JP3537522B2 - ルツボの計測方法 - Google Patents

ルツボの計測方法

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JP3537522B2
JP3537522B2 JP01829795A JP1829795A JP3537522B2 JP 3537522 B2 JP3537522 B2 JP 3537522B2 JP 01829795 A JP01829795 A JP 01829795A JP 1829795 A JP1829795 A JP 1829795A JP 3537522 B2 JP3537522 B2 JP 3537522B2
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竜佐 多田
賢吾 杉浦
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多結晶シリコンを溶解
して単結晶シリコンを製造する際等に用いられるルツボ
の内表面からその内部に配される気泡までの石英の透明
層の厚さ寸法を計測するルツボの計測方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】単結晶シリコン製造用の石英ルツボとし
ては、一般に、内表面側を気泡含有率の少ない透明ガラ
ス層(以下、透明層という。)とし、外側を気泡含有率
の高い不透明ガラス層(以下、不透明層という。)とす
る2層構造のものが使用されている。かかる2層構造の
ルツボにおいては、その肉厚寸法および透明層、不透明
層の厚さ寸法のバランスによってルツボ壁の熱伝達率が
変化することになり、ルツボの性能に影響がある。した
がって、これらの寸法値を測定し、適正な値にコントロ
ールすることが極めて重要である。
【0003】従来、ルツボの透明層の厚さ寸法を計測す
る方法としては、ルツボの一部を切り欠いてその断面を
肉眼で観察することにより透明層の厚さを検査する方法
や、超音波探触子をルツボの内表面に接触状態に走査さ
せて透明層の厚さを計測する方法が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法による場合には、ルツボ全体に亙って検査を実施す
ることができないために、透明層全体の厚さ寸法を定量
的に把握することが困難である上に、破壊検査であるた
めに、ルツボの健全性が損われるという不都合がある。
この点、後者の方法は、ルツボ全体を検査することがで
き、しかも、非破壊検査であるために、上記のような不
都合は生じない。しかし、次のような別個の問題点を有
している。
【0005】すなわち、超音波探触子による計測は、探
触子をルツボ内表面に接触させて行う接触式計測方法で
あるために、ルツボ内表面を汚染したり傷つけたりする
可能性がある。また、検査の自動化を図ることが困難で
あるという問題点もある。つまり、ルツボの内面形状
は、ルツボごとに微妙に相違するものであるとともに、
その内面形状を予め厳密に把握することができないの
で、計測に際して超音波探触子がルツボ内表面から離れ
あるいはルツボ内表面に過大な力で押圧されて、計測誤
差が増大したり、ルツボ自体や超音波探触子の健全性が
損われたりすることになる。また、超音波探触子による
計測においては、エコーの発生によって計測が不正確な
ものとなるおそれもある。
【0006】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
のであって、ルツボ内表面に接触することなく透明層の
厚さ寸法を精度良く計測し得るとともに、計測の自動化
を容易に図ることができるルツボの計測方法を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、レーザ光を出射するレーザ光源とルツボ
内部の気泡におけるレーザ光の反射光を撮像する撮像手
段とを搭載してなる計測ヘッドをルツボの内側に挿入
し、レーザ光源から出射されたレーザ光のルツボ内表面
における入射位置の間隔寸法を所定寸法となるように計
測ヘッドを移動させることにより該計測ヘッドの撮像手
段をルツボ内表面から所定の距離離間した位置にその軸
線をルツボ内表面の法線に一致させて位置決めした後
に、前記撮像手段の軸線に対して所定角度傾斜させられ
た方向からルツボ表面に向けてレーザ光を出射し、気泡
において反射させられ撮像手段に撮像された反射光の位
置に基づいてルツボ内面の透明層の厚さ寸法を計測する
ことを特徴とする。
【0008】上記計測方法においては、計測ヘッドをル
ツボの内側に挿入する前に、ルツボ外面の輪郭を計測
し、該ルツボ外面の輪郭に基づいて推定されるルツボ内
表面に干渉しない計測ヘッドの位置決め位置を設定する
こととすれば、ルツボや計測ヘッドの健全性を確実に確
保できるので効果的である。
【0009】また、ルツボ外面の輪郭を計測する方法
を、ルツボの中心線に直交するように軸線を配した輪郭
計測用撮像手段をルツボの中心線に平行に移動させつつ
作動させ、該中心線を含みかつ輪郭計測用撮像手段の軸
線に垂直な平面内におけるルツボ外面の2次元的位置を
計測するものとすれば、回転体としてのルツボの対称性
を利用して簡易かつ正確にルツボ外面の輪郭を計測し得
るので効果的である。
【0010】さらに、輪郭計測用撮像手段による計測を
その軸線に垂直なルツボの中心線を含む平面内の複数箇
