JPH09132040A - 減速機付きホイールモータ - Google Patents

減速機付きホイールモータ

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JPH09132040A
JPH09132040A JP31581295A JP31581295A JPH09132040A JP H09132040 A JPH09132040 A JP H09132040A JP 31581295 A JP31581295 A JP 31581295A JP 31581295 A JP31581295 A JP 31581295A JP H09132040 A JPH09132040 A JP H09132040A
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JP
Japan
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wheel
output shaft
rotor
electric motor
speed reducer
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JP31581295A
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Inventor
Hiroo Sugaya
博夫 菅家
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ホイール部分と減速機付き電動機部分とをそ
れぞれ独立したユニットで構成した減速機付きホイール
モータにおいて、出力軸に発生した振動がホイールへ伝
達されるのを抑制する。 【解決手段】 減速機付きホイールモータ1は、ホイー
ル3の内側に配置されたハウジング60およびこのハウ
ジング60とホイール3との間に配置されたダンパ70
を備え、ハウジング60内には電動機4と歯車減速機5
とが内蔵されている。ダンパ70は、出力軸9に発生し
た振動が外に広がるのを抑制するためのものであり、フ
ランジ71と、ハブ72との間に狭着され、電動機4の
回転出力はダンパ70を介してホイール3に伝達され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷役運搬車等の産
業車両等の駆動源として用いる減速機付きホイールモー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、減速機付きホイールモータを駆動
輪に取り付ける場合には、車輪の上下動や旋回時に車両
本体とモータや減速機とが互いに干渉することがないよ
うに、取り付けに当たって特に工夫する必要があり、こ
れに対して、ホイールの内側空間部分に電動機と遊星歯
車減速機を配設し、この電動機の回転出力を前記遊星歯
車減速機を介して前記ホイールに伝達することにより、
このホイールを回転駆動するするように構成したホイー
ルモータも既に提案されている(例えば、特開平2−1
1419号公報および特開平4−185207号参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の減速機付きホイールモータでは、減速機として遊星
歯車減速機を採用し、この遊星歯車減速機を介して電動
機の回転出力をホイールに伝達する出力軸は、ホイール
モータの軸方向で一旦分割した後に軸心を合わせて出力
を取り出すという構成を成しているため、構成が複雑で
組み立て難いという問題や、また、ホイールとモータと
が一体に合体した構造であるためホイールのみを変更す
ることが難しいという問題等があり、これに対して本出
願人は、例えば特開平7−96753号公報に示される
ように、ホイール部分に対して減速機付き電動機部分が
独立したユニットとなるようにしてホイール部分の変更
に対して汎用性を持たせるようにした減速機付きホイー
ルモータを提案している。
【0004】しかして、このようにホイール部分と減速
機付き電動機部分とをそれぞれ独立したユニットで構成
し、さらに、特に特開平7−96752号公報に示され
るように、出力軸が電動機内部を貫通し、かつ回転子を
軸受けを介して出力軸に支承するように構成した場合に
は、出願軸に回転子が固着されていないこともあって、
出力軸に回転子のトルク変動やギアバックラッシュ等に
起因する振動が乗り易くなり、このような電動機をホイ
ール内側に形成した有底筒状の空間部分に収容しようと
したときに、出力軸の振動がホイールのリム部分に伝達
されて太鼓状に増幅される場合があることが判明した。
【0005】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、ホイール部分と減速機付き電動機部分とをそれぞれ
独立したユニットで構成した減速機付きホイールモータ
において、出力軸に発生した振動がホイールへ伝達され
るのを抑制し、これにより、ホイールのリム部分で増幅
される共振音の発生を低減させることが可能な減速機付
きホイールモータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、ホイール内側に形成される有底筒状空間部分
に歯車減速機付きの電動機を取り付け、この減速機で減
速された回転出力により前記ホイールを回転駆動する減
速機付きホイールモータにおいて、前記電動機の出力軸
を緩衝部材を介して前記ホイールのリムに固定するよう
に構成したことを特徴とする。
【0007】また、好ましくは、前記電動機は、ケース
側に固定される固定子と、この固定子の内側に回転自在
に設けられる回転子と、この回転子の回転出力を歯車減
速機を介して出力する出力軸とを備え、この出力軸を、
前記回転子の回転中心孔を貫通した状態で前記ケースの
両側部分で回転自在に支承するとともに、前記回転子
を、軸受けを介して前記回転軸に回転自在に支承するよ
うに構成したことを特徴とする。
【0008】さらに、好ましくは、前記出力軸にはこの
出力軸と一体に回転する円筒状の継ぎ手部材を固定する
とともに、前記リムには前記継ぎ手部材を回転自在に嵌
挿するハブを固定し、前記継ぎ手部材と前記ハブとを前
記緩衝部材を介して回転方向に接合連結したことを特徴
とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明の実施の一形態に係る減速
機付きホイールモータの構造を示す縦断面図である。
【0011】同図に示すように、減速機付きホイールモ
ータ1は、タイヤ(車輪)2を装着したホイール3の内
側に配置されたハウジング60およびこのハウジング6
0とホイール3との間に配置されたダンパ70を備え、
ハウジング60内には電動機4と電動機4の回転出力を
減速して出力する歯車減速機5とが内蔵されている。電
動機4の回転出力は歯車減速機5およびダンパ70を介
してホイール3に伝達され、この伝達された回転力によ
ってホイール3は回転駆動されるとともに、ホイール3
に発生する共振音が低減される。
【0012】ハウジング60は、略椀形の外側ケース6
1(第2ケース)と内側ケース62(第1ケース)との
間に仕切ケース63を介挿した構成からなる。内側ケー
ス62と仕切ケース63と外側ケース61とは図示しな
いボルトにより一体的に締結されて固定される。また、
外側ケース61、内側ケース62および仕切ケース63
はアルミダイカストによって鋳造される。
【0013】外側ケース61の中央には軸挿通孔61a
が形成されると共に、外側ケース61の内側(ハウジン
グ60の内部)には、歯車減速機5から隔離された、軸
方向に対して直角断面が馬蹄形の空間Sを形成するため
の仕切壁部61bが形成されている。
【0014】一方、内側ケース62の側部には、仕切ケ
ース63側から外側の端面に向けて伸びる3つの孔62
aが形成されている。
【0015】また、仕切ケース63の側部には、内側ケ
ース62に向けて膨出する固定子取付部63aが形成さ
れ、固定子取付部63aには仕切ケース63の厚さ方向
に孔62aに連なるように伸びる3つの孔63bが形成
されている。仕切ケース63の中央部には、回転子本体
8bの軸長部を非接触状態で挿通(貫通)するための貫
通孔63cが形成されている。
【0016】電動機4は、内側ケース62内に収納さ
れ、閉スロット鉄心から構成される固定子(ステータ)
7と、この固定子7の内側に回転自在に設けられている
回転子(ロータ)8と、この回転子8の回転出力を歯車
減速機5を介して出力する出力軸9とを有する。
【0017】固定子7は、磁極部鉄心と磁極部鉄心の外
方を囲むように配置されているヨーク部鉄心とを有す
る。磁極部鉄心は、回転子8が挿通されるリング状の連
結部から外方に向けて放射状に伸びる複数の磁極歯形成
用突起が形成されている磁性薄板(電磁鋼板)を多数枚
積層することによって構成されている。各磁極歯は連結
部の周方向に等間隔に配列され、各磁極歯間には連結部
によって閉スロットが形成される。
【0018】各磁極歯には、コイルボビン7cを介して
3相の界磁コイル7dが巻回され、この界磁コイル7d
によって固定子巻線が形成される。
【0019】ヨーク部鉄心は、内周部に複数の切欠が形
成されたリング状の磁性薄板を多数枚積層することによ
って構成されている。この内周部の各切欠は嵌合溝を形
成し、各嵌合溝には対応する磁極部鉄心の磁極歯の先端
が嵌合されている。
【0020】ヨーク部鉄心の外周部は、仕切ケース63
の固定子取付部63aと押さえ板30との間に挟まれ、
ボルト13によって固定子取付部63aに固定されてい
る。
【0021】回転子8は、その軸長全体に亘って回転中
心孔である軸挿通孔8aが設けられている回転子本体8
bを有する。回転子本体8bの外周部には、その周方向
に等間隔に配列されている複数の着磁マグネット8cが
装着されていると共に、回転子8の仕切ケース63側の
