JP3477352B2 - 全血血球免疫測定装置 - Google Patents

全血血球免疫測定装置

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JP3477352B2 JP28772997A JP28772997A JP3477352B2 JP 3477352 B2 JP3477352 B2 JP 3477352B2 JP 28772997 A JP28772997 A JP 28772997A JP 28772997 A JP28772997 A JP 28772997A JP 3477352 B2 JP3477352 B2 JP 3477352B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、全血血球免疫測
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】体内で起こる炎症の有無やその程度、そ
の経過などを観察する手法として炎症マーカーがある。
この炎症マーカーの代表的なものとしては、白血球数、
血沈値、急性期蛋白、血清蛋白画値、血清シアル酸な
どがあり、これらを組み合わせて測定し、炎症の診断に
役立てられている。この中で、特に白血球数と急性期蛋
白である C−反応性蛋白(CRP)の測定は、炎症や
感染症の診断に有益であるが、これらを同時に測定する
装置は従来は無く、前者は血球計数装置を、後者は免疫
測定装置をそれぞれ用いて個別に測定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記血
球計数装置および免疫測定装置を用いて個別に測定を行
う場合、測定に用いるサンプル(検体)は前者において
は全血であり、後者においては主として血清である。そ
して、検体として全血を得る場合、抗凝固剤入りの状態
とこれが無い状態で別々に採血する必要がある一方、血
清は血液凝固までの時間待ちと遠心分離を行う必要があ
るため、前記手法は、小さな医院や診療所、遠隔地の診
療所、休日診療所、緊急検査室などのように、専門の検
査技術者を常時確保できない施設では不向きである。
【0004】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、血球計数と免疫項目データを同
時に得ることができ、しかも、検体や試薬のサンプリン
グのための機構が簡単で取扱いが簡単な全血血球免疫測
定装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の請求項1に係る全血血球免疫測定装置
は、免疫測定を行う免疫測定部と、免疫測定に用いる試
薬を収容した容器と、血球計数測定を行う血球計数測定
部とを一直線上または円弧状に配置し、単一のサンプリ
ングノズルによって検体および試薬のサンプリングを行
なえるように構成し 、更に、前記血球計数測定部のセル
を前記サンプリングノズルを洗浄するための廃液チャン
バに兼用するようにしている(請求項1)
【0006】上記全血血球免疫測定装置によれば、試薬
などのサンプリング機構が簡単となり、構成部品も少な
いので、測定中にトラブルが発生することが少なくなる
とともに、コストダウンを図ることができる。
【0007】そして、血球計数測定部のセルをサンプリ
ングノズルを洗浄するための廃液チャンバに兼用した場
合、専用の廃液チャンバが不要になり、それだけ構成が
簡素化されるとともにコストダウンが促進される。
た、この発明は、検体セット部にセットされた検体容器
と、免疫測定を行う免疫測定部と、免疫測定に用いる試
薬を収容した容器と、血球計数測定を行う血球計数測定
部とを一直線上または円弧状に配置し、単一のサンプリ
ングノズルによって検体および試薬のサンプリングを行
なえるように構成し、更に、前記サンプリングノズルに
より前記試薬と検体を吸引した後、前記試薬と検体を前
記免疫測定部のセル内に吐出するよう構成されているこ
とを特徴とする全血血球免疫測定装置を提供する(請求
項2)。 更に、この発明は、検体セット部にセットされ
た検体容器と、免疫測定を行う免疫測定部と、免疫測定
に用いる試薬を収容した容器と、血球計数測定を行う血
球計数測定部とを一直線上または円弧状に配置し、単一
のサンプリングノズルによって検体および試薬のサンプ
リングを行なえるように構成し、更に、検体としての全
血を収容した検体容器をセットするための検体セット部
が形成される装置ケース前面部に近い側から順に、前記
免疫測定部と前記血球計数測定部が一直線状または円弧
状に配置されるとともに、前記免疫測定部と免疫測定に
用いる試薬を収容した容器は、蓋によって開閉されるよ
うに構成されていることを特徴とする全血血球免疫測定
装置を提供する(請求項3)。
【0008】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図面を参照し
ながら説明する。図1〜図6は、この発明の一つの実施
の形態を示すものである。
【0009】まず、図1はこの発明の全血血球免疫測定
装置の一例を、側面パネルを取り外した状態で示す斜視
図であり、図2はこの全血血球免疫測定装置の全体の構
成を概略的に示す図であり、図3は全血血球免疫測定装
置の要部を上方から見た図である。これらの図におい
て、1は装置ケースで、その前面部2側には、検体とし
ての全血3を収容した検体容器4をセットするための検
体セット部5が内方に凹んだ状態で形成されている。6
はこの検体セット部5に設けられる測定キー、7はヒン
ジ8を中心に両矢印9の方向に揺動して検体セット部5
を開閉する扉である。
【0010】そして、装置ケース1の側面部9の下方に
は、前面部2に近い側から順に、免疫測定を行う免疫測
定部10と血球測定を行う血球計数測定部11が前面側
から見て一直線状に配置されているとともに、複数の電
磁弁12aからなる電磁弁部12が設けられている。ま
た、側面部9の上方には、検体セット部5と血球計数測
定部11との間を、一直線上に配設された免疫測定部1
0と血球測定を行う血球計数測定部11に沿うようにし
て直線的に移動するサンプリング機構としてのプローブ
ユニット部13が設けられている。
【0011】また、図2において、14は定注器、15
は希釈液容器、16は溶血試薬容器、17はポンプであ
り、これら15〜17はいずれも電磁弁部12に接続さ
れている。また、18はポンプ17に接続された廃液容
器である。
【0012】ここで、前記免疫測定部10、血球計数測
定部11およびプローブユニット部13の構成について
少し詳細に説明する。
【0013】まず、免疫測定部10は、この実施の形態
においては、CRPを測定するように構成されている。
すなわち、図2において、19はCRPを測定するため
のセル(以下、CRPセルという)で、光照射部19a
および光検出部19bを備えるとともに、内部に収容さ
れる液を適宜攪拌できるように構成されている。20,
21,22はCRP測定に用いられる試薬を収容した容
器で、それぞれ、溶血試薬(以下、R1試薬という)、
緩衝液(以下、R2試薬という)、抗ヒトCRP感作ラ
テックス免疫試薬(以下、R3試薬という)が収容され
ている。
【0014】そして、前記CRPセル19および試薬容
器20〜22は、検体セット部5における検体容器4の
セット位置に対して一直線状に配置され、これら19〜
22は、ソレノイド23によって上下方向に揺動する蓋
24によって一括して開閉されるように構成されてい
る。また、25は例えばペルチェ素子よりなる電子冷却
器26を備えたクーラーボックスで、図示例では試薬R
2,R3が収容されている。
【0015】次に、血球計数測定部11は、この実施の
形態においては、電気抵抗法により、WBC(白血球
数)、RBC(赤血球数)、PLT(血小板数)、MC
V(赤血球容積)、Hct(ヘマトクリット値)を、ま
た、シアンメトヘモグロビン法における吸光光度法によ
りHgb(ヘモグロビン濃度)などをそれぞれ測定する
ように構成されている。すなわち、図2において、27
はWBC/Hgb血球計数測定セル(以下、単にWBC
セルという)で、WBCを測定するための測定電極27
a,27bおよびHgbを測定するための光照射部27
c、受光部27dを備えている。28はRBC/PLT
血球計数測定セル(以下、単にRBCセルという)で、
RBCおよびPLTを測定するための測定電極28a,
28bを備えている。これらのセル27,28は、図3
に示すように、CRP測定部10におけるCRPセル1
9および試薬容器20〜22と一直線になるように配置
されている。また、WBCセル27は、後述するサンプ
リングノズル36を洗浄するための廃液チャンバを兼ね
ている。
【0016】さらに、プローブユニット部13は、例え
ば次のように構成されている。すなわち、図1および図
2において、29はノズルユニットで、このノズルユニ
ット29は、一直線上に配設された免疫測定部10と血
球測定を行う血球計数測定部11に沿うようにして垂直
に立設されたベース部材30に沿うようにして水平方向
に設けられたタイミングベルト31に対して適宜の連結
部材32によって固定され、これによって水平方向に往
復移動できるように構成されている。より詳しくは、ノ
ズルユニット29は、一直線上に配設された免疫測定部
10、免疫測定に用いる試薬を収容した容器20〜22
および血球測定を行う血球計数測定部11のほぼ真上を
往復移動するように構成されている。33はタイミング
ベルト31を駆動するためのモータ、34はノズルユニ
ット29に設けられた被ガイド部材35をガイドする一
対のガイド部材で、これらはベース部材30に適宜の部
材を介して取り付けられている。
【0017】36はサンプリングノズルで、ノズルユニ
ット29内をタイミングベルト37によって上下方向に
移動するノズル保持体38に取り付けられている。この
サンプリングノズル36の先端側(下端側)は、ノズル
ユニット29内に設けられたサンプリングノズル洗浄器
39を挿通し、先端部外周が洗浄されるように構成され
ている。40はタイミングベルト37を駆動するための
モータである。41はサンプリングノズル36がホーム
ポジション位置(定位置)にあるか否かを検出するセン
サである。
【0018】そして、図2において、42は装置の各部
を総合的に制御するとともにCRP測定部10および血
球計数測定部11からの出力を用いて各種の演算を行う
制御・演算装置としてのマイクロコンピュータ(MC
U)、43はMCU42からの指令に基づいて電磁弁部
12、プローブユニット部13のモータ33,40など
に駆動信号を送るドライバ、44はCRP測定部10お
よび血球計数測定部11からの出力信号を処理してMC
U42に送る信号処理部、45はMCU42において処
理されて得られる結果などを表示する装置で、例えばカ
ラーディスプレイであり、46は出力装置としてのプリ
ンタである。
【0019】なお、図2において、点線は検体3や各種
の試薬などの流れを示し、また、やや太い一点鎖線は制
御信号を、細い一点鎖線は測定によって得られる信号の
流れをそれぞれ示している。
【0020】上記構成の全血血球免疫測定装置の動作に
ついて、測定手順の一例を示した図4〜図6をも参照し
ながら説明する。
【0021】まず、測定キー6をオンする(ステップS
1)と、定位置にあるサンプリングノズル36は、R2
試薬の位置に移動し(ステップS2)、R2試薬を吸引
する(ステップS3)。この試薬吸引の後、サンプリン
グノズル36は、上方に移動し、サンプリングノズル洗
浄器39に供給される洗浄液としての希釈液によってそ
の外面が洗浄される。その後、サンプリングノズル36
は、R2試薬の位置に復帰する。
【0022】次いで、サンプリングノズル36は、R1
試薬の位置に移動し(ステップS4)、R1試薬を吸引
する(ステップS5)。この試薬吸引の後、サンプリン
グノズル36は、上方に移動し、サンプリングノズル洗
浄器39に供給される洗浄液としての希釈液によってそ
の外面が洗浄される。その後、サンプリングノズル36
はR1試薬の位置に復帰する。
【0023】そして、サンプリングノズル36は、検体
セット位置に移動し(ステップS6)、検体容器4内の
検体(全血)3をCRP測定のために吸引する(ステッ
プS7)。この検体吸引の後、サンプリングノズル36
は、上方に移動し、サンプリングノズル洗浄器39に供
給される洗浄液としての希釈液によってその外面が洗浄
される。その後、サンプリングノズル36は検体3の位
置に復帰する。
【0024】そして、サンプリングノズル36は、CR
Pセル19位置に移動し(ステップS8)、検体3、R
1試薬、R2試薬をCRPセル19内に吐出する(ステ
ップS9)。
【0025】そして、前記吐出を終わったサンプリング
ノズル36は、WBCセル27位置に移動し(ステップ
S10)、内部に残留している検体3、R1試薬、R2
試薬を、ポンプ17により供給された希釈液とともにW
BCセル27内に吐出する。そして、サンプリングノズ
ル36は、サンプリングノズル洗浄器39に供給される
洗浄液としての希釈液によってその外面が洗浄される。
この洗浄における廃液は、WBCセル27に受け止めら
れ、ポンプ17により廃液容器18に排出される。再
度、サンプリングノズル洗浄器39より希釈液をWBC
セル27に供給し、ポンプ17により廃液容器18に排
出することにより、WBCセル27を洗浄する。なお、
上記廃液の受け止めをRBCセル28によって行うよう
にしてもよい。
【0026】前記洗浄が終わったサンプリングノズル3
6は、検体セット位置に移動し(ステップS11)、検
体容器4内の検体3をCBC測定のために吸引する(ス
テップS12)。この検体吸引の後、サンプリングノズ
ル36は、上方に移動し、サンプリングノズル洗浄器3
9に供給される洗浄液としての希釈液によってその外面
が洗浄される。
【0027】前記洗浄が終わったサンプリングノズル3
6は、WBCセル27内に検体3を吐出する一方、希釈
液容器15内の希釈液が電磁弁部12を介してWBCセ
ル27内に所定量注入され、CBC検体の一次希釈が行
われる(ステップS13)。
【0028】WBCセル27位置にあるサンプリングノ
ズル36は、前記一次希釈されたCBC検体を所定量吸
引して、RBCセル28に移動し(ステップS14)、
前記吸引した一次希釈されたCBC検体をこのセル28
に吐出する(ステップS15)とともに、希釈液容器
内の希釈液が電磁弁部12を介してRBCセル28
に所定量注入され、CBC検体の二次希釈が行われる
(ステップS16)。
【0029】上記一次希釈、二次希釈を終わった後、溶
血剤容器16内の溶血剤が電磁弁部12を介してWBC
セル27内に所定量注入され、WBCとHgbの測定が
行われる一方、RBCセル28ではRBCとPLTの測
定が行われ(ステップS17)、そのときのデータは信
号処理部44を経てMCU42に取り込まれる。
【0030】前記測定が終わると、WBCセル27とR
BCセル28は希釈液で洗浄される(ステップS1
8)。
【0031】上述したように、前記ステップS10〜S
28は、血球計数測定部11においてCBC測定が行わ
れているが、この期間中(約60秒間)は、CRPセル
19内において、検体3、R1試薬、R2試薬の間で溶
血反応が進行するとともに、妨害物質が除去される。
【0032】そして、CBC測定が終わると、RBCセ
ル28の位置にいたサンプリングノズル36は、WBC
セル27の位置に移動し、ポンプ17によって供給され
た希釈液でWBCセル27内面が洗い流すとともに、サ
ンプリングノズル洗浄器39に供給される洗浄液として
の希釈液によってその外面が洗浄される。このときの廃
液は、WBCセル27に受け止められ、ポンプ17によ
って廃液容器18に排出される。そして、再度、サンプ
リングノズル洗浄器39より希釈液をWBCセル27に
供給し、ポンプ17によって廃液容器18に排出するこ
とでWBCセル27を洗浄する。その後、サンプリング
ノズル36は、R3試薬の位置に移動し(ステップS1
9)、R3試薬を吸引する(ステップS20)。この試
薬吸引の後、サンプリングノズル36はCRPセル19
位置に移動し(ステップS21)、R3試薬をCRPセ
ル19内に吐出し(ステップS22)、R3試薬が前記
検体3、R1試薬、R2試薬の反応液内に混入される。
【0033】前記R3試薬の吐出後、サンプリングノズ
ル36は、WBCセル27の位置に移動し、ポンプ17
によって供給された希釈液でWBCセル27内面を洗い
流すとともに、サンプリングノズル洗浄器39に供給さ
れる洗浄液としての希釈液によってその外面が洗浄され
る。このときの廃液は、WBCセル27に受け止めら
れ、ポンプ17によって廃液容器18に排出される。そ
して、再度、サンプリングノズル洗浄器39より希釈液
をWBCセル27に供給し、ポンプ17によって廃液容
器18に排出することでWBCセル27を洗浄する。
【0034】そして、CRPセル19において前記液が
十分に攪拌され(ステップS23)、免疫反応が生じて
CRP測定が行われ(ステップS24)、そのときのデ
ータは信号処理部44を経てMCU42に取り込まれ
る。前記測定が終わると、CRPセル19は希釈液で洗
浄され(ステップS25)、全ての測定が終わる(ステ
ップS26)。
【0035】前記MCU42においては、血球計数測定
部11において行われたCBC測定によって得られたデ
ータに基づいてRBC(赤血球数)、赤血球容積(MC
V)、などの測定値が得られる。また、MCU42にお
いては、CRP測定部10において行われたCRP測定
によって得られたデータに基づいて、所定時間当たりの
吸光度変化を予め既知濃度の血清(または血漿)より求
めておいた検量線から、全血中のCRP濃度が得られ
る。
【0036】この場合、CRP測定については、CBC
測定と同様に検体3として抗凝固剤添加の全血を用いて
いるため、この全血を用いることによって生ずる血漿成
分容積誤差を補正する必要がある。そこで、CBC測定
によって得られるRBC(赤血球数)と赤血球容積(M
CV)とからヘマトクリット値(Hct)を求め、この
ヘマトクリット値を用いて、CRP測定によって得られ
る全血中のCRP濃度を、下記の補正式によって補正
し、血漿中のCRP濃度を求めるのである。
【0037】すなわち、全血中のCRP濃度をAとし、
ヘマトクリット値をBとすると、血漿中のCRP濃度C
は、 C=A×100/(100−B) なる式によって求められる。
【0038】前記MCU42によって得られた各測定値
は、例えばMCU42に内蔵されたメモリに記憶される
一方、表示装置45に項目別に表示されたり、プリンタ
46によって出力される。
【0039】そして、上述したように、この発明の全血
血球免疫測定装置においては、CRP測定部10におい
て溶血および妨害物質除去反応を起こさせている間にC
BC測定部11において血球測定を行うようにしている
ので、CRP測定およびCBC測定のトータル時間を短
縮することができるとともに、前述したCRP測定によ
って得られる結果を、CBC測定によって得られる結果
によって行う補正をスムーズに行なえる。
【0040】なお、上述の実施の形態においては、検体
容器4と、免疫測定部10と、免疫測定に用いる試薬を
収容した容器20〜22と、血球計数測定部11とを一
直線上に配置するとともに、サンプリングノズル36を
これらのほぼ真上において直線的に往復させていたが、
これに代えて、検体容器4、免疫測定部10と、免疫測
定に用いる試薬を収容した容器20〜22と、血球計数
測定部と11とを円弧状に配置し、サンプリングノズル
36をこれらのほぼ真上において円弧状に往復させるよ
うにしても、同様の作用効果が得られる。
【0041】
【発明の効果】この発明の全血血球免疫測定装置によれ
ば、一つの装置によって全血で血球計数と免疫項目の測
定を同時に行えるため、用いる検体は全血でよく、血清
分離の必要がないとともに、採血後短時間で測定に入る
ことができる。そして、血球計数と免疫項目の測定に必
要な検体や試薬を単一のサンプリングノズルで血球計数
測定部および免疫測定部にそれぞれ供給することができ
る。つまり、検体や試薬をサンプリングするための機構
がきわめて簡素化されるので、測定中にトラブルが発生
することがほとんどなくなり、専門の検査技術者がいな
くても簡単かつ迅速に測定を行うことができる。
【0042】そして、前記装置において、血球計数測定
部のセルを廃液チャンバに兼用した場合、専用の廃液チ
ャンバが不要になり、それだけ構成が簡素化されるとと
もにコストダウンが促進される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の全血血球免疫測定装置の一例を、側
面パネルを取り外した状態で示す斜視図である。
【図2】前記全血血球免疫測定装置の全体の構成を概略
的に示す図である。
【図3】前記全血血球免疫測定装置の要部を上方から見
た図である。
【図4】図5および図6とともに測定手順の一例を示す
フローチャートである。
【図5】図4に示した部分に続くフローチャートであ
る。
【図6】図5に示した部分に続くフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10…免疫測定部、11…血球計数測定部、27…血球
計数測定部のセル、36…サンプリングノズル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/49 G01N 33/53

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 免疫測定を行う免疫測定部と、免疫測定
    に用いる試薬を収容した容器と、血球計数測定を行う血
    球計数測定部とを一直線上または円弧状に配置し、単一
    のサンプリングノズルによって検体および試薬のサンプ
    リングを行なえるように構成し、更に、前記血球計数測
    定部のセルを前記サンプリングノズルを洗浄するための
    廃液チャンバに兼用してなることを特徴とする全血血球
    免疫測定装置。
  2. 【請求項2】 検体セット部にセットされた検体容器
    と、免疫測定を行う免疫測定部と、免疫測定に用いる試
    薬を収容した容器と、血球計数測定を行う血球計数測定
    とを一直線上または円弧状に配置し、単一のサンプリ
    ングノズルによって検体および試薬のサンプリングを行
    なえるように構成し、更に、前記サンプリングノズルに
    より前記試薬と検体を吸引した後、前記試薬と検体を前
    記免疫測定部のセル内に吐出するよう構成されているこ
    とを特徴とする全血血球免疫測定装置。
  3. 【請求項3】 検体セット部にセットされた検体容器
    と、免疫測定を行う免疫測定部と、免疫測定に用いる試
    薬を収容した容器と、血球計数測定を行う血球計数測定
    部とを一直線上または円弧状に配置し、単一のサンプリ
    ングノズルによって検体および試薬のサンプリングを行
    なえるように構成し、更に、検体としての全血を収容し
    た検体容器をセットするための検体セット部が形成され
    る装置ケース前面部に近い側から順に、前記免疫測定部
    と前記血球計数測定部が一直線状または円弧状に配置さ
    れるとともに、前記免疫測定部と免疫測定に用いる試薬
    を収容した容器は、蓋によって開閉されるように構成さ
    れていることを特徴とする全血血球免疫測定装置。
JP28772997A 1997-09-27 1997-10-04 全血血球免疫測定装置 Expired - Lifetime JP3477352B2 (ja)

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