所において実施するとともに、当該計測された複数の2
次元的位置データに基づいて直線および曲率の異なる2
種類の円弧で近似することによりルツボ外面の輪郭を得
ることとすれば、計測の迅速性を向上させ得る点におい
て効果的である。
【0011】
【作用】本発明に係るルツボの計測方法によれば、計測
ヘッドをルツボの内側に挿入し、該計測ヘッドを、撮像
手段の軸線がルツボ内表面の法線に一致しかつルツボ内
表面から所定の距離離間させられる位置に位置決めした
状態で、レーザ光源からレーザ光を出射することによ
り、レーザ光が所定の傾斜角度でルツボ内表面に入射さ
せられる。ルツボ内表面から透明層に入射したレーザ光
は、当該内表面において屈折した後に内部の気泡まで進
行し、該気泡において反射させられて再度ルツボ内表面
から出射させられて撮像手段によって撮像される。
【0012】この場合に、ルツボ内表面からのレーザ光
の出射角度は気泡の位置に応じて変化させられるので、
この出射角度を撮像されたレーザ光の位置に基づいて求
めることにより透明層の厚さ寸法が計測されることにな
る。したがって、上記ルツボの計測方法によれば、計測
ヘッドをルツボの内表面に対して非接触の状態に維持し
たまま、透明層の厚さ寸法を計測することが可能とな
る。
【0013】上記計測方法において、計測ヘッドをルツ
ボの内側に挿入する前に、ルツボ外面の輪郭を計測し、
該ルツボ外面の輪郭に基づいて推定されるルツボ内表面
に干渉しない計測ヘッドの位置決め位置を設定すること
とすれば、ルツボの内側に挿入された計測ヘッドとルツ
ボ内表面との接触が回避されてルツボや計測ヘッドの健
全性が保持される。しかも、計測ヘッドをルツボの内側
に挿入する際に、設定された位置決め位置に直接移動す
ることができるので、計測ヘッドとルツボ内表面との干
渉を回避し得る位置を探索しながら位置決め位置を決定
する場合と比較して、飛躍的に計測の迅速性を向上する
ことが可能となる。
【0014】また、上記計測方法において、ルツボ外面
の輪郭を計測する方法を、ルツボの中心線に直交するよ
うに軸線を配した輪郭計測用撮像手段をルツボの中心線
に平行に移動させつつ作動させ、その中心線を含みかつ
輪郭計測用撮像手段の軸線に垂直な平面内におけるルツ
ボ外面の2次元的位置を計測するものとすれば、上記平
面内に投影されたルツボ外面の輪郭が正確に計測される
ことになる。また、ルツボは、ほぼ正確な回転体である
ため、一平面について輪郭の計測を行えば、ルツボ全体
についてほぼ正確な3次元形状を把握することが可能と
なる。
【0015】さらに、輪郭計測用撮像手段による計測を
その軸線に垂直なルツボの中心線を含む平面内の複数箇
所において実施するとともに、計測された複数の2次元
的位置データに基づいて直線および曲率の異なる2種類
の円弧で近似することによりルツボ外面の輪郭を得るこ
ととすれば、計測数を最小限に抑制して、計測の迅速性
を向上させることが可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係るルツボの計測方法の一実
施例について、図1から図10を参照して説明する。本
実施例に係るルツボの計測方法は、図1に示すように、
ルツボ1の外面の輪郭を計測する第1のステップ(STEP
1)と、その計測結果に基づいて推定されるルツボ1の
内表面の形状から後述する計測ヘッドを配置する複数の
計測ポイントを設定する第2のステップ(STEP 2)と、
ルツボ1の内面に計測ヘッドを位置決めしつつ透明層の
厚さ寸法を計測する第3のステップ(STEP 3)とを具備
するものである。
【0017】第1のステップ(STEP 1)は、適当な処理
により得られたルツボ1各部の背景との境界と予め設定
された計測原点からの偏差dxを計測する。そして、そ
の際の外部計測装置3の位置座標から実際のルツボ1の
輪郭形状を把握するようになっている。また、偏差dx
は、予め適当な記憶手段に格納された標準的なルツボ1
の輪郭(標準寸法)を参照した場合のルツボ1各部の標
準寸法からの偏差としてもよい。
【0018】ルツボ1の輪郭は、図2に示すように、ル
ツボ1の高さ寸法H、外径寸法Dおよび底面の曲率半径
1・R2により把握される。すなわち、ルツボ1は、ほ
ぼ正確な回転体の形状をなしているため、上記各寸法を
中心線1aを通る1つの垂直面C0内において実施すれ
ば、ルツボ1全体の輪郭を把握することができるように
なっている。
【0019】この第1のステップ(STEP 1)は、具体的
には、図3に示す計測装置2のうち、外部計測装置3に
より上記偏差dxとその位置データとを対応づけたデー
タセットを採取し、演算手段4によって上記各寸法H・
D・R1・R2を算出することにより行われるようになっ
ている。
【0020】前記外部計測装置3は、ルツボ1外面の輪
郭形状を把握するためのデータ、すなわちルツボ1の各
部における偏差dxをその位置と対応づけて計測する装
置であって、開口部を鉛直下方に向けて立設状態に支持
されるルツボ1の外部側方に配置されている。この外部
計測装置3は、水平方向に軸線6aを配するCCDカメ
ラ6(輪郭計測用撮像手段)と、該CCDカメラ6を鉛
直方向に平行移動させる垂直移動機構7と、該垂直移動
機構7およびCCDカメラ6を水平方向に平行移動させ
る水平移動機構8とを具備している。
【0021】前記垂直移動機構7および水平移動機構8
は、例えば、モータ7a・8aと、該モータ7a・8a
によって軸線回りに回転させられるボールネジ(図示
略)と、該ボールネジに螺合するナット(図示略)に固
定され、垂直方向(Z方向)または水平方向(X方向)
に移動させられるスライダ7b・8bとから構成される
一般的な直線移動機構でよい。水平移動機構8のスライ
ダ8bには、垂直移動機構7のベース7cが固定され、
水平移動機構8の作動によって移動するスライダ8bと
ともに垂直移動機構7自体が水平方向に平行移動させら
れるようになっている。また、垂直移動機構7のスライ
ダ7aには前記CCDカメラ6が搭載されており、垂直
移動機構7の作動によってCCDカメラ6が垂直方向に
平行移動させられるようになっている。
【0022】また、垂直移動機構7および水平移動機構
8には、それぞれ図示しない位置検出手段が設けられて
いる。位置検出手段としては、マグネットスケールのよ
うな直接検出方法によるものやエンコーダのようなモー
タ7a・8aの回転角度を検出するもの等、任意の検出
方法のものを採用することができる。
【0023】前記演算手段4では、外部計測装置3によ
って計測された計測原点Oからの偏差dx、およびその
垂直面C内における位置データPx・Pzを用いて、ル
ツボ1の高さ寸法H、外径寸法Dおよび底面の曲率半径
1・R2を計算するのであるが、曲率半径R1・R2につ
いては、得られたデータセットを元に、最小二乗近似等
の近似計算を実施して算出する。
【0024】この場合に、各曲率半径R1・R2の算出の
基礎となるデータセットが重複することにないように領
域を分けて計測し、その領域ごとのデータセットの集合
に基づいて各曲率半径R1・R2を計測するようにしてい
る。
【0025】この第1のステップ(STEP 1)を実施する
場合には、まず、記憶手段に格納されている標準的なル
ツボ1の外径寸法D等に基づいて、CCDカメラ6を配
置すべき座標(Px,Pz)の駆動スケジュールを作成
する。この駆動スケジュールの作成は、演算手段4によ
り実施されることとしてもよく、また、標準寸法ととも
に予め作成したものを格納しておいてもよい。
【0026】次いで、駆動スケジュールに基づいて垂直
移動機構7および水平移動機構8を作動させる。これに
より、CCDカメラ6は軸線6aを水平状態に保持され
たまま、図3に示すように、ルツボ1の中心線1aに平
行な垂直面内において2次元的に移動させられ、その位
置は位置検出手段によって正確に把握されることにな
る。そして、その移動の間にCCDカメラ6を作動させ
ることにより、ルツボ1が一方向から撮像されることに
なる。
【0027】その結果、CCDカメラ6をルツボ1の外
形に沿って移動させつつ撮像を繰り返すことにより、ル
ツボ1を垂直面Cに投影した輪郭形状がCCDカメラ6
によって把握されるようになっている。この際、CCD
カメラ6による計測は、ルツボ1の側壁部の高さ方向に
数箇所、小曲率半径R2部分について数箇所、大曲率半
径R1部分について数箇所、それぞれ領域を分けて実施
されるようになっている。
【0028】ここで、偏差dxは、図4および図5に示
すように、座標(Px,Pz)で与えられるCCDカメ
ラ6の位置を、ルツボ1の輪郭上を移動するように垂直
移動機構7および水平移動機構8を動作させた際に撮像
したルツボ1の背景との境界(面)と、CCDカメラ6
の計測原点Oからのずれ量として採取するようになって
いる。
【0029】そして、このようにして計測された偏差d
xは、対応する計測位置座標データ(Px,Pz)とと
もに演算手段4に転送され、ルツボ1の輪郭を決定する
高さ寸法H、外径寸法Dおよび曲率半径R1・R2が算出
される。これにより、中心線1aを含む一の垂直面Cで
ルツボ1を切断した場合の切断面の輪郭形状が把握さ
れ、この切断面の輪郭を中心線1a回りに回転させた形
状として、3次元的なルツボ1の輪郭形状全体を把握す
ることができることになる。
【0030】第2のステップ(STEP 2)は、このように
して把握されたルツボ1の輪郭形状に基づいて、後述す
る内部計測装置における計測ヘッドによる概略の計測ポ
イントを設定する。すなわち、ルツボ1外面の輪郭形状
が把握されると、標準的な肉厚寸法を元にしてルツボ1
内面の形状を推定することができ、さらに、計測ヘッド
の外形寸法および回転半径等を考慮すれば、計測ヘッド
とルツボ1内面との干渉を回避することができる位置、
すなわち計測ヘッドの可動領域Rを推定することができ
る。
【0031】本実施例では、上記条件を満たす可動領域
Rを、図2に示すように、ルツボ1外面の輪郭からのオ
フセット量Δとして規定しておき、ルツボ1外面の輪郭
からオフセット量Δだけ内側にオフセットした可動領域
R内に計測ヘッドが配されるような複数の計測ポイント
を設定することとしている。例えば、位置決めのための
基準位置を、計測ヘッドの先端点に設定しておき、その
先端点がルツボ1外面をオフセット量Δだけ内側にオフ
セットさせた位置に配されるような計測ポイントを適宜
設定していくこととすればよい。
【0032】上記オフセット量Δについては、ルツボ1
各部において一定の値を有するものとして記憶手段に格
納しておけばよい。また、この計測ポイントに配される
計測ヘッドの姿勢についても、測定されたルツボ1外面
の輪郭から推定される各計測ポイントにおけるルツボ1
内面の法線n方向に一致させるように設定すればよい。
【0033】第3のステップ(STEP 3)は、図3に示す
計測装置2のうち、内部計測装置9によって実施され
る。該内部計測装置9は、ルツボ1内面の透明層1bの
厚さ寸法を計測する装置であって、ルツボ1の内側に配
置され、ルツボ1の内側に挿入される計測ヘッド10
と、この計測ヘッド10をルツボ1内表面1cに対して
移動させる移動手段11とを具備している。
【0034】前記計測ヘッド10は、図6に示すよう
に、ケーシング12上に1個のCCDカメラ13(撮像
手段)と、3個のレーザ光源14・15・16とを固設
状態に搭載している。これらCCDカメラ13およびレ
ーザ光源14・15・16は、全て平行な軸線を有する
ように固定されている。
【0035】前記レーザ光源14・15・16のうちの
1個は、主としてルツボ1内面の透明層1bを計測する
際に使用される計測用レーザ光源14であり、他の2個
は、計測ヘッド10をルツボ1内面に対して位置決めす
る際に使用される位置決め用レーザ光源15・16であ
る。これらのレーザ光源14・15・16の光軸上に
は、図6に示すように、これらのレーザ光源14・15
・16から出射されるレーザ光L1・L2・L3を所定角
度θ1・θ2・θ3だけ傾斜させられた方向に全反射する
ミラー部材17・18・19がそれぞれ設けられてい
る。
【0036】前記計測用レーザ光源14の光軸上に配さ
れるミラー部材17は、該計測用レーザ光源14から出
射されたレーザ光L1を、前記CCDカメラ13の軸線
13aと平行な一平面C1内において屈曲させるように
なっている。また、一方の位置決め用レーザ光源15の
光軸上に配されているミラー部材18は、前記計測用レ
ーザ光源14から出射されたレーザ光L1の含まれる平
面C1と直交する平面C2内において該位置決め用レーザ
光源15から出射されたレーザ光L2を屈曲させるよう
になっている。さらに、他方の位置決め用レーザ光源1
6の光軸上に配されているミラー部19は、前記計測用
レーザ光源14から出射されたレーザ光L1の含まれる
平面C1と平行な平面C3内において該レーザ光L3を屈
曲させるようになっている。
【0037】その結果、図6に示すように、計測ヘッド
10が所定の計測ポイントに正確に位置決めされたとき
には、計測対象物であるルツボ1の内表面1cの法線n
にCCDカメラ13の軸線13aが一致させられるとと
もに、上記3個のレーザ光源14・15・16からのレ
ーザ光L1・L2・L3が、ルツボ1の内表面1cにおい
て直角三角形の頂点をなす3箇所に入射され、かつ、そ
の一部が反射させられて、反射光がCCDカメラ13に
より撮像されるようになっている。
【0038】また、前記移動手段11は、例えば、図3
に示す例では、ルツボ1を鉛直下方に開口させた状態で
支持するとともに、鉛直に配される中心軸1a回りにル
ツボ1を回転移動させる旋回テーブル20と、前記計測
ヘッド10に設けられたCCDカメラ13の軸線13a
を鉛直平面内に配した状態で計測ヘッド10全体を揺動
させる回転駆動軸21(駆動軸)と、該回転駆動軸21
を含めて計測ヘッド10全体を相互に直角な水平2方向
および鉛直方向に平行移動させる直線駆動軸22・23
・24とから構成されている。
【0039】前記旋回テーブル20は、鉛直な中心軸1
c回りに回転可能に支持されルツボ1を載置するリング
板状のテーブル20aと、該テーブル20aにルツボ1
を固定する把持部(図示略)と、前記テーブル20aを
その中心軸1c回りに回転駆動するための動力を発生す
るモータ20bと、該モータ20bの動力をテーブル2
0aに伝達する伝達機構20cとから構成されている。
該伝達機構20cとしては、例えば、プーリ・タイミン
グベルト等の一般的なものが採用可能である。
【0040】前記回転駆動軸21は、一端に計測ヘッド
10を固定する揺動アーム21aと、該揺動アーム21
aの他端に減速機等(図示略)を介して接続されるモー
タ21bとから構成されている。モータ21bは、揺動
アーム21aを水平な軸線21c回りに回転させること
により、計測ヘッド10のCCDカメラ13を鉛直平面
内において揺動させることができるようになっている。
【0041】ここで、本実施例では、計測ヘッド10が
ルツボ1内表面1cに対して正確に位置決めされた状態
で、回転駆動軸21の軸線21cが、計測用レーザ光源
14から出射されるレーザ光L1および一の位置決め用
レーザ光源15から出射されるレーザ光L2のルツボ1
内表面1cにおける後述する入射位置P1・P3を通る直
線Aに平行になるように設けられている。
【0042】前記直線駆動軸22・23・24は、例え
ば、相互に直交するX、Z、Y3方向にそれぞれ独立に
計測ヘッド10を移動可能な3個の直線移動機構を組み
合わせて構成されている。この直線駆動軸22・23・
24は、図3に示す例では、外部構造物(図示略)に固
定される水平なX軸22と、該X軸22によって水平方
向に移動させられる鉛直なZ軸23と、該Z軸23に搭
載されX軸22と直交する水平方向に計測ヘッド10を
移動させるY軸24とを組み合わせることにより構成さ
れている。
【0043】これら、X軸22、Z軸23、Y軸24と
しては、例えば、モータ22a・23a・24aによっ
て回転させられるボールネジ(図示略)とこれに螺合す
るナット(図示略)に固定されるスライダ22b・23
b・24bと、該スライダ22b・23b・24bを直
線移動可能に支持する直線ガイド(図示略)とから構成
されるような一般的な直線移動機構を採用することがで
きる。
【0044】第3のステップ(STEP 3)は、さらに、上
記計測ヘッド10をルツボ1内表面1cに対して正確に
位置決めする位置決めステップ(STEP 3a)と、位置決
めされた計測ヘッド10によって実際に計測を行う計測
ステップ(STEP 3b)とを具備している。
【0045】位置決めステップ(STEP 3a)は、まず、
移動手段11を作動させることにより、計測ヘッド10
をルツボ1内に挿入し、上記第2のステップ(STEP 2)
において設定された計測ポイントに配置する。ここで、
この計測ポイントは、ルツボ1の内表面1cと計測ヘッ
ド10との干渉が生じないように設定されているので、
干渉の有無を探索する必要がなく、計測ヘッド10を即
座に配置することができる。
【0046】この場合に、上記計測ポイントは、測定さ
れたルツボ1外面の輪郭形状を元にして暫定的に設定さ
れたものであるから、該計測ポイントに配置された計測
ヘッド10は現実のルツボ1内表面1cに対して、その
姿勢および距離を補正する必要がある。
【0047】計測ヘッド10のルツボ1内表面1aに対
する姿勢を補正する、すなわち、計測ヘッド10に設け
られたCCDカメラ13の軸線13aとルツボ1内表面
1aの法線nとを一致させるには、まず、計測ヘッド1
0のCCDカメラ13、計測用レーザ光源14および位
置決め用レーザ光源15・16を作動させる。このと
き、CCDカメラ13は、3つのレーザ光源14・15
・16から出射されるレーザ光L1・L2・L3のルツボ
1内表面1cにおける反射光を撮像するように調整され
ているものとする。
【0048】次いで、計測用レーザ光源14から出射さ
れたレーザ光L1のルツボ1内表面1cにおける入射位
置P1と、いずれか一方の位置決め用レーザ光源15・
16から出射されたレーザ光L2・L3のルツボ1内表面
1cにおける入射位置P2・P3とが、回転駆動軸21の
軸線21cと平行な任意の直線A上に配されるように移
動手段11を作動させる。具体的には、計測ヘッド10
を水平方向に移動させるX軸22・Z軸23・Y軸24
を微動させることにより実施する。
【0049】これにより、例えば、2つのレーザ光L1
・L3のルツボ1内表面1aへの入射位置P1・P3が、
図7に示すように、上記直線A上に配されると、他の1
つのレーザ光L2の入射位置P2は、計測用レーザ光源1
4からのレーザ光L1の入射位置P1を通り上記直線Aに
直交する直線B上からずれた位置にCCDカメラ13に
よって撮像される。
【0050】ここで、このレーザ光L2は、ルツボ1内
表面1cに対して傾斜した方向から入射される。したが
って、回転駆動軸21を作動させて直線A回りに計測ヘ
ッド10を回転させれば、図8に示すように、そのレー
ザ光L2のルツボ1内表面1aへの入射位置P2のみが回
転角度に応じて変位させられる。この場合に、レーザ光
2を含む平面C2は、直線Aに平行かつCCDカメラ1
3の軸線13aに平行に配されているので、入射位置P
2は、直線Aに平行な方向に変位させられるように、C
CDカメラ13に認識されることになる。
【0051】そして、図9に実線で示すように、入射位
置P2が前記直線Bに一致させられたときに、CCDカ
メラ13の軸線13aと計測しようとする部分における
ルツボ1の内表面1cの法線nとが正確に一致させられ
ることになる。このとき、3つのレーザ光L1・L2・L
3は、ルツボ1内表面1cにおいて直角三角形の頂点を
なす3箇所の位置にそれぞれ入射させられている。
【0052】この状態で、計測ヘッド10のルツボ1内
表面1cに対する距離を補正するには、計測ヘッド10
をCCDカメラ13の軸線13a方向に沿ってルツボ1
内表面1cに向けて近接させていく。3つのレーザ光L
1・L2・L3は、CCDカメラ13の軸線13aに対し
て傾斜させられているので、計測ヘッド10とルツボ1
内表面1cとの距離の変化に応じて入射位置P1・P2
3の間隔寸法が変化させられる。そして、この間隔寸
法が所定寸法となったときに、計測ヘッド10のルツボ
1内表面1cとの距離が正確に設定され、計測ヘッド1
0のルツボ1内表面1aに対する位置決めステップ(ST
EP 3a)が完了することになる。
【0053】次に、計測ステップ(STEP 3b)について
説明する。この計測ステップ(STEP 3b)は、以下の計
測原理に基づいて透明層1bの厚さ寸法を計測するもの
であり、上記位置決めステップ(STEP 3a)において使
用された位置決め用レーザ光源15・16はその作動を
停止され、計測用レーザ光源14から出射されるレーザ
光L1のみによって実施されるようになっている。
【0054】すなわち、図10において、計測用レーザ
光源14から出射され、気泡25において反射させられ
てCCDカメラ13に撮像されるレーザ光L1の反射光
のCCDカメラ13への入射角度αを計測することによ
り、透明層1bの厚さを算出するものである。
【0055】CCDカメラ13は、上記位置決めステッ
プ(STEP 3a)によって、その軸線13aをルツボ1内
表面1cの法線nに正確に一致させられ、しかも、レン
ズ13bおよび撮像面13cのルツボ1内表面1cから
の距離w、w+vを正確に設定されている。この状態
で、計測用レーザ光源14からレーザ光L1が出射され
ると、このレーザ光L1は、ルツボ1内表面1cの法線
nに対して定められた傾斜角度θ1で入射され、ルツボ
1内表面1cにおいて、その一部が反射し、残りが屈折
して透明層1b内に進行させられる。
【0056】透明層1b内に進行させられたレーザ光L
1は、前記ルツボ1内表面1aの法線nに対して傾斜角
度φをなして直進させられ、透明層1bの内部に配され
ている気泡25に到達すると反射させられて、法線nに
対する傾斜角度γをなして再度ルツボ1内表面1cに向
かわせられ、透明層1bの外方に出射される。このと
き、レーザ光L1は、再度屈折させられて、ルツボ1内
表面1cの法線nに対して傾斜角度αをなしてCCDカ
メラ13に撮像されることになる。
【0057】このような場合において、透明層1bの厚
さTは、次の式で表わされる。 T=(X−w・tanα)/(tanφ+tanγ) ・・・・(1) ここで、Xは、ルツボ1内表面1aへのレーザ光L1
入射位置とCCDカメラ13の軸線13aとの水平方向
距離である。
【0058】また、空気の屈折率をn、透明層1bの屈
折率をn’とすると、以下の関係式が成り立つ。 n・sinθ1=n’・sinφ ・・・・(2) n・sinα =n’・sinγ ・・・・(3)
【0059】したがって、距離X、w、屈折率n、
n’、傾斜角度θ1が既知であるから、CCDカメラ1
3へのレーザ光L1の反射光の入射角度αを計測すれ
ば、透明層1bの厚さTは、上記式(1)〜(3)によ
って算出できることになる。すなわち、これらの演算式
を演算手段4に格納しておき、計測ヘッド10による計
測結果たる入射角度αに基づいて透明層1bの厚さTを
算出するようになっている。
【0060】なお、入射角度αは、CCDカメラ13の
撮像面13cにおける軸線13aからのずれ量をΔyと
して、 α=tan-1Δy により算出される。
【0061】このような位置決めステップ(STEP 3a)
および計測ステップ(STEP 3b)を第2のステップ(STE
P 2)で設定された複数の計測ポイントにおいて実施す
ることにより、ルツボ1の中心軸1aを含む平面に沿っ
てその内表面1cの各部について透明層1bの厚さ寸法
が求められることになる。そして、旋回テーブル20を
所定角度回転させるごとに上記第3のステップ(STEP
3)を繰り返し実施することにより、ルツボ1内周面1
cの全域に亙って、透明層1bの厚さ寸法が計測される
ことになる。
【0062】このように、本実施例に係るルツボ1の計
測方法によれば、第1のステップ(STEP 1)によってル
ツボ1外面の輪郭を精度良く計測し、その輪郭形状に基
づいて第2のステップ(STEP 2)により計測ヘッド10
がルツボ1内表面1cに干渉しない複数の計測ポイント
を設定するので、ルツボ1の内側に挿入される計測ヘッ
ド10とルツボ1内表面1cとの干渉が確実に回避され
る。したがって、計測ヘッド10を計測ポイントに迅速
に移動することが可能となり、計測に要する時間を短縮
することができる。
【0063】また、第3のステップ(STEP 3)により、
計測ヘッド10をルツボ1の内表面1cに対して精度良
く位置決めした状態で計測を実施するので、透明層1b
の厚さ寸法が精度良く計測されることになる。しかも、
計測ヘッド10は、ルツボ1内表面1cに対して非接触
で計測を実施するので、ルツボ1の健全性を維持しつ
つ、その性能を正確に把握することができる。さらに、
計測ヘッド10がルツボ1の内表面1cと衝突すること
がなく、その動作を制限されないので、計測のための最
適な姿勢に計測ヘッド10を容易に設定することがで
き、計測ヘッド10の自由な動作によってもルツボ1の
内表面1cとの干渉が生じにくいので、計測の自動化を
容易に図ることができる。
【0064】また、第1のステップ(STEP 1)において
は、ルツボ1の中心線1aを含む一つの垂直面Cに投影
される輪郭形状のみを計測することとしているので、ル
ツボ1の対称性を利用してルツボ1全体の輪郭形状を迅
速に把握することができる。また、ルツボ1の底面の断
面形状を最小二乗近似等の近似手法によって2種類の曲
率半径R1・R2の円弧に近似させるので、少ない計測点
数によって、簡易かつ迅速に輪郭を把握することがで
き、これによっても計測時間の短縮を図ることができ
る。
【0065】また、第3のステップ(STEP 3)では、計
測ヘッド10をルツボ1内表面1cに位置決めする際に
使用するレーザ光L1・L2・L3をCCDカメラ13の
軸線13aに対して傾斜させているので、計測ヘッド1
0のルツボ1内表面1cに対する距離の変化に応じて、
レーザ光L1・L2・L3のルツボ1内表面1cにおける
入射位置P1・P2・P3を敏感に変位させ、ルツボ1内
表面1cに対する計測ヘッド10の位置を迅速に把握す
ることができる。したがって、計測ヘッド10のルツボ
1内表面1cに対する位置決めを高精度に実施すること
ができるとともに、両者の接近状態を敏速に検知して衝
突を確実に回避することができる。
【0066】さらに、本実施例では、計測用レーザ光源
14の出射するレーザ光L1が含まれる平面C1を基準と
して、一方の位置決め用レーザ光源15のレーザ光L2
を前記基準平面C1に直交する平面C2内に、他方の位置
決め用レーザ光源16のレーザ光L3を前記基準平面C1
に平行な平面C3内に配することとしたので、計測用レ
ーザ光源14のレーザ光L1のルツボ1内表面1cへの
入射位置P1と、いずれか一方の位置決め用レーザ光源
16(15)のレーザ光L3(L2)の入射位置P
3(P2)とを結ぶ直線A(B)に平行な平面C2(C3
内に、その他の位置決め用レーザ光源15(16)のレ
ーザ光L2(L3)が配されることになり、計測ヘッド1
0の姿勢の補正量を容易に算出できる。
【0067】すなわち、例えば、図8および図9に示す
ように、直線Aとこれに平行な平面C2との距離をL、
レーザ光L2の直線Bからの直線Aに平行な方向への入
射位置P2のずれ量をΔx、レーザ光L2のCCDカメラ
13の軸線13aに対する傾斜角度をθ2、計測ヘッド
10の補正量(補正角度)をβ1とすれば、該補正量β1
は、 β1=tanー1(Δx/Ltanθ2) と表される。また、他方の位置決め用レーザ光源16に
対しても同様にして容易に補正量を算出することができ
る。
【0068】また、本実施例では、回転駆動軸21を位
置決め用レーザ光源16からのレーザ光L3を含むCC
Dカメラ13の軸線13aに平行な平面C3に直交する
軸線21a回りに計測ヘッド10を回転するように設け
ているので、上記の計測ヘッド10の姿勢を補正する際
に、回転駆動軸21の作動により当該補正を直接実施す
ることができる。したがって、補正を迅速かつ精度良く
実施することができ、ルツボ1内面の透明層1bの厚さ
寸法を精度良く計測することができる。
【0069】なお、本実施例では、内部計測装置9にお
いて、計測ヘッド10をルツボ1に対して移動させる移
動手段11を、ルツボ1を回転させる旋回テーブル20
と3つの直線移動機構22・23・24と、1つの回転
駆動軸21とからなる構成としたが、これに代えて、任
意の軸構成の移動手段11を採用することができる。す
なわち、固定されたルツボ1に対して、少なくとも5以
上の自由度を有する軸構成の移動手段11であれば、多
関節型、円筒座標型等、種々の軸構成のものを適用する
こととしてよい。
【0070】また、上記実施例では、計測用レーザ光源
14を基準として、2つの位置決め用レーザ光源15・
16を互いに直交する方向に配したが、これに代えて、
例えば、1つの位置決め用レーザ光源15から出射され
るレーザ光L2を2つに分光して所定方向からルツボ1
内表面1aに入射させることとしてもよい。
【0071】さらに、3筋のレーザ光L1・L2・L3
計測用レーザ光源14および2個の位置決め用レーザ光
源15・16から出射されることとしたが、これに代え
て、単一のレーザ光源14から出射されるレーザ光L1
を3つに分光して照射することとしてもよい。この場
合、位置決め時には全てのレーザ光L1・L2・L3を照
射し、計測時には、1つのレーザ光L1のみを照射させ
るように、例えば、シャッタ等を用いることとしてもよ
い。
【0072】また、各位置決め用レーザ光源15・16
からのレーザ光L2・L3の入射方向を他の2つのレーザ
光L1・L3あるいはレーザ光L1・L2の入射位置P1
3、P1・P2を結ぶ直線A・Bに平行な平面C2・C3
内に配されるように設定することとしたが、これに限ら
れず、これとは異なる方向から入射させることとしても
計測ヘッド10の位置決めを実施することができる。し
かし、補正量の算出を容易なものとできる点で上記実施
例のように設定することが好ましい。
【0073】さらに、計測用レーザ光源14を基準とし
て2個の位置決め用レーザ光源15・16を相互に直交
する方向に配置したが、これに限られず、1個の位置決
め用レーザ光源15(16)を基準として他のレーザ光
源14・16(15)を配置することとしてもよい。ま
た、3筋のレーザ光源L1・L2・L3のルツボ1内表面
1cへの入射位置P1・P2・P3としては、直角三角形
の頂点となる異なる3箇所に入射させる場合の他、一直
線上に配される場合を除き、任意の異なる3箇所に入射
させることとしてもよい。
【0074】また、固設状態のレーザ光源およびミラー
部材に回転および移動する駆動機構を付加させることに
より、段階的に高精度な位置決めと計測とを実施するこ
ともできる。特に、計測用レーザ光源へ適用させること
により、透明層2bに存在する希少な気泡を検出し、そ
の気泡含有率等を正確に計測することも可能となる。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係るルツ
ボの計測方法は、計測ヘッドをルツボの内側に挿入し、
撮像手段をルツボ内表面から所定の距離離間した位置に
その軸線をルツボ内表面の法線に一致させて位置決めし
た後に、撮像手段の軸線に対して所定角度傾斜させられ
た方向からルツボ内表面に向けてレーザ光を出射し、撮
像手段に撮像された反射光の位置に基づいてルツボ内面
の透明層の厚さ寸法を計測するので、ルツボ内面の透明
層の厚さ寸法を非接触で計測することができるという効
果を奏する。
【0076】したがって、計測ヘッドを自由に移動させ
て最適な計測条件を確保し、精度の高い計測を実施する
ことができる。また、計測ヘッドやルツボ内表面の健全
性を損うことがない。
【0077】また、計測ヘッドをルツボの内側に挿入す
る前に、ルツボ外面の輪郭を計測し、該ルツボ外面の輪
郭に基づいて推定されるルツボ内表面に干渉しない計測
ヘッドの位置決め位置を設定することとしているので、
上記効果に加えて、ルツボ内面の透明層の厚さ測定を実
施すべき計測ポイントに、計測ヘッドを迅速に配置し
て、計測に要する時間の短縮を図ることができるという
効果を奏する。
【0078】この場合において、ルツボ外面を計測して
位置決めヘッドの位置決め位置を設定することとしてい
るのは、ルツボ内面の形状を計測するよりも簡易かつ高
精度に計測できるからである。例えば、ルツボの中心線
に直交するように軸線を配した輪郭計測用撮像手段をル
ツボの中心線に平行に移動させつつ作動させ、その中心
線を含みかつ輪郭計測用撮像手段の軸線に垂直な平面内
におけるルツボ外面の輪郭の2次元的位置を計測するこ
とにより、きわめて簡易に輪郭を把握することができ
る。
【0079】しかも、ほぼ正確な回転体であるルツボの
対称性を利用すれば、上記計測を一平面について実施す
ることによって容易に3次元的な全体の輪郭を把握し得
て、計測を効率的に行うことができるという利点があ
る。さらに、輪郭計測用撮像手段による計測をその軸線
に垂直なルツボの中心線を含む平面内の複数箇所におい
て実施するとともに、計測された複数の2次元的位置デ
ータに基づいて直線および曲率の異なる2種類の円弧で
近似することによりルツボ外面の輪郭を得ることとすれ
ば、最小限の計測点数に基づいてさらに効率的にルツボ
外面の輪郭を把握することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るルツボの計測方法の一実施例に係
るフローチャートを示す図である。
【図2】図1により計測するルツボの断面形状を示す縦
断面図である。
【図3】図1の計測方法を実施する計測装置の一例を示
す斜視図である。
【図4】図1の計測装置の外部計測装置によるルツボ外
面の輪郭の計測を説明するための模式図である。
【図5】図3の計測による画像例を示す図である。
【図6】図2の計測装置の内部計測装置の計測ヘッドを
示す斜視図である。
【図7】図6の計測ヘッドをルツボ内表面に位置決めす
る場合を説明するための図である。
【図8】図6の計測ヘッドのルツボ内表面に対する姿勢
の補正量を導き出すための説明図である。
【図9】図6の計測ヘッドのルツボ内表面に対する姿勢
を補正した状態の各レーザ光の入射位置を示す図であ
る。
【図10】図6の計測ヘッドによるルツボ内面の透明層
の厚さ寸法の計測原理を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ルツボ 1a 中心線 1b 透明層 1c 内表面 6 CCDカメラ(輪郭計測用撮像手段) 6a 軸線 10 計測ヘッド 13 CCDカメラ(撮像手段) 13a 軸線 14・15・16 レーザ光源 25 気泡 L1・L2・L3 レーザ光 n 法線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 葛西 利昭 秋田県秋田市茨島5−14−3 三菱マテ リアルクォーツ株式会社 秋田工場内 (56)参考文献 特開 平3−86249(JP,A) 特開 昭63−314403(JP,A) 特開 平4−34305(JP,A) 特開 平1−148782(JP,A) 特開 平4−119986(JP,A) 特開 平6−191986(JP,A) 特開 平8−278117(JP,A) 特開 平9−49710(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C30B 1/00 - 35/00 C03B 20/00 G01B 11/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光を出射するレーザ光源とルツボ内
    部の気泡におけるレーザ光の反射光を撮像する撮像手段
    とを搭載してなる計測ヘッドをルツボの内側に挿入し、レーザ光源から出射されたレーザ光のルツボ内表面にお
    ける入射位置の間隔寸法を所定寸法となるように計測ヘ
    ッドを移動させることにより 該計測ヘッドの撮像手段を
    ルツボ内表面から所定の距離離間した位置にその軸線を
    ルツボ内表面の法線に一致させて位置決めした後に、前
    記撮像手段の軸線に対して所定角度傾斜させられた方向
    からルツボ表面に向けてレーザ光を出射し、気泡におい
    て反射させられ撮像手段に撮像された反射光の位置に基
    づいてルツボ内面の透明層の厚さ寸法を計測することを
    特徴とするルツボの計測方法。
  2. 【請求項2】計測ヘッドをルツボの内側に挿入する前
    に、ルツボ外面の輪郭を計測し、該ルツボ外面の輪郭に
    基づいて推定されるルツボ内表面に干渉しない計測ヘッ
    ドの位置決め位置を設定することを特徴とする請求項1
    記載のルツボの計測方法。
  3. 【請求項3】ルツボ外面の輪郭を計測する方法が、ルツ
    ボの中心線に直交するように軸線を配した輪郭計測用撮
    像手段をルツボの中心線に平行に移動させつつ作動さ
    せ、該中心線を含みかつ輪郭計測用撮像手段の軸線に垂
    直な平面内におけるルツボ外面の2次元的位置を計測す
    るものであることを特徴とする請求項2記載のルツボの
    計測方法。
  4. 【請求項4】輪郭計測用撮像手段による計測をその軸線
    に垂直なルツボの中心線を含む平面内の複数箇所におい
    て実施するとともに、当該計測された複数の2次元的位
    置データに基づいて直線および曲率の異なる2種類の円
    弧で近似することによりルツボ外面の輪郭を得ることを
    特徴とする請求項3記載のルツボの計測方法。
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