JP3430517B2 - 折畳み自在な運搬容器 - Google Patents

折畳み自在な運搬容器

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JP3430517B2
JP3430517B2 JP20164492A JP20164492A JP3430517B2 JP 3430517 B2 JP3430517 B2 JP 3430517B2 JP 20164492 A JP20164492 A JP 20164492A JP 20164492 A JP20164492 A JP 20164492A JP 3430517 B2 JP3430517 B2 JP 3430517B2
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忠夫 辻
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物品を収納した状態で
フォークリフトなどで取り扱われる折畳み自在な運搬容
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の容器としては、たとえば
実開昭63−126241号公報に見られる折畳み式金網ボック
スパレットが提供されている。この従来構成は、台枠の
平面部に、底網体の左右対向二辺を立ち上がらせて脚片
受け部を形成し、底網体の外周の内側において、正背面
網体および側面網体を配置し、正面網体の垂直下部を底
網体にリング体を介して起倒自在に結合し、背面網体の
下部を内側に屈曲して延伸底部を形成し、延伸底部の先
端辺を底網体にリング体を介して起倒自在に結合し、左
右側面網体の一方の片側縦辺を背面網体左右の縦辺にそ
れぞれ内側に畳めるようにリング体を介して結合し、左
右側面網体の他方の片側縦辺を正面網体の両側縦辺に施
錠できるように結合している。
【0003】この従来構成によると、各網体を起立させ
た状態で積上げを行え、また各網体は、リング体を介し
て横倒させることで台枠上に折畳め得るとともに、この
折畳み状態で、脚片受け部に対して脚片を上方から嵌合
させることで多段に段積みし得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
構成によると、左右側面網体と背面網体とをコーナ部に
位置するリング体により結合していることから、このコ
ーナ部の強度は低下し、特に各網体を起立させかつ物品
を収納した状態での積上げ時に上位側の荷重を充分に受
け止めることができず、積上げは安定して行えない。ま
た積上げた状態で正面網体を底網体に対して横倒させた
とき、より不安定となり、オーダピッキング作業は容易
に行えない。さらにコーナ部の結合構造により、このコ
ーナ部は見栄えの悪いものになり、かつ他物との引っ掛
かりの原因になる。
【0005】また上記した従来構成において段積みは、
脚片受け部を形成する線材に対して脚片を嵌合させて行
っていることから、たとえば段積み状態でトラック輸送
する際に、上下方向の振動荷重が線材に集中して掛かる
ことにより線材が湾曲(変形)し、以て段積みが崩れた
り、所期の組み立てが正確に行えなかったりする。また
横方向の振動により線材に対して脚片が横方向に滑り、
その位置ずれにより段積みが崩れることになる。
【0006】さらに上記した従来構成によると、正面網
体や背面網体を底網体に対してリング体により結合して
いることから、この結合部の強度は低下し、特に各網体
を起立させかつ物品を収納した状態での積上げ時に上位
側の荷重を充分に受け止めることができず、積上げは安
定して行えない。さらにリング体は外側へと露出してい
ることから、このリング体に他物が衝突し易く、破損し
易いものになる。
【0007】本発明の目的とするところは、所期の折畳
みを行えるものでありながら、コーナ部の強度を充分に
確保し得、しかもコーナ部は、見栄えがよく他物との引
っ掛かりのない形状とし得、さらに折畳み時の段積み
は、要部を変形させることなく、かつ位置ずれすること
なく行え、そして起立時の強度を充分に確保し得、しか
も起立揺動のための連結部は、起立・横倒のいずれにお
いても各枠により保護し得る折畳み自在な運搬容器を提
供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
第1発明の折畳み自在な運搬容器は、底枠上に起立自在
な左右一対の側枠を設け、これら側枠は、その前後縁部
から相対向する方向に折曲した折り曲げ部を一体に有
し、前部の折り曲げ部間に位置自在な前枠は第1連結具
を介して上下に中折れ自在で、その下部を底枠に、第2
連結具を介して起立横倒自在に連結し、後部の折り曲げ
部間に位置自在な後枠の側縁を後部の折り曲げ部に第3
連結具を介して連結して、後枠に対して両側枠を左右揺
動自在に構成し、後枠を底枠に第4連結具を介して起立
横倒自在に連結している。
【0009】また本第2発明の折畳み自在な運搬容器
は、上記した請求項1記載の構成において、底枠の下部
脚体を垂設し、この脚体は、下位運搬容器の底枠上で
折畳んだ枠群の両側外方に上位運搬容器の脚体を載置自
在として構成している。
【0010】さらに本第3発明の折畳み自在な運搬容器
は、上記した請求項1または2記載の構成において、後
枠は、その下縁部から前方向に折曲した底枠部を一体に
有し、この底枠部の前縁を底枠に、第4連結具を介して
起立横倒自在に連結し、底枠に、起立させた側枠の上部
に上方から嵌合自在な脚体を設けている。
【0011】
【作用】かかる本第1発明の構成によると、後枠を第4
連結具を支点として起立させ、そして両側枠を第3連結
具を支点として前方へ揺動させて互いに平行する状態で
起立させ、さらに前枠を、第1連結具ならびに第2連結
具を支点として起立させることで、運搬容器を使用可能
に組み立て得る。この運搬容器は、折り曲げ部の存在に
より、コーナ部の強度を充分に確保し得、しかもコーナ
部は、そのアール状の形状により見栄えがよく、かつ他
物と引っ掛かり難いものとなる。運搬容器を折り畳むと
き、まず前枠を、第1連結具を支点として中折れさせる
とともに、第2連結具を支点として内側に折り畳んで底
枠の上に重ねる。次いで両側枠を、第3連結具を支点と
して後方に折り畳んで後枠に平行状で対向させる。そし
て後枠を、第4連結具を支点として両側枠とともに前方
に折り畳んで、側枠を前枠の上に重ねることで所期の折
畳みを終える。この折り畳んだ運搬容器は、下位運搬容
器の底枠の上に上位運搬容器における脚体を載置させる
ことで、順次積上げ得る。
【0012】また本第2発明の構成によると、折畳んだ
運搬容器の段積みは、下位運搬容器の底枠の上に上位運
搬容器の脚体を載置させることで行える。その際に下位
運搬容器の折畳んだ枠群の両側外方に上位運搬容器の脚
体が位置することから、上位運搬容器の左右方向での位
置ずれは、枠群に対する脚体の当接により阻止し得る。
【0013】さらに本第3発明の構成によると、組み立
てた運搬容器の積上げは、下位運搬容器における起立さ
せた側枠の上部に、上位運搬容器の脚体を上方から嵌合
させることで行える。
【0014】
【実施例】以下に本発明の第一の実施例を図1〜図9に
基づいて説明する。図1、図5〜図7において、1はベ
ース体で、左右一対の前後材1Aと、これら前後材1A
の相対向した内面間を連結する前後複数本の左右材1B
とにより枠組状に形成される。前記ベース体1上には網
板状の底枠2が敷設されている。そして底枠2の両側部
上で起立・横倒自在な左右一対の側枠3を設けている。
これら側枠3は網板状であって、その前後縁部から相対
向する方向に直角状に折曲した折り曲げ部3Aを一体に
形成している。そして側枠3は、起立させたときに両折
り曲げ部3Aを含んでその下端面3aが前記底枠2上に
上方から当接するように形成してある。
【0015】前記底枠2上の左右縁部でかつ前後縁部か
ら方形板状のブラケット4が、その扁平面を前後方向に
向けて立設される。すなわちブラケット4は、その下部
に下面開放の凹部5が複数形成され、この凹部5内に底
枠2の線材2Aが位置するように、底枠2に対してブラ
ケット4を上方から差し込むとともに、その下端から内
方へ折り曲げた係止片4Aを左右材1Bに下方から当接
したのち溶接することにより底枠2に立設される。その
際に立設位置は、底枠2の前・後面2aに対して所定距
離Lだけ内側に設定してあり、また高さHは、横倒した
前・後枠(後述する。)の上面よりも上方へ突出する高
さとしている。
【0016】左右一対の側枠3の下部でかつ前後縁部か
ら、前記ブラケット4に前後方向の内側から対向自在な
連結体6を連設している。すなわち側枠3の起立状態に
おいて連結体6は、内側への突出部6Aと、この突出部
6Aの内端側から下方へ延びる垂下部6Bとにより逆L
型状に形成してあり、さらに垂下部6Bの下部で内側面
には凹状の係合部6Cを形成している。ここで垂下部6
Bの左右方向幅W1 は、底枠2における線材2A間に突
入し得るように設定してある。そして連結体6に、突出
部6Aから垂下部6Bに亘る上下方向の長孔7を形成す
るとともに、この長孔7の下部に連通しかつ外側に膨出
する係合段部8を形成している。さらに連結体6は、そ
の外端から直角状に位置する結合板部6Dを折り曲げ成
形により一体に有し、この結合板部6Dを側枠3の内面
に溶接により固定している。
【0017】このようにして前後で対向するブラケット
4と連結体6とを、前記長孔7を通る前後方向ピン9を
介して連結している。すなわちブラケット4への溶接に
より内方へ突出する前後方向ピン9を、ワッシャ10を介
したのち前記長孔7に通し、そして前後方向ピン9の外
端に円板状の止め板11を固定している。以上の4〜11か
らなる連結部12により、底枠2に対して両側枠3をそれ
ぞれ起立・横倒自在に連結するものであり、このとき連
結部12は、前後方向において折り曲げ部3Aの内側に、
かつ左右方向において側枠3の内側に配置される。
【0018】これにより側枠3の起立時に、この側枠3
の下端面3aが底枠2上に当接するとともに、長孔7の
上端に前後方向ピン9が位置し、そして側枠3の横倒時
に、上向きの係合段部8が前後方向ピン9に上方から係
合するとともに、側枠3の横向き下端面3aが前枠や後
枠の側面よりも内側に位置すべく構成している。さらに
側枠3を少し引き上げて外側に所定角度傾斜させたと
き、底枠2の線材2Aに係合部6Cが係合して、その傾
斜姿勢を維持すべく構成してある。
【0019】前記底枠2上の前後縁部に、上下で中折れ
自在な前枠13と後枠14をそれぞれ起立・横倒自在に連結
している。すなわち前枠13と後枠14は、それぞれ上位枠
部15Aと下位枠部15Bとに二分割してあり、そして両枠
部15A,15Bの相対向した縁間をコイル状の第1連結具
16を介して連結することで、上下で中折れ自在に形成し
ている。さらに下位枠部15Bの下端縁と底枠2の前後端
縁との間を、コイル状の第2連結具17を介して連結する
ことで、下位枠部15B、すなわち前枠13と後枠14を起立
・横倒自在としている。ここで第2連結具17による連結
は、連結部12に対して外側の位置で行われる。
【0020】そして前枠13と後枠14は、起立させたとき
に両折り曲げ部3A間に位置し、その際に下位枠部15B
の下部両側には、前記ブラケット4との干渉をさける切
り欠き部18を形成している。さらに起立させた両側枠3
と前枠13ならびに後枠14とを連結するために、側枠3の
折り曲げ部3Aと上位枠部15Aならびに下位枠部15Bと
の相対向する縁部間に、それぞれ(合計8個)係止具19
が設けられる。これら係止具19は、本体を前枠13ならび
に後枠14に配置したカンヌキ形式であって、その作動杆
19Aが折り曲げ部3Aの被係合部に対して係脱自在とな
る。これにより、両側枠3と前枠13ならびに後枠14との
連結は、コーナ部を避けて係止具19により行える。
【0021】前記ベース体1の両側で前後からは脚体20
が垂設され、これら脚体20の下部で左右方向の外側に
は、下面解放でかつ前後方向で溝状の嵌合部21が形成さ
れている。そして組み立て状態では、嵌合部21を介して
側枠3の上部に上方から嵌合させることで段積み自在と
している。また下部で左右方向の内側には、アングル材
からなる着地体22が、前記嵌合部21よりも少し下位とし
て形成されている。これら脚体20は図8で示すように、
左右で対向する内側面間隔、すなわち着地体22の内側面
間隔W2 が前枠13や後枠14の左右幅W3 より小で、かつ
側枠3の横向き下端面3aの外側に位置するとともに、
前後のブラケット4間に位置自在として垂設してある。
【0022】以下、上記構成における作用を説明する。
図1は所期の組み立てを行った使用可能な運搬容器25を
示している。ここで組み立ては、まず図7の仮想線イで
示すように底枠2上に横倒させた状態の側枠3を、図7
の仮想線ロに示すように前後方向ピン9の周りに起立さ
せ、さらに図5の仮想線に示すように連結体6の係合部
6Cを底枠2の線材2Aに下方から係合させる。これに
より、両側枠3を起立姿勢から所定角度外側に傾斜し得
るとともに、その傾斜姿勢は係合構造により維持し得
る。
【0023】次いで前枠13と後枠14の下位枠部15Bを第
2連結具17を支点として起立させるとともに、上位枠部
15Aを第1連結具16を支点として起立させる。その際に
起立は、両側枠3が所定角度外側に傾斜していることか
ら容易に行える。その後に両側枠3は、係合部6Cを線
材2Aから外すことで図5や図7の実線で示すように、
連結部12を介して互いに平行する状態で起立される。
【0024】ここで側枠3の起立は、連結体6の垂下部
6Bを底枠2の線材2A間に上方から突入させて前後方
向ピン9を長孔7の上端に位置させるとともに、下端面
3aを底枠2上に当接させた状態で行われており、以て
横倒は阻止される。そして前枠13と後枠14の下位枠部15
Bは、係止具19を介して折り曲げ部3Aに連結され、さ
らに上位枠部15Aは係止具19を介して折り曲げ部3Aに
連結される。
【0025】このような組み立て状態において運搬容器
25は、両側枠3の各折り曲げ部3Aの存在により、各コ
ーナ部を避けて係止具19により連結されるものであり、
したがって組み立てられた運搬容器25は、折り曲げ部3
Aの存在によりコーナ部の強度を充分に確保し得、しか
もコーナ部は、そのアール状の形状により見栄えがよ
く、かつ他物と引っ掛かり難いものとなる。
【0026】上記の運搬容器25は、各枠2,3,13,14
により形成される収納空間を利用して被運搬物を収納し
得る。その際に収納空間に対する被運搬物の出し入れ
は、上面の解放部を利用して、または、係止具19の離脱
により上位枠部15Aや下位枠部15Bを第1連結具16や第
2連結具17を支点として外方へ横倒させることで行え、
その際に必要に応じて両側枠3を起立姿勢から所定角度
外側に傾斜させてもよい。なお、各枠2,3,13,14が
網板状(メッシュ状)であることから、収納した被運搬
物が見えて容易に確認し得、また水捌けのよいものにし
得る。
【0027】そして運搬容器25は、脚体20の着地体22を
介して着地され、さらに脚体20間のスペースにフォーク
を作用させることで、フォークリフトにより運搬し得
る。また図7の仮想線で示すように下位運搬容器25にお
ける側枠3の上縁に、上位運搬容器25における脚体20の
嵌合部21を上方から嵌合させることで、順次複数段に積
上げを行える。その際に下位運搬容器25は、側枠3を介
して上位運搬容器25の荷重を支持するのであり、このと
き、側枠3は折り曲げ部3Aの存在により、平面視にお
いて溝形状で底枠2に当接していることから、安定した
起立姿勢となり、積上げによる支持は安全に行える。
【0028】上記のような運搬容器25を折り畳むとき、
まず係止具19を外し、図2、図3に示すように、第1連
結具16を支点として上位枠部15Aを外側に折り畳んで下
位枠部15Bの外側面上に重ねた状態で、第2連結具17を
支点として下位枠部15Bを内側に折り畳んで底枠2の上
に重ねる。次いで図4に示すように、連結部12を支点と
して両側枠3を内方に折り畳んで、その折り曲げ部3A
を上位枠部15Aの上に当接させることで所期の折畳みを
終える。
【0029】ここで両側枠3の折り畳みは、まず側枠3
を上方へ引き上げて連結体6の垂下部6Bを底枠2の線
材2A間から上方へ引き抜き、前後方向ピン9を長孔7
の下端に位置させる。この状態で前後方向ピン9を支点
として側枠3を内方に横倒させて折り曲げ部3Aを上位
枠部15Aに当接させたのち、横倒姿勢の側枠3を少し外
方へ移動させて、図8に示すように、その係合段部8を
前後方向ピン9に係合させることで行える。この係合作
用により、横倒姿勢の側枠3が左右方向で位置ずれする
ことを阻止し得る。このとき側枠3の横向き下端面3a
は、前枠13や後枠14の側面13a,14aよりも内側に位置
している。
【0030】このようにして折り畳んだ運搬容器25は図
8,図9に示すように、下位運搬容器25の上位枠部15A
の上に上位運搬容器25における脚体20の着地体22を載置
させることで、順次積上げ得る。その際に下位運搬容器
25の折畳んだ側枠3の横向き下端面3aの外方に上位運
搬容器25の脚体20が位置することで、上位運搬容器25の
左右方向での位置ずれは、下端面3aに対する脚体20の
当接により阻止される。さらに前後のブラケット4間に
脚体20が位置することで、上位運搬容器25の前後方向で
の位置ずれは、ブラケット4に対する脚体20の当接によ
り阻止される。これらのことにより、折畳み運搬容器25
の積上げは、左右方向や前後方向に位置ずれすることな
く安定して行える。
【0031】上記した実施例のように、連結体6の下部
に、側枠3を起立姿勢から所定角度外側に傾斜させたと
き底枠2側に係合する係合部6Cを形成したときには、
側枠3を所定角度外側に傾斜させて維持することがで
き、係止具19による前枠13や後枠14との連結を容易に行
うことができるとともに、被運搬物の搬入出を容易に行
うことができる。
【0032】また上記した実施例のように、連結体6
に、上下方向の長孔7と、この長孔7の下部に連通しか
つ外側に膨出する係合段部8とを形成し、側枠3の横倒
時に、上向きの係合段部8が前後方向ピン9に上方から
係合すべく構成したときには、その係合作用によって、
横倒した側枠3の位置が左右方向でずれることを防止で
きる。
【0033】さらに上記した実施例のように、前枠13や
後枠14の下部両側にブラケット4との干渉をさける切り
欠き部18を形成し、ブラケット4は、横倒した前枠13や
後枠14の上面よりも上方へ突出する高さHとし、側枠3
の横向き下端面3aが前枠13や後枠14の側面13a,14a
よりも内側に位置すべく構成し、底枠2の下部に、左右
で対向する内側面間隔W2 が前枠13や後枠14の左右幅W
3 より小で、かつ側枠3の横向き下端面3aの外側に位
置するとともに前後のブラケット4間に位置する脚体20
を垂設たときには、折畳み状態での段積み時に、上位の
運搬容器25が左右方向ならびに前後方向で位置ずれする
ことを防止できる。
【0034】上記実施例では、方形状のブラケット4
と、それに沿った切り欠き部18を形成したが、これは幅
方向での中心側が傾斜した三角形状のブラケット4と、
それに沿った切り欠き部18でもよい。またブラケット4
に対して連結体6を内側から対向させているが、これは
外側から対向させた形式でもよい。さらに連結部12は折
り曲げ部3Aの外側に位置させてもよく、そして折り曲
げ部は前枠13や後枠14側に形成してもよい。前枠13や後
枠14は、中折れ形状ではなく一枚物であってもよい。側
枠3の連結は、ブラケット4や連結体6を用いず、通常
のコイル状の連結具により行ってもよく、この場合に切
り欠き部18は不要となる。また底枠2の線材2Aに対す
る係合部6Cはなくてもよい。
【0035】次に本発明の第二の実施例を図10〜図16に
基づいて説明する。
【0036】図10において、ベース体1上に敷設される
底枠2には、その後縁から内方へ入り込む長形状の凹部
2Bが形成されている。この底枠2の両側部上で起立自
在な左右一対の側枠3は折り曲げ部3Aを一体に有して
いる。両側枠3の前部の折り曲げ部3A間に位置自在な
前枠13は方形状で、上位枠部15Aと下位枠部15Bとに二
分割されている。また両側枠3の後部の折り曲げ部3A
間に位置自在な後枠14は方形状に一枚物で、その下縁部
から前方向に折曲した底枠部14Aを一体に有する。
【0037】そして後枠14の両側縁と両側枠3の後部の
折り曲げ部3Aの側縁との間を、コイル状の第3連結具
30を介して連結することで、後枠14に対して両側枠3を
左右揺動自在としている。前記底枠部14Aは底枠2の凹
部2Bに嵌入自在であり、この底枠部14Aの前縁を凹部
2Bの奥縁部に、コイル状の第4連結具31を介して連結
することで、後枠14は底枠2に対して起立横倒自在とな
る。そして起立させた両側枠3と前枠13とを連結するた
めに、合計4個の係止具19が設けられる。
【0038】以下、上記した第二の実施例における作用
を説明する。図10は所期の組み立てを行った使用可能な
運搬容器25を示している。ここで後枠14は第4連結具31
を支点として起立され、そして両側枠3は第3連結具30
を支点として前方へ揺動されて互いに平行する状態で起
立され、さらに前枠13は第1連結具16ならびに第2連結
具17を支点として起立されるとともに、係止具19を介し
て折り曲げ部3Aに連結されている。
【0039】この状態においては、各枠2,3,13,14
により形成される収納空間を利用して被運搬物を収納し
得る。その際に収納空間に対する被運搬物の出し入れ
は、上面の解放部を利用して、または、係止具19の離脱
により上位枠部15Aや下位枠部15Bを第1連結具16や第
2連結具17を支点として横倒させることで行える。そし
て運搬容器25は、脚体20の着地体22を介して着地され、
さらに脚体20間のスペースにフォークを作用させること
で、フォークリフトにより運搬し得る。
【0040】また下位運搬容器25における側枠3の上縁
に、上位運搬容器25における脚体20の嵌合部21を上方か
ら嵌合させることで、順次複数段に積上げを行える。そ
の際に下位運搬容器25は、側枠3を介して上位運搬容器
25の荷重を支持するのであり、このとき、側枠3は折り
曲げ部3Aの存在により、平面視において溝形状で底枠
2に当接していることから、安定した起立姿勢となり、
積上げによる支持は安全に行える。
【0041】上記のような運搬容器25を折り畳むとき、
まず係止具19を外し、図11に示すように、第1連結具16
を支点として上位枠部15Aを外側に折り畳んで下位枠部
15Bに重ねるとともに、第2連結具17を支点として下位
枠部15Bを内側に折り畳んで底枠2の上に重ねる。次い
で図12に示すように、第3連結具30を支点として両側枠
3を後方に折り畳んで(揺動)後枠14に平行状で対向さ
せる。
【0042】そして図13〜図15に示すように、第4連結
具31を支点として後枠14を両側枠3とともに前方に折り
畳んで、側枠3を上位枠部15Aの上に重ねることで所期
の折畳みを終える。ここで底枠部14Aの前後方向(折り
畳み時は上下方向)の寸法は、重合させた下位枠部15
B、上位枠部15A、側枠3の厚さの合計にほぼ等しく設
定してある。
【0043】この折り畳んだ運搬容器25は図16に示すよ
うに、下位運搬容器25の底枠2の上に上位運搬容器25に
おける脚体20の着地体22を載置させることで、順次積上
げ得る。その際に下位運搬容器25の折畳んだ枠3,13,
14群の両側外方に上位運搬容器25の脚体20が位置するこ
とで、左右方向の位置ずれを防止し得る。
【0044】上記した第二の実施例のように、側枠3
は、その前後縁部から相対向する方向に折曲した折り曲
げ部3Aを一体に有し、前部の折り曲げ部3A間に位置
自在な前枠13は上下に中折れ自在で、その下部を底枠2
に、第2連結具17を介して起立横倒自在に連結し、後部
の折り曲げ部3A間に位置自在な後枠14は、その側縁を
折り曲げ部3Aに、第3連結具30を介して左右揺動自在
に連結し、さらに後枠14は、その下縁部から前方向に折
曲した底枠部14Aを一体に有し、この底枠部14Aの前縁
を底枠2に、第4連結具31を介して起立横倒自在に連結
したときには、組み立てた運搬容器25の側枠3は、折り
曲げ部3Aの存在により平面視において溝形状で底枠2
に当接することから、安定した起立姿勢にでき、また折
り畳んだ運搬容器25は、下位運搬容器25の底枠2上でか
つ折畳んだ枠3,13,14群の両側外方に脚体20を載置さ
せることで、左右方向の位置ずれを防止して順次積上げ
ることができる。
【0045】
【発明の効果】上記構成の本第1発明によると、後枠を
第4連結具を支点として起立させ、そして両側枠を第3
連結具を支点として前方へ揺動させて互いに平行する状
態で起立させ、さらに前枠を、第1連結具ならびに第2
連結具を支点として起立させることで、運搬容器を使用
可能に組み立てることができるとともに、逆の操作によ
り所期の折畳みを行うことができる。そして組み立てた
運搬容器は、折り曲げ部の存在により、コーナ部の強度
を充分に確保できて、積上げを安定して行うことがで
き、しかも積上げた状態で前枠を底枠に対して横倒させ
たときも安定した状態にできて、オーダピッキング作業
を容易に行える運搬容器を提供できる。さらにコーナ部
は、そのアール状の形状により見栄えがよく、かつ他物
と引っ掛かり難い形状にできる。
【0046】また本第2発明によると、折畳んだ運搬容
器の段積みは、下位運搬容器の底枠の上に上位運搬容器
の脚体を載置させることで、振動荷重で要部が変形する
ことなく安定して行うことができる。さらに段積み時に
は、下位運搬容器の折畳んだ枠群の両側外方に上位運搬
容器の脚体が位置することから、上位運搬容器の横方向
での位置ずれを、枠群に対する脚体の当接により阻止で
きる。これにより、折畳み状態での段積み時に、上位の
運搬容器が横方向で位置ずれすることを防止でき、以て
横方向の振動に対しても安定した段積みを維持できる。
【0047】さらに本第3発明によると、組み立てた運
搬容器の積上げは、下位運搬容器における起立させた側
枠の上部に、上位運搬容器の脚体を上方から嵌合させる
ことで行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示し、運搬容器の組み
立て時の斜視図である。
【図2】同運搬容器の前枠を折り畳んだ時の斜視図であ
る。
【図3】同運搬容器の後枠を折り畳んだ時の斜視図であ
る。
【図4】同運搬容器を完全に折り畳んだ時の斜視図であ
る。
【図5】同連結部の一部切り欠き正面図である。
【図6】同連結部の一部切り欠き側面図である。
【図7】同側枠の揺動状態を示す正面図である。
【図8】同折畳み運搬容器の段積み状態を示す正面図で
ある。
【図9】同折畳み運搬容器の段積み状態を示す側面図で
ある。
【図10】本発明の第二の実施例を示し、運搬容器の組み
立て時の斜視図である。
【図11】同運搬容器の前枠を折り畳んだ時の斜視図であ
る。
【図12】同運搬容器の側枠を折り畳んだ時の斜視図であ
る。
【図13】同運搬容器の完全に折り畳んだ時の斜視図であ
る。
【図14】同運搬容器の完全に折り畳んだ時の側面図であ
る。
【図15】同運搬容器を組み立てた時の平面図である。
【図16】同折り畳んだ運搬容器の積上げ状態を示す正面
図である。
【符号の説明】
1 ベース体 2 底枠 2A 線材 2B 凹部 2a 前後面 3 側枠 3A 折り曲げ部 3a 下端面 4 ブラケット 5 凹部 6 連結体 6A 突出部 6B 垂下部 6C 係合部 7 長孔 8 係合段部 9 前後方向ピン 12 連結部 13 前枠 13a 側面 14 後枠 14a 側面 14A 底枠部 15A 上位枠部 15B 下位枠部 18 切り欠き部 19 係止具 20 脚体 25 運搬容器 30 第3連結具 31 第4連結具 H ブラケットの高さ W2 脚体の内側面間隔 W3 前・後枠の左右幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 88/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底枠上に起立自在な左右一対の側枠を設
    け、これら側枠は、その前後縁部から相対向する方向に
    折曲した折り曲げ部を一体に有し、前部の折り曲げ部間
    に位置自在な前枠は第1連結具を介して上下に中折れ自
    在で、その下部を底枠に、第2連結具を介して起立横倒
    自在に連結し、後部の折り曲げ部間に位置自在な後枠の
    側縁を後部の折り曲げ部に第3連結具を介して連結し
    て、後枠に対して両側枠を左右揺動自在に構成し、後枠
    を底枠に第4連結具を介して起立横倒自在に連結したこ
    とを特徴とする折畳み自在な運搬容器。
  2. 【請求項2】 枠の下部に脚体を垂設し、この脚体
    は、下位運搬容器の底枠上で折畳んだ枠群の両側外方に
    上位運搬容器の脚体を載置自在として構成したことを特
    徴とする請求項1記載の折畳み自在な運搬容器。
  3. 【請求項3】 後枠は、その下縁部から前方向に折曲し
    た底枠部を一体に有し、この底枠部の前縁を底枠に、第
    4連結具を介して起立横倒自在に連結し、底枠に、起立
    させた側枠の上部に上方から嵌合自在な脚体を設けたこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の折畳み自在な運
    搬容器。
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