JP2022134965A - モータ及び減速機付きモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】タッピングねじによってケースにステータを締結固定する場合で、かつステータにタッピングねじが挿通される固定部が周方向に180°間隔で2つ設けられた場合において、ステータの取り付け位置精度を向上できるモータ及び減速機付きモータを提供する。
【解決手段】ステータ8は、筒状のコア本体部21と、コア本体部21の内周面から径方向内側に向かって突出される複数のティース部22と、コア本体部の外周部に設けられる2つの固定部23と、を有する。固定部23は、周方向に180°間隔をあけて配置されるとともに、タッピングねじ28が挿通されるねじ挿通孔27を有する。固定座面13と、固定部23の第2端面23bと、の間の第1長さL1は、固定座面13と、コア本体部21の第2端面21bと、の間の第2長さL2よりも短い。
【選択図】図4
【解決手段】ステータ8は、筒状のコア本体部21と、コア本体部21の内周面から径方向内側に向かって突出される複数のティース部22と、コア本体部の外周部に設けられる2つの固定部23と、を有する。固定部23は、周方向に180°間隔をあけて配置されるとともに、タッピングねじ28が挿通されるねじ挿通孔27を有する。固定座面13と、固定部23の第2端面23bと、の間の第1長さL1は、固定座面13と、コア本体部21の第2端面21bと、の間の第2長さL2よりも短い。
【選択図】図4
Description
本発明は、モータ及び減速機付きモータに関する。
従来から、ケースに収納されコイルが巻回されたティース部を有するステータと、ケース内でステータの径方向内側に回転自在に設けられマグネットを有するロータと、を備えたモータが知られている。このものは、コイルに通電するとステータに鎖交磁束が形成され、この鎖交磁束とマグネットとの間で磁気的な吸引力や反発力が生じ、ロータが継続的に回転する。
ここで、ねじを用いてケースにステータを締結固定する場合がある。このようなステータには、外周部にねじを軸方向に挿通可能な固定部が設けられている。この固定部にねじを挿通し、ケースにねじを締め付けることにより、ケースにステータが締結固定される。また、ねじの緩みを防止するために、タッピングねじを用いる場合がある。
しかしながら、上述の従来技術のようにケースにタッピングねじを締め込む場合、ねじの芯出しの精度がステータの取り付け位置精度に大きく影響してしまう可能性があった。すなわち、ステータの軸方向に対して斜めにタッピングねじが締め込まれると、ねじの軸力がステータの軸方向に対して斜めに作用することになる。このような場合、ステータの位置が所望の位置からずれてしまう可能性があった。
とりわけ、モータが形状の制約を受けてステータに固定部を周方向に180°間隔で2つしか設けられない場合、ねじの芯出しの精度がステータの取り付け位置精度に大きく影響する。また、タッピングねじが長くなるほど、芯出しが困難になる可能性があった。
とりわけ、モータが形状の制約を受けてステータに固定部を周方向に180°間隔で2つしか設けられない場合、ねじの芯出しの精度がステータの取り付け位置精度に大きく影響する。また、タッピングねじが長くなるほど、芯出しが困難になる可能性があった。
そこで、本発明は、タッピングねじによってケースにステータを締結固定する場合で、かつステータにタッピングねじが挿通される固定部が周方向に180°間隔で2つ設けられた場合において、ステータの取り付け位置精度を向上できるモータ及び減速機付きモータを提供する。
上記の課題を解決するために、本発明に係るモータは、固定座面を有するケースと、前記ケースに収納され、前記固定座面にタッピングねじによって締結固定されるステータと、前記ステータに対して回転自在に設けられたロータと、を備え、前記ステータは、筒状のコア本体部と、前記コア本体部の内周面から径方向内側に向かって突出されコイルが巻回される複数のティース部と、前記コア本体部の外周部に設けられ前記固定座面上に載置される2つの固定部と、を有し、前記固定部は、周方向に180°間隔をあけて配置されるとともに、前記タッピングねじが前記ステータの軸方向に沿って挿通されるねじ挿通孔を有し、前記固定座面と、前記固定部における前記固定座面とは反対側の固定部一端面と、の間の第1長さは、前記固定座面と、前記コア本体部における前記固定座面とは反対側のコア一端面と、の間の第2長さよりも短いことを特徴とする。
本発明に係る減速機付きモータは、上記に記載のモータと、前記ロータに連結され、前記ロータの回転を減速して出力する減速部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、タッピングねじによってモータケースにステータを締結固定する場合で、かつステータにタッピングねじが挿通される固定部が周方向に180°間隔で2つ設けられた場合において、タッピングねじの長さをできる限り短くすることができる。この結果、タッピングねじの芯出し精度を向上しやすくできる。このため、ステータの取り付け位置精度を向上できる。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<減速機付きモータ>
図1は、減速機付きモータ1の斜視図である。図2は、図1のII-II線に沿う断面図である。
減速機付きモータ1は、例えば、車両のワイパー装置の駆動源として用いられる。
図1、図2に示すように、減速機付きモータ1は、モータ2と、モータ2の回転を減速して出力する減速部3と、モータ2の駆動制御を行うコントローラ4と、を備える。
なお、以下の説明において、単に「軸方向」という場合は、モータ2のシャフト31における中心軸(モータ2の回転軸線C)と平行な方向を意味するものとする。単に「周方向」という場合は、シャフト31の周方向(回転方向)を意味するものとする。単に「径方向」という場合は、軸方向及び周方向に直交するシャフト31の径方向を意味するものとする。
図1は、減速機付きモータ1の斜視図である。図2は、図1のII-II線に沿う断面図である。
減速機付きモータ1は、例えば、車両のワイパー装置の駆動源として用いられる。
図1、図2に示すように、減速機付きモータ1は、モータ2と、モータ2の回転を減速して出力する減速部3と、モータ2の駆動制御を行うコントローラ4と、を備える。
なお、以下の説明において、単に「軸方向」という場合は、モータ2のシャフト31における中心軸(モータ2の回転軸線C)と平行な方向を意味するものとする。単に「周方向」という場合は、シャフト31の周方向(回転方向)を意味するものとする。単に「径方向」という場合は、軸方向及び周方向に直交するシャフト31の径方向を意味するものとする。
<モータ>
モータ2は、モータケース5と、モータケース5内に収納された略円筒状のステータ8と、ステータ8の径方向内側に配置され、ステータ8に対して回転可能に設けられたロータ9と、を備えている。モータ2は、ステータ8に電力を供給する際にブラシを必要としない、いわゆるブラシレスモータである。
モータ2は、モータケース5と、モータケース5内に収納された略円筒状のステータ8と、ステータ8の径方向内側に配置され、ステータ8に対して回転可能に設けられたロータ9と、を備えている。モータ2は、ステータ8に電力を供給する際にブラシを必要としない、いわゆるブラシレスモータである。
<モータケース>
モータケース5は、アルミニウム合金等の放熱性に優れた材料によって形成されている。モータケース5は、軸方向で分割可能に構成された第1モータケース6と、第2モータケース7と、からなる。第1モータケース6と第2モータケース7とは、それぞれ有底円筒状に形成されている。
モータケース5は、アルミニウム合金等の放熱性に優れた材料によって形成されている。モータケース5は、軸方向で分割可能に構成された第1モータケース6と、第2モータケース7と、からなる。第1モータケース6と第2モータケース7とは、それぞれ有底円筒状に形成されている。
第1モータケース6は、底部10が減速部3のギアケース40と一体成形されている。底部10の径方向中央には、モータ2のシャフト31を挿通可能な貫通孔10aが形成されている。第1モータケース6及び第2モータケース7の各開口部6a,7aには、径方向外側に向かって張り出す外フランジ部16,17がそれぞれ形成されている。これら外フランジ部16,17同士を突き合わせ、ボルト25によって第1モータケース6と第2モータケース7とが一体化されている。モータケース5は、第1モータケース6と第2モータケース7とによって閉塞された内部空間を有し、この内部空間にステータ8及びロータ9が収納されている。
図3は、モータの第2モータケース7を取り外した状態の斜視図である。図4は、図3のIV-IV線に沿う断面図である。
図3、図4に示すように、第1モータケース6の底部10と周壁12との角部には、貫通孔10aを挟んで両側に、固定座面13が形成されている。すなわち、固定座面13は、周方向に180°間隔をあけて配置されている。
図3、図4に示すように、第1モータケース6の底部10と周壁12との角部には、貫通孔10aを挟んで両側に、固定座面13が形成されている。すなわち、固定座面13は、周方向に180°間隔をあけて配置されている。
固定座面13は、底部10から開口部6aに向けて突出しているとともに、周壁12の内周面から径方向内側に向けて突出している。固定座面13の開口部6a側の端面13aは、底部10と平行な平坦な面である。この端面13a上にステータ8が載置され、モータケース5内にステータ8が収納される。
<ステータ>
ステータ8は、固定座面13の端面13a上に載置されるステータコア20と、ステータコア20に巻回される複数のコイル24と、を備えている。ステータコア20は、円筒状のコア本体部21と、コア本体部21の内周面から径方向内側に向かって突出する複数(例えば、6つ)のティース部22と、コア本体部21の外周面に一体成形された2つの固定部23と、を有する。
ステータ8は、固定座面13の端面13a上に載置されるステータコア20と、ステータコア20に巻回される複数のコイル24と、を備えている。ステータコア20は、円筒状のコア本体部21と、コア本体部21の内周面から径方向内側に向かって突出する複数(例えば、6つ)のティース部22と、コア本体部21の外周面に一体成形された2つの固定部23と、を有する。
コア本体部21は、外周面の位置が固定座面13の径方向内側端とほぼ同じ位置か、又は固定座面13の径方向内側端よりも若干内側に位置するように形成されている。2つの固定部23は、コア本体部21の外周面から径方向外側に向かって突出されており、第1モータケース6の固定座面13に対応する位置に配置されている。すなわち、固定部23は、コア本体部21の外周面に、周方向に180°間隔をあけて配置されている。この固定部23が、固定座面13の端面13a上に載置される。
固定部23における固定座面13側の第1端面(請求項における固定部他端面の一例)23aは、コア本体部21における固定座面13側の第1端面(請求項におけるコア他端面の一例)21aと同一平面上である。
ここで、固定部23の第1端面23aと、この第1端面23aとは反対側の第2端面(請求項における固定部一端面の一例)23bと、の間の第1長さをL1’とし、コア本体部21の第1端面21aと、この第1端面21aとは反対側の第2端面(請求項におけるコア一端面の一例)21bと、の間の第2長さをL2’としたとき、各長さL1,L2は、
L2’>L1’ ・・・(1)
を満たす。
L2’>L1’ ・・・(1)
を満たす。
換言すれば、固定座面13と固定部23の第2端面23bとの間の第1長さL1は、固定座面13とコア本体部21の第2端面21bとの間の第2長さL2よりも短い。この結果、固定座面13の端面13a上に固定部23の第1端面23aを載置した状態では、固定座面13からのコア本体部21の高さよりも固定座面13からの固定部23の高さが低くなる。つまり、コア本体部21の第2端面21bと固定部23の第2端面23bとの間に段差が形成される。
このような固定部23には、軸方向に貫通するねじ挿通孔27が形成されている。このねじ挿通孔27に、固定座面13とは反対側からタッピングねじ28が挿通される。タッピングねじ28は、軸部28aと、軸部28aの軸方向一端に一体成形された頭部28bと、を有する。
固定座面13には予め下穴29が形成されており、この下穴29にタッピングねじ28の軸部28aに刻設されているねじ部28cを締め込むことで、第1モータケース6にステータコア20が締結固定される。
固定座面13には予め下穴29が形成されており、この下穴29にタッピングねじ28の軸部28aに刻設されているねじ部28cを締め込むことで、第1モータケース6にステータコア20が締結固定される。
ここで、タッピングねじ28の呼び長さ(軸部28aの長さ)をLyとしたとき、呼び長さLy及び前述の固定座面13とコア本体部21の第2端面21bとの間の第2長さL2は、
L2>Ly ・・・(2)
を満たす。
L2>Ly ・・・(2)
を満たす。
このようなステータコア20は、2種類の電磁鋼板33,34(第1電磁鋼板33、第2電磁鋼板34)を積層することにより形成される。
図5は、2種類の電磁鋼板33,34のうちの第1電磁鋼板33の斜視図である。
図5に示すように、第1電磁鋼板33は、円環状のコア板35と、コア板35の内周縁から径方向内側に向かって突出する複数(例えば、6つ)のティース板36と、コア板35の外周縁から径方向外側に突出する2つの固定板37と、を有する。
コア板35は、コア本体部21を構成する。ティース板36は、ティース部22を構成する。固定板37は、固定部23を構成する。固定板37には、ねじ挿通孔27を構成する貫通孔37aが形成されている。
図5に示すように、第1電磁鋼板33は、円環状のコア板35と、コア板35の内周縁から径方向内側に向かって突出する複数(例えば、6つ)のティース板36と、コア板35の外周縁から径方向外側に突出する2つの固定板37と、を有する。
コア板35は、コア本体部21を構成する。ティース板36は、ティース部22を構成する。固定板37は、固定部23を構成する。固定板37には、ねじ挿通孔27を構成する貫通孔37aが形成されている。
図6は、2種類の電磁鋼板33,34のうちの第2電磁鋼板34の斜視図である。
図6に示すように、第2電磁鋼板34は、円環状のコア板38と、コア板38の内周縁から径方向内側に向かって突出する複数(例えば、6つ)のティース板39と、を有する。
コア板38は、コア本体部21を構成する。ティース板39は、ティース部22を構成する。
図6に示すように、第2電磁鋼板34は、円環状のコア板38と、コア板38の内周縁から径方向内側に向かって突出する複数(例えば、6つ)のティース板39と、を有する。
コア板38は、コア本体部21を構成する。ティース板39は、ティース部22を構成する。
図2から図4に示すように、コア本体部21の内周面と各ティース部22は、樹脂製のインシュレータ26によって覆われている。コイル24は、インシュレータ26の上から対応する所定のティース部22に巻回されている。各コイル24は、コントローラ4からの給電により、ロータ9の回転に寄与する鎖交磁束を形成する。
<ロータ>
ロータ9は、ステータ8の径方向内側に微小隙間を介して回転自在に配置され、ステータ8の磁界を受けて回転する。ロータ9は、シャフト31と、シャフト31に嵌合固定される円筒状のロータコア32と、ロータコア32の外周部に組付けられた図示しない複数のマグネットと、ロータコア32をマグネットの上から覆うマグネットカバー32aと、を備える。
ロータ9は、ステータ8の径方向内側に微小隙間を介して回転自在に配置され、ステータ8の磁界を受けて回転する。ロータ9は、シャフト31と、シャフト31に嵌合固定される円筒状のロータコア32と、ロータコア32の外周部に組付けられた図示しない複数のマグネットと、ロータコア32をマグネットの上から覆うマグネットカバー32aと、を備える。
シャフト31は、減速部3を構成するウォーム軸44と一体に形成されている。しかしながらこれに限るものではなく、ウォーム軸44は、シャフト31と別体に形成され、シャフト31の端部に連結されるものでもよい。シャフト31とウォーム軸44は、ギアケース40に軸受46,47を介して回転自在に支持されている。シャフト31とウォーム軸44は、回転軸線C回りに回転する。なお、マグネットとしては、例えば、フェライト磁石が用いられる。しかしながらこれに限るものではなく、マグネットは、ネオジムボンド磁石やネオジム焼結磁石等を適用することも可能である。
<減速部>
減速部3は、モータケース5と一体化されたギアケース40と、ギアケース40内に収納されたウォーム減速機構41と、を備えている。ギアケース40は、アルミニウム合金等の放熱性に優れた金属材料によって形成されている。ギアケース40は、一面に開口部40aを有する箱状に形成されている。ギアケース40は、ウォーム減速機構41を内部に収容するギア収容部42を有する。また、ギアケース40の側壁40bには、第1モータケース6が一体形成されている箇所に、第1モータケース6の貫通孔10aとギア収容部42を連通する開口部43が形成されている。
減速部3は、モータケース5と一体化されたギアケース40と、ギアケース40内に収納されたウォーム減速機構41と、を備えている。ギアケース40は、アルミニウム合金等の放熱性に優れた金属材料によって形成されている。ギアケース40は、一面に開口部40aを有する箱状に形成されている。ギアケース40は、ウォーム減速機構41を内部に収容するギア収容部42を有する。また、ギアケース40の側壁40bには、第1モータケース6が一体形成されている箇所に、第1モータケース6の貫通孔10aとギア収容部42を連通する開口部43が形成されている。
ギアケース40の底壁40cには、略円筒状の軸受ボス49が突出形成されている。軸受ボス49は、ウォーム減速機構41の出力軸48を回転自在に支持するためのものであり、内周側に図示しない滑り軸受が配置されている。軸受ボス49の先端部には、内周面に、図示しないOリングが装着されている。また、軸受ボス49の外周面には、剛性確保のための複数のリブ52が突設されている。
ギア収容部42に収容されたウォーム減速機構41は、ロータ9のシャフト31と一体に形成されたウォーム軸44と、ウォーム軸44に噛合されるウォームホイール45と、により構成されている。ウォーム軸44は、軸方向の両端部が軸受46,47を介してギアケース40に回転軸線C回りに回転可能に支持されている。ウォームホイール45には、モータ2の出力軸48が同軸に、かつ一体に設けられている。ウォームホイール45と出力軸48とは、これらの回転軸線が、ウォーム軸44(モータ2のシャフト31)の回転軸線Cと直交するように配置されている。出力軸48は、ギアケース40の軸受ボス49を介して外部に突出している。出力軸48の突出した先端には、モータ駆動する対象物品と接続可能なスプライン48aが形成されている。
また、ウォームホイール45には、図示しないセンサマグネットが設けられている。このセンサマグネットは、コントローラ4に設けられた後述の磁気検出素子61によって位置を検出される。つまり、ウォームホイール45の回転位置は、コントローラ4の磁気検出素子61によって検出される。
<コントローラ>
コントローラ4は、磁気検出素子61が実装されたコントローラ基板62を有している。コントローラ基板62は、磁気検出素子61がウォームホイール45のセンサマグネットに対向するように、ギアケース40の開口部40a内に配置されている。ギアケース40の開口部40aは、カバー63によって閉塞されている。
コントローラ4は、磁気検出素子61が実装されたコントローラ基板62を有している。コントローラ基板62は、磁気検出素子61がウォームホイール45のセンサマグネットに対向するように、ギアケース40の開口部40a内に配置されている。ギアケース40の開口部40aは、カバー63によって閉塞されている。
コントローラ基板62には、ステータコア20から引き出された複数のコイル24の端末部が接続されている。また、コントローラ基板62には、カバー63に設けられたコネクタ11(図1参照)の端子が電気的に接続されている。コントローラ基板62には、磁気検出素子61の他に、コイル24に供給する駆動電圧を制御するFET(Field
Effect Transistor:電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子からなるパワーモジュール(図示しない)や、電圧の平滑化を行うコンデンサ(図示しない)等が実装されている。
Effect Transistor:電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子からなるパワーモジュール(図示しない)や、電圧の平滑化を行うコンデンサ(図示しない)等が実装されている。
<ステータの組み付け方法>
次に、図4、図7に基づいて、第1モータケース6へのステータ8の組み付け方法について説明する。
図7は、第1モータケース6へのステータ8の組み付け方法を示す説明図である。図7は、図4に対応している。
図7に示すように、予めステータコア20にインシュレータ26を装着し、このインシュレータ26の上からコイル24を巻回しておく。この状態で、第1モータケース6における固定座面13の端面13a上に、ステータコア20に設けられた固定部23の第1端面23a側を載置する。このとき、固定座面13の下穴29の位置と、固定部23のねじ挿通孔27の位置とを合わせておく。
次に、図4、図7に基づいて、第1モータケース6へのステータ8の組み付け方法について説明する。
図7は、第1モータケース6へのステータ8の組み付け方法を示す説明図である。図7は、図4に対応している。
