開きがあってクラウニングの調整が必要になった場合には、そのクラウニング調整によって傾き量を見直すことが必要であることから、ワーク全長にわたって高精度の曲げ角度を得るのが極めて困難であるという問題点がある。
【0006】
一方、特公平8−32341号公報に記載のものでは、機械中心とワークの中心とが等しい中央での曲げに適用した場合には精度の高い曲げ加工を実現することができるが、機械中心とワークの中心とがずれている偏心曲げにおいてはクラウニング量および左右の傾き量を調整しなければ精度の良い曲げ角度を得ることができないという問題点がある。
【0007】
さらに、これら従来例のものはいずれも、左右各1軸ずつ計2軸のラム駆動軸を有するプレスブレーキに適用されるものであるために、演算により求められたテーブルの変形形状に適合するように適正なラムの変形を与えることが困難であるという問題点もある。
【0008】
本発明は、前述のような問題点を解消することを目的として、曲げによる機械変形形状に合わせてラムを変形させることができ、それによってワークの全長にわたって中開きのない均一で、かつ精度の高い曲げ角度を得ることのできる折曲げ機の制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
前述された目的を達成するために、本発明による折曲げ機の制御装置は、
3軸以上の駆動軸により昇降駆動されるラムに支持される駆動金型と、このラムに対向配置されて両端部が固定されるテーブルに支持される固定金型との協働によって板状のワークを折り曲げる折曲げ機の制御装置であって、
(a)入力される曲げ加工データに基づいて曲げ加工時の荷重に伴う各駆動軸位置における前記ラムおよびテーブルの変形量を演算する金型変形量演算手段、
(b)この金型変形量演算手段により演算される変形量に基づいて、前記各駆動軸位置における前記駆動金型と固定金型との最接近距離を演算し、この演算結果に基づいてラム目標位置を演算するラム目標位置演算手段および
(c)このラム目標位置演算手段の演算結果に基づいて、前記ラムを各駆動軸毎に制御しながら同時に駆動し、テーブルの変形形状に適合するようにラムに適正な変形を与えるラム駆動手段
を備えることを特徴とするものである。
【0010】
本発明においては、金型変形量演算手段により、入力される曲げ加工データに基づいて曲げ加工時の荷重に伴う各駆動軸位置における前記ラムおよびテーブルの変形量が演算され、次いでその演算される変形量に基づき、ラム目標位置演算手段により、各駆動軸位置における前記駆動金型と固定金型との最接近距離が演算され、この演算結果に基づいてラム目標位置が演算され、更にその演算結果に基づいて、ラム駆動手段により、駆動金型を支持するラムが各駆動軸毎に制御されながら同時に駆動され、テーブルの変形形状に適合するようにラムに適正な変形が与えられる。こうして、各駆動軸位置毎の駆動金型と固定金型との最接近距離を制御しながら曲げ加工が行われるので、折曲げ機の機械中央での曲げにおいて、駆動金型を支持するラムおよび固定金型を支持するテーブルの変形によるクラウニング調整と、そのクラウニング調整もしくは曲げ負荷による各部材の撓みによる最接近距離のオフセット調整などを曲げ加工データに基づいて自動的に行うことができるほか、偏心曲げにおいても、調整量を実際のラム,テーブルの変形形状に沿った調整量とすることができ、ワーク全長にわたって精度の良い曲げ角度を得ることが可能となる。
【0011】
本発明においては、さらに、各駆動軸位置におけるラムの現在位置を検出する位置検出手段が設けられ、前記ラム駆動手段は、この位置検出手段により検出されるラムの現在位置が目標位置に一致するようにそのラムを制御するものであるのが好ましい。この場合、前記位置検出手段は、負荷変化によるサイドフレームの撓みの影響を受けないように設けられる補正ブラケットに支持されているのが良い。こうすることで、曲げ加工されているワークの撓みの調整量を容易かつ正確に得ることができ、曲げ角度の精度をより向上させることができる。
【0012】
さらに、前記曲げ加工データを入力するとともに、演算結果を含む各種データを表示する入出力手段が設けられるのが良い。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による折曲げ機の制御装置の具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明する。
【0014】
図1は本発明の一実施例に係るプレスブレーキの正面図、図2は同プレスブレーキの側面図、図3は本実施例の制御システム構成を示すブロック図である。
【0015】