側面には回転子位置検出用のマグネット8dが周方向に
等間隔に設けられている。
【0022】回転子本体8bの内周部の軸長は外周部の
軸長よりも長く、その一方の先端部分には、歯車減速機
5の第1歯車5aを構成するはすば歯車が形成され、も
う一方の先端部には、出力軸9の軸方向の引き抜き方向
に対して係合可能な鉤部8eが形成されている。
【0023】さらに、回転子本体8bの軸長の短い外周
部は、固定子7の内周部に回転自在に対向配置され、回
転子本体8bの内周部の両端に圧入されたボールベアリ
ング等の軸受14a,14bを介して出力軸9に支承さ
れ、これを中心として回転するように構成されている。
【0024】出力軸9の一端部には、出力被伝達部材を
取り付けるためのキー9aおよびねじ孔9bが形成され
ている。出力軸9の中間部は外側ケース61の軸挿通孔
61aにボールベアリング等の軸受18を介して、ま
た、出力軸9の他端部は内側ケース62の中央凹部にボ
ールベアリング等の軸受19を介してそれぞれ回転自在
に支承されている。出力軸9の中間部と外側ケース61
の軸挿通孔61aとの空隙は、シール部材27によって
シールされている。出力軸9は、回転子8の軸挿通孔8
a内で軸受14a,14bに支承された状態で回転す
る。
【0025】固定子7と回転子8とを主構成要素とする
電動機4は、その軸方向の長さが短いフラット型のブラ
シレス電動機からなり、減速機付きホイールモータ1全
体として、出力軸9の軸方向の寸法が短くなるように構
成されている。
【0026】歯車減速機5は、複数(本実施の形態では
4個)の歯車5a,5b,5c,5dを備えた2段減速
機からなる。すなわち、第1歯車5aは、上述したよう
に回転子8の他端側(図1において左端側)に同軸状に
一体形成されている。第2および第3歯車5b,5c
は、互いに一体的に回転するように同一の回転軸(支持
軸)20に固定され、第2歯車5bは第1歯車5aに噛
み合されている。
【0027】回転軸20は、出力軸9と偏心して出力軸
9の下方に配置されている。回転軸20の一端部は仕切
ケース63の凹部にボールベアリング等の軸受21を介
して、また、回転軸20の他端部は外側ケース61の凹
部にボールベアリング等の軸受22を介してそれぞれ回
転自在に支承されている。
【0028】第4(最終段)歯車5dは、出力軸9と一
体的に回転するように出力軸9に固定されている。この
第4歯車5dには第3歯車5cが噛み合わされている。
従って、固定子7の回転磁界の作用により回転子8が回
転すると、回転子8に一体形成された第1歯車5aが回
転子8と同一の回転数で回転する。第1歯車5aの回転
出力は、第2および第3歯車5b,5cで減速された後
に第4歯車5dに伝達され、第4歯車5dの減速回転に
伴い出力軸9は第4歯車5dと同一の回転数で回転子8
と同方向に回転する。
【0029】例えば、回転子8が750rpmで正回転
すると、出力軸9は、歯車減速機5により減速されて1
50rpmで正回転し、その減速比は1/5である。
【0030】仕切ケース63と外側ケース61の馬蹄形
の仕切壁部61bとで形成される歯車減速機5と隔離さ
れた、軸方向に対して直角断面が馬蹄形となる空間Sに
は、この馬蹄形に合わせて形成した電動機4を駆動する
ための制御回路形成用第1基板23が配置され、ビス
(図示せず)で仕切ケース63に取り付けられている。
馬蹄形の第1基板23には、電動機4を駆動するための
制御回路を構成する各種の回路素子(例えば制御用半導
体)が取り付けられている。このように、制御回路設置
用空間をハウジング60内に形成することによって、ハ
ウジング外部に制御回路用設置スペースを設ける必要が
なくなり、またこの空間を馬蹄形とすることによって、
限られたハウジング60内の空間において、制御回路の
収容空間を広く採ることが可能になる。
【0031】仕切ケース63と電動機4との間の空間に
は、第1基板23に形成された制御回路からの信号で駆
動され、電動機4に駆動電流を供給する駆動回路形成用
第2基板25が配置されている。第2基板25は、外形
寸法が内側ケース62の固定子取付部63aの内径寸法
より小さいドーナッツ形状のバスプレートからなり、そ
のバスプレートはビス25bで仕切ケース63に取り付
けられている。ビス25bによる第2基板25の固定位
置は、回転子8の出力軸9方向への投影範囲に含まれる
ように設定されている。第1基板23と第2基板25と
は、ケーブルコネクタタ(図示せず)により配線されて
接続されている。
【0032】第2基板25の各面には複数の配線路(図
示せず)およびそれに接続されるスルーホールが形成さ
れている。各スルーホールは第2基板25の外周部の円
周方向に沿って等間隔に配列され、各スルーホールには
対応する界磁コイル7dの端部7eが貫通して接続され
ている。各スルーホールとそれぞれに対応する界磁コイ
ル7dの端部7eとを接続して固定することによって各
界磁コイル7dは相互に接続される。
【0033】第2基板25の仕切ケース63の対向面に
は、界磁コイル7dにその端部7eを介して電流を供給
するための複数のパワートランジスタ(パワーMOSF
ET)25aやその他の回路素子が取り付けられ、各パ
ワートランジスタ25aおよび回路素子は対応する印刷
配線路にはんだ付けによって接続されている。各パワー
トランジスタ25aは、第2基板25の中心(出力軸9
の中心)に対し放射状に配列されると共に、各パワート
ランジスタ25aの放熱面(仕切ケース63に対向する
面)が仕切ケース63の内側ケース62側対向面にシリ
コンシート等の絶縁材を介して密接するようにかつその
仕切ケース63への密接部分の少なくとも一部が回転子
8の出力軸9方向への投影範囲に含まれるように第2基
板25に取り付けられている。また、各パワートランジ
スタ25aは、その放熱面部分が第2基板25と仕切ケ
ース63とで挟持された状態で固定されている。
【0034】第1基板23には、外部から制御信号を供
給するための制御線32が接続され、制御線32は仕切
ケース63の固定子取付部63aの孔63bの一つおよ
びそれに連なる内側ケース62の孔62aを介してハウ
ジング60の外部に導かれている。制御線32の孔62
aに位置する部位には、抜け止め部材33が取り付けら
れ、外部から引き抜き力が作用したときにこの力が第1
基板23側へ及ばないように構成されている。
【0035】同様に、第2基板25には、外部から電動
機4の直流駆動電流を供給するための一対の電力線31
が接続され、各電力線31は対応する固定子取付部63
aの孔63bおよびそれに連なる内側ケース62の孔6
2aを介してハウジング60の外部に導かれている。各
電力線31の孔63bに位置する部位には、制御線32
と同様に、抜け止め部材(図示せず)が取り付けられ、
外部から引き抜き力が作用したときにこの力が第2基板
25側へ及ばないように構成されている。
【0036】さらに、第2基板25には、電動機4の回
転子8の位置を検出するために正転用に3つ、逆転用に
3つの計6つの磁気検出素子が取り付けられている。本
実施の形態では、磁気検出素子としてホール素子26が
使用されている。
【0037】各ホール素子26は、回転子8の側面に取
り付けられたマグネット8dに半径方向に対向するよう
に第2基板25の上に所定角度間隔で配置されており、
回転子8の回転位置は各ホール素子26からの検出信号
に基づいて検出される。ホール素子26は3本のピンを
有し、3本のピンは第2基板25の孔に挿通されてハン
ダ付けされている。
【0038】ダンパ70は、出力軸9に発生した振動が
外(すなわちホイール3)に広がるのを抑制するための
ものであり、出力軸9と一体に回転するようにキー9a
を介して接続されたフランジ71と、このフランジ71
を回転自在に嵌挿するハブ72と、フランジ71とハブ
72との間に狭着される、弾力性に富んだエレメント7
3とにより主として構成される。フランジ71は、軸長
の短い外周部71aと軸長の長い外周部71bとを有す
る略円筒状に形成されている。同様にハブ72も、軸長
の短い外周部72aと軸長の長い外周部72bとを有す
る略鍋蓋状に形成され、軸長の長い外周部72bの径
は、フランジ71の軸長の短い外周部71aの径と同じ
長さに形成されている。そして、軸長の短い外周部72
aには、ホイール3のリムにボルト80およびナット8
1を介して固定するための複数個(本実施の形態では4
個)の孔72cが設けられている。
【0039】図2は、このダンパ70の詳細な構成を説
明するための拡大斜視図であり、上述のように、ハブ7
2の軸長の短い外周部72aには複数個の孔72cが設
けられている。軸長の長い外周部72bにはエレメント
73を狭着するための複数個(本実施の形態では2個)
のアルミインサート72dが図示しないボルトにより固
定されている。同様にして、フランジ71の軸長の短い
外周部71aにも、複数個(本実施の形態では2個)の
アルミインサート71dがボルト71eにより固定され
ている。
【0040】エレメント73は、複数個(本実施の形態
では4個)の突起部73aおよび円環部73bを有し、
突起部73aは、アルミインサート71dおよび72d
により狭着され、円環部73bは、フランジ71の軸長
の短い外周部71aおよびハブ72の軸長の長い外周部
72bにより狭着される。すなわち、ハブ72は、フラ
ンジ71の軸長の長い外周部71bに回転自在に嵌挿さ
れて、フランジ71に軸方向と垂直に支持されるととも
に、アルミインサート71d,72dおよびエレメント
73を介して、フランジ71と回転方向に接合連結され
る。
【0041】そして、図1に示すように、ハブ72は、
ボルト80およびナット81によりホイール3のリムと
締結され、フランジ71は、キー9aにより出力軸9と
接続される。
【0042】このようにして、出力軸9の回転出力は、
フランジ71に伝達され、エレメント73を介してハブ
72に伝達され、ホイール3に伝達される。このとき、
