JP2965877B2 - 減速機付モータ - Google Patents

減速機付モータ

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JP2965877B2
JP2965877B2 JP6305563A JP30556394A JP2965877B2 JP 2965877 B2 JP2965877 B2 JP 2965877B2 JP 6305563 A JP6305563 A JP 6305563A JP 30556394 A JP30556394 A JP 30556394A JP 2965877 B2 JP2965877 B2 JP 2965877B2
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    • B62B5/00Accessories or details specially adapted for hand carts
    • B62B5/0026Propulsion aids
    • B62B5/0033Electric motors
    • B62B5/0036Arrangements of motors
    • B62B5/004Arrangements of motors in wheels
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

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  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Brushless Motors (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機の出力を歯車減
速機で減速して出力する減速機付モータに関し、特に、
ハウジング内に電動機の固定子巻線に電力を供給するた
めの電力制御用半導体が組み込まれている減速機付モー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】荷役運搬車などの産業車両の駆動源とし
て用いられている車両用ホイールモータは、電動機の出
力を歯車減速機で減速して出力する減速機付モータから
構成される。
【0003】この減速機付モータとしては、本願出願人
により特願平5−264199号、特願平6−2028
28号に開示したものがある。この減速機付モータは、
電動機を収容する第1のケース、歯車減速機を収容する
第2のケース、第1のケースと第2のケースとの間を仕
切る仕切板をそれぞれ接合して構成されるハウジング
と、電動機を駆動するための電気回路とを備え、電気回
路はハウジング内に収容されている。
【0004】電動機を駆動するための電気回路がハウジ
ングに収容されている減速機付モータにおいては、電動
機の巻線への駆動電流を制御する素子としてMOSFE
Tなどの電力制御用半導体が用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の電力制
御用半導体の発熱量は巻線の発熱量より大きくなること
があり、電力制御用半導体に対する放熱対策を十分に施
す必要がある。この放熱対策としては、周囲に悪影響を
及ぼさないように、電力制御用半導体の取付位置を工夫
したり、電力制御用半導体からの熱を放散し易いように
十分に大きな放熱板を設けるなどの方法があるが、電力
制御用半導体が電動機内部の限られた空間内に収容され
るために、ハウジングの内部空間を広げることになった
り、配線経路が複雑化することに伴うハウジングの大型
化などを招く恐れがある。
【0006】本発明の目的は、電力制御用半導体の放熱
対策によって配線経路を複雑化したり、ハウジングを大
型化することなく、ハウジング内に組み込まれた電力制
御用半導体の放熱効果を十分に得ることができる減速機
付モータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
電動機の出力を歯車減速機で減速して出力する減速機付
モータにおいて、前記電動機を収容する第1のケース、
前記歯車減速機を収容する第2のケース、前記第1のケ
ースと前記第2のケースとの間を仕切る仕切板をそれぞ
れ接合して構成されるハウジングと、前記電動機の各固
定子巻線に駆動電流を供給するための電力制御用半導体
と、前記固定子巻線のそれぞれを相互に接続すると共
に、前記電力制御用半導体と配線接続するためのバスプ
レートとを備え、前記電動機の固定子の取付部を前記第
1のケースに向けて膨出するように前記仕切板の前記第
