JPH0876083A - 液晶駆動装置,その制御方法及び液晶表示装置 - Google Patents

液晶駆動装置,その制御方法及び液晶表示装置

Info

Publication number
JPH0876083A
JPH0876083A JP5901495A JP5901495A JPH0876083A JP H0876083 A JPH0876083 A JP H0876083A JP 5901495 A JP5901495 A JP 5901495A JP 5901495 A JP5901495 A JP 5901495A JP H0876083 A JPH0876083 A JP H0876083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
liquid crystal
circuit
positive
precharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5901495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3568615B2 (ja
Inventor
Yasutake Furukoshi
靖武 古越
Toshimitsu Minemura
敏光 峯村
Kazuhiro Okamoto
和浩 岡本
Hiroyuki Isogai
博之 磯貝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP05901495A priority Critical patent/JP3568615B2/ja
Publication of JPH0876083A publication Critical patent/JPH0876083A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3568615B2 publication Critical patent/JP3568615B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶駆動装置に関し、液晶表示に必要な回路
での充電不足を防止し、プリチャージ期間中に駆動電圧
を目標レベルまで到達させ、安定動作期間を長くする。 【構成】 液晶表示に必要な正又は負の駆動電圧と該駆
動電圧に補助電圧を加えた正又は負のプリチャージ電圧
とを発生する電圧発生回路100 と、該回路100 からの正
のプリチャージ電圧と正の駆動電圧とを合成した電圧
と、回路100 からの負のプリチャージ電圧と負の駆動電
圧とを合成した電圧とを液晶表示に必要なプリチャージ
制御信号PCとライン反転信号LCに応じて出力する電
圧出力回路200 とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶駆動装置,その制
御方法及び液晶表示装置に関するものであり、階段波形
電圧を階調電源として用い、1水平期間毎に極性反転駆
動をする駆動回路,その駆動方法及びアクティブマトリ
クス型の液晶ディスプレイに関するものである。
【0002】近年、半導体集積回路(以下LSIとい
う)装置の高集積及び高密度技術の発達に伴い、TFT
(Thin Film Transistor )を各画素に設けたアク
ティブマトリクス型の液晶表示装置(LCD:Liquid
Crystal Display)が製造されている。LCDは家庭
用TVからOA機器まで、幅広い分野への普及が進んで
いる。これは、LCDがCRTに比べて薄型軽量を容易
に実現でき、CRTに劣らない表示品質を得ることがで
きるからである。この小型軽量という点を生かした携帯
型情報機器だけでなく、LCDはマルチメディア対応情
報機器の表示装置として期待されている。今後は、より
多くの情報をより豊かな表現力を用いて表示する能力が
要求される。
【0003】
【従来の技術】1水平期間毎に極性反転駆動をする多階
調液晶表示装置は図15(A)に示すように、液晶駆動装
置1及び液晶表示パネル2を備えている。当該表示パネ
ル2はTFT基板2A,コモン電極2B,データドライ
バ3及びスキャンドライバ4等を有し、液晶駆動装置1
はコモン電圧供給回路5や不図示の電源回路を有してい
る。
【0004】コモン電圧供給回路5は1水平期間毎にコ
モン電圧VCOM±を切り換え、それをコモン電極2B
に供給している。当該回路5は図15(B)に示すよう
に、スイッチ素子SW1,SW2,出力バッファBF及
びインバータ INVを有している。この回路5は、図16に
示すように、1ラインを表示する水平期間,例えば、ラ
イン反転信号LN=「H」レベルの期間に、SW1をO
N動作させ、SW2をOFF動作させる。これにより、出
力バッファBFから液晶表示パネル2のコモン電極2B
にコモン電圧VCOM+が供給される。
【0005】この際に、VCOM+が1水平期間の中の
コモン電圧安定期間に至ると、スキャンドライバ4の出
力信号VSが「H」レベルとなり、例えば、基準電圧V
0〜V7を組み合わせた4階調電圧が、データドライバ
3から液晶表示パネル2のTFT基板2Bに印加され
る。ここでコモン電圧安定期間とは、1水平期間から不
安定な期間(過渡期間)を差し引いた期間であり、例え
ば、選択画素に対する4階調電圧が有効となる範囲を示
している。過渡期間は、ライン反転信号LNが立ち上が
った時刻から、コモン電圧VCOMが定常状態に至るま
での期間である。
【0006】また、図15(B)において、極性反転駆動
をすべくライン反転信号LNが「L」レベルになると、
SW1がOFF動作し、SW2がON動作をする。これに
より、出力バッファBFから液晶表示パネル2のコモン
電極2Bにコモン電圧VCOM−が供給される。このよ
うな交流化駆動を採るのは、液晶自身の劣化防止及びち
らつき防止のためである。
【0007】さらに、スキャンドライバ4により選択さ
れたバスラインのTFTがON動作すると、データドラ
イバ3から各画素電極に映像信号電圧が書き込まれ、次
に、そのバスラインのTFTが選択されるまで、その電
極の分布容量に電荷が保持される。この状態で情報が保
たれ、これに対応して液晶の傾きが決まり、光の透過量
が制御されて階調表示が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来例のコモ
ン電圧供給回路5によれば、スイッチ素子SW1がライ
ン反転信号LNの立ち上がりに同期してON動作され、
SW2がライン反転信号LNの立ち下がりに同期してO
N動作されているため、信号LNに基づいてSW1及び
SW2をスイッチ制御する方法では、VCOM+が正側
のコモン電圧安定期間に至るまでの過渡期間や、VCO
M−が負側のコモン電圧安定期間に至るまでの過渡期間
が長くなって、情報の早期書き込みの妨げとなる。
【0009】これは、選択画素に保持される電位が、コ
モン電極電圧を基準としているためであり、コモン電極
容量及びコモン電極抵抗、更には、コモン電極入力端子
部の抵抗等が対象となる時定数により、コモン電圧の充
電に一定時間(過渡期間)以上を要し、スキャンドライ
バ4を早期にON動作させることができなくなるためで
ある。なお、コモン電極容量はTFT基板2Aとコモン
電極2Bとの間に生ずるものである。
【0010】一般に、情報量の増加に伴い液晶表示装置
の高精細化が要求されると、1水平期間を短縮したり画
素数を増加する方法により、これに対処している。これ
には、電極容量が多くなる中で、コモン電極電圧を早期
に安定させる必要がある。しかし、分布容量を用いた階
調制御方式では、図17に示すように、1水平期間を短縮
して液晶表示パネル2の高精細化を図ろうとすると、コ
モン電圧安定期間が短くなることで、例えば、4階調電
圧を選択画素に充電することが困難となる。これを避け
るために、基準電圧V0〜V7の1階段当たりのパルス
幅を短くする方法が採られるが、階調電圧の充電不足を
生じるという問題がある。
【0011】また、分布容量方式を用いない多階調表示
の場合でも、図18に示すように、1水平期間が短くなれ
ばなるほど前者の階調制御方式と同様な問題に直面する
ことになる。なお、情報量の増加に伴い液晶表示装置の
高精細化、大型化の要求が進むにつれて、コモン電極の
他にも、ゲート電極の抵抗及び容量が益々増加する。
【0012】本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創
作されたものであり、液晶表示に必要な回路での充電不
足を防止し、プリチャージ期間中に駆動電圧を目標レベ
ルまで到達させ、安定動作期間を長くすることが可能と
なる液晶駆動装置,その制御方法及び液晶表示装置の提
供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る液晶駆動装
置は、その原理図を図1(A)に示すように液晶表示に
必要な駆動電圧と該駆動電圧に補助電圧を加えたプリチ
ャージ電圧とを発生する電圧発生回路100 と、前記電圧
発生回路100 からのプリチャージ電圧及び駆動電圧を、
図1(B)に示すような液晶表示に必要な1水平期間を
半周期とする第1の制御信号と前記1水平期間を1周期
とする第2の制御信号に応じたプリチャージ期間に出力
する電圧出力回路200 とを備えることを特徴とする。
【0014】本発明の第1の装置は図2(A)に示すよ
うに、好ましくは、正電源電圧を加工して、液晶表示に
必要な正の駆動電圧を発生し、該駆動電圧よりも急激に
立ち上がる正のプリチャージ電圧を液晶表示に必要な1
水平期間Bを半周期とする第1の制御信号に基づいて前
記駆動電圧に重畳する第1の電圧発生回路11と、負電
源電圧を加工して、前記液晶表示に必要な負の駆動電圧
を発生し、該駆動電圧よりも急激に立ち下がる負のプリ
チャージ電圧を前記第1の制御信号に基づいて前記駆動
電圧に重畳する第2の電圧発生回路12と、前記第1の
電圧発生回路からの正のプリチャージ電圧に重畳された
正の駆動電圧及び前記負のプリチャージ電圧に重畳され
た負の駆動電圧を、前記1水平期間Bを1周期とする第
2の制御信号に基づいて交互に出力する出力制御回路1
3とを備えていることを特徴とする。
【0015】本発明の第2の装置は図2(B)に示すよ
うに、好ましくは、前記電圧出力回路200 が、前記第1
の制御信号に基づいて正の駆動電圧及び正のプリチャー
ジ電圧を選択して合成出力する第1の選択回路14と、
前記第1の制御信号に基づいて正の駆動電圧及び前記負
のプリチャージ電圧を選択して合成出力する第1の選択
回路15と、前記第1の選択回路14から合成出力され
た正のプリチャージ電圧及び正の駆動電圧と、前記第1
の選択回路15から合成出力された負のプリチャージ電
圧及び正の駆動電圧とを前記第2の制御信号に基づいて
交互に出力する出力制御回路16とを備えていることを
特徴とする。
【0016】本発明の第3の装置は図3(A)に示すよ
うに、好ましくは、前記電圧出力回路200 が、前記第1
の制御信号及び第2の制御信号の信号論理に基づいて正
の駆動電圧を出力許可する第1の出力回路17と、前記
第1の制御信号及び第2の制御信号の信号論理に基づい
て負の駆動電圧を出力許可する第2の出力回路18と、
前記第1の制御信号及び第2の制御信号の信号論理に基
づいて正のプリチャージ電圧を出力許可する第3の出力
回路19と、前記第1の制御信号及び第2の制御信号の
信号論理に基づいて負のプリチャージ電圧を出力許可す
る第4の出力回路20とを備えていることを特徴とす
る。
【0017】本発明の第1〜第3の装置において、前記
電圧発生回路100 は、正又は負の電源電圧を加工して、
アクティブマトリクス型の液晶表示パネルのコモン電極
に必要な正又は負のコモン電圧VCOM±と、該コモン
電圧VCOM±に補助電圧を加えた正又は負のプリチャ
ージ電圧VPC±とを発生することを特徴とする。本発
明の第1〜第3の装置において、前記電圧発生回路100
は、正又は負の電源電圧を加工して、アクティブマトリ
クス型の液晶表示パネルのゲート電極に必要な正又は正
の駆動電圧と、該駆動電圧に補助電圧を加えた正又は負
のプリチャージ電圧とを発生することを特徴とする。
【0018】本発明の第1〜第3の装置において、前記
電圧発生回路100 は、正又は負の電源電圧を加工して、
液晶駆動回路に必要な正又は負の基準電圧と、該基準電
圧に補助電圧を加えた正又は負のプリチャージ電圧とを
発生することを特徴とする。本発明の液晶駆動装置の制
御方法は、予め、液晶表示に必要な駆動電圧と該駆動電
圧に補助電圧を加えたプリチャージ電圧とを発生し、液
晶表示に必要な1水平期間Bのプリチャージ期間Aに前
記プリチャージ電圧を選択し、かつ、前記1水平期間B
からプリチャージ期間Aを除いた残りの期間に前記駆動
電圧を選択し、順次選択された電圧を液晶表示に必要な
負荷回路に供給することを特徴とする。
【0019】本発明の制御方法において、好ましくは、
前記液晶表示に必要な負荷回路に、アクティブマトリク
ス型の液晶表示パネルを有し、前記液晶表示パネルは、
1ラインを表示する水平期間B毎に極性反転駆動を実行
することを特徴とする。本発明の制御方法において、前
記プリチャージ期間Aの長さ及びプリチャージ電圧を液
晶表示に必要な負荷回路毎に個々に調整することを特徴
とする。
【0020】本発明の制御方法において、前記駆動電圧
及びプリチャージ電圧は、前記電源電圧を抵抗分割する
ことにより発生し、前記抵抗分割に使用する抵抗値を可
変して発生電圧値を調整することを特徴とする。本発明
の液晶表示装置は、図3(B)に示すように基準電圧を
サンプリングした階段状波形電圧を出力し、多階調制御
をする液晶駆動ユニットと、前記階段状波形電圧の中の
いずれか一つの階段電圧を分布容量に保持する液晶表示
パネルとを備え、前記液晶駆動ユニットが、本発明のい
ずれかの液晶駆動装置を有することを特徴とし、上記目
的を達成する。
【0021】
【作 用】本発明の液晶駆動装置によれば、第1及び第
2の制御信号に応じたプリチャージ期間に電圧出力回路
200 から負荷回路101 にプリチャージ電圧を印加してい
るため、当該期間中に負荷回路101 の駆動電圧を目標レ
ベルまで早期に到達させることができる。
【0022】これにより、液晶表示に必要な負荷回路10
1 ,例えば、液晶駆動回路や液晶表示パネルのゲート電
極を高速充電することができる。また、水平期間を短縮
し画素数を増加した場合でも、充電不足やデータの書込
み不足を無くすことができ、液晶駆動回路や液晶表示パ
ネルの安定動作期間が長くなることから、クロストーク
を低減することができ、高画質かつ高精細な液晶表示装
置の提供に寄与する。
【0023】なお、プリチャージ期間は負荷回路101 に
応じて第1の制御信号のパルス幅を調整することにより
容易に設定できる。これにより、負荷回路101 に合わせ
てプリチャージ電圧を任意に設定することができる。ま
た、本発明の第1の装置によれば、正のプリチャージ電
圧に重畳された正の駆動電圧と、負のプリチャージ電圧
に重畳された負の駆動電圧とを交互に第2の制御信号に
基づいて出力制御回路13から負荷回路101 に供給して
いるため、正のプリチャージ電圧によって、コモン非反
転駆動時のプリチャージ期間中に負荷回路の駆動電圧を
目標レベルまで早期に到達させることができ、負のプリ
チャージ電圧によって、コモン反転駆動時のプリチャー
ジ期間中に負荷回路の駆動電圧を目標レベルまで早期に
到達させることができる。
【0024】本発明の第2の装置によれば、正のプリチ
ャージ電圧と正の駆動電圧を合成した電圧、及び、負の
プリチャージ電圧と負の駆動電圧と合成した電圧を第2
の制御信号に基づいて交互に出力制御回路16から負荷
回路101 に供給しているため、第1の装置と同様に、正
又負のプリチャージ電圧によって、プリチャージ期間中
に負荷回路の駆動電圧を目標レベルまで早期に到達させ
ることができる。
【0025】本発明の第3の装置によれば、第1の制御
信号及び第2の制御信号の信号論理に基づいて第1〜第
4の出力回路17〜20から負荷回路101 に、正のプリ
チャージ電圧、正の駆動電圧、負のプリチャージ電圧及
び負の駆動電圧を順次供給しているため、第1及び第2
の装置と同様に、正又負のプリチャージ電圧によって、
プリチャージ期間中に負荷回路の駆動電圧を目標レベル
まで早期に到達させることができる。
【0026】本発明の液晶表示装置によれば、液晶駆動
ユニット300 に第1〜第3の装置のいずれかを有してい
るため、液晶表示パネル101 の選択画素に余裕を持って
階調電圧を充電することができる。これにより、階調電
圧の充電不足を無くした高品質かつ高精細な液晶表示装
置の提供に寄与する。
【0027】
【実施例】次に、図を参照しながら本発明の各実施例に
ついて説明をする。図4〜14は、本発明の実施例に係る
液晶駆動装置,その制御方法及び液晶表示装置を説明す
る図である。 (1)第1の実施例の説明 図4は、本発明の各実施例に係る多階調液晶表示装置の
構成図であり、図5はその液晶表示パネルの電極説明図
である。また、図6は第1の実施例に係るコモン電圧供
給回路の構成図を示している。
【0028】8種類の基準電圧V0〜V7に基づいて3
2階調表示をするアクティブマトリクス型の液晶表示装
置は、図4に示すように、液晶駆動ユニット300 及び液
晶表示パネル101 を備えている。液晶駆動ユニット300
は、8種類の基準電圧V0〜V7をサンプリングした階
段状波形電圧を出力し、液晶表示パネル101 を32階調
制御をする。当該ユニット100 は、電源回路40,コモ
ン電圧供給回路41及びデータ生成&制御回路42を有
している。電源回路40は8種類の基準電圧V0〜V
7,正電源+及び負電源−を発生する。
【0029】コモン電圧供給回路41は正電源+及び負
電源−を受けて、プリチャージ制御信号(以下PC信号
という)及びライン反転信号(以下LN信号という)に
基づいて、コモン電圧VCOMを発生するものである。
第1の実施例では、コモン電圧供給回路41が本発明の
第1の液晶駆動装置が適用される。この回路構成につい
ては図6において詳述する。
【0030】データ生成&制御回路42は水平同期信号
(以下HS信号という)及び映像信号SINに基づいてカ
ラー表示のための映像データ(RDATA,GDAT
A,BDATA)DOUT ,データ取込み開始信号(以下
SPD信号及びSPS信号という),シフトクロック信
号(以下CLKD信号及びCLKS信号という)及びラ
イン反転信号(以下LN信号及びLP信号という)を発
生する。
【0031】液晶表示パネル101 は、階段状波形電圧の
中のいずれか一つの階段電圧を分布容量に保持する。パ
ネル101 は、TFT基板51,コモン電極52,データ
ドライバ53及びスキャンドライバ54を有している。
TFT基板51は、図5に示すように、スキャンバスラ
イン(走査電極)SBL及びデータバスライン(信号電
極)DBLがマトリクス状に設けられ、その交点にスイ
ッチング素子(TFT)が接続されている。当該TFT
には画素電極が接続されている。
【0032】コモン電極52はTFT基板51に下層に
設けられ、この基板51と電極52との間に液晶が封入
される。電極52にはコモン電圧VCOMが供給され
る。データドライバ53は基準電圧V0〜V7,CLK
D信号,SPD信号,LP信号及び映像データDOUT を
受けて、データバスラインDBLに接続されたTFTに
情報の書込みを行う。また、この情報はドライバ53に
よって、階調電圧の振幅範囲を5V以内に抑えられる。
ドライバ53の駆動電源VCCは単一な−5Vである。ス
キャンドライバ54はCLKS信号及びSPS信号を受
けて、スキャンバスラインSBLに接続されたTFTを
選択する。
【0033】次に、コモン電圧供給回路41の内部構成
について説明する。例えば、当該回路41は、図6に示
すように、正電圧発生回路21,負電圧発生回路22及
び電圧選択回路23を有している。正電圧発生回路21
は第1の電圧発生回路11の一例であり、スイッチ素子
SW1,抵抗R1〜R3及び出力バッファBF1から構
成されている。スイッチ素子SW1は、PC信号(上線
を省略する)に基づいてON/OFF動作する。抵抗R
2,R3は直列に接続され、正電源VDD+を抵抗分割
して正のコモン電圧VCOM+を発生する。抵抗R1の
一端はSW1に接続され、SW1=ON動作によって、
R3の一端に接続される。これにより、正電源VDD+
を抵抗分割して正のコモン電圧VCOM+よりも急激に
立ち上がる正のプリチャージ電圧(以下オーバーシュー
ト電圧という)VHを出力する。出力バッファBF1は
コモン電圧VCOM+及びオーバーシュート電圧VHを
増幅出力する。
【0034】負電圧発生回路22は第2の電圧発生回路
12の一例であり、スイッチ素子SW2,抵抗R4〜R
6及び出力バッファBF2から構成されている。スイッ
チ素子SW2は、反転PC信号(バー)に基づいてON
/OFF動作する。抵抗R6,R5は直列に接続され、負
電源VDD−を抵抗分割して負のコモン電圧VCOM−
を発生する。抵抗R4の一端はSW2に接続され、SW
2=ON動作によって、R6の一端に接続される。これ
により、負電源VDD−を抵抗分割して負のコモン電圧
VCOM−よりも急激に立ち下がる負のプリチャージ電
圧(以下オーバーシュート電圧という)VLを出力す
る。出力バッファBF2はコモン電圧VCOM−及びオ
ーバーシュート電圧VLを増幅出力する。
【0035】なお、オーバーシュート電圧VHは、R1
〜R3の抵抗値を可変することにより発生電圧値を設定
し、電圧VLは、R4〜R6の抵抗値を可変することに
より発生電圧値をそれぞれ設定する。電圧出力回路23
は出力制御回路13の一例であり、スイッチ素子SW
3,SW4,インバータ INV及び出力バッファBF3か
ら構成されている。スイッチ素子SW3は、非反転LN
信号に基づいてON/OFF動作する。スイッチ素子SW
4は、反転LN信号に基づいてON/OFF動作する。イ
ンバータ INVはLN信号を反転する。出力バッファBF
3はコモン電圧VCOM+に重畳されたオーバーシュー
ト電圧VH又はコモン電圧VCOM−に重畳されたオー
バーシュート電圧VLのいずれかを増幅する。
【0036】電圧出力回路23の機能は、LN信号に基
づいてコモン電圧VCOM+に重畳されたオーバーシュ
ート電圧VH又はコモン電圧VCOM−に重畳されたオ
ーバーシュート電圧VLのいずれかを選択出力するもの
である。次に、液晶表示装置の動作について説明する。
図7は本発明の第1の実施例に係る液晶駆動ユニットの
動作タイミングチャートを示している。図7において、
液晶表示パネル101 のコモン非反転駆動時のプリチャー
ジ期間に、HS信号の立ち上がりに同期してPC信号が
正電圧発生回路21に供給されると、当該発生回路21
では、この制御信号PCに基づいてスイッチ素子SW1
が一瞬ON動作することにより、抵抗R1及びR3によ
り正電源VDD+が抵抗分割され、正のオーバーシュート
電圧VHが発生される。
【0037】この電圧VHは、正のコモン電圧VCOM
+よりも急激に立ち上がった波高値の大きな電圧であ
る。これと同時に、正電圧発生回路21では抵抗R2及
びR3により正電源VDD+が抵抗分割され、正電源VDD
+から正のコモン電圧VCOM+が発生される。オーバ
ーシュート電圧VHはコモン電圧VCOM+と重畳さ
れ、この重畳電圧はLN信号の立ち上がりに同期して電
圧出力回路23により選択され、それが液晶表示パネル
101 のコモン電極52に供給される。
【0038】また、コモン反転駆動時のプリチャージ期
間に、HS信号の立ち上がりに同期してPC信号が負電
圧発生回路22に供給されると、当該回路22では、こ
の制御信号PCに基づいてスイッチ素子SW2が一瞬O
N動作することにより、抵抗R4及びR6により負電源
VDD−が抵抗分割され、負のオーバーシュート電圧VL
が発生される。
【0039】この電圧VLは、負のコモン電圧VCOM
−よりも急激に立ち下がった波高値の大きな電圧であ
る。これと同時に、負電圧発生回路22では抵抗R6及
びR5により負電源VDD−が抵抗分割され、負電源VDD
−から負のコモン電圧VCOM−が発生される。オーバ
ーシュート電圧VLはコモン電圧VCOM−と重畳さ
れ、この重畳電圧はLN信号の立ち上がりに同期して電
圧出力回路23により選択され、それが液晶表示パネル
101 のコモン電極52に供給される。
【0040】これにより、液晶表示パネル101 のコモン
電極に印加する電圧を1水平期間毎に反転させる極性反
転駆動が行われる。例えば、基準電圧V0〜Vnをサン
プリングした階段状波形電圧と、コモン電圧安定期間の
長いコモン電圧VCOM+及びVCOM−とが液晶駆動
ユニット300 から液晶表示パネル101 に出力され、スキ
ャンドライバ54によって選択されたスキャンバスライ
ンSBLのTFTがON動作することにより、データド
ライバ53からデータバスラインDBLに印加された4
階調電圧が液晶表示パネル101 の分布容量に保持され
る。
【0041】このドライバ54の出力がONの状態のと
きに、ドライバ53の出力が画素電極に印加され、図7
に示すように、4階調電圧の有効範囲となるコモン電圧
安定期間に、ドライバ53の出力をオープンにすること
で、画素電極電位が分布容量に保持され、ドライバ54
の出力がOFFの状態になるまで、情報が保持し続けられ
る。
【0042】これにより、各画素電極に情報が書き込ま
れ、この階調電圧は次に、その行が選択されるまで保持
される。この際の電荷が分布容量に保持されることで、
情報が保たれ、この情報に対応して液晶の傾きが決ま
り、光の透過量が制御され、カラー階調表示が行われ
る。このようにして、本発明の第1の実施例に係る多階
調液晶駆動装置によれば、図6に示すような電圧出力回
路23を有したコモン電圧供給回路41が液晶駆動ユニ
ット300 に設けられ、1水平期間のプリチャージ期間
に、LN信号に基づいてコモン電圧VCOM+に重畳さ
れたオーバーシュート電圧VH又はコモン電圧VCOM
−に重畳されたオーバーシュート電圧VLを電圧出力回
路23からコモン電極52に交互に出力されるため、急
峻に立ち上がるオーバーシュート電圧VH又は急峻に立
ち下がるオーバーシュート電圧VLによって、正側のプ
リチャージ期間中にコモン電圧VCOM+を目標レベル
まで早期に到達させること、及び、負側のプリチャージ
期間中にコモン電圧VCOM−を目標レベルまで早期に
到達させることができる。
【0043】これにより、従来例に比べて、VCOM+
がコモン電圧安定期間に至るまでの過渡期間や、VCO
M−がコモン電圧安定期間に至るまでの過渡期間が極め
て短くなり、正側又は負側のコモン電圧安定期間を長く
することができ、情報を早期に分布容量に書き込むこと
が可能となる。なお、従来例のように、基準電圧V0〜
V7の1階段当たりのパルス幅を短くすることも無くな
る。
【0044】また、コモン電極52を早期に正側又は負
側の安定状態に到達させる高速充電をすることができる
ことから、階調電圧を液晶表示パネル101 の選択画素に
余裕を持って充電することができる。これにより、水平
期間を短縮し、また、画素数を増加した場合でも、アク
ティブマトリクス型の液晶表示パネル101 の極性反転駆
動を精度良く行うことが可能となり、階調電圧の充電不
足を無くした高品質かつ高精細な液晶表示装置の提供に
寄与する。分布容量方式を用いない液晶表示装置にも有
効である。
【0045】(2)第2の実施例の説明 図8は、本発明の第2の実施例に係るコモン電圧供給回
路の構成図を示している。第1の実施例と異なるのは第
2の実施例では、正のプリチャージ電圧VPC+と、コ
モン電圧VCOM+とを切り換えて出力したものと、負
のプリチャージ電圧VPC−と、コモン電極電圧VCO
M−とを切り換えて出力したものとを、LN信号により
交互に選択出力するものである。
【0046】すなわち、第2の実施例に係る多階調液晶
表示装置に適用されるコモン電圧供給回路は、図8に示
すように、正電圧選択回路24,負電圧選択回路25及
び電圧出力回路26を備えている。正電圧選択回路24
は第1の選択回路14の一例であり、スイッチ素子SW
1,SW2,出力バッファBF1及びインバータ INV1
を有している。スイッチ素子SW1は非反転PC信号に
基づいてON/OFF動作する。スイッチ素子SW2は反
転PC信号に基づいてON/OFF動作する。出力バッフ
ァBF1はスイッチ素子SW1によって出力許可された
正のコモン電圧VCOM+又はスイッチ素子SW2によ
って出力許可されたプリチャージ電圧VPC+を増幅す
る。プリチャージ電圧VPC+は、コモン電圧VCOM
+よりも急激に立ち上がる電圧である。インバータ INV
1はPC信号を反転する。
【0047】負電圧選択回路25は第2の選択回路15
の一例であり、スイッチ素子SW3,SW4及び出力バ
ッファBF2を有している。スイッチ素子SW3は非反
転PC信号に基づいてON/OFF動作する。スイッチ素
子SW4は反転PC信号に基づいてON/OFF動作す
る。出力バッファBF2はスイッチ素子SW3によって
出力許可された負のコモン電圧VCOM−又はスイッチ
素子SW4によって出力許可されたプリチャージ電圧V
PC−を増幅する。プリチャージ電圧VPC−は、コモ
ン電圧VCOM−よりも急激に立ち下がる電圧である。
【0048】電圧出力回路26は出力制御回路16の一
例であり、スイッチ素子SW5,SW6,出力バッファ
BF3及びインバータ INV2を有している。スイッチ素
子SW5は非反転LN信号に基づいてON/OFF動作す
る。スイッチ素子SW6は反転LN信号に基づいてON
/OFF動作する。出力バッファBF3は選択回路24か
ら順次出力されたプリチャージ電圧VPC+及びコモン
電圧VCOM+、又は、選択回路25から順次出力され
たプリチャージ電圧VPC−及びコモン電圧VCOM−
のいずれかを増幅する。インバータ INV2はLN信号を
反転する。
【0049】本発明の第2の実施例では図4に示したよ
うな電源回路40が8種類の基準電圧V0〜V7の他
に、正電源+を電圧加工した正のコモン電圧VCOM+
及びプリチャージ電圧VPC+を発生し、負電源−を電
圧加工した負のコモン電圧VCOM−及びプリチャージ
電圧VPC−をそれぞれ発生する。次に、コモン電圧供
給回路を内蔵した液晶駆動ユニットの動作を説明する。
図9は、本発明の第2の実施例に係る液晶駆動ユニット
の動作波形図を示している。図9において、液晶表示パ
ネル101 のコモン非反転駆動時の水平期間の中で、PC
信号が「L」レベルとなる正側のプリチャージ期間に、
正電圧選択回路24ではスイッチ素子SW2が一瞬ON
動作することで、正のプリチャージ電圧VPC+が選択
される。また、PC=「H」レベル期間中、スイッチ素
子SW1がON動作を継続することで、正のコモン電圧
VCOM+が選択される。この電圧VPC+は、正のコ
モン電圧VCOM+よりも急激に立ち上がった波高値の
大きなオーバーシュート電圧である。
【0050】さらに、電圧VPC+は、コモン電圧VC
OM+に重畳され、この重畳電圧はLN信号の立ち上が
りに同期して電圧出力回路26により選択され、それが
液晶表示パネル101 に供給される。また、コモン反転駆
動時の水平期間の中で、PC信号が「L」レベルとなる
負側のプリチャージ期間に、負電圧選択回路25ではス
イッチ素子SW4が一瞬ON動作することで、負のプリ
チャージ電圧VPC−が選択される。これにより、PC
=「H」レベル期間中、スイッチ素子SW3がON動作
を継続することで、負のコモン電圧VCOM−が選択さ
れる。この電圧VPC−は、負のコモン電圧VCOM−
よりも急激に立ち下がった波高値の大きなオーバーシュ
ート電圧である。電圧VPC+は、コモン電圧VCOM
+に重畳され、この重畳電圧はLN信号の立ち上がりに
同期して出力制御回路16により選択され、それが液晶
表示パネル101 に供給される。
【0051】このようにして、本発明の第2の実施例に
係る多階調液晶駆動装置によれば、図8に示すような電
圧出力回路26を有したコモン電圧供給回路41が設け
られ、第1の実施例と同様に、水平期間に、LN信号に
基づいてコモン電圧VCOM+に重畳されたプリチャー
ジ電圧VPC+又はコモン電圧VCOM−に重畳された
プリチャージ電圧VPC−を交互に電圧出力回路26か
らコモン電極52に切り換え出力されるため、プリチャ
ージ電圧VPC±によって、正側のプリチャージ期間中
にコモン電圧VCOM+を目標レベルまで早期に到達さ
せること、及び、負側のプリチャージ期間中にコモン電
圧VCOM−を目標レベルまで早期に到達させることが
できる。
【0052】これにより、液晶表示パネル101 のコモン
電極を正側又は負側の安定状態に早期に到達させる高速
充電を行うことができる。また、従来例に比べてVCO
M+及びVCOM−の過渡期間が短縮され、正側及び負
側のコモン電圧安定期間を長くすることが可能となる。
これにより、水平期間を短縮し、また、画素数を増加し
た場合でも、階調電圧の充電不足を無くした高品質かつ
高精細な液晶表示装置の提供に寄与する。
【0053】(3)第3の実施例の説明 図10は、本発明の第3の実施例に係るコモン電圧供給回
路の構成図を示している。第1,第2の実施例と異なる
のは第3の実施例では、正又は負のプリチャージ電圧V
PC±又はコモン電極電圧VCOM±いずれか一つを、
LN信号とPC信号をデコードしたスイッチ制御信号S
1〜S4により選択出力するものである。
【0054】すなわち、第3の実施例に係る多階調液晶
表示装置に適用されるコモン電圧供給回路は、図10に示
すように、4つの出力制御回路27〜30,2つのイン
バータ INV1, INV2及び出力バッファ31を備えてい
る。出力制御回路27は第1の出力回路17の一例であ
り、二入力AND回路27A及びスイッチ素子SW1から
構成されている。二入力AND回路27AはLN信号とP
C信号をデコードしてスイッチ制御信号S1を発生し、
それをスイッチ素子SW1に出力する。SW1は信号S
1に基づいてON/OFF動作し、正のコモン電圧VCO
M+の出力又は遮断(イネーブル制御)をする。
【0055】出力制御回路28は第2の出力回路18の
一例であり、二入力AND回路28A及びスイッチ素子S
W2から構成されている。二入力AND回路28AはLN
信号とPC信号をデコードしてスイッチ制御信号S2を
発生し、それをスイッチ素子SW2に出力する。SW2
は信号S2に基づいてON/OFF動作し、負のコモン電
圧VCOM−の出力又は遮断をする。
【0056】出力制御回路29は第3の出力回路19の
一例であり、二入力AND回路29A及びスイッチ素子S
W3から構成されている。二入力AND回路29AはLN
信号とPC信号をデコードしてスイッチ制御信号S3を
発生し、それをスイッチ素子SW3に出力する。SW3
は信号S1に基づいてON/OFF動作し、正のコモン電
圧VCOM+よりも急激に立ち上がる正のプリチャージ
電圧VPC+を出力又は遮断する。
【0057】出力制御回路30は第4の出力回路20の
一例であり、二入力AND回路30A及びスイッチ素子S
W4から構成されている。二入力AND回路30AはLN
信号とPC信号をデコードしてスイッチ制御信号S4を
発生し、それをスイッチ素子SW4に出力する。SW4
は信号S4に基づいてON/OFF動作し、負のコモン電
圧VCOM−よりも急激に立ち下がる負のプリチャージ
電圧VPC−を出力又は遮断する。インバータ INV1は
LN信号を反転し、インバータ INV2はPC信号をそれ
ぞれ反転する。出力バッファ31はコモン電圧VCOM
+に重畳されたプリチャージ電圧VPC+又はコモン電
圧VCOM−に重畳されたプリチャージ電圧VPC−を
増幅する。
【0058】次に、本実施例の液晶駆動ユニットの動作
を説明する。例えば、第2の実施例で使用した動作波形
図を参考にすると、図9において、コモン非反転駆動時
の水平期間の中で、PC信号が「L」レベル,LN信号
が「H」レベルとなる正側のプリチャージ期間に、図10
に示すようなAND回路29Aから信号S3=「H」レベ
ルが発生され、スイッチSW3が一瞬ON動作する。他
のスイッチSW1,SW2,SW4はOFF動作である。
【0059】これにより、プリチャージ期間中に出力制
御回路29から液晶表示パネル101に、正のコモン電圧
VCOM+よりも急激に立ち上がる正のプリチャージ電
圧VPC+が供給される。この期間を除く水平期間で
は、信号PCが「H」レベルとなることで、AND回路
27Aから信号S1=「H」レベルが発生され、スイッチ
SW1が継続してON動作する。他のスイッチSW2〜
SW4はOFF動作であり、出力制御回路27から液晶表
示パネル101 に、電圧VPC+に継続して正のコモン電
圧VCOM+が供給される。
【0060】また、コモン反転駆動時の水平期間の中
で、PC信号が「L」レベル,LN信号が「L」レベル
となる負側のプリチャージ期間に、AND回路30Aから
信号S4=「H」レベルが発生され、スイッチSW4が
一瞬ON動作する。他のスイッチSW1〜SW3はOFF
動作である。このプリチャージ期間中に出力制御回路3
0から液晶表示パネル101 に、負のコモン電圧VCOM
−よりも急激に立ち下がる負のプリチャージ電圧VPC
−が供給される。
【0061】この期間を除く水平期間では、信号PCが
「H」レベルとなることで、AND回路28Aから信号S
2=「H」レベルが発生され、スイッチSW2が継続し
てON動作する。他のスイッチSW1,SW3,SW4
はOFF動作であり、出力制御回路28から液晶表示パネ
ル101 に、電圧VPC−に継続して負のコモン電圧VC
OM−が供給される。
【0062】このようにして、本発明の第3の実施例に
係る多階調液晶駆動装置によれば、図10に示すような4
つの出力制御回路27〜30及び出力バッファ31を有
したコモン電圧供給回路41が設けられ、第2の実施例
と同様に、水平期間に、LN信号に基づいてコモン電圧
VCOM+に重畳されたプリチャージ電圧VPC+又は
コモン電圧VCOM−に重畳されたプリチャージ電圧V
PC−を交互に出力バッファ31からコモン電極52に
切り換え出力されるため、プリチャージ電圧VPC±に
よって、正側のプリチャージ期間中にコモン電圧VCO
M+を目標レベルまで早期に到達させること、及び、負
側のプリチャージ期間中にコモン電圧VCOM−を目標
レベルまで早期に到達させることができる。
【0063】これにより、液晶表示パネル101 のコモン
電極を正側又は負側の安定状態に早期に到達させる高速
充電を行うことができる。また、出力バッファの数を第
2の実施例に比べて低減することができ、低消費電力
化,集積化及びコスト低減を図ることが可能となる。こ
れは、AND回路27A〜30Aの占有面積が、出力バッフ
ァのチップ占有面積よりも少なくて済むためである。
【0064】これにより、第1〜第2の実施例と同様に
水平期間を短縮し、また、画素数を増加した場合でも、
階調電圧の充電不足を無くした高画質かつ高精細な液晶
表示装置の提供に寄与する。 (4)第4の実施例の説明 図11は、本発明の第4の実施例に係るゲート電圧発生回
路の構成図を示している。第1の実施例と異なるのは第
4の実施例では、液晶表示パネルの薄膜トランジスタ
(以下TFTという)にゲート制御電圧を供給する電圧
発生回路に関するものである。
【0065】第4の実施例に係る多階調液晶表示装置に
適用されるゲート電圧発生回路は、図11に示すように、
電圧発生回路61及び電圧選択出力回路62を備えてい
る。電圧発生回路61は電圧発生回路100 の一例であ
り、液晶表示に必要な正又は負のゲート制御電圧VG±
と該電圧VG±に補助電圧Vα±を加えた正又は負のプ
リチャージ電圧VPC±とを発生する回路である。本実
施例では電圧Vαは電圧VGが3〜5Vの場合、0.3
〜0.5V程度である。
【0066】電圧発生回路61は、5個の抵抗R1〜R
5から構成されている。抵抗R1〜R5は直列に接続さ
れ、抵抗R1の一端が電圧VDD+の供給源に接続さ
れ、抵抗R5の一端が電圧VDD−の供給源にそれぞれ
接続されている。VPC+は抵抗R1,R2の接続点か
らスイッチ素子SW1に導かれ、VG+は抵抗R2,R
3の接続点からスイッチ素子SW2に導かれ、VG−は
抵抗R3,R4の接続点からスイッチ素子SW4に導か
れ、VPC−は抵抗R4,R5の接続点からスイッチ素
子SW3にそれぞれ導かれている。
【0067】電圧選択出力回路62は電圧出力回路200
の一例であり、電圧発生回路61からの正又は負のプリ
チャージ電圧VPC±を液晶表示に必要な1水平期間の
プリチャージ期間に選択出力し、該プリチャージ期間B
を除いた1水平期間の残りの期間に正又は負のゲート制
御電圧VG±を選択出力する回路である。電圧選択出力
回路62は、2つのインバータ INV1, INV2と、4つ
の二入力AND回路A1〜A4と、4つのスイッチ素子
SW1〜SW4と、出力バッファBFから構成されてい
る。
【0068】インバータ INV1は非反転PC信号を反転
して反転PC信号をAND回路A1,A3に出力する。
インバータ INV2は非反転LN信号を反転して反転LN
信号をAND回路A1,A2に出力する。AND回路A
1は反転PC信号及び反転LN信号の論理に応じてスイ
ッチ制御信号S1をスイッチ素子SW1に出力する。A
ND回路A2は非反転PC信号及び反転LN信号の論理
に応じてスイッチ制御信号S2をスイッチ素子SW2に
出力する。AND回路A3は反転PC信号及び非反転L
N信号の論理に応じてスイッチ制御信号S3をスイッチ
素子SW3に出力する。AND回路A4は非反転PC信
号及び非反転LN信号の論理に応じてスイッチ制御信号
S4をスイッチ素子SW4に出力する。
【0069】SW1は信号S1に応じてプリチャージ電
圧VPC+を出力バッファBFに出力する。SW2は信
号S2に応じてゲート制御電圧VG+を出力バッファB
Fに出力する。SW3は信号S3に応じてプリチャージ
電圧VPC−を出力バッファBFに出力する。SW4は
信号S4に応じてゲート制御電圧VG−を出力バッファ
BFに出力する。出力バッファBFは上記の4つの電圧
VPC±,VG±を水平期間中にTFT63に印加す
る。
【0070】図12(A)は液晶表示パネルのTFTに接
続されるゲートラインの等価回路図であり、図12(B)
は、ゲートラインの波形図を示している。液晶表示パネ
ルのゲートラインは図12(A)に示すようにゲートライ
ンの抵抗Rと、そのラインに存在する補助容量Cとによ
って等価回路が表される。TFT63のゲート充電に
は、これらのRCの時定数によって、一定時間を要する
こととなる。しかし、本実施例では、図12(B)に示す
ようなプリチャージ電圧VPCによって、ゲートライン
の駆動電圧の立ち上がりの遅れを改善している。図12
(B)において、Aはプリチャージ期間であり、Bは水
平同期信号(以下HS信号という)の1水平期間を示し
ている。
【0071】例えば、コモン非反転駆動時の出力バッフ
ァBFからの出力電圧波形は、プリチャージ期間Aに選
択出力されるプリチャージ電圧VPC+と、期間A以外
の水平期間Bの残りの期間に選択出力されるゲート制御
電圧VG+から構成される。このプリチャージ電圧VP
C+は、ゲートラインの駆動電圧の立ち上がりを早め、
その結果、本発明に係るゲートラインの電圧波形Xは、
水平期間を通して初めからゲート制御電圧VG+を負荷
回路に印加する従来例の波形Yに比べて改善される。
【0072】次に、液晶表示装置の動作について説明す
る。図13は本発明の第4の実施例に係るゲート電圧発生
回路の動作タイミングチャートを示している。図13にお
いて、コモン非反転駆動時のプリチャージ期間Aでは、
HS信号の立ち上がりに同期して「L」レベルになるP
C信号及びLN信号が電圧選択出力回路62に供給さ
れ、当該回路62では、このPC信号及びLN信号に応
じてスイッチ素子SW1が一瞬ON動作することによ
り、プリチャージ電圧VPC+が選択され、出力バッフ
ァBFを介して液晶表示パネルのゲートラインに印加さ
れる。他のスイッチ素子SW2〜SW4はOFF動作して
いる。
【0073】また、プリチャージ期間Aを除く水平期間
Bの残りの期間では、「H」レベルになるPC信号及
び、「L」レベルを継続するLN信号が電圧選択出力回
路62に印加され、その結果、当該回路62ではこのP
C信号及びLN信号に応じてスイッチ素子SW2がON
動作することにより、ゲート制御電圧VG+が選択さ
れ、出力バッファBFを介して液晶表示パネルのゲート
ラインに印加される。他のスイッチ素子SW1,SW
3,SW4はOFF動作している。
【0074】さらに、コモン反転駆動時のプリチャージ
期間Aでは、HS信号立ち上がりに同期して「L」レベ
ルになるPC信号及び「H」レベルになるLN信号が電
圧選択出力回路62に供給され、当該回路62では、こ
のPC信号及びLN信号に応じてスイッチ素子SW3が
一瞬ON動作することにより、プリチャージ電圧VPC
−が選択され、出力バッファBFを介して液晶表示パネ
ルのゲートラインに印加される。他のスイッチ素子SW
1,SW2,SW4はOFF動作している。
【0075】また、プリチャージ期間Aを除く水平期間
Bの残りの期間では、「H」レベルになるPC信号及び
「H」レベルを継続するLN信号が電圧選択出力回路6
2に印加され、その結果、当該回路62ではこのPC信
号及びLN信号に応じてスイッチ素子SW4がON動作
することにより、ゲート制御電圧VG−が選択され、出
力バッファBFを介して液晶表示パネルのゲートライン
に印加される。他のスイッチ素子SW1〜SW3はOFF
動作している。
【0076】これにより、図12(B)に示すような、オ
ーバーシュートするプリチャージ電圧波形Xによって、
ゲートラインの過渡現象による波形Yを打ち消し、その
結果、ゲートラインの波形が急激に立ち上がる。このよ
うにして、本発明の第4の実施例に係る多階調液晶駆動
装置によれば、コモン非反転駆動時のプリチャージ期間
Aで電圧選択出力回路62からゲートラインにプリチャ
ージ電圧VPC+が選択供給され、プリチャージ期間以
外にゲート制御電圧VG+が選択供給され、コモン反転
駆動時のプリチャージ期間Aでプリチャージ電圧VPC
−が選択供給され、プリチャージ期間以外にゲート制御
電圧VG−が選択供給されているため、プリチャージ電
圧VPCによって、プリチャージ期間中にゲート制御電
圧VG±を目標レベルまで早期に到達させることができ
る。
【0077】これにより、液晶表示パネルのゲート電極
を高速充電することができる。また、水平期間を短縮し
画素数を増加した場合でも、充電不足やデータの書込み
不足を無くすことができ、液晶表示パネルの安定動作期
間が長くなり、クロストークを低減することができ、高
画質かつ高精細な液晶表示装置の提供に寄与する。な
お、プリチャージ期間はゲートラインのR,Cに応じて
PC信号のパルス幅を調整することにより容易に設定で
き、また、電圧発生回路の抵抗値を変化させることによ
っても、充電時間の短縮化が図れる。
【0078】(5)第5の実施例の説明 図14は、本発明の第5の実施例に係る基準電圧発生回路
の構成図を示している。第1〜第4の実施例と異なるの
は第5の実施例では、図4に示したようなデータドライ
バ53に基準電圧V0〜V7を供給する基準電圧発生回
路に関するものである。
【0079】第5の実施例に係る多階調液晶表示装置に
適用される基準電圧発生回路は、図14に示すように、8
つの基準電圧発生ユニットVRF1〜VRF8を備えてい
る。ユニットVRF1は、第4の実施例で説明したような
電圧発生回路61及び電圧選択出力回路62を有してお
り、PC信号及びLN信号に応じて基準電圧V0をドラ
イバ53に出力する。同様に、ユニットVRF2〜8は、
PC信号及びLN信号に応じて基準電圧V1〜V7をド
ライバ53にそれぞれ出力する。電圧発生回路61の電
圧VDD±の供給源は、第4の実施例の場合に比べて逆
極性となる。これは、液晶表示パネルのコモン電極やゲ
ート電極に供給する電圧とは位相が180°異なるため
である。
【0080】このようにして、本発明の第5の実施例に
係る基準電圧発生回路によれば、プリチャージ期間で各
ユニットVRF1〜VRF8 からドライバ53にプリチャー
ジ電圧VPCが選択供給され、プリチャージ期間以外に
各ユニットVRF1〜VRF8 からドライバ53に基準電圧
が選択供給されると、プリチャージ電圧VPCによっ
て、プリチャージ期間中に基準電圧を目標レベルまで早
期に到達させることができる。
【0081】これにより、液晶表示に必要な液晶駆動回
路を高速充電することができる。また、水平期間を短縮
し画素数を増加した場合でも、充電不足やデータの書込
み不足を無くすことができ、液晶駆動回路の安定動作期
間が長くなり、クロストークを低減することができ、高
画質かつ高精細な液晶表示装置の提供に寄与する。な
お、本実施例では第4の実施例の電圧発生回路61の電
圧VDD±の供給源を入れ換えることにより、簡単に同
一の充電時間が得られる。また、PC信号の「L」レベ
ルの期間を調整することによっても、コモン電圧供給回
路やゲート電圧発生回路の充電時間と基準電圧発生回路
の充電時間とを等しくすることが可能となる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明の液晶駆動装
置によれば、液晶表示に必要な負荷回路にプリチャージ
電圧を印加する電圧出力回路が設けられているため、プ
リチャージ期間中に負荷回路の駆動電圧を目標レベルま
で早期に到達させることができる。
【0083】これにより、液晶表示パネル及び液晶駆動
回路等の負荷回路を高速充電することができる。また、
充電不足やデータの書込み不足が無くなり、液晶駆動回
路や液晶表示パネルの安定動作期間が長くなり、クロス
トークが低減できる。本発明の液晶表示装置によれば、
液晶表示パネルの選択画素に余裕を持って階調電圧を充
電することができる。
【0084】これにより、水平期間が短く、画素数の多
い高画質かつ高精細な液晶ディスプレイ装置の提供に寄
与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶駆動装置の原理図(その1)
である。
【図2】本発明に係る液晶駆動装置の原理図(その2)
である。
【図3】本発明に係る液晶駆動装置及び液晶表示装置の
原理図である。
【図4】本発明の各実施例に係る多階調液晶表示装置の
構成図である。
【図5】本発明の各実施例に係る液晶表示パネルの電極
説明図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係るコモン電圧供給回
路の構成図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係る液晶駆動ユニット
の動作波形図である。
【図8】本発明の第2の実施例に係るコモン電圧供給回
路の構成図である。
【図9】本発明の第2の実施例に係る液晶駆動ユニット
の動作波形図である。
【図10】本発明の第3の実施例に係るコモン電圧供給回
路の構成図である。
【図11】本発明の第4の実施例に係るゲート電圧発生回
路の構成図である。
【図12】本発明の第4の実施例に係るゲートラインの等
価回路図及びタイムチャートである。
【図13】本発明の第4の実施例に係る電圧発生回路の動
作波形図である。
【図14】本発明の第5の実施例に係る基準圧発生回路の
構成図である。
【図15】従来例に係る液晶表示装置及びコモン電圧供給
回路の説明図である。
【図16】従来例に係る液晶駆動装置の動作波形図であ
る。
【図17】従来例に係る問題点を説明する液晶駆動装置の
動作波形図(その1)である。
【図18】従来例に係る問題点を説明する液晶駆動装置の
動作波形図(その2)である。
【符号の説明】
11,12…第1,第2の電圧発生回路、 13,16…出力制御回路、 14,15…第1,第2の選択回路、 17〜20…第1〜第4の出力回路、 41…コモン電圧供給回路、 100 …電圧発生回路、 101 …液晶表示パネル、 200 …電圧出力回路、 300 …液晶駆動ユニット、 VDD+…正電源、 VDD−…負電源、 VCOM+…正のコモン電圧(駆動電圧)、 VCOM−…負のコモン電圧(駆動電圧)、 VH,VPC+…正のプリチャージ電圧、 VL,VPC−…負のプリチャージ電圧、 PC…プリチャージ制御信号(第1の制御信号)、 LN…ライン反転信号(第2の制御信号)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯貝 博之 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示に必要な駆動電圧と該駆動電圧
    に補助電圧を加えたプリチャージ電圧とを発生する電圧
    発生回路と、 前記電圧発生回路からのプリチャージ電圧及び駆動電圧
    を、液晶表示に必要な1水平期間を半周期とする第1の
    制御信号と前記1水平期間を1周期とする第2の制御信
    号に応じて出力する電圧出力回路とを備えることを特徴
    とする液晶駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧出力回路は、前記第1の制御信
    号に基づいて正の駆動電圧及び正のプリチャージ電圧を
    選択して合成出力する第1の選択回路と、 前記第1の制御信号に基づいて負の駆動電圧及び前記負
    のプリチャージ電圧を選択して合成出力する第2の選択
    回路と、 前記第1の選択回路からの合成出力された正のプリチャ
    ージ電圧及び正の駆動電圧と、前記第2の選択回路から
    合成出力された負のプリチャージ電圧及び負の駆動電圧
    とを前記第2の制御信号に基づいて交互に出力する出力
    制御回路とを備えていることを特徴とする請求項1記載
    の液晶駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記電圧出力回路は、前記第1の制御信
    号及び第2の制御信号の信号論理に基づいて正の駆動電
    圧を出力許可する第1の出力回路と、 前記第1の制御信号及び第2の制御信号の信号論理に基
    づいて負の駆動電圧を出力許可する第2の出力回路と、 前記第1の制御信号及び第2の制御信号の信号論理に基
    づいて正のプリチャージ電圧を出力許可する第3の出力
    回路と、 前記第1の制御信号及び第2の制御信号の信号論理に基
    づいて負のプリチャージ電圧を出力許可する第4の出力
    回路とを備えていることを特徴とする請求項1記載の液
    晶駆動装置。
  4. 【請求項4】 正電源電圧を加工して、液晶表示に必要
    な正の駆動電圧を発生し、該駆動電圧よりも急激に立ち
    上がる正のプリチャージ電圧を液晶表示に必要な1水平
    期間を半周期とする第1の制御信号に基づいて前記駆動
    電圧に重畳する第1の電圧発生回路と、 負電源電圧を加工して、前記液晶表示に必要な負の駆動
    電圧を発生し、該駆動電圧よりも急激に立ち下がる負の
    プリチャージ電圧を前記第1の制御信号に基づいて前記
    駆動電圧に重畳する第2の電圧発生回路と、 前記第1の電圧発生回路からの正のプリチャージ電圧に
    重畳された正の駆動電圧及び前記負のプリチャージ電圧
    に重畳された負の駆動電圧を、前記1水平期間を1周期
    とする第2の制御信号に基づいて交互に出力する出力制
    御回路とを備えていることを特徴とする液晶駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記電圧発生回路は、正又は負の電源電
    圧を加工して、アクティブマトリクス型の液晶表示パネ
    ルのコモン電極に必要な正又は負のコモン電圧と、該コ
    モン電圧に補助電圧を加えた正又は負のプリチャージ電
    圧とを発生することを特徴とする請求項1、2、3又は
    4記載のいずれかの液晶駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記電圧発生回路は、正又は負の電源電
    圧を加工して、アクティブマトリクス型の液晶表示パネ
    ルのゲート電極に必要な正又は負の駆動電圧と、該駆動
    電圧に補助電圧を加えた正又は負のプリチャージ電圧と
    を発生することを特徴とする請求項1、2、3又は4記
    載のいずれかの液晶駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記電圧発生回路は、正又は負の電源電
    圧を加工して、液晶駆動回路に必要な正又は負の基準電
    圧と、該基準電圧に補助電圧を加えた正又は負のプリチ
    ャージ電圧とを発生することを特徴とする請求項1、
    2、3又は4記載のいずれかの液晶駆動装置。
  8. 【請求項8】 予め、液晶表示に必要な駆動電圧と該駆
    動電圧に補助電圧を加えたプリチャージ電圧とを発生
    し、液晶表示に必要な1水平期間のプリチャージ期間に
    前記プリチャージ電圧を選択し、かつ、前記1水平期間
    からプリチャージ期間を除いた残りの期間に前記駆動電
    圧を選択し、順次選択された電圧を液晶表示に必要な負
    荷回路に供給することを特徴とする液晶駆動装置の制御
    方法。
  9. 【請求項9】 前記液晶表示に必要な負荷回路に、アク
    ティブマトリクス型の液晶表示パネルを有し、前記液晶
    表示パネルは、1ラインを表示する水平期間毎に極性反
    転駆動を実行することを特徴とする請求項8記載の液晶
    駆動装置の制御方法。
  10. 【請求項10】 前記プリチャージ期間の長さ及びプリチ
    ャージ電圧を液晶表示に必要な負荷回路毎に個々に調整
    することを特徴とする請求項8記載の液晶表示装置の制
    御方法。
  11. 【請求項11】 前記駆動電圧及びプリチャージ電圧は、
    前記電源電圧を抵抗分割することにより発生し、前記抵
    抗分割に使用する抵抗値を可変して発生電圧値を調整す
    ることを特徴とする請求項8記載の液晶駆動装置の制御
    方法。
  12. 【請求項12】 基準電圧をサンプリングした階段状波形
    電圧を出力し、多階調制御をする液晶駆動ユニットと、
    前記階段状波形電圧の中のいずれか一つの階段電圧を分
    布容量に保持する液晶表示パネルとを備え、前記液晶駆
    動ユニットが、請求項1〜7記載のいずれかの液晶駆動
    装置を有することを特徴とする液晶表示装置。
JP05901495A 1994-07-08 1995-03-17 液晶駆動装置,その制御方法及び液晶表示装置 Expired - Fee Related JP3568615B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05901495A JP3568615B2 (ja) 1994-07-08 1995-03-17 液晶駆動装置,その制御方法及び液晶表示装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15728694 1994-07-08
JP6-157286 1994-07-08
JP05901495A JP3568615B2 (ja) 1994-07-08 1995-03-17 液晶駆動装置,その制御方法及び液晶表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0876083A true JPH0876083A (ja) 1996-03-22
JP3568615B2 JP3568615B2 (ja) 2004-09-22

Family

ID=26400039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05901495A Expired - Fee Related JP3568615B2 (ja) 1994-07-08 1995-03-17 液晶駆動装置,その制御方法及び液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3568615B2 (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6396485B1 (en) 1998-05-20 2002-05-28 Nec Corporation Display apparatus with drive circuit capable of reducing power consumption
JP2002221949A (ja) * 2000-12-21 2002-08-09 Samsung Electronics Co Ltd 液晶ディスプレイ装置及びそれのための階調電圧発生回路
JP2002221930A (ja) * 2000-12-16 2002-08-09 Samsung Electronics Co Ltd フラットパネル表示装置
JP2002258242A (ja) * 2001-03-05 2002-09-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液晶表示装置及び画像表示応用装置
KR100365500B1 (ko) * 2000-12-20 2002-12-18 엘지.필립스 엘시디 주식회사 도트 인버젼 방식의 액정 패널 구동 방법 및 그 장치
KR100421053B1 (ko) * 2002-02-22 2004-03-04 삼성전자주식회사 신호선의 프리차지 방법 및 프리차지 전압발생회로
JP2005208551A (ja) * 2003-12-25 2005-08-04 Sharp Corp 表示装置および駆動装置
JP2005266575A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Seiko Epson Corp 電気光学装置及び電子機器
JP2005274658A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Hitachi Displays Ltd 液晶表示装置
JP2006251764A (ja) * 2005-03-07 2006-09-21 Lg Phillips Lcd Co Ltd 液晶表示装置の駆動装置及び駆動方法
KR100634827B1 (ko) * 1999-09-07 2006-10-17 엘지.필립스 엘시디 주식회사 액정표시장치의 감마전압 보상 장치 및 방법
WO2006123532A1 (ja) * 2005-05-20 2006-11-23 Sharp Kabushiki Kaisha 表示装置の駆動回路および駆動方法
JP2008003549A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Lg Phillips Lcd Co Ltd 液晶表示装置の駆動装置及び駆動方法
JP2008009365A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Lg Phillips Lcd Co Ltd 液晶表示装置
JP2008203826A (ja) * 2007-01-22 2008-09-04 Seiko Epson Corp ソースドライバ、電気光学装置及び電子機器
US7633478B2 (en) * 2005-01-20 2009-12-15 Seiko Epson Corporation Power supply circuit, display driver, electro-optical device, electronic instrument, and method of controlling power supply circuit
US7659956B2 (en) 2005-12-30 2010-02-09 Au Optronics Corp. Pixel unit and display device utilizing the same
US7812807B2 (en) 2004-03-30 2010-10-12 Sharp Kabushiki Kaisha Display device and driving device
JP2012198440A (ja) * 2011-03-23 2012-10-18 Sharp Corp 駆動装置及び表示装置

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6396485B1 (en) 1998-05-20 2002-05-28 Nec Corporation Display apparatus with drive circuit capable of reducing power consumption
US7375707B1 (en) 1999-09-07 2008-05-20 Lg.Philips Lcd Co., Ltd. Apparatus and method for compensating gamma voltage of liquid crystal display
KR100634827B1 (ko) * 1999-09-07 2006-10-17 엘지.필립스 엘시디 주식회사 액정표시장치의 감마전압 보상 장치 및 방법
JP2002221930A (ja) * 2000-12-16 2002-08-09 Samsung Electronics Co Ltd フラットパネル表示装置
KR100365500B1 (ko) * 2000-12-20 2002-12-18 엘지.필립스 엘시디 주식회사 도트 인버젼 방식의 액정 패널 구동 방법 및 그 장치
KR100363540B1 (ko) * 2000-12-21 2002-12-05 삼성전자 주식회사 고속으로 구동되는 액정 디스플레이 장치 및 그것을 위한계조전압 발생회로
JP2002221949A (ja) * 2000-12-21 2002-08-09 Samsung Electronics Co Ltd 液晶ディスプレイ装置及びそれのための階調電圧発生回路
JP2002258242A (ja) * 2001-03-05 2002-09-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液晶表示装置及び画像表示応用装置
KR100421053B1 (ko) * 2002-02-22 2004-03-04 삼성전자주식회사 신호선의 프리차지 방법 및 프리차지 전압발생회로
JP2005208551A (ja) * 2003-12-25 2005-08-04 Sharp Corp 表示装置および駆動装置
JP2005266575A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Seiko Epson Corp 電気光学装置及び電子機器
JP4736335B2 (ja) * 2004-03-19 2011-07-27 セイコーエプソン株式会社 電気光学装置及び電子機器
JP2005274658A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Hitachi Displays Ltd 液晶表示装置
US7812807B2 (en) 2004-03-30 2010-10-12 Sharp Kabushiki Kaisha Display device and driving device
US7633478B2 (en) * 2005-01-20 2009-12-15 Seiko Epson Corporation Power supply circuit, display driver, electro-optical device, electronic instrument, and method of controlling power supply circuit
JP2006251764A (ja) * 2005-03-07 2006-09-21 Lg Phillips Lcd Co Ltd 液晶表示装置の駆動装置及び駆動方法
US8259052B2 (en) 2005-03-07 2012-09-04 Lg Display Co., Ltd. Apparatus and method for driving liquid crystal display with a modulated data voltage for an accelerated response speed of the liquid crystal
WO2006123532A1 (ja) * 2005-05-20 2006-11-23 Sharp Kabushiki Kaisha 表示装置の駆動回路および駆動方法
US7659956B2 (en) 2005-12-30 2010-02-09 Au Optronics Corp. Pixel unit and display device utilizing the same
JP4634364B2 (ja) * 2006-06-23 2011-02-16 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 液晶表示装置の駆動装置及び駆動方法
JP2008003549A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Lg Phillips Lcd Co Ltd 液晶表示装置の駆動装置及び駆動方法
JP2008009365A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Lg Phillips Lcd Co Ltd 液晶表示装置
JP2008203826A (ja) * 2007-01-22 2008-09-04 Seiko Epson Corp ソースドライバ、電気光学装置及び電子機器
JP2012198440A (ja) * 2011-03-23 2012-10-18 Sharp Corp 駆動装置及び表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3568615B2 (ja) 2004-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7907108B2 (en) Source driver circuits and methods providing reduced power consumption for driving flat panel displays
US8344981B2 (en) Display driver, display device, and drive method
JPH0876083A (ja) 液晶駆動装置,その制御方法及び液晶表示装置
JP4271414B2 (ja) 画像表示装置および表示駆動方法
KR101022581B1 (ko) 아날로그 버퍼 및 그를 이용한 액정 표시 장치 및 그 구동방법
US20100097361A1 (en) Liquid crystal drive device and liquid crystal display device using the same
JPH0546125A (ja) 液晶表示装置
WO2008042545A2 (en) Reducing power consumption associated with high bias currents in systems that drive or otherwise control displays
JP2977047B2 (ja) 液晶表示パネル駆動装置
US6271783B1 (en) Digital-to-analogue converters with multiple step movement
JPH06274133A (ja) 表示装置の駆動回路及び表示装置
JP2000231365A (ja) 液晶表示パネル用駆動回路及び液晶表示装置
JPH05341734A (ja) 液晶表示装置
JP3661324B2 (ja) 画像表示装置、画像表示方法及び表示駆動装置並びにそれを用いた電子機器
KR100848953B1 (ko) 액정표시장치의 게이트 구동회로
JP2005513537A (ja) 液晶ディスプレイ用列ドライバ
KR101284940B1 (ko) 액정표시소자의 구동 장치 및 방법
JP2506582B2 (ja) アクティブ液晶表示装置
JPH07281641A (ja) アクティブマトリクス型液晶ディスプレイ
JP3318666B2 (ja) 液晶表示装置
JPH0954309A (ja) 液晶表示装置
JP2002140041A (ja) 表示装置の駆動回路
JP2806718B2 (ja) 表示装置の駆動方法及び駆動回路
KR101201332B1 (ko) 액정표시장치와 그 구동방법
JP3318667B2 (ja) 液晶表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040203

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040615

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040616

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090625

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100625

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100625

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110625

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120625

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120625

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees