JP3552381B2 - 画像測定機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、被検物の輪郭形状の測定を行なう画像測定機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の画像測定機としては、例えば、直交する2方向に移動可能なステージと、ステージ上に載置された被検物の像を光学系を介して上方から捉え、捉えた像の光強度分布に応じた電気信号を出力するCCDカメラと、前記電気信号を画像処理して被検物の輪郭形状に沿った複数の測定点のエッジを検出し、各測定点のエッジ座標値を表す信号を出力する画像処理手段とを備えたものが知られている。
【0003】
この画像測定機では、ステージをある位置に固定した状態で被検物の像をCCDカメラで捉え、この捉えた像の光強度分布に応じた電気信号がCCDカメラから出力され、この電気信号が画像処理手段により画像処理される。画像処理手段から出力される各測定点のエッジ座標値を表す信号と、ステージの座標値とから各測定点の座標値が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、ステージをある位置に固定した状態で被検物の像をCCDカメラで捉えるので、CCDカメラで捉えた一つの像内にある被検物の輪郭形状しか測定することができない。そのため、寸法の大きな被検物の場合、あるいはCCDカメラの1画素当たりの寸法を大きくして測定精度を高めるために光学系の拡大倍率を大きくした場合には、被検物の一部分の像しかCCDカメラで捉えることができず、被検物の全輪郭形状の測定を自動で行なうことができないという問題点があった。
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は被検物の一部分の像しか捉えることができない場合でも被検物の全輪郭形状の自動測定が可能な画像測定機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため請求項1記載の発明に係る画像測定機は、直交する2方向に移動可能なステージと、前記ステージ上に載置された被検物の像を光学系を介して捉え、捉えた像の光強度分布に応じた電気信号を出力する撮像手段と、前記電気信号を画像処理して被検物の輪郭形状に沿った複数の測定点のエッジを検出し、各測定点のエッジ座標値を表す信号を出力する画像処理手段とを備え、前記輪郭形状の測定を行なう画像測定機において、
前記ステージを、入力される移動指令に基づき前記2方向に移動させるステージ駆動手段と、
前記ステージの座標を検出し、前記各測定点でのステージ座標値を表す信号を出力するステージ座標検出手段と、
前記撮像手段の撮像範囲内のエッジ検出領域を、入力される移動指令に基づき移動させる検出領域移動部と、
前記エッジ検出領域が前記輪郭形状に沿って前記各測定点を順次移動するように、前記ステージ駆動手段及び前記検出領域移動部に移動指令を出力する制御手段と
を備えていることを特徴とする。
【0006】
エッジ検出領域が被検物の輪郭形状に沿って各測定点を順次移動するように、制御手段がステージ駆動手段及び検出領域移動部に移動指令を出力するので、被検物の一部分の像しか撮像手段で捉えることができない場合でも、各測定点のエッジ座標値及び各測定点でのステージ座標値が自動で検出される。
【0007】
請求項2記載の発明に係る画像測定機は、前記制御手段は、前記エッジ検出領域の次の移動先である測定目標点が前記撮像範囲内にあるとき、前記エッジ検出領域を前記測定目標点へ移動させるための移動指令を前記検出領域移動部へ出力し、かつ前記測定目標点が前記撮像範囲外に位置したとき、前記測定目標点が前記撮像範囲内の所定位置に位置するように前記ステージを移動させるための移動指令を前記ステージ駆動手段へ出力するように構成されていることを特徴とする。
【0008】
測定目標点が撮像範囲内にあるとき、エッジ検出領域を測定目標点へ移動させる。これによって、測定目標点が撮像範囲内にある間、エッジ検出領域が輪郭形状に沿って各測定点を順次移動し、各測定点のエッジ座標値が自動で検出される。
測定中に測定目標点が撮像範囲外に位置したとき、測定目標点が撮像範囲内の所定位置に位置するようにステージを移動させ、この移動後にエッジ検出領域を所定位置にある測定目標点へ移動させる。これによって、測定が続行される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1はこの発明の一実施形態に係る画像測定機を示すブロック図、図2は同画像測定機を示す概略構成図である。
【0011】
画像測定機は、図1及び図2に示すように、測定機本体1と制御ユニット2とを備えている。測定機本体1には支持体3が、制御ユニット2にはモニタ4がそれぞれ設けられている。
【0012】
測定機本体1は、支持体3のベース部3a上に設けられたXYステージ5と、このステージ5の上方に位置するように支持体3の支柱部3bに支持された撮像部6とを備えている。
【0013】
XYステージ5は、水平面内における直交する2方向(X軸及びY軸方向)に移動可能である。このステージ5の上面に、二次元的な輪郭形状を有しかつ僅かな厚みを有する被検物(例えば図3に示すような被検物)7が載置される。被検物7は、ベース部3aに設けられた透過照明光学系8又は撮像部6に設けられた落射照明光学系9によって照明される(図2参照)。
【0014】
XYステージ5には、図1に示すように、入力されるステージ移動指令に基づきXYステージ5を2方向に電動で移動させるXYステージ駆動部10と、XYステージ5の座標を検出し、ステージ座標値を表わす信号を出力するステージ位置検出部11とが設けられている。XYステージ駆動部10は、XYステージ5をX軸及びY軸方向にそれぞれ駆動するX軸用モータ及びY軸用モータ(図示略)を有する。ステージ位置検出部11は、XYステージ5のX軸及びY軸方向の位置をそれぞれ検出するX軸用エンコーダ及びY軸用エンコーダ(図示略)を有する。
【0015】
撮像部6には、落射照明光学系9の他に、被検物7からの光を結像する結像光学系12と、この光学系12により結像された被検物7の像を捉え(受け)、捉えた像の光強度分布に応じた電気信号を出力するCCDカメラ13とが設けられている。結像光学系12の拡大倍率は、固定であっても、可変であってもよい。
【0016】
制御ユニット2は、図1に示すように、CCDカメラ13から出力される電気信号が入力される画像処理部21と、輪郭形状測定部22と、指標移動部23と、測定条件テーブル24と、測定データテーブル25と、データ出力部26とを備えている。制御ユニット2は、それぞれ図示を省略したキーボードなどの入力装置、入力回路、出力回路、中央演算処理回路などを有するコンピュータで構成されている。
【0017】
画像処理部21は、CCDカメラ13の各画素から出力される電気信号を画像処理し、捉えた被検物7の像をモニタ4のモニタ画面4a(図4参照)上に画像として表示させるための画像信号をモニタ4へ出力するように構成されている。また、画像処理部21は、指標移動部23から出力される指標位置のデータを受け、エッジの検出領域を示す指標15をモニタ画面4a上の前記指標位置のデータに対応する位置に表示させるための信号をモニタ4へ出力するように構成されている。さらに、画像処理部21は、CCDカメラ13から出力される電気信号を画像処理し、指標15内にある被検物7の輪郭形状7aのエッジを検出し、検出したエッジ点16(図4参照)のモニタ画面4a内での座標値(エッジ座標値)を輪郭形状7aに沿った各測定点17(図3参照)について順次検出し、各エッジ座標値のデータを輪郭形状測定部22へ出力するように構成されている。
【0018】
輪郭形状測定部22は、被検物7の輪郭形状7aに沿ってある間隔で(例えば一定間隔で)で各測定点17のエッジ座標値を取り込む輪郭形状測定(スキャニング測定)を実行するように構成されている。輪郭形状測定部22は、輪郭形状測定を行なうために、指標15の移動先である測定目標点18(図6参照)を設定し、この設定した測定目標点18に対応する指標移動指令及びステージ移動指令を指標移動部23及びXYステージ駆動部10にそれぞれ出力するように構成されている。
【0019】
また、輪郭形状測定部22は、画像処理部21から出力される各測定点のエッジ座標値と、ステージ位置検出部11から出力される各測定でのステージ座標値とに基づき各測定点の座標値(測定点座標値)を演算し、その演算結果を測定データテーブル25へ順次出力する測定点座標値演算部27を備えている。この演算部27は、下記の式で表す演算を行なう。
【0020】
(測定点座標値)=(ステージ座標値)+(エッジ座標値×モニタ画面補正値)
ここで、モニタ画面補正値は、XYステージ5上での寸法とモニタ画面4a上での寸法との比である。
【0021】
指標移動部23は、輪郭形状測定部22から出力される指標移動指令に基づき、指標15を目標測定点に移動させるための指標位置のデータを画像処理部21へ出力するようになっている。
【0022】
測定条件テーブル24は、被検物7の輪郭形状7aの測定開始位置(最初の測定点)及び測定終了位置(最後の測定点)の座標をそれぞれ表すデータ、各測定点17の間隔(例えば一定間隔)を表すデータなどを含む測定条件が予めキーボードなどにより入力されて記憶されている。
【0023】
測定データテーブル25は、輪郭形状測定部22から出力される各測定点の座標値(測定点座標値)のデータを格納する。
【0024】
データ出力部26は、測定終了後に測定データテーブル25に格納された測定データ(全測定点の座標値)を表示又は印刷して出力するためのものである。
【0025】
次に、上記構成を有する一実施形態の動作を図5のフローチャート及び図6〜図8に基づいて説明する。図6〜図8において、黒丸の点は測定が終了した測定点を、白丸の点は測定目標点をそれぞれ示している。
【0026】
図5に示す輪郭形状測定処理が開始されると、ステップ101で、予め設定された測定開始位置と測定終了位置の座標値をそれぞれ取り込む。
【0027】
次のステップ102では、ステップ101で取り込んだ測定開始位置を、最初の測定目標点(例えば図6に示す点P1)に設定する。
【0028】
次のステップ103では、ステップ102で設定した測定目標点(ここでは最初の測定目標点)がモニタ画面4aの範囲外か否かを判定する。この判定は例えば次のように行なう。
【0029】
モニタ画面4aの中心をXY座標の原点とすると、以下の(1)〜(4)のいずれか一つに該当した場合に、設定した測定目標点がモニタ画面4aの範囲外にあると判定し、(1)〜(4)のいずれにも該当しない場合には設定した測定目標点がモニタ画面4aの範囲内にあると判定する。
(1)設定した測定目標点の座標(Xd、Yd)のX座標値(Xd)が、モニタ画面4aの右端とX軸の交点の座標のX座標値(+Xmax )以上になったとき。
(2)座標(Xd、Yd)のX座標値(Xd)が、モニタ画面4aの左端とX軸の交点の座標のX座標値(ーXmax )以下になったとき。
(3)座標(Xd、Yd)のY座標値(Yd)が、モニタ画面4aの上端とY軸の交点の座標のY座標値(+Ymax )以上になったとき。
(4)座標(Xd、Yd)のY座標値(Yd)が、モニタ画面4aの下端とY軸の交点の座標のY座標値(ーYmax )以下になったとき。
【0030】
ステップ103の判定結果がNoの場合、すなわち最初の測定目標点(図6の点P1)がモニタ画面4a内にある場合、ステップ105へ進み、最初の測定目標点(P1)に指標15がくるように指標15を移動させる。このとき、最初の測定目標点(P1)に対応する指標移動指令が輪郭形状測定部22から指標移動部23へ出力される。この指標移動指令に応じた指標位置のデータが指標移動部23から画像処理部21へ出力される。この指標位置のデータに対応するモニタ画面4a内の位置に指標15を表示させる(移動させる)ための信号が、画像処理部21からモニタ4へ出力される。これによって、モニタ画面4a上において指標15が最初の測定目標点(P1)に表示される(図6参照)。
【0031】
次のステップ106では、指標15内にある輪郭形状7aのエッジ点座標(最初の測定目標点(P1)のエッジ座標値)を取り込む。すなわち、画像処理部21から出力されるエッジ座標値を取り込む。
【0032】
次のステップ107では、ステージ位置検出部11から出力されるステージ座標値と、ステップ106で取り込んだエッジ座標値とに基づき指標15内にある最初の測定目標点(P1)の座標値(測定点座標値)を演算する。すなわち、測定点座標値演算部27で上記式の演算を行なう。
【0033】
次のステップ108では、ステップ107で演算した最初の測定目標点(P1)の測定点座標値を測定データテーブル25へ出力して保存する(格納する)。
【0034】
次のステップ109では、次の測定目標点を設定する。このとき、測定条件テーブルに予め記憶された記憶された各測定点17間の一定間隔を表すデータを取り込み、最初の測定目標点(P1)から一定間隔離れた位置に次の測定目標点を設定する。
【0035】
この設定後、次のステップ110に進み、終了条件を満たしたか否かを判定する。すなわち、ステップ109で設定した次の測定目標点の座標がステップ101で取り込んだ測定終了位置の座標値(最後の測定目標点の座標値)を越えたか否かを判定する。ここでは、ステップ109で設定した次の測定目標点は最初の測定目標点(P1)の次の点であるので、ステップ110の判定結果はNoになり、ステップ103に戻る。
【0036】
このとき、ステップ103では、ステップ109で設定した次の測定目標点(図6の点P2)がモニタ画面4aの範囲外か否かを判定する。
【0037】
このステップ103の判定結果がNoである間、例えば図6で示すように測定目標点18がモニタ画面4a内にある間、上記ステップ103、及びステップ105〜110を繰り返し、被検物7の輪郭形状7aに沿って一定間隔で指標15を移動させながら測定を行ない、各測定点の測定点座標値を演算し、その演算結果を測定データテーブル25に格納する。
【0038】
ステップ103の判定結果がYesになると、例えば図7で示すように点P7まで測定がなされて測定目標点18がモニタ画面4a外にあると判定されると、ステップ104へ進む。
【0039】
このステップ104では、モニタ画面4a外にある測定目標点18がモニタ画面4aの中央にくるようにXYステージ5を移動させる。この移動を行なうためのステージ移動指令がXYステージ駆動部10へ出力される。
【0040】
次のステップ105では、モニタ画面4aの中央にある測定目標点18に指標15がくるように指標15を移動させる。上記ステップ104,105の結果、測定目標点18と指標15とは図8のようにモニタ画面4aの中央に位置する。
【0041】
この後、ステップ106〜109を実行することにより、モニタ画面4aの中央にある測定目標点18の測定点座標値を演算し、その演算結果を測定データテーブル25に保存する。
【0042】
この後、ステップ108を経てステップ110に進む。このステップ110の判定結果がNoである間、上記ステップ103〜110を繰り返し、被検物7の輪郭形状7aに沿って一定間隔で指標15を移動させながら測定を行ない、各測定点の測定点座標値を演算し、その演算結果を測定データテーブル25に格納する。
【0043】
ステップ110の判定結果がYesになると、すなわち、ステップ109で設定した次の測定目標点の座標がステップ101で取り込んだ測定終了位置の座標値(最後の測定目標点の座標値)を越えると、図5の処理を終了する。
【0044】
このように、上記一実施形態によれば、測定目標点18がモニタ画面4a内にある間、指標15を測定目標点に移動させることにより、指標15が被検物7の輪郭形状7aに沿って各測定点を順次移動し、各測定点のエッジ座標値及び各測定点でのステージ座標値が自動で検出される。測定中に測定目標点18がモニタ画面4a外に位置したとき、測定目標点18がモニタ画面4a内の中央に位置するように、XYステージ5を移動させ、この移動後、指標15をモニタ画面4a内の中央にある測定目標点18へ移動させ、これによって測定が続行される。したがって、被検物7の一部分の像しか捉えることができない場合でも、被検物7の全輪郭形状の測定を自動で行なうことができる。
【0045】
また、上記一実施形態によれば、被検物7の一部分の像しか捉えることができない場合でも、被検物7の全輪郭形状の自動測定を行なうことができるので、寸法の大きな被検物を測定することことができると共に、CCDカメラの1画素当たりの寸法を大きくして結像光学系12の拡大倍率を大きくすることにより、精度の高い測定を行なうことができる。
【0046】
さらに、上記一実施形態によれば、測定中に測定目標点18がモニタ画面4a外に位置したとき、測定目標点18がモニタ画面4a内の中央に位置するように、XYステージ5を移動させるので、この移動後に測定される被検物7の輪郭形状7aがどの方向に変化する場合でも、測定目標点18がモニタ画面4a外に再び位置するまでの時間を十分に確保することができる。
【0047】
なお、上記一実施形態では、指標15が輪郭形状7aに沿って各測定点を順次移動するように、輪郭形状測定部22がXYステージ駆動部10及び指標移動部23を制御する具体的な方法として、測定目標点18がモニタ画面4a内にある間、指標15を測定目標点に移動させ、測定中に測定目標点18がモニタ画面4a外に位置したとき、測定目標点18がモニタ画面4a内の中央に位置するように、XYステージ5を移動させるようにしている。しかし、この発明はこれに限定されるものではない。
【0048】
例えば、測定目標点18がモニタ画面4a内にある間、指標15を測定目標点に移動させると共に、測定中に測定目標点18がモニタ画面4a外に位置したとき、測定目標点18がモニタ画面4a内の、測定目標点18が外れた端部とは反対側にある端部の近くに位置するように、XYステージ5を移動させてもよい。
【0049】
このように構成した場合には、測定目標点18がモニタ画面4a外に再び位置するまでの時間をより長くすることができる。
【0050】
エッジ検出領域の移動は、XYステージ5の移動よりも短時間で行なえるので、測定目標点18がモニタ画面4a内にある時間が長い程、効率良く測定が行なえる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明に係る画像測定機によれば、エッジ検出領域が被検物の輪郭形状に沿って各測定点を順次移動するように、制御手段がステージ駆動手段及び検出領域移動部に移動指令を出力するので、被検物の一部分の像しか撮像手段で捉えることができない場合でも、各測定点のエッジ座標値及び各測定点でのステージ座標値が自動で検出される。したがって、被検物の一部分の像しか捉えることができない場合でも、被検物の全輪郭形状の測定を自動で行なうことができる。
【0052】
請求項2記載の発明に係る画像測定機によれば、測定目標点が撮像範囲内にある間、エッジ検出領域が輪郭形状に沿って各測定点を順次移動して測定が行なわれ、かつ測定中に測定目標点が撮像範囲外に位置したとき、測定目標点が撮像範囲内の所定位置に位置するようにステージを移動させ、この移動後、エッジ検出領域を所定位置にある測定目標点へ移動させて測定が続行される。そのため、測定目標点が撮像範囲内にある間は、ステージを移動させずにエッジ検出領域のみを移動させればよい。したがって、被検物の一部分の像しか捉えることができない場合でも、測定の中断時間の少ない効率的な自動測定を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1の実施形態に係る画像測定機の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図2は第1の実施形態に係る画像測定機の概略構成図である。
【図3】図3は第1の実施形態に係る画像測定機で測定される被検物を示す平面図である。
【図4】図4は第1の実施形態に係る画像測定機で使用されるモニタのモニタ画面を示す平面図である。
【図5】図5は第1の実施形態に係る画像測定機の動作を示すフローチャートである。
【図6】図6は第1の実施形態に係る画像測定機の動作説明図である。
【図7】図7は図6と同様の動作説明図である。
【図8】図8は図6と同様の動作説明図である。
【符号の説明】
5 XYステージ(ステージ)
7 被検物
7a 輪郭形状
10 XYステージ駆動部(ステージ駆動手段)
11 ステージ位置検出部(ステージ座標検出手段)
13 CCDカメラ(撮像手段)
15 指標(エッジ検出領域)
21 画像処理部(画像処理手段)
22 輪郭形状測定部(制御手段)
23 指標移動部(検出領域移動部)
Claims (2)
- 直交する2方向に移動可能なステージと、前記ステージ上に載置された被検物の像を光学系を介して捉え、捉えた像の光強度分布に応じた電気信号を出力する撮像手段と、前記電気信号を画像処理して被検物の輪郭形状に沿った複数の測定点のエッジを検出し、各測定点のエッジ座標値を表す信号を出力する画像処理手段とを備え、前記輪郭形状の測定を行なう画像測定機において、
前記ステージを、入力される移動指令に基づき前記2方向に移動させるステージ駆動手段と、
前記ステージの座標を検出し、前記各測定点でのステージ座標値を表す信号を出力するステージ座標検出手段と、
前記撮像手段の撮像範囲内のエッジ検出領域を、入力される移動指令に基づき移動させる検出領域移動部と、
前記エッジ検出領域が前記輪郭形状に沿って前記各測定点を順次移動するように、前記ステージ駆動手段及び前記検出領域移動部に移動指令を出力する制御手段と
を備えていることを特徴とする画像測定機。 - 前記制御手段は、前記エッジ検出領域の次の移動先である測定目標点が前記撮像範囲内にあるとき、前記エッジ検出領域を前記測定目標点へ移動させるための移動指令を前記検出領域移動部へ出力し、かつ前記測定目標点が前記撮像範囲外に位置したとき、前記測定目標点が前記撮像範囲内の所定位置に位置するように前記ステージを移動させるための移動指令を前記ステージ駆動手段へ出力するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の画像測定機。
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