JP3536492B2 - 射出成形用金型及び当該金型を用いた射出成形方法 - Google Patents

射出成形用金型及び当該金型を用いた射出成形方法

Info

Publication number
JP3536492B2
JP3536492B2 JP32068295A JP32068295A JP3536492B2 JP 3536492 B2 JP3536492 B2 JP 3536492B2 JP 32068295 A JP32068295 A JP 32068295A JP 32068295 A JP32068295 A JP 32068295A JP 3536492 B2 JP3536492 B2 JP 3536492B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
molded product
core
fixed
injection molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32068295A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09155932A (ja
Inventor
政彦 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP32068295A priority Critical patent/JP3536492B2/ja
Priority to US08/758,946 priority patent/US6042363A/en
Priority to CN96121973A priority patent/CN1080178C/zh
Priority to KR1019960062676A priority patent/KR970033719A/ko
Publication of JPH09155932A publication Critical patent/JPH09155932A/ja
Priority to US09/470,692 priority patent/US6399005B1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3536492B2 publication Critical patent/JP3536492B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/40Removing or ejecting moulded articles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂やその他
の成形材料によって形成されるテープカセットやディス
クカートリッジ等を、高い精度で生産性良く製造するこ
とができる射出成形に用いられる射出成形用金型及び当
該金型を用いた射出成形方法に関し、特に、型開き時に
おいてできるだけ長い時間、成形品をキャビティブロッ
クに保持して冷却固化を促進させ、成形品の取出し時に
おける変形を防止して安定した成形品を得ることができ
る射出成形用金型及び当該金型を用いた射出成形方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、テープカセットやディスクカー
トリッジ等の筐体は、互いに重ね合わされる一対のシェ
ル(ハーフともいう。)により構成されていて、その材
質としては熱可塑性樹脂が用いられている。そして、固
定側型及び可動側型からなる開閉可能な射出成形用金型
を用いた射出成形によって、多数の成形品が同時に製造
されている。このような射出成形の概略工程は、次のよ
うなものである。
【0003】まず、型締め(型締めは、冷却時間後に型
が開くまで保持される。)し、次に、射出ユニットを前
進させてノズルを金型へ当接する。そして、成形材料を
射出して金型キャビティに充填し、次に、保圧をかけて
材料の収縮を押える。更に、スクリューを回転して次に
成形する材料を加熱筒内に供給し、次に、ノズルを後退
させる。そして、冷却固化したところで型を開き、エジ
ェクタピンで成形品を突き出すことにより、射出成形工
程の1サイクルが完了する。これが繰り返されることに
よって、連続した射出成形がなされる。
【0004】このような射出成形に用いられる従来の射
出成形用金型としては、例えば、図6〜図8に示すよう
なものがある。この射出成形用金型は、固定側型1と可
動側型2とからなり、固定側型1は固定側取付板3と固
定側受け板4と固定側型板5とキャビティブロック6と
を備え、また、可動側型2は可動側取付板7とスペーサ
プレート8と可動側受け板9と可動側型板10とコアブ
ロック11とを備えている。
【0005】更に、固定側型1の固定側取付板3には、
射出成形機の射出成形ノズルが嵌合されるスプルーブシ
ュ12とロケートリング13が設けられている。そし
て、スプルーブシュ12からキャビティブロック6まで
延びるスプルー14の先端のゲートが、キャビティブロ
ック6のキャビティ15に開口されている。
【0006】また、可動側型2の可動側受け板9の背面
には突出板16が配置されている。この突出板16に基
部を固定された複数種類のエジェクタピン17,18は
可動側受け板9とコアブロック11を貫通し、同じく突
出板16に基部を固定されたガイドピン19は可動側受
け板9と可動側型板10を貫通している。そして、一方
のエジェクタピン17は、その先端面がキャビティ15
に臨み、他方のエジェクタピン18は、その先端に固定
されたコア20の先端面がキャビティ15に臨んでい
る。更に、ガイドピン19にはリターンばね21が外嵌
されており、このリターンばね21のばね力によって突
出板16が可動側取付板7側に付勢されている。
【0007】更に又、突出板16にはエジェクタブロッ
ク22が固定されており、このエジェクタブロック22
に臨む射出成形機の突出ロッド23で突出板16を押し
出すことにより、エジェクタピン17,18及びガイド
ピン19がそれぞれキャビティ15側に突き出される。
【0008】かくして、図6に示すように、射出成形機
の射出成形ノズルから射出された溶融樹脂は、高温に保
持されたスプルー14を通過してゲートからキャビティ
15内に注入される。そして、キャビティ15内で冷却
固化された後、図7に示すように、型を開くことによっ
て成形品Sがキャビティ15の面から剥離される。その
後、図8に示すように、突出ロッド23で突出板16を
押圧してエジェクタピン17,18を突き出すことによ
り、成形品がコアブロック11の面から剥離されて取り
出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の射出成形用金型においては、図7に示す
ように、成形品を取り出す際の型開き時、型が開くと同
時に成形品Sがコアブロック11に付着して一体的に移
動するため、その外面がキャビティ15との間の付着力
で引っ張られて成形品Sが変形することが多く、また、
図8に示すように、成形品Sの突出しの際には、成形品
Sとコアブロック11との間の付着力に抗してエジェク
タピン17,18で成形品Sを押圧して剥離させるため
に、同じく剥離の際の抵抗力によって成形品Sに変形を
生ずることが多く、いずれの場合にも、安定した成形品
を得ることができないという課題があった。
【0010】即ち、図6に示すように、金型のキャビテ
ィ15に溶融樹脂を射出充填し、保圧をかけた状態で冷
却して溶融樹脂を固化させるのであるが、その溶融樹脂
が完全に固化するまでには相当の時間を要するために、
溶融樹脂が完全に固化した後に金型を開くようにすると
型開けまでに相当の時間が掛かり、生産効率が悪くなる
という問題点が生ずる。そのため、一般の射出成形にお
いては、キャビティ15内の溶融樹脂が完全に固化する
前であっても、その溶融樹脂がある程度固化した時には
金型の開き動作を開始して、この種の成形品Sの生産性
を高めるようにしている。
【0011】この型開き動作は、可動側型2を後退動作
させることによって行われるもので、可動側型2を後退
させると、一般的には成形品Sとキャビティ15の面と
の間の付着力よりも成形品Sとコアブロック11との間
の付着力が大であるため成形品Sはコアブロック11と
一体的に後退し、成形品Sの外面がキャビティ面から剥
離されることになる。ところが、成形品Sの外面がキャ
ビティ面から剥離される際に、例えば、キャビティ15
の抜き勾配やキャビティ15自体の形状等に基づく型離
れの際に生じる抵抗(以下「離型抵抗」という。)によ
って成形品Sに剥離力が付与されるため、図7に示すよ
うに、成形品Sの周縁部がキャビティブロック6側に引
っ張られて変形することが多かった。
【0012】また、図8に示すように、成形品Sの樹脂
が完全に固化する前に突出し動作を開始すると、例え
ば、コア20の抜き勾配やコア20自体の形状等に基づ
く離型抵抗によって、成形品Sに変形を生じたり、急激
な剥離動作によって成形品Sの飛び散りが発生すること
が多かった。
【0013】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、金型の開き動作が開始された後に
も、ある時間はコアで成形品をキャビティブロックに支
持し、成形品が固化した後に金型から取り出すことによ
り、成形品に離型時の変形を生じることがなく、生産性
が高くて安定した成形品を得ることができる射出成形用
金型及び当該金型を用いた射出成形方法を提供すること
を目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の射出成形用金型
は、上述したような課題等を解決し、上記目的を達成す
るために、突出し機構には、可動側型が固定側型から所
定距離を離れるまで成形品をコアで押圧してキャビティ
ブロックに支持し、所定距離を離れた後に成形品の支持
を解除する剥離遅延手段を設けたことを特徴としてい
る。
【0015】また、本発明の射出成形方法は、型開き
時、可動側型が固定側型から所定距離を離れるまでは可
動側型側のコアで成形品をキャビティブロックに支持
し、可動側型が固定側型から所定距離を離れた後にコア
による支持を解除して成形品をキャビティブロックから
剥離させることを特徴としている。
【0016】本発明は、上述のように構成したことによ
り、可動側型が固定側型から所定距離を離れるまではコ
アによって成形品がキャビティブロックに支持され、そ
の所定距離を離れた後にコアによる支持が解除されるた
め、成形品の支持時間を長くして溶融材料の固化を促進
させ、成形品の変形を防止して生産性の向上を図ること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1〜図5は本発明の一実施例を示す
もので、図1は本発明の射出成形用金型が使用される射
出成形機を示す説明図、図2は本発明の射出成形用金型
の一実施例を断面して示す説明図、図3は図2の状態か
ら可動側型が固定側型から所定距離を離れるまでの状態
を示す説明図、図4は図3の状態から可動側型が固定側
型から所定距離を離れた時の状態を示す説明図、図5は
図4の状態から可動側型が固定側型から所定距離を離れ
た後エジェクタピンを突き出した状態を示す説明図であ
る。尚、図2〜図5において、従来の射出成形用金型を
示す図6〜図8と同一部分には同一符号を付して説明す
る。
【0018】図1に示す射出成形機は、型締シリンダに
よる直圧方式の型締機構を有する型締装置40と、スク
リューインライン式の射出ユニットを有する射出装置5
0とから構成されている。本実施例の射出成形用金型
は、従来のものと同様に型締装置40に装着されて使用
され、可動盤43の進退動作によって型の開閉動作が行
われる。そして、型締め時、射出装置50から射出成形
用金型のキャビティ15内に溶融樹脂を注入することに
よって射出成形が実行される。
【0019】型締装置40は、型締シリンダ41と、こ
の型締シリンダ41に摺動可能に保持された型締ラム4
2と、この型締ラム42の一端に固定された可動盤43
と、この可動盤43を摺動可能に貫通する複数本の互い
に平行に配置されたタイバー44と、これらタイバー4
4の一端が固定された固定盤45とを備えており、各タ
イバー44の他端は型締シリンダ41のフランジ部41
aを貫通してタイバーナット46で締付固定されてい
る。そして、可動盤43には射出成形用金型の可動側型
2が取り付けられ、この可動側型2に対向するよう固定
側型1が固定盤45に取り付けられて、固定側型1に対
して可動側型2が進退可能に構成されている。
【0020】更に、型締シリンダ41にはブースターラ
ム47が挿通されていて、このブースターラム47の先
部が型締ラム42に摺動可能に挿入されているととも
に、その基部には油圧装置48が接続されている。この
油圧装置48は、モータ48aと油圧ポンプ48bとア
キュムレータ48cとサーボ弁48dとを有し、モータ
48aによって駆動される油圧ポンプ48bから吐出さ
れる油圧又はアキュムレータ48cに蓄積された油圧
が、サーボ弁48dからブースターラム47を経て型締
ラム42に導入される。尚、型締シリンダ41のシリン
ダ室41bには、油路41cを介してオイルタンク49
が接続されている。
【0021】また、射出装置50は、油圧モータ51と
スクリュー52と射出シリンダ53と加熱筒54とホッ
パ55等を有し、加熱筒54の先端部に設けられた射出
成形ノズル56が射出成形用金型の固定側型1に臨むよ
うに配設されている。射出装置50のスクリュー52
は、油圧モータ51の回転軸に連結されて一体的に回転
可能とされており、加熱された加熱筒54内におけるス
クリュー52の回転により、ホッパ55から供給される
成形材料の合成樹脂を溶融させるとともに、射出シリン
ダ53の駆動により軸方向へ移動してプランジャの作用
も行い、溶融した合成樹脂を射出成形用金型のキャビテ
ィ15内に押し出す。
【0022】このため、射出シリンダ53には、油圧装
置57が接続されている。この油圧装置57は、モータ
57aと油圧ポンプ57bとアキュムレータ57cとサ
ーボ弁57dとを有し、モータ57aによって駆動され
る油圧ポンプ57bから吐出される油圧又はアキュムレ
ータ57cに蓄積された油圧が、サーボ弁57dから射
出シリンダ53に導入される。尚、油圧装置57は、本
実施例のように型締装置40の油圧装置48と別個独立
に構成してもよく、また、一方の油圧装置48(又は5
7)によって他方の油圧装置57(又は48)を兼用す
るように構成することもできる。
【0023】次に、上述したような構成を有する射出成
形機に適用される本実施例の射出成形用金型について説
明する。この射出成形用金型は、図2〜図5に示すよう
に、複数個の成形品を1度に成形することができる、い
わゆる複数個取りの金型に適用したものである。
【0024】また、本実施例の射出成形の対象とされる
成形品としては、コンパクトカセットやテープカセット
或いはディスクカートリッジ等のように上下に重ね合わ
される一対の上シェル及び下シェルからなる各種の筐体
を挙げることができるが、これに限定されるものではな
く、単独で筐体を構成できる場合は勿論のこと、筐体以
外の各種の物品の成形に適用することができる。更に、
一般に、コンパクトカセット等のカセットシェルは、ス
チレン系樹脂(例えば、ABS樹脂、高衝撃性ポリスチ
レン等)等の熱可塑性樹脂を成形材料として射出成形に
よって大量生産されており、従って、これらの樹脂を成
形材料として適用できることは勿論のこと、射出成形が
可能なその他の熱可塑性樹脂や、合成樹脂以外の射出成
形が可能な金属、合金等を成形材料として適宜に用いる
ことができる。
【0025】図2において、本実施例の射出成形用金型
は、射出成形機の固定盤45に取り付けられる固定側型
1と、可動盤43に取り付けられる可動側型2とから構
成されている。固定側型1は、固定側取付板3と固定側
受け板4と固定側型板5とキャビティブロック6とを有
している。そして、固定側取付板3の前面に固定側受け
板4が配置され、この固定側受け板4の前面に固定側型
板5が配置されて、これらが重ね合わされている。
【0026】固定側型板5には、同時に射出成形する数
の開口が設けられており、各開口内には背面側からキャ
ビティブロック6がそれぞれ着脱可能に嵌合されてい
る。更に、固定側型板5には、背面側の直径をパーティ
ング面24側の直径よりも大きくした二段構造の挿通孔
25が設けられていて、この挿通孔25にはバランスピ
ン26が軸方向へ摺動可能に挿入されている。
【0027】バランスピン26は、挿通孔25の小径部
に挿通されるピン本体26aと、大径部に嵌合されるフ
ランジ26bとを有し、フランジ26bの背面側に弾性
体の一具体例を示すコイルばね27の一端を着座させて
前面側へ付勢することにより、自由状態ではピン本体2
6aの先端がパーティング面24から前面に突出されて
いる。コイルばね27の他端は、挿通孔25の大径部に
螺合された調整ねじ28の端面に当接しており、この調
整ねじ28を進退させてコイルばね27のばね力を変え
ることによってバランスピン26の付勢力を強弱変化さ
せることができる。
【0028】また、固定側取付板3にはスプルーブシュ
12とロケートリング13とが同心状に取り付けられて
おり、スプルーブシュ12の背面側に射出成形機の射出
成形ノズル56が配設されている。この射出成形ノズル
56の射出口が臨むスプルーブシュ12は、固定側受け
板4及びキャビティブロック6を貫通するスプルー14
によってキャビティブロック6のパーティング面24に
開口されたキャビティ15に連通されており、このスプ
ルー14を通過した溶融材料が、その先端のゲートから
キャビティ15内に注入されることになる。
【0029】かくして、固定側型板5に嵌合されたキャ
ビティブロック6等は、その背面側に配置された固定側
受け板4によって抜け出しが防止されているとともに、
背面側から螺合される取付ねじ29によって固定側型板
5が固定側受け板4に締付固定されている。また、固定
側受け板4と固定側取付板3とは、図示しない締結手段
によって着脱容易に構成されており、その締結手段を緩
めて固定側取付板3を後退させて固定側受け板4との間
に所定の隙間をあけることにより、その隙間からスプル
ー14内に充填されたランナーを取り出すことができ
る。
【0030】また、可動側型2は、可動側取付板7とス
ペーサプレート8と可動側受け板9と可動側型板10と
コアブロック11とを有し、コアブロック11の前面に
設けられた凹陥部内にコア20が突出可能に嵌合されて
いる。可動側取付板7の前面にはスペーサプレート8を
介して可動側受け板9が配置されており、これらは図示
しない取付ねじによって締付固定されている。更に、可
動側受け板9の前面に可動側型板10が配置されてお
り、その可動側型板10には固定側型板5の開口に対向
させて同数の開口が設けられている。
【0031】可動側型板10の開口には、それぞれ背面
側からコアブロック11が着脱可能に嵌合されていて、
その背面側に配置された可動側受け板9によって抜け出
しが防止されているとともに、背面側から螺合される取
付ねじ30によって可動側型板10が可動側受け板9に
締付固定されている。コアブロック11及びその凹陥部
内に収容されたコア20の先端部は、パーティング面2
4から突出してキャビティ15内に入り込んでおり、こ
れにより、成形品Sの外面を形成する所定形状の凹部か
らなるキャビティ15と成形品Sの内面を形成する所定
形状の凸部からなるコアブロック11及びコア20とに
よって成形品Sを形成するキャビティ空間が構成されて
いる。
【0032】このような可動側受け板9とコアブロック
11には複数の貫通孔31,32が設けられ、また可動
側受け板9と可動側型板10には貫通孔33が設けられ
ていて、貫通孔31には第1のエジェクタピン17が、
貫通孔32には第2のエジェクタピン18が、更に貫通
孔33にはガイドピン19が、それぞれ摺動可能に挿通
されている。第2のエジェクタピン18及びガイドピン
19の、可動側受け板9の背面側に突出する一端には外
径を太くした固定部が設けられており、各固定部を第1
プレート34aと第2プレート34bとで挟持すること
によって複数本の第2のエジェクタピン18及びガイド
ピン19が第1及び第2プレート34a,34bからな
る第2の突出板34に固定されている。そして、第1及
び第2プレート34a,34bは、背面側から螺合され
る複数本の取付ねじ35によって着脱可能に締付固定さ
れている。
【0033】第2のエジェクタピン18の他端は、貫通
孔32を貫通してコアブロック11の前面からキャビテ
ィ15に臨んでおり、型開き時に前進させてコア表面か
ら先端を突出させることにより、キャビティ空間内に射
出されて固化された成形品Sを突き出してコアブロック
11から剥離させることができる。そのため、第2のエ
ジェクタピン18は、成形品の大きさや形状、及びこれ
らに基づく剥離抵抗の大小等を考慮して、複数箇所にほ
ぼ均等に配置されている。
【0034】更に、ガイドピン19の他端は、貫通孔3
3を貫通してパーティング面24に臨んでおり、型閉じ
時には、その先端面の中央に固定側型1のバランスピン
26が当接される。このガイドピン19には、第2の突
出板34を可動側受け板9から離反させる方向へ付勢す
る弾性体の一具体例を示すリターンばね21が装着され
ている。リターンばね21の一端は可動側受け板9に設
けたばね座36に挿入されていて、このばね座36でリ
ターンばね21の圧縮変動を許容しているとともに、可
動側受け板9の背面に固定された第2のストッパ37に
よって第2の突出板34の前面側への移動を規制してい
る。
【0035】また、第1のエジェクタピン17は第2の
突出板34に設けた貫通孔38を摺動自在に貫通してお
り、その第2の突出板34の背面側に突出する一端には
外径を太くした固定部が設けられていて、その固定部を
第1プレート60aと第2プレート60bとで挟持する
ことによって第1のエジェクタピン17が第1及び第2
プレート60a,60bからなる第1の突出板60に固
定されている。そして、第1及び第2プレート60a,
60bは、背面側から螺合される複数本の取付ねじ39
によって着脱可能に締付固定されている。
【0036】この第1のエジェクタピン17の他端は、
貫通孔31を貫通してコアブロック11の凹陥部内に突
出されており、その突出部をコア20の背面側に開口さ
れた嵌合孔に圧入等して結合することによってコア20
が第1のエジェクタピン17と一体的に固定されてい
る。この第1のエジェクタピン17には、可動側受け板
9に嵌合されたスリーブ61が摺動自在に外嵌されてお
り、このスリーブ61によって第1のエジェクタピン1
7の摺動特性を良好に保つようにしている。
【0037】更に、第1の突出板60と可動側取付板7
との間には弾性体の一具体例を示すコイルばね62が圧
縮状態で介在されていて、このコイルばね62のばね力
によって第1の突出板60が第2の突出板34に近づく
方向へ付勢されている。そして、第1の突出板60の背
面側への移動が、可動側取付板7の正面に取付ねじ63
で固定された戻りストッパ64によって制限されている
一方、第1の突出板60の前面側への移動は、第2の突
出板34の背面に固定された第1のストッパ65と、ス
ペーサプレート8に設けられた段部ストッパ66とによ
って制限されている。
【0038】この第1の突出板60の第2プレート60
b及び第1のエジェクタピン17には、冷却媒体の一具
体例を示す冷却水が流通される冷却路67が設けられて
いる。この冷却路67は、第1のエジェクタピン17の
軸心部分を貫通してコア20まで達しており、これによ
りコア20の内部を冷却水によって強制的に冷却するこ
とができるようになされている。そして、第1の突出板
60に設けた冷却路67の開口部には配管パイプ68が
接合されていて、この配管パイプ68の他端を外部に突
出させるために、スペーサプレート8には切欠き69が
設けられている。この配管パイプ68の突出端には、図
示しない配管部材が接続され、その配管部材を介して冷
却装置に接続されている。
【0039】尚、図示しないが、キャビティブロック6
及びコアブロック11にも、冷却媒体としての冷却水が
流通される冷却路が設けられており、これらの冷却路
は、固定側受け板4及び可動側受け板9に設けた通路か
ら外部の冷却装置に接続されている。従って、冷却装置
から供給される冷却水によってキャビティブロック6及
びコアブロック11は、それぞれ強制的に冷却されるこ
とになる。
【0040】更に又、図3に示すように、第2の突出板
34の背面側には取付ねじ70によってエジェクタブロ
ック22が固定されている。このエジェクタブロック2
2は可動側取付板7に設けた貫通孔71内に挿入されて
いて、このエジェクタブロック22の先端には、射出成
形機に設けられた進退動作が可能な突出ロッド23の先
端が臨んでいる。従って、突出ロッド23を前進させる
と、第2の突出板34を介して複数本のエジェクタピン
17が前進し、これによって成形品Sの突き出し動作が
実行される。尚、第1の突出板60は、戻りストッパ6
4と第1のストッパ65又は段部ストッパ66との間で
進退動作することができ、従って、第2の突出板34の
位置によって第1の突出板60の移動可能な範囲が変化
することになる。
【0041】上記第1のエジェクタピン17とコア20
と第1の突出板60とコイルばね62とによって、可動
側型2が固定側型1から所定距離を離れるまではコア2
0で成形品Sをキャビティブロック6に支持し、所定距
離を離れた後にコア20による成形品Sの支持を解除す
る剥離遅延手段が構成されている。また、バランスピン
26とコイルばね27と調整ねじ28とによって、剥離
遅延手段のコイルばね62の弾力に抗するように作用す
る弾力を付与してコア20の押圧力を調整することがで
きる圧力調整手段が構成されている。
【0042】そして、上記剥離遅延手段及び圧力調整手
段と、第2のエジェクタピン18とガイドピン19とリ
ターンばね21とエジェクタブロック22と突出ロッド
23と第2の突出板34と第1のストッパ65とによっ
て、成形品Sを突き出して型から取り出す突出し機構が
構成されている。
【0043】このような構成を有する射出成形用金型
は、例えば、次のようにして射出成形機に取り付けら
れ、所定の形状を有する成形品Sの射出成形に供され
る。この場合、射出成形用金型の一方を構成する固定側
型1は射出成形機の固定盤45に固定され、他方を構成
する可動側型2は射出成形機の可動盤43に固定され
る。
【0044】まず、射出成形機の型締装置40を作動さ
せて可動側型2を固定側型1に押しつけ、射出成形用金
型を型合わせして型締めを行う。次に、射出装置50を
作動させて成形材料である合成樹脂を加熱溶融し、その
溶融樹脂を射出成形ノズル56からスプルーブシュ12
内に射出する。そして、スプルー14のゲートから高温
の溶融樹脂をキャビティ15内に注入し、図2に示すよ
うに、キャビティ空間を溶融樹脂で満たす。
【0045】このようにしてキャビティ15に溶融樹脂
が充填された後、適当な保圧を加えて所定時間冷却する
ことにより、キャビティ15内の樹脂が固化して所定形
状の成形品Sが射出成形される。そこで、キャビティ1
5内の溶融樹脂が固化したところで、型を開いて成形品
Sを取り出すようにする。
【0046】この場合、初期の動作で射出成形機の可動
盤43を若干の距離後退させ、図3に示すように、固定
側型1と可動側型2をパーティング面24から分離させ
て型開きする。このとき、第1の突出板60を可動側受
け板9側に付勢するコイルばね62のばね力からなる作
用方向の力は、第2の突出板34を可動側受け板9から
離反させるように付勢するリターンばね21のばね力に
ガイドピン19を介して同様に第2の突出板34を可動
側受け板9から離反させるように付勢するコイルばね2
7のばね力を加えた反作用方向の力よりも大きく設定さ
れている。
【0047】従って、上記作用方向の力から反作用方向
の力を差し引いた値の作用方向の力が、第1の突出板6
0から第1のストッパ65を介して第2の突出板34に
加えられるため、両突出板60,34が当初の位置に保
持される一方、可動側取付板7とスペーサプレート8と
可動側受け板9と可動側型板10とコアブロック11と
が一体となって若干の距離を後退移動する。そのため、
第1の突出板60に固定されている第1のエジェクタピ
ン17の先端に固定されたコア20の前面と、第2の突
出板34に固定された第2のエジェクタピン18の先端
面とが成形品Sの内面に当接した状態に支持されるとと
もに、ガイドピン19がコイルばね27のばね力に抗し
てバランスピン26を押し込んだ状態に支持される。
【0048】その結果、コアブロック11の前面が成形
品Sの内面から剥離される一方、コア20及び第2のエ
ジェクタピン18の前面が成形品Sの内面に接触した状
態を支持し、コア20等の押圧力によって成形品Sがキ
ャビティ15に押しつけられることから、従来のように
型開きと同時に生ずる剥離力が成形品Sに加えられるこ
とがない。従って、成形品Sに無理な剥離力が加わらな
いために、製品剥離工程の第1段階における成形品Sの
第1段目の変形を効果的に防止することができる。しか
も、従来では成形品Sが完全に固化した後に型開きを開
始する必要があったが、本実施例においては、コア20
及び第2のエジェクタピン18が成形品Sを押さえてい
る間に成形品Sの固化が進行するために、その分型開き
の開始時期を早めることができ、従って、この種の射出
成形における生産性を高めて生産効率を向上させること
ができる。
【0049】また、コイルばね62による作用方向の力
の大きさは、調整ねじ28でコイルばね27のばね力を
変えることによって容易に調整することができるため、
コア20及び第2のエジェクタピン18の押圧力を成形
品Sの厚みや強度等に合わせた強さに設定することがで
き、従って、成形品Sに合った力で当該成形品Sの1段
目の変形を防止することができる。
【0050】次に、図4に示すように、射出成形機の可
動盤43を更に後退動作させて可動側型2を所定位置ま
で後退させる。これにより、初期の段階ではコイルばね
62のばね力によって第1の突出板60がそれ以前の状
態を維持するが、可動側受け板9側の後退動作によって
スペーサプレート8の段部ストッパ66が第1の突出板
60の前面に当接するため、これ以後第1の突出板60
はスペーサプレート8等と一体的に後退し、従って、第
1の突出板60と一体の第1のエジェクタピン17及び
コア20も同様に後退する。このように第1の突出板6
0が後退すると、リターンばね21のばね力によって第
2の突出板34が可動側受け板9から離れる方向に移動
し、従って、第2の突出板34と一体の第2のエジェク
タピン18も同様に後退する。
【0051】その結果、成形品Sの内面とコア20及び
第2のエジェクタピン18の前面との間の付着力で成形
品Sがコア20等と一体的に後退し、従って、成形品S
の外面がキャビティ15の面から剥離される。また、バ
ランスピン26の突出量は、これが収納された挿通孔2
5の形状によって一定量に制限されているため、可動側
型2が一定距離を後退すると、ガイドピン19との間に
隙間ができるようになる。この際、コア20等が後退動
作を開始するまでには、成形品Sが完全に固化するため
に必要とされる十分な時間が経過して成形品Sの固化が
完了しているために、成形品Sがキャビティ15の面か
ら剥離されるときの離型力によって成形品Sに変形を生
じることがない。
【0052】次に、可動側型2を所定位置まで後退させ
た後、図5に示すように、射出成形機の可動盤43を更
に後退動作させて可動側型2を所定の位置まで後退させ
る。その後、射出成形機に設けられている突出ロッド2
3を前進させる。その結果、突出ロッド23がエジェク
タブロック22に当接してこれを押圧し、このエジェク
タブロック22が固定されている第2の突出板34をリ
ターンばね21の付勢力に抗して前進させる。これによ
り、第2の突出板34に固定された第2のエジェクタピ
ン18が前進し、この第2のエジェクタピン18による
第2段階の突出動作によってコア20の前面に付着され
ていた成形品Sが剥離されて突き出される。
【0053】この場合、上述した第1段階の突出動作に
よって成形品Sに変形を生ずることなく可動側型2側の
付着面の大部分、即ち、成形品Sとコアブロック11と
の付着面がすべて剥離されており、残りはコア20と第
2のエジェクタピン18との付着面のみであるため、こ
の第2段階の剥離動作においても成形品Sに変形を生ず
ることなく、極めて簡単に剥離させることができ、製品
剥離工程の第2段階における成形品Sの第2段目の変形
を効果的に防止することができる。しかも、成形品Sに
無理な離型力が加わらないために、第2段目の突出動作
における成形品Sの飛び散りを防止することができる。
【0054】その後、突出ロッド23を後退させると、
エジェクタブロック22の押圧力が解除されるため、リ
ターンばね21の付勢力によって第2の突出板34が後
退し、第2のエジェクタピン18及びガイドピン19が
背面側に引き戻される。そして、第1のストッパ65が
第1の突出板60に当接したところで第2の突出板34
の後退動作が停止され、これにより、次の射出成形に進
むための固定側型1との型閉めが可能となる。その結
果、上述したようにして射出成形機を動作させ、可動側
型2を固定側型1に合わせて型締めすることにより、次
の射出成形の準備が完了する。
【0055】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、射出成形機の構造とし
て、スクリューインライン式以外のプランジャー式やス
クリュープリプラ式の射出成形機を用いることができ、
また、キャビティブロックやコアブロックの形状、大き
さ等は図示のものに限定されるものではない。更に、上
記実施例においては、射出成形機の金型駆動手段として
油圧装置を用いた例について説明したが、空気圧装置や
その他の駆動装置を用いることもできる。
【0056】また、上記実施例では、リターンばね21
とコイルばね27とコイルばね62について、いずれの
場合にも弾性体の一具体例としてコイル状に巻いたばね
を適用した例について説明したが、板ばね等のばね部材
を用いることができることは勿論のこと、これ以外にも
合成ゴムや合成樹脂等のゴム状弾性体を用いることもで
きる。
【0057】更に、成形品としてコンパクトカセットや
ビデオカセット等のテープカセットに適用した例につい
て説明したが、テープカセットのための金型に限られる
ことなく、コンパクトディスクのカートリッジ、フロッ
ピーディスクのカートリッジ等の各種の筐体は勿論のこ
と、筐体以外の各種の成形品を製造するための射出成形
用金型として用いることができる。このように、本発明
は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるもので
ある。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
可動側型が固定側型から所定距離を離れるまで成形品を
コアで押圧してキャビティブロックに支持し、所定距離
を離れた後に成形品の支持を解除する剥離遅延手段を突
出し機構に設ける構成としたため、金型の開き動作が開
始された後にも、ある時間内はコアで成形品をキャビテ
ィブロックに支持する構成としたため、成形品が完全に
固化した後に金型から取り出すことができ、離型時にお
ける成形品の変形を防止することができて、生産性が高
く安定した成形品を得ることができる射出成形用金型及
び当該金型を用いた射出成形方法を提供することができ
るという効果がえられる。
【0059】また、成形品に無理な離型力が加わらない
ために、最終の成形品突出時における離型変形を成形品
に生じさせることがなく、コアから成形品を極めて容易
に剥離させることができるとともに、最終の突出動作に
おいて成形品の飛び散りを防止することができる。従っ
て、次工程への成形品の受け渡しをスムーズに行うこと
ができ、次工程作業の不良を無くすことができるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形用金型が使用される射出成形
機の一実施例を示す説明図である。
【図2】本発明の射出成形用金型の一実施例を示すもの
で、固定側型と可動側型を閉じた状態の断面図である。
【図3】図2に示す状態から可動側型を若干開いた状態
の断面図である。
【図4】図3に示す状態から可動側型を所定位置まで開
いた状態の断面図である。
【図5】図4に示す状態から可動側型を更に開いてエジ
ェクタピンで成形品を突き出した状態の断面図である。
【図6】従来の射出成形用金型を示すもので、固定側型
と可動側型を閉じた状態の断面図である。
【図7】図6に示す状態から可動側型を所定位置まで開
いた状態の断面図である。
【図8】図7に示す状態から可動側型を更に開いてエジ
ェクタピンで成形品を突き出した状態の断面図である。
【符号の説明】
1 固定側型 2 可動側型 5 固定側型板 6 キャビティブロック 7 可動側取付板 8 スペーサブロック 9 可動側受け板 10 可動側型板 11 コアブロック 15 キャビティ 17 第1のエジェクタピン 18 第2のエジェクタピン 19 ガイドピン 20 コア 21 リターンばね(弾性体) 24 パーティング面 26 バランスピン 27 コイルばね(弾性体) 28 調整ねじ 34 第2の突出板 60 第1の突出板 62 コイルばね(弾性体) 65 第1のストッパ 66 段部ストッパ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形品の外面を形成するキャビティブロ
    ックを有する固定側型と、 上記成形品の内面を形成するコアブロック及び当該コア
    ブロックに突出可能に支持されたコアを有し且つ上記固
    定側型に対して接合離反可能に設けられる可動側型と、 上記固定側型と上記可動側型との型開き時、上記コアブ
    ロック及び上記コアに付着された上記成形品をエジェク
    タピンにより突き出して剥離させる突出し機構とを備え
    た射出成形用金型において、 上記突出し機構には、上記可動側型が上記固定側型から
    所定距離を離れるまで上記成形品を上記コアで押圧して
    上記キャビティブロックに支持し、上記所定距離を離れ
    た後に成形品の支持を解除する剥離遅延手段を設けたこ
    とを特徴とする射出成形用金型。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の射出成形用金型におい
    て、 上記突出し機構は、上記コアが固定された第1のエジャ
    クタピンを設けた第1の突出板と、上記所定距離を離れ
    た後に上記成形品を押圧して上記コアから剥離させる第
    2のエジャクタピンを設けた第2の突出板とを有するこ
    とを特徴とする射出成形用金型。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の射出成形用金型におい
    て、 上記剥離遅延手段は、上記可動側型が上記固定側型から
    所定距離を離れるまで上記成形品を上記コアで押圧して
    上記キャビティブロックに保持する弾性体と、上記所定
    距離を離れた後に上記弾性体の弾力を制限してコアの押
    圧力を解除するストッパとを有することを特徴とする射
    出成形用金型。
  4. 【請求項4】 請求項1又は3記載の射出成形用金型に
    おいて、 上記固定側型には、上記剥離遅延手段の上記弾性体の弾
    力に抗するように作用する弾力を付与して上記コアの押
    圧力を調整可能な圧力調整手段を設けたことを特徴とす
    る射出成形用金型。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の射出成形用金型におい
    て、 上記圧力調整手段は、上記固定側型に弾力を調整可能と
    して弾性支持される弾性体と、上記弾性体によって上記
    可動側型側に付勢されて上記コアと一体のガイドピンに
    当接するバランスピンとを有することを特徴とする射出
    成形用金型。
  6. 【請求項6】 型閉じされた固定側型のキャビティブロ
    ックと可動側型のコアブロックとの間に形成されるキャ
    ビティに充填された溶融材料を冷却固化し、型開き時に
    エジェクタピンを突き出して可動側型から成形品を剥離
    させる射出成形方法において、 型開き時、上記可動側型が上記固定側型から所定距離を
    離れるまでは可動側型側のコアで上記成形品を上記キャ
    ビティブロックに支持し、可動側型が固定側型から所定
    距離を離れた後にコアによる支持を解除して成形品をキ
    ャビティブロックから剥離させることを特徴とする射出
    成形方法。
JP32068295A 1995-12-08 1995-12-08 射出成形用金型及び当該金型を用いた射出成形方法 Expired - Fee Related JP3536492B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32068295A JP3536492B2 (ja) 1995-12-08 1995-12-08 射出成形用金型及び当該金型を用いた射出成形方法
US08/758,946 US6042363A (en) 1995-12-08 1996-12-03 Die for injection molding
CN96121973A CN1080178C (zh) 1995-12-08 1996-12-06 注射模塑模具和采用此种模具的注射模塑方法
KR1019960062676A KR970033719A (ko) 1995-12-08 1996-12-06 사출성형금형 및 그 금형을 이용한 사출성형방법
US09/470,692 US6399005B1 (en) 1995-12-08 1999-12-23 Injection molding method using a fixed die and a movable die

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32068295A JP3536492B2 (ja) 1995-12-08 1995-12-08 射出成形用金型及び当該金型を用いた射出成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09155932A JPH09155932A (ja) 1997-06-17
JP3536492B2 true JP3536492B2 (ja) 2004-06-07

Family

ID=18124162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32068295A Expired - Fee Related JP3536492B2 (ja) 1995-12-08 1995-12-08 射出成形用金型及び当該金型を用いた射出成形方法

Country Status (4)

Country Link
US (2) US6042363A (ja)
JP (1) JP3536492B2 (ja)
KR (1) KR970033719A (ja)
CN (1) CN1080178C (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE0201402D0 (sv) * 2002-05-08 2002-05-08 Hans Mueller Anordning vid fortlöpande tvåstegsutstötare av inbyggnadstypen
SE0201403D0 (sv) * 2002-05-08 2002-05-08 Hans Mueller Anordning vid efterföljande tvåstegsutstötare av inbyggnadstypen
KR100716432B1 (ko) * 2002-09-30 2007-05-21 다이하츠고교 가부시키가이샤 에어백 커버체의 성형장치
US20070116797A1 (en) * 2005-11-23 2007-05-24 Ching-Chang Wang Ejector pin and injection mold with the ejector pin
US20070134366A1 (en) * 2005-12-13 2007-06-14 Ching-Chang Wang Injection die with an early-returning apparatus
CN1986186A (zh) * 2005-12-23 2007-06-27 深圳富泰宏精密工业有限公司 模具排气结构及应用其的模具结构
US20070194498A1 (en) * 2006-02-17 2007-08-23 Fujifilm Corporation Tape reel, tape reel molding apparatus, and method for molding tape reel
TWM295577U (en) * 2006-02-21 2006-08-11 Techwin Opto Electronics Co Lt Structure of mold of led lamp mask
US7686609B2 (en) * 2007-03-23 2010-03-30 Kent Byron Apparatus for molding proppants and method
US20090068301A1 (en) * 2007-09-07 2009-03-12 Wen-Hua Huang Protection Structure for an Optical Lens Module
US7901197B2 (en) * 2008-10-28 2011-03-08 New Solid International Corp. Molding device for pre-shaped plastic films
DE102010034451B4 (de) * 2009-08-25 2013-07-04 Engel Austria Gmbh Auswerfervorrichtung mit Zusatz-Auswerferkraft
US8297967B2 (en) * 2010-03-16 2012-10-30 Acumen Co., Ltd. Ejector device for an injection molding machine
US8731871B2 (en) 2010-09-22 2014-05-20 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc Tire mold design method to minimize unique annular mold parts
KR101511278B1 (ko) * 2014-02-07 2015-04-10 에이테크솔루션(주) 성형제품의 보스부 파손을 방지하기 위한 장치를 지닌 사출성형금형
JP6230692B2 (ja) * 2014-03-07 2017-11-15 オリンパス株式会社 成形金型及び成形金型を用いる製造方法
JP6025181B2 (ja) * 2014-08-25 2016-11-16 株式会社名機製作所 射出圧縮成形機のサポートプレートおよび射出圧縮成形機
KR101861808B1 (ko) * 2017-12-27 2018-05-28 김상곤 디스플레이 윈도우 제작용 사출금형

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0735088B2 (ja) * 1990-09-29 1995-04-19 日精エー・エス・ビー機械株式会社内 パリソン射出成形装置
US5915760A (en) * 1995-03-16 1999-06-29 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Method of producing resin-molded product
US5833912A (en) * 1997-10-14 1998-11-10 Schweigert; Lothar Method of injection molding a container

Also Published As

Publication number Publication date
CN1161274A (zh) 1997-10-08
JPH09155932A (ja) 1997-06-17
KR970033719A (ko) 1997-07-22
US6399005B1 (en) 2002-06-04
US6042363A (en) 2000-03-28
CN1080178C (zh) 2002-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3536492B2 (ja) 射出成形用金型及び当該金型を用いた射出成形方法
JP2638720B2 (ja) 局部加圧式の射出成形機
JP2008529824A (ja) 可動プラテンによる射出動作(actuation)及び突出し動作を用いる射出成形機装置及び方法
JP2807619B2 (ja) 樹脂成形機
JP2002316347A (ja) 金型装置および射出成形方法
JP3222830B2 (ja) ディスク成形装置のゲートカット装置及びゲートカット方法
JP3005211B1 (ja) 射出成形金型
JPH09141699A (ja) 射出成形用金型
JPH08197584A (ja) カセット式射出成形金型装置
WO1993024298A1 (en) Localized pressurizing type injection molding machine
JP3168402B2 (ja) 射出成形金型装置
JP3208758B2 (ja) 射出圧縮成形方法およびこの方法に用いる射出圧縮成形用金型装置
JP2918142B2 (ja) 射出成形方法、金型及び射出成形機
JP3934807B2 (ja) 射出成形方法および装置
JPH09131766A (ja) 射出成形用金型
JP2005014317A (ja) 射出成形方法と成形用金型装置
JP2915760B2 (ja) 局部加圧式の射出成形機
JP2003181896A (ja) レンズの射出圧縮成形方法
JPH11105084A (ja) 射出成形金型装置及びそれを用いた射出成形方法
JP2915775B2 (ja) 射出成形機
JP3266900B2 (ja) 射出成形方法およびこの方法に用いる射出成形用金型装置
JP2951305B2 (ja) 局部加圧式射出成形機
JP3027542B2 (ja) 局部加圧式の射出成形機
JPH0655586A (ja) 射出成形金型
JPH05192976A (ja) 射出成形機の成形制御方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040308

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080326

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090326

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100326

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100326

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110326

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees