JP3714451B2 - 梱包用コンテナ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被梱包物を載置自在に形成されると共に接地部を備えた矩形の底枠と、その底枠の四辺のうちの少なくとも三辺に沿って起立姿勢で設けられる背枠および両側枠とを備え、前記背枠と相対向する前側において、前記起立姿勢にある両側枠を互いに連結する連結具が、連結状態と解除状態とに切換え自在に設けられ、かつ、前記底枠を接地した状態で、その底枠を支持するフォークの挿入用空間が形成されている梱包用コンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
このような梱包用コンテナは、自動倉庫用の制御ボックスや電気冷蔵庫のような比較的重量のある被梱包物を梱包して、被梱包物を保護するとともに、底枠を支持するフォークの挿入用空間を利用して、フォークリフトなどを用いて容易に運搬できるように構成されたもので、従来においては、木材によって枠組みされたものが多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、木材により枠組みされたものでは、多数の釘などを用いて梱包したり、その釘を抜いて解体する必要があるため、梱包作業や解体作業に時間がかかるという問題があり、さらに、解体後の木材については、ほとんど再利用することなく廃棄処分していたのが実情で、この点にも改良の余地があった。
【0004】
かかる問題を解決するためには、コンテナを構成する底枠、背枠、ならびに、両側枠などを再利用可能な部材で構成し、かつ、蝶番などを用いて、底枠を背枠側に折り畳み可能に構成したり、さらに、両側枠の一方を背枠側に折り畳み可能に構成して、コンテナの再利用に加えて、空のコンテナを保管する際、できるだけ保管用の空間を少なくすることも考えられる。
【0005】
ところが、底枠のみを背枠側に折り畳み可能に構成するだけでは、背枠と両側枠とが、平面視でコの字状になるため、このように折り畳んだコンテナを互いに密着させることができず、多数のコンテナを一個所に集めて収納、保管しようとすると、どうしても大きな空間が必要となる。
さらに、底枠に加えて、側枠の一方を背枠側に折り畳み可能に構成しても、他方の側枠と背枠とが、平面視でL字状になるため、多数のコンテナを折り畳んだ状態で順次密着させると、徐々に斜め方向に向かって並ぶことになり、やはり、空間的に無駄が多くなる。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目したもので、その目的は、被梱包物の梱包作業や解体作業が容易で、かつ、再利用も可能であり、しかも、空の状態ではコンパクトに折り畳んで、たとえ多数のコンテナであっても、比較的少ない空間内に収納、保管することのできる梱包用コンテナの提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、請求項1に記載の発明によれば、被梱包物を載置する矩形の底枠と、その底枠の少なくとも三辺に沿って起立姿勢で設けられる背枠および両側枠とを備え、背枠と相対向する前側において、前記起立姿勢にある両側枠を互いに連結する連結具が、連結状態と解除状態とに切換え自在に設けられているので、前記連結具によって、起立姿勢にある両側枠を連結したり、連結を解除することにより、被梱包物の梱包作業や解体作業を容易に行うことができ、かつ、再利用も可能で、梱包状態においては、必要に応じて、フォークの挿入用空間を利用し、フォークリフトを用いて楽に運搬することができる。
【0008】
そして、底枠が、背枠に対して回動自在に枢着されて背枠側に折り畳み可能に構成され、さらに、両側枠が、背枠に対して回動自在に枢着されて、連結具による連結を解除した状態で、背枠側に折り畳まれた底枠の上方から背枠側に折り畳み可能に構成されているので、空の状態においては、底枠と両側枠とを背枠側に折り畳んでコンパクトにすることができ、たとえ多数のコンテナを折り畳んで一個所に収納、保管する場合においても、比較的少ない空間内に要領良く収納、保管することができる。
