JP3461138B2 - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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JP3461138B2
JP3461138B2 JP10068799A JP10068799A JP3461138B2 JP 3461138 B2 JP3461138 B2 JP 3461138B2 JP 10068799 A JP10068799 A JP 10068799A JP 10068799 A JP10068799 A JP 10068799A JP 3461138 B2 JP3461138 B2 JP 3461138B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に関し、特にアクチュエータに給排する
作動油を貯えるための作動油タンクを備えた建設機械に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械は、
下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に設けられ該
下部走行体と共に車体を構成する上部旋回体と、該上部
旋回体の前部側に俯仰動可能に設けられアクチュエータ
によって作動する作業装置等とによって構成されてい
る。
【0003】また、上部旋回体は、前側に作業装置が設
けられた旋回フレームを有し、この旋回フレームには、
油圧ポンプを駆動するエンジンと、油圧ポンプに作動油
を供給すると共に前記アクチュエータから戻る作動油を
貯える作動油タンク等が搭載されている。
【0004】ここで、前記作動油タンクは、箱形状のタ
ンク本体と、該タンク本体の底面側に位置して設けられ
該タンク本体と油圧ポンプの吸込側との間を連通する吸
込管等とを備え、この吸込管の開口端には、該吸込管に
向けて流通する作動油を清浄化する吸込フィルタが取付
けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による油圧ショベルの作動油タンクは、吸込管を
タンク本体の底面側に取付け、この吸込管の開口端側に
吸込フィルタを取付ける構成としているため、吸込フィ
ルタの交換作業時等に、例えば作業者はタンク本体の上
面側から底面側に向けて手を延ばし、タンク本体の底面
側から吸込フィルタを取外さなければならず、吸込フィ
ルタの交換作業に手間がかかり、作業性等を向上できな
いという問題がある。
【0006】また、フレームとタンク本体の底面側との
間には、吸込管を引廻すためのスペースを別途に確保す
る必要があり、このスペースの分だけ作動油タンク全体
の高さ寸法が高くなる。そして、このように作動油タン
クが高くなると、作動油タンク、エンジン等を上側から
覆う外装カバーも高くしなければならず、運転席からの
視界が悪くなる等の不具合が生じる。
【0007】一方、作動油タンク全体の高さ寸法を低く
抑えるために、タンク本体自体を上下方向に小さく形成
すると、作動油タンクの容量を確保するのが難しくなる
という問題がある。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、作動油タンクのフィルタを吸込管に対し
て容易に取付け、取外しすることができ、フィルタ交換
時の作業性を向上できると共に、作動油タンクの全高を
低くして容量を十分に確保できるようにした建設機械を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明による建設機械は、走行可能な車体を構成
するフレームと、該フレームの前側に設けられアクチュ
エータによって作動する作業装置と、前記フレーム上に
搭載され、油圧ポンプを駆動するエンジンと、前記油圧
ポンプに作動油を供給すると共に前記アクチュエータか
ら戻る作動油を貯える作動油タンクとから構成してい
る。
【0010】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、複数の側面板、底面板および上面板により箱状
に形成されたタンク本体と、該タンク本体の複数の側面
板のうち一つの側面の下側に位置して設けられた吸込
管と、前記タンク本体内に位置して該吸込管の開口端に
着脱可能に設けられ前記タンク本体内から該吸込管に向
けて流出する作動油を清浄化するフィルタと、前記タン
ク本体の複数の側面板のうち前記一つの側面と対向す
る他の側面の下側に位置して設けられたフィルタ交換
窓と、該フィルタ交換窓を施蓋するため前記他の側面
に着脱可能に設けられた蓋体と、該蓋体と前記フィルタ
との間に前記フィルタ交換窓を介して設けられ前記フィ
ルタを前記吸込管の開口端に対して抜止め状態で固定す
る固定具とにより構成したことにある。
【0011】このように構成したことにより、フィルタ
の交換時等にフィルタを吸込管から取外すときには、ま
ず、蓋体を固定具と一緒にタンク本体から取外してフィ
ルタ交換窓を開口させる。そして、次にフィルタと蓋体
との間に設けた固定具をフィルタ交換窓から外部に取出
すことにより、フィルタを吸込管の開口端側から取外す
ことができ、フィルタの交換をフィルタ交換窓を通じて
行うことができる。
【0012】また、フィルタを吸込管の開口端側に取付
けるときには、まずフィルタをフィルタ交換窓からタン
ク本体内に挿入して吸込管で保持し、この状態で蓋体を
タンク本体のフィルタ交換窓に取付けることにより、蓋
体とフィルタとの間に設けられた固定具によってフィル
タを吸込管の開口端に対して抜止め状態で固定すること
ができる。
【0013】ここで、複数の側面板、底面板および上面
板により箱状に形成されたタンク本体の複数の側面板の
うち一つの側面板に設けられた吸込管に対し、フィルタ
交換窓は、前記一つの側面とは対向する他の側面
設けているため、前述したフィルタの交換作業時に、作
業者はこのタンク本体の他の側面側からフィルタ交換
窓を通じて手または工具等をタンク本体内に容易に挿入
でき、フィルタの取付け作業、取外し作業を円滑に行う
ことができる。
【0014】また、請求項2の発明は、固定具は、基端
側が前記フィルタに取付けられ先端側が前記フィルタ交
換窓に向けて伸長した棒状部材と、前記蓋体の裏面側に
設けられ前記棒状部材を支持する支持部材とによって構
成している。
【0015】これにより、フィルタに取付けられた棒状
部材を蓋体側に設けた支持部材により支持できるから、
吸込管に対するフィルタの取付姿勢を安定させることが
できる。また、フィルタを吸込管から取外すときには、
蓋体をタンク本体から取外すことにより、該蓋体と一緒
に支持部材を棒状部材から取外すことができ、この状態
で作業者はフィルタ交換窓を通じて棒状部材の先端側を
掴むことにより、この棒状部材と一緒にフィルタを吸込
管から容易に取外すことができる。
【0016】また、請求項3の発明は、棒状部材の先端
側には位置決め用の突起部を設け、該突起部は支持部材
に当接することによりフィルタは吸込管の開口端に対し
て抜止め状態に保持している。これにより、棒状部材の
先端側に設けた突起部を支持部材に当接させることによ
り、吸込管の開口端に対してフィルタを抜止め状態に保
持することができる。
【0017】さらに、請求項4の発明は、フレームに
は、エンジン、作動油タンク等の上側を覆う外装カバー
を設けると共に、該外装カバーの下側に位置して前記エ
ンジン、フィルタ交換窓を含む作動油タンクの下側周囲
を覆うスカートカバーを設けている。
【0018】これにより、フィルタの交換作業時には、
外装カバーの下側に配置したスカートカバーを取外すこ
とにより、フィルタ交換窓を覆う蓋体を車体の内部から
外部に臨ませることができ、この蓋体を取外すことによ
ってフィルタの交換作業を円滑に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械として小旋回式油圧ショベルを例に挙げ、図1
ないし図10を参照しつつ詳細に説明する。
【0020】図において、1は下部走行体、2は該下部
走行体1上に旋回可能に搭載され、該下部走行体1と共
に油圧ショベルの車体を構成する上部旋回体を示し、該
上部旋回体2の前部側には、掘削作業等を行うための作
業装置3が俯仰動可能に設けられている。
【0021】そして、上部旋回体2は、後述する旋回フ
レーム4、エンジン7、油圧ポンプ8、作動油タンク
9、運転席24、キャノピ26、外装カバー29、スカ
ートカバー30,31等により大略構成されている。
【0022】4は上部旋回体2のフレームを構成する旋
回フレームで、該旋回フレーム4は、図2に示すよう
に、後端側がほぼ円形状に形成された平板状の底板4A
と、該底板4Aの上面側に立設され前,後方向に延びた
左,右の縦板4B,4Bと、該各縦板4Bの前端上面に
固着された上板4Cと、底板4Aから上向きに立設され
各縦板4Bに亘って左右方向に延びた横板4D等とによ
って構成されている。
【0023】また、底板4A、左,右の縦板4B、上板
4Cには、それぞれの前端側に位置してブラケット4
E,4Eが設けられ、このブラケット4Eには、作業装
置3の基端側が取付けられている。そして、底板4Aの
中央部には旋回装置5が設けられ、該旋回装置5を作動
させることにより、上部旋回体2が下部走行体1上で旋
回する構成となっている。
【0024】6は作業装置3との重量バランスをとるた
めに旋回フレーム4の後部側に設けられたカウンタウエ
イトで、該カウンタウエイト6は、鋳物等により上方か
らみて略円弧状に形成されている。ここで、カウンタウ
エイト6は、その後面円弧形状を所定の旋回半径内(下
部走行体1の車幅内)に収めることにより、運転席24
から見通しの悪いカウンタウエイト6が障害物と干渉す
るのを防止している。
【0025】7はカウンタウエイト6の前側に位置して
旋回フレーム4の後部側に搭載されたエンジン、8はエ
ンジン7によって駆動する油圧ポンプで、該油圧ポンプ
8は、作動油タンク9内の作動油を下部走行体1、作業
装置3のアクチュエータ等に向けて圧送するものであ
る。
【0026】9はエンジン7の右前側に位置して旋回フ
レーム4に設けられた作動油タンクで、該作動油タンク
9は、タンク本体10、後述の吸込管12、吸込フィル
タ13、蓋体15および固定具17等によって構成さ
れ、旋回フレーム4の底板4Aにブラケット11等を介
して取付けられている。そして、この作動油タンク9
は、油圧ポンプ8に作動油を供給すると共に下部走行体
1、作業装置3にそれぞれ設けられたアクチュエータか
ら戻る作動油をタンク本体10内に貯えるものである。
【0027】ここで、タンク本体10は、図5ないし図
8に示すように、右側面板となる正面板10A、左側面
板となる背面板10B、前側面板10C、後側面板10
D、底面板10Eおよび上面板10Fをもった六面体か
らなる箱状に形成され、前記正面板10Aと背面板10
Bとは左右方向で互いに対向して配置されている。
【0028】また、タンク本体10の正面板10Aに
は、後述するフィルタ交換窓14の外周側に位置して蓋
体15用の取付フランジ10A1 が固着されている。さ
らに後側面板10Dは、図5に示すように幅方向の中間
部がタンク本体10の内側に向けてく字状に窪んだ凹窪
み部として形成されるものである。
【0029】12は油圧ポンプ8とタンク本体10との
間に接続して設けられた略L字状をした吸込管で、該吸
込管12は、図8、図9に示す如く一端側がタンク本体
10の背面板10B下端側に固着された開口端12Aと
なっている。そして、吸込管12の他端側は、ゴムホー
ス等を介して油圧ポンプ8の吸入側に接続され、タンク
本体10内の作動油を油圧ポンプ8側へと導く構成とな
っている。
【0030】13はタンク本体10内に位置して吸込管
12の開口端12Aに着脱可能に設けられた吸込フィル
タで、該吸込フィルタ13は、横長の円筒状に形成さ
れ、その両端側には環状の取付板13A,13Bが設け
られている。そして、吸込フィルタ13の取付板13A
には後述のロッド18が一体的に、または着脱可能に設
けられている。
【0031】また、吸込フィルタ13の取付板13B
は、その内周側が吸込管12の開口端12A外周に挿嵌
され、後述のOリング21に当接した状態で、吸込フィ
ルタ13は固定具17により開口端12Aに対して位置
決めされ固定されている。そして、吸込フィルタ13
は、タンク本体10内の作動油が吸込管12に向けて流
出するときに、作動油中に含まれる塵埃等の異物を捕捉
し、この作動油を清浄化するものである。
【0032】14はタンク本体10のうち背面板10B
と対向する正面板10Aの下端側に位置して穿設された
フィルタ交換窓で、該フィルタ交換窓14は、タンク本
体10の正面板10Aに吸込フィルタ13よりも大径な
円形穴として形成されている。そして、このフィルタ交
換窓14は、吸込フィルタ13の交換作業時に該吸込フ
ィルタ13をタンク本体10内から出し入れするもので
ある。
【0033】15はフィルタ交換窓14を施蓋するため
にタンク本体10の正面板10Aに着脱可能に設けられ
た蓋体で、該蓋体15は、外周側がタンク本体10の取
付フランジ10A1 に締着されている。また、この蓋体
15の裏面側には、前記取付フランジ10A1 の内周側
に位置してシール取付筒15Aが固着され、該シール取
付筒15Aの外周側にはタンク本体10の取付フランジ
10A1 との間を気液密にシールするOリング16が装
着されている。そして、この蓋体15は、吸込フィルタ
13の交換作業時等にタンク本体10から取外され、フ
ィルタ交換窓14を外部に開口させるものである。
【0034】17はフィルタ交換窓14を通じて吸込フ
ィルタ13と蓋体15との間に位置して設けられた固定
具で、該固定具17は、後述するロッド18、支持ブラ
ケット19および各ナット20によって構成されてい
る。そして、この固定具17は、吸込フィルタ13を吸
込管12の開口端12Aに対して抜止め状態で固定する
ものである。
【0035】18は棒状部材としてのロッドで、該ロッ
ド18は、図9ないし図10に示す如く基端側が吸込フ
ィルタ13の取付板13Aに一体的に、または着脱可能
に取付けられ、先端側はフィルタ交換窓14に向けてタ
ンク本体10内を左右方向に伸長している。
【0036】19は蓋体15の裏面側に設けられた支持
部材としての支持ブラケットで、該支持ブラケット19
は、金属板等からなる細長の板体を2段階に折曲げるこ
とにより図9ないし図10に示す如く形成され、蓋体1
5の裏面側に固着して取付けられた取付板部19Aと、
該取付板部19Aから略L字状に屈曲してタンク本体1
0内を吸込フィルタ13側へと左右方向に延びた水平板
部19Bと、該水平板部19Bの先端から略L字状に屈
曲してロッド18側へと下向きに延びた垂直板部19C
とによって構成されている。
【0037】また、支持ブラケット19の垂直板部19
Cには、その下端側に貫通孔19C1 が穿設され、該貫
通孔19C1 内にロッド18の先端側を挿嵌することに
より、支持ブラケット19はロッド18の先端側を蓋体
15側に支持させる構成となっている。
【0038】さらに、支持ブラケット19は、垂直板部
19Cの下端側を後述のナット20に当接した状態で、
垂直板部19Cを水平板部19Bに対して僅かに弾性変
形させることにより、ロッド18を吸込フィルタ13側
に向けて適度な押付力をもって押圧でき、これによっ
て、吸込フィルタ13の取付板部13BをOリング21
に常に当接させ、吸込フィルタ13の位置決めを行うも
のである。
【0039】20,20はロッド18の先端側に螺合し
て設けられた突起部としての2個のナットで、該各ナッ
ト20は、ダブルナットを構成し、ロッド18の先端側
に緩止め状態で螺着されている。そして、ナット20は
支持ブラケット19の垂直板部19Cと当接することに
より、吸込フィルタ13を吸込管12の開口端12Aに
対して抜止め状態に保持するものである。また、各ナッ
ト20は、ロッド18に対する螺合位置を変更すること
により、前述の如くナット20に付与される支持ブラケ
ット19からの押付力を可変に調整できる構成となって
いる。
【0040】21はタンク本体10の背面板10Bと吸
込フィルタ13との間に位置して、吸込管12の開口端
12A外周側に設けられたOリングで、該Oリング21
は、吸込管12の開口端12Aと吸込フィルタ13の取
付板13Bとの間を、ナット20、ロット18を介して
支持ブラケット19から与えられる押付力によって液密
にシールするものである。
【0041】22はタンク本体10の前側面板10Cに
設けられた分流制御弁で、該分流制御弁22は、アクチ
ュエータからの戻り油をタンク本体10内に向けて流通
させる戻し配管(図示せず)に接続される。そして、分
流制御弁22は、戻り油が低温のときに開弁し、戻り油
をタンク本体10内に直接的に戻す構成となっている。
また、分流制御弁22は、アクチュエータからの戻り油
が高温になると、これに応じて開度が小さくなるように
徐々に開弁し、このときには戻り油の一部を図4に示す
オイルクーラ23に向けて分流させ、オイルクーラ23
で冷却され低い温度となった戻り油をタンク本体10内
に還流させるものである。
【0042】24は旋回フレーム4を覆う床板25上に
設けられた運転席で、該運転席24の上方はキャノピ2
6によって覆われている。また、運転席24の周囲には
下部走行体1、作業装置3を操作するための操作レバー
27,28等が配設されている。
【0043】29は旋回フレーム4の上側に位置して、
エンジン7、作動油タンク9の上側を覆う外装カバー、
30は該外装カバー29の下側に位置して、エンジン
7、作動油タンク9を含むフィルタ交換窓14の下側周
囲を右側から覆う右側のスカートカバーを示し、該スカ
ートカバー30は、吸込フィルタ13の交換作業時等に
図3に示す如く旋回フレーム4に対して着脱される構成
となっている。また、旋回フレーム4には、エンジン
7、油圧ポンプ8等の下側周囲を左側から覆う左側のス
カートカバー31(図1参照)等が設けられている。
【0044】本実施の形態による油圧ショベルは上述の
如き構成を有するもので、次に、その作動について説明
する。
【0045】まず、エンジン7を始動させ、油圧ポンプ
8を駆動すると、作動油が作動油タンク9から吸込管1
2を介して油圧ポンプ8に吸込まれる。そして、操作レ
バー27,28を操作することにより、油圧ポンプ8か
らの圧油を例えば作業装置3のアクチュエータ等に給排
し、作業装置3を俯仰動させて土砂の掘削作業等を行
う。また、このときにアクチュエータからの戻り油は、
分流制御弁22等を介して作動油タンク9に戻される。
【0046】次に、作動油タンク9から吸込フィルタ1
3を交換するときの作業手順について説明するに、ま
ず、作業を行う前に予め作動油タンク9内の作動油を抜
いておき、次に図3に示すようにスカートカバー30を
旋回フレーム4から取外す。そして、図10に示すよう
に蓋体15をタンク本体10から取外すことにより、蓋
体15と一緒に支持ブラケット19をロッド18の先端
側から抜取り、フィルタ交換窓14を外部に開口させ
る。
【0047】次に、この状態で作業者はフィルタ交換窓
14からタンク本体10内に手を延ばしてロッド18の
先端側を掴み、該ロッド18をフィルタ交換窓14から
外部に引出す。これにより、ロッド18と一緒に吸込フ
ィルタ13を吸込管12の開口端12Aから取外し、該
吸込フィルタ13をフィルタ交換窓14から取出して吸
込フィルタ13の交換を行う。
【0048】また、吸込フィルタ13を吸込管12に取
付けるときには、ロッド18の先端側を手で掴むことに
より、該ロッド18と一緒に吸込フィルタ13をフィル
タ交換窓14からタンク本体10内に挿入し、吸込フィ
ルタ13を吸込管12の開口端12Aに挿嵌して仮止め
する。
【0049】次に、蓋体15に設けた支持ブラケット1
9の垂直板部19Cを貫通孔19C1 を介してロッド1
8の先端側に挿嵌する。そして、この状態で蓋体15を
タンク本体10の取付フランジ10A1 に締着し、フィ
ルタ交換窓14を蓋体15で施蓋し、最後にスカートカ
バー30を旋回フレーム4に取付けることにより、吸込
フィルタ13の交換作業を完了させる。
【0050】この場合、ロッド18の先端側は支持ブラ
ケット19によって支持されると共に、このロッド18
の先端側に設けたナット20には、支持ブラケット19
の垂直板部19C側が適度な押付力をもって当接する。
このため、吸込フィルタ13はロッド18を通じてOリ
ング21に押付けられ、吸込管12の開口端12Aに対
して吸込フィルタ13を抜止め状態で固定することがで
きる。
【0051】かくして、本実施の形態では、フィルタ交
換窓14を作動油タンク9を構成するタンク本体10の
正面板10Aに設け、該正面板10Aと左右方向で対向
するタンク本体10の背面板10B側には、その下部側
に吸込管12を設ける構成としたから、吸込フィルタ1
3の交換作業時に、作業者は上部旋回体2の側方からフ
ィルタ交換窓14を通じて手または工具等をタンク本体
10内に容易に挿入することができ、吸込フィルタ13
の取付け作業、取外し作業を円滑に行うことができる。
【0052】これにより、従来技術で述べたように、例
えばタンク本体10の上面板10F側から底面板10E
側に向けて無理な姿勢で手を延ばして吸込フィルタ13
の交換作業を行う必要がなくなり、作業者の負担を減ら
して作業性等を高めることができる。また、タンク本体
10の内部を清掃するときにも、作業者は前述した吸込
フィルタ13の交換作業とほぼ同様に、フィルタ交換窓
14を通じてタンク本体10内に容易に手を延ばすこと
ができ、清掃作業を容易に行うことができる。
【0053】また、吸込管12を作動油タンク9の背面
板10Bに取付ける構成としているため、旋回フレーム
4とタンク本体10の底面板10Eとの間には、従来技
術で述べたような吸込管12用の取付スペースを特別に
確保する必要がなくなる。これにより、作動油タンク9
の高さを低く抑えた状態で、この作動油タンク9全体を
上下方向に大きく形成することができ、作動油タンク9
の容量を十分に確保できると共に、運転席24からの視
界を良好に保つことができる。
【0054】また、作動油タンク9に用いる吸込フィル
タ13用の固定具17には、ロッド18の先端側に2個
のナット20を螺合して設ける構成としたから、油圧シ
ョベルの機種等に応じて作動油タンク9の外径寸法を変
えたり、吸込フィルタ13の種類を変えたり、さらには
支持ブラケット19に加工誤差等が生じたりした場合で
も、ロッド18に対する各ナット20の螺合位置を変更
することにより、ナット20に付与される支持ブラケッ
ト19からの押付力を可変に調整することができる。
【0055】これによって、作動油タンク9または吸込
フィルタ13の種類を機種等に応じて変更した場合で
も、吸込フィルタ13を吸込管12の開口端12Aに常
に押付けた状態で保持することができ、吸込フィルタ1
3を吸込管12に安定して取付けることができる。
【0056】なお、実施の形態では、棒状部材を、円柱
体からなるロッド18を用いて構成するものとして述べ
たが、これに替えて、例えば細長の板状体を用いて棒状
部材を構成してもよい。
【0057】また、実施の形態では、支持部材を、板状
体からなる支持ブラケット19を用いて構成するものと
して述べたが、これに替えて、例えば枠状体、筒状体か
らなる支持部材を構成してもよい。
【0058】また、実施の形態では、ロッド18の先端
側にナット20を設け、このナット20により吸込フィ
ルタ13の位置決め用の突起部を構成するものとして述
べたが、これに替えて、例えばロッド18の先端側外周
に環状突起を一体形成し、この環状突起により位置決め
用の突起部を構成してもよい。
【0059】さらに、実施の形態では、運転席24がキ
ャノピ26によって覆われたキャノピタイプの油圧ショ
ベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、
例えば図11に示す変形例のように、運転席24がキャ
ブ41内に設けられたキャブタイプの油圧ショベルに適
用してもよい。
【0060】さらに、実施の形態では、建設機械として
油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに
限らず、例えば油圧クレーン、ブルドーザ等の他の建設
機械にも適用できるものである。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、作動油タンクのタンク本体を複数の側面板、底
面板および上面板により箱状に形成し、前記複数の側面
板のうち一つの側面の下側に吸込管を設け、この一つ
の側面と対向する他の側面の下側には、前記吸込管
の開口端に設けたフィルタを交換するためのフィルタ交
換窓を穿設し、該フィルタ交換窓を蓋体によって施蓋す
ると共に、該蓋体とフィルタとの間にはフィルタを吸込
管の開口端に対して抜止め状態で固定する固定具を設け
る構成としているので、フィルタの交換作業時等に、作
業者は前記タンク本体の他の側面側から蓋体を取外し
た後に、前記フィルタ交換窓を通じて手または工具等を
タンク本体内に容易に挿入でき、フィルタの取付け作
業、取外し作業を円滑に行うことができる。
【0062】これにより、作業者は従来技術で述べたよ
うに例えばタンク本体の上面側から底面側に向け
て無理な姿勢で手を延ばし、フィルタの交換作業を行う
必要がなくなるので、作業者の負担を軽減することがで
、フィルタ交換時の作業性等を高めることができる。
また、フレームとタンク本体の底面側との間には、従来
技術で述べたような吸込管の取付スペースを特別に確保
する必要がなくなり、作動油タンクの全高を低く抑える
ことができると共に、作動油タンクの容量を十分に確保
でき、運転席からの視界を良好に保つことができる。
【0063】また、請求項2の発明は、固定具を、フィ
ルタからフィルタ交換窓に向けて伸長した棒状部材と、
蓋体の裏面側に設けられ棒状部材を支持する支持部材と
によって構成したから、支持部材により吸込管に対する
フィルタの取付姿勢を安定化でき、フィルタを吸込管に
固定する固定具としての機能を高めることができる。ま
た、フィルタを吸込管から取外すときには、フィルタ交
換窓を通じて棒状部材の先端側を掴み、棒状部材をフィ
ルタ交換窓から引き出すことにより、この棒状部材と一
緒にフィルタを吸込管から容易に取外すことができ、フ
ィルタ交換時の作業性等を高めることができる。
【0064】また、請求項3の発明は、棒状部材の先端
側に位置決め用の突起部を設け、該突起部を支持部材に
当接させることによりフィルタを吸込管の開口端に対し
て抜止め状態に保持したから、突起部によりフィルタを
吸込管の開口端に対して位置決めでき、フィルタの抜止
めを確実に行うことができる。
【0065】さらに、請求項4の発明は、フレームに
は、エンジン、作動油タンク等の上側を覆う外装カバー
を設けると共に、該外装カバーの下側には、エンジン、
フィルタ交換窓を含む作動油タンクの下側周囲を覆うス
カートカバーを設けたから、フィルタの交換作業時に
は、スカートカバーを取外すことにより、フィルタ交換
窓を覆う蓋体を車体の外部に臨ませることができ、この
状態で蓋体を取外し、フィルタ交換窓を開口させること
によってフィルタの交換作業を円滑に行うことができ、
作業効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による油圧ショベルを示す
正面図である。
【図2】図1中の油圧ショベルを示す平面図である。
【図3】旋回フレームからスカートカバーを取外した状
態で図1中の上部旋回体を拡大して示す拡大正面図であ
る。
【図4】エンジン、作動油タンク等を旋回フレームに搭
載した状態を平面図である。
【図5】図中の作動油タンク等を拡大して示す要部拡
大図である。
【図6】図5中の作動油タンクを示す正面図である。
【図7】図5中の矢示VII −VII 方向からみた作動油タ
ンクの右側面図である。
【図8】図5中の矢示VIII−VIII方向からみた作動油タ
ンクの左側面図である。
【図9】フィルタ、フィルタ交換窓、蓋体および固定具
等を図6中の矢示IX−IX方向からみた状態で示す要部拡
大断面図である。
【図10】フィルタおよび蓋体を取外した状態で示す図
9と同様の拡大断面図である。
【図11】本発明の変形例による油圧ショベルを示す正
面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体 4 旋回フレーム 7 エンジン 8 油圧ポンプ 9 作動油タンク 10 タンク本体 10A 正面板(他の側面) 10B 背面板(一つの側面10C 前側面板 10D 後側面板 10E 底面板 10F 上面板 12 吸込管 12A 開口端 13 吸込フィルタ 14 フィルタ交換窓 15 蓋体 17 固定具 18 ロッド(棒状部材) 19 支持ブラケット(支持部材) 20 ナット(突起部) 29 外装カバー 30,31 スカートカバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩下 弘 茨城県新治郡千代田町新治1828 (56)参考文献 特開 平10−331196(JP,A) 実開 平6−35133(JP,U) 実開 昭63−86033(JP,U) 実開 昭62−20201(JP,U) 実開 平6−85902(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/00 B60K 25/02 F15B 1/26

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行可能な車体を構成するフレームと、
    該フレームの前側に設けられアクチュエータによって作
    動する作業装置と、前記フレーム上に搭載され、油圧ポ
    ンプを駆動するエンジンと、前記油圧ポンプに作動油を
    供給すると共に前記アクチュエータから戻る作動油を貯
    える作動油タンクとから構成してなる建設機械におい
    て、 前記作動油タンクは、複数の側面板、底面板および上面
    板により箱状に形成されたタンク本体と、該タンク本体
    複数の側面板のうち一つの側面の下側に位置して設
    けられた吸込管と、前記タンク本体内に位置して該吸込
    管の開口端に着脱可能に設けられ前記タンク本体内から
    該吸込管に向けて流出する作動油を清浄化するフィルタ
    と、前記タンク本体の複数の側面板のうち前記一つの側
    と対向する他の側面の下側に位置して設けられた
    フィルタ交換窓と、該フィルタ交換窓を施蓋するため前
    記他の側面に着脱可能に設けられた蓋体と、該蓋体と
    前記フィルタとの間に前記フィルタ交換窓を介して設け
    られ前記フィルタを前記吸込管の開口端に対して抜止め
    状態で固定する固定具とにより構成したことを特徴とす
    る建設機械。
  2. 【請求項2】 前記固定具は、基端側が前記フィルタに
    取付けられ先端側が前記フィルタ交換窓に向けて伸長し
    た棒状部材と、前記蓋体の裏面側に設けられ該棒状部材
    を支持する支持部材とによ構成してなる請求項1に記
    載の建設機械。
  3. 【請求項3】 前記棒状部材の先端側には位置決め用の
    突起部を設け、該突起部は前記支持部材に当接すること
    により前記フィルタを前記吸込管の開口端に対して抜止
    め状態に保持する構成としてなる請求項2に記載の建設
    機械。
  4. 【請求項4】 前記フレームには、前記エンジン、作動
    油タンク等の上側を覆う外装カバー、該外装カバーの
    下側に位置して前記エンジン、フィルタ交換窓を含む作
    動油タンクの下側周囲を覆うスカートカバーを設け
    構成としてなる請求項1,2または3に記載の建設機
    械。
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