JP3539639B2 - 自動車のデファレンシャルマウント装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車のデファレンシャルマウント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からセミトレーリングサスペンション用のデファレンシャル装置としてロングデフと称されるデフケース前部を長く形成したデファレンシャル装置が広く使われている。
【0003】
このようなデファレンシャル装置をストラットサスペンションやダブルウィシュボンサスペンションに適用すると、デファレンシャル装置の前後方向のスパーンが大であることからサブフレームを介して車体に取着するのが困難である。
【0004】
このため例えば実開昭64−5836号公報に開示されるデファレンシャルマウント装置は、デファレンシャル装置の前部を車幅方向に延びて両端がマウントブッシュを介して車体フレームに結合するデフメンバに支持させ、かつ後部を両端がマウントブッシュを介して車体フレームに結合するクロスメンバに支持させることにより車体に取付けている。
【0005】
より具体的に図3に示す平面図及び図4に示す要部斜視図によって説明する。
【0006】
図中符号21はロングデフと称されるデファレンシャル装置であって、このデファレンシャル装置21の入力軸21aは、デファレンシャル装置21の前端においてジョイント22を介してプロペラシャフト23に連結し、かつデファレンシャル装置21の左右から後輪駆動のための出力軸21b、21bが突出している。
【0007】
デファレンシャル装置21は、その前部21cを両端24a、24aがフロントマウントブッシュ25、25を介して車体フレーム26、26間に懸架されるデフメンバ24から燃料タンク27の下側を通って後方に延設されたブラケット28に結合することによって支持し、後部21dを両端29a、29aが車体フレーム26、26に結合されたクロスメンバ29にリウマウントブッシュ30、30を介して結合することによって取付支持している。
【0008】
一方他のデファレンシャルマウント装置としては、図5に斜視図を示すように、前記デファレンシャル装置21と異なり、ショートデフと称するデフケース前部を短く形成したデファレンシャル装置31を新製し、デファレンシャル装置31の前部31aに左右方向に延設するデフブラケット32、32を設け、このブラケット32、32の両端を、両端がマウントブッシュを介して車体フレームに結合されたサブフレーム(図示せず)にフロントマウントブッシュ33、33を介して結合してその前部31aを支持し、後部31bを両端が車体フレームに結合されたクロスメンバ(図示せず)にリアマウントブッシュ34、34を介して結合することによって車体に取付支持している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記ロングデフと称されるデファレンシャル装置21を用いる前者のデファレンシャルマウント装置にあっては、デファレンシャル装置21の前部21cに連結されるブラケット28が燃料タンク27の下側を通り、燃料タンク27の前方まで延びてデフメンバ24に結合されることから、走行時に伴うデファレンシャル装置21の揺動や衝突時におけるデファレンシャル装置21及びブラケット28と燃料タンク27との干渉を回避するためデファレンシャル装置21及びブラケット28と燃料タンク27との隙間を充分に確保する必要があり、燃料タンク27の容量が制限される等の不具合があり、後者ショートデフと称されるデファレンシャル装置を用いるデファレンシャルマウント装置にあっては、燃料タンクの容量増大を可能にするが、新たにデファレンシャル装置を新製する必要があり設備費等製造コストの増大を招く等の不具合がある。
【0010】
一方、変速装置が高段位に位置しているにもかかわらず充分な車速が得られない低速走行である場合に発生するデファレンシャル装置の振動(以下トップスロー振動と称す)に影響するデファレンシャル装置のピッチング固有振動数fは次式で表わされる。
【0011】
【数1】
Figure 0003539639
(但し、J:ピッチング慣性モーメント、k1 :フロントマウントブッシュのばね定数、k2 :リアマウントブッシュのばね定数、l1 :重心からフロントマウントブッシュまでの距離、l2 :重心からリアマウントブッシュまでの距離)