出力軸9に発生した振動はフランジ71に伝達される
が、エレメント73により緩衝されて弱められ、この弱
められた振動がハブ72に伝達されるので、ホイール内
側に形成した有底筒状の空間内においてホイールのリム
部分で太鼓状に増幅される共振音の発生を抑制すること
ができる。
【0043】また、ハブ72には軸重がかかるが、この
軸重を内周部72e(すなわち、フランジ71の軸長の
長い外周部71b)全体で支えるように構成したので、
荷重を適切に配分することができる。
【0044】さらに、出力軸9およびホイール3のリム
にダンパ70を固定するように構成したので、ホイール
3のリム部分を特に肉厚に形成する等の必要がなく、こ
れにより重量および製造コスト等を削減することができ
るとともに、車両全体としての重量を抑制でき、燃費を
低減化することができる。
【0045】また、ダンパ70の構造を上述のようにし
て、ホイール部分および電動機部分がそれぞれ独立した
ユニットになるように構成したので、ホイール3にも電
動機4にも汎用性を持たせることができる。
【0046】なお、本実施の形態では、4個の突起部7
3aを有するエレメント73を例に挙げて説明したが、
突起部の個数はこれに限る必要はなく、電動機4のパワ
ー等に応じてその個数を増減させることは云うまでもな
い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に依れば、
電動機の出力軸を緩衝部材を介してホイールのリムに固
定するように構成したので、出力軸に発生した振動がホ
イールへ伝達されるのを抑制し、これにより、ホイール
内側に形成した有底筒状の空間内においてホイールのリ
ム部分で増幅される共振音の発生を抑制することが可能
となる効果を奏する。また、出力軸を緩衝部材を介して
ホイールのリムに固定するように構成したので、ホイー
ルのリム部分を特に肉厚に形成する等の必要がなく、こ
れにより、重量および製造コスト等を削減することがで
きるとともに、車両全体としての重量を抑制でき、燃費
を低減化することができる。
【0048】また、前記出力軸にはこの出力軸と一体に
回転する円筒状の継ぎ手部材が固定されるとともに、前
記リムには前記継ぎ手部材を回転自在に嵌挿するハブが
固定され、前記継ぎ手部材と前記ハブとを前記緩衝部材
を介して回転方向に接合連結されるので、ハブにかかる
軸重が円筒状の継ぎ手部材全体で支えられ、荷重を適切
に配分することができる。さらに、ホイール部分および
電動機部分がそれぞれ独立したユニットで構成されてい
るので、ホイールにも電動機にも汎用性を持たせること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る減速機付きホイー
ルモータの構造を示す縦断面図である。
【図2】図1のダンパの詳細な構成を説明するための拡
大斜視図である。
【符号の説明】
1 減速機付きホイールモータ 3 ホイール 4 電動機 5 歯車減速機 7 固定子 8 回転子 8a 軸挿通孔(回転中心孔) 9 出力軸 14a,14b 軸受け 61 外側ケース(ケース) 62 内側ケース(ケース) 71 フランジ(継ぎ手部材) 72 ハブ 73 エレメント(緩衝部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホイール内側に形成される有底筒状空間
    部分に歯車減速機付きの電動機を取り付け、この減速機
    で減速された回転出力により前記ホイールを回転駆動す
    る減速機付きホイールモータにおいて、 前記電動機の出力軸を緩衝部材を介して前記ホイールの
    リムに固定するように構成したことを特徴とする減速機
    付きホイールモータ。
  2. 【請求項2】 前記電動機は、ケース側に固定される固
    定子と、この固定子の内側に回転自在に設けられる回転
    子と、この回転子の回転出力を歯車減速機を介して出力
    する出力軸とを備え、この出力軸を、前記回転子の回転
    中心孔を貫通した状態で前記ケースの両側部分で回転自
    在に支承するとともに、 前記回転子を、軸受けを介して前記回転軸に回転自在に
    支承するように構成したことを特徴とする請求項1記載
    の減速機付きホイールモータ。
  3. 【請求項3】 前記出力軸にはこの出力軸と一体に回転
    する円筒状の継ぎ手部材を固定するとともに、前記リム
    には前記継ぎ手部材を回転自在に嵌挿するハブを固定
    し、前記継ぎ手部材と前記ハブとを前記緩衝部材を介し
    て回転方向に接合連結したことを特徴とする請求項1ま
    たは2のいずれかに記載の減速機付きホイールモータ。
JP31581295A 1995-11-10 1995-11-10 減速機付きホイールモータ Pending JPH09132040A (ja)

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