JP3485763B2 - 光コネクタ - Google Patents

光コネクタ

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JP3485763B2
JP3485763B2 JP24729197A JP24729197A JP3485763B2 JP 3485763 B2 JP3485763 B2 JP 3485763B2 JP 24729197 A JP24729197 A JP 24729197A JP 24729197 A JP24729197 A JP 24729197A JP 3485763 B2 JP3485763 B2 JP 3485763B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光コネクタに係
り、特に光ファイバ先端を成端するフェルールを内装し
てなり、これらフェルールの接合端面同士を互いに突き
合わせて光ファイバ同士を光学的に接合させる光コネク
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ同士を切替可能に接続する光
コネクタとしては、例えば、JISC 5981等に制
定されるような、プラスチック製多心光コネクタ(いわ
ゆるMT形光コネクタ:Mechanically Transferable)
が提供されている。図9は、MT形光コネクタの一例を
示す。図中符号1は光ファイバ(テープ心線)、2はフ
ェルール(光コネクタプラグ)、3はブーツ、4はガイ
ドピン、5はガイドピン穴、6はクランプスプリングで
ある。このMT形光コネクタは、光ファイバ1の先端に
露出させた複数本の裸ファイバ7を、精密金型を用いて
成形した樹脂製フェルール2に形成した光ファイバ挿入
穴9に挿入固定した構造になっている。光ファイバ挿入
穴9は他のフェルール2と突き合わされる接合端面8に
開口し、前記裸ファイバ7は該接合端面8と面一に精密
に位置決めされている。ガイドピン穴5は光ファイバ挿
入穴9に対する相対位置および平行度が極めて精密であ
り、精密な円筒側面を有する金属製ガイドピン4を一対
のフェルール2の対向させた両接合端面8のガイドピン
穴5、5間に架け渡すようにして挿入することで、両フ
ェルール2の接合端面8に露出する裸ファイバ7同士が
精密に位置決めされる。そして、両フェルール2の接合
端面8同士を当接させた後、両フェルール2の後端フラ
ンジ部10間にクランプスプリング6を嵌込むと、該ク
ランプスプリング6のバネ力によって接合端面8間の圧
接状態が維持され、突き合わせられた裸ファイバ7間に
所望の接続損失が安定に確保されるようになっている。
【0003】ところで、前記MT形光コネクタは、クラ
ンプスプリング6の着脱に専用の治具を必要とするた
め、作業性に不満があり、接続や接続切替等の作業を簡
便に行うことができる光コネクタの開発が求められてい
た。また、フェルール2がむき出しになることを防止す
るために、キャップ等の保護手段を設ける必要があり、
扱いが面倒であるといった不満があった。
【0004】前記問題に鑑みて、近年では、いわゆるM
POコネクタ(JIS C 5981等に制定される光
コネクタフェルールをハウジング内部に収納した構造の
光コネクタ)が提供されている。図10および図11は
前記MPOコネクタ11を示す。図11において、この
MPOコネクタ11は、MT形光コネクタのフェルール
2および該フェルール2の後端部(図11右側)に、ガ
イドピン4をクランプするピンクランプ12を筒状のハ
ウジング13に内装支持し、該ハウジング13の後端部
を筒状のカップリング14に内装支持し、カップリング
14内に突き合わせ力発生用のスプリング15を収容し
た構成になっている。フェルール2はハウジング13内
を前後(図11左右)方向に移動可能であり、ハウジン
グ13は別途設置されたハウジング用スプリング16に
よって前方に付勢されており、フェルール2がMPOコ
ネクタ11の奥方に押し込まれた際にハウジング13が
フェルール2に従動せずにMPOコネクタ11の先端位
置にあれば、ハウジング13内側にフェルール2全体が
入り込んで保護される。ハウジング13は側部に突設し
た係合突起13aが光コネクタアダプタ17等の受け側
のハウジングと係脱可能に係合することで、該受け側の
ハウジングに差し込んだMPOコネクタ11の差し込み
状態を維持する。
【0005】前記MPOコネクタ11によれば、受け側
のハウジングに対して挿抜するだけで、光ファイバ1同
士の接続や接続切替等を簡便に行うことができる。ま
た、フェルール2をハウジング13内に収容保護する構
造になっているので、フェルール2の保護手段を別途講
じる必要が無い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
なMPOコネクタ11は、部品点数が多く構成が複雑で
あるため組み立てに手間がかかり、コストも高いといっ
た不満があった。また、図9に示すMT形光コネクタに
比べてかなり大型になるので、装置に高密度に実装する
には不向きであり、実装密度の向上に限界があった。ま
た、組み立て性を考慮してMPOコネクタ11を表裏に
分割した構造とすることも考えられるが、このように分
割した場合、MPOコネクタ11によるフェルール2の
保持強度が低下してしまうという問題があった。しか
も、フェルール2同士の突き合わせ状態が不安定であ
り、これらフェルール2同士の突き合わせのさらなる安
定化が要求されていた。このため、このMPOコネクタ
11では前記MT形光コネクタの有する問題点の根本的
な解決に至らなかった。
【0007】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、 (イ)部品点数が少なく構成が単純で組み立てが容易で
ある、 (ロ)光ファイバ同士の接続や接続切替等の作業を簡便
に行うことができる (ハ)低コスト化できる (ニ)接続する一対のフェルールの片方にハウジングを
組み立てなくとも接続作業を行うことができる (ホ)フェルールの保持強度を確実に確保する (ヘ)フェルール同士を安定して突き合わせる (ト)連結手段により高密度実装可能である 等の効果が得られる光コネクタを提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の光コネクタは、光ファイバの先端が
内装されて固定された一対のフェルールの接合端面同士
を突き合わせて、前記光ファイバ同士を光学的に接合す
る光コネクタであって、突き合わせ接続する一方のフェ
ルールが中心軸線方向で移動自在に収納され、先端側に
開口された挿入口に、他方のフェルールを挿入すること
により、互いのフェルールの接合端面同士を突き合わせ
た状態に接合するホルダを具備してなり、前記ホルダ
は、筒状に形成された外部ハウジングと、内部に一方の
フェルールを収納可能な収納空間が形成されかつこのフ
ェルールを他方のフェルールとの突き合わせ方向へ付勢
する付勢手段が設けられた内部ハウジングとから構成さ
れ、前記外部ハウジングへ前記内部ハウジングを嵌合さ
せることにより一体化されてなり、該内部ハウジング
は、前記他方のフェルールとの接合時に、このフェルー
ルを係止して互いのフェルールの突き合わせ状態を維持
させる弾性爪がそれぞれ形成され、互いに組み合わせる
ことにより前記フェルールを収納可能な前記収納空間が
形成される半割り状の一対のハウジング部材から構成さ
れ、これらハウジング部材に形成された弾性爪は、ハウ
ジング部材から延在された胴体部と、この胴体部の先端
部に形成されて前記他方のフェルールに係止する爪部と
を有し、該爪部は、前記胴体部に対して前記フェルール
への係止方向へ屈曲されていることを特徴としている。
【0009】請求項2記載の光コネクタは、請求項1記
載の光コネクタにおいて、前記外部ハウジングに、装着
された前記内部ハウジングの弾性爪を構成する胴体部を
内方へ押圧する押圧部が形成されていることを特徴とし
ている。
【0010】請求項3記載の光コネクタは、外部ハウジ
ング同士を複数連結する連結手段を備えることを特徴と
しているので、複数連結して一体的に取り扱うことが可
能である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光コネクタの実施
形態を図1から図7を参照して説明する。なお、図中、
図9から図11と同一の構成部分には同一の符号を付
し、その説明を省略化する。図において符号20は、本
実施の形態の光コネクタである。この光コネクタ20
は、それぞれフェルール2を収納するホルダ21とプラ
グ22とから構成されている。ホルダ21は、筒状に形
成された外部ハウジング23と、この外部ハウジング2
3の一方側から嵌合されて取り付けられる内部ハウジン
グ24とから構成されている。
【0012】内部ハウジング24は、半割りに形成され
たハウジング部材25から構成されたもので、その内部
にはコイルスプリング等からなる付勢手段26が設けら
れている。この内部ハウジング24を構成するハウジン
グ部材25には、プラグ22との接合方向へ突出されて
延在された弾性爪27がそれぞれ形成されている。な
お、これらハウジング部材25及び弾性爪27は、例え
ばプラスチック等の成形の容易な樹脂によって一体成形
されている。
【0013】これらハウジング部材25に形成された弾
性爪27は、胴体部27bの先端部に爪部27aを有す
るもので、この爪部27aは、胴体部27bに対してプ
ラグ22のフェルール2への係止方向へ僅かに屈曲され
ている。また、この弾性爪27を構成する胴体部27b
には、その上下に羽根状突起27cが形成されている。
【0014】これらハウジング部材25の互いの対向面
には、フェルール収納溝28が形成されており、これら
ハウジング部材25同士を突き合わせて組み立てた際
に、その内部に、それぞれのハウジング部材25のフェ
ルール収納溝28からなる細長角筒状の収納空間が形成
されるようになっている。そして、この収納空間内に前
記フェルール2が収納され、この収納空間内に収納され
たフェルール2は、前記付勢手段26によって前方へ付
勢されるようになっている。また、内部ハウジング24
には、その表裏面に前方側が連結されかつ後端側が外方
へ突出された係止爪29がそれぞれ形成されている。
【0015】なお、内部ハウジング24の後端部には、
この内部ハウジング24を外部ハウジング23へ差し込
んだ際に外部ハウジング23の切欠部30aに嵌合する
抜け止め片30bが形成されており、この抜け止め片3
0bによって外部ハウジング23への内部ハウジング2
4の差し込み過ぎが防止されるようになっている。ま
た、この内部ハウジング24内に収納されるフェルール
2には、その後端側に、半割り形状に形成されたピンク
ランプ31が設けられている。このピンクランプ31
は、フェルール2の両側部側に形成されたガイドピン穴
5へ挿通されるガイドピン4が設けられている。つま
り、このピンクランプ31をフェルール2のガイドピン
穴5へガイドピン4を挿通させた状態にて、このピンク
ランプ31がフェルール2の後端に取り付けられ、その
ガイドピン4の先端が、フェルール2の接合端面8から
突出されるようになっている。
【0016】外部ハウジング23は、細長角筒状に形成
されたもので、この外部ハウジング23の一方側から内
部ハウジング24が挿入され、他方側からプラグ22が
挿入されるようになっている。この外部ハウジング23
には、内部ハウジング24が挿入される一方側の端部近
傍における表裏に、内部ハウジング24の係止爪29が
嵌合される係止窓32が形成されており、この係止窓3
2に係止爪29が嵌合することにより、この係止爪29
の後端部が係止窓32の後端縁部に係止して、内部ハウ
ジング24の抜け出しが防止されるようになっている。
この外部ハウジング23には、その中間部における両側
部に窓部33が形成されており、この窓部33の内側に
は、長手方向へ沿って壁部34が形成されている。そし
て、これら壁部34同士の間に、互いに接合されるフェ
ルール2の一部が挿入されて互いに突き合わされるよう
になっている。
【0017】また、窓部33には、この窓部33を形成
する上下の開口縁部に、それぞれ押圧片(押圧部)33
aが形成されている。これら押圧片33aは、その幅寸
法が、外部ハウジング23の先端部方向(図3中左方
向)へ向かって次第に広げられている。つまり、この押
圧片33aの内面は、先端方向へ向かって内方へ傾斜さ
れたテーパ面とされている。
【0018】また、この外部ハウジング23には、その
長手方向中央部外面から、この外部ハウジング23を端
子板等の支持材(図示略)に固定するための固定用フラ
ンジ35が突設されている。
【0019】プラグ22は、左右半割り形状に形成され
た一対のプラグ部材41から構成されたもので、このプ
ラグ22を構成するプラグ部材41に形成された保持凹
部42に、フェルール2の後端側のフランジ10が嵌合
されるようになっている。即ち、これらプラグ部材41
の保持凹部42に、フェルール2のフランジ10を嵌合
させながら、互いのプラグ部材41同士を突き合わせて
組み付けることにより、先端からフェルール2の先端部
が突出された状態にプラグ22が組み立てられるように
なっている。また、このプラグ22には、その両側部
に、係合穴部43が形成されており、これら係合窓部4
3には、前記内部ハウジング24に形成された弾性爪2
7が入り込むようになっている。そして、このように、
プラグ22の係合窓部43に内部ハウジング24の弾性
爪27を入り込ませることにより、これらプラグ22及
び内部ハウジング24にそれぞれ保持されたフェルール
2の接合端面8同士が突き合わされて、その接合端面8
に露出された光ファイバ1の心線が互いに光学的に接合
されるようになっている。
【0020】このとき、内部ハウジング24に収納され
たフェルール2の接合端面8から突出されたガイドピン
4が、プラグ22に保持されたフェルール2のガイドピ
ン穴5へ嵌合することにより、これらフェルール2同士
が互いに高精度にて位置決めされるようになっている。
なお、プラグ22を構成するプラグ部材41には、組立
時に光ファイバ1が挿通される挿通孔となるケーブル用
溝部44が形成されている。
【0021】上記構成の光コネクタ20によって光ファ
イバ1同士を接合させる場合は、まず、外部ハウジング
23の一端側から、ピンクランプ31を装着したフェル
ール2を挿入し、このフェルール2の先端部分を、外部
ハウジング23の壁部34同士の間へ嵌合させる(図5
参照)。この状態にて、このフェルール2の後方側に
て、ハウジング部材25同士を組み合わせて内部ハウジ
ング24を組み立て、付勢手段26とともに、この内部
ハウジング24を外部ハウジング23内へ挿入する(図
6参照)。
【0022】このようにすると、内部ハウジング24の
弾性爪27を構成する爪部27aが、外部ハウジング2
3の壁部34の外側へ入り込み、さらに挿入すると、こ
の弾性爪27の爪部27aが、壁部34を超えて外部ハ
ウジング23の他端側に配設される(図7参照)。な
お、このとき、この弾性爪27の胴体部27bに形成さ
れた羽根状突起27cが、窓部33の上下開口縁部に形
成された押圧片33aの内方に入り込み、テーパ面とさ
れた押圧片33aの内面に沿って内側へ案内される。即
ち、この弾性爪27が押圧片33aによって押圧されて
内方へ僅かに弾性変形されることとなる。
【0023】次いで、この外部ハウジング23の他端側
からなる挿入口23aからフェルール2を保持させたプ
ラグ22を挿入する。このようにすると、このプラグ2
2に保持されたフェルール2が外部ハウジング23の壁
部34同士の間へ挿入され、内部ハウジング24に収納
されたフェルール2の接合端面8から突出されたガイド
ピン4が、プラグ22に収納されたフェルール2のガイ
ドピン穴5へ挿通されて、これらフェルール2の接合端
面8同士が位置決めされて突き合わされる。さらに、こ
のプラグ22の両側部に形成された係合窓部43に、内
部ハウジング24の弾性爪27の爪部27aが入り込
み、この爪部27aによって、フェルール2のフランジ
10の後端側が係止される(図2参照)。
【0024】これにより、内部ハウジング24に収納さ
れたフェルール2及びプラグ22に収納されたフェルー
ル2は、付勢手段26の付勢力によって、それぞれの接
合端面8同士が突き合わされた状態に接合されて、光フ
ァイバ1の心線同士が光学的に接合される。
【0025】なお、このとき、プラグ22に保持された
フェルール2のフランジ10の後端側を係止する弾性爪
27は、その先端部の爪部27aが内方、つまりプラグ
22のフェルール2への係止方向へ僅かに屈曲されてい
るので、このフェルール2のフランジ10へ確実に係止
されることとなり、さらには、この弾性爪27の胴体部
27bの上下に形成された羽根状突起27cがそれぞれ
外部ハウジング23の窓部33に形成された押圧片33
aの内面によって内方へ押圧されているので、爪部27
aによるフェルール2のフランジ10への良好な係止状
態を確実に維持させることができる。つまり、押圧片3
3aの胴体部27bへの押圧箇所が支点となって弾性爪
27が支持されることとなり、これにより、この弾性爪
27によるフェルール2への係止強度が大幅に向上され
ることとなる。
【0026】以上、説明したように、上記構造の光コネ
クタ20によれば、外部ハウジング23に内部ハウジン
グ24を嵌合させて一体化させたホルダ21と、このホ
ルダ21を構成する外部ハウジング23の挿入口23a
へ挿入することにより、弾性爪27によって係止されて
それぞれのフェルール2の接合端面8同士が内部ハウジ
ング24内の付勢手段26の付勢力によって互いに突き
合わされた状態に接合されるプラグ22とから構成され
ているので、コネクタ全体の構造を簡略化することがで
き、これにより、部品点数の削減、製造の容易化及び低
コスト化を図ることができる。したがって、この光コネ
クタ20を容易に小型化することができ、光機器への実
装密度を向上させることができる。また、プラグ22を
ホルダ21に挿抜するだけで、互いのフェルール2同士
を簡便かつ短時間で接続、接続解除することができ、こ
れにより、接続切替等の作業性も向上させることができ
る。
【0027】しかも、組み立て性を考慮して半割り状に
形成された内部ハウジング24が外部ハウジング23内
に嵌合されて一体化されているので、この内部ハウジン
グ24の強度を高めることができる。つまり、半割りで
あっても十分な強度を確保することができ、内部の収納
空間におけるフェルール2の確実な収納及び付勢手段2
6によるフェルール2への付勢力の供給を確実に確保す
ることができる。これにより、突き合わせたフェルール
2同士の接合状態を確実にかつ精度良く維持させること
ができる。
【0028】さらには、プラグ22に保持されたフェル
ール2のフランジ10の後端側を係止する弾性爪27の
先端部の爪部27aがプラグ22のフェルール2への係
止方向へ僅かに屈曲されているので、フェルール2のフ
ランジ10を弾性爪27の爪部27aによって確実に係
止して、フェルール2の接合端面8同士を確実に突き合
わせることができる。また、弾性爪27の胴体部27b
の上下に羽根状突起27cが形成され、これら羽根状突
起27cがそれぞれ外部ハウジング23の窓部33に形
成された押圧片33aの内面によって内方へ押圧される
ので、爪部27aによるフェルール2のフランジ10へ
の良好な係止状態を確実に維持させることができる。つ
まり、押圧片33aの胴体部27bへの押圧箇所が支点
となって弾性爪27が支持されることとなり、これによ
り、この弾性爪27によるフェルール2への係止強度が
大幅に向上されることとなり、フェルール2同士の接合
状態を安定して維持することができる。
【0029】なお、上記の例では、ホルダ21内に収納
された一方のフェルール2へ接合させる他方のフェルー
ル2をプラグ22に保持させた例を示したが、ホルダ2
1を構成する外部ハウジング23の壁部34間へ、他方
のフェルール2を直接差し込んで、そのフランジ10を
弾性爪27によって係止させて、ホルダ21側の一方の
フェルール2と接合させても良い。つまり、上記構造の
光コネクタ20によれば、プラグ22を省略して、ホル
ダ21のみでフェルール2同士を接合させることができ
るので、構成部品の簡略化を図ることができる。
【0030】また、複数の光コネクタ20を使用する場
合には、図8に示すように、連結手段36、37(嵌合
突起36と嵌合穴37)とを嵌合して連結することも可
能である。これにより、複数の光コネクタ20を架やモ
ジュール等の所定位置に実装する場合の実装密度を高め
ることができ、しかも、目的数の光コネクタ20を予め
連結しておくことで連結状態を維持したまま所定位置に
実装できるので実装作業性を向上することができる。な
お、連結手段としては、図8に示した嵌合突起36と嵌
合穴37以外、外部ハウジング23から突設した弾性爪
や、複数の光コネクタ20を外側からクランプ保持する
板バネなどの保持部材等の各種構成が採用可能である。
また、図8では外部ハウジング23の係止窓32が形成
されている側部と該側部に対向する反対側の側部とを光
コネクタ20間で互いに当接させて複数の光コネクタ2
0を連結しているが、窓部33が形成された側部同士を
当接させて複数の光コネクタ20を連結することも可能
である。
【0031】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の光コネ
クタによれば、下記の効果を得ることができる。請求項
1記載の光コネクタによれば、外部ハウジングに内部ハ
ウジングを嵌合させて一体化させたホルダを有し、この
ホルダの挿入口へ他方のフェルールを挿入することによ
り、この他方のフェルールを弾性爪によって係止してそ
れぞれのフェルールの接合端面同士を内部ハウジング内
の付勢手段の付勢力によって互いに突き合わされた状態
に接合するものであるので、コネクタ全体の構造を簡略
化することができ、これにより、部品点数の削減、製造
の容易化及び低コスト化を図ることができる。したがっ
て、この光コネクタを容易に小型化することができ、光
機器への実装密度を向上させることができる。また、ホ
ルダに、接合する他方のフェルールを挿抜するだけで、
互いのフェルール同士を簡便かつ短時間で接続、接続解
除することができ、これにより、接続切替等の作業性も
向上させることができる。しかも、組み立て性を考慮し
て半割り状に形成された内部ハウジングが外部ハウジン
グ内に嵌合されて一体化されているので、この内部ハウ
ジングの強度を高めることができる。つまり、半割りで
あっても十分な強度を確保することができ、内部の収納
空間におけるフェルールの確実な収納及び付勢手段によ
るフェルールへの付勢力の供給を確実に確保することが
できる。これにより、突き合わせたフェルール同士の接
合状態を確実にかつ精度良く維持させることができる。
さらには、他方のフェルールを係止する弾性爪の爪部が
フェルールへの係止方向へ屈曲されているので、フェル
ールを弾性爪の爪部によって確実に係止して、フェルー
ルの接合端面同士を確実に突き合わせることができる。
【0032】請求項2記載の光コネクタによれば、内部
ハウジングを外部ハウジングへ装着することにより、弾
性爪の胴体部が外部ハウジングに形成された押圧部によ
って内方へ押圧されるので、爪部によるフェルールへの
良好な係止状態を確実に維持させることができる。つま
り、押圧部の胴体部への押圧箇所が支点となって弾性爪
が支持されることとなり、これにより、この弾性爪によ
るフェルールへの係止強度が大幅に向上されることとな
り、フェルール同士の接合状態を安定して維持すること
ができる。
【0033】請求項3記載の光コネクタによれば、外部
ハウジング同士を複数連結する連結手段を備えることを
特徴としているので、複数連結して一体的に取り扱うこ
とが可能であり、複数の光コネクタの高密度実装が可能
になるとともに、予め複数の光コネクタを連結しておく
ことで所定位置への光コネクタの実装作業性が向上する
といった優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の光コネクタの構成及び
構造を説明する光コネクタの分解斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態の光コネクタの構成及び
構造を説明する光コネクタの断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態の光コネクタの構成及び
構造を説明する光コネクタの一部の平断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態の光コネクタの構成及び
構造を説明する光コネクタの一部の側面図である。
【図5】 本発明の実施の形態の光コネクタに用いられ
るホルダの組み立て方を説明するホルダの概略断面図で
ある。
【図6】 本発明の実施の形態の光コネクタに用いられ
るホルダの組み立て方を説明するホルダの概略断面図で
ある。
【図7】 本発明の実施の形態の光コネクタに用いられ
るホルダの組み立て方を説明するホルダの概略断面図で
ある。
【図8】 本発明の実施の形態の光コネクタを連結する
連結手段を示す斜視図である。
【図9】 従来例の光コネクタを示す図であって、MT
形光コネクタを示す分解斜視図である。
【図10】 従来例の光コネクタを示す図であって、M
POコネクタを示す斜視図である。
【図11】 従来例の光コネクタを示す図であって、M
POコネクタの断面図である。
【符号の説明】
1…光ファイバ、2…フェルール、8…接合端面、20
…光コネクタ、21…ホルダ、23…外部ハウジング、
23a…挿入口、24…内部ハウジング、25…ハウジ
ング部材、26…付勢手段、27…弾性爪、27a…爪
部、27b…胴体部、33a…押圧片(押圧部)、36
…連結手段(嵌合突起)、37…連結手段(嵌合穴)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 邦彦 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フ ジクラ 佐倉工場内 (72)発明者 百津 仁博 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フ ジクラ 佐倉工場内 (72)発明者 林 幸生 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フ ジクラ 佐倉工場内 (72)発明者 野村 義和 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フ ジクラ 佐倉工場内 (72)発明者 横須賀 洋 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フ ジクラ 佐倉工場内 (56)参考文献 特開 平9−329724(JP,A) 特開 平10−186177(JP,A) 特開 平11−2744(JP,A) 特開 平10−160966(JP,A) 特開 平10−160969(JP,A) 実開 昭60−163408(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/24 G02B 6/36 - 6/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ(1)の先端が内装されて固
    定された一対のフェルール(2)の接合端面(8)同士
    を突き合わせて、前記光ファイバ同士を光学的に接合す
    る光コネクタ(20)であって、 突き合わせ接続する一方のフェルールが中心軸線方向で
    移動自在に収納され、先端側に開口された挿入口(23
    a)に、他方のフェルールを挿入することにより、互い
    のフェルールの接合端面同士を突き合わせた状態に接合
    するホルダ(21)を具備してなり、 前記ホルダは、筒状に形成された外部ハウジング(2
    3)と、内部に一方のフェルールを収納可能な収納空間
    が形成されかつこのフェルールを他方のフェルールとの
    突き合わせ方向へ付勢する付勢手段(26)が設けられ
    た内部ハウジング(24)とから構成され、前記外部ハ
    ウジングへ前記内部ハウジングを嵌合させることにより
    一体化されてなり、 該内部ハウジングは、前記他方のフェルールとの接合時
    に、このフェルールを係止して互いのフェルールの突き
    合わせ状態を維持させる弾性爪(27)がそれぞれ形成
    され、互いに組み合わせることにより前記フェルールを
    収納可能な前記収納空間が形成される半割り状の一対の
    ハウジング部材(25)から構成され、 これらハウジング部材に形成された弾性爪は、ハウジン
    グ部材から延在された胴体部(27b)と、この胴体部
    の先端部に形成されて前記他方のフェルールに係止する
    爪部(27a)とを有し、 該爪部は、前記胴体部に対して前記フェルールへの係止
    方向へ屈曲されていることを特徴とする光コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記外部ハウジングには、装着された前
    記内部ハウジングの弾性爪を構成する胴体部を内方へ押
    圧する押圧部(33a)が形成されていることを特徴と
    する請求項1記載の光コネクタ。
  3. 【請求項3】 外部ハウジング同士を複数連結する連結
    手段(36、37)を備えることを特徴とする請求項1
    または2記載の光コネクタ。
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