JP3542426B2 - 減速機付きブラシレスモータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ホイールモータなどに使用される減速機付きブラシレスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の減速機付きブラシレスモータでは、減速機における歯車部分の摩耗を防止するために潤滑が必要であり、特開平2−11419号公報あるいは特開平3−155349号公報では冷却用オイルを歯車部に循環させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、比較的小さい出力の減速機付きブラシレスモータの場合、モータ構造が複雑になってしまう冷却用オイルの循環構造を採用しなくても、歯車部分にグリス等の潤滑材を充填するだけで十分に潤滑を行えるが、回転軸部分を通して歯車部分から外部に潤滑材が漏出しないようにシール構造を工夫しなければならなかった。
【0004】
そこで、本発明は、簡単なシール構造で歯車部分からの潤滑材の漏出を防止できる減速機付きブラシレスモータを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る減速機付きブラシレスモータは、固定子の内周側に設けられた回転子の回転出力を歯車減速機を介して外部に出力する減速機付きブラシレスモータにおいて、前記固定子および前記回転子からなる電動機を収容する第1ケース、潤滑材が充填された前記歯車減速機を収容する第2ケース、および前記第1ケースと第2ケースを仕切る仕切ケースに3分割されるハウジングを有し、前記歯車減速機を駆動する歯車を、前記仕切ケースに形成された貫通孔を挿通する前記回転子と一体に形成し、該貫通孔の内側に、前記回転子の回転位置を検出するセンサを保持するためのリング状のセンサホルダを密接して取り付け、該取り付けられたセンサホルダの内周に、前記潤滑材をシールするシールリングを取り付けたことを特徴とする。
【0006】
請求項2に係る減速機付きブラシレスモータは、請求項1に係る減速機付きブラシレスモータにおいて前記仕切ケースの前記第1ケース側に前記電動機を駆動する制御回路基板を収容し、該制御回路基板と前記貫通孔の周縁部とで該貫通孔の内側に密接して取り付けられるセンサホルダを挟持すると共に、前記制御回路基板と前記センサホルダとで該センサホルダの内周に取り付けられるシールリングを挟持し、該制御回路基板を前記第1ケース側の仕切ケース壁面に固定することにより前記シールリングを固定することを特徴とする。
【0007】
請求項3に係る減速機付きブラシレスモータでは、請求項1に係る減速機付きブラシレスモータにおいて前記回転子と一体に形成される歯車ははすば歯車であり、該はすば歯車は軸方向に前記貫通孔に近接して形成され、該貫通孔の内径を前記回転子の外径に対して広く設定し、前記貫通孔の内側に密接して取り付けられる前記センサホルダと前記回転子との間における半径方向の隙間を狭く設定したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の減速機付きブラシレスモータの実施の形態について図を参照しながら説明する。本実施の形態における減速機付きブラシレスモータは減速機付きホイールモータに適用される。
【0009】
図1は実施の形態における減速機付きホイールモータの構造を示す縦断面図である。図示するように、減速機付きホイールモータ1は、タイヤ(車輪)2を装着したホイール3の内側に配置されたハウジング60を備え、ハウジング60内には電動機4と電動機4の回転出力を減速して出力する歯車減速機5とが内蔵されている。電動機4の回転出力は歯車減速機5を介してホイール3に伝達され、この伝達された回転力によってホイール3は回転駆動される。
【0010】
ハウジング60は、略椀形の外側ケース61(第2ケース)と内側ケース62(第1ケース)との間に仕切ケース63を介挿した構成からなる。内側ケース62と仕切ケース63と外側ケース61とは図示しないボルトにより一体的に締結されて固定される。また、外側ケース61、内側ケース62および仕切ケース63はアルミダイカストによって鋳造される。
【0011】
外側ケース61の中央には軸挿通孔61aが形成されると共に、外側ケース61の内側(ハウジング60の内部)には、歯車減速機5から隔離された軸方向に対して直角断面が馬蹄形の空間Sを形成するための仕切壁部61bが形成されている。
【0012】
一方、内側ケース62の側部には、仕切ケース63側から外側の端面に向けて伸びる3つの孔62aが形成されている。
【0013】
また、仕切ケース63の側部には、内側ケース62に向けて膨出する固定子取付部63aが形成され、固定子取付部63aには仕切ケース63の厚さ方向に孔62aに連なるように伸びる3つの孔63bが形成されている。仕切ケース63の中央部には、回転子本体8bの軸長部を非接触状態で挿通(貫通)するための貫通孔63cが形成されている。
【0014】
電動機4は、内側ケース62内に収納され、閉スロット鉄心から構成される固定子(ステータ)7と、この固定子7の内側に回転自在に設けられている回転子(ロータ)8と、この回転子8の回転出力を歯車減速機5を介して出力する出力軸9とを有する。
【0015】
固定子7は、磁極部鉄心と磁極部鉄心の外方を囲むように配置されているヨーク部鉄心とを有する。磁極部鉄心は、回転子8が挿通されるリング状の連結部から外方に向けて放射状に伸びる複数の磁極歯形成用突起が形成されている磁性薄板(電磁鋼板)を多数枚積層することによって構成されている。各磁極歯は連結部の周方向に等間隔に配列され、各磁極歯間には連結部によって閉スロットが形成される。
【0016】
各磁極歯には、コイルボビン7cを介して3相の界磁コイル7dが巻回され、この界磁コイル7dによって固定子巻線が形成される。
【0017】
ヨーク部鉄心は、内周部に複数の切欠が形成されたリング状の磁性薄板を多数枚積層することによって構成されている。この内周部の各切欠は嵌合溝を形成し、各嵌合溝には対応する磁極部鉄心の磁極歯の先端が嵌合されている。
【0018】
ヨーク部鉄心の外周部は、仕切ケース63の固定子取付部63aと押さえ板30との間に挟まれ、ボルト13によって固定子取付部63aに固定されている。
【0019】
回転子8は、その軸長全体に亘って回転中心孔である軸挿通孔8aが設けられている回転子本体8bを有する。回転子本体8bの外周部には、その周方向に等間隔に配列されている複数の着磁マグネット8cが装着されていると共に、回転子8の仕切ケース63側の側面にはマグネット8cが周方向に等間隔に設けられている。
【0020】
回転子本体8bの内周部の軸長は外周部の軸長よりも長く、その先端部分には、歯車減速機5の第1歯車5aを構成するはすば歯車が形成されている。回転子本体8bの軸長の短い外周部は、固定子7の内周部に回転自在に対向配置され、回転子本体8bの内周部の両端に圧入されたボールベアリング等の軸受14a,14bを介して出力軸9を中心として回転するように構成されている。
【0021】
出力軸9の一端部には、出力被伝達部材を取り付けるためのキー9aおよびねじ孔9bが形成されている。出力軸9の中間部は外側ケース61の軸挿通孔61aにボールベアリング等の軸受18を介して、また、出力軸9の他端部は内側ケース62の中央凹部にボールベアリング等の軸受19を介してそれぞれ回転自在に支承されている。出力軸9の中間部と外側ケース61の軸挿通孔61aとの空隙は、シール部材27によってシールされている。出力軸9は、回転子8の軸挿通孔8a内で軸受14a,14bに支承された状態で回転する。
【0022】
固定子7と回転子8とを主構成要素とする電動機4は、その軸方向の長さが短いフラット型のブラシレス電動機からなり、減速機付きホイールモータ1全体としての出力軸9方向寸法が短くなるように構成されている。
【0023】
歯車減速機5は、複数(本実施の形態では4個)の歯車5a,5b,5c,5dを備えた2段減速機からなる。すなわち、第1歯車5aは、上述したように回転子8の他端側(図1において左端側)に同軸状に一体形成されている。第2および第3歯車5b,5cは、互いに一体的に回転するように同一の回転軸(支持軸)20に固定され、第2歯車5bは第1歯車5aに噛み合されている。
【0024】
回転軸20は、出力軸9と偏心して出力軸9の下方に配置されている。回転軸20の一端部は仕切ケース63の凹部にボールベアリング等の軸受21を介して、また、回転軸20の他端部は外側ケース61の凹部にボールベアリング等の軸受22を介してそれぞれ回転自在に支承されている。
【0025】
第4(最終段)歯車5dは、出力軸9と一体的に回転するように出力軸9に固定されている。この第4歯車5dには第3歯車5cが噛み合わされている。従って、固定子7の回転磁界の作用により回転子8が回転すると、回転子8に一体形成された第1歯車5aが回転子8と同一の回転数で回転する。第1歯車5aの回転出力は、第2および第3歯車5b,5cで減速された後に第4歯車5dに伝達され、第4歯車5dの減速回転に伴い出力軸9は第4歯車5dと同一の回転数で回転子8と同方向に回転する。
【0026】
例えば、回転子8が750rpmで正回転すると、出力軸9は、歯車減速機5により減速されて150rpmで正回転し、その減速比は1/5である。
【0027】
仕切ケース63と外側ケース61の馬蹄形の仕切壁部61bとで形成される歯車減速機5と隔離された軸方向に対して直角断面が馬蹄形となる空間Sには、この馬蹄形に合わせて形成した電動機4を駆動するための制御回路形成用第1基板23が配置され、ビス(図示せず)で仕切ケース63に取り付けられている。馬蹄形の第1基板23には、電動機4を駆動するための制御回路を構成する各種の回路素子(例えば制御用半導体)が取り付けられている。このように、制御回路設置用空間をハウジング60内に形成することによって、ハウジング外部に制御回路用設置スペースを設ける必要がなくなり、またこの空間を馬蹄形とすることによって、限られたハウジング60内の空間において、制御回路の収容空間を広く採ることが可能になる。
【0028】
仕切ケース63と電動機4との間の空間には、第1基板23に形成された制御回路からの信号で駆動され、電動機4に駆動電流を供給する駆動回路形成用第2基板25が配置されている。第2基板25は、外形寸法が内側ケース62の固定子取付部63aの内径寸法より小さいドーナッツ形状のバスプレートからなり、そのバスプレートはビス25bで仕切ケース63に取り付けられている。ビス25bによる第2基板25の固定位置は、回転子8の出力軸9方向への投影範囲に含まれるように設定されている。第1基板23と第2基板25とは、ケーブルコネクタタ(図示せず)により配線されて接続されている。
【0029】
第2基板25の各面には複数の配線路(図示せず)およびそれに接続されるスルーホールが形成されている。各スルーホールは第2基板25の外周部の円周方向に沿って等間隔に配列され、各スルーホールには対応する界磁コイル7dの端部7eが貫通して接続されている。各スルーホールとそれぞれに対応する界磁コイル7dの端部7eとを接続して固定することによって各界磁コイル7dは相互に接続される。
【0030】
第2基板25の仕切ケース63の対向面には、界磁コイル7dにその端部7eを介して電流を供給するための複数のパワートランジスタ(パワーMOSFET)25aやその他の回路素子が取り付けられ、各パワートランジスタ25aおよび回路素子は対応する印刷配線路にはんだ付けによって接続されている。各パワートランジスタ25aは、第2基板25の中心(出力軸9の中心)に対し放射状に配列されると共に、各パワートランジスタ25aの放熱面(仕切ケース63に対向する面)が仕切ケース63の内側ケース62側対向面に密接するようにかつその仕切ケース63への密接部分の少なくとも一部が回転子8の出力軸9方向への投影範囲に含まれるように第2基板25に取り付けられている。また、各パワートランジスタ25aは、その放熱面部分が第2基板25と仕切ケース63とで挟持された状態で固定されている。
【0031】
第1基板23には、外部から制御信号を供給するための制御線32が接続され、制御線32は仕切ケース63の固定子取付部63aの孔63bの一つおよびそれに連なる内側ケース62の孔62aを介してハウジング60の外部に導かれている。制御線32の孔62aに位置する部位には、抜け止め部材33が取り付けられ、外部から引き抜き力が作用したときにこの力が第1基板23側へ及ばないように構成されている。
【0032】
同様に、第2基板25には、外部から電動機4の直流駆動電流を供給するための一対の電力線31が接続され、各電力線31は対応する固定子取付部63aの孔63bおよびそれに連なる内側ケース62の孔62aを介してハウジング60の外部に導かれている。各電力線31の孔63bに位置する部位には、制御線32と同様に、抜け止め部材(図示せず)が取り付けられ、外部から引き抜き力が作用したときにこの力が第2基板25側へ及ばないように構成されている。
【0033】
図2は第2基板25と半径方向に対向する回転子8の近傍の構造を示す断面図である。第2基板25には、電動機4の回転子8の位置を検出するために正転用に3つ、逆転用に3つの計6つの磁気検出素子が取り付けられている。本実施の形態では、磁気検出素子としてホール素子26が使用されている。
【0034】
各ホール素子26は、回転子8の側面に取り付けられたマグネット8dに半径方向に対向するように第2基板25の上に所定角度間隔で配置されており、回転子8の回転位置は各ホール素子26からの検出信号に基づいて検出される。ホール素子26は3本のピンを有し、3本のピンは第2基板25の孔に挿通されてハンダ付けされている。
【0035】
また、仕切ケース63の貫通孔63cは回転子8の外径に較べて広く形成されており、これにより、はすば歯車である第1歯車5aの回転によるいわゆるポンプ作用を起こりにくくし、外側ケース61内の歯車減速機5に充填されている潤滑材(グリス)が仕切ケース63側に向かうのを抑制する。
【0036】
さらに、仕切ケース63の貫通孔63cには、ホール素子26を保持するリング状のセンサホルダ29が嵌合されており、センサホルダ29は貫通孔63cの周縁部と第2基板25とで挟持される。また、センサホルダ29にはホール素子26の頭部および後述するシールリング28を収容する切り欠き29aが形成されている。
【0037】
図3はシールリング28およびセンサホルダ29の形状を示す平面図である。シールリング28には、ホール素子26の形状に合わせて切り欠き孔28aが形成されており、ホール素子26の頭部がシールリング28の切り欠き孔28aに挿通されセンサホルダ29の切り欠き29aに収納された状態で、シールリング28はセンサホルダ29と第2基板25との間に挟持される。
【0038】
ビス25bを締め付けることにより第2基板25を仕切ケース63内側に固定すると、同時にセンサホルダ29と第2基板25との間に挟持されていたシールリング28も固定される。
【0039】
また、センサホルダ29の内径を回転子8の外径に較べて僅かに大きく設定し、回転子8とセンサホルダ29の軸方向の隙間を小さくすることにより、歯車減速機5に充填されている潤滑材のシール効果を高めることができる。
【0040】
尚、本実施の形態では、シールリングの材質としてフェルトあるいはゴムが用いられ、センサホルダの材質としてナイロンが用いられている。また、図3に示すように、シールリング28およびセンサホルダ29にはそれぞれ12個の切り欠き孔28aおよび切り欠き29aが設けられており、ホール素子26の6個に較べて多いが、これは仕様の異なる電動機に対してもシールリング28およびセンサホルダ29aを共用するためである。
【0041】
このようなシール構造の組み付けについて説明する。第2基板25にハンダ付けされたホール素子26の頭部を切り欠き孔28aに挿通させてシールリング28を第2基板25の上に取り付ける。つぎに、仕切ケース63の貫通孔63cに嵌合されたセンサホルダ29の切り欠き29aにホール素子26の頭部が揃うように第2基板25をセンサホルダ29に合わせ、ビス25bを締め付けることにより第2基板25を仕切ケース63の内側に固定する。これにより、センサホルダ29と第2基板25との間に挟持されたシールリング28も同時に固定される。
【0042】
以上示したように、本実施の形態の減速機付きブラシレスモータによれば、第2基板25とセンサホルダ29との間にシールリング28を挟持して固定することにより、専用の取付部品を使用しなくてもシールリング28を固定でき、回転子8を通して外側ケース61から仕切ケース63内に潤滑材が漏出することを防止できる。
【0043】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係る減速機付きブラシレスモータによれば、前記固定子および前記回転子からなる電動機を収容する第1ケース、潤滑材が充填された前記歯車減速機を収容する第2ケース、および前記第1ケースと第2ケースを仕切る仕切ケースに3分割されるハウジングを有し、前記歯車減速機を駆動する歯車を、前記仕切ケースに形成された貫通孔を挿通する前記回転子と一体に形成し、該貫通孔の内側に、前記回転子の回転位置を検出するセンサを保持するためのリング状のセンサホルダを密接して取り付け、該取り付けられたセンサホルダの内周に、前記潤滑材をシールするシールリングを取り付けたので、前記歯車減速機を収容する第2ケースから前記回転子を通じて仕切ケース内に潤滑材が漏出することを防ぐことができる。しかも、回転子の回転位置を検出するセンサを保持するためのリング状のセンサホルダの内周にシールリングを取り付けたことにより専用の取付部品を使用することなく簡単にシール構造を実現でき、部品点数の削減およびコストダウンを図ることができる。
【0044】
請求項2に係る減速機付きブラシレスモータによれば、前記仕切ケースの前記第1ケース側に前記電動機を駆動する制御回路基板を収容し、該制御回路基板と前記貫通孔の周縁部とで該貫通孔の内側に密接して取り付けられるセンサホルダを挟持する共に、前記制御回路基板と前記センサホルダとで該センサホルダの内周に取り付けられるシールリングを挟持し、該制御回路基板を前記第1ケース側の仕切ケース壁面に固定することにより前記シールリングを固定するので、センサホルダの取付方向に制御回路基板を固定すると同時に前記シールリングを固定でき、組立作業の単純化を図ることができる。
【0045】
請求項3に係る減速機付きブラシレスモータによれば、前記回転子と一体に形成される歯車ははすば歯車であり、該はすば歯車は軸方向に前記貫通孔に近接して形成され、該貫通孔の内径を前記回転子の外径に対して広く設定し、前記貫通孔の内側に密接して取り付けられる前記センサホルダと前記回転子との間における半径方向の隙間を狭く設定したので、はすば歯車によるいわゆるポンプ作用を起こりにくくして仕切ケース側に潤滑材が流れるのを防ぎ、かつセンサホルダと前記回転子との半径方向の隙間を狭く設定することによりシール効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における減速機付きホイールモータの構造を示す縦断面図である。
【図2】第2基板25と半径方向に対向する回転子8の近傍の構造を示す断面図である。
【図3】シールリング28およびセンサホルダ29の形状を示す平面図である。
【符号の説明】
5a 第1の歯車
8 回転子
25 第2基板
25b ねじ
26 ホール素子
28 シールリング
29 センサホルダ

Claims (3)

  1. 固定子の内周側に設けられた回転子の回転出力を歯車減速機を介して外部に出力する減速機付きブラシレスモータにおいて、
    前記固定子および前記回転子からなる電動機を収容する第1ケース、潤滑材が充填された前記歯車減速機を収容する第2ケース、および前記第1ケースと第2ケースを仕切る仕切ケースに3分割されるハウジングを有し、
    前記歯車減速機を駆動する歯車を、前記仕切ケースに形成された貫通孔を挿通する前記回転子と一体に形成し、
    該貫通孔の内側に、前記回転子の回転位置を検出するセンサを保持するためのリング状のセンサホルダを密接して取り付け、
    該取り付けられたセンサホルダの内周に、前記潤滑材をシールするシールリングを取り付けたことを特徴とする減速機付きブラシレスモータ。
  2. 前記仕切ケースの前記第1ケース側に前記電動機を駆動する制御回路基板を収容し、
    該制御回路基板と前記貫通孔の周縁部とで該貫通孔の内側に密接して取り付けられるセンサホルダを挟持すると共に、
    前記制御回路基板と前記センサホルダとで該センサホルダの内周に取り付けられるシールリングを挟持し、
    該制御回路基板を前記第1ケース側の仕切ケース壁面に固定することにより前記シールリングを固定することを特徴とする請求項1記載の減速機付きブラシレスモータ。
  3. 前記回転子と一体に形成される歯車ははすば歯車であり、
    該はすば歯車は軸方向に前記貫通孔に近接して形成され、
    該貫通孔の内径を前記回転子の外径に対して広く設定し、
    前記貫通孔の内側に密接して取り付けられる前記センサホルダと前記回転子との間における半径方向の隙間を狭く設定したことを特徴とする請求項1記載の減速機付きブラシレスモータ。
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