1のケースの対向面に形成すると共に、前記電力制御用
半導体をその放熱面が前記仕切板の前記第1のケースの
対向面に密接するように前記仕切板の取付部の半径方向
内側に配置し、前記仕切板と前記電動機との間に形成さ
れる空間に前記バスプレートを配置し、前記電力制御用
半導体を前記バスプレートと前記仕切板とによって挟持
固定したことを特徴とする。
【0008】
【0009】
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1の減速機
付モータにおいて、電動機は固定子の内側に設けられた
磁石回転子を有する直流ブラシレス電動機で構成すると
共に、電力制御用半導体をその仕切板への密接部分の固
定支持部分が電動機の磁石回転子の出力軸方向への投影
範囲に含まれるように仕切板の取付部の半径方向内側に
配置したことを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の減
速機付モータにおいて、前記電力制御用半導体の数は複
数からなり、前記電力制御用半導体のそれぞれを前記回
転子の出力軸の周りに放射状に配列したことを特徴とす
る。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれか1つに記載の減速機付モータにおいて、前記
ハウジングを車両のホイールの内部空間に収容し、前記
歯車減速機の出力軸に前記ホイールとの取付部を設け
て、車両用ホイールモータとして用いることを特徴とす
る。
【0013】
【作用】請求項1記載の減速機付モータの構成では、電
動機の各固定子巻線に駆動電流を供給するための電力制
御用半導体を仕切板に膨出させて形成した電動機の固定
子の取付部の半径方向内側に配置したので、また、電力
制御用半導体の放熱面を仕切板の第1ケースの対向面に
密接するようにしたので、仕切板を電力制御用半導体の
放熱板として使用することができ、大きな放熱面積が確
保される。また、仕切板と電動機との間に形成される空
間にバスプレートを配置し、電力制御用半導体をバスプ
レートと仕切板とによって挟持固定したので、電力制御
用半導体の固定のみならず、バスプレートの取付が安定
化する。
【0014】
【0015】
【0016】請求項2記載の減速機付モータの構成で
は、電動機は固定子の内側に設けられた磁石回転子を有
する直流ブラシレス電動機で構成すると共に、電力制御
用半導体をその仕切板への密接部分の固定支持部分が電
動機の磁石回転子の出力軸方向への投影範囲に含まれる
ように仕切板の取付部の半径方向内側に配置したので、
電力制御用半導体の発熱と固定子巻線の発熱との相互の
影響が少なくなると共に、組立時に、電動機の固定子の
磁石回転子挿通孔を介して電力制御用半導体の固定作業
などが可能になる。
【0017】請求項3記載の減速機付モータの構成で
は、電力制御用半導体の数は複数からなり、電力制御用
半導体のそれぞれを回転子の出力軸の周りに放射状に配
列したので、電力制御用半導体の数の増加による大きな
発熱があっても、固定子巻線の発熱との相互の影響は小
さい範囲に抑制される。
【0018】請求項4記載の減速機付モータの構成で
は、ハウジングを車両のホイールの内部空間に収容し、
歯車減速機の出力軸にホイールとの取付部を設けて、車
両用ホイールモータとして用いるので、従来のような駆
動用電動機取り付けのために、車両に確保すべき必要な
スペースは非常に小さくなり、動力付きでなかった移動
車両の車輪部分と置き換えることによってこれを簡単に
電動化することができる。
【0019】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図を参照し
ながら説明する。
【0020】(第1実施例)まず、本発明の第1実施例
を図1ないし図4を参照しながら説明する。
【0021】図1は本発明の減速機付モータの第1実施
例の構成を示す縦断面図、図2は図1の減速機付モータ
の電動機収容部分を示す横断面図、図3は図1の減速機
付モータの第2基板を示す平面図、図4は図1の減速機
付モータの第1基板収容部分を示す横断面図である。
【0022】減速機付モータ1は、図1に示すように、
ハウジング60を備え、ハウジング60内には電動機4
と電動機4の回転出力を減速して出力する歯車減速機5
とが内蔵されている。
【0023】ハウジング60は、略椀形の外側ケース6
1(第2ケース)と内側ケース62(第1ケース)との
間に仕切板63を介挿した構成からなる。内側ケース6
2と仕切板63と外側ケース61とは、ボルト10によ
り一体的に締結固定されている。外側ケース61、内側
ケース62および仕切板63は、アルミダイカストによ
って鋳造される。
【0024】外側ケース61の中央には軸挿通孔61a
が形成されると共に、外側ケース61の内側(ハウジン
グ60の内部)には、後述するように歯車減速機5から
隔離された馬蹄形の空間Sを形成するための仕切壁部6
1bが形成されている。
【0025】仕切板63の側部には、内側ケース62に
向けて膨出する固定子取付部63aが形成され、固定子
取付部63aには仕切板63の厚さ方向に伸びる3つの
孔63bが形成されている。仕切板63の中央部には、
後述する回転子本体8bの軸長部を非接触状態で挿通
(貫通)するための挿通孔63cが形成されている。
【0026】電動機4は、内側ケース62内に収容さ
れ、閉スロット鉄心から構成される固定子(ステータ)
7と、この固定子7の内側に回転自在に設けられている
回転子(ロータ)8と、この回転子8の回転出力を歯車
減速機5を介して出力する出力軸9とを有する。
【0027】固定子7は、磁極部鉄心7bと磁極部鉄心
7bの外方を囲むように配置されているヨーク部鉄心7
aとを含む。磁極部鉄心7bは、回転子8が挿通される
リング状の連結部から外方に向けて放射状に伸びる複数
の磁極歯形成用突起が形成されている磁性薄板(電磁鋼
板)を多数枚積層することによって構成されている。各
磁極歯は連結部の周方向に等間隔に配列され、各磁極歯
間には連結部によって閉スロットが形成される。
【0028】各磁極歯には、コイルボビン7cを介して
3相の界磁コイル7dが巻回され、界磁コイル7dによ
って固定子巻線が形成される。
【0029】ヨーク部鉄心7aは、内周部に複数の切欠
が形成されたリング状の磁性薄板を多数枚積層すること
によって構成されている。この内周部の各切欠は嵌合溝
を形成し、各嵌合溝には対応する磁極部鉄心7bの磁極
歯の先端が嵌合されている。
【0030】ヨーク部鉄心7aの外周部は、仕切板63
の固定子取付部63aと押え板30との間に挟まれ、ボ
ルト13によって固定子取付部63aに固定されてい
る。
【0031】回転子8は、その軸長全体に亘って回転中
心孔である軸挿通孔8aが設けられている回転子本体8
bを有する。回転子本体8bの外周部には、その周方向
に等間隔に配列されている複数の着磁マグネット8cが
装着されていると共に、回転子8の軸方向に仕切板63
に向けて突出する回転子8の位置検出用突出部8dが形
成されている。突出部8dには、その周方向に等間隔に
配列されている切欠が設けられている。
【0032】回転子本体8bの内周部の軸長は外周部の
軸長よりも長く、その部分には、歯車減速機5の第1の
歯車5aを構成する歯が形成されている。回転子本体8
bの軸長の短い外周部は、固定子7の内周部に回転自在
に対向配置され、回転子本体8bの軸長の短い内周部の
両端に圧入されたボールベアリング等の軸受14a,1
4bを介して出力軸9を中心として回転するように構成
されている。
【0033】出力軸9の一端部には、出力被伝達部材を
取り付けるためのキー溝9aおよびねじ孔9bが形成さ
れている。出力軸9の中間部は外側ケース61の軸挿通
孔61aにボールベアリング等の軸受18を介して、そ
の他端部は内側ケース62の中央凹部にボールベアリン
グ等の軸受19を介してそれぞれ回転自在に支承されて
いる。出力軸9の中間部と外側ケース61の軸挿通孔6
1aとの空隙は、シール部材27によってシールされて
いる。出力軸9は、回転子8の軸挿通孔8a内を上述の
ように軸受14a,14bに支承された状態で回転子8
に対し非接触の状態で挿通(貫通)されている。
【0034】固定子7と回転子8とを主構成要素とする
電動機4は、その軸方向の長さが短いフラット型のブラ
シレス電動機からなり、減速機付モータ1全体としての
出力軸9方向寸法が短くなるように構成されている。
【0035】歯車減速機5は、複数(本実施例では4
個)の歯車5a,5b,5c,5dを備えた2段減速機
からなる。すなわち、第1の歯車5aは、上述したよう
に回転子8の他端側(図1において左端側)に同軸状に
一体形成されている。第2および第3歯車5b,5c
は、互いに一体的に回転するように同一の回転軸(支持
軸)20に固定され、第2歯車5bは第1歯車5aに噛
み合されている。
【0036】回転軸20は、出力軸9と偏心して出力軸
9の下方に配置されている。回転軸20の一端部は仕切
板63の凹部にボールベアリング等の軸受21を介し
て、その他端部は外側ケース61の凹部にボールベアリ
ング等の軸受22を介してそれぞれ回転自在に支承され
ている。
【0037】第4(最終段)歯車5dは、出力軸9と一
体的に回転するように出力軸9に固定されている。この
