JP5189285B2 - バケットシート - Google Patents

バケットシート Download PDF

Info

Publication number
JP5189285B2
JP5189285B2 JP2006346590A JP2006346590A JP5189285B2 JP 5189285 B2 JP5189285 B2 JP 5189285B2 JP 2006346590 A JP2006346590 A JP 2006346590A JP 2006346590 A JP2006346590 A JP 2006346590A JP 5189285 B2 JP5189285 B2 JP 5189285B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cushion
cushion material
seat
bucket seat
frame portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006346590A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008154768A (ja
Inventor
悦則 藤田
由美 小倉
誠司 川崎
三奈子 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Delta Tooling Co Ltd
Original Assignee
Delta Tooling Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Delta Tooling Co Ltd filed Critical Delta Tooling Co Ltd
Priority to JP2006346590A priority Critical patent/JP5189285B2/ja
Publication of JP2008154768A publication Critical patent/JP2008154768A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5189285B2 publication Critical patent/JP5189285B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Description

本発明は、自動車のバケットシートに関し、特に、スポーツカーやレーシングカーなどで使用されるバケットシートに関する。
スポーツカーなどで使用されるバケットシートは、特許文献1に示されているように、シートバックフレーム部分とシートクッションフレーム部分とが一体成形されてなる合成樹脂製のバケットシートフレームを用い、このバケットシートフレームに所定厚みのウレタン等のクッション材を取り付けている。
実開平6−61149号公報
しかしながら、従来のバケットシートは、バケットシートフレームの上に、ウレタン等を直接置く構造であるため、走行振動が伝わり易く、着座者が疲労しやすいという欠点がある。特許文献1は、バケットシートフレームとクッション材との間に振動緩衝材を設け、振動吸収特性を改善したものであるが、振動吸収特性、衝撃吸収特性等をさらに改善できるバケットシートの開発が望まれていた。また、ウレタン等を置く構造の場合、通常、ウレタン等が厚くなるほど振動吸収特性も改善されるが、それではシートの重量が増す。従って、シートの軽量化を図った上で、振動吸収特性のさらなる改善を達成できるものがより望ましい。
本発明はこの点に鑑みなされたものであり、軽量化を図った構造でありながら、振動吸収特性、衝撃吸収特性等を従来よりも向上させることができるバケットシートを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の本発明では、シートバックフレーム部分とシートクッションフレーム部分とが一体成形されてなるバケットシートフレームと、前記バケットシートフレームに支持されるクッション材とを備えたバケットシートであって、
前記クッション材は、前記バケットシートフレームのシートバックフレーム部分における上縁部とシートクッションフレーム部分における前縁部との間に掛け渡される三次元立体編物から形成される第1のクッション材と、
前記バケットシートフレームの側部のうち、各大転子付近の外側に位置する大転子支持部の内面を被覆して配設され、着座者の大転子付近の体側部に接するように設けられる三次元立体編物から形成される体側部支持用クッション材と
前記シートクッションフレーム部分において上方に立ち上がった形状の両側部間に、前記第1のクッション材の裏面側を通過させて掛け渡される、三次元立体編物から形成される第2のクッション材と、
前記第1のクッション材と前記第2のクッション材との間、及び、前記第2のクッション材と前記シートクッションフレーム部分との間のいずれか少なくとも一方に、前記第2のクッション材又は前記シートクッションフレーム部分に固着されずに配設され、前後振動が入力された際には、前後動することに伴う摩擦力により、該前後振動を減衰可能な大腿部支持部材と
を有することを特徴とするバケットシートを提供する。
請求項2記載の本発明では、前記体側部支持用クッション材により被覆された互いに対向する大転子支持部間の距離が、380mm〜420mmの範囲に設定されていることを特徴とする請求項1記載のバケットシートを提供する。
請求項3記載の本発明では、前記第2クッション材は、着座者の座骨結節下に相当する位置よりも、前方に位置する大腿部を支持可能な位置に掛け渡される請求項1又は2記載のバケットシートを提供する。
請求項4記載の本発明では、前記第1のクッション材とシートバックフレーム部分との間に、ランバーサポート部材がシートバックフレーム部分に対して固着されずに配設されており、上下振動が入力された際には、該ランバーサポート部材が上下動することに伴う摩擦力により、該上下振動を減衰可能な構造であることを特徴とする請求項1〜3に記載のバケットシートを提供する。
請求項5記載の本発明では、前記大腿部支持部材が、前記第1のクッション材と前記第2のクッション材との間、及び、前記第2のクッション材と前記シートクッションフレーム部分との間の双方に、前記第2クッション材を介して上下に積層されるように配設されている請求項1〜4のいずれか1に記載のバケットシートを提供する。
請求項6記載の本発明では、前記ランバーサポート部材として、可撓性プレート部材と、2つの弾性膨出部を備え、該2つの弾性膨出部の境界部が前記可撓性プレート部材の片面に接合された膨出部材との組み合わせからなり、可撓性プレート部材を前側に位置させて装填されるクッションユニットが用いられていることを特徴とする請求項4記載のバケットシートを提供する。
請求項7記載の本発明では、前記大腿部支持部材として、可撓性プレート部材と、2つの弾性膨出部を備え、該2つの弾性膨出部の境界部が前記可撓性プレート部材の片面に接合された膨出部材との組み合わせからなり、可撓性プレート部材を上側に位置させて装填されるクッションユニットが用いられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1に記載のバケットシートを提供する。
請求項8記載の本発明では、前記クッションユニットの膨出部材は、2つの弾性膨出部が、調整用クッション材を出し入れ可能な筒状に形成された三次元立体編物からなることを特徴とする請求項6又は7記載のバケットシートを提供する。
本発明のバケットシートは、三次元立体編物から形成された第1のクッションを、バケットシートフレームのシートバックフレーム部分における上縁部とシートクッションフレーム部分における前縁部との間に掛け渡し、かつ、同じく三次元立体編物から形成された体側部支持用クッション材を、バケットシートフレームの側部のうち、各大転子付近の外側に位置する大転子支持部の内面を被覆して配設している。これにより、第1のクッション材が、バケットシートフレームに対して浮動状態で支持されると共に、着座者の大転子付近の体側部を三次元立体編物からなる体側部支持用クッション材が接して支持する。第1のクッション材をこのように設けると、入力振動に伴う第1のクッション材の前後への振動吸収運動の瞬間回転中心が、着座者の座骨結節部に相当する位置付近の上方に設定されることになり、振動が入力された際の着座者の背の動きに対する第1のクッション材の追随性が高まり、効率よく振動を減衰できる。これに加えて、三次元立体編物からなる体側部支持用クッション材によっても減衰され、体側部からの振動伝達が低減される。
また、シートクッションフレーム部分に、三次元立体編物から形成された第2のクッション材を幅方向に掛け渡すことにより、大腿部の支持性が向上し、着座感が高まる。また、ランバーサポート部材又は大腿部支持部材を固着せずに設けることにより、入力振動に伴ってそれらが動くことで摩擦力が発生する。この作用によって、入力振動がさらに減衰され、振動吸収特性、衝撃吸収特性がより向上する。
また、ウレタン材などをバケットシートフレームに直置きするのではなく、クッション材として、上記のように、掛け渡し支持した三次元立体編物を用いているため、シート全体の軽量化を図ることができる。
以下、図面に示した実施形態に基づき、本発明をさらに詳細に説明する。図1〜図5は、本発明の一の実施形態に係るバケットシート1を示す。これらの図に示したように、バケットシート1は、バケットシートフレーム10と、クッション材である第1のクッション材20、第2のクッション材30及び体側部支持用クッション材40を備えている。バケットシートフレーム10は、合成樹脂製で、シートバックフレーム部分11とシートクッションフレーム部分12とが一体成形されている。シートバックフレーム部分11及びシートクッションフレーム部分12は、バケットシートフレーム10の幅方向に沿った横断面形状で略凹状に形成されており、いずれも両側部11a,12aが前方ないしは上方に立ち上がった形状になっている。これにより、着座者の体側部のホールド性を高め、乗車時における左右方向への体のずれを抑制している。また、シートバックフレーム部分11には、その上部に、ヘッドレスト部分11bが一体成形されている。
第1のクッション材20は、シートバックフレーム部分11の上縁部、すなわち、ヘッドレスト部分11bからショルダー支持部11c付近の縁部と、シートクッションフレーム部分12の前縁部12bとの間に掛け渡されている。この際、第1のクッション材20は、低い伸び率で、好ましくは5%以下の伸び率で掛け渡される。これにより、第1のクッション材20は、シートバックフレーム部分11の上縁部付近、及びシートクッションフレーム部分12の前縁部12b付近を除いた部分が、若干、シートバックフレーム部分11及びシートクッションフレーム部分12から浮くような状態で掛け渡されることになる。
第1のクッション材20をシートバックフレーム部分11の上縁部及びシートクッションフレーム部分12の前縁部12bに固定する手段は任意であり、例えば、第1のクッション材20の上端縁付近及び下端縁付近に、鈎状の合成樹脂プレート21,22を固定し、各合成樹脂プレート21,22を、シートバックフレーム部分11の上縁部及びシートクッションフレーム部分12の前縁部12bに係合する手段を用いることができる。この際、各合成樹脂プレートを係合させる際に、柔軟な合成樹脂又はゴムを介在させて係合させると、振動吸収特性の点から好ましい。また、第1のクッション材20の上端縁付近あるいは下端縁付近を袋状に形成し、当該袋状の部分をシートバックフレーム部分11の上縁部あるいはシートクッションフレーム部分12の前縁部12bに被せて配置してもよい。
