JP2915775B2 - 射出成形機 - Google Patents

射出成形機

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JP2915775B2
JP2915775B2 JP2782694A JP2782694A JP2915775B2 JP 2915775 B2 JP2915775 B2 JP 2915775B2 JP 2782694 A JP2782694 A JP 2782694A JP 2782694 A JP2782694 A JP 2782694A JP 2915775 B2 JP2915775 B2 JP 2915775B2
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injection
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injection molding
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義勝 奥島
正喜 嶋津
研二 山家
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TDK Corp
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
TDK Corp
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、加熱シリ
ンダ内で加熱され溶融させられた樹脂を金型のキャビテ
ィに充填(じゅうてん)し、該キャビティ内で冷却し、
固化させ、次に金型を開いて成形品を取り出すようにな
っている。そして、レンズやCD、光ディスク等のディ
スク基盤などの精密な成形品を成形する場合、射出成形
機の可動プラテンに射出圧縮装置を配設し、該射出圧縮
装置を作動させることによってキャビティに充填された
樹脂の圧力を所定のタイミングで強制的に上昇させ、キ
ャビティ内の全域に樹脂を行き渡らせるとともに、冷却
工程時における樹脂の収縮分を加圧して補う。
【0003】そして、1個取りによる射出成形が行わ
れ、1回の射出成形サイクルにおいて1個の成形品が成
形される。図2は従来の射出圧縮装置の断面図である。
図において、11は固定プラテン、12は該固定プラテ
ン11に取り付けられた固定型、13は前記固定プラテ
ン11と対向して配設された可動プラテン、14は該可
動プラテン13に固定された圧縮ブロック、15は該圧
縮ブロック14に形成された射出圧縮シリンダ室16内
において進退自在に配設された射出圧縮ピストンであ
る。
【0004】該射出圧縮ピストン15は大径部15a、
中径部15b及び小径部15cを有し、前記射出圧縮シ
リンダ室16は、射出圧縮ピストン15が進退すること
ができるように射出圧縮ピストン15に対応する形状を
有する。前記射出圧縮シリンダ室16内における射出圧
縮ピストン15の大径部15aの後方(図における左
方)には油室17が形成され、該油室17に油を供給す
ることによって射出圧縮ピストン15を前進 (図におけ
る右方に移動)させることができる。
【0005】前記射出圧縮ピストン15の前方(図にお
ける右方)に圧縮コア21が接触自在に配設され、前記
油室17に油が供給された時に、射出圧縮ピストン15
によって押圧されて前進(図における右方に移動)す
る。そして、圧縮コア21と固定型12との間にキャビ
ティ23が形成される。また、前記圧縮ブロック14に
圧縮コア支持ブロック25が固定され、前記固定型12
と接離自在に配設される。前記圧縮コア支持ブロック2
5は可動プラテン13の移動ストロークを設定し、型閉
工程時に可動プラテン13を前進(図における右方に移
動)させると圧縮コア支持ブロック25に固定型12が
当接し、その結果、可動プラテン13が停止させられ
る。なお、前記圧縮コア21及び圧縮コア支持ブロック
25によって可動型30が構成される。
【0006】そして、圧縮コア支持ブロック25に固定
型12が当接した後も、前記油室17に油を供給するこ
とによって圧縮コア21を前進させることができる。ま
た、27は加熱シリンダによって溶融させられた樹脂を
前記キャビティ23に充填するための射出装置、28は
スプルーブッシュ、29はエジェクタロッドであり、該
エジェクタロッド29に図示しないエジェクタプレート
及びエジェクタピンが配設される。該エジェクタピン
は、前記圧縮コア21を貫通し先端をキャビティ23に
臨ませて配設され、前進時に成形品を突き落とすことが
できるようになっている。
【0007】前記構成の射出成形機において、型締工程
が完了して所定時間が経過すると、前記油室17に油が
供給されて射出圧縮ピストン15が前進させられる。そ
して、射出圧縮ピストン15は圧縮コア21に接触する
と、その後は圧縮コア21を押圧して前進させ、キャビ
ティ23内の樹脂を加圧するようになっている。そのた
めに、前進する前の圧縮コア21と固定型12との接触
部間に圧縮代aが形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出成形機においては、1個取りによる射出成形が
行われ、1回の射出成形サイクルにおいて1個の成形品
が成形されるようになっているので、多数個取りによる
射出成形を行うことができない。本発明は、前記従来の
射出成形機の問題点を解決して、1個取りによる射出成
形を行うことができるとともに、多数個取りによる射出
成形を行うこともできる射出成形機を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出成形機においては、固定プラテンと、該固定プラテン
と対向して、かつ、進退自在に配設された可動プラテン
とを有する。前記固定プラテンに固定型が取り付けら
れ、前記可動プラテンに可動型が取り付けられる。
【0010】該可動型は、前記可動プラテンに対して着
脱自在に配設された一体構成の圧縮ブロックと、前記固
定型と対向して配設され、固定型との間にキャビティを
形成する複数の圧縮コアとから成る。そして、各圧縮コ
アは打抜きダイスを備え、前記固定型は前記各打抜きダ
イスに対応した受けダイを備える。
【0011】また、前記圧縮ブロックは、複数の射出圧
縮シリンダ室と、該射出圧縮シリンダ室内において進退
自在に配設された射出圧縮ピストンとを備え、該射出圧
縮ピストンを、前進時に前記打抜きダイスを前進させる
カットパンチピストン及び先端を各キャビティに臨ませ
て配設されたエジェクタピンが貫通する。本発明の他の
射出成形機においては、前記各射出圧縮シリンダ室の油
室への油の供給を独立させて制御する制御用サーボ弁を
有する。
【0012】本発明の更に他の射出成形機においては、
前記可動プラテンは、1個の射出圧縮シリンダ室と、該
射出圧縮シリンダ室内において進退自在に配設された射
出圧縮ピストンとを備える。本発明の更に他の射出成形
機においては、前記圧縮ブロックは各打抜きダイスに対
応したカットパンチシリンダ室を備え、該カットパンチ
シリンダ室内に前記カットパンチピストンが進退自在に
配設される。
【0013】本発明の更に他の射出成形機においては、
前記圧縮ブロックは各エジェクタピンに対応したエジェ
クタ用シリンダ室を備え、該エジェクタ用シリンダ室内
に前記エジェクタ用ピストンが進退自在に配設される。
【0014】
【作用】本発明によれば、前記のように射出成形機にお
いては、固定プラテンと、該固定プラテンと対向して、
かつ、進退自在に配設された可動プラテンとを有する。
前記固定プラテンに固定型が取り付けられ、前記可動プ
ラテンに可動型が取り付けられる。
【0015】この場合、前記可動プラテンを進退させる
ことによって、型閉じ、型締め及び型開きを行うことが
できる。前記可動型は、前記可動プラテンに対して着脱
自在に配設された一体構成の圧縮ブロックと、前記固定
型と対向して配設され、固定型との間にキャビティを形
成する複数の圧縮コアとから成る。
【0016】そして、各圧縮コアは打抜きダイスを備
え、前記固定型は前記各打抜きダイスに対応した受けダ
イを備える。また、前記圧縮ブロックは、複数の射出圧
縮シリンダ室と、該射出圧縮シリンダ室内において進退
自在に配設された射出圧縮ピストンとを備え、該射出圧
縮ピストンを、前進時に前記打抜きダイスを前進させる
カットパンチピストン及び先端を各キャビティに臨ませ
て配設されたエジェクタピンが貫通する。
【0017】この場合、射出圧縮シリンダ室の油室に油
を供給することによって圧縮コアを前進させることがで
きる。そして、1個取りによる射出成形を行う場合は可
動プラテンから圧縮ブロックを取り外し、多数個取りに
よる射出成形を行う場合は可動プラテンに圧縮ブロック
を取り付ける。本発明の他の射出成形機においては、前
記各射出圧縮シリンダ室の油室への油の供給を独立させ
て制御する制御用サーボ弁を有する。この場合、圧縮コ
アを前進させるタイミングを各キャビティごとに独立さ
せて設定することができる。
【0018】本発明の更に他の射出成形機においては、
前記可動プラテンは、1個の射出圧縮シリンダ室と、該
射出圧縮シリンダ室内において進退自在に配設された射
出圧縮ピストンとを備える。したがって、1個取りによ
る射出成形を行う場合には、前記射出圧縮ピストンを前
進させることによって圧縮コアを前進させる。本発明の
更に他の射出成形機においては、前記圧縮ブロックは各
打抜きダイスに対応したカットパンチシリンダ室を備
え、該カットパンチシリンダ室内に前記カットパンチピ
ストンが進退自在に配設される。
【0019】この場合、カットパンチシリンダ室の油室
に油を供給することによって打抜きダイスを前進させこ
とができる。本発明の更に他の射出成形機においては、
前記圧縮ブロックは各エジェクタピンに対応したエジェ
クタ用シリンダ室を備え、該エジェクタ用シリンダ室内
に前記エジェクタ用ピストンが進退自在に配設される。
【0020】この場合、前記エジェクタ用シリンダ室の
油室に油を供給することによってエジェクタピンを前進
させることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図3は本発明の実施例における
射出成形機の正面図、図4は本発明の実施例における射
出成形機の平面図、図5は本発明の実施例における射出
成形機の側面図である。なお、本実施例においては、成
形品としてディスク基盤を成形する射出成形機について
説明する。
【0022】図に示すように、固定プラテン35がベー
ス36に固定され、固定プラテン35と所定の距離を置
いてトグルサポート38がベース36の上に配設され
る。前記固定プラテン35とトグルサポート38とは4
隅に配設された4本のタイバー40によって連結され
る。また、可動プラテン43が固定プラテン35と対向
して、かつ、前記タイバー40に沿って進退自在に配設
される。そして、前記固定プラテン35に図示しない固
定型が、可動プラテン43に一体構成の圧縮ブロック4
4と図示しない圧縮コアとから成る可動型が取り付けら
れ、可動プラテン43を進退させることによって、固定
型と可動型とを接離させて型閉じ、型締め及び型開きを
行うことができる。
【0023】前記可動プラテン43を進退させるため
に、可動プラテン43とトグルサポート38との間にト
グル機構45が配設される。該トグル機構45は図示し
ない油圧シリンダ、電動機等の駆動装置によって伸縮さ
せられる。前記圧縮ブロック44は図示しない射出圧縮
シリンダ室を有し、該射出圧縮シリンダ室内に射出圧縮
ピストンが進退自在に配設される。そして、射出圧縮ピ
ストンの前方には前記圧縮コアが配設され、該圧縮コア
と前記固定型との間に図示しないキャビティが形成され
る。
【0024】本実施例においては、4個取りによる射出
成形を行うことができるようになっていて、前記圧縮ブ
ロック44は4個の射出圧縮シリンダ室を有する。した
がって、各射出圧縮シリンダ室の油室に油を独立させて
供給することができるように、前記圧縮ブロック44の
側部に油供給ブロック51を介して4個の制御用サーボ
弁52が配設される。この場合、該制御用サーボ弁52
によって各射出圧縮シリンダ室の油室への油の供給を制
御することができる。
【0025】また、ディスク基盤を成形する場合は、デ
ィスク基盤の中央に貫通口が形成される。そのために、
圧縮コアには、図示しない打抜きダイスが先端をキャビ
ティに臨ませて進退自在に配設される。一方、固定型に
は、前記打抜きダイスに対応した図示しない受けダイが
配設される。前記圧縮ブロック44内に図示しないカッ
トパンチシリンダ室が配設され、該カットパンチシリン
ダ室内にカットパンチピストンが進退自在に配設され
る。そして、該カットパンチピストンを前進させること
によって前記打抜きダイスを前進させ、貫通口を打ち抜
くことができるようになっている。また、前記カットパ
ンチシリンダ室の油室に油を独立させて供給することが
できるように、前記可動プラテン43の上に4個のカッ
トパンチピストン制御弁50が配設される。この場合、
該カットパンチピストン制御弁50によって各カットパ
ンチシリンダ室の油室への油の供給を制御することがで
きる。
【0026】次に、射出圧縮装置について説明する。図
1は本発明の実施例における射出圧縮装置の部分断面
図、図6は本発明の実施例における射出圧縮装置の側面
図、図7は本発明の実施例における射出圧縮装置の正面
図である。図に示すように、可動プラテン43の前方
(図1における下方)に圧縮ブロック44が配設され、
該圧縮ブロック44の側部に油供給ブロック51を介し
て制御用サーボ弁52が配設される。
【0027】前記圧縮ブロック44は、可動プラテン4
3の前方の端面に固定されたスペーサ55、該スペーサ
55の前方(図1における下方)の端面に固定されたカ
ットパンチピストン収容部材56、及び該カットパンチ
ピストン収容部材56の前方(図1における下方)の端
面に固定された射出圧縮ピストン収容部材57から成
る。
【0028】前記スペーサ55は後方(図1における上
方)に向けて開口させられた凹部を有し、該凹部を可動
プラテン43が閉鎖することによってエジェクタプレー
ト収容室60が形成される。そして、該エジェクタプレ
ート収容室60内にエジェクタプレート62が進退自在
に配設される。該エジェクタプレート62には4箇所に
前方(図1における下方)に向けて開口する凹部63が
形成され、該凹部63に押さえ部材64を埋設すること
によってエジェクタピン66がエジェクタプレート62
に固定されるようになっている。
【0029】そのために、前記エジェクタピン66の後
方(図1における上方)の端部にはフランジ67が形成
され、該フランジ67を前記押さえ部材64がエジェク
タプレート62に押さえ付ける。なお、押さえ部材64
はボルト68によってエジェクタプレート62に固定さ
れる。また、前記エジェクタピン66の前方(図1にお
ける下方)には、図示しない圧縮コア内に配設された他
のエジェクタピンが配設され、エジェクタプレート62
の後方(図1における上方)の可動プラテン43内には
図示しないエジェクタ用シリンダ室が形成される。該エ
ジェクタ用シリンダ室内にはエジェクタ用ピストンが配
設され、該エジェクタ用ピストンの後方に形成された油
室に油を供給することによってエジェクタ用ピストン、
及び該エジェクタ用ピストンに接続された図示しないエ
ジェクタロッドが前進させられる。そして、該エジェク
タロッドが前進するのに伴って、エジェクタプレート6
2、エジェクタピン66及び圧縮コア内の他のエジェク
タピンが前進することによって、図示しないディスク基
盤を突き落とすことができる。
【0030】前記エジェクタプレート62は、スペーサ
55の4箇所に配設されたサポートピラー70によって
支持されるとともに案内されて進退する。前記サポート
ピラー70は、図6に示すように、各エジェクタピン6
6間に配設される。そして、サポートピラー70の前方
(図1における下方)の端部にはフランジ72が形成さ
れ、該フランジ72を前記スペーサ55がカットパンチ
ピストン収容部材56に押さえ付けることによって前記
サポートピラー70が固定される。
【0031】また、前記エジェクタプレート62はスペ
ーサ55の4箇所に配設されたリターンスプリング73
によって後方(図1における上方)に付勢され、常に可
動プラテン43に当接する位置を採る。前記リターンス
プリング73はエジェクタプレート62を貫通して前方
(図1における下方)に延び、前方の端部がカットパン
チピストン収容部材56に固定されたリターンピン74
によって支持されるとともに案内される。
【0032】そして、前記カットパンチピストン収容部
材56は、前記エジェクタピン66に対応する4箇所に
後方(図1における上方)に向けて開口させられた凹部
を有し、該凹部をスペーサ55が閉鎖することによって
カットパンチシリンダ室76が形成される。該カットパ
ンチシリンダ室76内には、カットパンチピストン78
が進退自在に配設される。
【0033】該カットパンチピストン78は前記エジェ
クタピン66を包囲するスリーブ形状を有し、大径部が
ピストン本体として前記カットパンチシリンダ室76内
に配設され、後方(図1における上方)に延びる小径部
はスペーサ55を貫通して端面が前記エジェクタプレー
ト収容室60に臨み、前方(図1における下方)に延び
る小径部の端面はカットパンチピストン収容部材56及
び射出圧縮ピストン92を貫通して圧縮コアに臨み、該
圧縮コア内において図示しない打抜きダイスと接離自在
に配設される。
【0034】また、前記カットパンチピストン78は、
カットパンチシリンダ室76内における前記大径部の後
方(図1における上方)に第1油室84を、前記大径部
の前方(図1における下方)に第2油室85を形成す
る。したがって、第1油室84に油路88を介して油を
供給することによってカットパンチピストン78及び打
抜きダイスを前進(図1における下方に移動)させ、デ
ィスク基盤の貫通口を打ち抜くことができる。また、第
2油室85に油路89を介して油を供給することによっ
てカットパンチピストン78及び打抜きダイスを後退
(図1における上方に移動)させることができる。
【0035】さらに、前記射出圧縮ピストン収容部材5
7は、前記エジェクタピン66に対応する4箇所に後方
(図1における上方)に向けて開口させられた凹部を有
し、該凹部をカットパンチピストン収容部材56が閉鎖
することによって射出圧縮シリンダ室91が形成され
る。該射出圧縮シリンダ室91内には、射出圧縮ピスト
ン92が進退自在に配設される。
【0036】該射出圧縮ピストン92は前記カットパン
チピストン78の前方(図1における下方)の小径部を
包囲するスリーブ形状を有し、大径部がピストン本体と
して前記射出圧縮シリンダ室91内に配設され、前方
(図1における下方)に延びる小径部の端面は射出圧縮
ピストン収容部材57を貫通して圧縮コアと接離自在に
配設される。
【0037】また、前記射出圧縮ピストン92は、射出
圧縮シリンダ室91内における前記大径部の後方(図1
における上方)に第1油室94を、前記大径部の前方
(図1における下方)に第2油室95を形成する。した
がって、第1油室94に油路96を介して油を供給する
ことによって圧縮コアを前進させ、図示しないキャビテ
ィ内の樹脂の圧力を上昇させ、ディスク基盤の精度を高
くして信号の転写性、複屈折等の基盤特性を向上させる
ことができる。また、第2油室95に油路97を介して
油を供給することによって圧縮コアを後退させることが
できる。
【0038】そして、前記可動プラテン43は、図7に
示すように、1個取りによる射出成形を行うための射出
圧縮シリンダ室80を有し、該射出圧縮シリンダ室80
内に射出圧縮ピストン81が進退自在に配設される。ま
た、該射出圧縮ピストン81の後方(図7における左
方)に油室82が形成され、該油室82に油を供給する
ことによって前記射出圧縮ピストン81を前進(図7に
おける右方に移動)させることができる。
【0039】なお、40はタイバー、99は射出圧縮ピ
ストン92の圧縮力を制御するための圧力センサであ
る。前記構成の射出圧縮装置において、トグル機構45
を作動させて可動プラテン43を前進(図1における下
方に移動)させ、型閉じ及び型締めを行う。続いて、図
示しない射出ノズルから樹脂を射出してキャビティに充
填した後、前記第1油室84に油路88を介して油を供
給することによってカットパンチピストン78及び打抜
きダイスを前進させ、ディスク基盤の貫通口を打ち抜
く。
【0040】その後、第1油室94に油路96を介して
油を供給することによって圧縮コアを前進させ、キャビ
ティ内の樹脂の圧力を上昇させる。次に、トグル機構4
5を作動させて可動プラテン43を後退(図1における
上方に移動)させ、型開きを行った後、エジェクタ用ピ
ストン及びエジェクタロッドを前進させる。そして、該
エジェクタロッドが前進するのに伴って、エジェクタプ
レート62、エジェクタピン66及び圧縮コア内に配設
された他のエジェクタピンが前進し、ディスク基盤を突
き落とす。
【0041】ところで、1個取りによる射出成形を行う
場合は、前記圧縮ブロック44を可動プラテン43から
取り外し、射出圧縮ピストン81を前進させることによ
ってキャビティ内の樹脂の圧力を上昇させる。また、多
数個取りによる射出成形を行う場合は、前記圧縮ブロッ
ク44を可動プラテン43に取り付け、射出圧縮ピスト
ン92を前進(図1における下方に移動)させることに
よってキャビティ内の樹脂の圧力を上昇させる。このよ
うに、圧縮ブロック44を着脱することによって1個取
りによる射出成形を行うことができるとともに、多数個
取りによる射出成形を行うこともできる。この場合、圧
縮ブロック44を可動プラテン43から取り外されるの
に伴い、カットパンチピストン制御弁50(図5)も可
動プラテン43から取り外される。
【0042】また、ディスク基盤の成形に必要なカット
パンチ機能や射出圧縮機能を全く備えない図示しない型
締装置を使用した場合でも、前記圧縮ブロック44を可
動プラテン43に取り付けるだけでカットパンチ機能や
射出圧縮機能を持たせることができるようになる。そし
て、各射出圧縮シリンダ室91の第1油室94及び第2
油室95への油の供給は制御用サーボ弁52によってそ
れぞれ独立させて制御することができる。また、前記射
出圧縮ピストン92と同心的にカットパンチピストン7
8が配設され、各カットパンチシリンダ室76の第1油
室84及び第2油室85への油の供給もカットパンチピ
ストン制御弁50によって独立させて制御することがで
きる。したがって、射出圧縮、ディスク基盤の貫通口を
打ち抜くタイミングを各キャビティごとに独立させて設
定することができるので、多数個取りによる射出成形に
おいても1個取りによる射出成形と同じような成形条件
出しを行うことが可能になる。
【0043】本実施例においては、可動プラテン43内
にエジェクタ用シリンダ室及びエジェクタ用ピストンを
配設し、エジェクタ用ピストンを前進させることによっ
てエジェクタプレート62を前進させるようにしている
が、エジェクタ用ピストンを圧縮ブロック44内に配設
することもできる。この場合、各エジェクタ用シリンダ
室の油室への油の供給を独立させて制御することができ
る。したがって、エジェクタピン66による突出しのタ
イミングを各キャビティごとに独立させて設定すること
ができる。
【0044】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させるこ
とが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
【0045】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、射出成形機においては、固定プラテンと、該固定
プラテンと対向して、かつ、進退自在に配設された可動
プラテンとを有する。前記固定プラテンに固定型が取り
付けられ、前記可動プラテンに可動型が取り付けられ
る。
【0046】該可動型は、前記可動プラテンに対して着
脱自在に配設された一体構成の圧縮ブロックと、前記固
定型と対向して配設され、固定型との間にキャビティを
形成する複数の圧縮コアとから成る。そして、前記各圧
縮コアは打抜きダイスを備え、前記固定型は前記各打抜
きダイスに対応した受けダイを備える。
【0047】また、前記圧縮ブロックは、複数の射出圧
縮シリンダ室と、該射出圧縮シリンダ室内において進退
自在に配設された射出圧縮ピストンとを備え、該射出圧
縮ピストンを、前進時に前記打抜きダイスを前進させる
カットパンチピストン及び先端を各キャビティに臨ませ
て配設されたエジェクタピンが貫通する。したがって、
可動プラテンから圧縮ブロックを取り外すことによって
1個取りによる射出成形を行うことができるとともに、
可動プラテンに圧縮ブロックを取り付けることによって
多数個取りによる射出成形を行うこともできる。
【0048】本発明の他の射出成形機においては、前記
各射出圧縮シリンダ室の油室への油の供給を独立させて
制御する制御用サーボ弁を有する。この場合、圧縮コア
を前進させるタイミングを各キャビティごとに独立させ
て設定することができる。したがって、多数個取りによ
る射出成形においても1個取りによる射出成形と同じよ
うな成形条件出しを行うことが可能になる。
【0049】本発明の更に他の射出成形機においては、
前記可動プラテンは、1個の射出圧縮シリンダ室と、該
射出圧縮シリンダ室内において進退自在に配設された射
出圧縮ピストンとを備える。1個取りによる射出成形を
行う場合には、前記射出圧縮ピストンを前進させること
によって圧縮コアを前進させる。したがって、1個取り
用の圧縮ブロックが不要になる。
【0050】本発明の更に他の射出成形機においては、
前記圧縮ブロックは各打抜きダイスに対応したカットパ
ンチシリンダ室を備え、該カットパンチシリンダ室内に
前記カットパンチピストンが進退自在に配設される。こ
の場合、カットパンチシリンダ室の油室に油を供給する
ことによって打抜きダイスを前進させ、成形品に貫通口
を打ち抜くことができる。
【0051】本発明の更に他の射出成形機においては、
前記圧縮ブロックは各エジェクタピンに対応したエジェ
クタ用シリンダ室を備え、該エジェクタ用シリンダ室内
に前記エジェクタ用ピストンが進退自在に配設される。
この場合、前記エジェクタ用シリンダ室の油室に油を供
給することによってエジェクタピンを前進させ、圧縮コ
アから成形品を突き落とすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における射出圧縮装置の部分断
面図である。
【図2】従来の射出圧縮装置の断面図である。
【図3】本発明の実施例における射出成形機の正面図で
ある。
【図4】本発明の実施例における射出成形機の平面図で
ある。
【図5】本発明の実施例における射出成形機の側面図で
ある。
【図6】本発明の実施例における射出圧縮装置の側面図
である。
【図7】本発明の実施例における射出圧縮装置の正面図
である。
【符号の説明】
35 固定プラテン 43 可動プラテン 44 圧縮ブロック 52 制御用サーボ弁 66 エジェクタピン 76 カットパンチシリンダ室 78 カットパンチピストン 80、91 射出圧縮シリンダ室 81、92 射出圧縮ピストン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山家 研二 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 テ ィーディーケイ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−304981(JP,A) 特開 平5−329897(JP,A) 特開 平5−305625(JP,A) 特開 平5−154885(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/56 B29C 45/26 B29C 45/03 - 45/13 B29C 45/40 B29C 45/64 - 45/70 B29C 45/82

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)固定プラテンと、(b)該固定プ
    ラテンと対向して、かつ、進退自在に配設された可動プ
    ラテンと、(c)前記固定プラテンに取り付けられた固
    定型と、(d)前記可動プラテンに取り付けられた可動
    型とを有するとともに、(e)該可動型は、前記可動プ
    ラテンに対して着脱自在に配設された一体構成の圧縮ブ
    ロックと、前記固定型と対向して配設され、固定型との
    間にキャビティを形成する複数の圧縮コアとから成り、
    (f)各圧縮コアは打抜きダイスを備え、(g)前記固
    定型は前記各打抜きダイスに対応した受けダイを備え、
    (h)前記圧縮ブロックは、複数の射出圧縮シリンダ室
    と、該射出圧縮シリンダ室内において進退自在に配設さ
    れた射出圧縮ピストンとを備え、該射出圧縮ピストン
    を、前進時に前記打抜きダイスを前進させるカットパン
    チピストン及び先端を各キャビティに臨ませて配設され
    たエジェクタピンが貫通することを特徴とする射出成形
    機。
  2. 【請求項2】 前記各射出圧縮シリンダ室の油室への油
    の供給を独立させて制御する制御用サーボ弁を有する請
    求項1に記載の射出成形機。
  3. 【請求項3】 前記可動プラテンは、1個の射出圧縮シ
    リンダ室と、該射出圧縮シリンダ室内において進退自在
    に配設された射出圧縮ピストンとを備えた請求項1に記
    載の射出成形機。
  4. 【請求項4】 (a)前記圧縮ブロックは各打抜きダイ
    スに対応したカットパンチシリンダ室を備え、(b)該
    カットパンチシリンダ室内に前記カットパンチピストン
    が進退自在に配設された請求項1に記載の射出成形機。
  5. 【請求項5】 (a)前記圧縮ブロックは各エジェクタ
    ピンに対応したエジェクタ用シリンダ室を備え、(b)
    該エジェクタ用シリンダ室内に前記エジェクタ用ピスト
    ンが進退自在に配設された請求項1に記載の射出成形
    機。
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