JP3441987B2 - 歯付きベルト - Google Patents

歯付きベルト

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JP3441987B2
JP3441987B2 JP34603998A JP34603998A JP3441987B2 JP 3441987 B2 JP3441987 B2 JP 3441987B2 JP 34603998 A JP34603998 A JP 34603998A JP 34603998 A JP34603998 A JP 34603998A JP 3441987 B2 JP3441987 B2 JP 3441987B2
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    • F16G1/00Driving-belts
    • F16G1/28Driving-belts with a contact surface of special shape, e.g. toothed
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    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタイミングベルトあ
るいは同期ベルトとして使用される歯付きベルトに関
し、特に自動車等の乗物の原動機でクランク軸からカム
軸、バランサー軸、燃料噴射ポンプの駆動軸等に回転駆
動力を伝達するための動力伝達ベルトとして用いられる
歯付きベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歯付きベルトは一般的には歯ゴム
層を備え、この歯ゴム層の一方の面には歯部および歯底
部が交互に形成される。歯ゴム層の他方の面には背ゴム
層が一体的に設けられ、歯ゴム層と背ゴム層の境界面に
は心線が埋設される。近年、自動車等の乗物の原動機の
性能が向上するにつれてクランク軸の回転数が上がり、
カム軸、インジェクションポンプ軸等の補機軸を回転駆
動させるために使用される歯付きベルトには一層大きな
負荷が掛かり、歯部の歯欠けが早まっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】負荷の増大に伴い、歯
付きベルトにおけるこの早期歯欠けを防止する方策とし
て、特願平7−179004号に記載されているよう
に、歯ゴム層に一方向に配向させられたアラミド短繊維
を混入して歯ゴム層の剛性を強化することが考えられ
る。しかし、アラミド短繊維を混入した場合歯ゴム層の
ゴム成分との接着性が十分でなく、長時間にわたって高
負荷の下で歯付きベルトが使用されると、アラミド短繊
維とゴム成分との境界面からの亀裂により歯部が欠損す
るという問題が生じる。
【0004】本発明の目的はこのような点に鑑みてなさ
れ、歯部の早期欠損問題を解決し得るように構成された
歯付きベルトを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による歯付きベル
トは歯ゴム層を備え、この歯ゴム層はその一方の面に交
互に形成された歯部および歯底部を有する。歯ゴム層の
他方の面に背ゴム層が一体的に適用される。歯ゴム層と
背ゴム層の境界面には複数の心線が介在させられ、これ
ら心線は歯付きベルトの長さ方向に沿って延在すると共
にその幅方向に沿って配列される。本発明によれば、こ
のような歯付きベルトにおいて、歯ゴム層には多数の変
成ナイロンミクロファイバーがその全体にわたって混入
させられて規則的に配向させられており、この変成ナイ
ロンミクロファイバーがポリオレフィンとグラフト重合
せしめられた微細径のナイロン繊維であることが特徴と
される。
【0006】本発明において、変成ナイロンミクロファ
イバーの繊維長さLF については約4000μm以下で
あってよく、好ましくは約1000μm以下とされる。
また、変成ナイロンミクロファイバーの繊維径DF につ
いては約1.5μm以下であってよく、好ましくは約
1.0μm以下とされる。さらに、繊維径DF に対する
繊維長さLF の比の値(LF /DF )については10以
上であってよく、好ましくは500以上1500以下の
範囲内とされる。
【0007】本発明において、ナイロン繊維は好ましく
は6−ナイロンとされ、またポリオレフィンは好ましく
はポリエチレンとされる。
【0008】本発明において、歯ゴム層の原料ゴムの1
00重量部に対して約10ないし約40重量部の変成ナ
イロンミクロファイバーが混入され得るが、好ましく
は、約25重量部の変成ナイロンミクロファイバーが混
入される。
【0009】本発明において、歯ゴム層および背ゴム層
に使用される原料ゴムとしては、水素添加率91%以上
の水素添加ニトリルゴムが用いられ、その原料ゴムには
過酸化物系加硫剤を添加してもよい。
【0010】好ましくは、変成ナイロンミクロファイバ
ーは歯付きベルトの長手方向に配向させられる。この場
合、変成ナイロンミクロファイバーは、歯ゴム層の歯部
および歯底部の交互の輪郭面に接近した領域ではこの輪
郭面に沿って配向させられ、さらに歯ゴム層の歯部の中
央領域では背ゴム層の面に対してほぼ直角に配向させら
れ得る。一方、変成ナイロンミクロファイバーは歯付き
ベルトの幅方向に配向させられてもよい。
【0011】本発明において、好ましくは、歯ゴム層の
歯部および歯底部には帆布が覆われるように設けられ、
この帆布は歯付きベルトの長手方向に沿って延在する伸
縮性の複合糸と、歯付きベルトの幅方向に沿って延在す
る非伸縮性糸とにより構成され得る。このとき帆布が伸
長されて破断する際のその伸びが元の長さの約30ない
し約80%とされる。さらに帆布はレゾルシノール・ホ
ルムアルデヒド・ラテックス溶液で処理されてもよく、
また帆布は予成形されてもよい。
【0012】本発明において、心線は高強度ガラス繊維
から形成されてよく、このとき心線は約0.17ないし
約0.28mmの隙間で配列され得る。また、心線はア
ラミド繊維からも形成されてよく、このとき心線は約
0.25ないし約0.36mmの隙間で配列され得る。
好ましくは、心線はレゾルシノール・ホルムアルデヒド
・ラテックス溶液で処理され、さらに心線上にゴムのり
溶液によるオーバーコート層が形成されて、このオーバ
コート層上には好ましくはカシュー変性フェノール樹脂
層が形成され得る。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して、本発
明による歯付きベルトの実施形態について説明する。
【0014】図1には、本発明による歯付きベルトの第
1の実施形態が参照番号10で全体的に示され、同図に
は歯付きベルト10から切り取られた一部が斜視図とし
て図示される。
【0015】歯付きベルト10は歯ゴム層12を備え、
この歯ゴム層12の一方の面には歯部14および歯底部
15が交互に一体的に形成される。歯ゴム層12の他方
の面には背ゴム層16が一体的に設けられる。歯付きベ
ルト10はさらに帆布20を備え、この帆布20は歯ゴ
ム層12の歯部14および歯底部15の面に密着してい
る。歯ゴム層12と背ゴム層16との間の境界面には、
複数の心線18が埋設される。
【0016】図1に示すように、歯ゴム層12にはその
全体にわたって多数の変成ナイロンミクロファイバー2
2がほぼ均等に混入され、しかも変成ナイロンミクロフ
ァイバー22は歯ゴム層12内に規則的に分布させられ
る。即ち、変成ナイロンミクロファイバー22は歯ゴム
層12の歯部14および歯底部15の表面に接近した領
域では歯付きベルト10の長さ方向に沿って配向され、
また各歯部14の中心領域では変成ナイロンミクロファ
イバー22は背ゴム層16の面に対して直角となるよう
に配向させられる。いずれにしても、変成ナイロンミク
ロファイバー22は歯ゴム層12の歯部14および歯底
部15の輪郭面を形成する母線に対して直角方向に配向
される。
【0017】歯部14は歯付きベルト10の走行時に最
も負荷がかかる部位であるが、一方向に配向された変成
ナイロンミクロファイバー22が混入されていることに
より歯部14の剛性が強化され、歯付きベルト10の走
行寿命を伸ばすことができる。
【0018】図2には、図1に示す歯底部15の切断面
が拡大されて図示される。同図に示すように、各歯底部
15では、心線18は帆布20と接触した状態で図示さ
れているが、実際には、心線18と帆布20との間には
歯ゴム層12の一部となる薄いゴム層が介在する。既に
述べたように、心線18は歯ゴム層12と背ゴム層16
との間の境界面に埋設されるが、このとき各心線18の
一部分は変成ナイロンミクロファイバー22を含む歯ゴ
ム層側に埋め込まれ、各心線18の他方の部分は背ゴム
層16側に埋め込まれる。
【0019】本実施形態では、歯ゴム層12側に対する
各心線18の埋込み深さJはその直径dのほぼ3分の1
とされ、背ゴム層16側に対する各心線18の埋込み深
さLはその直径dのほぼ3分の2とされる。要するに、
互いに隣接する心線18間の隙間には歯ゴム層12の一
部、即ち変成ナイロンミクロファイバー22を混入した
ゴムが部分的に侵入させられる。
【0020】図2に示すように、複数の心線18は互い
に所定の隙間gを置くように配列され、その隙間gにつ
いては心線18の材料に応じて適宜変えられる。例え
ば、心線18が高強度ガラス繊維から形成される場合に
は、複数の心線18間の隙間gは約0.17ないし約
0.28mmの範囲内とされ、また心線18がアラミド
繊維から形成される場合には、複数の心線18間の隙間
gは約0.25ないし約0.36mmの範囲内とされ
る。
【0021】ここで、説明の便宜上、以下の記載では、
歯ゴム層12内の変成ナイロンミクロファイバー22の
配向が歯付きベルト10の長さ方向に沿う場合にはそれ
をベルト長さ方向配向として言及する。
【0022】変成ナイロンミクロファイバー22は、ナ
イロン繊維にポリオレフィンをグラフト重合した共重合
体から成る。ナイロン繊維として微細径の6−ナイロン
が好適に用いられるが、この他に6,6−ナイロンある
いは6,10−ナイロン等を用いてもよい。また、ポリ
オレフィンとしてポリエチレンが好適に用いられるが、
ポリエチレンに限定されず、ポリプロピレン等を用いて
もよい。
【0023】歯ゴム層12へのナイロン繊維の混入量に
ついては、原料ゴム100部(phr: parts per hun
dred parts rubber )に対して約10ないし約40部
(phr)の割合とされ、好ましくは約25部(ph
r)の割合とされる。また、歯ゴム層12へのポリオレ
フィンの混入量については、原料ゴム100部に対して
約3ないし約40部(phr)の割合とされ、好ましく
は約8部(phr)の割合とされる。
【0024】変成ナイロンミクロファイバー22におい
て、その繊維長さLF は約4000μm以下、繊維径D
F は約1.5μm以下とされ、かつ繊維径DF に対する
繊維長さLF の比の値(LF /DF )は10以上とされ
るが、好ましくは繊維長さL F が約1000μm以下、
繊維径DF が約1.0μm以下であって、かつ比の値
(LF /DF )が500以上1500以下の範囲内とさ
れる。繊維径DF および繊維長さLF が大きいと、亀裂
発生の原因となり、また短時間で亀裂が成長するため、
ベルト走行寿命が低下する。
【0025】原料ゴムとしては、耐熱性に優れた水素添
加ニトリルゴムが用いられる。水素添加ニトリルゴムと
共重合体である変成ナイロンミクロファイバー22とが
化学結合することにより、歯ゴム層12および背ゴム層
16には亀裂が生じにくく、また生じたとしても伝播し
にくい。この水素添加ニトリルゴムの加硫については特
に制限されないが、水素添加ニトリルゴムと変成ナイロ
ンミクロファイバー22との接着を良好にするために有
機過酸化物による加硫が好ましい。
【0026】一般的に、水素添加ニトリルゴムに微小径
の繊維を混入して加硫した場合、その弾性が失われてそ
の硬度が増すことが知られている。一方、水素添加ニト
リルゴムにカーボンブラックを添加して加硫した場合に
は、その弾性が富むことが知られている。従って、歯ゴ
ム層12に対して所定量の変成ナイロンミクロファイバ
ー22を混入させた際に所望の弾性あるいは硬度を得よ
うとする場合には、カーボンブラックの添加量を調節す
ればよい。なお、歯付きベルト10の走行時での内部発
熱は歯ゴム層12の弾性率に深く関係するので、カーボ
ンブラックは歯付きベルト10の走行中の内部発熱を抑
える調整剤としても機能し得る。
【0027】以上のような変成ナイロンミクロファイバ
ー22は、従来のアラミド短繊維等に比べて歯ゴム層1
2の水素添加ニトリルゴムとの接着が良好であり、変成
ナイロンミクロファイバー22と水素添加ニトリルゴム
との境界面における滑りを生じることがない。従って、
変成ナイロンミクロファイバー22を歯ゴム層12に混
入することにより、歯ゴム層12の剛性が強化される。
【0028】第1および第2の実施形態では、帆布20
は歯付きベルト10の長さ方向に沿う伸縮性のある複合
糸と、歯付きベルト10の幅方向に沿う非伸縮性糸とで
綾織された織り布から形成され、帆布20には歯付きベ
ルト10の長さ方向に沿う伸縮性が与えられる。なお、
帆布20はその他の織り布、例えば朱子織、平織あるい
は種々の変性織により得られる織り布によって形成され
てもよい。
【0029】帆布20の複合糸は例えば芯糸と、この芯
糸の周囲に巻き付いている紡績糸と、さらにその外側に
紡績糸の巻きと逆方向に巻き付いている捲縮糸とで構成
され得る。芯糸としてはポリウレタン系の弾性糸を、紡
績糸としては耐熱性に優れたアラミド繊維を、捲縮糸と
しては耐磨耗性に優れた脂肪族系合成繊維のナイロン繊
維を好適に用いることができる。一方、帆布20の非伸
縮性糸は剛性および耐熱性に優れたものが好ましく、例
えばナイロン繊維のフィラメント糸等が適している。
【0030】次に、図3ないし図6を参照して、歯付き
ベルト10の製造方法について説明する。
【0031】先ず、図3に示すように、予成形歯付きド
ラム24が用意され、その周囲には歯部26が設けられ
る。また、予成形歯付きドラム24には歯付きローラ2
8が係合させられ、この歯付きローラ28には予成形歯
付きドラム24の歯部26と協働する歯部30が設けら
れる。予成形歯付きドラム24および歯付きローラ28
はそれぞれ矢印AおよびBに示す方向に回転させられ
る。
【0032】帆布材料20′は予成形ドラム24の周囲
の一部を取り巻くように該予成形ドラム24に供給され
て歯付きローラ28との係合領域に導入され、このとき
帆布材料20′は双方の歯部26および30の協働作用
によりコルゲート状に予成形される。帆布材料20′は
上述した帆布20と同じ織り布組織を有し、最終的には
歯付きベルト10の帆布20となるものである。予成形
歯付きドラム24への帆布材料20′の供給については
その伸縮性複合糸が予成形歯付きドラム24の回転軸線
に対して直角方向となるように行われる。
【0033】図4に示すように、予成形歯付きドラム2
4の周囲の一部にはスチールベルト32が適当な押圧力
で適用されて予成形歯付きドラム24の周速度と同じ速
度で走行させられる。予成形歯付きドラム24とスチー
ルベルト32との間には配合ゴムシート12′が供給さ
れ、これにより予成形後の帆布材料20′と配合ゴムシ
ート12′が一体化される。即ち、配合ゴムシート1
2′はスチールベルト32によって押圧されて予成形後
の帆布材料20′の形状に応じて予成形される。要する
に、予成形された帆布材料20′とその予成形に応じて
予成形された配合ゴムシート12′とが一体化された中
間製品が得られることになる。
【0034】予成形された配合ゴムシート12′には歯
部14′と歯底部15′とが交互に形成され、これら歯
部14′および歯底部15′は仕上げ歯付きベルト10
の歯部14および歯底部15から成る歯ゴム層12とな
るものである。予成形前の配合ゴムシート12′には多
数のナイロンミクロファイバーが全体的に混入させられ
て分布させられ、しかもナイロンミクロファイバーの全
体は実質的に一方向に配向させられる。
【0035】予成形歯付きドラム24に対して配合ゴム
シート12′が導入される際に、配合ゴムシート12′
内の変成ナイロンミクロファイバーは予成形歯付きドラ
ム24の回転軸線に対してほぼ90度の角度を成してい
る。このようにして得られた中間製品から、図1および
図2に示すような歯付きベルト10、即ち変成ナイロン
ミクロファイバー22の配向がベルト長さ方向配向であ
る歯付きベルト10が製造される。
【0036】上述した中間製品は所定長さに順次切断さ
れた後、その切断中間製品は図5に示すように歯付きベ
ルト成形ドラム34の周囲に巻き付けられ、このとき切
断縁辺が互いに当接させられる。歯付きベルト成形ドラ
ム34には歯部36および歯底部38が交互に形成さ
れ、歯部36の輪郭形状は仕上げ歯付きベルト10の歯
底部15の輪郭形状に一致し、また歯底部38の輪郭形
状は仕上げ歯付きベルト10の歯部14の輪郭形状に一
致する。
【0037】続いて、一対の心線コード18′が図5に
示すように歯付きベルト成形ドラム34に巻き付けられ
た切断中間製品に対して螺旋状に巻き付けられる。この
とき一対の心線コード18′長さ方向に沿って螺旋状に
巻回することにより得られ、その一方はS撚り心線コー
ドとされ、その他方の心線コードはZ撚り心線コードと
される。なお、一対の心線コード18′は最終的には仕
上げ歯付きベルト10における複数の心線18となる。
【0038】一対の心線コード18′は所定の隙間を置
くように配列され、その隙間は心線コード18′の材料
に応じて適宜変えられる。例えば、心線コード18′が
高強度ガラス繊維から形成される場合には、心線コード
18′は約0.17ないし約0.28mmの隙間を置く
ように巻き付けられ、また心線コード18′がアラミド
繊維から形成される場合には、心線コード18′は約
0.25ないし約0.36mmの範囲の隙間を置くよう
に巻き付けられる。
【0039】一対の心線コード18′の巻付けの後、配
合ゴムシート16′がさらにこの心線コード18′上に
巻き付けられる。この配合ゴムシート16′は最終的に
は仕上げ歯付きベルト10の背ゴム層16となるもので
ある。
【0040】その後、ベルト構成部品12′、16′、
18′および20′を持つ歯付きベルト成形ドラム34
は図示されない加硫オーブンに入れられ、そこで所定の
温度および圧力下で加硫処理を受ける。図5に示すよう
に、ベルト構成部品12′、16′、18′および2
0′間には多数の隙間があるが、それら隙間は加硫処理
により除去される。
【0041】加硫処理後、図6に示すように、歯付きベ
ルト成形ドラム34の周囲には円筒形となった歯付きベ
ルトスラブ10′が加硫成形される。その後、歯付きベ
ルト成形ドラム34は加硫オーブンから取り出されて、
そこから歯付きベルトスラブ10′が抜き出される。
【0042】歯付きベルトスラブ10′をグラインダ等
で研磨処理した後、適当な幅に輪切り状に切断すること
により、所望のベルト幅の歯付きベルト10が得られる
ことになる。なお、図6では、歯付きベルトスラブ1
0′のそれぞれの構成部品については、仕上げ歯付きベ
ルト10のそれぞれの構成部品と同じ参照番号が付され
ている。
【0043】上述の記載から明らかなように、仕上げ歯
付きベルト10においては、帆布20の伸縮性の複合糸
は歯付きベルト10の長さ方向に沿って延在し、また帆
布20の非伸縮性の糸は歯付きベルト10の幅方向に沿
って延在することになる。
【0044】換言すれば、図3ないし図6に示すような
歯付きベルト10の製造方法によれば、帆布材料20′
には予成形歯付きドラム24の周囲方向に沿ってのみ伸
縮性が与えられて仕上げ歯付きベルト10の歯形に沿っ
た形状に予成形されるので、帆布材料20′に必要以上
の伸縮性を与える必要はなく、例えば、帆布材料20′
には帆布が伸長されて破断する際の伸びが元の長さの3
0ないし80%になるように低伸縮性が与えられる。な
お、従来では帆布材料は予成形されずに歯付きベルト形
成ドラム34に巻き付けられるので、この帆布材料には
大きな伸縮性が必要とされる。
【0045】また、心線コード18’は配合ゴムシート
12’および配合ゴムシート16’の間において巻回さ
れるので、仕上げ歯付きベルト10における隣り合う心
線18の隙間g(図2)には、歯ゴム層12および背ゴ
ム層16の一部が容易に入り込むことができる。従っ
て、心線18と歯ゴム層12および背ゴム層16との接
着性が良く、歯付きベルト10の耐久性を向上させるこ
とができる。
【0046】従来、歯付きベルト形成ドラムに予成形し
ない帆布材料を巻付け、その上に心線コードを巻付け、
さらにその上に歯ゴム層および背ゴム層となるべき配合
ゴムシートを巻き付けた後、加硫処理が行われ、加硫処
理時に心線コード同士の間隙から帆布側へ配合ゴムシー
トの一部が進入し、歯ゴム層が形成される。
【0047】このような従来の製造方法を用いる場合、
配合ゴムシートにナイロンミクロファイバーを混入させ
ると、心線コード同士の間隙から帆布側へ配合ゴムシー
トが進入し難く、仕上げ歯付きベルトにおいて歯部の成
形が不十分である恐れがある。しかし、本実施形態では
歯ゴム層12となるべきナイロンミクロファイバー入り
の配合ゴムシート12’を帆布材料20’と共に予成形
しているので、歯部14の良好な成形性が得られる。
【0048】図7には本発明による歯付きベルトの第2
の実施形態が示され、同図では図1に示した歯付きベル
トの構成要素に対応する構成要素については同じ参照番
号を用いて示される。
【0049】第2の実施形態では、歯ゴム層12内の変
成ナイロンミクロファイバー22が第1の実施形態とは
異なった向きに配向されている点を除けば、第2の実施
形態は第1の実施形態と実質的に同じものである。要す
るに、第2の実施形態にあっては、変成ナイロンミクロ
ファイバー22は歯付きベルト10の幅方向に沿って配
向させられ、このため変成ナイロンミクロファイバー2
2の配向は歯ゴム層12の歯部14および歯底部15の
輪郭面を形成する母線に対して平行となる。
【0050】第2実施形態のように、歯ゴム層12内の
変成ナイロンミクロファイバー22の配向が歯付きベル
ト10の幅方向に沿う場合には、それをベルト幅方向配
向として以下の記載において言及する。
【0051】なお、第2実施形態に示す歯付きベルト1
0の製造方法は第1実施形態の場合と同様であるが、予
成形歯付きドラム24に対して配合ゴムシート12′が
導入される際に、配合ゴムシート12′内の変成ナイロ
ンミクロファイバー22’は予成形歯付きドラム24の
回転軸線に対してほぼ平行となる点のみが異なってい
る。これにより図7に示すような歯付きベルト10、即
ち変成ナイロンミクロファイバー22の配向がベルト幅
方向配向である歯付きベルト10が製造される。
【0052】第2実施形態の歯付きベルト10において
も、変成ナイロンミクロファイバー22が一方向に配向
されて歯ゴム層12に混入され、変成ナイロンミクロフ
ァイバー22は歯ゴム層12のゴム成分と接着してい
る。これにより、歯ゴム層12の剛性が強化され、歯付
きベルト10の走行寿命を長くすることができる。
【0053】なお、上述の実施形態では歯付きベルトは
片面だけに歯部が形成されているが、両面に歯部を形成
した両歯ベルトにも本発明を適用し得る。
【0054】
【実施例】以下、実施例をおよび比較例をあげて本発明
を説明する。なお、本発明はこれらの実施例により何ら
限定されるものではない。
【0055】〔配合ゴムの配合、および試料片の作成方
法〕以下の表1に示すように、歯付きベルトの製造に使
用されるべき4種類の配合ゴムAないしDが調製され
た。
【表1】
【0056】上記表1において、※1ないし※6は以下
の事項を表す。 ※1:水素添加率は百分率(%) ※2:ヨウ素価は無名数 ※3:配合材料の種類およびゴム原料100重量部に対
する配合材料の重量部(単位はphr ) ※4:4,4’−(α,α−ジメチルベンジル)ジフェ
ニルアミン(これはユニロイヤル化学からNAUGAR
D445として入手可能) ※5:ジクミルペルオキシドと1,3−ビス(t−ブチ
ルペロキシ−イソプロピル)ベンゼンとから成る過酸化
物系加硫剤(前者はハーキュリーズ社からダイカップ4
0Cとして入手可能であり、後者は日本油脂株式会社か
らペロキシモンF40として入手可能) ※6:トリメチロールプロパン・トリメタクリレートの
略 なお、表中、“***”は未配合を示す。
【0057】表1から明らかなように、配合ゴムAはゴ
ム原料として水素添加率96%、ヨウ素価11でしかも
ムーニー粘度120以上の水素添加ニトリルゴムの10
0重量部に対して、20重量部のカーボンブラックと、
10重量部のトリメリテートイソノリルと、1.0重量
部のステアリン酸と、1.5重量部のNAUGARD4
45と、25重量部のメタクリル酸亜鉛と、10重量部
の亜鉛華と、18重量部の過酸化物系加硫剤(ダイカッ
プ40C+ペロキシモンF40)と、6重量部のTMP
とを加えたものである。
【0058】この配合ゴムAから配合ゴムシート(A)
を押出成形により得た。次いで、配合ゴムシート(A)
から低伸長域モジュラス試験用の試料片および圧縮応力
試験用の試料片を作成した後、それら試料片を加硫し
た。
【0059】配合ゴムBは、配合ゴムAにさらに25重
量部の6−ナイロンと8.3重量部のポリエチレンとを
混入したものである。詳述すると、41.7重量部の水
素添加ニトリルゴムに25重量部の6−ナイロンと8.
3重量部のポリエチレンとを混入させ、ポリエチレンの
融点以上の温度環境下で攪拌することによりポリエチレ
ンを6−ナイロンにグラフト重合させた。このようにし
てポリエチレンと6−ナイロンとのグラフト共重合体が
混入され水素添加ニトリルゴム75重量部が得られた。
【0060】さらに58.3重量部の水素添加ニトリル
ゴムに、上述の75重量部のグラフト共重合体入りの水
素添加ニトリルゴムと、20重量部のカーボンブラック
と、10重量部のトリメリテートイソノリルと、1.0
重量部のステアリン酸と、1.5重量部のNAUGAR
D445と、25重量部のメタクリル酸亜鉛と、10重
量部の亜鉛華と、18重量部の過酸化物系加硫剤(ダイ
カップ40C+ペロキシモンF40)と、6重量部のT
MPとが加えられ、練り合わせられた。
【0061】配合ゴムBの全成分が練り合わせられた際
に、グラフト共重合体は細分化されて、繊維長さLF
約1000μm以下、繊維径DF が約1.0μm以下の
変成ナイロンミクロファイバーとして配合ゴムB内に分
布させられる。この配合ゴムBから配合ゴムシート
(B)が押出成形により得られたが、このとき配合ゴム
Bに混入されている変成ナイロンミクロファイバーは押
出方向に配向されていた。
【0062】次いで、配合ゴムシート(B)からも低伸
長域モジュラス試験用の試料片および圧縮応力試験用の
試料片を作成した後、それら試料片を加硫した。配合ゴ
ムシート(B)の場合には、低伸長モジュラス試験用の
試料片については、2種類のものが用意され、一方の種
類の試料片では、その引張り方向に対して変成ナイロン
ミクロファイバーが平行に配向され、他方の種類の試料
片では、その引張り方向に対して変成ナイロンミクロフ
ァイバーが直角方向に配向されていた。
【0063】また、配合ゴムシート(B)の圧縮応力試
験用の試料片についても、2種類のものが用意され、一
方の種類の試料片では、その圧縮方向に対して変成ナイ
ロンミクロファイバーが平行に配向され、他方の種類の
試料片では、その圧縮方向に対して変成ナイロンミクロ
ファイバーが直角方向に配向されていた。
【0064】配合ゴムCは、6−ナイロンおよびポリエ
チレンの混入量が異なる点を除けば、配合ゴムBと実質
的に同一のものである。配合ゴムCにおいて、6−ナイ
ロンは20重量部、ポリエチレンは6.7重量部だけ混
入される。この配合ゴムCからも配合ゴムシート(C)
が押出成形により得たが、このとき配合ゴムCに混入さ
れた変成ナイロンミクロファイバーは押出方向に配向さ
れている。配合ゴムシート(C)からも低伸長域モジュ
ラス試験用の試料片および圧縮応力試験用の試料片を作
成した後、それら試料片を加硫した。
【0065】配合ゴムシート(C)の場合においても、
配合ゴムシート(B)の場合と同様に、低伸長モジュラ
ス試験用の試料片および圧縮応力試験用の試料片のそれ
ぞれについて、2種類のものが用意された。
【0066】配合ゴムDは、配合ゴムAにさらに繊維長
さLF が3mmのメタ系アラミド短繊維を6.5重量部
だけ混入したものである。この配合ゴムDからも配合ゴ
ムシート(D)が押出成形により得たが、このとき配合
ゴムDに混入された変成ナイロンミクロファイバーは押
出方向に配向されている。配合ゴムシート(D)からも
低伸長域モジュラス試験用の試料片および圧縮応力試験
用の試料片を作成した後、それら試料片を加硫した。
【0067】配合ゴムシート(D)の場合においても、
配合ゴムシート(B)の場合と同様に、低伸長モジュラ
ス試験用の試料片および圧縮応力試験用の試料片のそれ
ぞれについて、2種類のものが用意された。
【0068】〔低伸張域モジュラス試験および圧縮応力
試験の評価〕次に、上述した配合ゴムシート(A)、
(B)、(C)および(D)から得られたそれぞの試料
片を用いて、低伸張域モジュラス試験および圧縮応力試
験が行われた。低伸張域モジュラス試験の試験結果につ
いては図8および図9のグラフに示される。また圧縮応
力試験の試験結果については図10および図11に示さ
れる。
【0069】低伸張域モジュラス試験においては、各試
料片に200mm/分で引張り応力が加えられ、各試料
片の20mmの標線間の伸びが測定された。
【0070】図8のグラフにおいて、参照符号Aは配合
ゴムシート(A)から得られた試料片の引張り特性を示
す。参照符号B、CおよびDは配合ゴムシート(B)、
(C)および(D)からそれぞれ得られた試料片であっ
て、その変成ナイロンミクロファイバーの配向が引張り
方向に対して平行となっている試料片の引張り特性をそ
れぞれ示す。
【0071】また、図9のグラフにおいて、参照符号A
は配合ゴムシート(A)から得られた試料片の引張り特
性を示す。参照符号B、CおよびDは配合ゴムシート
(B)、(C)および(D)からそれぞれ得られた試料
片であって、その変成ナイロンミクロファイバーの配向
が引張り方向に対して直角となっている試料片の引張り
特性をそれぞれ示す。
【0072】図8および図9のグラフから明らかなよう
に、配合ゴムAから得られた試料片即ち変成ナイロンミ
クロファイバーを含まない試料片に比べて、配合ゴム
B、Cから得られた試料片即ち変成ナイロンミクロファ
イバーを含む試料片、および配合ゴムDから得られた試
料片即ちメタ系アラミド短繊維を含む試料片が高いモジ
ュラス値を示し、それら試料片の伸び率が小さいことが
わかる。
【0073】特に、図8のグラフにより、メタ系アラミ
ド短繊維を配合させた配合ゴムDの試料片については、
伸びの増加に伴いモジュラスが一定の値に収束し、配合
ゴムBおよびCの試料片については、伸びの増加に伴い
モジュラスが増加することがわかる。また、図9のグラ
フにより、引っ張り方向に対して直角に配向された変成
ナイロンミクロファイバーを配合させた配合ゴムBおよ
びCの試料片については、メタ系アラミド短繊維を配合
させた配合ゴムDの試料片に比べてモジュラスが大きい
ことがわかる。
【0074】圧縮応力試験においては、各試料片は2
5.4mmの長さを持つ円柱状の形態を有し、その両端
面間に押圧力を及ぼして各試料片が圧縮され、その圧縮
時の長さが測定された。
【0075】図10のグラフにおいて、参照符号Aは配
合ゴムシート(A)から得られた試料片の圧縮特性を示
す。参照符号B、CおよびDは配合ゴムシート(B)、
(C)および(D)からそれぞれ得られた試料片であっ
て、その変成ナイロンミクロファイバーの配向が引張り
方向に対して平行となっている試料片の圧縮特性をそれ
ぞれ示す。
【0076】また、図11のグラフにおいて、参照符号
Aは配合ゴムシート(A)から得られた試料片の圧縮特
性を示す。参照符号B、CおよびDは配合ゴムシート
(B)、(C)および(D)からそれぞれ得られた試料
片であって、その変成ナイロンミクロファイバーの配向
が引張り方向に対して直角となっている試料片の圧縮特
性をそれぞれ示す。
【0077】図11および図12のグラフから明らかな
ように、配合ゴムAから得られた試料片即ち変成ナイロ
ンミクロファイバーを含まない試料片に比べて、配合ゴ
ムのB、Cから得られた試料片即ち変成ナイロンミクロ
ファイバーを含む試料片および配合ゴムDから得られた
試料片即ちメタ系アラミド短繊維を含む試料片が高い圧
縮応力値を示し、それら試料片の圧縮率については小さ
いことが分かる。特に変成ナイロンミクロファイバーを
配合させた配合ゴムBおよびCの試料片は、配向方向が
平行および直角の双方において、メタ系アラミド短繊維
を配合させた配合ゴムDの試料片に比べ、高い圧縮応力
を示す。
【0078】以上の低伸長域モジュラス試験および圧縮
応力試験の結果により、変成ナイロンミクロファイバー
を配合させた配合ゴムBおよびCが、変成ナイロンミク
ロファイバーを配合させていない配合ゴムAおよびDに
比べて、モジュラスおよび圧縮応力が共に高く、高負荷
がかかる歯ゴム層の配合ゴムに好適であることが示され
た。
【0079】〔実施例ベルトおよび比較例ベルト〕上述
の4種類の配合ゴムシート(A)、(B)、(C)およ
び(D)を用いることにより、本発明による歯付きベル
トの実施例として、3つのタイプのものが製造され、こ
れら3つのタイプの歯付きベルトはそれぞれ実施例ベル
ト1、2および3として以下に言及される。
【0080】また、上述の2種類の配合ゴムシート
(A)および(D)を用いることにより、本発明による
歯付きベルトの比較例として2つのタイプのものが製造
され、これら2つのタイプの歯付きベルトはそれぞれ比
較例ベルト1および2として以下に言及される。
【0081】実施例べルト1ないし3と、比較例ベルト
1および2との構成については以下の表2に示す通りで
ある。
【0082】
【表2】
【0083】実施例ベルト1:表2から明らかなよう
に、実施例ベルト1では、背ゴム層16として配合ゴム
シート(A)が用いられ、歯ゴム層12として配合ゴム
シート(B)が用いられた。歯ゴム層12の変成ナイロ
ンミクロファイバーの配向についてはベルト長さ方向配
向とされた。なお実施例ベルト1は、図1および図2に
示す第1実施形態に対応している。
【0084】また、実施例ベルト1では、帆布20とし
て、上述したような織り布組織のものが使用された。具
体的に述べると、帆布20は2/2綾織り布とされ、そ
の伸縮性の複合糸が縦糸とされ、その密度は150本/
50mmである。各複合糸には芯糸としてウレタン弾性
糸(420d)が使用され、その芯糸にはアラミド繊維
紡績糸(200d)が巻き付けられ、さらにその外側に
は捲縮糸として6,6−ナイロンウーリー糸(100
d)がアラミド繊維紡績糸とは逆方向に巻き付けられ
た。一方、帆布20の非伸縮性横糸として6,6−ナイ
ロンウーリー糸(100d)が用いられ、その密度は1
70本/50mmとされた。
【0085】帆布20はレゾルシノール・ホルムアルデ
ヒド・ラテックス(RFL)溶液で予め処理され、これ
により歯ゴム層12に対する接着性が高められた。な
お、RFL溶液はラテックス成分としてのカルボキシル
化ニトリルゴムに、クロロフェノールホルムアルデヒド
縮合物である2,6−ビス−4−クロロフェノール誘導
体のアンモニア溶液を加えたものから成る。
【0086】心線18としては、S撚り心線コードおよ
びZ撚り心線コードから成る一対のものが使用された。
各心線コードには高強度ガラス繊維が用いられた。具体
的に述べると、先ず、直径7ミクロンの高強度ガラス繊
維がブタジエン−スチレン−ビニルピリジンおよびクロ
ロスルホン化ポリエチレンラテックスが重量比で7:3
に配合されたラテックス溶液即ちRFL溶液に浸漬した
後に乾燥させられ、各高強度ガラス繊維に対してRFL
層が形成された。
【0087】次いで、それら高強度ガラス繊維を200
本ずつ収束したストランドがそれぞれ3本集められて下
撚りがかけられて子縄とされ、さらにこの子縄が11本
集められて下撚りとは反対方向に上撚りがかけられて心
線コード18’とされた。
【0088】各心線コード18’はゴムのり溶液に浸漬
された後に乾燥させられ、オーバーコート層が形成され
た。オーバーコート層の形成後、さらにカシュー変性フ
ェノール樹脂のメチルエチルケトンの25%溶液に浸漬
された後に乾燥させられ、これにより最外層にカシュー
変性フェノール樹脂層が形成された(表2参照)。
【0089】このようにして得られたS撚りおよびZ撚
りの心線コード18’はその長手方向に互いに螺旋状に
巻回され、歯付きベルト成形ドラム34(図5)に巻き
付けられた中間製品20′および12′に対して0.2
6mmのコード間隙(図2の“g”)で螺旋状に巻き付
けられた(表2参照)。
【0090】実施例ベルト2:表2に示すように、実施
例ベルト2においては、実施例ベルト1の場合と同様
に、背ゴム層16)として配合ゴムシート(A)が用い
られ、歯ゴム層12として配合ゴムシート(B)が用い
られた。実施例ベルト2は歯ゴム層12の変成ナイロン
ミクロファイバーの配向がベルト幅方向配向とされる点
を除けば実施例ベルト1と実質的に同じものであり、図
7に示す第2実施形態に対応している。
【0091】実施例ベルト3:表2に示すように、実施
例ベルト3においては、背ゴム層16)として配合ゴム
シート(A)が用いられ、歯ゴム層12として配合ゴム
シート(C)が用いられた。歯ゴム層12の変成ナイロ
ンミクロファイバーの配向については、実施例ベルト1
の場合と同様に、ベルト長さ方向配向とされた。実施例
ベルト3は歯ゴム層12として配合ゴムシート(C)が
用いられる点を除けば実施例ベルト1と実質的に同じも
のである。
【0092】比較例ベルト1:比較例ベルト1では、背
ゴム層16および歯ゴム層12の双方で配合ゴムシート
(A)が用いられた。その他の事項については実施例ベ
ルト1の場合と実質的に同じである。
【0093】比較例ベルト2:比較例ベルト2では、背
ゴム層16として配合ゴムシート(A)が用いられ、歯
ゴム層12として配合ゴムシート(D)が用いられた。
歯ゴム層12のメタ系アラミド短繊維の配向について
は、実施例ベルト1の場合と同様に、ベルト長さ方向配
向とされた。比較例ベルト2は歯ゴム層12として配合
ゴムシート(D)が用いられる点を除けば実施例ベルト
1と実質的に同じものである。
【0094】〔歯付きベルトの走行試験およびベルト寿
命の評価〕上述のようにして得られた実施例ベルト1な
いし3、および比較例ベルト1および2について、第
1、第2および第3の走行試験が行われた。
【0095】図12には第1の走行試験装置の概略構成
が示され、この第1の走行試験装置は4つの歯付きホィ
ール51、52、53および54と、歯付きホィール5
1および52間に設けられたアイドラプーリ55と、歯
付きホィール53および54間に設けられたテンショナ
56とから成る。被試験歯付きベルト58は図14に示
すような態様で4つの歯付きホィール51、52、53
および54と、アイドラプーリ55と、テンショナ56
とに架け渡される。歯付きホィール52は回転数230
0rpmで回転させられる。
【0096】図12に示す第1の走行試験装置では、実
施例ベルト1ないし3および比較例ベルト1および2の
それぞれについて、複数個の歯付きベルトが同一条件下
で走行試験され、その走行試験の評価のために各歯付き
ベルトに対して、走行開始から歯欠けに至るまでの走行
時間が測定された。第1の走行試験結果については、各
歯付きベルトの走行時間の平均値が表2および図15の
グラフに示される。
【0097】表2および図15のグラフから明らかなよ
うに、実施例ベルト1の走行時間は329時間であり、
実施例ベルト2の走行時間は265時間であり、実施例
ベルト3の走行時間は280時間であった。これに対し
て、比較例ベルト1および2のそれぞれの走行時間は2
8時間および129時間に過ぎない。
【0098】図13には第2の走行試験装置の概略構成
が示され、この第2の走行試験装置は3つの歯付きホィ
ール61、62および63と、歯付きホィール63およ
び61間に設けられたテンショナ64とから成る。被試
験歯付きベルト68は図13に示すような態様で3つの
歯付きホィール61、62および63とテンショナ64
とに架け渡され、歯付きホィール62は回転数3500
rpmで回転させられる。
【0099】第2の走行試験では、第1の走行試験と同
様、各歯付きベルトが同一条件下で走行試験され、その
評価のために各歯付きベルトにおける走行開始から歯欠
けに至るまでの走行時間が測定される。第2の走行試験
結果については、表2および図16のグラフにそれぞれ
の走行時間の平均値が示されている。
【0100】表2および図16のグラフから明らかなよ
うに、実施例ベルト1の走行時間は428時間であり、
実施例ベルト2の走行時間は302時間であり、実施例
ベルト3の走行時間は338時間であった。これに対し
て、比較例ベルト1および2それぞれの走行時間は34
時間および202時間に過ぎなかった。
【0101】図14には第3の走行試験装置の概略構成
が示され、この第3の走行試験装置は2つの歯付きホィ
ール71および72と、歯付きホィール72および71
間に設けられたテンショナ73とから成る。被試験歯付
きベルト78は図14に示すような態様で2つの歯付き
ホィール71および72とテンショナ73とに架け渡さ
れ、歯付きホィール72は回転数5000rpmで回転
させられる。
【0102】第3の走行試験では、各歯付きベルトが同
一条件下で走行試験され、その走行試験の評価として、
各歯付きベルトにおける走行開始から歯欠けに至るまで
の走行時間が測定される。第3の走行試験結果について
は表2および図17のグラフに示されており、それぞれ
の走行時間は平均値で示される。
【0103】表2および図17のグラフから明らかなよ
うに、実施例ベルト1の走行時間は132時間であり、
実施例ベルト2の走行時間は84時間であり、実施例ベ
ルト3の走行時間は64時間であった。これに対して、
比較例ベルト1および2それぞれの走行時間は4時間お
よび38時間に過ぎなかった。
【0104】以上の3つの走行試験結果のいずれにおい
ても、歯ゴム層に変成ミクロファイバーを混入させた実
施例ベルト1ないし3が、歯ゴム層に変成ミクロファイ
バーが混入されていない比較例ベルト1および2に比べ
て、耐久性が良いことが明らかである。
【0105】
【発明の効果】以上の記載から明らかなように、本発明
による歯付きベルトにあっては、その歯部の歯欠けが起
き難く、その走行寿命を大幅に延ばすことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による歯付きベルトの第1の実施形態示
す部分斜視図である。
【図2】図1に示した歯付きベルトの歯底部の横断面図
を拡大して示す部分拡大断面図である。
【図3】本発明による歯付きベルトの製造工程のうちの
帆布材料の予成形工程を示す概略工程図である。
【図4】本発明による歯付きベルトの製造工程のうちの
歯ゴムシートの予成形工程を示す概略工程図である。
【図5】本発明による歯付きベルトの製造工程のうちの
心線コードの巻付け工程および背ゴムシートの巻付け工
程示す概略工程図である。
【図6】本発明による歯付きベルトの製造工程のうちの
加硫工程を示す概略工程図である。
【図7】本発明による歯付きベルトの第2の実施形態を
示す部分側面図である。
【図8】本発明による歯付きベルトで使用される4つの
タイプの加硫ゴムシートから得られた4種類の試料片に
対して、その繊維方向が引張り方向に平行となるように
それぞれ行った低伸張域モジュラス試験の結果を示すグ
ラフである。
【図9】本発明による歯付きベルトで使用される4つの
タイプの加硫ゴムシートから得られた4種類の試料片に
対して、その繊維方向が引張り方向に直角となるように
それぞれ行った低伸張域モジュラス試験の結果を示すグ
ラフである。
【図10】本発明による歯付きベルトで使用される4つ
のタイプの加硫ゴムシートから得られた4種類の試料片
に対して、その繊維方向が圧縮方向に平行となるように
それぞれ行った圧縮応力試験の結果を示すグラフであ
る。
【図11】本発明による歯付きベルトで使用される4つ
のタイプの加硫ゴムシートから得られた4種類の試料片
に対して、その繊維方向が圧縮方向に直角となるように
それぞれ行った圧縮応力試験の結果を示すグラフであ
る。
【図12】本発明による実施例ベルトおよび比較例ベル
トの走行試験を行う第1の走行試験装置の概略図であ
る。
【図13】本発明による実施例ベルトおよび比較例ベル
トの走行試験を行う第2の走行試験装置の概略図であ
る。
【図14】本発明による実施例ベルトおよび比較例ベル
トの走行試験を行う第3の走行試験装置の概略図であ
る。
【図15】図12に示す第1の走行試験装置で行った歯
付きベルトの第1の走行試験結果を示すグラフである。
【図16】図13に示す第2の走行試験装置で行った歯
付きベルトの第2の走行試験結果を示すグラフである。
【図17】図14に示す第3の走行試験装置で行った歯
付きベルトの第3の走行試験結果を示すグラフである。
【符号の説明】
10 歯付きベルト 12 歯ゴム層 14 歯部 15 歯底部 16 背ゴム層 18 心線 20 帆布 22 変成ナイロンミクロファイバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−118789(JP,A) 特開 平10−89418(JP,A) 特開 平7−35201(JP,A) 特開 平6−346948(JP,A) 特開 平3−229041(JP,A) 特開 平7−91497(JP,A) 特開 平7−4469(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16G 1/00 - 9/04 B29D 1/00 - 31/02

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面に交互に形成された歯部および
    歯底部を有する歯ゴム層と、 前記歯ゴム層の他方の面に一体的に適用された背ゴム層
    と、 前記歯ゴム層と前記背ゴム層の境界面に介在させられ、
    かつ歯付きベルトの長さ方向に沿って延在すると共にそ
    の幅方向に沿って配列された複数の心線とを備え、 前記歯ゴム層には多数の変成ナイロンミクロファイバー
    がその全体にわたって混入させられて規則的に配向させ
    られており、この変成ナイロンミクロファイバーがポリ
    オレフィンを微細径のナイロン繊維にグラフト重合させ
    た共重合体であり、 前記ナイロン繊維が前記歯ゴム層の原料ゴムの100重
    量部に対して20重量部より多く、約40重量部以下
    入されていることを特徴とする歯付きベルト。
  2. 【請求項2】 前記変成ナイロンミクロファイバーの繊
    維長さLF が約4000μm以下であり、前記変成ナイ
    ロンミクロファイバーの繊維径DF が約1.5μm以下
    であり、かつ繊維径DF に対する繊維長さLF の比の値
    (LF /DF)が10以上であることを特徴とする請求
    項1に記載の歯付きベルト。
  3. 【請求項3】 前記繊維長さLF が好ましくは約100
    0μm以下であり、前記繊維径DF が約1.0μm以下
    であり、かつ前記比の値(LF /DF )が500以上1
    500以下の範囲内であることを特徴とする請求項2に
    記載の歯付きベルト。
  4. 【請求項4】 前記ナイロン繊維が前記歯ゴム層の原料
    ゴムの100重量部に対して20重量部より多く、約2
    5重量部以下混入されていることを特徴とする請求項1
    に記載の歯付きベルト。
  5. 【請求項5】 前記歯ゴム層の原料ゴムの100重量部
    に対して約25重量部のナイロン繊維が混入されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の歯付きベルト。
  6. 【請求項6】 前記歯ゴム層の原料ゴムの100重量部
    に対して約3ないし約40重量部のポリオレフィンが混
    入されていることを特徴とする請求項1に記載の歯付き
    ベルト。
  7. 【請求項7】 前記歯ゴム層の原料ゴムの100重量部
    に対して約8重量部のポリオレフィンが混入されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の歯付きベルト。
  8. 【請求項8】 前記ナイロン繊維が6−ナイロンである
    ことを特徴とする請求項1に記載の歯付きベルト。
  9. 【請求項9】 前記ポリオレフィンがポリエチレンであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の歯付きベルト。
  10. 【請求項10】 前記歯ゴム層および前記背ゴム層に使
    用される原料ゴムが水素添加率91%以上の水素添加ニ
    トリルゴムであることを特徴とする請求項1に記載の歯
    付きベルト。
  11. 【請求項11】 前記歯ゴム層および前記背ゴム層が原
    料ゴムに過酸化物系加硫剤を添加した配合ゴムから得ら
    れることを特徴とする請求項10に記載の歯付きベル
    ト。
  12. 【請求項12】 前記変成ナイロンミクロファイバーが
    歯付きベルトの長手方向に配向させられており、さらに
    前記変成ナイロンミクロファイバーが前記歯ゴム層の歯
    部および歯底部の交互の輪郭面に接近した領域ではこの
    輪郭面に沿って配向させられ、前記歯ゴム層の歯部の中
    央領域では前記背ゴム層の面に対してほぼ直角に配向さ
    せられることを特徴とする請求項1に記載の歯付きベル
    ト。
  13. 【請求項13】 前記変成ナイロンミクロファイバーが
    歯付きベルトの幅方向に配向させられることを特徴とす
    る請求項1に記載の歯付きベルト。
  14. 【請求項14】 前記歯ゴム層の歯部および歯底部を覆
    うように帆布が設けられ、この帆布が歯付きベルトの長
    手方向に沿って延在する伸縮性の複合糸と、歯付きベル
    トの幅方向に沿って延在する非伸縮性糸とにより構成さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の歯付きベルト。
  15. 【請求項15】 前記帆布がレゾルシノール・ホルムア
    ルデヒド・ラテックス溶液で処理されることを特徴とす
    る請求項14に記載の歯付きベルト。
  16. 【請求項16】 前記帆布が予成形されることを特徴と
    する請求項14に記載の歯付きベルト。
  17. 【請求項17】 前記心線が高強度ガラス繊維から形成
    され、前記心線が約0.17ないし約0.28mmの隙
    間で配列されることを特徴とする請求項1に記載の歯付
    きベルト。
  18. 【請求項18】 前記心線がアラミド繊維から形成さ
    れ、前記心線が約0.25ないし約0.36mmの隙間
    で配列されることを特徴とする請求項1に記載の歯付き
    ベルト。
  19. 【請求項19】 前記心線がレゾルシノール・ホルムア
    ルデヒド・ラテックス溶液で処理され、さらに前記心線
    上にゴムのり溶液によるオーバーコート層が形成され
    て、好ましくはこのオーバコート層上にカシュー変性フ
    ェノール樹脂層が形成されることを特徴とする請求項1
    に記載の歯付きベルト。
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