JP3596964B2 - 光遅延装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、互いに異なる遅延を有し少なくとも一方の遅延量が可変である2光束を交互に発生させる光遅延装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パルス光を用いた光学実験や光学測定では、パルス光が測定対象物に到達するタイミングを変化させる為に光遅延装置が用いられる(例えば、特開平1−286431号公報、IEEE J. of Quantum Electronics, Vol.QE−22, No.1 (1986) pp.69−78 )。図13は、従来の光遅延装置が用いられている電界測定装置の構成図である。
【0003】
この電界測定装置では、まず、ピコ秒パルスレーザ光源1から出射された光束は、ハーフミラー2で2つの光束に分割される。一方の光束は、透過および遮断を周期的に交互に繰り返す光変調器3を介して、例えばホトコンダクティブ光スイッチなどのピコ秒回路である測定対象物4に、トリガ光として入射する。測定対象物4にトリガ光が入射すると光電変換によって電気パルスが発生し、この電気パルスは、印加されている電圧に依存して屈折率が変化する電気光学材料5に印加される。
【0004】
ハーフミラー2で分割された他方の光束は、光遅延装置6、偏光子7および位相補償板8を通り、レンズ9で集光されて、サンプリング光として電気光学材料5に入射し透過する。この時、サンプリング光は、電気光学材料5を印加された電圧に依存した屈折率変化によって、その偏光状態が変化する。そのサンプリング光の偏光状態の変化は、検光子10を通過することによって、サンプリング光の強度変化に変換される。したがって、このサンプリング光の強度を光検出器11で測定して得られる値は、電気光学材料5に印加された電圧値に依存したものである。
【0005】
この光検出器11の出力値はロックインアンプ12によって光変調器3の変調タイミングで同期検出され、トリガ光が測定対象物4に入射している時と入射していない時それぞれの光検出器11出力値の差が検出される。ロックインアンプ12からの出力は、加算平均器13でノイズが低減された後、波形表示部14に入力される。また、光遅延装置6によって、トリガ光が測定対象物4に入射するタイミングに対して、サンプリング光が電気光学材料5に入射するタイミングを変化させ、そのタイミング差に応じた信号も波形表示部14に掃引信号として入力される。このようにして、トリガ光が入射した後のピコ秒回路における電圧波形を測定することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の電界測定装置に用いられている光遅延装置は、トリガ光が測定対象物4に入射する時刻を基準として、サンプリング光が電気光学材料5に入射するタイミングを調整するものであって、サンプリング光は定常的に電気光学材料5に入射する。したがって、ロックインアンプ12でサンプリング光強度の同期検出を行うためには、トリガ光は光変調器3で光変調される必要がある。しかし、トリガ光が透過/遮断の変調がなされて測定対象物4に入射すると、測定対象物4の動作が乱れ、光電変換によって発生する電気パルスも不安定になる場合があり、この場合、正確な測定ができないという問題点があった。
【0007】
ところで、電界測定装置ではないが、電界測定装置の構成と類似する別の従来例として、2つの反射型光チョッパを用いて、光源から出力された光束に基づいて異なる2光束を交互に生成し、2光束それぞれを異なる光路を経た後に再び同一の光軸上に出力する方法が、図14に示す分光光度計(特開平4−130233号公報)に開示されている。
【0008】
この分光光度計では、光源30から出力された光束は、モノクロメータ31を介して光路32を経て、第1の反射型光チョッパ22の回転板22bに到達する。この回転板22bは、透光部22baと反射部22bbとが円周方向について交互に形成され、回転に伴って入射した光束の透過と反射とを周期的に交互に行うものである。回転板22bの透光部22baを透過した光束は、光路32aを経て、参照セル33およびウェッジフィルタ34を透過し、反射鏡35aで反射され、第2の反射型光チョッパ23の回転板23bに到達する。一方、回転板22bの反射部22bbで反射した光束は、光路32bを経て、反射鏡35bで反射され試料セル36を透過して、第2の反射型光チョッパ23の回転板23bに到達する。
【0009】
第1の反射型光チョッパ22および第2の反射型光チョッパ23は、駆動装置37によって、同一回転速度で互いに180゜の位相差で回転駆動される。すなわち、第1の反射型光チョッパ22の回転板22bが光束を反射させる時には、第2の反射型光チョッパ23の回転板23bが光束を透過させ、第1の反射型光チョッパ22の回転板22bが光束を透過させる時には、第2の反射型光チョッパ23の回転板23bが光束を反射させる。このようにして、2つの反射型光チョッパ22および23の回転によって、光束は、光路32aと光路32bとを周期的に交互に進み、参照セル33を通る光束と試料セル36を通る光束は光検出器38に交互に到達する。そして、光検出器38の出力値は、駆動装置37による反射型光チョッパ22および23を回転駆動するタイミングで、ロックインアンプ39によって同期検出され、双方の光束の強度の比に応じた出力が得られる。
【0010】
この分光光度計は、反射型チョッパとロックインアンプとを用いており、電界測定装置とは構成が類似している。しかし、分光光度計は、光路を周期的に切換えてはいるが、その光路差を時間変化させるための光遅延装置を有するものではなく、何ら記載も示唆もされていない。
【0011】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、1つの光軸上に互いに異なる遅延を有する光束を周期的に交互に出力するとともに、少なくとも一方の光束の遅延量を可変設定することができる光遅延装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る光遅延装置は、(1) 入射光束を入力して、入射光束とは反対方向に進む第1の光束および入射光束と同一方向に進む第2の光束を交互に生成するとともに、第2の光束とは反対方向に進む第3の光束を入力して、第1の光束が生成されている時には第1の光束を、そうでない時には第3の光束を、同一光軸上で同一方向に交互に出力する光束分割合成手段と、(2) 第2の光束に基づいて第3の光束を出力する反射手段と、(3) 少なくとも反射手段を第2の光束の光軸方向に移動させる移動手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
この光遅延装置では、入射光束が光束分割合成手段に入力すると、入射光束とは反対方向に進む第1の光束および同一方向に進む第2の光束が交互に生成される。第2の光束が反射手段に入射すると、これに基づいて第3の光束が生成され、この第3の光束は光束分割合成手段に入射する。そして、光束分割合成手段からは、互いに異なる遅延を有する第1の光束と第3の光束とが、交互に出力される。反射手段が移動手段によって移動することにより、第3の光束の遅延は変化する。
【0014】
請求項2に係る光遅延装置は、光束分割合成手段から出力された第1および第3の光束それぞれの一部を入射方向とは異なる方向に反射させる半透鏡を更に備え、光束分割合成手段は、(a) 反射部と透過部とが入射光束の光軸に垂直な平面上に中心点を中心とする円周上に周期的に交互に形成され、入射光束が反射部に入射した時には入射光束を反射させて第1の光束を生成し、入射光束が透過部に入射した時には入射光束を透過させて第2の光束を生成するとともに第3の光束を透過させる回転板と、(b) 回転板を平面上で中心点を中心として等速度回転させる回転駆動部と、を備え、反射手段は、第2の光束の光軸に垂直な反射面を有する反射鏡である。この場合、光束分割合成手段から出力された第1および第3の光束は、回転板の回転に伴って交互に生成されて、入射光束と同一の光軸上を反対方向に進み、半透鏡によって一部反射されて入射光束とは異なる光軸上を進む。
【0015】
請求項3に係る光遅延装置では、反射手段は、複数の反射面を備え、第2の光束を入力して、第2の光束の光軸とは異なる光軸の第3の光束を生成する。この場合、光束分割合成手段から出力された第1および第3の光束は、入射光束とは異なる光軸上を反対方向に進む。
【0016】
請求項4に係る光遅延装置では、光束分割合成手段は、(a) 第1の反射部と第1の透過部とが入射光束の光軸とは垂直でない第1の平面上に第1の中心点を中心とする円周上に周期的に交互に形成され、入射光束が第1の反射部に入射した時には入射光束を反射させて第4の光束を生成し、入射光束が第1の透過部に入射した時には入射光束を透過させて第2の光束を生成する第1の回転板と、(b) 第2の反射部と第2の透過部とが第1の平面と直交する第2の平面上に第2の中心点を中心とする円周上に周期的に交互に形成され、第4の光束が第2の反射部に入射した時には第4の光束を反射させて第1の光束を生成し、第3の光束が第2の透過部に入射した時には第3の光束を透過させる第2の回転板と、(c) 第1の回転板を第1の平面上で第1の中心点を中心として等速度回転させる第1の回転駆動部と、(d) 第2の回転板を第2の平面上で第2の中心点を中心として等速度回転させる第2の回転駆動部と、(e) 第1および第2の回転駆動部を制御して、第1の回転板が第4の光束を生成した時には第2の回転板で第4の光束を反射させて第1の光束を生成し、そうでない時には第2の回転板で第3の光束を透過させる回転制御部と、を備える。この場合、第1および第2の回転板の同期回転に伴って、入射光束が第1の回転板で反射されて第4の光束となり更に第2の回転板で反射されて生成された第1の光束、および、入射光束が第1の回転板を透過して第2の光束となり更に反射手段で生成されて第2の回転板を透過した第3の光束が、交互に生成される。
【0017】
請求項5に係る光遅延装置では、光束分割合成手段は、(a) 反射部と透過部とが入射光束の光軸とは垂直でない平面上に中心点を中心とする円周上に周期的に交互に形成され、入射光束が反射部に入射した時には入射光束を反射させて第4の光束を生成するとともに第4の光束とは反対方向に進んで入射した第5の光束を反射させて第1の光束を生成し、入射光束が透過部に入射した時には入射光束を透過させて第2の光束を生成する回転板と、(b) 回転板を平面上で中心点を中心として等速度回転させる回転駆動部と、(c) 複数の反射面を備え、第4の光束に基づいて第5の光束を生成する反射部と、を備える。この場合、回転板の回転に伴って、入射光束が回転板で反射されて第4の光束となり続いて反射部で生成された第5の光束が再び回転板で反射されて生成された第1の光束、および、入射光束が回転板を透過して第2の光束となり更に反射手段で生成されて回転板を再び透過した第3の光束が、交互に生成される。
【0018】
請求項6に係る光遅延装置では、移動手段は、光束分割合成手段を反射手段と一体として移動させる。この場合、第1および第3の光束は、両者間の遅延差が一定に維持されて、それぞれの遅延量が変化する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。尚、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0020】
(第1の実施形態)
先ず、第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る光遅延装置の斜視図である。
【0021】
本実施形態に係る光遅延装置は、(1) 入射光束I0に対して反射と透過とを交互に行って反射光束I1と透過光束I2とを交互に生成する反射型光チョッパ110と、(2) 反射型光チョッパ110を透過した光束I2を垂直に反射させて再び反射型光チョッパ110に向かう光束I3を生成する反射鏡120と、(3) 反射鏡120をその上に固定し、光束I2の光軸方向に往復移動し得る移動ステージ130と、(4) 反射型光チョッパ110で反射された光束I1および反射鏡120で反射され生成された光束I3のそれぞれの一部を、入射光束I0の光軸方向とは異なる方向に反射させるハーフミラー140と、(5) 入射光束I0がハーフミラー140で一部反射された光束を遮光する遮光板150と、(6) 反射型光チョッパ110、ハーフミラー140および遮光板150を固定し、移動ステージ130をその上で移動させ得る固定ステージ160と、を備える。
【0022】
入射光束I0から反射光束I1と透過光束I2とを交互に生成する反射型光チョッパ(光束分割合成手段)110は、中心点111aを中心にして回転する回転板111と、その回転板を一定速度で回転させるモータ112とからなる。回転板111は、図2に示すように、中心点111aを中心とする円周方向について、光束を透過させる透過部111bと光束を反射させる反射部111cとが、周期的に交互に設けられている。そして、この回転板111は、入射光束I0の光軸方向に垂直に配置され、かつ、回転に伴って入射光束I0を透過/反射を交互に繰り返すことができる位置に配置される。したがって、回転板111が一定速度で回転するに伴って、入射光束が透過部111bを透過すれば、透過光束I2が生成されて、その光束I2は反射鏡120の方向に進み、入射光束が反射部111cで反射すれば、反射光束I1が生成されて、その光束I1はハーフミラー140の方向に進む。すなわち、これら反射光束I1と透過光束I2とを周期的に交互に生成することになる。なお、透過部111bは、孔が設けられていてもよいし、光束を透過させる透明ガラス等の部材で構成されていてもよい。
【0023】
透過光束I2を入射して光束I3を生成する反射鏡120の反射面は、透過光束I2の光軸方向に対して垂直であり、従って、光束I3は透過光束I2と同一光軸上を反対方向に進む。この反射鏡120を移動させる移動ステージ130は、透過光束I2の光軸方向に移動させるものであり、例えば、ラックピニオン構造で構成される。
【0024】
本実施形態に係る光遅延装置は以下のように作用する。図3は、本実施形態に係る光遅延装置の動作の説明図である。
【0025】
ハーフミラー140を一部透過した入射光束I0が回転板111の反射部111cに入射した場合(図3(a))には、その入射光束I0は反射部111cで反射され、反射光束I1が生成される。その反射光束I1は、入射光束I0の光軸と同一の光軸を反対方向に進んでハーフミラー140に到達し、ハーフミラー140で一部反射される。
【0026】
一方、ハーフミラー140を一部透過した入射光束I0が回転板111の透過部111bに入射した場合(図3(b))には、その入射光束I0は透過部111bを透過し、透過光束I2が生成される。その透過光束I2は、反射鏡120に到達して反射されて、光束I3が生成される。その光束I3は、透過光束I2の光軸と同一の光軸を反対方向に進んで、再び回転板111の透過部111bを透過し、ハーフミラー140に到達し、そしてハーフミラー140で一部反射される。
【0027】
回転板111がモータ112によって一定速度で回転するのに伴って、光束I1と光束I3とは、周期的に交互に生成され、しかも、同一光軸上に出力される。また、回転板111の反射部111cと反射鏡120の反射面との間の距離をLとすると、固定された光路を有する光束I1と比較して、光束I3は光路長差2Lだけ長く、そして、その光路長差は移動ステージ130によって反射鏡120の位置を移動させることによって変化させることができる。更に、反射部111cと透過部111bとの切り替え周波数がf(Hz)となるように、モータ112によって回転板111を一定速度で回転させれば、両者間に光路長差2Lを有する光束I1と光束I3とが、繰り返し周波数f(Hz)で交互に生成される。
【0028】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。図4は、本実施形態に係る光遅延装置の斜視図である。
【0029】
本実施形態に係る光遅延装置は、(1) 入射光束I0に対して反射と透過とを交互に行って反射光束I4と透過光束I2とを交互に生成する反射型光チョッパ210と、(2) 反射型光チョッパ210を透過した光束I2を反射させ、光束I2の光軸と平行であって反対の方向に進む光束I3を生成する反射鏡220および221と、(3) 反射型光チョッパ210で反射された光束I4が入射したときには光束I4を反射させ、反射鏡221で反射された光束I3が入射したときには光束I4を透過させる反射型光チョッパ215と、(4) 反射鏡220および221を固定し、光束I2の光軸方向に移動し得る移動ステージ230と、(5) 反射型光チョッパ210,215を固定し、移動ステージ230をその上で移動させ得る固定ステージ260と、(6) 2つの反射型光チョッパ210および215における光束の反射/透過について同期した回転を制御するチョッパコントローラ270と、を備える。
【0030】
透過光束と反射光束とをそれぞれ生成する反射型光チョッパ210および215それぞれは、第1の実施形態で述べた反射型光チョッパ110と同様の構成である。但し、本実施形態においては、入射する光束の光軸に対する配置角度が異なる。すなわち、反射型光チョッパ210の回転板211は、その垂線が入射光束I0の光軸に対して角度α度に配置され、反射型光チョッパ215の回転板216は、その垂線が光束I4の光軸に対して角度(90−α)度に配置される。そして、回転板216は、回転板211で反射された光束I4を反射させることができる位置に配置される。したがって、入射光束I0が回転板211の反射部に入射して反射され生成された光束I4が回転板216の反射部に到達すると、その光束I4は、その回転板216の反射部で反射され、光束I1が生成される。この光束I1の光軸は、入射光束I0の光軸と平行であり、且つ、光束I1は、入射光束I0の入射方向とは反対方向に進む。
【0031】
反射型光チョッパ210の回転板211の透過部を透過した光束I2を反射させる反射鏡220は、その反射面の垂線が光束I2の光軸に対して角度β度に配置され、反射鏡221は、その反射面の垂線が、反射鏡220で反射されて到達する光束の光軸に対して角度(90−β)度に配置される。したがって、反射鏡221で反射されて生成される光束I3の光軸は、反射鏡220に入射する光束I2の光軸と平行であり、且つ、光束I3は、光束I2とは反対方向に進む。
【0032】
更に、反射鏡221で反射されて生成される光束I3の光軸と、回転板216で反射されて生成される光束I1の光軸とは、反射型光チョッパ215を経た後は同一光軸上を進むように、反射鏡220,221それぞれは配置される。
【0033】
反射型光チョッパ210および215を回転制御するチョッパコントローラ270は、回転板211が入射光束I0を反射させるときには回転板216も光束I4を反射させ、回転板211が入射光束I0を透過させるときには回転板216も光束I3を透過させるように、回転板211および216それぞれを回転させるモータ212および217の回転を制御する。
【0034】
本実施形態に係る光遅延装置は以下のように作用する。図5は、本実施形態に係る光遅延装置の動作の説明図である。
【0035】
入射光束I0が回転板211の反射部に入射した場合(図5(a))には、その入射光束I0は回転板211の反射部で反射され、光束I4が生成される。その光束I4は回転板216の反射部に入射して反射され、光束I1が生成される。この光束I1は、入射光束I0の光軸と平行な光軸上を、入射光束I0とは反対の方向に進む。
【0036】
一方、入射光束I0が回転板211の透過部に入射した場合(図5(b))には、その入射光束I0は回転板211の透過部を透過し、光束I2が生成される。その光束I2は、反射鏡220および221それぞれで反射され、光束I3が生成される。その光束I3は、回転板216の透過部を透過し、光束I1と同一の光軸上を進む。
【0037】
回転板211および216それぞれがチョッパコントローラ270で回転制御されたモータ222および217によって回転するのに伴って、固定光路長を有する光束I1および光束I1とは異なる光路長を有する光束I3が周期的に交互に生成され同一光軸上に出力される。また、移動ステージ230によって反射鏡220および221を移動させることによって、光束I1と光束I3との間の光路長差を変化させることができる。
【0038】
本実施形態に係る光遅延装置では、第1の実施形態に係る光遅延装置では必要であったハーフミラーを用いる必要がないので、入射光束I0の光量を損失させることなく、出射光束(光束I1または光束I3)を得ることができる。
【0039】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。図6は、本実施形態に係る光遅延装置の斜視図である。
【0040】
本実施形態に係る光遅延装置は、(1) 入射光束I0に対して反射と透過とを交互に行って反射光束I4と透過光束I2とを交互に生成する反射型光チョッパ310と、(2) 反射型光チョッパ310を透過した光束I2を反射させ、光束I2の光軸と平行であって反対の方向に進む光束I3を生成する反射鏡320および321と、(3) 反射型光チョッパ310で反射した光束I4を反射させ、光束I4の光軸と平行であって反対の方向に進む光束I5を生成する反射鏡322および323と、(4) 反射鏡320および321を固定し、光束I2の光軸方向に移動し得る移動ステージ330と、(5) 入射光束I0および出力光束I1,I3それぞれに対するアパーチャ380ないし383と、(6) 反射型光チョッパ310、反射鏡322,323およびアパーチャ380ないし383を固定し、移動ステージ330をその上で移動させ得る固定ステージ360と、を備える。
【0041】
本実施形態で用いられる反射型光チョッパ310は、第1の実施形態で述べた反射型光チョッパ110と同様の構成である。但し、本実施形態においては、入射光束I0の光軸に対して所定角度だけ傾いて配置される。
【0042】
また、本実施形態で用いられる反射鏡320および321は、第2の実施形態で述べた反射鏡220および221と同様の配置と作用である。但し、本実施形態においては、反射鏡321で生成された光束I3は、透過光束I2を生成した回転板311の透過部に向かいその透過部を透過する。光束I3が透過する透過部と光束I2が透過する透過部とは、同一であってもよいし、異なるものであってもよい。
【0043】
回転板311の反射部で反射された光束I4を入射する反射鏡322は、その光束I4を反射鏡323の方に向けて反射し、その反射鏡322で反射した光束を入射する反射鏡323は、その光束を反射させて光束I5を生成する。この光束I5の光軸は、光束I4の光軸と平行であり、且つ、光束I5は、光束I4とは反対方向に進む。
【0044】
更に、反射鏡321で反射されて生成される光束I3の光軸と、光束I5が入射して回転板311で反射されて生成される光束I1の光軸とは、反射型光チョッパ210を経た後は同一光軸上を進むように、反射鏡320ないし324それぞれは配置される。したがって、入射光束I0が回転板311の透過部に入射して透過光束I2が生成された場合には、反射鏡321で生成された光束I3は、回転板311の透過部を透過し、入射光束I0が回転板311の反射部に入射して反射光束I4が生成された場合には、反射鏡323で生成された光束I5は、回転板311の反射部で反射して光束I1となる。
【0045】
入射光束I0を通過させるアパーチャ380および381は、光遅延装置の入射光軸に対して入射光束I0の光軸の位置決めを行うためのものであり、出射光束I1およびI3を通過させるアパーチャ382および383は、光遅延装置の出射光軸に対して出射光束I1およびI3の光軸の位置決めを行うためのものであり、
本実施形態に係る光遅延装置は以下のように作用する。図7は、本実施形態に係る光遅延装置の動作の説明図である。
【0046】
アパーチャ380および381を通過した入射光束I0が回転板311の反射部に入射した場合(図7(a))には、その入射光束I0は、回転板311の反射部で反射され、反射光束I4が生成される。その光束I4は反射鏡322および323それぞれで反射され、光束I4の光軸と平行な光軸上を光束I4とは反対の方向に進む光束I5が生成される。そして、その光束I5は回転板311の反射部で反射され、入射光束I0の光軸と平行な光軸上を入射光束I0とは反対の方向に進む光束I1が生成される。
【0047】
一方、入射光束I0が回転板311の透過部に入射した場合(図7(b))には、その入射光束I0は回転板311の透過部を透過し、光束I2が生成される。その光束I2は、反射鏡320および321それぞれで反射され、光束I3が生成される。その光束I3は、回転板316の透過部を透過し、光束I1と同一の光軸上を進む。
【0048】
回転板311がモータ312によって回転するのに伴って、固定光路長を有する光束I1および光束I1とは異なる光路長を有する光束I3が周期的に交互に生成され同一光軸上に出力される。また、移動ステージ330によって反射鏡320および321を移動させることによって、光束I1と光束I3との間の光路長差を変化させることができる。
【0049】
なお、反射鏡320および321に替えて、図8に示すようなリトロリフレクタを用いてもよい。リトロリフレクタは、3枚の反射面で構成されたコーナーキューブであり、光束I2が入射すると、その光軸と平行で反対方向に進む光束I3を出力するものである。これを用いれば、入射する光束I2の光軸と出射する光束I3の光軸との距離を容易に短くすることができるので、反射型光チョッパ311の同一の透過部に両者の光束を透過させることができる。また、反射鏡322および323に替えてリトロリフレクタを用いても同様である。
【0050】
第2の実施形態に係る光遅延装置では2つの反射型光チョッパが必要であり、しかも、両者の同期をとって回転させる必要があったのに対して、本実施形態に係る光遅延装置では、1つの反射型光チョッパを使用するだけでよいので構成が簡単で制御が容易である。
【0051】
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。図9は、本実施形態に係る光遅延装置の平面図である。
【0052】
本実施形態に係る光遅延装置は、(1) 入射光束I0に対して反射と透過とを交互に行って反射光束I4と透過光束I2とを交互に生成する反射型光チョッパ410と、(2) 反射型光チョッパ410を透過した光束I2を反射させ、光束I2の光軸と平行であって反対の方向に進む光束I3を生成する直角プリズム420と、(3) 反射型光チョッパ410で反射された光束I4が入射したときには光束I4を反射させ、直角プリズム420で反射された光束I3が入射したときには光束I4を透過させる反射型光チョッパ415と、(4) 反射型光チョッパ410,415および直角プリズム420を固定し、入射光束I0の光軸方向に移動し得る移動ステージ430と、(5) 移動ステージ430をその上で移動させ得る固定ステージ460と、(6) 2つの反射型光チョッパ410および415における光束の反射/透過について同期した回転を制御するチョッパコントローラ470と、を備える。
【0053】
本実施形態に用いられる反射型光チョッパ410,415およびチョッパコントローラ470は、第2の実施形態における反射型光チョッパ210,215およびチョッパコントローラ270と同様の構成であり、同様の動作を行う。
【0054】
また、本実施形態に用いられる直角プリズム420は、第2の実施形態における2つの反射鏡210および211に替わるもので、同様の作用を行う。すなわち、光束I2が入射すると、互いに直交する2面それぞれで反射して、光束I2の光軸と平行で反対方向に進む光束I3を生成する。
【0055】
本実施形態が第2の実施形態と最も大きく異なる点は、2つの反射型光チョッパ410,415および直角プリズム420が移動ステージ430上で固定され、これらが一体として、固定ステージ460上を入射光束I0の光軸方向に移動する点である。したがって、移動ステージ430が固定ステージ460上を移動しても、入射光束I0が回転板411の反射部で反射され続いて回転板416の反射部で反射された光束I1(図10(a))と、入射光束I0が回転板411の透過部を透過し直角プリズム430で反射し回転板416の透過部を透過した光束I3(図10(b))とは、それぞれの光路長は変化するが、両者の間の光路長差は一定である。
【0056】
すなわち、第1ないし第3の実施形態に係る光遅延装置は、互いに異なる遅延を有する光束I1と光束I3とを周期的に交互に同一光軸上で出力するものであって、基準遅延を有する基準光束I1に対して光束I3の遅延を変化させることができるものであるが、本実施形態に係る光遅延装置は、互いに異なる遅延を有する光束I1と光束I3とを周期的に交互に同一光軸上で出力する点では同じであるが、光束I1と光束I3との間の遅延差を一定に維持したまま、両光束の遅延それぞれを変化させることができるものである。
【0057】
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。本実施形態は、第2の実施形態に係る光遅延装置を電界測定装置に用いたものである。図11は、第2の実施形態に係る光遅延装置を用いた電界測定装置の構成図である。
【0058】
本実施形態に係る電界測定装置は、(1) ピコ秒パルスレーザ光を出力するレーザ光源510と、(2) そのレーザ光を一部透過し残部を反射するハーフミラー520と、(3) ハーフミラー520で反射したレーザ光(トリガ光)を測定対象物530に導き入射させる反射鏡521および522と、(4) ハーフミラー520を透過したレーザ光を入力し、異なる光路長を有する2光束を周期的に交互に出力する光遅延装置200と、(5) 光遅延装置200から出力された光束(サンプリング光)を一方向の直線偏光成分のみを透過させる偏光子524と、(6) その直線偏光となったサンプリング光を円偏光に変換する位相補償板525と、(7) その円偏光となったサンプリング光を集光して電気光学材料540に入射させるレンズ526と、(8) 測定対象物530の電圧または電界に応じて屈折率が変化し、サンプリング光を入力して、その屈折率変化に応じて偏光状態が変化した光束を出力する電気光学材料540と、(9) 電気光学材料540から出力された光束を平行光にするレンズ550と、(10)レンズ550を通った光束のうち一方向の直線偏光成分のみを出力する検光子551と、(11)検光子551から出力された光束の強度を測定し、その強度に応じた電圧信号を出力する光検出器552と、(12)光遅延装置200における2光束切り替えタイミングに同期して、光検出器552から出力された電圧信号を検出するロックインアンプ560と、(13)ロックインアンプ560からの出力値を所定回数だけ加算し平均値を求めて出力する加算平均器570と、(14)光遅延装置200において生成される2光束間の光路長差を変化させるステージコントローラ580と、(15)その光路長差に応じた電圧信号と、加算平均器570から出力された電圧信号とを入力し、電気光学材料540に印加される電界強度の波形を表示する波形表示部590と、を備える。
【0059】
測定対象物530に入射するトリガ光は、レーザ光源510から出力され、ハーフミラー520で一部反射され、反射鏡521および522で反射されて、測定対象物530に入射する。測定対象物530は、例えば、ホトコンダクティブ光スイッチなどのピコ秒回路であり、トリガ光が入射すると光電変換によって電気パルスが発生し、この電気パルスは、電気光学材料540に印加される。この電気光学材料540は、それに印加された電圧に依存して屈折率が変化する性質を有するものである。このトリガ光には、何等変調が加えられておらず、測定対象物530には定常的にトリガ光が入射されて電気パルスが発生し、かつ、電気光学材料540にも定常的にその電気パルスに応じた電圧が印加される。
【0060】
なお、測定対象物530と電気光学材料540とは信号線でつなげられて電圧が直接印加されてもよいし、また、測定対象物530と電気光学材料540とは接近して置かれてそのもれ電界が印加されてもよい。
【0061】
レーザ光源510から出力されハーフミラー520を透過したレーザ光束は、先ず、光遅延装置200に入力する。ここで用いられている光遅延装置200は、第2の実施形態に係る光遅延装置である。すなわち、レーザ光源510から出力されハーフミラー520を一部透過したレーザ光束が遅延装置200に入力すると、チョッパコントローラ270で同期回転制御されたモータ212および217それぞれによって回転板211および216が回転するに伴って、回転板211の透過部を透過し反射鏡220および221で反射し更に回転板216の透過部を透過したレーザ光束、および、回転板211の反射部で反射し続いて回転板216の反射部で反射したレーザ光束が、周期的に交互に出力され、これがサンプリング光となる。なお、このレーザ光束が交互に出力される繰り返し周波数は、一般には数百Hzから数kHzであるが、この繰り返し周波数はロックインアンプの性能に依存するものであり、数Hzから数百kHzまで可能である。そして、このサンプリング光は、光遅延装置200に入射するレーザ光束の光軸と平行で反対方向に出力される。また、2つの反射鏡220および221をその上に固定する移動ステージ230は、ステージコントローラ580によって入射レーザ光束の光軸方向に移動可能であり、この移動によってサンプリング光を形成する2光束の内の一方の光束の遅延を変化させることができる。
【0062】
光遅延装置200から出力されたサンプリング光は、偏光子524に入力され、直線偏光とされて出力される。続いて、その直線偏光となったサンプリング光は、偏光子524の光学軸に対して45度傾いた光学軸を有しそれぞれの光学軸の方向の成分間に1/4波長の位相差を生じさせる位相補償板525に入力され、円偏光とされて出力される。
【0063】
この円偏光とされたサンプリング光がレンズ526で集光されて電気光学材料540に入射されて透過する間に、電気光学材料540の屈折率変化に応じて偏光状態が変化し一般に楕円偏光となる。その楕円偏光のサンプリング光はレンズ550で平行光にされて検光子551に入射され、一方向の直線偏光成分のみが出力され、その強度が光検出器552で測定される。
【0064】
したがって、光検出器552から出力される電圧信号は、トリガ光の入射に伴って測定対象物530で発生した電気パルスの電圧強度に応じたものとなる。ロックインアンプ560は、この光検出器552から出力された電圧信号を、サンプリング光を形成する2光束の生成に関してチョッパコントローラ270から出力されたタイミング信号で同期検出し、サンプリング光の2光束それぞれにおける光検出器552出力値の差を検出する。
【0065】
このロックインアンプ560からの出力は、加算平均器570において所定回数加算されて平均化されることによってノイズが低減され、その後に、波形表示部590に入力される。一方、光遅延装置200の移動ステージ230の位置、すなわち、サンプリング光を形成する2光束の間の遅延時間差に応じた信号が、ステージコントローラ580から出力されて、波形表示部590に掃引信号として入力される。したがって、波形表示部590には、トリガ光の入射に伴って測定対象物530で発生した電気パルスの波形が表示されることになる。
【0066】
このようにしてサンプリング光を形成する2光束それぞれのタイミングにおける電圧信号の差を求める方式は、半導体レーザを光源とする電界測定装置における点灯タイミングコントロール方式(例えば、特開平3−131772号公報、1994 Asia Pacific Microwave Conference Proceedings, pp.1167−1170)と同等のものである。図12は、電界測定装置における点灯タイミング方式の説明図である。
【0067】
この方式では、トリガ信号発生装置610から出力されたトリガ信号を入力した被測定電気信号発生装置620は、そのトリガ信号入力に応じて被測定電気信号を発生し、その被測定電気信号は電気光学材料630に印加される。一方、同じくトリガ信号発生装置610から出力されたトリガ信号を入力したパルス光源駆動装置640は、そのトリガ信号入力のタイミングから、ある基準タイミングと次第に遅延していく測定タイミングとの2つの点灯タイミングで交互にレーザ光源650を点灯させる。レーザ光源650から出力されたサンプリング光は、偏光子652、電気光学材料630および検光子654をこの順に透過した後、その強度が光検出器656で測定される。光検出器656から出力された光強度に応じた電圧信号は、ロックインアンプ660で、パルス光源駆動装置640から出力されたレーザ光源650点灯タイミング信号に同期して検出される。そして、ロックインアンプ660から出力された電圧信号は波形表示部670に入力され、また、パルス光源駆動装置640で生成されたレーザ光源650点灯タイミングに応じた電圧信号が掃引信号として波形表示部670に入力される。パルス光源駆動装置640によってレーザ光源650を点灯させるタイミングを順次変更することによって、波形表示部670には、被測定電気信号発生装置620で発生した被測定電気信号の波形が表示される。
【0068】
このような点灯タイミングコントロール方式では、レーザ光源650は、サンプリング光出力タイミングを電気的に制御することが可能であることが必要であり、それが可能である半導体レーザに限られていた。例えば、チタンサファイアレーザのような大出力のレーザ光源は、点灯タイミングを電気的に精度良く制御することは不可能であるので、この方式を用いることはできない。
【0069】
これに対して、上述のように本発明に係る光遅延装置を用いれば、レーザ光源におけるレーザ光発生タイミングを容易に制御することができるので、チタンサファイアレーザ等の大出力レーザ光源を用いることができる。
【0070】
また、トリガ光は、測定対象物に連続的に入射され、測定対象物は定常的に動作するので、不良動作を起こして電気パルス波形が歪むおそれはない。したがって、例えば、数十GHz帯域のマイクロ波用デジタルIC等の精密なデバイスの評価に好適に用いることができる。
【0071】
なお、第1および第3の実施形態に係る光遅延装置を用いてサンプリング光を形成しても、同様の作用を得ることができる。また、第4の実施形態に係る光遅延装置を用いてサンプリング光を形成してもよい。この場合には、サンプリング光を形成する2光束は、両者間の遅延差が一定に維持されて両者それぞれの遅延時間が変化するものであるから、波形表示部590に表示される波形は、測定対象物530で発生した電気パルス波形の時間微分波形となる。したがって、波形表示部590に表示された波形を積分することによって、測定対象物530で発生した電気パルス波形を得ることができる。
【0072】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、入射する光束に対して光軸が平行で反対方向に進む光束を生成する為に、1つまたは2つの反射鏡、リトロリフレクタまたは直角プリズムを用いたが、これに限られるものではなく、例えば、3つ以上の反射鏡を用いてもよいし、コーナーキューブプリズムを用いてもよい。
【0073】
また、第2の実施形態では、2つの回転板それぞれにモータを直結してチョッパコントローラで同期をとって回転駆動したが、2つの回転板をギヤやベルトを介して1つのモータで回転駆動してもよい。この場合、2つの回転板は常に同期して回転するので、チョッパコントローラは不要である。
【0074】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したとおり本発明によれば、光束分割合成手段によって、入射光束に基づいて入射光束とは反対方向に進む第1の光束および入射光束と同一方向に進む第2の光束を交互に生成するとともに、第2の光束と反対方向に進む第3の光束を入力して、第1の光束が生成されている時にはその第1の光束を、そうでない時には第3の光束を交互に出力し、反射手段によって、その第2の光束を反射して反対方向に進む第3の光束を生成し、移動手段によって、少なくとも反射手段を第2の光軸方向に移動させる。
【0075】
このような構成としたので、互いに異なる遅延を有する第1および第3の光束を同一光軸上に交互に得ることができ、さらに、第3の光束の遅延量は可変設定が可能である。
【0076】
本発明に係る光遅延装置を電界測定装置に適用して、この光遅延装置で一方の光束の遅延が可変設定されて生成されたサンプリング光を電気光学材料に入射し、電気光学材料を透過したサンプリング光強度を2光束交互形成のタイミングでロックインアンプで同期検出することによって、トリガ光が測定対象物に入射して発生した電気パルスの波形を測定することができる。この場合、測定対象物に入射するトリガ光を変調する必要がなく、トリガ光は定常的に測定対象物に入射するので、測定対象物の動作は安定したものとなり、したがって、正確な測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る光遅延装置の斜視図である。
【図2】反射型光チョッパの回転板の説明図である。
【図3】第1の実施形態に係る光遅延装置の動作の説明図である。
【図4】第2の実施形態に係る光遅延装置の斜視図である。
【図5】第2の実施形態に係る光遅延装置の動作の説明図である。
【図6】第3の実施形態に係る光遅延装置の斜視図である。
【図7】第3の実施形態に係る光遅延装置の動作の説明図である。
【図8】リトロリフレクタの斜視図である。
【図9】第4の実施形態に係る光遅延装置の平面図である。
【図10】第4の実施形態に係る光遅延装置の動作の説明図である。
【図11】第2の実施形態に係る光遅延装置を用いた電界測定装置の構成図である。
【図12】電界測定装置における点灯タイミング方式の説明図である。
【図13】従来の光遅延装置が用いられている電界測定装置の構成図である。
【図14】従来の分光光度計の構成図である。
【符号の説明】
110…反射型光チョッパ、120…反射鏡、130…移動ステージ、140…半透鏡、150…遮光板、160…固定ステージ、200…光遅延装置、210,215…反射型光チョッパ、220,221…反射鏡、230…移動ステージ、260…固定ステージ、270…チョッパコントローラ、310…反射型光チョッパ、320,321,322,323…反射鏡、330…移動ステージ、360…固定ステージ、380,381,382,383…アパーチャ、410,415…反射型光チョッパ、420…直角プリズム、430…移動ステージ、460…固定ステージ、470…チョッパコントローラ、510…レーザ光源、520…ハーフミラー、521,522,523…反射鏡、524…偏光子、525…位相補償板、526…レンズ、530…測定対象物、540…電気光学材料、550…レンズ、551…検光子、552…光検出器、560…ロックインアンプ、570…加算平均器、580…ステージコントローラ、590…波形表示部。

Claims (6)

  1. 入射光束を入力して、前記入射光束とは反対方向に進む第1の光束および前記入射光束と同一方向に進む第2の光束を交互に生成するとともに、前記第2の光束とは反対方向に進む第3の光束を入力して、前記第1の光束が生成されている時には前記第1の光束を、そうでない時には前記第3の光束を、同一光軸上で同一方向に交互に出力する光束分割合成手段と、
    前記第2の光束に基づいて前記第3の光束を出力する反射手段と、
    少なくとも前記反射手段を前記第2の光束の光軸方向に移動させる移動手段と、
    を備えることを特徴とする光遅延装置。
  2. 前記光束分割合成手段から出力された前記第1および前記第3の光束それぞれの一部を入射方向とは異なる方向に反射させる半透鏡を更に備え、
    前記光束分割合成手段は、
    反射部と透過部とが前記入射光束の光軸に垂直な平面上に中心点を中心とする円周上に周期的に交互に形成され、前記入射光束が前記反射部に入射した時には前記入射光束を反射させて前記第1の光束を生成し、前記入射光束が前記透過部に入射した時には前記入射光束を透過させて前記第2の光束を生成するとともに前記第3の光束を透過させる回転板と、
    前記回転板を前記平面上で前記中心点を中心として等速度回転させる回転駆動部と、を備え、
    前記反射手段は、前記第2の光束の光軸に垂直な反射面を有する反射鏡である、
    ことを特徴とする請求項1記載の光遅延装置。
  3. 前記反射手段は、複数の反射面を備え、前記第2の光束を入力して、前記第2の光束の光軸とは異なる光軸の前記第3の光束を生成する、ことを特徴とする請求項1記載の光遅延装置。
  4. 前記光束分割合成手段は、
    第1の反射部と第1の透過部とが前記入射光束の光軸とは垂直でない第1の平面上に第1の中心点を中心とする円周上に周期的に交互に形成され、前記入射光束が前記第1の反射部に入射した時には前記入射光束を反射させて第4の光束を生成し、前記入射光束が前記第1の透過部に入射した時には前記入射光束を透過させて前記第2の光束を生成する第1の回転板と、
    第2の反射部と第2の透過部とが前記第1の平面と直交する第2の平面上に第2の中心点を中心とする円周上に周期的に交互に形成され、前記第4の光束が前記第2の反射部に入射した時には前記第4の光束を反射させて前記第1の光束を生成し、前記第3の光束が前記第2の透過部に入射した時には前記第3の光束を透過させる第2の回転板と、
    前記第1の回転板を前記第1の平面上で前記第1の中心点を中心として等速度回転させる第1の回転駆動部と、
    前記第2の回転板を前記第2の平面上で前記第2の中心点を中心として等速度回転させる第2の回転駆動部と、
    前記第1および前記第2の回転駆動部を制御して、前記第1の回転板が前記第4の光束を生成した時には前記第2の回転板で前記第4の光束を反射させて前記第1の光束を生成し、そうでない時には前記第2の回転板で前記第3の光束を透過させる回転制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項3記載の光遅延装置。
  5. 前記光束分割合成手段は、
    反射部と透過部とが前記入射光束の光軸とは垂直でない平面上に中心点を中心とする円周上に周期的に交互に形成され、前記入射光束が前記反射部に入射した時には前記入射光束を反射させて第4の光束を生成するとともに前記第4の光束とは反対方向に進んで入射した第5の光束を反射させて前記第1の光束を生成し、前記入射光束が前記透過部に入射した時には前記入射光束を透過させて前記第2の光束を生成する回転板と、
    前記回転板を前記平面上で前記中心点を中心として等速度回転させる回転駆動部と、
    複数の反射面を備え、前記第4の光束に基づいて前記第5の光束を生成する反射部と、
    を備えることを特徴とする請求項3記載の光遅延装置。
  6. 前記移動手段は、前記光束分割合成手段を前記反射手段と一体として移動させる、ことを特徴とする請求項1記載の光遅延装置。
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