第4歯車5dには第3歯車5cが噛み合わされている。
従って、固定子7の回転磁界の作用により回転子8が回
転すると、回転子8に一体形成された第1歯車5aが回
転子8と同一の回転数で回転する。第1歯車5aの回転
出力は、第2および第3歯車5b、5cで減速された後
に第4歯車5dに伝達され、第4歯車5dの減速回転に
伴い出力軸9は第4歯車5dと同一の回転数で回転子8
と同方向に回転する。
【0038】例えば、回転子8が750rpmで正回転
すると、出力軸9は、歯車減速機5により減速されて1
50rpmで正回転し、その減速比は1/5である。
【0039】仕切板63と外側ケース61の馬蹄形の仕
切壁部61bとで形成される歯車減速機5と隔離された
空間Sには、電動機4を駆動するための制御回路形成用
第1基板23が配置され、ビス24(図4に示す)で仕
切板63に取り付けられている。馬蹄形の第1基板23
には、図4に示すように、電動機4を駆動するための制
御回路を構成する各種の回路素子(例えば、制御用半導
体23a)が取り付けられている。このように、制御回
路用の空間を馬蹄形とすることによって、限られたハウ
ジング60内の空間において、制御回路用の収容空間を
広く採ることが可能になる。
【0040】仕切板63と電動機4との間の空間には、
第1基板23に形成された制御回路からの信号で駆動さ
れて電動機4へ駆動電流を供給する駆動回路形成用の第
2基板25が配置されている。第2基板25は、図3に
示すように、外形寸法が内側ケース62の固定子取付部
63の内径寸法より小さいドーナッツ形状のバスプレー
トからなり、そのバスプレートはビス25bで仕切板6
3に取り付けられている。ビス25bによる第2基板2
5の固定位置は、回転子8の出力軸9方向への投影範囲
に含まれるように設定されている。
【0041】第2基板25の各面には複数の印刷配線路
(図示せず)およびそれに接続されるスルーホールが形
成されている。各スルーホールは第2基板25の外周部
の円周方向に沿って等間隔に配列され、各スルーホール
には対応する界磁コイル7dの端部7eが貫通して接続
されている。各スルーホールとそれぞれに対応する界磁
コイル7dの端部7eとの接続固定によって、各界磁コ
イル7dは相互に接続される。
【0042】第2基板25の仕切板63の対向面には、
界磁コイル7dにその端部7eを介して電流を供給する
ための複数のパワートランジスタ(パワーMOSFE
T)25aおよびその他の回路素子が取り付けられ、各
パワートランジスタ25aおよび回路素子は対応する印
刷配線路とはんだ付けによって配線接続されている。各
パワートランジスタ25aは、第2基板25の中心(出
力軸9の中心)に対し放射状に配列されると共に、各パ
ワートランジスタ25aの放熱面(仕切板63に対向す
る面)が仕切板63の内側ケース62の対向面に密接す
るようにかつその仕切板63への密接部分の少なくとも
一部が回転子8の出力軸9方向への投影範囲に含まれる
ように第2基板25に取り付けられている。また、各パ
ワートランジスタ25aは、その放熱部分が第2基板2
5と仕切板63とで挟持固定されている。なお、本実施
例では、3相の固定子巻線に対し、12個のパワートラ
ンジスタ25aが用いられ、1相線当りのパワートラン
ジスタ25aの数は4個に設定されている。
【0043】このように、各パワートランジスタ25a
をその放熱面が仕切板63の内側ケース62の対向面に
密接するように取り付けたので、仕切板63を各パワー
トランジスタ25aの放熱板として利用して大きな放熱
面積が確保され、各パワートランジスタ25aの放熱効
果を十分に得ることができ、発熱量が大きいパワートラ
ンジスタ25aを内部に空間に収容することに伴うハウ
ジング60の大型化を小さい範囲に抑制することができ
る。
【0044】また、外形寸法が内側ケース62側へ膨出
した固定子取付部63aの内径寸法より小さいドーナッ
ツ形状の第2基板25に各パワートランジスタ25aを
取り付けたので、各パワートランジスタ25aの取り付
けによるハウジング60の出力軸9方向への厚みを大き
くする必要がなく、減速機付モータ1の全体の厚みを薄
くしその大型化を抑制することができる。
【0045】さらに、各パワートランジスタ25aをそ
の仕切板63への密接部分の少なくとも一部が回転子8
の出力軸9方向への投影範囲に含まれるように配置した
ので、各パワートランジスタ25aからの発熱位置が固
定子7の界磁コイル7dからの発熱位置の対向部分から
少し離され、発熱による相互の影響を少なくすることが
できる。
【0046】さらに、固定子7の界磁コイル7dを相互
に接続する第2基板25に各パワートランジスタ25a
を取り付けて配線接続することによって、大電流配線路
を短くすることができ、配線が簡素化されると共に、回
路抵抗(損失)を低下させることができる。
【0047】さらに、各パワートランジスタ25aを第
2基板25の配線路への接続による固定に加えて、第2
基板25と仕切板63とで挟持固定するので、各パワー
トランジスタ25aの固定のみならず第2基板25の取
付を安定化することができる。
【0048】第1基板23には、外部から制御信号を供
給するための複数の小信号線を束ねて構成される制御線
32が接続され、制御線32は仕切板63の固定子取付
部63aの孔63bの一つおよびそれに連なる内側ケー
ス62の孔62aを介してハウジング60の外部に導か
れている。制御線32の孔63aに位置する部位には、
抜け止め部材(図示せず)が取り付けられ、外部から引
き抜き力が作用したときにこの力が第1基板23側に及
ばないように構成されている。
【0049】同様に、第2基板25には、外部から電動
機4の直流駆動電流を供給するための一対の電力線31
が接続され、各電力線31は対応する固定子取付部63
aの孔63bおよびそれに連なる内側ケース62の孔6
2aを介してハウジング60の外部に導かれている。各
電力線31の孔63aに位置する部位には、制御線32
と同様に、抜け止め部材33が取り付けられ、外部から
引き抜き力が作用したときにこの力が第2基板25側に
及ばないように構成されている。
【0050】第2基板25の内側ケース62の対向面に
は、電動機4の回転子8の位置を検出するための3つの
光検出式のセンサ26が取り付けられている。各センサ
26は、回転子8の突出部8dに対向する第2基板25
上の位置に所定角度(本実施例では120度)間隔で配
置され、各センサ26からの検出信号に基づき電動機4
の回転子8の位置が検出される。各センサ26は光路を
形成し、突出部8dによる光路の遮断、または開放に応
じて検出信号を出力する。
【0051】なお、このセンサ26に代えて、回転子8
の上面に埋設されたリング状マグネットと、このリング
状マグネットと対向する第2基板25上の位置に所定角
度(例えば120度)間隔で取り付けられた磁極センサ
とから構成される位置検出手段を用いることもでき、こ
の磁極センサとしては、ホール素子等の磁気センサが使
用される。
【0052】なお、第1基板23と第2基板25とは、
ケーブルコネクタ(図示せず)によって配線接続されて
いる。
【0053】次に、減速機付モータの組み立て手順につ
いて説明する。
【0054】減速機付モータを組み立てるとき、まず、
外側ケース61にシール部材27、軸受18,22を圧
入等によって取り付けた外側ケースユニットと、内側ケ
ース62に軸受19を圧入等によって取り付けた内側ケ
ースユニットと、仕切板63に固定子7と第1基板23
および第2基板25とを配線接続した状態で取り付けた
仕切板ユニットとが形成される。
【0055】仕切板ユニットを形成するとき、まず、仕
切板63に軸受19が圧入等によって取り付けられる。
各パワートランジスタ25aおよびその他の素子を配線
接続した第2基板25のスルーホールと対応する界磁コ
イル7dの端部7eとを接続することによって、第2基
板25と固定子7とが一体的に固定される。
【0056】そして、第2基板25に接続されている各
電力線31には、抜け止め部材33が取り付けられ、各
電力線31は、固定子取付部63aに形成された孔63
bを経て仕切板63の外部に引き出される。
【0057】各電力線31の外部への引き出し後、第2
基板25が一体的に固定される固定子7は、ボルト13
によって仕切板63の固定子取付部63aと押え板30
との間に挟まれた状態に取り付けられる。
【0058】次に、固定子7の回転子8の挿通孔を介し
て第2基板25を各パワートランジスタ25aの放熱板
部分とともにビス25bによって仕切板63に固定する
ための取り付け作業が行われる。この取付作業では、ビ
ス25bによる第2基板25の固定位置が回転子8の出
力軸9方向への投影範囲に含まれるように設定されてい
るから、固定子7の回転子8の挿通孔を介して挿入可能
ドライバー等によってビス25bを容易に取り付けるこ
とができる。
【0059】次に、仕切板63の第2基板25の取付面
と反対側の面には、第1基板23が取り付けられ、第1
基板23と第2基板25とがコネクタ(図示せず)によ
って配線される。そして、制御線32には、電力線31
と同様に、抜け止め部材が取り付けられ、制御線32は
対応する固定子取付部63aの孔63bを経て仕切板6
3の外部に引き出される。
【0060】このようにして、仕切板63に固定子7と
第1基板23および第2基板25とを配線接続した状態
で取り付けた仕切板ユニットとが形成される。
【0061】各ユニットが形成され、準備された後、外
側ケースユニットにおいて、まず、外側ケース61に
は、第4歯車5dが固着された出力軸9と、第2および
第3歯車5b,5cが固着された回転軸20とが取り付
けられる。
【0062】次に、仕切板ユニットは、外側ケースユニ
ットに取り付けられ、仕切板ユニットと外側ケースユニ
ットとの位置合せ、仮固定が行われる。このとき、出力
軸9は仕切板63の挿通孔63cに挿通された状態に取
り付けられ、回転軸20は軸受21,22に支承されて
いる。
【0063】次に、内周側に軸受14a,14bを圧入
等によって取り付けた回転子8が軸受14a,14bを
出力軸9に嵌め合わせながら固定子7の内部空間に挿入
され、回転子8は軸受14a,14bを介して出力軸9
に支持される。
【0064】次に、各電力線31および制御線32が内
側ケースユニットの内側ケース62の孔62aを経て外
部に引き出され、内側ケースユニットが、仕切板63の
固定子取付部63aが形成された面を覆うように、仕切
ユニットに対し合わせられる。このとき、出力軸9の端
部は軸受19に支承される。
【0065】そして、外側ケースユニットと仕切ユニッ
トと内側ケースユニットとがボルト10によって一体的
に締結固定され、組み立て作業は完了する。
【0066】(第2実施例)次に、本発明の第2実施例
について図5を参照しながら説明する。図5は本発明の
減速機付モータの第2実施例の構成を示す縦断面図であ
る。
【0067】本実施例では、車両用ホイールモータとし
て用いる例について説明する。なお、第1実施例と同じ
部材については同一の符号を付し、その説明は省略す
る。
【0068】車両用ホーイルモータとして用いられる減
速機付モータ1は、図5に示すように、タイヤ(車輪)
2を装着したホイール3の内側に配置されたハウジング
60を備え、ハウジング60内には電動機4と歯車減速
機5とが内蔵されている。電動機4の回転出力は歯車減
速機5を介してホイール3に伝達され、この伝達された
回転力によってホイール3は回転駆動される。
【0069】外側ケース61および仕切板63と一体的
に締め付け固定されているハウジング60を構成する内
側ケース62は、ボルト(図示せず)で車輌本体側(図
示せず)に固定されている。
【0070】出力軸9の一端部には取付フランジ15が
一体的に形成され、取付フランジ15はボルト16およ
びナット17でホイール3のハブ3aに固定されてい
る。
【0071】このように、ハウジング60の厚みが薄
く、かつ小型化された減速機付モータ1を用いることに
よって、ホイール3の内側に多くの部分を収容可能にな
り、従来のような駆動用電動機取り付けのために、車両
に確保すべき必要なスペースは非常に小さくなる。よっ
て、動力付きでなかった移動車両の車輪部分と置き換え
ることによってこれを簡単に電動化することができる。
【0072】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1記載の
減速機付モータによれば、電動機の各固定子巻線に駆動
電流を供給するための電力制御用半導体を仕切板に膨出
させて形成した電動機の固定子の取付部の半径方向内側
に配置したので、ハウジングの軸方向の厚みが薄くな
り、全体の軸方向寸法を短くすることができ、また、電
力制御用半導体の放熱面を仕切板の第1ケースの対向面
に密接するようにしたので、仕切板が電力制御用半導体
の放熱板として使用されることによって大きな放熱面積
が確保され、ハウジングを大型化することなく十分な放
熱効果を得ることができる。また、仕切板と電動機との
間に形成される空間にバスプレートを配置し、電力制御
用半導体をバスプレートと仕切板とによって挟持固定し
たので、電力制御用半導体の固定のみならず、バスプレ
ートの取付を安定化させることができる。
【0073】
【0074】
【0075】請求項2記載の減速機付モータによれば、
電動機は固定子の内側に設けられた磁石回転子を有する
直流ブラシレス電動機で構成すると共に、電力制御用半
導体をその仕切板への密接部分の固定支持部分が電動機
の磁石回転子の出力軸方向への投影範囲に含まれるよう
に仕切板の取付部の半径方向内側に配置したので、電力
制御用半導体の発熱と固定し巻線の発熱との相互の影響
を少なくすることができると共に、組立時に、電動機の
固定子の磁石回転子の挿通孔を介して電力制御用半導体
の固定作業などを行うことができる。
【0076】請求項3記載の減速機付モータによれば、
電力制御用半導体の数は複数からなり、電力制御用半導
体のそれぞれを回転子の出力軸の周りに放射状に配列し
たので、電力制御用半導体の数の増加による大きな発熱
があっても、固定子巻線の発熱との相互の影響は小さい
範囲に抑制される。
【0077】請求項4記載の減速機付モータによれば、
ハウジングを車両のホイールの内部空間に収容し、歯車
減速機の出力軸にホイールとの取付部を設けて、車両用
ホイールモータとして用いるので、従来のような駆動用
電動機取り付けのために、車両に確保すべき必要なスペ
ースは非常に小さくなる。よって、動力付きでなかった
移動車両の車輪部分と置き換えることによってこれを簡
単に電動化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の減速機付モータの第1実施例の構成を
示す縦断面図である。
【図2】図1の減速機付モータの電動機収容部分を示す
横断面図である。
【図3】図1の減速機付モータの第2基板を示す平面図
である。
【図4】図1の減速機付モータの第1基板収容部分を示
す横断面図である。
【図5】本発明の減速機付モータの第2実施例の構成を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…減速機付モータ 3…ホイール 4…電動機 5…歯車減速機 5a…第1歯車 5b…第2歯車 5c…第3歯車 5d…第4歯車(最終段歯車) 7…固定子 7d…界磁コイル(固定子巻線) 8…回転子 9…出力軸 15…取付フランジ 25…第2基板 25a…パワートランジスタ(電力制御用半導体) 60…ハウジング 61…外側ケース(第2ケース) 62…内側ケース(第1ケース) 63…仕切板 63a…固定子取付部
フロントページの続き (72)発明者 飯嶋 良洋 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平6−38452(JP,A) 実開 平3−14951(JP,U) 実開 昭64−25863(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 7/00 - 7/20 H02K 29/00 - 29/14 B60K 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機の出力を歯車減速機で減速して出
    力する減速機付モータにおいて、前記電動機を収容する
    第1のケース、前記歯車減速機を収容する第2のケー
    ス、前記第1のケースと前記第2のケースとの間を仕切
    る仕切板をそれぞれ接合して構成されるハウジングと、
    前記電動機の各固定子巻線に駆動電流を供給するための
    電力制御用半導体と、前記固定子巻線のそれぞれを相互
    に接続すると共に、前記電力制御用半導体と配線接続す
    るためのバスプレートとを備え、前記電動機の固定子の
    取付部を前記第1のケースに向けて膨出するように前記
    仕切板の前記第1のケースの対向面に形成すると共に、
    前記電力制御用半導体をその放熱面が前記仕切板の前記
    第1のケースの対向面に密接するように前記仕切板の取
    付部の半径方向内側に配置し、前記仕切板と前記電動機
    との間に形成される空間に前記バスプレートを配置し、
    前記電力制御用半導体を前記バスプレートと前記仕切板
    とによって挟持固定したことを特徴とする減速機付モー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記電動機は前記固定子の内側に設けら
    れた磁石回転子を有する直流ブラシレス電動機で構成す
    ると共に、前記電力制御用半導体をその前記仕切板への
    密接部分の固定支持部分が前記電動機の磁石回転子の出
    力軸方向への投影範囲に含まれるように前記仕切板の取
    付部の半径方向内側に配置したことを特徴とする請求項
    1記載の減速機付モータ。
  3. 【請求項3】 前記電力制御用半導体の数は複数からな
    り、前記電力制御用半導体のそれぞれを前記回転子の出
    力軸の周りに放射状に配列したことを特徴とする請求項
    2記載の減速機付モータ。
  4. 【請求項4】 前記ハウジングを車両のホイールの内部
    空間に収容し、前記歯車減速機の出力軸に前記のホイー
    ルとの取付部を設けて、車両用ホイールモータとして用
    いることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つ
    に記載の減速機付モータ。
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