【0009】
又、請求項に記載の発明によれば、両側枠のそれぞれが、平面視においてL字状の背枠側角部を構成するように、背枠の横端部に固着される固定側枠と、その固定側枠に回動自在に枢着される可動側枠とで構成され、平面視においてL字状の前枠側角部を構成するように、前記可動側枠の前端部に固着される前枠が設けられているので、上述のようにコンパクトに折り畳めるにもかかわらず、梱包状態においては、構造的にきわめて強固なものとなる。
【0010】
つまり、4つの角部の全てにおいて、平面視でL字状になるように一体構造化されるため、折り畳み可能でありながら、組み立てた状態ではきわめて強固な構造となり、運搬中に他物に接当しても簡単に破損するようなことがなく、被梱包物を確実に保護することができる。
そして、可動側枠の前端部に固着された前枠の横幅が、固定側枠の横幅と同じか、または、固定側枠の横幅よりも短くなるように構成されているので、可動側枠を背枠側に折り畳んでも、背枠に固着の固定側枠の外側に可動側枠が突出するようなことがなく、折り畳んだコンテナを互いに密着させた状態で収納、保管することができる。
【0011】
請求項に記載の発明によれば、底枠と両側枠の可動側枠とを折り畳んだ状態において、その固定側枠の上部に別のコンテナの背枠側角部が載置自在に構成されているので、折り畳んだコンテナの背枠側を下にして、その上に順次折り畳んだ別のコンテナを載置することができ、しかも、上述したように、折り畳んだ可動側枠が固定側枠より外に突出することがないので、互いに密着させた状態で、複数のコンテナを積み重ねて載置することができる。
さらに、前記固定側枠が、その上部に載置されるコンテナの背枠側角部をずれ止めするように受け止めるずれ止め部を備えているので、たとえ多数のコンテナを順次積み重ねる場合においても、荷崩れなどを起こす虞れもなく、安定良く積み重ねることができる。
【0012】
請求項に記載の発明によれば、背枠側角部と前枠側角部との近くにそれぞれ吊り下げ用のフックが設けられ、前記固定側枠には、底枠に作用する荷重を受け止める固定側受け止め部が、前記可動側枠には、底枠に作用する荷重を受け止める可動側受け止め部がそれぞれ設けられているので、上述したように、フォークリフトを用いて運搬できるのに加えて、クレーンなどにより被梱包物をコンテナごと吊り下げることができ、例えば、高い位置にまで持ち上げたり、逆に、高い位置から降ろす場合などにきわめて便利である。
【0013】
請求項に記載の発明によれば、底枠が、被梱包物の底部を嵌合により位置決めする位置決め部を備えているので、コンテナに対する被梱包物の座りが良く、運搬時における被梱包物のがた付きも効果的に防止できる。
【0014】
請求項に記載の発明によれば、背枠と両側枠とが、長尺状の部材により枠組みされて構成されているので、例えば、板材により構成するのに比して、構造的に強固なものとなり、かつ、中空の部材を使用すれば、構造的に強固にしながら、全体の重量を軽くすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明による梱包用コンテナの実施の形態を図面に基づいて説明する。
この梱包用コンテナは、例えば、自動倉庫用の制御ボックスAのような重量物を運搬する際、その被梱包物としての制御ボックスAの損傷を防止するために梱包するためのもので、図1から図3に示すように、制御ボックスAを載置するための平面視において長方形の底枠1を備えている。
この長方形の底枠1のうち、長辺側の一辺を前側として、後側の長辺に沿って背枠2が、左右の短辺に沿って側枠3がそれぞれ設けられ、かつ、前側の長辺に沿って左右一対の前枠4が設けられるとともに、この左右一対の前枠4を互いに連結するための3本の連結具5が、連結状態と連結解除状態とに切換え可能に設けられている。
【0016】
つぎに、各部材の詳細などについて説明するが、連結具5が位置する前側から見て、左右ほぼ同形であるため、原則として、左右方向の一方のみについて説明し、他方については、同じ符号を付すことによりその説明を省略するとともに、左右非同形の構成については、その都度説明する。
また、図1から図3に示すように、底枠1を下方にして地面G上に載置し、かつ、連結具5が位置する前側から見た状態で、上下方向や左右方向、ならびに、前後方向を特定して説明する。
【0017】
前記底枠1は、前後方向に延びる中空の型鋼からなる左右一対の脚枠6と、両脚枠6の前端部と後端部とにおいて、左右の脚枠6を互いに固着連結する前後一対の横枠7とから構成され、両脚枠6が、地面Gへの接地部として機能するように構成され、両脚枠6を接地した状態で、両脚枠6の前後において内側に連設された筒状のフォーク案内体6aにより形成の挿入用空間S内にフォークリフトのフォークFを挿入できるように構成されている。
前記横枠7は、図7に詳しく示すように、断面形状において、コの字型部分7aと平板部分7bとを備え、両部分7a,7bが一体化された形状を有する型鋼で構成され、コの字型部分7aを前端側と後端側とに位置させた状態で、この横枠7と脚枠6とが、溶接によって互いに固着連結されている。
前記横枠7の平板部分7bの端部上面には、断面コの字型の型鋼からなる位置決め枠8が、コの字型部分7aの上面と面一になるように溶接付けされ、この合計4個の位置決め枠8と横枠7のコの字型部分7aとにより、制御ボックスAの底部A2に嵌合して制御ボックスAを位置決めする位置決め部9が形成されている。
【0018】
前記背枠2は、長尺状の中空の型鋼を溶接付けすることにより枠組みされて構成され、上下方向に沿う状態で左右の角部に位置する後方角部用縦材10、両角部用縦材10の上端と下部とを連結する上横材11と下横材12、ならびに、複数本の中間横材13などで構成されている。
前記側枠3も、長尺状の中空の型鋼を溶接付けすることにより枠組みされて構成され、かつ、背枠2側に位置する固定側枠3aと前枠4側に位置する可動側枠3bとに分割されていて、固定側枠3aの方は、前記後方角部用縦材10を共有する状態で、その後方角部用縦材10と平行な縦材14、両縦材10,14を連結する上横材15、下横材16、ならびに、複数本の中間横材17などで構成されている。
【0019】
可動側枠3bは、上下方向に沿う状態で左右の角部に位置する前方角部用縦材18と、その前方角部用縦材18と平行な縦材19、ならびに、両縦材18,19を連結する上横材20、下横材21、複数本の中間横材22などで構成されている。
そして、前枠4も、長尺状の中空の型鋼を溶接付けすることにより枠組みされて構成され、前方角部用縦材18を共有する状態で、その前方角部用縦材18と平行な縦材23、両縦材18,23を連結する上横材24、下横材25、ならびに、複数本の中間横材26などで構成されている。
【0020】
つまり、前記背枠2と固定側枠3aとが、後方角部用縦材10を共有する状態で互いに固着されて一体化され、図4に示すように、平面視においてL字状の背枠側角部C1を形成するように構成され、可動側枠3bと前枠4とが、前方角部用縦材18を共有する状態で互いに固着されて一体化され、平面視においてL字状の前枠側角部C2を形成するように構成されている。
そして、背枠2と固定側枠3aとが共有する後方角部用縦材10に対して、前記底枠1が、ピン27によって横軸心L1周りで上下方向に回動自在に枢着されて、背枠2側に折り畳み可能に構成されるとともに、前記可動側枠3bが、固定側枠3a前端部の上端と下端に設けられた蝶番部材28により、固定側枠3aに対して縦軸心L2周りで水平方向に回動自在に枢着されて、背枠2側に折り畳まれた底枠1の上方から背枠2側に折り畳み可能に構成されている。
【0021】
このように、底枠1を背枠2側に折り畳み、かつ、両可動側枠3bを背枠2側に折り畳むことによって、空のコンテナをコンパクトな状態に折り畳むことができ、さらに、このように折り畳んだコンテナを複数段に積み重ねることができるように構成されている。
そのため、図4に示すように、前枠4の横幅W1が固定側枠3aの横幅W2よりも短く、可動側枠3bを折り畳んだ際、前方角部用縦材18が固定側枠3aの縦材14より外側に突出しないように構成されて、図8から図10に示すように、背枠2側を下方にして載置したコンテナの固定側枠3aの上部に、別のコンテナの背枠側角部C1が載置自在に構成されている。
ただし、前枠4の横幅W1と固定側枠3aの横幅W2とは、同じ長さであってもよい。
【0022】
具体的には、固定側枠3aの縦材14に前記蝶番部材28が取付けられ、かつ、その蝶番部材28に載置面28aが設けられていて、その載置面28a上に別のコンテナの背枠側角部C1を構成する後方角部用縦材10が載置可能に構成されている。
そして、前記蝶番部材28には、前方へ突出するずれ止め部としてのずれ止め片28bが連設されていて、載置面28a上に別のコンテナの後方角部用縦材10を載置した際、その縦材10の外側の面に接当するように構成され、この合計4個のずれ止め片28bが後方角部用縦材10を受け止めて、上に載置されたコンテナの横方向へのずれを防止するように構成されている。
【0023】
前記連結具5も中空の型鋼で構成され、上と下の2本は右側の前枠4の縦材23に、中間の1本は左側の前枠4の縦材23に、それぞれ自由蝶番29を介して取付けられ、前後軸心L3周りで上下方向に縦軸心L4周りで水平方向に回動可能に構成されるとともに、その遊端部が、左側または右側の前枠4の縦材23に連結可能に構成されている。
つまり、図11および図12に示すように、縦材23側に断面コの字型の連結部材30が固着され、各連結具5遊端部に形成された上下方向に貫通する被連結部5aを上方から係合することにより、特別な工具類を用いることなく、合計3本の連結具5により左右の前枠4どうしを互いに連結できるように構成されている。
さらに、各連結具5の遊端側には、留付け具31が取付けられていて、各連結具5の被連結部5aを連結部材30から外した状態で、図13に示すように、留付け具31の凸部31aを前枠4の縦材23に形成の凹部23aに係合することにより、各連結具5を縦材23側に固定保持できるように構成されている。
【0024】
前記背枠側角部C1の近傍における固定側枠3aの上横材15、ならびに、前枠側角部C2の近傍における可動側枠3bの上横材20には、それぞれ吊り下げ用のフック33が固着されていて、この合計4個のフック33を利用して、底枠1上に載置した制御ボックスAをコンテナごとクレーンなどにより吊り下げ支持できるように構成されている。
そのため、図5および図6に示すように、固定側枠3aと底枠1との間には、固定側受け止め部34が、可動側枠3bと底枠1との間には、可動側受け止め部35が設けられている。
【0025】
前記固定側受け止め部34は、左側の固定側受け止め部34aと右側の固定側受け止め部34bとで構成が異なり、左側の固定側受け止め部34aは、図5に示すように、底枠1の横側部から外方に向けて突設された受け止め用ピン36と、固定側枠3aの下横材16とで構成され、固定側枠3aの下横材16が受け止め用ピン36の下面に接当して、底枠1に作用する荷重を受け止めるように構成されている。
それに対して、右側の固定側受け止め部34bは、図14および図15に詳しく示すように、底枠1の横側部にブラケット40を介して回動ならびにスライド自在に保持された受け止め用ピン41と、固定側枠3aの縦材14に固着された受け止め部材42とで構成され、受け止め用ピン41の先端側を受け止め部材42の挿入孔42a内に挿入することにより、底枠1に作用する荷重を受け止めるように構成されている。そして、ブラケット40の内側にはストッパ40aが、受け止め用ピン41の方には突起41aが設けられていて、受け止め用ピン41を回動させて先端側を挿入孔42a内に挿入した後においては、受け止め用ピン41が自重で回動して、ストッパ40aに対する突起41aの接当により、受け止め用ピン41が挿入孔42aから不測に抜け出ることが防止されるように構成されている。
【0026】
上述したように、固定側受け止め部34が、左右で構成が異なるのに対し、可動側受け止め部35の方は、左右同じ構成で、可動側枠3bの下横材21から内方に向けて突設された受け止め用ピン37と、この受け止め用ピン37の挿入を許すように底枠1の横側部に設けられた横方向に長い挿入穴38とで構成され、受け止め用ピン37が挿入穴38内に挿入され、かつ、挿入穴38の上方の面に接当して、底枠1に作用する荷重を受け止めるように構成されている。
なお、上述した固定側受け止め部34についても、左側の固定側受け止め部34aか、あるいは、右側の固定側受け止め部34bに構成を一致して、左右同じ構成の受け止め部に構成することもできる。
【0027】
また、前記底枠1を構成する前後一対の横枠7のうち、前側に位置する横枠7の前面には、図16から図19に示すように、外側への突出孔43aを備えた異径孔43が穿設され、その異径孔43に挿入可能なロックピン44が、背枠2の中間横材13に回動ならびにスライド自在に取付けられるとともに、そのロックピン44には、異径孔43の突出孔43a内を通過可能な突起44aが突設され、かつ、背枠2の中間横材13には、ロックピン44の不使用時に、そのロックピン44を挿入して収納する収納孔45が穿設されている。
そして、底枠1を背枠2側に折り畳んだ状態で、ロックピン44の突起44aを異径孔43の突出孔43aに対応させた状態で、ロックピン44の先端側を異径孔43内に挿入すると、ロックピン44の自重でロックピン44が回動して、前記突起44aよってロックピン44の不測の抜け出しが防止され、かつ、ロックピン44の不使用時には、ロックピン44の先端側を収納孔45内に挿入することにより、ロックピン44が邪魔になることもなく、かつ、回動も阻止された状態で収納されるように構成されている。
【0028】
なお、背枠2の上下横材11,12、可動側枠3bの上横材20と中間横材22の1本、前枠4の上下横材24,25、ならびに、上下の連結具5の内面には、それぞれ必要に応じて緩衝材39が設けられている。
【0029】
つぎに、この梱包用コンテナの使用方法について説明する。
被梱包物としての制御ボックスAを梱包するには、コンテナを地面G上などに載置し、連結具5を外して両可動側枠3bを外側に開き、制御ボックスAのフックA1を利用してクレーンで吊ったり、フォークリフトで持ち上げて、その底部A2が位置決め部9に嵌合するようにして底枠1上に載置する。
その後、両可動側枠3bを閉じ、3本の連結具5により、可動側枠3bに一体化された前枠4どうしを互いに連結して梱包を完了する。
【0030】
このようにして梱包した状態では、コンテナの左側において、固定側枠3aの下横材16が、底枠1から突設の受け止め用ピン36の下面近くに位置するとともに、コンテナの右側において、受け止め用ピン41の先端側を受け止め部材42の挿入孔42a内に挿入することにより、底枠1に作用する荷重を固定側枠3aで受け止めることができ、かつ、コンテナの左右において、可動側枠3bの下横材21から突設の受け止め用ピン37が、底枠1の挿入穴38に入り込んで、底枠1に作用する荷重を可動側枠3bで受け止めることができるため、吊り下げ用のフック33を利用して、クレーンで吊り下げて運搬用車両などに搭載することができる。
また、図2に仮想線で示すように、フォークの挿入用空間SにフォークFを挿入して、フォークリフトで持ち上げて運搬することもでき、さらに、前枠4の下横材25や下方の連結具5と底枠1との間に形成される空間を利用し、その空間内にフォークFを挿入して、制御ボックスAの底部を直接持ち上げて運搬することもできる。
【0031】
制御ボックスAを取り出すには、梱包時とは逆に、連結具5を外して両可動側枠3bを開き、クレーンやフォークリフトを用いて取り出し、空になったコンテナは、まず、底枠1を背枠2側に折り畳んで、上述したロックピン44により背枠2側に固定し、かつ、各連結具5も上述した留付け具31により前枠4の縦材23に固定し、その後、両可動側枠3bを折り畳んだ底枠1の上方から背枠2側に折り畳む。
このように折り畳んだコンテナの上に別のコンテナを積み重ねると、下方に位置するコンテナのずれ止め片28bが、上方に位置するコンテナの後方角部用縦材10を受け止めて横方向へのずれを防止するため、複数段にわたって安定良く積み重ねることができる。
【0032】
〔別実施形態〕
(1)先の実施形態では、蝶番部材28に設けたずれ止め片28bにより、上方に載置したコンテナの後方角部用縦材10の外面を受け止め、背枠2の上下横材11,12の長手方向へのずれのみを防止するように構成した例を示したが、背枠2の上下横材11,12の長手方向に加えて、長手方向に直交する方向へのずれも防止するように構成することもできる。
その具体的な例を示したのが図20で、固定側枠3aの上端側の蝶番部材28において、先の実施形態におけるずれ止め片28bを蝶番部材28の内側に位置をずらせて設け、このずれ止め片28bが、上方の後方角部用縦材10の内面を受け止めて背枠2の上下横材11,12の長手方向へのずれを防止するとともに、そのずれ止め片28bの外側の厚み部分が、上方の背枠2の上横材11の内面を受け止めるように構成し、さらに、蝶番部材28から一体的に別のずれ止め片28cを突出させて上方に位置する後方角部用縦材10の上面を受け止めるように構成して、前記ずれ止め片28bの外側厚み部分と別のずれ止め片28cとにより、前記上下横材11,12の長手方向に直交する方向へのずれを防止するように構成されている。
このように、ずれ止め部として機能するずれ止め片28b,28cの具体的な構成などは種々の改変が可能であるが、複数段に積み重ねたコンテナを紐状体で縛るなどしてずれを防止することができるため、必ずしも必要なものではない。
【0033】
(2)先の実施形態では、長尺状の中空の型鋼を溶接付けにより枠組みして、背枠2や側枠3などを構成した例を示したが、溶接以外にも、リベットなどにより連結して枠組みすることもでき、また、中空の型鋼に代えて、中実の棒材などで枠組みすることもできる。そして、必要によっては、枠組みの外側に薄い鉄板などを張設して実施することもできる。
【0034】
(3)先の実施形態では、側枠3を固定側枠3aと可動側枠3bとで構成し、固定側枠3aを背枠2と、可動側枠3bを前枠4とそれぞれ一体化した例を示したが、必ずしも、側枠3を固定側枠3aと可動側枠3bとに分割する必要はない。つまり、側枠3全体を一体化して構成し、その側枠3を背枠2に対して回動自在に枢着して実施することもでき、その場合、側枠3の前方側端部に前枠4を一体化して実施することも、前枠4を廃して実施することもできる。
【0035】
(4)先の実施形態では、4個の位置決め枠8と横枠7のコの字型部分7aとによって位置決め部9を形成した例を示したが、この被梱包物Aの底部と嵌合する位置決め部9については、被梱包物Aの底部に対応して種々の構成を採用することができ、さらに、背枠2、側枠3、前枠4などによって被梱包物Aの姿勢保持を可能にすることで、位置決め部9を廃して実施することもできる。
【0036】
(5)先の実施形態では、被梱包物Aの一例として制御ボックスを示したが、制御ボックスに限らず、例えば、冷蔵庫や洗濯機のような電化製品、あるいは、自動販売機や厨房機器など、種々の物品梱包用として使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】梱包用コンテナの斜視図
【図2】梱包用コンテナの正面図
【図3】梱包用コンテナの側面図
【図4】梱包用コンテナの平面図
【図5】底枠と側枠との関係を示す斜視図
【図6】底枠と側枠との関係を示す斜視図
【図7】底枠を示す斜視図
【図8】折り畳んだ梱包用コンテナの側面図
【図9】折り畳んだ梱包用コンテナの平面図
【図10】折り畳んだ梱包用コンテナの要部の斜視図
【図11】連結具を示す正面図
【図12】連結具の要部を示す斜視図
【図13】連結具の要部を示す断面図
【図14】固定側受け止め部を示す斜視図
【図15】固定側受け止め部を示す断面図
【図16】底枠と背枠との関係を示す斜視図
【図17】底枠と背枠との関係を示す要部の斜視図
【図18】底枠と背枠との関係を示す要部の平面図
【図19】底枠と背枠との関係を示す要部の断面図
【図20】別の実施形態を示す要部の図
【符号の説明】
1 底枠
2 背枠
3 側枠
3a 固定側枠
3b 可動側枠
4 前枠
5 連結具
6 接地部
9 位置決め部
28b,28c ずれ止め部
33 吊り下げ用のフック
34 固定側受け止め部
35 可動側受け止め部
A 被梱包物
A2 被梱包物の底部
C1 背枠側角部
C2 前枠側角部
S1 フォークの挿入用空間
W1 前枠の横幅
W2 固定側枠の横幅

Claims (5)

  1. 被梱包物を載置自在に形成されると共に接地部を備えた矩形の底枠と、その底枠の四辺のうちの少なくとも三辺に沿って起立姿勢で設けられる背枠および両側枠とを備え、前記背枠と相対向する前側において、前記起立姿勢にある両側枠を互いに連結する連結具が、連結状態と解除状態とに切換え自在に設けられ、かつ、前記底枠を接地した状態で、その底枠を支持するフォークの挿入用空間が形成されている梱包用コンテナであって、
    前記底枠が、前記背枠に対して回動自在に枢着されて前記背枠側に折り畳み可能に構成され、
    前記両側枠が、前記背枠に対して回動自在に枢着されて、前記連結具による連結を解除した状態で、前記背枠側に折り畳まれた底枠の上方から前記背枠側に折り畳み可能に構成され
    前記両側枠のそれぞれが、平面視においてL字状の背枠側角部を構成するように、前記背枠の横端部に固着される固定側枠と、その固定側枠に回動自在に枢着される可動側枠とで構成され、平面視においてL字状の前枠側角部を構成するように、前記可動側枠の前端部に固着される前枠が設けられ、その前枠の横幅が、前記固定側枠の横幅と同じか、または、固定側枠の横幅よりも短くなるように構成されている梱包用コンテナ。
  2. 前記底枠と前記両側枠の可動側枠とを折り畳んだ状態において、その固定側枠の上部に別のコンテナの前記背枠側角部が載置自在に構成され、前記固定側枠が、その上部に載置されるコンテナの前記背枠側角部をずれ止めするように受け止めるずれ止め部を備えている請求項1に記載の梱包用コンテナ。
  3. 前記背枠側角部と前枠側角部との近くにそれぞれ吊り下げ用のフックが設けられ、前記固定側枠には、前記底枠に作用する荷重を受け止める固定側受け止め部が、前記可動側枠には、前記底枠に作用する荷重を受け止める可動側受け止め部がそれぞれ設けられている請求項1または2に記載の梱包用コンテナ。
  4. 前記底枠が、前記被梱包物の底部を嵌合により位置決めする位置決め部を備えている請求項1〜3のいずれか1項に記載の梱包用コンテナ。
  5. 前記背枠と両側枠とが、長尺状の部材により枠組みされて構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の梱包用コンテナ。
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