本実施例のプレスブレーキにおいては、固定のテーブル1と、このテーブル1に対位して昇降駆動されるラム2とが備えられ、テーブル1の上面にはダイ保持装置3を介してV字状の型溝を有するダイ(下金型)4が保持され、ラム2の下部にはダイ4に対向してパンチ(上金型)5がパンチ保持装置6を介して取り付けられている。
【0016】
前記テーブル1の両端部には一対のサイドフレーム7,8が一体に設けられ、各サイドフレーム7,8の上端部を連結するように支持フレーム9が設けられている。この支持フレーム9には複数個(本実施例では4個)のラム駆動装置10a,10b,10c,10dが取り付けられており、これらラム駆動装置10a〜10dの下端部にラム2が揺動自在に連結されている。こうして、ラム駆動装置10a〜10dの作動によってラム2が昇降動されることにより、パンチ5とダイ4との間に介挿されるワークが折り曲げられるようになっている。
【0017】
各ラム駆動装置10a〜10dは、後方に設けられるACサーボモータ11a〜11dを駆動源としてその駆動力をタイミングベルト12を介してラム2に連結されているボールスクリュー13に伝え、このボールスクリュー13によってサーボモータ11a〜11dの回転駆動力を上下方向の移動力に変換してワークに対する加圧力を発生するように構成されている。
【0018】
前記ラム2の上下位置は、各ラム駆動装置10a〜10dの駆動軸位置に対応して設けられるリニアエンコーダ(インクリメンタルエンコーダ)14a〜14dによって検出され、その検出データがNC装置19aに入力されることにより、各軸位置に応じてサーボアンプ15a〜15dを介して各サーボモータ11a〜11dがフィードバック制御され、かつそれらサーボモータ11a〜11dのモータ軸に取り付けられるブレーキ16a〜16dがフィードバック制御されるようになっている。ここで、前記リニアエンコーダ14a〜14dは、各サイドフレーム7,8に沿うように設けられる2枚のサイドプレートと、左右のサイドプレートを連結するビームとにより構成される補正ブラケット17に支持されている。このような構成により、これらリニアエンコーダ14a〜14dは、サイドフレーム7,8の負荷変化による変形の影響を受けることがなく、ラム2の各軸毎の絶対位置を計測することが可能である。なお、前記サーボモータ11a〜11dのモータ軸には、各サーボモータ11a〜11dの現在位置を検出するためのエンコーダ(アブソリュートエンコーダ)18a〜18dが付設され、これらエンコーダ18a〜18dによる検出データによっても各サーボアンプ15a〜15dが制御されるようになっている。
【0019】
前述のラム駆動装置10a〜10dを制御するためのNC装置19aおよび機械制御装置(シーケンサ)19bを含む制御装置20はプレスブレーキの本体フレームの側部に取り付けられており、また曲げデータ等の入力用のキーボード21,各種データを表示する表示器22および各種スイッチ類23を含む操作盤24は、支持フレーム9に旋回自在なアーム25を介して吊り下げられている。さらに、本体フレームの側部下方には足踏み操作用のフートスイッチ26が設けられている。
【0020】
このような構成からなるプレスブレーキにおいては、操作盤24より入力される曲げ加工データに基づき、ワークの曲げ角度が目標曲げ角度になるようにパンチ5とダイ4との最接近距離が各駆動軸位置毎に演算され、この演算結果に基づいてラム2の目標下限位置が演算され、その目標位置になるようにサーボモータ11a〜11dによって各軸が同時に接近,離反され、目標位置になったか否かが各軸におけるラム位置のフィードバック信号で各軸毎に監視,制御される。次に、このような制御を実現するための演算処理の具体的内容について詳述する。
【0021】
まず、図4を参照しつつ、一般にV曲げ(エアーベンド)と称される板状のワークWの折曲げ加工では、完成品の折曲げ角度(製品曲げ角度)WAは、H,I,J点の位置関係で規定される。このうちH,J点はダイ4とパンチ5とにより決まり、I点はワークWの成形性および製品曲げ角度WAにより決まる。H,J点を結ぶ線分(ダイ4の上端)とI点(パンチ5先端)との距離を追い込み量PEとするとき、ワークWを目標曲げ角度WAに均一に曲げようとすると、この追い込み量PEが適切な値であり、かつワークWの長手方向のいずれの位置でも同一の値が得られるようにラム2の下限位置を各軸位置毎に制御すれば良いことになる。ただし、長手方向において板厚WTのバラツキおよびダイ4のV幅DVのバラツキ等はないものと仮定する。
【0022】
この追い込み量PEの決定要因としては、大きくは次のように成形性要因とプレスブレーキ本体の機械的要因がある。
(1)成形性要因
・金型条件
パンチ5とダイ4の各部寸法であり、パンチ先端半径PR(図5参照),ダイV溝幅DV,ダイV溝角度DA,ダイV溝肩半径DRなどがある。
・材料条件
ワークWの特性であり、材質,板厚WT,n値などがある。
・成形荷重