【0012】
一般にデファレンシャル装置のピッチング固有振動数fは、略30Hz以下に設定すればトップスロー振動が良好になる。このため前者では、重心からフロントマウントブッシュまでの距離l1 が大であることからブラケット28の板厚等を上げることでピッチング慣性モーメントJを大きくすることによりピッチング固有振動数fを小に設定してトップスロー振動を改善する対策が施され、結果としてデファレンシャル装置全体の重量が大なる不具合があり、また後者においては、重心からフロントマウントブッシュ33までの距離l1 、重心からリアマウントブッシュ34までの距離l2 が小さく、かつピッチング慣性モーメントJも小であることからピッチング固有振動数fを充分に下げることは困難であり、フロントマウントブッシュ33及びリアマウントブッシュ34のばね定数を極端に小に設定しなければならず走行安定性及び乗心地の悪化を招く等の不具合がある。
【0013】
従って、本発明の目的は、ロングデフと称するデファレンシャル装置を用いるにもかかわらず燃料タンクの充分な容量確保が得られ、しかもトップスロー振動の悪化及び重量の増加を招くことのない自動車デファレンシャルマウント装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明による自動車のデファレンシャルマウント装置は、車幅方向に延設されるフロントメンバ及びクロスメンバを有し両端がマウントブッシュを介して車体フレームに結合するサブフレームを介してデファレンシャル装置を支持する自動車のデファレンシャルマウント装置において、デファレンシャル装置の前部を、前端がデファレンシャル装置の前部上面に結合して車体後方に延設し、かつ後部が車幅方向に分岐した両端が各々フロントマウントブッシュを介して前記サブフレームのフロントメンバに結合する平面視略T字形のデフブラケットによって支持し、かつデファレンシャル装置の後部をリアマウントブッシュを介してサブフレームのクロスメンバに支持したものである。
【0015】
【実施例】
以下、本発明における自動車のデファレンシャルマウント装置の一実施例を図によって説明する。
【0016】
図1は本実施例を説明するデファレンシャルマウント装置の平面図、図2は要部斜視図である。
【0017】
図中符号1はデフケース前部を長く形成したロングデフと称されるデファレンシャル装置であり、デファレンシャル装置1の入力軸1aは、デファレンシャル装置1の前端においてジョイント2を介してプロペラシャフト3に連結し、デファレンシャル装置1の左右から突出する出力軸1b、1bはジョイント4、4を介して後輪駆動用のアクスルシャフト5、5に連結されている。
【0018】
デファレンシャル装置1の前部上面1cは、デフブラケット6の前端6aに結合されている。このデフブラケット6は後方に延びて後部が車幅方向に分岐した略平面視T字形であって、その両端6b、6bがサブフレーム7のフロントメンバ8にフロントマウントブッシュ10、10を介在して支持されている。
【0019】
デフブラケット6及びフロントマウントブッシュ10、10を介してデファレンシャル装置1の前部上面1cを支持するフロントメンバ8を有するサブフレーム7は、車体フレーム11、11の下面間にマウントブッシュ12、12を介して懸架される前記フロントメンバ8と、フロントメンバ8と略平行に配設されて両端が車体フレーム11の下面にマウントブッシュ13、13を介在して結合されたクロスメンバ9とを具備し、互いに結合された略井桁状に形成されている。
【0020】
デファレンシャル装置1の後部1dは、デファレンシャル装置1の後部1dに配設されたリウマウントブッシュ14、14を介して前記サブフレーム7のクロスメンバ9に結合されて支持されている。
【0021】
従ってデファレンシャル装置1は、車体フレーム11にマウントブッシュ12、12、13、13を介してフローティング的に結合されたサブフレーム7のフロントメンバ8にフロントマウントブッシュ10、10を介して支持されたデフブラケット6によって前部上面1cを懸架的に支持し、かつ後部1dをリアマウントブッシュ14、14を介してクロスメンバ9に支持することにより車体に取付けられている。
【0022】
サブフレーム7の車体前方位置で、前記デファレンシャル装置1の前部上面1cからジョイント2及びプロペラシャフト3の上方位置に、これらデファレンシャル装置1の前部上面1c、ジョイント2、プロペラシャフト3を覆うように燃料タンク15が配設されている。
【0023】
このように構成したデファレンシャルマウント装置によれば、図2に示すように、従来のロングデフと称するデファレンシャル装置1を用いることにより大なるピッチング慣性モーメントJを維持しながら、重心からフロントマウントブッシュ10、10までの距離l1 及び重心からリアマウントブッシュ14、14までの距離l2 を小に設定でき、ピッチング固有振動数fを小さく設定することが可能になり、トップスロー振動の改善が可能になる。
【0024】
またデファレンシャルマウント装置1の前部上面1cを支持するデフブラケット6を取付けるフロントマウントブッシュ10、10を平面視サブフレーム7のフロントメンバ8上に、リアマウントブッシュ14、14をサブフレーム7のクロスメンバ9に直接取付けることからデファレンシャル装置1からの反力をサブフレーム7に対し、捩りのない上下方向の荷重として受け止めることが可能になり乗心地及び操縦安定性の向上が期待でき、更に、従来燃料タンクの下側に配置されていたデフマウントとデファレンシャル装置の前部を連結するブラケットが廃止されることから燃料タンクの容量増加を可能にする。
【0025】
更にデフブラケット6の質量、大きさ等を変更することにより1種類のデファレンシャル装置1によって多数の車種に適用することが可能になり、製造コストの大幅な削減が可能になる等の効果を有する。
【0026】
【発明の効果】
以上説明した本発明による自動車のデファレンシャルマウント装置によれば、デファレンシャル装置を前部を前端がデファレンシャル装置の前部上面に結合して後端が車幅方向に分岐して両端がフロントマウントブッシュを介してサブフレームのフロントメンバに結合するデフブラケットによって支持し、かつデファレンシャル装置の後部をリアマウントブラケットを介してサブフレームのクロスメンバに支持することから、ピッチング固有振動数を充分に下げることが可能になり、トップスロー振動の改善を可能にして操縦安定性及び乗心地の向上を図り、かつ燃料タンクの下側に配置されるブラケットを廃止することにより車体重量の軽減を図りつつ燃料タンク容量の増大を可能にする等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における自動車のデファレンシャルマウント装置の一実施例を説明する平面図である。
【図2】本実施例を説明する要部斜視図である。
【図3】従来の自動車のデファレンシャルマウント装置を説明する平面図である。
【図4】同じく、従来の自動車のデファレンシャルマウント装置を説明する要部斜視図である。
【図5】同じく、従来の自動車のデファレンシャルマウント装置を説明する要部斜視図である。
【符号の説明】
1 デファレンシャル装置
1c 前部上面
1d 後部
6 デフブラケット
6a 前端
6b 後部両端
7 サブフレーム
8 フロントメンバ
9 クロスメンバ
10 フロントマウントブッシュ
11 車体フレーム
12 マウントブッシュ
13 マウントブッシュ
14 リアマウントブッシュ
15 燃料タンク

Claims (2)

  1. 車幅方向に延設されるフロントメンバ及びクロスメンバを有し両端がマウントブッシュを介して車体フレームに結合するサブフレームを介してデファレンシャル装置を支持する自動車のデファレンシャルマウント装置において、デファレンシャル装置の前部を、前端がデファレンシャル装置の前部上面に結合して車体後方に延設し、かつ後部が車幅方向に分岐した両端が各々フロントマウントブッシュを介して前記サブフレームのフロントメンバに結合する平面視略T字形のデフブラケットによって支持し、かつデファレンシャル装置の後部をリアマウントブッシュを介してサブフレームのクロスメンバに支持したことを特徴とする自動車のデファレンシャルマウント装置。
  2. デファレンシャル装置の前部上方に燃料タンクが配設されている請求項1の自動車のデファレンシャルマウント装置。
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