JP2001122261A - 運搬用具 - Google Patents

運搬用具

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JP2001122261A
JP2001122261A JP30475399A JP30475399A JP2001122261A JP 2001122261 A JP2001122261 A JP 2001122261A JP 30475399 A JP30475399 A JP 30475399A JP 30475399 A JP30475399 A JP 30475399A JP 2001122261 A JP2001122261 A JP 2001122261A
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Japan
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wall
frame
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tool
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JP30475399A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Hayakawa
稔洋 早川
Ken Okano
建 岡野
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Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 側壁体が底体より大きくても、運搬用具を折
畳んだ際、保管スペースの面積の増大を防止することが
できる運搬用具を提供する。 【解決手段】 底体3の前後左右に側壁体4,6,7が
着脱自在に取付けられ、前側壁体4と後側壁体との各高
さが底体3の前後方向の幅よりも大きく形成され、前側
壁体4と後側壁体とはそれぞれ、互いに水平軸心周りに
回動自在に連結された上位の第1の分割側壁55aと下
位の第2の分割側壁55bとから成り、かつ上下方向に
折畳み可能に構成され、折畳まれた前側壁体4と後側壁
体との各高さはそれぞれ、底体3の前後方向の幅よりも
縮小され、前側壁体4と後側壁体とを折畳んだ際、第2
の分割側壁55bが第1の分割側壁55aに形成された
開口部26内に収納される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オートバイ等を運
搬する際に使用される運搬用具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の運搬用具としては、例え
ば実公昭55−53472号公報に示されるボックスパ
レットが挙げられる。すなわち、平パレット上に、前後
方向(または左右方向)で相対向する一対の囲い枠Aが
設けられ、これら両囲い枠Aは取付金物を介して回動自
在に取付けられ、両囲い枠Aを回動することによって、
両囲い枠Aを平パレット上に横倒させて折畳むことがで
きる。さらに、平パレット上には、左右方向(または前
後方向)で相対向する一対の囲い枠Bが設けられ、これ
ら囲い枠Bは、止め金を係止孔へ挿入することによっ
て、両囲い枠Aの端部間に連結される。
【0003】これによると、止め金を係止孔から脱抜し
て両囲い枠Bを取外し、これら囲い枠Bを横倒しにして
平パレット上に重ねる。そして、両囲い枠Aを、回動さ
せて平パレット上に横倒させ、上記両囲い枠B上に重ね
る。これにより、全ての囲い枠A,Bが平パレット上に
重ねられて、ボックスパレットが折畳まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来形式では、例えば、図20に示すように、一対囲い枠
Bが対向している方向を前後方向とし、上記囲い枠Bの
高さHが平パレット71の前後方向の幅Wよりも大きい
場合、ボックスパレット72を折畳んだ際に、図21に
示すように、上記囲い枠Bが平パレット71から側方へ
はみ出してしまうといった問題がある。このように、囲
い枠Bが平パレット71からはみ出した場合、ボックス
パレット72を折畳んだにもかかわらず、保管スペース
の面積が増大してしまうといった問題がある。
【0005】本発明は、側壁体が底体より大きくても、
運搬用具を折畳んだ際、保管スペースの面積の増大を防
止することができる運搬用具を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本第1発明は、底体上に複数の側壁体が取付けられ、
上記底体の上方かつ側壁体間に物品収納空間が形成され
た運搬用具であって、上記各側壁体は底体に対して着脱
可能に構成され、上記各側壁体を底体上に横倒させて重
複させることにより折畳み可能に構成され、上記複数の
側壁体のうち、底体よりも大きな側壁体は、互いに回動
自在に連結された第1の分割側壁と第2の分割側壁とか
ら成り、かつ底体よりも小さくなるように折畳み可能に
構成され、上記底体よりも大きな側壁体を折畳んだ際、
第1または第2の分割側壁が回動して、第2の分割側壁
が上記第1の分割側壁に形成された開口部内に収納され
るものである。
【0007】これによると、各側壁体を底体から取外
し、底体よりも大きな側壁体の第1の分割側壁または第
2の分割側壁を回動させて、上記第2の分割側壁を開口
部内に収納する。これにより、底体よりも大きな側壁体
は底体よりも小さく折畳まれる。このようにして折畳ん
だ側壁体を底体上に横倒させて重複させることにより、
運搬用具が分解されて折畳まれる。この際、底体よりも
大きな側壁体を底体よりも小さく折畳むことができるた
め、運搬用具を折畳んだ際、側壁体が底体からはみ出す
ことはなく、保管スペースの面積の増大を防止すること
ができる。
【0008】また、底体よりも大きな側壁体を折畳んだ
場合、第1の分割側壁と第2の分割側壁とが折り重なる
のではなく、第2の分割側壁が第1の分割側壁の開口部
内に収納される。したがって、折畳まれた側壁体の厚さ
は、第1の分割側壁の厚さと第2の分割側壁の厚さとを
加えた厚さに比べて、薄くなる。これにより、折畳んだ
側壁体の厚さを薄くすることができ、したがって、折畳
まれた運搬用具の高さを低減することができる。
【0009】また、本第2発明は、第2の分割側壁を開
口部内へ収納した状態で第1の分割側壁に固定する固定
手段が設けられているものである。これによると、第2
の分割側壁を回動させて第1の分割側壁の開口部内に収
納し、底体よりも大きな側壁体を折畳んだ際、第2の分
割側壁は固定手段によって第1の分割側壁に固定され
る。このため、側壁体を折畳んだ状態で取扱う際、第2
の分割側壁が不用意に回動して開口部内から出てしまう
といった不具合を防止し得る。
【0010】また、本第3発明は、底体上に前側壁体と
後側壁体と左側壁体と右側壁体とが取付けられ、上記前
側壁体と後側壁体との各高さが底体の前後方向の幅より
も大きく形成され、上記左側壁体と右側壁体との各高さ
が底体の左右方向の幅よりも小さく形成され、上記前側
壁体と後側壁体とはそれぞれ、互いに水平軸心周りに回
動自在に連結された上位の第1の分割側壁と下位の第2
の分割側壁とから成り、かつ上下方向に折畳み可能に構
成され、折畳まれた前側壁体と後側壁体との各高さはそ
れぞれ、底体の前後方向の幅よりも縮小されるものであ
る。
【0011】これによると、各側壁体を底体から取外
し、前側壁体の第1の分割側壁または第2の分割側壁を
回動させて、上記第2の分割側壁を開口部内に収納す
る。これにより、前側壁体を折畳むことができ、さら
に、同様にして後側壁体も折畳むことができる。このよ
うにして折畳まれた前側壁体および後側壁体の各高さは
それぞれ底体の前後方向の幅よりも縮小されるため、運
搬用具を折畳んだ際、前側壁体および後側壁体が底体か
らはみ出すことはない。尚、左側壁体および右側壁体の
各高さは底体の左右方向の幅よりも小さく形成されてい
るため、運搬用具を折畳んだ際、左側壁体および右側壁
体が底体からはみ出すことはない。
【0012】また、本第4発明は、隣接する側壁体の端
同士が連結手段によって着脱自在に連結され、左側壁体
と右側壁体との下端部にそれぞれ設けられた係合部材
が、底体にそれぞれ設けられた被係合部に対して係脱自
在に構成され、上記係合部材として、横方向の係合ピン
が左側壁体と右側壁体との下端にそれぞれ設けられ、上
記被係合部として、被係合孔が底体の四隅に立設された
取付フレームに形成され、上記被係合孔は、上方に開口
するとともに斜め下向きに形成された傾斜孔部と、この
傾斜孔部の下端から水平方向へ形成された水平孔部とで
構成され、上記係合ピンは、上方から、上記被係合孔に
対して挿脱自在に構成され、左側壁体および右側壁体
は、上記被係合孔に挿入された係合ピンを中心にして、
取付フレームに沿って直立する組立位置と、底体上に横
倒して折畳まれる折畳位置との間を回動自在に構成さ
れ、上記係合ピンが水平孔部内を水平方向へ変位するこ
とによって、左側壁体および右側壁体は、組立位置より
も外側へ傾斜した姿勢で、取付フレームの上端で支えら
れるものである。
【0013】これによると、運搬用具を分解して折畳む
際、係合ピンを被係合孔から上方へ脱抜することによっ
て、左側壁体および右側壁体が底体から取外される。ま
た、運搬用具を組立てる場合、係合ピンを上方から被係
合孔へ挿入する。この際、上記係合ピンを傾斜孔部から
水平孔部まで挿入し水平方向へ変位させることによっ
て、左側壁体および右側壁体は、組立位置よりも外側へ
傾斜した姿勢で、取付フレームの上端で支えられ、自立
する。これにより、作業者が左側壁体および右側壁体を
手で支えておかなくても、左側壁体および右側壁体が不
用意に折畳位置へ横倒することはなく、したがって、組
立作業時の安全性が向上する。その後、前側壁体および
後側壁体を配置して、左側壁体および右側壁体を組立位
置に戻し、これら各側壁体同士を連結手段で連結する。
これにより、運搬用具が組立てられる。
【0014】尚、運搬用具を組立てた状態で左側壁体お
よび右側壁体を持ち上げた(吊り上げた)場合、これら
左側壁体と右側壁体との左右間隔は互いに連結されてい
る前側壁体および後側壁体によって一定間隔に維持され
ているため、係合ピンが被係合孔の傾斜孔部を上方へ移
動することは規制される。これにより、係合ピンが被係
合孔から脱抜されるのを防止することができる。
【0015】また、本第5発明は、前側壁体と後側壁体
との下端部にそれぞれ設けられた係合部材が、底体にそ
れぞれ設けられた被係合部に対して係脱自在に構成さ
れ、上記係合部材として、前側壁体と後側壁体との下端
にそれぞれ、下部が開放された門形状の係合片が設けら
れ、上記被係合部として、底体の前後両端部に被係合フ
レームが設けられ、上記係合片は、上方から、上記被係
合フレームに対して嵌脱自在に構成され、連結手段は、
差込部材と、この差込部材が差し込まれる被差込孔とで
構成され、上記差込部材は前側壁体と後側壁体とにそれ
ぞれ設けられ、上記被差込孔は左側壁体と右側壁体とに
それぞれ設けられ、上記差込部材は、テーパー状に形成
されており、上方から、被差込孔に対して挿脱自在に構
成され、前側壁体と後側壁体とをそれぞれ下降させて、
差込部材を被差込孔に差し込むとともに、係合片を被係
合フレームに嵌め込む際、上記差込部材の被差込孔への
差込みと上記係合片の被係合フレームへの嵌め込みとの
いずれか一方が他方よりも先に開始されるものである。
【0016】これによると、運搬用具を組立てる際、係
合片が上方から被係合フレームに嵌め込まれるため、前
側壁体および後側壁体がそれぞれ底体に固定される。ま
た、差込部材を上方から被差込孔に差込むことによっ
て、前側壁体と左側壁体および右側壁体とが互いに連結
されるとともに、後側壁体と左側壁体および右側壁体と
が互いに連結される。この際、各差込部材はテーパー状
に形成されているため、差込部材が被差込孔に食い込ん
で、より一層強固に連結される。
【0017】さらに、運搬用具を組立てるために、前側
壁体と後側壁体とをそれぞれ下降させた際、差込部材の
被差込孔への差込みと係合片の被係合フレームへの嵌め
込みとは、同時に行われるのではなく、時間的に前後す
るため、差込部材の差込み作業および係合片の嵌め込み
作業が容易に行なえる。また、本第6発明は、底体は複
数の桁材を有し、前側壁体と後側壁体とはそれぞれ、上
部横フレームと、この上部横フレームから底体まで上下
方向に通った複数の縦フレームとを有し、組立てた状態
で複数の運搬用具を上下に段積みした際、上段の運搬用
具の底体の桁材が下段の運搬用具の前側壁体と後側壁体
との各上部横フレームに支持され、上段の運搬用具の荷
重の一部が、下段の運搬用具の前側壁体と後側壁体との
各縦フレームを介して、下段の運搬用具の底体に受けら
れ、上記下段の運搬用具の各縦フレームを上段の運搬用
具の桁材の下方に位置させたものである。
【0018】これによると、運搬用具を組立てた状態で
上下複数段に積み上げた際、下段の運搬用具の各縦フレ
ームが上段の運搬用具の桁材の下方に位置するため、上
段の運搬用具の桁材から下方に作用する荷重は、そのま
ま下段の運搬用具の前側壁体と後側壁体との各縦フレー
ムを介して、下段の運搬用具の底体に受けられる。これ
により、上段の運搬用具による荷重に対して、下段の運
搬用具の前側壁体と後側壁体との強度が向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1〜図1
9に基づいて説明する。図1〜図3に示すように、1
は、荷の一例であるオートバイ2を運搬する際に使用さ
れる運搬用具である。運搬用具1は、底体3と、底体3
上に配置された前側壁体4と後側壁体5と左側壁体6と
右側壁体7とで、上方が開放された四角箱状に構成され
ている。上記底体3の上方かつ各側壁体4〜7間には、
オートバイ2を収納する物品収納空間8が形成されてい
る。
【0020】図4,図5に示すように、上記底体3は、
底枠9と、この底枠9の全面に張設された網目状のエキ
スパンドメタル材10とで構成されている。上記底枠9
は、前後一対の底フレーム11と、両底フレーム11の
左右端部間に設けられた左右一対の端部桁材12と、上
記両底フレーム11の中間部間に設けられた複数の中間
部桁材13と、上記端部桁材12と中間部桁材13との
間ならびに両中間部桁材13間にそれぞれ設けられた複
数の補強フレーム36とで構成されている。
【0021】上記底枠9の四隅には、2辺の縦板部14
a,14bを有する平面視でL形状の取付フレーム14
が立設されている。また、上記両底フレーム11の上方
にはそれぞれ、四角パイプ材を用いた被係合フレーム1
5(被係合部の一例)が設けられている。上記両被係合
フレーム15の左右両端部はそれぞれ上記取付フレーム
14に取付けられている。上下で対向する底フレーム1
1と被係合フレーム15との間は複数の縦部材16で連
結され、これら底フレーム11と被係合フレーム15と
の上下間には、上記縦部材16で仕切られたフォーク挿
入口17が形成される。また、両被係合フレーム15に
はそれぞれ、物品収納空間8に収納されたオートバイ2
を固定するベルトを引っ掛けるためのフック18が複数
設けられている。
【0022】また、上記取付フレーム14のうち、前部
の取付フレーム14の前側面を形成する一方の縦板部1
4aと後部の取付フレーム14の後側面を形成する一方
の縦板部14aとにはそれぞれ、被係合孔47(被係合
部の一例)が形成されている。図12,図13に示すよ
うに、これら各被係合孔47はそれぞれ、上方に開口す
るとともに左右外側へ斜め下向きに傾斜する傾斜孔部4
8と、この傾斜孔部48の下端からさらに左右外側へ水
平方向に形成された水平孔部49とで構成されている。
【0023】上記各側壁体4〜7はそれぞれ底体3に対
して着脱可能に構成されている。また、前側壁体4と後
側壁体5との高さH1(図6参照)はそれぞれ底体3の
前後方向の幅W1(図4参照)よりも大きく形成されて
いるのに対し、左側壁体6と右側壁体7との高さH
2(図9参照)はそれぞれ底体3の左右方向の幅W2(図
4参照)よりも小さく形成されている。
【0024】図6,図7に示すように、上記前側壁体4
は、左右軸心19(水平軸心の一例)の周りに互いに回
動自在に連結された上位の第1の分割側壁55aと下位
の第2の分割側壁55bとで構成されている。上記第1
の分割側壁55aは、上下で対向する上部横フレーム2
1および下部横フレーム22と、これら両横フレーム2
1,22の左右両端間に設けられた端部縦フレーム23
と、上記両横フレーム21,22の中間部間に設けられ
た左右一対の中間部縦フレーム24と、左右方向で対向
する縦フレーム23,24と上下一対の横フレーム2
1,22とで囲まれた左右両端部の四角形の対角線上に
設けられた傾斜フレーム25とで、枠形状に構成されて
いる。尚、第1の分割側壁55aの中央部には、左右一
対の中間部縦フレーム24と上下一対の横フレーム2
1,22とで囲まれた四角形の開口部26が形成されて
いる。
【0025】上記両端部縦フレーム23にはそれぞれ、
差込部材32(連結手段の一例)が上下一対設けられて
いる。図10,図11に示すように、各差込部材32
は、L形状の平板であり、先端に下向きの差込部33を
有している。上記差込部33の一側面はテーパー面34
として形成され、これにより、差込部33は下端ほどテ
ーパー状に細く形成されている。
【0026】また、図6,図7に示すように、上記第2
の分割側壁55bは、上記両中間部縦フレーム24間の
範囲において下部横フレーム22に回動自在に外嵌され
たパイプ状の連結フレーム28と、この連結フレーム2
8の左右両端部に設けられた縦フレーム29と、両縦フ
レーム29の先端部(遊端部)間に連結された横フレー
ム30とで、枠形状に構成されている。尚、上記第2の
分割側壁55bの厚さT2は第1の分割側壁55aの厚
さT1よりも薄く形成されている。
【0027】上記両縦部材29の先端(遊端)には、側
面視で門形状に形成されかつ下方が開放された係合片3
5(係合部材の一例)が設けられている。また、図8に
示すように、上記両係合片35の左右外端部にはそれぞ
れ、一定間隔をあけて一対の半球状の突起部37(固定
手段の一例)が形成されている。尚、図6に示すよう
に、両係合片35の外側間隔W3(上記突起部37を含
めない間隔)は、上記両中間部縦フレーム24の内側間
隔W4よりも左右方向に小さく設定されている。図6と
図7との各仮想線で示すように、第2の分割側壁55b
は、左右軸心19を中心に回動して、第1の分割側壁5
5aの開口部26内に収納され、これにより、前側壁体
4が二つに折畳まれる。また、このように折畳まれた前
側壁体4の高さH3は底体3の前後方向の幅W1よりも縮
小される。
【0028】また、上記のように前側壁体4を二つに折
畳んだ際、図8に示すように、両係合片35の一対の突
起部37間に上記第1の分割側壁55aの中間部縦フレ
ーム24がはまり込み、これにより、第2の分割側壁5
5bが開口部26内に収納された状態で固定される。
尚、図1に示すように、上記第1の分割側壁55aの中
間部縦フレーム24と第2の分割側壁55bの縦フレー
ム29との下方に底体3の中間部桁材13が位置してい
る。
【0029】また、後側壁体5も、上記前側壁体4と同
一に構成されている。図9に示すように、上記左側壁体
6は、上下で対向する上部横フレーム40および下部横
フレーム41と、これら両横フレーム40,41の前後
両端間に設けられた端部縦フレーム42と、上記各横フ
レーム40,41ならびに各端部縦フレーム42間に連
結された複数の補強フレーム43とで構成されている。
【0030】上記左側壁体6の下端部両側面には、前後
横方向の係合ピン46(係合部材の一例)が突設されて
いる。また、図9〜図11に示すように、上記各端部縦
フレーム42にはそれぞれ、平面視でコ形状の被差込部
材51が上下一対取付けられている。これにより、左側
壁体6の側面の上下部には、各端部縦フレーム42と被
差込部材51とで囲まれた上下開放の被差込孔52(連
結手段の一例)が形成される。また、図2,図9に示す
ように、左側壁体6の前後上端部には、上方に段積みさ
れた他の運搬用具1の底体3の端部桁材12を前後左右
の外側から保持する平面視でL形状の保持部材53が設
けられている。
【0031】また、右側壁体7も、上記左側壁体6と同
一に構成されている。次に、上記左側壁体6と底体3と
の係合構造を説明する。すなわち、図12に示すよう
に、上記左側壁体6の係合ピン46はそれぞれ、上記底
体3の取付フレーム14に形成された被係合孔47に上
方から脱抜自在に挿入されている。これにより、上記左
側壁体6は、上記水平孔部49の外端部Cに挿入された
係合ピン46を中心にして、取付フレーム14の他方の
縦板部155bに添って直立する組立位置P1(実線)
と、底体3上に横倒して折畳まれる折畳位置P2(仮想
線)との間を回動自在に構成される。また、図13に示
すように、上記係合ピン46が上記水平孔部49の内端
部Dへ変位することによって、上記左側壁体6は組立位
置P1よりも左方外側へわずかに傾斜した姿勢で、取付
フレーム14の他方の縦板部155bの上部で支えられ
て自立するように構成されている。
【0032】尚、右側壁体7と底体3との係合構造も同
様に構成されている。また、上記前側壁体4と底体3と
の係合構造を説明する。すなわち、図7に示すように、
前側壁体4の両係合片35はそれぞれ、上記底枠9の前
部の被係合フレーム15に対して、上方から嵌脱自在に
構成されている。そして、図1に示すように、上記係合
片35を被係合フレーム15に嵌合することによって、
前側壁体4が底体3に係合される。尚、後側壁体5と底
体3との係合構造も同様に構成されている。
【0033】また、上記前側壁体4と左側壁体6との連
結構造を説明する。すなわち、図10,図11に示すよ
うに、上記前側壁体4の左側の両差込部材32の差込部
33を上方から左側壁体6の前側の両被差込孔52に差
込むことにより、図1に示すように、前側壁体4と左側
壁体6とが連結される。尚、前側壁体4と右側壁体7と
の連結構造、後側壁体5と左側壁体6または右側壁体7
との連結構造も同様に構成されている。
【0034】尚、図10に示すように、上記被係合フレ
ーム15の上端面から上記上位の被差込部材51の上端
までの高さをH3、係合片35の下端から上位の差込部
材32の差込部33の下端までの高さをH4、係合片3
5の内側上面から上記上位の差込部33の上部までの高
さをH5とすると、以下のような関係にある。H4<H3
=H5さらに、下位の被差込部材51と下位の差込部材
32の差込部33との関係も上記と同様に設定されてい
る。これにより、前側壁体4(または後側壁体5)を下
降させて、上下両差込部材32を上下両被差込部材51
に差込むとともに、係合片35を被係合フレーム15に
嵌め込む際、先ず、上下両差込部33の下端が上下両被
差込孔52に差込まれ始め、その後、時間的に遅れて、
係合片35が被係合フレーム15に嵌め込まれ始める。
【0035】また、図1,図2に示すように、前側壁体
4の上部横フレーム21の左右中間部と後側壁体5の上
部横フレーム21の左右中間部との間には、ステー等の
連結部材54が着脱自在に取付けられる。以下、上記構
成における作用を説明する。先ず、上記運搬用具1を分
解して折畳む際の手順を以下に説明する。
【0036】最初に、連結部材54を前側壁体4と後側
壁体5とから取外し、その後、図14に示すように、前
側壁体4(または後側壁体5)を上方へ持ち上げて、上
下両差込部材32の差込部33を被差込部材51の被差
込孔52から上方へ脱抜させるとともに、係合辺35を
被係合フレーム15から上方へ脱抜させる。これによ
り、前側壁体4(または後側壁体5)が底体3と左側壁
体6ならびに右側壁体7から取外される。
【0037】このようにして前側壁体4と後側壁体5と
を取外した際、図13に示すように、左側壁体6の係合
ピン46を被係合孔47の水平孔部49の内端部Dへ変
位させることにより、左側壁体6は、組立位置P1より
も左方外側へわずかに傾斜した姿勢で、左側の取付フレ
ーム14の他方の縦板部155bの上部で支えられて自
立する。また、図14に示すように、右側壁体7も同様
にして、組立位置P1よりも右方外側へわずかに傾斜し
た姿勢で、右側の取付フレーム14の他方の縦板部15
5bの上部で支えられて自立する。これにより、作業者
が左側壁体6および右側壁体7を手で支えておかなくて
も、左側壁体6および右側壁体7が不用意に折畳位置P
2へ横倒することはなく、したがって、分解作業時の安
全性が向上する。
【0038】その後、図15に示すように、左側壁体6
を持ち上げて、係合ピン46を被係合孔47から上方へ
脱抜することにより、左側壁体6を底体3から取外し、
さらに、同様にして、右側壁体7も底体3から取外す。
この状態で、底体3上から外部へオートバイ2を搬出す
る。そして、図6と図7との各仮想線で示すように、上
記のようにして取外した前側壁体4の第2の分割側壁5
5bを、左右軸心19を中心に回動させて、第1の分割
側壁55aの開口部26内に収納する。これにより、前
側壁体4を折畳むことができ、さらに、同様にして後側
壁体5も折畳むことができる。このようにして折畳まれ
た前側壁体4および後側壁体5の各高さH3はそれぞれ
底体3の前後方向の幅W1(図4参照)よりも縮小され
る。このため、折畳んだ前側壁体4および後側壁体5を
空の底体3上に横倒させて積み重ねた場合、上記前側壁
体4および後側壁体5は、底体3からはみ出すことはな
く、底体3のエキスパンドメタル10上に支持される。
【0039】その後、左側壁体6の係合ピン46を上方
から被係合孔47へ挿入し、図12の仮想線で示すよう
に、係合ピン46を中心として、左側壁体6を折畳位置
2へ回動させる。これにより、左側壁体6は横倒して
底体3の被係合フレーム15に支持される。また、左側
壁体6と同様にして、右側壁体7を折畳位置P2へ回動
させることにより、右側壁体7が横倒して底体3の被係
合フレーム15に支持される。尚、左側壁体6および右
側壁体7の各高さH2(図9参照)は底体3の左右方向
の幅W2(図4参照)よりも小さいため、左側壁体6お
よび右側壁体7が底体3からはみ出すことはない。これ
により、図16に示すように、運搬用具1が折畳まれ
る。
【0040】この際、各側壁体4,5,6,7が底体3
からはみ出すことはないため、保管スペースの面積の増
大を防止することができる。また、図6と図7との各仮
想線で示すように、前側壁体4および後側壁体5を折畳
んだ場合、それぞれ、第1の分割側壁55aと第2の分
割側壁55bとが折り重なるのではなく、第2の分割側
壁55bが第1の分割側壁55aの開口部26内に収納
される。したがって、折畳まれた前側壁体4および後側
壁体5の厚さはそれぞれ、第1の分割側壁55aの厚さ
1と第2の分割側壁55bの厚さT2とを加えた厚さに
比べて、薄くなる。これにより、折畳んだ前側壁体4お
よび後側壁体5のそれぞれの厚さを薄くすることがで
き、したがって、折畳まれた運搬用具1の高さを低減す
ることができる。
【0041】さらに、上記第2の分割側壁55bを第1
の分割側壁55aの開口部26内に収納した際、図8に
示すように、両係合片35の一対の突起部37間に上記
第1の分割側壁55aの中間部縦フレーム24がはまり
込み、これにより、第2の分割側壁55bが開口部26
内に収納された状態で第1の分割側壁55aに固定され
る。このため、前側壁体4および後側壁体5をそれぞれ
折畳んだ状態で持ち上げたりする場合、第2の分割側壁
55bが不用意に回動して開口部26内から出てしまう
といった不具合を防止し得る。
【0042】また、図17に示すように、上記のように
して折畳んだ複数の運搬用具1を上下に段積みすること
ができる。これにより、多数の運搬用具1を狭いスペー
ス内で効率良く保管することができる。この際、上段の
運搬用具1の底体3の端部桁材12が下段の運搬用具1
の底体3の各取付フレーム14の内側へはまり込むた
め、上段の運搬用具1の前後左右方向へのずれが防止さ
れる。
【0043】次に、折畳まれた運搬用具1を組立てる手
順を以下に説明する。先ず、底体3上に横倒されている
左側壁体6および右側壁体7の各係合ピン46を被係合
孔47から上方へ脱抜し、上記左側壁体6および右側壁
体7をそれぞれ底体3から取外して底体3の外方へ取出
す。その後、底体3上に横倒されている前側壁体4およ
び後側壁体5をそれぞれ持ち上げ、底体3の外方へ取出
す。
【0044】このようにして、各側壁体4,5,6,7
を底体3上から取出した後、底体3のエキスパンドメタ
ル10上に荷であるオートバイ2を搬入する。その後、
ベルトをフック18に引っ掛けてオートバイ2を固定す
る。そして、図15に示すように、左側壁体6を持ち上
げて、左側壁体6の各係合ピン46を上方から被係合孔
47へ挿入する。この際、図13に示すように、左側壁
体6の各係合ピン46を水平孔部49の内端部Dへ変位
させることにより、左側壁体6は、組立位置P1よりも
左方外側へわずかに傾斜した姿勢で取付けられ、左側の
取付フレーム14の他方の縦板部155bの上部で支え
られて自立する。また、右側壁体7も、同様にして、組
立位置P1よりも右方外側へわずかに傾斜した姿勢で取
付けられ、右側の取付フレーム14の他方の縦板部15
5bの上部で支えられて自立する。これにより、作業者
が左側壁体6および右側壁体7を手で支えておかなくて
も、左側壁体6および右側壁体7が不用意に折畳位置P
2へ横倒することはなく、したがって、組立作業時の安
全性が向上する。
【0045】その後、図6と図7との各実線で示すよう
に、前側壁体4および後側壁体5の各第2の分割側壁5
5bを、左右軸心19を中心に回動させて開口部26内
から出し、第1の分割側壁55aが上位になるとともに
第2の分割側壁55bが下位になるように展開する。そ
して、図14に示すように、前側壁体4を左側壁体6と
右側壁体7との前部間に配置し、左側壁体6および右側
壁体7をそれぞれ組立位置P1まで戻した状態で、前側
壁体4の上下両差込部材32の差込部33を左側壁体6
および右側壁体7の上下両被差込部材51の被差込孔5
2に上方から差込むとともに、両係合片35を上方から
被係合フレーム15に嵌め込む。これにより、図1に示
すように、前側壁体4が取付けられる。尚、後側壁体5
も同様にして取付けられる。
【0046】上記被差込孔52に差込まれた差込部33
によって、前側壁体4と後側壁体5と左側壁体6と右側
壁体7とが互いに連結される。この際、図10に示すよ
うに、各差込部33のテーパー面34が被差込部材51
に食い込むため、より一層強固に連結される。また、被
係合フレーム15に嵌め込まれた係合片35によって、
前側壁体4および後側壁体5がそれぞれ底体3に固定さ
れる。
【0047】尚、前側壁体4(または後側壁体5)を下
降させて、上下両差込部材32を上下両被差込部材51
に差込むとともに、係合片35を被係合フレーム15に
嵌め込む際、先ず、上下両差込部33の下端が上下両被
差込孔52に差込まれ始め、その後、遅れて、係合片3
5が被係合フレーム15に嵌め込まれ始める。このよう
に、差込部33の被差込孔52への差込みと係合片35
の被係合フレーム15への嵌め込みとが、同時ではな
く、時間的に前後して行われるため、上記差込部33の
差込み作業および係合片35の嵌め込み作業が容易に行
なえる。
【0048】その後、図2に示すように、前側壁体4の
上部横フレーム21と後側壁体5の上部横フレーム21
との間に連結部材54を取り付けることによって、運搬
用具1が組立てられる。また、組立てられた運搬用具1
の左側壁体6および右側壁体7を持ち上げた(吊り上げ
た)場合、これら左側壁体7と右側壁体8との左右間隔
は互いに連結されている前側壁体4および後側壁体5に
よって一定間隔に維持されているため、係合ピン46が
被係合孔47の傾斜孔部48を上方へ移動することは規
制される。これにより、係合ピン46が被係合孔47か
ら上方に脱抜されるのを防止することができる。さら
に、フォークをフォーク挿入口17に挿入することによ
り、フォークリフト等を用いて、運搬用具1を容易に持
ち上げて搬送することができる。
【0049】さらに、図18に示すように、組立てた複
数の運搬用具1を上下に段積みすることができる。これ
により、多数の運搬用具1を効率良く運搬することがで
きる。この際、上段の運搬用具1の底体3の端部桁材1
2が下段の運搬用具1の左側壁体7および右側壁体8の
各保持部材53の内側へはまり込むため、上段の運搬用
具1の前後左右方向へのずれが防止される。
【0050】また、組立てた運搬用具1を上記のように
段積みした際、図19に示すように、上段の運搬用具1
(仮想線)の中間部桁材13が下段の運搬用具1(実
線)の前側壁体4と後側壁体5との各上部横フレーム2
1に支持される。この際、下段の運搬用具1の前側壁体
4と後側壁体5との各縦フレーム24,29が上段の運
搬用具1の中間部桁材13の下方に位置するため、上段
の運搬用具1による荷重の一部Fは、上段の運搬用具1
の中間部桁材13から、そのまま下段の運搬用具1の上
記各縦フレーム24,29を介して、下段の運搬用具1
の底体3に受けられる。これにより、上段の運搬用具1
による荷重に対して、下段の運搬用具1の前側壁体4と
後側壁体5との強度が向上する。
【0051】さらに、上段の運搬用具1の端部桁材12
は下段の運搬用具1の左側壁体6と右側壁体7との各上
部横フレーム40に支持される。これにより、上段の運
搬用具1による荷重の残りは、上段の運搬用具1の端部
桁材12から、そのまま下段の運搬用具1の左側壁体6
と右側壁体7との各端部縦フレーム42を介して、下段
の運搬用具1の底体3に受けられる。
【0052】上記実施の形態では、前側壁体4と後側壁
体5との各高さH1>底体3の前後方向の幅W1の関係に
あり、かつ、左側壁体6と右側壁体7との各高さH2
底体3の左右方向の幅W2の関係にあるが、上記H1<W
1かつH2>W2の関係であってもよく、この場合、左側
壁体6と右側壁体7とをそれぞれ上下に二つ折り可能に
構成すればよい。また、全ての側壁体4〜7をそれぞれ
上下に二つ折り可能に構成してもよい。
【0053】上記実施の形態では、荷の一例としてオー
トバイ2を挙げたが、オートバイ2に限定されるもので
はない。上記実施の形態では、1台の運搬用具1に1台
のオートバイ2を収納しているが、1台の運搬用具1に
複数台のオートバイ2を収納可能にしてもよい。上記実
施の形態では、各側壁体4〜7を複数のフレームから成
る枠組み構造体としているが、メッシュ構造や平板構造
にしてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上のように本第1発明によると、各側
壁体を底体から取外し、底体よりも大きな側壁体の第1
の分割側壁または第2の分割側壁を回動させて、上記第
2の分割側壁を開口部内に収納する。これにより、底体
よりも大きな側壁体は底体よりも小さく折畳まれる。こ
のようにして折畳んだ側壁体を底体上に横倒させて重複
させることにより、運搬用具が分解されて折畳まれる。
この際、底体よりも大きな側壁体を底体よりも小さく折
畳むことができるため、運搬用具を折畳んだ際、側壁体
が底体からはみ出すことはなく、保管スペースの面積の
増大を防止することができる。
【0055】また、底体よりも大きな側壁体を折畳んだ
場合、第1の分割側壁と第2の分割側壁とが折り重なる
のではなく、第2の分割側壁が第1の分割側壁の開口部
内に収納される。したがって、折畳まれた側壁体の厚さ
は、第1の分割側壁の厚さと第2の分割側壁の厚さとを
加えた厚さに比べて、薄くなる。これにより、折畳んだ
側壁体の厚さを薄くすることができ、したがって、折畳
まれた運搬用具の高さを低減することができる。
【0056】また、本第2発明によると、第2の分割側
壁を回動させて第1の分割側壁の開口部内に収納し、底
体よりも大きな側壁体を折畳んだ際、第2の分割側壁は
固定手段によって第1の分割側壁に固定される。このた
め、側壁体を折畳んだ状態で取扱う際、第2の分割側壁
が不用意に回動して開口部内から出てしまうといった不
具合を防止し得る。
【0057】また、本第3発明によると、各側壁体を底
体から取外し、前側壁体の第1の分割側壁または第2の
分割側壁を回動させて、上記第2の分割側壁を開口部内
に収納する。これにより、前側壁体を折畳むことがで
き、さらに、同様にして後側壁体も折畳むことができ
る。このようにして折畳まれた前側壁体および後側壁体
の各高さはそれぞれ底体の前後方向の幅よりも縮小され
るため、運搬用具を折畳んだ際、前側壁体および後側壁
体が底体からはみ出すことはない。尚、左側壁体および
右側壁体の各高さは底体の左右方向の幅よりも小さく形
成されているため、運搬用具を折畳んだ際、左側壁体お
よび右側壁体が底体からはみ出すことはない。
【0058】また、本第4発明によると、運搬用具を分
解して折畳む際、係合ピンを被係合孔から上方へ脱抜す
ることによって、左側壁体および右側壁体が底体から取
外される。また、運搬用具を組立てる場合、係合ピンを
上方から被係合孔へ挿入する。この際、上記係合ピンを
傾斜孔部から水平孔部まで挿入し水平方向へ変位させる
ことによって、左側壁体および右側壁体は、組立位置よ
りも外側へ傾斜した姿勢で、取付フレームの上端で支え
られ、自立する。これにより、作業者が左側壁体および
右側壁体を手で支えておかなくても、左側壁体および右
側壁体が不用意に折畳位置へ横倒することはなく、した
がって、組立作業時の安全性が向上する。その後、前側
壁体および後側壁体を配置して、左側壁体および右側壁
体を組立位置に戻し、これら各側壁体同士を連結手段で
連結する。これにより、運搬用具が組立てられる。
【0059】尚、運搬用具を組立てた状態で左側壁体お
よび右側壁体を持ち上げた(吊り上げた)場合、これら
左側壁体と右側壁体との左右間隔は互いに連結されてい
る前側壁体および後側壁体によって一定間隔に維持され
ているため、係合ピンが被係合孔の傾斜孔部を上方へ移
動することは規制される。これにより、係合ピンが被係
合孔から上方へ脱抜されるのを防止することができる。
【0060】また、本第5発明によると、運搬用具を組
立てる際、係合片が上方から被係合フレームに嵌め込ま
れるため、前側壁体および後側壁体がそれぞれ底体に固
定される。また、差込部材を上方から被差込孔に差込む
ことによって、前側壁体と左側壁体および右側壁体とが
互いに連結されるとともに、後側壁体と左側壁体および
右側壁体とが互いに連結される。この際、各差込部材は
テーパー状に形成されているため、差込部材が被差込孔
に食い込んで、より一層強固に連結される。
【0061】さらに、運搬用具を組立てるために、前側
壁体と後側壁体とをそれぞれ下降させた際、差込部材の
被差込孔への差込みと係合片の被係合フレームへの嵌め
込みとは、同時に行われるのではなく、時間的に前後す
るため、差込部材の差込み作業および係合片の嵌め込み
作業が容易に行なえる。また、本第6発明によると、運
搬用具を組立てた状態で上下複数段に積み上げた際、下
段の運搬用具の各縦フレームが上段の運搬用具の桁材の
下方に位置するため、上段の運搬用具の桁材から下方に
作用する荷重は、そのまま下段の運搬用具の前側壁体と
後側壁体との各縦フレームを介して、下段の運搬用具の
底体に受けられる。これにより、上段の運搬用具による
荷重に対して、下段の運搬用具の前側壁体と後側壁体と
の強度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における運搬用具の正面図
である。
【図2】同、運搬用具の平面図である。
【図3】同、運搬用具の左側面図である。
【図4】同、運搬用具の底体の平面図である。
【図5】同、運搬用具の底体の正面図である。
【図6】同、運搬用具の前側壁体の正面図である。
【図7】図6におけるX−X矢視図である。
【図8】同、運搬用具の係合片の図であり、(a)は係
合片の正面図、(b)は上記(a)におけるX−X矢視
図である。
【図9】同、運搬用具の左側壁体の正面図である。
【図10】同、運搬用具の差込部材と係合片と被係合フ
レームと被差込部材との高さ関係を示す図である。
【図11】同、運搬用具の差込部材と被差込部材との平
面図である。
【図12】同、運搬用具の係合ピンが水平孔部の外端部
へ変位した際の左側壁体の姿勢を示す正面図である。
【図13】同、運搬用具の係合ピンが水平孔部の内端部
へ変位した際の左側壁体の姿勢を示す正面図である。
【図14】同、運搬用具の前側壁体を取外した際の正面
図である。
【図15】同、運搬用具の左側壁体と右側壁体とを取外
した際の正面図である。
【図16】同、運搬用具を折畳んだ際の正面図である。
【図17】同、複数の運搬用具を折畳んだ状態で段積み
した際の左側面図である。
【図18】同、複数の運搬用具を組立てた状態で段積み
した際の左側面図である。
【図19】同、複数の運搬用具を組立てた状態で段積み
した際の正面図である。
【図20】従来の運搬用具の側面図である。
【図21】従来の運搬用具を折畳んだ際の側面図であ
る。
【符号の説明】
1 運搬用具 3 底体 4 前側壁体 5 後側壁体 6 左側壁体 7 右側壁体 8 物品収納空間 13 中間部桁材 14 取付フレーム 15 被係合フレーム(被係合部) 19 左右軸心(水平軸心) 21 上部横フレーム 24 中間部縦フレーム 26 開口部 29 縦フレーム 32 差込部材(連結手段) 35 係合片(係合部材) 37 突起部(固定手段) 46 係合ピン(係合部材) 47 被係合孔(被係合部) 48 傾斜孔部 49 水平孔部 52 被差込孔(連結手段) 55a 第1の分割側壁 55b 第2の分割側壁 H1 前側壁体と後側壁体の各高さ H2 左側壁体と右側壁体の各高さ H3 折畳まれた前側壁体と後側壁体の各高さ W1 底体の前後方向の幅 W2 底体の左右方向の幅 P1 組立位置 P2 折畳位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E061 AA06 AB05 CA12 DB11 DB17 3E063 AA07 AA18 BA02 BB02 CA06 CB04 CC01 CC03 CD04 CD08 EE01 FF03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底体上に複数の側壁体が取付けられ、上
    記底体の上方かつ側壁体間に物品収納空間が形成された
    運搬用具であって、上記各側壁体は底体に対して着脱可
    能に構成され、上記各側壁体を底体上に横倒させて重複
    させることにより折畳み可能に構成され、上記複数の側
    壁体のうち、底体よりも大きな側壁体は、互いに回動自
    在に連結された第1の分割側壁と第2の分割側壁とから
    成り、かつ底体よりも小さくなるように折畳み可能に構
    成され、上記底体よりも大きな側壁体を折畳んだ際、第
    1または第2の分割側壁が回動して、第2の分割側壁が
    上記第1の分割側壁に形成された開口部内に収納される
    ことを特徴とする運搬用具。
  2. 【請求項2】 第2の分割側壁を開口部内へ収納した状
    態で第1の分割側壁に固定する固定手段が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の運搬用具。
  3. 【請求項3】 底体上に前側壁体と後側壁体と左側壁体
    と右側壁体とが取付けられ、上記前側壁体と後側壁体と
    の各高さが底体の前後方向の幅よりも大きく形成され、
    上記左側壁体と右側壁体との各高さが底体の左右方向の
    幅よりも小さく形成され、上記前側壁体と後側壁体とは
    それぞれ、互いに水平軸心周りに回動自在に連結された
    上位の第1の分割側壁と下位の第2の分割側壁とから成
    り、かつ上下方向に折畳み可能に構成され、折畳まれた
    前側壁体と後側壁体との各高さはそれぞれ、底体の前後
    方向の幅よりも縮小されることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の運搬用具。
  4. 【請求項4】 隣接する側壁体の端同士が連結手段によ
    って着脱自在に連結され、左側壁体と右側壁体との下端
    部にそれぞれ設けられた係合部材が、底体にそれぞれ設
    けられた被係合部に対して係脱自在に構成され、上記係
    合部材として、横方向の係合ピンが左側壁体と右側壁体
    との下端にそれぞれ設けられ、上記被係合部として、被
    係合孔が底体の四隅に立設された取付フレームに形成さ
    れ、上記被係合孔は、上方に開口するとともに斜め下向
    きに形成された傾斜孔部と、この傾斜孔部の下端から水
    平方向へ形成された水平孔部とで構成され、上記係合ピ
    ンは、上方から、上記被係合孔に対して挿脱自在に構成
    され、左側壁体および右側壁体は、上記被係合孔に挿入
    された係合ピンを中心にして、取付フレームに沿って直
    立する組立位置と、底体上に横倒して折畳まれる折畳位
    置との間を回動自在に構成され、上記係合ピンが水平孔
    部内を水平方向へ変位することによって、左側壁体およ
    び右側壁体は、組立位置よりも外側へ傾斜した姿勢で、
    取付フレームの上端で支えられることを特徴とする請求
    項3に記載の運搬用具。
  5. 【請求項5】 前側壁体と後側壁体との下端部にそれぞ
    れ設けられた係合部材が、底体にそれぞれ設けられた被
    係合部に対して係脱自在に構成され、上記係合部材とし
    て、前側壁体と後側壁体との下端にそれぞれ、下部が開
    放された門形状の係合片が設けられ、上記被係合部とし
    て、底体の前後両端部に被係合フレームが設けられ、上
    記係合片は、上方から、上記被係合フレームに対して嵌
    脱自在に構成され、連結手段は、差込部材と、この差込
    部材が差し込まれる被差込孔とで構成され、上記差込部
    材は前側壁体と後側壁体とにそれぞれ設けられ、上記被
    差込孔は左側壁体と右側壁体とにそれぞれ設けられ、上
    記差込部材は、テーパー状に形成されており、上方か
    ら、被差込孔に対して挿脱自在に構成され、前側壁体と
    後側壁体とをそれぞれ下降させて、差込部材を被差込孔
    に差し込むとともに、係合片を被係合フレームに嵌め込
    む際、上記差込部材の被差込孔への差込みと上記係合片
    の被係合フレームへの嵌め込みとのいずれか一方が他方
    よりも先に開始されることを特徴とする請求項4に記載
    の運搬用具。
  6. 【請求項6】 底体は複数の桁材を有し、前側壁体と後
    側壁体とはそれぞれ、上部横フレームと、この上部横フ
    レームから底体まで上下方向に通った複数の縦フレーム
    とを有し、組立てた状態で複数の運搬用具を上下に段積
    みした際、上段の運搬用具の底体の桁材が下段の運搬用
    具の前側壁体と後側壁体との各上部横フレームに支持さ
    れ、上段の運搬用具の荷重の一部が、下段の運搬用具の
    前側壁体と後側壁体との各縦フレームを介して、下段の
    運搬用具の底体に受けられ、上記下段の運搬用具の各縦
    フレームを上段の運搬用具の桁材の下方に位置させたこ
    とを特徴とする請求項3から請求項5のいずれかに記載
    の運搬用具。
JP30475399A 1999-10-27 1999-10-27 運搬用具 Pending JP2001122261A (ja)

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