図7に示すように、予めステータコア20にインシュレータ26を装着し、このインシュレータ26の上からコイル24を巻回しておく。この状態で、第1モータケース6における固定座面13の端面13a上に、ステータコア20に設けられた固定部23の第1端面23a側を載置する。このとき、固定座面13の下穴29の位置と、固定部23のねじ挿通孔27の位置とを合わせておく。
次に、固定部23のねじ挿通孔27に、固定部23の第2端面23b側からタッピングねじ28を挿入する。ここで、固定部23の第1端面23aと第2端面23bとの間の第1長さL1’、及びコア本体部21の第1端面21aと第2端面21bと、の間の第2長さL2’は、上記式(1)を満たす。つまり、固定座面13の端面13a上に固定部23の第1端面23aを載置した状態では、固定座面13からのコア本体部21の高さよりも固定座面13からの固定部23の高さが低くなる。この分、タッピングねじ28の呼び長さLyを短くできるので、タッピングねじ28の芯出しを精度よく行うことが可能になる。
また、タッピングねじ28の呼び長さLy及び固定座面13とコア本体部21の第2端面21bとの間の第2長さL2は、上記式(2)を満たす。このため、固定部23のねじ挿通孔27に、固定部23の第2端面23b側からタッピングねじ28を挿入する際、タッピングねじ28における軸部28aの先端が固定座面13に到達するよりも先に、タッピングねじ28の頭部28bがコア本体部21の第2端面21bよりも固定座面13側(図7における下側)に位置される。すなわち、固定座面13の下穴29にタッピングねじ28を締め込む際には、コア本体部21の外周面にタッピングねじ28の頭部28bが沿いながらタッピングねじ28が締め込まれる形になる。換言すれば、ステータコア20の第2端面23b,21b側に段差が形成されるので、この段差の側面(コア本体部21の外周面)がタッピングねじ28の頭部28bをガイドする。この結果タッピングねじ28の芯出しをさらに精度よく行うことが可能になる。
この後、タッピングねじ28を完全に締め込むことにより、第1モータケース6へのステータ8の組み付けが完了する(図4参照)。
このように、上述の実施形態では、タッピングねじ28によってモータケース5(第1モータケース6)にステータ8(ステータコア20)を締結固定する場合で、かつステータ8にタッピングねじ28が挿通される固定部23が周方向に180°間隔で2つ設けられた場合において、固定座面13と固定部23の第2端面23bとの間の第1長さL1は、固定座面13とコア本体部21の第2端面21bとの間の第2長さL2よりも短い。このため、タッピングねじ28の呼び長さLyできる限り短くすることができる。呼び長さLyが長くなるほどタッピングねじ28の芯出しが困難になるので、呼び長さLyを短くできる分、タッピングねじ28の芯出し精度を向上しやすくできる。よって、ステータ8の取り付け位置精度を向上できる。
タッピングねじ28の呼び長さLyが短くなると、固定部23のねじ挿通孔27の直径も極力小さくできる。このため、ステータ8を小型化できる。
これに加え、固定部23をステータコア20の軸方向全体に渡って形成する必要が無い分、製造コストを低減できる。この結果、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標12「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」に貢献することが可能となる。
これに加え、固定部23をステータコア20の軸方向全体に渡って形成する必要が無い分、製造コストを低減できる。この結果、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標12「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」に貢献することが可能となる。
ステータコア20は、固定部23の第1端面23aと、コア本体部21の第1端面21aとが同一平面上に位置されている。このため、ステータコア20を形成するにあたり、2つの電磁鋼板33,34のいずれか一方を纏めて積層した後、続いて他方を纏めて積層するだけでステータコア20を形成することができる。したがって、ステータコア20を容易に形成しつつ、タッピングねじ28の呼び長さLyを短くできる。
しかも、ステータコア20の固定座面13側である第1端面23a,21a側を同一平面上とすることで、ステータコア20の製造誤差によって固定座面13にステータコア20が干渉してしまうことも防止できる。また、ステータコア20の第2端面23b,21b側に段差を形成できるので、タッピングねじ28の頭部28bをガイドしやすくできる。
また、タッピングねじ28の呼び長さLy及び固定座面13とコア本体部21の第2端面21bとの間の第2長さL2は、上記式(2)を満たす。このため、固定部23のねじ挿通孔27に、固定部23の第2端面23b側からタッピングねじ28を挿入する際、タッピングねじ28における軸部28aの先端が固定座面13に到達するよりも先に、タッピングねじ28の頭部28bがコア本体部21の第2端面21bよりも固定座面13側に確実に位置される。この結果、第1モータケース6の下穴29にタッピングねじ28を締め込む際、ステータコア20の第2端面23b,21b側の段差の側面(コア本体部21の外周面)がタッピングねじ28の頭部28bをガイドする。このため、タッピングねじ28の芯出しを行い易くでき、ステータ8の取り付け位置精度をさらに向上できる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、減速機付きモータ1は、例えば、車両のワイパー装置の駆動源として用いられる場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、さまざまな駆動装置として減速機付きモータ1を適用できる。また、減速機付きモータ1のうち、上述の構成を備えたモータ2のみを、さまざまな電気機器に採用してもよい。
例えば、上述の実施形態では、減速機付きモータ1は、例えば、車両のワイパー装置の駆動源として用いられる場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、さまざまな駆動装置として減速機付きモータ1を適用できる。また、減速機付きモータ1のうち、上述の構成を備えたモータ2のみを、さまざまな電気機器に採用してもよい。
上述の実施形態では、ステータコア20は、固定部23の第1端面23aと、コア本体部21の第1端面21aとが同一平面上に位置されている場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、固定部23の第1端面23aとコア本体部21の第1端面21aとの間に、段差が形成されてもよい。固定座面13と固定部23の第2端面23bとの間の第1長さL1が、固定座面13とコア本体部21の第2端面21bとの間の第2長さL2よりも短ければよい。
上述の実施形態では、タッピングねじ28の呼び長さLy及び固定座面13とコア本体部21の第2端面21bとの間の第2長さL2は、上記式(2)を満たす場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではない。固定部23の軸方向を短く形成し、この分タッピングねじ28の呼び長さLyが短くなればよい。
上述の実施形態では、ステータコア20は、2種類の電磁鋼板33,34(第1電磁鋼板33、第2電磁鋼板34)を積層することにより形成される場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、ステータコア20を、軟磁性粉を加圧成形することにより形成してもよい。
上述の実施形態では、2つの固定部23は、ステータコア20におけるコア本体部21の外周面から径方向外側に向かって突出されている場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、コア本体部21の外周部に固定部23が設けられていればよい。すなわち、例えばコア本体部21の外周部にタッピングねじ28の軸部28aを挿通可能なねじ挿通孔27を形成するとともに、コア本体部21の第2端面21bに、タッピングネジ28の頭部28bを収納可能な座繰り加工を施し、この座繰り加工を施した箇所及びねじ挿通孔27を固定部23として構成してもよい。この場合、座繰り加工を施した箇所(タッピングねじ28の頭部28bが収納される箇所)の底面が固定部23の第2端面23bとなる。
1…減速機付きモータ、2…モータ、3…減速部、4…コントローラ、5…モータケース(ケース)、6…第1モータケース(ケース)、6a,7a…開口部、7…第2モータケース、8…ステータ、9…ロータ、10…底部、10a…貫通孔、11…コネクタ、12…周壁、13…固定座面、13a…端面、16,17…外フランジ部、20…ステータコア、21…コア本体部、21a…第1端面(コア他端面)、21b…第2端面(コア一端面)、22…ティース部、23…固定部、23a…第1端面(固定部他端面)、23b…第2端面(固定部一端面)、24…コイル、25…ボルト、26…インシュレータ、27…挿通孔、28…タッピングネジ、28a…軸部、28b…頭部、28c…ねじ部、29…下穴、31…シャフト、32…ロータコア、32a…マグネットカバー、33…第1電磁鋼板、34…第2電磁鋼板、35,38…コア板、36,39…ティース板、37…固定板、37a…貫通孔、40…ギアケース、40a…開口部、40b…側壁、40c…底壁、41…ウォーム減速機構、42…ギア収容部、43…開口部、44…ウォーム軸、45…ウォームホイール、46,47…軸受、48…出力軸、48a…スプライン、49…軸受ボス、52…リブ、61…磁気検出素子、62…コントローラ基板、63…カバー、L1,L2…長さ、Ly…呼び長さ
Claims (4)
- 固定座面を有するケースと、
前記ケースに収納され、前記固定座面にタッピングねじによって締結固定されるステータと、
前記ステータに対して回転自在に設けられたロータと、
を備え、
前記ステータは、
筒状のコア本体部と、
前記コア本体部の内周面から径方向内側に向かって突出されコイルが巻回される複数のティース部と、
前記コア本体部の外周部に設けられ前記固定座面上に載置される2つの固定部と、
を有し、
前記固定部は、周方向に180°間隔をあけて配置されるとともに、前記タッピングねじが前記ステータの軸方向に沿って挿通されるねじ挿通孔を有し、
前記固定座面と、前記固定部における前記固定座面とは反対側の固定部一端面と、の間の第1長さは、前記固定座面と、前記コア本体部における前記固定座面とは反対側のコア一端面と、の間の第2長さよりも短い
ことを特徴とするモータ。 - 前記固定部における前記固定座面側の固定部他端面と、前記コア本体部における前記固定座面側のコア他端面とは、同一平面上に位置している
ことを特徴とする請求項1に記載のモータ。 - 前記タッピングねじの呼び長さをLyとし、
前記第2長さをL2としたとき、
L2>Ly
を満たす
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のモータ。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のモータと、
前記ロータに連結され、前記ロータの回転を減速して出力する減速部と、
を備える
ことを特徴とする減速機付きモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021034497A JP2022134965A (ja) | 2021-03-04 | 2021-03-04 | モータ及び減速機付きモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021034497A JP2022134965A (ja) | 2021-03-04 | 2021-03-04 | モータ及び減速機付きモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022134965A true JP2022134965A (ja) | 2022-09-15 |
Family
ID=83232058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021034497A Pending JP2022134965A (ja) | 2021-03-04 | 2021-03-04 | モータ及び減速機付きモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022134965A (ja) |
-
2021
- 2021-03-04 JP JP2021034497A patent/JP2022134965A/ja active Pending
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