パンチ先端がワークWにどの位食い込むか、機械本体がどの位変形するかを決定する因子であり、製品曲げ角度WA,金型条件,材料条件などから求まる。
・その他
加圧保持時間,成形スピードなどがある。
(2)機械的要因
・ラム,テーブルの負荷変位
ラム2およびテーブル1の圧縮変位,テーブル1のたわみなどがある。
・その他
温度変化による下死点変化,熱変形などがある。
【0023】
次に、図6に示されるフローチャートおよび図7に示される説明図を参照しつつ、各軸毎のラム位置の目標値を演算するための演算手順を順次に説明する。
S1:操作盤24から曲げ加工データとして次のようなワーク加工条件が入力される。すなわち、ワーク材質MAT,板厚WT,製品曲げ角度WA,スプリングバック角度SB,成形中の内側曲げ半径FR,パンチ先端半径PR,ダイV溝幅DV,ダイV溝角度DA,ダイV肩半径DRなどの成形性要因に関するデータである。なお、この曲げ加工データとしては、他の加工条件なども入力されるが、ここでは割愛する。
【0024】
S2〜S3:前述の成形性要因による追い込み量PEを演算するために、まずパンチ先端食い込み量GRを求める。このパンチ先端食い込み量GRは、ワーク材質MAT,板厚WT,製品曲げ角度WA,パンチ先端半径PR,ダイV溝幅DVによって次式のように一義的に求められる。
GR=f(MAT,WT,WA,PR,DV)
なお、関数fは予め実験もしくはシミュレーションによって決定されているものとする。
成形中の曲げ角度FAは、FA=WA−SBにて表されるので、曲げ形成のみの追い込み量PEI(図5参照)は次式で与えられる。
PEI=(g−h)×tan(90°−FA/2)−i−j
ここで、
g=DV/2+DR×tan(90°−DA/2)/2
h=(DR+WT)×sin(90°−FA/2)
i=(DR+WT)×cos(90°−FA/2)−DR
j=FR×(1/cos(90°−FA/2)−1)
である。
したがって、成形性要因による追い込み量PEは次式で求められる。
PE=PEI+GR
【0025】
S4〜S5:次に、機械的要因を加味した追い込み量PEを得るために、各部の変形状態を図7に示されるようにモデル化し、負荷時の機械的変形を考慮した下限位置を次のように求める。すなわち、入出力手段としての操作盤24から前述の成形性要因に関するデータの他に、パンチ高さPH,ダイ高さDH,ワーク曲げ長さWL,ワーク曲げ位置WPPなどのデータが入力され、これらデータに基づいてラム2の負荷変位EUT,テーブル1の負荷変位ELおよびテーブル1の各軸位置でのたわみ量DLi(i=1,2,3,4)が求められる。ここで、この機械的要因の中で特に問題となるのはラム2およびテーブル1の負荷変位であり、その他の要因による影響は無視するものとする。
【0026】
テーブルたわみ量DLiは、両端支持はりに等分布荷重が加わった場合の各位置における曲げたわみ量YBiおよびせん断たわみ量YSiに実験等から求めた差分係数DLCORを乗じて求められる。曲げたわみ量YBiおよびせん断たわみ量YSiは次のように求められる。
図8に示されるように、軸位置のA点からの距離をAXPとすると、
▲1▼軸位置がAC間にあるとき(0≦AXP<LAのとき)
YB=−(RA/6*AXP+C1*AXP)/(E*I)
YS=K*RA*AXP/(G*A)
▲2▼軸位置がCD間にあるとき(LA≦AXP<LBのとき)
YB=−(RA/6*AXP−WQ/24*(AXP−LA)+C1*AXP)/(E*I)
YS=(RA*AXP−WQ/2*(AXP−LA))*K/(G*A)
▲3▼軸位置がDB間にあるとき(LB≦AXP<LLのとき)
YB=−(RA/6*AXP−WBF/6*(AXP−LE)+C5*AXP+C6)/(E*I)
YS=(RA*AXP−WBF*(AXP−LE))*K/(G*A)
【0027】
したがって、実験等により得られる軸位置iでのたわみ量DLiは、次式で表される。
DLi=(YB+YS)*DLCOR
ここで、
YB:曲げたわみ量 A:断面積
YS:せん断たわみ量 RA:A点での反力
E:縦弾性係数 WQ:単位長さ当たりの荷重
G:横弾性係数 WBF:総荷重
I:断面二次モーメント C1,C5,C6:定数
K:せん断応力比
なお、各定数C1,C5,C6は次式で与えられる。
C5=(WBF/2*(LB−LE)−WBF/6*(LB−LA)+ZZ/LB)*LB/LL
C1=(ZZ+C5*(LB−LL))/LB
C6=WBF/6*(LL−LE)−RA/6*LL−C5*LL
ただし、
ZZ=WBF/24*(LB−LA)−WBF/6*(LB−LE)+WBF/6*(LL−LE)−RA/6*LL
【0028】
また、ラム2およびテーブル1の負荷変位EUT,ELおよびテーブルたわみの差分係数DLCORは、予め実験もしくはシミュレーションを行い、加工条件が与えられると一義的に定まる実験式を求めておけば即座に得ることができる。
【0029】
S6:こうして、各軸の下死点目標値DPTiを計算する。図7に示されている例の場合、第3軸位置での目標値DPT3は次式で表される。
DPT3=PH+DH−PE−EUT−EL−DL3
同様にして第1軸,第2軸および第4軸についても演算を行うことにより各駆動軸位置での下死点目標値を求めることができる。
【0030】
このようにして下死点目標値が得られると、この目標値になるようにラム2の各軸を駆動することで、ラム2が変形して全長にわたって目標の曲げ角度WAになるように曲げ加工が実行される。
【0031】
本実施例のプレスブレーキによれば、プレスブレーキ本体の機械的変形を、中央曲げはもとより偏心曲げにおいても、テーブル変形に合わせたクラウニング形状が曲げ加工データを入力することにより自動的に得られ、所望の製品曲げ角度に折り曲げることができる。
【0032】
本実施例においては、ラム(可動部材)に上金型を取り付け、テーブル(固定部材)に下金型を取り付ける、いわゆるオーバードライブ式のプレスブレーキについて説明したが、本発明は、ラム(可動部材)に下金型を取り付け、テーブル(固定部材)に上金型を取り付ける、いわゆるアンダードライブ式のプレスブレーキに対しても適用できるのは言うまでもない。
【0033】
本実施例においては、ラムの駆動源としてACサーボモータとボールスクリューとを用いるものを説明したが、この駆動源としては他に油圧ユニットとシリンダを用いることもできる。
【0034】
本実施例においては、ラムの駆動軸が4軸の場合について説明したが、この駆動軸としては3軸であっても良いし、5軸以上であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例に係るプレスブレーキの正面図である。
【図2】図2は、本実施例のプレスブレーキの側面図である。
【図3】図3は、本実施例のプレスブレーキの制御システム構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、ダイとワークとパンチとの幾何学的関係を概略的に示す図である。
【図5】図5は、エアベント加工時におけるダイとワークとパンチとの幾何学的関係を示す図である。
【図6】図6は、各軸の下死点位置を設定するための手順を示すフローチャートである。
【図7】図7は、各部の変形状態を説明する図である。
【図8】図8は、テーブルたわみの計算式を説明する図である。
【図9】図9は、従来のプレスブレーキを示す図である。
【符号の説明】
1 テーブル
2 ラム
4 ダイ(下金型)
5 パンチ(上金型)
7,8 サイドフレーム
10a〜10d ラム駆動装置
11a〜11d サーボモータ
12 タイミングベルト
13 ボールスクリュー
14a〜14d リニアエンコーダ
15a〜15d サーボアンプ
16a〜16d ブレーキ
17 補正ブラケット
18a〜18d エンコーダ
19a NC装置
19b 機械制御装置(シーケンサ)
21 キーボード
22 表示器
24 操作盤
26 フートスイッチ

Claims (4)

  1. 3軸以上の駆動軸により昇降駆動されるラムに支持される駆動金型と、このラムに対向配置されて両端部が固定されるテーブルに支持される固定金型との協働によって板状のワークを折り曲げる折曲げ機の制御装置であって、
    (a)入力される曲げ加工データに基づいて曲げ加工時の荷重に伴う各駆動軸位置における前記ラムおよびテーブルの変形量を演算する金型変形量演算手段、
    (b)この金型変形量演算手段により演算される変形量に基づいて、前記各駆動軸位置における前記駆動金型と固定金型との最接近距離を演算し、この演算結果に基づいてラム目標位置を演算するラム目標位置演算手段および
    (c)このラム目標位置演算手段の演算結果に基づいて、前記ラムを各駆動軸毎に制御しながら同時に駆動し、テーブルの変形形状に適合するようにラムに適正な変形を与えるラム駆動手段
    を備えることを特徴とする折曲げ機の制御装置。
  2. さらに、各駆動軸位置における前記ラムの現在位置を検出する位置検出手段が設けられ、前記ラム駆動手段は、この位置検出手段により検出される前記ラムの現在位置が目標位置に一致するようにそのラムを制御するものである請求項1に記載の折曲げ機の制御装置。
  3. 前記位置検出手段は、負荷変化によるサイドフレームの撓みの影響を受けないように設けられる補正ブラケットに支持されている請求項2に記載の折曲げ機の制御装置。
  4. さらに、前記曲げ加工データを入力するとともに、演算結果を含む各種データを表示する入出力手段が設けられる請求項1,2または3に記載の折曲げ機の制御装置。
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