JP3568615B2 - 液晶駆動装置,その制御方法及び液晶表示装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、液晶駆動装置,その制御方法及び液晶表示装置に関するものであり、階段波形電圧を階調電源として用い、1水平期間毎に極性反転駆動をする駆動回路,その駆動方法及びアクティブマトリクス型の液晶ディスプレイに関するものである。
【0002】
近年、半導体集積回路(以下LSIという)装置の高集積及び高密度技術の発達に伴い、TFT(Thin Film Transistor )を各画素に設けたアクティブマトリクス型の液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)が製造されている。LCDは家庭用TVからOA機器まで、幅広い分野への普及が進んでいる。これは、LCDがCRTに比べて薄型軽量を容易に実現でき、CRTに劣らない表示品質を得ることができるからである。この小型軽量という点を生かした携帯型情報機器だけでなく、LCDはマルチメディア対応情報機器の表示装置として期待されている。今後は、より多くの情報をより豊かな表現力を用いて表示する能力が要求される。
【0003】
【従来の技術】
1水平期間毎に極性反転駆動をする多階調液晶表示装置は図15(A)に示すように、液晶駆動装置1及び液晶表示パネル2を備えている。当該表示パネル2はTFT基板2A,コモン電極2B,データドライバ3及びスキャンドライバ4等を有し、液晶駆動装置1はコモン電圧供給回路5や不図示の電源回路を有している。
【0004】
コモン電圧供給回路5は1水平期間毎にコモン電圧VCOM±を切り換え、それをコモン電極2Bに供給している。当該回路5は図15(B)に示すように、スイッチ素子SW1,SW2,出力バッファBF及びインバータ INVを有している。
この回路5は、図16に示すように、1ラインを表示する水平期間,例えば、ライン反転信号LN=「H」レベルの期間に、SW1をON動作させ、SW2をOFF動作させる。これにより、出力バッファBFから液晶表示パネル2のコモン電極2Bにコモン電圧VCOM+が供給される。
【0005】
この際に、VCOM+が1水平期間の中のコモン電圧安定期間に至ると、スキャンドライバ4の出力信号VSが「H」レベルとなり、例えば、基準電圧V0〜V7を組み合わせた4階調電圧が、データドライバ3から液晶表示パネル2のTFT基板2Bに印加される。
ここでコモン電圧安定期間とは、1水平期間から不安定な期間(過渡期間)を差し引いた期間であり、例えば、選択画素に対する4階調電圧が有効となる範囲を示している。過渡期間は、ライン反転信号LNが立ち上がった時刻から、コモン電圧VCOMが定常状態に至るまでの期間である。
【0006】
また、図15(B)において、極性反転駆動をすべくライン反転信号LNが「L」レベルになると、SW1がOFF動作し、SW2がON動作をする。これにより、出力バッファBFから液晶表示パネル2のコモン電極2Bにコモン電圧VCOM−が供給される。このような交流化駆動を採るのは、液晶自身の劣化防止及びちらつき防止のためである。
【0007】
さらに、スキャンドライバ4により選択されたバスラインのTFTがON動作すると、データドライバ3から各画素電極に映像信号電圧が書き込まれ、次に、そのバスラインのTFTが選択されるまで、その電極の分布容量に電荷が保持される。この状態で情報が保たれ、これに対応して液晶の傾きが決まり、光の透過量が制御されて階調表示が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで従来例のコモン電圧供給回路5によれば、スイッチ素子SW1がライン反転信号LNの立ち上がりに同期してON動作され、SW2がライン反転信号LNの立ち下がりに同期してON動作されているため、信号LNに基づいてSW1及びSW2をスイッチ制御する方法では、VCOM+が正側のコモン電圧安定期間に至るまでの過渡期間や、VCOM−が負側のコモン電圧安定期間に至るまでの過渡期間が長くなって、情報の早期書き込みの妨げとなる。
【0009】
これは、選択画素に保持される電位が、コモン電極電圧を基準としているためであり、コモン電極容量及びコモン電極抵抗、更には、コモン電極入力端子部の抵抗等が対象となる時定数により、コモン電圧の充電に一定時間(過渡期間)以上を要し、スキャンドライバ4を早期にON動作させることができなくなるためである。なお、コモン電極容量はTFT基板2Aとコモン電極2Bとの間に生ずるものである。
【0010】
一般に、情報量の増加に伴い液晶表示装置の高精細化が要求されると、1水平期間を短縮したり画素数を増加する方法により、これに対処している。これには、電極容量が多くなる中で、コモン電極電圧を早期に安定させる必要がある。
しかし、分布容量を用いた階調制御方式では、図17に示すように、1水平期間を短縮して液晶表示パネル2の高精細化を図ろうとすると、コモン電圧安定期間が短くなることで、例えば、4階調電圧を選択画素に充電することが困難となる。これを避けるために、基準電圧V0〜V7の1階段当たりのパルス幅を短くする方法が採られるが、階調電圧の充電不足を生じるという問題がある。
【0011】
また、分布容量方式を用いない多階調表示の場合でも、図18に示すように、1水平期間が短くなればなるほど前者の階調制御方式と同様な問題に直面することになる。
なお、情報量の増加に伴い液晶表示装置の高精細化、大型化の要求が進むにつれて、コモン電極の他にも、ゲート電極の抵抗及び容量が益々増加する。
【0012】
本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創作されたものであり、液晶表示に必要な回路での充電不足を防止し、プリチャージ期間中に駆動電圧を目標レベルまで到達させ、安定動作期間を長くすることが可能となる液晶駆動装置,その制御方法及び液晶表示装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る液晶駆動装置は、その原理図を図1(A)に示すように液晶表示に必要な駆動電圧と該駆動電圧に補助電圧を加えたプリチャージ電圧とを発生する電圧発生回路100と、
前記電圧発生回路100からの前記電圧発生回路からのプリチャージ電圧を、液晶表示に必要な1水平期間を1周期とする第1の制御信号に応じたプリチャージ期間に出力し、次いで、前記電圧発生回路からの駆動電圧を、前記第1の制御信号と液晶表示に必要な1水平期間を半周期とする第2の制御信号に応じて出力する電圧出力回路とを備え、前記プリチャージ期間の長さ及びプリチャージ電圧を制御して、1水平期間を調整することを特徴とする。
【0014】
本発明の第1の装置は図2(A)に示すように、好ましくは、正電源電圧を加工して、液晶表示に必要な正の駆動電圧を発生し、該駆動電圧よりも急激に立ち上がる正のプリチャージ電圧を液晶表示に必要な1水平期間Bを1周期とする第1の制御信号に応じたプリチャージ期間に基づいて前記駆動電圧に重畳する第1の電圧発生回路11と、負電源電圧を加工して、前記液晶表示に必要な負の駆動電圧を発生し、該駆動電圧よりも急激に立ち下がる負のプリチャージ電圧を前記プリチャージ期間に基づいて前記駆動電圧に重畳する第2の電圧発生回路12と、前記第1の電圧発生回路からの正のプリチャージ電圧に重畳された正の駆動電圧及び前記負のプリチャージ電圧に重畳された負の駆動電圧を、前記1水平期間Bを半周期とする第2の制御信号に基づいて交互に出力する出力制御回路13とを備え、前記プリチャージ期間の長さ及びプリチャージ電圧を制御して、1水平期間を調整することを特徴とする。
【0015】
本発明の第2の装置は図2(B)に示すように、好ましくは、前記電圧出力回路200 が、前記第1の制御信号に基づいて正の駆動電圧及び正のプリチャージ電圧を選択して合成出力する第1の選択回路14と、前記第1の制御信号に基づいて正の駆動電圧及び前記負のプリチャージ電圧を選択して合成出力する第1の選択回路15と、前記第1の選択回路14から合成出力された正のプリチャージ電圧及び正の駆動電圧と、前記第1の選択回路15から合成出力された負のプリチャージ電圧及び正の駆動電圧とを前記第2の制御信号に基づいて交互に出力する出力制御回路16とを備えていることを特徴とする。
【0016】
本発明の第3の装置は図3(A)に示すように、好ましくは、前記電圧出力回路200 が、前記第1の制御信号及び第2の制御信号の信号論理に基づいて正の駆動電圧を出力許可する第1の出力回路17と、前記第1の制御信号及び第2の制御信号の信号論理に基づいて負の駆動電圧を出力許可する第2の出力回路18と、前記第1の制御信号及び第2の制御信号の信号論理に基づいて正のプリチャージ電圧を出力許可する第3の出力回路19と、前記第1の制御信号及び第2の制御信号の信号論理に基づいて負のプリチャージ電圧を出力許可する第4の出力回路20とを備えていることを特徴とする。
【0017】
本発明の第1〜第3の装置において、前記電圧発生回路100 は、正又は負の電源電圧を加工して、アクティブマトリクス型の液晶表示パネルのコモン電極に必要な正又は負のコモン電圧VCOM±と、該コモン電圧VCOM±に補助電圧を加えた正又は負のプリチャージ電圧VPC±とを発生することを特徴とする。
本発明の第1〜第3の装置において、前記電圧発生回路100 は、正又は負の電源電圧を加工して、アクティブマトリクス型の液晶表示パネルのゲート電極に必要な正又は正の駆動電圧と、該駆動電圧に補助電圧を加えた正又は負のプリチャージ電圧とを発生することを特徴とする。
【0018】
本発明の第1〜第3の装置において、前記電圧発生回路100は、正又は負の電源電圧を加工して、液晶駆動回路に必要な正又は負の基準電圧と、該基準電圧に補助電圧を加えた正又は負のプリチャージ電圧とを発生することを特徴とする。
本発明の液晶駆動装置の制御方法は、予め、液晶表示に必要な駆動電圧と該駆動電圧に補助電圧を加えたプリチャージ電圧とを発生し、液晶表示に必要な負荷回路毎に調整する1水平期間Bのプリチャージ期間Aに液晶表示に必要な負荷回路毎に調整する前記プリチャージ電圧を選択し、かつ、前記1水平期間Bからプリチャージ期間Aを除いた残りの期間に前記駆動電圧を選択し、順次選択された電圧を液晶表示に必要な負荷回路に供給することを特徴とする。
【0019】
本発明の制御方法において、好ましくは、前記液晶表示に必要な負荷回路に、アクティブマトリクス型の液晶表示パネルを有し、前記液晶表示パネルは、1ラインを表示する水平期間B毎に極性反転駆動を実行することを特徴とする。
【0020】
本発明の制御方法において、前記駆動電圧及びプリチャージ電圧は、前記電源電圧を抵抗分割することにより発生し、前記抵抗分割に使用する抵抗値を可変して発生電圧値を調整することを特徴とする。
本発明の液晶表示装置は、図3(B)に示すように基準電圧をサンプリングした階段状波形電圧を出力し、多階調制御をする液晶駆動ユニットと、前記階段状波形電圧の中のいずれか一つの階段電圧を分布容量に保持する液晶表示パネルとを備え、前記液晶駆動ユニットが、本発明のいずれかの液晶駆動装置を有することを特徴とし、上記目的を達成する。
【0021】
【作 用】
本発明の液晶駆動装置によれば、第1及び第2の制御信号に応じたプリチャージ期間に電圧出力回路200 から負荷回路101 にプリチャージ電圧を印加しているため、当該期間中に負荷回路101 の駆動電圧を目標レベルまで早期に到達させることができる。
【0022】
これにより、液晶表示に必要な負荷回路101 ,例えば、液晶駆動回路や液晶表示パネルのゲート電極を高速充電することができる。また、水平期間を短縮し画素数を増加した場合でも、充電不足やデータの書込み不足を無くすことができ、液晶駆動回路や液晶表示パネルの安定動作期間が長くなることから、クロストークを低減することができ、高画質かつ高精細な液晶表示装置の提供に寄与する。
【0023】
なお、プリチャージ期間は負荷回路101 に応じて第1の制御信号のパルス幅を調整することにより容易に設定できる。これにより、負荷回路101 に合わせてプリチャージ電圧を任意に設定することができる。
また、本発明の第1の装置によれば、正のプリチャージ電圧に重畳された正の駆動電圧と、負のプリチャージ電圧に重畳された負の駆動電圧とを交互に第2の制御信号に基づいて出力制御回路13から負荷回路101 に供給しているため、正のプリチャージ電圧によって、コモン非反転駆動時のプリチャージ期間中に負荷回路の駆動電圧を目標レベルまで早期に到達させることができ、負のプリチャージ電圧によって、コモン反転駆動時のプリチャージ期間中に負荷回路の駆動電圧を目標レベルまで早期に到達させることができる。
【0024】
本発明の第2の装置によれば、正のプリチャージ電圧と正の駆動電圧を合成した電圧、及び、負のプリチャージ電圧と負の駆動電圧と合成した電圧を第2の制御信号に基づいて交互に出力制御回路16から負荷回路101 に供給しているため、第1の装置と同様に、正又負のプリチャージ電圧によって、プリチャージ期間中に負荷回路の駆動電圧を目標レベルまで早期に到達させることができる。
【0025】
本発明の第3の装置によれば、第1の制御信号及び第2の制御信号の信号論理に基づいて第1〜第4の出力回路17〜20から負荷回路101 に、正のプリチャージ電圧、正の駆動電圧、負のプリチャージ電圧及び負の駆動電圧を順次供給しているため、第1及び第2の装置と同様に、正又負のプリチャージ電圧によって、プリチャージ期間中に負荷回路の駆動電圧を目標レベルまで早期に到達させることができる。
【0026】
本発明の液晶表示装置によれば、液晶駆動ユニット300 に第1〜第3の装置のいずれかを有しているため、液晶表示パネル101 の選択画素に余裕を持って階調電圧を充電することができる。
これにより、階調電圧の充電不足を無くした高品質かつ高精細な液晶表示装置の提供に寄与する。
【0027】
【実施例】
次に、図を参照しながら本発明の各実施例について説明をする。図4〜14は、本発明の実施例に係る液晶駆動装置,その制御方法及び液晶表示装置を説明する図である。
(1)第1の実施例の説明
図4は、本発明の各実施例に係る多階調液晶表示装置の構成図であり、図5はその液晶表示パネルの電極説明図である。また、図6は第1の実施例に係るコモン電圧供給回路の構成図を示している。
【0028】
8種類の基準電圧V0〜V7に基づいて32階調表示をするアクティブマトリクス型の液晶表示装置は、図4に示すように、液晶駆動ユニット300 及び液晶表示パネル101 を備えている。
液晶駆動ユニット300 は、8種類の基準電圧V0〜V7をサンプリングした階段状波形電圧を出力し、液晶表示パネル101 を32階調制御をする。当該ユニット100 は、電源回路40,コモン電圧供給回路41及びデータ生成&制御回路42を有している。電源回路40は8種類の基準電圧V0〜V7,正電源+及び負電源−を発生する。
【0029】
コモン電圧供給回路41は正電源+及び負電源−を受けて、プリチャージ制御信号(以下PC信号という)及びライン反転信号(以下LN信号という)に基づいて、コモン電圧VCOMを発生するものである。第1の実施例では、コモン電圧供給回路41が本発明の第1の液晶駆動装置が適用される。この回路構成については図6において詳述する。
【0030】
データ生成&制御回路42は水平同期信号(以下HS信号という)及び映像信号SINに基づいてカラー表示のための映像データ(RDATA,GDATA,BDATA)DOUT ,データ取込み開始信号(以下SPD信号及びSPS信号という),シフトクロック信号(以下CLKD信号及びCLKS信号という)及びライン反転信号(以下LN信号及びLP信号という)を発生する。
【0031】
液晶表示パネル101 は、階段状波形電圧の中のいずれか一つの階段電圧を分布容量に保持する。パネル101 は、TFT基板51,コモン電極52,データドライバ53及びスキャンドライバ54を有している。TFT基板51は、図5に示すように、スキャンバスライン(走査電極)SBL及びデータバスライン(信号電極)DBLがマトリクス状に設けられ、その交点にスイッチング素子(TFT)が接続されている。当該TFTには画素電極が接続されている。
【0032】
コモン電極52はTFT基板51に下層に設けられ、この基板51と電極52との間に液晶が封入される。電極52にはコモン電圧VCOMが供給される。
データドライバ53は基準電圧V0〜V7,CLKD信号,SPD信号,LP信号及び映像データDOUT を受けて、データバスラインDBLに接続されたTFTに情報の書込みを行う。また、この情報はドライバ53によって、階調電圧の振幅範囲を5V以内に抑えられる。ドライバ53の駆動電源VCCは単一な−5Vである。スキャンドライバ54はCLKS信号及びSPS信号を受けて、スキャンバスラインSBLに接続されたTFTを選択する。
【0033】
次に、コモン電圧供給回路41の内部構成について説明する。例えば、当該回路41は、図6に示すように、正電圧発生回路21,負電圧発生回路22及び電圧選択回路23を有している。
正電圧発生回路21は第1の電圧発生回路11の一例であり、スイッチ素子SW1,抵抗R1〜R3及び出力バッファBF1から構成されている。スイッチ素子SW1は、PC信号(上線を省略する)に基づいてON/OFF動作する。抵抗R2,R3は直列に接続され、正電源VDD+を抵抗分割して正のコモン電圧VCOM+を発生する。抵抗R1の一端はSW1に接続され、SW1=ON動作によって、R3の一端に接続される。これにより、正電源VDD+を抵抗分割して正のコモン電圧VCOM+よりも急激に立ち上がる正のプリチャージ電圧(以下オーバーシュート電圧という)VHを出力する。出力バッファBF1はコモン電圧VCOM+及びオーバーシュート電圧VHを増幅出力する。
【0034】
負電圧発生回路22は第2の電圧発生回路12の一例であり、スイッチ素子SW2,抵抗R4〜R6及び出力バッファBF2から構成されている。スイッチ素子SW2は、反転PC信号(バー)に基づいてON/OFF動作する。抵抗R6,R5は直列に接続され、負電源VDD−を抵抗分割して負のコモン電圧VCOM−を発生する。抵抗R4の一端はSW2に接続され、SW2=ON動作によって、R6の一端に接続される。これにより、負電源VDD−を抵抗分割して負のコモン電圧VCOM−よりも急激に立ち下がる負のプリチャージ電圧(以下オーバーシュート電圧という)VLを出力する。出力バッファBF2はコモン電圧VCOM−及びオーバーシュート電圧VLを増幅出力する。
【0035】
なお、オーバーシュート電圧VHは、R1〜R3の抵抗値を可変することにより発生電圧値を設定し、電圧VLは、R4〜R6の抵抗値を可変することにより発生電圧値をそれぞれ設定する。
電圧出力回路23は出力制御回路13の一例であり、スイッチ素子SW3,SW4,インバータ INV及び出力バッファBF3から構成されている。スイッチ素子SW3は、非反転LN信号に基づいてON/OFF動作する。スイッチ素子SW4は、反転LN信号に基づいてON/OFF動作する。インバータ INVはLN信号を反転する。出力バッファBF3はコモン電圧VCOM+に重畳されたオーバーシュート電圧VH又はコモン電圧VCOM−に重畳されたオーバーシュート電圧VLのいずれかを増幅する。
【0036】
電圧出力回路23の機能は、LN信号に基づいてコモン電圧VCOM+に重畳されたオーバーシュート電圧VH又はコモン電圧VCOM−に重畳されたオーバーシュート電圧VLのいずれかを選択出力するものである。
次に、液晶表示装置の動作について説明する。図7は本発明の第1の実施例に係る液晶駆動ユニットの動作タイミングチャートを示している。図7において、液晶表示パネル101 のコモン非反転駆動時のプリチャージ期間に、HS信号の立ち上がりに同期してPC信号が正電圧発生回路21に供給されると、当該発生回路21では、この制御信号PCに基づいてスイッチ素子SW1が一瞬ON動作することにより、抵抗R1及びR3により正電源VDD+が抵抗分割され、正のオーバーシュート電圧VHが発生される。
【0037】
この電圧VHは、正のコモン電圧VCOM+よりも急激に立ち上がった波高値の大きな電圧である。これと同時に、正電圧発生回路21では抵抗R2及びR3により正電源VDD+が抵抗分割され、正電源VDD+から正のコモン電圧VCOM+が発生される。
オーバーシュート電圧VHはコモン電圧VCOM+と重畳され、この重畳電圧はLN信号の立ち上がりに同期して電圧出力回路23により選択され、それが液晶表示パネル101 のコモン電極52に供給される。
【0038】
また、コモン反転駆動時のプリチャージ期間に、HS信号の立ち上がりに同期してPC信号が負電圧発生回路22に供給されると、当該回路22では、この制御信号PCに基づいてスイッチ素子SW2が一瞬ON動作することにより、抵抗R4及びR6により負電源VDD−が抵抗分割され、負のオーバーシュート電圧VLが発生される。
【0039】
この電圧VLは、負のコモン電圧VCOM−よりも急激に立ち下がった波高値の大きな電圧である。これと同時に、負電圧発生回路22では抵抗R6及びR5により負電源VDD−が抵抗分割され、負電源VDD−から負のコモン電圧VCOM−が発生される。
オーバーシュート電圧VLはコモン電圧VCOM−と重畳され、この重畳電圧はLN信号の立ち上がりに同期して電圧出力回路23により選択され、それが液晶表示パネル101 のコモン電極52に供給される。
【0040】
これにより、液晶表示パネル101 のコモン電極に印加する電圧を1水平期間毎に反転させる極性反転駆動が行われる。例えば、基準電圧V0〜Vnをサンプリングした階段状波形電圧と、コモン電圧安定期間の長いコモン電圧VCOM+及びVCOM−とが液晶駆動ユニット300 から液晶表示パネル101 に出力され、スキャンドライバ54によって選択されたスキャンバスラインSBLのTFTがON動作することにより、データドライバ53からデータバスラインDBLに印加された4階調電圧が液晶表示パネル101 の分布容量に保持される。
【0041】
このドライバ54の出力がONの状態のときに、ドライバ53の出力が画素電極に印加され、図7に示すように、4階調電圧の有効範囲となるコモン電圧安定期間に、ドライバ53の出力をオープンにすることで、画素電極電位が分布容量に保持され、ドライバ54の出力がOFFの状態になるまで、情報が保持し続けられる。
【0042】
これにより、各画素電極に情報が書き込まれ、この階調電圧は次に、その行が選択されるまで保持される。この際の電荷が分布容量に保持されることで、情報が保たれ、この情報に対応して液晶の傾きが決まり、光の透過量が制御され、カラー階調表示が行われる。
このようにして、本発明の第1の実施例に係る多階調液晶駆動装置によれば、図6に示すような電圧出力回路23を有したコモン電圧供給回路41が液晶駆動ユニット300 に設けられ、1水平期間のプリチャージ期間に、LN信号に基づいてコモン電圧VCOM+に重畳されたオーバーシュート電圧VH又はコモン電圧VCOM−に重畳されたオーバーシュート電圧VLを電圧出力回路23からコモン電極52に交互に出力されるため、急峻に立ち上がるオーバーシュート電圧VH又は急峻に立ち下がるオーバーシュート電圧VLによって、正側のプリチャージ期間中にコモン電圧VCOM+を目標レベルまで早期に到達させること、及び、負側のプリチャージ期間中にコモン電圧VCOM−を目標レベルまで早期に到達させることができる。
【0043】
これにより、従来例に比べて、VCOM+がコモン電圧安定期間に至るまでの過渡期間や、VCOM−がコモン電圧安定期間に至るまでの過渡期間が極めて短くなり、正側又は負側のコモン電圧安定期間を長くすることができ、情報を早期に分布容量に書き込むことが可能となる。なお、従来例のように、基準電圧V0〜V7の1階段当たりのパルス幅を短くすることも無くなる。
【0044】
また、コモン電極52を早期に正側又は負側の安定状態に到達させる高速充電をすることができることから、階調電圧を液晶表示パネル101 の選択画素に余裕を持って充電することができる。
これにより、水平期間を短縮し、また、画素数を増加した場合でも、アクティブマトリクス型の液晶表示パネル101 の極性反転駆動を精度良く行うことが可能となり、階調電圧の充電不足を無くした高品質かつ高精細な液晶表示装置の提供に寄与する。分布容量方式を用いない液晶表示装置にも有効である。
【0045】
(2)第2の実施例の説明
図8は、本発明の第2の実施例に係るコモン電圧供給回路の構成図を示している。第1の実施例と異なるのは第2の実施例では、正のプリチャージ電圧VPC+と、コモン電圧VCOM+とを切り換えて出力したものと、負のプリチャージ電圧VPC−と、コモン電極電圧VCOM−とを切り換えて出力したものとを、LN信号により交互に選択出力するものである。
【0046】
すなわち、第2の実施例に係る多階調液晶表示装置に適用されるコモン電圧供給回路は、図8に示すように、正電圧選択回路24,負電圧選択回路25及び電圧出力回路26を備えている。
正電圧選択回路24は第1の選択回路14の一例であり、スイッチ素子SW1,SW2,出力バッファBF1及びインバータ INV1を有している。スイッチ素子SW1は非反転PC信号に基づいてON/OFF動作する。スイッチ素子SW2は反転PC信号に基づいてON/OFF動作する。出力バッファBF1はスイッチ素子SW1によって出力許可された正のコモン電圧VCOM+又はスイッチ素子SW2によって出力許可されたプリチャージ電圧VPC+を増幅する。プリチャージ電圧VPC+は、コモン電圧VCOM+よりも急激に立ち上がる電圧である。インバータ INV1はPC信号を反転する。
【0047】
負電圧選択回路25は第2の選択回路15の一例であり、スイッチ素子SW3,SW4及び出力バッファBF2を有している。スイッチ素子SW3は非反転PC信号に基づいてON/OFF動作する。スイッチ素子SW4は反転PC信号に基づいてON/OFF動作する。出力バッファBF2はスイッチ素子SW3によって出力許可された負のコモン電圧VCOM−又はスイッチ素子SW4によって出力許可されたプリチャージ電圧VPC−を増幅する。プリチャージ電圧VPC−は、コモン電圧VCOM−よりも急激に立ち下がる電圧である。
【0048】
電圧出力回路26は出力制御回路16の一例であり、スイッチ素子SW5,SW6,出力バッファBF3及びインバータ INV2を有している。スイッチ素子SW5は非反転LN信号に基づいてON/OFF動作する。スイッチ素子SW6は反転LN信号に基づいてON/OFF動作する。出力バッファBF3は選択回路24から順次出力されたプリチャージ電圧VPC+及びコモン電圧VCOM+、又は、選択回路25から順次出力されたプリチャージ電圧VPC−及びコモン電圧VCOM−のいずれかを増幅する。インバータ INV2はLN信号を反転する。
【0049】
本発明の第2の実施例では図4に示したような電源回路40が8種類の基準電圧V0〜V7の他に、正電源+を電圧加工した正のコモン電圧VCOM+及びプリチャージ電圧VPC+を発生し、負電源−を電圧加工した負のコモン電圧VCOM−及びプリチャージ電圧VPC−をそれぞれ発生する。
次に、コモン電圧供給回路を内蔵した液晶駆動ユニットの動作を説明する。図9は、本発明の第2の実施例に係る液晶駆動ユニットの動作波形図を示している。図9において、液晶表示パネル101 のコモン非反転駆動時の水平期間の中で、PC信号が「L」レベルとなる正側のプリチャージ期間に、正電圧選択回路24ではスイッチ素子SW2が一瞬ON動作することで、正のプリチャージ電圧VPC+が選択される。また、PC=「H」レベル期間中、スイッチ素子SW1がON動作を継続することで、正のコモン電圧VCOM+が選択される。この電圧VPC+は、正のコモン電圧VCOM+よりも急激に立ち上がった波高値の大きなオーバーシュート電圧である。
【0050】
さらに、電圧VPC+は、コモン電圧VCOM+に重畳され、この重畳電圧はLN信号の立ち上がりに同期して電圧出力回路26により選択され、それが液晶表示パネル101 に供給される。
また、コモン反転駆動時の水平期間の中で、PC信号が「L」レベルとなる負側のプリチャージ期間に、負電圧選択回路25ではスイッチ素子SW4が一瞬ON動作することで、負のプリチャージ電圧VPC−が選択される。これにより、PC=「H」レベル期間中、スイッチ素子SW3がON動作を継続することで、負のコモン電圧VCOM−が選択される。この電圧VPC−は、負のコモン電圧VCOM−よりも急激に立ち下がった波高値の大きなオーバーシュート電圧である。電圧VPC+は、コモン電圧VCOM+に重畳され、この重畳電圧はLN信号の立ち上がりに同期して出力制御回路16により選択され、それが液晶表示パネル101 に供給される。
【0051】
このようにして、本発明の第2の実施例に係る多階調液晶駆動装置によれば、図8に示すような電圧出力回路26を有したコモン電圧供給回路41が設けられ、第1の実施例と同様に、水平期間に、LN信号に基づいてコモン電圧VCOM+に重畳されたプリチャージ電圧VPC+又はコモン電圧VCOM−に重畳されたプリチャージ電圧VPC−を交互に電圧出力回路26からコモン電極52に切り換え出力されるため、プリチャージ電圧VPC±によって、正側のプリチャージ期間中にコモン電圧VCOM+を目標レベルまで早期に到達させること、及び、負側のプリチャージ期間中にコモン電圧VCOM−を目標レベルまで早期に到達させることができる。
【0052】
これにより、液晶表示パネル101 のコモン電極を正側又は負側の安定状態に早期に到達させる高速充電を行うことができる。また、従来例に比べてVCOM+及びVCOM−の過渡期間が短縮され、正側及び負側のコモン電圧安定期間を長くすることが可能となる。
これにより、水平期間を短縮し、また、画素数を増加した場合でも、階調電圧の充電不足を無くした高品質かつ高精細な液晶表示装置の提供に寄与する。
【0053】
(3)第3の実施例の説明
図10は、本発明の第3の実施例に係るコモン電圧供給回路の構成図を示している。第1,第2の実施例と異なるのは第3の実施例では、正又は負のプリチャージ電圧VPC±又はコモン電極電圧VCOM±いずれか一つを、LN信号とPC信号をデコードしたスイッチ制御信号S1〜S4により選択出力するものである。
【0054】
すなわち、第3の実施例に係る多階調液晶表示装置に適用されるコモン電圧供給回路は、図10に示すように、4つの出力制御回路27〜30,2つのインバータ INV1, INV2及び出力バッファ31を備えている。出力制御回路27は第1の出力回路17の一例であり、二入力AND回路27A及びスイッチ素子SW1から構成されている。二入力AND回路27AはLN信号とPC信号をデコードしてスイッチ制御信号S1を発生し、それをスイッチ素子SW1に出力する。SW1は信号S1に基づいてON/OFF動作し、正のコモン電圧VCOM+の出力又は遮断(イネーブル制御)をする。
【0055】
出力制御回路28は第2の出力回路18の一例であり、二入力AND回路28A及びスイッチ素子SW2から構成されている。二入力AND回路28AはLN信号とPC信号をデコードしてスイッチ制御信号S2を発生し、それをスイッチ素子SW2に出力する。SW2は信号S2に基づいてON/OFF動作し、負のコモン電圧VCOM−の出力又は遮断をする。
【0056】
出力制御回路29は第3の出力回路19の一例であり、二入力AND回路29A及びスイッチ素子SW3から構成されている。二入力AND回路29AはLN信号とPC信号をデコードしてスイッチ制御信号S3を発生し、それをスイッチ素子SW3に出力する。SW3は信号S1に基づいてON/OFF動作し、正のコモン電圧VCOM+よりも急激に立ち上がる正のプリチャージ電圧VPC+を出力又は遮断する。
【0057】
出力制御回路30は第4の出力回路20の一例であり、二入力AND回路30A及びスイッチ素子SW4から構成されている。二入力AND回路30AはLN信号とPC信号をデコードしてスイッチ制御信号S4を発生し、それをスイッチ素子SW4に出力する。SW4は信号S4に基づいてON/OFF動作し、負のコモン電圧VCOM−よりも急激に立ち下がる負のプリチャージ電圧VPC−を出力又は遮断する。インバータ INV1はLN信号を反転し、インバータ INV2はPC信号をそれぞれ反転する。出力バッファ31はコモン電圧VCOM+に重畳されたプリチャージ電圧VPC+又はコモン電圧VCOM−に重畳されたプリチャージ電圧VPC−を増幅する。
【0058】
次に、本実施例の液晶駆動ユニットの動作を説明する。例えば、第2の実施例で使用した動作波形図を参考にすると、図9において、コモン非反転駆動時の水平期間の中で、PC信号が「L」レベル,LN信号が「H」レベルとなる正側のプリチャージ期間に、図10に示すようなAND回路29Aから信号S3=「H」レベルが発生され、スイッチSW3が一瞬ON動作する。他のスイッチSW1,SW2,SW4はOFF動作である。
【0059】
これにより、プリチャージ期間中に出力制御回路29から液晶表示パネル101 に、正のコモン電圧VCOM+よりも急激に立ち上がる正のプリチャージ電圧VPC+が供給される。この期間を除く水平期間では、信号PCが「H」レベルとなることで、AND回路27Aから信号S1=「H」レベルが発生され、スイッチSW1が継続してON動作する。他のスイッチSW2〜SW4はOFF動作であり、出力制御回路27から液晶表示パネル101 に、電圧VPC+に継続して正のコモン電圧VCOM+が供給される。
【0060】
また、コモン反転駆動時の水平期間の中で、PC信号が「L」レベル,LN信号が「L」レベルとなる負側のプリチャージ期間に、AND回路30Aから信号S4=「H」レベルが発生され、スイッチSW4が一瞬ON動作する。他のスイッチSW1〜SW3はOFF動作である。このプリチャージ期間中に出力制御回路30から液晶表示パネル101 に、負のコモン電圧VCOM−よりも急激に立ち下がる負のプリチャージ電圧VPC−が供給される。
【0061】
この期間を除く水平期間では、信号PCが「H」レベルとなることで、AND回路28Aから信号S2=「H」レベルが発生され、スイッチSW2が継続してON動作する。他のスイッチSW1,SW3,SW4はOFF動作であり、出力制御回路28から液晶表示パネル101 に、電圧VPC−に継続して負のコモン電圧VCOM−が供給される。
【0062】
このようにして、本発明の第3の実施例に係る多階調液晶駆動装置によれば、図10に示すような4つの出力制御回路27〜30及び出力バッファ31を有したコモン電圧供給回路41が設けられ、第2の実施例と同様に、水平期間に、LN信号に基づいてコモン電圧VCOM+に重畳されたプリチャージ電圧VPC+又はコモン電圧VCOM−に重畳されたプリチャージ電圧VPC−を交互に出力バッファ31からコモン電極52に切り換え出力されるため、プリチャージ電圧VPC±によって、正側のプリチャージ期間中にコモン電圧VCOM+を目標レベルまで早期に到達させること、及び、負側のプリチャージ期間中にコモン電圧VCOM−を目標レベルまで早期に到達させることができる。
【0063】
これにより、液晶表示パネル101 のコモン電極を正側又は負側の安定状態に早期に到達させる高速充電を行うことができる。また、出力バッファの数を第2の実施例に比べて低減することができ、低消費電力化,集積化及びコスト低減を図ることが可能となる。これは、AND回路27A〜30Aの占有面積が、出力バッファのチップ占有面積よりも少なくて済むためである。
【0064】
これにより、第1〜第2の実施例と同様に水平期間を短縮し、また、画素数を増加した場合でも、階調電圧の充電不足を無くした高画質かつ高精細な液晶表示装置の提供に寄与する。
(4)第4の実施例の説明
図11は、本発明の第4の実施例に係るゲート電圧発生回路の構成図を示している。第1の実施例と異なるのは第4の実施例では、液晶表示パネルの薄膜トランジスタ(以下TFTという)にゲート制御電圧を供給する電圧発生回路に関するものである。
【0065】
第4の実施例に係る多階調液晶表示装置に適用されるゲート電圧発生回路は、図11に示すように、電圧発生回路61及び電圧選択出力回路62を備えている。電圧発生回路61は電圧発生回路100 の一例であり、液晶表示に必要な正又は負のゲート制御電圧VG±と該電圧VG±に補助電圧Vα±を加えた正又は負のプリチャージ電圧VPC±とを発生する回路である。本実施例では電圧Vαは電圧VGが3〜5Vの場合、0.3〜0.5V程度である。
【0066】
電圧発生回路61は、5個の抵抗R1〜R5から構成されている。抵抗R1〜R5は直列に接続され、抵抗R1の一端が電圧VDD+の供給源に接続され、抵抗R5の一端が電圧VDD−の供給源にそれぞれ接続されている。VPC+は抵抗R1,R2の接続点からスイッチ素子SW1に導かれ、VG+は抵抗R2,R3の接続点からスイッチ素子SW2に導かれ、VG−は抵抗R3,R4の接続点からスイッチ素子SW4に導かれ、VPC−は抵抗R4,R5の接続点からスイッチ素子SW3にそれぞれ導かれている。
【0067】
電圧選択出力回路62は電圧出力回路200 の一例であり、電圧発生回路61 からの正又は負のプリチャージ電圧VPC±を液晶表示に必要な1水平期間のプリチャージ期間に選択出力し、該プリチャージ期間Bを除いた1水平期間の残りの期間に正又は負のゲート制御電圧VG±を選択出力する回路である。電圧選択出力回路62は、2つのインバータ INV1, INV2と、4つの二入力AND回路A1〜A4と、4つのスイッチ素子SW1〜SW4と、出力バッファBFから構成されている。
【0068】
インバータ INV1は非反転PC信号を反転して反転PC信号をAND回路A1,A3に出力する。インバータ INV2は非反転LN信号を反転して反転LN信号をAND回路A1,A2に出力する。AND回路A1は反転PC信号及び反転LN信号の論理に応じてスイッチ制御信号S1をスイッチ素子SW1に出力する。AND回路A2は非反転PC信号及び反転LN信号の論理に応じてスイッチ制御信号S2をスイッチ素子SW2に出力する。AND回路A3は反転PC信号及び非反転LN信号の論理に応じてスイッチ制御信号S3をスイッチ素子SW3に出力する。AND回路A4は非反転PC信号及び非反転LN信号の論理に応じてスイッチ制御信号S4をスイッチ素子SW4に出力する。
【0069】
SW1は信号S1に応じてプリチャージ電圧VPC+を出力バッファBFに出力する。SW2は信号S2に応じてゲート制御電圧VG+を出力バッファBFに出力する。SW3は信号S3に応じてプリチャージ電圧VPC−を出力バッファBFに出力する。SW4は信号S4に応じてゲート制御電圧VG−を出力バッファBFに出力する。出力バッファBFは上記の4つの電圧VPC±,VG±を水平期間中にTFT63に印加する。
【0070】
図12(A)は液晶表示パネルのTFTに接続されるゲートラインの等価回路図であり、図12(B)は、ゲートラインの波形図を示している。
液晶表示パネルのゲートラインは図12(A)に示すようにゲートラインの抵抗Rと、そのラインに存在する補助容量Cとによって等価回路が表される。TFT63のゲート充電には、これらのRCの時定数によって、一定時間を要することとなる。しかし、本実施例では、図12(B)に示すようなプリチャージ電圧VPCによって、ゲートラインの駆動電圧の立ち上がりの遅れを改善している。図12(B)において、Aはプリチャージ期間であり、Bは水平同期信号(以下HS信号という)の1水平期間を示している。
【0071】
例えば、コモン非反転駆動時の出力バッファBFからの出力電圧波形は、プリチャージ期間Aに選択出力されるプリチャージ電圧VPC+と、期間A以外の水平期間Bの残りの期間に選択出力されるゲート制御電圧VG+から構成される。このプリチャージ電圧VPC+は、ゲートラインの駆動電圧の立ち上がりを早め、その結果、本発明に係るゲートラインの電圧波形Xは、水平期間を通して初めからゲート制御電圧VG+を負荷回路に印加する従来例の波形Yに比べて改善される。
【0072】
次に、液晶表示装置の動作について説明する。図13は本発明の第4の実施例に係るゲート電圧発生回路の動作タイミングチャートを示している。図13において、コモン非反転駆動時のプリチャージ期間Aでは、HS信号の立ち上がりに同期して「L」レベルになるPC信号及びLN信号が電圧選択出力回路62に供給され、当該回路62では、このPC信号及びLN信号に応じてスイッチ素子SW1が一瞬ON動作することにより、プリチャージ電圧VPC+が選択され、出力バッファBFを介して液晶表示パネルのゲートラインに印加される。他のスイッチ素子SW2〜SW4はOFF動作している。
【0073】
また、プリチャージ期間Aを除く水平期間Bの残りの期間では、「H」レベルになるPC信号及び、「L」レベルを継続するLN信号が電圧選択出力回路62に印加され、その結果、当該回路62ではこのPC信号及びLN信号に応じてスイッチ素子SW2がON動作することにより、ゲート制御電圧VG+が選択され、出力バッファBFを介して液晶表示パネルのゲートラインに印加される。他のスイッチ素子SW1,SW3,SW4はOFF動作している。
【0074】
さらに、コモン反転駆動時のプリチャージ期間Aでは、HS信号立ち上がりに同期して「L」レベルになるPC信号及び「H」レベルになるLN信号が電圧選択出力回路62に供給され、当該回路62では、このPC信号及びLN信号に応じてスイッチ素子SW3が一瞬ON動作することにより、プリチャージ電圧VPC−が選択され、出力バッファBFを介して液晶表示パネルのゲートラインに印加される。他のスイッチ素子SW1,SW2,SW4はOFF動作している。
【0075】
また、プリチャージ期間Aを除く水平期間Bの残りの期間では、「H」レベルになるPC信号及び「H」レベルを継続するLN信号が電圧選択出力回路62に印加され、その結果、当該回路62ではこのPC信号及びLN信号に応じてスイッチ素子SW4がON動作することにより、ゲート制御電圧VG−が選択され、出力バッファBFを介して液晶表示パネルのゲートラインに印加される。他のスイッチ素子SW1〜SW3はOFF動作している。
【0076】
これにより、図12(B)に示すような、オーバーシュートするプリチャージ電圧波形Xによって、ゲートラインの過渡現象による波形Yを打ち消し、その結果、ゲートラインの波形が急激に立ち上がる。
このようにして、本発明の第4の実施例に係る多階調液晶駆動装置によれば、コモン非反転駆動時のプリチャージ期間Aで電圧選択出力回路62からゲートラインにプリチャージ電圧VPC+が選択供給され、プリチャージ期間以外にゲート制御電圧VG+が選択供給され、コモン反転駆動時のプリチャージ期間Aでプリチャージ電圧VPC−が選択供給され、プリチャージ期間以外にゲート制御電圧VG−が選択供給されているため、プリチャージ電圧VPCによって、プリチャージ期間中にゲート制御電圧VG±を目標レベルまで早期に到達させることができる。
【0077】
これにより、液晶表示パネルのゲート電極を高速充電することができる。また、水平期間を短縮し画素数を増加した場合でも、充電不足やデータの書込み不足を無くすことができ、液晶表示パネルの安定動作期間が長くなり、クロストークを低減することができ、高画質かつ高精細な液晶表示装置の提供に寄与する。なお、プリチャージ期間はゲートラインのR,Cに応じてPC信号のパルス幅を調整することにより容易に設定でき、また、電圧発生回路の抵抗値を変化させることによっても、充電時間の短縮化が図れる。
【0078】
(5)第5の実施例の説明
図14は、本発明の第5の実施例に係る基準電圧発生回路の構成図を示している。第1〜第4の実施例と異なるのは第5の実施例では、図4に示したようなデータドライバ53に基準電圧V0〜V7を供給する基準電圧発生回路に関するものである。
【0079】
第5の実施例に係る多階調液晶表示装置に適用される基準電圧発生回路は、図14に示すように、8つの基準電圧発生ユニットVRF1〜VRF8を備えている。ユニットVRF1は、第4の実施例で説明したような電圧発生回路61及び電圧選択出力回路62を有しており、PC信号及びLN信号に応じて基準電圧V0をドライバ53に出力する。同様に、ユニットVRF2〜8は、PC信号及びLN信号に応じて基準電圧V1〜V7をドライバ53にそれぞれ出力する。電圧発生回路61の電圧VDD±の供給源は、第4の実施例の場合に比べて逆極性となる。これは、液晶表示パネルのコモン電極やゲート電極に供給する電圧とは位相が180°異なるためである。
【0080】
このようにして、本発明の第5の実施例に係る基準電圧発生回路によれば、プリチャージ期間で各ユニットVRF1〜VRF8 からドライバ53にプリチャージ電圧VPCが選択供給され、プリチャージ期間以外に各ユニットVRF1〜VRF8 からドライバ53に基準電圧が選択供給されると、プリチャージ電圧VPCによって、プリチャージ期間中に基準電圧を目標レベルまで早期に到達させることができる。
【0081】
これにより、液晶表示に必要な液晶駆動回路を高速充電することができる。また、水平期間を短縮し画素数を増加した場合でも、充電不足やデータの書込み不足を無くすことができ、液晶駆動回路の安定動作期間が長くなり、クロストークを低減することができ、高画質かつ高精細な液晶表示装置の提供に寄与する。
なお、本実施例では第4の実施例の電圧発生回路61の電圧VDD±の供給源を入れ換えることにより、簡単に同一の充電時間が得られる。また、PC信号の「L」レベルの期間を調整することによっても、コモン電圧供給回路やゲート電圧発生回路の充電時間と基準電圧発生回路の充電時間とを等しくすることが可能となる。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の液晶駆動装置によれば、液晶表示に必要な負荷回路にプリチャージ電圧を印加する電圧出力回路が設けられているため、プリチャージ期間中に負荷回路の駆動電圧を目標レベルまで早期に到達させることができる。
【0083】
これにより、液晶表示パネル及び液晶駆動回路等の負荷回路を高速充電することができる。また、充電不足やデータの書込み不足が無くなり、液晶駆動回路や液晶表示パネルの安定動作期間が長くなり、クロストークが低減できる。
本発明の液晶表示装置によれば、液晶表示パネルの選択画素に余裕を持って階調電圧を充電することができる。
【0084】
これにより、水平期間が短く、画素数の多い高画質かつ高精細な液晶ディスプレイ装置の提供に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶駆動装置の原理図(その1)である。
【図2】本発明に係る液晶駆動装置の原理図(その2)である。
【図3】本発明に係る液晶駆動装置及び液晶表示装置の原理図である。
【図4】本発明の各実施例に係る多階調液晶表示装置の構成図である。
【図5】本発明の各実施例に係る液晶表示パネルの電極説明図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係るコモン電圧供給回路の構成図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係る液晶駆動ユニットの動作波形図である。
【図8】本発明の第2の実施例に係るコモン電圧供給回路の構成図である。
【図9】本発明の第2の実施例に係る液晶駆動ユニットの動作波形図である。
【図10】本発明の第3の実施例に係るコモン電圧供給回路の構成図である。
【図11】本発明の第4の実施例に係るゲート電圧発生回路の構成図である。
【図12】本発明の第4の実施例に係るゲートラインの等価回路図及びタイムチャートである。
【図13】本発明の第4の実施例に係る電圧発生回路の動作波形図である。
【図14】本発明の第5の実施例に係る基準圧発生回路の構成図である。
【図15】従来例に係る液晶表示装置及びコモン電圧供給回路の説明図である。
【図16】従来例に係る液晶駆動装置の動作波形図である。
【図17】従来例に係る問題点を説明する液晶駆動装置の動作波形図(その1)である。
【図18】従来例に係る問題点を説明する液晶駆動装置の動作波形図(その2)である。
【符号の説明】
11,12…第1,第2の電圧発生回路、
13,16…出力制御回路、
14,15…第1,第2の選択回路、
17〜20…第1〜第4の出力回路、
41…コモン電圧供給回路、
100 …電圧発生回路、
101 …液晶表示パネル、
200 …電圧出力回路、
300 …液晶駆動ユニット、
VDD+…正電源、
VDD−…負電源、
VCOM+…正のコモン電圧(駆動電圧)、
VCOM−…負のコモン電圧(駆動電圧)、
VH,VPC+…正のプリチャージ電圧、
VL,VPC−…負のプリチャージ電圧、
PC…プリチャージ制御信号(第1の制御信号)、
LN…ライン反転信号(第2の制御信号)。
Claims (11)
- 液晶表示に必要な駆動電圧と該駆動電圧に補助電圧を加えたプリチャージ電圧とを発生する電圧発生回路と、
前記電圧発生回路からのプリチャージ電圧を、液晶表示に必要な1水平期間を1周期とする第1の制御信号に応じたプリチャージ期間に出力し、次いで、前記電圧発生回路からの駆動電圧を、前記第1の制御信号と液晶表示に必要な1水平期間を半周期とする第2の制御信号に応じて出力する電圧出力回路とを備え、
前記プリチャージ期間の長さ及びプリチャージ電圧を制御して、1水平期間を調整することを特徴とする液晶駆動装置。 - 前記電圧出力回路は、前記第1の制御信号に基づいて正の駆動電圧及び正のプリチャージ電圧を選択して合成出力する第1の選択回路と、
前記第1の制御信号に基づいて負の駆動電圧及び前記負のプリチャージ電圧を選択して合成出力する第2の選択回路と、
前記第1の選択回路からの合成出力された正のプリチャージ電圧及び正の駆動電圧と、前記第2の選択回路から合成出力された負のプリチャージ電圧及び負の駆動電圧とを前記第2の制御信号に基づいて交互に出力する出力制御回路とを備えていることを特徴とする請求項1記載の液晶駆動装置。 - 前記電圧出力回路は、前記第1の制御信号及び第2の制御信号の信号論理に基づいて正の駆動電圧を出力許可する第1の出力回路と、
前記第1の制御信号及び第2の制御信号の信号論理に基づいて負の駆動電圧を出力許可する第2の出力回路と、
前記第1の制御信号及び第2の制御信号の信号論理に基づいて正のプリチャージ電圧を出力許可する第3の出力回路と、
前記第1の制御信号及び第2の制御信号の信号論理に基づいて負のプリチャージ電圧を出力許可する第4の出力回路とを備えていることを特徴とする請求項1記載の液晶駆動装置。 - 正電源電圧を加工して、液晶表示に必要な正の駆動電圧を発生し、該駆動電圧よりも急激に立ち上がる正のプリチャージ電圧を液晶表示に必要な1水平期間を1周期とする第1の制御信号に応じたプリチャージ期間に基づいて前記駆動電圧に重畳する第1の電圧発生回路と、
負電源電圧を加工して、前記液晶表示に必要な負の駆動電圧を発生し、該駆動電圧よりも急激に立ち下がる負のプリチャージ電圧を前記プリチャージ期間に基づいて前記駆動電圧に重畳する第2の電圧発生回路と、
前記第1の電圧発生回路からの正のプリチャージ電圧に重畳された正の駆動電圧及び負のプリチャージ電圧に重畳された負の駆動電圧を、前記1水平期間を半周期とする第2の制御信号に基づいて交互に出力する出力制御回路とを備え、
前記プリチャージ期間の長さ及びプリチャージ電圧を制御して、1水平期間を調整することを特徴とする液晶駆動装置。 - 前記電圧発生回路は、正又は負の電源電圧を加工して、アクティブマトリクス型の液晶表示パネルのコモン電極に必要な正又は負のコモン電圧と、該コモン電圧に補助電圧を加えた正又は負のプリチャージ電圧とを発生することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のいずれかの液晶表示装置。
- 前記電圧発生回路は、正又は負の電源電圧を加工して、アクティブマトリクス型の液晶表示パネルのゲート電極に必要な正又は負の駆動電圧と、該駆動電圧に補助電圧を加えた正又は負のプリチャージ電圧とを発生することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のいずれかの液晶表示装置。
- 前記電圧発生回路は、正又は負の電源電圧を加工して、液晶駆動回路に必要な正又は負の基準電圧と、該基準電圧に補助電圧を加えた正又は負のプリチャージ電圧とを発生することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のいずれかの液晶表示装置。
- 予め、液晶表示に必要な駆動電圧と該駆動電圧に補助電圧を加えたプリチャージ電圧とを発生し、液晶表示に必要な負荷回路毎に調整する1水平期間のプリチャージ期間に液晶表示に必要な負荷回路毎に調整する前記プリチャージ電圧を選択し、かつ、前記1水平期間からプリチャージ期間を除いた残りの期間に前記駆動電圧を選択し、順次選択された電圧を液晶表示に必要な負荷回路に供給することを特徴とする液晶駆動装置の制御方法。
- 前記液晶表示に必要な負荷回路に、アクティブマトリクス型の液晶表示パネルを有し、前記液晶表示パネルは、1ラインを表示する水平期間毎に極性反転駆動を実行することを特徴とする請求項8記載の液晶駆動装置の制御方法。
- 前記駆動電圧及びプリチャージ電圧は、前記電源電圧を抵抗分割することにより発生し、前記抵抗分割に使用する抵抗値を可変して発生電圧値を調整することを特徴とする請求項8記載の液晶駆動装置の制御方法。
- 基準電圧をサンプリングした階段状波形電圧を出力し、多階調制御をする液晶駆動ユニットと、前記階段状波形電圧の中のいずれか一つの階段電圧を分布容量に保持する液晶表示パネルとを備え、前記液晶駆動ユニットが、請求項1〜7記載のいずれかの液晶駆動装置を有することを特徴とする液晶表示装置。
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