シートバックフレーム部分11及びシートクッションフレーム部分12の各側部11a,12aは、三次元立体編物から形成された体側部支持用クッション材40で被覆する。これにより、バケットシートフレーム10の側部11a,12aのうち、各大転子付近の外側に位置する大転子支持部12cの内面も被覆される。大転子支持部12cの内面が体側部支持用クッション材40で被覆されると、着座者の大転子付近の体側部は、この三次元立体編物からなる体側部支持用クッション材40に接して支持される。これにより、バケットシートフレーム10の側部11a,12aを介して体側部へ入力される振動が減衰される。大転子支持部12cが体側部支持用クッション材40を介して着座者の体側部をより確実に支持するためには、該体側部支持用クッション材40によって被覆された大転子支持部12c間の距離(内寸)xは、通常よりも若干狭め、好ましくは、380mm〜420mmの範囲になるように設定される。
第1のクッション材20を上記のように浮動状態で支持させると共に、体側部支持用クッション材40を上記のように設けて大転子を支持することにより、図5に示したように、入力振動に伴う第1のクッション材20の前後への振動吸収運動の瞬間回転中心Aが、着座者の座骨結節部Bに相当する位置付近の上方に設定されることになる。この結果、振動が入力された際の着座者の背の動きに対する第1のクッション材20の追随性が高まり、効率よく振動を減衰できる。なお、座骨結節部Bに相当する位置とは、シートバック部23とシートクッション部24の境界Cから前方への水平距離で50mm〜150mmの範囲である。
第2のクッション材30は、シートクッションフレーム部分12の両側部12a,12a間であって、第1のクッション材20の裏面側を通過するように掛け渡される。第2のクッション材30も低い伸び率で、好ましくは5%以下の伸び率で掛け渡される。また、好ましくは、着座者の座骨結節下に相当する位置よりも、前方に位置する大腿部を支持可能な位置に配設される。これにより、着座時においては、座角がつき、大腿部が相対的に高くなり、臀部の位置が安定し、振動などを受けて臀部が前方にずれることを抑制できる。第2のクッション材30のシートクッションフレーム部分12の各側部12aへの固定手段も任意であり、上記と同様の合成樹脂プレートを該第2のクッション材30の各端部に取り付け、シートクッションフレーム部分12の各側部12a,12aに係合させて配設してもよいし、シートクッションフレーム部分12の底部外面側において、該第2のクッション材30の端部同士を直接又はワイヤなどを介して間接に連結して配設してもよい。
第1のクッション材20、第2のクッション材30及び体側部支持用クッション材40は、ウレタン等と比較した場合、より薄い厚みであっても高い緩衝機能を備える三次元立体編物から形成される。三次元立体編物は、互いに離間して配置された一対のグランド編地と、該一対のグランド編地間を往復して両者を結合する多数の連結糸とを有する立体的な三次元構造となった編地である。一方のグランド編地は、例えば、単繊維を撚った糸から、ウェール方向及びコース方向のいずれの方向にも連続したフラットな編地組織(細目)によって形成され、他方のグランド編地は、例えば、短繊維を撚った糸から、ハニカム状(六角形)のメッシュを有する編み目構造に形成されている。もちろん、この編地組織は任意であり、細目組織やハニカム状以外の編地組織を採用することもできるし、両者とも細目組織を採用するなど、その組み合わせも任意である。連結糸は、一方のグランド編地と他方のグランド編地とが所定の間隔を保持するように、この一対のグランド編地間に編み込んだもので、三次元立体編物に所定の剛性を付与する。グランド編地を形成するグランド糸の太さは、三次元立体編物に必要な腰の強さを具備させることができると共に、編成作業が困難にならない範囲のものが選択される。
グランド糸又は連結糸の素材としては、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、レーヨン等の合成繊維や再生繊維、ウール、絹、綿等の天然繊維が挙げられるが、これらの素材は単独で用いてもよいし、これらを任意に併用することもできる。好ましくは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などに代表される熱可塑性ポリエステル樹脂類、ナイロン6、ナイロン66などに代表されるポリアミド樹脂類、ポリエチレン、ポリプロピレンなどに代表されるポリオレフィン樹脂類、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)あるいはこれらの樹脂を2種類以上混合した樹脂である。なお、ポリエステル系樹脂はリサイクル性に優れており好適である。また、グランド糸又は連結糸の糸形状は限定されるものではなく、丸断面糸でも異形断面糸等でもよい。
連結糸は、表層と裏層のグランド編地中にループ状の編み目を形成してもよく、挿入組織で表層と裏層のグランド編地に引っかけた構造でもよいが、少なくとも2本の連結糸が表層と裏層の編地を互いに逆方向に斜めに傾斜して、クロス状(X状)やトラス状に連結することが、三次元立体編物の形態安定性を向上させる上で好ましい。
なお、三次元立体編物は、相対する2列の針床を有する編機で編成することができる。このような編機として、ダブルラッセル編機、ダブル丸編機、Vベッドを有する横編機等がある。寸法安定性のよい三次元立体編物を得る上で、ダブルラッセル編機を用いるのが好ましい。
第1のクッション材20、第2のクッション材30及び体側部支持用クッション材40を配設したバケットシート1は、これらが三次元立体編物から形成されるため、それらをそのまま表皮として用いることも可能であるが、これらを被覆する別途の表皮材(図示せず)、例えば、本革、合皮等を配設してもよいことはもちろんである。
