JP3592317B2 - シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両等に乗員が着座する車両用シート等のシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、車両に設けられるシートは、走行中の乗員の揺れを少なくして運転操作の負担を軽減すると共に、車両走行中の振動を吸収して乗員の身体的負担の低減を図る、所謂乗り心地の良いことが好ましい。特に、車両用に限らず、各種のシートは、乗り心地が良いことは勿論、長時間着座していても疲労が抑えられることが望ましい。
【0003】
一般に、座り心地の良いシートの条件としては、ランバーサポート、ショルダーサポート、ヘッドレスト等が設けられて、着座している乗員の背骨が自然なS字形状を保持する機構であると考えられている。
【0004】
このような背骨のS字ラインを形成する機構としては、空気袋の空気量で腰椎部を押し出すと共に、複数の板ばねとリンクの組み合わせによって腰椎部から背中央部に対向するランバー部の形状が変わるようにしたシュクラバックレストなどのランバー調整機構が用いられている。
【0005】
ところで、バックレストのランバー調整機構は、乗車姿勢の保持には、有効であり、座り心地や運転操作に対する負担が軽減される。また、ランバーサポートは、腰部の支持荷重を分散させることにより、腰部の筋肉の緊張度を軽減させることができる。さらに、ランバー深さを時間軸で変えることにより、腰部の筋肉のストレスを軽減させることができる。
【0006】
しかしながら、このようなバックレストの支持荷重は、背骨に対向する部分を中心に分布し、臀部から腰部の支持荷重が、バックレスト全体の支持荷重の約30%を占めており、背中や腰部がバックレストに押さえられることになる。このために2時間以上となる長時間の着座では、血液循環に悪化が生じ、筋力の低下と共に発痛物質が発生して、腰痛が生じることがある。
【0007】
また、従来、シートは、クッションとバックレストが分離しているため、臀部の下部とシートとの間に隙間が生じる。この隙間故に、腰部に当たるシートの支持力が低下する。走行中の路面外乱による上体の揺れが発生すると、揺れによる荷重の支持に足りないシートの支持力を、腰の筋力で補うことになる。
【0008】
このために、座り心地が良いにもかかわらず、長時間着座していると筋肉疲労が生じてしまうことがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、長時間にわたって着座したときにも筋肉疲労の低減を図ることができるシートを提案することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る本発明は、シートクッションと、シートクッションに取り付けられたシートバックフレーム及び該シートバックフレームに取り付けられたバックレストを有するシートバックと、を備えたシートであって、シートバックの高さ方向に沿った中心線と対称にバックレスト表面の左右にそれぞれ複数個想定した領域の各々における前記シートに着座した際の荷重の中心が、左右の肩甲骨の下端を結んだ直線、左右の腸骨の上端、すなわち腸骨稜を結んだ直線、及び左右の腰腸肋筋の各々に沿って腰腸肋筋上を通る直線で囲まれた、ユーザの背領域に対応するバックレストの外側に分布するようにしたことを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、バックレストが荷重を受ける際に、シートバックの高さ方向に沿った中心線を挟んで左右に対称に想定した複数の領域のそれぞれで受ける荷重の中心が、左右の肩甲骨の下端、すなわち肩甲骨下角を結んだ直線、左右の腸骨稜を結んだ直線及び左右の腰腸肋筋のそれぞれに沿って腰腸肋筋上を通る直線で囲まれる背領域の外方に分布するようにしている。
【0012】
すなわち、図1(A)に示すように、シートクッションに着座する人体10の肩甲骨下角12A、12Bを結ぶ線14、左右の腸骨稜を結ぶ線18及び腰腸肋筋(図示省略)上を通る線20によって囲まれる背領域22を想定する。このとき、腰腸肋筋上を通る線20は、およそ、肩甲骨12の下端と腸骨16の上端を結ぶ位置となる。
【0013】
この背領域22に対して、図1(B)に示すように、バックレストを、高さ方向に沿った中心線24を挟んで対称に、かつ高さ方向に沿って複数に分割した各領域26のそれぞれで受ける荷重の中心が、前記した背領域22の外方に分布するようにしている。なお、図1(B)及び図1(C)では、本発明を適用したシートでの荷重の中心位置を黒丸で示し、従来構造の一般的シートでの荷重の中心位置を黒四角で示している。
【0014】
これにより、バックレストは、ユーザから作用する荷重を、主に体側部となる腰腸肋筋より外側の部位で帯状に支持し、人体の中心側となる臀部から腰椎部への支持圧を削減させることができ、疲労感を大きくする腰椎部での血行不良による筋肉疲労(腰痛)の発生を抑えることができる。
【0015】
請求項2に係る発明は、バックレストの前記領域の下側に、該領域と実質的に同じ幅で該領域に連続する下側領域の外側にも、前記荷重の中心が分布するようにしている。
【0016】
この発明によれば、図1(A)に示すように、背領域22の下側に、背領域22の幅で延長した下側領域28を想定したときに、図1(B)に示すように、下側領域28に重なる各領域26で受ける荷重の中心が、この下側領域28より外れるようにしている。
【0017】
さらに、請求項3に係る発明では、請求項1又は請求項2に記載のシートにおいて、バックレストの前記領域の下側に該領域と同じ幅で該領域に連続する下側領域に作用する荷重の割合を、総荷重の25%以下となることを特徴としている。
【0018】
この発明によれば、図1(A)に示すように、背領域22の下側に背領域の幅で延長した下側領域28に作用する荷重が、総荷重に対して25%以下となるようにしている。すなわち、腰椎部の支持荷重を減らし、腰椎部の筋肉を弛緩状態とすることができ、長時間着座したときに腰痛の軽減を図ることができる。なお、総荷重は、バックレストを下後腸骨棘16B(図1(A)参照)より上の体を支持するシート部位であると定義した場合に、バックレスト全体における支持荷重を総荷重としている。
【0019】
したがって、本発明は、シートクッションと、シートクッションに取り付けられたシートバックフレーム及び該シートバックフレームに取り付けられたバックレストを有するシートバックと、を備えたシートであって、シートバックの高さ方向に沿った中心線と対称にバックレスト表面の左右に各々複数個想定した領域の各々における前記シートに着座した際の荷重の中心が、左右の肩甲骨下角12A、12Aを結んだ直線、左右の坐骨の頂部を結んだ直線、及び左右の腰腸肋筋の各々に沿って腰腸肋筋上を通る直線で囲まれた人体の背領域に対応するバックレストの領域の外側に分布するようにしたものである。
【0020】
また、請求項4に係る発明では、請求項1から請求項3の何れか1項に記載のシートについて、バックレストの前記背領域の左右の坐骨の頂部を結んだ直線と左右の腸骨稜を結んだ直線との間の下側半分の領域に作用する荷重の総重量に対する割合が、5%以上、請求項5に係る発明では、請求項1から請求項3の何れか1項に記載のシートについて、該割合が10%以上となるようにしたものである。
【0021】
さらに、請求項6に係る発明では、請求項2又は請求項3に記載のシートについて、前記下側領域に作用する荷重の、総荷重に対する割合が、約15%となるようにしている。さらに、請求項7に係る発明では、請求項3に記載のシートについて、前記総荷重は、前記バックレストを、ユーザの下後腸骨棘より上部の体を支持するシート部位であると定義したときの、前記バックレスト全体の支持荷重としている。
【0022】
さらに、請求項8に係る発明では、請求項1から請求項6の何れか1項に記載のシートについて、前記バックレストがネット状であって、前記バックレストにおける水平方向の張力が、ユーザの座位上後腸骨棘高を通る水平線に対応する部分で最小となり、かつ張力最小部分から徐々に張力が大きくなるか、または、水平方向の緩みが前記座位上後腸骨棘高を通る前記水平線に対応する前記部分で最大となり、かつ緩み最大部分から徐々に緩みが小さくなるように、前記バックレストが前記シートバックフレームに張設されて、前記シートにユーザが着座した際の荷重の中心がバックレストの前記領域の外側に分布するようにしている。
【0023】
この発明によれば、バックレストが座位上後腸骨棘高で緩みが最大となるか、張力が最小となるようにネット状のバックレストを張設することにより、人体の臀部から腰椎部をシートバックに沈み込ませるようにして保持する。
【0024】
これにより、例えば車両においては、走行中の左右方向の揺れ等に対する確実な支持を可能とし、支持力が不足することによる腰椎部に生じる負担の軽減を図り、腰椎部の筋肉疲労を抑えることができる。
【0025】
さらに、請求項9に係る発明では、請求項1に記載のシートについて、前記バックレストの、ユーザの左右の肩甲骨の下端を結んだ直線に対応する部分からシートクッションまでの領域を、シートバックの高さ方向に沿った中心線に沿って分割して、前記シートにユーザが着座した際の荷重の中心が前記領域の外側に分布するようにした。さらに、請求項10に係る発明では、請求項9に記載のシートについて、バックレストの前記領域の下側に、該領域と同じ幅で該領域に連続する下側領域の外側にも、前記荷重の中心が分布するようにしている。そして、請求項11に係る発明では、請求項9又は請求項10に記載のシートについて、前記バックレストの前記領域の下側に、該領域と同じ幅で該領域に連続する下側領域に作用する荷重の、総荷重に対する割合が25%以下となるようにしている。
【0026】
そして、請求項12に係る発明では、請求項9から請求項11の何れか1項に記載のシートについて、前記ユーザの左右の上後腸骨棘を通る直線と左右の下後腸骨棘を通る直線との間の領域に対応する、前記バックレストの領域における荷重の、総荷重に対する割合が5%以上、請求項13に係る発明では、請求項9から請求項11の何れか1項に記載のシートについて、10%以上となるようにしている。さらに、請求項14に係る発明では、請求項9又は請求項10に記載のシートについて、前記下側領域に作用する荷重の、総荷重に対する割合が、約15%となっている。
【0027】
さらに、請求項15に係る発明では、請求項8に記載のシートについて、前記ネット状のバックレストが、前記ネット状のバックレストが互いに離間された一対のグランド編地同士を、連結糸で連結することによって形成した三次元立体編物で形成されている。さらに、請求項16に係る発明では、請求項15に記載のシートについて、前記三次元編物の少なくとも一方の面に凸凹部が設けられ、前記凸部の略アーチ状部分がばね要素とされてもよい。
【0028】
そして、請求項17に係る発明は、シートクッションと、シートクッションに取り付けられたシートバックフレーム及び該シートバックフレームに張設されたネット状のバックレストを有するシートバックと、を備えたシートであって、前記バックレストにおける水平方向の張力が、ユーザの座位上後腸骨棘高を通る水平線に対応する部分で最小となり、かつ張力最小部分から徐々に張力が大きくなるか、または、前記バックレストにおける水平方向の緩みが、ユーザの座位上後緒骨棘高を通る水平線に対応する部分で最大となり、かつ緩み最大部分から徐々に緩みが小さくなるように前記バックレストを張設したシートである。さらに、請求項18に係る発明では、請求項17に記載のシートについて、前記ネット状のバックレストが互いに離間された一対のグランド編地同士を、連結糸で連結することによって形成した三次元立体編物で形成している。
【0032】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図2及び図3(A)、図3(B)には、第1の実施の形態で、本発明を適用した車両用のシート30を示している。なお、以下に示す図中では、矢印F方向を車両前後方向の前方側、矢印U方向を上下方向の上方側とし、矢印LR方向を左右方向としている。
【0033】
図2に示すように、シート30は、シートフレーム32を備えている。シートフレーム32は、座部用フレーム34と背部用フレーム36と、を有しており、座部用フレーム34に座部用のクッション材を設けることによりシートクッション38が形成され、背部用フレーム36に背部用のクッション材を設けることによりシートバック40が形成されている。
【0034】
シートフレーム32は、背部用フレーム36が、左右方向に沿って配設された支軸42を軸にして、座部用フレーム34に回動可能に連結されており、これにより、前後方向に回動可能なリクライニング機構が形成されている。なお、リクライニング機構の詳細な説明は省略する。
【0035】
座部用フレーム34は、一対のサイドフレーム44を備えており、シートクッション38は、サイドフレーム44に一端が支持されたコイルばね46と、このコイルばね46に弾性的に支持されたプルマフレックス48と、を備え、クッション材として、プルマフレックス48の上面に積層されて弾性体によって形成された中間クッション部材50と、中間クッション部材50の上面に積層されて、サイドフレーム44の間に張設した上部クッション部材52によって形成されている。
【0036】
なお、シートクッション38は、上部クッション部材52のみが前方側に延設されて折り返され、サイドフレーム44と、サイドフレーム44の間に掛け渡されている前端フレーム44Aに支持されている。これにより、弾性コンプライアンスを大きくして、減衰機能を大きくし、血流阻害を抑制すると共に、運転者用のシートとして用いたときに、ペダル操作の円滑性が向上されるようにしている。なお、弾性コンプライアンスは、(たわみ量)/(接触する面の平均圧力値)で計算される。
【0037】
シートクッション38の中間クッション部材50及び上部クッション部材52は、何れも後述する三次元立体編物によって形成することが可能であり、中間クッション部材50は、乗員が着座したときに、上部クッション部材52のみを配置したときに生じる底付き感を抑制し、プルマフレックス48やコイルばね46の異物感を軽減するようにしている。なお、中間クッション部材50は、上部クッション部材52を折り返して形成しても良い。また、中間クッション部材50及び上部クッション部材52は、三次元立体編物に限らず、網状弾性部材や面状弾性部材等を用いた従来公知の任意の構成を適用することができる。
【0038】
一方、シートバック40の背部用フレーム36は、一対のサイドフレーム54を備えている。このサイドフレーム54には、ウレタン等を用いた弾性部材が設けられている。シートバック40は、この弾性部材を所定の形状に形成することにより、左右方向の両側に、シート30に着座した乗員の体側に対応するサイドサポート部56が形成されている。このサイドサポート部56の間の上部にヘッドレスト部58が設けられ、サイドサポート部56の間にシートバックレスト部60が形成されている。
【0039】
すなわち、図2及び図3(A)、図3(B)に示すように、シート30は、着座した乗員の体が、サイドサポート部56の間に入り込むバケットタイプとなっている。このサイドサポート部56の表面には、適度なクッション性と快適な接触感が得られる表面材56Aを貼り付けている。なお、この表面材56Aとしては、後述する三次元立体編物を用いることができる。
【0040】
図2及び図4(A)に示すように、シートバック40には、サイドサポート部56の間が開放されて、開口部62が形成されている。図2及び図3(A)に示すように、シートバックレスト部60は、この開口部62に、三次元立体織物によって形成されているクッション部材64が張設されている。
【0041】
すなわち、シートバックレスト部60は、シート30に着座した乗員の背中に対向する中央部が開放されており、この開放部分である開口部62にクッション部材64が張設されて形成されている。
【0042】
ここで、図5乃至図8を参照しながら、本実施の形態に適用したシート30に、クッション部材52、64として用いる三次元立体編物80について説明する。
【0043】
図5に示すように、三次元立体編物80は、互いに離間して配設される一対のグランド編地82、84と、この一対のグランド編地82、84の間を往復して両者を結合する多数の連結糸86によって形成されるパイル部88と、によって構成されている。
【0044】
一方のグランド編地82は、例えば、図6に示すように、短繊維を撚った糸90から、ウェール方向及びコース方向の何れの方向にも連続した平らな編地組織によってメッシュを形成したものを用いる。また、他方のグランド編地84は、例えば図7に示すように、短繊維を撚った糸92からハニカム状のメッシュを形成している。したがって、一対のグランド編地は、上部メッシュ層及び下部メッシュ層である。また、他方のグランド編地84は、一方のグランド編地82よりも大きな網目としている。なお、グランド編地82、84としては、細め組織やハニカム状に限らず、これ以外のメッシュ状の編地組織を用いたものであっても良い。
【0045】
図5に示すように、連結糸86は、一方のグランド編地82と他方のグランド編地84が所定の間隔を保持するようにグランド編地82、84の間に編み込まれてパイル88を形成している。これにより、メッシュニットとなっている三次元立体編物80に所定の剛性を付与するようにしている。
【0046】
三次元立体編物80は、グランド編地82、84を形成するグランド糸(糸90、92)の太さ等によって、必要な腰の強さを具備させることができるが、グランド糸90、92は、編成作業が困難とならない範囲のものが選択されることが好ましい。また、グランド糸92、92としては、モノフィラメント糸を用いることができるが、風合いや表面感触の柔らかさ等を考慮して、マルチフィラメント糸やスパン糸を用いても良い。
【0047】
連結糸86としては、モノフィラメント糸を用いることが好ましく、太さは、167デシテックス〜1100デシテックスの範囲のものが好ましい。マルチフィラメント糸では、復元力が良好なクッション性が得られなく、また、太さが167デシテックスを下回ると、三次元立体編物80の腰の強さが低下し、1100デシテックスを上回ると、硬くなり過ぎてしまい、適度のクッション性が得られなくなる。
【0048】
すなわち、連結糸86として、167デシテックス〜1100デシテックスのモノフィラメント糸を用いることにより、シートに着座した乗員の荷重を、グランド編地82、84を形成する網目の変形と共に、パイル部88を形成する連結糸86の倒れや座屈による変形、また、変形した連結糸86にばね特性を付与する隣接した連結糸の復元力によって支持することができ、柔らかなばね特性を有して応力集中の起きない柔構造とすることができる。
【0049】
なお、三次元立体編物80の少なくとも一面に凹凸を形成しても良い。すなわち、グランド編地82、84としては、表面に凹凸が生じるように編んだものであっても良く、凹凸を形成した時には、グランド編地82、84に断面略アーチ状のばね要素を形成できるため、さらに、柔らかなばね特性を付与することができ、筋肉の弾性コンプライアンスと略同等かそれよりも大きな弾性コンプライアンスを有する構造を容易に形成することができる。なお、弾性コンプライアンスは、(たわみ量)/(接触する面の平均圧力値)で計算される。
【0050】
グランド糸90、92及び連結糸86の素材としては、特に限定するものではなく、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、レーヨン等の合成繊維や再生繊維。ウール、絹、綿等の天然繊維が挙げられる。これらの素材は、単独で用いても良く、任意の組み合わせで併用することもできる。好ましくは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などに代表される熱可塑性ポリエステル系繊維、ナイロン6、ナイロン66などに代表されるポリアミド系繊維、あるいはこれらの繊維を2種類以上組み合わせたものである。
【0051】
また、グランド糸90、92及び連結糸86の糸形状も前記した説明に限定するものではなく、丸断面糸や異形断面糸等を用いても良い。
【0052】
パイル部88を形成する連結糸86の配設の仕方であるパイル部88のパイル組織は、各グランド編地82、84を連結する連結糸86を側面から見た状態で表すと、図8(図8(A)〜図8(E))に示す種類に分類することができる。
【0053】
図8(A)、図8(B)は、グランド編地82、84の間に、連結糸86をほぼ垂直に編み込んだストレートタイプであり、このうち図8(A)は、8の字状にしてストレートに編んだものであり、図8(B)は、単純なストレートに編んだものである。
【0054】
また、図8(C)、図8(D)、図8(E)は、グランド編地82、84の間において、連結糸86が中途で交差するように編んだクロスタイプを示している。このうち、図8(C)は、連結糸86を8の字状にクロスさせたものであり、図8(D)は、連結糸86を単純にクロスさせたものである。また、図8(E)は、連結糸86を2本ずつまとめてクロス(ダブルクロス)させたものである。
【0055】
なお、図8(C)〜図8(E)に示すように、連結糸86同士を交差させて斜めに配置したときには、連結糸86をグランド編地82、84の間でほぼ垂直に配置した形態(図8(A)、図8(B)参照)に比較して、各連結糸86の座屈強度により充分な復元力を保持しながら、圧縮率の大きな柔らかいばね特性を付与することができるという利点がある。
【0056】
このような三次元立体編物80を用いたクッション部材52、64は、ばね性が小さくなって減衰比が高く、乗員の体型に追従した変形が生じ易く、よりフィットし易くなる。なお、シートバック40のクッション部材64と、シートクッション38の上部クッション部材52とは、取り付け部70を介して取り付けられて一体化し、乗員が着座したときに大きな荷重のかかる乗員の臀部から腰椎部に対向する部位を、乗員の臀部から腰椎部にかけて浮かせる方向に、ハンモックの如く支持できるようにしている。これにより、乗員の姿勢の変化に追従しやすくすると共に、着座感の向上を図るようにしている。シートバック40のクッション部材64と、シートクッション38の上部クッション部材52とは、取り付け部70で縫いつけられてもよい。
【0057】
ところで、シートバック40のシートバックレスト部60にクッション部材64として張設する三次元立体編物80は、図4(B)に示すように、開口部62の開口に合わせた型紙66に合わせて、所定の形状に作成した型紙68を用いて裁断される。
【0058】
この型紙68は、シートクッション38側の端部と上部クッション部材52との取り付け部70から所定の高さhの間の、取り付け部70から所定の高さhで最も拡幅されるように形成される。これにより、クッション部材64をシートバック40に張設したときに、シートバックレスト部60で、シートクッション38から高さhの部分で、最も緩みが生じるようにしている。
【0059】
すなわち、この型紙68を用いて三次元立体編物80を裁断したクッション部材64をシートバックレスト部60に張設することにより、クッション部材64は、取り付け部70から高さhの位置で、最も緩みが生じる。また、この位置より取り付け部70へ向けて緩みが徐々に少なくなる。
【0060】
この高さhの部分の型紙68の幅寸法Wは、型紙66の該当部分の幅寸法Wに対して、所定の拡幅率αだけ大きくしている。すなわち、W=W×(1+α)としている。なお、本実施の形態では、一例として、幅寸法Wが、幅寸法Wに対して、4%だけ広くなるように拡幅率αを設定している(α=0.04)。
【0061】
これにより、シートバックレスト部60は、取り付け部70から高さhの間の、高さhの位置で最も緩みが大きくなるようにクッション部材64が張設される。
【0062】
一方、この高さh及び高さhは、シート30に着座する人の体型に基づいて設定している。すなわち、高さhは、シート30に着座した人の腸骨の上端部近傍に対応する位置となる座位上後腸骨棘高に基づいて設定され、また、高さhは、鎖骨の下端部に対応する位置となる座位肩甲骨下角高に基づいて設定している。
【0063】
座位上後腸骨棘高は、図1(A)に示す腸骨16の上後腸骨棘16Aが最も後方に突出している点の座面からの高さであり、日本人の青年男性の平均が154.3mmであり、青年女性の平均が149.1mm、青年男女の平均が151.8mmとなっている。また、壮年男性、女性及び壮年男女の平均がそれぞれ、152.2mm、136.1mm、144.3mmとなっていることから、本実施の形態では、一例として高さhを150.0mmとしている。
【0064】
座位肩甲骨下角高は、肩甲骨12の下端である肩甲骨下角12Aの座面からの高さであり、日本人の青年男性、青年女性及び青年男女の平均がそれぞれ456.9mm、416.1mm、437.2mmとなっている。また、壮年男性、女性及び壮年男女の平均がそれぞれ、427.2mm、377.2mm、401.1mmとなっていることから、この数値を考慮して本実施の形態では、高さhを450.0mmとしている。
【0065】
なお、シート30では、着座した乗員の体側部がサイドサポート部56に保持されるように開口部62の幅寸法を設定している。これにより、図4(B)に示す、型紙68上での高さhにおける幅寸法Waを、肩甲骨下角幅に基づいて設定している。肩甲骨下角幅は、図1(A)に示す左右の肩甲骨12の肩甲骨下角12Aの間の直線距離であり、日本人の青年男性、青年女性及び青年男女の平均がそれぞれ194.7mm、163.8mm、179.8mmとなっている。また、壮年男性、女性及び壮年男女の平均がそれぞれ、187.6mm、161.2mm、174.3mmとなっている。ここから、幅寸法Waが、肩甲骨下角幅よりも十分に広くして、シート30のシートバックレスト部60内に着座した人の上体が納まるようにすると共に、シートバックレスト部60内に納まった時の体側部が開口部62の周縁部を形成しているサイドサポート部56に当設するように設定している。
【0066】
三次元立体編物80をクッション部材64として張設するときには、任意の接合方法を用いることができる。このとき、サイドサポート部56の表面材56Aとの間で、一体感を持たせるように適切する接合することが好ましい。例えば、表面材56Aとして、フェルトなどの布材を用いるときには、この表面材56Aからクッション部材64を縫い継ぐようにすることが好ましく、これにより、三次元立体編物80の横方向への伸びを抑制しながら前後方向に伸びが生じ易くすることができる。したがって、人体の体型に追従した変形が生じ易くなり、ホールド性と着座時の安定性の、より一層の向上を図ることができる。
【0067】
このようにして、三次元立体編物80を裁断して形成したクッション部材64を張設することにより、シートバック40のシートバックレスト部60には、座面から高さhの位置を中心にして撓み部72が形成される。
【0068】
このとき、クッション部材64として三次元立体編物80をシートバックレスト部60に張設することにより、ばね性が低くなって減衰比が高まり、上体をハンモック状に支持することが可能となる。
【0069】
このシート30に着座した人の体は、上体がサイドサポート部56の間に納まることにより、背面がシートバックレスト部60に張設しているクッション部材64に対向する。このときに、臀部から腰椎部にかけてシートバックレスト部60の撓み部72に対向する。
【0070】
この撓み部72では、クッション部材64の幅寸法Wを、開口部62の幅寸法Wよりも広くしていて、深く腰を下ろすことにより、臀部から腰椎部がクッション部材64に包まれるようにシートバックレスト部60内に納まる。すなわち、クッション部材64内に、臀部から腰部が沈み込むように納まって保持される。
【0071】
また、上体は、体側部がサイドサポート部56に当設して保持される。このとき、上体の中央部は、開口部62を閉塞するように張設されているクッション部材64に当設する。クッション部材64は、高さhより上の部分で緩みがかなり小さい、または、張力が最大値に近い状態となっている。これより下の領域では、僅かに撓みが生じるようになっている。この撓みによって、高さhより下の部分で上体がクッション部材64に包まれて保持される。すなわち、シート30では、従来、適切な着座状態とされている背骨のS字形状保持に比べて僅かに猫背ぎみの状態で着座することになる。
【0072】
図9(B)には、シート30に着座したときの、シートバック40へ加わる体圧分布の測定結果を示している。また、図9(C)には、従来のシートのシートバック上での体圧分布の一例を示している。
【0073】
ところで、人体10における背中の横断面形状は、背骨10Aから体側に向けて後方に張り出している。特に、肩甲骨12と上後腸骨棘16Aの骨部分の張り出しが大きくなっている。
【0074】
一方、肩甲骨12から腸骨16に掛けて後方の張り出しが大きい部分は、腰腸肋筋の稜線(図示せず)である。このような背形状をなす人がシートに着座した場合には、肩甲骨12と上後腸骨棘16A骨部分と腰腸肋筋の筋肉部分が高い体圧で接触することになる。また、長時間着座における筋肉疲労の原因は、筋肉に作用する荷重、すなわち体圧が高くなり筋肉周辺の血管を圧迫することで血液循環が妨げられることによるものである。
【0075】
したがって、筋肉疲労を低減するためには、背骨に沿って左右にある主要な胸最長筋と前記腰腸肋筋への荷重負担を考慮する必要がある。そこで、筋肉に対する負担を評価すると共に、シート設計要件としての領域を以下のように設定した。
【0076】
すなわち、図1(A)及び図9(A)に示すように、人体10の左右の肩甲骨12の下端である肩甲骨下角12Aを結ぶ線14、左右の腸骨稜を結ぶ線18及び、肩甲骨下角12Aと腸骨稜を結ぶ線20によって囲われる領域を背領域22としたときに、シート30では、この背領域22にシートバックレスト部60に張設しているクッション部材64が対向する。このときに、肩甲骨下角12Aと腸骨稜を結ぶ線20は、人体の背骨10Aの左右で、上下方向に沿った腰腸肋筋に沿うことになる。
【0077】
一方、本発明のシートバックレスト部60では、クッション部材64の取り付け部70から高さhとなる位置が、背領域22の上端の線14に相当する位置となる。
【0078】
また、背領域22の幅で延設した領域28の中心には、上後腸骨棘16Aがある。図4(B)に示すクッション部材64の取り付け部70から高さhの位置で最も緩みが大きくなる撓み部72は、着座したときの上後腸骨棘16Aの位置となる。
【0079】
これによって、図9(B)に示すように、本発明シートにおけるシートバック40の背領域22の体圧分布は、図9(C)に示す従来のシートに比べて、体圧が相対的に小さくなっていると共に、背領域22の線20の外側で体圧が高くなっていることがわかる。また、背領域22の下端の線18、すなわち左右の腸骨稜を結ぶ線付近と、背領域22と延設した領域28における体圧が低くなっていると共に、領域28の左右の外側で体圧が高くなっている。
【0080】
この体圧分布の違いは、人体の形状寸法に合わせてバックレストのクッション部材64の緩みを張設したことによるものである。すなわち、臀部の張り出しの大きい上後腸骨棘16Aの高さhの撓み部72で最も大きくすると共に、肩甲骨下角12A、12Bの高さhに掛けて徐々に小さくなるように張設することにより、体の形状に合わせて三次元立体編物80を裁断して形成したクッション部材64が変形するため、背中の横断面における稜線、すなわち腰腸肋筋から体側に接している部分で体圧が高くなる。
【0081】
また、背領域22の下端の線18から坐骨結節下に掛けては、上後腸骨棘16Aの高さにある撓み部72により、臀部から腰椎部がクッション部材64に包まれるように収容される。したがって、臀部から腰椎部に掛けては人体の横断面における稜線、すなわち領域28の左右の線付近からネットまたはクッション部材64と接している体側部分で体圧が高くなる。
【0082】
一方、図1(B)では、シート30のバックレスト40で中心線24を挟んで左右対称に複数に分割した領域26を想定した時の、それぞれの領域26における荷重の中心位置を、図9(B)の圧力分布に基づいて作成している。また、図1(C)には、図9(B)の圧力分布に基づいて作成したバックレストの支持荷重に対する上下分割領域の荷重比率を示している。この荷重比率のグラフは、シートバック40が受ける総荷重に対する各領域位置での荷重比率を示している。なお、図1(B)及び図1(C)では、シート30に作用する荷重の中心及び荷重比率を黒丸で示し、図9(C)に基づいた従来例を黒四角で示している。
【0083】
図1(B)に示すように、従来は、荷重の中心が背領域22内や領域28内にあるのに対して、シート30では、荷重の中心位置が、背領域22及び領域28を大きく外れた位置となっている。すなわち、従来は、背中を中心に受ける圧力を、体側で受けることができるようになっている。
【0084】
また、従来シートの臀部から腰部にかけての支持荷重分布は、腸骨稜の線18からすぐ下側の第5腰椎近傍で荷重比率が高くなり、それより下側で急激に荷重比率が低下する特性となっている。これは、クッションとバックレストが分離し、臀部とバックレストとの隙間があるためである。
【0085】
これに対して、本発明のシートは、体の形状に合わせて三次元立体編物80を裁断して形成したクッション部材64が変形するため、左右の上後腸骨棘16Aを通る直線と左右の下後腸骨棘16B(図1(A)、図9(A)参照)を通る直線との間の領域における荷重比率が10%以上であり、急激な支持荷重変化がなく、均等に分配されている。さらに、領域28の体側側に荷重の中心があると共に、領域28の荷重比率が、図9(C)に基づいて計算した従来シートが35%を超えるのに対して、本発明シートは15%前後となっている。
【0086】
これにより、シート30では、人体10の腰椎部に対する支持圧を全体的に減少させることができるので、支持圧が高いことによる血行不良の発生を抑えることができる。すなわち、支持圧によって血液循環が妨げられることがない。
【0087】
また、シート30を車両に設けたときにも、車両走行中の振動による上体のゆれを肩から臀部にかけての体側で帯状に上体を支持しているために、揺れに対する上体の支持不足を生じることがない。従来のシートにおける支持不足を補うために、腰椎部に不要な力みが入るのを防止することができる。
【0088】
したがって、腰椎部の筋肉が弛緩状態に保たれ、長時間の着座による腰痛の発生を抑えることができる。
〔第2の実施の形態〕
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。なお、第2の実施の形態の基本的構成は、前記した第1の実施の形態と同一であり、同一の部品には同一の符号を付与して、その説明を省略する。
【0089】
図10(A)及び図10(B)には、第2の実施の形態に適用したシート100を示している。なお、このシート100は、シートクッション102、シートバック104及びヘッドレスト部106を備えている。
【0090】
このシート100は、シートクッション102、シートバック104及びヘッドレスト部106のそれぞれがウレタンによって形成され、それぞれがシートフレーム32(図示省略)に取り付けられている。また、シートクッション102、シートバック104及びヘッドレスト部106のそれぞれには、着座したときに、適度な弾力感や接触感が得られるように、表面に所定の表面材108が貼り付けられた一般的構成となっている。
【0091】
このシート100は、シートバック104の左右両側にサイドサポート部110が形成された所謂バケットタイプとなっており、サイドサポート部110の間がシートバックレスト部112となっている。
【0092】
ところで、図10(A)に示すように、シート100には、シートバックレスト部112にスリット114が形成されている。このスリット114は、中心線24に沿って形成されており、図11(A)及び図11(B)に示すように、シートバックレスト部104の裏面側に達している。なお、図11(A)及び図11(B)では、シートバック部104のみを示し、シートクッション102等の図示を省略している。
【0093】
図10(A)に示すように、このスリット114は、下端がシートクッション102との接合部に達している。また、スリット114の上端位置は、人体10の肩甲骨の下端位置に対応するように設定されている。
【0094】
すなわち、スリット114の上端は、座位肩甲骨下角高に基づいて設定している。図1(A)及び図9(A)に示す如く、座位肩甲骨下角高は、肩甲骨12の下端である肩甲骨下角12Aの座面からの高さであり、シート100に着座する人の体格に基づいて設定している。
【0095】
一方、図10(A)及び図11(A)、図11(B)に示すように、シートバック104には、サイドサポート部110とシートバックレスト部112の間に溝116が形成されている。図10(A)に示すように、この溝116は、シートバック104の上部で連結されており、この溝116によってシートバックレスト部112の周囲に脆弱部分を形成して、シートバックレスト部112の中央部側(スリット114側)が、ウレタンの弾性力によってサイドサポート部110に対して、前後方向への揺動、特に後方側への揺動が容易となるようにしている。
【0096】
このように構成されているシート100では、着座した上体をシートバック104にもたせかけることにより、シートバックレスト部112がこの荷重を受ける。
【0097】
このとき、シートバックレスト部112にスリット114が形成されている。溝116があることにより、シートバックレスト部112は、スリット114が拡幅すると共に、スリット114の側部が荷重によって後退して、後方側へ凸状となるように湾曲する。すなわち、シート100は、ウレタンによって形成しているシートバックレスト部112にスリット114を形成することにより、上体を包み込むように変形する。なお、図11(B)では、変形前のシートバックレスト部112を一点鎖線で示している。
【0098】
これにより、上体(図11(B)に示す人体10)にシートバックレスト部112の表面が緊密に接すると共に、シートバックレスト部112内に確実に収容され、体側側がサイドサポート部110側で確実に保持される。このとき、スリット114の上端が、肩甲骨下角近傍の位置となっているために、肩甲骨から上方側(頭部側)が、シートバックレスト部112に沈み込むことがない。
【0099】
シート100は、上体の荷重によってシートバックレスト部112がスリット114によって分割されることにより、この上体を確実に保持する。このとき、体側側にサイドサポート部110側のシートバックレスト部112が密接することにより、上体は、体側側でサイドサポート部110に確実に支持されるので、左右方向への揺れに対して、法線方向の支持力が不足することがない。
【0100】
したがって、左右方向への揺れに対する法線方向の支持力が不足することによる腰椎部に負担がかかってしまうのを確実に防止することができ、長時間の着座でも、腰椎部に負担がかかることによって生じる腰痛や筋肉疲労を抑えることができる。
【0101】
また、シート100は、シートバックレスト部112が上体から受ける荷重によって後退して上体を収容するので、上体による荷重をサイドサポート部110側で受けることになる。すなわち、人体10は、腰腸肋筋よりも体側側でシートバックレスト部112(サイドサポート部110)で支持される。
【0102】
したがって、人体10の腰椎部及び背部の中央側が、シートバックレスト部112から圧力を受けることがないので、腰椎部及び背部の中央側に、シートバックレスト部112から受ける圧力によって血行不良が生じることがなく、この領域での血行不良によって疲労感が生じてしまうのを確実に抑えることができる。
【0103】
このように、シートバックレスト部112に、中心線に沿って上下にスリット114を設けたシートは、シートバックレスト部112を、上体の荷重によって後退させて上体を包むように保持するので、長時間の着座においても筋肉疲労等を生じさせることがない。
【0104】
なお、本実施の形態では、シート100をウレタンによって形成したが、これに限らず、適度な弾性力を有する任意の材質によって形成したものであれば良い。
【0105】
また、以上説明した本実施の形態は、本発明の一例を示すものであり、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、自動車等の車両に設けられるシート30、100を例に説明したが、本発明のシートは、自動車の車両のみならず、航空機のシートや椅子類用といった、人が着座するシートであれば、あらゆるシートに適用することができる。特に、本発明は、長時間にわたって着座するシートや、振動や揺れにさらされるシートとしての利用に有利である。
【0106】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、人体を体側に対向する領域で帯状に支持することにより、臀部から腰椎部への支持圧を削減することができる。これにより、長時間の着座においても、腰椎部での血行不良による筋肉疲労等の疲労感を生じさせることがないという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は人体の骨格を示す概略図、(B)は本発明を適用したシートバックへの荷重の中心位置の分布を示す概略図、(C)は本発明を適用したシートバックへの荷重比の分布を示す概略図である。
【図2】本実施の形態に適用したシートの一部を破断した概略斜視図である。
【図3】本実施の形態に適用したシートの概略を示す(A)は正面図であり、(B)は側面図である。
【図4】(A)はシートバックにクッション部材を張設していない状態を示すシートの概略正面図、(B)はシートバックに張設するクッション部材の型紙を示す概略図である。
【図5】クッション部材として用いる三次元立体織物を示す概略断面図である。
【図6】三次元立体編物に用いる一方のグランド編地の一例を示す概略図である。
【図7】三次元立体編物に用いる他方のグランド編地の一例を示す概略図である。
【図8】(A)から(E)のそれぞれは、パイル部の適用例を示す三次元立体編物の要部の概略断面図である。
【図9】(A)は、人体の骨格の骨格を示す図1(A)と同様の概略図、(B)は本実施の形態に適用したシートのバックレストへの荷重分布を示す概略図、(C)は従来のシートのバックレストへの荷重分布の一例を示す概略図である。
【図10】(A)は第2の実施の形態に適用したシートの概略正面図、(B)はシートの概略側面図である。
【図11】(A)及び(B)は図10(B)の11−11線に沿った概略断面図であり、(A)は着座されていない状態を示し、(B)は着座された状態を示している。
【符号の説明】
10 人体
12 肩甲骨
12A 肩甲骨下角
14、18、20 線
16 腸骨
16A 上後腸骨棘
22 背領域
24 中心線
26 領域
28 領域
30 シート
38 シートクッション
40 シートバック
56 サイドサポート部
60 シートバックレスト部
64 クッション部材
80 三次元立体編物
88 パイル部
100 シート
112 シートバックレスト部
114 スリット

Claims (18)

  1. シートクッションと、シートクッションに取り付けられたシートバックフレーム及び該シートバックフレームに取り付けられたバックレストを有するシートバックと、を備えたシートであって、
    シートバックの高さ方向に沿った中心線と対称にバックレスト表面の左右にそれぞれ複数個想定した領域の各々における前記シートにユーザが着座した際の荷重の中心が、
    前記ユーザの左右の肩甲骨の下端を結んだ直線、左右の腸骨の上端を結んだ直線、及び左右の腰腸肋筋の各々に沿って腰腸肋筋上を通る直線で囲まれた、前記ユーザの背領域に対応するバックレストの領域の外側に分布するようにしたシート。
  2. バックレストの前記領域の下側に、該領域と同じ幅で該領域に連続する下側領域の外側にも、前記荷重の中心が分布するようにした請求項1に記載のシート。
  3. 前記バックレストの前記領域の下側に、該領域と同じ幅で該領域に連続する下側領域に作用する荷重の、総荷重に対する割合が25%以下となるようにした請求項1又は請求項2に記載のシート。
  4. 左右の上後腸骨棘を通る直線と左右の下後腸骨棘を通る直線との間の領域における荷重の割合が5%以上となるようにした請求項1から請求項3の何れか1項に記載のシート。
  5. 前記ユーザの左右の上後腸骨棘を通る直線と左右の下後腸骨棘を通る直線との間の領域に対応する、前記バックレストの領域における荷重の、総荷重に対する割合が、10%以上となるようにした、請求項1から請求項3の何れか1項に記載のシート。
  6. 前記下側領域に作用する荷重の、総荷重に対する割合が、約15%となるようにした、請求項2又は請求項3に記載のシート。
  7. 前記総荷重は、前記バックレストを、ユーザの下後腸骨棘より上部の体を支持するシート部位であると定義したときの、前記バックレスト全体の支持荷重である、請求項3に記載のシート。
  8. 前記バックレストがネット状であって、
    前記バックレストにおける水平方向の張力が、ユーザの座位上後腸骨棘高を通る水平線に対応する部分で最小となり、かつ張力最小部分から徐々に張力が大きくなるか、または、水平方向の緩みが前記座位上後腸骨棘高を通る前記水平線に対応する前記部分で最大となり、かつ緩み最大部分から徐々に緩みが小さくなるように、前記バックレストが前記シートバックフレームに張設されて、前記シートにユーザが着座した際の荷重の中心がバックレストの前記領域の外側に分布するようにした、請求項1から請求項6の何れか1項に記載のシート。
  9. 前記バックレストの、ユーザの左右の肩甲骨の下端を結んだ直線に対応する部分からシートクッションまでの領域を、シートバックの高さ方向に沿った中心線に沿って分割して、前記シートにユーザが着座した際の荷重の中心が前記領域の外側に分布するようにした、請求項1に記載のシート。
  10. バックレストの前記領域の下側に、該領域と同じ幅で該領域に連続する下側領域の外側にも、前記荷重の中心が分布するようにした請求項9に記載のシート。
  11. 前記バックレストの前記領域の下側に、該領域と同じ幅で該領域に連続する下側領域に作用する荷重の、総荷重に対する割合が25%以下となるようにした請求項9又は請求項10に記載のシート。
  12. 前記ユーザの左右の上後腸骨棘を通る直線と左右の下後腸骨棘を通る直線との間の領域に対応する、前記バックレストの領域における荷重の、総荷重に対する割合が5%以上となるようにした請求項9から請求項11の何れか1項に記載のシート。
  13. 前記ユーザの左右の上後腸骨棘を通る直線と左右の下後腸骨棘を通る直線との間の領域に対応する、前記バックレストの領域における荷重の、総荷重に対する割合が、10%以上となるようにした、請求項9から請求項11の何れか1項に記載のシート。
  14. 前記下側領域に作用する荷重の、総荷重に対する割合が、約15%となる、請求項9又は請求項10に記載のシート。
  15. 前記ネット状のバックレストが互いに離間された一対のグランド編地同士を、連結糸で連結することによって形成した三次元立体編物で形成されている、請求項8に記載のシート。
  16. 前記三次元編物の少なくとも一方の面に凸凹部が設けられ、前記凸部の略アーチ状部分がばね要素とされた、請求項15に記載のシート。
  17. シートクッションと、シートクッションに取り付けられたシートバックフレーム及び該シートバックフレームに張設されたネット状のバックレストを有するシートバックと、を備えたシートであって、
    前記バックレストにおける水平方向の張力が、ユーザの座位上後腸骨棘高を通る水平線に対応する部分で最小となり、かつ張力最小部分から徐々に張力が大きくなるか、または、前記バックレストにおける水平方向の緩みが、ユーザの座位上後緒骨棘高を通る水平線に対応する部分で最大となり、かつ緩み最大部分から徐々に緩みが小さくなるように前記バックレストを張設したシート。
  18. 前記ネット状のバックレストが互いに離間された一対のグランド編地同士を、連結糸で連結することによって形成した三次元立体編物で形成されている、請求項17に記載のシート。
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