JP2003181896A - レンズの射出圧縮成形方法 - Google Patents

レンズの射出圧縮成形方法

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JP2003181896A
JP2003181896A JP2001385158A JP2001385158A JP2003181896A JP 2003181896 A JP2003181896 A JP 2003181896A JP 2001385158 A JP2001385158 A JP 2001385158A JP 2001385158 A JP2001385158 A JP 2001385158A JP 2003181896 A JP2003181896 A JP 2003181896A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストがかからず、かつ、特別な段取作業を
必要とすることなく、レンズの厚みを簡易に変更するこ
とができるレンズの射出圧縮成形方法を提供する。 【解決手段】 レンズの射出圧縮成形方法であって、ト
グルリンク機構65を作動させて可動ダイプレート64
を移動させる工程と、溶融樹脂をキャビティ内に射出し
たのち封じ込める工程と、可動ダイプレート64を固定
ダイプレート61に向かって前進させ、タイバー63の
伸び量が予め設定した値になった位置でリヤレート62
と可動ダイプレート64との相対位置を一定に保持する
工程と、冷却工程と、離型工程とを備える。樹脂射出封
込み工程においてキャビティ内に射出する溶融樹脂の
量、および、樹脂加圧工程においてキャビティ内の溶融
樹脂を加圧する加圧力の少なくとも一方を調整すること
により、厚みの異なる成形品を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂を射
出圧縮成形してレンズを成形するレンズの射出圧縮成形
方法に関する。詳しくは、成形品の厚みを簡易に変更す
ることができるレンズの射出圧縮成形方法に関する。
【0002】
【背景技術】従来、熱可塑性樹脂から眼鏡レンズを得る
成形方法として、射出圧縮成形方法が知られている。こ
の射出圧縮成形方法は、溶融樹脂の収縮を補正して、均
一で高精度な形状精度を得るために、眼鏡レンズ成形用
キャビティ内に圧縮代を残して成形型を型締めし、つい
で、眼鏡レンズ成形用キャビティ内に溶融樹脂を射出充
填したのち、前記圧縮代を圧縮し、こののち、溶融樹脂
を冷却して、眼鏡レンズを得る方法である(たとえば、
特開平9−277327号公報、特開平9−21626
3号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、眼鏡レンズ
の場合、レンズ度数や乱視度数に応じてレンズの厚みを
変える必要がある。従来の成形方法では、成形型を予め
設定した圧縮代分だけ圧縮してレンズを得ていたため、
つまり、目的とする最終成形品の厚みになる位置までキ
ャビティを縮小する構造であるため、レンズの厚みを変
化させるには、レンズ毎に成形品の最終厚みのキャビテ
ィを有する成形型を用意し、成形するレンズに応じて成
形型を使い分ける必要があった。このため、複数種の成
形型を用意しなければならないため、コストがかかるう
え、成形型を交換する毎に段取り作業が必要となり作業
効率が悪いという課題があった。
【0004】本発明の目的は、このような従来の課題を
解消し、コストがかからず、かつ、特別な段取作業を必
要とすることなく、レンズの厚みを簡易に変更すること
ができるレンズの射出圧縮成形方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のレンズの射出圧
縮成形方法は、固定型およびこの固定型に対して進退す
る可動型を含み、これらの型間にレンズ凹凸面形成用の
一対のキャビティ形成部材を含むレンズ成形用キャビテ
ィを備えた成形型を用いて、熱可塑性樹脂からなるレン
ズを成形するレンズの射出圧縮成形方法であって、前記
成形型を型閉じし、かつ、この型閉じ状態において、前
記レンズ成形用キャビティの厚みが成形品の厚みより厚
い所定厚みになる位置に前記可動型のキャビティ形成部
材を移動させるキャビティ容積設定工程と、前記キャビ
ティ容積設定工程で設定されたレンズ成形用キャビティ
内に熱可塑性溶融樹脂を射出したのち、その溶融樹脂を
成形型内に封じ込める樹脂射出封込み工程と、前記可動
型のキャビティ形成部材を固定型のキャビティ形成部材
に向かって前進させ、前記レンズ成形用キャビティ内に
射出された溶融樹脂を加圧する樹脂加圧工程と、前記樹
脂加圧工程終了後に溶融樹脂を予め設定した所定時間冷
却する冷却工程と、前記冷却工程終了後に固定型に対し
て可動型を型開きして成形品を取り出す離型工程とを備
え、前記樹脂射出封込み工程において前記レンズ成形用
キャビティ内に射出する溶融樹脂の量、および、前記樹
脂加圧工程において前記レンズ成形用キャビティ内の溶
融樹脂を加圧する加圧力の少なくとも一方を調整するこ
とにより、厚みの異なる成形品を得る、ことを特徴とす
る。
【0006】このようなレンズの射出圧縮成形方法によ
れば、まず、キャビティ容積設定工程において、成形型
が型閉じされ、かつ、この型閉じされた状態において、
レンズ成形用キャビティの厚みが成形品の厚みより厚い
所定厚みになる位置に可動型のキャビティ形成部材が移
動される。次に、樹脂射出封込み工程において、設定さ
れたレンズ成形用キャビティ内に溶融樹脂が射出され
る。溶融樹脂の射出時には、レンズ成形用キャビティは
成形品の厚みより厚く拡大設定されているから、成形型
との不適切な樹脂抵抗も発生することなく、樹脂の射出
充填を円滑に行うことができる。キャビティ内に射出さ
れた溶融樹脂は成形型内に封じ込められる。つまり、溶
融樹脂が成形型の外部へ戻る(逆流する)ことが阻止さ
れる。
【0007】次に、樹脂加圧工程において、可動型のキ
ャビティ形成部材が固定型のキャビティ形成部材に向か
って前進される。このとき、レンズ成形用キャビティを
含む成形型内には溶融樹脂が充填、封じ込められている
から、レンズ成形キャビティ内の溶融樹脂が加圧され
る。なお、樹脂加圧工程の開始時期については、樹脂の
射出充填完了後でもよく、あるいは、射出充填完了直前
の時点でもよい。次に、冷却工程において、樹脂加圧工
程終了後に溶融樹脂が予め設定した所定時間冷却され
る。すると、レンズ成形用キャビティ内の溶融樹脂は、
圧縮された状態で冷却され、その冷却が進行していくに
つれ、次第に固化され、収縮されていく。最後に、離型
工程において、冷却工程終了後に固定型に対して可動型
が型開きされ、これにより、成形品が取り出される。
【0008】以上の一連の工程において、本発明では、
樹脂射出封込み工程においてレンズ成形用キャビティ内
に射出する溶融樹脂の量、および、樹脂加圧工程におい
てレンズ成形用キャビティ内の溶融樹脂を加圧する加圧
力の少なくとも一方を調整することにより、厚みの異な
る成形品を得るようにしたので、従来のように、最終成
形品の厚みに相当するキャビティ厚みを有する複数の成
形型を用意しておかなくても、厚みの異なる成形品を得
ることができるから、コストがかからず、かつ、特別な
段取作業を必要とすることなく、レンズの厚みを簡易に
変更することができる。
【0009】つまり、本発明では、樹脂射出封込み工程
において、レンズ成形用キャビティ内に射出された溶融
樹脂は、成形型内に封じ込められ、成形型の外部へ戻る
(逆流する)ことが阻止されているから、樹脂射出封込
み工程においてレンズ成形用キャビティ内に射出する溶
融樹脂の量、または、樹脂加圧工程においてレンズ成形
用キャビティ内の溶融樹脂を加圧する加圧力を調整、あ
るいは、この両者(溶融樹脂の量および溶融樹脂を加圧
する加圧力の双方)を調整することにより、厚みの異な
る成形品を得ることができる。
【0010】また、本発明のレンズの射出圧縮成形方法
は、一対の間隔保持プレートを互いに連結するタイバー
と、このタイバーに沿って移動可能に設けられた可動ダ
イプレートと、前記一対の間隔保持プレートの一方と前
記可動ダイプレートとの間に設けられレンズ凹凸面成形
用の一対のキャビティ形成部材を含むレンズ成形用キャ
ビティを内部に備えた成形型と、前記一対の間隔保持プ
レートの他方と前記可動ダイプレートとの間に設けられ
前記可動ダイプレートを一方の間隔保持プレートに対し
て進退させる進退機構とを備え、前記進退機構の作動に
よって、成形型が型閉じされた状態において、前記可動
ダイプレートが一方の間隔保持プレートに向かって前進
するとレンズ成形用キャビティが縮小される構造の成形
装置を用いて、熱可塑性樹脂からなるレンズを成形する
レンズの射出圧縮成形方法であって、前記進退機構を作
動させて、成形型を型閉じし、かつ、この型閉じ状態に
おいて、前記レンズ成形用キャビティの厚みが成形品の
厚みより厚い所定厚みになる位置に前記可動ダイプレー
トを移動させるキャビティ容積設定工程と、前記キャビ
ティ容積設定工程で設定されたレンズ成形用キャビティ
内に熱可塑性溶融樹脂を射出したのち、その溶融樹脂を
成形型内に封じ込める樹脂射出封込み工程と、前記進退
機構を作動させて、前記可動ダイプレートを一方の間隔
保持プレートに向かって前進させ、かつ、前記タイバー
の伸び量がレンズ特性に応じて予め設定した値になった
位置で前記他方の間隔保持プレートと可動ダイプレート
との相対位置を一定に保持し、前記溶融樹脂を加圧する
樹脂加圧工程と、前記樹脂加圧工程終了後に溶融樹脂を
予め設定した所定時間冷却する冷却工程と、前記冷却工
程終了後に固定型に対して可動型を型開きして成形品を
取り出す離型工程とを備え、前記樹脂射出封込み工程に
おいて前記レンズ成形用キャビティ内に射出する溶融樹
脂の量、および、前記樹脂加圧工程において前記レンズ
成形用キャビティ内の溶融樹脂を加圧する加圧力の少な
くとも一方を調整することにより、厚みの異なる成形品
を得る、ことを特徴とする。
【0011】このようなレンズの射出圧縮成形方法によ
れば、樹脂加圧工程において、進退機構を作動により、
可動ダイプレートが一方の間隔保持プレートに向かって
前進されると、つまり、可動型のキャビティ形成部材が
固定型のキャビティ形成部材に向かって前進されると、
レンズ成形用キャビティを含む成形型内には溶融樹脂が
充填、封じ込められているから、タイバーが伸ばされ、
そのタイバーの伸び量が予め設定した値になった位置で
他方の間隔保持プレートと可動ダイプレートとの相対位
置が一定に保持される。すると、タイバーの伸びによる
反力が可動ダイプレートを介してレンズ成形用キャビテ
ィ内の溶融樹脂に作用する。つまり、タイバーの伸びに
よる反力によって、レンズ成形用キャビティ内の溶融樹
脂が加圧される。
【0012】最後に、冷却工程において、レンズ成形用
キャビティ内の溶融樹脂が圧縮された状態で冷却され、
その冷却の進行につれて次第に固化、収縮されていくに
伴い、可動ダイプレートは徐々に前進される。可動ダイ
プレートが前進すると、一対の間隔保持プレートの間隔
が縮小することになり、つまり、タイバーが弾性回復す
ることになり、レンズ成形用キャビティ内の溶融樹脂に
作用している圧力が次第に低下していく。このようにし
て、レンズ成形用キャビティ内の溶融樹脂が、次第に冷
却固化され、収縮していくに伴い、可動ダイプレートの
前進、タイバーの弾性回復を通じて、レンズ成形用キャ
ビティ内の溶融樹脂に作用している圧力を次第に低下さ
せることができる。そのため、得られる成形品全体が均
一に冷却される結果、ヒケや歪みの発生を低減でき、し
かも、冷却時間、ひいては、全体の成形サイクルも短縮
できる。ちなみに、本発明の方法によれば、直径76m
m、度数−4.00Dの場合で、冷却時間80秒で離型
工程に移行することができる。
【0013】以上の構成において、成形型は、前記一方
の間隔保持プレートに固定され内部に前記レンズ成形用
キャビティを形成するキャビティ形成部材を有する固定
型と、前記可動ダイプレートに固定された可動型とを備
え、前記可動型は、内部に前記レンズ成形用キャビティ
を形成するキャビティ形成部材を有する型本体と、前記
可動ダイプレートに固定され前記型本体を前記固定型に
向かって移動自在に保持した型取付部材と、この型取付
部材と型本体との間に介在された弾性部材とを備え、こ
の弾性部材によって型取付部材と型本体とが一定の隙間
だけ開閉可能に構成されている、ことが望ましい。この
ようにすれば、キャビティ容積設定工程において、進退
機構の作動により、固定型と可動型とが型閉じされ、か
つ、この型閉じされた状態において、可動ダイプレート
が前進すると、弾性部材が圧縮されながら、型取付部材
と型本体とが接近していくから、型閉じされた状態で、
レンズ成形用キャビティの厚みを成形品の厚みより厚い
所定厚みになるように設定することができる。つまり、
進退機構の作動により可動ダイプレートを前進動作させ
るだけで、成形型を型閉じし、かつ、この型閉じ状態に
おいて、レンズ成形用キャビティの厚みを所定厚みに設
定できる。
【0014】また、進退機構としてトグルリンク機構を
用い、このトグルリンク機構を伸張動作させて、成形型
を型閉じし、かつ、このトグルリンク機構を伸張動作限
界位置まで動作させ、前記レンズ成形用キャビティを最
小容積に設定した状態において、前記タイバーの伸び量
が所望値になるように、一対の間隔保持プレート間の距
離を調整する型締め力調整工程を備え、前記樹脂加圧工
程では、前記トグルリンク機構を伸張動作限界位置まで
動作させる、ことが望ましい。このようにすれば、進退
機構としてトグルリンク機構を用い、かつ、このトグル
リンク機構を伸張動作させて、成形型を型閉じし、か
つ、このトグルリンク機構を伸張動作限界位置まで動作
させて、レンズ成形用キャビティを最小容積に設定した
状態において、タイバーの伸び量が所望値になるよう
に、一対の間隔保持プレート間の距離を調整する型締め
力調整工程を備えたので、樹脂加圧工程における動作制
御を簡易にできる。
【0015】つまり、トグルリンク機構を伸張動作限界
位置まで動作させ、レンズ成形用キャビティを最小容積
に設定した状態において、タイバーの伸び量が予め設定
した所望値(たとえば、ΔL)になるように、一対の間
隔保持プレート間の距離を調整しておけば、樹脂加圧工
程では、トグルリンク機構を伸張動作限界位置まで動作
させるだけでよい。樹脂加圧工程におけるタイバーの伸
び量は、型締め力調整工程における伸び量(ΔL)と、
レンズ成形用キャビティ内の樹脂容量により成形型が閉
じきらないことからくるタイバーの伸び量(α)とを合
算した量であるから、型締め力調整工程において、伸び
量(α)を考慮して伸び量(ΔL)を設定しておけば、
樹脂加圧工程では、トグルリンク機構を伸張動作限界位
置まで動作させるだけでよい。もとより、成形型につい
ては、トグルリンク機構を伸張動作限界位置まで動作さ
せた状態において、成形型のレンズ成形用キャビティの
厚みが成形品の厚みよりも小さくなるような成形型を用
いる。
【0016】また、型締め力調整工程では、前記他方の
間隔保持プレートを一方の間隔保持プレートに対して接
近離間させて調整する、ことが望ましい。通常、射出圧
縮装置には、他方の間隔保持プレートを一方の間隔保持
プレートに対して接近離間させて、両プレート間の間隔
を調整するための型厚調整装置が装備されているから、
その型厚調整装置を利用して、他方の間隔保持プレート
を一方の間隔保持プレートに対して接近離間させること
ができる。
【0017】また、樹脂射出封込み工程では、前記レン
ズ成形用キャビティ内に溶融樹脂を射出したのち、前記
レンズ成形用キャビティにランナを介して通じるスプル
ー内に遮断部材を突出させて、溶融樹脂を射出するノズ
ル通路を閉塞する、ことが望ましい。このような方法で
あれば、遮断部材をノズル通路に突出させるだけの動作
でよいから、レンズ成形用キャビティ内に溶融樹脂を射
出完了した時点で、直ちにその射出充填した溶融樹脂を
その内部に封じ込めることができる。従って、射出完了
直前から樹脂加圧工程を開始する場合であっても、樹脂
の逆流を確実に防止できる。
【0018】また、冷却工程では、予め設定した所定時
間、前記可動型のキャビティ形成部材と固定型のキャビ
ティ形成部材との相対位置を略一定に維持しつつ、前記
レンズ成形用キャビティ内の溶融樹脂にかかる圧力を、
前記離型工程における圧力低下速度よりも緩やかな速度
で徐々に低下させる、ことが望ましい。このようにすれ
ば、冷却工程においても、可動型のキャビティ形成部材
と固定型のキャビティ形成部材との相対位置が略一定に
維持された状態で、レンズ成形用キャビティ内の溶融樹
脂にかかる圧力が緩やかな速度で徐々に低下されていく
から、得られる成形品が均一に冷却される。その結果、
ヒケや歪みの発生を低減でき、しかも、冷却時間、ひい
ては、全体の成形サイクルも短縮できる。
【0019】また、離型工程では、所定期間、前記可動
型のキャビティ形成部材と固定型のキャビティ形成部材
との相対位置を略一定に維持しつつ、前記レンズ成形用
キャビティ内の溶融樹脂にかかる圧力を低下させ、この
のち、固定型に対して可動型を型開きして成形品を取り
出す、ことが望ましい。このようにすれば、離型工程に
おいて、冷却工程終了後に、所定期間、可動型のキャビ
ティ形成部材と固定型のキャビティ形成部材との相対位
置が略一定に維持された状態で、レンズ成形用キャビテ
ィ内の溶融樹脂にかかる圧力が低下され、こののち、固
定型に対して可動型が型開きされる。つまり、離型工程
において、レンズ成形用キャビティ内の樹脂にかかる圧
力を低下させていっても、可動型のキャビティ形成部材
と固定型のキャビティ形成部材との相対位置が略一定に
維持されているから、成形品の変形を抑えることができ
る。このこと、つまり、樹脂にかかる圧力を低下させる
にも関わらず、可動型のキャビティ形成部材と固定型の
キャビティ形成部材との相対位置が略一定に維持されて
いるから、冷却工程を短くしても、離型工程において、
成形品が変形することが少なく、高精度なレンズ成形品
を得ることができる。従って、高精度なレンズを得るこ
とができると同時に、成形サイクルも短縮できる。
【0020】ちなみに、離型工程および冷却工程のうち
少なくとも離型工程では、可動型のキャビティ形成部材
と固定型のキャビティ形成部材との間隔の変化を圧縮時
のレンズ成形用キャビティ厚さと取り出し成形品厚さと
の差の値以内に維持しつつ、レンズ成形用キャビティ内
の溶融樹脂にかかる圧力を低下させることが好ましい。
具体的には、可動型のキャビティ形成部材と固定型のキ
ャビティ形成部材との間隔の変化を、0.3mm以内、
好ましくは、0.2mm以内、より好ましくは、0.1
mm以内に維持するのがよい。可動型のキャビティ形成
部材と固定型のキャビティ形成部材との間隔の変化が上
記値よりも大きければ、成形品に変形が生じやすいため
である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図を
参照しながら詳細に説明する。 [装置構成]本実施形態は、本発明にかかる射出圧縮成
形方法を眼鏡レンズ(メニスカス形状の眼鏡レンズ:単
焦点、多焦点、累進多焦点)の射出圧縮成形装置に適用
したもので、図1に本実施形態の全体構成が示されてい
る。なお、ここで成形される眼鏡レンズの材料は、PM
MA系(ポリメチルメタクリレート)やPC系(ポリカ
ーボネート)などの熱可塑性樹脂である。本実施形態の
射出圧縮成形装置は、成形型50を有する型締装置60
と、原料樹脂を可塑化計量して成形型50内に射出充填
する射出手段としての射出装置80と、成形型50の温
度を予め設定された温度に制御する金型温度調節装置5
1とから構成されている。
【0022】型締装置60は、一対の間隔保持プレート
としての固定ダイプレート61およびリヤプレート62
と、この固定ダイプレート61およびリヤプレート62
を互いに連結する複数本のタイバー63と、このタイバ
ー63に沿って移動可能に設けられた可動ダイプレート
64と、リヤプレート62と可動ダイプレート64との
間に設けられ可動ダイプレート64を固定ダイプレート
61に対して進退させる進退機構としてのトグルリンク
機構65とから構成されている。なお、固定ダイプレー
ト61と可動ダイプレート64との間には、成形型50
が設けられている。固定ダイプレート61は、架台66
に固定されている。リヤプレート62は、型厚調整装置
67を介して架台66に固定されている。型厚調整装置
67は、周知の装置で、リヤプレート62を固定ダイプ
レート61に対して接近離間させることができる。ここ
に、型厚調整装置67は、一対の間隔保持プレートとし
ての固定ダイプレート61およびリヤプレート62間の
距離を調整する間隔調整手段を構成している。更に、タ
イバー63と連結されたリヤプレート62は型厚調整装
置67を介して摺動自在になっているため、タイバー6
3の伸びに対応できるようになっている。また、タイバ
ー63には、そのタイバー63の伸び量を検出するタイ
バー伸び量検出手段としての伸び量検出センサ68が設
けられている。
【0023】伸び量検出センサ68の検出値は、たとえ
ば、本実施形態の装置では0〜1000μεの範囲で図
示省略のディスプレイに表示される。このディスプレイ
に表示された伸び量検出センサ68の検出値(歪量)か
ら、タイバー63の伸び量を求めることができる。つま
り、1με=1マイクロストレイン=1m当たり0.0
01mmの伸び量であるから、ディスプレイに表示され
た歪量を基に、タイバー63の伸び量を求めることがで
きる。また、型締め力[ton]は、次の式から求める
ことができる。 型締め力[ton]=με(表示歪量)×簡易係数 なお、簡易係数は、タイバーの弾性係数、タイバーの
径、タイバーの本数により求められる。
【0024】トグルリンク機構65は、可動ダイプレー
ト64およびリヤプレート62間に架設され中間部が内
方へ屈曲可能な複数本のトグルリンク71A,71B
と、リヤプレート62の中央にタイバー63と平行に支
持され図示省略の型締め用モータによって回転するボー
ルねじ72と、このボールねじ72に螺合されたクロス
ヘッド73と、このクロスヘッド73と各トグルリンク
71A,71Bの屈曲部とを連結する連結リンク74
A,74Bとから構成されている。従って、クロスヘッ
ド73が前進(図1中右方へ移動)すると、連結リンク
74A,74Bを介してトグルリンク71A,71Bが
伸び(可動ダイプレート64が進出し)、逆に、クロス
ヘッド73が後退(図1中左方へ移動)すると、連結リ
ンク74A,74Bを介してトグルリンク71A,71
Bが内方へ屈曲する(可動ダイプレート64が後退す
る)。なお、トグルリンク機構についは、ダブルリンク
機構など種々の機構があり、構造的にも複雑でるが、本
実施形態の説明では、原理的な態様を中心に説明する。
【0025】射出装置80は、ホッパ81から投入され
た原料樹脂を可塑化、混練、計量する射出シリンダユニ
ット82を備える。射出シリンダユニット82には、内
部にスクリュー(図示省略)が収納されているととも
に、先端に成形型50内に入り込めるロング射出ノズル
85が取り付けられている。なお、射出シリンダユニッ
ト82の外部には、バンドヒータ(図示省略)が巻かれ
ている。金型温度調節装置51は、成形型50の各部
(インサート、インサートガイド部材など)に温調流体
を供給できるように接続されている。つまり、金型温度
調節装置51によって、成形型50の各部が、予め成形
するレンズの種類に応じて設定された温度になるよう
に、供給される温調流体の温度が制御される。
【0026】図2は成形型50の断面図、図3は図2の
III−III 線断面図、図4は図2のIV−IV線断面図であ
る。成形型50は、図2に示すように、パーティングラ
インPLにおいて左右に型分割される可動型1と固定型
2とを備える。これらの間には、2個の眼鏡レンズ成形
用キャビティ3と、この各眼鏡レンズ成形用キャビティ
3にゲートGを介して連結されこれらキャビティ3を結
ぶランナ49とが形成されている。ランナ49に対して
はスプルーブッシュ47によって形成されるスプルー4
8が直角に形成されている。ここに、2個の眼鏡レンズ
成形用キャビティ3、ランナ49およびスプルー48を
含んでモールド構成体45が形成されている。なお、ラ
ンナ49およびスプルー48は、成形型50内の樹脂流
路を形成している。
【0027】可動型1の型本体4は、インサートガイド
部材5および型板6,7からなる。固定型2の型本体8
は、インサートガイド部材9および型板10からなる。
各インサートガイド部材5,9の内部には、前記キャビ
ティ3を形成するキャビティ形成部材としての眼鏡レン
ズ成形用オプティカルインサート11,12がパーティ
ングラインPLに対して直角方向へ摺動可能に収納され
ている。なお、インサートガイド部材5,9およびイン
サート11,12などには、図示していないが、金型温
度調節装置51から供給される温調流体を循環させる温
調流体循環溝が形成されている。固定型2の型本体8
は、固定ダイプレート61に固定された型取付部材15
に固定されている。可動型1の型本体4は、第1部材1
6Aと第2部材16Bとからなる型取付部材16に図3
に示すボルト17で連結されているとともに、型本体4
と型取付部材16との間にはボルト17の外周に挿入さ
れた弾性部材としての皿ばね17Aが介装されている。
型取付部材16は、可動ダイプレート64に固定されて
いる。
【0028】型本体4と型取付部材16との間には、隙
間Sが設けられるようになっており、型本体4と型取付
部材16とはガイドピン18でガイドされながら隙間S
分だけ左右に開閉できるようになっている。すなわち、
型閉じ後に可動ダイプレート64の進出により、可動ダ
イプレート64を介して型取付部材16が押圧されるこ
とにより、隙間Sが閉じられる。
【0029】型取付部材16には、油圧シリンダ19が
設けられている。油圧シリンダ19のピストン20に連
結されたピストンロッド21は、油圧シリンダ19の一
端面に固定されたバックインサート22内を貫通し、そ
の先端にT字クランプ部材23を備えている。T字クラ
ンプ部材23は、インサート11の他端面に形成された
T字溝24に係脱自在に係合されている。これにより、
インサート11が交換可能になっている。型取付部材1
5には、油圧シリンダ26が設けられている。油圧シリ
ンダ26のピストン27に連結されたピストンロッド2
8は、型取付部材15内を貫通し、その先端にT字クラ
ンプ部材29を備えている。T字クランプ部材29は、
インサート12の一端面に形成されたT字溝30に係脱
自在に係合されている。これにより、インサート12が
交換可能になっている。
【0030】油圧シリンダ19の他端には受圧部材32
が固定されている。型取付部材16に形成された孔33
から挿入されたエジェクトロッド34により受圧部材3
2が押圧されると、油圧シリンダ19、バックインサー
ト22およびインサート11も押圧され、キャビティ3
で成形されたレンズが可動型1および固定型2の型分割
時に突き出されるようになっている。可動型1および型
取付部材16の中央には、エジェクトピン35が左右方
向へ進退自在に配置されている。エジェクトピン35の
他端には、一定ストロークで左右方向へ変位可能な受圧
部材36が固定されている。型取付部材16に形成され
た孔37から挿入されたエジェクトロッド38により受
圧部材36が押圧されると、エジェクトピン35が押し
出される。
【0031】なお、受圧部材32には、エジェクトリタ
ーンピン39の外周に巻回されたばね40のばね力が図
3中左向きに作用している。また、受圧部材36にも、
図4に示すように、エジェクトリターンピン41の外周
に巻回されたばね42のばね力が図4中左向きに作用し
ており、さらに、その受圧部材36が所定の位置に位置
決めされている。従って、エジェクトロッド34,38
が後退すると、受圧部材32,36も後退して旧位に復
帰するようになっている。
【0032】ノズルシャット機構90は、図4に示すよ
うに、遮断部材としてのノズルシャットピン91を備え
ている。ノズルシャットピン91は、スプルーブッシュ
47の側壁にそのスプルーブッシュ47の中心線とほぼ
垂直方向に進退可能に嵌挿され、その後端が接続片92
を介して油圧シリンダ93のピストンロッド94に連結
されている。油圧シリンダ93は、シリンダ取付板95
を介して型取付部材15に固定されている。スプルーブ
ッシュ47に射出ノズル85が圧接した状態において、
ノズルシャットピン91がスライドして射出ノズル85
の先端開口部を塞ぐことにより、樹脂の逆流が阻止され
るようになっている(たとえば、実公平6−9826号
参照)。
【0033】[レンズの成形手順]まず、成形しようと
するレンズの種類に応じて、インサート11,12を交
換する。インサート11,12の交換にあたっては、型
取付部材16を含む可動型1を後退させて、固定型2か
ら型分割させる。また、油圧シリンダ19のピストンロ
ッド21を進出させるとともに、油圧シリンダ26のピ
ストンロッド28を進出させ、これらピストンロッド2
1,28の先端に取り付けられたT字クランプ部材2
3,29をインサートガイド部材5,9から突出させ
る。
【0034】新たに可動型1および固定型2の型本体
4,8に装着されるインサート11,12を、図示しな
いロボットのアームで保持しながら水平移送させ、イン
サート11,12のT字溝24,30をT字クランプ部
材23,29に係合させる。こののち、油圧シリンダ1
9のピストンロッド21を後退させてインサート11を
引き込み、また、油圧シリンダ26のピストンロッド2
8を後退させてインサート12を引き込む。これによ
り、インサート11,12はインサートガイド部材5,
9に嵌合される。このようにして、プラスレンズ成形の
場合には、中心肉厚が周辺部より厚いキャビティ3を有
するインサートに、また、マイナスレンズ成形の場合に
は、中心肉厚が周辺部より薄いキャビティ3を有するイ
ンサートにそれぞれ交換する。
【0035】さて、メニスカス形状を有する眼鏡レンズ
の成形にあたっては、図5のフローチャートに示す手順
で行う。ST(ステップ)1において、樹脂加圧条件の
設定を行う。これは、予め、適正な圧力をキャビティ3
内の樹脂に付加するために、成形されるレンズ特性(レ
ンズ形状およびレンズ度数など)に応じて、型締め力を
調整するためのものである。たとえば、図6に示すよう
に、予め、レンズ度数に対応して適切な型締め力を設定
しておき、これを基に樹脂加圧条件の設定を行う。無
論、この樹脂加圧条件はレンズ樹脂特性に応じて変化さ
れることは自明であり、レンズ樹脂特性に対しては、す
べての成形条件において、考慮されなければならない。
【0036】まず、図7(A)に示すように、パーティ
ングラインPLが密着するまで成形型50を型閉じす
る。つまり、トグルリンク機構65のクロスヘッド73
を可動ダイプレート64に接近する方向へ前進させる
と、トグルリンク71A,71Bが伸びて可動ダイプレ
ート64が固定ダイプレート61に向かって進出され、
可動型1の型本体4と型取付部材16との間に介装され
た皿ばね17Aが圧縮されない状態で隙間S(S1)を
保って型閉じされる。続いて、図7(B)に示すよう
に、クロスヘッド73を更に前進させ、原点(ゼロ位
置)まで移動させると、トグルリンク71A,71Bが
伸びきる。すると、タイバー63が伸ばされて型締め力
が発生する。このとき(機械的END型締め時)、キャ
ビティ3は、図8に示すように、成形されるレンズ容積
(肉厚)より小さくなるように設定されている。つま
り、機械的エンド型締め時に、キャビティ3が、取出し
成形品(肉厚)より小さくなるように設定されている。
【0037】皿ばね17Aが圧縮されない状態で型閉じ
したときのクロスヘッド位置が可動ダイプレート64に
近い程、トグルリンク71A,71Bが伸ばされた状態
となり、タイバー63の伸び量は少なく、型締め力は弱
くなる。つまり、型閉じしたときのクロスヘッド位置は
固定ダイプレート61とリヤプレート62との間隔で決
まるから、型厚調整装置67によってリヤプレート62
を位置調整することにより型締め力を設定する。ここで
は、図7(A)(B)に示すように、成形型50をパー
ティングラインPLで型閉じしたとき(Aの状態)の固
定ダイプレート61とリヤプレート62との間隔Lに対
して、機械的エンド型締め時(Bの状態)のタイバー6
3の伸び量ΔLを管理することにより、型締め力を設定
する。
【0038】ST2において、計量を行う。射出装置8
0において、ホッパ81に投入された原料樹脂を可塑化
し、その可塑化された溶融樹脂を射出シリンダユニット
82内に導入して計量する。ここでは、2個のレンズ成
形用キャビティ3、ランナ49およびスプルー48を有
するモールド構成体45に必要な量の溶融樹脂を計量す
る。
【0039】ST3において、パーティングラインPL
で型閉じする。図9に示すように、トグルリンク機構6
5のクロスヘッド73を前進させると、トグルリンク7
1A,71Bが伸びて可動ダイプレート64が固定ダイ
プレート61に向かって進出されるから、可動型1の型
本体4と型取付部材16との間に介装された皿ばね17
Aが圧縮されない状態で隙間Sを保って、成形型50を
パーティングラインPLで型閉じする。この状態では、
隙間Sは最大開き量(S1)に設定されている。また、
キャビティ3は、図10に示すように、成形品の厚みに
拡大分を加えた厚みよりも大きく拡大されている。
【0040】ST4において、キャビティ容積の設定を
行う。図11に示すように、クロスヘッド73を予め設
定した位置(キャビティ容積設定位置)まで前進させる
と、トグルリンク71A,71Bが伸びて可動ダイプレ
ート64が固定ダイプレート61に向かって移動され、
キャビティ拡大位置まで移動される。キャビティ拡大量
は、クロスヘッド位置の設定により決定される。これに
より、成形型50の隙間Sはキャビティ拡大分を残して
縮小される(隙間S3)。このとき、キャビティ3の容
積(肉厚)は、図12に示すように、成形されるレンズ
容積(肉厚)、つまり、取出し成形品の肉厚より大きく
拡大された状態にある。また、皿ばね17Aは圧縮され
るため、その反力として、幾分かの型締め力が発生して
いる(そのため、固定ダイプレート61とリヤプレート
62との間隔がL’)。
【0041】ST5において、射出を行う。計量工程に
よって計量された溶融樹脂を射出ノズル85の通路を通
じてモールド構成体45に射出する。つまり、射出装置
80の射出シリンダユニット82内に導入して計量した
溶融樹脂をスクリューの回転により射出する。すると、
溶融樹脂が射出ノズル85、スプルーブッシュ47のス
プルー48、ランナ49およびゲートGを通じてキャビ
ティ3内に充填されていく。樹脂がキャビティ3に充填
されるとき、射出速度は一定制御されている。また、キ
ャビティ3は大きく拡大していることから、成形型50
との不適切な樹脂抵抗も発生せずに、射出充填が進行す
る。
【0042】ST6において、樹脂を型内に封じ込め
る。溶融樹脂の射出充填完了直前に、クロスヘッド73
の前進を直ち開始させ、かつ、射出充填完了後にノズル
シャット機構90によって射出ノズル85を直ちに閉じ
る。つまり、ノズルシャットピン91をスプルー48内
に突出させて射出ノズル85の通路先端を閉じる。これ
により、溶融樹脂は成形型50内に封じ込められる。
【0043】ST7において、樹脂加圧を行う。ST6
において、クロスヘッド73の前進開始によって、クロ
スヘッド73が原点(ゼロ位置)まで前進して停止する
と、トグルリンク71A,71Bは伸びきるため、成形
型50内に封じ込められた溶融樹脂は圧縮加圧される。
このとき、図13に示すように、成形型50が機械的エ
ンドまで閉じられたときの成形型50のキャビティ容積
(肉厚)を、成形されるレンズ容積(肉厚)より、小さ
くすることにより、成形されるレンズに必要な量の溶融
樹脂が充填され、圧縮されても、成形型50の隙間Sが
機械的END(エンド)まで閉じきらないように設定さ
れている。型本体4と型取付部材16との隙間Sが閉じ
きらないため、つまり、隙間S4があるため、型取付部
材16に当接しているインサート11がキャビティ3内
の樹脂をダイレクトに押すことになる。これにより、キ
ャビティ3内の樹脂は、図14に示すように、取出し成
形品の肉厚と機械的END型締め時の肉厚との間に圧縮
される。ここで、キャビティ3内の樹脂を圧縮する圧力
を示すタイバー63の伸び量は、型締め力によるタイバ
ー63の伸び量(ΔL)と、キャビティ3内に樹脂容量
により成形型50が閉じきらないことからくるタイバー
63の伸び量(α)とを合算した量(ΔL+α)とな
る。このことから、適正な圧力をキャビティ3内の樹脂
に付加するためには、相互に関係する樹脂容量と型締め
力とを、レンズ特性に応じて、それぞれ適宜決定すれば
よい。
【0044】一方、樹脂射出封込み工程において、キャ
ビティ3内に射出された溶融樹脂は、成形型50内に封
じ込められ、成形型50の外部へ戻る(逆流する)こと
が阻止されているから、樹脂射出封込み工程においてキ
ャビティ3内に射出する溶融樹脂の量、または、樹脂加
圧工程においてキャビティ3内の溶融樹脂を加圧する加
圧力を調整、あるいは、この両者(溶融樹脂の量および
溶融樹脂を加圧する加圧力の双方)を調整することによ
り、厚みの異なる成形品を得ることができる。本実施形
態では、樹脂射出封込み工程においてキャビティ3内に
射出する溶融樹脂の量、つまり、ST2における計量工
程において、得ようとする成形品の厚みになるような、
溶融樹脂の量(2個のレンズ成形用キャビティ3、ラン
ナ49およびスプルー48を有するモールド構成体45
に必要な量)を計量する。
【0045】ST8において、冷却を行う。これには、
成形型50の各部(インサート、インサートガイド部材
など)の温度が、成形するレンズ特性に応じてTg点以
下の設定された温度になるように、金型温度調節装置5
1によって温調流体の温度制御を行う。キャビティ3に
充填された樹脂は、圧縮された状態で冷却が進行してい
くにつれ、固化され、収縮されていく。樹脂の収縮に伴
い、可動ダイプレート64は徐々に前進されていく。可
動ダイプレート64が前進すると、固定ダイプレート6
1とリヤプレート62との間隔が縮小することになり、
つまり、タイバー63が弾性回復することになり、キャ
ビティ3内の樹脂にかかっている圧力が低下していく。
【0046】図15は、冷却工程における型締め力とタ
イバー63の伸び量との関係を示している。図中、点P1
は射出前に予めレンズ特性(非球面単焦点レンズ、度数
−4.00D、直径76mm、レンズ成形品中心厚1.
1mm)に応じて、設定した型締め力の設定操作を示す
ものであり、そこから一旦、型を開き(点P2)、そし
て、溶融樹脂の充填が開始され、型締めが行われ、点P3
がトグルリンク71A、71Bが伸びきった点で最も型
締め力が大きい点である。この図からも判るように、型
締め力(キャビティ3内の樹脂にかかっている圧力)お
よびタイバー63の伸び量は、共に同じ傾向を示し、冷
却工程初期(図15のP3〜P5区間)には若干低下する
が、その後(P5〜P6区間)はきわめて緩やかな低下傾向
(殆ど変化しない状態)を示している。また、P6〜P10
の区間は離型工程の初期の工程(一次工程)で、タイバ
ーの伸び量を制御している区間である。本発明ではこの
区間の制御はセパレーション不良、あるいはレンズ品質
に大きく影響する区間であることを発見した。P6〜P8の
区間ではここでも型締め力をゆるかに低下させてタイバ
ーの弾性回復を制御していき、P8〜P10の区間では変化
量を大きくして弾性回復させる。次に、これ以降の区間
は、更に、型締め力を低下させ、金型が一気に開いてい
く通常の本離型工程へと続いていく。
【0047】尚、本実施例では冷却工程と離型工程との
境界を便宜上明確にするため、領域ではなく点Pとして
示している。型締め力の減少によるタイバー63の弾性
回復と冷却時間の関係は実験的検証により求めることが
できる。従って、予め、使用される材料とレンズ特性と
によって、適正な冷却時間を定めることにより、型締め
力は制御される。即ち、レンズ度数が強度になっていく
ほど、あるいはレンズ外径が大きくなっていくほど、あ
るいはレンズ厚みが厚くなっていくほど、冷却時間を多
くするほうが好ましい。但し、これはレンズ材料により
も大きく変化することは勿論である。
【0048】ST9において、離型動作を行う。離型動
作では、トグルリンク機構65のクロスヘッド73をリ
ヤプレート62に向かって後退させる。クロスヘッド7
3が後退すると、伸びきったトグルリンク71A,71
Bは縮む方向へ作用して、タイバー63は弾性回復して
いく。トグルリンク71A,71Bと結合している可動
ダイプレート64は、クロスヘッド73の後退に伴っ
て、成形型50が開く方向、つまり、リヤプレート62
の方向へ移動するが、タイバー63の弾性回復により、
リヤプレート62は固定ダイプレート61の方向へ移動
するため、可動ダイプレート64の移動量とタイバー6
3の弾性回復による縮み量とが相殺するように作用する
ことになり、見かけ上、固定ダイプレート61と可動ダ
イプレート64との間隔(つまり、固定型2のインサー
ト12と可動型1のインサート11との相対位置)はあ
まり変化のない状態のままで、クロスヘッド73は後退
を続ける。
【0049】図16は、冷却工程(S3〜S6、P3’〜P6’
の区間)および一次離型工程(S6〜S10、P6’〜P10’の
区間)における型締め力とダイプレート間隔(固定ダイ
プレート61と可動ダイプレート64との間隔)との関
係を示している。この図からも判るように、型締め力
(キャビティ3内の樹脂にかかっている圧力)は、冷却
工程終了後の一次離型工程(P6’〜P10’の区間)に入
ると急激に低下するが、固定ダイプレート61と可動ダ
イプレート64との間隔は、初期の離型工程(S6〜S10
の区間)においても、あまり変化のない状態のままであ
ることを示している。ここでは、固定ダイプレート61
と可動ダイプレート64との間隔(つまり、固定型2の
インサート12と可動型1のインサート11との間隔)
の変化が圧縮時のレンズ成形用キャビティ厚さと取り出
し成形品厚さとの差の値以内(例えば、本実施例では、
0.3mm以内)に維持されるようになっている。
【0050】従って、離型の初期工程において、樹脂に
かかる圧力を低下させるにも関わらず、可動型1のイン
サート11と固定型2のインサート12との相対位置が
略一定に維持されているから、金型内で圧力を受けた樹
脂がゆるやかに無理なく減圧されるため冷却工程を短く
しても、離型工程において、成形品が変形することが少
なく、高精度なレンズ成形品を得ることができる。ちな
みに、キャビティ3内の樹脂にかかっている圧力はクロ
スヘッド73の後退速度を調整することで制御すること
ができるから、クロスヘッド73の後退速度を調整する
ことにより、キャビティ3内の樹脂にかかっている圧力
の減少を制御することができる。クロスヘッド73の後
退とタイバー63の弾性回復との関係は、予め、実験的
検証で適正な関係が求められているから、使用される材
料とレンズ特性とによってクロスヘッド73の制御条件
を定めることができる。
【0051】ST10において、成形品エジェクト動作
を行う。クロスヘッド73を最後まで後退させると、可
動ダイプレート64と固定ダイプレート61との間隔は
最大となり、成形型50はパーティングラインPLより
分割されて開かれ、成形品はエジェクトされ、成形型5
0から分離される。たとえば、以上の一連の工程から、
図17に示す成形品101が得られる。この成形品10
1は、2個のレンズ成形用キャビティ3によって成形さ
れた眼鏡レンズ102と、ランナ49によって成形され
2個の眼鏡レンズ102を連結する連結部103と、ス
プルー48によって成形され連結部103の中央部から
直角にかつレンズ102の厚み方向へ延びる棒状部10
4とから形成されている。この後、レンズ102は、耐
摩耗性ハードコート液に浸漬処理されたのち、レンズ1
02と連結部103とがカッタ装置により切り離され
る。これにより、1個の成形品101からハードコート
液によるコーティング膜で被覆された2個の眼鏡レンズ
102を同時に得ることができる。
【0052】[実施形態の効果]本実施形態によれば、
樹脂射出封込み工程においてキャビティ3内に射出する
溶融樹脂の量、および、樹脂加圧工程においてキャビテ
ィ3内の溶融樹脂を加圧する加圧力の少なくとも一方を
調整することにより、厚みの異なる成形品を得るように
したので、従来のように、最終成形品の厚みに相当する
キャビティ厚みを有する複数の成形型を用意しておかな
くても、厚みの異なる成形品を得ることができるから、
コストがかからず、かつ、特別な段取作業を必要とする
ことなく、レンズの厚みを簡易に変更することができ
る。
【0053】つまり、樹脂射出封込み工程において、キ
ャビティ3内に射出された溶融樹脂は、成形型50内に
封じ込められ、成形型50の外部へ戻る(逆流する)こ
とが阻止されているから、樹脂射出封込み工程において
キャビティ3内に射出する溶融樹脂の量、または、樹脂
加圧工程においてキャビティ3内の溶融樹脂を加圧する
加圧力を調整、あるいは、この両者(溶融樹脂の量およ
び溶融樹脂を加圧する加圧力の双方)を調整することに
より、厚みの異なる成形品を得ることができる。
【0054】また、キャビティ容積設定工程において、
キャビティ容積(厚み)を成形品の厚みより厚い厚みに
設定し、次に、樹脂射出封込み工程において、設定され
たキャビティ3内に溶融樹脂を射出するとともに、樹脂
を成形型50内に封じ込め、この状態において、樹脂加
圧工程において、トグルリンク機構65を伸張動作させ
てタイバー63を伸ばし、このタイバー63の伸びによ
る反力をキャビティ3内の樹脂に掛けながら、樹脂の冷
却工程を進行させるようにしたので、成形品のヒケや歪
みの発生を低減でき、しかも、成形サイクルを短縮でき
る。
【0055】すなわち、冷却工程において、キャビティ
3内の溶融樹脂が所定時間冷却されると、キャビティ3
内の溶融樹脂は、圧縮された状態で冷却が進行していく
につれ、次第に固化され、収縮されていく。樹脂の収縮
に伴い、可動ダイプレート64は徐々に前進される。可
動ダイプレート64が前進すると、固定ダイプレート6
1とリヤプレート62との間隔が縮小することになり、
つまり、タイバー63が弾性回復することになり、キャ
ビティ3内の溶融樹脂に作用している圧力が次第に低下
していく。従って、キャビティ3内の溶融樹脂が、次第
に冷却固化され、収縮していくに伴い、可動ダイプレー
ト64の前進、タイバー63の弾性回復を通じて、キャ
ビティ3内の溶融樹脂に作用している圧力を次第に緩や
かに低下させることができるから、得られる成形品全体
を均一に冷却させることができ、その結果、ヒケや歪み
の発生を低減でき、しかも、冷却時間、ひいては、全体
の成形サイクルも短縮できる。ちなみに、本実施形態の
方法によれば、直径76mm、度数−4.00Dの場合
で、冷却時間80秒で離型工程に移行することができ
る。
【0056】また、離型工程においては、冷却工程終了
後に、所定期間、可動型1のインサート11と固定型2
のインサート12との相対位置が略一定に維持された状
態で、レンズ成形用キャビティ3内の溶融樹脂にかかる
圧力が低下され、こののち、固定型2に対して可動型1
が型開きされるから、つまり、初期の離型工程におい
て、レンズ成形用キャビティ3内の樹脂にかかる圧力を
低下させていっても、可動型1のインサート11と固定
型2のインサート12との相対位置が略一定(可動型1
のインサート11と固定型2のインサート12との間隔
の変化が圧縮時のレンズ成形用キャビティ厚さと取り出
し成形品厚さとの差の値以内)に維持されているから、
成形品の変形を抑えることができる。このこと、つま
り、樹脂にかかる圧力を低下させるにも関わらず、可動
型1のインサート11と固定型2のインサート12との
相対位置が略一定に維持されているから、冷却工程を短
くしても、離型工程において、成形品が変形することが
少なく、高精度なレンズ成形品を得ることができる。従
って、高精度なレンズを得ることができると同時に、成
形サイクルも短縮できる。
【0057】また、可動ダイプレート64を固定ダイプ
レート61に対して進退させる機構として、トグルリン
ク機構65を用い、このトグルリンク機構65を伸張動
作させて、成形型50を型閉じし、かつ、このトグルリ
ンク機構65を最も伸びきった位置まで動作させ、キャ
ビティ3の容積を最小容積(最小厚み)に設定した状態
において、タイバー63の伸び量が所望値になるよう
に、固定ダイプレート61とリヤプレート62との距離
を調整するようにしたので、樹脂加圧工程における動作
制御を簡易にできる。
【0058】つまり、トグルリンク機構65を伸張動作
限界位置まで動作させ、キャビティ3の容積を最小容積
に設定した状態において、タイバー63の伸び量が予め
設定した所望値(たとえば、ΔL)になるように、固定
ダイプレート61とリヤプレート62との距離を調整し
ておけば、樹脂加圧工程では、トグルリンク機構65を
伸張動作限界位置まで動作させるだけでよい。樹脂加圧
工程におけるタイバー63の伸び量は、型締め力調整工
程における伸び量(ΔL)と、キャビティ3内の樹脂容
量により成形型50が閉じきらないことからくるタイバ
ー63の伸び量(α)とを合算した量であるから、型締
め力調整工程において、伸び量(α)を考慮して伸び量
(ΔL)を設定しておけば、樹脂加圧工程では、トグル
リンク機構65を伸張動作限界位置まで動作させるだけ
でよい。
【0059】また、型締め力調整工程では、リヤプレー
ト62を固定ダイプレート61に対して接近離間させる
ようにしたから、通常の型厚調整装置67を利用して、
リヤプレート62を固定ダイプレート61に対して接近
離間させることができる。また、樹脂射出封込み工程で
は、キャビティ3内に充填して樹脂の封じ込みにあたっ
て、スプルー48内にノズルシャットピン91を突出さ
せて、熱可塑性樹脂を射出するノズル通路を閉塞するよ
うにしたので、ノズルシャットピン91をノズル通路に
突出させるだけの動作でよく、キャビティ3内に溶融樹
脂を射出完了した時点で、直ちにその射出充填した熱可
塑性樹脂をその内部に封じ込めることができる。従っ
て、射出完了直前から樹脂加圧工程が開始させる場合で
あっても、樹脂の逆流を防止できる。
【0060】[変形例]なお、本発明は、上記実施形態
で述べた構造、方法に限られるものでなく、次のような
例も含む。前記実施形態では、可動ダイプレート64を
固定ダイプレート61に対して進退させる機構として、
トグルリンク機構65を用いたが、これに限られない。
要は、リヤプレート62と可動ダイプレート64との間
に設けられ、可動ダイプレートを固定ダイプレート61
に対して進退させる機構であって、可動ダイプレートを
固定ダイプレート61に向かって前進させ、かつ、タイ
バーの伸び量が予め設定した値になった位置で、リヤプ
レート62と可動ダイプレート64との相対位置を一定
に保持できる機構であれば、どのような構造でもよい。
【0061】また、前記実施形態では、モールド構成体
45は2個のレンズ成形用キャビティ3を含んでいた
が、1個のみのレンズ成形用キャビティでもよく、ある
いは、3個以上のレンズ成形用キャビティを含んだもの
でもよい。
【0062】また、前記実施形態では、溶融樹脂の射出
完了直前に圧縮を開始するようにしたが、たとえば、レ
ンズの種別(マイナスレンズかプラスレンズ)によっ
て、溶融樹脂の射出が完了してから、射出を開始するよ
うにしてもよい。また、前記実施形態では、リヤプレー
ト62と固定ダイプレート61との間隔を調整するにあ
たって、リヤプレート62を固定ダイプレート61に対
して接近離間させるようにしたが、これとは逆でもよ
い。
【0063】また、上述した実施形態では、眼鏡レンズ
の射出圧縮成形装置について説明したが、必ずしも眼鏡
レンズに限られるものでなく、他のレンズ一般にも利用
できる。
【0064】
【発明の効果】本発明の射出圧縮成形方法によれば、コ
ストがかからず、かつ、特別な段取作業を必要とするこ
となく、レンズの厚みを簡易に変更することができると
いう効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の方法を適用した射出圧縮
成形装置を示す図である。
【図2】同上実施形態の成形型を示す断面図である。
【図3】図2の III−III 線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】同上実施形態において、レンズの成形手順を示
すフローチャートである。
【図6】同上実施形態において、樹脂加圧条件を設定す
る際のレンズ度数と型締め力との関係を示す図である。
【図7】同上実施形態において、樹脂加圧条件の設定工
程を説明するための図である。
【図8】同上実施形態において、樹脂加圧条件の設定工
程における機械的END型締め時のキャビティの状態を
示す図である。
【図9】同上実施形態において、パーティングラインで
型閉じしたときの装置全体を示す図である。
【図10】同上実施形態において、パーティングライン
で型閉じしたときのキャビティを示す図である。
【図11】同上実施形態において、キャビティ容積設定
時の装置全体を示す図である。
【図12】同上実施形態において、キャビティ容積設定
時のキャビティを示す図である。
【図13】同上実施形態において、樹脂加圧時の装置全
体を示す図である。
【図14】同上実施形態において、樹脂加圧時のキャビ
ティを示す図である。
【図15】同上実施形態において、冷却工程における型
締め力とタイバーの伸び量との関係を示す図である。
【図16】同上実施形態において、冷却工程および一次
離型工程における型締め力とダイプレート間隔との関係
を示す図である。
【図17】同上実施形態において、得られる成形品を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 可動型 2 固定型 3 レンズ成形用キャビティ 4 型本体 11 インサート(レンズ凹面成形用キャビティ形成部
材) 12 インサート(レンズ凸面成形用キャビティ形成部
材) 16 型取付部材 17A 皿ばね(弾性部材) 45 モールド構成体 48 スプルー(樹脂流路) 49 ランナ(樹脂流路) 50 成形型 61 固定ダイプレート(一方の間隔保持部材) 62 リヤダイプレート(他方の間隔保持部材) 63 タイバー 64 可動ダイプレート 65 トグルリンク機構(進退機構) 67 型厚調整装置(間隔調整手段) 68 伸び量検出センサ(タイバー伸び量検出手段) 85 射出ノズル 91 ノズルシャットピン(遮断部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 棚川 健司 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホー ヤ株式会社内 (72)発明者 内田 哲也 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホー ヤ株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AA21 AG19 AH74 AP20 AR02 CA11 CB01 CK18 CK19 CK27 CK42 CK75 CL01 CL32 CL44 4F206 AG19 AH74 AP20 AR02 JA03 JL02 JM02 JM05 JN25 JN33 JQ62 JQ81 JQ83

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定型およびこの固定型に対して進退す
    る可動型を含み、これらの型間にレンズ凹凸面形成用の
    一対のキャビティ形成部材を含むレンズ成形用キャビテ
    ィを備えた成形型を用いて、熱可塑性樹脂からなるレン
    ズを成形するレンズの射出圧縮成形方法であって、 前記成形型を型閉じし、かつ、この型閉じ状態におい
    て、前記レンズ成形用キャビティの厚みが成形品の厚み
    より厚い所定厚みになる位置に前記可動型のキャビティ
    形成部材を移動させるキャビティ容積設定工程と、 前記キャビティ容積設定工程で設定されたレンズ成形用
    キャビティ内に熱可塑性溶融樹脂を射出したのち、その
    溶融樹脂を成形型内に封じ込める樹脂射出封込み工程
    と、 前記可動型のキャビティ形成部材を固定型のキャビティ
    形成部材に向かって前進させ、前記レンズ成形用キャビ
    ティ内に射出された溶融樹脂を加圧する樹脂加圧工程
    と、 前記樹脂加圧工程終了後に溶融樹脂を予め設定した所定
    時間冷却する冷却工程と、前記冷却工程終了後に固定型
    に対して可動型を型開きして成形品を取り出す離型工程
    とを備え、 前記樹脂射出封込み工程において前記レンズ成形用キャ
    ビティ内に射出する溶融樹脂の量、および、前記樹脂加
    圧工程において前記レンズ成形用キャビティ内の溶融樹
    脂を加圧する加圧力の少なくとも一方を調整することに
    より、厚みの異なる成形品を得る、ことを特徴とするレ
    ンズの射出圧縮成形方法。
  2. 【請求項2】 一対の間隔保持プレートを互いに連結す
    るタイバーと、このタイバーに沿って移動可能に設けら
    れた可動ダイプレートと、前記一対の間隔保持プレート
    の一方と前記可動ダイプレートとの間に設けられレンズ
    凹凸面成形用の一対のキャビティ形成部材を含むレンズ
    成形用キャビティを内部に備えた成形型と、前記一対の
    間隔保持プレートの他方と前記可動ダイプレートとの間
    に設けられ前記可動ダイプレートを一方の間隔保持プレ
    ートに対して進退させる進退機構とを備え、前記進退機
    構の作動によって、成形型が型閉じされた状態におい
    て、前記可動ダイプレートが一方の間隔保持プレートに
    向かって前進するとレンズ成形用キャビティが縮小され
    る構造の成形装置を用いて、熱可塑性樹脂からなるレン
    ズを成形するレンズの射出圧縮成形方法であって、 前記進退機構を作動させて、成形型を型閉じし、かつ、
    この型閉じ状態において、前記レンズ成形用キャビティ
    の厚みが成形品の厚みより厚い所定厚みになる位置に前
    記可動ダイプレートを移動させるキャビティ容積設定工
    程と、 前記キャビティ容積設定工程で設定されたレンズ成形用
    キャビティ内に熱可塑性溶融樹脂を射出したのち、その
    溶融樹脂を成形型内に封じ込める樹脂射出封込み工程
    と、 前記進退機構を作動させて、前記可動ダイプレートを一
    方の間隔保持プレートに向かって前進させ、かつ、前記
    タイバーの伸び量がレンズ特性に応じて予め設定した値
    になった位置で前記他方の間隔保持プレートと可動ダイ
    プレートとの相対位置を一定に保持し、前記溶融樹脂を
    加圧する樹脂加圧工程と、 前記樹脂加圧工程終了後に溶融樹脂を予め設定した所定
    時間冷却する冷却工程と、 前記冷却工程終了後に固定型に対して可動型を型開きし
    て成形品を取り出す離型工程とを備え、 前記樹脂射出封込み工程において前記レンズ成形用キャ
    ビティ内に射出する溶融樹脂の量、および、前記樹脂加
    圧工程において前記レンズ成形用キャビティ内の溶融樹
    脂を加圧する加圧力の少なくとも一方を調整することに
    より、厚みの異なる成形品を得る、ことを特徴とするレ
    ンズの射出圧縮成形方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のレンズ
    の射出圧縮成形方法において、 前記成形型は、前記一方の間隔保持プレートに固定され
    内部に前記レンズ成形用キャビティを形成するキャビテ
    ィ形成部材を有する固定型と、前記可動ダイプレートに
    固定された可動型とを備え、 前記可動型は、内部に前記レンズ成形用キャビティを形
    成するキャビティ形成部材を有する型本体と、前記可動
    ダイプレートに固定され前記型本体を前記固定型に向か
    って移動自在に保持した型取付部材と、この型取付部材
    と型本体との間に介在された弾性部材とを備え、この弾
    性部材によって型取付部材と型本体とが一定の隙間だけ
    開閉可能に構成されている、ことを特徴とするレンズの
    射出圧縮成形方法。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載のレンズ
    の射出圧縮成形方法において、 前記進退機構としてトグルリンク機構を用い、 このトグルリンク機構を伸張動作させて、成形型を型閉
    じし、かつ、このトグルリンク機構を伸張動作限界位置
    まで動作させ、前記レンズ成形用キャビティを最小容積
    に設定した状態において、前記タイバーの伸び量が所望
    値になるように、一対の間隔保持プレート間の距離を調
    整する型締め力調整工程を備え、 前記樹脂加圧工程では、前記トグルリンク機構を伸張動
    作限界位置まで動作させることを特徴とするレンズの射
    出圧縮成形方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のレンズの射出圧縮成形
    方法において、 前記型締め力調整工程では、前記他方の間隔保持プレー
    トを一方の間隔保持プレートに対して接近離間させて調
    整することを特徴とするレンズの射出圧縮成形方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    レンズの射出圧縮成形方法において、 前記樹脂射出封込み工程では、前記レンズ成形用キャビ
    ティ内に溶融樹脂を射出したのち、前記レンズ成形用キ
    ャビティにランナを介して通じるスプルー内に遮断部材
    を突出させて、溶融樹脂を射出するノズル通路を閉塞す
    ることを特徴とするレンズの射出圧縮成形方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の
    レンズの射出圧縮成形方法において、 前記冷却工程では、予め設定した所定時間、前記可動型
    のキャビティ形成部材と固定型のキャビティ形成部材と
    の相対位置を略一定に維持しつつ、前記レンズ成形用キ
    ャビティ内の溶融樹脂にかかる圧力を、前記離型工程に
    おける圧力低下速度よりも緩やかな速度で徐々に低下さ
    せることを特徴とするレンズの射出圧縮成形方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の
    レンズの射出圧縮成形方法において、 前記離型工程では、所定期間、前記可動型のキャビティ
    形成部材と固定型のキャビティ形成部材との相対位置を
    略一定に維持しつつ、前記レンズ成形用キャビティ内の
    溶融樹脂にかかる圧力を低下させ、こののち、固定型に
    対して可動型を型開きして成形品を取り出すことを特徴
    とするレンズの射出圧縮成形方法。
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