本実施形態のバケットシート1は、さらに、ランバーサポート部材50と大腿部支持部材60が設けられている。ランバーサポート部材50は、可撓性プレート部材51と、三次元立体編物から形成されると共に2つの弾性膨出部52a,52aを備え、該2つの弾性膨出部52a,52aの境界部52bが可撓性プレート部材51の片面に接合された膨出部材52との組み合わせからなるクッションユニットからなる。そして、可撓性プレート部材51を前側に位置させて、すなわち、第1のクッション材20の裏面に対向するような向きで、該第1のクッション材20の裏面とバケットシートフレーム10のシートバックフレーム部分11との間に固着せずに装填される。
大腿部支持部材60も、ランバーサポート部材50と同様に、可撓性プレート部材61と、三次元立体編物から形成されると共に2つの弾性膨出部62a,62aを備え、該2つの弾性膨出部62a,62aの境界部62bが可撓性プレート部材61の片面に接合された膨出部材62との組み合わせからなるクッションユニットからなる。大腿部支持部材60は、本実施形態では2つ用いており、一つは、可撓性プレート部材61を上側に位置させて、すなわち、第1のクッション材20の裏面に対向するような向きで、該第1のクッション材20の裏面と第2のクッション材30との間に固着せずに装填され、他の一つは、第2のクッション材20の裏面に対向するような向きで、該第2のクッション材20の裏面とシートクッションフレーム部分12との間に固着せずに装填される。すなわち、2つの大腿部支持部材60が、第2のクッション材30を介して上下に積層されるように配設される。2つの大腿部支持部材60を配設することにより、着座時における座角が大きくなり、臀部の位置が安定し、走行時における前方へのずれが抑制される。
ランバーサポート部材50と大腿部支持部材60を構成するクッションユニットの各2つの弾性膨出部52a,62aは、略筒状に形成し、開口端から調整用クッション材52c,62cを出し入れ可能とすることが好ましい。例えば、図4においては、ランバーサポート部材50の2つの弾性膨出部52a,52aのいずれにも、2枚の調整用クッション材52c,52cを重ねて装填しているが、大腿部支持部材60は、2つの弾性膨出部62a,62aのうち前方に位置する弾性膨出部62aのみに2枚の調整用クッション材62cを装填し、後方に位置する弾性膨出部62aには調整用クッション材を装填していない。後方に位置する弾性膨出部62aに調整用クッション材を装填すると、座骨結節下から大腿部中央付近のバネ感が強くなってしまうが、このように調整用クッション材を抜くことで反力を小さくすることができる。その一方、前方に位置する弾性膨出部62aに調整用クッション材62cを装填することにより、大腿部中央付近から膝付近までを確実に支持でき、着座姿勢を安定させる。
このように、調整用クッション材52c,62cを装填したり、装填しなかったり、あるいは装填枚数を調整したりすることにより、クッション特性を種々調整できる。従って、個人の好みに合わせたきめ細かな調整も可能である。調整用クッション材52c,62cとしては三次元立体編物を用いることができるが、空気を充填可能な空気袋から形成することもできる。空気袋を使用する場合には、手動ポンプを接続し、適宜空気の充填量を調整可能とすることが好ましい。また、空気袋内に三次元立体編物を配設することにより、三次元立体編物が押圧された後復元する際に、該空気袋内に自動的に空気が取り込まれる構成とすることもできる。
ランバーサポート部材50と大腿部支持部材60を設けた構成とすると、これらにより着座姿勢の安定性が向上し、疲労しにくくなる。また、上下振動が入力された場合には、ランバーサポート部材50が上下に移動するため、その際に生じるランバーサポート部材50とシートバックフレーム部分11との間の摩擦力により、上下振動が減衰される。また、前後振動が入力された場合には、大腿部支持部材60が前後に移動するため、シートクッションフレーム部分12との間の摩擦力により、該前後振動が減衰される。この結果、第1のクッション部材20等を、コイルスプリングなどの金属バネを用いて支持していないにも拘わらず、ランバーサポート部材50及び大腿部支持部材60の動きにより、減衰性能を向上させることができる。
なお、図5に示したように、第1のクッション材20におけるシートバック部23とシートクッション部24との境界付近には、第1のクッション材20の位置決し、座面形状を安定させるため、引き込み部材70を設けることもできる。引き込み部材70としては、コイルスプリング等の弾性部材を用いることも可能であり、振動吸収特性等を向上させるための補助部材として利用できる。
図1は、本発明の一の実施形態にかかるバケットシートの外観を示す図である。 図2は、上記実施形態にかかるバケットシートのバケットシートフレームを一部露出させた図である。 図3は、上記実施形態にかかるバケットシートの内部構造を説明するための図である。 図4は、上記実施形態にかかるバケットシートの内部構造を説明するための断面図である。 図5は、上記実施形態にかかるバケットシートの作用を説明するための図である。
符号の説明
1 バケットシート
10 バケットシートフレーム
11 シートバックフレーム部分
12 シートクッションフレーム部分
12c 大転子支持部
20 第1のクッション材
30 第2のクッション材
40 体側部支持用クッション材
50 ランバーサポート部材
51 可撓性プレート部材
52 膨出部材
52a 弾性膨出部
52b 境界部
52c 調整用クッション材
60 大腿部支持部材
61 可撓性プレート部材
62 膨出部材
62a 弾性膨出部
62b 境界部
62c 調整用クッション材

Claims (8)

  1. シートバックフレーム部分とシートクッションフレーム部分とが一体成形されてなるバケットシートフレームと、前記バケットシートフレームに支持されるクッション材とを備えたバケットシートであって、
    前記クッション材は、前記バケットシートフレームのシートバックフレーム部分における上縁部とシートクッションフレーム部分における前縁部との間に掛け渡される三次元立体編物から形成される第1のクッション材と、
    前記バケットシートフレームの側部のうち、各大転子付近の外側に位置する大転子支持部の内面を被覆して配設され、着座者の大転子付近の体側部に接するように設けられる三次元立体編物から形成される体側部支持用クッション材と
    前記シートクッションフレーム部分において上方に立ち上がった形状の両側部間に、前記第1のクッション材の裏面側を通過させて掛け渡される、三次元立体編物から形成される第2のクッション材と、
    前記第1のクッション材と前記第2のクッション材との間、及び、前記第2のクッション材と前記シートクッションフレーム部分との間のいずれか少なくとも一方に、前記第2のクッション材又は前記シートクッションフレーム部分に固着されずに配設され、前後振動が入力された際には、前後動することに伴う摩擦力により、該前後振動を減衰可能な大腿部支持部材と
    を有することを特徴とするバケットシート。
  2. 前記体側部支持用クッション材により被覆された互いに対向する大転子支持部間の距離が、380mm〜420mmの範囲に設定されていることを特徴とする請求項1記載のバケットシート。
  3. 前記第2クッション材は、着座者の座骨結節下に相当する位置よりも、前方に位置する大腿部を支持可能な位置に掛け渡される請求項1又は2記載のバケットシート。
  4. 前記第1のクッション材とシートバックフレーム部分との間に、ランバーサポート部材がシートバックフレーム部分に対して固着されずに配設されており、上下振動が入力された際には、該ランバーサポート部材が上下動することに伴う摩擦力により、該上下振動を減衰可能な構造であることを特徴とする請求項1〜3に記載のバケットシート。
  5. 前記大腿部支持部材が、前記第1のクッション材と前記第2のクッション材との間、及び、前記第2のクッション材と前記シートクッションフレーム部分との間の双方に、前記第2クッション材を介して上下に積層されるように配設されている請求項1〜4のいずれか1に記載のバケットシート。
  6. 前記ランバーサポート部材として、可撓性プレート部材と、2つの弾性膨出部を備え、該2つの弾性膨出部の境界部が前記可撓性プレート部材の片面に接合された膨出部材との組み合わせからなり、可撓性プレート部材を前側に位置させて装填されるクッションユニットが用いられていることを特徴とする請求項4記載のバケットシート。
  7. 前記大腿部支持部材として、可撓性プレート部材と、2つの弾性膨出部を備え、該2つの弾性膨出部の境界部が前記可撓性プレート部材の片面に接合された膨出部材との組み合わせからなり、可撓性プレート部材を上側に位置させて装填されるクッションユニットが用いられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1に記載のバケットシート。
  8. 前記クッションユニットの膨出部材は、2つの弾性膨出部が、調整用クッション材を出し入れ可能な筒状に形成された三次元立体編物からなることを特徴とする請求項6又は7記載のバケットシート。
JP2006346590A 2006-12-22 2006-12-22 バケットシート Expired - Fee Related JP5189285B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006346590A JP5189285B2 (ja) 2006-12-22 2006-12-22 バケットシート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006346590A JP5189285B2 (ja) 2006-12-22 2006-12-22 バケットシート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008154768A JP2008154768A (ja) 2008-07-10
JP5189285B2 true JP5189285B2 (ja) 2013-04-24

Family

ID=39656312

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006346590A Expired - Fee Related JP5189285B2 (ja) 2006-12-22 2006-12-22 バケットシート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5189285B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6430182B2 (ja) * 2014-09-02 2018-11-28 株式会社ピーエーエス 自動車シート用クッション

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0661149U (ja) * 1992-12-22 1994-08-30 デルタ工業株式会社 自動車用シート
JP2000325174A (ja) * 1999-05-18 2000-11-28 Delta Tooling Co Ltd シート
JP4554438B2 (ja) * 2004-12-28 2010-09-29 株式会社デルタツーリング ランバーサポート、シート用クッション及び座席構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008154768A (ja) 2008-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100861904B1 (ko) 좌석 구조
JP4757553B2 (ja) シート
US7416256B2 (en) Base net supporting mechanism for seat and seat structure thereof
JP5020448B2 (ja) 車両用シート
US7275793B2 (en) Seat
US7731294B2 (en) Seat
EP1084902B1 (en) Seat having a three-dimensional net
JP4634761B2 (ja) シート
JP2002219985A (ja) 乗物用シート
JP3592317B2 (ja) シート
JP4741759B2 (ja) シート用クッション構造
JP5189285B2 (ja) バケットシート
JP2002238694A (ja) 鉄道車両又は航空機用シート
JP5210043B2 (ja) 座席構造
JP4001502B2 (ja) シート
JP2004001729A (ja) 車両用シート
JP2002199955A (ja) 3次元ネットを有するシート
JP2003182430A (ja) ヘッドレスト

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120416

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120614

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130124

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160201

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5189285

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees